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特許7606657重荷重交通路面に適した高い豪雨・浸水耐性を有する再生透水性コンクリートおよびその調製方法
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  • 特許-重荷重交通路面に適した高い豪雨・浸水耐性を有する再生透水性コンクリートおよびその調製方法 図1
  • 特許-重荷重交通路面に適した高い豪雨・浸水耐性を有する再生透水性コンクリートおよびその調製方法 図2
  • 特許-重荷重交通路面に適した高い豪雨・浸水耐性を有する再生透水性コンクリートおよびその調製方法 図3
  • 特許-重荷重交通路面に適した高い豪雨・浸水耐性を有する再生透水性コンクリートおよびその調製方法 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-18
(45)【発行日】2024-12-26
(54)【発明の名称】重荷重交通路面に適した高い豪雨・浸水耐性を有する再生透水性コンクリートおよびその調製方法
(51)【国際特許分類】
   E01C 11/24 20060101AFI20241219BHJP
   C04B 14/48 20060101ALI20241219BHJP
   C04B 18/14 20060101ALI20241219BHJP
   C04B 18/08 20060101ALI20241219BHJP
   C04B 18/167 20230101ALI20241219BHJP
   C04B 24/22 20060101ALI20241219BHJP
   C04B 24/26 20060101ALI20241219BHJP
   C04B 28/02 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
E01C11/24
C04B14/48 A
C04B18/14 Z
C04B18/08 Z
C04B18/167
C04B24/22 A
C04B24/26 E
C04B28/02
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2023560131
(86)(22)【出願日】2023-07-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-23
(86)【国際出願番号】 CN2023109378
(87)【国際公開番号】W WO2024027541
(87)【国際公開日】2024-02-08
【審査請求日】2023-09-28
(31)【優先権主張番号】202210937785.X
(32)【優先日】2022-08-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518357254
【氏名又は名称】常州大学
(74)【代理人】
【識別番号】100216471
【弁理士】
【氏名又は名称】瀬戸 麻希
(72)【発明者】
【氏名】朱平華
(72)【発明者】
【氏名】史志浩
(72)【発明者】
【氏名】陳春紅
(72)【発明者】
【氏名】劉恵
(72)【発明者】
【氏名】王新傑
(72)【発明者】
【氏名】彭明国
【審査官】石川 信也
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-162620(JP,A)
【文献】特開2007-022872(JP,A)
【文献】特開2018-002510(JP,A)
【文献】特開2016-079635(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第111848040(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01C 1/00-17/00
C04B 2/00-32/02
C04B 40/00-40/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
