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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-18
(45)【発行日】2024-12-26
(54)【発明の名称】グループに基づくビーム報告
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/28 20090101AFI20241219BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20241219BHJP
【FI】
H04W16/28
H04W24/10
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2023524578
(86)(22)【出願日】2021-10-13
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-08
(86)【国際出願番号】 EP2021078242
(87)【国際公開番号】W WO2022084110
(87)【国際公開日】2022-04-28
【審査請求日】2023-06-21
(31)【優先権主張番号】63/104,085
(32)【優先日】2020-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100176418
【弁理士】
【氏名又は名称】工藤 嘉晃
(72)【発明者】
【氏名】ハコラ サミ-ユッカ
(72)【発明者】
【氏名】エネスク ミハイ
(72)【発明者】
【氏名】コスケラ ティモ
(72)【発明者】
【氏名】カルヤライネン ユハ ペッカ
(72)【発明者】
【氏名】ヴック フレデリック
【審査官】中村 信也
(56)【参考文献】
【文献】Nokia, Alcatel-Lucent Shanghai Bell,On procedures for beam selection and feedback signalling,3GPP TSG RAN WG1 #87 R1-1612862,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_87/Docs/R1-1612862.zip>,2016年11月04日
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,Enhancements on Beam Management for Multi-TRP/Panel Transmission,3GPP TSG RAN WG1 #102-e R1-2006846,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_102-e/Docs/R1-2006846.zip>,2020年08月07日
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,Enhancements on Beam Management for Multi-TRP/Panel Transmission,3GPP TSG RAN WG1 #103-e R1-2008906,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_103-e/Docs/R1-2008906.zip>,2020年11月13日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含んでいる少なくとも1つのメモリとを備えているユーザ機器(UE)であって、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記UEに、
前記Eで、基地局(BS)から第1のメッセージを受信することであって、前記第1のメッセージが制約しきい値を含んでいる、前記受信することと、
前記UEで、前記BSから第2のメッセージを受信することであって、前記第2のメッセージがフォールバックビーム報告モードを含前記フォールバックビーム報告モードは基本的なグループに基づく報告モード又は非グループに基づく報告モードを含んでいる、前記受信することと、
前記UEによって、ダウンリンク(DL)基準信号(RS)測定を実行することと、
前記UEによって、DL RS測定結果間の差異を決定することと、
DL RS測定結果間の前記差異が前記制約しきい値以上であるということを決定することに応答して、拡大されたグループに基づくビーム報告モードから前記フォールバックビーム報告モードに切り替えることと、を少なくとも実行させるように構成される、ユーザ機器(UE)
【請求項2】
前記ユーザ機器は、
前記DL RS測定結果のうちの少なくとも1つおよびDL RS測定結果間の前記差異に基づいて最良のN個のDL RSを決定することと、
前記最良のN個のDL RSを含んでいるメッセージを前記UEから前記BSに伝達することと、をさらに実行する、請求項1に記載のユーザ機器
【請求項3】
前記ユーザ機器は、
DL RS測定結果間の前記差異が前記制約しきい値未満であるということを決定することに応答して、DL RS測定結果間の前記差異を監視することをさらに実行する、請求項1から2のいずれか1項に記載のユーザ機器
【請求項4】
前記ユーザ機器は、
DL RS測定結果間の前記差異が前記制約しきい値未満であるということを決定することに応答して、前記少なくとも1つのプロセッサによる処理を終了することをさらに実行する、請求項1から2のいずれか1項に記載のユーザ機器
【請求項5】
前記ユーザ機器は、
前記フォールバックビーム報告モードに切り替えた後に、DL RS測定結果間の前記差異を監視することと、
DL RS測定結果間の前記差異が前記制約しきい値未満であるということを決定することに応答して、
前記拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替えることと、
DL RS測定結果間の前記差異を監視することとをさらに実行する、請求項1から4のいずれか1項に記載のユーザ機器
【請求項6】
前記フォールバックビーム報告モードに切り替えた後に、DL RS測定結果間の前記差異を監視することと、
DL RS測定結果間の前記差異が前記制約しきい値未満であるということを決定することに応答して、
前記拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替えることと、
前記少なくとも1つのプロセッサによる処理を終了することとをさらに実行する、請求項1から4のいずれか1項に記載のユーザ機器
【請求項7】
前記フォールバックビーム報告モードに切り替えた後に、DL RS測定結果間の前記差異の前記監視がN回実行される、請求項5から6のいずれか1項に記載のユーザ機器
【請求項8】
前記フォールバックビーム報告モードに切り替えた後に、DL RS測定結果間の前記差異の前記監視が時間ウィンドウ内でN回実行される、請求項5から6のいずれか1項に記載のユーザ機器
【請求項9】
前記DL RS測定の前記実行、およびDL RS測定結果間の前記差異の前記決定が、前記拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替える前にN回実行される、請求項5から6のいずれか1項に記載のユーザ機器
【請求項10】
前記DL RS測定の前記実行、およびDL RS測定結果間の前記差異の前記決定が、前記拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替える前に時間ウィンドウ内でN回実行される、請求項1から8のいずれか1項に記載のユーザ機器
【請求項11】
前記DL RS測定がN回実行され、DL RS測定結果間の前記差異が、N回前記制約しきい値未満と決定される、請求項9から10のいずれか1項に記載のユーザ機器
【請求項12】
前記DL RS測定結果が、2つ以上の送受信ポイント(TRP)の基準信号受信電力(RSRP)の測定結果である、請求項1から11のいずれか1項に記載のユーザ機器
【請求項13】
前記DL RS測定結果が、前記UEの異なるパネルでのRSRPの測定結果である、請求項1から12のいずれか1項に記載のユーザ機器
【請求項14】
前記DL RS測定結果が、前記UEの第1のパネルでの第1のTRPからのRSRPの測定結果であり、前記UEの第2のパネルでの第2のTRPからのRSRPの測定結果である、請求項1から13のいずれか1項に記載のユーザ機器
【請求項15】
前記第1のTRPおよび前記第2のTRPが、同じセルに位置する、請求項14に記載のユーザ機器
【請求項16】
前記第1のTRPが第1のセルに位置し、前記第2のTRPが第2のセルに位置する、請求項14に記載のユーザ機器
【請求項17】
前記BSが2つ以上のTRPを含む、請求項1から16のいずれか1項に記載のユーザ機器
【請求項18】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含んでいる少なくとも1つのメモリとを備えている基地局(BS)であって、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記基地局に、
前記Sからユーザ機器に第1のメッセージを伝達することであって、前記第1のメッセージが制約しきい値を含んでいる、前記伝達することと、
前記BSから前記UEに第2のメッセージを伝達することであって、前記第2のメッセージがフォールバックビーム報告モードを含前記フォールバックビーム報告モードは基本的なグループに基づく報告モード又は非グループに基づく報告モードを含んでいる、前記伝達することと、
前記BSで、前記UEから第3のメッセージを受信することであって、前記第3のメッセージが前記UEに関連付けられた最良のN個のダウンリンク(DL)基準信号(RS)測定結果を含んでいる、前記受信することと、
前記BSによって、前記DL RS測定結果に基づいて、前記基本的なグループに基づくビーム報告モードか拡大されたグループに基づくビーム報告モードかを決定することと、を少なくとも実行させるように構成される、基地局
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本説明は、ワイヤレス通信におけるビーム管理に関連している。
【背景技術】
【0002】
通信システムは、固定された通信デバイスまたはモバイル通信デバイスなどの2つ以上のノードまたはデバイス間の通信を可能にする機能であってよい。有線キャリアまたはワイヤレスキャリア上で信号が搬送され得る。
【0003】
セルラー通信システムの例は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:3rd Generation Partnership Project)によって規格化されているアーキテクチャである。この分野における最近の開発は、ユニバーサルモバイル通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)無線アクセス技術のロングタームエボリューション(LTE:long-term evolution)と呼ばれることが多い。E-UTRA(evolved UMTS Terrestrial Radio Access:エボルブドUMTS地上波無線アクセス)は、3GPPのモバイルネットワーク用のロングタームエボリューション(LTE)のアップグレードパスのエアインターフェイスである。LTEでは、拡張ノードAP(eNB)と呼ばれる基地局またはアクセスポイント(AP:access points)が、カバレッジエリアまたはセル内のワイヤレスアクセスを提供する。LTEでは、モバイルデバイスまたは移動局が、ユーザ機器(UE:user equipments)と呼ばれる。LTEは、複数の改善または開発を含んでいた。LTEの各特徴は、改善され続けてもいる。
【0004】
5Gニューラジオ(NR:New Radio)の開発は、以前の3Gおよび4Gのワイヤレスネットワークの進化に類似する、5Gの要件を満たすために継続されているモバイルブロードバンドの進化過程の一部である。5Gは、モバイルブロードバンドに加えて、新たに出現している使用事例もターゲットにしている。5Gの目標は、データレート、待ち時間、信頼性、およびセキュリティの新しいレベルを含み得る、無線性能における大幅な改善を実現することである。5G NRは、大規模なモノのインターネット(IoT:Internet of Things)に効率的に接続するように大きさを変更されてもよく、新しい種類のミッションクリティカルなサービスを提供し得る。例えば、超高信頼低遅延通信(URLLC:ultra-reliable and low-latency communications)デバイスは、高い信頼性および極めて低い待ち時間を必要とすることがある。
【発明の概要】
【0005】
実施形態例によれば、方法が、ユーザ機器(UE)で、基地局(BS:base station)からメッセージを受信することであって、メッセージが制約しきい値(constraint threshold)を含んでいる、受信することと、UEで、BSからメッセージを受信することであって、メッセージがフォールバックビーム報告モードを含んでいる、受信することと、UEによって、ダウンリンク(DL:downlink)基準信号(RS:reference signal)測定を実行することと、UEによって、DL RS測定結果(DL RS measurements)間の差異を決定することと、DL RS測定結果間の差異が制約しきい値以上であるということを決定することに応答して、フォールバックビーム報告モードに切り替えることとを含んでよい。
【0006】
実施は、次の特徴のうちの1つまたは複数を、単独で、または互いに任意の組み合わせで、含むことができる。方法は、DL RS測定結果のうちの少なくとも1つおよびDL RS測定結果間の差異に基づいて最良のN個のDL RSを決定することと、最良のN個のDL RSを含んでいるメッセージをUEからBSに伝達することとをさらに含むことができる。方法は、DL RS測定結果間の差異が制約しきい値以上であるということを決定することに応答して、DL RS測定結果間の差異を監視することをさらに含むことができる。方法は、DL RS測定結果間の差異が制約しきい値以上であるということを決定することに応答して、処理を終了することをさらに含むことができる。方法は、フォールバックビーム報告モードに切り替えた後に、DL RS測定結果間の差異を監視することと、DL RS測定結果間の差異が制約しきい値未満であるということを決定することに応答して、拡大された(enhanced)グループに基づくビーム報告モードに切り替えることと、DL RS測定結果間の差異を監視することとをさらに含むことができる。
【0007】
