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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-17
(45)【発行日】2024-12-25
(54)【発明の名称】位相検出方法及びその装置、機器
(51)【国際特許分類】
   H03L 7/081 20060101AFI20241218BHJP
【FI】
H03L7/081
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2022570673
(86)(22)【出願日】2021-05-13
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-21
(86)【国際出願番号】 CN2021093649
(87)【国際公開番号】W WO2021233203
(87)【国際公開日】2021-11-25
【審査請求日】2022-11-18
(31)【優先権主張番号】202010428524.6
(32)【優先日】2020-05-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】趙 亮
【審査官】志津木 康
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-035756(JP,A)
【文献】特開2014-154973(JP,A)
【文献】特表2016-500217(JP,A)
【文献】特開2011-188027(JP,A)
【文献】特開2012-175319(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H03L1/00-9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
順にループとして直列接続される信号処理組立体と、位相検出部品と、位相比較組立体と、を備え、
前記信号処理組立体は、第1基準クロック信号を取得し、前記第1基準クロック信号が最初に取得された場合、前記第1基準クロック信号の初期位相値を取得し、前記第1基準クロック信号を第2基準クロック信号として前記位相検出部品に出力するように構成され、
前記位相検出部品は、被測定クロック信号を取得し、前記第2基準クロック信号と前記被測定クロック信号とに基づいて第1位相差信号を得て、前記第1位相差信号を前記位相比較組立体に出力するように構成され、
前記位相比較組立体は、前記第1位相差信号に基づいて位相調整信号を得て、前記位相調整信号を前記信号処理組立体に出力するように構成され、
前記信号処理組立体はさらに、前記位相比較組立体から前記位相調整信号を受信すると、前記第1位相差信号が小さくなるように、前記位相調整信号に応じて前記第1基準クロック信号に対して位相調整を行って、前記第2基準クロック信号を得て、前記第2基準クロック信号を前記位相検出部品に出力し、調整した位相値を累計して位相累計値を得て、前記位相累計値と前記初期位相値とに基づいて前記被測定クロック信号の位相値を得るように構成され、
前記位相比較組立体は、第1信号生成部品と、第2信号生成部品と、信号比較部品とを備え、
前記第1信号生成部品は、前記位相検出部品に接続され、前記第1位相差信号に基づいて第1電圧信号を得て出力するように構成され、
前記第2信号生成部品は、前記信号比較部品に接続され、前記第1基準クロック信号に基づいて得られる位相基準信号を取得し、前記位相基準信号に基づいて基準電圧信号を得て出力するように構成され、
前記信号比較部品は、前記第1信号生成部品、前記第2信号生成部品と前記信号処理組立体にそれぞれ接続され、前記基準電圧信号と前記第1電圧信号を取得し、前記基準電圧信号と前記第1電圧信号とに基づいて前記位相調整信号を得て出力するように構成された、
位相検出装置。
【請求項2】
前記信号処理組立体は、
前記位相比較組立体に接続され、前記第1基準クロック信号の初期位相値を取得し、前記位相調整信号に基づいて位相シフト信号を得て出力するように構成されたコントローラと、
前記コントローラと前記位相検出部品にそれぞれ接続され、前記第1基準クロック信号を取得し、前記第1位相差信号が小さくなるように、前記位相シフト信号に応じて前記第1基準クロック信号に対して位相調整を行う位相シフト部品とを備え、
前記コントローラはさらに、前記位相シフト信号を累計して位相累計値を得て、前記位相累計値と前記初期位相値とに基づいて前記被測定クロック信号の位相値を得るように構成されている
請求項1に記載の位相検出装置。
【請求項3】
前記信号処理組立体はさらに、
前記コントローラに内蔵されているか、または前記コントローラに外付けされて前記コントローラに接続されているカウンタを備える
請求項2に記載の位相検出装置。
【請求項4】
前記コントローラは下式によって、前記位相累計値と前記初期位相値とに基づいて前記被測定クロック信号の位相値を得るように構成されており、
【数1】

ここで、T1は前記被測定クロック信号の位相値であり、T2は前記初期位相値であり、
【数2】

は、前記位相累計値であり、Tは前記第1基準クロック信号の周期であり、nは前記第1基準クロック信号に対する位相調整の回数であり、n≧1である
請求項2に記載の位相検出装置。
【請求項5】
位相検出装置に応用される位相検出方法であって、前記位相検出装置は、信号処理組立体と、位相検出部品と、位相比較組立体とを備え、前記位相比較組立体は第1信号生成部品と、第2信号生成部品と、信号比較部品とを備え、前記信号処理組立体と、前記位相検出部品と、前記第1信号生成部品と、前記信号比較部品とが順にループとして直列接続されており、前記第2信号生成部品は、前記信号比較部品に接続され、
前記位相検出方法は、
前記信号処理組立体により、第1基準クロック信号を取得し、前記第1基準クロック信号が最初に取得された場合、前記第1基準クロック信号の初期位相値を取得し、前記第1基準クロック信号を第2基準クロック信号として前記位相検出部品に出力するステップと、
前記位相検出部品により、被測定クロック信号を取得し、前記第2基準クロック信号と前記被測定クロック信号とに基づいて第1位相差信号を得て、前記第1位相差信号を前記位相比較組立体に出力するステップと、
前記位相比較組立体により、前記第1位相差信号に基づいて位相調整信号を得て、前記位相調整信号を前記信号処理組立体に出力するステップと、
前記信号処理組立体により、前記位相比較組立体から前記位相調整信号を受信すると、前記第1位相差信号が小さくなるように、前記位相調整信号に応じて前記第1基準クロック信号に対して位相調整を行って、前記第2基準クロック信号を得て、前記第2基準クロック信号を前記位相検出部品に出力し、調整した位相値を累計して位相累計値を得て、前記位相累計値と前記初期位相値とに基づいて前記被測定クロック信号の位相値を得るステップと、
を含み、
前記位相比較組立体により、前記第1位相差信号に基づいて位相調整信号を得て、前記位相調整信号を前記信号処理組立体に出力するステップは、
前記第1信号生成部品は、前記第1位相差信号に基づいて第1電圧信号を得て、前記第1電圧信号を前記信号比較部品に出力するステップと、
前記第2信号生成部品は、前記第1基準クロック信号に基づいて得られる位相基準信号を取得し、前記位相基準信号に基づいて基準電圧信号を得て、前記基準電圧信号を前記信号比較部品に出力するステップと、
前記信号比較部品は、前記基準電圧信号と前記第1電圧信号を取得し、前記基準電圧信号と前記第1電圧信号に基づいて前記位相調整信号を得て、前記位相調整信号を前記信号処理組立体に出力するステップと、
