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特許7606992作業領域推測方法、作業領域推測システムおよび作業領域推測プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-18
(45)【発行日】2024-12-26
(54)【発明の名称】作業領域推測方法、作業領域推測システムおよび作業領域推測プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/02 20240101AFI20241219BHJP
【FI】
G06Q50/02
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022002706
(22)【出願日】2022-01-12
(65)【公開番号】P2023102321
(43)【公開日】2023-07-25
【審査請求日】2024-02-22
(73)【特許権者】
【識別番号】720001060
【氏名又は名称】ヤンマーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100205350
【弁理士】
【氏名又は名称】狩野 芳正
(74)【代理人】
【識別番号】100117617
【弁理士】
【氏名又は名称】中尾 圭策
(72)【発明者】
【氏名】田中 徹士
【審査官】木村 慎太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-162053(JP,A)
【文献】特開2021-010301(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
圃場内を移動しながら農作業を行う作業車両が通過する複数の測位点において位置を測定した位置情報を取得することと、
前記複数の測位点のうちの、前記位置の測定の順番が連続する任意の2つの測位点の間の距離と、前記2つの測位点における測位時刻の時間間隔とを算出することと、
前記複数の測位点のうちの任意の2つの測位点を、前記距離が第1の閾値より短く、かつ、前記時間間隔が第2の閾値より短いときにノードとして連結した連結グラフのグラフ情報を生成することと、
前記連結グラフの部分グラフであって、密度が前記連結グラフの別の部分グラフより高い前記部分グラフであるコミュニティーを検出することと、
前記コミュニティーに基づいて、前記圃場内で前記作業車両が前記農作業を行った作業領域を推測することと、
前記作業領域を表す作業領域情報を外部に出力することと
を含む
作業領域推測方法。
【請求項2】
請求項1に記載の作業領域推測方法において、
前記検出することは、
前記連結グラフから前記部分グラフが分断されるまで、前記連結グラフのエッジを、前記複数の測位点のうちの任意の2つの測位点の間の最短経路に出現する回数が高い順に除外すること
を含む
作業領域推測方法。
【請求項3】
請求項1に記載の作業領域推測方法において、
前記検出することは、
前記連結グラフのノードのうち、エッジの総数が第3の閾値より低いノードを除外すること
を含む
作業領域推測方法。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の作業領域推測方法において、
前記連結グラフは、前記作業車両が動作を開始してから終了するまでに通過した測位点をノードとして含む
作業領域推測方法。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載の作業領域推測方法において、
前記出力することは、
前記作業領域の推測形状を地図情報に重ね合わせて表示すること
を含む
作業領域推測方法。
【請求項6】
圃場内を移動しながら農作業を行う作業車両が通過する複数の測位点において位置を測定した位置情報を取得する取得部と、
前記複数の測位点のうちの、前記位置の測定の順番が連続する任意の2つの測位点の間の距離と、前記2つの測位点における測位時刻の時間間隔とを算出する算出部と、
前記複数の測位点のうちの任意の2つの測位点を、前記距離が第1の閾値より短く、かつ、前記時間間隔が第2の閾値より短いときにノードとして連結した連結グラフのグラフ情報を生成する生成部と、
前記連結グラフの部分グラフであって、密度が前記連結グラフの別の部分グラフより高い前記部分グラフであるコミュニティーを検出する検出部と、
前記コミュニティーに基づいて、前記圃場内で前記作業車両が前記農作業を行った作業領域を推測する推測部と、
前記作業領域を表す作業領域情報を外部に出力する出力部と
を備える
作業領域推測システム。
【請求項7】
実行することによって所定の処理を実現するための作業領域推測プログラムであって、
前記処理は、
圃場内を移動しながら農作業を行う作業車両が通過する複数の測位点において位置を測定した位置情報を取得することと、
前記複数の測位点のうちの、前記位置の測定の順番が連続する任意の2つの測位点の間の距離と、前記2つの測位点における測位時刻の時間間隔とを算出することと、