方法は、フォールバックビーム報告モードに切り替えた後に、DL RS測定結果間の差異を監視することと、DL RS測定結果間の差異が制約しきい値未満であるということを決定することに応答して、拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替えることと、処理を終了することとをさらに含むことができる。DL RS測定結果間の差異の監視は、N回実行され得る。DL RS測定結果間の差異の監視は、時間ウィンドウ内でN回実行され得る。DL RS測定の実行、およびDL RS測定結果間の差異の決定は、拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替える前にN回実行され得る。DL RS測定の実行、およびDL RS測定結果間の差異の決定は、拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替える前に時間ウィンドウ内でN回実行され得る。DL RS測定結果間の差異は、N回制約しきい値未満になることができる。方法は、拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替える前に、基本的なグループに基づくビーム報告モードに切り替えることをさらに含むことができる。
【0008】
DL RS測定結果は、2つ以上の送受信ポイント(TRP:transmission and reception points)の基準信号受信電力(RSRP:reference signal received power)の測定結果であることができる。DL RS測定結果は、UEの異なるパネルでのRSRPの測定結果であることができる。DL RS測定結果は、UEの第1のパネルでの第1のTRPからのRSRPの測定結果であることができ、UEの第2のパネルでの第2のTRPからのRSRPの測定結果であることができる。第1のTRPおよび第2のTRPは、同じセルに位置することができる。第1のTRPは第1のセルに位置することができ、第2のTRPは第2のセルに位置することができる。方法は、第1のセルと第2のセルの間のレイヤ1のハンドオーバを実行することをさらに含む。BSは、2つ以上のTRPを含むことができる。
【0009】
実施形態例によれば、非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体が格納された命令を含んでおり、これらの命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに、コンピューティングシステムに、ユーザ機器(UE)で、基地局(BS)からメッセージを受信することであって、メッセージが制約しきい値を含んでいる、受信することと、UEで、BSからメッセージを受信することであって、メッセージがフォールバックビーム報告モードを含んでいる、受信することと、UEによって、ダウンリンク(DL)基準信号(RS)測定を実行することと、UEによって、DL RS測定結果間の差異を決定することと、DL RS測定結果間の差異が制約しきい値未満であるということを決定することに応答して、拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替えることとを含んでいるステップを実行させるように構成される。
【0010】
実施は、次の特徴のうちの1つまたは複数を、単独で、または互いに任意の組み合わせで、含むことができる。ステップは、DL RS測定結果のうちの少なくとも1つおよびDL RS測定結果間の差異に基づいて最良のN個のDL RSを決定することと、最良のN個のDL RSを含んでいるメッセージをUEからBSに伝達することとをさらに含むことができる。ステップは、DL RS測定結果間の差異が制約しきい値以上であるということを決定することに応答して、DL RS測定結果間の差異を監視することをさらに含むことができる。ステップは、DL RS測定結果間の差異が制約しきい値以上であるということを決定することに応答して、処理を終了することをさらに含むことができる。ステップは、フォールバックビーム報告モードに切り替えた後に、DL RS測定結果間の差異を監視することと、DL RS測定結果間の差異が制約しきい値未満であるということを決定することに応答して、拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替えることと、DL RS測定結果間の差異を監視することとをさらに含むことができる。
【0011】
ステップは、フォールバックビーム報告モードに切り替えた後に、DL RS測定結果間の差異を監視することと、DL RS測定結果間の差異が制約しきい値未満であるということを決定することに応答して、拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替えることと、処理を終了することとをさらに含むことができる。DL RS測定結果間の差異の監視は、N回実行され得る。DL RS測定結果間の差異の監視は、時間ウィンドウ内でN回実行され得る。DL RS測定の実行、およびDL RS測定結果間の差異の決定は、拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替える前にN回実行され得る。DL RS測定の実行、およびDL RS測定結果間の差異の決定は、拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替える前に時間ウィンドウ内でN回実行され得る。
【0012】
DL RS測定結果間の差異は、N回制約しきい値未満になることができる。ステップは、拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替える前に、基本的なグループに基づくビーム報告モードに切り替えることをさらに含むことができる。DL RS測定結果は、2つ以上の送受信ポイント(TRP)の基準信号受信電力(RSRP)の測定結果であることができる。DL RS測定結果は、UEの異なるパネルでのRSRPの測定結果であることができる。DL RS測定結果は、UEの第1のパネルでの第1のTRPからのRSRPの測定結果であることができ、UEの第2のパネルでの第2のTRPからのRSRPの測定結果であることができる。第1のTRPおよび第2のTRPは、同じセルに位置することができる。第1のTRPは第1のセルに位置することができ、第2のTRPは第2のセルに位置することができる。ステップは、第1のセルと第2のセルの間のレイヤ1のハンドオーバを実行することをさらに含む。BSは、2つ以上のTRPを含むことができる。
【0013】
実施形態例によれば、装置が、ユーザ機器(UE)で、基地局(BS)から、メッセージを受信するための手段であって、メッセージが制約しきい値を含んでいる、手段と、UEで、BSからメッセージを受信するための手段であって、メッセージがフォールバックビーム報告モードを含んでいる、手段と、UEによって、ダウンリンク(DL)基準信号(RS)測定を実行するための手段と、UEによって、DL RS測定結果間の差異を決定するための手段と、DL RS測定結果間の差異が制約しきい値未満であるということを決定することに応答して、拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替えるための手段とを含む。
【0014】
実施は、次の特徴のうちの1つまたは複数を、単独で、または互いに任意の組み合わせで、含むことができる。装置は、DL RS測定結果のうちの少なくとも1つおよびDL RS測定結果間の差異に基づいて最良のN個のDL RSを決定するための手段と、最良のN個のDL RSを含んでいるメッセージをUEからBSに伝達するための手段とをさらに含むことができる。装置は、DL RS測定結果間の差異が制約しきい値以上であるということを決定することに応答して、DL RS測定結果間の差異を監視するための手段をさらに含むことができる。装置は、DL RS測定結果間の差異が制約しきい値以上であるということを決定することに応答して、処理を終了するための手段をさらに含むことができる。
【0015】
装置は、フォールバックビーム報告モードに切り替えた後に、DL RS測定結果間の差異を監視するための手段と、DL RS測定結果間の差異が制約しきい値未満であるということを決定することに応答して、拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替えるための手段と、DL RS測定結果間の差異を監視するための手段とをさらに含むことができる。装置は、フォールバックビーム報告モードに切り替えた後に、DL RS測定結果間の差異を監視するための手段と、DL RS測定結果間の差異が制約しきい値未満であるということを決定することに応答して、拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替えるための手段と、処理を終了するための手段とをさらに含むことができる。DL RS測定結果間の差異の監視は、N回実行され得る。DL RS測定結果間の差異の監視は、時間ウィンドウ内でN回実行され得る。DL RS測定の実行、およびDL RS測定結果間の差異の決定は、拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替える前にN回実行され得る。DL RS測定の実行、およびDL RS測定結果間の差異の決定は、拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替える前に時間ウィンドウ内でN回実行され得る。DL RS測定結果間の差異は、N回制約しきい値未満になることができる。装置は、拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替える前に、基本的なグループに基づくビーム報告モードに切り替えるための手段をさらに含むことができる。
【0016】
DL RS測定結果は、2つ以上の送受信ポイント(TRP)の基準信号受信電力(RSRP)の測定結果であることができる。DL RS測定結果は、UEの異なるパネルでのRSRPの測定結果であることができる。DL RS測定結果は、UEの第1のパネルでの第1のTRPからのRSRPの測定結果であることができ、UEの第2のパネルでの第2のTRPからのRSRPの測定結果であることができる。第1のTRPおよび第2のTRPは、同じセルに位置することができる。第1のTRPは第1のセルに位置することができ、第2のTRPは第2のセルに位置することができる。装置は、第1のセルと第2のセルの間のレイヤ1のハンドオーバを実行することをさらに含む。BSは、2つ以上のTRPを含むことができる。
【0017】
実施形態例によれば、装置は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含んでいる少なくとも1つのメモリとを含み、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に、コンピューティングシステムに、ユーザ機器(UE)で、基地局(BS)からメッセージを受信することであって、メッセージが制約しきい値を含んでいる、受信することと、UEで、BSからメッセージを受信することであって、メッセージがフォールバックビーム報告モードを含んでいる、受信することと、UEによって、ダウンリンク(DL)基準信号(RS)測定を実行することと、UEによって、DL RS測定結果間の差異を決定することと、DL RS測定結果間の差異が制約しきい値未満であるということを決定することに応答して、拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替えることとを含んでいるステップを少なくとも実行させるように構成される。
【0018】
実施は、次の特徴のうちの1つまたは複数を、単独で、または互いに任意の組み合わせで、含むことができる。ステップは、DL RS測定結果のうちの少なくとも1つおよびDL RS測定結果間の差異に基づいて最良のN個のDL RSを決定することと、最良のN個のDL RSを含んでいるメッセージをUEからBSに伝達することとをさらに含むことができる。ステップは、DL RS測定結果間の差異が制約しきい値以上であるということを決定することに応答して、DL RS測定結果間の差異を監視することをさらに含むことができる。ステップは、DL RS測定結果間の差異が制約しきい値以上であるということを決定することに応答して、処理を終了することをさらに含むことができる。
【0019】
ステップは、フォールバックビーム報告モードに切り替えた後に、DL RS測定結果間の差異を監視することと、DL RS測定結果間の差異が制約しきい値未満であるということを決定することに応答して、拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替えることと、DL RS測定結果間の差異を監視することとをさらに含むことができる。ステップは、フォールバックビーム報告モードに切り替えた後に、DL RS測定結果間の差異を監視することと、DL RS測定結果間の差異が制約しきい値未満であるということを決定することに応答して、拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替えることと、処理を終了することとをさらに含むことができる。DL RS測定結果間の差異の監視は、N回実行され得る。DL RS測定結果間の差異の監視は、時間ウィンドウ内でN回実行され得る。DL RS測定の実行、およびDL RS測定結果間の差異の決定は、拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替える前にN回実行され得る。DL RS測定の実行、およびDL RS測定結果間の差異の決定は、拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替える前に時間ウィンドウ内でN回実行され得る。
【0020】
DL RS測定結果間の差異は、N回制約しきい値未満になることができる。ステップは、拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替える前に、基本的なグループに基づくビーム報告モードに切り替えることをさらに含むことができる。DL RS測定結果は、2つ以上の送受信ポイント(TRP)の基準信号受信電力(RSRP)の測定結果であることができる。DL RS測定結果は、UEの異なるパネルでのRSRPの測定結果であることができる。DL RS測定結果は、UEの第1のパネルでの第1のTRPからのRSRPの測定結果であることができ、UEの第2のパネルでの第2のTRPからのRSRPの測定結果であることができる。第1のTRPおよび第2のTRPは、同じセルに位置することができる。第1のTRPは第1のセルに位置することができ、第2のTRPは第2のセルに位置することができる。ステップは、第1のセルと第2のセルの間のレイヤ1のハンドオーバを実行することをさらに含む。BSは、2つ以上のTRPを含むことができる。
【0021】
実施形態例によれば、方法は、メッセージを基地局(BS)からユーザ機器に伝達することであって、メッセージが制約しきい値を含んでいる、伝達することと、メッセージをBSからUEに伝達することであって、メッセージがフォールバックビーム報告モードを含んでいる、伝達することと、BSで、UEからメッセージを受信することであって、メッセージが、UEに関連付けられた最良のN個のダウンリンク(DL)基準信号(RS)測定結果を含んでいる、受信することと、BSによって、DL RS測定結果に基づいてグループに基づくビーム報告モードを決定することとを含んでよい。
