IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本メナード化粧品株式会社の特許一覧

<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-18
(45)【発行日】2024-12-26
(54)【発明の名称】水中油型乳化化粧料
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/9794 20170101AFI20241219BHJP
   A61K 8/60 20060101ALI20241219BHJP
   A61K 8/55 20060101ALI20241219BHJP
   A61K 8/44 20060101ALI20241219BHJP
   A61K 8/34 20060101ALI20241219BHJP
   A61K 8/06 20060101ALI20241219BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
A61K8/9794
A61K8/60
A61K8/55
A61K8/44
A61K8/34
A61K8/06
A61Q19/00
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020147692
(22)【出願日】2020-09-02
(65)【公開番号】P2022042314
(43)【公開日】2022-03-14
【審査請求日】2023-07-21
(73)【特許権者】
【識別番号】592262543
【氏名又は名称】日本メナード化粧品株式会社
(72)【発明者】
【氏名】森川 貴行
(72)【発明者】
【氏名】近松 歩美
【審査官】佐々木 典子
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第106389304(CN,A)
【文献】特開2017-119640(JP,A)
【文献】特開2015-168629(JP,A)
【文献】Cream,Mintel GNPD,2020年08月,http://www.gnpd.com,ID: 8047979
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00- 8/99
A61Q 1/00-90/00
Mintel GNPD
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の成分(a)~(e):
(a)米乳酸菌醗酵物 0.05~3.0重量%
(b)ショ糖パルミチン酸エステル及び/又はショ糖ステアリン酸エステル 0.05~3.0重量%
(c)水素添加リン脂質 0.5~1.0重量%
(d)ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル) 0.05~3.0重量%
(e)15重量%以上の多価アルコール
を含有することを特徴とする水中油型乳化化粧料。
【請求項2】
前記成分(e)がグリセリン、1,3-ブチレングリコール及びジグリセリンから選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項記載の水中油型乳化化粧料。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、米乳酸菌醗酵物、ショ糖脂肪酸エステル、水素添加リン脂質、N-アシルグルタミン酸エステル及び15重量%以上の多価アルコールを含有することを特徴とする水中油型乳化化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、化粧料にコクや保湿感等の使用感向上の目的で、様々な半固形又は固形の油性成分が配合されてきた。しかしながら、これらの油性成分を安定且つ多量に配合する為には、多量の乳化剤を使用する必要があり、結果的にべたつき感が生じるといった問題があった。
【0003】
また、塗布後の肌のしっとり感を向上させる目的で、エモリエント剤や多価アルコールが用いられてきたが、これらを多量に配合すると、べたつきを感じるようになり、満足する使用感が得られないという問題点があった。
【0004】
一方化粧料を塗布した後の肌に生じるツヤ感は、お手入れの実感を高めてくれるものである。このツヤ感と同時に、しっとり感とコクがありべたつきのない使用感を満足させる技術が求められている。ツヤに関する技術としては、セラミド類とポリグリセリン脂肪酸エステル等を併用した技術(特許文献1)やカルニチン類とシリコーンを併用した技術(特許文献2)、水酸基価が10以上200未満であるエステル化合物を用いた技術(特許文献3)が知られている。しかし、特許文献1は油中水型の化粧料であり、外相が油であるため油性感が強くべたつきが生じてしまい、特許文献2では、ツヤを感じるためにはシリコーンの配合量が増えコクが低下してしまう。また特許文献3の技術ではしっとり感やコクが満足できるものではないといった欠点があり、依然としてツヤ感と同時に、しっとり感とコクがありべたつきのない使用感を満足させる化粧料の開発が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2019-85390号公報
【文献】特開2017-81881号公報
