(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-18
(45)【発行日】2024-12-26
(54)【発明の名称】アップリンク制御情報(UCI)フィールドの確定方法及び関連装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/21 20230101AFI20241219BHJP
H04W 28/04 20090101ALI20241219BHJP
H04W 28/06 20090101ALI20241219BHJP
【FI】
H04W72/21
H04W28/04 110
H04W28/06 110
(21)【出願番号】P 2022526207
(86)(22)【出願日】2020-06-04
(86)【国際出願番号】 CN2020094401
(87)【国際公開番号】W WO2021088361
(87)【国際公開日】2021-05-14
【審査請求日】2023-05-12
(31)【優先権主張番号】201911083760.2
(32)【優先日】2019-11-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100096921
【氏名又は名称】吉元 弘
(72)【発明者】
【氏名】シュ、ジン
(72)【発明者】
【氏名】リン、ヤナン
【審査官】齋藤 浩兵
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0103943(US,A1)
【文献】Panasonic,HARQ-ACK codebook for CBG-based transmission[online],3GPP TSG RAN WG1 #91 R1-1720498,2017年12月01日,[retrieved on 2024.07.05], Retrieved from the Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_91/Docs/R1-1720498.zip>
【文献】Huawei, HiSilicon,UCI enhancements for URLLC[online],3GPP TSG RAN WG1 #96b R1-1903955,2019年04月12日,[retrieved on 2024.07.05], Retrieved from the Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_96b/Docs/R1-1903955.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アップリンク制御情報(UCI)フィールドの確定方法であって、
前記UCIフィールドの確定方法は、端末が少なくとも2つの混合自動再送要求-確認応答(HARQ-ACK)フィードバック構成を受信することと、
前記端末が第一ダウンリンク制御情報(DCI)を受信することとを含み、
前記第一DCIにおける第一情報フィールドの長さは前記少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成によって確定され、前記第一情報フィールドは前記第一DCIにおけるアップリンク制御フィードバックに関連するフィールドであ
り、
前記端末の第一情報は前記第一DCIに対応する目標HARQ-ACKフィードバック構成を指示するために用いられ、前記目標HARQ-ACKフィードバック構成は前記少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成のうちの1つであり、
前記第一情報フィールドはダウンリンク・アサインメント・インデックス(DAI)フィールドを含み、
前記目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応する物理ダウンリンク共有チャネル-HARQ-ACK-Codebook(PDSCH-HARQ-ACK-Codebook)がセミスタティックである場合に、前記DAIフィールドにおける情報は解析されないか、もしくは、前記DAIフィールドにおける情報はPDSCH割り当て以外の意味に解析され、
前記目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応するPDSCH-HARQ-ACK-Codebookがダイナミックである場合に、前記DAIフィールドにおける情報は解析され、且つ解析される情報は少なくともHARQ-ACKフィードバックにおけるHARQ-ACKマッピング順序を確定するために用いられ、
又は、
前記第一情報フィールドは物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソース指示フィールド、もしくはPDSCH-HARQフィードバックタイミング指示フィールドを含み、
前記目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応する目標第一情報フィールドの長さが前記第一DCIにおける第一情報フィールドの長さに等しい場合に、前記第一DCIにおける第一情報フィールドにおける全てのビットは解析され、
前記目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応する前記目標第一情報フィールドの長さが前記第一DCIにおける第一情報フィールドの長さより小さい場合に、前記第一DCIにおける第一情報フィールドにおけるx_A個の最上位ビットもしくはx_A個の最下位ビットは解析され、x_Aは前記目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応する前記目標第一情報フィールドの長さである、
ことを特徴とするUCIフィールドの確定方法。
【請求項2】
前記第一DCIにおける第一情報フィールドは、ダウンリンク・アサインメント・インデックス(DAI)フィールド、物理アップリンク制御チャネルリソース指示(PUCCH-resource-indicator)フィールド、及び物理ダウンリンク共有チャネル-混合自動再送要求フィードバックタイミング指示(PDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator)フィールドのうちの任意の1つを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のUCIフィールドの確定方法。
【請求項3】
前記第一DCIにおける第一情報フィールドの長さは少なくとも2つの参照第一情報フィールドの長さのうちの最大値であり、前記少なくとも2つの参照第一情報フィールドは前記少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成と一対一で対応する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のUCIフィールドの確定方法。
【請求項4】
前記第一情報は、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)、DCIフィールド、及び、リソースセット(CORESET)/検索空間(Search space)のうちの任意の1つを含む、
ことを特徴とする請求項
1に記載のUCIフィールドの確定方法。
【請求項5】
アップリンク制御情報(UCI)フィールドの確定方法であって、
前記UCIフィールドの確定方法は、ネットワークデバイスが端末に少なくとも2つの混合自動再送要求-確認応答(HARQ-ACK)フィードバック構成を送信することと、
前記ネットワークデバイスが前記端末に第一ダウンリンク制御情報(DCI)を送信することとを含み、
前記第一DCIにおける第一情報フィールドの長さは前記少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成によって確定され、前記第一情報フィールドは前記第一DCIにおけるアップリンク制御フィードバックに関連するフィールドであ
り、
前記端末の第一情報は前記第一DCIに対応する目標HARQ-ACKフィードバック構成を指示するために用いられ、前記目標HARQ-ACKフィードバック構成は前記少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成のうちの1つであり、
前記第一情報フィールドはダウンリンク・アサインメント・インデックス(DAI)フィールドを含み、
前記目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応する物理ダウンリンク共有チャネル-HARQ-ACK-Codebook(PDSCH-HARQ-ACK-Codebook)がセミスタティックである場合に、前記DAIフィールドにおける情報は解析されないか、もしくは、前記DAIフィールドにおける情報はPDSCH割り当て以外の意味に解析され、
前記目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応するPDSCH-HARQ-ACK-Codebookがダイナミックである場合に、前記DAIフィールドにおける情報は解析され、且つ解析される情報は少なくともHARQ-ACKフィードバックにおけるHARQ-ACKマッピング順序を確定するために用いられ、
又は、
前記第一情報フィールドは物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソース指示フィールド、もしくはPDSCH-HARQフィードバックタイミング指示フィールドを含み、
前記目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応する目標第一情報フィールドの長さが前記第一DCIにおける第一情報フィールドの長さに等しい場合に、前記第一DCIにおける第一情報フィールドにおける全てのビットは解析され、
前記目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応する前記目標第一情報フィールドの長さが前記第一DCIにおける第一情報フィールドの長さより小さい場合に、前記第一DCIにおける第一情報フィールドにおけるx_A個の最上位ビットもしくはx_A個の最下位ビットは解析され、x_Aは前記目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応する前記目標第一情報フィールドの長さである、
ことを特徴とするUCIフィールドの確定方法。
【請求項6】
前記第一DCIにおける第一情報フィールドは、ダウンリンク・アサインメント・インデックス(DAI)フィールド、物理アップリンク制御チャネルリソース指示(PUCCH-resource-indicator)フィールド、及び物理ダウンリンク共有チャネル-混合自動再送要求フィードバックタイミング指示(PDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator)フィールドのうちの任意の1つを含む、
ことを特徴とする請求項
5に記載のUCIフィールドの確定方法。
【請求項7】
前記第一DCIにおける第一情報フィールドの長さは少なくとも2つの参照第一情報フィールドの長さのうちの最大値であり、前記少なくとも2つの参照第一情報フィールドは前記少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成と一対一で対応する、
ことを特徴とする請求項
5又は請求項
6に記載のUCIフィールドの確定方法。
【請求項8】
前記第一情報は、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)、DCIフィールド、及び、リソースセット(CORESET)/検索空間(Search space)のうちの任意の1つを含む、
ことを特徴とする請求項
5に記載のUCIフィールドの確定方法。
【請求項9】
アップリンク制御情報(UCI)フィールドの確定装置であって、処理ユニットと通信ユニットを含み、
前記処理ユニットは、前記通信ユニットに請求項1~
4のいずれか一項に記載のUCIフィールドの確定方法を実行させるように構成されている、
ことを特徴とするUCIフィールドの確定装置。
【請求項10】
アップリンク制御情報(UCI)フィールドの確定装置であって、処理ユニットと通信ユニットを含み、
前記処理ユニットは、前記通信ユニットに請求項
5~8のいずれか一項に記載のUCIフィールドの確定方法を実行させるように構成されている、