を含む、方法。
【請求項6】
前記信号比較部品が前記基準電圧信号と前記第1電圧信号とに基づいて位相調整信号を得るステップは、
前記第1電圧信号が前記基準電圧信号より大きい場合、前記信号比較部品は、レベル値がハイレベルである位相調整信号を出力するステップと、
前記第1電圧信号が前記基準電圧信号に等しい場合、前記信号比較部品は、ハイレベルとローレベルの間のレベルである、レベル値がミドルレベルである位相調整信号を出力するステップと、
前記第1電圧信号が前記基準電圧信号より小さい場合、前記信号比較部品は、レベル値がローレベルである位相調整信号を出力するステップと、
のうちの少なくとも1つを含む請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記信号処理組立体が前記位相調整信号に応じて前記第1基準クロック信号に対して位相調整を行うステップは、
前記位相調整信号のレベル値がハイレベルである場合、前記信号処理組立体は前記第1基準クロック信号に対して負の位相シフトによる位相調整を行うステップと、
前記位相調整信号のレベル値がローレベルである場合、前記信号処理組立体は前記第1基準クロック信号に対して正の位相シフトによる位相調整を行うステップと、
前記位相調整信号のレベル値がハイレベルとローレベルとの間のレベルであるミドルレベルである場合、前記信号処理組立体は前記第1基準クロック信号に対して位相調整を行わないステップと、
のうちの少なくとも1つを含む請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記信号処理組立体はコントローラと位相シフト部品とを備え、前記位相比較組立体と、前記コントローラと、前記位相シフト部品と、前記位相検出部品とが順にループとして直列接続されており、
前記信号処理組立体により、前記位相比較組立体から前記位相調整信号を受信すると、前記第1位相差信号が小さくなるように、前記位相調整信号に応じて前記第1基準クロック信号に対して位相調整を行って、前記第2基準クロック信号を得て、前記第2基準クロック信号を前記位相検出部品に出力し、調整した位相値を累計して位相累計値を得て、前記位相累計値と前記初期位相値とに基づいて前記被測定クロック信号の位相値を得るステップは、
前記コントローラが前記位相調整信号に基づいて位相シフト信号を得て、前記位相シフト信号を前記位相シフト部品に出力するステップと、
前記第1位相差信号が小さくなるように、前記位相シフト部品が前記位相シフト信号に応じて前記第1基準クロック信号に対して位相調整を行うステップと、
前記コントローラが前記位相シフト信号を累計して位相累計値を得て、前記位相累計値と前記初期位相値とに基づいて前記被測定クロック信号の位相値を得るステップと、を含む
請求項5から7の何れか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記信号処理組立体はさらにカウンタを備え、前記カウンタは前記コントローラに内蔵されているか、または前記コントローラに外付けされて前記コントローラに接続されており、
前記コントローラが前記位相調整信号に基づいて位相シフト信号を得るステップは、
前記コントローラが前記カウンタのカウント値を取得するステップと、
前記コントローラが前記カウント値に基づいて位相シフト信号を得るステップと、
を含む請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記コントローラが前記位相累計値と前記初期位相値とに基づいて前記被測定クロック信号の位相値を得るステップは、
前記コントローラが下式によって、前記位相累計値と前記初期位相値とに基づいて前記被測定クロック信号の位相値を得るステップを含み、
【数3】

ここで、T1は前記被測定クロック信号の位相値であり、T2は前記初期位相値であり、
【数4】

は、前記位相累計値であり、Tは前記第1基準クロック信号の周期であり、nは前記第1基準クロック信号に対する位相調整の回数であり、n≧1である
請求項8に記載の方法。
【請求項11】
請求項1から4の何れか一項に記載の位相検出装置を含む
機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は出願番号が202010428524.6で、出願日が2020年05月20日である中国特許出願に基づいて提出され、その中国特許出願の優先権を主張し、その中国特許出願の全ての内容を参考として本願に援用する。
【0002】
本発明の実施例は、通信技術の分野に関するが、これに限定されるものではなく、特に位相検出方法及びその装置、機器に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、5G通信ではIEEE 1588におけるクロック時刻に対する精度の要求がますます高くなっており、シングルノードの時刻同期精度については、すでに数ナノ秒以内とすることが要求されている。クロック信号の精度をさらに上げるには、クロック信号の周波数を上げるか、クロック信号の位相を測定して補償するかのいずれかを行わなければならず、前者では、チップやプロセスなどに対する要求が高く、後者では、チップやプロセスなどに対する要求が比較的低いので、後者の方はコストパフォーマンスが高い。
【0004】
現在一般的に使用されているクロック位相測定方法には、主に次の三つがある。一つ目の方法は、被測定クロック信号を非常に高い周波数のクロック信号でサンプリングして位相情報を得る方法である。二つ目の方法は、まず1つのクロック信号から、位相シフトにより、いくつかの同じ周波数で異なる位相を持つクロック信号を生成して被測定クロック信号と比較し、位相が最も近い1つのクロック信号を見つけて位相情報を得る方法である。三つ目の方法は、1つのクロック信号を小さなステップサイズで位相シフトしながら被測定クロック信号をサンプリングし、1つの周期を経てから得られたサンプリング値により位相情報を得る方法である。一つ目の方法はチップやプロセスなどに対する要求が高い。二つ目の方法の実現のコストは比較的小さいが、精度は高くない。三つ目の方法は、精度は高いが測定速度が遅く、しかも精度が高いほど速度が遅くなる。
【0005】
そのため、如何にして高精度且つ高速にクロック位相の測定を完成させるかは、早急に解決すべき問題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以下は、本文で詳細に説明される主題の概要である。本概要は、請求項の保護範囲を制限するためのものではない。
【0007】
本発明の実施例は位相検出方法及びその装置、機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1態様において、本発明の実施例は、位相検出装置を提供し、前記位相検出装置は、基準クロック信号及び前記基準クロック信号の初期位相値を取得し、前記基準クロック信号を出力するように構成された信号処理組立体と、前記信号処理組立体に接続され、被測定クロック信号を取得し、前記基準クロック信号と前記被測定クロック信号とに基づいて第1位相差信号を得て出力するように構成された位相検出部品と、前記位相検出部品及び前記信号処理組立体にそれぞれ接続され、前記第1位相差信号に基づいて位相調整信号を得て出力するように構成された位相比較組立体と、を備え、前記信号処理組立体はさらに、前記第1位相差信号が小さくなるように、前記位相調整信号に応じて前記基準クロック信号に対して位相調整を行い、調整した位相値を累計して位相累計値を得て、前記位相累計値と前記初期位相値とに基づいて前記被測定クロック信号の位相値を得るように構成されている。