各地域の豪雨強度、湛水深さおよび降雨持続時間に基づいて透水性コンクリートの透水係
数を決定し、透水係数に基づいて透水性コンクリートの気孔率を算出し、最後に気孔率に
基づいてコンクリートの全気孔数を算出し、前記透水性コンクリートは、重量部で、再生
粗骨材748~901部、川砂732~827部、ケイ酸塩セメント600~630部、
シリカフューム80~100部、フライアッシュ160~180部、鋼繊維80~120
部、減水剤1.2~1.5部および水180~189部の成分からなり、
前記透水係数kは、豪雨強度i、湛水深さH、降雨持続時間tの関係式k≧i+H/tに
よって決定され、k≧0.5mm/s、
前記気孔率の算出方法は、
であり、ここで、kは透水係数であり、pは気孔率であり、dは孔径であり、ρは水の密
度であり、μは水の粘度であり、gは重力加速度であり、
前記全気孔数nと気孔率pの関係式はn=pV/Vであり、ここで、Vは1つの孔径
の体積であり、V=πhd/4、nは全気孔数であり、pは気孔率であり、Vはコン
クリート供試体の体積であり、hは透水性コンクリート高度であり、dは孔径であり、
単一断面における気孔数は孔径と透水性コンクリートの高さの関係式a≦10d/hによ
って決定され、ここで、aは単一断面における気孔の数であり、hは透水性コンクリート
の高さであり、dは孔径であり、
前記豪雨強度iは、各都市の豪雨強度式に従って決定され、前記湛水深さHは屋外排水設
計規定GB 50014-2006に規定された湛水深さに従って決定され、前記降雨時
間tは各都市の異なる湛水防止設計基準に従って決定され、
前記孔径と汚染物除去率はウィルバー分布であり、汚染物除去率が50%のとき、孔径の
上下限はそれぞれ0.5mmおよび3mmであり、汚染物除去率=(汚染物初期濃度-汚
染物最終濃度)/汚染物初期濃度であり、
前記再生粗骨材はGB/T25177ー2010に規定された一等再生粗骨材または二等
再生粗骨材であり、粒径は5~16mmであり、前記ケイ酸塩セメントの強度等級は52
.5以上であり、前記川砂は中砂であり、微粉率は2.4~2.6であり、前記減水剤は
ポリカルボン酸系減水剤またはナフタレン系減水剤であり、減水効率は30%以上であり

前記ケイ酸塩セメント、シリカフュームとフライアッシュの重量比は7:1:2であり、
前記透水性コンクリートの調製方法は、以下のステップを含み:
ステップ1:再生粗骨材と川砂を攪拌機に加えて30s乾式攪拌し、
ステップ2:半分の水を攪拌機に加えて30s攪拌し、
ステップ3:ケイ酸塩セメント、シリカフューム、フライアッシュを攪拌機に加えて30
s攪拌し、
ステップ4:ポリカルボン酸減水剤と残りの水を攪拌機に加えて120s攪拌し、均一に
混合して生コンクリートを得、
ステップ5:型枠でコンクリートの全気孔数に基づいて孔分布間隔を算出し、鉄筋の数と
直径を気孔の数と直径に等しくし、鉄筋を型枠に固定し、生コンクリートを型枠に流し込
み、初期凝結後鉄筋を引き抜いて透水性コンクリートを得る、
ことを特徴とする重荷重交通路面に適した高い豪雨・浸水耐性を有する再生透水性コンク
リートの調製方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法によって調製される、ことを特徴とする重荷重交通路面に適した高
い豪雨・浸水耐性を有する再生透水性コンクリート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築材料の技術分野に属し、具体的に、重荷重交通路面に適した高い豪雨・浸
水耐性を有する再生透水性コンクリートおよびその調製方法に関する。
【背景技術】
【0002】
数十年以来、異常豪雨が頻発しており、このような突発的な降雨は短時間で激しく降るた
め、都市排水システムの圧力が短時間で急激に上昇することがある。 従来の都市建設で
は、不透水性の路面が継続的に拡張され、透水性の自然地表が継続的に減少しているのに
対し、これは突然の降雨に対する都市の対処能力の弱体化につながる。この雨水は不透水
路面で地表降雨流出水を形成し、徐々に蓄積して湛水となり、ある程度の深さの湛水は、
都市の道路網に深刻な混乱と損害をもたらし、交通渋滞や事故を引き起こし、人々の生命
