IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ベイジン バイトダンス ネットワーク テクノロジー カンパニー リミテッドの特許一覧

特許7607051マルチメディアデータ配信の方法、装置、デバイス及び媒体
<>
  • 特許-マルチメディアデータ配信の方法、装置、デバイス及び媒体 図1
  • 特許-マルチメディアデータ配信の方法、装置、デバイス及び媒体 図2
  • 特許-マルチメディアデータ配信の方法、装置、デバイス及び媒体 図3
  • 特許-マルチメディアデータ配信の方法、装置、デバイス及び媒体 図4
  • 特許-マルチメディアデータ配信の方法、装置、デバイス及び媒体 図5
  • 特許-マルチメディアデータ配信の方法、装置、デバイス及び媒体 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-18
(45)【発行日】2024-12-26
(54)【発明の名称】マルチメディアデータ配信の方法、装置、デバイス及び媒体
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/239 20110101AFI20241219BHJP
   H04N 21/242 20110101ALI20241219BHJP
   H04N 21/238 20110101ALI20241219BHJP
【FI】
H04N21/239
H04N21/242
H04N21/238
【請求項の数】 28
(21)【出願番号】P 2022564173
(86)(22)【出願日】2021-08-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-29
(86)【国際出願番号】 CN2021114212
(87)【国際公開番号】W WO2022057575
(87)【国際公開日】2022-03-24
【審査請求日】2022-10-21
(31)【優先権主張番号】202010986236.2
(32)【優先日】2020-09-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】520476341
【氏名又は名称】北京字節跳動網絡技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Bytedance Network Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room B-0035, 2/F, No.3 Building, No.30, Shixing Road, Shijingshan District Beijing 100041 China
(74)【代理人】
【識別番号】110004381
【氏名又は名称】弁理士法人ITOH
(72)【発明者】
【氏名】ゴン,チーフゥイ
【審査官】醍醐 一貴
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第109769127(CN,A)
【文献】特開2008-028970(JP,A)
【文献】特開2002-232610(JP,A)
【文献】特開2012-065052(JP,A)
【文献】特開2003-337776(JP,A)
【文献】特開2008-048091(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00-21/858
H04L 67/00-67/75
IEEE Xplore
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1マルチメディアプラットフォームに適用されるマルチメディアデータ配信方法であって、
配信対象となるマルチメディアデータを取得するステップと、
マルチメディア同期配信要求を取得したことに応答して、前記マルチメディア同期配信要求を前記マルチメディア同期配信要求によって指示される第2マルチメディアプラットフォームに送信するステップであって、前記マルチメディア同期配信要求は、前記配信対象となるマルチメディアデータに基づいて生成された同期マルチメディアデータを配信するように前記第2マルチメディアプラットフォームに要求するために用いられ、前記同期マルチメディアデータには、前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報及び前記第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報が含まれ、前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報は、前記配信対象となるマルチメディアデータを配信するための前記第1マルチメディアプラットフォームを表すために用いられ、前記第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報は、前記同期マルチメディアデータを配信するための前記第2マルチメディアプラットフォームを表すために用いられるステップと、を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記配信対象となるマルチメディアデータに前記第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加し、前記同期マルチメディアデータを生成するステップと、
前記同期マルチメディアデータを前記第2マルチメディアプラットフォームに送信するステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1マルチメディアプラットフォームの第1識別子パラメータに基づいて前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を生成するステップ、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1識別子パラメータを前記第2マルチメディアプラットフォームに送信するステップをさらに含み、前記第1識別子パラメータは、前記第2マルチメディアプラットフォームが前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を生成し、前記配信対象となるマルチメディアデータに前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加するために用いられる、ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
予め記憶された対応関係に基づいて、前記第2マルチメディアプラットフォームに対応する第2識別子パラメータを決定し、前記第2識別子パラメータに基づいて前記第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を生成するステップをさらに含み、前記対応関係は、前記第2マルチメディアプラットフォームと前記第2識別子パラメータとの間の対応関係を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第2識別子パラメータを前記第2マルチメディアプラットフォームに送信するステップをさらに含み、前記第2識別子パラメータは、前記第2マルチメディアプラットフォームが、前記配信対象となるマルチメディアデータに、前記第2識別子パラメータに基づいて生成された前記第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加するために用いられることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記識別子情報は、識別透かしを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記識別子情報に対応する識別子パラメータは、透かし内容情報及び透かしスタイル情報を含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記透かし内容情報は、マルチメディアプラットフォームの情報を含み、前記透かしスタイル情報は、透かしのサイズ情報、透かしの位置情報、及び透かしの形状情報のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
ユーザーの第1ユーザー識別子を取得し、バインディングされた第2ユーザー識別子を前記第1ユーザー識別子に基づいて取得し、前記第2ユーザー識別子を前記第2マルチメディアプラットフォームに送信するステップ、または、
前記ユーザーの第1ユーザー識別子を取得し、前記第2マルチメディアプラットフォームがバインディングされた第2ユーザー識別子を取得するために用いられる前記第1ユーザー識別子を、前記第2マルチメディアプラットフォームに送信するステップ、をさらに含み、
前記第1ユーザー識別子は、前記ユーザーの前記第1マルチメディアプラットフォームにおける身元識別子であり、前記第2ユーザー識別子は、前記ユーザーの前記第2マルチメディアプラットフォームにおける身元識別子であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
マルチメディア同期配信要求を取得したことに応答した後、前記方法はさらに、
前記第1マルチメディアプラットフォームで前記マルチメディアデータを配信するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記第1マルチメディアプラットフォームで前記マルチメディアデータを配信する前、前記方法はさらに、
第1プリセットトランスコード規則に基づいて、前記配信対象となるマルチメディアデータに対してトランスコード処理を行うステップを含み、
前記第1プリセットトランスコード規則は、特殊効果処理、フォーマット変換、及びデータ圧縮のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
第2マルチメディアプラットフォームに適用されるマルチメディアデータ配信方法であって、
第1マルチメディアプラットフォームによって送信されたマルチメディア同期配信要求を受信するステップであって、前記マルチメディア同期配信要求には、配信対象となるマルチメディアデータ、または前記配信対象となるマルチメディアデータに基づいて生成された同期マルチメディアデータが含まれるステップと、
前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報及び前記第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報が含まれる前記同期マルチメディアデータを配信するステップであって、前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報は、前記配信対象となるマルチメディアデータを配信するための前記第1マルチメディアプラットフォームを表すために用いられ、前記第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報は、前記同期マルチメディアデータを配信するための前記第2マルチメディアプラットフォームを表すために用いられるステップと、を含むことを特徴とする方法。
【請求項14】
前記マルチメディア同期配信要求には、前記配信対象となるマルチメディアデータが含まれ、
前記方法はさらに、
前記配信対象となるマルチメディアデータに前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して、前記同期マルチメディアデータを生成するステップを含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記マルチメディアデータはビデオデータを含み、前記配信対象となるマルチメディアデータに前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して、同期マルチメディアデータを生成する前記ステップは、
前記配信対象となるマルチメディアデータをデコードして得られた第1ビデオフレームセットに、前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して、第2ビデオフレームセットを得るステップと、
前記第2ビデオフレームセットをエンコードし、前記同期マルチメディアデータを生成するステップと、を含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記配信対象となるマルチメディアデータをデコードして得られた第1ビデオフレームセットに、前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して、第2ビデオフレームセットを得る前記ステップは、
前記第1ビデオフレームセットのターゲットビデオフレームに前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して、前記第2ビデオフレームセットを得るステップを含み、前記ターゲットビデオフレームは、前記第1ビデオフレームセットにおける少なくとも1つのビデオフレームであることを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第1マルチメディアプラットフォームによって送信された第1識別子パラメータを取得し、または、ローカルに記憶された前記第1マルチメディアプラットフォームの第1識別子パラメータを取得するステップをさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記第1識別子パラメータに基づいて前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を生成するステップと、
前記配信対象となるマルチメディアデータに前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して、同期マルチメディアデータを生成するステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記同期マルチメディアデータにはさらに、前記第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報が含まれることを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項20】
前記第1マルチメディアプラットフォームによって送信された、前記第2マルチメディアプラットフォームに対応する第2識別子パラメータを取得し、または、ローカルに記憶された前記第2識別子パラメータを取得するステップと、
前記第2識別子パラメータに基づいて前記第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を生成するステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記第1マルチメディアプラットフォームによって送信された、ユーザーの第1ユーザー識別子に基づいて取得された第2ユーザー識別子を取得するステップ、または、
前記第1マルチメディアプラットフォームによって送信されたユーザーの第1ユーザー識別子を取得し、バインディングされた第2ユーザー識別子を前記第1ユーザー識別子に基づいて取得するステップ、をさらに含み、
前記第1ユーザー識別子は、前記ユーザーの前記第1マルチメディアプラットフォームにおける身元識別子であり、前記第2ユーザー識別子は、ユーザーの第2マルチメディアプラットフォームにおける身元識別子であることを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項22】
前記同期マルチメディアデータを配信する前記ステップは、
前記第2ユーザー識別子の下で前記同期マルチメディアデータを配信するステップを含むことを特徴とする請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記同期マルチメディアデータを配信する前、前記方法はさらに、
第2プリセットトランスコード規則に基づいて、前記同期マルチメディアデータに対してトランスコード処理を行うステップを含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項24】
前記同期マルチメディアデータを配信した後、