【0009】
第2態様において、本発明の実施例はさらに、位相検出装置に応用される位相検出方法を提供し、前記位相検出装置は、順にループとして直列接続された信号処理組立体と、位相検出部品と、位相比較組立体とを備え、前記方法は、前記信号処理組立体により、基準クロック信号及び前記基準クロック信号の初期位相値を取得し、前記位相検出部品に前記基準クロック信号を出力するステップと、前記位相検出部品により被測定クロック信号を取得し、前記基準クロック信号と前記被測定クロック信号とに基づいて第1位相差信号を得て、前記第1位相差信号を前記位相比較組立体に出力するステップと、前記位相比較組立体により、前記第1位相差信号に基づいて位相調整信号を得て、前記位相調整信号を前記信号処理組立体に出力するステップと、前記信号処理組立体により、前記第1位相差信号が小さくなるように、前記位相調整信号に応じて前記基準クロック信号に対して位相調整を行い、調整した位相値を累計して位相累計値を得て、前記位相累計値と前記初期位相値とに基づいて前記被測定クロック信号の位相値を得るステップと、を含む。
【0010】
第3態様において、本発明の実施例はさらに、上述した第1態様の位相検出装置を備える機器を提供する。
【0011】
本発明の他の特徴及び利点は、後の明細書において説明され、明細書から部分的に明らかになるか、または本発明を実施することによって理解されるだろう。本発明の目的及び他の利点は、明細書、特許請求の範囲及び図面において特別に指摘される構成によって達成し、得ることができる。
【0012】
添付図面は、本発明の技術案の更なる理解を提供するものであり、明細書の一部を構成し、本発明の実施例と共に本発明の技術案を解釈するために使用され、本発明の技術案に対する制限を構成するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施例により提供される位相検出装置の模式図である。
図2】本発明のもう一つの実施例により提供される位相検出装置の模式図である。
図3】本発明のもう一つの実施例により提供される位相検出装置の模式図である。
図4】本発明のもう一つの実施例により提供される位相検出装置の模式図である。
図5】本発明のもう一つの実施例により提供される位相検出装置の模式図である。
図6】本発明の一実施例により提供される位相検出方法のフローチャートである。
図7】本発明のもう一つの実施例により提供される位相検出方法のフローチャートである。
図8】本発明のもう一つの実施例により提供される位相検出方法のフローチャートである。
図9】本発明のもう一つの実施例により提供される位相検出方法のフローチャートである。
図10】本発明のもう一つの実施例により提供される位相検出方法のフローチャートである。
図11】本発明の一実施例により提供される機器の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の目的、技術案及び利点をより明らかにするために、以下では、添付図面及び実施例を組み合わせて本発明をさらに詳しく説明する。ここで説明する具体的な実施例は本発明を解釈するためだけに使われるのであって、本発明を限定するために使われるのではない。
【0015】
なお、装置の模式図には機能モジュール分割が示され、フローチャートには論理的順序が示されているが、場合によっては、装置内のモジュール分割またはフローチャート内の順序とは異なるように、図示または説明されたステップを実行してもよい。明細書、特許請求の範囲及び上記図面における用語「第1」、「第2」等は類似の対象を区別するためのものであり、必ずしも特定の順序または前後の順番を記述するためのものではない。
【0016】
本発明の実施例は位相検出方法及びその装置、機器を提供し、位相検出装置は、順にループとして直列接続された信号処理組立体と、位相検出部品と、位相比較組立体とを備える。位相比較組立体は、位相検出部品から出力された第1位相差信号に基づいて位相調整信号を得るが、第1位相差信号は、基準クロック信号と被測定クロック信号とに基づいて位相検出部品によって得られるものである。一方、信号処理組立体は、第1位相差信号が小さくなるように、該位相調整信号に応じて基準クロック信号に対して位相調整を行う。すなわち、基準クロック信号の位相を調整することで、基準クロック信号と被測定クロック信号とに基づいて位相検出部品から出力される第1位相差信号を徐々に小さくし、基準クロック信号の位相を被測定クロック信号の位相に近づけることにより、位相検出部品から出力される第1位相差信号の精度を徐々に上げて、さらにクロック信号に対する位相検出精度を上げることができる。また、第1位相差信号の数値範囲内で、且つ第1位相差信号を小さくすることを目的として、基準クロック信号に対して位相調整を行うため、第1位相差信号の数値範囲内で限られた回数の処理を行うだけで、クロック信号に対する位相検出を実現できるので、いくつかのケースで1つのクロック周期にわたって位相情報を取得する方法に比べて、より優れた位相検出速度を得ることができるので、クロック信号に対する位相検出精度及び位相検出速度を向上させることができる。
【0017】
以下、添付の図面に関連して、本発明の実施例についてさらに説明する。
図1に示すように、図1は本発明の一実施例により提供される位相検出装置の模式図である。図1の例において、該位相検出装置100は、順にループとして直列接続された信号処理組立体110と、位相検出部品120と、位相比較組立体130とを備える。信号処理組立体110は、基準クロック信号及び基準クロック信号の初期位相値を取得し、基準クロック信号を出力するように構成することができる。位相検出部品120は、被測定クロック信号を取得し、基準クロック信号と被測定クロック信号とに基づいて第1位相差信号を得て出力するように構成することができる。位相比較組立体130は、第1位相差信号に基づいて位相調整信号を得て出力するように構成することができる。なお、信号処理組立体110はさらに、第1位相差信号が小さくなるように、位相調整信号に応じて基準クロック信号に対して位相調整を行い、調整した位相値を累計して位相累計値を得て、位相累計値と初期位相値とに基づいて被測定クロック信号の位相値を得るように構成することができる。したがって、信号処理組立体110、位相検出部品120、および位相比較組立体130は、互いに協働することでクロック信号に対する位相検出を実現する。
【0018】
一実施例において、被測定クロック信号は、位相検出が必要なクロック信号であり、基準クロック信号は、被測定クロック信号の位相を検出するように設定された既知のクロック信号である。信号処理組立体110が基準クロック信号を最初に取得したときに、信号処理組立体110は基準クロック信号の初期位相値を取得できるので、後続の動作において被測定クロック信号の位相値を得るために必要な基礎条件を提供する。
【0019】