ことを特徴とするUCIフィールドの確定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は通信技術分野に関し、具体的に、アップリンク制御情報(UCI)フィールドの確定方法及び関連装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)リリース8(Release-8、R8)無線通信システムにおいて、ダイナミック・スケジューリング(dynamic scheduling)、ダウンリンクの多重入出力(multiple input multiple output、MIMO)伝送及び混合自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat reQuest、HARQ)などの技術をサポートするために、端末は物理アップリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)及び物理アップリンク共有チャネル(physical uplink share channel、PUSCH)を介して、多種類のアップリンク制御情報(uplink control information、UCI)を基地局にフィードバックする必要がある。上記UCIの例としては、チャネル品質指示、コーディングマトリクス指示、及び、HARQのための確認情報などが挙げられる。具体的に、PUSCHを介してフィードバックされるUCIは、チャネル品質情報(channel quality information、CQI)、RI(Rank Indication)及び混合自動再送要求-確認応答(HARQ-acknowledgment、HARQ-ACK)を含む。
【0003】
アップリンク制御情報(UCI)フィールドはアップリンク制御フィードバックに関連するフィールドである。UCIフィールドは対応のHARQ-ACKコードブック(Codebook)構成に適用されるべきである。即ち、UCIフィールドは、対応のHARQ-ACKコードブックをサポートできるように設計される。
【発明の概要】
【0004】
本発明の実施形態において、アップリンク制御情報(UCI)フィールドの確定方法及び関連装置が提供される。1つのダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)を介してHARQ-ACKフィードバック構成が動的に切り替えられることで、複数のHARQ-ACKフィードバック構成がアップリンク制御フィードバッククに関連する1つのフィールドを共有することによって、シグナリングオーバーヘッドの減少を目的とする。
【0005】
第一様態において、本発明の実施形態では、アップリンク制御情報(UCI)フィールドの確定方法が提供される。当該方法は以下の内容を含む。
端末が少なくとも2つの混合自動再送要求-確認応答(HARQ-ACK)フィードバック構成を受信し、端末が第一ダウンリンク制御情報(DCI)を受信する。第一DCIにおける第一情報フィールドの長さは少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成によって確定され、第一情報フィールドは第一DCIにおけるアップリンク制御フィードバックに関連するフィールドである。
【0006】
第二様態において、本発明の実施形態では、アップリンク制御情報(UCI)フィールドの確定方法が提供される。当該方法は以下の内容を含む。
ネットワークデバイスが端末に少なくとも2つの混合自動再送要求-確認応答(HARQ-ACK)フィードバック構成を送信し、ネットワークデバイスが端末に第一ダウンリンク制御情報(DCI)を送信する。第一DCIにおける第一情報フィールドの長さは少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成によって確定され、第一情報フィールドは第一DCIにおけるアップリンク制御フィードバックに関連するフィールドである。
【0007】
第三様態において、本発明の実施形態では、アップリンク制御情報(UCI)フィールドの確定装置が提供される。当該装置は処理ユニットと通信ユニットを含む。
処理ユニットは、少なくとも2つの混合自動再送要求-確認応答(HARQ-ACK)フィードバック構成を受信し、且つ第一ダウンリンク制御情報(DCI)を受信するように構成されている。第一DCIにおける第一情報フィールドの長さは少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成によって確定され、第一情報フィールドは第一DCIにおけるアップリンク制御フィードバックに関連するフィールドである。
【0008】
第四様態において、本発明の実施形態では、アップリンク制御情報(UCI)フィールドの確定装置が提供される。当該装置は処理ユニットと通信ユニットを含む。
処理ユニット、端末に少なくとも2つの混合自動再送要求-確認応答(HARQ-ACK)フィードバック構成を送信し、且つ端末に第一ダウンリンク制御情報(DCI)を送信するように構成されている。第一DCIにおける第一情報フィールドの長さは少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成によって確定され、第一情報フィールドは第一DCIにおけるアップリンク制御フィードバックに関連するフィールドである。
【0009】
第五様態において、本発明の実施形態では、端末が提供される。当該端末はプロセッサ、メモリ、通信インターフェース、及び、1つ又は複数のプログラムを含む。1つ又は複数のプログラムは上記メモリに記憶されており、且つ上記プロセッサによって実行されるように構成されている。上記プログラムは本発明の実施形態の第一様態における任意の方法における操作を実行するために用いられる命令を含む。
【0010】
第六様態において、本発明の実施形態では、ネットワークデバイスが提供される。当該ネットワークデバイスはプロセッサ、メモリ、通信インターフェース、及び1つ又は複数のプログラムを含む。1つ又は複数のプログラムは上記メモリに記憶されており、且つ上記プロセッサによって実行されるように構成されている。上記プログラムは本発明の実施形態の第二様態における任意の方法における操作を実行するために用いられる命令を含む。
【0011】
第七様態において、本発明の実施形態では、チップが提供される。当該チップはプロセッサを含む。プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、当該チップが取り付けられたデバイスに本発明の実施形態の第一様態又は第二様態における任意の方法に記載の操作の一部又は全部を実行させる。
【0012】
第八様態において、本発明の実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。当該コンピュータ可読記憶媒体は、電子データ交換のために用いられるコンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムはコンピュータに本発明の実施形態の第一様態又は第二様態における任意の方法に記載の操作の一部又は全部を実行させる。
【0013】
第九様態において、本発明の実施形態では、コンピュータプログラムが提供される。当該コンピュータプログラムは実行可能で、コンピュータに本発明の実施形態の第一様態又は第二様態における任意の方法に記載の操作の一部又は全部を実行させる。当該コンピュータプログラムはソフトウェアインストールパッケージであることができる。
【0014】
本発明の実施形態において、端末はまずネットワークデバイスによって送信される少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成を受信し、次に、ネットワークデバイスによって送信される第一DCIを受信する。第一DCIにおけるアップリンク制御フィードバックと関連する第一情報フィールドの長さは少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成によって確定される。第一DCIにおける第一情報フィールドの長さは端末によって受信される複数のHARQ-ACKフィードバック構成によって確定されるため、当該第一情報フィールドは複数のHARQ-ACKフィードバック構成のうちの任意の1つをサポートすることができる。それで、1つのDCIを介してHARQ-ACKフィードバック構成が動的に切り替えられることができ、複数のHARQ-ACKフィードバック構成がアップリンク制御フィードバックと関連するフィールドを共有することができる。それはシグナリングオーバーヘッドの減少に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本発明の実施形態における技術的解決策をより明確に説明するために、以下、実施形態又は従来技術の説明に必要な図面を簡単に紹介する。明らかに、説明される図面は本発明のいくつかの実施形態に過ぎず、当業者にとって、創造的な努力なしに、これらの図面によって他の図面を得ることができる。
【
図1】
図1は、本発明の実施形態において設計される通信システムを示す概略図である。
【
図2A】
図2Aは、本発明の実施形態に係るアップリンク制御情報(UCI)フィールドの確定方法を示すフローチャートである。
【
図2B】
図2Bは、本発明の実施形態に係る別のUCIフィールドの確定方法を示すフローチャートである。
【
図2C】
図2Cは、本発明の実施形態に係るもう1つのUCIフィールドの確定方法を示すフローチャートである。
【
図2D】
図2Dは、本発明の実施形態に係る他のUCIフィールドの確定方法を示すフローチャートである。
【
図3】
図3は、本発明の実施形態に係る端末の構造を示す概略図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施形態に係るネットワークデバイスの構造を示す概略図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施形態に係るUCIフィールドの確定装置の機能ユニットの構成を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、本発明の実施形態に係る別のUCIフィールドの確定装置の機能ユニットの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
当業者が本発明の本発明の技術的解決策をより良く理解できるように、以下、本発明の実施形態の図面を参照しながら本発明の実施形態の技術的解決策を明晰に、全面的に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本発明の一部の実施形態だけのものであり、全ての実施形態ではない。本発明に記載された実施形態に基づいて、当業者が創造的な努力なしに得ることができるすべての他の実施形態は、皆本発明の保護範囲に属する。
【0017】
本発明の明細書と請求項及び図面における「第一」「第二」などの用語は特定のシーケンスの説明のためではなく、異なる対象を区別するために用いられる。また、「含む」、「備える」又は他のいかなるバリアントなどの用語は非排他的な含みをカバーすることを意図する。例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又はデバイスは、リストされたステップ又はユニットに限定されず、選択的に、リストされていない他のステップ又はユニットを含み、又は選択的に、これらのプロセス、方法、システム、製品又はデバイスの固有の他のステップ又はユニットを含むことができる。
【0018】
本明細書に言及される「実施形態」は、実施形態と結びついて説明される特定の特徴、構造、又は特性は本発明の少なくとも一つの実施形態に含まれることができることを意味する。明細書のいかなるところに現れる当該言葉は必ずしも同じ実施形態を示すとは限らず、他の実施形態と矛盾する独立の実施形態又は選択可能な実施形態ではない。当業者は、本明細書に記載される実施形態は他の実施形態と組み合わせることができることを明示的に又は暗示的に理解することができる。
【0019】
本発明の実施形態の技術的解決策は様々な通信システムに適用されることができる。例えば、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション(Global System of Mobile communication、GSM)、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、広帯域符号分割多重接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex、TDD)システム、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunication System、UMTS)、WiMAX(worldwide interoperability for microwave access)通信システム、将来の5G(5-Generation)通信システム、又はニューラジオ(New Radio、NR)システムなどが挙げられる。
【0020】
本発明の実施形態における端末は、ユーザー機器(User Equipment、UE)、アクセス端末、ユーザーユニット、ユーザーステーション、モバイルステーション、移動局、リモートステーション、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザー端末、端末、無線通信デバイス、ユーザーエージェント、又はユーザーデバイスを指すことができる。端末はさらに、セルラー電話、コードレス電話、SIP(Session Initiation Protocol)電話、WLL(Wireless Local Loop)ステーション、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、無線通信機能を備えたハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、又はワイヤレスモデムに接続されている他の処理装置、中継デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおける端末デバイス又は将来の進化のPLMN(Public Land Mobile Network)における端末などであることができる。本発明の実施形態では、これに対して限定しない。