【0022】
実施は、次の特徴のうちの1つまたは複数を、単独で、または互いに任意の組み合わせで、含むことができる。DL RS測定結果は、2つ以上の送受信ポイント(TRP)の基準信号受信電力(RSRP)の測定結果であることができる。DL RS測定結果は、UEの異なるパネルでのRSRPの測定結果であることができる。DL RS測定結果は、UEの第1のパネルでの第1のTRPからのRSRPの測定結果であることができ、UEの第2のパネルでの第2のTRPからのRSRPの測定結果である。第1のTRPおよび第2のTRPは、同じセルに位置することができる。第1のTRPは第1のセルに位置することができ、第2のTRPは第2のセルに位置することができる。決定されたグループに基づくビーム報告モードは、グループに基づくビーム報告モードであることができる。フォールバックビーム報告モードは、基本的なグループに基づくビーム報告モードであることができる。
【0023】
実施形態例によれば、非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体が格納された命令を含んでおり、これらの命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに、コンピューティングシステムに、メッセージを基地局(BS)からユーザ機器に伝達することであって、メッセージが制約しきい値を含んでいる、伝達することと、メッセージをBSからUEに伝達することであって、メッセージがフォールバックビーム報告モードを含んでいる、伝達することと、BSで、UEからメッセージを受信することであって、メッセージが、UEに関連付けられた最良のN個のダウンリンク(DL)基準信号(RS)測定結果を含んでいる、受信することと、DL RS測定結果に基づいてグループに基づくビーム報告モードを決定することとを含んでいるステップを含んでいるステップを実行させるように構成される。
【0024】
実施は、次の特徴のうちの1つまたは複数を、単独で、または互いに任意の組み合わせで、含むことができる。DL RS測定結果は、2つ以上の送受信ポイント(TRP)の基準信号受信電力(RSRP)の測定結果であることができる。DL RS測定結果は、UEの異なるパネルでのRSRPの測定結果であることができる。DL RS測定結果は、UEの第1のパネルでの第1のTRPからのRSRPの測定結果であることができ、UEの第2のパネルでの第2のTRPからのRSRPの測定結果である。第1のTRPおよび第2のTRPは、同じセルに位置することができる。第1のTRPは第1のセルに位置することができ、第2のTRPは第2のセルに位置することができる。決定されたグループに基づくビーム報告モードは、グループに基づくビーム報告モードであることができる。フォールバックビーム報告モードは、基本的なグループに基づくビーム報告モードであることができる。
【0025】
実施形態例によれば、装置は、メッセージを基地局(BS)からユーザ機器に伝達するための手段であって、メッセージが制約しきい値を含んでいる、手段と、メッセージをBSからUEに伝達するための手段であって、メッセージがフォールバックビーム報告モードを含んでいる、手段と、BSで、UEからメッセージを受信するための手段であって、メッセージが、UEに関連付けられた最良のN個のダウンリンク(DL)基準信号(RS)測定結果を含んでいる、手段と、BSによって、DL RS測定結果に基づいてグループに基づくビーム報告モードを決定するための手段とを含む。
【0026】
実施は、次の特徴のうちの1つまたは複数を、単独で、または互いに任意の組み合わせで、含むことができる。DL RS測定結果は、2つ以上の送受信ポイント(TRP)の基準信号受信電力(RSRP)の測定結果であることができる。DL RS測定結果は、UEの異なるパネルでのRSRPの測定結果であることができる。DL RS測定結果は、UEの第1のパネルでの第1のTRPからのRSRPの測定結果であることができ、UEの第2のパネルでの第2のTRPからのRSRPの測定結果である。第1のTRPおよび第2のTRPは、同じセルに位置することができる。第1のTRPは第1のセルに位置することができ、第2のTRPは第2のセルに位置することができる。決定されたグループに基づくビーム報告モードは、グループに基づくビーム報告モードであることができる。フォールバックビーム報告モードは、基本的なグループに基づくビーム報告モードであることができる。
【0027】
実施形態例によれば、装置は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含んでいる少なくとも1つのメモリとを含み、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に、メッセージを基地局(BS)からユーザ機器に伝達することであって、メッセージが制約しきい値を含んでいる、伝達することと、メッセージをBSからUEに伝達することであって、メッセージがフォールバックビーム報告モードを含んでいる、伝達することと、BSで、UEからメッセージを受信することであって、メッセージが、UEに関連付けられた最良のN個のダウンリンク(DL)基準信号(RS)測定結果を含んでいる、受信することと、BSによって、DL RS測定結果に基づいてグループに基づくビーム報告モードを決定することとを含んでいるステップを少なくとも実行させるように構成される。
【0028】
実施は、次の特徴のうちの1つまたは複数を、単独で、または互いに任意の組み合わせで、含むことができる。DL RS測定結果は、2つ以上の送受信ポイント(TRP)の基準信号受信電力(RSRP)の測定結果であることができる。DL RS測定結果は、UEの異なるパネルでのRSRPの測定結果であることができる。DL RS測定結果は、UEの第1のパネルでの第1のTRPからのRSRPの測定結果であることができ、UEの第2のパネルでの第2のTRPからのRSRPの測定結果である。第1のTRPおよび第2のTRPは、同じセルに位置することができる。第1のTRPは第1のセルに位置することができ、第2のTRPは第2のセルに位置することができる。決定されたグループに基づくビーム報告モードは、グループに基づくビーム報告モードであることができる。フォールバックビーム報告モードは、基本的なグループに基づくビーム報告モードであることができる。
【0029】
実施形態例によれば、方法が、ユーザ機器(UE)で、基地局(BS)からメッセージを受信することであって、メッセージが制約しきい値を含んでいる、受信することと、UEで、BSからメッセージを受信することであって、メッセージがフォールバックビーム報告モードを含んでいる、受信することと、UEによって、ダウンリンク(DL)基準信号(RS)測定を実行することと、UEによって、DL RS測定結果間の差異を決定することと、DL RS測定結果間の差異が制約しきい値未満であるということを決定することに応答して、拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替えることとを含んでよい。
【0030】
実施は、次の特徴のうちの1つまたは複数を、単独で、または互いに任意の組み合わせで、含むことができる。方法は、DL RS測定結果のうちの少なくとも1つおよびDL RS測定結果間の差異に基づいて最良のN個のDL RSを決定することと、最良のN個のDL RSを含んでいるメッセージをUEからBSに伝達することとをさらに含むことができる。方法は、DL RS測定結果間の差異が制約しきい値以上であるということを決定することに応答して、DL RS測定結果間の差異を監視することをさらに含むことができる。方法は、DL RS測定結果間の差異が制約しきい値以上であるということを決定することに応答して、処理を終了することをさらに含むことができる。方法は、DL RS測定を実行する前に、フォールバックビーム報告モードに切り替えることをさらに含むことができる。
【0031】
DL RS測定の実行、およびDL RS測定結果間の差異の決定は、N回実行され得る。DL RS測定の実行、およびDL RS測定結果間の差異の決定は、時間ウィンドウ内でN回実行され得る。DL RS測定結果間の差異は、N回制約しきい値未満になることができる。
【0032】
DL RS測定結果は、2つ以上の送受信ポイント(TRP)の基準信号受信電力(RSRP)の測定結果であることができる。DL RS測定結果は、UEの異なるパネルでのRSRPの測定結果であることができる。DL RS測定結果は、UEの第1のパネルでの第1のTRPからのRSRPの測定結果であることができ、UEの第2のパネルでの第2のTRPからのRSRPの測定結果であることができる。第1のTRPおよび第2のTRPは、同じセルに位置することができる。第1のTRPは第1のセルに位置することができ、第2のTRPは第2のセルに位置することができる。方法は、第1のセルと第2のセルの間のレイヤ1のハンドオーバを実行することをさらに含むことができる。BSは、2つ以上のTRPを含むことができる。
【0033】
実施形態例によれば、非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体が格納された命令を含んでおり、これらの命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに、コンピューティングシステムに、ユーザ機器(UE)で、基地局(BS)からメッセージを受信することであって、メッセージが制約しきい値を含んでいる、受信することと、UEで、BSからメッセージを受信することであって、メッセージがフォールバックビーム報告モードを含んでいる、受信することと、UEによって、ダウンリンク(DL)基準信号(RS)測定を実行することと、UEによって、DL RS測定結果間の差異を決定することと、DL RS測定結果間の差異が制約しきい値未満であるということを決定することに応答して、拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替えることとを含んでいるステップを実行させるように構成される。
【0034】
実施は、次の特徴のうちの1つまたは複数を、単独で、または互いに任意の組み合わせで、含むことができる。ステップは、DL RS測定結果のうちの少なくとも1つおよびDL RS測定結果間の差異に基づいて最良のN個のDL RSを決定することと、最良のN個のDL RSを含んでいるメッセージをUEからBSに伝達することとをさらに含むことができる。ステップは、DL RS測定結果間の差異が制約しきい値以上であるということを決定することに応答して、DL RS測定結果間の差異を監視することをさらに含むことができる。
【0035】
ステップは、DL RS測定結果間の差異が制約しきい値以上であるということを決定することに応答して、処理を終了することをさらに含むことができる。ステップは、DL RS測定を実行する前に、フォールバックビーム報告モードに切り替えることをさらに含むことができる。DL RS測定の実行、およびDL RS測定結果間の差異の決定は、N回実行され得る。DL RS測定の実行、およびDL RS測定結果間の差異の決定は、時間ウィンドウ内でN回実行され得る。
【0036】
DL RS測定結果間の差異は、N回制約しきい値未満になることができる。DL RS測定結果は、2つ以上の送受信ポイント(TRP)の基準信号受信電力(RSRP)の測定結果であることができる。DL RS測定結果は、UEの異なるパネルでのRSRPの測定結果であることができる。DL RS測定結果は、UEの第1のパネルでの第1のTRPからのRSRPの測定結果であることができ、UEの第2のパネルでの第2のTRPからのRSRPの測定結果であることができる。第1のTRPおよび第2のTRPは、同じセルに位置することができる。第1のTRPは第1のセルに位置することができ、第2のTRPは第2のセルに位置することができる。ステップは、第1のセルと第2のセルの間のレイヤ1のハンドオーバを実行することをさらに含むことができる。BSは、2つ以上のTRPを含むことができる。
【0037】
実施形態例によれば、装置が、ユーザ機器(UE)で、基地局(BS)から、メッセージを受信するための手段であって、メッセージが制約しきい値を含んでいる、手段と、UEで、BSからメッセージを受信するための手段であって、メッセージがフォールバックビーム報告モードを含んでいる、手段と、UEによって、ダウンリンク(DL)基準信号(RS)測定を実行するための手段と、UEによって、DL RS測定結果間の差異を決定するための手段と、DL RS測定結果間の差異が制約しきい値未満であるということを決定することに応答して、拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替えるための手段とを含む。
【0038】
実施は、次の特徴のうちの1つまたは複数を、単独で、または互いに任意の組み合わせで、含むことができる。装置は、DL RS測定結果のうちの少なくとも1つおよびDL RS測定結果間の差異に基づいて最良のN個のDL RSを決定するための手段と、最良のN個のDL RSを含んでいるメッセージをUEからBSに伝達するための手段とをさらに含むことができる。装置は、DL RS測定結果間の差異が制約しきい値以上であるということを決定することに応答して、DL RS測定結果間の差異を監視するための手段をさらに含むことができる。装置は、DL RS測定結果間の差異が制約しきい値以上であるということを決定することに応答して、処理を終了するための手段をさらに含むことができる。
【0039】
装置は、DL RS測定を実行する前に、フォールバックビーム報告モードに切り替えるための手段をさらに含むことができる。DL RS測定の実行、およびDL RS測定結果間の差異の決定は、N回実行され得る。DL RS測定の実行、およびDL RS測定結果間の差異の決定は、時間ウィンドウ内でN回実行され得る。DL RS測定結果間の差異は、N回制約しきい値未満になることができる。
【0040】
DL RS測定結果は、2つ以上の送受信ポイント(TRP)の基準信号受信電力(RSRP)の測定結果であることができる。DL RS測定結果は、UEの異なるパネルでのRSRPの測定結果であることができる。DL RS測定結果は、UEの第1のパネルでの第1のTRPからのRSRPの測定結果であることができ、UEの第2のパネルでの第2のTRPからのRSRPの測定結果であることができる。第1のTRPおよび第2のTRPは、同じセルに位置することができる。第1のTRPは第1のセルに位置することができ、第2のTRPは第2のセルに位置することができる。装置は、第1のセルと第2のセルの間のレイヤ1のハンドオーバを実行するための手段をさらに含むことができる。BSは、2つ以上のTRPを含むことができる。
【0041】
