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特許7606651情報処理装置、移動端末、情報処理方法、およびプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-17
(45)【発行日】2024-12-25
(54)【発明の名称】情報処理装置、移動端末、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/266 20110101AFI20241218BHJP
   H04N 21/482 20110101ALI20241218BHJP
   H04N 21/218 20110101ALI20241218BHJP
   H04N 21/2743 20110101ALI20241218BHJP
   G01C 21/26 20060101ALI20241218BHJP
   G01C 21/36 20060101ALI20241218BHJP
【FI】
H04N21/266
H04N21/482
H04N21/218
H04N21/2743
G01C21/26 C
G01C21/36
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2024542533
(86)(22)【出願日】2022-08-25
(86)【国際出願番号】 JP2022032068
(87)【国際公開番号】W WO2024042683
(87)【国際公開日】2024-02-29
【審査請求日】2024-10-03
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】504050275
【氏名又は名称】株式会社 ミックウェア
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】鳴島 健二
【審査官】大西 宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-153253(JP,A)
【文献】特開2012-129961(JP,A)
【文献】特開2016-038703(JP,A)
【文献】特開2016-134859(JP,A)
【文献】特開2021-010081(JP,A)
【文献】特開2021-048597(JP,A)
【文献】特開2021-064886(JP,A)
【文献】特開2021-083034(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0330610(US,A1)
【文献】韓国登録特許第10-2115098(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 -21/858
G01C 21/00 -21/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末からの問合せに含まれる、2以上の位置情報を含む経路情報を受信する受信部と、
移動端末から、前記経路情報が有す前記位置情報を対象とする条件であり、対象となる前記位置情報が特定する位置に対して近似関係にある位置を特定する位置情報であることを示す条件を含む第一位置条件を満た位置情報に対応付く2以上画像を取得する取得部と、
前記画像は、撮影位置を特定する位置情報を含む1以上の環境情報を含む属性値集合、または撮影位置を特定する位置情報と撮影時を特定する時情報を含む以上の環境情報を含む属性値集合に対応付く画像であり、
前記取得部が取得した2以上の各前記画像に対応付く時情報が異なる2以上の各前記画像を時間的に結合する、または前記取得部が取得した2以上の各前記画像に対応付く位置情報が異なる2以上の各前記画像の一部を空間的に融合して、一画像を構成する構成部と、
前記構成部が構成した一の前記画像を前記ユーザ端末に送信する送信部と、
を具備する情報処理装置。
【請求項2】
前記経路情報は、2以上の各前記位置情報に対応する時情報を有し、
前記画像は、撮影位置を特定する位置情報と撮影時を特定する時情報とを含む2以上の環境情報を含む属性値集合に対応付く画像であり、
前記取得部は、
前記経路情報が有す前記位置情報と前記時情報との組に対して、近似条件を満たす位置情報と時情報に対応付いていることである前記第一位置条件を満たす前記位置情報と前記時情報とに対応する2以上の前記画像を取得する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記画像は、当該画像の権利者を識別する権利者識別子に対応付き、
前記構成部が構成した前記一の画像に対応付く権利者識別子で識別される前記権利者に関する処理である権利者処理を行う権利者処理部をさらに具備する請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
一の前記画像に対応付く前記権利者識別子は、一の前記画像の元になった2以上の各前記画像に対応付く前記権利者識別子であり、
前記権利者処理部は、
一の前記画像の元になった2以上の各前記画像に対応付く前記権利者識別子で識別される各前記権利者に対して、報酬を与える処理である報酬処理を行う報酬手段を具備する請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
受信部と、取得部と、構成部と、送信部とにより実現される情報処理方法であって、
前記受信部が、ユーザ端末からの問合せに含まれる、2以上の位置情報を含む経路情報を受信するステップと、
前記取得部が、移動端末から、前記経路情報が有す前記位置情報を対象とする条件であり、対象となる前記位置情報が特定する位置に対して近似関係にある位置を特定する位置情報であることを示す条件を含む第一位置条件を満た位置情報に対応付く2以上画像を取得するステップと、
前記画像は、撮影位置を特定する位置情報を含む1以上の環境情報を含む属性値集合、または撮影位置を特定する位置情報と撮影時を特定する時情報を含む以上の環境情報を含む属性値集合に対応付く画像であり、
前記構成部が、前記取得部により取得した2以上の各前記画像に対応付く時情報が異なる2以上の各前記画像を時間的に結合する、または前記取得部が取得した2以上の各前記画像に対応付く位置情報が異なる2以上の各前記画像の一部を空間的に融合して、一画像を構成するステップと、
前記送信部が、前記構成部により構成した一の前記画像を前記ユーザ端末に送信するステップと、
を含む情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2以上の各移動端末が撮影した動画に関する処理を行う情報処理装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザが自分以外の視界光景(自分以外の移動体から見える光景)を見ることのできるようにする画像表示システムがあった。かかる画像表示システムにおいて、複数の移動体が撮影し、送信した複数の動画を一つの画面に出力できる(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2008-154192号公報(段落[0140]、第24図等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術においては、単に、複数の各移動体が撮影した動画を一画面で見ることができるだけであり、2以上の各移動端末が撮影した動画を利用し、有用な一の動画を構成し、提供できなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の情報処理装置は、2以上の各移動端末が撮影した動画であり、撮影位置を特定する位置情報または撮影時を特定する時情報を含む1以上の環境情報を含む属性値集合に対応付く動画であり、2以上の各移動端末から送信された動画を取得する動画取得部と、動画取得部が取得した2以上の各動画に対応付く時情報が異なる2以上の各動画を時間的に結合する、または動画取得部が取得した2以上の各動画に対応付く位置情報が異なる2以上の各動画の一部を空間的に融合して、一の動画を構成する動画構成部と、動画構成部が構成した一の動画を送信する動画送信部と具備する情報処理装置である。
【0006】
かかる構成により、2以上の各移動端末が撮影した動画を利用し、有用な一の動画を構成し、提供できる。
【0007】
また、本第二の発明の情報処理装置は、第一の発明に対して、動画取得部は、2以上の各動画に対応付く位置情報が第一位置条件を満たす2以上の動画を、順次、取得し、動画構成部は、動画取得部が取得した2以上の各動画を、動画に対応する時間の順序で結合し、一の動画を構成する情報処理装置である。
【0008】
かかる構成により、2以上の各移動端末が撮影した動画を用いて、時間的に結合された有用な一の動画を構成し、提供できる。
【0009】
また、本第三の発明の情報処理装置は、第二の発明に対して、位置情報を含む問合せをユーザ端末から受信する問合受信部をさらに具備し、動画取得部は、問合受信部が受信した位置情報を用いた第一位置条件を満たす位置情報に対応する2以上の動画を取得する情報処理装置である。
【0010】
かかる構成により、2以上の各移動端末が撮影した動画を用いて、時間的に結合された有用な一の動画を構成し、提供できる。
【0011】
また、本第四の発明の情報処理装置は、第二の発明に対して、対象端末から送信された2以上の各位置情報を、順次、受信する問合受信部をさらに具備し、動画取得部は、問合受信部が受信した2以上の各位置情報を、順次、用いて、第一位置条件を満たす位置情報に対応する2以上の動画を、順次、取得する情報処理装置である。
【0012】
かかる構成により、対象端末から送信された2以上の各位置情報に対応する2以上の動画を用いて、時間的に結合された有用な一の動画を構成し、提供できる。かかることにより、例えば、移動する対象端末を保持している対象者の見守りができる。
【0013】
また、本第五の発明の情報処理装置は、第二の発明に対して、ナビ端末に設定された目的地を特定する位置情報を含む問合せを受信する問合受信部をさらに具備し、動画取得部は、問合受信部が受信した位置情報を用いた第一位置条件を満たす位置情報に対応する2以上の動画を、順次、取得する情報処理装置である。
【0014】
かかる構成により、ナビ端末に設定された目的地に対応する2以上の動画を用いて、時間的に結合された有用な一の動画を構成し、提供できる。
【0015】
また、本第六の発明の情報処理装置は、第一の発明に対して、2以上の位置情報を含む経路情報を含む問合せを受信する問合受信部をさらに具備し、動画取得部は、経路情報が有する2以上の各位置情報を用いた2以上の各第一位置条件を満たす位置情報に対応する2以上の動画を取得する情報処理装置である。
【0016】
かかる構成により、経路情報に含まれる2以上の各位置情報に対応する動画を用いて、経路の順に結合された有用な一の動画を構成し、提供できる。
【0017】
また、本第七の発明の情報処理装置は、第六の発明に対して、経路情報は、2以上の各位置情報に対応する時情報を有し、動画取得部は、経路情報が有する2以上の各位置情報と時情報とを用いた第一位置条件を満たす位置情報に対応する2以上の動画を取得する情報処理装置である。
【0018】
かかる構成により、経路情報に含まれる2以上の各位置情報に対応する動画を用いて、経路の順および時間の順に結合された有用な一の動画を構成し、提供できる。
【0019】
また、本第八の発明の情報処理装置は、第一の発明に対して、動画取得部は、2以上の各動画に対応付く位置情報が第二位置条件を満たし、2以上の各動画に対応付く時情報が時条件を満たす2以上の動画を取得し、動画構成部は、動画取得部が取得した2以上の各動画を構成するフレームの一部または全部を用いて一のフレームを構成し、フレームを時間的に繋げて、一の動画を構成する情報処理装置である。
【0020】
かかる構成により、2以上の各移動端末が撮影した動画を空間的に融合し、有用な一の動画を構成し、提供できる。
【0021】
また、本第九の発明の情報処理装置は、第八の発明に対して、動画は、駐車場を撮影した動画であり、動画構成部は、2以上の各移動体に設置された2以上の各移動端末が撮影した動画が有するフレームを合成した真上フレームを空間的に繋げ、一のフレームを構成し、一のフレームを有する一の動画を構成する情報処理装置である。
【0022】
かかる構成により、駐車場における駐車の状況を把握できる。
【0023】
また、本第十の発明の情報処理装置は、第一から第九いずれか1つの発明に対して、動画は、動画の権利者を識別する権利者識別子に対応付き、動画構成部が構成した一の動画に対応付く権利者識別子で識別される権利者に関する処理である権利者処理を行う権利者処理部をさらに具備する情報処理装置である。
【0024】
かかる構成により、動画の権利者に関する適切な処理が行える。
【0025】
また、本第十一の発明の情報処理装置は、第十の発明に対して、一の動画に対応付く権利者識別子は、一の動画の元になった2以上の各動画に対応付く権利者識別子であり、権利者処理部は、一の動画の元になった2以上の各動画に対応付く権利者識別子で識別される各権利者に対して、報酬を与える処理である報酬処理を行う報酬手段を具備する情報処理装置である。
【0026】
かかる構成により、移動端末が撮影した動画の権利者に対して報酬を与えることができる。
【0027】
また、本第十二の発明の情報処理装置は、第十一の発明に対して、報酬手段は、動画送信部が送信した動画の元になった2以上の各動画に対応する動画属性値を取得し、動画属性値を用いて、2以上の各権利者に対する報酬を決定し、報酬を与える処理である報酬処理を行う情報処理装置である。
【0028】
かかる構成により、移動端末が撮影した動画の権利者に対して、適切な報酬を与えることができる。
【0029】
また、本第十三の発明の情報処理装置は、第十の発明に対して、権利者処理部は、動画構成部が構成した一の動画を、一の動画の元になった2以上の各動画に対応付く属性値集合に対応付けて蓄積する第一保全処理を行う第一保全手段を具備する情報処理装置である。
【0030】
かかる構成により、2以上の画像から構成された一の動画を保全できる。
【0031】
また、本第十四の発明の情報処理装置は、第十の発明に対して、権利者処理部は、動画構成部が構成した一の動画を、一の動画の元になった2以上の各動画に対応する権利者識別子に対応付けて蓄積する第二保全処理を行う第二保全手段を具備する情報処理装置である。
【0032】
かかる構成により、2以上の画像から構成された一の動画の権利者を、適切な権利者にできる。
【0033】
また、本第十五の発明の情報処理装置は、第十の発明に対して、移動端末が動画を撮影した環境に関する環境情報に関する問合せをユーザ端末から受信する問合受信部をさらに具備し、動画取得部は、問合受信部が受信した問合せに対応する2以上の動画を取得し、権利者処理部は、動画構成部が構成した一の動画を、ユーザ端末のユーザを識別する権利者識別子に対応付けて蓄積する第三保全手段を具備する情報処理装置である。
【0034】
かかる構成により、2以上の画像から構成された一の動画の権利者を、当該動画が必要な権利者にできる。
【0035】
また、本第十六の発明の情報処理装置は、第十三から第十五いずれか1つの発明に対して、権利者処理部は、一の動画にアクセスするためのアクセス情報を含む保全情報をブロックチェーンに蓄積する第四保全処理を行う第四保全手段を具備する情報処理装置である。
【0036】
かかる構成により、保全が必要な動画の管理情報を保全できる。
【発明の効果】
【0037】
本発明による情報処理装置によれば、2以上の各移動端末が撮影した動画を利用し、有用な一の動画を構成し、提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
図1】実施の形態1における情報システムAの概念図
図2】同情報システムAのブロック図
図3】同情報処理装置1のブロック図
図4】同情報処理装置1の動作例について説明するフローチャート
図5】同属性値集合取得処理の例について説明するフローチャート
図6】同移動体属性値タグ取得処理の例について説明するフローチャート
図7】同動画タグ取得処理の例について説明するフローチャート
図8】同第四保全処理の例について説明するフローチャート
図9】同動画融合処理の例について説明するフローチャート
図10】同画像融合処理の例について説明するフローチャート
図11】同動画結合処理の例について説明するフローチャート
図12】同登録動画検索処理の例について説明するフローチャート
図13】同未登録動画検索処理の第一の例について説明するフローチャート
図14】同未登録動画検索処理の第二の例について説明するフローチャート
図15】同保全処理の例について説明するフローチャート
図16】同報酬処理の例について説明するフローチャート
図17】同移動端末2の動作例について説明するフローチャート
図18】同動画送信処理の例について説明するフローチャート
図19】同端末画像取得処理の例について説明するフローチャート
図20】同ユーザ端末3の動作例について説明するフローチャート
図21】同次問合生成処理の例について説明するフローチャート
図22】同端末管理表を示す図
図23】同登録動画管理表を示す図
図24】同コンピュータシステムの概観図
図25】同コンピュータシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0040】
(実施の形態1)
本実施の形態において、2以上の各移動体における撮影装置で取得した2以上の動画を用いて、時間的に結合された一の動画を構成する、または空間的に融合された一の動画を構成する情報処理装置について説明する。なお、2以上の動画を選択するための問合せは、例えば、ユーザ端末で指定された位置情報を用いた問合せ、見守りの対象端末から受信された2以上の位置情報を用いた問合せ、ナビ端末に設定された目的地を用いた問合せ、経路情報を用いた問合せである。
【0041】
また、本実施の形態において、出力される一の動画の権利者に関する処理である権利者処理を行う情報処理装置について説明する。権利者処理は、例えば、後述する報酬処理、後述する各種の保全処理である。
【0042】
また、本実施の形態において、保全条件に合致する動画を自動的に移動端末から受信し、蓄積する情報処理装置について説明する。
【0043】
また、本実施の形態において、動画の解析等により得られた1以上のタグが付与されている動画を扱う情報処理装置について説明する。なお、タグを付与する処理は、例えば、情報処理装置または移動端末で行うが、他の装置で行っても良い。
【0044】
また、本実施の形態において、ユーザが所望の動画が存在するが、送信できない場合に、移動端末のユーザまたは動画を必要とするユーザに対する処理を行う情報処理装置について説明する。なお、動画を送信できない場合は、例えば、移動端末の電源がOFFである場合である。
【0045】
また、本実施の形態において、移動を開始したことに関する移動情報を移動端末から受信し、活用する情報処理装置について説明する。
【0046】
また、本実施の形態において、移動情報を情報処理装置に送信する移動端末について説明する。
【0047】
また、本実施の形態において、移動終了時に、撮影した動画に対する最新の属性値集合を情報処理装置に送信する移動端末について説明する。
【0048】
さらに、本実施の形態において、動画の解析等により1以上のタグを取得し、動画に対応付ける移動端末について説明する。
【0049】
なお、本実施の形態において、情報Xが情報Yに対応付いていることは、情報Xから情報Yを取得できること、または情報Yから情報Xを取得できることであり、その対応付けの方法は問わない。情報Xと情報Yとがリンク付いていても良いし、同じバッファに存在していても良いし、情報Xが情報Yに含まれていても良いし、情報Yが情報Xに含まれている等でも良い。
【0050】
図1は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、情報処理装置1、1または2以上の移動端末2、1または2以上のユーザ端末3、1または2以上の対象端末4、および1または2以上のナビ端末5を備える。
【0051】
情報処理装置1は、2以上の各移動端末2が送信した動画を用いて、一の動画をユーザ端末3に提供するサーバである。情報処理装置1は、例えば、いわゆるサーバであり、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバ等であるが、その種類は問わない。情報処理装置1は、ブロックチェーンを構成する装置でも良い。
【0052】
なお、ここでの動画は、移動端末2により撮影された画像である。動画は、通常、2以上の静止画の集合であるが、一の静止画でも良い、と考えても良い。また、動画に含まれる2以上の各静止画の撮影時刻の間隔は、問わない。動画は、例えば、60フレーム/秒の動画、30フレーム/秒の動画であるが、所定時間(例えば、1分)以上の時間が空いて撮影された2以上の静止画の集合でも良く、所定条件を満たす時に撮影された2以上の静止画の集合でも良い。