前記複数の測位点のうちの任意の2つの測位点を、前記距離が第1の閾値より短く、かつ、前記時間間隔が第2の閾値より短いときにノードとして連結した連結グラフのグラフ情報を生成することと、
前記連結グラフの部分グラフであって、密度が前記連結グラフの別の部分グラフより高い前記部分グラフであるコミュニティーを検出することと、
前記コミュニティーに基づいて、前記圃場内で前記作業車両が前記農作業を行った作業領域を推測することと、
前記作業領域を表す作業領域情報を外部に出力することと
を含む
作業領域推測プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は作業領域推測方法、作業領域推測システムおよび作業領域推測プログラムに関し、例えば、農作業を行った作業領域の推測に好適に利用できるものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1(特許6946217号公報)には、圃場登録装置の特許が開示されている。この圃場登録装置は、位置情報記憶処理部と、圃場特定データ生成部とを含む。位置情報記憶処理部は、作業車両に搭載された測位装置が作業車両の移動中にGNSS(Global Navigation Satellite System:全球測位衛星システム)を利用して測位データを所定周期でサンプリングした複数の測位点の位置情報を取得する。圃場特定データ生成部は、複数の測位点の点群を凸包処理して圃場の形状を特定する。
【0003】
特許文献1の圃場登録装置は、作業領域が単一である場合には有効である。しかしながら、作業車両が複数の圃場の間で移動を行いながらこれら複数の圃場で農作業を行った場合などには、複数の測位点が、複数の圃場で農作業が行われた作業領域と、作業領域以外の道路などとにまたがっている。そして、これら複数の作業領域の形状をそれぞれ区別して特定するためには、地図情報を参照しながら、圃場外の測位点を検出して凸包処理の対象から除外する処理などの、手間のかかる作業が必要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許6946217号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記状況に鑑み、本開示は、作業車両が農作業を行った作業領域を効率よく推測するための作業領域推測方法、作業領域推測システムおよび作業領域推測プログラムを提供することを目的の1つとする。その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下に、(発明を実施するための形態)で使用される番号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、(特許請求の範囲)の記載と(発明を実施するための形態)との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、(特許請求の範囲)に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0007】
一実施の形態によれば、作業領域推測方法は、圃場(9)内を移動しながら農作業を行う作業車両(2)が通過する複数の測位点(P)において位置を測定した位置情報を取得すること(S01)と、複数の測位点(P)のうちの、位置の測定の順番が連続する任意の2つの測位点(P)の間の距離と、2つの測位点(P)における測位時刻の時間間隔とを算出すること(S02)とを含む。作業領域推測方法は、複数の測位点(P)のうちの任意の2つの測位点(P)を、距離が第1の閾値より短く、かつ、時間間隔が第2の閾値より短いときにノード(N)として連結した連結グラフのグラフ情報を生成すること(S03)と、連結グラフの部分グラフであって、密度が連結グラフの別の部分グラフより高い部分グラフであるコミュニティーを検出すること(S04)とをさらに含む。作業領域推測方法は、コミュニティーに基づいて、圃場(9)内で作業車両(2)が農作業を行った作業領域(81、82、83、84)を推測すること(S05)と、作業領域(81、82、83、84)を表す作業領域情報を外部に出力すること(S06)とをさらに含む。
【0008】
一実施の形態によれば、作業領域推測システム(1)は、取得部(421)と、算出部(422)と、生成部(423)と、検出部(424)と、推測部(425)と、出力部(426)とを備える。取得部(421)は、圃場(9)内を移動しながら農作業を行う作業車両(2)が通過する複数の測位点(P)において位置を測定した位置情報を取得する。算出部(422)は、複数の測位点(P)のうちの、位置の測定の順番が連続する任意の2つの測位点(P)の間の距離と、2つの測位点(P)における測位時刻の時間間隔とを算出する。生成部(423)は、複数の測位点(P)のうちの任意の2つの測位点(P)を、距離が第1の閾値より短く、かつ、時間間隔が第2の閾値より短いときにノード(N)として連結した連結グラフのグラフ情報を生成する。検出部(424)は、連結グラフの部分グラフであって、密度が連結グラフの別の部分グラフより高い部分グラフであるコミュニティーを検出する。推測部(425)は、コミュニティーに基づいて、圃場(9)内で作業車両(2)が農作業を行った作業領域(81、82、83、84)を推測する。出力部(426)は、作業領域(81、82、83、84)を表す作業領域情報を外部に出力する。
