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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-18
(45)【発行日】2024-12-26
(54)【発明の名称】光学システム及び頭部装着型表示機器
(51)【国際特許分類】
   G02B 25/00 20060101AFI20241219BHJP
   G02B 13/18 20060101ALI20241219BHJP
   G02B 3/08 20060101ALI20241219BHJP
   G02B 27/02 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
G02B25/00
G02B13/18
G02B3/08
G02B27/02 Z
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2023527726
(86)(22)【出願日】2021-12-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-11
(86)【国際出願番号】 CN2021139986
(87)【国際公開番号】W WO2023097811
(87)【国際公開日】2023-06-08
【審査請求日】2023-04-24
(31)【優先権主張番号】202111446819.7
(32)【優先日】2021-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】523155456
【氏名又は名称】ゴアテック・オプティカル・テクノロジー・カンパニー,リミテッド
【氏名又は名称原語表記】GOERTEK OPTICAL TECHNOLOGY CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】NO. 1 Fab., Optical Park Phase 3, No. 3999, Huixian Road, Yongchun Community, Qingchi Sub-district Office, Weifang Hi-Tech Zone, Weifang, Shandong, China
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100129425
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 護晃
(74)【代理人】
【識別番号】100168642
【弁理士】
【氏名又は名称】関谷 充司
(74)【代理人】
【識別番号】100217076
【弁理士】
【氏名又は名称】宅間 邦俊
(74)【代理人】
【氏名又は名称】池本 理絵
(72)【発明者】
【氏名】スン,チー
(72)【発明者】
【氏名】ジャオ,ポーガン
【審査官】堀井 康司
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-211475(JP,A)
【文献】特開2018-101131(JP,A)
【文献】特開平07-244246(JP,A)
【文献】特開2000-002933(JP,A)
【文献】特開2020-020935(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 9/00-17/08
G02B 21/02-21/04
G02B 25/00-25/04
G02B 3/08
G02B 27/02
H04N 5/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光学システムであって、
表示画面(1)、入射光の伝播方向に沿って順次に設けられた第三のレンズ(4)、第二のレンズ(3)及び第一のレンズ(2)からなるレンズ群から構成され
前記レンズ群は、表示画面(1)の出光側の位置に配設されており、表示画面(1)から射出された光線の伝播方向に位置し、前記入射光を人の目(5)に投射して結像し、
前記第一のレンズ(2)が第一の表面(21)及び第二の表面(22)を含み、前記第二のレンズ(3)が第三の表面(31)及び第四の表面(32)を含み、前記第三のレンズ(4)が第五の表面(41)及び第六の表面(42)を含み、
