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特許7607052支払い機能の開通方法、端末装置、サーバ、システム及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-18
(45)【発行日】2024-12-26
(54)【発明の名称】支払い機能の開通方法、端末装置、サーバ、システム及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/32 20120101AFI20241219BHJP
【FI】
G06Q20/32
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022564275
(86)(22)【出願日】2021-09-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-31
(86)【国際出願番号】 CN2021117637
(87)【国際公開番号】W WO2022134660
(87)【国際公開日】2022-06-30
【審査請求日】2022-10-21
(31)【優先権主張番号】202011535702.1
(32)【優先日】2020-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】517404197
【氏名又は名称】チャイナ ユニオンペイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100087398
【弁理士】
【氏名又は名称】水野 勝文
(72)【発明者】
【氏名】ゾウ,チェンツォン
(72)【発明者】
【氏名】パン,チェン
(72)【発明者】
【氏名】スン,チュエン
(72)【発明者】
【氏名】リウ,ガン
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ルイミン
(72)【発明者】
【氏名】ウー,ヤンピン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,チェンチュ
(72)【発明者】
【氏名】ツァイ,フア
【審査官】塩田 徳彦
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-519567(JP,A)
【文献】特開2019-145071(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0372297(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第106170809(CN,A)
【文献】特開2020-057433(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置により実行される支払い機能の開通方法であって、
対象リソースカードの呼び出したい支払い機能を示す情報を含む、ユーザの第1の入力を受信するステップと、
前記第1の入力に応答して、支払い機能の開通の要求を生成するステップであって、前記支払い機能は、近距離通信支払い機能及び二次元コード支払い機能を含み、前記支払い機能の開通の要求は、支払い機能識別子を含み、前記支払い機能識別子は、対象リソースカードに対して開通を申請する複数の支払い機能を特徴付けるために用いられ、前記対象リソースカードに対して開通を申請する複数の支払い機能は、前記端末装置によるサポートが可能であり、且つ前記対象リソースカードを開通できるが開通していない支払い機能であって、前記第1の入力に含まれる前記対象リソースカードの呼び出したい支払い機能を含む複数の支払い機能であり、前記第1の入力に含まれる前記対象リソースカードの呼び出したい支払い機能を含む前記対象リソースカードに対して開通を申請する複数の支払い機能を特徴付ける前記支払い機能識別子を生成し、生成した支払い機能識別子を含む前記支払い機能の開通の要求を生成するステップと、
前記支払い機能の開通の要求をサーバへ送信するステップであって、前記支払い機能の開通の要求は、サーバへ前記支払い機能識別子により特徴付けられた支払い機能を開通するように申請するために用いられるステップと、
前記サーバから送信された開通応答メッセージを受信するステップであって、前記開通応答メッセージは、前記サーバにより前記支払い機能識別子に基づいて生成された対象支払い識別子を含み、前記対象支払い識別子は、前記対象リソースカードに対して開通を申請する各支払い機能での前記対象リソースカードの支払い識別子を含み、前記支払い識別子は、支払い機能を使用して支払いを行うことに必要な識別子であるステップと、
を含む支払い機能の開通方法。
【請求項2】
前記第1の入力に応答して、支払い機能の開通の要求を生成するステップは、
前記第1の入力に応答して、前記対象リソースカードの支払い機能を呼び出すステップと、
前記対象リソースカードに前記第1の入力に対応する支払い機能が開通されておらず、当該支払い機能の呼び出しに失敗したと判断された場合、前記支払い機能の開通の要求を生成するステップと、
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
支払い機能の開通の要求を生成するステップは、
前記端末装置のハードウェア情報及び前記対象リソースカードの支払い機能の開通状況を取得するステップであって、前記ハードウェア情報は、端末装置が近距離通信モジュールを有しているか否かを示し、前記支払い機能の開通状況は、近距離通信支払い機能及び二次元コード支払い機能が使用可能な状態になったか否かを示すステップと、
前記ハードウェア情報及び前記対象リソースカードの支払い機能の開通状況に基づいて、前記端末装置による前記対象リソースカードの開通が可能な各支払い機能を決定するステップと、
前記端末装置による前記対象リソースカードの開通が可能な各支払い機能に基づいて、前記対象リソースカードに対して開通を申請する複数の支払い機能を決定するステップと、
前記対象リソースカードに対して開通を申請する複数の支払い機能に基づいて、前記支払い機能識別子を生成するステップと、
前記支払い機能識別子を支払い機能の開通の要求中の特定のフィールドに携帯させることで、前記支払い機能の開通の要求を生成するステップと、
を含む請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記端末装置による前記対象リソースカードの開通が可能な各支払い機能に基づいて、前記対象リソースカードに対して開通を申請する複数の支払い機能を決定するステップは、
前記端末装置による前記対象リソースカードの開通が可能な各支払い機能に基づいて、提示情報を送信するステップであって、前記提示情報は、前記端末装置による前記対象リソースカードの開通が可能な各支払い機能を含むステップと、
ユーザの選択入力を受信するステップであって、前記選択入力は、前記提示情報中の各支払い機能を指示するために用いられるステップと、
前記選択入力により指示された各支払い機能を、前記対象リソースカードに対して開通を申請する複数の支払い機能として決定するステップと、
を含む請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記ハードウェア情報が、前記端末装置が近距離通信モジュールを有し、且つ前記対象リソースカードに近距離通信支払い機能及び二次元コード支払い機能が開通されていないことを特徴付ける場合、前記支払い機能識別子は、近距離通信支払い機能及び二次元コード支払い機能を特徴付け、前記対象支払い識別子は、近距離通信支払い機能での前記対象リソースカードの支払い識別子及び二次元コード支払い機能での前記対象リソースカードの支払い識別子を含む
請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記支払い機能の開通の要求は、リソースカード紐付けの検証情報をさらに含み、前記リソースカード紐付けの検証情報は、前記対象リソースカードとユーザのアカウントとの紐付けの検証に用いられ、
前記開通応答メッセージは、リソースカード紐付け結果の情報をさらに含み、前記リソースカード紐付け結果の情報は、紐付け成功の情報又は紐付け失敗の情報を含み、
前記第1の入力に応答して、支払い機能の開通の要求を生成する前に、前記方法は、
ユーザの第2の入力を受信するステップと、
前記第2の入力に応答して、前記端末装置の情報収集インタフェースの表示をウェイクアップするステップであって、前記情報収集インタフェースは、前記対象リソースカードの前記リソースカード紐付けの検証情報を入力することをユーザに提示し、前記端末装置は、情報収集インタフェースを介してユーザにより入力されたリソースカード紐付けの検証情報を取得するステップと、
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記サーバから送信された開通応答メッセージを受信した後、前記方法は、
ユーザの第3の入力を受信するステップと、
前記第3の入力に応答して、既に開通されている各支払い機能を同期的に呼び出すステップと、
呼び出した支払い機能の方式により支払い情報を受信するステップと、
受信された支払い情報に基づいて、前記支払い情報に対応する対象支払い機能を決定するステップと、
前記対象支払い機能での前記対象リソースカードの支払い識別子を利用して、支払いを行うステップと、
をさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
サーバにより実行される支払い機能の開通方法であって、
端末装置から送信された支払い機能の開通の要求を受信するステップであって、前記支払い機能は、近距離通信支払い機能及び二次元コード支払い機能を含み、前記支払い機能の開通の要求は、支払い機能識別子を含み、前記支払い機能識別子は、対象リソースカードに対して開通を申請する複数の支払い機能を特徴付けるために用いられ、前記対象リソースカードに対して開通を申請する複数の支払い機能は、前記端末装置によるサポートが可能であり、且つ前記対象リソースカードを開通できるが開通していない支払い機能であって、前記端末装置に対するユーザの第1の入力に含まれる対象リソースカードの呼び出したい支払い機能を含む複数の支払い機能であるステップと、
前記支払い機能の開通の要求に基づいて、前記支払い機能識別子により特徴付けられた各支払い機能に対応する対象支払い識別子を生成するステップであって、前記対象支払い識別子は、前記対象リソースカードに対して開通を申請する各支払い機能での前記対象リソースカードの支払い識別子を含み、前記支払い識別子は、支払い機能を使用して支払いを行うことに必要な識別子であるステップと、
生成された前記対象支払い識別子を含む開通応答メッセージを生成するステップと、
前記開通応答メッセージを前記端末装置へ送信するステップと、
を含む支払い機能の開通方法。
【請求項9】
前記端末装置が近距離通信モジュールを有し、且つ前記対象リソースカードに近距離通信支払い機能及び二次元コード支払い機能が開通されていない場合、前記支払い機能識別子は、近距離通信支払い機能及び二次元コード支払い機能を特徴付けるために用いられ、前記対象支払い識別子は、近距離通信支払い機能での前記対象リソースカードの支払い識別子及び二次元コード支払い機能での前記対象リソースカードの支払い識別子を含む
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記支払い機能の開通の要求は、リソースカード紐付けの検証情報をさらに含み、前記リソースカード紐付けの検証情報は、前記対象リソースカードとユーザのアカウントとの紐付けの検証に用いられ、
前記開通応答メッセージは、リソースカード紐付け結果の情報をさらに含み、前記リソースカード紐付け結果の情報は、紐付け成功の情報又は紐付け失敗の情報を含み、
前記方法は、
前記リソースカード紐付けの検証情報を検証サーバへ送信することにより、前記検証サーバが前記リソースカード紐付けの検証情報を検証するようにするステップと、
前記検証サーバから送信された検証結果を受信し、前記検証結果に基づいて、前記リソースカード紐付け結果の情報を生成するステップと、
をさらに含む請求項8に記載の方法。
【請求項11】
端末装置であって、
対象リソースカードの呼び出したい支払い機能を示す情報を含む、ユーザの第1の入力を受信する入力モジュールと、