【0009】
一実施の形態によれば、作業領域推測プログラムは、実行することによって所定の処理を実現するためのプログラムである。この処理は、圃場(9)内を移動しながら農作業を行う作業車両(2)が通過する複数の測位点(P)において位置を測定した位置情報を取得すること(S01)と、複数の測位点(P)のうちの、位置の測定の順番が連続する任意の2つの測位点(P)の間の距離と、2つの測位点(P)における測位時刻の時間間隔とを算出すること(S02)とを含む。この処理は、複数の測位点(P)のうちの任意の2つの測位点(P)を、距離が第1の閾値より短く、かつ、時間間隔が第2の閾値より短いときにノード(N)として連結した連結グラフのグラフ情報を生成すること(S03)と、連結グラフの部分グラフであって、密度が連結グラフの別の部分グラフより高い部分グラフであるコミュニティーを検出すること(S04)とをさらに含む。この処理は、コミュニティーに基づいて、圃場(9)内で作業車両(2)が農作業を行った作業領域(81、82、83、84)を推測すること(S05)と、作業領域(81、82、83、84)を表す作業領域情報を外部に出力すること(S06)とをさらに含む。
【発明の効果】
【0010】
一実施の形態によれば、作業車両が農作業を行った作業領域を効率よく推測することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、一実施の形態による作業領域推測システムの一構成例を示す図である。
図2図2は、一実施の形態による作業領域推測装置の一構成例を示すブロック回路図である。
図3図3は、一実施の形態による作業領域推測方法の一構成例を示すフローチャートである。
図4A図4Aは、一実施の形態による連結グラフのグラフ情報の生成について説明するための図である。
図4B図4Bは、一実施の形態による連結グラフのグラフ情報の生成について説明するための図である。
図5A図5Aは、一実施の形態による連結グラフのグラフ情報の生成について説明するための図である。
図5B図5Bは、一実施の形態による連結グラフのグラフ情報の生成について説明するための図である。
図5C図5Cは、一実施の形態による連結グラフのグラフ情報の生成について説明するための図である。
図5D図5Dは、一実施の形態による連結グラフのグラフ情報の生成について説明するための図である。
図6図6は、一実施の形態によるコミュニティーの検出について説明するための図である。
図7A図7Aは、一実施の形態による作業領域の推測について説明するための図である。
図7B図7Bは、一実施の形態による作業領域の推測について説明するための図である。
図7C図7Cは、一実施の形態による作業領域の推測について説明するための図である。
図7D図7Dは、一実施の形態による作業領域の推測について説明するための図である。
図7E図7Eは、一実施の形態による作業領域の推測について説明するための図である。
図7F図7Fは、一実施の形態による作業領域の推測について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
添付図面を参照して、本開示による作業領域推測方法、作業領域推測システムおよび作業領域推測プログラムを実施するための形態を以下に説明する。
【0013】
(実施の形態)
図1に示すように、一実施の形態による作業領域推測システム1は、作業領域推測装置4を備える。作業領域推測システム1は、外部端末5をさらに備えてもよい。作業領域推測装置4と、外部端末5と、作業車両2に搭載された車載端末20とは、ネットワーク3を介して通信可能に接続されていてもよい。作業車両2は、圃場9A、9Bの中で移動しながら農作業などの作業を行う。作業車両2は、さらに、圃場9A、9Bの間で移動してもよい。以降、圃場9A、9Bを区別しないとき、これらを圃場9と総称する。
【0014】
図2に示すように、一実施の形態による作業領域推測装置4は、いわゆるコンピュータとして構成されていてもよい。すなわち、作業領域推測装置4は、バス41と、演算装置42と、記憶装置43と、通信装置44と、入出力装置45とを備える。バス41は、演算装置42、記憶装置43、通信装置44および入出力装置45を相互に通信可能に接続するように構成されている。
【0015】
演算装置42は、取得部421と、算出部422と、生成部423と、検出部424と、推測部425と、出力部426とを備える。記憶装置43は、作業領域推測プログラム記憶部431を備える。作業領域推測プログラム記憶部431は、作業領域推測プログラムを格納する。
【0016】
演算装置42は、作業領域推測プログラムを実行することによって、取得部421、算出部422、生成部423、検出部424、推測部425および出力部426のそれぞれの処理を実現する。言い換えれば、取得部421、算出部422、生成部423、検出部424、推測部425および出力部426のそれぞれは、演算装置42と記憶装置43とが協働して実現する処理を行う仮想的な機能ブロックである。これらの機能ブロックの処理については、後述する。