前記第二の表面(22)と前記第三の表面(31)とが隣接して設けられており、両方ともフレネル面であり、
前記第一の表面(21)及び前記第四の表面(32)がともに凸面であり、前記第五の表面(41)と前記第四の表面(32)とが隣接して設けられており、前記第五の表面(41)及び前記第六の表面(42)のうちの少なくとも1つが非球面であり、
前記第一のレンズ(2)の第一の表面(21)の半径R1の絶対値が、35mm≦R1≦65mmを満たし、前記第一のレンズ(2)の第二の表面(22)の半径R2の絶対値が、20mm≦R2≦40mmを満たし、前記第一のレンズ(2)の第一の表面(21)及び第二の表面(22)の円錐係数K1の絶対値が、K1≦20を満たし、
前記第二のレンズ(3)の第三の表面(31)の半径R3の絶対値が、20mm≦R3≦40mmを満たし、前記第二のレンズ(3)の第四の表面(32)の半径R4の絶対値が、30mm≦R4≦60mmを満たし、前記第二のレンズ(3)の第三の表面(31)及び第四の表面(32)の円錐係数K2の絶対値が、K2≦20を満たし、
前記第三のレンズ(4)の第五の表面(41)の半径R5の絶対値が、R5≧30mmを満たし、前記第三のレンズ(4)の第六の表面(42)の半径R6の絶対値が、30mm≦R6≦60mmを満たし、前記第三のレンズ(4)の第五の表面(41)及び第六の表面(42)の円錐係数K3の絶対値が、K3≦10を満たし、
前記第一のレンズ(2)と前記第二のレンズ(3)との間に第一の間隔T1が設けられており、
前記第三のレンズ(4)と前記第二のレンズ(3)との間に第二の間隔T2が設けられており、
前記第三のレンズ(4)と前記表示画面(1)との間に第三の間隔T3が設けられており、
前記第一の間隔T1が0.2mm≦T1≦1mmに設定され、前記第二の間隔T2が1mm≦T2≦3mmに設定され、前記第二の間隔T2が前記第一の間隔T1よりも大きく、
前記第三の間隔T3が5mm≦T3≦15mmに設定され、
前記第一のレンズ(2)、前記第二のレンズ(3)及び前記第三のレンズ(4)が同一光軸上に位置し、
前記第一のレンズ(2)の中心厚さ値h1が2mm≦h1≦4mmであり、前記第二のレンズ(3)の中心厚さh2が3mm≦h2≦5mmであり、前記第三のレンズ(4)の中心厚さh3が2mm≦h3≦4mmであり、
前記第一のレンズ(2)の有効焦点距離f1が20mm≦f1≦40mmであり、
前記第二のレンズ(3)の有効焦点距離f2が20mm≦f2≦40mmであり、
前記第三のレンズ(4)の有効焦点距離f3が-75mm≦f3≦-35mmであり、
これにより、前記光学システムの結像スポットサイズが50μm未満となる、ことを特徴とする光学システム。
【請求項2】
前記第一のレンズ(2)及び前記第二のレンズ(3)の屈折力がともに正である、ことを特徴とする請求項1に記載の光学システム。
【請求項3】
前記第三のレンズ(4)の屈折力が負である、ことを特徴とする請求項1に記載の光学システム。
【請求項4】
前記第一のレンズ(2)と前記第二のレンズ(3)とは、材質が同じであり、両方ともCOP材料であり、
前記第三のレンズ(4)がOKP材料又はEP材料である、ことを特徴とする請求項1に記載の光学システム。
【請求項5】
前記レンズ群の有効焦点距離fが15mm≦f≦25mmを満たす、ことを特徴とする請求項1に記載の光学システム。
【請求項6】
請求項1からの何れか一項に記載の光学システムを含む、ことを特徴とする頭部装着型表示機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2021年11月30日に中国特許庁へ出願された、出願番号が202111446819.7であり、発明名称が「光学システム及び頭部装着型表示機器」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は、参照により本願に組み込まれる。
【0002】
本願は、光学結像の技術分野に関し、より具体的に、本願は、光学システム及び頭部装着型表示機器に関する。
【背景技術】
【0003】
近年、拡張現実(Augmented Reality、AR)技術及び仮想現実(Virtual Reality、VR)技術などは、スマートウェアラブル機器に適用され、急速に発展している。拡張現実技術及び仮想現実技術の核心部品は、いずれも表示光学システムである。表示光学システムの表示効果の良否によって、スマートウェアラブル機器の品質が直接に決定される。現在、スマートウェアラブル機器は、また小型化、軽量化の要件を満たす必要があるから、表示光学システムにも、それに応じた要件が求められている。