一実施例において、第1位相差信号は、位相検出部品120によって基準クロック信号と被測定クロック信号とに基づいて得られる信号であり、位相検出部品120の製造技術または計算精度等の問題に制約されるため、位相検出部品120から出力される第1位相差信号は精確ではない。このため、信号処理組立体110と位相比較組立体130とを設けて、信号処理組立体110、位相検出部品120、および位相比較組立体130を順にループとして直列接続されるとともに、位相比較組立体130によって位相検出部品120から出力される第1位相差信号に基づいて位相調整信号を得られる一方、信号処理組立体110によって該位相調整信号に応じて基準クロック信号に対して位相調整を行うことで、該第1位相差信号の数値を小さくすることができる。すなわち、位相検出部品120、位相比較組立体130および信号処理組立体110の間の相互の協働によって、基準クロック信号の位相を調整して位相検出部品120から出力される第1位相差信号を徐々に小さくし、基準クロック信号の位相を被測定クロック信号の位相に徐々に近づけることができるので、位相検出部品120が基準クロック信号と被測定クロック信号とに基づいて得る第1位相差信号の精度を向上させることができる。また、第1位相差信号の数値範囲内で、且つ第1位相差信号を小さくすることを目的として、基準クロック信号に対して位相調整を行うため、第1位相差信号の数値範囲内で限られた回数の処理を行うだけで、被測定クロック信号に対する位相検出を実現できるので、いくつかのケースで1つのクロック周期にわたって位相情報を取得する方法に比べて、本実施例によれば、より優れた位相検出速度を得ることができるので、本実施例はクロック信号に対する位相検出精度及び位相検出速度を向上させることができる。
【0020】
一実施例において、信号処理組立体110は、位相シフタ機能を有するように構成されたフィールドプログラマブル論理ゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)チップを含んでもよく、またはデジタル信号処理(DSP:Digital Signal Process)チップとデジタル位相シフタとの組み合わせを含んでもよく、本実施例では具体的に限定しない。信号処理組立体110が、DSPチップとデジタル位相シフタとの組み合わせを含む場合、デジタル位相シフタは基準クロック信号を取得し、DSPチップは基準クロック信号と基準クロック信号の初期位相値を取得し、位相比較組立体130から出力される位相調整信号に応じてデジタル位相シフタに構成信号を出力する。したがって、デジタル位相シフタは該構成信号に応じて基準クロック信号に対して位相調整を行うことで、位相検出部品120によって基準クロック信号と被測定クロック信号とに基づいて得る第1位相差信号を小さくする。また、DSPチップは、基準クロック信号に対して位相調整を行った場合の位相値を累計し、累計した位相値と基準クロック信号の初期位相値とに基づいて被測定クロック信号の位相値を得る。
【0021】
一実施例において、位相検出部品120は、デジタル位相検出器としてもよく、アナログ位相検出器としてもよい。位相検出部品120としてデジタル位相検出器を使用する場合、位相検出部品120は、独立したデジタル位相検出器としてもよく、信号処理組立体110に組み込まれたデジタル位相検出器としてもよく、例えば、位相検出部品120は、FPGAチップ内の1つの機能部品としてもよい。位相検出部品120の具体的な実施形態については、本実施例では具体的に限定しない。
【0022】
一実施例において、位相比較組立体130は、FPGAチップなどの信号処理チップを含んでもよく、コンパレータなどの論理プロセッシングチップを含んでもよいが、本実施形態では具体的に限定しない。
【0023】
位相比較組立体130がFPGAチップ等の信号処理チップを含む場合、位相検出部品120から出力された第1位相差信号が位相比較組立体130に受信された際に、位相比較組立体130はまず、該第1位相差信号が既定条件を満たすか否かを判定し、既定条件を満たす場合、対応する位相調整信号を出力することができる。例えば、第1位相差信号が第1既定区間範囲内にあると位相比較組立体130が判定した場合、位相比較組立体130は、基準クロック信号に正の位相シフトをさせるように設定された位相調整信号を出力することができる。一方、第1位相差信号が第2既定区間範囲内にあると位相比較組立体130が判定した場合、位相比較組立体130は、基準クロック信号に負の位相シフトをさせるように設定された位相調整信号を出力することができる。なお、既定条件は、実際の使用ニーズに応じて適切に設定することができ、本実施例ではこれについて具体的に限定しない。なお、第1既定区間範囲及び第2既定区間範囲も、実際の使用ニーズに応じて適切に設定することができ、本実施例ではこれについて具体的に限定しない。
【0024】
位相比較組立体130がコンパレータなどの論理プロセッシングチップを含む場合、位相検出部品120から出力された第1位相差信号が位相比較組立体130に受信された際に、位相比較組立体130は該第1位相差信号を1つの基準信号と論理比較し、第1位相差信号と該基準信号との比較結果に応じて、対応する位相調整信号を出力することができる。例えば、第1位相差信号が該基準信号より大きい場合、位相比較組立体130は、基準クロック信号に負の位相シフトをさせるように設定された位相調整信号を出力することができる。一方、第1位相差信号が該基準信号より小さい場合、位相比較組立体130は、基準クロック信号に正の位相シフトをさせるように設定された位相調整信号を出力することができる。なお、基準信号は、経験に基づいて設定された信号であってもよいし、基準クロック信号に関連する信号であってもよく、実際の使用ニーズに応じて適切に設定することができ、本実施例ではこれについて具体的に限定しない。
【0025】
また、図2を参照し、一実施例において、位相比較組立体130は、第1信号生成部品131と信号比較部品132とを備えるが、それらに限定されず、第1信号生成部品131は位相検出部品120に接続されており、信号比較部品132は第1信号生成部品131と信号処理組立体110にそれぞれ接続されている。第1信号生成部品131は、第1位相差信号に基づいて第1電圧信号を得るように構成することが可能であり、信号比較部品132は、基準電圧信号と該第1電圧信号とを取得し、該基準電圧信号と該第1電圧信号とに基づいて、基準クロック信号に対して位相調整を行うように設定された位相調整信号を得るように構成することが可能である。
【0026】
一実施例において、第1信号生成部品131は、チャージポンプとすることが可能で、チャージポンプは、スイッチトキャパシタ電圧コンバータとも称し、充電されてエネルギーを蓄積することで電圧値を出力することができる。位相検出部品120から出力された第1位相差信号が第1信号生成部品131に受信された際に、第1信号生成部品131は、第1位相差信号の示す期間に応じて充電して第1電圧信号を得ることで、後続のステップにおいて位相調整信号を得るために必要な基礎条件を提供することができる。
【0027】
一実施例において、信号比較部品132を電圧コンパレータとしてもよく、基準電圧信号は、経験に基づいて設定された電圧信号であってもよいし、基準クロック信号に関連する電圧信号であってもよく、実際の使用ニーズに応じて適切に設定することができ、本実施例ではこれについて具体的に限定しない。信号比較部品132が基準電圧信号と第1電圧信号とを取得すると、信号比較部品132は該基準電圧信号と該第1電圧信号とに基づいて、基準クロック信号に対して位相調整を行うように設定された位相調整信号を得ることが可能である。例えば、第1電圧信号の電圧値が基準電圧信号の電圧値より大きい場合、信号比較部品132は、信号処理組立体110に負の位相シフトによって基準クロック信号に対する位相調整を行わせるように設定できる、レベル値がハイレベルである位相調整信号を出力することができる。第1電圧信号の電圧値が基準電圧信号の電圧値より小さい場合、信号比較部品132は、信号処理組立体110に正の位相シフトによって基準クロック信号に対する位相調整を行わせるように設定できる、レベル値がローレベルである位相調整信号を出力することができる。第1電圧信号の電圧値が基準電圧信号の電圧値に等しい場合、信号比較部品132は、信号処理組立体110に基準クロック信号に対する位相調整操作を停止させるように設定できる、レベル値がミドルレベルである位相調整信号を出力することができる。なお、ミドルレベルは、ハイレベルとローレベルとの間のレベルである。したがって、第1信号生成部品131と信号比較部品132との協働により、信号処理組立体110による基準クロック信号の位相調整に正確な調整方向を提供して、基準クロック信号の位相を被測定クロック信号の位相に近づけることができるので、位相検出部品120から出力される第1位相差信号の精度を徐々に上げて、さらにはクロック信号に対する位相検出精度を上げることができる。