前記第1の入力に応答して、支払い機能の開通の要求を生成する生成モジュールであって、前記支払い機能は、近距離通信支払い機能及び二次元コード支払い機能を含み、前記支払い機能の開通の要求は、支払い機能識別子を含み、前記支払い機能識別子は、対象リソースカードに対して開通を申請する複数の支払い機能を特徴付けるために用いられ、前記対象リソースカードに対して開通を申請する複数の支払い機能は、前記端末装置によるサポートが可能であり、且つ前記対象リソースカードを開通できるが開通していない支払い機能であって、前記第1の入力に含まれる前記対象リソースカードの呼び出したい支払い機能を含む複数の支払い機能であり、前記第1の入力に含まれる前記対象リソースカードの呼び出したい支払い機能を含む前記対象リソースカードに対して開通を申請する複数の支払い機能を特徴付ける前記支払い機能識別子を生成し、生成した支払い機能識別子を含む前記支払い機能の開通の要求を生成する生成モジュールと、
前記支払い機能の開通の要求をサーバへ送信する送信モジュールであって、前記支払い機能の開通の要求は、サーバへ前記支払い機能識別子により特徴付けられた支払い機能を開通するように申請する送信モジュールと、
前記サーバから送信された開通応答メッセージを受信する受信モジュールであって、前記開通応答メッセージは、前記サーバにより前記支払い機能識別子に基づいて生成された対象支払い識別子を含み、前記対象支払い識別子は、前記対象リソースカードに対して開通を申請する各支払い機能での前記対象リソースカードの支払い識別子を含む受信モジュールと、
を含む端末装置。
【請求項12】
サーバであって、
端末装置から送信された支払い機能の開通の要求を受信する受信モジュールであって、前記支払い機能は、近距離通信支払い機能及び二次元コード支払い機能を含み、前記支払い機能の開通の要求は、支払い機能識別子を含み、前記支払い機能識別子は、対象リソースカードに対して開通を申請する複数の支払い機能を特徴付けるために用いられ、前記対象リソースカードに対して開通を申請する複数の支払い機能は、前記端末装置によるサポートが可能であり、且つ前記対象リソースカードを開通できるが開通していない支払い機能であって、前記端末装置に対するユーザの第1の入力に含まれる対象リソースカードの呼び出したい支払い機能を含む複数の支払い機能である受信モジュールと、
前記支払い機能の開通の要求に基づいて、前記支払い機能識別子により特徴付けられた各支払い機能に対応する対象支払い識別子を生成する第1の生成モジュールであって、前記対象支払い識別子は、前記対象リソースカードに対して開通を申請する各支払い機能での前記対象リソースカードの支払い識別子を含み、前記支払い識別子は、支払い機能を使用して支払いを行うことに必要な識別子である第1の生成モジュールと、
前記第1の生成モジュールによって生成された前記対象支払い識別子を含む開通応答メッセージを生成する第2の生成モジュールと、
前記開通応答メッセージを前記端末装置へ送信する送信モジュールと、
を含むサーバ。
【請求項13】
請求項11に記載の端末装置及び請求項12に記載のサーバを含む、支払い機能の開通システム。
【請求項14】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体にはコンピュータプログラム命令が記憶されており、前記コンピュータプログラム命令がプロセッサにより実行される場合、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の支払い機能の開通方法が実現される、
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年12月23日に提出された「支払い機能の開通方法、端末装置、サーバ、システム及び記憶媒体」という発明名称の中国特許出願第202011535702.1号の優先権を主張し、該出願の全ての内容は引用により本文に組み込まれる。
【0002】
本願は、データ処理の分野に属し、特に、支払い機能の開通方法、端末装置、サーバ、システム及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
情報技術の発展に伴い、モバイル支払いのように、ユーザの端末装置を中心として、購入された製品又はサービスに対して、端末装置によって決済支払いを行う方式が主流支払い方式となっている。
【0004】
モバイル支払いは、一般的な注文支払い機能以外にも、複数種類の異なる形態の支払い機能を含むことができるが、端末装置は、異なる形態の支払い機能を一つずつ開通した後に対応する支払い機能を使用して支払いを行うことができ、ユーザの操作が比較的に複雑である。
【発明の概要】
【0005】
本願の実施例は、支払い機能の開通方法、端末装置、サーバ、システム及び記憶媒体を提供し、ユーザの支払い機能の開通操作を減少させることができる。
【0006】
第1の態様において、本願の実施例は、端末装置に応用される支払い機能の開通方法を提供し、前記方法は、ユーザの第1の入力を受信するステップと、前記第1の入力に応答して、支払い機能の開通の要求を生成するステップであって、前記支払い機能の開通の要求は、支払い機能識別子を含み、前記支払い機能識別子は、対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能を特徴付けるために用いられ、前記対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能は、前記端末装置によるサポートが可能であり、且つ前記対象リソースカードを開通できるが開通していない支払い機能を含むステップと、前記支払い機能の開通の要求をサーバへ送信するステップであって、前記支払い機能の開通の要求は、前記支払い機能識別子により特徴付けられた各支払い機能を開通するようにサーバに指示するために用いられるステップと、前記サーバから送信された開通応答メッセージを受信するステップであって、前記開通応答メッセージは、前記サーバにより前記支払い機能識別子に基づいて生成された対象支払い識別子を含み、前記対象支払い識別子は、前記対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能での前記対象リソースカードの支払い識別子を含み、前記支払い識別子は、支払い機能を使用して支払いを行うことに必要な識別子であるステップと、を含む。
【0007】
第2の態様において、本願の実施例は、サーバに応用される支払い機能の開通方法を提供し、前記方法は、端末装置から送信された支払い機能の開通の要求を受信するステップであって、前記支払い機能の開通の要求は、支払い機能識別子を含み、前記支払い機能識別子は、対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能を特徴付けるために用いられ、前記対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能は、前記端末装置によるサポートが可能であり、且つ前記対象リソースカードを開通できるが開通していない支払い機能を含むステップと、前記支払い機能の開通の要求に基づいて、前記支払い機能識別子により特徴付けられた各支払い機能に対応する対象支払い識別子を生成するステップであって、前記対象支払い識別子は、前記対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能での前記対象リソースカードの支払い識別子を含み、前記支払い識別子は、支払い機能を使用して支払いを行うことに必要な識別子であるステップと、前記対象支払い識別子に基づいて、前記対象支払い識別子を含む開通応答メッセージを生成するステップと、前記開通応答メッセージを前記端末装置へ送信するステップと、を含む。
【0008】
第3の態様において、本願の実施例は、端末装置を提供し、前記端末装置は、ユーザの第1の入力を受信する入力モジュールと、前記第1の入力に応答して、支払い機能の開通の要求を生成する生成モジュールであって、前記支払い機能の開通の要求は、支払い機能識別子を含み、前記支払い機能識別子は、対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能を特徴付けるために用いられ、前記対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能は、前記端末装置によるサポートが可能であり、且つ前記対象リソースカードを開通できるが開通していない支払い機能を含む生成モジュールと、前記支払い機能の開通の要求をサーバへ送信する送信モジュールであって、前記支払い機能の開通の要求は、前記支払い機能識別子により特徴付けられた各支払い機能を開通するようにサーバに指示する送信モジュールと、前記サーバから送信された開通応答メッセージを受信する受信モジュールであって、前記開通応答メッセージは、前記サーバにより前記支払い機能識別子に基づいて生成された対象支払い識別子を含み、前記対象支払い識別子は、前記対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能での前記対象リソースカードの支払い識別子を含む受信モジュールと、を含む。
【0009】
第4の態様において、本願の実施例は、サーバを提供し、前記サーバは、端末装置から送信された支払い機能の開通の要求を受信する受信モジュールであって、前記支払い機能の開通の要求は、支払い機能識別子を含み、前記支払い機能識別子は、対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能を特徴付けるために用いられ、前記対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能は、前記端末装置によるサポートが可能であり、且つ前記対象リソースカードを開通できるが開通していない支払い機能を含む受信モジュールと、前記支払い機能の開通の要求に基づいて、前記支払い機能識別子により特徴付けられた各支払い機能に対応する対象支払い識別子を生成する第1の生成モジュールであって、前記対象支払い識別子は、前記対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能での前記対象リソースカードの支払い識別子を含み、前記支払い識別子は、支払い機能を使用して支払いを行うことに必要な識別子である第1の生成モジュールと、前記対象支払い識別子に基づいて、前記対象支払い識別子を含む開通応答メッセージを生成する第2の生成モジュールと、前記開通応答メッセージを前記端末装置へ送信する送信モジュールと、を含む。
【0010】
第5の態様において、本願の実施例は、端末装置を提供し、前記端末装置は、プロセッサとコンピュータプログラム命令が記憶されているメモリとを含み、前記プロセッサにより前記コンピュータプログラム命令が実行される場合、第1の態様の支払い機能の開通方法が実現される。
【0011】
第6の態様において、本願の実施例は、サーバを提供し、前記サーバは、プロセッサとコンピュータプログラム命令が記憶されているメモリとを含み、前記プロセッサにより前記コンピュータプログラム命令が実行される場合、第2の態様の支払い機能の開通方法が実現される。
【0012】
第7の態様において、本願の実施例は、第5の態様の端末装置及び第6の態様のサーバを含む支払い機能の開通システムを提供する。
【0013】
第8の態様において、本願の実施例は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体にはコンピュータプログラム命令が記憶されており、コンピュータプログラム命令がプロセッサにより実行される場合、第1の態様の支払い機能の開通方法又は第2の態様の支払い機能の開通方法が実現される。
【0014】
本願の実施例は、支払い機能の開通方法、端末装置、サーバ、システム及び記憶媒体を提供し、端末装置は、ユーザの第1の入力に応答して、支払い機能の開通の要求を生成し、支払い機能の開通の要求は、対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能を特徴付けるための支払い機能識別子を含む。支払い機能の開通の要求をサーバへ送信することにより、サーバにより支払い機能の開通の要求中の支払い機能識別子に基づいて支払い機能が開通され、且つ開通されている各支払い機能に対応する対象支払い識別子を開通応答メッセージにより端末装置へ送信するようにする。端末装置は、開通応答メッセージを受信し、後続の過程において、開通されている支払い機能に対応する対象支払い識別子を利用して支払いを行うことができる。サーバは、支払い機能識別子に基づいて、対象リソースカードによる開通が可能な各支払い機能を一度に開通することができ、各支払い機能を一つずつ開通する必要がなく、ユーザの支払い機能の開通操作を減少させる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