実施形態例によれば、装置は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含んでいる少なくとも1つのメモリとを含み、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に、コンピューティングシステムに、ユーザ機器(UE)で、基地局(BS)からメッセージを受信することであって、メッセージが制約しきい値を含んでいる、受信することと、UEで、BSからメッセージを受信することであって、メッセージがフォールバックビーム報告モードを含んでいる、受信することと、UEによって、ダウンリンク(DL)基準信号(RS)測定を実行することと、UEによって、DL RS測定結果間の差異を決定することと、DL RS測定結果間の差異が制約しきい値未満であるということを決定することに応答して、拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替えることとを含んでいるステップを少なくとも実行させるように構成される。
【0042】
実施は、次の特徴のうちの1つまたは複数を、単独で、または互いに任意の組み合わせで、含むことができる。ステップは、DL RS測定結果のうちの少なくとも1つおよびDL RS測定結果間の差異に基づいて最良のN個のDL RSを決定することと、最良のN個のDL RSを含んでいるメッセージをUEからBSに伝達することとをさらに含むことができる。ステップは、DL RS測定結果間の差異が制約しきい値以上であるということを決定することに応答して、DL RS測定結果間の差異を監視することをさらに含むことができる。ステップは、DL RS測定結果間の差異が制約しきい値以上であるということを決定することに応答して、処理を終了することをさらに含むことができる。
【0043】
ステップは、DL RS測定を実行する前に、フォールバックビーム報告モードに切り替えることをさらに含むことができる。DL RS測定の実行、およびDL RS測定結果間の差異の決定は、N回実行され得る。DL RS測定の実行、およびDL RS測定結果間の差異の決定は、時間ウィンドウ内でN回実行され得る。DL RS測定結果間の差異は、N回制約しきい値未満になることができる。
【0044】
DL RS測定結果は、2つ以上の送受信ポイント(TRP)の基準信号受信電力(RSRP)の測定結果であることができる。DL RS測定結果は、UEの異なるパネルでのRSRPの測定結果であることができる。DL RS測定結果は、UEの第1のパネルでの第1のTRPからのRSRPの測定結果であることができ、UEの第2のパネルでの第2のTRPからのRSRPの測定結果であることができる。第1のTRPおよび第2のTRPは、同じセルに位置することができる。第1のTRPは第1のセルに位置することができ、第2のTRPは第2のセルに位置することができる。ステップは、第1のセルと第2のセルの間のレイヤ1のハンドオーバを実行することをさらに含むことができる。BSは、2つ以上のTRPを含むことができる。
【0045】
以下では、実施形態の1つまたは複数の例の詳細が、添付の図面および説明において示される。説明および図面から、ならびに特許請求の範囲から、他の特徴が明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0046】
図1】少なくとも1つの実施形態例に従うワイヤレスネットワークのブロック図である。
図2A】少なくとも1つの実施形態例に従う、非ゼロ電力チャネル状態情報基準信号リソースを含む、非ビームグループに基づく報告を示す図である。
図2B】少なくとも1つの実施形態例に従う、単一のUEビームグループと共に非ゼロ電力チャネル状態情報基準信号リソースを含む、ビームグループに基づく報告を示す図である。
図2C】少なくとも1つの実施形態例に従う、UEビームグループに基づく報告の選択を示す図である。
図3】少なくとも1つの実施形態例に従う、信号フローのブロック図である。
図4】少なくとも1つの実施形態例に従う、拡大された報告モードのプロセスにおいて基地局(BS)によって使用されるフローチャートのブロック図を示す図である。
図5】少なくとも1つの実施形態例に従う、拡大された報告モードのプロセスにおいてユーザ機器(UE)によって使用されるフローチャートのブロック図を示す図である。
図6】少なくとも1つの実施形態例に従うユーザ機器の動作を示すフローチャートである。
図7】少なくとも1つの実施形態例に従う基地局の動作を示すフローチャートである。
図8】少なくとも1つの実施形態例に従うユーザ機器の動作を示すフローチャートである。
図9】実施形態例に従う、ワイヤレス局またはワイヤレスノード(例えば、AP、BS、gNB、RANノード、中継ノード、UEまたはユーザデバイス、ネットワークノード、ネットワーク実体、DU、CU-CP、CU-CP、...あるいは他のノード)のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
図1は、実施形態例に従うワイヤレスネットワーク130のブロック図である。図1のワイヤレスネットワーク130では、移動局(MS:mobile stations)またはユーザ機器(UE)と呼ばれることもあるユーザデバイス131、132、133、および135が、アクセスポイント(AP)、拡張ノードB(eNB:enhanced Node B)、BS、次世代ノードB(gNB:next-generation Node B)、次世代拡張ノードB(ng-eNB:next generation enhanced Node B)、またはネットワークノードと呼ばれることもある基地局(BS)134に接続され(および通信してい)てよい。ユーザデバイスおよびユーザ機器(UE)という用語は、交換可能なように使用され得る。BSは、RAN(radio access network:無線アクセスネットワーク)ノードを含んでもよく、またはRANノードと呼ばれてもよく、BSの一部またはRANノードの一部(例えば、分割されたBSの場合、集中型ユニット(CU:centralized unit)および/または分散型ユニット(DU:distributed unit)など)を含んでよい。BS(例えば、アクセスポイント(AP)、基地局(BS)または(e)ノードB(eNB)、BS、RANノード)の機能の少なくとも一部は、リモート無線ヘッドなどのトランシーバに動作可能に結合され得る任意のノード、サーバ、またはホストによって実行されてもよい。BS(またはAP)134は、ユーザデバイス(またはUE)131、132、133、および135を含む、セル136内のワイヤレスカバレッジを提供する。4つのユーザデバイス(またはUE)のみがBS134に接続されているか、または取り付けられているように示されているが、任意の数のユーザデバイスが提供されてよい。BS134は、S1インターフェイスまたはNGインターフェイス151を介してコアネットワーク150にも接続される。これは、ワイヤレスネットワークの単に1つの単純な例であり、他のワイヤレスネットワークが使用されてよい。
【0048】
基地局(例えば、BS134など)は、ワイヤレスネットワーク内の無線アクセスネットワーク(RAN:radio access network)ノードの例である。BS(またはRANノード)は、例えば、アクセスポイント(AP)、gNB、eNB、またはこれらの一部(分割されたBSまたは分割されたgNBの場合、集中型ユニット(CU:centralized unit)および/または分散型ユニット(DU:distributed unit)など)、あるいは他のネットワークノードであってよく、またはこれらを含んでよい(または代替として、これらと見なされてよい)。例えば、BS(またはgNB)は、gNB分散型ユニット(gNB-DU:gNB-distributed unit)などの分散型ユニット(DU)のネットワーク実体、および複数のDUを制御し得る集中型ユニット(CU)を含んでよい。場合によっては、例えば、集中型ユニット(CU)は、gNB集中型(または中央)ユニット制御プレーン(gNB-CU-CP:gNB-centralized (or central) unit-control plane)などの制御プレーンの実体、およびgNB集中型(または中央)ユニットユーザプレーン(gNB-CU-UP:gNB-centralized (or central) unit-user plane)などのユーザプレーンの実体に分割されるか、または分けられてよい。例えば、CUの部分実体(gNB-CU-CP、gNB-CU-UP)は、同じハードウェアまたはサーバ上、クラウド内などで実行されるか、または提供されてよく、あるいは異なるハードウェア、システム、またはサーバ上で提供されてよい(例えば、物理的に分離されるか、または異なるシステム、ハードウェア、もしくはサーバ上で実行されてよい)、異なる論理実体または異なるソフトウェア実体として(例えば、通信する分離しているか、または個別のソフトウェア実体として)提供されてよい。
【0049】
述べたように、gNB/BSの分割された構成では、gNBの機能は、DUおよびCUに分割されてよい。分散型ユニット(DU)は、1つまたは複数のUEとのワイヤレス通信を提供するか、または確立してよい。したがって、DUは、1つまたは複数のセルを提供してよく、UEがデータを送信すること、または受信することを可能にするなど、UEが、ワイヤレスサービスを受信するためにDUと通信すること、および/またはDUとの接続を確立することを可能にし得る。集中型(または中央)ユニット(CU)は、DUに排他的に割り当てられた機能を除く、例えば、ユーザデータの転送のgNB制御、モビリティ制御、無線アクセスネットワーク共有、位置決め、セッション管理などの制御機能を含む、制御機能および/またはデータプレーン機能を1つまたは複数の接続されたDUに提供してよい。CUは、フロントホール(Fs)インターフェイスを経由してDUの動作を制御してよい(例えば、CUは、1つまたは複数のDUと通信する)。
【0050】
1つの例によれば、一般に、BSノード(例えば、BS、eNB、gNB、CU/DU、...)または無線アクセスネットワーク(RAN)は、モバイルテレコミュニケーションシステムの一部であってよい。RAN(無線アクセスネットワーク)は、例えば、1つまたは複数のUEがネットワークまたはコアネットワークにアクセスできるようにするために、無線アクセス技術を実施する1つまたは複数のBSまたはRANノードを含んでよい。したがって、例えば、RAN(BSまたはgNBなどのRANノード)が、1つまたは複数のユーザデバイスまたはUEとコアネットワークの間に存在してよい。例示的な実施形態によれば、各RANノード(例えば、BS、eNB、gNB、CU/DU、...)またはBSは、例えば、UEがRANノードを介してネットワークにワイヤレスアクセスできるようにするために、1つまたは複数のワイヤレス通信サービスを1つまたは複数のUEまたはユーザデバイスに提供してよい。各RANノードまたはBSは、例えば、UEまたはユーザデバイスがRANノードとのワイヤレス接続を確立できるようにすること、およびデータをUEのうちの1つまたは複数との間で送信および/または受信を実行することなどの、ワイヤレス通信サービスを実行するか、または提供してよい。例えば、UEとの接続を確立した後に、RANノード(例えば、BS、eNB、gNB、CU/DU、...)は、ネットワークまたはコアネットワークから受信されたデータをUEに転送すること、および/またはUEから受信されたデータをネットワークまたはコアネットワークに転送することを実行してよい。RANノード(例えば、BS、eNB、gNB、CU/DU、...)は、例えば、制御情報(例えば、システム情報など)をUEにブロードキャストすること、UEに配信されるデータが存在するときに、UEをページングすること、セル間のUEのハンドオーバを支援すること、UEからのアップリンクデータ送信用およびUEへのダウンリンクデータ送信用のリソースのスケジューリング、1つまたは複数のUEを構成するための制御情報を送信することなどの、多種多様な他のワイヤレス機能またはサービスを実行してよい。RANノードまたはBSが実行してよい1つまたは複数の機能の例が、いくつかある。基地局は、IAB(Integrated Access and Backhaul:統合アクセスおよびバックホール)ノード(中継ノードとしても知られている)のDU(分散型ユニット)部分であってもよい。DUは、IABノードのアクセスリンク接続を容易にする。
【0051】
ユーザデバイス(ユーザ端末、ユーザ機器(UE)、携帯端末、ハンドヘルドワイヤレスデバイスなど)は、通常、加入者識別モジュール(SIM:subscriber identification module)(ユニバーサルSIMと呼ばれることがある)を使用するか、または使用しないで動作するワイヤレスモバイル通信デバイスを含んでいるポータブルコンピューティングデバイスのことを指してよく、その例として、移動局(MS)、携帯電話、セルフォン、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA:personal digital assistant)、送受話器、ワイヤレスモデムを使用するデバイス(アラームまたは測定デバイスなど)、ラップトップコンピュータおよび/またはタッチスクリーンコンピュータ、タブレット、ファブレット、ゲーム機、ノートブック、車両、センサ、ならびにマルチメディアデバイスといった種類の、ただしこれらに限定されないデバイス、あるいは任意の他のワイヤレスデバイスを含む。ユーザデバイスが、ほぼ排他的にアップリンク専用デバイスであってもよく(またはそのようなデバイスを含んでよく)、その例は、画像またはビデオクリップをネットワークに読み込むカメラまたはビデオカメラであるということが、理解されるべきである。ユーザデバイスは、IAB(統合アクセスおよびバックホール)ノード(中継ノードとしても知られている)のMT(Mobile Termination:携帯端末)部分であってもよい。MTは、IABノードのバックホール接続を容易にする。
【0052】
(一例として)LTEでは、コアネットワーク150は、進化型パケットコア(EPC:Evolved Packet Core)と呼ばれてよく、進化型パケットコア(EPC)は、BS間のユーザデバイスのモビリティ/ハンドオーバを処理または支援し得るモビリティ管理エンティティ(MME:mobility management entity)と、BSとパケットデータネットワークまたはインターネットとの間でデータおよび制御信号を転送し得る1つまたは複数のゲートウェイと、他の制御機能またはブロックとを含んでよい。5G(ニューラジオ(NR)と呼ばれることがある)などの他の種類のワイヤレスネットワークは、コアネットワーク(例えば、5G/NRでは5GCと呼ばれることがある)を含むこともある。
【0053】
加えて、例として、本明細書に記載されたさまざまな実施形態例または技術は、さまざまな種類のユーザデバイスまたはデータサービスの種類に適用されてよく、あるいは異なるデータサービスの種類であってよい複数のアプリケーションが実行され得るユーザデバイスに適用されてよい。ニューラジオ(5G)の開発は、複数の異なるアプリケーションまたは複数の異なるデータサービスの種類をサポートすることができ、その例としては、マシンタイプ通信(MTC:machine type communications)、拡張マシンタイプ通信(eMTC:enhanced machine type communication)、多数同時接続MTC(mMTC:massive MTC)、モノのインターネット(IoT)および/または狭帯域IoTユーザデバイス、大容量高速通信(eMBB:enhanced mobile broadband)、ならびに超高信頼低遅延通信(URLLC)などが挙げられる。これらの新しい5G(NR)に関連するアプリケーションの多くは、一般に、以前のワイヤレスネットワークより高い性能を必要とすることがある。