【0021】
本発明の実施形態におけるネットワークデバイスは端末と通信するデバイスであることができる。当該ネットワークデバイスは、GSM又はCDMAシステムにおけるベーストランシーバ基地局(Base Transceiver Station、BTS)であってもよく、WCDMAシステムにおけるノードB(NodeB、NB)であってもよく、さらに、LTEシステムにおける進化型ノードB(evolutional Node B、eNB又はeNodeB)であってもよく、クラウド無線アクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network、CRAN)における無線コントローラであってもよい。又は、当該ネットワークデバイスは中継デバイス、アクセスポイント、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおけるネットワークデバイス又は将来の進化のPLMNネットワークにおけるネットワークデバイス、5Gシステムにおける基地局の一つ又は複数の(マルチアンテナパネルを含む)アンテナパネルであってもよく、又は、ベースバンド装置(base band unit、BBU)もしくは分散ユニット(distributed unit、DU)などのような、5G基地局(Next generation base station、gNB)又は送信ポイント(transmission point)を構成するネットワークノードなどであってもよい。本発明の実施形態では、これに対して限定しない。
【0022】
いくつかのデプロイメントにおいて、gNBは集中型ユニット(centralized unit、CU)とDUを含むことができる。gNBはアクティブアンテナユニット(active antenna unit、AAU)をさらに含むことができる。CUはgNBの一部の機能を実行し、DUはgNBのその他の機能を実行する。例えば、CUは非リアルタイムプロトコルとサービス(non-real-time protocols and services)の処理を担当し、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)層、とPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層の機能を実行する。DUは物理層プロトコルとリアルタイムサービスの処理を担当し、無線リンク制御(radio link control、RLC)層、メディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)層と物理(physical、PHY)層の機能を実行する。AAUはPHY層の処理機能、無線周波数処理機能とアクティブアンテナの関連機能の一部を実行する。RRC層の情報は最終的にPHY層の情報に変換され、又はPHY層の情報から変換されるため、このアーキテクチャのもとでは、上位層シグナリング、例えば、RRC層シグナリングは、DU又はDU+AAUによって送信されると考えられてもよい。ネットワークデバイスは、CUノード、DUノード、AAUノードのうちの一つ又は複数を含むデバイスであることができる。この他、CUは無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)におけるネットワークデバイスに分けられてもよく、又はコアネットワーク(core network、CN)におけるネットワークデバイスに分けられてもよい。本発明の実施形態では、これに対して限定しない。
【0023】
本発明の実施形態において、端末又はネットワークデバイスは、ハードウェア層、ハードウェア層上で作動するオペレーティングシステム層、及びオペレーティングシステム層上で作動するアプリケーション層を含む。当該ハードウェア層は、中央処理装置(central processing unit、CPU)、メモリ管理装置(memory management unit、MMU)とメモリ(メインメモリとも呼ばれる)などのハードウェアを含む。当該オペレーティングシステムは、プロセス(process)を介してサービス処理を実現するコンピュータオペレーティングシステムの任意の一つ又は複数であることができる。例えば、Linuxオペレーティングシステム、Unixオペレーティングシステム、Androidオペレーティングシステム、iOSオペレーティングシステム又はwindowsオペレーティングシステムなどが挙げられる。当該アプリケーション層は、ブラウザー、連絡先リスト、文書作成ソフトウェア、インスタントメッセージソフトウェアなどのアプリケーションを含む。また、本発明の実施形態は、本発明の実施形態に係る方法の実行主体の具体的な構造を特に限定せず、本発明の実施形態に係る方法のコードが記録されたプログラムを実行することによって、本発明の実施形態に係る方法により通信を行うことができる実行主体であればいい。例えば、本発明の実施形態に係る方法の実行主体は、端末であることができ、又は、端末におけるプログラムを呼び出して実行することができる機能モジュールであることができる。
【0024】
また、本発明の各態様又は特徴は方法、装置、又は、標準的なプログラミング及び/又はエンジニアリング技術を使用する製品として実装され得る。本発明に使用される「製品」という用語は、いかなるコンピュータ可読装置、キャリア、又は媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含する。例えば、コンピュータ可読媒体は、磁気記憶装置(例えば、ハードディスク、フロッピーディスク又はテープなど)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(compact disk、CD)、デジタル多用途ディスク(digital versatile disc、DVD)など)、スマートカード及びフラッシュメモリ装置(例えば、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(Erasable Programmable Read-Only Memory、EPROM)、カード、スティック又はキードライブなど)を含むが、これらに限定はされない。さらに、本明細書に記載される様々な記憶媒体は、情報を記憶するための1つ又は複数のデバイス及び/又は他の機械可読媒体を表すことができる。「機械可読媒体」という用語は、無線チャネル、命令及び/又はデータを記憶し、含み、及び/又は携帯することができる様々な他の媒体を含むことができるが、これらに限定されない。
【0025】
図1は、本発明の通信システムを示す概略図である。
図1における通信システムは少なくとも1つの端末(例えば、端末1、端末2)とネットワークデバイスを含むことができる。ネットワークデバイスは端末に通信サービスを提供するように構成されおり、且つコアネットワークにアクセスする。端末は、ネットワークデバイスによって送信される同期信号、ブロードキャスト信号などを検索することによってネットワークにアクセスし、それで、ネットワークと通信する。
図1における端末1とネットワークデバイスとの間にリンク1が確立され、端末1とネットワークデバイスとの間にアップリンクとダウンリンク伝送が行われることができる。例えば、ネットワークデバイスは端末1にダウンリンク信号を送信することができ、端末1によって送信されるアップリンク信号を受信することもできる。
【0026】
また、
図1における通信システムは中継デバイスをさらに含むことができる。ネットワークデバイスは中継デバイスに通信サービスを提供することができ、且つコアネットワークにアクセスする。中継デバイスは、ネットワークデバイスによって送信される同期信号、ブロードキャスト信号などを検索することによってネットワークにアクセスし、それで、ネットワーク通信を実現する。
図1における中継デバイスとネットワークデバイスとの間にリンク2が確立され、中継デバイスは中継デバイスにダウンリンク信号を送信することができ、中継デバイスによって送信されるアップリンク信号を受信することもできる。この場合では、ネットワークデバイスにとって、中継デバイスは一種の端末として見なされることができる。
【0027】
また、端末と中継デバイスは1つの通信システムとして見なされることができる。
図1における中継デバイスと端末2との間にリンク3が確立され、中継デバイスは端末2にダウンリンク信号を送信することができ、端末2によって送信されるアップリンク信号を受信することもできる。この場合では、端末にとって、中継デバイスは一種のネットワークデバイスとして見なされることができる。
【0028】
当該通信システムは1つ又は複数のネットワークデバイスを含むことができる。1つのネットワークデバイスは1つ又は複数の端末にデータ又は制御シグナリングを送信することができる。複数のネットワークデバイスは1つ又は複数の端末にデータ又は制御シグナリングを同時に送信することもできる。
【0029】
現在、物理層は、以下の方法で混合自動再送要求-確認応答(HARQ-ACK)フィードバック構成コードブックを指示することができる。1.ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマット:異なるDCIフォーマットによってサービスを区別する。例えば、スケジューリング・シグナリングがDCIフォーマット0_0/0_1/1_1/1_0(0_0/0_1/1_1/1_0はDCIフォーマットIDである)を採用する場合に、スケジュールされるデータのサービスタイプが高度化モバイルブロードバンド(Enhanced mobile broadband、eMBB)であることを示す。スケジューリング・シグナリングがDCIフォーマット0_2/1_2を採用する場合に、スケジュールされるデータのサービスタイプが超高信頼低遅延通信(ultra-reliable low latency communication、URLLC)であることを示す。2.無線ネットワーク一時識別子(Radio network temporary identifier、RNTI):DCI CRCスクランブリングのスクランブリングコード(scrambling code)によってサービスを区別する。例えば、DCI CRCがC-RNTIによってスクランブルされる場合に、当該DCIによってスケジュールされるデータのサービスタイプがeMBBであることを示す。DCI CRCがMCS-C-RNTIによってスクランブルされる場合に、DCIによってスケジュールされるデータのサービスタイプがURLLCであることを示す。3.DCIにおける新規フィールド/既存フィールド:サービスタイプを指示するために、DCIペイロード(payload)にフィールドを加える。例えば、DCIペイロードに1つのビットを加える。このビットが0である場合に、スケジュールされるデータのサービスタイプがeMBBであることを示す。このビットが1である場合に、スケジュールされるデータのサービスタイプがURLLCであることを示す。4.リソースセット(resource set、CORESET)/検索空間(search space):検出されたDCIが位置するCORESET/検索空間によってサービスタイプを判断する。例えば、CORESET1/検索空間1の領域でDCIが検出された場合に、DCIによってスケジュールされるデータのサービスタイプがeMBBであることを示す。CORESET2/検索空間2の領域でDCIが検出された場合に、DCIによってスケジュールされるデータのサービスタイプがURLLCであることを示す。
【0030】
現在、DCIフォーマット1_1において、アップリンク制御情報(UCI)に関連するフィールドは以下の通りである。
【0031】
ダウンリンク・アサインメント・インデックス(Downlink assignment index、DAI)―ビット数が以下のように定義される。
- 複数のサービングセルがDLに構成され、且つ上位層パラメータ物理ダウンリンク共有チャネル(pdsch)-HARQ-ACK-Codebookがダイナミックである場合に、ビット数が4となる。2つの最上位ビット(Most Significant Bit、MSB)がカウンターDAIで、2つの最下位ビット(Least Significant Bit、LSB)がトータルDAIである。
- 1つのサービングセルのみがDLに構成され、且つ上位層パラメータpdsch-HARQ-ACK-Codebookがダイナミックである場合に、ビット数が2となる。2つビットがカウンターDAIである。
- 上記以外の場合では、ビット数が0となる。
- スケジュールされるPUCCHのためのTPCコマンド ― [5,TS 38.213]のサブクラス(Subclause)7.2.1に定義されたような2つのビット。
- PUCCHリソース指示 ― [5,TS 38.213]のサブクラス9.2.3に定義されたような3つのビット。