【0028】
また、図3を参照し、一実施例において、位相比較組立体130はさらに、信号比較部品132に接続された第2信号生成部品133を備えることができる。第2信号生成部品133は、基準クロック信号に基づいて得られる位相基準信号を取得し、該位相基準信号に基づいて基準電圧信号を得るように構成することができる。
【0029】
一実施例において、第2信号生成部品133は、チャージポンプとすることが可能で、チャージポンプは、スイッチトキャパシタ電圧コンバータとも称し、充電されてエネルギーを蓄積することで電圧値を出力することができる。1つの位相基準信号が第2信号生成部品133に受信された際に、第2信号生成部品133は、該位相基準信号の示す期間に応じて充電して基準電圧信号を得ることで、後続のステップにおいて位相調整信号を得るために必要な基礎条件を提供することができる。
【0030】
一実施例において、位相基準信号は、基準クロック信号の周期に基づいて得ることができる。例えば、位相基準信号は、基準クロック信号の半分の周期としてもよいし、基準クロック信号の1/4の周期としてもよいし、実際の使用時のニーズに応じて適宜選択することができ、本実施例ではこれを具体的に限定しない。
【0031】
一実施例において、位相基準信号は予め設定された固定値であるので、第2信号生成部品133が位相基準信号の示す期間に応じて充電して得られる基準電圧信号も固定値であるため、第1電圧信号との比較を容易にして位相調整信号を得ることができる。
【0032】
また、図4を参照し、一実施例において、信号処理組立体110は、コントローラ111と位相シフト部品112とを備えるが、それらに限定されない。位相比較組立体130、コントローラ111、位相シフト部品112、および位相検出部品120は順に接続されている。コントローラ111は、基準クロック信号の初期位相値を取得するように構成され、位相比較組立体130から出力された位相調整信号に基づいて位相シフト信号を取得するように構成され、且つ、位相シフト部品112に該位相シフト信号を送信するように構成されることができる。一方、位相シフト部品112は、基準クロック信号を取得し、基準クロック信号と被測定クロック信号とに基づいて位相検出部品120から出力される第1位相差信号が小さくするように、該位相シフト信号に応じて基準クロック信号に対して位相調整を行うように構成されることができる。また、コントローラ111はさらに、位相シフト信号を累計して位相累計値を得て、該位相累計値と基準クロック信号の初期位相値とに基づいて被測定クロック信号の位相値を得るように構成することができる。
【0033】
一実施例において、コントローラ111は異なる実施形態を有してもよく、例えば、コントローラ111は、FPGAチップとしてもよく、DSPチップとしてもよく、制御チップと2分周器との組み合わせとしてもよく、本実施例では具体的に限定しない。コントローラ111が制御チップと2分周器との組み合わせである場合、2分周器は、2分周情報(例えば、本実施例における位相シフト信号)を生成する役割を果たすが、制御チップは、位相シフト部品112が該2分周情報に基づいて基準クロック信号の位相のシフト量を調整することができるように、位相シフト部品112に該2分周情報を構成する役割を果たすことができる。また、位相シフト部品112は異なる実施形態を有してもよく、例えば、位相シフト部品112は、デジタル位相シフタとしてもよく、構成機能を備えたアナログ位相シフタとしてもよく、本実施例では具体的に限定しない。
【0034】
【数1】
【0035】
一実施例において、位相比較組立体130が信号比較部品132を備え、信号比較部品132は、基準クロック信号に対して位相調整を行うように設定された位相調整信号をコントローラ111に出力する場合、コントローラ111は、位相調整信号の異なる種類に応じて異なる種類の構成情報を位相シフト部品112に送信することで、位相シフト部品112が異なる種類の構成情報に応じて基準クロック信号に対して異なる位相調整処理を行えるようにしてもよい。例えば、位相調整信号のレベル値がハイレベルである場合、コントローラ111は、位相シフト部品112に負の位相シフトを行うことを示す構成情報に従って負の位相シフトによって基準クロック信号に対する位相調整を行わせるように、該負の位相シフトを行うことを示す構成情報を位相シフト部品112に送信する。位相調整信号のレベル値がローレベルである場合、コントローラ111は、位相シフト部品112に正の位相シフトを行うことを示す構成情報に従って正の位相シフトによって基準クロック信号に対する位相調整を行わせるように、該正の位相シフトを行うことを示す構成情報を位相シフト部品112に送信する。位相調整信号のレベル値がミドルレベルである場合、コントローラ111は、位相シフト部品112に構成情報を送信しない、すなわち、位相シフト部品112は基準クロック信号に対して位相調整を行わない。なお、ミドルレベルは、ハイレベルとローレベルとの間のレベルである。このように、コントローラ111と位相シフト部品112との協働により、基準クロック信号に対して正確な調整方向へ位相調整を行うことで、基準クロック信号の位相を被測定クロック信号の位相に近づけることができるので、位相検出部品120から出力される第1位相差信号の精度を徐々に上げて、さらにはクロック信号に対する位相検出精度を上げることができる。
【0036】
また、一実施例において、信号処理組立体110はさらにカウンタを備え、該カウンタはコントローラ111に内蔵されてもよく、コントローラ111に外付けされてコントローラ111に接続されてもよい。
【0037】
一実施例において、カウンタのカウント値は、信号処理組立体110による基準クロック信号の位相調整の回数を表すように設定するだけではなく、基準クロック信号の位相を調整するための位相シフト信号を得るように設定することもできる。
【0038】
一実施例において、カウンタに最大カウント値を設定し、カウンタの現在のカウント値が最大カウント値になったとき、すなわち、信号処理組立体110による基準クロック信号の位相調整回数が既定の最大調整回数に達したときに、または、コントローラ111によってレベル値がミドルレベルである位相調整信号を受信したときに、コントローラ111は、カウンタを0にリセットするようにしてもよい。コントローラ111によるカウンタのリセットは、次回の位相検出を行うことができるように、位相測定を終了させたことを示す。なお、ミドルレベルは、ハイレベルとローレベルとの間のレベルである。
【0039】
また、一実施例において、コントローラ111は具体的に、以下の式によって、位相累計値と初期位相値とに基づいて被測定クロック信号の位相値を得るように構成される。
【0040】
【数2】
【0041】
【数3】
【0042】
【数4】
【0043】