と財産の安全を脅かすことさえある。さらに、湛水には、重金属(Cu2+)、有機物、
窒素、リンなどの多くの汚染物が含まれており、これらの汚染物は地表降雨流出水ととも
に都市河川に流入し、生態系環境を破壊する。スポンジ・シティの構築は、都市雨水の自
由な流れを実現し、豪雨や湛水などの自然災害に対処するための有効な対策であり、透水
性コンクリート道路の路面はスポンジ・シティ構築の鍵となる。
しかし、従来の透水性コンクリートは、強度が低い、耐久性に劣る、気孔率の制御が難し
い、目詰まりしやすい、メンテナンスが不便など、多くの課題を抱えている。さらに、強
度は透水性や水質浄化能力と負の相関関係にあり、気孔率を低くした透水性コンクリート
は高い強度を得ることができるが、透水性や水質浄化能力は著しく低下し、気孔率を高く
して高い透過率と水質浄化能力を得るが透水性コンクリートの強度は著しく低下する。し
たがって、透水性コンクリートが高い強度と水質浄化能力を有しながら、いかに速やかに
排水できるようにするかが、スポンジ・シティの新しい道路の開発動向である。
【発明の概要】
【0003】
先行技術の欠点を解決するために、本発明の目的は、高強度、急速排水という特徴を有し
、都市湛水の緩和に資し、透水性コンクリートが重荷重交通路面に広く応用できないとい
う問題を解決する、重荷重交通路面に適した高い豪雨・浸水耐性を有する再生透水性コン
クリートおよびその調製方法を提供することである。本発明は、人工気孔形成法の使用、
気孔率、気孔直径および気孔分布の最適化など、透水性コンクリートの気孔数および分布
を最適化することにより、調製した透水性コンクリートは高強度を確保しつつ、十分な透
水能力および水質浄化能力を有することが可能にする。
先行技術の欠点を解決するために、本発明は以下の技術的解決策を提供する。
重荷重交通路面に適した高い豪雨・浸水耐性を有する再生透水性コンクリートの調製方法
は、各地域の豪雨強度、湛水深さおよび降雨持続時間に基づいて透水性コンクリートの透
水係数を決定し、透水係数に基づいて透水性コンクリートの気孔率を算出し、最後に気孔
率に基づいてコンクリートの全気孔数を算出し、前記透水性コンクリートは、重量部で、
再生粗骨材748~901部、川砂732~827部、ケイ酸塩セメント600~630
部、シリカフューム80~100部、フライアッシュ160~180部、鋼繊維80~1
20部、減水剤1.2~1.5部および水180~189部の成分からなる。
さらに、前記透水係数kは、豪雨強度i、湛水深さH、降雨持続時間tの関係式2 k≧
i+t/hに従って決定され、k≧0.5mm/s、前記豪雨強度iは各都市豪雨強度式
に従って決定され、各都市豪雨強度式は(《中国新世代豪雨強度式》)を参照すればよく
、前記湛水深さHは屋外排水設計規定GB 50014-2006に規定された湛水深さ
(<150mm)に従って決定され、前記降雨時間tは各都市異なる湛水防止設計基準に
従って決定され、例えば、中国広州市の幹線道路に許容される最大湛水深さは15cmで
あり、最大湛水消散時間は30分間である。
さらに、前記孔径と汚染物除去率はウィルバー分布であり、汚染物除去率が50%のとき
、孔径の上下限はそれぞれ0.5mmおよび3mmであり、汚染物除去率=(汚染物初期
濃度-汚染物最終濃度)/汚染物初期濃度である。
さらに、前記気孔率の算出方法は
であり、ここで、kは透水係数であり、pは気孔率であり、dは孔径であり、ρは水の密
度であり、μは水の粘度であり、gは重力加速度である。
さらに、前記全気孔数nと気孔率pの関係式3はn=pV/Vであり、ここで、V
1つの孔径の体積であり、V=πhd/4、nは全気孔数であり、pは気孔率であり
、Vはコンクリート供試体の体積であり、hは透水性コンクリートの高さであり、dは孔
径である。
さらに、単一断面上の気孔数は、孔径と透水性コンクリートの高さの関係式4 a≦10
d/hに従って決定され、ここで、aは単一断面上気孔の数であり、hは透水性コンクリ
ートの高さであり、dは孔径である。
さらに、前記再生粗骨材はGB/T25177-2010に規定された一等再生粗骨材ま
たは二等再生粗骨材であり、粒径は5~16mmであり、前記ケイ酸塩セメントの強度等