- 物理ダウンリンク共有チャネル-混合自動再送要求フィードバックタイミング指示(PDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator) ― [5,TS 38.213]のサブクラス9.2.3に定義されたような0、1つ、2つ、3つのビット。このフィールドのビット幅は、
のビットとして確定される。Iは上位層パラメータdl-DataToUL-ACKにおけるエントリの数である。
【0032】
現在、DCIフォーマット1_1におけるUCIに関連するフィールドは、1つのHARQ-ACKフィードバック構成のみに適用される。リリース16(Release-16、Rel-16)には2つのHARQ-ACKフィードバック構成が導入される。HARQ-ACKフィードバック構成がRNTI、DCIフィールド及びCORESET/検索空間によって区別される場合に、DCIフォーマット1_1におけるUCIフィールドの現在の設計(1つのUCIフィールドのみを有し、且つ1つのHARQ-ACKフィードバック構成に基づいてUCIフィールドが確定される)は、2つのHARQ-ACKフィードバック構成をサポートすることができない。HARQ-ACKフィードバック構成はHARQ-ACKコードブック構成、PUCCH構成のうちの少なくとも1つを含んでもよい。現在のプロトコルに基づいて、適応的な方法は、DCIフォーマット1_1に、2つHARQ-ACKフィードバック構成のそれぞれに対応する2つのUCIフィールドを加えることである。しかしながら、この方法では、DCIフォーマット1_1のオーバーヘッドが大幅に増加する。
【0033】
従って、上記課題に対して、本発明の実施態様において、UCIフィールドの確定方法及び関連装置が提供される。以下、図面を参照しながら本発明の実施態様を詳しく説明する。
【0034】
図2Aを参照すると、
図2Aは、本発明の実施形態に係るアップリンク制御情報(UCI)フィールドの確定方法を示すフローチャートである。
図2Aに示されたように、このUCIフィールドの確定方法は以下の操作を含む。
【0035】
ステップ201、ネットワークデバイスは端末に少なくとも2つの混合自動再送要求-確認応答(HARQ-ACK)フィードバック構成を送信する。
【0036】
ステップ202、端末は少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成を受信する。
【0037】
ステップ203、ネットワークデバイスは端末に第一ダウンリンク制御情報(DCI)を送信する。
【0038】
ステップ204、端末は第一DCIを受信する。
【0039】
第一DCIにおける第一情報フィールドの長さは少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成によって確定される。第一情報フィールドは第一DCIにおけるアップリンク制御フィードバックに関連するフィールドである。第一情報フィールドの長さはビット数で測定され、表されることができる。
【0040】
具体的な実施形態において、端末はネットワークデバイスによって送信される少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成と第一DCIを受信する。第一DCIにおけるアップリンク制御フィードバックに関連する第一情報フィールドの長さは、端末によって受信される複数のHARQ-ACKフィードバック構成によって確定される。このように確定され且つアップリンク制御フィードバックに関連する第一情報フィールドは、複数のHARQ-ACKフィードバック構成のうちの任意の1つをサポートすることができる。
【0041】
本発明の実施形態において、ネットワークデバイスはまず、端末に少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成を送信し、端末は当該少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成を受信する。その後、ネットワークデバイスは端末に第一DCIを送信し、端末は当該第一DCIを受信する。第一DCIにおけるアップリンク制御フィードバックに関連する第一情報フィールドの長さは当該少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成によって確定される。第一DCIにおける第一情報フィールドの長さは端末によって受信される複数のHARQ-ACKフィードバック構成によって確定されるため、当該第一情報フィールドは複数のHARQ-ACKフィードバック構成のうちの任意の1つをサポートすることができる。従って、1つのDCIを介してHARQ-ACKフィードバック構成が動的に切り替えられることができる。それによって、複数のHARQ-ACKフィードバック構成がアップリンク制御フィードバッククに関連する1つのフィールドを共有することができる。それはシグナリングオーバーヘッドの減少に役立つ。
【0042】
1つの可能な例において、第一DCIにおける第一情報フィールドは、ダウンリンク・アサインメント・インデックス(DAI)フィールド、物理アップリンク制御チャネルリソース指示(PUCCH-resource-indicator)フィールド、及び物理ダウンリンク共有チャネル-混合自動再送要求フィードバックタイミング指示(PDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator)フィールドのうちの任意の1つを含む。
【0043】
DAIフィールドはダウンリンク・アサインメント・インデックス(DAI)フィールドである。
【0044】
上記から分かるように、この例において、第一DCIにおけるアップリンク制御フィードバックに関連するフィールドはDAIフィールド、PUCCHリソース指示フィールド、及びPDSCH-HARQフィードバックタイミング指示フィールドのうちの任意の1つであることができる。アップリンク制御フィードバックに関連するこの三種類のフィールドに対して、端末はネットワークデバイスによって送信される少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成に基づいて、第一DCIにおけるアップリンク制御フィードバックに関連するフィールドの長さを確定することができる。それによって、アップリンク制御フィードバックに関連するこの三種類のフィールドは、複数のHARQ-ACKフィードバック構成における任意の1つをサポートすることができる。それはシグナリングオーバーヘッドの減少に役立つ。
【0045】
1つの可能な例において、第一DCIにおける第一情報フィールドの長さは少なくとも2つの参照第一情報フィールドの長さのうちの最大値であり、少なくとも2つの参照第一情報フィールドは少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成と一対一で対応する。
【0046】
例えば、端末が2つの異なるHARQ-ACKフィードバック構成を受信することを例として説明する。端末によって受信される第一HARQ-ACKフィードバック構成に対応する参照第一情報フィールドの長さが2で、第二HARQ-ACKフィードバック構成に対応する参照第一情報フィールドの長さが3であると仮設すると、DCIにおけるアップリンク制御フィードバックに関連する第一情報フィールドの長さは3となる。
【0047】
上記から分かるように、この例において、第一DCIにおけるアップリンク制御フィードバックに関連する第一情報フィールドの長さは少なくとも2つの参照第一情報フィールドの長さのうちの最大値であり、少なくとも2つの参照第一情報フィールドは端末によって受信される少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成と一対一で対応する。そのため、第一DCIにおけるアップリンク制御フィードバックに関連する第一情報フィールドは少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成をサポートすることができる。従って、1つのDCIを介してHARQ-ACKフィードバック構成が動的に切り替えられることができる。それによって、複数のHARQ-ACKフィードバック構成がアップリンク制御フィードバッククに関連する1つのフィールドを共有することができる。それはシグナリングオーバーヘッドの減少に役立つ。
【0048】
1つの可能な例において、端末の第一情報は第一DCIに対応する目標HARQ-ACKフィードバック構成を指示するために用いられ、目標HARQ-ACKフィードバック構成は上記少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成のうちの1つである。
【0049】
具体的な実施形態において、端末の第一情報は、端末によって受信される第一DCIに対応するHARQ-ACKフィードバック構成を指示する。異なる第一情報と異なるHARQ-ACKフィードバック構成との間の対応関係に基づいて、端末の第一情報に対応するHARQ-ACKフィードバック構成を確定することができる。当該HARQ-ACKフィードバック構成は、端末によって受信される少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成のうちの任意の1つである。
【0050】
上記から分かるように、この例において、端末の第一情報は、端末によって受信され且つネットワークデバイスによって送信される第一DCIに対応する目標HARQ-ACKフィードバック構成を指示する。目標HARQ-ACKフィードバック構成は、端末によって受信される少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成のうちの1つである。異なる第一情報は異なる対応のHARQ-ACKフィードバック構成を指示する。即ち、端末によって受信される第一情報によって対応する目標HARQ-ACKフィードバック構成を指示することができる。それで、指示される複数の目標HARQ-ACKフィードバック構成に基づいて、第一DCIにおけるアップリンク制御フィードバックに関連する第一情報フィールドの長さを確定することができる。
【0051】
第一情報は、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)、DCIフィールド、及び、リソースセット(CORESET)/検索空間(Search space)のうちの任意の1つを含む。
【0052】
具体的な実施形態において、異なるHARQ-ACKフィードバック構成を区別する必要がある。異なる第一情報は異なるHARQ-ACKフィードバック構成に対応する。具体的に、RNTI、DCIフィールド、及び、CORESET/検索空間のうちの任意の1つによって複数の異なるHARQ-ACKフィードバック構成を区別することができる。
【0053】
上記から分かるように、この例において、端末はネットワークデバイスから少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成を受信し、且つ当該少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成に基づいて、第一DCIにおけるアップリンク制御フィードバックに関連する第一情報フィールドの長さを確定した後に、RNTI、DCIフィールド、及び、CORESET/検索空間のうちの任意の1つによって当該少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成を指示することができる。それは、複数の異なるHARQ-ACKフィードバック構成を区別することに役立つ。それで、必要の場合に、あるHARQ-ACKフィードバック構成を指示することがより容易になる。
【0054】
1つの可能な例において、第一情報フィールドはDAIフィールドを含む。目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応するPDSCH-HARQ-ACK-Codebookがセミスタティック(semi-static)である場合に、DAIフィールドにおける情報は解析されないか、又は、DAIフィールドにおける情報はPDSCH割り当て以外の意味に解析される。目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応するPDSCH-HARQ-ACK-Codebookがダイナミック(dynamic)である場合に、DAIフィールドにおける情報は解析され、且つ解析される情報は少なくともHARQ-ACKフィードバックにおけるHARQ-ACKマッピング順序を確定するために用いられる。
【0055】