以下、本願の実施例の技術的解決手段をより明確に説明するために、本願の実施例に必要な図面を簡単に紹介する。当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面に基づいて他の図面を取得することができる。
【0016】
図1】本願の実施例に係る支払い機能の開通システムの一例のアーキテクチャ図である。
図2】本願の第1の態様に係る支払い機能の開通方法の一実施例のフローチャートである。
図3】本願の第1の態様に係る支払い機能の開通方法の他の実施例のフローチャートである。
図4】本願の第1の態様に係る支払い機能の開通方法の別の実施例のフローチャートである。
図5】本願の第2の態様に係る支払い機能の開通方法の一実施例のフローチャートである。
図6】本願の第2の態様に係る支払い機能の開通方法の他の実施例のフローチャートである。
図7】本願の実施例に係るリソースカードの紐付けと支払い機能の開通とを一緒に実現するフローの一例の概略図である。
図8】本願の実施例に係る支払い機能の開通のフローの一例の概略図である。
図9】本願の第3の態様に係る端末装置の一実施例の構造概略図である。
図10】本願の第3の態様に係る端末装置の他の実施例の構造概略図である。
図11】本願の第3の態様に係る端末装置の別の実施例の構造概略図である。
図12】本願の第4の態様に係るサーバの一実施例の構造概略図である。
図13】本願の第5の態様に係る端末装置の一実施例の構造概略図である。
図14】本願の第6の態様に係るサーバの一実施例の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本願の各態様の特徴及び例示的な実施例を詳細に説明する。以下、本願の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、図面及び具体的な実施例を参照して、本願をさらに詳細に説明する。理解すべきことは、ここで説明された具体的な実施例は本願を解釈するためのものであり、本願を限定するものではない。当業者にとって、本願はこれらの具体的な詳細のうちのいくつかの詳細を必要とせずに実施することができる。下記の実施例の説明は、本願を例示することにより、本願に対するよりよい理解を提供するためのものである。
【0018】
モバイル支払いは、情報技術の発展に伴って、既に主流支払い方式となっている。モバイル支払いは、複数種類の異なる形態の支払い機能を含むことができる。ユーザは、異なる支払い機能を一つずつ開通する必要があり、これらの支払い機能が開通された後に対応する支払い機能を使用して支払いを行うことができる。
【0019】
本願は、支払い機能の開通方法、端末装置、サーバ、システム及び記憶媒体を提供し、端末装置によるサポートが可能な各支払い機能を一度に開通することができ、支払い機能の開通のフローを簡略化することができる。
【0020】
図1は、本願の実施例に係る支払い機能の開通システムの一例のアーキテクチャ図である。図1に示すように、支払い機能の開通システムは、端末装置11及びサーバ12を含むことができる。端末装置11は、ユーザがモバイル支払いを行う装置であり、具体的には、携帯電話、タブレットコンピュータ、ウェアラブル装置等を含むが、それらに限定されない。サーバ12は、管理サーバと端末装置における支払アプリケーションプログラムに対応するバックグラウンドサーバとを含むことができ、サーバ12は、管理サーバ機能と端末装置における支払アプリケーションプログラムに対応するバックグラウンドサーバ機能とが統合されているサーバであってもよく、サーバ12は、管理サーバであってもよいが、ここでは限定しない。管理サーバは、支払い識別子を生成し管理するために用いられる。本願の実施例において、端末装置11とサーバ12との間のインタラクションにより、支払い機能の開通を完了することができる。
【0021】
本願の第1の態様は、支払い機能の開通方法を提供し、当該支払い機能の開通方法は、端末装置に応用することができる。図2は、本願の第1の態様に係る支払い機能の開通方法の一実施例のフローチャートである。図2に示すように、該支払い機能の開通方法は、ステップS201乃至ステップS203を含むことができる。
【0022】
ステップS201において、ユーザの第1の入力を受信する。
【0023】
ユーザの第1の入力は、対象リソースカードにより指定された各支払い機能の開通を指示するために用いられる。対象リソースカードは、支払い機能を開通しようとするリソースカードであり、ここでのリソースカードは、銀行カード、ポイントカード等を含むことができ、リソースカードアカウント又は仮想リソースカードの形式で体現することができるが、ここでは限定しない。いくつかの例において、第1の入力は、対象リソースカードにより指定された各機能の開通を指示するために用いられる。支払い機能は、具体的に、リソースカードがモバイル支払いを行う方式機能であり、いくつかの例において、支払い機能は、近距離通信(Near Field Communication、NFC)支払い機能、二次元コード支払い機能等を含むが、これらに限定されない。例えば、対象リソースカードが近距離通信支払い機能及び二次元コード支払い機能を開通することができる場合、第1の入力は、対象リソースカードの近距離通信支払い機能及び二次元コード支払い機能を開通するように指示するために用いられることができる。
【0024】
いくつかの例において、端末装置は、機能開通インタフェースを表示することができ、機能開通インタフェースは、機能開通領域を含むことができる。機能開通領域は、第1の入力を受信して、対象リソースカードの開通可能な各支払い機能をトリガするために用いられる。機能開通領域は、ボタン、スライダ等の形態で実現されてもよいが、ここでは限定しない。
【0025】
ステップS202において、第1の入力に応答して、支払い機能の開通の要求を生成する。
【0026】
支払い機能の開通の要求は、支払い機能識別子を含む。支払い機能識別子は、対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能を特徴付けるために用いられる。即ち、支払い機能識別子は、対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能を特徴付けるために用いられる。対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能は、端末装置のデバイスモデル、既に開通されている支払い機能に基づいて決定されてもよく、端末装置のデバイスモデル、既に開通されている支払い機能及びユーザの選択に基づいて決定されてもよい。デバイスモデルは、端末装置のハードウェア情報を特徴付けることができる。ハードウェア情報は、端末装置に備えられているハードウェア部材を特徴付けることができる。対象リソースカードの支払い機能は、端末装置による開通が可能な支払い機能を含み、端末装置による開通が可能な支払い機能は、対象リソースカードに開通を指示する支払い機能を含む。例えば、対象リソースカードの支払い機能が近距離通信支払い機能及び二次元コード支払い機能を含む場合、それに対応して、端末装置による開通が可能な支払い機能は、近距離通信支払い機能及び二次元コード支払い機能を含むことができ、対象リソースカードに開通を指示する支払い機能は、近距離通信支払い機能及び二次元コード支払い機能を含むことができ、又は、対象リソースカードに開通を指示する支払い機能は、二次元コード支払い機能を含むことができる。また例えば、対象リソースカードの支払い機能が近距離通信支払い機能及び二次元コード支払い機能を含む場合、それに対応して、端末装置による開通が可能な支払い機能は、二次元コード支払い機能を含むことができ、対象リソースカードに開通を指示する支払い機能は、二次元コード支払い機能を含むことができる。
【0027】
具体的には、第1の入力に応答して、端末装置のハードウェア情報及び対象リソースカードの支払い機能の開通状況を取得する。ハードウェア情報及び対象リソースカードの支払い機能の開通状況に基づいて、端末装置による対象リソースカードの開通が可能な各支払い機能を決定する。端末装置による対象リソースカードの開通が可能な各支払い機能に基づいて、対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能を決定する。対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能に基づいて、支払い機能識別子を生成する。支払い機能識別子に基づいて、支払い機能の開通の要求を生成する。
【0028】
対象リソースカードの開通が可能な支払い機能は、端末装置によるサポートが必ずしも可能であるとは言えない。端末装置によるサポートが可能な各支払い機能は、必ずしも全てが、対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能であるとは限らない。本願の実施例において、端末装置のハードウェア情報に基づいて、端末装置によるサポートが可能な支払い機能を決定することができる。対象リソースカードの開通が可能な支払い機能のうちの少なくとも一部は、その前に他の方式で開通されている可能性があり、既に開通されている支払い機能は、繰り返して開通する必要がない。対象リソースカードの支払い機能の開通状況は、対象リソースカードの各支払い機能が開通されているか否かを特徴付けることができる。対象リソースカードの支払い機能の開通状況により、対象リソースカードに既に開通されている支払い機能を決定することができる。さらに、対象リソースカードに既に開通されている支払い機能に基づいて、対象リソースカードによる開通が可能であるが開通されていない支払い機能を決定することができる。端末装置によるサポートが可能な支払い機能と対象リソースカードによる開通が可能であるが開通されていない支払い機能との共通集合は、端末装置による対象リソースカードの開通が可能な支払い機能である。端末装置が対象リソースカードに開通を指示することができる支払い機能から、対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能を決定することができる。
【0029】
いくつかの例において、端末装置は、端末装置による対象リソースカードの開通が可能な各支払い機能に基づいて、提示情報を送信することができる。提示情報は、端末装置による対象リソースカードの開通が可能な各支払い機能を含む。提示情報の形式は、ここでは限定しない。例えば、提示情報は、端末装置に表示されることができる。端末装置は、ユーザの選択入力を受信する。選択入力は、提示情報中の各支払い機能を指示するために用いられる。選択入力により指示された各支払い機能を、指定の対象リソースカードに開通されている各支払い機能として決定する。選択入力に基づいて決定された指定の対象リソースカードに開通されている各支払い機能により生成された支払い機能識別子に基づいて、指定の対象リソースカードに開通されている各支払い機能を開通することができる。
【0030】
本願の実施例における支払い機能の開通方法は、いずれかの端末装置に適用されることができる。いくつかの例において、端末装置は、自体のハードウェア情報及び対象リソースカードに既に開通されている支払い機能により、端末装置による対象リソースカードの開通が可能な支払い機能を決定し、端末装置による対象リソースカードの開通が可能な支払い機能を、開通しようとする支払い機能とする。別のいくつかの例において、端末装置は、自体のハードウェア情報、対象リソースカードに既に開通されている支払い機能及びユーザの選択入力により、端末装置による対象リソースカードの開通が可能な支払い機能から、少なくとも一部の支払い機能を選択して、開通しようとする支払い機能とすることができ、互換性が高く、支払い機能の開通の選択がより柔軟である。
【0031】
いくつかの例において、対象リソースカードの開通が可能な支払い機能の数は、一つであるか二つ以上であるかに関わらず、生成された支払い機能識別子の数は、一つである。即ち、対象リソースカードの開通が可能な支払い機能の数が二つ以上である場合、この二つ以上の支払い機能は、一つの支払い機能識別子を共用することができる。
【0032】
別のいくつかの例において、支払い機能識別子と支払い機能とは一対一に対応することができ、即ち、対象リソースカードの開通が可能な支払い機能の数が二つ以上である場合、端末装置は二つ以上の支払い機能識別子を生成する。これらの二つ以上の支払い機能識別子は、一つの支払い機能の開通の要求に携帯されることができる。
【0033】
対象リソースカードに開通を指示する支払い機能が異なると、対応する支払い機能識別子も異なる。
【0034】
