(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-18
(45)【発行日】2024-12-26
(54)【発明の名称】回路構成体
(51)【国際特許分類】
H05K 7/20 20060101AFI20241219BHJP
H02G 3/16 20060101ALI20241219BHJP
H02G 3/14 20060101ALI20241219BHJP
H05K 5/02 20060101ALI20241219BHJP
B60R 16/02 20060101ALI20241219BHJP
H05K 7/06 20060101ALN20241219BHJP
【FI】
H05K7/20 B
H02G3/16
H02G3/14
H05K7/20 F
H05K5/02 L
B60R16/02 610B
B60R16/02 610D
H05K7/06 C
(21)【出願番号】P 2021098111
(22)【出願日】2021-06-11
【審査請求日】2023-10-27
(73)【特許権者】
【識別番号】395011665
【氏名又は名称】株式会社オートネットワーク技術研究所
(73)【特許権者】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001966
【氏名又は名称】弁理士法人笠井中根国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100147717
【氏名又は名称】中根 美枝
(74)【代理人】
【識別番号】100103252
【氏名又は名称】笠井 美孝
(72)【発明者】
【氏名】堀場 一成
(72)【発明者】
【氏名】藤村 勇貴
(72)【発明者】
【氏名】竹田 仁司
【審査官】五貫 昭一
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-294741(JP,A)
【文献】特開2021-15959(JP,A)
【文献】特開2018-164359(JP,A)
【文献】特開2017-112718(JP,A)
【文献】特開2004-247561(JP,A)
【文献】特開2008-166383(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 7/20
H02G 3/16
H02G 3/14
H05K 5/02
B60R 16/02
H05K 7/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
底部に開口穴を有するケースと、
前記ケース内に収容されて、前記開口穴から外部に露出して外部の放熱対象に熱的に接触する発熱部品と、
前記開口穴の周縁部に配置されて前記ケースと前記ケースに組み付けられる組付部材との間で挟持され
て前記開口穴を囲う環状のシール部材と、
を備え
、
前記組付部材が前記発熱部品で構成されており、
前記ケースの前記開口穴の前記周縁部上に配置された前記シール部材が、前記発熱部品の外周縁部に突設されたフランジと前記開口穴の前記周縁部との間で挟持されている、回路構成体。
【請求項2】
前記発熱部品が、外部の放熱対象に直接または熱伝導部材のみを介して接触している、請求項
1に記載の回路構成体。
【請求項3】
前記開口穴を覆い、前記ケースよりも熱伝導性の高い材質で構成された放熱板をさらに備え、
前記放熱板の内面に前記発熱部品が熱的に接触して載置されて、
前記放熱板の外面が、外部の放熱対象に熱的に接触される、請求項
1に記載の回路構成体。
【請求項4】
底部に開口穴を有するケースと、
前記ケース内に収容されて、前記開口穴から外部に露出して外部の放熱対象に熱的に接触する発熱部品と、
前記開口穴の周縁部に配置されて前記ケースと前記ケースに組み付けられる組付部材との間で挟持されて前記開口穴を囲う環状のシール部材と、
を備え、
前記開口穴を覆い、前記ケースよりも熱伝導性の高い材質で構成された放熱板をさらに備え、
前記放熱板の内面に前記発熱部品が熱的に接触して載置されて、
前記放熱板の外面が、外部の放熱対象に熱的に接触され、
前記組付部材が前記放熱板で構成されており、
前記ケースと前記放熱板が一体形成されており、
前記ケースの前記開口穴の前記周縁部と前記放熱板との間で挟持される前記シール部材が、異種接合材によって設けられている
、回路構成体。
【請求項5】
底部に開口穴を有するケースと、
前記ケース内に収容されて、前記開口穴から外部に露出して外部の放熱対象に熱的に接触する発熱部品と、
前記開口穴の周縁部に配置されて前記ケースと前記ケースに組み付けられる組付部材との間で挟持されて前記開口穴を囲う環状のシール部材と、
を備え、
前記開口穴を覆い、前記ケースよりも熱伝導性の高い材質で構成された放熱板をさらに備え、
前記放熱板の内面に前記発熱部品が熱的に接触して載置されて、
前記放熱板の外面が、外部の放熱対象に熱的に接触され、
前記組付部材が前記放熱板で構成されており、
前記放熱板は、前記発熱部品側に突出する凸部を有し、
前記ケースには、
前記開口穴の前記周縁部に設けられて、前記凸部の外周面よりも外周側に配置される筒壁部を有し、
前記シール部材が、前記筒壁部の径方向で対向配置された前記筒壁部の内周面と前記凸部の外周面との間で挟持されている
、回路構成体。
【請求項6】
前記発熱部品の外周縁部には環状フランジが突設されており、
前記環状フランジが、前記開口穴の前記周縁部と前記放熱板の前記凸部との間で挟持されている、請求項
5に記載の回路構成体。
【請求項7】
前記発熱部品を上方から覆う絶縁部材をさらに備え、
前記ケースに前記絶縁部材を組み付けることにより、前記絶縁部材が前記発熱部品の放熱対象からの離隔を阻止する、請求項1から請求項
6のいずれか1項に記載の回路構成体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、回路構成体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、通電により発熱するリレーやヒューズ等の発熱部品を備えた回路構成体においては、発熱部品の熱を放熱するための放熱構造が設けられる場合がある。例えば、特許文献1には、発熱部品と伝熱的に接続される接続導体が、シート状の伝熱部材および合成樹脂製のベース部材を介して金属製のブラケットに接触している。これにより、発熱部品の熱が、伝熱部材およびベース部材を介して、ブラケットから放熱されて冷却されるようになっている。
【0003】
また、このような回路構成体は、電気的な短絡を防止することを目的として防水構造を備えており、回路構成体内部への水の浸入が防止されている。特許文献1では、防水構造として、ベース部材の外周縁に、上方に延出する保護壁が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1では、発熱部品からの熱の放熱が、合成樹脂製のベース部材を介して行われている。それゆえ、半導体ヒューズや半導体リレーを実装した回路基板などの、より大きな発熱が予測される場合など、発熱部品によっては、より放熱効率の良い放熱構造が求められる場合があった。
【0006】