例えば、第一情報フィールドはDAIフィールドであることができる。一部のDAIは2つのパートを含み、1つのパートはHARQ-ACKフィードバックにおけるHARQ-ACKマッピング順序を確定するために用いられ、もう1つのパートはHARQ-ACKの総数を確定するために用いられる。端末が少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成を受信し、且つ当該少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成に基づいて、第一DCIにおけるアップリンク制御フィードバックに関連するDAIの長さを確定した後に、端末は第一情報に基づいて当該DCIに対応する目標HARQ-ACKフィードバック構成を指示する。この目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応するPDSCH-HARQ-ACK-Codebookがセミスタティックである場合に、端末はDAIフィールドを解析しないか、又は、DAIフィールドにおける情報をPDSCH割り当て以外の意味に解析する。例えば、PDSCHの受信回数に解析する。ただし、それはHARQ-ACKフィードバック構成におけるHARQ-ACKマッピング順序に影響しない。この目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応するPDSCH-HARQ-ACK-Codebookがダイナミックである場合に、端末はDAIフィールドを解析し、且つ解析される情報は少なくともHARQ-ACKフィードバックにおけるHARQ-ACKマッピング順序を確定するために用いられる。
【0056】
上記から分かるように、この例において、端末が少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成を受信し、且つ当該少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成に基づいて第一DCIにおけるアップリンク制御フィードバックに関連するDAIフィールドの長さを確定した後に、端末は第一情報に基づいて当該DCIに対応する目標HARQ-ACKフィードバック構成を指示する。それによって、異なる目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応するPDSCH-HARQ-ACK-Codebook構成に基づいて、当該DAIフィールドの解析が指示される。それは情報指示のフレキシビリティの向上に役立つ。
【0057】
1つの可能な例において、第一情報フィールドはPUCCHリソース指示フィールド、又は、PDSCH-HARQフィードバックタイミング指示フィールドを含む。目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応する目標第一情報フィールドの長さが第一DCIにおける第一情報フィールドの長さに等しい場合に、第一DCIにおける第一情報フィールドの全てのビットは解析され、目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応する目標第一情報フィールドの長さが第一DCIにおける第一情報フィールドの長さより小さい場合に、第一DCIにおける第一情報フィールドにおけるx_A個の最上位ビット又はx_A個の最下位ビットは解析され、x_Aは目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応する目標第一情報フィールドの長さである。
【0058】
例えば、第一情報フィールドはPUCCHリソース指示フィールド、又は、PDSCH-HARQフィードバックタイミング指示フィールドであることができる。端末が少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成を受信し、且つ当該少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成に基づいて第一DCIにおけるアップリンク制御フィードバックに関連するPUCCHリソース指示フィールド、又は、PDSCH-HARQフィードバックタイミング指示フィールドの長さを確定した後に、端末は第一情報に基づいて当該DCIに対応する目標HARQ-ACKフィードバック構成を指示する。当該目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応する目標PUCCHリソース指示フィールド、又は、PDSCH-HARQフィードバックタイミング指示フィールドの長さが1であり、当該第一DCIにおけるPUCCHリソース指示フィールド、又は、PDSCH-HARQフィードバックタイミング指示フィールドの長さが2である場合に、第一DCIにおけるPUCCHリソース指示フィールド、又は、PDSCH-HARQフィードバックタイミング指示フィールドにおける1つの最上位ビット又は1つの最下位ビットは解析される。
【0059】
上記から分かるように、この例において、端末が少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成を受信し、且つ当該少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成に基づいて第一DCIにおけるアップリンク制御フィードバックに関連するPUCCHリソース指示フィールド/PDSCH-HARQフィードバックタイミング指示フィールドの長さを確定した後に、端末は第一情報に基づいて当該DCIに対応する目標HARQ-ACKフィードバック構成を指示する。それで、当該目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応する目標PUCCHリソース指示フィールド/PDSCH-HARQフィードバックタイミング指示フィールドの長さと、第一DCIにおけるアップリンク制御フィードバックに関連するPUCCHリソース指示フィールド/PDSCH-HARQフィードバックタイミング指示フィールドの長さとの関係に基づいて、当該PUCCHリソース指示フィールド/PDSCH-HARQフィードバックタイミング指示フィールドの解析が指示される。それは情報指示の精度の向上に役立つ。
【0060】
以下、具体的な例を参照しながら詳しく説明する。
【0061】
例1、
図2Bを参照すると、
図2Bは本発明の実施形態に係る別のUCIフィールドの確定方法を示すフローチャートである。第一情報フィールドがDAIフィールドである場合に、当該方法は以下の内容を含む。
【0062】
ステップ2A01、端末は少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成を受信する。
【0063】
具体的に、端末は第一HARQ-ACK Codebookに対応する第一pdsch-HARQ-ACK-Codebook構成を受信し、端末は第二HARQ-ACK Codebookに対応する第二pdsch-HARQ-ACK-Codebook構成を受信する。例えば、端末は第一HARQ-ACKフィードバック構成を受信し、対応する第一pdsch-HARQ-ACK-Codebookがセミスタティックである。端末は第二HARQ-ACKフィードバック構成を受信し、対応する第二pdsch-HARQ-ACK-Codebookがダイナミックである。
【0064】
ステップ2A02、上記少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成に基づいて、DCIにおけるDAIフィールドの長さを確定する。具体的に、
- 複数のサービングセルがDLに構成され、且つ少なくとも1つの上位層パラメータpdsch-HARQ-ACK-Codebookがダイナミックである場合に、ビット数が4となる。2つの最上位ビット(MSB)がカウンターDAIで、2つの最下位ビット(LSB)がトータルDAIである。
- 1つのサービングセルのみがDLに構成され、且つ少なくとも1つの上位層パラメータpdsch-HARQ-ACK-Codebookがダイナミックである場合に、ビット数が2となる。2つビットがカウンターDAIである。
- 上記以外の場合では(全ての上位層パラメータpdsch-HARQ-ACK-Codebookがセミスタティックである場合)、ビット数が0となる。
【0065】
例えば、端末が第一HARQ-ACKフィードバック構成を受信し、且つ対応する第一pdsch-HARQ-ACK-Codebookがセミスタティックである場合に、第一DAIフィールドは0ビットを有する。端末は第二HARQ-ACKフィードバック構成を受信し、対応する第二pdsch-HARQ-ACK-Codebookがダイナミックで、且つ端末に4つのサービングセルが構成された場合に、第二DAIフィールドは4つのビットを有する。第一DAIフィールドと第二DAIフィールドは参照DAIフィールドとされる。参照DAIフィールドに基づいて確定される第一DCIにおけるDAIフィールドの長さはmax{0、4}=4。
【0066】
ステップ2A03、上記少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成に基づいて、DAIフィールドの解析を指示する。
【0067】
具体的に、端末は物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)を受信し、HARQ-ACKフィードバック構成に基づいてDAIフィールドを解析するか又は解析しないかを指示する。具体的に、HARQ-ACKフィードバック構成はRNTI、DCIフィールドとCORESET/検索空間のうちの少なくとも1つの情報によって区別されることができる。例えば、端末はRNTI/DCIフィールド/CORESET/検索空間のうちの少なくとも1つの情報によって現在のDCIに対応する第一HARQ-ACKフィードバック構成を確定する。第一HARQ-ACKフィードバック構成に対応する第一PDSCH-HARQ-ACK-Codebookがセミスタティックである場合に、端末はDAIフィールドを解析しないか、又はDAIフィールドを他の意味に解析する。例えば、PDSCHの受信回数に解析する。ただし、それはHARQ-ACKフィードバックにおけるHARQ-ACKマッピング順序に影響しない。端末はRNTI/DCIフィールド/CORESET/検索空間によって現在のDCIに対応する第二HARQ-ACKフィードバック構成を確定する。第二HARQ-ACKフィードバック構成に対応する第二PDSCH-HARQ-ACK-Codebookがダイナミックである場合に、端末は、HARQ-ACKフィードバックにおけるHARQ-ACKマッピング順序を確定するために、DAIフィールドを解析する。
【0068】
上記から分かるように、この例において、端末は少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成を受信し、且つ当該少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成に基づいて第一DCIにおけるDAIフィールドの長さを確定する。2つの参照DAIフィールドと端末によって受信される少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成とが一対一で対応するため、第一DCIにおけるDAIフィールドの長さは少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成によって確定される。従って、1つのDCIを介してHARQ-ACKフィードバック構成が動的に切り替えられることができる。それによって、複数のHARQ-ACKフィードバック構成が1つのDAIフィールドを共有することができる。それは、シグナリングオーバーヘッドの減少、及び情報指示のフレキシビリティの向上に役立つ。
【0069】
例2、
図2Cを参照すると、
図2Cは本発明の実施形態に係るもう1つのUCIフィールドの確定方法を示すフローチャートである。第一情報フィールドがPUCCHリソース指示フィールドである場合に、当該方法は以下の内容を含む。
【0070】
ステップ2B01、端末は少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成を受信する。
【0071】
具体的に、端末は第一HARQ-ACKフィードバック構成に対応する第一物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)構成を受信する。第一PUCCH構成は、第一PUCCHリソース指示フィールドの長さの情報(直接に構成され又はPUCCHリソースの数によって間接に構成される)を含む。端末は第二HARQ-ACKフィードバック構成に対応する第二PUCCH構成を受信する。第二PUCCH構成は、第二PUCCHリソース指示フィールドの長さの情報(直接に構成され又はPUCCHリソースの数によって間接に構成される)を含む。例えば、端末によって受信される第一HARQ-ACKフィードバック構成に対応する第一PUCCHリソース指示フィールドの長さは3であり、端末によって受信される第二HARQ-ACKフィードバック構成に対応する第二PUCCHリソース指示フィールドの長さは4である。
【0072】
ステップ2B02、上記少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成に基づいて、DCIにおけるPUCCHリソース指示フィールドの長さを確定する。具体的に、
- X個のビット、X=maximum{x_A、x_B}、x_Aは第一PUCCHリソース指示フィールドの長さに対応し、x_Bは第二PUCCHリソース指示フィールドの長さに対応する。第二PUCCH構成が構成されない場合に、第二PUCCHリソース指示フィールドの長さは0と見なされる。
【0073】
例えば、端末によって受信される第一HARQ-ACKフィードバック構成に対応する第一PUCCHリソース指示フィールドの長さは3であり、端末によって受信される第二HARQ-ACKフィードバック構成に対応する第二PUCCHリソース指示フィールドの長さは4である。第一PUCCHリソース指示フィールドと第二PUCCHリソース指示フィールドは参照フィールドとされる。そして、参照フィールドに基づいて確定される第一DCIにおけるPUCCHリソース指示フィールドの長さはmax{3、4}=4。