例えば、支払い機能の開通の要求中の特定のフィールドには支払い機能識別子が携帯されることができ、対象リソースカードに開通を指示する支払い機能が支払い機能A及び支払い機能Bを含む場合、支払い機能識別子は00であり;対象リソースカードに開通を指示する支払い機能が支払い機能Aを含む場合、支払い機能識別子は01であり;対象リソースカードに開通を指示する支払い機能が支払い機能Bを含む場合、支払い機能識別子は10であり;対象リソースカードに開通を指示する支払い機能が支払い機能B及び支払い機能Cを含む場合、支払い機能識別子は11である。
【0035】
また例えば、支払い機能の開通の要求中の特定のフィールドには複数の支払い機能識別子が携帯されることができ、対象リソースカードに開通を指示する支払い機能が支払い機能A及び支払い機能Bを含む場合、支払い機能識別子は01及び10を含む。
【0036】
別のいくつかの例において、第1の入力は、対象リソースカードの支払い機能の呼び出しを指示するために用いられる。端末装置は、第1の入力に応答して、対象リソースカードの支払い機能を呼び出す。対象リソースカードに支払い機能が開通されておらず、呼び出しに失敗した場合、支払い機能の開通の要求を生成し、それにより対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能を開通する。対象リソースカードの支払い機能の呼び出しに成功した場合に、対象リソースカードにより支払いを行う。
【0037】
第1の入力は、端末装置の予め設定された部材に対するユーザの予め設定された入力操作であってもよい。予め設定された部材は、端末装置に備えられている一つ又は二つ以上の部材であってもよい。端末装置の部材に対する予め設定されたハードウェア操作により、端末装置を直接にウェイクアップして、対象リソースカードの支払い機能を呼び出して、支払いを行うことができる。予め設定された部材及び予め設定された入力操作は、具体的な状況に応じて設定することができるが、ここでは限定しない。例えば、予め設定された部材は、端末装置の電源キー、音量キー、ホームキー(homeキー)、指紋、顔等の生体特徴入力部材等のうちの一つ又は複数を含むが、それらに限定されない。予め設定された入力操作は、ダブルクリック又は二つのキーを同時にクリックすること等の操作等を含むことができる。さらに、端末装置が休眠、画面オフ、又は画面ロックされた場合でも、第1の入力に応答して、端末装置をウェイクアップして対象リソースカードの支払い機能を呼び出すことができる。
【0038】
ステップS203において、支払い機能の開通の要求をサーバへ送信する。
【0039】
当該支払い機能の開通の要求をサーバへ送信することにより、サーバが、当該支払い機能の開通の要求中の支払い機能識別子に基づいて、当該支払い機能識別子により特徴付けられた各支払い機能を開通し、支払い機能識別子により特徴付けられた各支払い機能に対応する対象支払い識別子を生成し、開通応答メッセージによって対象支払い識別子を端末装置へ送信することができるようにする。
【0040】
ステップS204において、サーバから送信された開通応答メッセージを受信する。
【0041】
開通応答メッセージは、サーバにより支払い機能識別子に基づいて生成された対象支払い識別子を含む。開通応答メッセージは、対象支払い識別子を含み、支払い機能の開通の要求中の支払い機能識別子により特徴付けられた各支払い機能の開通が成功したことを示す。対象支払い識別子は、対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能での対象リソースカードの支払い識別子である支払いTokenを含む。即ち、対象支払い識別子は、対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能での対象リソースカードの支払い識別子を含む。対象支払い識別子のフォーマット及びコンテンツは、リソースカードのカード番号、支払い機能に関連され、支払い識別子仕様に合致することができるが、ここでは限定しない。
【0042】
対象支払い識別子と対象リソースカードに開通を指示する支払い機能とは、一対一に対応する。例えば、対象リソースカードに開通を指示する支払い機能は、支払い機能A及び支払い機能Bを含み、対象支払い識別子は、支払い識別子C1及びC2を含み、支払い識別子C1は、対象リソースカードの支払い機能Aを使用して支払いを行うために必要な支払い識別子であり、支払い識別子C2は、対象リソースカードの支払い機能Bを使用して支払いを行うために必要な支払い識別子である。
【0043】
端末装置は、対象支払い識別子を記憶し、それにより、対象リソースカードのある支払い機能を使用する場合に、対象支払い識別子を利用して支払いを行うことができる。具体的には、端末装置が安全素子(Secure Element、SE)及び/又は信頼できる実行環境(Trusted Execution Environment、TEE)を有する場合、対象支払い識別子を安全素子に記憶及び/又は信頼できる実行環境に記憶することにより、対象支払い識別子の安全性を保証することができる。
【0044】
本願の実施例において、端末装置は、ユーザの第1の入力に応答して、対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能を特徴付ける支払い機能識別子を含む支払い機能の開通の要求を生成する。支払い機能の開通の要求をサーバへ送信することにより、サーバが支払い機能の開通の要求中の支払い機能識別子に基づいて支払い機能を開通し、開通されている各支払い機能に対応する対象支払い識別子を開通応答メッセージにより端末装置へ送信するようにする。端末装置は、開通応答メッセージを受信し、後続の過程において、開通されている支払い機能に対応する対象支払い識別子を利用して、支払いを行うことができる。サーバは、支払い機能識別子に基づいて、対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能を一度に同時に開通することができ、各支払い機能を一つずつ開通する必要がなく、ユーザの支払い機能の開通操作を減少させ、支払い機能の開通のフローも簡略化した。
【0045】
対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能を一度に開通し、開通されている各支払い機能に対応する支払い識別子を端末装置へ送信して、端末装置が異なる支払い機能での対応する支払い識別子を使用して支払いを行うことができるようにする。
【0046】
以下、対象リソースカードの各支払い機能が近距離通信支払い機能及び二次元コード支払い機能を含むことを例として説明する。
【0047】
いくつかの例において、上記実施例におけるハードウェア情報が、端末装置が近距離通信モジュールを有し、且つ対象リソースカードに近距離通信支払い機能及び二次元コード支払い機能が開通されていないことを特徴付ける場合、支払い機能識別子は、近距離通信支払い機能及び二次元コード支払い機能を特徴付けることができ、対象支払い識別子は、近距離通信支払い機能での対象リソースカードの支払い識別子及び二次元コード支払い機能での対象リソースカードの支払い識別子を含むことができる。
【0048】
近距離通信モジュールは、近距離通信機能のサポートが可能なハードウェア部材である。端末装置が近距離通信モジュールを有することは、端末装置による近距離通信支払い機能のサポートが可能であることを示す。対象リソースカードに近距離通信支払い機能及び二次元コード支払い機能が開通されていない場合、端末装置は、近距離通信支払い機能及び二次元コード支払い機能を特徴付ける支払い機能識別子を生成し、支払い機能の開通の要求によって、近距離通信支払い機能及び二次元コード支払い機能を特徴付ける支払い機能識別子をサーバへ送信し、それにより近距離通信支払い機能及び二次元コード支払い機能を一度に開通する。サーバは、支払い機能の開通の要求中の支払い機能識別子に基づいて、端末装置が近距離通信支払い機能及び二次元コード支払い機能の開通を要求していると判断することができる。サーバは、近距離通信支払い機能での対象リソースカードの支払い識別子及び二次元コード支払い機能での対象リソースカードの支払い識別子を生成し、開通応答メッセージによって、二つの支払い識別子を端末装置へ送信する。
【0049】
別のいくつかの例において、ハードウェア情報が、端末装置が近距離通信モジュールを有し、且つ対象リソースカードに近距離通信支払い機能が既に開通されているが対象リソースカードに二次元コード支払い機能が開通されていないことを特徴付ける場合、支払い機能識別子は、二次元コード支払い機能を特徴付けることができ、対象支払い識別子は、二次元コード支払い機能での対象リソースカードの支払い識別子を含むことができる。
【0050】
端末装置が近距離通信モジュールを有することは、端末装置による近距離通信支払い機能のサポートが可能であることを示す。対象リソースカードに近距離通信支払い機能が開通されているが二次元コード支払い機能が開通されていない場合、近距離通信支払い機能を繰り返して開通する必要がない。端末装置は、二次元コード支払い機能を特徴付ける支払い機能識別子を生成し、支払い機能の開通の要求により、二次元コード支払い機能を特徴付ける支払い機能識別子をサーバへ送信し、それにより二次元コード支払い機能を開通することができる。サーバは、支払い機能の開通の要求中の支払い機能識別子に基づいて、端末装置が二次元コード支払い機能の開通を要求していると判断することができる。サーバは、二次元コード支払い機能での対象リソースカードの支払い識別子を生成し、開通応答メッセージにより、当該支払い識別子を端末装置へ送信する。
【0051】
さらに別のいくつかの例において、ハードウェア情報が、端末装置が近距離通信モジュールを有し、且つ対象リソースカードに二次元コード支払い機能が既に開通されているが対象リソースカードに近距離通信支払い機能が開通されていないことを特徴付ける場合、支払い機能識別子は、近距離通信支払い機能を特徴付けることができ、対象支払い識別子は、近距離通信支払い機能での対象リソースカードの支払い識別子を含むことができる。
【0052】
端末装置が近距離通信モジュールを有することは、端末装置による近距離通信支払い機能のサポートが可能であることを示す。対象リソースカードに二次元コード支払い機能が既に開通されているが近距離通信支払い機能が開通されていない場合、二次元コード支払い機能を繰り返して開通する必要がない。端末装置は、近距離通信支払い機能を特徴付ける支払い機能識別子を生成し、支払い機能の開通の要求により、近距離通信支払い機能を特徴付ける支払い機能識別子をサーバへ送信し、それにより近距離通信支払い機能を開通することができる。サーバは、支払い機能の開通の要求中の支払い機能識別子に基づいて、端末装置が近距離通信支払い機能の開通を要求していると判断することができる。サーバは、近距離通信支払い機能での対象リソースカードの支払い識別子を生成し、開通応答メッセージにより、当該支払い識別子を端末装置へ送信する。
【0053】
さらに別のいくつかの例において、ハードウェア情報が、端末装置が近距離通信モジュールを有せず、且つ対象リソースカードに二次元コード支払い機能が開通されていないことを特徴付ける場合、支払い機能識別子は、二次元コード支払い機能を特徴付けることができ、対象支払い識別子は、二次元コード支払い機能での対象リソースカードの支払い識別子を含むことができる。
【0054】
端末装置が近距離通信モジュールを有しないことは、端末装置による近距離通信支払い機能のサポートが不可能であることを示す。対象リソースカードに近距離通信支払い機能及び二次元コード支払い機能が開通されていなくても、端末装置により生成された支払い機能識別子は、近距離通信支払い機能を特徴付けることができない。端末装置は、二次元コード支払い機能を特徴付ける支払い機能識別子を生成し、支払い機能の開通の要求により、二次元コード支払い機能を特徴付ける支払い機能識別子をサーバへ送信し、それにより二次元コード支払い機能を開通することができる。サーバは、支払い機能の開通の要求中の支払い機能識別子に基づいて、端末装置が二次元コード支払い機能の開通を要求していると判断することができる。サーバは、二次元コード支払い機能での対象リソースカードの支払い識別子を生成し、開通応答メッセージにより、当該支払い識別子を端末装置へ送信する。
【0055】
さらに、いくつかの例において、さらに、リソースカードの紐付けと支払い機能の開通とを一度に完了することができる。図3は、本願の第1の態様に係る支払い機能の開通方法の他の実施例のフローチャートである。図3図2との相違点は、図3に示す支払い機能の開通方法がステップS205及びステップS206をさらに含むことである。
【0056】
ステップS205において、ユーザの第2の入力を受信する。
【0057】