【0017】
作業領域推測プログラムは、外部の記録媒体430から読み出されて作業領域推測プログラム記憶部431に格納されてもよい。記録媒体430は、非一時的で有形の媒体(non-transitory and tangible media)であってもよい。
【0018】
通信装置44は、取得部421または出力部426によって制御されるなどして、ネットワーク3を介した無線通信および/または有線通信で、車載端末20および/または外部端末5を含む外部の装置と通信を行う。作業領域推測プログラムは、通信装置44によってネットワーク3を介して外部から受信されて作業領域推測プログラム記憶部431に格納されてもよい。
【0019】
入出力装置45は、使用者に情報を出力し、使用者が入力する操作を受け付ける。一例として、入出力装置45は、画像を出力する表示装置、音声を出力するスピーカー、押下操作を受け付けるボタン、音声入力を受け付けるマイクロフォン、タッチ操作を受け付けるとともに画像の出力を行うタッチパネルなどを含む。
【0020】
車載端末20は、測位装置と、通信装置とを備えており、測位装置がGNSS(Global Navigation Satellite System:全球測位衛星システム)を利用するなどして測定した位置を表す位置情報を、ネットワーク3を介して作業領域推測装置4へ送信するように構成されている。車載端末20は、演算装置がプログラムを実行して処理を実現するコンピュータとして構成されてもよい。
【0021】
外部端末5は、通信装置と、表示装置を備えており、作業領域推測装置4からネットワーク3を介して受信した情報を表示装置で出力するように構成されている。外部端末5は、演算装置がプログラムを実行して処理を実現するコンピュータとして構成されてもよい。
【0022】
図3のフローチャートを参照して、一実施の形態による作業領域推測方法の一構成例について説明する。言い換えれば、図3のフローチャートを参照して、一実施の形態による作業領域推測システム1の一動作例について説明する。さらに言い換えれば、図3のフローチャートは、一実施の形態による作業領域推測装置4が実行する作業領域推測プログラムの一構成例を示す。
【0023】
図3のフローチャートの処理が開始する前に、作業車両2の車載端末20の測位装置がその位置を測定して位置情報を取得する。車載端末20が位置情報を取得した地点を、測位点と呼ぶ。測位点は、作業車両2が圃場9で農作業をしながら通過した稼働軌跡または作業車両2が農作業を行わずに移動した移動軌跡に含まれる。車載端末20は、複数の時刻のそれぞれにおいて位置情報を取得し、位置情報を取得した測位時刻を表す測位時刻情報と対応付けて位置情報を記憶装置に格納する。車載端末20は、所定の周期で測位を行ってもよい。位置情報は、厳密には、対応する測位時刻における測位装置の位置を表すが、測位装置が作業車両2に固定されていれば、実質的にはその測位時刻における作業車両2の位置を表す。車載端末20は、作業車両2がキーオン操作によって動作を開始したときに位置情報の取得を開始する。また、車載端末20は、作業車両2がキーオフ操作によって動作を終了したときに位置情報の取得を終了し、記憶装置に格納した位置情報を、ネットワーク3を介して作業領域推測装置4へ送信する。作業領域推測装置4は、位置情報を受信するとき、図3のフローチャートの処理を開始する。
【0024】
図3のフローチャートの処理が開始すると、ステップS01が実行される。ステップS01において、作業領域推測装置4の取得部421が測位点の位置情報を取得する。より詳細には、取得部421は、車載端末20から送信された位置情報を、通信装置44を制御して受信し、記憶装置43に格納する。車載端末20が作業車両2の位置を測定して位置情報を取得する動作は、ステップS01において実行されてもよいし、ステップS01の前に実行されてもよい。
【0025】
それぞれの測位点の位置情報は、例えば、測位点の緯度および経度を含んでもよい。また、それぞれの測位点の位置情報に、測位を行った測位時刻を表す測位時刻情報に加えて、測位を行った順番を対応付けて記録してもよい。測位の順番は、測位時刻情報から算出してもよい。
【0026】
ステップS01の後、ステップS02が実行される。ステップS02において、作業領域推測装置4の算出部422が測位の順番が連続する2つの測位点について、距離および時間間隔を算出する。より詳細には、算出部422は、複数の測位点のうちの、測位の順番が連続する任意の2つの測位点の間の距離を、これら2つの測位点の位置情報に基づいて算出する。また、算出部422は、これら2つの測位点にそれぞれ対応付けられた2つの測位時刻の間の時間間隔を、これらの測位時刻に基づいて算出する。
【0027】
なお、車載端末20は、測位を所定の周期で周期的に行った場合は、時間間隔は既知としてその算出を省略してもよい。ただし、この場合も、GNSS信号の受信における不具合などが発生した可能性を考慮して、記録された測位時刻に基づいて時間間隔を算出してもよい。