第2マルチメディアプラットフォームに対応するマルチメディアクライアントによって、前記同期マルチメディアデータを展示するステップをさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項25】
第1マルチメディアプラットフォームに設けられるマルチメディアデータ配信装置であって、
配信対象となるマルチメディアデータを取得するためのマルチメディア取得モジュールと、
マルチメディア同期配信要求を取得したことに応答して、前記マルチメディア同期配信要求を前記マルチメディア同期配信要求によって指示される第2マルチメディアプラットフォームに送信するためのマルチメディア同期配信モジュールであって、前記マルチメディア同期配信要求は、前記配信対象となるマルチメディアデータに基づいて生成された同期マルチメディアデータを配信するように前記第2マルチメディアプラットフォームに要求するために用いられ、前記同期マルチメディアデータには前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報及び前記第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報が含まれ、前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報は、前記配信対象となるマルチメディアデータを配信するための前記第1マルチメディアプラットフォームを表すために用いられ、前記第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報は、前記同期マルチメディアデータを配信するための前記第2マルチメディアプラットフォームを表すために用いられるマルチメディア同期配信モジュールと、を含むことを特徴とする装置。
【請求項26】
第2マルチメディアプラットフォームに設けられるマルチメディアデータ配信装置であって、
第1マルチメディアプラットフォームによって送信されたマルチメディア同期配信要求を受信するための要求受信モジュールであって、前記マルチメディア同期配信要求には、配信対象となるマルチメディアデータ、または前記配信対象となるマルチメディアデータに基づいて生成された同期マルチメディアデータが含まれる要求受信モジュールと、
前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報及び前記第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報が含まれる前記同期マルチメディアデータを配信するためのマルチメディア配信モジュールであって、前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報は、前記配信対象となるマルチメディアデータを配信するための前記第1マルチメディアプラットフォームを表すために用いられ、前記第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報は、前記同期マルチメディアデータを配信するための前記第2マルチメディアプラットフォームを表すために用いられるマルチメディア配信モジュールと、を含むことを特徴とする装置。
【請求項27】
電子デバイスであって、
プロセッサと、
前記プロセッサが実行可能な指令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、請求項1から24のいずれか1項に記載のマルチメディアデータ配信方法を実現するように、前記メモリから前記実行可能な指令を読み取り、前記指令を実行するために用いられることを特徴とする電子デバイス。
【請求項28】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムは、請求項1から24のいずれか1項に記載のマルチメディアデータ配信方法を実行するために用いられることを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年9月18日に中国特許庁に提出された、出願番号が202010986236.2であって、出願の名称が「マルチメディアデータ配信の方法、装置、デバイス及び媒体」である中国特許出願に基づく優先権を主張するものであり、その全内容を参照により本出願に援用する。
技術分野
本開示は、データ処理の技術分野に関し、特に、マルチメディアデータ配信の方法、装置、デバイス及び媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
インテリジェント端末及びマルチメディアデータ処理技術の発展に伴い、ユーザーは端末デバイスにおいてマルチメディアプラットフォームを介してマルチメディア形態でインタラクションや共有などの様々な体験を行うことができる。
【0003】
1名のユーザーは通常、複数のマルチメディアプラットフォームに登録することができる。ユーザーは、1つのマルチメディアプラットフォームでマルチメディア内容を配信すると同時に、同じマルチメディア内容をもう1つのマルチメディアプラットフォームで配信するニーズもある。現在、マルチメディア内容がもう1つのマルチメディアプラットフォームで配信された後の展示効果は限られており、ニーズを満たすことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の技術的課題を解決するために、または、少なくとも部分的に上記の技術的課題を解決するために、本開示は、マルチメディアデータ配信の方法、装置、デバイス及び媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例は、第1マルチメディアプラットフォームに適用されるマルチメディアデータ配信方法を提供し、前記方法は、
配信対象となるマルチメディアデータを取得するステップと、
マルチメディア同期配信要求を取得したことに応答して、前記マルチメディア同期配信要求を前記マルチメディア同期配信要求によって指示される第2マルチメディアプラットフォームに送信するステップであって、前記マルチメディア同期配信要求は、前記配信対象となるマルチメディアデータに基づいて生成された同期マルチメディアデータを配信するように前記第2マルチメディアプラットフォームに要求するために用いられ、前記同期マルチメディアデータには、前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報が含まれるステップと、を含む。
【0006】
本開示の実施例はさらに、第2マルチメディアプラットフォームに適用されるマルチメディアデータ配信方法を提供し、前記方法は、
第1マルチメディアプラットフォームによって送信されたマルチメディア同期配信要求を受信するステップであって、前記マルチメディア同期配信要求には、配信対象となるマルチメディアデータ、または前記配信対象となるマルチメディアデータに基づいて生成された同期マルチメディアデータが含まれるステップと、
前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報が含まれる前記同期マルチメディアデータを配信するステップと、を含む。
【0007】
本開示の実施例はさらに、第1マルチメディアプラットフォームに設けられるマルチメディアデータ配信装置を提供し、前記装置は、
配信対象となるマルチメディアデータを取得するためのマルチメディア取得モジュールと、
マルチメディア同期配信要求を取得したことに応答して、前記マルチメディア同期配信要求を前記マルチメディア同期配信要求によって指示される第2マルチメディアプラットフォームに送信するためのマルチメディア同期配信モジュールであって、前記マルチメディア同期配信要求は、前記配信対象となるマルチメディアデータに基づいて生成された同期マルチメディアデータを配信するように前記第2マルチメディアプラットフォームに要求するために用いられ、前記同期マルチメディアデータには、前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報が含まれるマルチメディア同期配信モジュールと、を含む。
【0008】
本開示の実施例はさらに、第2マルチメディアプラットフォームに設けられるマルチメディアデータ配信装置を提供し、前記装置は、
第1マルチメディアプラットフォームによって送信されたマルチメディア同期配信要求を受信するための要求受信モジュールであって、前記マルチメディア同期配信要求には、配信対象となるマルチメディアデータ、または前記配信対象となるマルチメディアデータに基づいて生成された同期マルチメディアデータが含まれる要求受信モジュールと、
前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報が含まれる前記同期マルチメディアデータを配信するためのマルチメディア配信モジュールと、を含む。
【0009】
本開示の実施例はさらに、電子デバイスを提供し、前記電子デバイスは、プロセッサと、前記プロセッサが実行可能な指令を記憶するためのメモリと、を含み、前記プロセッサは、本開示の実施例によって提供されるマルチメディアデータ配信方法を実現するように、前記メモリから前記実行可能な指令を読み取り、前記指令を実行するために用いられる。
【0010】
本開示の実施例はさらに、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータプログラムは、本開示の実施例によって提供されるマルチメディアデータ配信方法を実行するために用いられる。
【0011】
本開示の実施例によって提供される技術案は従来技術と比較すれば、以下のような利点を有する。本開示の実施例によって提供されるマルチメディアデータ配信方案では、第1マルチメディアプラットフォームは、配信対象となるマルチメディアデータを取得し、マルチメディア同期配信要求を取得したことに応答して、マルチメディア同期配信要求をマルチメディア同期配信要求によって指示される第2マルチメディアプラットフォームに送信し、第2マルチメディアプラットフォームが、配信対象となるマルチメディアデータに基づいて生成された、第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報が含まれる同期マルチメディアデータを配信する。上記の技術案を採用すれば、ユーザーは、元のマルチメディアプラットフォームを介して、別のマルチメディアプラットフォームでマルチメディアデータを同期配信するとともに、別のマルチメディアプラットフォームによって配信されたマルチメディアデータに元のマルチメディアプラットフォームの識別子を追加することができ、別のマルチメディアプラットフォームのユーザーに元のマルチメディアプラットフォームを感知させることができ、マルチメディアデータに関する元のマルチメディアプラットフォームの帰属が強化され、元のマルチメディアプラットフォームのプラットフォーム認知を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本開示の各実施例の上記及び他の特徴、利点、並びに態様は、添付の図面と併せて以下の具体的な実施形態を参照することによってより明らかになる。図面全体を通して、同じまたは類似の符号は、同じまたは類似の要素を示す。ここで、図面は、概略的なものであり、部品及び要素は必ずしも一定の縮尺で描かれているわけではない。
図1】本開示の実施例によるマルチメディアデータの配信方法の概略フローチャートである。
図2】本開示の実施例による別のマルチメディアデータの配信方法の概略フローチャートである。
図3】本開示の実施例によるマルチメディアデータの配信過程の概略図である。
図4】本開示の実施例によるマルチメディアデータの配信装置の構造概略図である。
図5】本開示の実施例による別のマルチメディアデータの配信装置の構造概略図である。
図6】本開示の実施例による電子デバイスの構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下で、図面を参照しながら本開示の実施例についてより詳しく説明する。本開示のいくつかの実施例は図面に示されているが、本開示は様々な形態で実現されることができ、本明細書に記載の実施例に制限されるものと解釈されるべきではなく、むしろこれらの実施例は本開示をより深くかつ完全に理解するために提供されることを理解されたい。また、本開示の図面及び実施例は、例示的な目的のためにのみ使用され、本開示の保護範囲を制限することを意図するものではないことは理解されるべきである。
【0014】
本開示の方法の実施形態に記載される各ステップは、異なる順序に従って実行され、及び/または並行して実行されることが理解されるべきである。また、方法の実施形態は、追加のステップを含み、及び/または図示されるステップの実行を省略し得る。本開示の範囲はこの点に関して限定されない。
【0015】
本明細書で使用される「含む」という用語及びその変形は、自由形式の包含、即ち、「含むがこれらに限定されない」という意味である。「に基づく」という用語は、「少なくとも部分的に基づく」という意味である。「一実施例」という用語は、「少なくとも1つの実施例」を意味し、「別の実施例」という用語は、「少なくとも1つの別の実施例」を意味し、「いくつかの実施例」という用語は、「少なくともいくつかの実施例」を意味する。他の用語の関連する定義は、以下で説明される。
【0016】
なお、本開示で言及される「第1」、「第2」などの概念は、異なる装置、モジュール又はユニットを区別するためにのみ使用され、これらの装置、モジュール、又はユニットによって実行される機能の順序又は相互依存関係を限定することを意図するものではない。
【0017】
ここで、本開示で言及される「1つ」、「複数」の修飾は限定ではなく、例示的なものであり、当業者であれば理解できるように、本明細書において特に指摘されない限り、「1つ又は複数」として理解されるべきである。
【0018】
本開示の実施形態における複数の装置の間でやり取りされるメッセージ又は情報の名称は、これらのメッセージ又は情報の範囲を限定することを意図するものではなく、説明する目的のためだけである。
【0019】
図1は、本開示の実施例によるマルチメディアデータの配信方法の概略フローチャートであり、当該方法は、マルチメディアデータの配信装置によって実行されることができ、当該装置は、ソフトウェア及び/またはハードウェアで実現されることができ、一般的には、電子デバイスに統合されることができる。図1に示すように、当該方法は第1マルチメディアプラットフォームに適用され、具体的には、ステップ101~102を含むことができる。
ステップ101、配信対象となるマルチメディアデータを取得する。
【0020】
配信対象となるマルチメディアデータは、第1マルチメディアプラットフォームのユーザーが配信したいマルチメディアデータであってもよく、当該マルチメディアデータは、ユーザーが現在録画して得られるものであってもよいし、ローカルストレージから得られるものであってもよく、特に限定されない。さらに、マルチメディアデータの具体的なタイプについて、本開示の実施例では限定されない。例えば、マルチメディアデータは、ビデオデータ、オーディオデータ、画像データ、及び文章データなどのうちの1種または多種を含むことができる。第1マルチメディアプラットフォームは、ユーザーが現在使用しているマルチメディアクライアントに対応するマルチメディアプラットフォームであってもよく、ユーザーは、マルチメディアデータを当該マルチメディアプラットフォームで配信することが望ましい。
【0021】
本開示の実施例では、第1マルチメディアプラットフォームは、対応するマルチメディアクライアントを介して、配信対象となるマルチメディアデータを取得することができ、マルチメディアクライアントとは、第1マルチメディアプラットフォームによって端末デバイスでインストールされたユーザー指向のアプリケーションプログラムを指す。任意選択で、マルチメディアクライアントは、ユーザーがマルチメディアデータを配信する必要がある場合、ユーザーによる設定キーのトリガに基づいて、マルチメディア配信ページをユーザーに展示して、ユーザーがアップロードしたマルチメディアデータをマルチメディア配信ページを介して受信することができる。ユーザーがマルチメディア配信の関連編集操作を完了できるように、マルチメディア配信ページには、様々な機能コンポーネントが設けられてもよく、例えば、マルチメディアデータのアップロードを行うための機能コンポーネントを含むことができる。
【0022】