ステップS206において、第2の入力に応答して、端末装置をウェイクアップして対象リソースカードのリソースカード紐付けの検証情報を取得する。
【0058】
リソースカード紐付けの検証情報は、対象リソースカードとユーザのアカウントとの紐付けの検証に用いられ、即ち、リソースカード紐付けの検証情報は、リソースカード紐付けの検証に必要なカード情報であり、場面及び需要に応じて設定することができるが、ここでは限定しない。例えば、リソースカード紐付けの検証情報は、リソースカードのカード番号、ユーザの携帯電話番号、リソースカードのパスワード、カードの検証値(Card Verification Value、CVV)等のうちの一つ又は二つ以上を含むことができるが、ここでは限定しない。
【0059】
いくつかの例において、具体的には、第2の入力に応答して、端末装置をウェイクアップして情報収集インタフェースを表示し、情報収集インタフェースは、リソースカード紐付けの検証情報を入力することをユーザに提示する。端末装置は、ユーザにより入力されたリソースカード紐付けの検証情報を受信し、即ちリソースカード紐付けの検証情報を取得する。
【0060】
別のいくつかの例において、具体的には、第2の入力に応答して、端末装置をウェイクアップして端末装置に記憶されたリソースカード紐付けの検証情報を読み取り、即ちリソースカード紐付けの検証情報を取得する。
【0061】
支払い機能の開通の要求は、リソースカード紐付けの検証情報をさらに含むことができる。即ち、リソースカード紐付けの検証情報と支払い機能識別子とにより共同に支払い機能の開通の要求を生成することにより、支払い機能の開通の要求が同時にリソースカードの紐付けと支払い機能の開通を要求するようにし、リソースカードの紐付けと支払い機能の開通とを組み合わせ、リソースカードが紐付けられた後に支払い機能を開通する必要がなく、リソースカードの紐付け過程において、支払い機能を同時に開通することができ、ユーザの操作を減少させ、リソースカードの紐付け及び支払い機能の開通のフローを簡略化させる。
【0062】
いくつかの例において、第2の入力は、端末装置の第1の予め設定された部材に対するユーザの第1の予め設定された入力操作である。第1の予め設定された部材は、端末装置に備えられている一つ又は二つ以上の部材であってもよい。即ち、端末装置の部材に対する予め設定されたハードウェア操作により、端末装置を直接にウェイクアップしてリソースカード紐付けの検証情報を取得し、後続の紐付け及び支払い機能の開通を行うことができる。第1の予め設定された部材及び第1の予め設定された入力操作は、具体的な状況に応じて設定することができるが、ここでは限定しない。例えば、第1の予め設定された部材は、端末装置の電源キー、音量キー、ホームキー、指紋、顔等の生体特徴入力部材等のうちの一つ又は複数を含むが、それらに限定されない。第1の予め設定された入力操作は、ダブルクリック又は二つのキーを同時にクリックすること等の操作等を含むことができる。さらに、端末装置が休眠、画面オフ、又は画面ロックされた場合でも、第2の入力に応答して、端末装置をウェイクアップして対象リソースカードのリソースカード紐付けの検証情報を取得することができる。
【0063】
端末装置の部材に対する予め設定されたハードウェア操作により、端末装置の紐付け及び支払い機能の開通のフローを一度に直接的にウェイクアップすることができ、ユーザは、端末装置のウェイクアップ、ロック画面の解除、支払いアプリケーションプログラムの進入、支払いアプリケーションプログラムにおける対応する機能領域のクリックのような一連の操作を行う必要がないため、ユーザの操作を減少させ、カードの紐付け及び支払い機能の開通のプロセスに必要な時間を節約させ、カードの紐付け及び支払い機能の開通の効率を向上させる。
【0064】
図4は、本願の第1の態様に係る支払い機能の開通方法の別の実施例のフローチャートである。図4図2との相違点は、図4に示す支払い機能の開通方法がステップS207乃至ステップS210をさらに含むことである。
【0065】
ステップS207において、ユーザの第3の入力を受信する。
【0066】
ステップS208において、第3の入力に応答して、既に開通されている各支払い機能を同期的に呼び出す。
【0067】
いくつかの例において、第3の入力に応答して、端末装置をウェイクアップして既に開通されている各支払い機能を有する支払いインタフェースを表示することができる。例えば、対象リソースカードに既に開通されている支払い機能が近距離通信支払い機能及び二次元コード支払い機能を含む場合、それに対応して、第3の入力に応答して、近距離通信支払い機能及び二次元コード支払い機能を同期的に呼び出し、近距離通信支払いを行うことができ、二次元コード支払いを行うこともできる。
【0068】
既に開通されている各支払い機能を同期的に呼び出す場合、各支払い機能に対応する支払い場面を満たすことができる。支払い場面を切り替える場合、支払い機能を切り替える必要がないため、支払い中のユーザの操作を減少させ、支払いに必要な時間を減少させ、支払い効率を向上させる。
【0069】
いくつかの例において、第3の入力は、端末装置の第2の予め設定された部材に対するユーザの第2の予め設定された入力操作である。第2の予め設定された部材は、端末装置に備えられている一つ又は二つ以上の部材であってもよい。即ち、端末装置の部材に対する予め設定されたハードウェア操作により、端末装置を直接にウェイクアップし、既に開通されている各支払い機能を呼び出して、支払いを行うことができる。第2の予め設定された部材及び第2の予め設定された入力操作は、具体的な状況に応じて設定することができ、ここでは限定しない。例えば、第2の予め設定された部材は、端末装置の電源キー、音量キー、ホームキー、指紋、顔等の生体特徴入力部材等のうちの一つ又は複数を含むが、それらに限定されない。第2の予め設定された入力操作は、ダブルクリック又は二つのキーを同時にクリックすること等の操作等を含むことができる。さらに、端末装置が休眠、画面オフ、又は画面ロックされた場合でも、第3の入力に応答して、端末装置をウェイクアップして既に開通されている各支払い機能を呼び出すことができる。
【0070】
端末装置の部材に対する予め設定されたハードウェア操作により、端末装置の支払いフローを直接にウェイクアップすることができ、ユーザは、端末装置のウェイクアップ、ロック画面の解除、支払いアプリケーションプログラムの進入、支払い機能領域のクリックのような一連の操作を行う必要がないため、ユーザの操作を減少させ、支払いフローに必要な時間を節約させ、支払い効率を向上させる。
【0071】
ステップS209において、受信された支払い情報に基づいて、支払い情報に対応する対象支払い機能を決定する。
【0072】
ステップS210において、対象支払い機能での対象リソースカードの支払い識別子を利用して支払いを行う。
【0073】
支払い情報の形式と支払い機能とは、対応関係を有し、受信された支払い情報に基づいて、当該支払い情報に対応する対象支払い機能を決定することができるため、対象支払い機能での対象リソースカードの支払い識別子を利用して支払いを行うことができる。例えば、受信された支払い情報が近距離通信方式により受信された場合、対象支払い機能が近距離通信支払い機能であると決定することができ、対応的に、近距離通信支払い機能での対象リソースカードの支払い識別子を利用して、支払いを行うことができる。また例えば、受信された支払い情報が二次元コードである場合、対象支払い機能が二次元コード支払い機能であると決定することができ、対応的に、二次元コード支払い機能での対象リソースカードの支払い識別子を利用して支払いを行うことができる。
【0074】
本願の実施例における支払い機能の開通方法は、紐付けされていないリソースカードの支払い機能を開通する場面に適用することができ、既に紐付けされたリソースカードの支払い機能を開通する場面に適用することもできる。既に紐付けされたリソースカードの支払い機能を開通する場面で、支払い機能を開通する過程において、リソースカードのユーザ検証を行う必要がない。
【0075】
いくつかの実施例において、上記ステップS207乃至ステップS210は、上記ステップS201乃至ステップS204と独立して実現されてもよい。いくつかの例において、既に開通されている各支払い機能を同期的に呼び出したが、支払い機能がまだ開通されていないため呼び出しに失敗した場合にも、支払い機能の開通の要求を生成し、上記ステップS203及びステップS204を実行することにより、支払い機能を開通して、後続の呼び出しを容易にすることができる。
【0076】
本願の第2の態様は、支払い機能の開通方法をさらに提供し、当該支払い機能の開通方法は、サーバに応用することができる。図5は、本願の第2の態様に係る支払い機能の開通方法の一実施例のフローチャートである。図5に示すように、当該支払い機能の開通方法は、ステップS301乃至ステップS304を含むことができる。
【0077】
ステップS301において、端末装置から送信された支払い機能の開通の要求を受信する。
【0078】
支払い機能の開通の要求は、支払い機能識別子を含む。支払い機能識別子は、対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能を特徴付けるために用いられる。即ち、支払い機能識別子は、対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能を特徴付けるために用いられる。
【0079】
支払い機能の開通の要求、支払い機能識別子、支払い機能等の具体的な内容は、上記実施例における関連説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0080】
ステップS302において、支払い機能の開通の要求に基づいて、支払い機能識別子により特徴付けられた各支払い機能に対応する対象支払い識別子を生成する。
【0081】
対象支払い識別子は、対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能での対象リソースカードの支払い識別子を含む。即ち、対象支払い識別子は、対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能での対象リソースカードの支払い識別子を含む。具体的には、サーバには、支払い機能識別子と支払い機能との対応関係が記憶されており、支払い機能の開通の要求中の支払い機能識別子に基づいて、当該対応関係から、支払い機能識別子に対応する各支払い機能、即ち支払い機能識別子により特徴付けられた各支払い機能を決定することができる。各支払い機能での当該対象リソースカードは、一つの支払い識別子を対応的に生成する。
【0082】
ステップS303において、対象支払い識別子に基づいて、開通応答メッセージを生成する。
【0083】
開通応答メッセージは、端末装置の支払い機能の開通の要求に応答するために用いられる。開通応答メッセージは、対象支払い識別子を含む。
【0084】
ステップS304において、開通応答メッセージを端末装置へ送信する。
【0085】
開通応答メッセージを端末装置へ送信することにより、端末装置が対象支払い識別子を取得するようにするため、対象支払い識別子を利用して対応する支払い機能で支払いを行うことができる。
【0086】
本願の実施例において、サーバは、端末装置から送信された支払い機能の開通の要求を受信し、当該支払い機能の開通の要求には、対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能を特徴付けるために用いられる支払い機能識別子が含まれる。支払い機能の開通の要求に基づいて、支払い機能識別子により特徴付けられた各支払い機能に対応する対象支払い識別子を生成し、対象支払い識別子を端末装置へ送信し、それにより端末装置は対象支払い識別子を利用して支払い過程で支払いを行うことができる。サーバは、支払い機能識別子に基づいて、対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能を一度に同時に開通することができ、各支払い機能を一つずつ開通する必要がなく、ユーザの支払い機能の開通操作を減少させ、支払い機能の開通のフローも簡略化した。対象リソースカードの開通が可能な各支払い機能を一度に開通し、開通されている各支払い機能に対応する支払い識別子を端末装置へ送信することにより、端末装置は、異なる支払い機能で、対応する支払い識別子を使用して支払いを行うことができる。
【0087】
いくつかの例において、端末装置が近距離通信モジュールを有し、且つ対象リソースカードに近距離通信支払い機能及び二次元コード支払い機能が開通されていない場合、支払い機能識別子は、近距離通信支払い機能及び二次元コード支払い機能を特徴付けるために用いられることができ、対象支払い識別子は、近距離通信支払い機能での対象リソースカードの支払い識別子及び二次元コード支払い機能での対象リソースカードの支払い識別子を含むことができる。