【0054】
IoTは、インターネット接続またはネットワーク接続を含み得る増え続ける一群のオブジェクトのことを指してよく、これらのオブジェクトが、他のネットワークデバイスに情報を送信し、他のネットワークデバイスから情報を受信できるようにする。例えば、多くのセンサ型アプリケーションまたはデバイスは、物理的条件または状態を監視することができ、例えばイベントが発生したときに、報告をサーバまたは他のネットワークデバイスに送信することができる。マシンタイプ通信(MTCまたはマシン間通信)は、例えば、人間の介入を伴うか、または伴わない、インテリジェントなマシン間の完全に自動的なデータの生成、交換、処理、および作動によって特徴付けられてよい。大容量高速通信(eMBB)は、現在LTEで使用可能なデータレートよりはるかに高いデータレートをサポートし得る。
【0055】
超高信頼低遅延通信(URLLC)は、ニューラジオ(5G)システムのためにサポートされ得る新しいデータサービスの種類または新しい使用状況である。超高信頼低遅延通信(URLLC)は、工業オートメーション、自律運転、車両の安全、eヘルスサービスなどの、新たに出現しているアプリケーションおよびサービスを可能にする。3GPPは、例として、10ー5のブロックエラー率(BLER:block error rate)および最大で1msまでのUプレーン(ユーザ/データプレーン)の待ち時間に対応する信頼性を有する接続を提供することを目標にする。したがって、例えば、URLLCユーザデバイス/UEは、他の種類のユーザデバイス/UEよりも大幅に低いブロックエラー率に加えて、(同時の高い信頼性に対する要件を伴って、または伴わずに)短い待ち時間を必要とすることがある。したがって、例えば、URLLC UE(またはUE上のURLLCアプリケーション)は、eMBB UE(またはUE上で実行されているeMBBアプリケーション)と比較して、はるかに短い待ち時間を必要とすることがある。
【0056】
さまざまな実施形態例が、LTE、LTE-A、5G(ニューラジオ(NR))、センチメートル波帯域および/またはミリ波帯域のネットワーク、IoT、MTC、eMTC、mMTC、eMBB、URLLCなど、または任意の他のワイヤレスネットワークもしくはワイヤレス技術などの、多種多様なワイヤレス技術またはワイヤレスネットワークに適用されてよい。これらの例示的なネットワーク、技術、またはデータサービスの種類は、単に例として提供される。
【0057】
ビーム管理は、gNBとUEの間のビーム対リンクを検索し、割り当て、制御するために使用される一連の手順を含む。中心的機能のうちの1つは、どのダウンリンク(DL)基準信号(RS)が、ダウンリンクビームおよびアップリンクビームの選択のための空間的ソースとして使用されることが実現可能であるかのUEの報告である。図2Aは、少なくとも1つの実施形態例に従って、非ゼロ電力チャネル状態情報基準信号(NZP-CSI-RS:non-zero-power channel state information reference signal)リソースを含む、非ビームグループに基づく報告の例を示している。図2Aに示されているように、ネットワークは、ユーザ機器(UE)205-1、基地局(BS)210-1(例えば、gNB、TRPなど)を含み、および少なくとも1つのチャネル状態情報(CSI:channel state information)リソースインジケータ(CRI:CSI resource indicator)CRI番号0、CRI番号1、CRI番号2、CRI番号3、CRI番号4、CRI番号5、CRI番号6を構成することができる。UE205-1は、ビームを生成するように構成された少なくとも1つのアンテナパネル1、アンテナパネル2、アンテナパネル3、アンテナパネル4を含むことができる。
【0058】
ネットワークは、報告されるレイヤ1(物理層)基準信号受信電力(L1-RSRP:layer 1 reference signal received power)値を含む最大で4つまでのCRIを使用してCSI報告を構成することができる。図2Aでは、ネットワークが、非グループに基づく報告になるようにビーム報告を構成する場合、2つのCRI(CRI番号1およびCRI番号3(灰色の陰影が付けられている))のみが示されており、UEが、L1-RSRP値に関連付けられている報告されたCRIを同時に受信するということは仮定されない。報告されたCRI間で送信ビームの切り替えが発生する場合、UEが送信ビームを受信ビームに変更すること、および/またはそれに応じてアンテナパネルを変更することを可能にするために、ある程度の余分な時間が確保される必要がある。その結果、非ビームグループに基づく報告を使用する場合、ネットワークのスケジューリングの柔軟性が制限されることがあり、代わりに、ビームグループに基づく報告が使用され得る。
【0059】
図2Bは、単一のUEビームグループと共にNZP-CSI-RSリソースを含む、ビームグループに基づく報告の例を示している。図2Bに示されているように、ネットワークは、ユーザ機器(UE)205-2、基地局(BS)210-2(例えば、gNB、TRPなど)を含み、および少なくとも1つのチャネル状態情報(CSI)リソースインジケータ(CRI)CRI番号0、CRI番号1、CRI番号2、CRI番号3、CRI番号4、CRI番号5、CRI番号6を構成することができる。UE205-1は、ビームを生成するように構成された少なくとも1つのアンテナパネル1、アンテナパネル2、アンテナパネル3、アンテナパネル4を含むことができる。
【0060】
単一のビームグループが構成された場合、UEは、最大で4つまでのCRIを同時に受信すると仮定され得る。図2Bでは、単一のビームグループ内に、2つのCRI(CRI番号2およびCRI番号3(灰色の陰影が付けられている))のみが示されている。単一のUEビームグループを使用して複数のCRIが受信され得る。したがって、ビームグループ内で送信ビームの変更が発生するときに、余分な時間が確保される必要がない。その結果、ネットワークのスケジューリング制限が軽減され得る。
【0061】
図2Cは、少なくとも1つの実施形態例に従う、UEビームグループに基づく報告の選択の図を示している。図2Cに示されているように、ネットワークは2つのセルcell_1およびcell_2を含んでいる。セルcell_1は、UE205-3、UE205-4、BS210-3、およびBS210-4を含んでいる。UE205-3は、ビーム220-1およびビーム220-2を生成することができる。UE205-4は、ビーム220-3およびビーム220-4を生成することができる。BS210-3は、CRI215-1およびCRI215-2を生成することができる。BS210-4は、CRI215-3およびCRI215-4を生成することができる。セルcell_2は、UE205-4、UE205-5、BS210-5、およびBS210-6を含んでいる。UE205-4は、ビーム220-3およびビーム220-4を生成することができる。UE205-5は、ビーム220-5を生成することができる。BS210-5は、CRI215-5およびCRI215-6を生成することができる。BS210-6は、CRI215-7およびCRI215-8を生成することができる。
【0062】
セルは、2つ以上のTRPをそれぞれ含む2つ以上のBSを含むことができる。したがって、例示的な実施では、セル内で動作しているUEは、2つ以上のTRPからDL基準信号を受信することができる。さらに、少なくとも2つのセルが、重複する地理的領域を覆うことができる。したがって、例示的な実施では、重複する地理的領域内で動作しているUEは、第1のセルに関連付けられたTRPから、および第2のセルに関連付けられたTRPから、DL基準信号を受信することができる。
【0063】
図2Cに示されているように、UE205-5は、セルcell_2内およびBS210-6の範囲内に位置している。UE205-5は、1つのTRPの範囲内のみにあり、したがって、UE205-5は、図2Aおよび2Bに関して前述したように、単一のBSおよび/またはTRPを使用して報告するために構成され得る。図2Cに示されているように、UE205-3は、セルcell_1内、ならびにBS210-3およびBS210-4の範囲内に位置している。UE205-3は、図2Aおよび2Bに関して前述したように報告するために構成され得る。しかし、UE205-3は、2つ以上のアンテナ(またはパネル)を使用している2つ以上のTRPの範囲内にある。したがって、UE205-3は、2つ(または3つ以上)のTRPからのCRIを含む報告(例えば、グループ報告)のために構成されることも可能である。図2Cに示されているように、UE205-4は、セルcell_1およびcell_2内、ならびにBS210-4およびBS210-5の範囲内に位置している。UE205-4は、図2Aおよび2Bに関して前述したように報告するために構成され得る。しかし、UE205-4は、2つ以上のパネル(またはアンテナ)を使用している2つ以上のセル内の2つ以上のTRPの範囲内にある。したがって、UE205-4は、2つ(または3つ以上)のセル内の2つ(または3つ以上)のTRPからのCRIを含む報告(例えば、グループ報告)のために構成されることも可能である。
【0064】
グループに基づくビーム報告は、UEがどのDL基準信号(RS)を同時に受信できるかを示す情報を送受信ポイント(TRP)(例えば、BS、gNBなど)に提供するため、すなわち、UEのうちから送信ビームを選択するための柔軟性をTRPに提供するために、使用され得る。既存の技術は、複数のTRPの状況において、より高いランクの送信の可能性をサポートすることができない。言い換えると、UEは、異なるTRPから送信され、UEで異なる受信パネルを使用して受信された、好ましい(例えば、著しいビーム間の干渉のない)DL RSを選択する。
【0065】
グループに基づくビーム報告が、Rel-15で構成された場合、単一のグループに基づく報告の事例は、ネットワークに関して、報告されたN個のリソース(すなわち、SSBまたはNZP-CSI-RS)がUE側で複数の空間フィルタまたは単一の空間フィルタを使用して同時に受信され得るかどうかを明示的に示さない。複数のTRPのグループに基づくビーム報告の場合、UEによって複数の空間フィルタが使用され、報告が、特定のビームを切り替えるときにUEによって見ることができる任意の他のグループではなく、同時受信の能力を示すはずであるということが期待される。また、ネットワークは、単一または複数のTRPの状況において同時の複数ビームのDL送信をスケジュールするために、ビームグループ報告を効果的に利用することを望むことがある。グループに基づくビーム報告に関連する曖昧さの問題を防ぐために、ネットワークは、N個のリソースの同時受信を定義するグループに基づく報告に関連付けられた基準を、「オン/オフ」になるように構成してよい。同時受信の基準が「オン」になるように構成された場合、UEは、空間多重化能力と共に、複数の異なる空間フィルタを使用して、同時に受信され得るN個の異なるCSIリソース(すなわち、NZP-CSI-RSまたはSSB)のみを報告しなければならない。同時受信の基準が「オフ」になるようの構成された場合、UEは、ビーム切り替え能力を考慮して、1つ(または複数)の空間フィルタを使用して、同時に受信されたN個の異なるリソースのみを報告しなければならない。
【0066】
UEで異なる受信パネルを使用して異なるTRPからUEが受信できるDL RSを、UEが報告できるように、グループに基づくビーム報告を拡大することに対する必要性が存在する。グループに基づくビーム報告を拡大することは、測定および報告に関する新しいルールおよび/または制約を定義することに加えて、DL RSを異なるTRPに分類することによって、確立され得る。
【0067】
UEが、異なるTRPからのRSのリソースを含むビーム報告を提供するようにUEに要求するルール/制約と共に、新しい拡大されたグループに基づくビーム報告を使用して構成された場合、UEのモビリティ(例えば、セル内のモビリティ)および回転に加えて、狭いビームを使用する動作に起因して、UEが、他のTRPに関連付けられたRSリソースよりも(例えば、受信された基準信号電力(RSRP)または信号対雑音干渉比(SINR:signal-to-noise-and-interference ratio)に関して)はるかに強い基準信号品質を有する1つのTRPに割り当てられたRSリソースを検出する状況が存在する可能性が高い。セル間のハンドオーバは、レイヤ3(L3:layer 3)の手順である。しかし、セル間のUEのモビリティは、ビーム管理を使用して実行されることが可能であり、例えば、レイヤ1(L1:layer 1)およびレイヤ2(L2:layer 2)の手順を使用して実行されることが可能であり、一方、セルの変更は、L3において、拡大されたグループに基づくビーム報告を使用して見ることができない。構成を報告することに関連付けられた既存のルール/制約に基づく報告は、UEが、不十分な基準信号品質に関連付けられたTRPからのDL RSリソースを報告することをもたらす可能性もある。不十分な基準信号品質を有するTRPの報告は、時間の経過と共にビームリソースを効率的にスケジュールするためのTRPに関する最適な情報でないことがある。UEが、実現可能な強度を有する異なるTRPからのDL RSが範囲内にあるということを決定しない場合、UEは、UEが単一のTRPから同時に受信できる複数のRSを(例えば、基本的なグループに基づくビーム報告モードに従って)提供できる。
【0068】
例示的な実施は、特定の条件/ルールに従って、UEがUEの報告モードを切り替えることを可能にするため、およびUEが第1の報告モード(例えば、拡大されたグループに基づくビーム報告)から第2の報告モード(例えば、基本的なグループに基づくビーム報告または非グループに基づくビーム報告)に切り替える/フォールバックすることを可能にするためのメカニズムを含むことができる。第1の報告モードでは、UEは、構成されたしきい値より大きい基準信号品質の差異が存在するということを決定することができる。信号品質の差異は、ビーム測定用に構成されたRSリソースのうちの、第1のTRPの最も強いRSリソースと少なくとも1つの第2のTRPの最も強いRSリソースの間の差異であることができる。構成されるしきい値および/または使用される測定量は、例えば、RSRP、SINRのうちの1つであってよい。TRPに固有のRSが、例えば、リソースID(NZP-CSI-RS/SSB)によって示されることが可能であり、またはリソースセットIDが、明示的なTRP識別子を使用して構成される。TRP識別子は、論理的識別子(例えば、TRP1、TRP2など)であってよく、またはTRP識別子は、異なるTRPが、構成されたRSのうちの1つまたは複数の送信に使用され得るということを仮定して、特定のRS(DL RS)またはRSのセットを関連付ける任意の識別子であってよい。さらに、1つのTRPの異なるパネルが、識別子(例えば、TRP識別子)を使用して区別されて得る。したがって、複数のTRPの使用事例では、TRPでのパネルが単一のTRPと見なされ得る。