そこで、防水性を確保しつつ、従来構造よりも放熱効率に優れる、回路構成体を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の回路構成体は、底部に開口穴を有するケースと、前記ケース内に収容されて、前記開口穴から外部に露出して外部の放熱対象に熱的に接触する発熱部品と、前記開口穴の周縁部に配置されて前記ケースと前記ケースに組み付けられる組付部材との間で挟持されて前記開口穴を囲う環状のシール部材と、を備え、前記組付部材が前記発熱部品で構成されており、前記ケースの前記開口穴の前記周縁部上に配置された前記シール部材が、前記発熱部品の外周縁部に突設されたフランジと前記開口穴の前記周縁部との間で挟持されている、ものである。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、防水性を確保しつつ、従来構造よりも放熱効率に優れる回路構成体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態1に係る回路構成体を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1に示された回路構成体における平面図である。
【
図3】
図3は、
図1に示された回路構成体における分解斜視図である。
【
図6】
図6は、実施形態2に係る回路構成体における分解斜視図である。
【
図7】
図7は、
図6に示された回路構成体における縦断面図であって、
図4に対応する図である。
【
図8】
図8は、実施形態3に係る回路構成体における分解斜視図である。
【
図9】
図9は、
図8に示された回路構成体における縦断面図であって、
図4に対応する図である。
【
図10】
図10は、実施形態4に係る回路構成体における分解斜視図である。
【
図12】
図12は、実施形態5に係る回路構成体における分解斜視図である。
【
図14】
図14は、本開示の別の態様に係る回路構成体における縦断面図であって、
図4に対応する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<本開示の実施形態の説明>
最初に、本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の回路構成体は、
(1)底部に開口穴を有するケースと、前記ケース内に収容されて、前記開口穴から外部に露出して外部の放熱対象に熱的に接触する発熱部品と、前記開口穴の周縁部に配置されて前記ケースと前記ケースに組み付けられる組付部材との間で挟持される環状のシール部材と、を備える、ものである。
【0011】
この構造によれば、ケースの底部に開口穴を設けて、開口穴を通じて発熱部品を外部に露出させ、発熱部品を放熱対象に熱的に接触させている。これにより、発熱部品から放熱対象に至る放熱経路上においてケース等の合成樹脂製の部材を省くことができ、放熱効率の向上が図られる。
【0012】
また、開口穴の周縁部には環状のシール部材が設けられており、シール部材がケースとケースに組み付けられる組付部材との間で挟持されている。これにより、開口穴がケースと組付部材との間で挟持されたシール部材に囲われており、開口穴を通じたケース外からケース内への水の浸入が防止され、回路構成体の防水性が確保される。なお、後述するように、ケースに組み付けられてケースと共にシール部材を挟持する組付部材は、発熱部品であってもよいし、発熱部品とは別体で、ケースよりも熱伝導性の高い材質で構成された放熱板等の他部材であってもよい。
【0013】
(2)前記組付部材が前記発熱部品で構成されており、前記ケースの前記開口穴の前記周縁部上に配置された前記シール部材の少なくとも一部が、前記発熱部品の外周縁部に突設されたフランジと前記開口穴の前記周縁部との間で挟持されている、ことが好ましい。
【0014】
発熱部品の外周縁部にはフランジが突設されており、このフランジと開口穴の周縁部との間でシール部材の少なくとも一部が挟持されて、面シールが構成されている。これにより、フランジを設けるだけでシール部材を挟持するための領域を安定して確保することができて、シール部材の挟持および防水性の確保が、より確実に達成される。特に、フランジの形状を、シール部材が配置される開口穴の周縁部の形状に応じて任意に設定できることから、高い設計自由度をもって、確実な防水性の確保を達成できる。例えば、シール部材の全領域をフランジと開口穴の周縁部との間で挟持するようなフランジ形状でもよいし、フランジと発熱部品の外周縁部を組み合わせて、シール部材の全領域を開口穴の周縁部との間で挟持するようにしてもよい。
【0015】
(3)前記発熱部品が、外部の放熱対象に直接または熱伝導部材のみを介して接触している、ことが好ましい。発熱部品が放熱対象に直接または熱伝導部材のみを介して接触していることから、発熱部品の熱が放熱対象により直接的に放熱されて、放熱効率の向上が図られる。なお、発熱部品が放熱対象に直接または熱伝導部材のみを介して接触するために、開口穴を挿通して放熱対象に接触する接触突部を発熱部品に設けてもよいし、開口穴を挿通してケース内の発熱部品に接触する接触突部を放熱対象に設けてもよい。なお、熱伝導部材を介する場合、熱伝導部材は、従来公知の熱伝導シートやギャップフィラーによって構成され得る。
【0016】
(4)前記開口穴を覆い、前記ケースよりも熱伝導性の高い材質で構成された放熱板をさらに備え、前記放熱板の内面に前記発熱部品が熱的に接触して載置されて、前記放熱板の外面が、外部の放熱対象に熱的に接触される、ことが好ましい。発熱部品から放熱対象に至る放熱経路上にケースよりも熱伝導性の高い材質で構成された放熱板が設けられている。これにより、従来構造のように放熱経路上にケースが設けられる場合に比べて、放熱効率の向上が図られる。なお、放熱板の材質は、例えば強度、重量、コスト等を考慮して選択されるが、熱伝導性に優れる金属が好適に採用されて、特にアルミニウムやアルミニウム合金等が望ましい。
【0017】
(5)前記組付部材が前記放熱板で構成されており、前記放熱板の内面には、前記シール部材が収容される収容凹溝が開口しており、前記シール部材が、前記放熱板と前記収容凹溝上に載置される前記ケースの底面との間で挟持されている、ことが好ましい。放熱板を設けることで良好な放熱性を発揮しつつ、シール部材が放熱板とケースとの間で挟持されることで回路構成体の防水性も確保される。
【0018】
(6)前記組付部材が前記放熱板で構成されており、前記ケースと前記放熱板が一体形成されており、前記ケースの前記開口穴の前記周縁部と前記放熱板との間で挟持される前記シール部材が、異種接合材によって設けられている、ことが好ましい。ケースと放熱板とが一体形成されることから、ケースと放熱板とを組み付ける作業や組付けのためのボルトを省くことができ、回路構成体を組み付ける際の部品点数を減少させることもできる。また、ケースと放熱板との間には異種接合材が設けられており、例えば合成樹脂製のケースと金属製の放熱板とを接合することができる。これにより、ケースの成形時におけるヒケや線膨張係数の違い等によってもケースと放熱板との間に隙間が発生することがなく、回路構成体の防水性がより確実に確保される。
【0019】
(7)前記組付部材が前記放熱板で構成されており、前記放熱板は、前記発熱部品側に突出する凸部を有し、前記ケースには、前記凸部の外周面よりも外周側に配置される筒壁部を有し、前記シール部材が、前記筒壁部の径方向で対向配置された前記筒壁部の内周面と前記凸部の外周面との間で挟持されている、ことが好ましい。放熱板を設けることで良好な放熱性を発揮しつつ、シール部材が、放熱板の凸部とケースの筒壁部との間で挟持されて軸シールを構成することで、回路構成体の防水性も確保される。
【0020】
(8)前記発熱部品の外周縁部には環状フランジが突設されており、前記環状フランジが、前記開口穴の前記周縁部と前記放熱板の前記凸部との間で挟持されている、ことが好ましい。発熱部品の外周縁部に環状フランジが突設されており、この環状フランジが、開口穴の周縁部と放熱板の凸部との間で挟持されている。すなわち、発熱部品とケースとを、環状フランジと開口穴の周縁部とが互いに係合するように組み付けることができて、発熱部品とケースとの組付けの際に、ケースに対して発熱部品を位置決めすることができる。また、発熱部品とケースとを組み付ける作業や組付けのためのボルトを省くことも可能となる。