【0004】
従来の関連技術では、VR機器を例とする。従来のVR機器の多くは、1枚式レンズと表示画面(display)との組み合わせによって形成された表示光学システムを用いている。しかし、光路結像要件に基づき、レンズが表示画面から遠く離れることになり、その結果、VR機器のサイズが大きくなり、製品の小型化に不利であり、ユーザの装着時の使用体験が悪くなる恐れがある。また、現在のVR機器には、折り返し光路を採用する技術案もあり、この技術案は、VR機器の小型化、軽量化を実現できるが、製作コストが高く、光効率が低く(<25%)、ゴーストが生じるという問題がある。
【0005】
そのため、従来の表示光学システムを新たに設計する必要性が非常に高い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願の目的は、光学システム及び頭部装着型表示機器の新しい技術案を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願の1つの局面によれば、光学システムが提供されている。前記光学システムは、
入射光の伝播方向に沿って順次に設けられた第三のレンズ、第二のレンズ及び第一のレンズからなるレンズ群を含み、
前記レンズ群には、隣接して設けられた2つのフレネル面があり、
前記光学システムの結像スポットサイズが50μm未満である。
【0008】
選択的に、前記第一のレンズと前記第二のレンズとの間に第一の間隔T1が設けられており、
前記第三のレンズと前記第二のレンズとの間に第二の間隔T2が設けられており、前記第二の間隔T2が前記第一の間隔T1よりも大きく、
前記第一のレンズ、前記第二のレンズ及び前記第三のレンズが同一光軸上に位置する。
【0009】
選択的に、前記第一のレンズ及び前記第二のレンズの屈折力がともに正である。
【0010】
選択的に、前記第一のレンズと前記第二のレンズとの隣接する2つの面がフレネル面である。
【0011】
選択的に、前記第一のレンズが第一の表面及び第二の表面を含み、前記第二のレンズが第三の表面及び第四の表面を含み、
前記第二の表面と前記第三の表面とが隣接して設けられており、両方ともフレネル面であり、
前記第一の表面及び前記第四の表面がともに非球面である。
【0012】
選択的に、前記第三のレンズが第五の表面及び第六の表面を含み、
前記第五の表面と前記第四の表面とが隣接して設けられており、
前記第五の表面及び前記第六の表面のうちの少なくとも1つが非球面である。
【0013】
選択的に、前記第三のレンズの屈折力が負である。
【0014】
選択的に、前記第一のレンズと前記第二のレンズとは、材質が同じであり、両方ともCOP材料であり、
前記第三のレンズがOKP材料又はEP材料である。
【0015】
選択的に、前記第一のレンズの有効焦点距離f1が20mm≦f1≦40mmであり、
前記第二のレンズの有効焦点距離f2が20mm≦f2≦40mmであり、
前記第三のレンズの有効焦点距離f3が-75mm≦f3≦-35mmである。
【0016】
選択的に、前記レンズ群の有効焦点距離fが15mm≦f≦25mmを満たす。
【0017】
本願のもう1つの局面によれば、頭部装着型表示機器が提供されている。
【0018】
前記頭部装着型表示機器は、上記の何れか一項の光学システムを含む。
【発明の効果】
【0019】
本願の有益な効果は、次のとおりである。
【0020】
本願の実施例による技術案において、3枚のレンズを用いてレンズ群(3P構造)を構成し、隣接して設けられた2つのフレネル面を光路構造内に設計し、入射光側に近いレンズと組み合わせることで、光路の低分散及び短焦点を実現し、光効率の高い光学システムを形成し、高鮮明度の結像を実現することができる。本願の実施例では、短焦点、高解像度の直接透過型の光路構造設計案が提案されており、形成された光学システムは、例えば頭部装着型表示機器(例えばVR機器)に適用可能であり、頭部装着型表示機器の小型化、軽量化への開発動向の実現に寄与する。
【0021】
本願のその他の特徴及びその利点は、以下に図面を参照して本願の例示的な実施例について行われた詳しい説明によって明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