【0088】
別のいくつかの例において、端末装置が近距離通信モジュールを有し、且つ対象リソースカードに近距離通信支払い機能が既に開通されているが対象リソースカードに二次元コード支払い機能が開通されていない場合、支払い機能識別子は、二次元コード支払い機能を特徴付けることができ、対象支払い識別子は、二次元コード支払い機能での対象リソースカードの支払い識別子を含むことができる。
【0089】
さらにいくつかの例において、端末装置が近距離通信モジュールを有し、対象リソースカードに二次元コード支払い機能が既に開通されているが対象リソースカードに近距離通信支払い機能が開通されていない場合、支払い機能識別子は、近距離通信支払い機能を特徴付けることができ、対象支払い識別子は、近距離通信支払い機能での対象リソースカードの支払い識別子を含むことができる。
【0090】
さらにいくつかの例において、端末装置が近距離通信モジュールを有せず、且つ対象リソースカードに二次元コード支払い機能が開通されていない場合、支払い機能識別子は、二次元コード支払い機能を特徴付けることができ、対象支払い識別子は、二次元コード支払い機能での対象リソースカードの支払い識別子を含むことができる。
【0091】
上記対象リソースカードの各支払い機能が近距離通信支払い機能及び二次元コード支払い機能を含む具体的な内容は、上記実施例における関連説明を参照することができるため、ここでは説明を省略する。
【0092】
いくつかの例において、支払い機能の開通過程においてリソースカードの紐付けを一括して行うことができる。上記実施例における支払い機能の開通の要求は、リソースカード紐付けの検証情報をさらに含むことができ、開通応答メッセージは、リソースカード紐付け結果の情報をさらに含むことができる。図6は、本願の第2の態様に係る支払い機能の開通方法の他の実施例のフローチャートである。図6図5との相違点は、図6に示す支払い機能の開通方法がステップS305及びステップS306をさらに含むことである。
【0093】
ステップS305において、リソースカード紐付けの検証情報を検証サーバへ送信することにより、検証サーバがリソースカード紐付けの検証情報を検証するようにする。
【0094】
サーバにより受信された支払い機能の開通の要求は、リソースカード紐付けの検証情報をさらに含むことができ、サーバは、リソースカード紐付けの検証情報を検証サーバへ送信し、検証サーバにより検証することができる。
【0095】
リソースカード紐付けの検証情報は、対象リソースカードとユーザのアカウントとの紐付けの検証に用いられ、即ち、リソースカード紐付けの検証情報は、リソースカード紐付けの検証に必要なカード情報であり、場面及び需要に応じて設定することができるが、ここでは限定しない。例えば、リソースカード紐付けの検証情報は、リソースカードのカード番号、ユーザ携帯電話番号、リソースカードのパスワード、カードの検証値(Card Verification Value、CVV)等のうちの一つ又は二つ以上を含むことができるが、ここでは限定しない。
【0096】
ステップS306において、検証サーバから送信された検証結果を受信し、検証結果に基づいてリソースカード紐付け結果の情報を生成する。
【0097】
検証結果は、検証成功又は検証失敗を含むことができる。リソースカード紐付け結果の情報は、紐付け成功の情報又は紐付け失敗の情報を含む。ここで、検証結果が検証成功を含む場合、それに対応して、リソースカード紐付け結果の情報は紐付け成功の情報を含む。検証結果が検証失敗を含む場合、それに対応して、リソースカード紐付け結果の情報は紐付け失敗の情報を含む。
【0098】
開通応答メッセージは、リソースカード紐付け結果の情報をさらに含むことができるため、開通応答メッセージにより、リソースカード紐付け結果の情報を端末装置に伝達することができる。なお、リソースカード紐付け結果の情報が紐付け失敗の情報を含む場合、サーバは、端末装置のために、開通を要求している支払い機能に対応する支払い識別子を生成することはない。リソースカード紐付け結果の情報が紐付け成功の情報を含む場合、サーバは、端末装置のために、開通を要求している支払い機能に対応する支払い識別子を生成する。
【0099】
リソースカード紐付けの検証情報と支払い機能識別子とにより共同に支払い機能の開通の要求を生成して、支払い機能の開通の要求がリソースカードの紐付け及び支払い機能の開通を同時に要求するようにするため、リソースカード紐付けと支払い機能の開通とを組み合わせ、リソースカードが紐付けられた後に支払い機能を開通する必要がなく、リソースカードの紐付け過程で同時に支払い機能を開通することができ、ユーザの操作を減少させ、リソースカードの紐付け及び支払い機能の開通のフローを簡略化した。
【0100】
以下、リソースカードの紐付けと支払い機能の開通とを一度に完了し、且つ対象リソースカードに開通を指示する支払い機能が近距離通信支払い機能及び二次元コード支払い機能を含む場合を例として、端末装置、サーバ、及び検証サーバの間のインタラクションを説明する。図7は、本願の実施例に係るリソースカードの紐付けと支払い機能の開通との共同実現のフローの一例の概略図である。図7に示すように、当該リソースカードの紐付けと支払い機能の開通との共同実現のフローは、ステップS401乃至ステップS413を含むことができる。
【0101】
ステップS401において、ユーザの第2の入力を受信する。
【0102】
ステップS402において、第2の入力に応答して、端末装置をウェイクアップして紐付け操作インタフェースを表示し、対象リソースカードのリソースカード紐付けの検証情報を入力することをユーザに提示する。
【0103】
ステップS403において、ユーザにより入力されたリソースカード紐付けの検証情報を受信する。
【0104】
ステップS404において、ユーザの第1の入力を受信する。
【0105】
ステップS405において、第1の入力に応答して、支払い機能の開通の要求を生成する。
【0106】
支払い機能の開通の要求は、支払い機能識別子及びリソースカード紐付けの検証情報を含む。支払い機能識別子は、近距離通信支払い機能及び二次元コード支払い機能を特徴付けるために用いられる。
【0107】
ステップS406において、支払い機能の開通の要求をサーバへ送信する。
【0108】
ステップS407において、サーバは、リソースカード紐付けの検証情報を検証サーバへ送信する。
【0109】
ステップS408において、検証サーバは、リソースカード紐付けの検証情報に基づいて、対象リソースカードの検証を行う。
【0110】
ステップS409において、サーバは、検証サーバから送信された検証結果を受信する。
【0111】
ステップS410において、サーバは、検証結果に基づいて、対象リソースカードの紐付けを行い、支払い機能識別子に基づいて、開通応答メッセージを生成する。
【0112】
開通応答メッセージは、対象支払い識別子を含む。対象支払い識別子は、開通されている各支払い機能での既に紐付けされた対象リソースカードの支払い識別子を含む。本例において、開通応答メッセージは、開通されている近距離通信支払い機能での既に紐付けされた対象リソースカードの支払い識別子と、開通されている二次元コード支払い機能での既に紐付けされた対象リソースカードの支払い識別子と、を含む。
【0113】
ステップS411において、サーバは、開通応答メッセージを端末装置へ送信する。
【0114】
ステップS412において、端末装置は、第3の入力を受信する。
【0115】
ステップS413において、端末装置は、第3の入力に応答して、端末装置をウェイクアップして支払いインタフェースを表示し、対象支払い識別子を利用して支払いを行う。
【0116】
支払いインタフェースは、近距離通信支払い機能及び二次元コード支払い機能を有する。
【0117】
上記のフローにおいて、支払い機能識別子は、1種類の支払い機能又は他の種類の支払い機能も特徴付けることができ、1種類の支払い機能又は他の種類の支払い機能を開通する過程は、上記のフローを参照することができるため、ここでは説明を省略する。
【0118】
以下、リソースカードが既に予め紐付けされ、既に予め紐付けされたリソースカードに対して支払い機能を開通し、且つ端末装置による対象リソースカードの開通が可能な支払い機能が二次元コード支払い機能を含むことを例として、端末装置、サーバ、検証サーバの間のインタラクションを説明する。図8は、本願の実施例に係る支払い機能の開通のフローの一例の概略図である。図8に示すように、当該支払い機能の開通のフローは、ステップS501乃至ステップS507を含むことができる。
【0119】
ステップS501において、ユーザの第1の入力を受信する。
【0120】
ステップS502において、第1の入力に応答して、支払い機能の開通の要求を生成する。
【0121】
支払い機能の開通の要求は、支払い機能識別子を含む。支払い機能識別は、二次元コード支払い機能を特徴付けるために用いられる。
【0122】
ステップS503において、支払い機能の開通の要求をサーバへ送信する。
【0123】
ステップS504において、サーバは、支払い機能識別子に基づいて、開通応答メッセージを生成する。
【0124】
開通応答メッセージは、開通されている二次元コード支払い機能での対象リソースカードの対象支払い識別子を含む。
【0125】
ステップS505において、サーバは、開通応答メッセージを端末装置へ送信する。
【0126】
ステップS506において、端末装置は、第3の入力を受信する。
【0127】
ステップS507において、端末装置は、第3の入力に応答して、端末装置をウェイクアップして支払いインタフェースを表示し、対象支払い識別子を利用して支払いを行う。
【0128】
上記のフローにおいて、支払い機能識別子は、他の種類の支払い機能又はより多くの支払い機能も特徴付けることができ、他の種類の支払い機能又はより多くの支払い機能の開通過程は、上記のフローを参照することができるため、ここでは説明を省略する。
【0129】
本願の第3の態様は、端末装置を提供する。図9は、本願の第3の態様に係る端末装置の一実施例の構造概略図である。図9に示すように、当該端末装置600は、入力モジュール601、生成モジュール602、送信モジュール603及び受信モジュール604を含むことができる。
【0130】
入力モジュール601は、ユーザの第1の入力を受信することができる。
【0131】
生成モジュール602は、第1の入力に応答して、支払い機能の開通の要求を生成することができる。
【0132】
支払い機能の開通の要求は、支払い機能識別子を含む。支払い機能識別子は、対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能を特徴付けるために用いられる。
【0133】
送信モジュール603は、支払い機能の開通の要求をサーバへ送信することができる。
【0134】
受信モジュール604は、サーバから送信された開通応答メッセージを受信することができる。
【0135】
開通応答メッセージは、サーバにより支払い機能識別子に基づいて生成された対象支払い識別子を含む。対象支払い識別子は、対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能での対象リソースカードの支払い識別子を含む。
【0136】
本願の実施例において、端末装置は、ユーザの第1の入力に応答して、支払い機能の開通の要求を生成し、当該支払い機能の開通の要求には、対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能を特徴付ける支払い機能識別子が含まれる。支払い機能の開通の要求をサーバへ送信することにより、サーバが、支払い機能の開通の要求中の支払い機能識別子に基づいて支払い機能を開通し、開通されている各支払い機能に対応する対象支払い識別子を開通応答メッセージにより端末装置へ送信するようにする。端末装置は、開通応答メッセージを受信し、後続の過程において、開通されている支払い機能に対応する対象支払い識別子を利用して支払いを行うことができる。サーバは、支払い機能識別子に基づいて、対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能を一度に同時に開通することができ、各支払い機能を一つずつ開通する必要がなく、ユーザの支払い機能の開通操作を減少させ、支払い機能の開通のフローも簡略化した。
【0137】