【0053】
移動端末2とは、移動体に設置された端末であり、動画を撮影する端末である。移動端末2は、例えば、ドライブレコーダー、スマートフォン、タブレット端末、通信機能付きのカメラである。また、設置とは、通常、固定されていることを意味するが、接しているまたは保持している程度のことも含む、と考えても良い。また、移動端末2が、エンジン等の駆動手段や車輪等の移動手段を有しても良い。
【0054】
移動体とは、移動する物体である。移動体は、例えば、地上移動機器、海上移動機器、海中移動機器、航空移動機器、宇宙移動機器、または生物である。
【0055】
地上移動機器は、例えば、自動車両、自転車、人力車、または遊具車等の人力で移動する車両、電車、蒸気機関車等の鉄道車両、遊園地における乗り物、工場その他の施設における業務用の乗り物等である。地上移動機器は、人が乗る移動体でないものもあり得、例えば、業務用や遊具としての各種ロボット、いわゆるラジコン等の遊具等である。なお、自動車両は、例えば、乗用車、トラック、バス、タクシー、またはオートバイである。
【0056】
海上移動機器は、例えば、各種船舶、水上バイク、サーフボード、手こぎボート、浮き輪、筏等である。
【0057】
海中移動機器は、例えば、潜水艦、潜水ロボット、アクアラング等の潜水器具等である。
【0058】
航空移動機器は、例えば、各種航空機、ヘリコプター、グライダー、パラシュート、気球、凧等である。
【0059】
宇宙移動機器は、例えば、ロケット、宇宙探査機、人工衛星等である。
【0060】
生物は、例えば、人、人以外の移動体である。人以外の移動体は、例えば、鳥類、ほ乳類、は虫類、両生類、魚類、昆虫類その他の各種の生物である。
【0061】
ユーザ端末3とは、ユーザが使用する端末である。ユーザは、動画を視聴する者、動画を必要とする者である。ユーザ端末3は、移動端末2の機能を有しても良い。つまり、ユーザ端末3は、動画を提供するユーザの端末でも良い。ユーザ端末3は、後述するナビ端末5でも良い。
【0062】
対象端末4は、位置情報を送信する端末である。対象端末4は、例えば、監視対象に備えられた端末である。監視対象は、例えば、生物、物である。生物は、例えば、人である。人は、例えば、子供、老人である。監視対象の物は、例えば、盗難されたくない物であり、例えば、自動車である。
【0063】
移動端末2とユーザ端末3と対象端末4は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、いわゆるパーソナルコンピュータ、ナビゲーション端末等であり、その種類は問わない。
【0064】
ナビ端末5は、いわゆるナビゲーション端末である。ナビ端末5は、地上移動機器に設置されたり、人が保持したりする端末である。
【0065】
情報処理装置1と1以上の各移動端末2とは、通常、インターネット等のネットワークにより通信可能である。また、情報処理装置1と1以上の各ユーザ端末3とは、通常、インターネット等のネットワークにより通信可能である。また、情報処理装置1と1以上の各対象端末4とは、通常、インターネット等のネットワークにより通信可能である。さらに、情報処理装置1と1以上の各ナビ端末5とは、通常、インターネット等のネットワークにより通信可能である。
【0066】
図2は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。図3は、情報処理装置1のブロック図である。
【0067】
情報処理装置1は、格納部11、受信部12、処理部13、および送信部14を備える。格納部11は、集合格納部111を備える。受信部12は、移動情報受信部121、問合受信部122、および集合受信部123を備える。処理部13は、移動情報蓄積部131、集合蓄積部132、動画取得部133、動画構成部134、および権利者処理部135を備える。権利者処理部135は、第一保全手段1351、第二保全手段1352、第三保全手段1353、第四保全手段1354、および報酬手段1355を備える。送信部14は、動画送信部141、状態送信部142、およびニーズ送信部143を備える。
【0068】
移動端末2は、移動格納部21、移動受信部22、移動処理部23、および移動送信部24を備える。移動処理部23は、撮影部231、タグ取得部232、および移動情報取得部233を備える。移動送信部24は、移動情報送信部241、移動動画送信部242、および集合送信部243を備える。
【0069】
ユーザ端末3は、ユーザ格納部31、ユーザ受付部32、ユーザ処理部33、ユーザ送信部34、ユーザ受信部35、ユーザ出力部36を備える。
【0070】
情報処理装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、後述する端末情報、後述する属性値集合、後述する移動情報、動画、管理情報である。
【0071】
管理情報とは、見守りの対象者を監視するために使用される情報である。管理情報は、対象者を見守る者のユーザ端末3に動画を送信するためのユーザ識別子と、対象者の対象端末4を識別する対象者識別子とを有する。
【0072】
集合格納部111には、1または2以上の端末情報が格納される。端末情報とは、移動端末2に関する情報である。端末情報は、現在の移動端末2が保持している動画の情報を含む。端末情報は、端末識別子と属性値集合とを含む。端末情報は、動画と対応付いていても良い。また、端末識別子は、属性値集合に含まれていても良い。
【0073】
端末識別子とは、移動端末2を識別する情報である。端末識別子は、移動端末2のユーザである権利者を識別する権利者識別子でも良い。端末識別子は、例えば、移動端末2のID、移動端末2の名称、移動端末2のMACアドレスである。
【0074】
権利者とは、動画に関する何らかの権利を有する者である。権利者は、例えば、動画の所有者、動画の著作権者、動画を撮影した移動端末2の所有者である。権利者は、動画の初期の権利者である。権利者は、通常、移動端末2の保有者であるが、移動端末2が撮影した動画の権利を有する者であれば良い。
【0075】
権利者識別子とは、動画の権利者の識別子である。権利者識別子は、端末識別子でも良い。権利者識別子は、例えば、権利者のID、権利者の氏名、権利者のメールアドレス、権利者の電話番号である。
【0076】
属性値集合とは、1または2以上の動画属性値の集合である。動画属性値とは、動画の属性値である。動画属性値は、例えば、環境情報である。動画属性値は、例えば、タグである。動画属性値は、例えば、後述する移動体属性値でも良い。
【0077】
環境情報とは、動画が撮影された環境に関する情報である。環境情報は、例えば、位置情報、時情報、天気情報、温度情報、季節情報である。位置情報とは、撮影位置を特定する情報である。撮影位置は、撮影するカメラの位置である。位置情報は、例えば、(緯度,経度)、(緯度,経度,高度)、である。ただし、位置情報は、地図上の領域を特定する領域識別子、住所、道路を特定する道路識別子、道路の車線を特定する車線識別子等でも良い。時情報とは、動画が撮影された時を特定する情報である。動画が撮影された時は、動画が撮影された時刻の周辺の時でも良く、正確性までは要求されなくても良い。時情報は、例えば、時刻、年月日時、年月日時分、年月日時分秒、年月日、月日である。つまり、時情報が示す時の粒度は問わない。天気情報とは、動画が撮影された場所の撮影された時の天気を特定する情報である。天気情報は、例えば、「晴」「雨」「雪」「曇」である。温度情報とは、動画が撮影された場所の撮影された時の外気温を特定する情報である。温度情報は、例えば、「25度」「30度以上」である。季節情報とは、動画が撮影された場所の撮影された時の季節を特定する情報である。季節情報は、例えば、「春」「夏」「初夏」「冬」である。
【0078】
タグとは、動画の特性を特定する情報である。タグは、例えば、動画を解析した結果の情報である。タグは、例えば、1または2以上の移動体属性値を解析した結果の情報である。タグは、例えば、時系列の2以上の移動体属性値を解析した結果の情報である。
【0079】
移動体属性値とは、移動体に関する属性値である。移動体属性値は、例えば、移動体が移動中に取得できる、移動に関する情報である。移動体属性値は、例えば、CAN(Controller Area Network)データ、エアバッグの利用を示す情報である。CANデータは、例えば、速度、エンジンの回転数、ブレーキの状態である。タグは、例えば、「事故」、「渋滞」、「危険運転」「速度オーバー」、動画に映っている対象物の名称(例えば、「人」「熊」有名人の氏名)である。
【0080】
受信部12は、移動端末2またはユーザ端末3または対象端末4またはナビ端末5から各種の情報や指示を受信する。各種の情報や指示は、例えば、移動情報、位置情報、問合せ、属性値集合、動画である。
【0081】
受信部12が受信する動画には、当該動画の権利者を識別する権利者識別子が対応付いていることは好適である。受信部12が受信する動画には、例えば、1または2以上の動画属性値が対応付いている。
【0082】
受信部12が受信する動画は、例えば、駐車場を撮影した動画である。ただし、 受信部12が受信する動画の取得場所は問わない。
【0083】
移動情報受信部121は、移動端末2の移動の開始時に、移動情報を移動端末2から受信する。開始時とは、開始直後が好適であるが、移動の開始から所定時間(例えば、1分)の経過後でも良い。
【0084】
移動情報とは、移動端末2が移動することを特定する情報である。移動することを特定する情報は、移動を開始したことを特定する情報でも良い。ここでの移動は、これから移動することでも良いし、移動中であることでも良い。移動情報は、例えば、移動開始フラグ、端末識別子である。移動開始フラグは、移動を開始することを示す情報である。端末識別子は、移動を開始する移動端末2の識別子である。なお、端末識別子は、権利者識別子と同じでも良い。
【0085】
問合受信部122は、環境情報に関する問合せをユーザ端末3から受信する。環境情報に関する問合せは、環境情報を条件に含む問合せである。問合せは、移動端末2が撮影した動画の要求である。問合せは、例えば、SQLであるが、その形式やデータ構造等は問わない。
【0086】
問合受信部122は、例えば、位置情報を含む問合せをユーザ端末3から受信する。
【0087】
問合受信部122は、例えば、対象端末4から送信された2以上の各位置情報を、順次、受信する。問合受信部122は、当該2以上の各位置情報を対象端末4から受信しても良いし、対象端末4から受信したユーザ端末3等から受信しても良い。
【0088】
問合受信部122は、例えば、ナビ端末5に設定された目的地を特定する位置情報を含む問合せを受信する。問合受信部122は、例えば、当該位置情報をナビ端末5から受信しても良いし、ナビ端末5から受信したユーザ端末3から受信しても良いし、目的地の設定のためにナビ端末5に送信したユーザ端末3等から受信しても良い。
【0089】
問合受信部122は、例えば、2以上の位置情報を含む経路情報を含む問合せを受信する。問合受信部122は、例えば、ユーザ端末3またはナビ端末5から経路情報を含む問合せを受信する。
【0090】
問合受信部122は、移動端末2が動画を撮影した環境に関する環境情報に関する問合せをユーザ端末3から受信する。
【0091】
なお、問合せが有する経路情報は、例えば、動画を視聴するユーザが移動した経路を特定する情報、ナビ端末5またはナビゲーション機能を有するユーザ端末3に設定された経路情報である。当該経路情報は、2以上の各位置情報に対応する時情報を有することは好適である。時情報は、例えば、位置情報が特定する位置に居た時を特定する情報である。なお、経路情報に含まれる2以上の各位置情報の距離的な間隔は問わない。
【0092】
集合受信部123は、移動端末2から属性値集合を受信する。集合受信部123は、移動端末2の移動の終了時に、移動端末2から属性値集合を受信することは好適である。ここでの属性値集合は、移動端末2に格納されている動画を特定する情報である。
【0093】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、移動情報蓄積部131、集合蓄積部132、動画取得部133、動画構成部134、権利者処理部135が行う処理である。
【0094】
移動情報蓄積部131は、移動情報受信部121が受信した移動情報を移動端末2に対応付けて蓄積する。移動端末2に対応付けることは、例えば、権利者識別子または端末識別子に対応付けることである。
【0095】
集合蓄積部132は、集合受信部123が受信した属性値集合を集合格納部111に蓄積する。集合蓄積部132は、通常、属性値集合を送信してきた移動端末2に対応付けて、属性値集合を蓄積する。移動端末2に対応付けることは、例えば、権利者識別子または端末識別子に対応付けることである。
【0096】
動画取得部133は、2以上の各移動端末2が撮影した動画を取得する。かかる動画には、属性値集合に対応付く。属性値集合は、1以上の環境情報を含む。1以上の環境情報は、撮影位置を特定する位置情報または撮影時を特定する時情報を含むことは好適である。また、動画には、権利者識別子が対応付いていることは好適である。
【0097】
動画取得部133は、2以上の各動画に対応付く位置情報が第一位置条件を満たす2以上の動画を、順次、取得する。
【0098】
動画取得部133は、例えば、問合受信部122が受信した問合せに対応する2以上の動画を取得する。
【0099】
動画取得部133は、例えば、問合受信部122が受信した位置情報を用いた第一位置条件を満たす位置情報に対応する2以上の動画を取得する。
【0100】
動画取得部133は、例えば、問合受信部122が受信した2以上の各位置情報を、順次、用いて、第一位置条件を満たす位置情報に対応する2以上の動画を、順次、取得する。
【0101】
動画取得部133は、例えば、問合受信部122が受信した位置情報を用いた第一位置条件を満たす位置情報に対応する2以上の動画を、順次、取得する。
【0102】
動画取得部133は、例えば、経路情報が有する2以上の各位置情報を用いた2以上の各第一位置条件を満たす位置情報に対応する2以上の動画を取得する。
【0103】
動画取得部133は、例えば、経路情報が有する2以上の各位置情報と時情報とを用いた第一位置条件を満たす位置情報に対応する2以上の動画を取得する。
【0104】
動画取得部133は、例えば、2以上の各動画に対応付く位置情報が第二位置条件を満たし、2以上の各動画に対応付く時情報が時条件を満たす2以上の動画を取得する。
【0105】
第一位置条件とは、位置情報に関する条件である。第一位置条件は、対象となる位置情報が特定する位置に対して、近似関係にある位置情報であることである。近似関係は、近いことであり、例えば、距離が閾値以内、距離が閾値未満、移動時間が閾値以内、または移動時間が閾値未満である。なお、対象となる位置情報は、例えば、問合せに含まれる位置情報、受信された位置情報である。
【0106】
第一位置条件は、位置情報以外の条件を含んでも良い。第一位置条件は、位置情報および時情報に関する条件でも良い。第一位置条件は、例えば、対象となる位置情報と時情報の組に対して、近似条件を満たす位置情報と時情報に対応付いていることである。対象となる位置情報と時情報の組に対して近似条件を満たす位置情報と時情報とは、例えば、対象となる位置情報が特定する位置に対して、距離が閾値以内、距離が閾値未満、移動時間が閾値以内、または移動時間が閾値未満の位置を示す位置情報であり、かつ対象となる時情報が特定する時に対して、時間の差が閾値以内または閾値未満である時情報であることである。第一位置条件は、位置情報および移動体の進行方向に関する条件でも良い。第一位置条件は、位置情報およびカメラの向き(方向)に関する条件でも良い。
【0107】
第二位置条件とは、比較対象の基準位置または基準領域に対して近似関係にある位置情報である。ここでの近似関係は、基準位置との距離が閾値以内、基準位置との距離が閾値未満、または基準領域の中の位置であることである。
【0108】
動画取得部133は、例えば、2以上の各移動端末2が撮影した動画であり、属性値集合と権利者識別子とに対応付く動画であり、移動端末2から送信された動画を取得する。動画取得部133は、蓄積条件を満たす動画を取得することは好適である。
【0109】
なお、蓄積条件とは、動画を蓄積するための条件である。蓄積条件は、例えば、問合せが特定する条件に合致することである。蓄積条件は、例えば、後述する保全条件に合致することである。
【0110】
なお、取得する動画が格納されている装置は、移動端末2でも良いし、情報処理装置1でも良いし、図示しない他の装置でも良い。なお、他の装置は、例えば、ブロックチェーンを構成する装置である。
【0111】
動画取得部133は、例えば、問合受信部122が問合せを受信した場合に、当該問合せに対応する1または2以上の動画を移動端末2から取得する。動画取得部133は、例えば、問合せに含まれる環境情報に関する条件を満たす属性値集合と対になる1以上の動画を移動端末2から取得する。
【0112】
動画取得部133は、例えば、問合せを、1以上の移動端末2に送信し、1または2以上の移動端末2から、当該問合せに対応する1以上の動画を受信する。かかる処理を、未登録動画検索処理と言う。未登録動画検索処理とは、条件に合致する動画を、未登録の動画であり、移動端末2に格納されている動画から取得する処理である。未登録動画検索処理は、例えば、問合せに合致する動画を、未登録の動画であり、移動端末2に格納されている動画から取得する処理である。
【0113】
動画取得部133は、例えば、移動情報に対応する1以上の移動端末2が撮影した動画のうちの、問合せに対応する動画を取得する。動画取得部133は、移動情報に対応する1以上の各移動端末2に、問合せを送信し、当該問合せに合致する動画を移動端末2から受信する。なお、移動情報に対応する移動端末2は、移動中の移動端末2であり、動画を送信可能な移動端末2である。
【0114】
動画取得部133は、例えば、問合受信部122が問合せを受信した場合に、当該問合せに合致する1以上の属性値集合を決定し、当該1以上の各属性値集合に対応する動画を格納部11から取得する。
【0115】
動画取得部133は、例えば、集合格納部111を参照し、問合せに対応する1または2以上の動画を決定し、当該1以上の動画を移動端末2から取得する。
【0116】
集合格納部111を参照し、問合せに対応する動画を決定する処理は、集合格納部111が有する1以上の属性値集合の中で、問合せに合致する属性値集合を決定することである。かかる処理を、登録動画検索処理と言う。登録動画検索処理とは、条件に合致する動画を、登録済みの動画から検索する処理である。登録動画検索処理は、例えば、問合せに合致する動画を、登録済みの動画から検索する処理である。なお、登録済みの動画とは、後述する第一保全処理または第二保全処理が行われた動画である。
【0117】
動画取得部133は、例えば、集合格納部111を参照し、問合せに対応する動画を決定し、当該動画が移動端末2から送信できる状態であるか否かを判断し、送信できる状態であるのみ、当該移動端末2から動画を取得する。
【0118】
動画取得部133は、例えば、移動端末2との通信を試みて、当該移動端末2からの情報を受信できれば、動画が移動端末2から送信できる状態であると判断する。動画取得部133は、例えば、移動端末2に対応する移動情報が格納部11に格納されているか否かを判断し、格納されていれば、動画が移動端末2から送信できる状態であると判断する。なお、動画が送信できる状態とは、例えば、移動端末2または移動端末2に対応する移動体の電源がONである状態(例えば、移動体である車のエンジンがONである状態)である。また、動画取得部133が、動画が送信できる状態か否かを判断する方法は問わない。
【0119】
動画取得部133は、例えば、保全条件を満たす属性値集合に対応付く動画を移動端末2から取得する。かかる処理により、自動的に動画が取得できる。
【0120】
保全条件とは、動画を蓄積するための条件である。保全条件は、属性値集合に関する条件である。
【0121】
保全条件は、1以上のタグに関する条件であることは好適である。保全条件は、例えば、属性値集合が「事故」を示すタグを含むこと、属性値集合が「渋滞」を示すタグを含むこと、属性値集合が特定の場所を示すタグを含むことである。特定の場所を示すタグは、例えば、特定の駐車場の名称、特定の地名、特定の名勝の名称、特定のランドスケープの名称である。
【0122】
保全条件は、予め決められた装置または領域(例えば、格納部11)に格納されている1以上の動画に対応する属性値集合に対して、予め決められた条件を満たす属性値集合に対応する動画であることである。予め決められた条件は、例えば、属性値集合が有する属性値が、予め決められた装置または領域に格納されている1以上の動画に対応する属性値集合の中に存在しないことである。