級は52.5以上であり、前記川砂は中砂であり、微粉率は2.4~2.6であり、前記
減水剤はポリカルボン酸系減水剤またはナフタレン系減水剤であり、減水効率は30%以
上である。
さらに、前記ケイ酸塩セメント、シリカフュームおよびフライアッシュの重量比は7:1
:2である。
さらに、前記透水性コンクリートの調製方法は以下のステップを含み:
ステップ1:再生粗骨材と川砂を攪拌機に加えて30s乾式攪拌し、
ステップ2:半分の水を攪拌機に加えて30s攪拌し、
ステップ3:ケイ酸塩セメント、シリカフューム、フライアッシュを攪拌機に加えて30
s攪拌し、
ステップ4:ポリカルボン酸減水剤と残りの水を攪拌機に加えて120s攪拌し、均一に
混合して生コンクリートを得、
ステップ5:型枠でコンクリートの全気孔数に基づいて孔分布間隔を算出し、鉄筋の数と
直径を気孔の数と直径に等しくし、鉄筋を型枠に固定し、生コンクリートを型枠に流し込
み、初期凝結後鉄筋を引き抜いて透水性コンクリートを得る。
本発明は、上記方法によって調製された重荷重交通路面に適した高い豪雨・浸水耐性を有
する再生透水性コンクリートをさらに提供する。
[発明の効果]
本発明の配合比は合理的であり、調製された重荷重交通路面に適した高い豪雨・浸水耐性
を有する再生透水性コンクリートは、スランプが645mmよりも大きく、圧縮強度が9
0MPaよりも大きく、曲げ強度が14MPaよりも大きく、機械的強度、透水性能およ
び浄化性能のバランスが取られる。広州市を例にすると、20、50、100年の再現期
間の豪雨作用下で、透水性コンクリートは全過程中水が溜まらず、湛水も生じなかった。
Cu2+除去率が80%を超え、CODとPの除去率が60%を超え、Nの除去率が40
%を超え、良好な浄化性能を示した。重荷重交通地域路面に広く応用され得る。この透水
性コンクリートは、降雨流出水中の化学的酸素要求量(COD)、重金属(Cu2+)、
窒素(N)およびリン(P)などの汚染物の含有量を効果的に低減し、降雨による環境汚
染問題を解決する。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1】透水性コンクリートの構造を示す模式図である。
図2】強度と気孔率の関係を示す図である(図a)は圧縮強度を示し、図b)は曲げ強度を示す)。
図3】各汚染物の除去率と気孔率の関係を示す図である(a)COD、b)P、c)N、d)Cu2+)。
図4】汚染物の除去率と孔径の関係を示す図である。
【0005】
[符号の説明]
1 気孔
2 基体
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下、実施形態を参照しながら本発明をさらに説明する。以下の実施形態は、本発明の技
術的解決策をより明確に説明するためにのみ使用され、本発明の保護範囲を限定するもの
ではない。
本発明の実施例は、重荷重交通路面に適した高い豪雨・浸水耐性を有する再生透水性コン
クリートを提供し、各都市の豪雨強度は再現期間20年、50年、100年という3つの
等級に分けられ、例えば広州市では再現期間20年、50年、100年の1時間ピーク豪
雨強度はそれぞれ5.5mm/min、6.1mm/min、6.5mm/minとする
。最大湛水深さは0mmとする。
各都市の豪雨強度iおよび規定された最大湛水深さHに応じて適切な透水係数kを選択し
、k≧0.5mm/sである。
図4から分かるように、孔径と汚染物除去率はウィルバー分布である。孔径の増加に伴い
、汚染物の除去率が最初に増加し、次に低下し、汚染物除去率が50%のとき、孔径の上
下限はそれぞれ0.5mmおよび3mmである。したがって、高い汚染物除去率を得るた
めに、本発明中の気孔の直径は0.8mm、1mmまたは2mmに選択される。関係式1

に従って、気孔率を決定する。ここで、kは透水係数であり、pは気孔率であり、dは孔
径であり、ρは水の密度であり、μは水の粘度であり、gは重力加速度である。
全気孔数nと気孔率pの関係式3はn=pV/Vであり、ここで、Vは1つの孔径の
体積であり、V=πhd/4、nは気孔数であり、pは気孔率であり、Vはコンクリ
ート供試体の体積であり、hは透水性コンクリートの高さである。