【0074】
ステップ2B03、上記少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成に基づいてPUCCHリソース指示フィールドの解析を指示する。
【0075】
具体的に、端末はPDCCHを受信し、HARQ-ACKフィードバック構成に基づいてPUCCHリソース指示フィールドの解析を指示する。具体的に、HARQ-ACKフィードバック構成はRNTI、DCIフィールドとCORESET/検索空間のうちの少なくとも1つの情報によって区別されることができる。端末はRNTI/DCIフィールド/CORESET/検索空間によって現在のDCIに対応する第一HARQ-ACKフィードバック構成を確定し、第一HARQ-ACKフィードバック構成に対応する第一PUCCHリソース指示フィールドの長さに基づいてPUCCHリソース指示フィールドを解析する。第一PUCCHリソース指示フィールドの長さがPUCCHリソース指示フィールドの長さと同じである場合に、PUCCHリソース指示フィールドの全てのビットを解析する。第一PUCCHリソース指示フィールドの長さがPUCCHリソース指示フィールドの長さより小さい場合に、PUCCHリソース指示フィールドにおけるx_A個の最上位ビット又はx_A個の最下位ビットを解析する。第二HARQ-ACKフィードバック構成も上記のように解析される。
【0076】
例えば、端末はPUCCHリソース指示フィールドの長さが4であると前に確定した。端末はRNTI/DCIフィールド/CORESET/検索空間によって現在のDCIに対応する第一HARQ-ACKフィードバック構成を確定し、第一HARQ-ACKフィードバック構成に基づいて対応する第一PUCCHリソース指示フィールドの長さが3であると確定する。それで、端末はPUCCHリソース指示フィールドにおける3つの最下位ビットを解析しPUCCHリソースを確定する。
【0077】
上記から分かるように、この例において、端末は少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成を受信し、且つ当該少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成に基づいて第一DCIにおけるPUCCHリソース指示フィールドの長さを確定する。2つの参照PUCCHリソース指示フィールドが端末によって受信される少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成と一対一で対応するため、第一DCIにおけるPUCCHリソース指示フィールドの長さは少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成によって確定される。従って、1つのDCIを介してHARQ-ACKフィードバック構成が動的に切り替えられることができる。それによって、複数のHARQ-ACKフィードバック構成がPUCCHリソース指示フィールドを共有することができる。それは、シグナリングオーバーヘッドの減少、及び情報指示の精度の向上に役立つ。
【0078】
例3、
図2Dを参照すると、
図2Dは本発明の実施形態に係る他のUCIフィールドの確定方法を示すフローチャートである。第一情報フィールドがPDSCH-HARQフィードバックタイミング指示フィールドである場合に、当該方法は以下の内容を含む。
【0079】
ステップ2C01、端末は少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成を受信する。
【0080】
具体的に、端末は第一HARQ-ACKフィードバック構成に対応する第一PUCCH構成を受信する。第一PUCCH構成は第一PDSCH-HARQフィードバックタイミング指示フィールドの長さの情報(直接に構成され又はdl-DataToUL-ACKの数によって間接に構成される)を含む。端末は第二HARQ-ACKフィードバック構成に対応する第二PUCCH構成を受信する。第二PUCCH構成は、第二PDSCH-HARQフィードバックタイミング指示フィールドの長さの情報(直接に構成され又はdl-DataToUL-ACKの数によって間接に構成される)を含む。例えば、端末によって受信される第一HARQ-ACKフィードバック構成に対応する第一PDSCH-HARQフィードバックタイミング指示フィールドの長さは3であり、端末によって受信される第二HARQ-ACKフィードバック構成に対応する第二PDSCH-HARQフィードバックタイミング指示フィールドの長さは4である。
【0081】
ステップ2C02、上記少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成に基づいて、DCIにおけるPDSCH-HARQフィードバックタイミング指示フィールドの長さを確定する。
【0082】
このステップの具体的な説明は上記例2における対応の部分と大体同じであり、ただ、PUCCHリソース指示フィールドとPDSCH-HARQフィードバックタイミング指示フィールドが異なるのみである。ここで繰り返さない。
【0083】
ステップ2C03、上記少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成に基づいて、PDSCH-HARQフィードバックタイミング指示フィールドの解析を指示する。
【0084】
具体的に、端末はPDCCHを受信し、HARQ-ACKフィードバック構成に基づいてPDSCH-HARQフィードバックタイミング指示フィールドの解析を指示する。このステップの具体的な説明は上記例2における対応の部分と大体同じであり、ただ、PUCCHリソース指示フィールドとPDSCH-HARQフィードバックタイミング指示フィールドが異なるのみである。ここで繰り返さない。
【0085】
上記から分かるように、この例において、端末は少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成を受信し、且つ当該少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成に基づいて第一DCIにおけるPDSCH-HARQフィードバックタイミング指示フィールドの長さを確定する。2つの参照フィールドが端末によって受信される少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成と一対一で対応するため、第一DCIにおけるPDSCH-HARQフィードバックタイミング指示フィールドの長さは少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成によって確定される。従って、1つのDCIを介してHARQ-ACKフィードバック構成が動的に切り替えられることができる。それによって、複数のHARQ-ACKフィードバック構成がPDSCH-HARQフィードバックタイミング指示フィールドを共有することができる。それは、シグナリングオーバーヘッドの減少、及び情報指示の精度の向上に役立つ。
【0086】
上記
図2Aに示された実施形態と同じように、
図3を参照すると、
図3は本発明の実施形態に係る端末300の構造を示す概略図である。
図3に示されたように、端末300はプロセッサ310、メモリ320、通信インターフェース330、及び、1つ又は複数のプログラム321を含む。1つ又は複数のプログラム321はメモリ320に記憶されており、且つプロセッサ310によって実行されるように構成されている。1つ又は複数のプログラム321は以下の操作を実行するための命令を含む。
【0087】
端末は少なくとも2つの混合自動再送要求-確認応答(HARQ-ACK)フィードバック構成を受信する。端末は第一ダウンリンク制御情報(DCI)を受信する。第一DCIにおける第一情報フィールドの長さは少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成によって確定され、第一情報フィールドは第一DCIにおけるアップリンク制御フィードバックに関連するフィールドである。
【0088】
本発明の実施形態において、端末はまずネットワークデバイスによって送信される少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成を受信し、次に、ネットワークデバイスによって送信される第一DCIを受信する。第一DCIにおけるアップリンク制御フィードバックと関連する第一情報フィールドの長さは少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成によって確定される。第一DCIにおける第一情報フィールドの長さは端末によって受信される複数のHARQ-ACKフィードバック構成によって確定されるため、当該第一情報フィールドは複数のHARQ-ACKフィードバック構成のうちの任意の1つをサポートすることができる。それで、1つのDCIを介してHARQ-ACKフィードバック構成が動的に切り替えられることができ、複数のHARQ-ACKフィードバック構成がアップリンク制御フィードバックと関連するフィールドを共有することができる。それはシグナリングオーバーヘッドの減少に役立つ。
【0089】
1つの可能な例において、第一DCIにおける第一情報フィールドは、DAIフィールド、PUCCHリソース指示フィールド、及びPDSCH-HARQフィードバックタイミング指示フィールドのうちの任意の1つを含む。
【0090】
1つの可能な例において、第一DCIにおける第一情報フィールドの長さは少なくとも2つの参照第一情報フィールドの長さのうちの最大値であり、少なくとも2つの参照第一情報フィールドは少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成と一対一で対応する。
【0091】
1つの可能な例において、端末の第一情報は第一DCIに対応する目標HARQ-ACKフィードバック構成を指示するために用いられ、目標HARQ-ACKフィードバック構成は少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成のうちの1つである。
【0092】
1つの可能な例において、第一情報は、RNTI、DCIフィールド、及び、リソースセット(CORESET)/検索空間のうちの任意の1つを含む。
【0093】
1つの可能な例において、第一情報フィールドはDAIフィールドを含む。
目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応するPDSCH-HARQ-ACK-Codebookがセミスタティックである場合に、DAIフィールドにおける情報は解析されないか、又は、DAIフィールドにおける情報はPDSCH割り当て以外の意味に解析される。
目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応するPDSCH-HARQ-ACK-Codebookがダイナミックである場合に、DAIフィールドにおける情報は解析され、且つ解析される情報は少なくともHARQ-ACKフィードバックにおけるHARQ-ACKマッピング順序を確定するために用いられる。
【0094】
1つの可能な例において、第一情報フィールドはPUCCHリソース指示フィールド、又はPDSCH-HARQフィードバックタイミング指示フィールドを含む。
目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応する目標第一情報フィールドの長さが第一DCIにおける第一情報フィールドの長さに等しい場合に、第一DCIにおける第一情報フィールドにおける全てのビットは解析される。
目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応する目標第一情報フィールドの長さが第一DCIにおける第一情報フィールドの長さより小さい場合に、第一DCIにおける第一情報フィールドにおけるx_A個の最上位ビット又はx_A個の最下位ビットは解析される。x_Aは目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応する目標第一情報フィールドの長さである。
【0095】
図4を参照すると、
図4は、本発明の実施形態に係るネットワークデバイス400の構造を示す概略図である。
図4に示されたように、ネットワークデバイス400はプロセッサ410、メモリ420、通信インターフェース430、及び、1つ又は複数のプログラム421を含む。1つ又は複数のプログラム421はメモリ420に記憶されており、且つプロセッサ410によって実行されるように構成されている。1つ又は複数のプログラム421は以下の操作を実行するための命令を含む。
【0096】
ネットワークデバイスは端末に少なくとも2つの混合自動再送要求-確認応答(HARQ-ACK)フィードバック構成を送信する。ネットワークデバイスは端末に第一ダウンリンク制御情報(DCI)を送信する。第一DCIにおける第一情報フィールドの長さは少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成によって確定され、第一情報フィールドは第一DCIにおけるアップリンク制御フィードバックに関連するフィールドである。