【0123】
動画取得部133は、例えば、移動端末2が撮影した動画を加工して取得した加工画像を取得しても良い。かかる加工画像は、例えば、アラウンドビュー画像である。アラウンドビュー画像とは、アラウンドビューモニタに映し出される画像である。アラウンドビュー画像とは、移動体を含む領域を真上から撮影したように見える画像である。
【0124】
動画構成部134は、動画取得部133が取得した2以上の動画を用いて、一の動画を構成する。一の動画を構成することは、ユーザから一つの動画に見える動画の一部を順に、動画送信部141に渡すことでも良い。
【0125】
動画構成部134は、例えば、動画取得部133が取得した2以上の各動画に対応付く時情報が異なる2以上の各動画を時間的に結合し、一の動画を構成する。2以上の動画を時間的に結合し、一の動画を構成することは、2以上の動画を、順に、動画送信部141に渡すことでも良い。つまり、2以上の動画を時間的に結合し、一の動画を構成することは、結果として、ユーザが一の動画に見えれば良い。
【0126】
動画構成部134は、例えば、動画取得部133が取得した2以上の各動画を、動画に対応する時間の順序で結合し、一の動画を構成する。動画構成部134は、例えば、動画取得部133が取得した2以上の各動画の一部を取得し、当該各動画の一部を順に結合し、一の動画を構成する。2以上の各動画を時間的に結合することは、通常、2以上の各移動端末2が撮影した動画の一部を、順に、結合することである。動画の一部を、順に、結合することは、動画の一部を、順に、動画送信部141に渡すことでも良い。また、
動画に対応する時間の順序で結合することは、動画に対応する時情報が示す時の順序で動画を結合すること、または動画が受信された順に動画を結合することである。
【0127】
動画構成部134は、例えば、動画取得部133が取得した2以上の各動画に対応付く位置情報が異なる2以上の各動画の一部を空間的に融合して、一の動画を構成する。動画構成部134は、例えば、動画取得部133が取得した2以上の各動画を構成するフレームの一部または全部を用いて一のフレームを構成し、フレームを時間的に繋げて、一の動画を構成する。
【0128】
動画構成部134は、例えば、動画取得部133が取得した2以上の各動画を加工して、一の動画を構成する。動画構成部134は、例えば、2以上の各移動体に設置された2以上の各移動端末2が撮影した動画が有するフレームを合成した真上フレームを空間的に繋げ、一のフレームを構成し、一のフレームを有する一の動画を構成する。
【0129】
動画構成部134は、例えば、2以上のアラウンドビュー画像を合成し、広域のアラウンドビュー画像を構成する。
【0130】
権利者処理部135は、権利者処理を行う。権利者処理とは、動画構成部134が構成した一の動画に対応付く権利者識別子で識別される権利者に関する処理である。権利者処理部135は、例えば、動画送信部141が動画を送信したことに応じた処理であり、当該動画に対応付く権利者識別子で識別される権利者に関する処理である権利者処理を行う。権利者処理は、例えば、後述する第一保全処理、後述する第二保全処理、後述する第三保全処理、後述する第四保全処理、後述する報酬処理である。なお、動画送信部141が送信した動画は、動画構成部134が構成した画像である。
【0131】
なお、一の動画に対応付く権利者識別子は、例えば、構成された一の動画の元になった2以上の各動画に対応付く権利者識別子、または当該一の動画を要求したユーザの識別子である。
【0132】
権利者処理部135は、例えば、動画取得部133が取得した動画を権利者識別子に対応付けて蓄積する。権利者処理部135は、蓄積条件を満たすとして、動画取得部133が取得した動画のみを蓄積することは好適である。また、権利者処理部135は、蓄積条件を満たさない動画は蓄積しないことは好適である。
【0133】
権利者処理部135は、例えば、問合せに対応する動画を保持している移動端末2が当該動画を送信できない状態であると、動画取得部133が判断した場合に、当該状態に関する状態情報を取得する。
【0134】
状態情報とは、動画を送信できない状態であることに関する情報である。状態情報は、例えば、動画を保有している移動端末2の状態を示す情報である。状態情報は、例えば、「動画は存在しますが、現在、貴殿に送付できる状態ではありません。」「○○様の移動端末に動画は存在しますが、現在、貴殿に送付できる状態ではありません。」である。状態情報は、例えば、移動端末2の電源がOFFであることを示す情報、または移動端末2の電源がONであることを示す情報である。
【0135】
権利者処理部135は、例えば、問合せに対応する動画を保持している移動端末2が当該動画を送信できない状態であると、動画取得部133が判断した場合に、ニーズ情報を取得する。
【0136】
ニーズ情報とは、動画に対するニーズが存在する旨の情報である。ニーズ情報は、例えば、「貴殿のXXXの動画が、他のユーザから要求されています。」「貴殿のXXXの動画を、他のユーザが○○円で要求されています。」である。
【0137】
第一保全手段1351は、動画構成部134が構成した一の動画を、当該一の動画の元になった2以上の各動画に対応付く属性値集合に対応付けて蓄積する第一保全処理を行う。第一保全手段1351は、移動端末2から受信された動画を、当該動画に対応付く属性値集合に対応付けて蓄積する第一保全処理を行っても良い。
【0138】
第二保全手段1352は、動画構成部134が構成した一の動画を、当該一の動画の元になった2以上の各動画に対応する権利者識別子に対応付けて蓄積する第二保全処理を行う。
【0139】
なお、第一保全手段1351または第二保全手段1352は、動画構成部134が構成した一の動画を、当該一の動画の元になった2以上の各動画に対応付く属性値集合、および当該一の動画の元になった2以上の各動画に対応する権利者識別子に対応付けて蓄積しても良い。
【0140】
第三保全手段1353は、動画構成部134が構成した一の動画を、ユーザ端末3のユーザを識別する権利者識別子に対応付けて蓄積する。なお、ここでのユーザ端末3のユーザは、一の動画を見る者である。ここでのユーザ端末3は、例えば、問合せを送信した端末である。
【0141】
また、一の動画を蓄積する先は、例えば、格納部11であるが、他の装置、ブロックチェーンを構成する他の装置等でも良い。
【0142】
第四保全手段1354は、蓄積された一の動画にアクセスするためのアクセス情報を含む保全情報を蓄積する第四保全処理を行う。動画の蓄積と当該動画に対応する保全情報に対する第四保全処理との順序の前後は問わない。
【0143】
第四保全手段1354は、動画構成部134が構成し、蓄積された一の動画にアクセスするためのアクセス情報を含む保全情報をブロックチェーンに蓄積する第四保全処理を行う。
【0144】
なお、第四保全手段1354は、ブロックチェーンに保全情報を蓄積することは好適である。つまり、第四保全手段1354は、ブロックチェーンの分散台帳に保全情報を蓄積することは好適である。第四保全手段1354は、保全情報をNFT(non-fungible token)として登録することは好適である。第四保全手段1354は、保全情報をIPFS(Inter Planetary File System)ネットワークにある分散ファイルシステムに登録することは好適である。
【0145】
保全情報とは、動画のオリジナル性を確保するための情報である。保全情報は、動画の見出し情報である、と言える。保全情報は、例えば、アクセス情報と1以上の動画属性値である。保全情報は、例えば、1または2以上の権利者識別子を有することは好適である。保全情報が2以上の権利者識別子を有する場合、当該動画の権利者が共有である場合でも良いし、当該2以上の権利者識別子は権利者履歴情報でも良い。権利者履歴情報とは、権利者識別子の集合であり、権利者の履歴を示す情報である。第四保全処理により、登録された動画の保全情報のオリジナル性が担保できる。保全情報のオリジナル性の担保により、当該保全情報に対応する動画のオリジナル性も担保することとなる。なお、アクセス情報とは、動画にアクセスするための情報である。アクセス情報は、動画の蓄積先を特定する情報である。アクセス情報は、例えば、URL、URIである。
【0146】
保全情報には、第三者に動画を提供できるか否かを示す情報(フラグと言っても良い)が含まれることは好適である。フラグは、例えば、第三者が閲覧可能である旨を示す情報、販売可能である旨を示す情報、閲覧も販売も許さないことを示す情報である。
【0147】
報酬手段1355は、動画構成部134が構成した一の動画の元になった2以上の各動画に対応付く権利者識別子で識別される各権利者に対して報酬処理を行う。
【0148】
報酬処理とは、報酬を与える処理である。報酬処理は、例えば、動画に対応付く1または2以上の各権利者識別子と対にして管理されているポイントを増加させる処理である。報酬処理は、例えば、動画に対応付く1または2以上の各権利者識別子で識別される権利者に入金する処理である。報酬処理は、例えば、動画に対応付く1または2以上の各権利者識別子で識別される権利者のユーザ端末3に、動画または他のコンテンツを送信する処理である。報酬処理は、動画に対応付く1または2以上の各権利者識別子で識別される権利者にメリットが与えられれば良く、その内容は問わない。また、報酬は、例えば、金銭、ポイント、物品、コンテンツ等であり、その内容は問わない。
【0149】
報酬手段1355は、動画送信部141が送信した一の動画の元になった2以上の各動画に対応する1または2以上の動画属性値を取得し、当該1以上の動画属性値を用いて、2以上の各権利者に対する報酬を決定し、報酬を与える処理である報酬処理を行うことは好適である。
【0150】
ここでの1以上の動画属性値は、例えば、動画のデータ量、動画の時間、動画のフレーム数、動画の解像度である。
【0151】
報酬手段1355は、対象となる動画に対して行われたサービスを識別するサービス識別子に対応する報酬量を取得し、当該報酬量に対応する報酬を与える処理である報酬処理を行うことは好適である。なお、サービス識別子は、例えば、「閲覧」「購入」である。かかる場合、例えば、格納部11に、サービス識別子に対応する報酬量、またはサービス識別子に対応する報酬量を決定するための情報が格納されている。
【0152】
報酬手段1355は、例えば、1または2以上の動画属性値とサービス識別子のうちの1または2以上の情報を用いて、報酬量を取得し、当該報酬量に対応する報酬を与える処理である報酬処理を行う。かかる場合、例えば、格納部11に、2以上の各サービス識別子に対応する演算式または対応表が格納されている。演算式は、1または2以上の動画属性値をパラメータとして、報酬量を算出する式である。対応表は、1または2以上の動画属性値に対応する報酬量を管理する2以上の対応情報を有する表である。
報酬手段1355は、通常、対象となる動画に関するサービスを享受したユーザに、報酬を負担させる処理を行う。
【0153】
報酬を負担させる処理は、例えば、取得した報酬量の分を負担させる処理である。報酬を負担させる処理は、例えば、取得した報酬量の分と情報処理装置1の運営側が得る利益の分とを負担させる処理である。報酬を負担させる処理は、例えば、サービスを享受したユーザに対応するポイントを減じる処理、当該ユーザのクレジットカード番号を使用した決済処理等である。
【0154】
送信部14は、各種の情報または指示を移動端末2またはユーザ端末3またはナビ端末5に送信する。各種の情報または指示は、例えば、動画、問合せ、状態情報、ニーズ情報である。
【0155】
動画送信部141は、動画構成部134が構成した一の動画を送信する。動画送信部141は、当該一の動画をユーザ端末3に送信する。動画送信部141は、問合せの受信に対応して、動画を送信することは好適である。動画送信部141は、例えば、ユーザ端末3またはナビ端末5に動画を送信する。一の動画を送信することは、動画送信部141が、順次、渡された当該一の動画の一部を、順次、送信することでも良い。
【0156】
動画送信部141は、例えば、動画取得部133が取得した動画をユーザ端末3に送信する。
【0157】
状態送信部142は、動画を送信できない状態である場合に、状態に関する状態情報をユーザ端末3に送信する。状態送信部142は、例えば、権利者処理部135が取得した状態情報をユーザ端末3に送信する。
【0158】
なお、動画を送信できない状態であるか否かは、例えば、動画取得部133が判断する。
【0159】
ニーズ送信部143は、動画を送信できない状態であると判断された場合に、当該動画に対応するユーザに、動画に対するニーズが存在する旨のニーズ情報を送信する。ニーズ送信部143は、例えば、権利者処理部135が取得したニーズ情報を、当該動画に対応するユーザに送信する。動画に対応するユーザに送信することは、例えば、動画に対応する権利者識別子と対になるメールアドレスの宛先に、ニーズ情報をメール送信することである。動画に対応するユーザに送信することは、例えば、動画に対応する権利者識別子と対になる電話番号の宛先に、ニーズ情報をショートメッセージで送信することである。動画に対応するユーザに送信することは、例えば、動画に対応する権利者識別子と対になる移動端末2に、ニーズ情報を送信することである。なお、動画に対応するユーザは、通常、動画の権利者である。
【0160】
移動端末2を構成する移動格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、動画、属性値集合、権利者識別子、移動開始の旨を示す移動情報、属性値タグ条件とタグとの組、動画タグ条件とタグとの組、1または2以上の保全条件、1または2以上の取得情報である。移動格納部21には、通常、属性値タグ条件とタグとの組が1または2以上格納される。移動格納部21には、通常、動画タグ条件とタグとの組が1または2以上格納される。
【0161】
動画を構成する1以上の静止画(フィールド、フレームと言っても良い)には、例えば、属性値集合を構成する1以上の動画属性値が対応付いている。1以上の動画属性値は、全部の静止画に対応付いていても良いし、一部の静止画に対応付いていても良いし、2以上の静止画に対応付いていても良い。
【0162】
属性値タグ条件とは、1または2以上の移動体属性値に基づいて、タグを取得するための条件である。属性値タグ条件は、1または2以上の移動体属性値に関する条件である。属性値タグ条件は、例えば、「急ブレークが踏まれたこと」「単位時間内の速度の減速の度合い(加速度)が閾値以下であること(急ブレークが踏まれたこと)」「エアバッグが作動したこと」「第一速度以下の時間が第二時間以上経過したこと(渋滞であること)」「位置情報が特定の名称に対応すること」である。属性値タグ条件と対になるタグは、例えば「異常運転」「事故」「渋滞」「特定の地点名」である。
【0163】
動画タグ条件とは、動画に関する条件である。動画タグ条件は、動画の解析結果に基づく条件である。動画タグ条件は、例えば、「2以上の自動車が接触した静止画を有すること(事故であること)」「2以上の自動車の距離が0のフレームが存在すること(自動車が接触していること)」「所定距離以内に、第一閾値以上の自動車が存在している期間が第二閾値以上であること(渋滞であること)」「前の車の重心点と車線との距離の変化量の単位時間当たりの累積が閾値以上であること(前の車が蛇行運転をしていること)」である。動画タグ条件と対になるタグは、例えば「事故」「渋滞」「異常運転」である。
【0164】
保全条件とは、動画を保全するための条件である。保全条件は、属性値集合に関する条件である。かかる保全条件は、例えば、「エアバッグが作動したこと(事故が発生したこと)」「特定のタグが動画に付されたこと(特定のタグは、例えば、「事故」「危険運転」)」である。保全条件は、例えば、取得情報に対応付いている。取得情報とは、取得する動画を特定する情報である。取得情報は、保全条件が満たされた場合に取得する動画を特定する情報である。かかる保全条件は、例えば、「(1)画面内の車の数が第一閾値以上 & (2)車の走行速度が第二閾値以下 & (1)(2)の継続時間が第三閾値以上(渋滞が継続していること)」である。
【0165】
移動受信部22は、各種の情報を受信する。各種の情報は、例えば、問合せ、ニーズ情報、他の移動端末2が撮影した動画である。
【0166】
移動処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、撮影部231、タグ取得部232、移動情報取得部233が行う処理である。移動処理部23は、移動受信部22が受信した情報を、出力するデータ構造にする。
【0167】
移動処理部23は、例えば、移動開始を検知する。移動開始の検知は、例えば、移動端末2の電源ONの検知、または移動体のエンジンONの検知である。
【0168】
移動処理部23は、例えば、移動終了を検知する。移動終了の検知は、例えば、移動端末2の電源OFFの検知、または移動体のエンジンOFFの検知である。
【0169】
移動処理部23は、例えば、移動受信部22が受信した問合せに合致する属性値集合を決定し、当該属性値集合と対になる動画を移動格納部21から取得する。
【0170】
移動処理部23は、例えば、移動の開始から移動の終了までの動画を取得する。移動処理部23は、例えば、移動の開始から移動の終了までの動画を、移動中に取得した属性値集合に対応付けて、取得する。
【0171】
移動処理部23は、例えば、撮影中に属性値集合を取得する。移動処理部23は、取得した属性値集合を移動格納部21に蓄積する。また、移動処理部23は、例えば、取得した属性値集合を、動画に対応付ける。動画に対応付けることは、通常、動画を構成するフレームに対応付けることである。属性値集合とフレームとは、時間的な同期が取れていることは好適である。
【0172】
なお、属性値集合は、例えば、1以上の環境情報である。環境情報は、例えば、位置情報、時情報、天気情報、温度情報、季節情報である。
【0173】
移動処理部23は、例えば、撮影中に、位置情報を取得する。GPS受信機の機能を有する移動処理部23は、例えば、位置情報を取得する。移動処理部23は、例えば、常時、予め決められた期間ごと、または取得条件を満たす場合に、位置情報を取得する。取得条件とは、情報を取得するための条件である。取得条件は、例えば、事故が発生したことを検知した場合、渋滞を検知した場合、天気情報の変化があった場合である。
【0174】
移動処理部23は、例えば、撮影中に、図示しない時計から時情報を取得する。移動処理部23は、例えば、常時、予め決められた期間ごと、または取得条件を満たす場合に、時情報を取得する。
【0175】
移動処理部23は、例えば、撮影中に、図示しない時計から時情報を取得し、当該時情報に対応する季節情報を取得する。
【0176】
移動処理部23は、例えば、撮影中に、天気情報を取得する。移動処理部23は、例えば、図示しないサーバから位置情報に対応する天気情報を取得する。移動処理部23は、例えば、常時、予め決められた期間ごと、または取得条件を満たす場合に、天気情報を取得する。
【0177】
移動処理部23は、例えば、撮影中に、温度情報を取得する。移動処理部23は、例えば、図示しないサーバから位置情報に対応する温度情報を取得する。移動処理部23は、例えば、移動体に設置された温度センサから温度情報を取得する。移動処理部23は、例えば、常時、予め決められた期間ごと、または取得条件を満たす場合に、温度情報を取得する。
【0178】
移動処理部23は、例えば、取得した属性値集合が保全条件に合致するか否かを判断する。移動処理部23は、例えば、取得した時系列の属性値集合が保全条件に合致するか否かを判断する。移動処理部23は、例えば、保全条件に合致する場合に、当該属性値集合に対応する動画を取得する。移動処理部23は、例えば、保全条件に合致する場合に、当該保全条件に対応する動画を取得する。移動処理部23は、例えば、保全条件に合致する場合に、当該保全条件と対になる取得情報を取得し、当該取得情報に従って動画を取得する。
【0179】
移動処理部23は、例えば、マイクを具備し、音情報を取得し、撮影部231が取得した動画に対応付けて、音情報を蓄積することは好適である。なお、かかる機能は、例えば、ドライブレコーダーの機能である。
【0180】
撮影部231は、動画を撮影する。撮影部231は、例えば、移動の開始の検知後、撮影を開始する。また、撮影部231は、例えば、移動の終了の検知まで、撮影を継続することは好適である。
【0181】
撮影部231は、撮影した動画を移動格納部21に蓄積することは好適である。撮影部231は、限られた記憶容量の移動格納部21に動画を蓄積する場合に、古い動画が格納されている領域に、新しい動画を上書きすることは好適である。つまり、移動格納部21の構造は、リングバッファの構造であることは好適である。
【0182】
タグ取得部232は、撮影部231が撮影した動画に対する1以上のタグを取得し、動画に対応付ける。