例えば、周波数125MHzのタイムスタンプ付与用クロック信号に対して位相検出を行う必要があり、該タイムスタンプ付与用クロック信号の周期は8nsであるとすると、該タイムスタンプ付与用クロック信号と同じ周波数を有する基準クロック信号を用いて、本実施形態の位相検出装置100により該タイムスタンプ付与用クロック信号に対して位相検出を行う場合、カウンタの最大カウント値を10とし、すなわち、信号処理組立体110による基準クロック信号の位相調整回数を9回(最初の1回では基準クロック信号の位相調整を行わない)とすると、上式から分かるように、最終的に得られる測定精度は約8psとなる。一方、いくつかのケースで1つのクロック周期にわたって位相情報を取得する方法で測定を行う場合、同じ測定精度を達成する必要があれば、すなわち、8psをステップサイズで1つのクロック周期にわたって位相情報を取得すれば、1000回の位相シフト操作が必要であるため、いくつかのケースに比べて、本実施形態は、より優れた位相検出速度を有する。また、上記の例からも分かるように、同一の位相シフト回数を行う場合、いくつかのケースに比べて、本実施例の方は、より優れた位相検出精度を持つ。
【0044】
さらに、図5を参照し、本発明のもう一つの実施例はさらに、位相検出装置を提供する。該位相検出装置200は、コントローラ211と、デジタル位相シフタ212と、デジタル位相検出器220と、第1チャージポンプ231と、電圧コンパレータ232と、第2チャージポンプ233と、カウンタ213とを備え、コントローラ211と、デジタル位相シフタ212と、デジタル位相検出器220と、第1チャージポンプ231と、電圧コンパレータ232とが順にループとして直列接続されており、コントローラ211はさらにカウンタ213に接続され、電圧コンパレータ232はさらに第2チャージポンプ233に接続されている。
【0045】
図5を参照し、該位相検出装置200を用いて被測定クロック信号に対して位相検出を行う場合、該位相検出装置200内の各デバイスは、互いに協働して以下のような検出原理を実現する。
【0046】
【数5】
【0047】
コントローラ211は、カウンタ213の最大カウント値をnに設定し、カウンタ213に0からカウントを開始させる。
【0048】
位相検出動作を開始する前に、カウンタ213の現在のカウント値が0であるため、基準クロック信号の位相調整は行われない。この場合、デジタル位相シフタ212は、初期の基準クロック信号をデジタル位相検出器220に出力する。デジタル位相検出器220は、初期の基準クロック信号と被測定クロック信号とに基づいて第1位相差信号を得て第1チャージポンプ231に出力する。第1チャージポンプ231は、第1位相差信号が示す期間に応じて充電して、第1電圧信号を電圧コンパレータ232に出力する。電圧コンパレータ232は、第1電圧信号と基準電圧信号とに基づいて位相調整信号を得てコントローラ211に出力する。
【0049】
【数6】
【0050】
コントローラ211とデジタル位相シフタ212とが協働して基準クロック信号の位相を調整した後、位相調整された基準クロック信号はデジタル位相検出器220に入力される。このとき、デジタル位相検出器220は、位相調整された基準クロック信号と被測定クロック信号とに基づいて、新しい第1位相差信号を得て出力する一方、第1チャージポンプ231と電圧コンパレータ232とが協働して、該新しい第1位相差信号に基づいて新しい位相調整信号をコントローラ211に出力する。このように、カウンタ213のカウント値が既定の最大カウント値に達するまで、繰り返して検出し、被測定クロック信号の位相検出操作を完了させる。この場合、以下の結果が得られる。
【0051】
【数7】
【0052】
【数8】
【0053】
なお、位相調整信号のレベル値がミドルレベル(すなわち、ハイレベルとローレベルの間のレベル)である場合、基準クロック信号の位相と被測定クロック信号の位相とが半周期ずれていることになり、この場合、基準クロック信号に対する位相調整操作を停止し、位相検出操作を終了する。この場合、同様に上式に従って被測定クロック信号の位相値を得ることが可能で、ここでは説明を省略する。
【0054】
以上に説明された装置の実施例は、単に例示的なものであり、分離された部品として説明されたユニットは、物理的に分離されていてもよく、そうでなくてもよく、すなわち、一箇所にあってもよく、または複数のネットワークユニットに分散されていてもよい。本実施例の態様の目的を達成するために、これらのモジュールの一部または全部を実際の必要に応じて選択することが可能である。
【0055】
さらに、図6を参照し、本発明の一つの実施例はさらに、上述したような装置実施例における位相検出装置に応用できる位相検出方法を提供する。該位相検出方法は以下のステップを含むが、それらに限定されない。
【0056】
ステップS100において、信号処理組立体により、基準クロック信号及び基準クロック信号の初期位相値を取得し、位相検出部品に基準クロック信号を出力する。
【0057】
ステップS200において、位相検出部品により被測定クロック信号を取得し、基準クロック信号と被測定クロック信号とに基づいて第1位相差信号を得て、第1位相差信号を位相比較組立体に出力する。
【0058】
ステップS300において、位相比較組立体により、第1位相差信号に基づいて位相調整信号を得て、位相調整信号を信号処理組立体に出力する。
【0059】
ステップS400において、信号処理組立体は、第1位相差信号が小さくなるように、位相調整信号に応じて基準クロック信号に対して位相調整を行い、調整した位相値を累計して位相累計値を得て、位相累計値と初期位相値とに基づいて被測定クロック信号の位相値を得る。
【0060】
一実施例において、被測定クロック信号は、位相検出が必要なクロック信号であり、基準クロック信号は、被測定クロック信号の位相を検出するように設定された既知のクロック信号である。信号処理組立体が基準クロック信号を最初に取得したときに、信号処理組立体は基準クロック信号の初期位相値を取得できるので、後続の動作において被測定クロック信号の位相値を得るために必要な基礎条件を提供する。
【0061】
一実施例において、第1位相差信号は、位相検出部品によって基準クロック信号と被測定クロック信号とに基づいて得られる信号であり、位相検出部品の製造技術または計算精度等の問題に制約されるため、位相検出部品から出力される第1位相差信号は精確ではない。したがって、位相検出部品から出力される第1位相差信号を位相比較組立体に伝送することで、位相比較組立体が該第1位相差信号に基づいて位相調整信号を得て、該位相調整信号を信号処理組立体に伝送することを可能にする。一方、信号処理組立体は、該第1位相差信号の数値が小さくなるように、該位相調整信号に応じて基準クロック信号に対して位相調整を行う。すなわち、位相検出部品、位相比較組立体および信号処理組立体の間の相互の協働によって、基準クロック信号の位相を調整して位相検出部品から出力される第1位相差信号を徐々に小さくし、基準クロック信号の位相を被測定クロック信号の位相に徐々に近づけることができるので、位相検出部品が基準クロック信号と被測定クロック信号とに基づいて得る第1位相差信号の精度を向上させることができる。また、第1位相差信号の数値範囲内で、且つ第1位相差信号を小さくすることを目的として、基準クロック信号に対して位相調整を行うため、第1位相差信号の数値範囲内で限られた回数の処理を行うだけで、被測定クロック信号に対する位相検出を実現できるので、1つのクロック周期にわたって位相情報を取得する方法に比べて、本実施例によれば、より優れた位相検出速度を得ることができるので、本実施例はクロック信号に対する位相検出精度及び位相検出速度を向上させることができる。