本願の実施例又は先行技術における技術案をより明確に説明するために、以下、実施例又は先行技術の説明に必要な図面を簡単に紹介する。明らかなことに、以下の説明における図面は本願の一部の図面に過ぎず、当業者にとって、創造的な労働をすることなく、提供された図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
【0023】
図1】本願の実施例による光学システムの構造模式図である。
図2】本願の実施例による光学システムの結像原理の模式図である。
図3】本願の実施例1による光学システムのスポットダイアグラムである。
図4】本願の実施例1による光学システムの像面湾曲及び歪曲収差図である。
図5】本願の実施例1による光学システムの分散マップである。
図6】本願の実施例2による光学システムの結像原理の模式図である。
図7】本願の実施例2による光学システムのスポットダイアグラムである。
図8】本願の実施例2による光学システムの像面湾曲及び歪曲収差図である。
図9】本願の実施例2による光学システムの分散マップである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本願の実施例における図面を参照して本願の実施例の技術案を説明するが、明らかなことに、記載された実施例は、本願の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではない。本願の実施例に基づいて創造的な努力をせずに当業者によって得られた他の全ての実施例は、本願の保護範囲に属する。
【0025】
以下の少なくとも1つの例示的な実施例に対する説明は、実際には単なる説明的なものであり、決して本願及びその適用又は使用に対するいかなる制限にはならない。
【0026】
当業者に知られている技術、方法及び機器については、詳細な説明がなされないかもしれないが、適切な場合には、かかる技術、方法及び機器は、明細書の一部とみなされるべきである。
【0027】
ここに示され議論される全ての例では、いずれの具体的な値も、制限とすべきではなく、単なる例示として解釈されるべきである。そのため、例示的な実施例の他の例では、異なる値を持っていてもよい。
【0028】
なお、類似する符号及び英文字は、以下の図面において類似項目を表し、従って、ある項目が1つの図面において定義されれば、以降の図面においてそれをさらに議論する必要がないことに注意すべきである。
【0029】
以下、図1及び図2を参照して、本願の実施例による光学システム及び頭部装着型表示機器について、詳しく説明する。
【0030】
本願の実施例の1つの局面によれば、光学システムが提供されている。前記光学システムは、短焦点、高解像度の直接透過型光学システムであり、例えばVR機器(例えばVRメガネやVRヘルメット等)のような頭部装着型表示機器(head mounted display、HMD)といった電子機器に好適に適用され、良い応用が期待できる。
【0031】
本願の実施例による光学システムは、図1及び図2に示すように、入射光の伝播方向に沿って順次に設けられた第三のレンズ4、第二のレンズ3及び第一のレンズ2からなるレンズ群を含み、前記レンズ群には、隣接して設けられた2つのフレネル面があり、前記光学システムの結像スポットサイズ(spot size)が50μm未満である。
【0032】
本願の実施例による光学システムは、直接透過型の光路構造設計であり、光路構造設計が比較的に簡単である。
【0033】
説明すべきなのは、前記光学システムが表示画面(display)1をさらに含んでもよい。前記表示画面1は、光路構造内で、光線、即ち上記入射光を射出するために使用可能である。
【0034】
つまり、本願の実施例による光学システムの技術案には、3枚のレンズを有する1組のレンズ群が設計されており、当該レンズ群は、例えば表示画面1の出光側の位置に配設されており、具体的に、表示画面1から射出された光線の伝播方向に位置し、前記入射光を人の目5に投射して結像するために用いるができる。
【0035】
本願の実施例による光学システムの結像スポットサイズ(spot size)が50μm未満であり、当該スポットサイズ値が比較的に小さいため、光学システム全体の結像品質が比較的に良い(実際に、スポットサイズ値が小さいほど、光学システムの結像効果が良好になる)。