【0183】
タグ取得部232は、例えば、撮影部231が撮影した動画を解析し、当該動画に対する1以上のタグを取得する。
【0184】
タグ取得部232は、例えば、撮影部231の撮影中に取得された1または2以上の移動体属性値を用いて、1以上のタグを取得する。移動体属性値は、例えば、CANデータである。
【0185】
タグ取得部232は、例えば、動画タグ条件に合致する1以上の静止画を決定し、当該動画タグ条件と対になるタグを取得する。また、タグ取得部232は、当該タグを当該1以上の静止画に対応付けても良い。なお、静止画は、動画を構成するフレームである。
【0186】
例えば、動画タグ条件が「前後の間隔が閾値以内の自動車の数が閾値以上 & 自動車の移動速度が閾値以下」であり、当該動画タグ条件と対になるタグが「渋滞」である場合、タグ取得部232は、動画が有するフレームを解析し、2以上の自動車を認識し、当該2以上の各自動車間の間隔を取得する。また、タグ取得部232は、自動車の間隔が閾値以内の自動車の数を取得する。また、タグ取得部232は、2以上のフレームにおける一の自動車の移動距離とフレームレートとを取得し、自動車の速度を取得する。そして、タグ取得部232は、自動車の間隔が閾値以内の自動車の数と自動車の速度とを用いて、動画タグ条件に合致するか否かを判断する。そして、動画タグ条件に合致する場合、タグ取得部232は、当該動画タグ条件と対になるタグ「渋滞」を取得する。また、タグ取得部232は、当該タグ「渋滞」を解析した動画の解析したフレームに対応付けても良い。
【0187】
タグ取得部232は、例えば、属性値タグ条件に合致する1以上の移動体属性値を決定し、当該属性値タグ条件と対になるタグを取得する。また、タグ取得部232は、当該タグを当該1以上の移動体属性値と対になる動画に対応付けても良い。
【0188】
例えば、属性値タグ条件が「速度が30km未満の走行時間が10分以上 & 当該走行時間における速度が30%未満の割合が80%以上」であり、当該属性値タグ条件と対になるタグが「渋滞」である場合、タグ取得部232は、動画が有する各フィールドに対応付けられているCANデータが有する速度の履歴を用いて、当該属性値タグ条件に合致するCANデータを検知し、当該属性値タグ条件と対になるタグ「渋滞」を取得し、当該タグを当該CANデータに対応付くフィールドに対応付ける。なお、動画が有する各フィールドに対応付けられているCANデータとは、当該フィールドが撮影されたタイミングと同じタイミングで取得されたCANである。
【0189】
移動情報取得部233は、移動端末2の移動を検知し、例えば、当該移動の開始時に、移動情報を取得する。移動情報取得部233は、例えば、移動格納部21の権利者識別子である移動情報を取得する。移動情報取得部233は、例えば、移動格納部21の移動情報を取得する。なお、移動情報は、例えば、権利者識別子、「移動を開始した旨」の情報である。
【0190】
移動送信部24は、各種の情報を情報処理装置1に送信する。各種の情報は、例えば、移動情報、動画、属性値集合である。
【0191】
移動情報送信部241は、通常、移動の開始時に、移動端末2が移動することを特定する移動情報を情報処理装置1に送信する。移動情報送信部241は、移動情報取得部233が取得した移動情報を情報処理装置1に送信する。
【0192】
移動動画送信部242は、撮影部231が撮影した動画を情報処理装置1に送信する。移動動画送信部242が動画を送信するタイミングは問わない。移動動画送信部242は、例えば、移動処理部23が受信された問合せに合致する属性値集合と対になる動画を取得した後、当該動画を情報処理装置1に送信する。移動動画送信部242は、例えば、移動の終了を検知した際に、移動の開始の検知以降に蓄積された動画を、情報処理装置1に送信する。移動動画送信部242は、例えば、保全条件に合致すると判断された場合に、当該判断に対応する動画を情報処理装置1に送信する。
【0193】
なお、移動送信部24は、撮影部231が撮影した動画を情報処理装置1に送信しても、移動処理部23が取得した音情報は送信しないことは好適である。音情報は、例えば、移動体の中の運転手や搭乗者の音声情報であることもあり、かかる音情報を情報処理装置1に送信し、ユーザ端末3等に提供することは、運転手や搭乗者のプライバシーを脅かすことになり得、妥当ではないからである。
【0194】
集合送信部243は、移動格納部21の属性値集合を情報処理装置1に送信する。集合送信部243は、例えば、移動端末2の移動の終了時に、移動格納部21の属性値集合を情報処理装置1に送信する。なお、集合送信部243は、属性値集合を取得すれば、直ちに当該属性値集合を情報処理装置1に送信しても良い。つまり、集合送信部243が属性値集合を送信するタイミングは問わない。
【0195】
ユーザ端末3を構成するユーザ格納部31には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、ユーザ識別子、動画である。
【0196】
ユーザ受付部32は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報は、例えば、問合せ、購入指示である。
【0197】
なお、購入指示とは、動画を購入する指示である。購入指示は、ユーザ識別子に対応付いている。購入指示は、通常、動画を特定する情報を含む。購入指示は、例えば、動画識別子を有する。購入指示は、例えば、問合せを含む。購入指示は、例えば、購入の条件を含む。購入の条件は、例えば、購入金額である。購入の条件は、例えば、権利期間を特定する情報を含む。
【0198】
各種の指示や情報の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0199】
ユーザ処理部33は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、ユーザ受付部32が受け付けた各種の指示や情報を送信するデータ構造にする処理である。各種の処理は、例えば、ユーザ受信部35が受信した情報を送信する構造にする処理である。
【0200】
ユーザ送信部34は、各種の指示や情報を情報処理装置1に送信する。各種の指示や情報は、例えば、問合せ、購入指示、対象端末4から受信した位置情報、ナビ端末5から受信した経路情報である。
【0201】
ユーザ受信部35は、各種の情報や指示を受信する。各種の情報や指示は、例えば、問合せ、動画、状態情報である。
【0202】
ユーザ出力部36は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、動画、状態情報である。
【0203】
ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0204】
対象端末4は、当該対象端末4の位置を特定する位置情報を取得し、送信する。対象端末4は、例えば、情報処理装置1またはユーザ端末3に位置情報を送信する。対象端末4は、対象者識別子と対にして、位置情報を送信することは好適である。対象者識別子とは、監視対象を識別する情報である。対象者識別子は、例えば、ID、氏名、電話番号、メールアドレス、対象端末4のMACアドレスである。対象端末4は、例えば、GPS受信機により位置情報を取得するが、位置情報の取得方法は問わない。
【0205】
ナビ端末5は、公知のナビゲーション端末の機能を有する。ナビ端末5は、目的地の入力を受け付け、現在位置を取得し、現在位置から目的地までの経路情報を取得する。ナビ端末5は、例えば、受け付けた目的地を送信する。ナビ端末5は、例えば、取得した経路情報を送信する。目的地または経路情報を送信する先は、例えば、情報処理装置1、またはユーザ端末3である。ナビ端末5は、ユーザ端末3から目的地を受信し、現在位置から目的地までの経路情報を取得しても良い。
【0206】
格納部11、集合格納部111、移動格納部21、およびユーザ格納部31は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0207】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0208】
受信部12、移動情報受信部121、問合受信部122、集合受信部123、移動受信部22、およびユーザ受信部35は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0209】
処理部13、移動情報蓄積部131、集合蓄積部132、動画取得部133、動画構成部134、権利者処理部135、第一保全手段1351、第二保全手段1352、第三保全手段1353、第四保全手段1354、報酬手段1355、移動処理部23、タグ取得部232、移動情報取得部233、およびユーザ処理部33は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。
【0210】
処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0211】
なお、動画取得部133、および権利者処理部135は、無線または有線の通信手段で実現されても良い。
【0212】
送信部14、動画送信部141、状態送信部142、ニーズ送信部143、移動送信部24、移動情報送信部241、移動動画送信部242、集合送信部243、およびユーザ送信部34は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0213】
撮影部231は、カメラにより実現される。なお、カメラは、例えば、CCDカメラ、CMOSカメラ、3Dカメラ、LiDAR、全方位カメラであるが、その種類は問わない。
【0214】
ユーザ受付部32は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0215】
ユーザ出力部36は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。ユーザ出力部36は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0216】
次に、情報システムAの動作例について説明する。まず、情報処理装置1の動作例について、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0217】
(ステップS401)移動情報受信部121は、移動端末2から、権利者識別子に対応付付く移動情報を受信したか否かを判断する。移動情報を受信した場合はステップS402に行き、受信しなかった場合はステップS403に行く。
【0218】
(ステップS402)移動情報受信部121は、権利者識別子に対応付付けて、ステップS401で受信された移動情報を格納部11に蓄積する。ステップS401に戻る。なお、移動情報が権利者識別子である場合、移動情報受信部121は、権利者識別子を蓄積する。
【0219】
(ステップS403)集合受信部123は、移動端末2から、権利者識別子に対応付付く属性値集合を受信したか否かを判断する。属性値集合を受信した場合はステップS404に行き、受信しなかった場合はステップS406に行く。
【0220】
(ステップS404)集合蓄積部132は、ステップS403で受信された属性値集合を、権利者識別子に対応付けて集合格納部111に蓄積する。
【0221】
(ステップS405)処理部13は、当該権利者識別子に対応付く移動情報を格納部11から削除する。ステップS401に戻る。なお、移動情報を削除することは、移動情報を「動画を送信できる状態にないことを示す情報に書き換えること」と同意義である。
【0222】
(ステップS406)受信部12は、移動端末2から、権利者識別子に対応付付く動画等を受信したか否かを判断する。動画等を受信した場合はステップS407に行き、受信しなかった場合はステップS410に行く。
【0223】
(ステップS407)処理部13は、ステップS406で受信された動画に対応する属性値集合を取得する処理を行う。かかる属性値集合取得処理の例について、図5のフローチャートを用いて説明する。また、ここでの属性値集合取得処理は、受信された動画に対応付いている属性値集合を取得する処理でも良い。
【0224】
(ステップS408)第一保全手段1351は、ステップS407で取得された属性値集合に対応付けて、ステップS406で受信された動画を蓄積する。なお、第一保全手段1351は、例えば、動画を格納部11に蓄積するが、ブロックチェーンを構成する装置等の他の装置に蓄積しても良い。また、第一保全手段1351が動画を蓄積する処理は、第一保全処理である。
【0225】
(ステップS409)第四保全手段1354は、第四保全処理を行う。ステップS401に戻る。なお、第四保全処理の例について、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0226】
(ステップS410)問合受信部122は、問合せを受信したか否かを判断する。問合せを受信した場合はステップS411に行き、受信しなかった場合はステップS414に行く。なお、問合受信部122は、通常、ユーザ端末3またはナビ端末5から問合せを受信する。なお、問合せを送信するナビ端末5は、ユーザ端末3でも良い。
【0227】
(ステップS411)動画取得部133は、受信された問合せが、リアルタイムの動画検索であるか否かを判断する。リアルタイムの動画検索であればステップS412に行き、リアルタイムの動画検索でなければステップS415に行く。なお、かかる判断は、受信された問合せを検査することにより可能である。リアルタイムの動画検索とは、移動端末2が、現在、保持している動画、撮影中の動画を検索する処理である。
【0228】
(ステップS412)動画取得部133は、受信された問合せが、2以上の動画の空間的融合が必要であるか否かを判断する。空間的融合が必要である場合はステップS413に行き、空間的融合が必要でない場合はステップS414に行く。なお、かかる判断は、受信された問合せを検査することにより可能である。
【0229】
(ステップS413)動画取得部133、動画構成部134等は、動画融合処理を行う。ステップS418に行く。動画融合処理とは、2以上の動画を空間的に融合して、1または以上のフレームを有する画像を取得し、送信する処理である。動画融合処理の例について、図9のフローチャートを用いて説明する。
【0230】
(ステップS414)動画取得部133、動画構成部134等は、動画結合処理を行う。ステップS418に行く。動画結合処理とは、2以上の動画が間的に結合された一つの動画を送信する処理である。動画結合処理の例について、図11のフローチャートを用いて説明する。
【0231】
(ステップS415)動画取得部133等は、登録動画検索処理を行う。登録動画検索処理の例について、図12のフローチャートを用いて説明する。なお、ここで動画取得部133は、動画を取得できない場合もあり得る。
【0232】
(ステップS416)動画取得部133は、ステップS415で動画を取得できたか否かを判断する。動画を取得できた場合はステップS417に行き、動画を取得できなかった場合はステップS418に行く。
【0233】
(ステップS417)動画取得部133は、未登録動画検索処理を行う。未登録動画検索処理の例について、図13図14のフローチャートを用いて説明する。なお、ここで動画取得部133は、動画を取得できない場合もあり得る。
【0234】
(ステップS418)権利者処理部135は、保全処理を行う。ステップS401に戻る。保全処理の例について、図15のフローチャートを用いて説明する。
【0235】
(ステップS419)受信部12は、ユーザ端末3から購入指示を受信したか否かを判断する。購入指示を受信した場合はステップS420に行き、受信しなかった場合はステップS401に戻る。
【0236】
(ステップS420)動画取得部133は、購入指示に対応する動画を取得する。なお、動画取得部133は、例えば、購入指示に対応する動画を移動端末2から受信する。また、動画取得部133は、例えば、購入指示に対応する動画を登録済みの動画から取得する。動画取得部133は、例えば、購入指示に対応する動画を未登録の動画から取得しても良い。
【0237】
(ステップS421)第四保全手段1354は、購入指示を送信したユーザ端末3に対応するユーザ識別子を取得する。なお、このユーザ識別子は、購入した動画に対する権利者識別子になる。
【0238】
(ステップS422)第四保全手段1354は、ステップS416で取得したユーザ識別子を用いて、第四保全処理を行う。第四保全処理の例について、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0239】
(ステップS423)報酬手段1355は、購入される動画の元の権利者に対する報酬処理を行う。ステップS401に戻る。報酬処理の例について、図16のフローチャートを用いて説明する。
【0240】
なお、図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0241】
また、図4のフローチャートにおいて、受信部12は、2以上の各移動端末2から移動端末2の識別子(例えば、権利者識別子)と対にして、移動端末2の現在位置を特定する位置情報を受信して、一時蓄積することは好適である。受信部12が位置情報を受信して、一時蓄積する頻度や時間的な間隔は問わない。受信部12は、例えば、連続して、位置情報を受信して、一時蓄積する。受信部12は、例えば、定期的に位置情報を受信して、一時蓄積する。
【0242】
また、図4のフローチャートにおいて、受信部12は、ユーザ端末3、対象端末4、またはナビ端末5から、例えば、連続して、位置情報を受信しても良い。かかる場合、情報処理装置1は、例えば、受信した位置情報を用いて、移動端末2が取得した動画を受信し、ユーザ端末3またはナビ端末5に送信しても良い。なお、連続して位置情報を受信する頻度や時間的な間隔は問わない。
【0243】
次に、ステップS407の属性値集合取得処理の例について、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0244】
(ステップS501)移動処理部23または集合蓄積部132(以下、移動処理部23等という)は、対象の動画に対応付いている1以上の環境情報等を取得する。なお、対象の動画とは、動画属性値を取得する対象の動画であり、例えば、受信された動画、撮影した動画または撮影中の動画である。また、環境情報等とは、環境情報のみでも良いし、環境情報と1以上の移動体属性値でも良い。
【0245】
(ステップS502)移動処理部23等は、受信された動画に対応付いている権利者識別子を取得する。
【0246】
(ステップS503)移動処理部23等は、動画に対するアノテーション処理を行うか否かを判断する。アノテーション処理を行う場合はステップS504に行き、行わない場合はステップS511に行く。なお、アノテーション処理を行うか否かは、予め決まっている、とする。また、情報処理装置1または移動端末2のどちらかで、動画に対してアノテーションすることは好適である。
【0247】
(ステップS504)移動処理部23等は、カウンタiに1を代入する。
【0248】
(ステップS505)移動処理部23等は、動画の中に、i番目のアノテーションの単位が存在するか否かを判断する。i番目のアノテーションの単位が存在する場合はステップS506に行き、存在しない場合はステップS511に行く。なお、アノテーションの単位とは、アノテーションを取得する対象であり、例えば、1フレーム、一定数のフレーム群、一定時間(例えば、5秒、10秒)の動画である。
【0249】
(ステップS506)移動処理部23等は、アノテーションの際に、移動体属性値を使用するか否かを判断する。移動体属性値を使用する場合はステップS507に行き、使用しない場合はステップS508に行く。なお、アノテーションの際に、移動体属性値を使用するかは、予め決まっている、とする。
【0250】
(ステップS507)移動処理部23等は、移動体属性値タグ取得処理を行う。移動体属性値タグ取得処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0251】
(ステップS508)移動処理部23等は、アノテーションの際に、動画を使用するか否かを判断する。動画を使用する場合はステップS509に行き、使用しない場合はステップS510に行く。なお、アノテーションの際に、動画を使用するかは、予め決まっている、とする。
【0252】
(ステップS509)移動処理部23等は、動画タグ取得処理を行う。動画タグ取得処理の例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0253】
(ステップS510)移動処理部23等は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS505に戻る。