【0062】
なお、本実施例の位相検出方法は、上述した装置実施例における位相検出装置に適用できるので、本実施例における信号処理組立体、位相検出部品及び位相比較組立体の具体的な実現形態については、上述した装置実施例における関連説明を参照してもよく、ここでは説明を省略する。
【0063】
また、一実施例において、位相比較組立体が第1信号生成部品と信号比較部品とを備え、信号処理組立体と、位相検出部品と、第1信号生成部品と、信号比較部品とが順にループとして直列接続されている場合、図7を参照し、該ステップS300は、以下のステップを含むことができるが、それらに限定されない。
【0064】
ステップS310において、第1信号生成部品は、第1位相差信号に基づいて第1電圧信号を得て、第1電圧信号を信号比較部品に出力する。
【0065】
ステップS320において、信号比較部品は、基準電圧信号と第1電圧信号を取得し、基準電圧信号と第1電圧信号に基づいて位相調整信号を得て、信号比較部品により位相調整信号を信号処理組立体に出力する。
【0066】
一実施例において、第1信号生成部品は、チャージポンプとすることが可能で、チャージポンプは、スイッチトキャパシタ電圧コンバータとも称し、充電されてエネルギーを蓄積することで電圧値を出力することができる。位相検出部品から出力された第1位相差信号が第1信号生成部品に受信された際に、第1信号生成部品は、第1位相差信号の示す期間に応じて充電して第1電圧信号を得ることで、後続のステップにおいて位相調整信号を得るために必要な基礎条件を提供することができる。
【0067】
一実施例において、基準電圧信号は、経験に基づいて設定された電圧信号であってもよいし、基準クロック信号に関連する電圧信号であってもよく、実際の使用ニーズに応じて適切に設定することができ、本実施例ではこれについて具体的に限定しない。
【0068】
一実施例において、信号比較部品が基準電圧信号と第1電圧信号とを取得すると、信号比較部品は該基準電圧信号と該第1電圧信号とに基づいて、基準クロック信号に対して位相調整を行うように設定された位相調整信号を得ることが可能である。例えば、第1電圧信号の電圧値が基準電圧信号の電圧値より大きい場合、信号比較部品は、信号処理組立体に負の位相シフトによって基準クロック信号に対する位相調整を行わせるように設定できる、レベル値がハイレベルである位相調整信号を出力することができる。また、第1電圧信号の電圧値が基準電圧信号の電圧値より小さい場合、信号比較部品は、信号処理組立体に正の位相シフトによって基準クロック信号に対する位相調整を行わせるように設定できる、レベル値がローレベルである位相調整信号を出力することができる。さらに、第1電圧信号の電圧値が基準電圧信号の電圧値に等しい場合、信号比較部品は、信号処理組立体に基準クロック信号に対する位相調整操作を停止させるように設定できる、レベル値がミドルレベル(すなわち、ハイレベルとローレベルの間のレベル)である位相調整信号を出力することができる。なお、上述した信号比較部品が基準電圧信号と第1電圧信号とに基づいて位相調整信号を得る各具体例同士は、実際の状況に応じて異なる組み合わせ例を形成することができるが、内容の重複を避けるため、ここでは説明を省略する。
【0069】
一実施例において、第1信号生成部品と信号比較部品との協働により、信号処理組立体による基準クロック信号の位相調整に正確な調整方向を提供して、基準クロック信号の位相を被測定クロック信号の位相に近づけることができるので、位相検出部品から出力される第1位相差信号の精度を徐々に上げて、さらにはクロック信号に対する位相検出精度を上げることができる。
【0070】
また、一実施例において、位相比較組立体がさらに第2信号生成部品を備え、第2信号生成部品と信号比較部品とが接続されている場合、図8を参照し、該位相検出方法はさらに、以下のステップを含むことができる。
【0071】
ステップS500において、第2信号生成部品は、基準クロック信号に基づいて得られる位相基準信号を取得し、位相基準信号に基づいて基準電圧信号を得る。
【0072】
ステップS600において、第2信号生成部品は、基準電圧信号を信号比較部品に出力する。
【0073】
一実施例において、第2信号生成部品は、チャージポンプとすることが可能で、チャージポンプは、スイッチトキャパシタ電圧コンバータとも称し、充電されてエネルギーを蓄積することで電圧値を出力することができる。1つの位相基準信号が第2信号生成部品に受信された際に、第2信号生成部品は、該位相基準信号の示す期間に応じて充電して基準電圧信号を得ることで、後続のステップにおいて位相調整信号を得るために必要な基礎条件を提供することができる。
【0074】
一実施例において、位相基準信号は、基準クロック信号の周期に基づいて得ることができる。例えば、位相基準信号は、基準クロック信号の半分の周期としてもよいし、基準クロック信号の1/4の周期としてもよいし、実際の使用時のニーズに応じて適宜選択することができ、本実施例ではこれを具体的に限定しない。
【0075】
また、一実施例において、ステップS400における信号処理組立体は、位相調整信号に応じて基準クロック信号に対して位相調整を行うが、異なる実施例において、異なる具体的なステップを含むことができる。
【0076】
ステップS401において、位相調整信号のレベル値がハイレベルである場合、信号処理組立体は基準クロック信号に対して負の位相シフトによる位相調整を行う。
【0077】
ステップS402において、位相調整信号のレベル値がローレベルである場合、信号処理組立体は基準クロック信号に対して正の位相シフトによる位相調整を行う。
【0078】
ステップS403において、位相調整信号のレベル値がハイレベルとローレベルとの間のレベルであるミドルレベルである場合、信号処理組立体は基準クロック信号に対して位相調整を行わない。
【0079】
なお、上述したステップS401、ステップS402、ステップS403同士は、互いに並行の技術案であってもよく、互いに組み合わせて異なる技術案を形成してもよく、実際の状況に応じて適宜選択することができ、本実施例ではこれを具体的に限定しない。
【0080】
一実施例において、位相調整信号の異なるレベル値に応じて、信号処理組立体は、基準クロック信号に対して異なる方向の位相調整を行うことができることにより、基準クロック信号の位相を被測定クロック信号の位相に近づけることができるので、位相検出部品から出力される第1位相差信号の精度を徐々に上げて、さらにはクロック信号に対する位相検出精度を上げることができる。
【0081】
また、一実施例において、信号処理組立体がコントローラと位相シフト部品とを備え、位相比較組立体と、コントローラと、位相シフト部品と、位相検出部品とが順にループとして直列接続されている場合、図9を参照し、該ステップS400は、以下のステップを含むことができるが、それらに限定されない。
【0082】
ステップS410において、コントローラは、位相調整信号に基づいて位相シフト信号を得て、位相シフト信号を位相シフト部品に出力する。
【0083】
ステップS420において、位相シフト部品は、第1位相差信号が小さくなるように、位相シフト信号に応じて基準クロック信号に対して位相調整を行う。
【0084】
ステップS430において、コントローラは、位相シフト信号を累計して位相累計値を得て、位相累計値と初期位相値とに基づいて被測定クロック信号の位相値を得る。
【0085】
【数9】
【0086】