任意選択で、ユーザーは、配信対象となるマルチメディアデータをマルチメディア配信ページでアップロードした後、当該マルチメディアデータを編集することができ、例えば、配信対象となるマルチメディアデータのために、タイトルを設置すること、表紙を選択し作成すること、及びプロフィールを書くことなどの少なくとも1つを含むことができる。
【0023】
ステップ102、マルチメディア同期配信要求を取得したことに応答して、マルチメディア同期配信要求をマルチメディア同期配信要求によって指示される第2マルチメディアプラットフォームに送信し、前記マルチメディア同期配信要求は、配信対象となるマルチメディアデータに基づいて生成された、第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報が含まれる同期マルチメディアデータを配信するように第2マルチメディアプラットフォームに要求するために用いられる。
【0024】
第2マルチメディアプラットフォームとは、配信対象となるマルチメディアデータを同期配信する必要があるマルチメディアプラットフォームを指し、上記第1マルチメディアプラットフォームと異なるマルチメディアプラットフォームであり、第1マルチメディアプラットフォームは、マルチメディア同期配信要求を取得することができ、マルチメディア同期配信要求とは、ユーザーがマルチメディアデータを異なるマルチメディアプラットフォームに配信したい指令を指し、具体的なマルチメディアプラットフォームは、現在の第1マルチメディアプラットフォーム、及び少なくとも1つの第2マルチメディアプラットフォームを含むことができる。第2マルチメディアプラットフォームの数は少なくとも1つであってもよく、特に限定されない。
【0025】
本開示の実施例では、第1マルチメディアプラットフォームは、対応するマルチメディアクライアントを介してマルチメディア同期配信要求を取得することができる。任意選択で、ユーザーは、上記マルチメディア配信ページを介して、マルチメディア同期配信要求をマルチメディアクライアントに提出することができ、マルチメディアクライアントは、当該マルチメディア同期配信要求を受信し、マルチメディア同期配信要求を第1マルチメディアプラットフォームに送信し、第1マルチメディアプラットフォームは当該マルチメディア同期配信要求を受信した場合、ユーザーが現在の配信対象となるマルチメディアデータを複数のマルチメディアプラットフォームに配信したいことを確定することができる。
【0026】
任意選択で、マルチメディア同期配信要求にはマルチメディア同期配信識別子が含まれることができ、第1マルチメディアプラットフォームは、マルチメディア同期配信要求を取得した場合、マルチメディア同期配信要求を、当該マルチメディア同期配信識別子に対応する第2マルチメディアプラットフォームに送信することができる。マルチメディア同期配信識別子は、配信対象となるマルチメディアデータを同期配信する必要がある第2マルチメディアプラットフォームを識別するために用いられ、各第2マルチメディアプラットフォームは唯一のマルチメディア同期配信識別子に対応し、マルチメディア同期配信識別子に基づいて、現在ユーザーが同期配信する必要がある、対応する第2マルチメディアプラットフォームを決定することができる。
【0027】
本開示の実施例では、同期マルチメディアデータとは、第1マルチメディアプラットフォームの配信対象となるマルチメディアデータを処理した後に配信するデータであり、同期マルチメディアデータには第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報が含まれることができ、具体的には、当該同期マルチメディアデータは、配信対象となるマルチメディアデータに第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加することで得られる。
【0028】
本開示の実施例では、第1マルチメディアプラットフォームはマルチメディア同期配信要求に応答して、配信対象となるマルチメディアデータに第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して同期マルチメディアデータを取得し、同期マルチメディアデータをマルチメディア同期配信要求に追加して一緒に第2マルチメディアプラットフォームに送信することができ、これにより、第2マルチメディアプラットフォームはマルチメディア同期配信要求を受信した後、当該同期マルチメディアデータを直接に配信することができる。
【0029】
または、第1マルチメディアプラットフォームはマルチメディア同期配信要求に応答して、配信対象となるマルチメディアデータをマルチメディア同期配信要求に追加して第2マルチメディアプラットフォームに送信することができ、これにより、第2マルチメディアプラットフォームはマルチメディア同期配信要求を受信した後、配信対象となるマルチメディアデータに第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して同期マルチメディアデータを取得し、当該同期マルチメディアデータを配信する。
【0030】
つまり、本開示の実施例では、同期マルチメディアデータは、第1マルチメディアプラットフォームまたは第2マルチメディアプラットフォームによって生成されることができ、特に限定されない。
【0031】
第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報は、第1マルチメディアプラットフォームを表すために用いられ、本開示の実施例では、識別子情報の具体的な形態が限定されず、例えば、識別子情報について、識別透かしの方式で示されることができ、識別透かしは、マルチメディアデータに透かし技術で追加されたパターンまたは文字などであってもよく、識別透かしが追加された後、マルチメディアデータの展示に影響を与えることがない。第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を含む同期マルチメディアデータが第2マルチメディアプラットフォームのユーザーによって消費される場合、第1マルチメディアプラットフォームに対するユーザーの認知を向上させ、第1マルチメディアプラットフォームの内容帰属権を保護することができる。
【0032】
本開示の実施例では、第1マルチメディアプラットフォームは、マルチメディア同期配信要求を取得した後、当該マルチメディアデータを配信することをさらに含むことができる。第1マルチメディアプラットフォームは、ユーザーがトリガしたマルチメディア同期配信要求を取得した後、本プラットフォームで当該マルチメディアデータを配信するとともに、マルチメディア同期配信要求を第2マルチメディアプラットフォームに送信し、第2マルチメディアプラットフォームで本プラットフォームの識別子情報を含む同期マルチメディアデータを配信することができ、第1マルチメディアプラットフォームのマルチメディアデータの配信に影響を与えないと同時に、マルチメディアデータのクロスプラットフォームの配信を実現し、マルチメディアデータの元の帰属を強化することができる。
【0033】
本開示の実施例によって提供されるマルチメディアデータの配信方案について、第1マルチメディアプラットフォームは、配信対象となるマルチメディアデータを取得し、マルチメディア同期配信要求を取得したことに応答して、マルチメディア同期配信要求をマルチメディア同期配信要求によって指示される第2マルチメディアプラットフォームに送信し、第2マルチメディアプラットフォームが、配信対象となるマルチメディアデータに基づいて生成された、第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報が含まれる同期マルチメディアデータを配信するようにする。上記技術案を採用すれば、ユーザーは元のマルチメディアプラットフォームを介して、別のマルチメディアプラットフォームでマルチメディアデータを同期配信することができ、また、別のマルチメディアプラットフォームが配信するマルチメディアデータに元のマルチメディアプラットフォームの識別子が追加され、別のマルチメディアプラットフォームのユーザーに元のマルチメディアプラットフォームを感知させることができ、マルチメディアデータに対する元のマルチメディアプラットフォームの帰属を強化させ、元のマルチメディアプラットフォームのプラットフォーム認知を向上させる。また、マルチメディアクリエーターにとって、マルチメディア配信要求を1回送信するだけで、マルチメディアデータを異なるマルチメディアプラットフォームに配信することができ、マルチメディアデータを同期配信するフローを簡単化させ、ユーザーがクロスプラットフォームのマルチメディア同期配信を効率的かつ便利的に実現するのに役立ち、マルチメディアクリエーターの操作体験を向上させ、実際のシーンニーズをより一層満たす。
【0034】
いくつかの実施例では、マルチメディアデータの配信方法はさらに、配信対象となるマルチメディアデータに第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して、同期マルチメディアデータを生成するステップと、同期マルチメディアデータを第2マルチメディアプラットフォームに送信するステップと、を含むことができる。第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報は、第2マルチメディアプラットフォームを表すために用いられ、つまり、同期マルチメディアデータには、第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報以外に、第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報も含まれることができる。第1マルチメディアプラットフォームは第2マルチメディアプラットフォームを決定した後、配信対象となるマルチメディアデータに第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して同期マルチメディアデータを取得し、第2マルチメディアプラットフォームが当該同期マルチメディアデータを配信するようにすることができる。
【0035】
第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を含む同期マルチメディアデータが第2マルチメディアプラットフォームのユーザーによって消費される場合、第2マルチメディアプラットフォームに対するユーザーの認知を強化することができる。本開示の実施例では、第1マルチメディアプラットフォーム及び第2マルチメディアプラットフォームに対するユーザーの認知を同時に強化し、2つのマルチメディアプラットフォームの内容帰属を同時に保護することができる。
【0036】
いくつかの実施例では、マルチメディアデータの配信方法はさらに、第1マルチメディアプラットフォームの第1識別子パラメータに基づいて第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を生成することを含むことができる。任意選択で、マルチメディアデータの配信方法はさらに、第1識別子パラメータを第2マルチメディアプラットフォームに送信し、第2マルチメディアプラットフォームが第1識別子パラメータに基づいて、配信対象となるマルチメディアデータに第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加するようにすることを含むことができる。
【0037】
第1識別子パラメータは、第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を生成するための関連パラメータであり、例えば、識別子情報が識別透かしである場合、第1識別子パラメータは第1透かしパラメータであってもよい。第1マルチメディアプラットフォームは、当該第1識別子パラメータをローカルに予め記憶してもよく、第1識別子パラメータに基づいて対応する識別子情報を生成して、配信対象となるマルチメディアデータに第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して、同期マルチメディアデータを生成することができる。或いは、第1マルチメディアプラットフォームは、当該第1識別子パラメータを第2マルチメディアプラットフォームに送信し、これにより、第2マルチメディアプラットフォームは第1識別子パラメータに基づいて第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を生成した後、配信対象となるマルチメディアデータに第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して、同期マルチメディアデータを生成してもよい。
【0038】
いくつかの実施例では、マルチメディアデータの配信方法はさらに、予め記憶された、第2マルチメディアプラットフォームと第2識別子パラメータとの間の対応関係に基づいて、第2マルチメディアプラットフォームに対応する第2識別子パラメータを決定し、第2識別子パラメータに基づいて第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を生成することを含むことができる。任意選択で、マルチメディアデータの配信方法はさらに、第2識別子パラメータを第2マルチメディアプラットフォームに送信し、第2マルチメディアプラットフォームが第2識別子パラメータに基づいて、配信対象となるマルチメディアデータに第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加するようにすることを含むことができる。
【0039】
第2識別子パラメータは、第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を制御するための関連パラメータであり、例えば、識別子情報が識別透かしである場合、第2識別子パラメータは第2透かしパラメータであってもよい。同期マルチメディアデータに第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加することができるので、第1マルチメディアプラットフォームは、マルチメディアプラットフォームと識別子パラメータとの間の対応関係を予め記憶することができ、第2マルチメディアプラットフォームを決定した後、第2マルチメディアプラットフォームに対応する第2識別子パラメータを取得し、第2識別子パラメータに基づいて第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を生成して、配信対象となるマルチメディアデータに第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加し、同期マルチメディアデータを生成することができる。または、第1マルチメディアプラットフォームは、当該第2識別子パラメータを第2マルチメディアプラットフォームに送信することで、第2マルチメディアプラットフォームは第2識別子パラメータに基づいて第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を生成した後、配信対象となるマルチメディアデータに第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して、同期マルチメディアデータを生成することができる。
【0040】
第1マルチメディアプラットフォームは、識別子パラメータを予め設定するか、または、第2マルチメディアプラットフォームに予め設定された識別子パラメータを送信することで、第2マルチメディアプラットフォームが当該識別子パラメータに基づいて、配信対象となるマルチメディアデータに第1マルチメディアプラットフォーム及び/または第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加することができるようにし、第2マルチメディアプラットフォームが同期配信したマルチメディアデータの展示効果をより正確に制御し、第1マルチメディアプラットフォーム、第2マルチメディアプラットフォームのプラットフォーム認知を強化するのに役立つ。
【0041】
いくつかの実施例では、識別子情報は識別透かしを含む。任意選択で、識別子情報に対応する識別子パラメータは、透かし内容情報及び透かしスタイル情報を含む。任意選択で、透かし内容情報はマルチメディアプラットフォームの情報を含み、透かしスタイル情報は、透かしのサイズ情報、透かしの位置情報、及び透かしの形状情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0042】