【0069】
(例えば、少なくとも1つのL1-RSRP測定結果または少なくとも1つの測定結果に基づいて)測定された基準信号品質の差異がしきい値以上であるということを決定することに応答して、UEは第2の報告モードに切り替えることができる。例示的な実施では、第2の報告モードは、基本的なグループに基づく報告モードまたは非グループに基づく報告モードであることができる。第2の報告モードは、選択の明示的な構成に依存することができる。
【0070】
少なくとも1つの例示的な実施では、UEは、少なくとも1つの測定結果に基づいて、測定された基準信号品質の差異に応答して、または少なくとも1つの報告事例に基づいて、構成されたしきい値より大きい報告された差異に応答して、報告モードを切り替えることができる。別の(または代替の)例示的な実施では、UEは、少なくとも1つの測定結果に基づいて、UEが基準信号品質の差異を測定したことに応答して、または少なくとも1つの報告事例に基づいて、UEがしきい値より小さい差異を報告したことに応答して、報告モードを(基準信号品質の差異の報告を除いて)第1の報告モードに再び切り替えることができる。
【0071】
ネットワークが報告モードの切り替えの信頼性を制御できるようにするために、基準信号品質および/または基準信号品質の差異の測定結果または報告された信号品質値の処理のためのUEの手順およびウィンドウの期間をカプセル化するように、報告モードの切り替えに関連付けられた時間に基づく監視ウィンドウおよび/または測定に基づく監視ウィンドウが定義され得る。監視ウィンドウの長さN(例えば、測定結果の数)は、ネットワークごとに構成されることが可能であり、N=1が単一の測定結果を示すことができる、などである。別の例では、UEは、N個の連続する測定結果または時間ウィンドウ内のN個の測定結果における信号品質の差異を測定した後に、報告モードを切り替えることを決定することができる。これらの測定結果は、報告モードの変更をトリガーすることができる。例えば、時間は、UEが測定を行い、しきい値を上回る/下回る信号品質の差異を決定したときに常に開始する、スライドウィンドウまたは時間ウィンドウであることができる。
【0072】
別の例示的な実施では、UEは、報告モードの変更をトリガーする測定結果を含むN個の連続する測定報告、または時間ウィンドウ内のN個の測定報告を提供した後に、報告モードを切り替えることができる。例えば、時間は、UEが、しきい値を上回る/下回る信号品質の差異を報告する測定報告を提供したときに常に開始する、スライドウィンドウまたは時間ウィンドウであることができる。
【0073】
別の(代替または追加の)例示的な実施では、UEは、第1の報告モードに従って報告するために、最も強いRSからの構成されたしきい値の範囲内にあるべきである、異なるTRPに対応する最良のRSの数を使用して構成され得る(この数は、例えば2であることができる)。この条件を満たさない場合、UEは第2の報告モードに切り替わってよい。さらに別の(代替または追加の)例示的な実施では、第1の報告モードで、UEは、ビットマップを使用して、どのN個のビーム/RSリソースが特定のしきい値を超えているかを示すことができる。UEは、N個のRSRP(または任意の他の構成された指標、例えば、SINR)を報告に含めることができる。
【0074】
図3は、少なくとも1つの実施形態例に従う、信号フローのブロック図である。BS210によって、グループ構成メッセージ(305)がUE205に送信される。グループ構成メッセージは、(例えば、条件が存在する場合に)拡大された報告モードが使用され得るということを示すことができる。BS210によって、制約しきい値(310)を含んでいるメッセージがUE205に送信される。制約しきい値は、RSの強度(例えば、RSRP)、TRP間の強度の差分、および/または品質(例えば、SINR)に基づくことができる。BS210によって、フォールバック報告モード(315)を含んでいるメッセージがUE205に送信される。フォールバック報告モード(fallback reporting mode)は、拡大されたモードが使用されない(例えば、拡大された報告モードの使用のための条件が存在しない)場合にUEによって使用される報告モードであることができる。BS210によって、ダウンリンク(DL)基準信号(RS)構成メッセージ(320)がUE205に送信される。DL RS構成メッセージは、特定のTRPを反映する識別子を使用して識別され得るDL RSに関する測定情報を含むことができる(識別子は、論理的識別子であることができ、例えば、同じTRPでの異なる送信パネルを分離するための柔軟性をネットワークに与える)。DL RS構成メッセージの受信は、UEが拡大されたモードの報告プロセスを開始するのをトリガーすることができる。
【0075】
UE205は、DL RS測定(325)を実行する。DL RS測定結果は、基準信号受信電力(RSRP)測定結果、基準信号強度インジケータ(RSSI:reference signal strength indicator)、信号対雑音干渉比(SINR)、および/または同様のものであることができる。DL RS測定結果は、1つまたは複数のTRPに関連付けられ得る。1つまたは複数のTRPは、1つまたは複数のセルに関連付けられ得る。DL RSは、UEに関連付けられた1つまたは複数のパネル(またはアンテナ)に関連付けられ得る。
【0076】
UE205は、DL RS間の差異を決定する(335)。この差異は、第1のTRPの最も強いRSリソースと少なくとも1つの第2のTRPの最も強いRSリソースの間の差異であることができる。UE205は、DL RS測定結果の差異を制約しきい値と比較する(340)。DL RS測定結果の差異が制約しきい値以上である場合、UE205は報告モードをフォールバックグループ報告モードに切り替える(345)。DL RS測定結果の差異が制約しきい値未満である場合、処理が335に戻る。最良のN個のDL RSメッセージ(350)が、UE205からBS210に送信される。最良のN個のDL RSメッセージは、1つまたは複数のTRPに伝達され得る。最良のN個のDL RSメッセージは、1つまたは複数のTRPに関連付けられ得る。BS210は、報告モードを決定する(355)。TRPは、拡大されたグループモードのルール/制約に基づいて(例えば、制約しきい値を使用して)報告モードを決定することができる。例示的な実施では、TRPは、報告モードがUEによって設定された報告モードと同じ報告モードであるということを決定する。
【0077】
UE205は、DL RS間の差異を決定する(360)。この差異は、第1のTRPの最も強いRSリソースと少なくとも1つの第2のTRPの最も強いRSリソースの間の差異であることができる。UE205は、DL RS測定結果の差異を制約しきい値と比較する(365)。DL RS測定結果の差異が制約しきい値未満である場合、UEは報告モードを拡大されたグループに基づく報告モードに切り替える(370)。DL RS測定結果が制約しきい値以上である場合、処理が360に戻る。
【0078】
TRPは、TRP(またはTRPのパネル)を表す論理インデックスを各基準信号に付けることによって、測定される基準信号を構成して分類するため、UEの報告モードと同期されたままであることができる。TRPでの決定は、報告されたDL RSが異なる論理インデックスを使用して構成されているということをTRPが検出した場合、拡大されたグループに基づく報告がUEによって使用中であるということをTRPが決定し、そうでない場合、基本的なグループ報告モードがUEによって使用中であるということをTRPが決定することを、含むことができる。
【0079】
UEが異なるTRPに対応するDL RSを報告するが、そのUEが複数のパネルを使用することができるか、または単一のパネルを使用してDL RSが受信されるかのいずれかである場合をさらに区別するための情報要素が、ビーム報告内に存在してよい。TRPは、使用中の報告モードを示す情報要素に基づいて報告モードを決定することができる。
【0080】
例示的な実施は、2つ(または3つ以上)のTRPを使用して、UEへのDLでのより高次の(より高いランクの)空間多重化を可能にする(例えば、単一のTRPのみを使用して可能だったランクよりも高いランクを可能にする)ことができる。全体的ランクを増やす目的で、複数のTRPの送信を使用することが理にかなうのはいつかを決定するために、2つのTRP間の差異に対するしきい値が使用され得る。より高いランクの送信を提供するための複数のTRPの送信の1つの態様は、UEが第2のTRPからリソースを取得できることであり得る。リソースの第2のセットは、その第2のTRPに接続された別のUEに代わりに使用されている可能性がある。したがって、複数のTRPの送信の場合、UEへのより高いランクの複数のTRPの送信は、ネットワークに利益をもたらす。第1のTRPが第2のTRPより強い場合、そのUEに第2のTRPからのリソースの第2のセットを提供することには、(UEがどの種類の受信機を使用するかにかかわらず)大きな利益がないことがある。したがって、しきい値の使用は、UEが期待される送信方式に適した数を報告することを可能にすることができる。TRPの差異が小さい場合、UEは、2つのTRPの動作(例えば、第1の報告モード)を仮定して報告することができる。TRPの差異が大きい場合、UEは、単一のTRPの動作(例えば、第2の報告モード)を仮定して報告することができる。
【0081】
図4は、少なくとも1つの実施形態例に従う、拡大された報告モードのプロセスにおいてTRPによって使用される方法のブロック図を示している。図4に示されているように、ステップS405で、グループに基づく報告モード構成メッセージが伝達される。例えば、グループに基づくビーム報告構成情報を含んでいるメッセージがTRP(例えば、gNB)からUEに伝達され得る。このメッセージは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)または物理ダウンリンクデータチャネル(PDSCH:physical downlink data channel)を使用して伝達され得る。
【0082】
ステップS410で、制約しきい値を含んでいるメッセージが伝達される。例えば、制約しきい値を含んでいるメッセージが、TRPからUEに伝達される。拡大されたグループに基づくビーム報告は、測定および報告に関する新しいルールおよび/または制約を定義することに加えて、DL RSを異なるTRPに分類することによって、確立され得る。制約しきい値は、DL RSの測定結果に対する制約であることができる。測定結果は、RSRP測定結果、RSSI測定結果、SINR測定結果、および/または同様のものであることができる。制約しきい値は、少なくとも1つのTRPのビーム間のRSRP(RSSI、SINR、および/または同様のもの)の差異に関連付けられ得る。例えば、制約しきい値は、第1のTRPのRSRP測定結果(例えば、RSRPの最大値)と第2のRSRPのRSRP測定結果(例えば、RSRPの最大値)の間の差異であることができる。メッセージは、PDCCHまたはPDSCHを使用して伝達され得る。
【0083】
ステップS415で、フォールバック報告モードを含んでいるメッセージが伝達される。例えば、フォールバック報告モードを基本的なグループに基づくビーム報告として示すメッセージが、TRPからUEに伝達され得る。メッセージは、PDCCHまたはPDSCHを使用して伝達され得る。
【0084】
ステップS420で、DL RS構成を含んでいるメッセージが伝達される。例えば、メッセージが、TRPからUEに伝達され得る。DL RS構成メッセージは、TRPの識別子を使用して識別され得るDL RSに関する測定情報を含むことができる。識別子は、論理的識別子であることができる(例えば、同じTRPでの異なる送信パネルを分離するための柔軟性をネットワークに与える)。メッセージは、PDCCHまたはPDSCHを使用して伝達され得る。
【0085】
ステップS425で、最良のN個のDL RSを含んでいるメッセージが受信される。例えば、メッセージがUEから受信され得る。最良のN個のDL RSメッセージは、1つまたは複数のTRPに関連付けられ得る。最良のN個のDL RSメッセージは、少なくとも1つのTRPの最良の(例えば、基準(例えば、最小のRSRP)を満たす)DL RSを示すことができる。最良のN個のDL RSメッセージは、少なくとも1つのTRPの識別子を含むことができる。最良のN個のDL RSメッセージは、RSRP、RSSI、SINR、および/または同様の情報を含むことができる。メッセージは、PUCCHまたはPUSCHを使用して伝達され得る。
【0086】
ステップS430で、報告モードが決定される。例えば、TRPは、拡大されたグループに基づくビーム報告に関連付けられたルールおよび/または制約に基づいて、ビーム報告モードを決定することができる。例えば、最良のN個のDL RSメッセージが、DL RS情報が拡大されたグループに基づくビーム報告を使用するためのルールおよび/または制約の基準を満たすということを示す情報を含んでいる場合、報告モードが、拡大されたグループに基づくビーム報告として決定され得る。そうでない場合、報告モードが、基本的なグループに基づくビーム報告として決定され得る。例えば、最良のN個のDL RSメッセージが2つ以上のTRPの識別子を含んでいる場合、報告モードが、拡大されたグループに基づくビーム報告として決定され得る。
【0087】
ステップS435で、メッセージが監視される。例えば、PUCCHまたはPUSCHを使用してTRPによって受信されたメッセージが監視され得る。ステップS440で、メッセージが最良のN個のDL RSメッセージである場合、処理がステップS430に戻る。そうでない場合、処理がステップSS435に戻り、メッセージの監視を続ける。
【0088】
図5は、少なくとも1つの実施形態例に従って、拡大された報告モードのプロセスにおいてUEによって使用される方法のブロック図を示している。図5に示されているように、ステップS505で、グループ構成メッセージが受信される。例えば、グループに基づくビーム報告構成情報を含んでいるメッセージがTRP(例えば、gNB)から受信され得る。メッセージは、PDCCHまたはPDSCHを介して受信され得る。
【0089】
ステップS510で、制約しきい値を含んでいるメッセージが受信される。例えば、制約しきい値を含んでいるメッセージがTRPから受信され得る。拡大されたグループに基づくビーム報告は、測定および報告に関する新しいルールおよび/または制約を定義することに加えて、DL RSを異なるTRPに分類することによって、確立され得る。制約しきい値は、DL RSの測定結果に対する制約であることができる。測定結果は、RSRP測定結果、RSSI測定結果、SINR測定結果、および/または同様のものであることができる。制約しきい値は、少なくとも1つのTRPのビーム間のRSRP(RSSI、SINR、および/または同様のもの)の差異に関連付けられ得る。例えば、制約しきい値は、第1のTRPのRSRP測定結果(例えば、RSRPの最大値)と第2のRSRPのRSRP測定結果(例えば、RSRPの最大値)の間の差異であることができる。メッセージは、PDCCHまたはPDSCHを介して受信され得る。