対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能を一度に開通し、開通されている各支払い機能に対応する支払い識別子を端末装置へ送信して、端末装置が異なる支払い機能で対応する支払い識別子を使用して支払いを行うことができるようにする。
【0138】
いくつかの例において、上記生成モジュール602は、第1の入力に応答して、対象リソースカードの支払い機能を呼び出すことができ;対象リソースカードに支払い機能が開通されておらず、呼び出しに失敗したと判断された場合、支払い機能の開通の要求を生成するができる。
【0139】
いくつかの例において、上記生成モジュール602は、第1の入力に応答して、端末装置のハードウェア情報及び対象リソースカードの支払い機能の開通状況を取得することができ;ハードウェア情報及び対象リソースカードの支払い機能の開通状況に基づいて、端末装置による対象リソースカードの開通が可能な各支払い機能を決定することができ;端末装置による対象リソースカードの開通が可能な各支払い機能に基づいて、対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能を決定することができ;対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能に基づいて、支払い機能識別子を生成することができ;支払い機能識別子に基づいて、支払い機能の開通の要求を生成することができる。
【0140】
具体的には、上記生成モジュール602は、端末装置による対象リソースカードの開通が可能な各支払い機能に基づいて、提示情報を送信することができ、当該提示情報は、端末装置による対象リソースカードの開通が可能な各支払い機能を含む。
【0141】
上記受信モジュール604は、さらに、ユーザの選択入力を受信することができ、当該選択入力は、提示情報中の各支払い機能を指示するために用いられる。
【0142】
上記生成モジュール602は、さらに、選択入力により指示された各支払い機能を、対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能として決定することができる。
【0143】
いくつかの例において、ハードウェア情報が、端末装置が近距離通信モジュールを有し、且つ対象リソースカードに近距離通信支払い機能及び二次元コード支払い機能が開通されていないことを特徴付ける場合、支払い機能識別子は、近距離通信支払い機能及び二次元コード支払い機能を特徴付け、対象支払い識別子は、近距離通信支払い機能での対象リソースカードの支払い識別子及び二次元コード支払い機能での対象リソースカードの支払い識別子を含む。
【0144】
他のいくつかの例において、ハードウェア情報が、端末装置が近距離通信モジュールを有し、且つ対象リソースカードに近距離通信支払い機能が既に開通されているが対象リソースカードに二次元コード支払い機能が開通されていないことを特徴付ける場合、支払い機能識別子は、二次元コード支払い機能を特徴付け、対象支払い識別子は、二次元コード支払い機能での対象リソースカードの支払い識別子を含む。
【0145】
別のいくつかの例において、ハードウェア情報が、端末装置が近距離通信モジュールを有し、且つ対象リソースカードに二次元コード支払い機能が既に開通されているが対象リソースカードに近距離通信支払い機能が開通されていないことを特徴付ける場合、支払い機能識別子は、近距離通信支払い機能を特徴付け、対象支払い識別子は、近距離通信支払い機能での対象リソースカードの支払い識別子を含む。
【0146】
さらに別のいくつかの例において、ハードウェア情報が、端末装置が近距離通信モジュールを有せず、且つ対象リソースカードに二次元コード支払い機能が開通されていないことを特徴付ける場合、支払い機能識別子は、二次元コード支払い機能を特徴付け、対象支払い識別子は、二次元コード支払い機能での対象リソースカードの支払い識別子を含む。
【0147】
図10は、本願の第3の態様に係る端末装置の他の実施例の構造概略図である。図10図9との相違点は、端末装置600が取得モジュール605をさらに含むことである。
【0148】
上記実施例における入力モジュール601は、さらに、ユーザの第2の入力を受信することができる。
【0149】
取得モジュール605は、第2の入力に応答して、対象リソースカードのリソースカード紐付けの検証情報を取得することをウェイクアップすることができる。
【0150】
支払い機能の開通の要求は、リソースカード紐付けの検証情報をさらに含む。リソースカード紐付けの検証情報は、対象リソースカードとユーザのアカウントとの紐付けの検証に用いられる。開通応答メッセージは、リソースカード紐付け結果の情報をさらに含む。リソースカード紐付け結果の情報は、紐付け成功の情報又は紐付け失敗の情報を含む。
【0151】
いくつかの例において、第2の入力は、端末装置の第1の予め設定された部材に対するユーザの第1の予め設定された入力操作である。
【0152】
図11は、本願の第3の態様に係る端末装置の別の実施例の構造概略図である。図11図9との相違点は、端末装置600が機能呼び出しモジュール606、機能決定モジュール607及び支払いモジュール608をさらに含むことである。
【0153】
上記実施例において、入力モジュール601は、さらに、ユーザの第3の入力を受信することができる。
【0154】
機能呼び出しモジュール606は、第3の入力に応答して、既に開通されている各支払い機能を同期的に呼び出すことができる。
【0155】
機能決定モジュール607は、受信された支払い情報に基づいて、支払い情報に対応する対象支払い機能を決定することができる。
【0156】
支払いモジュール608は、対象支払い機能での対象リソースカードの支払い識別子を利用して支払いを行うことができる。
【0157】
いくつかの例において、第3の入力は、端末装置の第2の予め設定された部材に対するユーザの第2の予め設定された入力操作である。
【0158】
上記実施例における入力モジュール601は、タッチパネル、表示パネル、キーボード、カメラ、マイクロフォン、機械キー等により実現することができるが、ここでは限定しない。
【0159】
上記生成モジュール602、取得モジュール605、機能呼び出しモジュール606、機能決定モジュール607、支払いモジュール608は、端末装置内のプロセッサにより実現することができる。プロセッサは、一つ又は複数の処理ユニットを含むことができる。いくつかの例において、プロセッサは、アプリケーションプロセッサ及び変復調プロセッサを統合することができる。アプリケーションプロセッサは、主に、操作システム、ユーザインタフェース及びアプリケーションプログラム等を処理する。変復調プロセッサは、主に、無線通信を処理する。
【0160】
送信モジュール603及び受信モジュール604は、端末装置内の無線周波数ユニットにより実現することができる。無線周波数ユニットは、基地局とデータ通信を行うことができ、さらに、無線通信システムによりネットワーク及び他の装置と通信することができるが、ここでは限定しない。無線周波数ユニットは、アンテナ、増幅器、送受信機、結合器、低雑音増幅器、デュプレクサ、ブルートゥースモジュール、無線通信ネットワークモジュール等を含むが、それらに限定されない。
【0161】
本願の第4の態様は、サーバを提供する。図12は、本願の第4の態様に係るサーバの一実施例の構造概略図である。図12に示すように、当該サーバ700は、受信モジュール701、第1の生成モジュール702、第2の生成モジュール703及び送信モジュール704を含むことができる。
【0162】
受信モジュール701は、端末装置から送信された支払い機能の開通の要求を受信することができる。
【0163】
支払い機能の開通の要求は、支払い機能識別子を含む。支払い機能識別子は、対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能を特徴付けるために用いられる。
【0164】
第1の生成モジュール702は、支払い機能の開通の要求に基づいて、支払い機能識別子により特徴付けられた各支払い機能に対応する対象支払い識別子を生成することができる。
【0165】
対象支払い識別子は、対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能での対象リソースカードの支払い識別子を含む。
【0166】
第2の生成モジュール703は、対象支払い識別子に基づいて、開通応答メッセージを生成することができる。
【0167】
開通応答メッセージは、対象支払い識別子を含む。
【0168】
送信モジュール704は、開通応答メッセージを端末装置へ送信することができる。
【0169】
本願の実施例において、サーバは、端末装置から送信された支払い機能の開通の要求を受信し、当該支払い機能の開通の要求には、対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能を特徴付けるために用いられる支払い機能識別子が含まれる。支払い機能の開通の要求に基づいて、支払い機能識別子により特徴付けられた各支払い機能に対応する対象支払い識別子を生成し、対象支払い識別子を端末装置へ送信し、それにより端末装置は対象支払い識別子を利用して支払過程で支払いを行うことができる。サーバは、支払い機能識別子に基づいて、対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能を一度に同時に開通することができ、各支払い機能を一つずつ開通する必要がなく、ユーザの支払い機能の開通操作を減少させ、支払い機能の開通のフローも簡略化した。対象リソースカードに開通を指示する各支払い機能を一度に開通し、開通されている各支払い機能に対応する支払い識別子を端末装置へ送信することにより、端末装置は、異なる支払い機能で、対応する支払い識別子を使用して支払いを行うことができる。
【0170】
いくつかの例において、端末装置が近距離通信モジュールを有し、且つ対象リソースカードに近距離通信支払い機能及び二次元コード支払い機能が開通されていない場合、支払い機能識別子は、近距離通信支払い機能及び二次元コード支払い機能を特徴付けるために用いられ、対象支払い識別子は、近距離通信支払い機能での対象リソースカードの支払い識別子及び二次元コード支払い機能での対象リソースカードの支払い識別子を含む。
【0171】
他のいくつかの例において、端末装置が近距離通信モジュールを有し、対象リソースカードに近距離通信支払い機能が既に開通されているが対象リソースカードに二次元コード支払い機能が開通されていない場合、支払い機能識別子は、二次元コード支払い機能を特徴付け、対象支払い識別子は、二次元コード支払い機能での対象リソースカードの支払い識別子を含む。
【0172】
別のいくつかの例において、端末装置が近距離通信モジュールを有し、対象リソースカードに二次元コード支払い機能が既に開通されているが対象リソースカードに近距離通信支払い機能が開通されていない場合、支払い機能識別子は、近距離通信支払い機能を特徴付け、対象支払い識別子は、近距離通信支払い機能での対象リソースカードの支払い識別子を含む。
【0173】
さらに別のいくつかの例において、端末装置が近距離通信モジュールを有せず、且つ対象リソースカードに二次元コード支払い機能が開通されていない場合、支払い機能識別子は、二次元コード支払い機能を特徴付け、対象支払い識別子は、二次元コード支払い機能での対象リソースカードの支払い識別子を含む。
【0174】
いくつかの例において、上記の送信モジュール704は、さらに、リソースカード紐付けの検証情報を検証サーバへ送信することにより、検証サーバがリソースカード紐付けの検証情報を検証するようにすることができる。
【0175】
上記の受信モジュール701は、さらに、検証サーバから送信された検証結果を受信し、検証結果に基づいて、リソースカード紐付け結果の情報を生成することができる。
【0176】
上記の第1の生成モジュール702、第2の生成モジュール703は、端末装置内のプロセッサにより実現することができる。プロセッサは、一つ又は複数の処理ユニットを含むことができる。いくつかの例において、プロセッサは、アプリケーションプロセッサ及び変復調プロセッサを統合することができる。アプリケーションプロセッサは、主に、操作システム、ユーザインタフェース及びアプリケーションプログラム等を処理する。変復調プロセッサは、主に、無線通信を処理する。
【0177】
受信モジュール701及び送信モジュール704は、端末装置内の無線周波数ユニットにより実現することができる。無線周波数ユニットは、基地局とデータ通信を行うことができ、さらに、無線通信システムによりネットワーク及び他の装置と通信することができるが、ここでは限定しない。無線周波数ユニットは、アンテナ、増幅器、送受信機、カプラー、低雑音増幅器、デュプレクサ、ブルートゥースモジュール、無線通信ネットワークモジュール等を含むが、それらに限定されない。