一実施例において、コントローラが位相調整信号を受信した後、コントローラは、位相調整信号の異なる種類に応じて異なる種類の構成情報を位相シフト部品に送信することで、位相シフト部品が異なる種類の構成情報に応じて基準クロック信号に対して異なる位相調整処理を行えるようにしてもよい。例えば、位相調整信号のレベル値がハイレベルである場合、コントローラは、位相シフト部品に負の位相シフトを行うことを示す構成情報に従って負の位相シフトによって基準クロック信号に対する位相調整を行わせるように、該負の位相シフトを行うことを示す構成情報を位相シフト部品に送信する。位相調整信号のレベル値がローレベルである場合、コントローラは、位相シフト部品に正の位相シフトを行うことを示す構成情報に従って正の位相シフトによって基準クロック信号に対する位相調整を行わせるように、該正の位相シフトを行うことを示す構成情報を位相シフト部品に送信する。位相調整信号のレベル値がミドルレベルである場合、コントローラは、位相シフト部品に構成情報を送信しない、すなわち、位相シフト部品は基準クロック信号に対して位相調整を行わない。なお、ミドルレベルは、ハイレベルとローレベルとの間のレベルである。このように、コントローラと位相シフト部品との協働により、基準クロック信号に対して正確な調整方向へ位相調整を行うことで、基準クロック信号の位相を被測定クロック信号の位相に近づけることができるので、位相検出部品から出力される第1位相差信号の精度を徐々に上げて、さらにはクロック信号に対する位相検出精度を上げることができる。
【0087】
また、一実施例において、信号処理組立体がさらにカウンタを備え、カウンタがコントローラに内蔵されているか、またはカウンタがコントローラに外付けされてコントローラに接続されている場合、図10を参照すると、ステップS410におけるコントローラが位相調整信号に基づいて位相シフト信号を得るステップは、以下の具体的なステップを含むことができる。
【0088】
ステップS411において、コントローラは、カウンタのカウント値を取得する。
ステップS412において、コントローラは、カウント値に基づいて位相シフト信号を得る。
【0089】
一実施例において、カウンタのカウント値は、信号処理組立体による基準クロック信号の位相調整の回数を表すように設定するだけではなく、基準クロック信号の位相を調整するための位相シフト信号を得るように設定することもできる。したがって、カウンタのカウント値を取得することにより、基準クロック信号に対して位相調整を行うように設定された位相シフト信号を容易に得ることができるだけではなく、該カウント値に基づいて累計した位相シフト信号を統計して、被測定クロック信号の位相値を容易に得ることができる。
【0090】
一実施例において、カウンタに最大カウント値を設定することができる。カウンタの現在のカウント値が最大カウント値である場合、すなわち、信号処理組立体による基準クロック信号の位相調整回数が既定の最大調整回数に達した場合、コントローラは、カウンタを0にリセットすることができる。コントローラによるカウンタのリセットは、次回の位相検出を行うことができるように、位相測定を終了させたことを示す。
【0091】
また、一実施例において、ステップS430における位相累計値と初期位相値とに基づいて被測定クロック信号の位相値を得るステップは、具体的に以下の具体的なステップを含むことができる。
【0092】
ステップS431において、コントローラは以下の式によって、位相累計値と初期位相値とに基づいて被測定クロック信号の位相値を得る。
【0093】
【数10】
【0094】
【数11】
【0095】
【数12】
【0096】
さらに、図11を参照し、本発明の一つの実施例はさらに、上記の何れか一つの装置実施例における位相検出装置を含むことができる機器を提供する。
【0097】
本実施例における機器は上記の何れか一つの実施例における位相検出装置を備えるため、本実施例における機器は、上記実施例における位相検出装置のハードウェア構造を有し、且つ、位相検出装置内の各部品同士は互いに協働して、本実施例の機器が上記何れか一つの方法実施例における位相検出方法を実行できるようにすることが可能である。したがって、本実施例の機器の具体的な実施形態は、上記実施例を参照できるが、冗長性を避けるため、ここでは説明を省略する。
【0098】
本実施例における機器が上記の何れか一つの実施例における位相検出装置を有するので、本実施例における機器は、上記実施例における位相検出装置がもたらす技術的効果を有する。すなわち、いくつかのケースに比べて、本実施例における機器はクロック信号に対する位相検出精度及び位相検出速度を向上させることができる。
【0099】
本発明の実施例はクロック信号に対する位相検出精度及び位相検出速度を向上させることができる位相検出方法及びその装置、機器を提供する。
【0100】
本発明の実施例において、限られた回数の処理で基準クロック信号の位相を被測定クロック信号の位相に近づけることができるので、クロック位相に対する測定を高精度かつ高速に完成させることができる。
【0101】
当業者であれば、上記で開示された方法のすべてまたはいくつかのステップ、システムは、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、及びそれらの適切な組み合わせとして実施できることを理解できるであろう。いくつかの物理的組立体またはすべての物理的組立体は、中央処理装置、デジタルシグナルプロセッサまたはマイクロプロセッサのようなプロセッサによって実行されるソフトウェアとして、あるいはハードウェアとして、あるいは特定用途向け集積回路のような集積回路として実施することができる。そういったソフトウェアは、コンピュータ読み取り可能な媒体上に分散することができ、コンピュータ読み取り可能な媒体はコンピュータ記憶媒体(または非一時的な媒体)及び通信媒体(または一時的な媒体)を含むことができる。コンピュータ記憶媒体という用語は、情報(コンピュータ読み取り可能な指令、データ構造、プログラムモジュールまたは他のデータ)を記憶するための任意の方法または技術において実現される、揮発性及び不揮発性、取り外し可能及び取り外し不可能な媒体を含むことは、当業者にとって周知のことである。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)または他の光ディスク記憶装置、磁気カートリッジ、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶装置、または所望の情報を記憶するために使用することができ、コンピュータによってアクセスすることができる任意の他の媒体を含むが、これらに限定されない。さらに、通信媒体は通常、計算機読み取り可能な指令、データ構造、プログラムモジュール、または搬送波または他の伝送メカニズムのような変調データ信号中の他のデータを含み、任意の情報伝送媒体を含むことができることは、当業者にとって周知のことである。
【0102】
以上では、本発明のいくつかの実施形態について具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。当業者であれば、本発明の範囲に反することなく、本発明の特許請求の範囲に限定された範囲内に含まれる様々な均等的変形または置換を行うこともできる。
図1
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図5
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図9
図10
図11