【0028】
ステップS02の後、ステップS03が実行される。ステップS03において、作業領域推測装置4の生成部423が、複数の測位点のうちの、所定の条件を満たす2つの測位点を連結した連結グラフのグラフ情報を生成する。この条件は、第1の閾値に関する第1の条件と、第2の閾値に関する第2の条件とを含む。より詳細には、生成部423は、2つの測位点の間の距離が第1の閾値より短く、かつ、これら2つの測位点にそれぞれ対応付けられた2つの測位時刻の間の時間間隔が第2の閾値より短いときに、これら2つの測位点を連結する処理を行う。生成部423は、複数の測位点に含まれる任意の2つの測位点の組み合わせのそれぞれについてこの処理を行うことで、一部の測位点を連結した連結グラフを表すグラフ情報を生成する。ここで、グラフ情報は、連結グラフをコンピュータが扱える形式で表したデータである。グラフ情報は、例えば、連結グラフに含まれるノードおよびエッジのそれぞれを表す情報と、ノードおよびエッジの接続関係を表す情報とを含む。
【0029】
図4A図4Bとを参照して、一実施の形態による連結グラフのグラフ情報の生成について説明する。図4Aの例に示す第1の連結グラフは、ノードN10、N11、N12、N13、N14、N15を含む。以下、ノードN10~N15を区別しないとき、これらをノードNと総称する。図4Aの例において、これらのノードNは、作業車両2が移動しながら測位を行った複数の測位点を表している。図4AにおけるノードNのそれぞれの位置は、対応する測位点の位置を表し、これらのノードNの連結は、対応する2つの測位点における測位の順番が連続していることを表す。
【0030】
具体的には、図4Aの例において、ノードN10とノードN11とは連結されており、ノードN11とノードN12とは連結されており、ノードN12とノードN13とは連結されており、ノードN13とノードN14とは連結されており、ノードN14とノードN15とは連結されている。これらの連結は、ノードN10、N11、N12、N13、N14、N15のそれぞれに対応する測位点をこの順番で測位したことを表す。
【0031】
図4Aの境界線Cは、ノードN10を中心とする円の一部としての円弧である。言い換えれば、この円の内側にあるノードN11、N12、N14、N15は、ノードN10からの距離がこの円の半径より短い。反対に、この円の外側にあるノードN13は、ノードN10からの距離がこの円の半径より長い。
【0032】
図4Aの連結のうち、実線で描かれた連結は、ノードN10の測位時刻から所定の時間が経過する前に測位された測位点との連結を表す。反対に、一点鎖線で描かれた連結は、ノードN10の測位時刻から所定の時間が経過した後に測位された測位点との連結を表す。図4Aの例では、ノードN11、N12、N13、N14の測位は、ノードN10の測位時刻から所定の時間が経過する前に行われている。残るノードN15の測位は、ノードN10の測位時刻から所定の時間が経過した後に行われている。
【0033】
図4AのノードN10に注目すると、ノードN10からの距離が境界線Cの円の半径より短く、かつ、ノードN10の測位時刻からその測位時刻が所定の時間より短い、という条件を、ノードN11、N12、N14は満たし、残るノードN13、N15は満たさない。このことを、図4Bの第2の連結グラフのように表す。図4Bの例では、注目するノードN10が、上記の条件を満たすノードN11、N12、N14と連結されており、上記の条件を満たさないノードN13、N15とは連結されていない。
【0034】
なお、図4Aおよび図4Bの例では、図4Bの第2の連結グラフにおいてノードN10に連結されるノードN11、N12、N14を実線で描いている。反対に、図4Bの第2の連結グラフにおいてノードN10に連結されないノードN13、N15を破線で描いている。
【0035】
次に、図5A図5B図5Cおよび図5Dを参照して、一実施の形態による連結グラフのグラフ情報の生成について、より具体的に説明する。図5Aの例では、圃場9と、測位点P0、P1、P2、P3、P4、P5、P6、P7、P8、P9、P10、P11、P12とが描かれている。以下、測位点P0~P12を区別しないとき、これらを測位点Pと総称する。ここで、図5Aでは、実際には面積を持たない測位点Pを見やすくするために、測位点Pを中心とする円として描かれていることに留意されたい。このことは、後述する図5B図5Cおよび図5Dについても同様である。測位点P0は圃場9の外に配置されており、残る測位点P1~P12は圃場9の内側に配置されている。測位点P0~P12をこの順番に接続する矢印は、作業車両2が測位点P0~P12をこの順番に通過しながら測位を行ったことを表している。図5Aの例において、測位点Pそれぞれにおける測位は、所定の測位周期ごとに行われており、この測位周期は1分である。また、図5Aの例において、作業車両2は測位点P0からP12まで一定の速度で移動しながら通過しており、測位の順序が連続する2つの測位点Pの間の距離は5メートルである。ただし、これらの具体的な数値はあくまでも一例であって実施の形態を限定しない。