【0090】
ステップS515で、フォールバック報告モードを含んでいるメッセージが受信される。例えば、フォールバック報告モードを基本的なグループに基づくビーム報告として示すメッセージが、TRPから受信され得る。メッセージは、PDCCHまたはPDSCHを介して受信され得る。
【0091】
ステップS520で、DL RS構成を含んでいるメッセージが受信される。例えば、メッセージがTRPから受信され得る。DL RS構成メッセージは、TRPの識別子を使用して識別され得るDL RSに関する測定情報を含むことができる。識別子は、論理的識別子であることができる(例えば、同じTRPでの異なる送信パネルを分離するための柔軟性をネットワークに与える)。メッセージは、PDCCHまたはPDSCHを介して受信され得る。
【0092】
ステップS525で、DL RS測定が実行される。例えば、測定は、UEによって、UEに関連付けられたパネル(アンテナ)ごとに行われ得る。測定結果は、RSRP、RSSI、SINR、および/または同様の測定結果を含むことができる。測定結果は、TRPの識別または識別情報を含むことができる。
【0093】
ステップS530で、DL RS間の差異が決定される。例えば、差異は、UEによって計算され得る。DL RS間の差異は、第1のTRPの最も強いRSリソース(RSRP)と少なくとも1つの第2のTRPの最も強いRSリソース(RSRP)の間の差異であることができる。
【0094】
ステップS532で、DL RSの差異がしきい値以上である場合、処理がステップS535に続く。そうでない場合、処理がステップS525に戻り、ステップS525で、DL RS間の差異の監視の測定および決定が継続する。
【0095】
ステップS535で、報告モードがフォールバック報告モードに切り替えられる。例えば、UEは、グループに基づくビーム報告を単一のTRP(例えば、最高のRSRPを有するTRP)のフォールバック(例えば、基本的なグループに基づく)ビーム報告モード(図2Bを参照)に切り替える。
【0096】
ステップS540で、最良のN個のDL RSを含んでいるメッセージが伝達される。例えば、メッセージが、UEから少なくとも1つのTRPに伝達され得る。最良のN個のDL RSは、UEによって決定され得る。最良のN個のDL RSは、RSRP、RSSI、SINR、および/または同様のものに基づいて決定され得る。例えば、最良のN個のDL RSは、最小のRSRPを有するN個のDL RSであることができる。メッセージは、DL RSに関連付けられたTRPの識別または識別情報であることができる。メッセージは、PUCCHまたはPUSCHを使用して伝達され得る。
【0097】
ステップS545で、DL RS間の差異が監視される。例えば、DL RSのRSRPの差異が監視され得る。ステップS550で、DL RSの差異がしきい値未満である場合、処理がステップS555に続く。そうでない場合、処理がステップS545に戻り、ステップS545で、DL RS間の差異の監視が継続する。代替の実施では、拡大されたグループに基づくビーム報告のための処理が終了されてよい。
【0098】
ステップS555で、報告モードが拡大されたグループに基づく報告に切り替えられる。例えば、UEは複数のTRPの送信を使用することができる。複数のTRPの送信は、UEが少なくとも2つのTRPからリソースを取得することを含むことができる。少なくとも2つのTRPが、同じセルに関連付けられ得る。少なくとも2つのTRPが、異なるセルに関連付けられ得る。UEを拡大されたグループに基づくビーム報告に切り替えることによって、UEは、UEで異なる受信パネルを使用して異なるTRPからUEが受信できるDL RSを報告することができる。したがって、UEは、TRPとの事前の通信なしで、受信ビームおよび/またはアンテナパネルを変更できる。
【0099】
ステップS560で、最良のN個のDL RSを含んでいるメッセージが伝達される。例えば、メッセージが、UEから少なくとも1つのTRPに伝達され得る。最良のN個のDL RSは、UEによって決定され得る。最良のN個のDL RSは、RSRP、RSSI、SINR、および/または同様のものに基づいて決定され得る。例えば、最良のN個のDL RSは、最小のRSRPを有するN個のDL RSであることができる。メッセージは、DL RSに関連付けられたTRPの識別または識別情報であることができる。メッセージは、PUCCHまたはPUSCHを使用して伝達され得る。
【0100】
一部の例示的な利点は次のとおりである。
【0101】
(実施例1)
図6は、ユーザ機器の動作を示すフローチャートである。動作S610は、ユーザ機器(UE)で、基地局(BS)からメッセージを受信することを含み、このメッセージは制約しきい値を含んでいる。動作S620は、UEで、BSからメッセージを受信することを含み、このメッセージはフォールバックビーム報告モードを含んでいる。動作S630は、UEによって、ダウンリンク(DL)基準信号(RS)測定を実行することと、UEによって、DL RS測定結果間の差異を決定することとを含む。動作S640は、DL RS測定結果間の差異が制約しきい値未満であるということを決定することに応答して、拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替えることを含む。
【0102】
(実施例2)
DL RS測定結果のうちの少なくとも1つおよびDL RS測定結果間の差異に基づいて最良のN個のDL RSを決定することと、最良のN個のDL RSを含んでいるメッセージをUEからBSに伝達することとをさらに含む、実施例1の方法。
【0103】
(実施例3)
DL RS測定結果間の差異が制約しきい値以上であるということを決定することに応答して、DL RS測定結果間の差異を監視することをさらに含む、実施例1および実施例2の方法。
【0104】
(実施例4)
DL RS測定結果間の差異が制約しきい値以上であるということを決定することに応答して、処理を終了することをさらに含む、実施例1および実施例2の方法。
【0105】
(実施例5)
フォールバックビーム報告モードに切り替えた後に、DL RS測定結果間の差異を監視することと、DL RS測定結果間の差異が制約しきい値未満であるということを決定することに応答して、拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替えることと、DL RS測定結果間の差異を監視することとをさらに含む、実施例1~実施例4の方法。
【0106】
(実施例6)
フォールバックビーム報告モードに切り替えた後に、DL RS測定結果間の差異を監視することと、DL RS測定結果間の差異が制約しきい値未満であるということを決定することに応答して、拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替えることと、処理を終了することとをさらに含む、実施例1~実施例4の方法。
【0107】
(実施例7)
DL RS測定結果間の差異の監視がN回実行され得る、実施例5および実施例6の方法。
【0108】
(実施例8)
DL RS測定結果間の差異の監視が時間ウィンドウ内でN回実行され得る、実施例5および実施例6の方法。
【0109】
(実施例9)
DL RS測定の実行、およびDL RS測定結果間の差異の決定が、拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替える前にN回実行され得る、実施例1~実施例8の方法。
【0110】
(実施例10)
DL RS測定の実行、およびDL RS測定結果間の差異の決定が、拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替える前に時間ウィンドウ内でN回実行され得る、実施例1~実施例8の方法。
【0111】
(実施例11)
DL RS測定結果間の差異が、N回制約しきい値未満になることができる、実施例9および実施例10の方法。
【0112】
(実施例12)
拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替える前に、基本的なグループに基づくビーム報告モードに切り替えることをさらに含む、実施例1~実施例11の方法。
【0113】
(実施例13)
DL RS測定結果が、2つ以上の送受信ポイント(TRP)の基準信号受信電力(RSRP)の測定結果であることができる、実施例1~実施例12の方法。
【0114】
(実施例14)
DL RS測定結果が、UEの異なるパネルでのRSRPの測定結果であることができる、実施例1~実施例13の方法。
【0115】
(実施例15)
DL RS測定結果が、UEの第1のパネルでの第1のTRPからのRSRPの測定結果であることができ、UEの第2のパネルでの第2のTRPからのRSRPの測定結果であることができる、実施例1~実施例14の方法。
【0116】
(実施例16)
第1のTRPおよび第2のTRPが、同じセルに位置することができる、実施例15の方法。第1のTRPは第1のセルに位置することができ、第2のTRPは第2のセルに位置することができる。
【0117】
(実施例17)
第1のセルと第2のセルの間のレイヤ1のハンドオーバを実行することをさらに含む、実施例1~実施例16の方法。
【0118】
(実施例18)
BSが2つ以上のTRPを含むことができる、実施例1~実施例17の方法。
【0119】
(実施例19)
図7は、基地局の動作を示すフローチャートである。動作S710は、基地局(BS)からユーザ機器にメッセージを伝達することを含み、このメッセージは制約しきい値を含んでいる。動作S720は、BSからUEにメッセージを伝達することを含み、このメッセージはフォールバックビーム報告モードを含んでいる。動作S730は、BSで、UEからメッセージを受信することを含み、このメッセージはUEに関連付けられた最良のN個のダウンリンク(DL)基準信号(RS)測定結果を含んでいる。動作S740は、BSによって、DL RS測定結果に基づいてグループに基づくビーム報告モードを決定することを含む。
【0120】
(実施例20)
DL RS測定結果が、2つ以上の送受信ポイント(TRP)の基準信号受信電力(RSRP)の測定結果であることができる、実施例19の方法。
【0121】
(実施例21)
DL RS測定結果が、UEの異なるパネルでのRSRPの測定結果であることができる、実施例19および実施例20の方法。
【0122】
(実施例22)
DL RS測定結果が、UEの第1のパネルでの第1のTRPからのRSRPの測定結果であることができ、UEの第2のパネルでの第2のTRPからのRSRPの測定結果である、実施例19~実施例21の方法。
【0123】
(実施例23)
第1のTRPおよび第2のTRPが、同じセルに位置することができる、実施例22の方法。
【0124】
(実施例24)
第1のTRPが第1のセルに位置することができ、第2のTRPが第2のセルに位置することができる、実施例22の方法。
【0125】
(実施例25)
決定されたグループに基づくビーム報告モードが、グループに基づくビーム報告モードであることができる、実施例19~実施例24の方法。
【0126】
(実施例26)
フォールバックビーム報告モードが、基本的なグループに基づくビーム報告モードであることができる、実施例19~実施例25の方法。
【0127】
(実施例27)
図8は、ユーザ機器の動作を示すフローチャートである。動作S810は、ユーザ機器(UE)で、基地局(BS)からメッセージを受信することを含み、このメッセージは制約しきい値を含んでいる。動作S820は、UEで、BSからメッセージを受信することを含み、このメッセージはフォールバックビーム報告モードを含んでいる。動作S830は、UEによって、ダウンリンク(DL)基準信号(RS)測定を実行することを含む。動作S840は、UEによって、DL RS測定結果間の差異を決定することを含む。動作S850は、DL RS測定結果間の差異が制約しきい値未満であるということを決定することに応答して、拡大されたグループに基づくビーム報告モードに切り替えることを含む。
【0128】
(実施例28)
DL RS測定結果のうちの少なくとも1つおよびDL RS測定結果間の差異に基づいて最良のN個のDL RSを決定することと、最良のN個のDL RSを含んでいるメッセージをUEからBSに伝達することとをさらに含む、実施例27の方法。
【0129】
(実施例29)
DL RS測定結果間の差異が制約しきい値以上であるということを決定することに応答して、DL RS測定結果間の差異を監視することをさらに含む、実施例27および実施例28の方法。
【0130】
(実施例30)
DL RS測定結果間の差異が制約しきい値以上であるということを決定することに応答して、処理を終了することをさらに含む、実施例27および実施例28の方法。
【0131】
(実施例31)
DL RS測定を実行する前に、フォールバックビーム報告モードに切り替えることをさらに含む、実施例27~実施例30の方法。
【0132】
(実施例32)
DL RS測定の実行、およびDL RS測定結果間の差異の決定が、N回実行され得る、実施例27~実施例31の方法。
【0133】
(実施例33)
DL RS測定の実行、およびDL RS測定結果間の差異の決定が、時間ウィンドウ内でN回実行され得る、実施例27~実施例31の方法。
【0134】
(実施例34)
DL RS測定結果間の差異が、N回制約しきい値未満になることができる、実施例27~実施例33の方法。
【0135】
(実施例35)
DL RS測定結果が、2つ以上の送受信ポイント(TRP)の基準信号受信電力(RSRP)の測定結果であることができる、実施例27~実施例34の方法。
【0136】
(実施例36)
DL RS測定結果が、UEの異なるパネルでのRSRPの測定結果であることができる、実施例27~実施例35の方法。
【0137】
(実施例37)
DL RS測定結果が、UEの第1のパネルでの第1のTRPからのRSRPの測定結果であることができ、UEの第2のパネルでの第2のTRPからのRSRPの測定結果であることができる、実施例27~実施例36の方法。
【0138】
(実施例38)
第1のTRPおよび第2のTRPが、同じセルに位置することができる、実施例37の方法。
【0139】
(実施例39)
第1のTRPが第1のセルに位置することができ、第2のTRPが第2のセルに位置することができる、実施例37の方法。
【0140】
(実施例40)
第1のセルと第2のセルの間のレイヤ1のハンドオーバを実行することをさらに含む、実施例27~実施例39の方法。
【0141】
(実施例41)
BSが2つ以上のTRPを含むことができる、実施例27~実施例40の方法。
【0142】
(実施例42)