単一断面上気孔の数は関係式4 a≦10d/hに従って決定され、全気孔数と単一断面
上気孔数に応じて3つの孔の左右、上下分布間隔を、それぞれ5mm×5mm、5mm×
4mmおよび3mm×4mmに決定する。
重荷重交通路面に適した高い豪雨・浸水耐性を有する再生透水性コンクリートは、重量部
で、再生粗骨材748~901部、川砂732~827部、ケイ酸塩セメント600~6
30部、シリカフューム80~100部、フライアッシュ160~180部、鋼繊維80
~120部、減水剤1.2~1.5部および水180~189部の成分からなる。ケイ酸
塩セメント、シリカフューム、フライアッシュをセメント材料として使用し、得られた透
水性コンクリートは図1に示され、透水性コンクリートのマトリックスとして自己充填コ
ンクリートを用い、透水孔として上下にまっすぐな気孔を用いる。自己充填コンクリート
は相溶性がよく、骨材はセメントペーストに包まれて強固に結合している。鋼繊維はコン
クリートの内部構造を効果的に構築し、コンクリートに優れた自己充填性を与え、コンク
リートの強度に大きな好影響を与える。気孔率および孔径が高いレベルであっても、透水
性コンクリートは良好な強度を維持する。
本発明の選択可能な実施例では、ケイ酸塩セメントの強度等級は52.5以上である。
本発明の選択可能な実施例では、ケイ酸塩セメント、シリカフューム和フライアッシュの
重量比は7:1:2である。
本発明の選択可能な実施例では、水の重量とセメント材料(ケイ酸塩セメント、シリカフ
ューム、フライアッシュおよびスラグ)の総重量の比は0.20~0.23である。
本発明の選択可能な実施例では、川砂は中砂であり、微粉率は2.4~2.6である。
本発明の選択可能な実施例では、減水剤はポリカルボン酸系減水剤またはナフタレン系減
水剤であり、減水効率は30%以上である。ここで、ポリカルボン酸系減水剤は好ましい
減水剤である。
透水性コンクリートの調製は以下のステップを含む。
ステップ1:再生粗骨材と川砂を攪拌機に加えて30s乾式攪拌する。
ステップ2:半分の水を攪拌機に加えて30s攪拌する。
ステップ3:ケイ酸塩セメント、シリカフューム、フライアッシュを攪拌機に加えて30
s攪拌する。
ステップ4:ポリカルボン酸減水剤と残りの水を攪拌機に加えて120s攪拌し、均一に
混合して生コンクリートを得る。
ステップ5:型枠で好ましい孔分布間隔に基づいて好ましい直径の鉄筋を予め固定し、生
コンクリートを型枠に流し込み、初期凝結後鉄筋を引き抜いて透水性コンクリートを得る

本発明の選択可能な実施例では、攪拌容器は攪拌機である。
本発明では、《普通コンクリートミックス性能の試験方法基準GB/T50080-20
16》に従ってコンクリートのスランプを測定し、《屋外排水設計規定GB 50014
-2006》に従って許容される湛水深さを決定し、《普通コンクリートの機械的性能の
試験方法基準GB/T50081-2019》に従って、28dの圧縮強度、28dの曲
げ強度を測定し、《都市汚水水質基準検出方法GJ/T 51-2018》に従って、7
20分後のCu2+、COD、NおよびPの除去率を測定し、調製された透水性コンクリ
ートの性能を特徴つける。
【0007】
実施例1
以下のステップに従って透水性コンクリートを調製し:
ステップ1、広州市の再現期間20年の降雨強度0.09mm/s、許容される湛水深さ
0mm、透水係数1.0mm/s、孔径0.8mmを採取し、透水係数と気孔率の関係式
1によると、気孔率が0.126%を選択した。
ステップ2、関係式3に従って100cmあたり25個の透水孔が均一に配置され、関
係式4に従って単一断面上の気孔の数を5個と決定し、孔分布を5mm×5mmと選択し
た。以上のステップで選択した孔分布間隔に従って好ましい直径の鉄筋を型枠に予め固定
する。
ステップ3、重量部で、再生粗骨材901部、川砂827部、普通ケイ酸塩セメント63
0部、シリカフューム90部、フライアッシュ180部、鋼繊維98部、水189部、ポ
リカルボン酸減水剤1.2部を用意した。ここで、再生粗骨材粒径は5~16mmである
。川砂は中砂であり、微粉率は2.6である。普通ケイ酸塩セメントの強度等級は52.