【0021】
(9)前記発熱部品を上方から覆う絶縁部材をさらに備え、前記ケースに前記絶縁部材を組み付けることにより、前記絶縁部材が前記発熱部品の放熱対象からの離隔を阻止する、ことが好ましい。絶縁部材が発熱部品の放熱対象からの離隔を阻止することで、発熱部品と放熱対象、あるいは発熱部品と放熱板との間の隙間の発生を抑制して、放熱効率を安定して維持することができる。
【0022】
<本開示の実施形態の詳細>
本開示の回路構成体の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0023】
<実施形態1>
以下、本開示の実施形態1の回路構成体10について、
図1から
図5を用いて説明する。実施形態1の回路構成体10は、例えば電気自動車やハイブリッド自動車等の車両(図示せず)に搭載され、バッテリ等の電源(図示せず)からモータ等の負荷(図示せず)への電力の供給、制御を行う。回路構成体10は、任意の向きで配置することができるが、以下では、
図1中のX方向を前方、Y方向を左方、Z方向を上方として説明する。また、複数の同一部材については、一部の部材にのみ符号を付し、他の部材については符号を省略する場合がある。
【0024】
<回路構成体10>
図3から
図5にも示されるように、回路構成体10は、通電により発熱する発熱部品として、半導体モジュール12を備えている。また、回路構成体10は、底部に開口穴14を有するケース16を備えており、ケース16の底部において、開口穴14が上下方向で貫通して形成されている。このケース16に対して半導体モジュール12が収容されており、半導体モジュール12が開口穴14から外部に露出して、外部の放熱対象である金属製の電池パックの筐体18に熱的に接触している。さらに、回路構成体10において、開口穴14の周縁部には、ケース16とケース16に組み付けられる組付部材(実施形態1では、後述するように、放熱板20)との間で挟持される環状のシール部材22が設けられている。
【0025】
<半導体モジュール12>
半導体モジュール12は、従来公知のものが採用されることから、詳細な説明は省略するが、例えば半導体モジュール12の底部には図示しない金属等からなる基板が設けられている。この基板上には、図示しない半導体チップやスイッチング素子、絶縁板等が所定の順番で配置されている。そして、これら半導体チップやスイッチング素子等には、端子が接続されており、半導体モジュール12の内部において上方に突出して、半導体モジュール12の上端面において外部に露出する主回路端子24を構成している。半導体モジュール12の外部に露出する主回路端子24はボルト孔26を備えており、半導体モジュール12の内部には主回路端子24のボルト孔26と連通するナット28が設けられている。実施形態1では、3つの主回路端子24およびナット28が、相互に左右方向で所定の距離を隔てて設けられている。また、半導体モジュール12において、左右方向両端部には、内部に配置される半導体チップやスイッチング素子等に接続されて、半導体モジュール12の上方に突出する制御端子30が設けられている。
【0026】
実施形態1の半導体モジュール12は、全体として略矩形ブロック形状であり、絶縁性を有する合成樹脂のモールド成形品である。それゆえ、半導体モジュール12において、端子やチップ、ナット等以外の部分は、合成樹脂が充填されている。なお、
図5中の拡大図にも示されるように、実施形態1では、半導体モジュール12の上端面における外周縁部に、上端面における他の部分よりも上方に突出する上方突部32が設けられている。また、
図4中の拡大図にも示されるように、半導体モジュール12の下端における外周縁部には、周方向の全周に亘って連続する位置決め凹部33が、段差状に形成されている。半導体モジュールは、例えば合成樹脂製の中空のケース内部に、端子やチップ、ナット等が収容配置されるようになっていてもよい。
【0027】
この半導体モジュール12において主回路端子24には、前後方向に延びるバスバー34の前端部が重ね合わされて、
図4中において二点鎖線で示すボルト38により締結される。具体的には、バスバー34の前端部には、上下方向で貫通するボルト挿通孔36が形成されている。そして、バスバー34におけるボルト挿通孔36と主回路端子24におけるボルト孔26とが相互に位置合わせされて、ボルト38が挿通されてナット28に締結される。その際、バスバー34には、後述する制御基板46上の図示しない配線パターンから延びる電線40の端部に圧着された圧着端子42が重ね合わされる。そして、ボルト挿通孔36とボルト孔26と圧着端子42におけるボルト孔44とが位置合わせされ、ボルト38が挿通されて、主回路端子24下のナット28に締結される。これにより、電線40に接続される制御基板46とバスバー34と半導体モジュール12における主回路端子24とが、電気的に接続される。
【0028】
電線40が接続される後述の制御基板46は、半導体モジュール12の上方に設けられている。圧着端子42から延びる電線40は、制御基板46に設けられるスルーホール52に挿通されて、電線40において圧着端子42が設けられる側と反対側の端部が、制御基板46上の図示しない配線パターンに接続されている。さらに、実施形態1では、左右方向で並ぶ3つの主回路端子24のうち、真ん中と右側の主回路端子24にバスバー34および圧着端子42がボルト締結されるようになっている。一方のバスバー34が入力側であるとともに、他方のバスバー34が出力側であり、各バスバー34の後端部は、半導体モジュール12よりも後方に延び出している。すなわち、入力側のバスバー34の後端部が図示しない電源に電気的に接続されるとともに、出力側のバスバー34の後端部が図示しないモータ等の負荷に電気的に接続される。
【0029】
<制御基板46>
制御基板46は、水平方向(上下方向と直交する方向)に広がる略矩形板形状であり、例えば絶縁性を有する合成樹脂等により形成されている。制御基板46における上下両面には、図示しない抵抗、コイル、コンデンサ、ダイオード等の電子部品と、これらの電子部品を電気的に接続する図示しない配線パターンとを含む図示しない制御回路が設けられている。また、制御基板46には、外部(実施形態1では上方)に突出するコネクタ48が設けられており、このコネクタ48はECUに接続される。そして、コネクタ48とECUとの接続時には、ECUがコネクタ48内部の信号線を介して制御基板46における制御回路に電気的に接続されるようになっている。
【0030】
さらに、制御基板46の四隅には、厚さ方向(上下方向)で貫通するボルト挿通孔50が設けられているとともに、制御基板46の外周縁部における所定の位置には、厚さ方向で貫通する複数のスルーホール52が設けられている。
【0031】
<絶縁部材54>
これら半導体モジュール12上に設けられる各バスバー34と制御基板46との間には、絶縁性の合成樹脂からなる絶縁部材54が設けられており、制御基板46における制御回路と各バスバー34とが接触することによる電気的な短絡が防止されている。実施形態1では、絶縁部材54が、下方に開口する略箱状であり、平面視において略矩形状である。すなわち、絶縁部材54は、略矩形の上底壁部56と、上底壁部56の外周縁部から下方に突出する周壁部58とを有している。この絶縁部材54は、半導体モジュール12を上方から覆い得る大きさで形成されているとともに、平面視において制御基板46よりも小さい大きさである。特に、実施形態1では、絶縁部材54が半導体モジュール12を上方から覆った状態でケース16に組み付けられた際に、絶縁部材54の周壁部58が、ケース16における後述する内周壁部76を外周側から覆うようになっている。
【0032】