【0254】
(ステップS511)移動処理部23等は、1以上の環境情報、1以上のタグ、および権利者識別子を有する属性値集合を構成する。上位処理にリターンする。
【0255】
なお、図5のフローチャートにおいて、動画を2以上の検査単位に分割し、検査単位ごとに、ステップS501からステップS511の処理を行っても良い。
【0256】
次に、ステップS507の移動体属性値タグ取得処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0257】
(ステップS601)移動処理部23等は、カウンタiに1を代入する。
【0258】
(ステップS602)移動処理部23等は、i番目の属性値タグ条件が存在するか否かを判断する。i番目の属性値タグ条件が存在する場合はステップS603に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0259】
(ステップS603)移動処理部23等は、i番目の属性値タグ条件を取得する。
【0260】
(ステップS604)移動処理部23等は、i番目の属性値タグ条件の判断に使用する1または2以上の移動体属性値を取得する。
【0261】
(ステップS605)移動処理部23等は、ステップS604で取得した1以上の移動体属性値がi番目の属性値タグ条件を満たすか否かを判断する。属性値タグ条件を満たす場合はステップS606に行き、満たさない場合はステップS607に行く。
【0262】
(ステップS606)移動処理部23等は、i番目の属性値タグ条件と対になるタグを取得し、当該タグを、対応する動画に対応付ける。タグを動画に対応付けることは、通常、タグを、動画を構成するフィールドに対応付けることである。
【0263】
(ステップS607)移動処理部23等は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS602に戻る。
【0264】
次に、ステップS509の動画タグ取得処理の例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0265】
(ステップS701)移動処理部23等は、カウンタiに1を代入する。
【0266】
(ステップS702)移動処理部23等は、i番目の動画タグ条件が存在するか否かを判断する。i番目の動画タグ条件が存在する場合はステップS703に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0267】
(ステップS703)移動処理部23等は、i番目の動画タグ条件を取得する。
【0268】
(ステップS704)移動処理部23等は、i番目の動画タグ条件の判断のために使用する1以上の動画属性値を取得する。
【0269】
(ステップS705)移動処理部23等は、ステップS704で取得した1以上の移動体属性値がi番目の属性値タグ条件を満たすか否かを判断する。属性値タグ条件を満たす場合はステップS706に行き、満たさない場合はステップS707に行く。
【0270】
(ステップS706)移動処理部23等は、i番目の属性値タグ条件と対になるタグを取得し、当該タグを、対応する動画に対応付ける。タグを動画に対応付けることは、通常、
【0271】
(ステップS707)移動処理部23等は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS702に戻る。
【0272】
次に、ステップS409の第四保全処理の例について、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0273】
(ステップS801)第四保全手段1354は、動画の蓄積先を特定するアクセス情報を取得する。なお、かかる動画は、例えば、融合動画、結合動画である。
【0274】
(ステップS802)第四保全手段1354は、蓄積した動画に対応する属性値集合を取得する。蓄積した動画が2以上の元になる動画から構成された動画である場合、当該動画に対応する属性値集合は、2以上の元になる各動画の属性値集合である。
【0275】
(ステップS803)第四保全手段1354は、ステップS801で取得したアクセス情報とステップS802で取得した属性値集合と当該動画の権利者識別子とを有する保全情報を構成する。なお、新たな権利者識別子が取得されている場合、第四保全手段1354は、例えば、当該新たな権利者識別子と元の権利者識別子とを含む保全情報を構成する。
(ステップS804)第四保全手段1354は、ステップS803で構成した保全情報を蓄積する。上位処理にリターンする。
【0276】
なお、ステップS804において、蓄積する保全情報に対応する動画の保全情報が蓄積されている場合、当該保全情報を、ステップS803で構成した保全情報に上書きする。かかることにより、例えば、動画の権利者の遷移が管理できる。また、第四保全手段1354は、例えば、ブロックチェーンに保全情報を蓄積する。
【0277】
次に、ステップS413の動画融合処理の例について、図9のフローチャートを用いて説明する。
【0278】
(ステップS901)動画取得部133は、基準の位置情報を取得する。基準の位置情報は、例えば、受信された問合せに含まれる位置情報である。基準の位置情報は、例えば、ユーザ端末3または対象端末4の位置情報である。基準の位置情報は、例えば、問合せに含まれる経路情報の中の一の位置情報である。一の位置情報は、経路情報の中の最初の位置情報である。位置情報は、例えば、(緯度,経度)であるが、地点名(例えば、駐車場の名称)、地名等でも良い。
【0279】
(ステップS902)動画取得部133は、カウンタiに1を代入する。
【0280】
(ステップS903)動画取得部133は、動画を送信できるi番目の移動端末2が存在するか否かを判断する。i番目の移動端末2が存在する場合はステップS904に行き、存在しない場合はステップS908に行く。なお、動画を送信できる移動端末2は、通常、移動中の移動端末2である。
【0281】
移動中の移動端末2は、格納部11に格納されている移動情報に対応する移動端末2である。つまり、動画取得部133は、例えば、格納部11を参照し、i番目の移動情報が存在するか否かを判断する。
【0282】
(ステップS904)動画取得部133は、i番目の移動端末2が送信してきた最新の位置情報を取得する。
【0283】
(ステップS905)動画取得部133は、基準の位置情報に対して、ステップS904で取得した位置情報が、第二位置条件を満たすか否かを判断する。第二位置条件を満たす場合はステップS906に行き、第二位置条件を満たさない場合はステップS907に行く。
【0284】
(ステップS906)動画取得部133は、i番目の移動端末2から画像を取得し、当該画像を、i番目の移動端末2の権利者識別子と位置情報と対にして、図示しないバッファに一時蓄積する。
【0285】
なお、動画取得部133は、例えば、i番目の移動端末2に対して、要求する画像の種類を特定する種類識別子(例えば、「動画」「静止画」「アラウンドビュー画像」)を含む問合せを送信し、当該問合せに対応する画像をi番目の移動端末2から受信する。
【0286】
(ステップS907)動画取得部133は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS903に戻る。
【0287】
(ステップS908)動画構成部134は、図示しないバッファに一時蓄積されている各画像と基準の位置情報との差異(距離)を算出する。動画構成部134は、当該差異をキーとして、昇順に画像をソートする。
【0288】
(ステップS909)動画構成部134は、基準画像を取得する。基準画像とは、基準の位置情報に対応する画像である。基準画像は、例えば、基準の位置情報の位置に存在するユーザ端末3から送信された画像である。なお、かかる画像は、要求する画像の種類を特定する種類識別子で識別される種類の画像である。
【0289】
(ステップS910)動画構成部134は、カウンタjに1を代入する。
【0290】
(ステップS911)動画構成部134は、j番目の他画像が存在するか否かを判断する。j番目の他画像が存在する場合はステップS912に行き、存在しない場合はステップS914に行く。なお、他画像とは、ステップS908でソートされた画像である。
【0291】
(ステップS912)動画構成部134は、画像融合処理を行う。画像融合処理の例について、図10のフローチャートを用いて説明する。
【0292】
(ステップS913)動画構成部134は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS911に戻る。
【0293】
(ステップS914)動画構成部134は、ステップS912で最終的に構成された融合画像に、基準の位置情報が示す位置を明示する画像を構成し、図示しないバッファに一時蓄積する。なお、かかる画像は、融合画像である。
【0294】
(ステップS915)動画送信部141は、ステップS914で構成された融合画像を送信する。なお、動画送信部141は、ステップS912で最終的に構成された融合画像を送信しても良い。融合画像の送信先は、通常、問合せを送信したユーザ端末3である。
【0295】
(ステップS916)動画送信部141は、融合画像の送信を終了するか否かを判断する。融合画像の送信を終了する場合はステップS917に行き、終了しない場合はステップS901に戻る。
【0296】
なお、問合せを送信してきたユーザ端末3から終了指示を受信した場合に、動画送信部141は、融合画像の送信を終了すると判断する。
【0297】
(ステップS917)動画構成部134は、送信した1または2以上の融合画像を時間的に結合し、融合動画を構成し、図示しないバッファに一時蓄積する。上位処理にリターンする。
【0298】
次に、ステップS912の画像融合処理の例について、図10のフローチャートを用いて説明する。
【0299】
(ステップS1001)動画構成部134は、ベースの画像を取得する。なお、最初のベースの画像は、ステップS909で取得された基準画像である。また、ベースの画像は、ステップS911からステップS913における前のループで、ステップS1005において更新されたベースの画像である。
【0300】
(ステップS1002)動画構成部134は、ステップS1001で取得したベースの画像がカバーしている領域を特定する領域情報を取得する。なお、領域情報は、例えば、多角形を構成する頂点の位置情報の集合、または矩形を構成する対角上の2つの位置情報の集合である。
【0301】
(ステップS1003)動画構成部134は、ステップS911におけるj番目の他画像を取得する。
【0302】
(ステップS1004)動画構成部134は、ステップS1003で取得した他画像がカバーしている領域を特定する領域情報を取得する。
【0303】
(ステップS1005)動画構成部134は、ベースの画像の領域情報と、他画像の領域情報とを用いて、ベースの画像に対して、他画像が配置される領域を決定し、当該領域に他画像を配置し、更新されたベースの画像を取得する。上位処理にリターンする。
【0304】
次に、ステップS414の動画結合処理の例について、図11のフローチャートを用いて説明する。
【0305】
(ステップS1101)動画取得部133は、対象の位置情報を取得する。なお、対象の位置情報は、通常、問合せが有する位置情報である。対象の位置情報は、例えば、取得する動画に対応する位置情報が示す位置に近い位置を特定する情報である。
【0306】
(ステップS1102)動画取得部133は、カウンタiに1を代入する。
【0307】
(ステップS1103)動画取得部133は、動画を送信できるi番目の移動端末2が存在するか否かを判断する。i番目の移動端末2が存在する場合はステップS1104に行き、存在しない場合はステップS1114に行く。なお、動画を送信できる移動端末2は、通常、移動中の移動端末2である。移動中の移動端末2は、格納部11に格納されている移動情報に対応する移動端末2である
【0308】
移動中の移動端末2は、格納部11に格納されている移動情報に対応する移動端末2である。つまり、動画取得部133は、例えば、格納部11を参照し、i番目の移動情報が存在するか否かを判断する。
【0309】
(ステップS1104)動画取得部133は、i番目の移動端末2が送信してきた最新の位置情報を取得する。
【0310】
(ステップS1105)動画取得部133は、対象の位置情報に対して、i番目の移動端末2の位置情報が、第一位置条件を満たすか否かを判断する。第一位置条件を満たす場合はステップS1106に行き、第一位置条件を満たさない場合はステップS1110に行く。
【0311】
(ステップS1106)動画取得部133は、i番目の移動端末2から動画を取得し、当該動画を、i番目の移動端末2の権利者識別子と位置情報と対にして、図示しないバッファに一時蓄積する。
【0312】
なお、動画取得部133は、例えば、i番目の移動端末2に対して、要求する画像の種類を特定する種類識別子(例えば、「動画」「静止画」)を含む問合せを送信し、当該問合せに対応する画像をi番目の移動端末2から受信しても良い。
【0313】
(ステップS1107)動画送信部141は、ステップS1106で取得された動画を送信する。動画送信部141は、通常、問合せを送信してきたユーザ端末3に動画を送信する。
【0314】
(ステップS1108)動画取得部133は、対象の位置情報を取得する。なお、例えば、位置情報を送信する対象端末4が移動している場合、ここで取得される対象の位置情報は、ステップS1101で取得された位置情報と異なる。ただし、対象端末4が移動しない場合、固定の一の位置情報を有する問合せが受信されている場合等は、ここで取得される対象の位置情報は、ステップS1101で取得された位置情報と同じである。
【0315】
(ステップS1109)動画取得部133は、i番目の移動端末2の更新された位置情報を取得する。ステップS1105に戻る。
【0316】
(ステップS1110)動画構成部134は、i番目の移動端末2が取得した動画であり、送信された動画が存在するか否かを判断する。送信された動画が存在する場合はステップS1111に行き、送信された動画が存在しない場合はステップS1113に行く。
【0317】
(ステップS1111)動画構成部134は、i番目の移動端末2が取得した動画であり、送信された動画を含む結合動画を構成し、当該結合動画をi番目の移動端末2の権利者識別子と対に、図示しないバッファに一時蓄積する。
【0318】
なお、最初のステップS1111の処理においては、結合動画は、i番目の移動端末2が取得した動画であり、送信された動画である。ループ処理の2回目以降のステップS1111の処理における結合動画は、今までの処理で取得されている結合動画の時間的に次に、i番目の移動端末2が取得した動画であり、送信された動画を結合した動画である。
【0319】
(ステップS1112)動画取得部133は、カウンタiに1を代入する。ステップS1103に戻る。
【0320】
(ステップS1113)動画取得部133は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1103に戻る。
【0321】
(ステップS1114)動画取得部133は、動画結合処理を終了するか否かを判断する。終了する場合はステップS1115に行き、終了しない場合はステップS1116に行く。
【0322】
例えば、受信された問合せに含まれる次の位置情報が存在しない場合、または終了指示が受信された場合、動画取得部133は、動画結合処理を終了すると判断する。
【0323】
(ステップS1115)動画取得部133は、次に対象の位置情報を取得する。動画取得部133は、例えば、問合せが有する経路情報に含まれる次に対象の位置情報を取得する。ステップS1103に戻る。
【0324】
(ステップS1116)動画構成部134は、ステップS1111で構成された1または2以上の結合動画を、取得された順に連結し、蓄積する結合動画を構成する。次に、動画構成部134は、当該結合動画の元になった動画の2以上の各権利者識別子や位置情報と対にして、当該結合動画を図示しないバッファに一時蓄積する。上位処理にリターンする。
【0325】
次に、ステップS415の登録動画検索処理の例について、図12のフローチャートを用いて説明する。
【0326】
(ステップS1201)動画取得部133は、カウンタiに1を代入する。
【0327】
(ステップS1202)動画取得部133は、受信された問合せの中に、i番目の対象位置情報が存在するか否かを判断する。i番目の位置情報が存在する場合はステップS1203に行き、存在しない場合はステップS1217に行く。
【0328】
対象位置情報とは、動画の検索に使用される位置情報である。対象位置情報は、例えば、受信された問合せの中の一の位置情報、受信された問合せの中の経路情報に含まれる2以上の各位置情報である。
【0329】
(ステップS1203)動画取得部133は、受信された問合せの中のi番目の対象位置情報を取得する。
【0330】
(ステップS1204)動画取得部133は、すべての保全情報を取得する。動画取得部133は、例えば、ブロックチェーン上に存在する保全情報を取得する。
【0331】
(ステップS1205)動画取得部133は、カウンタjに1を代入する。
【0332】
(ステップS1206)動画取得部133は、ステップS1204で取得した保全情報の中に、j番目の保全情報が存在するか否かを判断する。j番目の保全情報が存在する場合はステップS1207に行き、存在しない場合はステップS1216に行く。
【0333】
(ステップS1207)動画取得部133は、j番目の保全情報を検査し、当該j番目の保全情報に対応する動画が、第三者に提供可能であるか否かを判断する。提供可能である場合はステップS1208に行き、提供可能でない場合はステップS1215に行く。なお、提供可能とは、例えば、閲覧可能であること、販売可能であること、または閲覧および販売が可能であることである。
【0334】
(ステップS1208)動画取得部133は、カウンタkに1を代入する。
【0335】
(ステップS1209)動画取得部133は、j番目の保全情報またはj番目の保全情報に対応する動画において、k番目の検索単位が存在するか否かを判断する。k番目の検索単位が存在する場合はステップS1210に行き、存在しない場合はステップS1215に行く。
【0336】
なお、検索単位とは、問合せを満たすか否かを判断する量の動画である。検索単位の動画は、例えば、撮影開始から撮影終了までの動画、一定時間の動画、予め決められたイベントが発生するまでの間の動画(例えば、移動体属性値である速度が0から次の速度0までの間の動画、常駐の位置(例えば、自宅の駐車場)を出発し、常駐の位置に戻るまでの動画)、予め決められたタグ(例えば、「事故」「渋滞」)が付された前後の所定期間の動画である。ただし、検索単位は問わない。
【0337】
(ステップS1210)動画取得部133は、j番目の保全情報の中から、k番目の検索単位の動画属性値の集合を取得する。
【0338】
(ステップS1211)動画取得部133は、i番目の対象位置情報に対して、k番目の検索単位の動画属性値の集合が第一位置条件を満たすか否かを判断する。第一位置条件を満たす場合はステップS1212に行き、満たさない場合はステップS1214に行く。
【0339】
(ステップS1212)動画取得部133は、j番目の保全情報に対応する動画等を取得し、図示しないバッファに一時蓄積する。動画等とは、例えば、動画と動画属性値の集合、または動画である。
【0340】
(ステップS1213)動画取得部133は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1202に戻る。
【0341】
(ステップS1214)動画取得部133は、カウンタkを1、インクリメントする。ステップS1209に戻る。
【0342】
(ステップS1215)動画取得部133は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS1206に戻る。
【0343】
(ステップS1216)動画取得部133は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1202に戻る。
【0344】
(ステップS1217)動画構成部134は、ステップS1212で2以上の動画等を取得したか否かを判断する。2以上の動画等を取得した場合はステップS1218に行き、一の動画等のみを取得した場合はステップS1219に行く。
【0345】
(ステップS1218)動画構成部134は、図示しないバッファに蓄積されている2以上の動画を、蓄積された順に結合し、結合動画を構成し、当該結合動画を図示しないバッファに蓄積する。なお、動画構成部134は、結合動画の元になった動画の権利者識別子、動画属性値をも、結合動画に対応付けて、図示しないバッファに蓄積することは好適である。
【0346】