5であり、普通ケイ酸塩セメント、シリカフューム、フライアッシュの質量と総セメント
材料の割合は7:1:2であり、水セメント比は0.21である。ポリカルボン酸減水剤
の減水効率は30%である。
ステップ4、各成分を攪拌機に入れて生コンクリートを調製し、型枠に流し込み、初期凝
結後鉄筋を引き抜いて透水性コンクリートを得、室温で24h養生して離型し、標準養生
室(20±2℃、相対湿度>95%)に入れて28日間養生した。
ステップ5、28日間養生した後、圧縮強度、曲げ強度、水浄化能力および豪雨模擬試験
を行う。浄化試験は、異なる汚染物を含む水タンクに静置し、720分後水タンク中の各
汚染物濃度を測定することである。豪雨模擬試験は、広州市の再現期間20、50、10
0年の降雨を採取し、透水性コンクリートを豪雨機に入れて豪雨模擬試験を行う。
実施例2
以下のステップに従って透水性コンクリートを調製し:
ステップ1、広州市の再現期間50年の降雨強度0.11mm/s、許容される湛水深さ
0mm、透水係数1.5mm/s、孔径1mmを採取し、透水係数と気孔率の関係式1に
よると、気孔率は0.196%を選択した。
ステップ2、関係式3に従って、100cm当たり20個の透水孔が均一に配置され、
関係式4に従って単一断面上気孔の数を4個と決定し、孔分布を5mm×4mmとした。
以上のステップによって選択された孔分布間隔で、好ましい直径の鉄筋を型枠に予め固定
する。
ステップ3、重量部で、再生粗骨材901部、川砂827部、普通ケイ酸塩セメント63
0部、シリカフューム90部、フライアッシュ180部、鋼繊維98部、水189部、ポ
リカルボン酸減水剤1.2部を用意した。ここで、再生粗骨材粒径は5~16mmである
。川砂は中砂であり、微粉率は2.6である。普通ケイ酸塩セメントの強度等級は52.
5であり、普通ケイ酸塩セメント、シリカフューム、フライアッシュの質量と総セメント
材料の割合は7:1:2であり、水セメント比は0.21である。ポリカルボン酸減水剤
の減水効率は30%である。
ステップ4、各成分を攪拌機に入れて生コンクリートを調製し、型枠に流し込み、初期凝
結後鉄筋を引き抜いて透水性コンクリートを得、室温で24h養生して離型し、標準養生
室(20±2℃、相対湿度>95%)に入れて28日間養生した。
ステップ5、28日間養生した後、圧縮強度、曲げ強度、水浄化能力および豪雨模擬試験
を行う。浄化試験は、異なる汚染物を含む水タンクに入れて静置し、720分後水タンク
中の各汚染物濃度を測定することである。豪雨模擬試験は、広州市の再現期間20、50
、100年の降雨を採取し、透水性コンクリートを豪雨機に入れて豪雨模擬試験を行う。
実施例3
以下のステップに従って透水性コンクリートを調製し:
ステップ1、広州市の再現期間100年の降雨強度0.12mm/s、許容される湛水深
さ0mm、透水係数3mm/s、孔径2mmを採取し、透水係数と気孔率の関係式による
と、気孔率は0.377%とした。
ステップ2、関係式3に従って、100cmあたり12個の透水孔が均一に配置され、
関係式4に従って、単一断面上の気孔の数を3個と決定し、孔分布を4mm×3mmに選
択した。以上のステップによって選択された孔分布間隔で、好ましい直径の鉄筋を型枠に
予め固定する。
ステップ3、重量部で、再生粗骨材901部、川砂827部、普通ケイ酸塩セメント63
0部、シリカフューム90部、フライアッシュ180部、鋼繊維98部、水189部、ポ
リカルボン酸減水剤1.2部を用意した。ここで、再生粗骨材粒径は5~16mmである
。川砂は中砂であり、微粉率は2.6である。普通ケイ酸塩セメントの強度等級は52.