本開示の実施例は、識別子情報が識別透かしを含むことを例として説明し、透かし内容情報はマルチメディアプラットフォームの情報を含み、マルチメディアプラットフォームの情報は例えば、マルチメディアプラットフォームを表すことができるパターンまたは文字などであってもよく、例えば、マルチメディアプラットフォームの情報は、マルチメディアプラットフォームのプラットフォーム名称、プラットフォームタイプ及び/またはプラットフォームアイコンなどを含むことができ、マルチメディアプラットフォームの情報は、テキスト、静的画像及び/または動的画像などの形態で示されることができ、特に限定されない。透かしスタイル情報には、透かしの異なるスタイルを表すことができる様々なパラメータ情報が含まれることができ、上記透かしのサイズ情報、透かしの位置情報、及び透かしの形状情報は例示に過ぎず、透かしのサイズ情報は、透かしの大きさを指し、透かしの位置情報は、マルチメディアデータにおける透かしの位置を指し、例えば、透かしは、マルチメディアデータの左上隅、左下隅、右上隅、または右下隅などに表示されることができ、透かしの形状情報は、例えば方形、円形などの透かしの全体的な形状を指す。
【0043】
任意選択で、透かし内容情報には、例えば、ユーザーのアカウント名またはユーザーのアバターなどのユーザーの識別子情報が含まれてもよく、これにより、同期マルチメディアデータに含まれる第1マルチメディアプラットフォームの識別透かしには、マルチメディアクリエーターの関連情報が含まれてもよく、マルチメディアクリエーターの認知を向上させ、マルチメディアクリエーターと第1マルチメディアプラットフォームとのバインディング関係の認知を強化させることができる。
【0044】
いくつかの実施例では、マルチメディアデータの配信方法はさらに、ユーザーの第1ユーザー識別子を取得し、バインディングされた第2ユーザー識別子を第1ユーザー識別子に基づいて取得するステップと、第2ユーザー識別子を第2マルチメディアプラットフォームに送信ステップとを含むか、または、ユーザーの第1ユーザー識別子を取得するステップと、第1ユーザー識別子を第2マルチメディアプラットフォームに送信し、第2マルチメディアプラットフォームがバインディングされた第2ユーザー識別子を第1ユーザー識別子に基づいて取得するようにするステップと、を含むことができ、第2ユーザー識別子は、第2マルチメディアプラットフォームにおけるユーザーの身元識別子である。いくつかの実施例では、マルチメディア同期配信要求を取得したことに応答した後、マルチメディアデータの配信方法はさらに、第1ユーザー識別子の下でマルチメディアデータを配信するステップを含む。
【0045】
第1ユーザー識別子は、第1マルチメディアプラットフォームにおけるユーザーの登録識別子であり、同じユーザーは複数のマルチメディアプラットフォームに登録することができ、第1ユーザー識別子及び第2ユーザー識別子は、第1マルチメディアプラットフォーム及び第2マルチメディアプラットフォームのそれぞれにおける現在のユーザーの登録識別子を示し、同じユーザーが登録するので、ユーザーは、後続のマルチメディアデータの同期配信に備えるように、第1ユーザー識別子と第2ユーザー識別子との間のバインディング関係を確立することができる。第1マルチメディアプラットフォーム、第2マルチメディアプラットフォームにはいずれも、第1ユーザー識別子と第2ユーザー識別子との間のバインディング関係が記憶されていることができる。
【0046】
第1マルチメディアプラットフォームは、対応するマルチメディアクライアントを介して、ユーザーの第1ユーザー識別子を取得し、その後、マルチメディアデータを第1ユーザー識別子の下で配信することができ、これにより、他のユーザーが第1ユーザー識別子の下で当該マルチメディアデータを閲覧することができる。第1マルチメディアプラットフォームは、本プラットフォームにおけるユーザーの第1ユーザー識別子を取得した後、当該第1ユーザー識別子、及び予め記憶された、第1ユーザー識別子と第2ユーザー識別子との間のバインディング関係に基づいて、バインディングされた第2ユーザー識別子を決定し、当該第2ユーザー識別子を第2マルチメディアプラットフォームに送信することにより、第2マルチメディアプラットフォームは、第2ユーザー識別子の下で同期マルチメディアデータを配信することができる。または、第1マルチメディアプラットフォームは、ユーザーの第1ユーザー識別子を取得し、当該第1ユーザー識別子を第2マルチメディアプラットフォームに送信することにより、第2マルチメディアプラットフォームは、第1ユーザー識別子、及び予め記憶された、第1ユーザー識別子と第2ユーザー識別子との間のバインディング関係に基づいて、対応する第2ユーザー識別子を決定し、第2ユーザー識別子の下で同期マルチメディアデータを配信することができる。任意選択で、第1マルチメディアプラットフォームまたは第2マルチメディアプラットフォームには上記バインディング関係がない場合、当該バインディング関係をリアルタイムで確立するようにユーザーに通知することができる。上記のクロスプラットフォームのユーザー識別子のバインディングにより、マルチメディアデータが異なるマルチメディアプラットフォームの同じユーザーのアカウントで配信されることを実現することができ、ユーザーの著作権の保護に有利である。
【0047】
いくつかの実施例では、第1ユーザー識別子でマルチメディアデータを配信する前、マルチメディアデータの配信方法はさらに、第1プリセットトランスコード規則に基づいて、配信対象となるマルチメディアデータに対してトランスコード処理を行うステップを含むことができ、第1プリセットトランスコード規則は、特殊効果処理、フォーマット変換、及びデータ圧縮のうちの少なくとも1つを含む。1つのマルチメディアプラットフォームにおいて、配信対象となるマルチメディアデータが異なるユーザーからのものであるので、マルチメディアデータのフォーマット、容量、または特殊効果などのパラメータは、マルチメディアプラットフォームの配信要件、及び様々なシーンでの消費ニーズを満たすことができない可能性があり、従って、第1マルチメディアプラットフォームは、マルチメディアデータを配信する前、配信対象となるマルチメディアデータに対して統一のトランスコード処理を行うことができ、具体的なプリセットトランスコード規則について、本開示の実施例では限定されず、例えば、配信要件を満たすように、特殊効果処理、フォーマット変換及び/またはデータ圧縮などを含むことができる。上記第1マルチメディアプラットフォームは、マルチメディアデータに対するトランスコード処理により、後続のマルチメディアデータの展示の様々なニーズを満たすのに役立ち、さらにマルチメディアデータの展示効果をよりよくさせる。
【0048】
図2は、本開示の実施例による別のマルチメディアデータの配信方法の概略フローチャートであり、当該方法は、マルチメディアデータの配信装置によって実行されることができ、当該装置は、ソフトウェア及び/またはハードウェアで実現されることができ、一般的には、電子デバイスに統合されることができる。図2に示すように、当該方法は第2マルチメディアプラットフォームに適用され、以下のステップを含む。
ステップ201、第1マルチメディアプラットフォームによって送信されたマルチメディア同期配信要求を受信し、マルチメディア同期配信要求には、配信対象となるマルチメディアデータ、または配信対象となるマルチメディアデータに基づいて生成された同期マルチメディアデータが含まれる。
【0049】
第2マルチメディアプラットフォームとは、配信対象となるマルチメディアデータを同期配信する必要があるマルチメディアプラットフォームを指し、上記実施例における第1マルチメディアプラットフォームと異なるマルチメディアプラットフォームである。第2マルチメディアプラットフォームは、第1マルチメディアプラットフォームによって送信されたマルチメディア同期配信要求を受信し、当該マルチメディア同期配信要求に応答して、後続処理を行うことができる。
【0050】
任意選択で、マルチメディア同期配信要求には、配信対象となるマルチメディアデータが含まれ、マルチメディアデータの配信方法はさらに、第1マルチメディアプラットフォームを認識し、配信対象となるマルチメディアデータに第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して、同期マルチメディアデータを生成するステップを含んでもよい。第2マルチメディアプラットフォームは、マルチメディア同期配信要求を取得し、当該マルチメディア同期配信要求には配信対象となるマルチメディアデータのみが含まれると、配信対象となるマルチメディアデータに第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して、同期マルチメディアデータを生成することができる。
【0051】
任意選択で、マルチメディアデータはビデオデータを含み、配信対象となるマルチメディアデータに第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して、同期マルチメディアデータを生成するステップは、配信対象となるマルチメディアデータをデコードして得られた第1ビデオフレームセットに、第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して、第2ビデオフレームセットを得るステップと、第2ビデオフレームセットをエンコードし、同期マルチメディアデータを生成するステップと、を含む。任意選択で、配信対象となるマルチメディアデータをデコードして得られた第1ビデオフレームセットに、第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して、第2ビデオフレームセットを得るステップは、第1ビデオフレームセットのターゲットビデオフレームに第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して、第2ビデオフレームセットを得るステップを含んでもよく、ターゲットビデオフレームは、第1ビデオフレームセットにおける少なくとも1つのビデオフレームである。
【0052】
本開示の実施例は、マルチメディアデータがビデオデータであることを例として、第2マルチメディアプラットフォームは、配信対象となるマルチメディアデータをデコードし、第1ビデオフレームセットを取得した後、当該第1ビデオフレームセットに第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して、第2ビデオフレームセットを得ることができる。第2マルチメディアプラットフォームは、第2ビデオフレームセットをエンコードして、同期マルチメディアデータを生成する。ターゲットビデオフレームは、第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加する必要があるビデオフレームを指し、ターゲットビデオフレームは、第1ビデオフレームセットにおける任意の1つのビデオフレームであってもよいし、複数のビデオフレームであってもよく、具体的には、実際の状況に応じて設定することができる。本開示の実施例では、配信対象となるマルチメディアデータにおける第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報の具体的な追加位置が限定されず、マルチメディアデータの開始、中間及び/または末尾が好ましい。
【0053】
任意選択で、マルチメディアデータがビデオデータである場合、本開示の実施例は、上記第1ビデオフレームセットに新しいビデオフレームを追加し、新しいビデオフレームをターゲットビデオフレームとすることにより、第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加することができる。
【0054】
ステップ202、第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報が含まれる同期マルチメディアデータを配信する。
【0055】
具体的には、第2マルチメディアプラットフォームは、第1マルチメディアプラットフォームによって送信されたマルチメディア同期配信要求を受信した後、マルチメディア同期配信要求には、配信対象となるマルチメディアデータに基づいて生成された同期マルチメディアデータが含まれる場合、マルチメディア配信プロセスを直接に実行し、配信要件を満たすように同期マルチメディアデータに対してトランスコード処理を行い、同期マルチメディアデータを配信することができ、マルチメディア同期配信要求には、配信対象となるマルチメディアデータが含まれる場合、トランスコード処理過程において、配信対象となるマルチメディアデータに第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加し、同期マルチメディアデータを生成し、その後、同期マルチメディアデータを配信することができる。
【0056】
本開示の実施例によって提供されるマルチメディアデータの配信方案について、第2マルチメディアプラットフォームは、第1マルチメディアプラットフォームによって送信されたマルチメディア同期配信要求を受信し、同期マルチメディアデータを配信し、マルチメディア同期配信要求には、配信対象となるマルチメディアデータ、または配信対象となるマルチメディアデータに基づいて生成された同期マルチメディアデータが含まれ、同期マルチメディアデータには、第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報が含まれる。上記技術案を採用すれば、1つのマルチメディアプラットフォームは、元のマルチメディアプラットフォームのマルチメディア同期配信要求に応答して、元のマルチメディアプラットフォームの識別子情報が追加されたマルチメディアデータを配信することができ、それにより、本プラットフォームのユーザーに元のマルチメディアプラットフォームを感知させることができ、マルチメディアデータに対する元のマルチメディアプラットフォームの帰属を強化させ、元のマルチメディアプラットフォームのプラットフォーム認知を向上させる。
【0057】
いくつかの実施例では、マルチメディアデータの配信方法はさらに、第1マルチメディアプラットフォームによって送信された第1識別子パラメータを取得し、または、ローカルに記憶された第1マルチメディアプラットフォームの第1識別子パラメータを取得するステップを含むことができる。任意選択で、マルチメディアデータの配信方法はさらに、第1識別子パラメータに基づいて第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を生成するステップと、配信対象となるマルチメディアデータに第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して、同期マルチメディアデータを生成するステップと、を含むことができる。
【0058】
第2マルチメディアプラットフォームは、第1マルチメディアプラットフォームから識別子パラメータを取得してもよいし、異なるマルチメディアプラットフォームに対応する識別子パラメータをローカルに予め記憶してもよく、第1マルチメディアプラットフォームによって送信されたマルチメディア同期配信要求を受信した後、当該第1マルチメディアプラットフォームを認識することができ、予め記憶された、マルチメディアプラットフォームと識別子パラメータとの間の対応関係に基づいて、対応する第1識別子パラメータを検索する。任意選択で、識別子情報は識別透かしであってもよく、識別子パラメータは、透かし内容情報及び透かしスタイル情報を含むことができる。任意選択で、透かし内容情報はマルチメディアプラットフォームの情報を含み、透かしスタイル情報は、透かしのサイズ情報、透かしの位置情報、及び透かしの形状情報のうちの少なくとも1つを含む。第2マルチメディアプラットフォームは第1識別子パラメータを取得した後、第1識別子パラメータにおける透かし内容情報及び透かしスタイル情報に基づいて、対応する第1マルチメディアプラットフォームの識別透かしを生成し、当該第1マルチメディアプラットフォームの識別透かしを配信対象となるマルチメディアデータに追加して、同期マルチメディアデータを生成することができる。
【0059】
上記第2マルチメディアプラットフォームによって配信対象となるマルチメディアデータに追加された第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報の第1識別子パラメータは、第1マルチメディアプラットフォームからのものであってもよいし、第2マルチメディアプラットフォームが予め設定したものであってもよく、透かしの追加の成功が保証され、第1マルチメディアプラットフォームの識別透かしの生成がより多様化される。