【0036】
図5Bは、最初に測位点P0に注目した段階で生成される連結グラフの一例を示している。ここで、境界線C0は、測位点P0を中心とした円である。この境界線C0の半径は、ある測位点Pを測位点P0に連結するか否かの判定に用いる第1の閾値である。図5Bの例において、第1の閾値は11メートルである。上述したとおり、一実施の形態において、注目している測位点P0とある測位点Pとを連結する条件に含まれる第1の条件は、測位点P0からある測位点Pまでの距離が第1の閾値より短いことである。図5Bの例では、測位点P1、P2、P8が第1の条件を満たしており、残る測位点P3~P7、P9~P12は第1の条件を満たしていない。なお、境界線C0は、測位点P7およびP9を表す円に重なっているものの、これらの円の中心点には届いていないので、注目している測位点P0から測位点P7またはP9までの距離は第1の閾値より長く、したがって測位点P7およびP9は第1の条件を満たしていないと判定される。
【0037】
上述したとおり、一実施の形態において、注目している測位点P0とある測位点Pとを連結する条件に含まれる第2の条件は、作業車両2が測位点P0で測位した測位時刻から、その測位点Pで測位した測位時刻までの時間間隔が、第2の閾値より短いことである。図5Bの例において、第2の閾値は、7分30秒である。図5Bの例では、測位点P1~P7が第2の条件を満たしており、残る測位点P8~P12は第2の条件を満たしていない。
【0038】
上述したとおり、一実施の形態において、注目している測位点P0とある測位点Pとを連結する条件は、第1の閾値に関する第1の条件と、第2の閾値に関する第2の条件とを含む。図5Bの例では、測位点P1、P2が第1の条件と第2の条件とを満たしている。図5Bの例では、図3のフローチャートのステップS03で生成する第2の連結グラフのエッジを太い実線で示している。より詳細には、図5Bの第2の連結グラフは、測位点P0と測位点P1とを連結するエッジと、測位点P0と測位点P2とを連結するエッジとを含む。
【0039】
なお、残る測位点P3~P12は第1の条件および/または第2の条件を満たしていないので、図5Bの第2の連結グラフに含まれない。図5Bでは、第1の条件および/または第2の条件を満たさない測位点P3~P12を破線で示している。
【0040】
図5Cは、最初に測位点P0に注目し、次に測位点P1に注目した段階で生成される第3の連結グラフの一例を示している。図5Cに示す第3の連結グラフは、太い実線で表したエッジと、細い破線で表したエッジとを含む。太い実線で表したエッジは、測位点P1と他の測位点Pとの連結を表す。細い破線で表したエッジは、図5Bに示した第2の連結グラフのエッジのうち、図5Cに示す第3の連結グラフに含まれないエッジである。
【0041】
図5Cの例において、境界線C1は、測位点P1を中心とした円である。この境界線C1の半径は、第1の条件に関する第1の閾値である。図5Cの例における第1の閾値は、図5Bを参照して説明した処理で用いた第1の閾値であり、一例として11メートルである。図5Cの例において、測位点P0、P2、P3、P7~P9は第1の閾値に関する第1の条件を満たしており、残る測位点P4~P6、P10~P12は第1の条件を満たしていない。なお、境界線C1は、測位点P6およびP10を表す円に重なっているものの、これらの円の中心点には届いていないので、注目している測位点P1から測位点P6またはP10までの距離は第1の閾値より長く、したがって測位点P6およびP10は第1の条件を満たしていないと判定される。
【0042】
図5Cの例において、第2の閾値は、図5Bを参照して説明した処理で用いた第2の閾値であり、一例として7分30秒である。図5Cの例では、測位点P0、P2~P8は第2の条件を満たしており、残る測位点P9~P12は第2の条件を満たしていない。
【0043】
図5Cの例において、測位点P0、P2、P3、P7、P8は第1の条件と第2の条件とを満たしている。図5Cの例では、図3のフローチャートのステップS03で生成する第3の連結グラフのうち、測位点P1と他の測位点Pとを連結するエッジを、太い実線で示している。より詳細には、図5Cの第3の連結グラフは、測位点P1と、測位点P0、P2、P3、P7およびP8とをそれぞれ連結するエッジを含む。図5Cに示す第3の連結グラフは、図5Bに示した第2の連結グラフのうちの、測位点P1に関係しないエッジである、測位点P0と測位点P2とを連結するエッジを、さらに含む。
【0044】
その後、測位点P2~P12のそれぞれを順次注目して、注目している測位点Pと、第1の閾値に関する第1の条件と、第2の閾値に関する第2の条件とを満たす測位点Pとを連結するエッジを追加した連結グラフを生成する。図5Dは、測位点P0~P12にそれぞれ注目して生成した連結グラフを合成した結果として生成される連結グラフの一例を示している。
【0045】