5であり、普通ケイ酸塩セメント、シリカフューム、フライアッシュの質量と総セメント
材料の割合は7:1:2であり、水セメント比は0.21である。ポリカルボン酸減水剤
の減水効率は30%である。
ステップ4、各成分を攪拌機に入れて生コンクリートを調製し、型枠に流し込み、初期凝
結後鉄筋を引き抜いて透水性コンクリートを得、室温で24h養生して離型し、標準養生
室(20±2℃、相対湿度>95%)に入れて28日間養生した。
ステップ5、28日間養生した後、圧縮強度、曲げ強度、水浄化能力および豪雨模擬試験
を行う。浄化試験は、異なる汚染物を含む水タンクに入れて静置し、720分後水タンク
中の各汚染物濃度を測定することである。豪雨模擬試験は、広州市再現期間20、50、
100年の降雨を採取し、透水性コンクリートを豪雨機に入れて豪雨模擬試験を行う。
比較例1
以下のステップに従って透水性コンクリートを調製し:
ステップ1、重量部で、再生粗骨材901部、川砂827部、普通ケイ酸塩セメント63
0部、シリカフューム90部、フライアッシュ180部、鋼繊維98部、水189部、ポ
リカルボン酸減水剤1.2部を用意した。ここで、再生粗骨材粒径は5~16mmである
。川砂は中砂であり、微粉率は2.6である。普通ケイ酸塩セメントの強度等級は52.
5であり、普通ケイ酸塩セメント、シリカフューム、フライアッシュの質量と総セメント
材料の割合は7:1:2であり、水セメント比は0.21である。ポリカルボン酸減水剤
の減水効率は30%である。
ステップ2、気孔率を0.08%、孔径を0.8mm、孔分布を4mm×4mmと選択し
た。
ステップ3、各成分を攪拌機に入れて生コンクリートを調製し、型枠に流し込み、初期凝
結後鉄筋を引き抜いて透水性コンクリートを得、室温で24h養生して離型し、標準養生
室(20±2℃、相対湿度>95%)に入れて28日間養生した。
ステップ4、28日間養生した後、圧縮強度、曲げ強度、水浄化能力および豪雨模擬試験
を行う。浄化試験は、異なる汚染物を含む水タンクに入れて静置し、720分後水タンク
中の各汚染物濃度を測定することである。豪雨模擬試験は、広州市再現期間20、50、
100年の降雨を採取し、透水性コンクリートを豪雨機に入れて豪雨模擬試験を行う。
比較例2
以下のステップに従ってコンクリートを調製し:
ステップ1、重量部で、再生粗骨材901部、川砂827部、普通ケイ酸塩セメント63
0部、シリカフューム90部、フライアッシュ180部、鋼繊維98部、水189部、ポ
リカルボン酸減水剤1.2部を用意した。ここで、再生粗骨材粒径は5~16mmである
。川砂は中砂であり、微粉率は2.6である。普通ケイ酸塩セメントの強度等級は52.
5であり、普通ケイ酸塩セメント、シリカフューム、フライアッシュの質量と総セメント
材料の割合は7:1:2であり、水セメント比は0.21である。ポリカルボン酸減水剤
の減水効率は30%である。
ステップ2、気孔率を2.011%、孔径を4mm、孔分布を4mm×4mmと選択した

ステップ3、各成分を攪拌機に入れて生コンクリートを調製し、型枠に流し込み、初期凝
結後鉄筋を引き抜いて透水性コンクリートを得、室温で24h養生して離型し、標準養生
室(20±2℃、相対湿度>95%)に入れて28日間養生した。
ステップ4、28日間養生した後、圧縮強度、曲げ強度、水浄化能力および豪雨模擬試験
を行う。浄化試験は、異なる汚染物を含む水タンクに入れて静置し、720分後水タンク
中の各汚染物濃度を測定することである。豪雨模擬試験は、広州市再現期間20、50、
100年の降雨を採取し、透水性コンクリートを豪雨機に入れて豪雨模擬試験を行う。
比較例3
以下のステップに従ってコンクリートを調製し:
ステップ1、重量部で、再生粗骨材754部、川砂741部、普通ケイ酸塩セメント63
0部、シリカフューム90部、フライアッシュ180部、鋼繊維98部、水180部、ポ
リカルボン酸減水剤1.4部を用意した。ここで、再生粗骨材粒径は5~16mmである
。川砂は中砂であり、微粉率は2.6である。普通ケイ酸塩セメントの強度等級は52.