【0178】
本願の第5の態様は、端末装置を提供する。図13は、本願の第5の態様に係る端末装置の一実施例の構造概略図である。図13に示すように、端末装置800は、メモリ801、プロセッサ802、及びメモリ801に記憶されており且つプロセッサ802で実行可能なコンピュータプログラムを含む。
【0179】
一例において、上記のプロセッサ802は、中央処理装置(CPU)、又は特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)を含むことができ、又は本願の実施例の一つ又は複数を実施する集積回路に構成されてもよい。
【0180】
メモリ801は、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random AccesSMemory、RAM)、磁気ディスク記憶媒体装置、光記憶媒体装置、フラッシュメモリ装置、電気、光学又は他の物理/有形のメモリ記憶装置を含むことができる。したがって、一般的に、メモリは、コンピュータ実行可能な命令を含む一つ以上のソフトウェアをコードする有形(非一時的)のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体(例えば、メモリデバイス)を含み、当該ソフトウェアが(例えば一つ又は複数のプロセッサで)実行される場合、それは、本願の実施例における端末装置に応用される支払い機能の開通方法を参照して説明された操作を実行することができる。
【0181】
プロセッサ802は、メモリ801に記憶された実行可能なプログラムコードを読み取ることにより、実行可能なプログラムコードに対応するコンピュータプログラムを実行して、上記実施例における端末装置に応用される支払い機能の開通方法を実現する。
【0182】
一例において、端末装置800は、通信インタフェース803及びバス804をさらに含むことができる。ここで、図13に示すように、メモリ801、プロセッサ802、通信インタフェース803は、バス804を介して接続され、且つ相互間の通信を完了する。
【0183】
通信インタフェース803は、主に、本願の実施例における各モジュール、装置、ユニット及び/又は装置の間の通信を実現するために用いられる。通信インタフェース803を介して入力装置及び/又は出力装置にアクセスすることもできる。
【0184】
バス804は、ハードウェア、ソフトウェア又は両者を含み、端末装置800の部材を互いに結合させる。例えば、非制限的なものであるが、バス804は、アクセラレーテッドグラフィックポート(Activerated Graphics Port、AGP)又は他のグラフィックスバス、拡張業界標準アーキテクチャ(Enhanced Listry Standard Architecture、EISA)バス、フロントサイドバス(Front Side Bus、FSB)、ハイパートランスポート(Hyper Transport、HT)相互接続、業界標準アーキテクチャ(Industrial Standard Architecture、ISA)バス、インフィニバンド相互接続、少ピン数(Low pin count、LPC)バス、メモリバス、マイクロチャネルアーキテクチャ(Micro Channel Architecture、MCA)バス、周辺コンポーネント相互接続(Peripheral Component Interconnect、PCI)バス、PCI拡張(PCI-Express、PCI-X)バス、シリアルアドバンスドテクノロジーアタッチメント(Serial Advanced Technology Attachment、SATA)バス、ビデオ電子標準協会ローカル(Video Electronics Standards Association Local Bus、VLB)バス又は他の適切なバス又は二つ以上の組み合わせを含むことができる。適切な場合、バス804は、一つ又は複数のバスを含むことができる。本願の実施例は、特定のバスを記述して示したが、本願は任意の適切なバス又は相互接続を考慮する。
【0185】
本願の第6の態様はサーバを提供する。図14は本願の第6の態様に係るサーバの実施例の構造概略図である。図14に示すように、サーバ900は、メモリ901、プロセッサ902及びメモリ901に記憶されており且つプロセッサ902に実行可能なコンピュータプログラムを含む。
【0186】
一例において、上記プロセッサ902は、中央処理装置(CPU)、又は特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)を含むことができ、又は本願の実施例の一つ又は複数を実現する集積回路に構成されてもよい。
【0187】
メモリ901は、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random AccesSMemory、RAM)、磁気ディスク記憶媒体装置、光記憶媒体装置、フラッシュメモリ装置、電気、光学又は他の物理/有形のメモリ記憶装置を含むことができる。したがって、一般的に、メモリは、コンピュータ実行可能な命令を含む一つ以上のソフトウェアをコードする有形(非一時的)のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体(例えば、メモリデバイス)を含み、当該ソフトウェアが(例えば一つ又は複数のプロセッサで)実行される場合、それは、本願の実施例におけるサーバに応用される支払い機能の開通方法を参照して説明された操作を実行することができる。
【0188】
プロセッサ902は、メモリ901に記憶された実行可能なプログラムコードを読み取ることにより、実行可能なプログラムコードに対応するコンピュータプログラムを実行して、上記実施例におけるサーバに応用される支払い機能の開通方法を実現する。
【0189】
一例において、サーバ900は、通信インタフェース903及びバス904をさらに含むことができる。ここで、図14に示すように、メモリ901、プロセッサ902、通信インタフェース903は、バス904を介して接続され、且つ相互間の通信を完了する。
【0190】
通信インタフェース903は、主に、本願の実施例における各モジュール、装置、ユニット及び/又は装置の間の通信を実現するために用いられる。通信インタフェース903を介して入力装置及び/又は出力装置にアクセスすることもできる。
【0191】
バス904は、ハードウェア、ソフトウェア又は両者を含み、サーバ900の部材を互いに結合させる。例えば、非制限的なものであるが、バス904は、アクセラレーテッドグラフィックポート(Activerated Graphics Port、AGP)又は他のグラフィックスバス、拡張業界標準アーキテクチャ(Enhanced Listry Standard Architecture、EISA)バス、フロントサイドバス(Front Side Bus、FSB)、ハイパートランスポート(Hyper Transport、HT)相互接続、業界標準アーキテクチャ(Industrial Standard Architecture、ISA)バス、インフィニバンド相互接続、少ピン数(Low pin count、LPC)バス、メモリバス、マイクロチャネルアーキテクチャ(Micro Channel Architecture、MCA)バス、周辺コンポーネント相互接続(Peripheral Component Interconnect、PCI)バス、PCI拡張(PCI-Express、PCI-X)バス、シリアルアドバンスドテクノロジーアタッチメント(Serial Advanced Technology Attachment、SATA)バス、ビデオ電子標準協会ローカル(Video Electronics Standards Association Local Bus、VLB)バス又は他の適切なバス又は二つ以上の組み合わせを含むことができる。適切な場合、バス904は、一つ又は複数のバスを含むことができる。本願の実施例は、特定のバスを記述して示したが、本願は任意の適切なバス又は相互接続を考慮する。
【0192】
本願の第7の態様は、支払い機能の開通システムを提供し、当該支払い機能の開通システムは、上記実施例における端末装置及びサーバを含むことができる。端末装置及びサーバの具体的な内容は、上記実施例における関連説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0193】
本願の第8の態様は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、当該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、当該コンピュータプログラムがプロセッサにより実行される時に上記実施例における支払い機能の開通方法を実現することができ、且つ同じ技術的効果を達成することができるが、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。ここで、上記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROMと略称する)、ランダムアクセスメモリ(Random AccesSMemory、RAMと略称する)、磁気ディスク又は光ディスク等を含むことができ、ここでは限定しない。
【0194】
なお、本明細書における各実施例はいずれも漸進の方式を使用して説明され、各実施例の同一又は類似する部分は互いに参照すればよく、各実施例で重点的に説明することはいずれも別の実施例と異なる点である。ユーザー端末の実施例、サーバの実施例、システムの実施例、コンピュータ記憶媒体の実施例に対して、関連するところは方法実施例の説明部分を参照することができる。本願は上記に説明した特定のステップ及び構造に限定されるものではない。当業者は本願の精神を理解した後に、様々な変更、修正及び追加、又はステップの間の順序を変更することができる。また、説明を簡単にするために、ここでは既知の方法技術の詳細な説明を省略する。
【0195】
以上、本願の実施例に係る方法、装置(システム)及びコンピュータープログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して本願の各態様を説明した。理解すべきことは、フローチャート及び/又はブロック図における各ブロック及びフローチャート及び/又はブロック図における各ブロックの組み合わせはコンピュータプログラム命令によって実現されてもよい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサへ提供されて、機械を生成し、それにより、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサにより実行されたこれらの命令は、フローチャート及び/又はブロック図の一つ又は複数のブロックに指定された機能/動作の実現を可能にする。このようなプロセッサは汎用プロセッサ、専用プロセッサ、特殊アプリケーションプロセッサ又はフィールドプログラマブルロジック回路であってもよいがそれらに限定されない。理解されるように、ブロック図及び/又はフローチャートにおける各ブロック及びブロック図及び/又はフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、指定された機能又は動作を実行する専用ハードウェアで実現されてもよく、又は専用ハードウェアとコンピュータ命令の組み合わせで実現されてもよい。
【0196】
当業者であれば理解できるように、上記実施例はいずれも限定的なものではなく例示的なものである。異なる実施例に現れた異なる技術的特徴を組み合わせることにより、有益な効果を得ることができる。当業者であれば、図面、明細書及び特許請求の範囲を研究した上で、開示された実施例の他の変形例を理解し且つ実現することができる。特許請求の範囲において、「含む」という用語は他の装置又はステップを排除するものではなく、「一つ」という数量詞は複数を排除するものではなく、「第1」や「第2」という用語は、名称を表示するために用いられており、任意の特定の順序を示すものではない。特許請求の範囲における任意の参照符号はいずれも保護範囲を限定するものと理解すべきではない。特許請求の範囲に記載の複数の部分の機能は一つの単独のハードウェア又はソフトウェアモジュールにより実現することができる。ある技術的特徴が異なる従属請求項に現れることは、これらの技術的特徴を組み合わせて有益な効果を達成することができないことを意味するものではない。
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