(ステップS1219)動画送信部141は、結合動画または取得された動画を送信する。上位処理にリターンする。上位処理にリターンする。
【0347】
なお、図12のフローチャートにおいて、ステップS1212で動画が取得されるごとに、動画送信部141は、当該動画を送信しても良い。かかる場合、ステップS1219の処理は不要である。
【0348】
また、図12のフローチャートにおいて、動画送信部141は、通常、問合せを送信したユーザ端末3に結合動画または動画を送信する。
【0349】
次に、ステップS417の未登録動画検索処理の例について、図13のフローチャートを用いて説明する。未登録動画検索処理の第一の例は、集合格納部111の属性値集合を使用する場合である。
【0350】
(ステップS1301)動画取得部133は、カウンタiに1を代入する。
【0351】
(ステップS1302)動画取得部133は、受信された問合せの中に、i番目の対象位置情報が存在するか否かを判断する。i番目の位置情報が存在する場合はステップS1303に行き、存在しない場合はステップS1320に行く。
【0352】
(ステップS1303)動画取得部133は、受信された問合せの中のi番目の対象位置情報を取得する。
【0353】
(ステップS1304)動画取得部133は、カウンタjに1を代入する。
【0354】
(ステップS1305)動画取得部133は、j番目の属性値集合が集合格納部111に存在するか否かを判断する。j番目の属性値集合が存在する場合はステップS1303に行き、存在しない場合はステップS1319に行く。
【0355】
(ステップS1306)動画取得部133は、カウンタkに1を代入する。
【0356】
(ステップS1307)動画取得部133は、j番目の属性値集合に対応するk番目の検索単位が存在するか否かを判断する。k番目の検索単位が存在する場合はステップS1308に行き、存在しない場合はステップS1313に行く。
【0357】
(ステップS1308)動画取得部133は、j番目の属性値集合の中のk番目の検索単位の動画属性値の集合を集合格納部111から取得する。
【0358】
(ステップS1309)動画取得部133は、ステップS1308で取得した動画属性値の集合が問合せを満たすか否かを判断する。問合せを満たす場合はステップS1310に行き、満たさない場合はステップS1314に行く。
【0359】
(ステップS1310)動画取得部133は、当該動画に対応する権利者識別子を取得する。
【0360】
(ステップS1311)動画取得部133は、ステップS1310で取得した権利者識別子に対応する移動情報が存在するか否かを判断する。移動情報が存在する場合(例えば、移動端末2の電源がONの場合)はステップS1312に行き、存在しない場合(例えば、移動端末2の電源がOFFの場合)はステップS1315に行く。
【0361】
(ステップS1312)動画取得部133は、ステップS1310で取得した権利者識別子に対応する移動端末2から、k番目の検索単位に対応する動画を取得し、図示しないバッファに一時蓄積する。なお、動画取得部133は、例えば、当該移動端末2に、k番目の検索単位に対応する動画の要求を送信し、当該要求に対応する動画を当該移動端末2から受信する。
【0362】
(ステップS1313)動画取得部133は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS1305に戻る。
【0363】
(ステップS1314)動画取得部133は、カウンタkを1、インクリメントする。ステップS1307に戻る。
【0364】
(ステップS1315)動画取得部133は、状態情報等を取得する。なお、状態情報等とは、例えば、当該移動端末2の電源がOFFであることを示す状態情報を含む。
【0365】
(ステップS1316)状態送信部142は、ステップS1315で取得された状態情報等を、問合せを送信したユーザに送信する。
【0366】
(ステップS1317)動画取得部133は、ニーズ情報を取得する。
【0367】
(ステップS1318)ニーズ送信部143は、ステップS1317で取得されたニーズ情報を、当該動画の権利者に送信する。ステップS1313に戻る。
【0368】
(ステップS1319)動画取得部133は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1302に戻る。
【0369】
(ステップS1320)動画構成部134は、ステップS1312において、2以上の動画を取得できたか否かを判断する。2以上の動画を取得できた場合はステップS1321に行き、一つの動画のみを取得できた場合はステップS1322に行く。
【0370】
(ステップS1321)動画構成部134は、ステップS1312において、図示しないバッファに蓄積した2以上の動画を、蓄積した順に結合し、一の結合動画を構成し、図示しないバッファに蓄積する。
【0371】
(ステップS1322)動画送信部141は、結合動画または動画を送信する。上位処理にリターンする。なお、動画送信部141は、通常、結合動画または動画を、問合せを送信してきたユーザ端末3に送信する。
【0372】
次に、ステップS417の未登録動画検索処理の第二の例について、図14のフローチャートを用いて説明する。未登録動画検索処理の第二の例は、移動端末2に問い合わせる場合である。
【0373】
(ステップS1401)動画取得部133は、カウンタiに1を代入する。
【0374】
(ステップS1402)動画取得部133は、受信された問合せの中に、i番目の対象位置情報が存在するか否かを判断する。i番目の位置情報が存在する場合はステップS1403に行き、存在しない場合はステップS1412に行く。
【0375】
(ステップS1403)動画取得部133は、受信された問合せの中のi番目の対象位置情報を取得する。
【0376】
(ステップS1404)動画取得部133は、カウンタjに1を代入する。
【0377】
(ステップS1405)動画取得部133は、j番目の移動情報が格納部11に存在するか否かを判断する。j番目の移動情報が存在する場合はステップS1403に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0378】
(ステップS1406)動画取得部133は、j番目の移動情報に対応する移動端末2に問合せを送信する。
【0379】
(ステップS1407)動画取得部133は、j番目の移動情報に対応する移動端末2から情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS1408に行き、受信しなかった場合はステップS1407に戻る。
【0380】
(ステップS1408)動画取得部133は、ステップS1407で受信された情報の中に動画が含まれるか否かを判断する。動画が含まれる場合はステップS1409に行き、含まれない場合はステップS1410に行く。
【0381】
(ステップS1410)動画取得部133は、ステップS1407で受信された動画等を、図示しないバッファに一時蓄積する。
【0382】
(ステップS1411)動画取得部133は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS1405に戻る。
【0383】
(ステップS1412)動画構成部134は、ステップS1409において、2以上の動画を蓄積できたか否かを判断する。2以上の動画を蓄積できた場合はステップS1413に行き、一つの動画のみを取得できた場合はステップS1414に行く。
【0384】
(ステップS1413)動画構成部134は、ステップS1409において、図示しないバッファに蓄積した2以上の動画を、蓄積した順に結合し、一の結合動画を構成し、図示しないバッファに蓄積する。
【0385】
(ステップS1414)動画送信部141は、結合動画または動画を送信する。上位処理にリターンする。なお、動画送信部141は、通常、結合動画または動画を、問合せを送信してきたユーザ端末3に送信する。
【0386】
次に、ステップS418の保全処理の例について、図15のフローチャートを用いて説明する。
【0387】
(ステップS1501)権利者処理部135は、送信した動画の元になった1または2以上の各動画に対応付く前記属性値集合に対応付けて、送信した動画を、蓄積する。
【0388】
なお、権利者処理部135は、動画を、当該動画の1または2以上の各権利者を識別する権利者識別子と対にして、蓄積することは好適である。ここでの権利者識別子は、例えば、蓄積した動画の元になった動画の1以上の権利者識別子である。ここでの権利者識別子は、例えば、問合せを行ったユーザを識別する一の権利者識別子である。
【0389】
また、権利者処理部135は、例えば、格納部11または情報処理装置1以外の装置に、動画を蓄積する。情報処理装置1以外の装置は、ブロックチェーンを構成する装置でも良い。
【0390】
(ステップS1502)第四保全手段1354は、第四保全処理を行う。第四保全処理の例について、図8のフローチャートを用いて説明した。
【0391】
(ステップS1503)権利者処理部135は、カウンタiに1を代入する。
【0392】
(ステップS1504)権利者処理部135は、蓄積した動画の元になったi番目の動画が存在するか否かを判断する。i番目の動画が存在する場合はステップS1505に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0393】
(ステップS1505)報酬手段1355は、報酬処理を行う。報酬処理の例について、図16のフローチャートを用いて説明する。ここでの報酬処理は、蓄積した動画の元になったi番目の動画の権利者に対する報償処理である。
【0394】
(ステップS1506)権利者処理部135は、蓄積した動画の元になったi番目の動画の権利者を変更するか否かを判断する。権利者を変更する場合はステップS1507に行き、権利者を変更しない場合はステップS1508に行く。
【0395】
なお、権利者を変更するか否かは、i番目の動画に対応付くフラグに基づいても良いし、予め決まっていても良いし、問合せの中に「権利者変更要求を示す情報」が含まれる場合に権利者を変更しても良い。
【0396】
(ステップS1507)権利者処理部135は、ユーザ端末3のユーザ識別子を取得する。なお、かかるユーザ識別子は、新たな権利者識別子となる。
【0397】
(ステップS1508)権利者処理部135は、蓄積した動画の元になったi番目の動画は、登録済みであるか否かを判断する。登録済みである場合はステップS1511に行き、未登録である場合はステップS1509に行く。
【0398】
(ステップS1509)第一保全手段1351は、蓄積した動画の元になったi番目の動画を蓄積する。
【0399】
(ステップS1510)第四保全手段1354は、蓄積した動画の元になったi番目の動画に関する第四保全処理を行う。第四保全処理の例について、図8のフローチャートを用いて説明した。
【0400】
(ステップS1511)権利者処理部135は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1504に戻る。
【0401】
なお、図15のフローチャートにおいて、結合動画が構成された場合に、その結合動画の元になった2以上の動画を蓄積する処理(ステップS1509)および第四保全処理(ステップS1510)を行ったが、かかる処理は行わなくても良い。
【0402】
次に、ステップS423等の報酬処理の例について、図16のフローチャートを用いて説明する。
【0403】
(ステップS1601)報酬手段1355は、対象となる動画の1または2以上の権利者識別子を取得する。報酬手段1355は、対象となる動画の今までの権利者の権利者識別子を取得しても良い。
【0404】
(ステップS1602)報酬手段1355は、対象となる動画の属性値集合を取得する。
【0405】
(ステップS1603)報酬手段1355は、対象となる動画に対して行われたサービスを識別するサービス識別子を取得する。サービス識別子は、例えば、「閲覧」「購入」である。
【0406】
(ステップS1604)報酬手段1355は、ステップS1602で取得した属性値集合、ステップS1603で取得したサービス識別子のうちの1または2以上の情報を用いて、報酬量を取得する。
【0407】
2以上の権利者識別子が取得されている場合、報酬手段1355は、各権利者識別子に対する報酬量を取得する。2以上の権利者識別子を含む権利者の履歴情報が取得されている場合、報酬手段1355は、各権利者識別子に対する報酬量を取得しても良い。
【0408】
また、報酬手段1355は、例えば、動画送信部141が送信した動画の元になった2以上の各動画に対応する動画属性値を取得し、当該動画属性値を用いて、2以上の各権利者に対する報酬量を決定することは好適である。報酬手段1355は、例えば、動画送信部141が送信した動画の中に採用された元の動画のデータ量、動画の時間、またはフレーム数が多いほど、大きな報酬量を決定することは好適である。報酬手段1355は、例えば、動画送信部141が送信した動画の中に採用された元の動画の解像度が大きいほど、大きな報酬量を決定することは好適である。
【0409】
(ステップS1605)報酬手段1355は、ステップS1601で取得した権利者識別子で識別される権利者に対して、ステップS1604で取得した報酬量の分の報酬を与える処理を行う。
【0410】
(ステップS1606)報酬手段1355は、対象となる動画に関するサービスを享受したユーザに、報酬を負担させる処理を行う。上位処理にリターンする。なお、対象となる動画は、通常、ユーザ端末3に送信された動画である。
【0411】
なお、図16のフローチャートにおいて、情報処理装置1の運営側が得る利益を取得し、蓄積しても良い。
【0412】
次に、移動端末2の動作例について、図17のフローチャートを用いて説明する。
【0413】
(ステップS1701)移動処理部23は、移動開始を検知したか否かを判断する。移動開始を検知した場合はステップS1702に行き、検知しなかった場合はステップS1717に行く。なお、移動開始は、例えば、移動端末2が設置されている移動体のエンジンON、移動端末2の電源ONによる。
【0414】
(ステップS1702)移動情報取得部233は、移動情報を取得する。移動情報送信部241は、当該移動情報を情報処理装置1に送信する。なお、移動情報は、例えば、移動格納部21に格納されている。
【0415】
(ステップS1703)撮影部231は、撮影を開始する。
【0416】
(ステップS1704)撮影部231は、動画を取得する。
【0417】
(ステップS1705)移動処理部23は、1または2以上の動画属性値を取得し、当該1以上の動画属性値を、ステップS1704で取得された動画に対応付ける。
【0418】
移動処理部23は、例えば、位置情報、時情報、天気情報、温度情報、季節情報を取得する。また、移動処理部23は、例えば、1または2以上の移動体属性値(例えば、CANデータ)を取得する。
【0419】
(ステップS1706)タグ取得部232は、移動体属性値タグを取得するか否かを判断する。移動体属性値タグを取得する場合はステップS1707に行き、取得しない場合はステップS1709に行く。なお、移動体属性値タグを取得するか否かは、予め決まっている。
【0420】
(ステップS1707)タグ取得部232は、移動体属性値タグ取得処理を行う。移動体属性値タグ取得処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明した。なお、ここで、タグを取得できない場合があっても良い。
【0421】
(ステップS1708)タグ取得部232は、ステップS1707で1以上のタグを取得された場合、当該1以上のタグを、ステップS1704で取得された動画に対応付ける。
【0422】
なお、ここで、タグ取得部232は、1以上のタグを、動画に対応付けて、移動格納部21に蓄積することは好適である。そのことにより、移動端末2のユーザは、例えば、タグをキーに動画を検索できる。
【0423】
(ステップS1709)タグ取得部232は、動画タグを取得するか否かを判断する。動画タグを取得する場合はステップS1710に行き、取得しない場合はステップS1712に行く。なお、動画タグを取得するか否かは、予め決まっている。
【0424】
(ステップS1710)タグ取得部232は、動画タグ取得処理を行う。動画タグ取得処理の例について、図7のフローチャートを用いて説明した。なお、ここで、タグを取得できない場合があっても良い。
【0425】
(ステップS1711)タグ取得部232は、ステップS1710で1以上のタグを取得された場合、当該1以上のタグを、ステップS1704で取得された動画に対応付ける。
【0426】
なお、ここで、タグ取得部232は、1以上のタグを、動画に対応付けて、移動格納部21に蓄積することは好適である。そのことにより、移動端末2のユーザは、例えば、タグをキーに動画を検索できる。
【0427】
(ステップS1712)移動処理部23は、移動終了を検知したか否かを判断する。移動終了を検知した場合はステップS1713に行き、検知しなかった場合はステップS1704に戻る。
【0428】
なお、例えば、エンジンのOFF、移動端末2の電源OFF等の検知、目的地への到着の検知により、移動処理部23は、移動終了を検知する。
【0429】
(ステップS1713)移動処理部23は、移動格納部21から権利者識別子を取得する。
【0430】
(ステップS1714)移動処理部23は、ステップS1705で取得された1以上の移動体属性値、ステップS1707で取得された1以上のタグ、ステップS1710で取得された1以上のタグを有する属性値集合を構成する。
【0431】
(ステップS1715)集合送信部243は、権利者識別子に対応付けて、ステップS1714で構成した属性値集合を情報処理装置1に送信する。
【0432】
(ステップS1716)移動動画送信部242等は、動画送信処理を行う。ステップS1701に戻る。なお、動画送信処理の例について、図18のフローチャートを用いて説明する。動画送信処理は、保全条件に合致する動画を自動送信する処理である。
【0433】
(ステップS1717)移動受信部22は、情報処理装置1から問合せを受信したか否かを判断する。問合せを受信した場合はステップS1718に行き、受信しない場合はステップS1701に戻る。
【0434】
(ステップS1718)移動処理部23は、ステップS1717で受信された問合せに対応する端末画像取得処理を行う。端末画像取得処理の例について、図19のフローチャートを用いて説明する。端末画像取得処理とは、移動格納部21に格納されている動画の中から問合せに合致する動画を取得する処理である。
【0435】
(ステップS1719)移動処理部23は、ステップS1718で画像を取得したか否かを判断する。画像を取得した場合はステップS1720に行き、取得しなかった場合はステップS1721に行く。
【0436】
(ステップS1720)移動動画送信部242は、画像等を情報処理装置1に送信する。ステップS1701に戻る。なお、画像等とは、例えば、画像と属性値集合と権利者識別子である。また、画像は、例えば、動画、静止画、アラウンドビューである。
【0437】
(ステップS1721)移動動画送信部242は、エラー情報を送信する。なお、エラー情報は、動画を取得できなかった旨を示す情報である。
【0438】
なお、図17のフローチャートにおいて、ステップS1705で取得した1以上の動画属性、ステップS1707で取得したタグ、およびステップS1710で取得したタグのうちの全部または一部である動画属性値の集合を、動画を取得するごと、所定期間ごと、または予め決められた条件(例えば、タグ「事故」または「渋滞」を取得したこと)を満たした場合に、情報処理装置1に送信することは好適である。
【0439】
また、図17のフローチャートにおいて、移動終了の検知後に、動画送信処理(S1416の処理)を行っていたが、常時、動画送信処理を行っても良い。常時、動画送信処理を行うことは、例えば、ステップS1711の直後に、動画送信処理(S1416)を行うことである。かかることにより、格納部11における動画の格納領域が小さい場合でも、保全条件に合致する動画を保全できる。
【0440】
また、図17のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0441】
次に、ステップS1716の動画送信処理の例について、図18のフローチャートを用いて説明する。
【0442】
(ステップS1801)移動処理部23は、移動格納部21の属性値集合を取得する。
【0443】
(ステップS1802)移動処理部23は、カウンタiに1を代入する。
【0444】
(ステップS1803)移動処理部23は、i番目の検索単位が存在するか否かを判断する。i番目の検索単位が存在する場合はステップS1804に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0445】