【0060】
いくつかの実施例では、同期マルチメディアデータを配信する前、マルチメディアデータの配信方法はさらに、配信対象となるマルチメディアデータに第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加することを含むことができる。いくつかの実施例では、マルチメディアデータの配信方法はさらに、第1マルチメディアプラットフォームによって送信された、第2マルチメディアプラットフォームに対応する第2識別子パラメータを取得し、または、ローカルに記憶された第2識別子パラメータを取得するステップと、第2識別子パラメータに基づいて第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を生成するステップと、を含むことができる。第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報は、第2マルチメディアプラットフォームを表すために用いられ、第2識別子パラメータは、第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を制御するための関連パラメータであり、例えば、識別子情報が識別透かしである場合、第2識別子パラメータは第2透かしパラメータであってもよい。同期マルチメディアデータに第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加することができるので、第2マルチメディアプラットフォームは、ローカルの第2識別子パラメータを取得し、第2識別子パラメータに基づいて第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を生成して、配信対象となるマルチメディアデータに第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加し、同期マルチメディアデータを生成することができる。または、第2マルチメディアプラットフォームは、第1マルチメディアプラットフォームから送信された第2識別子パラメータを取得し、第2識別子パラメータに基づいて第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を生成した後、配信対象となるマルチメディアデータに第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して、同期マルチメディアデータを生成することができる。
【0061】
第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を含む同期マルチメディアデータが第2マルチメディアプラットフォームのユーザーによって消費される場合、第2マルチメディアプラットフォームに対するユーザーの認知を強化させることができる。本開示の実施例では、第2マルチメディアプラットフォームは、配信対象となるマルチメディアデータに、第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報以外に、第2マルチメディアプラットフォーム自身の識別子情報を追加することができ、第1マルチメディアプラットフォーム及び第2マルチメディアプラットフォームに対するユーザーの認知を同時に強化させ、2つのマルチメディアプラットフォームの内容帰属を同時に保護することができる。
【0062】
いくつかの実施例では、マルチメディアデータの配信方法はさらに、第1マルチメディアプラットフォームによって送信された、ユーザーの第1ユーザー識別子に基づいて取得された第2ユーザー識別子を取得するステップ、または、第1マルチメディアプラットフォームによって送信されたユーザーの第1ユーザー識別子を取得し、バインディングされた第2ユーザー識別子を第1ユーザー識別子に基づいて取得するステップを含むことができ、第2ユーザー識別子は、第2マルチメディアプラットフォームにおけるユーザーの身元識別子である。任意選択で、同期マルチメディアデータを配信するステップは、第2ユーザー識別子の下で同期マルチメディアデータを配信するステップを含むことができる。
【0063】
第1ユーザー識別子は、第1マルチメディアプラットフォームにおけるユーザーの登録識別子であり、同じユーザーは複数のマルチメディアプラットフォームで登録することができ、第1ユーザー識別子及び第2ユーザー識別子は、第1マルチメディアプラットフォーム及び第2マルチメディアプラットフォームのそれぞれにおける現在ユーザーの登録識別子を示し、同じユーザーが登録するので、ユーザーは、後続のマルチメディアデータの同期配信に備えるように、第1ユーザー識別子と第2ユーザー識別子との間のバインディング関係を確立することができる。第1マルチメディアプラットフォーム、第2マルチメディアプラットフォームにはいずれも、第1ユーザー識別子と第2ユーザー識別子との間のバインディング関係が記憶されることができる。
【0064】
第2マルチメディアプラットフォームは、第1マルチメディアプラットフォームから現在ユーザーの第2ユーザー識別子を直接に取得することができ、または、第2マルチメディアプラットフォームは、第1マルチメディアプラットフォームから第1ユーザー識別子を取得し、第1ユーザー識別子、及び予め記憶された、第1ユーザー識別子と第2ユーザー識別子との間のバインディング関係に基づいて、バインディングされた第2ユーザー識別子を決定した後、第2ユーザー識別子の下で、第1マルチメディアプラットフォームの識別透かしが追加されたマルチメディアデータを配信することができる。上記のクロスプラットフォームのユーザー識別子のバインディングにより、マルチメディアデータが異なるマルチメディアプラットフォームの同じユーザーのアカウントで配信されることを実現することができ、ユーザーの著作権の保護に有利である。
【0065】
いくつかの実施例では、同期マルチメディアデータを配信する前、マルチメディアデータの配信方法はさらに、第2プリセットトランスコード規則に基づいて、同期マルチメディアデータに対してトランスコード処理を行うことを含むことができる。第2トランスコード規則は、第2マルチメディアプラットフォームに対応するトランスコード規則であり、上記第1マルチメディアプラットフォームに対応する第1トランスコード規則とは異なり、同期マルチメディアデータを配信する前、第2プリセットトランスコード規則により同期マルチメディアデータに対して統一のトランスコード処理を行うことができ、具体的なプリセットトランスコード規則について、本開示の実施例では限定されず、例えば、配信要件を満たすように、特殊効果処理、フォーマット変換及び/またはデータ圧縮などを含むことができる。上記第2マルチメディアプラットフォームは、マルチメディアデータに対するトランスコード処理により、後続のマルチメディアデータの展示の様々なニーズを満たすことに役立ち、さらにマルチメディアデータの展示効果をよりよくさせる。
【0066】
いくつかの実施例では、同期マルチメディアデータを配信した後、第2マルチメディアプラットフォームに対応するマルチメディアクライアントにより、同期マルチメディアデータを展示するステップをさらに含むことができる。第2マルチメディアプラットフォームによって端末デバイスにインストールされたユーザー指向のものに対応するアプリケーションプログラムは、マルチメディアクライアントであり、マルチメディアクライアントから、同期マルチメディアデータに対するユーザーの展示要求が取得された場合、第2マルチメディアプラットフォームから当該同期マルチメディアデータを取得し、ユーザーに展示することができ、これにより、ユーザーは、マルチメディアデータを閲覧しながら、マルチメディアデータの帰属を感知することができる。
【0067】
上記の実施例を基礎とし、本開示の実施例によって提供されるマルチメディアデータの配信方法を、1つの具体的な例により具体的に説明する。一例として、図3は、本開示の実施例によるマルチメディアデータの配信過程の概略図であり、図3に示すように、第1マルチメディアクライアント33は、ユーザーがアップロードした、配信対象となるマルチメディアデータ、及びユーザーが提出したマルチメディア同期配信要求を受信し、配信対象となるマルチメディアデータ、マルチメディア同期配信要求を第1マルチメディアプラットフォーム31に送信することができ、第1マルチメディアプラットフォーム31は、当該マルチメディアデータを配信し、配信対象となるマルチメディアデータ、または配信対象となるマルチメディアデータに基づいて生成された同期マルチメディアデータが追加されたマルチメディア同期配信要求を第2マルチメディアプラットフォーム32に送信することができ、第2マルチメディアプラットフォーム32は、マルチメディア同期配信要求を受信した場合、同期マルチメディアデータを配信することができ、第2マルチメディアクライアント33は、マルチメディア展示要求を受信した場合、第2マルチメディアプラットフォーム32における同期マルチメディアデータを取得し、ユーザーに展示することができる。第1マルチメディアプラットフォーム31は、マルチメディアデータを第1マルチメディアクライアント33に送信し、ユーザーに展示することができる。第1マルチメディアプラットフォーム31が配信するマルチメディアデータは、透かしが含まれず、第2マルチメディアプラットフォーム32が配信する同期マルチメディアデータは、第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報が含まれ、または、同期マルチメディアデータは、第1マルチメディアプラットフォーム、第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報が含まれる。
【0068】
第1マルチメディアプラットフォーム31を元のプラットフォームと呼び、第2マルチメディアプラットフォーム32を相手側プラットフォームと呼び、識別子情報は、識別透かしであり、ユーザーはまず、元のプラットフォームでマルチメディアデータをアップロードし、マルチメディアデータの配信の関連編集を完了し、当該関連編集は、マルチメディアのために、タイトルを取ること、表紙を選択し作成すること、プロフィールを書くことなどを含むが、これらに限定されず、ユーザーが、マルチメディアデータを元のプラットフォームから相手側プラットフォームに同期することを選択すると、ユーザーが、相手側プラットフォームの有効なアカウントがバインディングされたか否かを判断し、アカウントがバインディングされていなければ、アカウントのバインディングを完了する必要があり、その後に同期することができ、元のプラットフォームのトランスコードにより、元のプラットフォームの投稿配信を完了し、審査プロセスに合格した後、元のプラットフォームで閲覧、消費されることができ、相手側プラットフォームに同期されたマルチメディアデータについて、相手側プラットフォームのトランスコードプロセスにおいてマルチメディアのトランスコード、及び元のプラットフォームの識別透かしの追加を完了し、業務で透かしスタイル及びシーケンスフレームを産出する方式により、ユーザーのマルチメディアと元のプラットフォームの識別透かしとのつながりを完了し、相手側プラットフォームのトランスコード、元のプラットフォームの識別透かしの追加を完了した後、投稿配信を完了し、相手側プラットフォームに対応するクライアントで再生したときに、元のプラットフォームの識別透かしを展示することができる。
【0069】
本開示の実施例では、ユーザーが、マルチメディアデータのアップロード及び配信の編集を完了し、他のマルチメディアプラットフォームに同期配信することを選択した後、マルチメディアデータは、異なるトランスコードプロセスに入り、元のプラットフォームのトランスコードプロセスにおいて透かしを追加することがなく、一方、相手側プラットフォームのトランスコードプロセスにおいて元のプラットフォームの識別子情報を追加することにより、同じマルチメディアデータが異なるプラットフォームで再生したときに異なる表示効果を実現し、また、元のプラットフォームのブランド認知を保護し、内容帰属を明確にし、さらに、元のプラットフォームの識別子情報にマルチメディアクリエーターの関連情報を追加することにより、マルチメディアクリエーターとプラットフォームとのバインディング関係の認知を強化する。
【0070】
本開示の実施例によって提供されるマルチメディアデータの配信方法は、元のプラットフォーム識別子を配信対象となるマルチメディアデータに追加して、相手側プラットフォームで配信することにより、見ている内容が元のプラットフォームからのものであることを、相手側プラットフォームのユーザーに効果的に感知させることができ、元のプラットフォームの内容供給及び内容帰属のポジショニングを強化させ、元のプラットフォームの露出、認知を大幅に向上させることができ、同時に、当該方法は、元のプラットフォーム自体のマルチメディア投稿に影響を与えず、元のプラットフォームの通常のマルチメディア消費体験を保証する。
【0071】
図4は、本開示の実施例によるマルチメディアデータの配信装置の構造概略図であり、当該装置は、ソフトウェア及び/またはハードウェアによって実現されることができ、一般的には、電子デバイスに統合されることができる。図4に示すように、当該装置は、第1マルチメディアプラットフォームに設けられ、
配信対象となるマルチメディアデータを取得するためのマルチメディア取得モジュール401と、
マルチメディア同期配信要求を取得したことに応答して、前記マルチメディア同期配信要求を前記マルチメディア同期配信要求によって指示される第2マルチメディアプラットフォームに送信するためのマルチメディア同期配信モジュール402であって、前記マルチメディア同期配信要求は、前記配信対象となるマルチメディアデータに基づいて生成された同期マルチメディアデータを配信するように前記第2マルチメディアプラットフォームに要求するために用いられ、前記同期マルチメディアデータには前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報が含まれるマルチメディア同期配信モジュール402と、を含む。
【0072】
任意選択で、前記装置はさらに、第2プラットフォーム識別子モジュールを含み、前記第2プラットフォーム識別子モジュールは、具体的には、
前記配信対象となるマルチメディアデータに前記第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して、前記同期マルチメディアデータを生成し、
前記同期マルチメディアデータを前記第2マルチメディアプラットフォームに送信するに用いられる。
【0073】
任意選択で、前記装置はさらに、第1識別子パラメータモジュールを含み、前記第1識別子パラメータモジュールは、具体的には、
前記第1マルチメディアプラットフォームの第1識別子パラメータに基づいて前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を生成するために用いられる。
【0074】
任意選択で、前記第1識別子パラメータモジュールはさらに、
前記第2マルチメディアプラットフォームに前記第1識別子パラメータを送信するために用いられ、
前記第2マルチメディアプラットフォームは、前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を生成し、前記配信対象となるマルチメディアデータに前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加するためのものである。
【0075】
任意選択で、前記装置はさらに、第2識別子パラメータモジュールを含み、前記第2識別子パラメータモジュールは、具体的には、
予め記憶された対応関係に基づいて、前記第2マルチメディアプラットフォームに対応する第2識別子パラメータを決定し、前記第2識別子パラメータに基づいて前記第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を生成するために用いられ、前記対応関係は、前記第2マルチメディアプラットフォームと前記第2識別子パラメータとの間の対応関係を含む。
【0076】
任意選択で、前記第2識別子パラメータモジュールはさらに、前記第2識別子パラメータを、前記第2マルチメディアプラットフォームに送信するために用いられ、
前記第2識別子パラメータは、前記第2マルチメディアプラットフォームが、前記配信対象となるマルチメディアデータに、前記第2識別子パラメータに基づいて生成された前記第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加するために用いられる。