また、絶縁部材54において、半導体モジュール12の制御端子30と対応する位置には、上下方向で貫通する貫通孔60が設けられている。
図5にも示されるように、この貫通孔60の周縁部には、上底壁部56から下方に突出する略筒状の下方突部62が設けられており、実施形態1では、下方突部62は、下方に向かって次第に縮径する略テーパ筒形状である。また、絶縁部材54の四隅には上下方向で貫通するボルト挿通孔64が形成されている。さらに、絶縁部材54において、主回路端子24とバスバー34と圧着端子42とが重ね合わされてボルト38により締結される部分には、ボルト38を収容するための収容凹部66が下方に開口して形成されている。そして、収容凹部66を構成する壁部には、電線40が挿通される電線挿通孔68が、厚さ方向で貫通して形成されている。
【0033】
<熱伝導シート70>
半導体モジュール12の下面には、熱伝導部材としての熱伝導シート70が固着されている。熱伝導シート70は、平面視において半導体モジュール12と略等しい矩形状を有しており、半導体モジュール12の下面に固着されることで、半導体モジュール12の下面を全面に亘って覆っている。熱伝導シート70は、伝熱性と絶縁性を有し、弾性変形可能であることから、上下方向で半導体モジュール12の下面と放熱板20との間で挟持することで、両者の間で密接状態に保持できる。熱伝導シート70の材質は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリカーボネート(PC)、ポリイミド(PI)等を採用することができる。熱伝導部材は、半導体モジュール12と放熱板20との間の隙間を埋めるギャップフィラー等であってもよい。なお、分かり易さのために、図中では、熱伝導シート70の厚さ寸法を誇張して示す。
【0034】
<ケース16>
実施形態1のケース16は、上方に開口する略箱状であり、底壁72と、前後方向両側および左右方向両側において底壁72の外周部分から上方に突出する周壁74とを備えている。ケース16は、内部に半導体モジュール12を収容することが可能である。また、ケース16の上方が図示しないアッパケースで覆われるようになっていてもよく、ケース16およびアッパケースにより中空の箱状体が構成されて、半導体モジュール12、絶縁部材54、制御基板46が収容されるようになっていてもよい。すなわち、ケース16は、半導体モジュール12、絶縁部材54、制御基板46を収容する電気接続箱のロアケースであってもよい。
【0035】
ケース16の底壁72には、中央部分に上下方向で貫通する開口穴14が設けられている。換言すれば、ケース16において、開口穴14の周縁部は底壁72である。開口穴14は平面視において略矩形状であり、半導体モジュール12の下面および熱伝導シート70と略等しいか僅かに大きい大きさとされている。そして、底壁72における開口穴14の外周側に、上方に突出する周壁74が設けられている。なお、
図4中の拡大図に示されるように、底壁72における開口穴14の内周縁部には、内周側に突出する環状の位置決め凸部75が、段差状に設けられている。
【0036】
実施形態1では周壁74が、径方向で相互に離隔する三重壁構造であり、最も内周側の内周壁部76と、最も外周側の外周壁部78と、内周壁部76と外周壁部78との径方向中間部分に位置する中間壁部80とから構成されている。すなわち、内周壁部76が、開口穴14よりも外周側に設けられているとともに、外周壁部78が、底壁72の外周縁部に設けられており、さらに中間壁部80が、底壁72の径方向中間部分に設けられている。これにより、ケース16内部への水の浸入を有利に阻止できる。そして、内周壁部76の四隅には、絶縁部材54のボルト挿通孔64に対応する位置に、上下方向に貫通するボルト挿通孔82が形成されている。また、中間壁部80の四隅には、制御基板46のボルト挿通孔50と対応する位置に、後述するボルト94が締結されるボルト穴84が形成されている。
【0037】
<放熱板20>
ケース16の下面には、ケース16の開口穴14を覆い得る大きさの放熱板20が重ね合わされて設けられている。放熱板20は、ケース16よりも熱伝導性の高い材質で形成されており、その材質は、強度、重量、コスト等を考慮して選択されるが、例えば金属製とされることが好適である。実施形態1では、放熱板20がアルミニウム(アルミニウム合金を含む)により形成されている。また、実施形態1では、放熱板20が略矩形板形状であり、各ボルト挿通孔64,82と対応する位置に、上下方向に貫通するボルト挿通孔86が形成されている。さらに、放熱板20の下面においてボルト挿通孔86と対応する位置には、袋ナット88が固着されて設けられている。
【0038】
放熱板20の組付時において内面となる上面において、各ボルト挿通孔86の外周側には、シール部材22を収容する収容凹溝90が開口している。収容凹溝90は、周方向の全周に亘って連続する略矩形環状の凹溝であり、放熱板20がケース16に固定された状態において開口穴14よりも外周側に設けられている。
【0039】
<シール部材22>
シール部材22は、収容凹溝90と略同形状であり、略矩形環状である。シール部材22は、ゴム等の弾性材により形成されており、ケース16と放熱板20との間に組み付けられる前の単品状態において円形の断面を有するOリングとされている。シール部材22の円形断面における外径寸法は、放熱板20における収容凹溝90の深さ寸法(上下方向寸法)よりも大きくされている。これにより、シール部材22がケース16と放熱板20との間に組み付けられることで、シール部材22がこれらの間で圧縮されて、ケース16と放熱板20との間が面シールにより液密的に封止される。
【0040】
<回路構成体10の組み付け工程>
続いて、回路構成体10の組み付け工程の具体的な一例について説明する。なお、回路構成体10の組み付け工程は、以下の記載に限定されない。
【0041】
先ず、下面に熱伝導シート70が固着された半導体モジュール12を準備して、半導体モジュール12の主回路端子24に対して各バスバー34および各電線40の端部に設けられた圧着端子42を重ね合わせる。そして、ボルト孔26とボルト挿通孔36とボルト孔44とを相互に位置合わせして、ボルト38を挿通し、ナット28に締結する。これにより、半導体モジュール12における主回路端子24と各バスバー34と各電線40とを電気的に接続する。
【0042】
その後、バスバー34および電線40が固定された状態の半導体モジュール12をケース16における内周壁部76の内周側に位置させた状態で、収容凹溝90にシール部材22が収容された放熱板20を、ケース16の開口穴14を覆うように下方から接近させる。なお、ケース16における開口穴14の内周縁部と半導体モジュール12の下面における外周縁部には、相互に対応する段差状の位置決め凸部75および位置決め凹部33が設けられており、半導体モジュール12をケース16に組み付ける際に、半導体モジュール12とケース16とが水平方向で相互に位置決めされるようになっている。
【0043】
また、半導体モジュール12を上方から覆うように絶縁部材54を接近させ、絶縁部材54の電線挿通孔68に電線40を挿通して、電線40を絶縁部材54の上方に突出させる。そして、各ボルト挿通孔64,82,86を相互に位置合わせした状態で、ボルト92を挿通し、放熱板20の下面に設けられた袋ナット88に締結する。
【0044】