(ステップS1804)移動処理部23は、i番目の検索単位の動画属性値の集合を取得する。
【0446】
(ステップS1805)移動処理部23は、カウンタjに1を代入する。
【0447】
(ステップS1806)移動処理部23は、j番目の保全条件が存在するか否かを判断する。j番目の保全条件が存在する場合はステップS1807に行き、存在しない場合はステップS1810に行く。
【0448】
(ステップS1807)移動処理部23は、ステップS1804で取得した動画属性値の集合がj番目の保全条件を満たすか否かを判断する。j番目の保全条件を満たす場合はステップS1808に行き、満たさない場合はステップS1811に行く。
【0449】
(ステップS1808)移動処理部23は、i番目の検索単位の動画等を取得する。なお、i番目の検索単位の動画等とは、例えば、i番目の検索単位の動画と当該動画に対応する属性値集合である。
【0450】
(ステップS1809)移動動画送信部242は、ステップS1808で取得された動画等を情報処理装置1に送信する。
【0451】
(ステップS1810)移動処理部23は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1803に戻る。
【0452】
(ステップS1811)移動処理部23は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS1806に戻る。
【0453】
次に、ステップS1718の端末画像取得処理の例について、図19のフローチャートを用いて説明する。
【0454】
(ステップS1901)移動処理部23は、受信された問合せを用いて、動画を取得するか否かを判断する。動画を取得する場合はステップS1902に行き、静止画等を取得する場合はステップS1908に行く。
【0455】
なお、移動処理部23は、例えば、受信された問合せに含まれる種類識別子(例えば、「動画」「静止画」「アラウンドビュー画像」)を検査し、動画を取得するか否かを判断する。
【0456】
(ステップS1902)移動処理部23は、カウンタiに1を代入する。
【0457】
(ステップS1903)移動処理部23は、i番目の検索単位が存在するか否かを判断する。i番目の検索単位が存在する場合はステップS1904に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0458】
(ステップS1904)移動処理部23は、i番目の検索単位の動画属性値の集合を取得する。
【0459】
(ステップS1905)移動処理部23は、i番目の検索単位の動画属性値の集合が問合せに合致するか否かを判断する。問合せに合致する場合はステップS1906に行き、合致しない場合はステップS1907に行く。
【0460】
(ステップS1906)移動処理部23は、i番目の検索単位の動画等を取得する。なお、動画等とは、例えば、動画と動画属性値の集合である。
【0461】
(ステップS1907)移動処理部23は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1903に戻る。
【0462】
(ステップS1908)移動処理部23は、最新の合成画像または最新の静止画を取得する。上位処理にリターンする。
【0463】
なお、合成画像は、移動体に設置されている2以上の各カメラが撮影した静止画を用いて、合成された画像である。合成画像は、例えば、アラウンドビュー画像である。静止画は、移動体に設置されている一のカメラが撮影した画像である。また、アラウンドビュー画像を構成する技術は公知技術であるので、詳細な説明は省略する。
【0464】
次に、ユーザ端末3の動作例について、図20のフローチャートを用いて説明する。
【0465】
(ステップS2001)ユーザ受付部32は、問合せを受け付けたか否かを判断する。問合せを受け付けた場合はステップS2002に行き、受け付けなかった場合はステップS2007に行く。
【0466】
なお、問合せの受け付けは、例えば、ユーザの入力の受け付け、対象端末4からの位置情報の受信、ナビ端末5からの目的地または経路情報の受信である。
【0467】
(ステップS2002)ユーザ処理部33は、送信する問合せを構成する。次に、ユーザ送信部34は、ユーザ識別子に対応付けて、問合せを情報処理装置1に送信する。
【0468】
(ステップS2003)ユーザ受信部35は、情報処理装置1から情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS2004に行き、受信しなかった場合はステップS2003に戻る。
【0469】
(ステップS2004)ユーザ処理部33は、ステップS2003で受信された情報の中に動画を含むか否かを判断する。動画を含む場合はステップS2005に行き、動画を含まない場合はステップS2006に行く。
【0470】
(ステップS2005)ユーザ出力部36は、受信された動画を出力する。ステップS2001に戻る。
【0471】
(ステップS2006)ユーザ出力部36は、受信された他の情報を出力する。ステップS2001に戻る。
【0472】
(ステップS2007)ユーザ処理部33は、問合せのタイミングであるか否かを判断する。問合せのタイミングであればステップS2008に行き、問合せのタイミングでなければステップS2009に行く。
【0473】
なお、問合せのタイミングは、例えば、ナビゲーション端末であるユーザ端末3において目的地が設定された場合、自動車に設置されたユーザ端末3が渋滞を検知した場合である。
【0474】
(ステップS2008)ユーザ処理部33は、問合生成処理を行う。ステップS2002に行く。問合生成処理の例について、図18のフローチャートを用いて説明する。
【0475】
(ステップS2009)ユーザ受付部32は、ユーザから購入指示を受け付けたか否かを判断する。購入指示を受け付けた場合はステップS2010に行き、受け付けなかった場合はステップS2001に戻る。なお、購入指示は、例えば、問合せを含む。
【0476】
(ステップS2010)ユーザ処理部33は、送信する購入指示を構成する。次に、ユーザ送信部34は、ユーザ識別子に対応付けて、購入指示を情報処理装置1に送信する。
【0477】
(ステップS2011)ユーザ受信部35は、情報処理装置1から情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS2012に行き、受信しなかった場合はステップS2011に戻る。なお、情報は、例えば、動画、権利者の移転が完了した旨の情報、動画の属性値集合である。
【0478】
(ステップS2012)ユーザ処理部33は、受信された情報を用いて、出力する情報を構成する。ユーザ出力部36は、当該情報を出力する。ステップS2001に戻る。
【0479】
なお、図17のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0480】
次に、ステップS2008の問合生成処理の例について、図21のフローチャートを用いて説明する。
【0481】
(ステップS2101)ユーザ処理部33は、目的地を取得する。
【0482】
(ステップS2102)ユーザ処理部33は、現在地を取得する。
【0483】
(ステップS2103)ユーザ処理部33は、目的地と現在地とを用いて、経路探索し、経路情報を取得する。
【0484】
(ステップS2104)ユーザ処理部33は、ステップS2103で取得した経路情報が特定する経路上の地点であり、抽出条件を満たす1以上の地点の情報を取得する。
【0485】
(ステップS2105)ユーザ処理部33は、ステップS2104で取得した1以上の地点情報を用いた問合せを構成する。上位処理にリターンする。なお、ユーザ処理部33は、例えば問合せ、「今から1時間以内の動画であり、「渋滞」「事故」のいずれかのタグが付加された動画であり、1以上の地点情報のいずれかを含む属性値集合と対になる動画を検索する」を構成する。
【0486】
なお、図18のフローチャートの処理に代えて、ユーザ処理部33は、現在地を取得し、当該現在地を含む問合せを構成しても良い。なお、かかる問合せは、現在地を含む周辺(例えば、距離が閾値以内)の領域における、所定のタグ(例えば、「事故」「渋滞」)に対応する動画の送信要求である。
【0487】
次に、対象端末4の動作について説明する。対象端末4は、位置情報を取得する。次に、対象端末4は、当該位置情報を情報処理装置1または、対象端末4に登録されているユーザ端末3に送信する。なお、対象端末4は、対象端末4の保持者(例えば、見守り対象の子供)からの指示を受け付けたことにより、位置情報を取得し、送信する。なお、対象端末4は、例えば、GPS受信機を有し、当該GPS受信機により、位置情報を取得するが、位置情報を取得する方法は問わない。また、対象端末4に登録されているユーザ端末3は、例えば、対象端末4の保持者の保護者である。
【0488】
次に、ナビ端末5の動作について説明する。ナビ端末5は、ユーザから目的地を受け付ける。次に、ナビ端末5は、図21で説明した問合生成処理を行う。次に、ナビ端末5は、図20のS2002からS2005、S2006の処理を行う。
【0489】
以下、本実施の形態における情報システムAの具体的な動作例について説明する。
【0490】
今、情報処理装置1の集合格納部111には、図22に示す構造を有する端末管理表が格納されている。端末管理表とは、1または2以上の端末情報を管理する表である。端末管理表は、動画を送信する移動端末2を管理する表である。なお、端末管理表で管理されていない移動端末2が情報処理装置1に動画を送信しても良い。
【0491】
端末管理表は、「ID」「端末識別子」「動画情報」「移動情報」「登録フラグ」「提供フラグ」を有する1以上のレコードを管理する。「動画情報」とは、撮影された動画に関する情報であり、ここでは、「フレーム識別子」「環境情報」「タグ」を有する。「環境情報」は、ここでは「位置情報」「時情報」「天気情報」「温度情報」を有する。「環境情報」は、動画が取得された際の移動端末2の周辺の環境の情報等である。「タグ」は、ここでは「事故」、「渋滞」、「危険運転」を有する。つまり、ここでは、動画には、例えば、「事故」、「渋滞」、「危険運転」のうちの1以上のタグが付与され得る。
【0492】
「ID」は、レコードを識別する情報である。「端末識別子」は、移動端末2の識別子であり、ここでは、動画の送信時の動画の権利者を識別する権利者識別子と同じである。「フレーム識別子」は、動画を構成するフレームのIDである。フレームは、フィールド、静止画と言っても良い。「位置情報」は、ここでは(緯度,経度)である。「時情報」は、ここでは、年月日時分秒である。「天気情報」は、例えば、「晴」「雨」「曇」「雪」である。「温度情報」は移動体の外の気温(℃)である。「事故」の値「1」は、事故が発生したことを示すタグが対応するフレームに付されていることを示す。「渋滞」の値「1」は、渋滞が発生していることを示すタグが対応するフレームに付されていることを示す。「危険運転」の値「1」は、前を走行する自動車等が危険運転していることを示すタグが対応するフレームに付されていることを示す。「移動情報=1」は、現在、移動端末2から動画を送信できる状態にあることを示す。「移動情報=0」は、電源OFF等のため、現在、移動端末2から動画を送信できない状態にあることを示す。「登録フラグ=1」は、動画が既に登録されており、登録先(例えば、格納部11または他の装置)から動画が取得できることを示す。「提供フラグ」の「1」は、動画の閲覧が許容されることを示す。「提供フラグ」の「2」は、動画の販売(権利者の移転)が許容されることを示す。
【0493】
また、ブロックチェーン上に、図23に示す構造を有する登録動画管理表が格納されている。登録動画管理表とは、登録された動画を管理する表である。登録動画管理表は、保全情報を管理する表である。登録された動画は、例えば、ユーザからの問合せにより、ユーザに提供された動画、保全条件を満たす動画である。登録動画管理表は、「ID」「動画識別子」「アクセス情報」「権利者識別子」「権利登録日」「動画情報」「提供フラグ」を有する。なお、登録された動画は、情報処理装置1、他の装置、またはブロックチェーンに格納される、とする。また、登録動画管理表の各レコードは、ここでの保全情報である、とする。
【0494】
かかる状況において、5つの具体例を説明する。具体例1から具体例4は、リアルタイムの動画の利用である。具体例5は、過去に撮影された動画の利用である。
【0495】
具体例1は、対象者(例えば、子供、徘徊老人)を見守るために、2以上の各移動体に設置された移動端末2が撮影した動画を結合した結合動画を、対象者に関係するユーザ(例えば、保護者)のユーザ端末3に送信する場合である。
【0496】
具体例2は、ユーザ端末3またはナビ端末5に設定された目的地に対応する経路情報を用いた問合せにより、複数の移動端末2が撮影した動画を結合した結合動画をユーザ端末3に出力する場合である。
【0497】
具体例3は、渋滞を検知したユーザ端末3またはナビ端末5が、渋滞の理由を把握できる動画を取得し、ユーザ端末3またはナビ端末5に出力する場合である。
【0498】
具体例4は、駐車場において、ユーザが空いているスペースを見付けるために、駐車場の状況が把握できる画像を出力する場合である。
【0499】
具体例5は、ユーザが過去に移動した経路(例えば、旅行した経路)を特定する経路情報を用いて、登録されている動画を結合した結合動画をユーザ端末3に出力する場合である。
【0500】
(具体例1)
情報処理装置1の格納部11には、一の保護者Pのユーザ端末3に動画を送信するためのユーザ識別子(例えば、ユーザ端末3のIPアドレス)と、当該保護者Pの一の子供Aの対象端末4を識別する対象者識別子「T001」とを有する管理情報が格納されている、とする。
【0501】
次に、子供Aは、学校から帰宅するために対象端末4の電源をONにした、とする。次に、対象端末4は、定期的に位置情報を取得し、当該位置情報と対象者識別子「T001」とを含む問合せ(例えば、「動作送信指示 対象者識別子=T001,位置情報(xt1,yt1)」)を情報処理装置1に送信する、とする。なお、対象端末4には、対象者識別子「T001」、および情報処理装置1へ情報を送信するための情報処理装置1の通信先情報(例えば、IPアドレス)が格納されている、とする。
【0502】
また、情報処理装置1の受信部12は、2以上の各移動端末2から、端末識別子と対にして、移動端末2の位置を特定する位置情報を定期的に受信し、端末識別子と対にして端末管理表(図22)に蓄積する、とする。
【0503】
次に、情報処理装置1の問合受信部122は、問合せ「動作送信指示 対象者識別子=T001,位置情報(xt1,yt1)」を、対象端末4から受信し、図示しないバッファに位置情報(xt1,yt1)と対象者識別子「T001」とを一時蓄積する。なお、位置情報は、定期的に受信され、最新の位置情報が図示しないバッファに蓄積される、とする。
【0504】
次に、動画取得部133は、図11のフローチャートで説明した動作により、対象端末4の最新の位置情報が示す位置に対して第一位置条件を満たす位置情報に対応する第一の移動端末2(ここでは、自動車に搭載されているドライブレコーダー)を決定した、とする。そして、動画取得部133は、第一の移動端末2から動画を受信する。なお、かかる動画には、子供Aが写っている。子供Aの対象端末4の位置情報と当該移動端末2の位置情報とは第一位置条件を満たすほど、近い位置を示す情報であるからである。また、動画は、通常、位置情報、第一の移動端末2の第一の権利者識別子に対応付いている。また、受信される動画は、移動端末2が撮影した後に直ちに送信した動画であることは好適である。
【0505】
次に、動画送信部141は、動画取得部133が受信した動画を、対象者識別子「T001」と対になるユーザ識別子で識別される保護者Pのユーザ端末3に送信する。
【0506】
そして、動画取得部133は、第一の移動端末2から受信した動画を、第一の移動端末2の第一の権利者識別子と位置情報と対にして、図示しないバッファに一時蓄積する。
【0507】
なお、動画取得部133は、子供Aの対象端末4の位置情報と第一の移動端末2の位置情報とが第一位置条件を満たす間は、少なくとも、第一の移動端末2から受信された動画を受信し、動画送信部141は、当該動画を保護者Pのユーザ端末3に送信する。
【0508】
次に、動画取得部133は、子供Aの対象端末4の位置情報と第一の移動端末2の位置情報とが第一位置条件を満たさなくなった、と判断した、とする。当該第一の移動端末2が移動し、徒歩で帰宅中の子供Aを撮影する位置に居なくなったからである。
【0509】
次に、動画取得部133は、再度、対象端末4の最新の位置情報に対して、最新の位置情報が第一位置条件を満たす第二の移動端末2の位置情報を、図22を参照して、決定する。なお、図22には、各端末識別子と対にして、各移動端末2から送信された最新の位置情報が格納されている。そして、動画取得部133は、第二の移動端末2から動画を取得する。次に、動画取得部133は、当該動画を、第二の移動端末2の第二の権利者識別子と位置情報と対にして、図示しないバッファに一時蓄積する。
【0510】
次に、動画送信部141は、動画取得部133が受信した第二の移動端末2からの動画を保護者Pのユーザ端末3に送信する。
【0511】
そして、時間の経過(例えば、10秒)により、動画取得部133は、子供Aの対象端末4の位置情報と第二の移動端末2の位置情報とが第一位置条件を満たさなくなった、と判断した、とする。
【0512】
次に、動画取得部133は、再度、対象端末4の最新の位置情報に対して、最新の位置情報が第一位置条件を満たす第三の移動端末2の位置情報を、図22を参照し、決定しようとするが、第一位置条件を満たす第三の移動端末2の位置情報が存在しなかった、とする。かかる場合、動画送信部141は、子供Aが写った動画を送信できない旨の情報を当該保護者Pのユーザ端末3に送信しても良いし、動画や情報のユーザ端末3への送信を停止しても良い。
【0513】
以上の動画送信により、ユーザ端末3は、第一の移動端末2が取得した動画と第二の移動端末2の移動端末が取得した動画とを、順次、受信し、出力する。このことにより、保護者Pは、子供Aの帰宅の様子を見ることができる。
【0514】
そして、時間の経過により、子供Aに近づく第三の移動端末2が存在するに至り、動画取得部133は、対象端末4の最新の位置情報に対して、最新の位置情報が第一位置条件を満たす第三の移動端末2の位置情報を、図22を参照し、決定できた、とする。次に、動画取得部133は、第三の移動端末2から動画を取得する。次に、動画取得部133は、当該動画を、第三の移動端末2の第三の権利者識別子と位置情報と対にして、図示しないバッファに一時蓄積する。
【0515】
次に、動画送信部141は、動画取得部133が受信した第三の移動端末2からの動画を、対象者識別子「T001」と対になるユーザ識別子で識別される保護者Pのユーザ端末3に送信する。
【0516】
次に、ユーザ端末3は、第三の移動端末2が取得した動画を受信し、出力する。かかることにより保護者Pは、少しの時間は子供Aの帰宅の様子を見られなかったが、かかる動画の出力により、再度、子供Aの帰宅の様子を見ることができるようになった。
【0517】
以上の処理が、子供Aの対象端末4の電源がOFFになるまで(子供Aが帰宅するまで)継続され、保護者Bは、子供Aの学校からの帰宅の様子を監視できる。
【0518】
また、報酬手段1355は、保護者Bに動画を提供した第一の移動端末2、第二の移動端末2、第三の移動端末2の権利者識別子で識別される権利者に対して、上述した報酬処理を行う。
【0519】
また、動画構成部134は、2以上の各移動端末2から送信された動画を、送信された順に結合し、結合動画を構成する。
【0520】
また、権利者処理部135は、当該結合動画を保護者Pの識別子である権利者識別子と対にして蓄積する。
【0521】
また、権利者処理部135は、結合動画の元になった1または2以上の各動画に対応付く属性値集合に対応付けて、結合動画を蓄積する。
【0522】
次に、第四保全手段1354は、結合動画の蓄積先を特定するアクセス情報を取得する。また、第四保全手段1354は、蓄積した結合動画に対応する属性値集合を取得する。次に、第四保全手段1354は、取得したアクセス情報と取得した属性値集合と当該動画の権利者識別子とを有する保全情報を構成する。次に、第四保全手段1354は、構成した保全情報を蓄積する。
【0523】
以上、本具体例によれば、結合動画を用いて、対象端末4を保持している対象者の見守りができる。また、見守りのための結合動画の元になる動画を提供した権利者に対して報酬を与えることができる。また、結合動画を適切に管理できる。
【0524】
(具体例2)