【0097】
本発明の実施形態において、ネットワークデバイスはまず端末に少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成を送信し、次に、端末に第一DCIを送信する。第一DCIにおけるアップリンク制御フィードバックと関連する第一情報フィールドの長さは少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成によって確定される。第一DCIにおける第一情報フィールドの長さは端末によって受信される複数のHARQ-ACKフィードバック構成によって確定されるため、当該第一情報フィールドは複数のHARQ-ACKフィードバック構成のうちの任意の1つをサポートすることができる。それで、1つのDCIを介してHARQ-ACKフィードバック構成が動的に切り替えられることができ、複数のHARQ-ACKフィードバック構成がアップリンク制御フィードバックと関連するフィールドを共有することができる。それはシグナリングオーバーヘッドの減少に役立つ。
【0098】
1つの可能な例において、第一DCIにおける第一情報フィールドは、DAIフィールド、PUCCHリソース指示フィールド、及びPDSCH-HARQフィードバックタイミング指示フィールドのうちの任意の1つを含む。
【0099】
1つの可能な例において、第一DCIにおける第一情報フィールドの長さは少なくとも2つの参照第一情報フィールドの長さのうちの最大値であり、少なくとも2つの参照第一情報フィールドは少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成と一対一で対応する。
【0100】
1つの可能な例において、端末の第一情報は第一DCIに対応する目標HARQ-ACKフィードバック構成を指示するために用いられ、目標HARQ-ACKフィードバック構成は少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成のうちの1つである。
【0101】
1つの可能な例において、第一情報は、RNTI、DCIフィールド、及び、リソースセット(CORESET)/検索空間のうちの任意の1つを含む。
【0102】
1つの可能な例において、第一情報フィールドはDAIフィールドを含む。
目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応するPDSCH-HARQ-ACK-Codebookがセミスタティックである場合に、DAIフィールドにおける情報は解析されないか、又は、DAIフィールドにおける情報はPDSCH割り当て以外の意味に解析される。
目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応するPDSCH-HARQ-ACK-Codebookがダイナミックである場合に、DAIフィールドにおける情報は解析され、且つ解析される情報は少なくともHARQ-ACKフィードバックにおけるHARQ-ACKマッピング順序を確定するために用いられる。
【0103】
1つの可能な例において、第一情報フィールドはPUCCHリソース指示フィールド、又はPDSCH-HARQフィードバックタイミング指示フィールドを含む。
目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応する目標第一情報フィールドの長さが第一DCIにおける第一情報フィールドの長さに等しい場合に、第一DCIにおける第一情報フィールドにおける全てのビットは解析される。
目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応する目標第一情報フィールドの長さが第一DCIにおける第一情報フィールドの長さより小さい場合に、第一DCIにおける第一情報フィールドにおけるx_A個の最上位ビット又はx_A個の最下位ビットは解析される。x_Aは目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応する目標第一情報フィールドの長さである。
【0104】
以上は、主に様々なネットワーク要素間のインターアクションの角度から本発明の実施形態の方案を紹介した。上記機能を実現するために、端末は各機能を実行する対応のハードウェア構造、及び/又はソフトウェアモジュールを含む。本明細書に開示された実施形態に記載される各例示のユニット及びアルゴリズム操作と結びつけて、本発明がハードウェア、又はハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせにより実現され得ることは、当業者にとって明らかである。これらの機能が、ハードウェアにより実行されるか又はコンピュータソフトウェアがハードウェアを駆動することにより実行されるかについては、技術的解決策の特定の応用場合や設計の制限条件などによって決められる。当業者は、特定応用ごとに異なる方法を使用して記載される機能を実現することができるが、これらの実現は、本発明の範囲を超えると見なされるべきではない。
【0105】
本発明の実施形態において、上記方法実施例に基づいて端末に対して機能ユニットの分割を行うことができる。例えば、機能ごとに1つの機能ユニットを分割してもよく、2つ以上の機能を1つの処理ユニットに集積してもよい。上記集積ユニットは、ハードウェアの形式で実現されてもよく、又はソフトウェアプログラムモジュールの形式で実現されてもよい。本発明の実施形態におけるユニットの分割は例示的なものであり、ロジック機能の分割に過ぎず、実際に実現される場合に、別の分割形態を有してもよい。
【0106】
集積ユニットを採用する場合に、
図5は、本発明の実施形態に係るUCIフィールドの確定装置の可能な機能ユニットの構成を示すブロック図である。当該UCIフィールドの確定装置500は端末に適用され、具体的に、処理ユニット502と通信ユニット503を含む。処理ユニット502は、端末の操作に対して制御管理を行うために用いられる。例えば、処理ユニット502は、端末が
図2Aにおけるステップ202、204、及び/又は本明細書に記載された技術の他のプロセスを実行することをサポートするために用いられる。通信ユニット503は、端末と、他のデバイスとの通信をサポートするために用いられる。UCIフィールドの確定装置はさらに、端末のプログラムコードとデータを記憶するために用いられる記憶ユニット501を含むことができる。
【0107】
処理ユニット502はプロセッサ又はコントローラであることができる。例えば、処理ユニット502は中央処理装置(central processing unit、CPU)、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラム可能なゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、他のプログラム可能なロジックデバイス、トランジスタロジックデバイス、ハードウェアコンポーネント又はそれらの任意の組み合わせであることができる。処理ユニット502は本発明の開示に記載された各例示的な論理ブロック、モジュールと回路を実現又は実行することができる。プロセッサは計算機能を実現する組み合わせであることができ、例えば、一つ又は複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、デジタル信号プロセッサ(DSP)とマイクロプロセッサの組み合わせなどを含む。通信ユニット503は通信インターフェース、トランシーバー、トランシーバー回路などであることができる。記憶ユニット501はメモリであることができる。処理ユニット502がプロセッサで、通信ユニット503が通信インターフェースで、記憶ユニット501がメモリである場合に、本発明の実施形態に係わる端末は、
図3に示されたような端末であることができる。
【0108】
具体的な実施形態では、処理ユニット502は、上記方法実施形態における端末によって実行される任意の一つのステップ(操作)を実行するために用いられる。また、送信などのようなデータ伝送を実行するとき、処理ユニット502は選択的に、通信ユニット503を呼び出して対応する操作を実行させる。以下、詳しく説明する。
【0109】
処理ユニット502は、通信ユニット503を介して少なくとも2つの混合自動再送要求-確認応答(HARQ-ACK)フィードバック構成を受信し、且つ通信ユニットを介して第一ダウンリンク制御情報(DCI)を受信するように構成されている。第一DCIにおける第一情報フィールドの長さは少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成によって確定され、第一情報フィールドは第一DCIにおけるアップリンク制御フィードバックに関連するフィールドである。
【0110】
本発明の実施形態において、端末はまずネットワークデバイスによって送信される少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成を受信し、次に、ネットワークデバイスによって送信される第一DCIを受信する。第一DCIにおけるアップリンク制御フィードバックと関連する第一情報フィールドの長さは少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成によって確定される。第一DCIにおける第一情報フィールドの長さは端末によって受信される複数のHARQ-ACKフィードバック構成によって確定されるため、当該第一情報フィールドは複数のHARQ-ACKフィードバック構成のうちの任意の1つをサポートすることができる。それで、1つのDCIを介してHARQ-ACKフィードバック構成が動的に切り替えられることができ、複数のHARQ-ACKフィードバック構成がアップリンク制御フィードバックと関連するフィールドを共有することができる。それはシグナリングオーバーヘッドの減少に役立つ。
【0111】
1つの可能な例において、第一DCIにおける第一情報フィールドは、DAIフィールド、PUCCHリソース指示フィールド、及びPDSCH-HARQフィードバックタイミング指示フィールドのうちの任意の1つを含む。
【0112】
1つの可能な例において、第一DCIにおける第一情報フィールドの長さは少なくとも2つの参照第一情報フィールドの長さのうちの最大値であり、少なくとも2つの参照第一情報フィールドは少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成と一対一で対応する。
【0113】
1つの可能な例において、端末の第一情報は第一DCIに対応する目標HARQ-ACKフィードバック構成を指示するために用いられ、目標HARQ-ACKフィードバック構成は少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成のうちの1つである。
【0114】
1つの可能な例において、第一情報は、RNTI、DCIフィールド、及び、リソースセット(CORESET)/検索空間のうちの任意の1つを含む。
【0115】
1つの可能な例において、第一情報フィールドはDAIフィールドを含む。
目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応するPDSCH-HARQ-ACK-Codebookがセミスタティックである場合に、DAIフィールドにおける情報は解析されないか、又は、DAIフィールドにおける情報はPDSCH割り当て以外の意味に解析される。
目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応するPDSCH-HARQ-ACK-Codebookがダイナミックである場合に、DAIフィールドにおける情報は解析され、且つ解析される情報は少なくともHARQ-ACKフィードバックにおけるHARQ-ACKマッピング順序を確定するために用いられる。
【0116】
1つの可能な例において、第一情報フィールドはPUCCHリソース指示フィールド、又はPDSCH-HARQフィードバックタイミング指示フィールドを含む。
目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応する目標第一情報フィールドの長さが第一DCIにおける第一情報フィールドの長さに等しい場合に、第一DCIにおける第一情報フィールドにおける全てのビットは解析される。
目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応する目標第一情報フィールドの長さが第一DCIにおける第一情報フィールドの長さより小さい場合に、第一DCIにおける第一情報フィールドにおけるx_A個の最上位ビット又はx_A個の最下位ビットは解析される。x_Aは目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応する目標第一情報フィールドの長さである。
【0117】
集積ユニットを採用する場合に、
図6は、本発明の実施形態に係る別のUCIフィールドの確定装置の可能な機能ユニットの構成を示すブロック図である。当該UCIフィールドの確定装置600はネットワークデバイスに適用される。具体的に、当該ネットワークデバイスは処理ユニット602と通信ユニット603を含む。処理ユニット602は、ネットワークデバイスの操作に対して制御管理を行うために用いられる。例えば、処理ユニット602は、ネットワークデバイスが