これにより、絶縁部材54と半導体モジュール12とケース16と放熱板20とを、上下方向で固定する。すなわち、半導体モジュール12をボルト92で連結固定される絶縁部材54と放熱板20との間で挟持する。このようにして、放熱板20の内面(上面)に半導体モジュール12を熱的に接触した状態で載置する。実施形態1では、絶縁部材54における下方突部62と半導体モジュール12における上方突部32とが相互に当接するか僅かな対向距離をもって離隔している。それゆえ、絶縁部材54をケース16に組み付けることにより、ケース16と絶縁部材54との間での半導体モジュール12の上下方向の変位が抑制される。その結果、半導体モジュール12における放熱板20や筐体18からの離隔が、絶縁部材54により阻止されて、半導体モジュール12の下面(熱伝導シート70)と放熱板20との接触状態を安定して維持することができる。したがって、下方突部62と上方突部32とを相互に当接させることで、ボルト38による固定力を下方突部62および上方突部32を介して半導体モジュール12に及ぼして、半導体モジュール12の下面を熱伝導シート70を介して放熱板20に押し付けることも可能である。要するに、絶縁部材54をケース16に組み付けることにより、絶縁部材54によって発熱部品(半導体モジュール12)を放熱板20に向かって押圧させることもできる。
【0045】
また、収容凹溝90にシール部材22が載置された状態で、ボルト92を締め付けてケース16と放熱板20とを固定することで、収容凹溝90の開口部をケース16における底壁72で覆蓋する。これにより、シール部材22を、ケース16における底面、即ち底壁72の下面と放熱板20との間で圧縮状態で挟持する。したがって、実施形態1では、ケース16に組み付けられる組付部材が放熱板20により構成されており、開口穴14よりも外周側で、シール部材22をケース16と組付部材(放熱板20)との間で挟持して、ケース16と放熱板20との間を液密的に封止する。
【0046】
次に、絶縁部材54の上方から制御基板46を接近させて、電線40を制御基板46のスルーホール52に挿通させ、制御基板46における図示しない制御回路と電線40とを電気的に接続する。また、制御基板46におけるボルト挿通孔50とケース16におけるボルト穴84とを相互に位置合わせして、ボルト94を挿通し、締結する。これにより、実施形態1の回路構成体10が完成する。
【0047】
この回路構成体10は、底部に設けられた放熱板20の外面(下面)が金属製の筐体18と重ね合わされて熱的に接触するように、筐体18に固定される。なお、筐体18において、各袋ナット88と対応する位置に凹部を設けてもよく、各凹部に各袋ナット88を収容することで、各袋ナット88と筐体18との干渉を回避することも可能である。
【0048】
実施形態1の回路構成体10では、ケース16の開口穴14から半導体モジュール12が外部に露出しており、半導体モジュール12において外部に露出する部分に、ケース16よりも熱伝導性の高い放熱板20が接触している。そして、この放熱板20を介して、半導体モジュール12が外部の放熱対象である筐体18に熱的に接触している。この結果、通電により発生する半導体モジュール12の熱が、熱伝導シート70および放熱板20を介して筐体18から放熱される。
【0049】
それゆえ、半導体モジュール12から筐体18に至る放熱経路において、合成樹脂製のケース16に代えて、ケース16よりも熱伝導性の高い放熱板20が配置されることから、放熱効率の向上が図られる。また、開口穴14の周縁部である外周側において、シール部材22がケース16と組付部材である放熱板20との間で挟持されることで、ケース16と放熱板20との間の面シールによる液密性が確保されて、開口穴14を通じて回路構成体10の内部に水が浸入することが防止される。
【0050】
ケース16の上面にはシール部材22を収容する収容凹溝90が設けられており、シール部材22が収容凹溝90に載置された状態で、ケース16と放熱板20とが組み付けられる。これにより、ケース16と放熱板20との組付時におけるシール部材22の位置ずれが防止されて、開口穴14の外周側でケース16と放熱板20との間を液密的に、より安定して封止することができる。
【0051】
半導体モジュール12は上方に突出する上方突部32を備えているとともに、絶縁部材54は下方に突出する下方突部62を備えている。そして、回路構成体10の組立時には、これら上方突部32と下方突部62とにより、絶縁部材54とケース16との間において半導体モジュール12の上下方向の変位を抑制することができる。さらに、絶縁部材54をケース16に組み付けることで、絶縁部材54により半導体モジュール12を放熱板20に向かって押圧させることも可能であり、半導体モジュール12をより安定して放熱板20に対して熱的に接触させることができて、放熱効率の更なる向上を図ることもできる。
【0052】
<実施形態2>
以下、本開示の実施形態2の回路構成体100について、
図6,7を用いて説明する。実施形態2の回路構成体100の全体的な構成は、実施形態1の回路構成体10と同様であり、以下の説明では、実施形態1の回路構成体10と異なる部分について説明するとともに、実施形態1の回路構成体10と実質的に同一の部材および部位には、図中に、実施形態1の回路構成体10と同一の符号を付すことにより、詳細な説明を省略する。
【0053】
実施形態2における発熱部品としての半導体モジュール102は、外周縁部において、外周側に略環状に突出するフランジ104を有している。具体的には、フランジ104は、半導体モジュール102の下端において、前後方向両側および左右方向両側に突出している。このフランジ104は、半導体モジュール102(または半導体モジュールの中空ケース)を構成する樹脂材と一体的に形成されており、絶縁性を有している。フランジ104には、周上の複数箇所にボルト孔106が形成されている。また、
図7に示されるように、フランジ104の下面には、環状のシール部材22を収容する収容凹溝108が、形成されている。この収容凹溝108は、前後方向両側および左右方向両側においてフランジ104の下面に設けられているとともに、これらを連結するように半導体モジュール102の下面の四隅に設けられており、全体として周方向の全周に亘って連続して環状に形成されている。なお、フランジ104におけるボルト孔106は、半導体モジュール102がケース110に組み付けられた際に、開口穴112よりも内周側に位置しているとともに、フランジ104における収容凹溝108は、開口穴112よりも外周側に位置している。
【0054】
実施形態2におけるケース110の開口穴112は、平面視においてフランジ104を含む半導体モジュール102と略同形状であるが、開口穴112の大きさは、フランジ104を含む半導体モジュール102よりも小さくされている。それゆえ、後述するように、半導体モジュール102をケース110内に載置した際には、半導体モジュール102のフランジ104が、ケース110の開口穴112の周縁部である底壁72と当接するようになっている。さらに、ケース110の底壁72において、開口穴112よりも外周側には、周囲の四隅において、上方に突出する内周側ボルト穴114が設けられているとともに、内周側ボルト穴114の外周側に、上方に突出する外周側ボルト穴116が設けられている。
【0055】
実施形態2における放熱板118の上面には、上方に突出して半導体モジュール102に接触する接触突部120が設けられている。接触突部120は、平面視においてケース110の開口穴112と略同形状であるが、接触突部120の大きさは、開口穴112と略同じか僅かに小さくされている。それゆえ、後述するように、放熱板118をケース110に組み付けた際には、放熱板118の接触突部120が、ケース110の開口穴112内に入り込むようになっている。また、接触突部120において、フランジ104の各ボルト孔106と対応する位置には、図示しないナットが埋設された複数のボルト穴122が形成されている。さらに、実施形態2の熱伝導シート70は、平面視において接触突部120と略同形状であり、接触突部120における各ボルト穴122と対応する位置には、厚さ方向(上下方向)で貫通するボルト孔124が形成されている。
【0056】