【0077】
任意選択で、前記識別子情報は、識別透かしを含む。
【0078】
任意選択で、前記識別子情報に対応する識別子パラメータは、透かし内容情報及び透かしスタイル情報を含む。
【0079】
任意選択で、前記透かし内容情報は、マルチメディアプラットフォームの情報を含み、前記透かしスタイル情報は、透かしのサイズ情報、透かしの位置情報、及び透かしの形状情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0080】
任意選択で、前記装置はさらに、ユーザー識別子モジュールを含み、前記ユーザー識別子モジュールは、具体的には、
ユーザーの第1ユーザー識別子を取得し、バインディングされた第2ユーザー識別子を前記第1ユーザー識別子に基づいて取得し、
前記第2ユーザー識別子を第2マルチメディアプラットフォームに送信するか、または、
前記ユーザーの第1ユーザー識別子を取得し、
バインディングされた第2ユーザー識別子を取得するための第2マルチメディアプラットフォームに前記第1ユーザー識別子を送信するために用いられ、
前記第1ユーザー識別子は、前記ユーザーの前記第1マルチメディアプラットフォームにおける身元識別子であり、前記第2ユーザー識別子は、前記ユーザーの第2マルチメディアプラットフォームにおける身元識別子である。
【0081】
任意選択で、前記装置はさらに、
前記マルチメディア同期配信要求を取得したことに応答した後、前記第1マルチメディアプラットフォームで前記マルチメディアデータを配信するための第1プラットフォーム配信モジュールを含む。
【0082】
任意選択で、前記装置はさらに、
前記第1マルチメディアプラットフォームで前記マルチメディアデータを配信する前、
特殊効果処理、フォーマット変換、及びデータ圧縮のうちの少なくとも1つを含む第1プリセットトランスコード規則に基づいて、前記配信対象となるマルチメディアデータに対してトランスコード処理を行うための第1トランスコードモジュールを含む。
【0083】
本開示の実施例によって提供されるマルチメディアデータの配信装置は、本開示の任意の実施例によって提供されるマルチメディアデータの配信方法における第1マルチメディアプラットフォームによって実行されるステップを実行することができ、実行方法に対応する機能モジュール及び有益な効果を備える。
【0084】
図5は、本開示の実施例による別のマルチメディアデータの配信装置の構造概略図であり、当該装置は、ソフトウェア及び/またはハードウェアによって実現されることができ、一般的には、電子デバイスに統合されることができる。図5に示すように、当該装置は第2マルチメディアプラットフォームに設けられ、
第1マルチメディアプラットフォームによって送信された、配信対象となるマルチメディアデータ、または前記配信対象となるマルチメディアデータに基づいて生成された同期マルチメディアデータが含まれるマルチメディア同期配信要求を受信するための要求受信モジュール501と、
前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報が含まれる前記同期マルチメディアデータを配信するためのマルチメディア配信モジュール502と、を含む。
【0085】
任意選択で、前記マルチメディア同期配信要求には、前記配信対象となるマルチメディアデータが含まれ、前記装置はさらに、第1識別子モジュールを含み、前記第1識別子モジュールは、具体的には、
第1マルチメディアプラットフォームを認識し、前記配信対象となるマルチメディアデータに前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して、前記同期マルチメディアデータを生成するために用いられる。
【0086】
任意選択で、前記マルチメディアデータは、ビデオデータを含み、前記第1識別子モジュールは、具体的に、
前記配信対象となるマルチメディアデータをデコードして得られた第1ビデオフレームセットに、前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して、第2ビデオフレームセットを取得し、
前記第2ビデオフレームセットをエンコードして、前記同期マルチメディアデータを生成するために用いられる。
【0087】
任意選択で、前記第1識別子モジュールは具体的に、
前記第1ビデオフレームセットのターゲットビデオフレームに前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して、前記第2ビデオフレームセットを得るために用いられ、前記ターゲットビデオフレームは、前記第1ビデオフレームセットにおける少なくとも1つのビデオフレームである。
【0088】
任意選択で、前記装置はさらに、第1パラメータモジュールを含み、前記第1パラメータモジュールは、具体的には、
前記第1マルチメディアプラットフォームによって送信された第1識別子パラメータを取得し、または、ローカルに記憶された前記第1マルチメディアプラットフォームの第1識別子パラメータを取得するために用いられる。
【0089】
任意選択で、前記第1パラメータモジュールは具体的に、
前記第1識別子パラメータに基づいて前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を生成し、
前記配信対象となるマルチメディアデータに前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して、同期マルチメディアデータを生成するために用いられる。
【0090】
任意選択で、前記装置はさらに、第2識別子モジュールを含み、前記第2識別子モジュールは、具体的には、前記同期マルチメディアデータを配信する前、
前記配信対象となるマルチメディアデータに前記第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加するために用いられる。
【0091】
任意選択で、前記装置はさらに、第2パラメータモジュールを含み、前記第2パラメータモジュールは、具体的には、
前記第1マルチメディアプラットフォームによって送信された前記第2マルチメディアプラットフォームに対応する第2識別子パラメータを取得し、または、ローカルに記憶された前記第2識別子パラメータを取得し、
前記第2識別子パラメータに基づいて前記第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を生成するために用いられる。
【0092】
任意選択で、前記装置はさらに、ユーザー身元モジュールを含み、前記ユーザー身元モジュールは、具体的には、
前記第1マルチメディアプラットフォームによって送信された、ユーザーの第1ユーザー識別子に基づいて取得された第2ユーザー識別子を取得するか、または、
前記第1マルチメディアプラットフォームによって送信されたユーザーの第1ユーザー識別子を取得し、バインディングされた第2ユーザー識別子を前記第1ユーザー識別子に基づいて取得するために用いられ、
前記第2ユーザー識別子は、ユーザーの第2マルチメディアプラットフォームにおける身元識別子である。
【0093】
任意選択で、前記マルチメディア配信モジュール502は具体的に、
前記第2マルチメディアプラットフォームで前記同期マルチメディアデータを配信するために用いられる。
【0094】
任意選択で、前記装置はさらに、第2トランスコードモジュールを含み、前記第2トランスコードモジュールは、具体的には、前記同期マルチメディアデータを配信する前、
第2プリセットトランスコード規則に基づいて、前記同期マルチメディアデータに対してトランスコード処理を行うために用いられる。
【0095】
任意選択で、前記装置はさらに、データ展示モジュールを含み、前記データ展示モジュールは、具体的には、前記同期マルチメディアデータを配信した後、
第2マルチメディアプラットフォームに対応するマルチメディアクライアントにより、前記同期マルチメディアデータを展示するために用いられる。
【0096】
本開示の実施例によって提供されるマルチメディアデータの配信装置は、本開示の任意の実施例によって提供されるマルチメディアデータの配信方法における第2マルチメディアプラットフォームによって実行されるステップを実行することができ、実行方法に対応する機能モジュール及び有益な効果を備える。
【0097】
図6は、本開示の実施例による電子デバイスの構造概略図である。以下、具体的に図6を参照し、本開示の実施例における電子デバイス600を実現するのに適した構造概略図が示される。本開示の実施例における電子デバイス600は、携帯電話、ノートパソコン、デジタル放送受信機、PDA(携帯情報端末)、PAD(タブレットコンピュータ)、PMP(ポータブルマルチメディアプレーヤー)、車載端末(例えば、車載ナビゲーション端末)などの携帯端末、及びデジタルTV、デスクトップコンピュータなどの固定端末を含むことができるが、これらに限定されない。図6に示す電子デバイスは、1つの例示に過ぎず、本開示の実施例の機能及び使用範囲に任意の制限を与えるべきではない。
【0098】
図6に示すように、電子デバイス600は、リードオンリーメモリ(ROM)602に記憶されたプログラム、または記憶装置608からランダムアクセスメモリ(RAM)603にロードされたプログラムに従って、様々な適切な動作及び処理を実行できる処理装置(例えば、中央処理ユニット、グラフィックプロセッサなど)601を含むことができる。RAM603には、電子デバイス600の操作に必要な様々なプログラム及びデータがさらに記憶されている。処理装置601、ROM602及びRAM603は、バス604を介して互いに接続される。入出力(I/O)インタフェース605もバス604に接続される。
【0099】
通常、I/Oインタフェース605には、例えば、タッチスクリーン、タッチパッド、キーボード、マウス、カメラ、マイクロフォン、加速度計、ジャイロなどを含む入力装置606、例えば、液晶ディスプレー(LCD)、スピーカー、バイブレーターなどを含む出力装置607、例えば、磁気テープ、ハードディスクなどを含む記憶装置608、及び通信装置609が接続されることができる。通信装置609は、電子デバイス600が他の機器と無線または有線通信を行ってデータを交換することを可能にする。図6には、様々な装置を有する電子デバイス600が示されているが、全ての示される装置を実施または具備することが要求されないは理解されるべきである。代わりに、より多くのまたはより少ない装置を実施または具備してもよい。
【0100】
特に、本開示の実施例によれば、フローチャートを参照して以上で説明される過程は、コンピュータソフトウェアプログラムとして実現されることができる。例えば、本開示の実施例は、非一時的なコンピュータ可読媒体上に担持されるコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を含み、当該コンピュータプログラムは、フローチャートに示す方法を実行するためのプログラムコードを含む。このような実施例では、当該コンピュータプログラムは、通信装置609を介してネットワークからダウンロード及びインストールされ、または、記憶装置608からインストールされ、またはROM602からインストールされることができる。当該コンピュータプログラムが処理装置601によって実行される場合、本開示の実施例のマルチメディアデータの配信方法で限定される上記機能を実行する。
【0101】
なお、本開示の実施例に記載のコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体、またはコンピュータ可読記憶媒体、または上記両者の任意の組み合わせであってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電気、磁気、光、電磁気、赤外線、または半導体のシステム、装置、若しくはデバイス、または任意の以上の組み合わせであってもよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、1つまたは複数のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、または上記の任意の適切な組み合わせを含むことができるが、これらに限定されない。本開示では、コンピュータ可読記憶媒体は、指令実行システム、装置、またはデバイスによって使用され、またはこれらと結合して使用されることができるプログラムを含むか、または記憶する任意の有形媒体であってもよい。本開示では、コンピュータ可読信号媒体は、ベースバンドで、または搬送波の一部として伝搬するデータ信号を含むことができ、当該データ信号にコンピュータ読み取り可能なプログラムコードが担持される。このように伝搬されるデータ信号は、様々な形式を採用することができ、電磁信号、光信号、または上記の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読記憶媒体を除いた任意のコンピュータ可読媒体であってもよく、当該コンピュータ可読信号媒体は、指令実行システム、装置、またはデバイスによって使用され、またはこれらと結合して使用されるためのプログラムを送信、伝搬、または伝送することができる。コンピュータ可読媒体上に含まれるプログラムコードは、任意の適切な媒体によって伝送されることができ、当該媒体は、電線、光ファイバケーブル、RF(無線周波数)など、または上記の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0102】
いくつかの実施形態では、クライアントやサーバは、例えば、HTTP(HyperText Transfer Protocol、ハイパーテキスト・トランスファー・プロトコル)などのような、現在既知、又は将来開発される任意のネットワークプロトコルを利用して通信することができ、任意の形態又は媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)と相互接続されることができる。通信ネットワークの例は、ローカルネットワーク(「LAN」)、ワイドエリアネットワーク(「WAN」)、ワールドワイドウェブ(例えば、インターネット)、エンドツーエンドネットワーク(例えば、ad hocエンドツーエンドネットワーク)、及び現在既知、又は将来開発されるネットワークを含む。
【0103】
上記コンピュータ可読媒体は、上記電子デバイスに含まれてもよいし、当該電子デバイスに配置されず、個別として存在しもよい。
【0104】
上記コンピュータ可読媒体に1つまたは複数のプログラムが担持されており、上記1つまたは複数のプログラムが当該電子デバイスによって実行される場合、当該電子デバイスに、以下の処理を実行させ、即ち、配信対象となるマルチメディアデータを取得し、マルチメディア同期配信要求を取得したことに応答して、前記マルチメディア同期配信要求を前記マルチメディア同期配信要求によって指示される第2マルチメディアプラットフォームに送信し、前記第2マルチメディアプラットフォームが、前記配信対象となるマルチメディアデータに基づいて生成された、前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報が含まれる同期マルチメディアデータを配信するようにする。
【0105】
または、上記コンピュータ可読媒体に1つまたは複数のプログラムが担持されており、上記1つまたは複数のプログラムが当該電子デバイスによって実行される場合、当該電子デバイスに、以下の処理を実行させ、即ち、第1マルチメディアプラットフォームによって送信されたマルチメディア同期配信要求を受信し、前記マルチメディア同期配信要求には、配信対象となるマルチメディアデータ、または前記配信対象となるマルチメディアデータに基づいて生成された同期マルチメディアデータが含まれ、前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報が含まれる前記同期マルチメディアデータを配信する。
【0106】