【文献】再表2015/033757
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、コクがあり、しっとり感、ツヤ感に優れ、塗布後の肌にべたつきがない良好な使用感の水中油型乳化化粧料を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる実情に鑑み、本発明者らは鋭意検討した結果、米乳酸菌醗酵物、ショ糖脂肪酸エステル、水素添加リン脂質、N-アシルグルタミン酸エステル及び15重量%以上の多価アルコールを含有することを特徴とする水中油型乳化化粧料が、前記課題を解決することを見出し、本発明を完成した。
【0008】
即ち、本発明は、次の成分(a)~(e):
(a)米乳酸菌醗酵物
(b)ショ糖脂肪酸エステル
(c)水素添加リン脂質
(d)N-アシルグルタミン酸エステル
(e)15重量%以上の多価アルコール
を含有することを特徴とする水中油型乳化化粧料を提供するものである。
【0009】
また、本発明は、前記成分(b)がショ糖パルミチン酸エステル及び/又はショ糖ステアリン酸エステルである水中油型乳化化粧料を提供するものである。
【0010】
また、本発明は、前記成分(d)がラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)である水中油型乳化化粧料を提供するものである。
【0011】
また、本発明は、前記成分(e)がグリセリン、1,3-ブチレングリコール及びジグリセリンから選ばれる1種又は2種以上である水中油型乳化化粧料を提供するものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明の水中油型乳化化粧料は、米乳酸菌醗酵物、ショ糖脂肪酸エステル、水素添加リン脂質、N-アシルグルタミン酸エステル及び15重量%以上の多価アルコールを含有することにより、コクがあり、しっとり感、ツヤ感に優れ、塗布後の肌にべたつきがない良好な使用感の水中油型乳化化粧料である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の(a)米乳酸菌醗酵物は、米を乳酸菌で発酵させたもので、本発明の水中油型乳化化粧料において、乳化剤として機能するものである。(a)の作製に用いる米は、玄米、精米、加工米等のいずれであってもよく、特に制限はないが、一般には精米又は加工米が使用される。米の種類としては、粳米、もち米のいずれもが使用できる。また、前記乳酸菌としては、通常乳酸菌として認識される菌種であれば特段の限定なく用いることができ、具体的には、ラクトバチルス プランタラム(Lactobacillus Plantarum)、ラクトバチルス ブレビス(L.brevis)、ラクトバチルス カゼイ(L.casei)、ラクトバチルス セロビオサス(L.cellobiosus)、ラクトバチルス バシノステルカス(L.vaccinostercus)、ストレプトコッカス フェーカリス(Streptococcus faecalis)、バチルス コアギュランス(Bacillus coagulans)等が例示でき、中でも、ラクトバチルス プランタラム(Lactobacillus plantarum)が特に好ましい。
【0014】
また、本発明の(a)は化粧品原料としての市販品を利用することも出来る。この様な市販品としては、例えば、米のラクトバチルス プランタラムによる発酵物である、株式会社テクノーブル社製のラフリン(登録商標)AM―α等が好ましい。
【0015】
本発明の(a)米乳酸菌醗酵物の含有量は、特に制限はないが、好ましくは水中油型乳化化粧料全量に対して0.01~5.0重量%であり、より好ましくは0.05~3.0重量%である。0.01重量%未満であると、コクのある使用感、しっとり感、ツヤ感が十分に得られない場合がある。一方、5.0重量%を超えると、べたつき感が強くなる場合がある。
【0016】
本発明の(b)ショ糖脂肪酸エステルは、本発明の水中油型乳化化粧料において、乳化剤として機能するものであり、通常の化粧料に用いられるものであれば何れのものも用いることができる。具体的にはショ糖ラウリン酸エステル、ショ糖ミリスチン酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル、ショ糖オレイン酸エステル等が挙げられる。これらのショ糖脂肪酸エステルは、単独で使用しても良いし、2種類以上を組み合わせて用いることもできる。これらの中でも、成分(b)としてショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステルが好ましく、さらにショ糖ステアリン酸エステルがより好ましい。
【0017】
本発明の(b)ショ糖脂肪酸エステルは市販品を用いることが可能であり、ショ糖パルミチン酸エステルとしては三菱化学フーズ株式会社製のサーフホープ SE COSME C-1616、ショ糖ステアリン酸エステルとしては三菱化学フーズ株式会社製のサーフホープ SE COSME C-1816等が例示できる。
【0018】
本発明の(b)ショ糖脂肪酸エステルの含有量は、特に制限はないが、好ましくは水中油型乳化化粧料全量に対して0.01~5.0重量%であり、より好ましくは0.05~3.0重量%である。0.01重量%未満であると、十分な乳化特性が得られない場合がある。一方、5.0重量%を超えると、使用性に問題が生じる場合がある。