<回路構成体100の組み付け工程>
先ず、下面に熱伝導シート70が固着された半導体モジュール102の収容凹溝108にシール部材22を収容して、ケース110の底壁72上に載置する。または、開口穴112の周縁部であるケース110の底壁72上にシール部材22を配置して、その上方から半導体モジュール102を重ね合わせる。なお、半導体モジュール102のフランジ104は、前後および左右方向両側に突出しており、換言すれば、周囲の四隅を切り欠かれた形状とされている。一方、ケース110の底壁72には、周囲の四隅に上方に突出する内周側ボルト穴114および外周側ボルト穴116が形成されている。これにより、これら内周側ボルト穴114および外周側ボルト穴116とフランジ104とにより、ケース110に対して半導体モジュール102を水平方向で位置決めする位置決め効果が発揮される。
【0057】
そして、ケース110の下方から放熱板118を接近させて、ボルト孔106とボルト孔124とボルト穴122とを位置合わせさせる。その後、各ボルト孔およびボルト穴106,124,122に上方からボルト126を挿通して、放熱板118に設けられた図示しないナットに締結する。これにより、ケース110における開口穴112の内周側で半導体モジュール102と放熱板118とをボルト締結して、半導体モジュール102を熱伝導シート70を介して放熱板118に熱的に接触させる。換言すれば、
図7中の拡大図に示されるように、開口穴112の内周側でフランジ104と放熱板118とをボルト固定することで、開口穴112の外周側で、ケース110の底壁72の内周端部を、フランジ104と放熱板118とにより挟持する。
【0058】
また、ケース110における開口穴112の外周側でシール部材22を、フランジ104と開口穴112の周縁部であるケース110の底壁72との間で圧縮状態で挟持して、フランジ104(半導体モジュール102)とケース110との間をシール部材22による面シールにより液密的に封止する。すなわち、実施形態2では、ケース110に組み付けられてケース110と共にシール部材22を挟持する組付部材が、半導体モジュール102により構成されている。そして、より具体的には、シール部材22の一部が開口穴112の周縁部における前後方向両側および左右方向両側においてフランジ104とケース110の底壁72との間で挟持され、シール部材22の他の部分が、半導体モジュール102の四隅部とケース110の底壁72との間で挟持されている。
【0059】
その後、半導体モジュール102の主回路端子24にバスバー34および電線40の端部に設けられた圧着端子42を重ね合わせて、ボルト38により締結する。続いて、半導体モジュール102の上方から絶縁部材54を接近させて、絶縁部材54の四隅に設けられた各ボルト挿通孔64とケース110の四隅に設けられた各内周側ボルト穴114とを位置合わせする。そして、これら各ボルト挿通孔64と各内周側ボルト穴114とにボルト128を挿通して締結する。最後に、絶縁部材54の上方から制御基板46を接近させて、制御基板46の四隅に設けられた各ボルト挿通孔50とケース110の四隅に設けられた各外周側ボルト穴116とを位置合わせする。そして、これら各ボルト挿通孔50と各外周側ボルト穴116とにボルト130を挿通して締結する。これにより、実施形態2の回路構成体100が完成する。
【0060】
実施形態2の回路構成体100によれば、実施形態1の回路構成体10と同様に、放熱経路上に、合成樹脂製のケース110の代わりに、より熱伝導性の高い放熱板118が設けられることから、放熱効率の向上が図られる。また、開口穴112の周縁部において、シール部材22が、フランジ104とケース110の底壁72との間で圧縮されて、フランジ104(半導体モジュール102)とケース110との間が面シールにより液密的に封止される。これにより、開口穴112を通じての、外部から内部への浸水が防止される。なお、開口穴112からフランジ104とケース110の底壁72との間に至る水の浸入は、シール部材22により阻止されるが、開口穴112から半導体モジュール102の下面に至る水の浸入は、熱伝導シート70により阻止することができる。これにより、半導体モジュール102の基板が金属製とされる場合であっても、浸入した水により電気的な短絡が発生することが防止される。
【0061】
特に、実施形態2では、幅広とされたフランジ104と開口穴112の周縁部との間でシール部材22が挟持されることから、面状のシール効果が発揮されて、より安定した防水性が発揮される。また、開口穴112の形状に合わせてフランジ104の形状を設定することが可能であり、防水性を確保しつつ、絶縁部材54や制御基板46等を組み付けるための構造を高い自由度をもって設計することができる。
【0062】
<実施形態3>
以下、本開示の実施形態3の回路構成体140について、
図8,9を用いて説明する。実施形態3の回路構成体140は、実施形態2の回路構成体100において、放熱板を設けない構成となっている。したがって、実施形態3では、筐体18において、上方に突出して回路構成体140への組付時に開口穴112を通じて半導体モジュール102と熱的に接触する接触突部142が設けられている。この接触突部142は、実施形態2の回路構成体100における接触突部120と略同形状であり、開口穴112と略同じか僅かに小さい大きさで形成されている。接触突部142において、フランジ104の各ボルト孔106と対応する位置には、図示しないナットが埋設された複数のボルト穴122が形成されている。
【0063】
<回路構成体140の組み付け工程>
実施形態2では、ボルト126により半導体モジュール102と放熱板118が締結されていたが、実施形態3の回路構成体140では、ボルト126により半導体モジュール102と筐体18とが締結される。すなわち、筐体18にケース110を載置した後、ケース110内に半導体モジュール102を載置する。そして、ボルト孔106とボルト孔124とボルト穴122とを位置合わせして、ボルト126を挿通して締結する。これにより、半導体モジュール102とケース110と筐体18とをボルト126により固定する。その後、半導体モジュール102の主回路端子24に、バスバー34および圧着端子42付き電線40を組み付けて、さらに上方から絶縁部材54および制御基板46を組み付けることで、実施形態3の回路構成体140が完成する。
【0064】
実施形態3の回路構成体140では、開口穴112の周縁部において、半導体モジュール102のフランジ104とケース110の底壁72との間でシール部材22が圧縮されることで、開口穴112を通じての外部から内部への水の浸入が防止される。また、回路構成体140では、実施形態1,2のような放熱板20,118を省くことができる。それゆえ、半導体モジュール102は、熱伝導シート70のみを介して筐体18に熱的に接触することから、放熱経路上の部材点数をより少なくすることができて、更なる放熱効率の向上が図られる。
【0065】
<実施形態4>
以下、本開示の実施形態4の回路構成体150について、
図10,11を用いて説明する。実施形態4の回路構成体150は、実施形態1の回路構成体10と同様の構成であるが、ケース152と放熱板154とが一体形成されている。なお、実施形態4のケース152および放熱板154は、実施形態1のケース16および放熱板20と同様の形状である。すなわち、図面からは明らかではないが、実施形態4の放熱板154にも、実施形態1の放熱板20と同様に、周囲の四隅にボルト92が挿通されるボルト挿通孔86が設けられており、実施形態4では、内部にナットが埋設されている。
【0066】