本開示の操作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、1種または多種のプログラミング言語またはそれらの組み合わせで作成されることができ、上記プログラミング言語は、Java、Smalltalk、C++のようなオブジェクト指向プログラミング言語を含み、「C」言語または類似するプログラミング言語のような従来の手続き型プログラミング言語をさらに含むが、これらに限定されない。プログラムコードは、ユーザーのコンピュータ上で完全に、ユーザーのコンピュータ上で一部的に、1つの独立型ソフトウェアパッケージとして、ユーザーのコンピュータ上で一部的にかつリモートコンピュータ上で一部的に、またはリモートコンピュータ若しくはサーバ上で完全に実行することができる。リモートコンピュータが関与する場合、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意の種類のネットワークを介してユーザーのコンピュータに接続することができ、または、外部コンピュータに接続することができる(例えば、インタネットサービスプロバイダを利用してインターネットを介して接続する)。
【0107】
図面におけるフローチャート及びブロック図は、本開示の様々な実施例のシステム、方法及びコンピュータプログラム製品に従って実現可能なアーキテクチャ、機能及び操作を示す。この点について、フローチャートまたはブロック図における各ブロックは、1つのモジュール、プログラムセグメント、またはコードの一部を代表することができ、当該モジュール、プログラムセグメント、またはコードの一部は、所定の論理機能を実現するための1つまたは複数の実行可能な指令を含む。なお、いくつかの代替の実現において、ブロックに示されている機能は、図に示されている順序とは異なる順序に従って発生してもよい。例えば、連続的に示される2つのブロックは実際には、基本的に並行して実行されてもよく、ある場合、逆の順序に従って実行されてもよく、関連する機能に応じて決定される。また、ブロック図及び/又はフローチャートにおける各ブロック、並びにブロック図及び/又はフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、所定の機能又は操作を実行するための、ハードウェアによる専用システムで実現されてもよいし、又は専用ハードウェアとコンピュータ指令との組み合わせで実現されてもよい。
【0108】
本開示の実施例に記述されたユニットは、ソフトウェアの方式で実現されてもよいし、ハードウェアの方式で実現されてもよい。ユニットの名称は、ある場合、当該ユニット自身への限定を構成しない。
【0109】
本明細書で上記に説明された機能は、少なくとも部分的に1つ又は複数のハードウェアロジック部材によって実行されてもよい。例えば、利用できるハードウェアロジック部材の例示的なタイプは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準製品(ASSP)、システムオンチップ(SOC)、コンプレックスプログラマブルロジックデバイス(CPLD)などを含むが、これらに限定されない。
【0110】
本開示において、機械可読媒体は、指令実行システム、装置又はデバイスによって、又はそれらと組み合わせて使用されてもよいプログラムを含むか、又は記憶する有形媒体であってもよい。機械可読媒体は、機械可読信号媒体又は機械可読記憶媒体であってもよい。機械可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁、赤外線、又は半導体システム、装置又はデバイス、または上記の内容の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。機械可読記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数のワイヤによる電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクト磁気ディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光記憶装置、磁気記憶装置、又は上記内容の任意の適切な組み合わせを含む。
【0111】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示は、第1マルチメディアプラットフォームに適用されるマルチメディアデータの配信方法を提供し、前記方法は、
配信対象となるマルチメディアデータを取得するステップと、
マルチメディア同期配信要求を取得したことに応答して、前記マルチメディア同期配信要求を前記マルチメディア同期配信要求によって指示される第2マルチメディアプラットフォームへ送信するステップであって、前記マルチメディア同期配信要求は、前記配信対象となるマルチメディアデータに基づいて生成された同期マルチメディアデータを配信するように前記第2マルチメディアプラットフォームに要求するために用いられ、前記同期マルチメディアデータには、前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報が含まれるステップと、を含む。
【0112】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信方法において、
前記配信対象となるマルチメディアデータに前記第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して、前記同期マルチメディアデータを生成するステップと、
前記同期マルチメディアデータを前記第2マルチメディアプラットフォームに送信するステップと、をさらに含む。
【0113】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信方法において、
前記第1マルチメディアプラットフォームの第1識別子パラメータに基づいて前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を生成するステップをさらに含む。
【0114】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信方法において、
前記第1識別子パラメータを、前記第2マルチメディアプラットフォームに送信するステップをさらに含み、
前記第1識別子パラメータは、前記第2マルチメディアプラットフォームが前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を生成し、前記配信対象となるマルチメディアデータに前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加するために用いられる。
【0115】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信方法において、
予め記憶された対応関係に基づいて、前記第2マルチメディアプラットフォームに対応する第2識別子パラメータを決定し、前記第2識別子パラメータに基づいて前記第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を生成するステップをさらに含み、
前記対応関係は、前記第2マルチメディアプラットフォームと前記第2識別子パラメータとの間の対応関係を含む。
【0116】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信方法において、
前記第2識別子パラメータを前記第2マルチメディアプラットフォームに送信するステップをさらに含み、前記第2識別子パラメータは、前記第2マルチメディアプラットフォームが、前記配信対象となるマルチメディアデータに、前記第2識別子パラメータに基づいて生成された前記第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加するために用いられる。
【0117】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信方法において、前記識別子情報は、識別透かしを含む。
【0118】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信方法において、前記識別子情報に対応する識別子パラメータは、透かし内容情報及び透かしスタイル情報を含む。
【0119】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信方法において、前記透かし内容情報は、マルチメディアプラットフォームの情報を含み、前記透かしスタイル情報は、透かしのサイズ情報、透かしの位置情報、及び透かしの形状情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0120】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信方法において、
ユーザーの第1ユーザー識別子を取得し、バインディングされた第2ユーザー識別子を前記第1ユーザー識別子に基づいて取得し、
前記第2ユーザー識別子を第2マルチメディアプラットフォームに送信するステップ、または、
前記ユーザーの第1ユーザー識別子を取得し、
前記第2マルチメディアプラットフォームがバインディングされた第2ユーザー識別子を取得するために用いられる前記第1ユーザー識別子を、第2マルチメディアプラットフォームに送信するステップ、をさらに含み、
前記第1ユーザー識別子は、前記ユーザーの前記第1マルチメディアプラットフォームにおける身元識別子であり、前記第2ユーザー識別子は、前記ユーザーの第2マルチメディアプラットフォームにおける身元識別子である。
【0121】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信方法において、前記のマルチメディア同期配信要求を取得したことに応答した後、前記方法はさらに、
前記第1マルチメディアプラットフォームで前記マルチメディアデータを配信するステップを含む。
【0122】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信方法において、前記第1マルチメディアプラットフォームで前記マルチメディアデータを配信する前、前記方法はさらに、
特殊効果処理、フォーマット変換、及びデータ圧縮のうちの少なくとも1つを含む第1プリセットトランスコード規則に基づいて、前記配信対象となるマルチメディアデータに対してトランスコード処理を行うステップを含む。
【0123】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示は、第2マルチメディアプラットフォームに適用されるマルチメディアデータの配信方法を提供し、前記方法は、
第1マルチメディアプラットフォームによって送信されたマルチメディア同期配信要求を受信するステップであって、前記マルチメディア同期配信要求には、配信対象となるマルチメディアデータ、または前記配信対象となるマルチメディアデータに基づいて生成された同期マルチメディアデータが含まれるステップと、
前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報が含まれる前記同期マルチメディアデータを配信するステップと、を含む。
【0124】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信方法において、前記マルチメディア同期配信要求には、前記配信対象となるマルチメディアデータが含まれ、前記方法はさらに、
前記配信対象となるマルチメディアデータに前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して、前記同期マルチメディアデータを生成するステップを含む。
【0125】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信方法において、前記マルチメディアデータは、ビデオデータを含み、前記配信対象となるマルチメディアデータに前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して、同期マルチメディアデータを生成する前記ステップは、
前記配信対象となるマルチメディアデータをデコードして得られた第1ビデオフレームセットに、前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して、第2ビデオフレームセットを得るステップと、
前記第2ビデオフレームセットをエンコードして、前記同期マルチメディアデータを生成するステップと、を含む。
【0126】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信方法において、前記配信対象となるマルチメディアデータをデコードして得られた第1ビデオフレームセットに、前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して、第2ビデオフレームセットを得る前記ステップは、
前記第1ビデオフレームセットのターゲットビデオフレームに前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して、前記第2ビデオフレームセットを得るステップを含み、前記ターゲットビデオフレームは、前記第1ビデオフレームセットにおける少なくとも1つのビデオフレームである。
【0127】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信方法において、
前記第1マルチメディアプラットフォームによって送信された第1識別子パラメータを取得し、または、ローカルに記憶された前記第1マルチメディアプラットフォームの第1識別子パラメータを取得するステップをさらに含む。
【0128】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信方法において、
前記第1識別子パラメータに基づいて前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を生成するステップと、
前記配信対象となるマルチメディアデータに前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して、同期マルチメディアデータを生成するステップと、をさらに含む。
【0129】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信方法において、前記同期マルチメディアデータにはさらに、前記第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報が含まれる。
【0130】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信方法において、
前記第1マルチメディアプラットフォームによって送信された、前記第2マルチメディアプラットフォームに対応する第2識別子パラメータを取得し、または、ローカルに記憶された前記第2識別子パラメータを取得するステップと、
前記第2識別子パラメータに基づいて前記第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を生成するステップと、をさらに含む。
【0131】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信方法において、
前記第1マルチメディアプラットフォームによって送信された、ユーザーの第1ユーザー識別子に基づいて取得された第2ユーザー識別子を取得するステップ、または、
前記第1マルチメディアプラットフォームによって送信されたユーザーの第1ユーザー識別子を取得し、バインディングされた第2ユーザー識別子を前記第1ユーザー識別子に基づいて取得するステップ、をさらに含み、
前記第1ユーザー識別子は、前記ユーザーの前記第1マルチメディアプラットフォームにおける身元識別子であり、前記第2ユーザー識別子は、ユーザーの第2マルチメディアプラットフォームにおける身元識別子である。
【0132】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信方法において、前記同期マルチメディアデータを配信する前記ステップは、
前記第2ユーザー識別子の下で前記同期マルチメディアデータを配信するステップを含む。
【0133】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信方法において、前記同期マルチメディアデータを配信する前、前記方法はさらに、
第2プリセットトランスコード規則に基づいて、前記同期マルチメディアデータに対してトランスコード処理を行うステップを含む。
【0134】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信方法において、前記同期マルチメディアデータを配信した後、