【0019】
本発明の(c)水素添加リン脂質は、安全性が高く、肌へのなじみが良くべたつきが少ない使用感をもたらす界面活性剤で、化粧品原料として使われているものであれば特に限定されるものではない。例えば水素添加大豆リン脂質、水素添加卵黄リン脂質、水素添加ホスファチジルコリン、水素添加ホスファチジルセリン、水素添加ホスファチジルイノシトール等が挙げられる。これらの水素添加リン脂質は、単独で使用しても良いし、2種類以上を組み合わせて用いることもできる。
【0020】
本発明の(c)水素添加リン脂質は市販品を用いることが可能であり、市販品の水素添加リン脂質の例としては、日光ケミカルズ株式会社製のレシノール S-10、レシノール S-10E、レシノール S-PIE、日油株式会社製のコートソーム NC-21等が挙げられる。
【0021】
本発明の(c)水素添加リン脂質の含有量は、特に制限はないが、好ましくは水中油型乳化化粧料全量に対して0.01~2.0重量%であり、より好ましくは0.5~1.0重量%である。0.01重量%未満であると、十分な保湿感とコクの向上が得られない場合がある。一方、2.0重量%を超えると、使用性に問題が生じる場合がある。
【0022】
本発明の(d)N-アシルグルタミン酸エステルは、抱水性が高く、保湿性に優れた油剤である。N-アシルグルタミン酸エステルは特に限定されないが、例えばラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)等が挙げられ、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)がより好ましい。これらのN-アシルグルタミン酸エステルは、単独で使用しても良いし、2種類以上を組み合わせて用いることもできる。市販品としては、例えば日本精化株式会社製のPlandool-LG1、Plandool-LG2、味の素株式会社製のエルデュウPS-203等が挙げられる。
【0023】
本発明の(d)N-アシルグルタミン酸エステルの含有量は、特に制限はないが、好ましくは水中油型乳化化粧料全量に対して0.05~3.0重量%であり、より好ましくは0.1~1.0重量%である。これらの範囲において、コクがあり塗布後にべたつきを感じることなく、しっとり感を感じる効果が十分に得られる。
【0024】
本発明の(e)15重量%以上の多価アルコールは、特に限定されないが、例えば、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、ジグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール等が挙げられる。中でも塗布後のしっとり感に優れている点から、グリセリン、1,3-ブチレングリコール及びジグリセリンが好ましく用いられる。これらの多価アルコールは、単独で使用しても良いし、2種類以上を組み合わせて用いることもできる。
【0025】
本発明の(e)多価アルコールの含有量は、水中油型乳化化粧料全量に対して15重量%以上含有することでしっとり感とツヤ感を高めることができる。
【0026】
本発明の水中油型乳化化粧料は、上記成分の他に、通常化粧料に用いられる成分として界面活性剤、水性成分、油性成分、水溶性高分子、酸化防止剤、紫外線吸収剤、キレート剤、防腐剤、着色剤、美容成分等を本発明の効果を損なわない範囲にて含有することができる。
【0027】
本発明の水中油型乳化化粧料の剤型は特に限定されないが、例えば、乳液、美容液、クリーム等が挙げられる。
【実施例
【0028】
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明の技術的範囲がこれらに限定されるものではない。なお、含有量については、他に指定のない限り重量%を表す。
【0029】
下記の表1~5に挙げた組成を有する水中油型乳化化粧料を調製し、20名の専門パネルにより、各化粧料を塗布した時の「コク感」、「しっとり感」、「ツヤ感」、「塗布後のべたつきのなさ」の評価を行った。
(調製方法)
成分1~4を80℃で均一に加温溶解し油相を得た。成分5~10を成分11に分散・溶解させ水相を得た。油相と水相を80℃に加熱し混合後、ホモミキサー(7000rpm、10分)を用いて均一に撹拌混合する。その後撹拌しながら冷却し、65℃で成分12を加えた後、30℃まで冷却して水中油型乳化化粧料を調製した。
(評価方法)
各試験項目について、専門パネルが評価し、以下の基準にて示した。
◎:20名中15名以上が良いと評価した。
○:20名中10~14名が良いと評価した。
△:20名中6~9名が良いと評価した。
×:20名中良いと評価した人が5名以下。
【0030】
【表1】
【0031】
表1の結果より、実施例1~5に示した米乳酸菌醗酵物を含有した水中油型乳化化粧料は、評価した全ての項目において満足する結果が得られた。一方、比較例1~3に示した結果より、米乳酸菌醗酵物を含有しない場合は、コク感やしっとり感、ツヤ感が悪く、満足する結果が得られなかった。
【0032】
【表2】
【0033】
表2の結果より、実施例6~11に示したショ糖脂肪酸エステルを含有した水中油型乳化化粧料は、評価した全ての項目において満足する結果が得られた。一方、比較例4~6に示した結果より、ショ糖脂肪酸エステルを含有しない場合は、しっとり感や塗布後のべたつきのなさが悪く、満足する結果が得られなかった。