実施形態4の回路構成体150では、合成樹脂製のケース152と金属製の放熱板154との間に、シール部材として、異種材を接合する異種接合材156が設けられている。異種接合材156としては、例えば合成樹脂製の部材と金属製の部材とを接着可能な従来公知の接着剤等が採用可能であるが、ゴムやエラストマのような弾性を有することが好ましい。実施形態4では、熱可塑性ポリエステルエラストマである東レ・デュポン株式会社製「ハイトレル(登録商標)」が採用されている。
【0067】
<回路構成体150の組み付け工程>
先ず、放熱板154を準備して、放熱板154の外周部分(実施形態1において収容凹溝90が形成されてシール部材22が収容される部分)に、未硬化状態の異種接合材156(ハイトレル(登録商標))を環状に塗布する。その後、異種接合材156を硬化させる。そして、異種接合材156が固着された放熱板154を、ケース152の成形用キャビティにセットした状態で、成形用キャビティ内にケース152の樹脂材料を充填させて、ケース152を成形する。これにより、異種接合材156にケース152を固着して、放熱板154を一体的に備えるケース152を得る。なお、このケース152と放熱板154との一体形成品において、環状の異種接合材156は、開口穴14の周縁部であるケース152の底壁72と、放熱板154においてケース152への当接面となる上面との間で挟持されている。すなわち、実施形態4では、ケース152に組み付けられて、ケース152と共にシール部材である異種接合材156を挟持する組付部材が、放熱板154により構成されている。
【0068】
その後、下面に熱伝導シート70が固着された半導体モジュール12を準備して、ケース152と放熱板154との一体形成品に載置する。続いて、半導体モジュール12の主回路端子24に、バスバー34および圧着端子42を重ね合わせて、ボルト38の締結により固定する。そして、半導体モジュール12の上方から絶縁部材54を接近させて、各ボルト挿通孔64,82,86にボルト92を挿通して締結する。さらに、絶縁部材54の上方から制御基板46を接近させて、各ボルト挿通孔50と各ボルト穴84にボルト94を挿通して締結する。これにより、実施形態4の回路構成体150が完成する。
【0069】
実施形態4の回路構成体150は、放熱板154の下面が筐体18に重ね合わされるように筐体18に取り付けられる。これにより、半導体モジュール12において発生する熱が、放熱板154を介して筐体18から放熱される。また、開口穴14の周縁部において、ケース152の底壁72と放熱板154との間が、シール部材である異種接合材156により液密的に封止されており、開口穴14を通じての外部から内部への水の浸入が防止される。
【0070】
実施形態4の回路構成体150では、ケース152と放熱板154とが一体形成されることから、回路構成体150の組立時の部品点数を減少させることができて、組立効率の向上を図ることができる。そして、ケース152と放熱板154との間には、異種接合材156が設けられていることから、相互に固着させにくい合成樹脂製の部材と金属製の部材とをより確実に固着して、その固着状態を安定して維持することができる。特に、ケースの成形時のヒケや、ケースと放熱板との線膨張係数の違い等によりケースと放熱板との間に隙間が生じやすいが、異種接合材156が弾性を有していることで、ケース152と放熱板154との間の隙間の発生が、異種接合材156の弾性変形により防止される。
【0071】
<実施形態5>
以下、本開示の実施形態5の回路構成体160について、
図12,13を用いて説明する。例えば、実施形態1の回路構成体10では、半導体モジュール12がケース16に対して上方から組み付けられていたが、実施形態5の回路構成体160のように、発熱部品としての半導体モジュール162は、ケース164に対して下方から組み付けられてもよい。実施形態5の半導体モジュール162は、本体部分165の外周縁部における下端において周方向の略全周に亘って外周側に突出する環状フランジ166を備えている。環状フランジ166には、四隅において4つの第1ボルト孔168が設けられているとともに、これら第1ボルト孔168の前後方向間または左右方向間には、複数の第2ボルト孔170が設けられている。
【0072】
実施形態5のケース164における周壁74は、実施形態1と同様に、径方向で相互に離隔する三重壁構造であり、内周壁部76と外周壁部78と中間壁部80とを備えている。そして、内周壁部76の四隅には第1ボルト挿通孔172が設けられているとともに、中間壁部80の四隅にはボルト穴84が設けられている。また、
図13中の拡大図に示されるように、ケース164の底壁72における内周壁部76と中間壁部80との径方向間には、環状フランジ166における第2ボルト孔170と対応する位置に、上下方向で貫通する第2ボルト挿通孔174が設けられている。
【0073】
また、ケース164の底壁72には、下方に突出する略筒状の筒壁部176が一体形成されている。筒壁部176は、平面視において環状フランジ166よりも大きい大きさで形成されており、実施形態5では、中間壁部80と外周壁部78との径方向中間部分に設けられている。
【0074】
実施形態5の放熱板178は、半導体モジュール162側(上側)に向かって突出する凸部180を有している。凸部180は、平面視において筒壁部176と略同形状であるが、筒壁部176よりも小さく形成されている。これにより、放熱板178がケース164に組み付けられた際には、凸部180が筒壁部176内に入り込んで、筒壁部176の内周面182と凸部180の外周面184とが、筒壁部176の径方向で対向配置されるようになっている。要するに、回路構成体160の組立時には、筒壁部176が、凸部180の外周面184よりも外周側に配置されている。そして、凸部180の外周面184には、外周側に開口する環状の収容凹溝90が形成されており、Oリング状のシール部材22が収容されている。また、凸部180において、環状フランジ166の第1および第2ボルト孔168,170と対応する位置には、図示しないナットが埋設された複数のボルト穴186が形成されている。
【0075】
半導体モジュール162の下面に固着される熱伝導シート70は、環状フランジ166を含む半導体モジュール162の下面と略同形状である。そして、熱伝導シート70において、環状フランジ166の第1および第2ボルト孔168,170と対応する位置には、ボルト孔188が形成されている。
【0076】
<回路構成体160の組み付け工程>
先ず、下面に熱伝導シート70が固着された半導体モジュール162を準備して、ケース164に対して下方から差し入れる。これにより、半導体モジュール162の本体部分165を開口穴14を通じてケース164の内周壁部76の内周側に配置するとともに、環状フランジ166をケース164の底壁72に下方から当接させる。次に、ケース164の下方から放熱板178を接近させて、放熱板178の凸部180をケース164の筒壁部176内に挿入する。そして、各第2ボルト挿通孔174と各第2ボルト孔170とボルト孔188とボルト穴186とを相互に位置合わせした状態で、第2ボルト190を挿通して締結する。
【0077】
これにより、環状フランジ166を、開口穴14の周縁部である底壁72と放熱板178の凸部180との上下方向間で挟持する。また、筒壁部176の内周面182と凸部180の外周面184とが筒壁部176の径方向で対向するとともに、これら径方向で対向する筒壁部176の内周面182と凸部180の外周面184との間で、シール部材22を圧縮状態で挟持する。この結果、筒壁部176と凸部180との間において、筒壁部176の軸方向(上下方向)に延びる隙間を、シール部材22による軸シールにより液密的に封止する。すなわち、実施形態5では、ケース164に組み付けられて、ケース164と共にシール部材22を挟持する組付部材が、放熱板178により構成されている。
【0078】