ナビゲーション機能を有するユーザ端末3に対して、ユーザは目的地を入力した、とする。次に、ユーザ端末3のユーザ受付部32は、目的地を受け付ける。また、ユーザ処理部33は、現在位置を取得する。次に、ユーザ処理部33は、現在位置から目的地までの経路情報を取得する。なお、ここでは、経路情報は、2以上の位置情報を有する、とする。
【0525】
次に、ユーザ端末3のユーザ送信部34は、ユーザ処理部33における経路情報の取得に応じて、自動的に経路情報を含む問合せを情報処理装置1に送信する。
【0526】
次に、情報処理装置1の問合受信部122は、当該問合せを受信する。次に、動画取得部133、動画構成部134は、以下のように動画結合処理を行う。
【0527】
つまり、まず、動画取得部133は、経路情報が有する2以上の位置情報のうち、経路情報が特定する経路の中の最初の交差点の位置情報(第一の位置情報)を取得する。つまり、動画取得部133は、受信された経路情報が有する位置情報の中の一部の位置情報のみを用いて、動画を取得することは好適である。動画取得部133は、受信された経路情報が有する位置情報の中で、特定の条件を満たす一部の位置情報のみを用いて、動画を取得することは好適である。なお、特定の条件は、例えば、位置情報が交差点の位置を示す情報であること、先に利用された位置情報との距離が閾値以上であることである。
【0528】
次に、動画取得部133は、取得した位置情報に対して、第一位置条件を満たす第一の移動端末2の位置情報を決定する。そして、動画取得部133は、決定した第一の移動端末2から動画を取得し、当該動画を、第一の移動端末2の第一の権利者識別子と第一の位置情報と対にして、図示しないバッファに一時蓄積する。次に、動画送信部141は、取得された動画をユーザ端末3に送信する。
【0529】
次に、動画取得部133は、先に取得した交差点の第一の位置情報が示す位置よりも目的地に近い次の交差点の第二の位置情報を取得する。
【0530】
次に、動画取得部133は、第二の位置情報に対して、第一位置条件を満たす第二の移動端末2の位置情報を決定する。そして、動画取得部133は、決定した第二の移動端末2から動画を取得し、当該動画を、第二の移動端末2の第二の権利者識別子と第二の位置情報と対にして、図示しないバッファに一時蓄積する。次に、動画送信部141は、取得された動画をユーザ端末3に送信する。
【0531】
次に、動画取得部133は、第二の位置情報が示す位置よりも目的地に近い次の交差点の第三の位置情報を取得する。
【0532】
次に、動画取得部133は、第三の位置情報に対して、第一位置条件を満たす第三の移動端末2の位置情報を決定する。そして、動画取得部133は、決定した第三の移動端末2から動画を取得し、当該動画を、第三の移動端末2の第三の権利者識別子と第三の位置情報と対にして、図示しないバッファに一時蓄積する。次に、動画送信部141は、取得された動画をユーザ端末3に送信する。
【0533】
情報処理装置1は、以上の処理を、目的地を特定する第nの位置情報に対応する動画を送信するまで繰り返す。
【0534】
そして、ユーザ端末3のユーザ受信部35は、順次、第一の動画、第二の動画、第三の動画、・・・第nの動画を受信する。ユーザ出力部36は、第一の動画、第二の動画、第三の動画、・・・第nの動画を、順次、出力する。
【0535】
また、情報処理装置1の報酬手段1355は、第一の権利者識別子で識別される第一の権利者、第二の権利者、・・・、および第nの権利者に、動画の提供に対する報酬を与える報酬処理を行う。
【0536】
また、動画構成部134は、2以上の各移動端末2から送信された動画を、送信された順に結合し、結合動画を構成する。
【0537】
また、権利者処理部135は、当該結合動画を当該ユーザ端末3のユーザの識別子である権利者識別子と対にして蓄積する。つまり、ここでは、結合動画の権利者は、当該ユーザとなる。
【0538】
また、権利者処理部135は、結合動画の元になった1または2以上の各動画に対応付く属性値集合に対応付けて、結合動画を蓄積する。
【0539】
次に、第四保全手段1354は、結合動画の蓄積先を特定するアクセス情報を取得する。また、第四保全手段1354は、蓄積した結合動画に対応する属性値集合を取得する。次に、第四保全手段1354は、取得したアクセス情報と取得した属性値集合と当該動画の権利者識別子とを有する保全情報を構成する。次に、第四保全手段1354は、構成した保全情報を蓄積する。
【0540】
以上、本具体例によれば、2以上の移動端末2から送信された動画を、少なくとも見かけ上は時間的に結合した結合動画を用いて、目的地までの経路の様子を、現在位置から近い順に確認ができる結果、自動車等の移動体を用いた走行を支援できる。
【0541】
また、結合動画の元になる動画を提供した権利者に対して報酬を与えることができる。また、結合動画を適切に蓄積し、管理できる。
【0542】
(具体例3)
ナビ端末5は、例えば、目的地までの経路上で渋滞を検知した、とする。なお、渋滞を検知する機能は、公知技術により可能である。次に、ナビ端末5は、渋滞の道路を特定する1または2以上の位置情報を有する経路情報を取得し、当該経路情報を含む問合せと、ナビ端末5に格納されているユーザ識別子とを、情報処理装置1に送信した、とする。なお、ユーザ識別子は、渋滞している道路の位置に居る移動端末2から送信される動画を受信するユーザ端末3の識別子であり、例えば、IPアドレスである。また、経路情報は、1または2箇所以上の渋滞の道路を特定する情報である、とする。かかるユーザ端末3は、例えば、助手席の同乗者の端末である。
【0543】
次に、情報処理装置1の問合受信部122は、当該経路情報を含む問合せとユーザ識別子とを受信する。次に、動画取得部133、動画構成部134は、以下のように動画結合処理を行う。
【0544】
まず、動画取得部133は、経路情報に含まれる位置情報の中で、現在位置に最も近い位置情報を取得する。次に、動画取得部133は、当該位置情報から続く位置情報であり、隣接する位置情報に対して位置が閾値以内の位置である位置情報の最後の位置情報を取得する。動画取得部133は、かかる位置情報を、動画取得に使用する対象の位置情報とする。
【0545】
次に、動画取得部133は、対象の位置情報に対して、第一位置条件を満たす位置情報の第一の移動端末2を決定する。次に、動画取得部133は、当該移動端末2から動画を取得し、当該動画を、当該第一の移動端末2の第一の権利者識別子と位置情報と対にして、図示しないバッファに一時蓄積する。
【0546】
そして、動画取得部133は、当該第一の移動端末2の最新の位置情報が第一位置条件を満たさなくなるまで、当該第一の移動端末2から動画を受信し、図示しないバッファに一時蓄積する。
【0547】
また、動画送信部141は、取得された動画を、順次、ユーザ端末3に送信する。
【0548】
次に、移動端末2が渋滞を抜けて、動画取得部133は、第一の移動端末2の最新の位置情報が第一位置条件を満たさなくなった、と判断したとする。
【0549】
次に、動画取得部133は、対象の位置情報に対して、第一位置条件を満たす位置情報の第二の移動端末2を決定する。次に、動画取得部133は、当該第二の移動端末2から動画を取得し、当該動画を、当該第二の移動端末2の第二の権利者識別子と位置情報と対にして、図示しないバッファに一時蓄積する。
【0550】
そして、動画取得部133は、当該第二の移動端末2の最新の位置情報が第一位置条件を満たさなくなるまで、当該第二の移動端末2から動画を受信し、図示しないバッファに一時蓄積する。
【0551】
また、動画送信部141は、取得された動画を、順次、ユーザ端末3に送信する。
【0552】
そして、ユーザ端末3には、情報処理装置1から動画を受信し、出力する。
【0553】
以上の処理を繰り返し、ユーザ端末3のユーザは、渋滞の状況を継続して知ることができる。
【0554】
また、経路情報が2箇所以上の渋滞の道路を特定する情報を含む場合、情報処理装置1は、2箇所目以降の箇所を特定する経路情報を用いて、同様の処理を行う。その結果、ユーザ端末3は、2箇所目以降の箇所の渋滞の状況を把握するための動画も受信し、出力できる。なお、2箇所以上の渋滞の箇所が存在する場合、ユーザ端末3は、自動的に、またはユーザの指示により、その箇所を切り換えて、動画を受信し、出力することは好適である。
【0555】
なお、本具体例において、説明を省略するが、報酬処理、各種の保全処理等を行っても良い。
【0556】
以上、本具体例によれば、2以上の移動端末2から送信された動画を用いて、目的地までの経路上の渋滞の状況を把握できる。
【0557】
(具体例4)
大型の駐車場に入った自動車に設置されたユーザ端末3から、当該ユーザ端末3の位置情報を含む問合せであり、駐車場の状況を把握するための問合せが、情報処理装置1に送信された、とする。なお、かかる問合せは、「種類識別子=アラウンドビュー画像」、当該ユーザ端末3の位置情報(基準の位置情報)、および当該ユーザ端末3が取得したアラウンドビュー画像を含む、とする。
【0558】
次に、情報処理装置1の問合受信部122は、当該問合せを受信する。 次に、動画取得部133は、受信された問合せから、2以上の動画の空間的融合が必要である、と判断する。次に、動画取得部133、動画構成部134は、以下のように動画融合処理を行う。
【0559】
つまり、動画取得部133は、受信された問合せが有する基準の位置情報を取得する。次に、動画取得部133は、基準の位置情報に対して、第二位置条件を満たす位置情報に対応する1または2以上の移動端末2を決定する。次に、動画取得部133は、1または2以上の移動端末2に、現在のアラウンドビュー画像を送信する指示を送信する。なお、ここでの第二位置条件は、基準の位置情報が含まれる駐車場の領域に、位置情報が示す位置が存在することである。なお、1以上の各移動端末2は、連続して、アラウンドビュー画像を取得している、とする。
【0560】
そして、動画取得部133は、1以上の各移動端末2から、移動端末2の位置情報に対応付いたアラウンドビュー画像を受信する。
【0561】
次に、動画構成部134は、受信された各アラウンドビュー画像と対になる位置情報と基準の位置情報との差異(距離)を算出する。次に、動画構成部134は、当該差異をキーとして、昇順にアラウンドビュー画像をソートする。
【0562】
次に、動画構成部134は、基準画像を取得する。なお、基準画像は、問合せに含まれるアラウンドビュー画像である。
【0563】
次に、動画構成部134は、図10のフローチャートを用いて説明した処理を行い、他の移動端末2から受信された各アラウンドビュー画像を、ソートされた順に、位置情報を用いて、基準画像に対して、適切な位置に配置していき、融合画像を構成する。また、動画構成部134は、最終的に構成された融合画像に、基準の位置情報が示す位置(問合せを送信したユーザ端末3の位置)を明示する画像を構成する。なお、かかる画像も癒合画像である。
【0564】
次に、動画送信部141は、構成された融合画像をユーザ端末3に送信する。
【0565】
次に、ユーザ端末3は、当該融合画像を受信し、出力する。
【0566】
以上、本具体例によれば、他の1以上の移動端末2から送信された画像を融合して、駐車場における空きスペースを見付けることを支援できる。
【0567】
なお、本具体例において、情報処理装置1は、アラウンドビュー画像を融合した。しかし、情報処理装置1は、通常の2以上のカメラ画像、全方位カメラで取得された2以上の画像を、各画像に対応する位置情報を用いて、融合して、癒合画像を構成し、当該融合画像をユーザ端末3に送信しても良い。
【0568】
(具体例5)
ユーザBは、雨の日に、ドライブコースを走行した、とする。そして、当該ユーザ端末3には、ユーザBが、自動車で走行した経路を特定する経路情報が蓄積された、とする。
【0569】
次に、ユーザBは、帰宅後、ユーザ端末3に蓄積された経路情報、と環境情報「天気情報=晴」を含む問合せをユーザ端末3に入力した、とする。すると、ユーザ端末3は、当該問合せを受け付け、当該問合せを情報処理装置1に送信する。なお、かかる問合せは、ユーザが走行したドライブコースの動画であり、晴の日の動画を取得するための問合せである。
【0570】
次に、情報処理装置1の問合受信部122は、当該問合せを受信する。次に、動画取得部133は、受信された問合せが、リアルタイムの動画検索ではない、と判断する。次に、動画取得部133等は、以下のように登録動画検索処理を行う。
【0571】
つまり、動画取得部133は、受信された問合せの中の経路情報が有する最初の位置情報を取得する。
【0572】
次に、動画取得部133は、登録動画管理表(図23)からすべての保全情報を取得する。つまり、動画取得部133は、例えば、ブロックチェーン上に存在する保全情報を取得する。
【0573】
次に、動画取得部133は、取得した保全情報の中で、提供フラグに「1」を含み、取得した位置情報に対して第一位置条件を満たす位置情報を有し、かつ「天気情報=晴」を含む保全情報を決定する。ここで、動画取得部133は、例えば、図23の「ID=1」の保全情報を決定した、とする。
【0574】
次に、動画取得部133は、当該決定した保全情報と対になるアクセス情報「アドレス01」を取得する。次に、動画取得部133は、当該アクセス情報「アドレス01」を用いて、動画を取得する。次に、動画取得部133は、受信された問合せが有する経路情報が有する2番目以降の位置情報が、当該保全情報の位置情報と第一位置条件を満たす(同じまたは近い)ところまでの動画を、アクセス情報「アドレス01」に対応する動画から切り出す。つまり、動画取得部133は、ユーザが走行したドライブコースの経路を外れるまでの動画を、アクセス情報「アドレス01」に対応する動画から切り出して、取得する。
【0575】
次に、動画取得部133は、アクセス情報「アドレス01」に対応する動画がドライブコースから外れた際の位置情報であり、受信された問合せが有する経路情報が有する第二の位置情報を取得する。
【0576】
そして、動画取得部133は、取得した保全情報の中で、提供フラグに「1」を含み、取得した第二の位置情報に対して第一位置条件を満たす位置情報を有し、かつ「天気情報=晴」を含む保全情報を決定する。
【0577】
次に、動画取得部133は、当該決定した保全情報と対になるアクセス情報(例えば、「アドレスX」を取得する。次に、動画取得部133は、当該アクセス情報「アドレスX」を用いて、第二の動画を取得した、とする。次に、動画取得部133は、受信された問合せが有する経路情報が有する第二の位置情報より先の位置情報が、当該保全情報の位置情報を満たすところまでの動画を、アクセス情報「アドレスX」に対応する第二の動画から切り出す。つまり、動画取得部133は、ユーザが走行したドライブコースの経路を外れるまでの動画を、アクセス情報「アドレスX」に対応する動画から切り出して、取得する。
【0578】
動画取得部133は、受信された問合せの中の経路情報が有する最後の位置情報を使用するまで、以上の処理を行う。
【0579】
次に、動画構成部134は、動画取得部133が取得した2以上の動画を、取得した順(経路の順)に、結合し、結合動画を構成する。
【0580】
次に、動画送信部141は当該結合動画をユーザBのユーザ端末3に送信する。
【0581】
次に、ユーザ端末3は、当該結合動画を受信し、出力する。
【0582】
また、情報処理装置1の報酬手段1355は、結合動画に使用した元の2以上の各動画の権利者識別子(例えば、「U001」等)を取得し、当該2以上の各権利者識別子で識別される権利者に報酬を与える報酬処理を行う。
【0583】
また、権利者処理部135は、構成された結合動画に対して、上述した各種の保全処理を行う。
【0584】
以上、本具体例によれば、ユーザが移動した経路の経路情報を用いて、過去に当該経路で撮影された2以上の動画を結合した結合動画を構成し、出力できる。
【0585】
以上、本実施の形態によれば、2以上の各移動端末2が撮影した動画を利用し、有用な一の動画を構成し、提供できる。
【0586】
また、本実施の形態によれば、2以上の各移動端末2が撮影した動画を用いて、時間的に結合された有用な一の動画を構成し、提供できる。
【0587】
また、本実施の形態によれば、対象端末4から送信された2以上の各位置情報に対応する2以上の動画を用いて、時間的に結合された有用な一の動画を構成し、提供できる。かかることにより、例えば、移動する対象端末4を保持している対象者の見守りができる。
【0588】
また、本実施の形態によれば、ナビ端末5に設定された目的地に対応する2以上の動画を用いて、時間的に結合された有用な一の動画を構成し、提供できる。
【0589】
また、本実施の形態によれば、経路情報に含まれる2以上の各位置情報に対応する動画を用いて、経路の順に結合された有用な一の動画を構成し、提供できる。
【0590】
また、本実施の形態によれば、経路情報に含まれる2以上の各位置情報に対応する動画を用いて、経路の順および時間の順に結合された有用な一の動画を構成し、提供できる。
【0591】
また、本実施の形態によれば、2以上の各移動端末が撮影した動画を空間的に融合し、有用な一の動画を構成し、提供できる。
【0592】
また、本実施の形態によれば、駐車場における空きスペースの状況を把握できる。
【0593】
また、本実施の形態によれば、動画の権利者に関する適切な処理が行える。例えば、移動端末2が撮影した動画の権利者に対して報酬を与えることができる。
【0594】
また、本実施の形態によれば、2以上の画像から構成された一の動画の権利者を、適切な権利者にできる。例えば、2以上の画像から構成された一の動画の権利者を、当該動画が必要な者にできる。
【0595】
また、本実施の形態によれば、保全が必要な動画の管理情報を保全できる。
【0596】
さらに、本実施の形態によれば、移動端末2は、動画と音情報とを取得し、蓄積するが、動画は送信し、音情報は送信しないことにより、動画の提供に寄与でき、かつ移動体の権利者のプライバシーを守ることができる。
【0597】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、2以上の各移動端末が撮影した動画であり、撮影位置を特定する位置情報または撮影時を特定する時情報を含む1以上の環境情報を含む属性値集合に対応付く動画であり、前記2以上の各移動端末から送信された動画を取得する動画取得部と、前記動画取得部が取得した前記2以上の各動画に対応付く時情報が異なる2以上の各動画を時間的に結合する、または前記動画取得部が取得した前記2以上の各動画に対応付く位置情報が異なる2以上の各動画の一部を空間的に融合して、一の動画を構成する動画構成部と、前記動画構成部が構成した前記一の動画を送信する動画送信部として機能させるためのプログラムである。
【0598】
また、図24は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の情報処理装置1等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図24は、このコンピュータシステム300の概観図であり、図25は、システム300のブロック図である。なお、移動端末2は、通常、カメラを具備する。また、移動端末2は、マイクを具備しても良い。
【0599】
図24において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0600】
図25において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0601】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の情報処理装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0602】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の情報処理装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0603】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0604】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0605】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0606】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0607】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0608】
以上のように、本発明にかかる情報処理装置1は、2以上の各移動端末2が撮影した動画を利用し、有用な一の動画を構成し、提供できるという効果を有し、サーバ等として有用である。
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