【0036】
さらに、例えば、スポットサイズがいずれも2つの表示画素よりも小さい。最終的にPPIが1000以上の表示光学システムの拡大表示の実現に寄与する。
【0037】
本願の実施例による技術案において、3枚のレンズを用いてレンズ群(3P構造)を構成し、隣接して設けられた2つのフレネル面を光路構造内に設計し、入射光側に近いレンズと組み合わせることで、光路の低分散及び短焦点を実現し、光効率の高い光学システムを形成し、高鮮明度の結像を実現することができる。
【0038】
本願の実施例では、短焦点、高解像度の直接透過型の光路構造設計案が提案されており、形成された光学システムは、例えば頭部装着型表示機器(例えばVR機器)に適用可能であり、頭部装着型表示機器の小型化、軽量化への開発動向の実現に寄与する。
【0039】
また、本願の実施例による光学システムの技術案は、加工の難易度及び製作コストの面で、従来の折り返し光路の技術案よりも若干低い。
【0040】
総合的に比較すると、本願の実施例による技術案は、レンズが表示画面から遠く離れて、VR機器のサイズが大きくなり、製品の小型化に不利であり、光効率が低いという従来の1枚式レンズと表示画面(display)との組み合わせの技術案による問題を解消した。その同時に、折り返し光路を用いたことによる欠陥を改善することができ、その加工の難易度及び生産コストが比較的低く、直接透過型光学構造も、折り返し光路よりも簡単である。
【0041】
図1及び図2に示すように、本願の実施例による光学システムは、例えば表示画面1をさらに含み、前記表示画面1が例えば高PPI(例えば、1.4インチ、画素サイズ(pixel size)24μm)である。そのうえ、通常の1枚式レンズ(1P)構造又は2枚式レンズ(2P)構造の何れも、このタイプの表示画面を解像するのに不十分である。その原因は次のとおりである。
【0042】
1枚式レンズ(1P)は、2つの表面の面形状自由度の最適化しかできず、その集光能力に限界があり、収差又は色収差も補正できなく、全視野で解像可能な画素の大きさ(即ち、スポットサイズ;spot size)が約80μm~100μmであり、さらに肝心なことは、短焦点という目的を達成できない問題がある。
【0043】
2枚式レンズ(2P)は、レンズ表面の面形状の最適化の自由度を増加させており、短焦点を実現できるが、解析力の制限が依然として存在し、その全視野で解像可能な画素の大きさ(即ち、結像スポットサイズ;spot size)が約60μm~80μmであり、結像効果がよくない。
【0044】
これに対して、本願の実施例による技術案では、3枚式レンズ(3P)構造を用いており、画素の解析力をさらに向上させ、色収差をある程度に補正することができる。前記光学システムの結像スポットサイズ(spot size)は、50μm未満である。3枚式レンズ(3P)構造で形成されたレンズ群は、短焦点である。光路構造中の空気間隔と短焦点を考慮して、隣接して設けられた2つのフレネル面も設計されている。そして、色収差の影響を考慮して、前記第三のレンズ4を用いて色収差をなくすようにしている。
【0045】
本願のいくつかの例では、図1及び図2に示すように、前記第一のレンズ2と前記第二のレンズ3との間に第一の間隔T1が設けられ、前記第三のレンズ4と前記第二のレンズ3との間に第二の間隔T2が設けられており、前記第二の間隔T2が前記第一の間隔T1よりも大きく、前記第一のレンズ2、前記第二のレンズ3及び前記第三のレンズ4が同一光軸上に位置する。
【0046】
本願の実施例では、前記第一のレンズ2と前記第二のレンズ3との間に狭いサイズの空気間隔が設けられており、その同時に、前記第二のレンズ3と前記第三のレンズ4との間にも狭い空気間隔が設けられている。各レンズ間の空気間隔に対して最適化設計を行うことで、光学システム全体の小型化の実現に寄与する。
【0047】
選択的に、前記第一の間隔T1が0.2mm≦T1≦1mmに設定され、前記第二の間隔T2が1mm≦T2≦3mmに設定され、前記第二の間隔T2が前記第一の間隔T1よりも大きい。
【0048】
上記の間隔寸法から分かるように、前記第一のレンズ2と前記第二のレンズ3との間、及び、前記第二のレンズ3と前記第三のレンズ4との間には、それぞれ合理的な寸法の狭い空気間隔が形成されており、これにより、形成された前記光学システムの超短焦点、高解像度をより良く実現することができる。