続いて、半導体モジュール12の主回路端子24に、バスバー34および圧着端子42を重ね合わせて、ボルト38の締結により固定する。そして、半導体モジュール162の上方から絶縁部材54を接近させて、各ボルト挿通孔64と各第1ボルト挿通孔172と各第1ボルト孔168とボルト孔188とボルト穴186に第1ボルト192を挿通して締結する。さらに、絶縁部材54の上方から制御基板46を接近させて、各ボルト挿通孔50と各ボルト穴84にボルト94を挿通して締結する。これにより、実施形態5の回路構成体160が完成する。
【0079】
実施形態5の回路構成体160は、放熱板178の下面が筐体18に重ね合わされるように筐体18に取り付けられる。これにより、半導体モジュール162において発生する熱が、放熱板178を介して筐体18から放熱される。また、開口穴14の周縁部において、筒壁部176への凸部180の挿入部分における軸方向(上下方向)の中間部分が、シール部材22により液密的に封止される。この結果、開口穴14を通じての外部から内部への水の浸入が防止される。
【0080】
実施形態5の回路構成体160では、ケース164の筒壁部176の内部に環状フランジ166が入り込んで、環状フランジ166がケース164の底壁72に下方から重ね合わされる。また、半導体モジュール162の下方から放熱板178の凸部180が筒壁部176内に差し入れられて、半導体モジュール162の下面(熱伝導シート70)に重ね合わされる。これにより、半導体モジュール162が、ケース164に対して水平方向および上下方向で位置決めされるとともに、放熱板178が、ケース164に対して水平方向で位置決めされる。この結果、回路構成体160を組み立てる際の組立効率の向上が図られる。
【0081】
<他の実施形態>
本明細書に記載された技術は上記記述および図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書に記載された技術の技術的範囲に含まれる。
【0082】
(1)前記第3の実施形態では、筐体18に接触突部142が設けられており、この接触突部142が開口穴112内に入り込んで半導体モジュール102に熱的に接触していたが、
図14に示される回路構成体200のように、筐体18に接触する接触突部202が、発熱部品としての半導体モジュール204に設けられてもよい。具体的には、半導体モジュール204は、前後方向両側および左右方向両側に突出するフランジ104を備えており、このフランジ104の下面に略環状とされた接触突部202が設けられている。接触突部202の外径寸法は、開口穴112の内径寸法より小さくされている。この環状の接触突部202の内周側には、例えば金属製とされた半導体モジュール204の基板が配置されている。これにより、回路構成体200が組み立てられた際には、接触突部202および半導体モジュール204の金属製の基板が開口穴112内に入り込んで、平坦な形状の筐体18と熱的に接触することができる。要するに、半導体モジュール204において、フランジ104を、半導体モジュール204の下端よりも所定量だけ上方に設けることで、フランジ104を開口穴112の周縁部であるケース110の底壁72に上方から当接させた状態において、半導体モジュール204の本体部分165を開口穴112内に差し入れることができる。それゆえ、特別な形状を設けない平坦な筐体18に対して、半導体モジュール204を、例えば熱伝導シート70を介して接触させることができる。
【0083】
(2)前記実施形態では、発熱部品が半導体モジュール12,102,162であったが、発熱部品はリレーやヒューズであってもよい。発熱部品がリレーやヒューズである場合、リレーやヒューズの筐体がケースの開口穴を通じて外部に露出して放熱対象に熱的に接触するようになっていてもよいが、リレーやヒューズの接続部に固定されるバスバーがケースの開口穴を通じて外部に露出して放熱対象に接触するようになっていてもよい。
【0084】
(3)前記実施形態2では、シール部材22の一部がフランジ104と開口穴112の周縁部(底壁72)との間で挟持されていたが、シール部材の全領域を環状のフランジによって開口穴の周縁部との間で挟持するようにしてもよい。
【0085】
(4)前記実施形態では、絶縁部材54が、ケースや放熱板に対してボルトにより固定されていたが、絶縁部材のケースへの固定方法はボルトに限定されるものではない。例えばケースの周壁において内周側に突出する爪部を設けて、絶縁部材が爪部を乗り越えることで絶縁部材と爪部とが係合して、絶縁部材がケースに固定されるようになっていてもよい。
【0086】
(5)前記実施形態では、熱伝導シート70が、発熱部品(半導体モジュール12,102,162)の下面に固着されていたが、発熱部品の下面に代えて、放熱板や筐体の上面に固着されてもよい。なお、リレーやヒューズ等、発熱部品の筐体が合成樹脂製とされる場合や、半導体モジュールとされる場合であっても、下面が合成樹脂材により覆われる場合には、熱伝導シートは必須なものではない。
【0087】
(6)例えば、前記実施形態1では、シール部材22がゴム等からなる断面が円形(O形状)のOリングにより構成されていたが、円形以外の断面を有する環状の弾性体(例えば、Dリング、Xリング、Tリング等)でもよいし、液体パッキン等でもよい。また、前記実施形態1では、シール部材22を収容する収容凹溝90が放熱板20に設けられていたが、放熱板に加えて、又は代えて、放熱板と対向するケースの底壁に設けられてもよい。同様に、前記実施形態2,3において、収容凹溝はフランジと上下方向で対向するケースの底壁にも設けられてもよいし、前記実施形態5において、収容凹溝は放熱板の凸部と水平方向で対向するケースの筒壁部にも設けられてもよい。
【符号の説明】
【0088】
10 回路構成体(実施形態1)
12 半導体モジュール(発熱部品)
14 開口穴
16 ケース
18 筐体(放熱対象)
20 放熱板(組付部材)
22 シール部材
24 主回路端子
26 ボルト孔
28 ナット
30 制御端子
32 上方突部
33 位置決め凹部
34 バスバー
36 ボルト挿通孔
38 ボルト
40 電線
42 圧着端子
44 ボルト孔
46 制御基板
48 コネクタ
50 ボルト挿通孔
52 スルーホール
54 絶縁部材
56 上底壁部
58 周壁部
60 貫通孔
62 下方突部
64 ボルト挿通孔
66 収容凹部
68 電線挿通孔
70 熱伝導シート(熱伝導部材)
72 底壁(周縁部)
74 周壁
75 位置決め凸部
76 内周壁部
78 外周壁部
80 中間壁部
82 ボルト挿通孔
84 ボルト穴
86 ボルト挿通孔
88 袋ナット
90 収容凹溝
92,94 ボルト
100 回路構成体(実施形態2)
102 半導体モジュール(発熱部品、組付部材)
104 フランジ
106 ボルト孔
108 収容凹溝
110 ケース
112 開口穴
114 内周側ボルト穴
116 外周側ボルト穴
118 放熱板
120 接触突部
122 ボルト穴
124 ボルト孔
126,128,130 ボルト
140 回路構成体(実施形態3)
142 接触突部
150 回路構成体(実施形態4)
152 ケース
154 放熱板(組付部材)
156 異種接合材(シール部材)
160 回路構成体(実施形態5)
162 半導体モジュール(発熱部品)
164 ケース
165 本体部分
166 環状フランジ
168 第1ボルト孔
170 第2ボルト孔
172 第1ボルト挿通孔
174 第2ボルト挿通孔
176 筒壁部
178 放熱板(組付部材)
180 凸部
182 (筒壁部の)内周面
184 (凸部の)外周面
186 ボルト穴
188 ボルト孔
190 第2ボルト
192 第1ボルト
200 回路構成体(
図14)
202 接触突部
204 半導体モジュール(発熱部品)