第2マルチメディアプラットフォームに対応するマルチメディアクライアントにより、前記同期マルチメディアデータを展示するステップをさらに含む。
【0135】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示は、第1マルチメディアプラットフォームに設けられるマルチメディアデータの配信装置を提供し、前記装置は、
配信対象となるマルチメディアデータを取得するためのマルチメディア取得モジュールと、
マルチメディア同期配信要求を取得したことに応答して、前記マルチメディア同期配信要求を前記マルチメディア同期配信要求によって指示される第2マルチメディアプラットフォームに送信するためのマルチメディア同期配信モジュールであって、前記マルチメディア同期配信要求は、前記配信対象となるマルチメディアデータに基づいて生成された、前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報が含まれる同期マルチメディアデータを配信するように前記第2マルチメディアプラットフォームに要求するために用いられるマルチメディア同期配信モジュールと、を含む。
【0136】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信装置において、前記装置はさらに、第2プラットフォーム識別子モジュールを含み、前記第2プラットフォーム識別子モジュールは、具体的には、
前記配信対象となるマルチメディアデータに前記第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して、前記同期マルチメディアデータを生成し、
前記同期マルチメディアデータを前記第2マルチメディアプラットフォームに送信するために用いられる。
【0137】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信装置において、前記装置はさらに、第1識別子パラメータモジュールを含み、前記第1識別子パラメータモジュールは、具体的には、
前記第1マルチメディアプラットフォームの第1識別子パラメータに基づいて前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を生成するために用いられる。
【0138】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信装置において、前記第1識別子パラメータモジュールはさらに、
第1識別子パラメータを、前記第2マルチメディアプラットフォームに送信するために用いられ、
前記第1識別子パラメータは、前記第2マルチメディアプラットフォームが前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を生成し、前記配信対象となるマルチメディアデータに前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加するために用いられる。
【0139】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信装置において、前記装置はさらに、第2識別子パラメータモジュールを含み、前記第2識別子パラメータモジュールは、具体的には、
予め記憶された対応関係に基づいて、前記第2マルチメディアプラットフォームに対応する第2識別子パラメータを決定し、前記第2識別子パラメータに基づいて前記第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を生成するために用いられ、
前記対応関係は、前記第2マルチメディアプラットフォームと前記第2識別子パラメータとの間の対応関係を含む。
【0140】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信装置において、前記第2識別子パラメータモジュールはさらに、
第2識別子パラメータを、前記第2マルチメディアプラットフォームに送信するために用いられ、
前記第2識別子パラメータは、前記第2マルチメディアプラットフォームが前記配信対象となるマルチメディアデータに、前記第2識別子パラメータに基づいて生成された前記第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加するために用いられる。
【0141】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信装置において、前記識別子情報は、識別透かしを含む。
【0142】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信装置において、前記識別子情報に対応する識別子パラメータは、透かし内容情報及び透かしスタイル情報を含む。
【0143】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信装置において、前記透かし内容情報は、マルチメディアプラットフォームの情報を含み、前記透かしスタイル情報は、透かしのサイズ情報、透かしの位置情報、及び透かしの形状情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0144】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信装置において、前記装置はさらに、ユーザー識別子モジュールを含み、前記ユーザー識別子モジュールは、具体的には、
ユーザーの第1ユーザー識別子を取得し、バインディングされた第2ユーザー識別子を前記第1ユーザー識別子に基づいて取得し、
前記第2ユーザー識別子を第2マルチメディアプラットフォームに送信するか、または、
前記ユーザーの第1ユーザー識別子を取得し、
前記第2マルチメディアプラットフォームがバインディングされた第2ユーザー識別子を取得するために用いられる前記第1ユーザー識別子を、第2マルチメディアプラットフォームに送信するために用いられ、
前記第1ユーザー識別子は、前記ユーザーの前記第1マルチメディアプラットフォームにおける身元識別子であり、前記第2ユーザー識別子は、ユーザーの第2マルチメディアプラットフォームにおける身元識別子である。
【0145】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信装置において、前記装置はさらに、第1プラットフォーム配信モジュールを含み、前記第1プラットフォーム配信モジュールは、前記マルチメディア同期配信要求を取得したことに応答した後、
前記第1マルチメディアプラットフォームで前記マルチメディアデータを配信するために用いられる。
【0146】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信装置において、前記装置はさらに、第1トランスコードモジュールを含み、前記第1トランスコードモジュールは、前記第1マルチメディアプラットフォームで前記マルチメディアデータを配信する前、
特殊効果処理、フォーマット変換、及びデータ圧縮のうちの少なくとも1つを含む第1プリセットトランスコード規則に基づいて、前記配信対象となるマルチメディアデータに対してトランスコード処理を行うために用いられる。
【0147】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示は、第2マルチメディアプラットフォームに設けられるマルチメディアデータの配信装置を提供し、前記装置は、
第1マルチメディアプラットフォームによって送信されたマルチメディア同期配信要求を受信するための要求受信モジュールであって、前記マルチメディア同期配信要求には、配信対象となるマルチメディアデータ、または前記配信対象となるマルチメディアデータに基づいて生成された同期マルチメディアデータが含まれる要求受信モジュールと、
前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報が含まれる前記同期マルチメディアデータを配信するためのマルチメディア配信モジュールと、を含む。
【0148】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信装置において、前記マルチメディア同期配信要求には、前記配信対象となるマルチメディアデータが含まれ、前記装置はさらに、第1識別子モジュールを含み、前記第1識別子モジュールは、具体的には、
前記配信対象となるマルチメディアデータに前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して、前記同期マルチメディアデータを生成するために用いられる。
【0149】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信装置において、前記マルチメディアデータは、ビデオデータを含み、前記第1識別子モジュールは具体的に、
前記配信対象となるマルチメディアデータをデコードして得られた第1ビデオフレームセットに、前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して、第2ビデオフレームセットを取得し、
前記第2ビデオフレームセットをエンコードして、前記同期マルチメディアデータを生成するために用いられる。
【0150】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信装置において、前記第1識別子モジュールは具体的に、
前記第1ビデオフレームセットのターゲットビデオフレームに前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して、前記第2ビデオフレームセットを得るために用いられ、前記ターゲットビデオフレームは、前記第1ビデオフレームセットにおける少なくとも1つのビデオフレームである。
【0151】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信装置において、前記装置はさらに、第1パラメータモジュールを含み、前記第1パラメータモジュールは、具体的には、
前記第1マルチメディアプラットフォームによって送信された第1識別子パラメータを取得し、または、ローカルに記憶された前記第1マルチメディアプラットフォームの第1識別子パラメータを取得するために用いられる。
【0152】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信装置において、前記第1パラメータモジュールは具体的に、
前記第1識別子パラメータに基づいて前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を生成し、
前記配信対象となるマルチメディアデータに前記第1マルチメディアプラットフォームの識別子情報を追加して、同期マルチメディアデータを生成するために用いられる。
【0153】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信装置において、前記同期マルチメディアデータにはさらに、前記第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報が含まれる。
【0154】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信装置において、前記装置はさらに、第2パラメータモジュールを含み、前記第2パラメータモジュールは、具体的には、
前記第1マルチメディアプラットフォームによって送信された、前記第2マルチメディアプラットフォームに対応する第2識別子パラメータを取得し、または、ローカルに記憶された前記第2識別子パラメータを取得し、
前記第2識別子パラメータに基づいて前記第2マルチメディアプラットフォームの識別子情報を生成するために用いられる。
【0155】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信装置において、前記装置はさらに、ユーザー身元モジュールを含み、前記ユーザー身元モジュールは、具体的には、
前記第1マルチメディアプラットフォームによって送信された、ユーザーの第1ユーザー識別子に基づいて取得された第2ユーザー識別子を取得するか、または、
前記第1マルチメディアプラットフォームによって送信されたユーザーの第1ユーザー識別子を取得し、バインディングされた第2ユーザー識別子を前記第1ユーザー識別子に基づいて取得するために用いられ、
前記第1ユーザー識別子は、前記ユーザーの前記第1マルチメディアプラットフォームにおける身元識別子であり、前記第2ユーザー識別子は、ユーザーの第2マルチメディアプラットフォームにおける身元識別子である。
【0156】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信装置において、前記マルチメディア配信モジュールは具体的に、
前記第2ユーザー識別子の下で前記同期マルチメディアデータを配信するために用いられる。
【0157】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信装置において、前記装置はさらに、第2トランスコードモジュールを含み、前記第2トランスコードモジュールは、具体的には、前記同期マルチメディアデータを配信する前、
第2プリセットトランスコード規則に基づいて、前記同期マルチメディアデータに対してトランスコード処理を行うために用いられる。
【0158】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信装置において、前記装置はさらに、データ展示モジュールを含み、前記データ展示モジュールは、具体的には、前記同期マルチメディアデータを配信した後、
第2マルチメディアプラットフォームに対応するマルチメディアクライアントにより、前記同期マルチメディアデータを展示するために用いられる。
【0159】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示は、電子デバイスを提供し、
プロセッサと、
前記プロセッサが実行可能な指令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信方法のいずれか1つを実現するように、前記メモリから前記実行可能な指令を読み取り、前記指令を実行するために用いられる。
【0160】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、本開示は、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記記憶媒体は、コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムは、本開示によって提供されるマルチメディアデータの配信方法のいずれか1つを実行するために用いられる。
【0161】
以上の記載は、本開示の好適な実施例及び適用される技術原理に対する説明にすぎない。当業者であれば理解できるように、本開示に係る開示範囲は、上記の技術特徴の特定の組み合わせによって形成される技術案に限定されず、その同時、上記の開示された構想から逸脱することなく、上記の技術特徴またはその等価特徴の任意の組み合わせによって形成される他の技術案、例えば、上記の特徴と、本開示に開示された(ただしこれに限定されていない)類似機能を有する技術特徴とを互いに置き換えることによって形成された技術案も含む。
【0162】
また、特定の順序を採用して各操作を記載したが、示される特定の順番、または順序に従ってこれらの操作を順に実行することを要求するものとして解釈されるべきではない。特定の環境で、マルチタスク及び並行処理は有利である可能性がある。同様に、以上の論述には、いくつかの具体的な実現の詳細が含まれるが、本開示の範囲に対する限定として解釈されるべきではない。単一の実施例の文脈で説明されるいくつかの特徴は、単一の実施例で組み合わせて実現されてもよい。逆に、単一の実施例の文脈で説明される様々な特徴は、別々に、または任意の適切なサブ組み合わせの形態で、複数の実施例で実現されてもよい。
【0163】
構成特徴及び/または方法の論理動作に固有の言語で、本主題を説明したが、添付の特許請求の範囲で限定される主題は、上記の特定の特徴または動作に限定されないことを理解すべきである。むしろ、上述した特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実現するための単なる例示的な形態である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6