【0049】
また、前記レンズ群内の各レンズの間隔を合理的に配置した後、前記第三のレンズ4と前記表示画面1との間の間隔寸法も考慮する必要がある。
【0050】
例えば、前記第三のレンズ4と前記表示画面1との間に第三の間隔T3が設けられている。
【0051】
選択的に、前記第三の間隔T3が5mm≦T3≦15mmに設定される。
【0052】
本願のいくつかの例では、図1及び図2に示すように、前記第一のレンズ2及び前記第二のレンズ3の屈折力がともに正である。
【0053】
つまり、前記第一のレンズ2及び前記第二のレンズ3は、例えば、ともに正レンズとして設計されている。
【0054】
本願のいくつかの例では、図1及び図2に示すように、前記第一のレンズ2と前記第二のレンズ3との隣接する2つの面がフレネル面である。
【0055】
隣接して設けられた2つのフレネル面を光路構造内に設計することは、迷光の低減に寄与する。
【0056】
本願のいくつかの例では、図1及び図2に示すように、前記第一のレンズ2が第一の表面21及び第二の表面22を含み、前記第二のレンズ3が第三の表面31及び第四の表面32を含み、
前記第二の表面22と前記第三の表面31とが隣接して設けられており、両方ともフレネル面であり、
前記第一の表面21と前記第四の表面32がともに非球面である。
【0057】
本願の実施例による光学システムにおいて、図1及び図2に示すように、前記第一のレンズ2の第一の表面21が外部に位置して、人の目5に直接に面し、前記第一の表面21が例えば非球面(例えば凸面)に設定されるのに対して、前記第一のレンズ2の第二の表面22がフレネル面に設定されており、このように、前記第一のレンズ2(正レンズ)は、非球面とフレネル面との2つの面形状の組み合わせ形態に形成されている。
【0058】
選択的に、前記第一のレンズ2の第一の表面21及び第二の表面22には、それぞれ反射防止膜(Anti-Reflective coating、AR)がメッキされている。
【0059】
前記第一のレンズ2の2つの表面にそれぞれ反射防止膜がメッキされた場合、前記反射防止膜によって反射光が低減されることで、前記第一のレンズ2の2つの表面での光線の透過率を高めることができる。
【0060】
選択的に、前記第一のレンズ2の第一の表面21には、前記反射防止膜の他に、さらに硬化膜がメッキされている。
【0061】
これは、前記第一のレンズ2の第一の表面21が外部に面しているため、擦り傷、打ち傷などの損傷を回避する必要があり、前記硬化膜をメッキすることで、前記第一のレンズ2の使用寿命を延ばすことができるからである。前記第一の表面21に硬化膜をメッキすること、即ち、前記第一の表面21に対して硬化処理を行うことで、前記第一の表面21の硬度、強度等を向上させることができる。これは、光学システム全体の使用寿命を延ばすのに有利である。
【0062】
もちろん、本願の実施例では、前記第一のレンズ2の第一の表面21に硬化膜がメッキされているのに限らず、前記第一のレンズ2の第二の表面22に硬化膜がメッキされていてもよく、当業者は、具体的なニーズに応じて柔軟に調整可能であり、本願はここで具体的に制限しない。
【0063】
また、本願の実施例では、前記第一のレンズ2は、以下のパラメータをさらに有する。
【0064】
例えば、前記第一のレンズ2の第一の表面21の半径R1の絶対値が、35mm≦R1≦65mmを満たし、前記第一のレンズ2の第二の表面22の半径R2の絶対値が、20mm≦R2≦40mmを満たし、前記第一のレンズ2の第一の表面21及び第二の表面22の円錐係数K1の絶対値が、K1≦20を満たす。
【0065】
そのうち、前記第一の表面21と前記第二の表面22とは、面形状の設計が異なる。
【0066】
具体的には、外向きの前記第一の表面21が非球面(例えば凸面)に設計されるのに対して、前記第二の表面22がフレネル面に設計されており、フレネル面と非球面との組み合わせによって形成された第一のレンズ2を光路構造に適用することで、短焦点、高解像の効果の実現に寄与する。
【0067】
本願の実施例では、前記第一のレンズ2の面形状を最適化した後、加工難易度及びコストを考慮すると、前記第一のレンズ2の円錐係数(Conic Constant)、即ちK1値を例えば[-10,10]に設計し、かつ、前記第一のレンズ2のフレネル面の半径Rを23mmよりも大きく設計することがより好ましい。