図3のフローチャートのステップS03の後、ステップS04が実行される。ステップS04において、作業領域推測装置4の検出部424が、連結グラフの中からコミュニティーを検出する。コミュニティーは、連結グラフのうち、他の部分と比較してノードが密に連結している部分グラフである。一実施の形態では、連結グラフのうちの、連結がより密な部分グラフを検出するために、いわゆるネットワーク分析の手法を用いる。
【0046】
図6を参照して、いわゆるネットワーク分析の手法を用いて、連結グラフからコミュニティーを検出する方法について説明する。図6の例に示す連結グラフは、ノードN21、N22、N23、N24、N25、N26と、エッジE1、E2、E3、E4、E5、E6、E7とを含んでいる。以下、ノードN21~N26を区別しないとき、これらをノードNと呼ぶ。また、エッジE1~E7を区別しないとき、これらをエッジEと呼ぶ。
【0047】
図6の例において、エッジE1は、ノードN21、N22を連結している。同様に、エッジE2は、ノードN22、N23を連結している。エッジE3は、ノードN21、N23を連結している。エッジE4は、ノードN23、N24を連結している。エッジE5は、ノードN24、N25を連結している。エッジE6は、ノードN24、N26を連結している。エッジE7は、ノードN25、N26を連結している。
【0048】
まず、連結グラフに含まれる任意の2つのノードの組み合わせのそれぞれについて、これら2つのノードの間をエッジに沿って移動するための最短経路を算出する。図6の例では、連結グラフに含まれる1つのノードNから、同じ連結グラフに含まれる別のノードNまで、同じ連結グラフに含まれるエッジEを介して移動するための、最短経路を求める方法が知られている。一例として、ノードN21からノードN22まで移動するための最短経路は、エッジE1である。同様に、ノードN21からノードN26まで移動するための最短経路は、エッジE3、E4、E6である。このような最短経路を、図6の例に示した連結グラフに含まれる任意の2つのノードNの組み合わせのそれぞれについて算出する。
【0049】
次に、連結グラフに含まれるエッジのそれぞれについて、算出した最短経路に出現する回数を算出する。図6の例において、エッジE1は、ノードN21とノードN22の間の最短経路に1度だけ出現するので、エッジE1が最短経路に出現する回数は1である。同様に、エッジE7が最短経路に出現する回数も1である。また、エッジE2は、ノードN22と、ノードN23、N24、N25、N26のそれぞれとの間の最短経路とに合計4回出現するので、エッジE2が最短経路に出現する回数は4である。同様に、エッジE3、E5、E6が最短経路に出現する回数も4である。さらに、エッジE4は、ノードN21と、ノードN24、N25、N26のそれぞれとの最短経路と、ノードN22と、ノードN24、N25、N26のそれぞれとの最短経路と、ノードN23と、ノードN24、N25、N26のそれぞれとの最短経路とに合計9回出現するので、エッジE4が最短経路に出現する回数は9である。
【0050】
次に、連結グラフに含まれるエッジのうち、最短経路に出現する回数が最大のエッジを検出する。図6の例において、最短経路に出現する回数が最大のエッジEは、エッジE4である。
【0051】
次に、連結グラフから、最短経路に出現する回数が最大のエッジを除外することで、連結グラフが分断されて、ノードのコミュニティーが検出される。図6の例において、最短経路に出現する回数が最大であるエッジE4を連結グラフから除外することで、ノードN21、N22、N23を含む第1のコミュニティー8Aと、ノードN24、N25、N26を含む第2のコミュニティー8Bとが検出される。
【0052】
なお、最短経路に出現する回数が最大のエッジを除外しても連結グラフが分断されない場合は、連結グラフが分断されるまで、最短経路に出現する回数が大きい順にエッジを除外し続けることで、ノードのコミュニティーが検出される。
【0053】
図3のフローチャートのステップS04の後、ステップS05が実行される。ステップS05において、作業領域推測装置4の推測部425が、ステップS04で検出したコミュニティーに基づいて、作業車両2が作業を行った作業領域を推測する。より詳細には、推測部425は、検出されたそれぞれのコミュニティーに含まれる測位点の位置情報に基づいて、これらの測位点の凸包または凹包を算出することで、それぞれのコミュニティーに対応する作業領域の位置および形状を推測する。
【0054】
一例として、図7Aに示す位置情報が取得された場合について説明する。図7Aにおいて、複数の点は作業車両2の位置を測位した複数の測位点を表し、複数の直線は作業車両2が作業せずに移動した移動軌跡と、作業車両2が農作業を行いながら移動した稼働軌跡とを表している。図7Aの位置情報に基づいて、図3のフローチャートのステップS02~S04が実行されることで、図7B図7C図7D図7Eにそれぞれ示した測位点のコミュニティーが検出される。その後、検出されたそれぞれのコミュニティーに含まれる測位点の凸包を算出することで、図7Fに示すように、それぞれのコミュニティーに対応する作業領域81、82、83、84の位置と形状とが推測される。
【0055】