図2Aにおけるステップ201、203、及び/又は本明細書に記載された技術の他のプロセスを実行することをサポートするために用いられる。通信ユニット603は、ネットワークデバイスと、他のデバイスとの通信をサポートするために用いられる。ネットワークデバイスはさらに、端末のプログラムコードとデータを記憶するために用いられる記憶ユニット601を含むことができる。
【0118】
処理ユニット602はプロセッサ又はコントローラであることができる。例えば、処理ユニット602は中央処理装置(central processing unit、CPU)、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラム可能なゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、他のプログラム可能なロジックデバイス、トランジスタロジックデバイス、ハードウェアコンポーネント又はそれらの任意の組み合わせであることができる。処理ユニット602は本発明の開示に記載された各例示的な論理ブロック、モジュールと回路を実現又は実行することができる。プロセッサは計算機能を実現する組み合わせであることができ、例えば、一つ又は複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、デジタル信号プロセッサ(DSP)とマイクロプロセッサの組み合わせなどを含む。通信ユニット603は通信インターフェース、トランシーバー、トランシーバー回路などであることができる。記憶ユニット601はメモリであることができる。処理ユニット602がプロセッサで、通信ユニット603が通信インターフェースで、記憶ユニット601がメモリである場合に、本発明の実施形態に係わるネットワークデバイスは、
図4に示されたようなネットワークデバイスであることができる。
【0119】
具体的な実施形態では、処理ユニット602は、上記方法実施形態におけるネットワークデバイスによって実行される任意の一つのステップ(操作)を実行するために用いられる。また、送信などのようなデータ伝送を実行するとき、処理ユニット602は選択的に、通信ユニット603を呼び出して対応する操作を実行させる。以下、詳しく説明する。
【0120】
処理ユニット602は、通信ユニット603を介して端末に少なくとも2つの混合自動再送要求-確認応答(HARQ-ACK)フィードバック構成を送信し、且つ通信ユニット603を介して端末に第一ダウンリンク制御情報(DCI)を送信するように構成されている。第一DCIにおける第一情報フィールドの長さは少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成によって確定され、第一情報フィールドは第一DCIにおけるアップリンク制御フィードバックに関連するフィールドである。
【0121】
本発明の実施形態において、ネットワークデバイスはまず端末に少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成を送信し、次に、端末に第一DCIを送信する。第一DCIにおけるアップリンク制御フィードバックと関連する第一情報フィールドの長さは少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成によって確定される。第一DCIにおける第一情報フィールドの長さは端末によって受信される複数のHARQ-ACKフィードバック構成によって確定されるため、当該第一情報フィールドは複数のHARQ-ACKフィードバック構成のうちの任意の1つをサポートすることができる。それで、1つのDCIを介してHARQ-ACKフィードバック構成が動的に切り替えられることができ、複数のHARQ-ACKフィードバック構成がアップリンク制御フィードバックと関連するフィールドを共有することができる。それはシグナリングオーバーヘッドの減少に役立つ。
【0122】
1つの可能な例において、第一DCIにおける第一情報フィールドは、DAIフィールド、PUCCHリソース指示フィールド、及びPDSCH-HARQフィードバックタイミング指示フィールドのうちの任意の1つを含む。
【0123】
1つの可能な例において、第一DCIにおける第一情報フィールドの長さは少なくとも2つの参照第一情報フィールドの長さのうちの最大値であり、少なくとも2つの参照第一情報フィールドは少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成と一対一で対応する。
【0124】
1つの可能な例において、端末の第一情報は第一DCIに対応する目標HARQ-ACKフィードバック構成を指示するために用いられ、目標HARQ-ACKフィードバック構成は少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバック構成のうちの1つである。
【0125】
1つの可能な例において、第一情報は、RNTI、DCIフィールド、及び、リソースセット(CORESET)/検索空間のうちの任意の1つを含む。
【0126】
1つの可能な例において、第一情報フィールドはDAIフィールドを含む。
目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応するPDSCH-HARQ-ACK-Codebookがセミスタティックである場合に、DAIフィールドにおける情報は解析されないか、又は、DAIフィールドにおける情報はPDSCH割り当て以外の意味に解析される。
目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応するPDSCH-HARQ-ACK-Codebookがダイナミックである場合に、DAIフィールドにおける情報は解析され、且つ解析される情報は少なくともHARQ-ACKフィードバックにおけるHARQ-ACKマッピング順序を確定するために用いられる。
【0127】
1つの可能な例において、第一情報フィールドはPUCCHリソース指示フィールド、又はPDSCH-HARQフィードバックタイミング指示フィールドを含む。
目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応する目標第一情報フィールドの長さが第一DCIにおける第一情報フィールドの長さに等しい場合に、第一DCIにおける第一情報フィールドにおける全てのビットは解析される。
目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応する目標第一情報フィールドの長さが第一DCIにおける第一情報フィールドの長さより小さい場合に、第一DCIにおける第一情報フィールドにおけるx_A個の最上位ビット又はx_A個の最下位ビットは解析される。x_Aは目標HARQ-ACKフィードバック構成に対応する目標第一情報フィールドの長さである。
【0128】
本発明の実施形態において、チップがさらに提供される。当該チップはプロセッサを含む。プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、当該チップが取り付けられたデバイスに、上記方法実施形態における端末によって実行される操作の一部又は全部を実行させるために用いられる。
【0129】
本発明の実施形態において、ンピュータ可読記憶媒体がさらに提供される。当該コンピュータ可読記憶媒体は電子データ交換のために用いられるコンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムはコンピュータに上記方法実施形態における端末によって実行される操作の一部又は全部を実行させる。
【0130】
本発明の実施形態において、コンピュータ可読記憶媒体がさらに提供される。当該コンピュータ可読記憶媒体は電子データ交換のために用いられるコンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムはコンピュータに上記方法実施形態におけるネットワークデバイスによって実行される操作の一部又は全部を実行させる。
【0131】
本発明の実施形態において、コンピュータプログラム製品がさらに提供される。当該コンピュータプログラム製品はコンピュータプログラムを含む。コンピュータプログラムは実行可能で、コンピュータに記方法実施形態における端末によって実行される操作の一部又は全部を実行させる。当該コンピュータプログラム製品はソフトウェアインストールパッケージであることができる。
【0132】
本発明の実施形態に記載された方法又はアルゴリズムのステップは、ハードウェアの形式によって実現されることができるか、プロセッサがソフトウェア命令を実行する形式によって実現されることができる。ソフトウェア命令は、対応するソフトウェアモジュールによって構成されることができる。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(Read Only Memory、ROM)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(Erasable Programmable ROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(Electrically EPROM、EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、モバイルハードディスク、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(Compact Disc ROM、CD-ROM)、又は本技術分野における熟知の他のいかなる記憶媒体に記憶されることができる。一つの例示的な記憶媒体がプロセッサに結合されることにより、プロセッサは、当該記憶媒体から情報を読み取り、且つ当該記憶媒体に情報を書き込むことができる。もちろん、記憶媒体はプロセッサの構成の一部であることもできる。プロセッサと記憶媒体はASICに位置することができる。また、当該ASICは、アクセスネットワークデバイス(access network device)、目標ネットワークデバイス(target network device)又はコアネットワークデバイス(core network device)に位置することができる。もちろん、プロセッサと記憶媒体はディスクリートコンポーネント(discrete components)としてアクセスネットワークデバイス、目標ネットワークデバイス、コアネットワークデバイスに位置することもできる。
【0133】
当業者は以下のことを認識することができる。上記1つ又は複数の例において、本発明の実施形態に記載の機能の全部又は一部はソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの他の任意の組み合わせによって実現されることができる。ソフトウェアによって実現される場合に、上記機能の全部又は一部は、コンピュータプログラム製品の形式で実現されることができる。コンピュータプログラム製品は、一つ又は複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータにロードされて実行されるとき、本発明の実施形態に記載のプロセス又は機能の全部又は一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク又は他のプログラム可能な装置であることができる。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されるか、又は一つのコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されることができる。例えば、コンピュータ命令は、一つのウェブサイト、コンピュータ、サーバー又はデータセンターから有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバー、デジタル加入者線(Digital Subscriber Line、DSL)などが挙げられる)又は無線(例えば、赤外線、無線、マイクロ波などが挙げられる)で別のウェブサイト、コンピュータ、サーバー又はデータセンターに送信されることができる。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータがアクセスできる任意の利用可能な媒体であることができ、又は、一つ又は複数の利用可能な媒体統合を含むサーバー、データセンターなどのようなデータ記憶装置であることができる。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、ソフトディスク、ハードディスク又は磁気テープ)、光学媒体(例えば、デジタルビデオディスク(DVD))、又は半導体媒体(例えば、ソリッドステートディスク(SSD))などであることができる。
【0134】
上記具体的な実施形態において、本発明の実施形態の目的、技術的解決策及び有益な効果を詳細に説明した。上記はただ本発明の実施例の具体的な実施形態に過ぎず、本発明の実施形態の保護範囲を限定するものではない。本発明の実施形態の技術的解決策に基づくいかなる修正、同等の代替、改善は、全て本発明の保護範囲内に含まれるべきである。