5であり、普通ケイ酸塩セメント、シリカフューム、フライアッシュの質量と総セメント
材料の割合は7:1:2であり、水セメント比は0.21である。ポリカルボン酸減水剤
の減水効率は30%である。
ステップ2、気孔率を2.36%、孔径を4mm、孔分布を4mm×5mmと選択した。
ステップ3、各成分を攪拌機に入れて生コンクリートを調製し、型枠に流し込み、初期凝
結後鉄筋を引き抜いて透水性コンクリートを得、室温で24h養生して離型し、標準養生
室(20±2℃、相対湿度>95%)に入れて28日間養生した。
ステップ4、28日間養生した後、圧縮強度、曲げ強度、水浄化能力および豪雨模擬試験
を行う。浄化試験は、異なる汚染物を含む水タンクに入れて静置し、720分後水タンク
中の各汚染物濃度を測定することである。豪雨模擬試験は、広州市再現期間20、50、
100年の降雨を採取し、透水性コンクリートを豪雨機に入れて豪雨模擬試験を行う。
試験結果は表1および表2に示され、汚染物の種類および初期濃度は表3に示され、水浄
化実験の前に、実験室で汚水を準備した。炭素源、リン源、窒素源、銅源として、それぞ
れフタル酸水素カリウム、リン酸二水素カリウム、硝酸カリウム、無水硫酸銅を使用した

表1 透水性コンクリートの機械的性能、浄化性能および透水性能データ


表2 60分間降雨作用下の湛水深さ(mm)

表3 汚染物の初期濃度
結果から分かるように、図2に示した実施例の圧縮強度と曲げ強度は、重荷重道路の道路
強度への要求をはるかに超え、浄化能力については、図3に示すように、透水性コンクリ
ートのCu2+除去率が80%を超え、CODおよびPの除去率が60%を超え、Nの除
去率が40%を超え、浄化性能が良好である。豪雨模擬の全過程中、再現期間20、50
、100年の3つの豪雨レベル下で、透水性コンクリート供試体の表面に湛水現象がなく
、高い豪雨・浸水耐性という要求を満たす。比較例1の透水性コンクリートが高い機械的
性能を有するが、気孔率が小さ過ぎて浄化性能が低く、これは、透水性コンクリートが通
常吸着により汚染物を除去し、大きな気孔率がより多くの接触面積を提供し、汚染物の吸
着により多くの場所を提供でき、使用した再生粗骨材は表面が粗く多孔質で、古いモルタ
ルが多く付着しているため、コンクリートの有害物質付着比表面積が大きくなり、浄化能
力の向上にも一定の役割を果たしている。
また、小さな気孔率が十分な浸透係数を提供できず、浸透係数が豪雨強度よりも小さいと
き、雨水が時間内に透水性コンクリートを通過して地下に流し込むことができず、その結
果、路面に湛水が発生する。比較例2および比較例3の透水性コンクリートが高い浄化性
能と浸透率を有するが、気孔率が大きすぎて曲げ強度が顕著に低下し、これは、透水性コ
ンクリートが主に断面面積に依存して断面抵抗能力を提供し、高気孔率により引張領域の
面積が減少し、曲げ強度が顕著に低下し、特に、比較例3では、その曲げ強度が重荷重路
面の要求を満たすことができなくなる。実施例では、豪雨強度と気孔率の関係を確立して
いるため、異なる再現期間の降雨作用下でも、豪雨期間、路面に湛水が発生しないことを
確保することができる。決定された合理的な気孔構造により、透水性コンクリートが高い
浄化能力を有することが確保される。上記の分析を通じて、本発明は、当該地域の豪雨・
浸水耐性要求に従って、異なる豪雨強度の最適化気孔率を決定し、適切な気孔構造を設計
し、透水性コンクリートの透水性能、機械的性能および浄化能力間の良好なバランスをと
ることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、当業者にとって、本発明の技術的原理か
ら逸脱することなく、多くの改良および変形が可能であり、これらの改良および変形はす
べて本発明の保護範囲に含まれることに留意されたい。
図1
図2
図3
図4