【0068】
本願のいくつかの例では、前記第二のレンズ3と前記第一のレンズ2とは、面形状の組み合わせ形態が同じであり、両者の間に狭い空気間隔が保たれるようにしてもよい。
【0069】
例えば、前記第二のレンズ3の前記第三の表面31がフレネル面であり、前記第二のレンズ3の前記第四の表面32が非球面(例えば凸面)に設定される。
【0070】
前記第二のレンズ3(正レンズである)が前記第一のレンズ2と前記第三のレンズ4との間に位置し、かつ前記第二のレンズ3が前記第一のレンズ2の方により近くなるように設けられており、前記第一のレンズ2と組み合わせることで正レンズ群を形成することができ、両者によって光路構造全体に大きな屈折力を提供することができる。
【0071】
選択的に、前記第三の表面31及び第四の表面32にも反射防止膜がメッキされていている。
【0072】
前記反射防止膜によって反射光が低減されることで、前記第二のレンズ3の2つの表面での光線の透過率が高められる。
【0073】
また、本願の実施例では、前記第二のレンズ3は、以下のパラメータをさらに有する。
【0074】
本願のいくつかの例では、前記第二のレンズ3の第三の表面31の半径R3の絶対値が、20mm≦R3≦40mmを満たし、前記第二のレンズ3の第四の表面32の半径R4の絶対値が、30mm≦R4≦60mmを満たし、前記第二のレンズ3の第三の表面31及び第四の表面32の円錐係数K2の絶対値が、K2≦20を満たす。
【0075】
本願の実施例では、前記第二のレンズ3の面形状を最適化した後、加工難易度及びコストを考慮すると、前記第二のレンズ3の円錐係数(Conic Constant)、即ちK2値を[-10,10]に設計し、かつ、前記第二のレンズ3のフレネル面の半径を23mmよりも大きく設計することがより好ましい。これは、前記第一のレンズ2と基本的に同じである。
【0076】
説明すべきなのは、前記第一のレンズ2及び前記第二のレンズ3がともにフレネル面を有する。レンズの面形状の加工を考慮すると、面形状のパラメータをある範囲内に設定する必要があり、さもなければ、加工精度が低かったり、カッタが破損したりするリスクがある(これは、歯形の加工が難しくて、歯形の鋭角が小さいほど、加工の傾斜角及び動作が難しくなるからである)。このことからこそ、円錐係数K値を[-10,10]の範囲に設定し、各レンズのフレネル面のR値を23mm以上に設定することが好ましい。
【0077】
本願の実施例による技術案では、前記第一のレンズ2及び前記第二のレンズ3、即ち、2つの正レンズについて、ともに非球面(例えば凸面)とフレネル面との組み合わせ形態が用いられており、屈折率及びアッベ数の異なる材料の選択と取り合わせに基づいて、光路構造の低分散及び短焦点を実現した。
【0078】
本願のいくつかの例では、図1及び図2に示すように、前記第三のレンズ4が第五の表面41及び第六の表面42を含み、前記第五の表面41と前記第四の表面32とが隣接して設けられており、前記第五の表面41及び前記第六の表面42のうちの少なくとも1つが非球面である。
【0079】
例えば、前記第三のレンズ4の屈折力が負である。
【0080】
前記第三のレンズ4は、中央が薄く周辺が厚い負レンズであり、光を発散させる能力を有する。前記第三のレンズ4は、光路構造全体で色収差をなくすために使用可能である。
【0081】
前記第三のレンズ4は、例えば、両凹レンズ(即ち、2つの表面がともに凹面)であってもよいし、平凹レンズ(即ち、一方の表面が凹面で、他方の表面が平面)であってもよい。
【0082】
好ましくは、前記第五の表面41が平面に設けられ、前記第六の表面42が凹面に設定されている。即ち、光路構造において、前記第四の表面32と隣接する面が平面であり、前記表示画面1と隣接する面が凹面である。
【0083】
また、本願の実施例では、前記第三のレンズ4は、以下のパラメータをさらに有する。
【0084】
例えば、前記第三のレンズ4の第五の表面41の半径R5の絶対値が、R5≧30mmを満たし、前記第三のレンズ4の第六の表面42の半径R6の絶対値が、30mm≦R6≦60mmを満たし、前記第三のレンズ4の第五の表面41及び第六の表面42の円錐係数K3の絶対値が、K3≦10を満たす。
【0085】