図3のフローチャートのステップS05の後、ステップS06が実行される。ステップS06において、作業領域推測装置4の出力部426が、推測した作業領域を表す作業領域情報を出力する。より詳細には、出力部426は入出力装置45を制御して、推測した作業領域の位置と形状とを表す作業領域情報を外部に出力する。一例として、入出力装置45に含まれる表示装置やタッチパネルなどが、使用者が視覚的に認識できるように、作業領域の推測形状を表示してもよい。このとき、使用者が直感的に理解できるように、作業領域の推測形状を、作業領域を含む地域の地図情報に重ね合わせて表示してもよい。さらに、作業領域に含まれる測位点Pを、推測形状および地図情報に重ね合わせて表示してもよい。
【0056】
ステップS06の後、図3のフローチャートの処理は終了する。
【0057】
以上に説明したように、一実施の形態によれば、作業車両2が複数の測位点で測定した位置情報に基づいて、作業領域の外にある測位点を自動的に除外することによって、作業領域を効率よく推測することができる。
【0058】
(変形例、その1)
上述した第1の実施の形態では、図3のフローチャートのステップS04において、いわゆるネットワーク分析の手法を用いて、ノード間の最短経路に出現する回数が最も多いエッジを除外することでコミュニティーを検出する構成例を、図6を参照して説明した。この構成例の変形例として、図3のフローチャートのステップS03で生成した連結グラフに含まれるノードのそれぞれにおけるエッジの総数が所定の閾値より少ないノードを除外することでコミュニティーを検出する構成例について説明する。
【0059】
図5Dに示した連結グラフの例では、ノードとしての測位点P0のエッジ総数は2であり、ノードとしての測位点P4、P9、P12のエッジ数は4であり、ノードとしての測位点P1のエッジ数は5であり、ノードとしての測位点P3、P5、P8、P10、P11のエッジ数は6であり、ノードとしての測位点P2のエッジ数は7であり、ノードとしての測位点P6、P7のエッジ数は9である。ここで、ノードのエッジ総数の閾値を、例えば3とすると、圃場9の外側にあるノードとしての測位点P0と、圃場9の内側にあるノードとしての測位点P1~P12とが区別される。このことは、作業車両2が圃場9の外側で農作業を行わずに移動を行うときにはその移動軌跡が細い一本道になる確率が高く、作業車両2が圃場9の内側で農作業を行いながら移動するときにはその稼働軌跡に複数の互いに平行で隣接する線を含む確率が高い、という違いによる。エッジの総数が閾値より小さいノードとしての測位点P0を連結グラフから除外することで、連結グラフに残ったノードとしての測位点P1~P12からなるコミュニティーが検出される。
【0060】
なお、ノードのエッジ総数の閾値は、予め、過去に取得した位置情報に基づいて適切な値に設定してもよい。
【0061】
(変形例、その2)
上述した第1の実施の形態では、図3のフローチャートのステップS06において、推測した作業領域を表す作業領域情報を作業領域推測装置4が表示することによって出力する構成について説明した。この構成の一変形例として、作業領域情報を外部端末5が表示することによって出力してもよい。この場合は、作業領域推測装置4の出力部426が通信装置44を制御することによって、作業領域情報を、ネットワーク3を介して外部端末5に送信する。外部端末5の通信装置は作業領域情報を受信し、外部端末5の表示装置は作業領域情報を外部に出力する。このとき、使用者が直感的に理解できるように、作業領域の推測形状を、作業領域を含む地域の地図情報に重ね合わせて表示してもよい。さらに、作業領域に含まれる測位点Pを、推測形状および地図情報に重ね合わせて表示してもよい。
【0062】
以上、発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。また、実施の形態に説明したそれぞれの特徴は、技術的に矛盾しない範囲で自由に組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0063】
1 作業領域推測システム
2 作業車両
20 車載端末
3 ネットワーク
4 作業領域推測装置
41 バス
42 演算装置
421 取得部
422 算出部
423 生成部
424 検出部
425 推測部
426 出力部
43 記憶装置
430 記録媒体
431 作業領域推測プログラム記憶部
44 通信装置
45 入出力装置
5 外部端末
8A、8B コミュニティー
81、82、83、84 作業領域
9、9A、9B 圃場
C、C0、C1 境界線
E1、E2、E3、E4、E5、E6、E7 エッジ
N10、N11、N12、N13、N14、N15 ノード
N21、N22、N23、N24、N25、N26 ノード
P0、P1、P2、P3、P4、P5、P6、P7、P8、P9、P10、P11、P12 測位点
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図5C
図5D
図6
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図7F