格納された命令を含んでいる非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体であって、これらの命令が、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに、コンピューティングシステムに、実施例1~41のいずれかの方法を実行させるように構成される、非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体。
【0143】
(実施例43)
実施例1~41のいずれかの方法を実行するための手段を備えている装置。
【0144】
(実施例44)
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含んでいる少なくとも1つのメモリとを備えている装置であって、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードが、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に、実施例1~41のいずれかの方法を少なくとも実行させるように構成される、装置。
【0145】
図9は、実施形態例に従う無線局900またはワイヤレスノードもしくはネットワークノード900のブロック図である。ワイヤレスノードまたは無線局またはネットワークノード900は、実施形態例に従って、例えば、AP、BS、gNB、RANノード、中継ノード、UEまたはユーザデバイス、ネットワークノード、ネットワーク実体、DU、CU-CP、CU-CP、...あるいは他のノードのうちの1つまたは複数を含んでよい。
【0146】
無線局900は、例えば、1つまたは複数の(例えば、図9に示されているような2つの)RF(radio frequency:無線周波)またはワイヤレストランシーバ902A、902Bを含んでよく、各ワイヤレストランシーバは、信号を送信するための送信機および信号を受信するための受信機を含んでいる。無線局は、命令またはソフトウェアを実行し、信号の送信および受信を制御するためのプロセッサまたは制御ユニット/実体(コントローラ)904と、データおよび/または命令を格納するためのメモリ906とも含んでいる。
【0147】
プロセッサ904は、判定または決定を行うことと、送信用のフレーム、パケット、またはメッセージを生成することと、受信されたフレームまたはメッセージをさらに処理するためにデコードすることと、本明細書に記載された他のタスクまたは機能とを実行してもよい。ベースバンドプロセッサであってよいプロセッサ904は、ワイヤレストランシーバ902(902Aまたは902B)を介して送信するために、例えば、メッセージ、パケット、フレーム、または他の信号を生成してよい。プロセッサ904は、ワイヤレスネットワークを経由する信号またはメッセージの送信を制御してよく、ワイヤレスネットワークを介する(例えば、ワイヤレストランシーバ902によってダウンコンバートされた後の)信号またはメッセージなどの受信を制御してよい。プロセッサ904は、前述のタスクまたは方法のうちの1つまたは複数などの、前述のさまざまなタスクおよび機能を実行するために、プログラム可能であってよく、メモリまたは他のコンピュータ媒体に格納されたソフトウェアまたは他の命令を実行することができてよい。プロセッサ904は、例えば、ハードウェア、プログラマブルロジック、ソフトウェアもしくはファームウェアを実行するプログラマブルプロセッサ、および/またはこれらの任意の組み合わせであってよい(または、これらを含んでよい)。他の用語を使用すると、プロセッサ904およびトランシーバ902は、例えば、共にワイヤレス送信機/受信機システムと見なされてよい。
【0148】
加えて、図9を参照すると、コントローラ(またはプロセッサ)908は、ソフトウェアおよび命令を実行してよく、無線局900の全体的制御を行ってよく、入出力デバイス(例えば、ディスプレイ、キーパッド)を制御することなどの、図9に示されていない他のシステムの制御を行ってよく、かつ/あるいは例えば、電子メールプログラム、音声/ビデオアプリケーション、ワードプロセッサ、ボイスオーバーIPアプリケーション、または他のアプリケーションもしくはソフトウェアなどの、無線局900上で提供され得る1つまたは複数のアプリケーション用のソフトウェアを実行してよい。
【0149】
加えて、格納された命令を含んでいるストレージ媒体が提供されてよく、これらの命令は、コントローラまたはプロセッサによって実行されたときに、プロセッサ904または他のコントローラもしくはプロセッサが、前述の機能またはタスクのうちの1つまたは複数を実行することを引き起こしてよい。
【0150】
別の実施形態例によれば、RFまたはワイヤレストランシーバ902A/902Bは、信号またはデータを受信してよく、かつ/あるいは信号またはデータを送信してよい。プロセッサ904(および場合によっては、トランシーバ902A/902B)は、信号またはデータを受信するか、送信するか、またはブロードキャストするように、RFまたはワイヤレストランシーバ902Aもしくは902Bを制御してよい。
【0151】
しかし実施形態例は、例として与えられたシステムに制限されず、当業者は、解決策を他の通信システムに適用してよい。適切な通信システムの別の例は、5Gシステムである。5Gにおけるネットワークアーキテクチャは、LTE-アドバンスドのネットワークアーキテクチャにかなり似ていると考えられている。5Gは、多入力多出力(MIMO:multiple input - multiple output)アンテナ、LTE(いわゆるスモールセルの概念)よりも多くの基地局またはノードを使用する可能性が高く、より小さい基地局と協力して動作するマクロサイトを含み、おそらく、より良いカバレッジおよび改善されたデータレートのために、さまざまな無線技術も採用する。
【0152】
将来のネットワークが、ネットワーク機能仮想化(NFV:network functions virtualization)を利用する可能性が高いということが理解されるべきであり、ネットワーク機能仮想化は、ネットワークノードの機能を、サービスを提供するために操作可能なように接続されるか、または一緒にリンクされ得る「基礎的要素」または実体に仮想化することを提案するネットワークアーキテクチャの概念である。仮想ネットワーク機能(VFN:virtualized network function)は、カスタマイズされたハードウェアの代わりに、標準的または一般的な種類のサーバを使用してコンピュータプログラムコードを実行する1つまたは複数の仮想マシンを含んでよい。クラウドコンピューティングまたはデータストレージが利用されてもよい。無線通信では、これは、ノードの動作が、リモート無線ヘッドに操作可能なように結合されたサーバ、ホスト、またはノードにおいて少なくとも部分的に実行され得るということを意味してよい。ノードの動作が複数のサーバ、ノード、またはホストの間で分散されることも可能である。コアネットワークの動作と基地局の動作の間での作業の分散が、LTEの作業の分散とは異なるか、または存在しなくてさえよいということも理解されるべきである。
【0153】
本明細書に記載されたさまざまな技術の実施形態例は、デジタル電子回路において、あるいはコンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせにおいて実施されてよい。実施形態例は、コンピュータプログラム製品として、すなわち、データ処理装置(例えば、プログラマブルプロセッサ、1つのコンピュータ、または複数のコンピュータ)によって実行するため、またはデータ処理装置の動作を制御するために、情報媒体(例えば、機械可読ストレージデバイス)において、または伝搬信号において有形に具現化されたコンピュータプログラムとして、実施されてよい。実施形態は、非一時的な媒体であり得るコンピュータ可読媒体またはコンピュータ可読ストレージ媒体上で提供されてもよい。さまざまな技術の実施形態は、一時的な信号または媒体を介して提供された実施形態、ならびに/あるいはインターネットまたは他のネットワーク(有線ネットワークおよび/またはワイヤレスネットワークのいずれか)を介してダウンロード可能なプログラムおよび/またはソフトウェアの実施形態を含んでもよい。加えて、実施形態は、マシンタイプ通信(MTC)を介して提供されてよく、モノのインターネット(IOT)を介して提供されてもよい。
【0154】
コンピュータプログラムは、ソースコードの形態、オブジェクトコードの形態、または何らかの中間形態であってよく、プログラムを搬送することができる任意の実体またはデバイスであってよいある種のキャリア、配布媒体、またはコンピュータ可読媒体に格納されてよい。そのようなキャリアは、例えば、記録媒体、コンピュータメモリ、読み取り専用メモリ、光電子および/または電気キャリア信号、電気通信信号、ならびにソフトウェア配布パッケージを含む。必要とされる処理能力に応じて、コンピュータプログラムは、単一の電子デジタルコンピュータにおいてが実行されてよく、または複数のコンピュータ間で分散されてよい。
【0155】
さらに、本明細書に記載されたさまざまな技術の実施形態例は、サイバーフィジカルシステム(CPS:cyber-physical system)(物理的実体を制御する、共同して働く計算要素のシステム)を使用してよい。CPSは、さまざまな位置で物体に組み込まれた膨大な量の相互接続されたICTデバイス(センサ、アクチュエータ、プロセッサ、マイクロコントローラなど)の実施形態および利用を可能にし得る。当該の物理システムが特有のモビリティを有するモバイルサイバーフィジカルシステムは、サイバーフィジカルシステムのサブカテゴリである。モバイルフィジカルシステムの例としては、移動ロボット工学、および人間または動物によって運ばれる電子機器が挙げられる。スマートフォンの人気の上昇によって、モバイルサイバーフィジカルシステムの領域への関心が高まった。したがって、これらの技術のうちの1つまたは複数を介して、本明細書に記載された技術のさまざまな実施形態が提供されてよい。
【0156】
前述のコンピュータプログラムなどのコンピュータプログラムは、コンパイラ型言語またはインタープリタ型言語を含む、任意の形態のプログラミング言語で記述されることが可能であり、コンピューティング環境における使用に適したスタンドアロンプログラムとして、あるいはモジュール、コンポーネント、サブルーチン、または他のユニットもしくはその一部としての形態を含む、任意の形態で展開され得る。コンピュータプログラムは、1つのサイトにあるか、または複数のサイトにわたって分散された、1つのコンピュータ上または複数のコンピュータ上で実行されるように展開され、通信ネットワークによって相互接続され得る。
【0157】
入力データに対して動作し、出力を生成することによって機能を実行するために、コンピュータプログラムまたはコンピュータプログラムの一部を実行している1つまたは複数のプログラマブルプロセッサによって、方法のステップが実行されてよい。例えば、FPGA(field programmable gate array:フィールドプログラマブルゲートアレイ)またはASIC(application specific integrated circuit:特定用途向け集積回路)といった専用論理回路によって、方法のステップが実行されてもよく、そのような専用論理回路として装置が実施されてよい。
【0158】
コンピュータプログラムの実行に適したプロセッサの例としては、汎用マイクロプロセッサおよび専用マイクロプロセッサの両方、ならびに任意の種類のデジタルコンピュータ、チップ、またはチップセットのいずれか1つまたは複数のプロセッサが挙げられる。通常、プロセッサは、読み取り専用メモリまたはランダムアクセスメモリあるいはその両方から命令およびデータを受信する。コンピュータの要素は、命令を実行するための少なくとも1つのプロセッサと、命令およびデータを格納するための1つまたは複数のメモリデバイスとを含んでよい。通常、コンピュータは、データを格納するための1つまたは複数のマスストレージデバイス(例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、または光ディスク)を含むか、またはそのようなマスストレージデバイスとの間でデータを受信もしくは転送するように動作可能に結合されるか、あるはその両方であってもよい。コンピュータプログラム命令およびデータを具現化するのに適した情報媒体は、例えば、半導体メモリデバイス(例えば、EPROM、EEPROM、およびフラッシュメモリデバイス)、磁気ディスク(例えば、内部ハードディスクまたは取り外し可能なディスク)、光磁気ディスク、ならびにCD-ROMおよびDVD-ROMディスクなどの、あらゆる形態の不揮発性メモリを含む。プロセッサおよびメモリは、専用論理回路によって補完されるか、または専用論理回路に組み込まれてよい。
【0159】
ユーザとの対話を提供するために、実施形態は、情報をユーザに表示するためのディスプレイデバイス、例えば、ブラウン管(CRT:cathode ray tube)または液晶ディスプレイ(LCD:liquid crystal display)モニタ、ならびにユーザが入力をコンピュータに提供するために使用できるキーボードおよびポインティングデバイス(例えば、マウスまたはトラックボール)などのユーザインターフェイスを含んでいるコンピュータ上で実施されてよい。ユーザとの対話を提供するために、他の種類のデバイスも使用され得る。例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形態の感覚フィードバック(例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、または触覚フィードバック)であることができ、ユーザからの入力が、音響入力、音声入力、または触覚入力を含む任意の形態で受信され得る。
【0160】
実施形態例は、例えばデータサーバとしてバックエンドコンポーネントを含んでいるか、または例えばアプリケーションサーバとしてミドルウェアコンポーネントを含んでいるか、またはフロントエンドコンポーネント(例えば、ユーザが実施形態と対話するために使用できるグラフィカルユーザインターフェイスまたはWebブラウザを含むクライアントコンピュータ)を含んでいるコンピューティングシステム、あるいはそのようなバックエンドコンポーネント、ミドルウェアコンポーネント、またはフロントエンドコンポーネントの任意の組み合わせにおいて、実施されてよい。コンポーネントは、デジタルデータ通信の任意の形態または媒体(例えば、通信ネットワーク)によって相互接続されてよい。通信ネットワークの例としては、ローカルエリアネットワーク(LAN:local-area network)および広域ネットワーク(WAN:wide area network)(例えば、インターネット)が挙げられる。
【0161】
本明細書に記載されているように、説明された実施形態の特定の特徴が例示されたが、ここで当業者は、多くの修正、代替、変更、および同等のものを思い付くであろう。したがって、添付の特許請求の範囲が、さまざまな実施形態の真の思想に含まれるとして、そのような修正および変更をすべて対象にするよう意図されているということが理解されるべきである。
図1
図2A
図2B
図2C
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9