【0034】
【表3】
【0035】
表3の結果より、実施例12~16に示した水素添加リン脂質を含有した水中油型乳化化粧料は、評価した全ての項目において満足する結果が得られた。一方、比較例7~9に示した結果より、水素添加リン脂質を含有しない場合は、コク感やしっとり感、塗布後のべたつきのなさが悪く、満足する結果が得られなかった。
【0036】
【表4】
【0037】
表4の結果より、実施例17~23に示したN-アシルグルタミン酸エステルを含有した水中油型乳化化粧料は、評価した全ての項目において満足する結果が得られた。一方、比較例10に示した結果より、N-アシルグルタミン酸エステルを含有しない場合は、コク感やしっとり感、塗布後のべたつきのなさが悪く、満足する結果が得られなかった。
【0038】
【表5】
【0039】
※1:レシノール S-PIE(日光ケミカルズ株式会社製)
※2:Plandool-LG1(日本精化株式会社製)
※3:ラフリン AM-α(株式会社テクノーブル社製)
※4:サーフホープ SE COSME C-1816(三菱化学フーズ株式会社製)
※5:サーフホープ SE COSME C-1616(三菱化学フーズ株式会社製)
※6:NIKKOL Decaglyn 1-SV(日光ケミカルズ株式会社製)
※7:Plandool-LG2(日本精化株式会社製)
【0040】
表5の結果より、実施例24~30に示した15重量%以上の多価アルコールを含有した水中油型乳化化粧料は、評価した全ての項目において満足する結果が得られた。一方、比較例11、12に示した結果より、多価アルコールの含有量が15重量%より少ない場合は、しっとり感やツヤ感が悪く、満足する結果が得られなかった。
【0041】
表1~5の結果から、本発明の構成要件を満たす実施例1~30の水中油型乳化化粧料では、使用性のすべての効果(コク感、しっとり感、ツヤ感、塗布後のべたつきのなさ)が優れていた。一方、本発明の構成要件を満たさない比較例1~12では、使用性のすべての効果を併せもつことができなかった。
【0042】
以下に、本発明のその他の実施例を示す。いずれも、上記と同様の評価において満足できる結果が得られた。
【0043】
(実施例31:乳液)
(成分) (重量%)
1.水素添加リン脂質※1 0.2
2.イソステアリン酸イソステアリル 2.0
3.スクワラン 3.0
4.ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)※2
0.2
5.カルボキシビニルポリマー 0.2
6.1,3-ブチレングリコール 10.0
7.グリセリン 10.0
8.米乳酸菌醗酵物※3 1.5
9.ショ糖ステアリン酸エステル※4 1.0
10.ヒアルロン酸ナトリウム 0.05
11.アスコルビン酸リン酸マグネシウム 0.01
12.メチルパラベン 0.1
13.精製水 残 余
14.水酸化カリウム 0.05
15.エタノール 5.0
16.香料 0.2
(調製方法)
成分1~4を80℃で加温溶解し油相とした。成分5~12を成分13に添加し、20分間分散した。その後、80℃まで加温しながら、さらに10分間分散して、成分14を添加して水相とした。油相と水相を混合後、ホモミキサーを7000rpmで5分間運転することで乳化した。その後、撹拌しながら冷却し、65℃で成分15、16を添加、30℃で冷却を停止させ乳液を調製した。
【0044】
(実施例32:クリーム)
(成分) (重量%)
1.水素添加リン脂質※8 0.3
2.スクワラン 10.0
3.ホホバ油 10.0
4.メドウフォーム油 5.0
5.ベヘニルアルコール 0.5
6.ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)※2
0.7
7.シアバター 1.0
8.ポリオキシエチレン(25)フィトスタノール 1.0
9.カルボキシビニルポリマー 0.3
10.キサンタンガム 0.05
11.1,3-ブチレングリコール 10.0
12.グリセリン 10.0
13.ジグリセリン 5.0
14.米乳酸菌醗酵物※3 1.0
15.ショ糖ステアリン酸エステル※4 0.5
16.ヒアルロン酸ナトリウム 0.05
17.グリチルリチン酸ジカリウム 0.05
18.メチルパラベン 0.1
19.精製水 残 余
20.水酸化カリウム 0.08
21.香料 0.2
※8:コートソーム NC-21(日油株式会社製)
(調製方法)
成分1~8を80℃で加温溶解し油相とした。成分9~18を成分19に添加し、20分間分散した。その後、80℃まで加温しながら、さらに10分間分散して、成分20を添加して水相とした。油相と水相を混合後、ホモミキサーを7000rpmで5分間運転することで乳化した。その後、撹拌しながら冷却し、65℃で成分21を添加、30℃で冷却を停止させクリームを調製した。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明によれば、米乳酸菌醗酵物とショ糖脂肪酸エステル、水素添加リン脂質、N-アシルグルタミン酸エステル及び15重量%以上の多価アルコールを併用することにより、コクがあり、しっとり感、ツヤ感に優れ、塗布後の肌にべたつきがない良好な使用感の水中油型乳化化粧料を提供できる。