選択的に、前記第五の表面41及び前記第六の表面42には、いずれも反射防止膜(Anti-Reflective coating、AR)がメッキされている。
【0086】
前記第三のレンズ4の2つの表面にそれぞれ反射防止膜がメッキされた場合、前記反射防止膜によって反射光が低減されることで、前記第三のレンズ4の2つの表面での光線の透過率を高めることができる。
【0087】
本願の1つの具体的な例において、図1に示すように、前記光学システムは、表示画面1と、前記第一のレンズ2、前記第二のレンズ3及び前記第三のレンズ4によって形成されたレンズ群とを含み、そのうち、前記表示画面1が表示光源として光線を発することができ、当該光線が入射光として前記レンズ群に入り込むことができ、前記第一のレンズ2及び前記第二のレンズ3がともに正レンズであり、かつ両者が非球面+フレネル面の面形状の組み合わせ形態であり、前記第三のレンズ4が負レンズである。3つのレンズの各表面のいずれにも反射防止膜のメッキ処理が行われ、また、前記第一のレンズ2の第一の表面21には、硬化膜による硬質化+反射防止膜処理も行われている。そのうえ、図2に示すように、前記表示画面1から発した結像光束(光線)は、反射防止膜がメッキされた前記第三のレンズ4の第六の表面42を経て前記第三のレンズ4の内部に入り込み、前記第三のレンズ4を経た伝達光線は、発散されてから前記第二のレンズ3に入り込み、前記第二のレンズ3の2つの表面の両方にも反射防止膜がメッキされており、かつ正レンズであるため、光線は、前記第二のレンズ3を経て集光され、そして、前記第一のレンズ2に入り込み、前記第一のレンズ2も集光する正レンズであり、前記第一のレンズ2による光線伝送を経た後、人の目5に入り込んで結像する。光学システム全体に光路の折り返しがなく、かつ、各レンズの表面のいずれにも反射防止膜がメッキされているため、光線の伝達効率が高い。
【0088】
本願のいくつかの例では、前記第一のレンズ2と前記第二のレンズ3とは、材質が同じであり、両方ともCOP材料であり、前記第三のレンズ4がOKP材料又はEP材料である。
【0089】
COP材料、OKP材料、EP材料は、いずれも光透過性の樹脂材料であり、質量が軽く、これらの材料を用いてレンズを製作することにより、レンズ群の質量を低減し、軽量化を実現することができる。
【0090】
各レンズについて、材料の選択上、短焦点及び色収差の考慮に基づき、高屈折率及び高・低アッベ数の材料の組み合わせを選択して最適化設計を行う。
【0091】
また、当業者は、実際のニーズに応じて前記第一のレンズ2、前記第二のレンズ3及び前記第三のレンズ4の材質を合理的に選択することができ、上記の材料の種類に限定されるものではない。
【0092】
本願のいくつかの例では、前記第一のレンズ2の中心厚さ値h1が2mm≦h1≦4mmであり、前記第二のレンズ3の中心厚さh2が3mm≦h2≦5mmであり、前記第三のレンズ4の中心厚さh3が2mm≦h3≦4mmである。
【0093】
本願のいくつかの例では、前記第一のレンズ2の有効焦点距離f1が20mm≦f1≦40mmであり、前記第二のレンズ3の有効焦点距離f2が20mm≦f2≦40mmであり、前記第三のレンズ4の有効焦点距離f3が-75mm≦f3≦-35mmである。
【0094】
前記第一のレンズ2の有効焦点距離f1及び前記第二のレンズ3の有効焦点距離f2がともに前記レンズ群の有効焦点距離fよりも大きい。
【0095】
前記第一のレンズ2の有効焦点距離f1と前記第二のレンズ3の有効焦点距離f2との和が、前記第三のレンズ4の有効焦点距離f3の絶対値よりも大きい。
【0096】
前記レンズ群の有効焦点距離fが15mm≦f≦25mmという関係を満たす。
【0097】
本願では、短焦点の光学システムが提供されている。光学システム全体に光路の折り返しがなく、直接透過型の光学システムになっており、高鮮明の結像を実現できる。
【0098】
以下は、本願の実施例による技術案の1つの適用例である。
(1)1.4インチの表示画面1と合わせて90度の視野角を実現した。
(2)歪曲収差が34.6%よりも小さく、像面湾曲が0.5mmよりも小さい。
(3)色収差が178μmよりも小さい。虚像距離が1500mmである。
(4)0~1.0Fのスポットサイズがいずれも2つの表示画素よりも小さく、可視光帯域(450nm~630nm)での鮮明な結像を実現した。
(5)システムの有効焦点距離が19.2mmである。
【0099】
[実施例1]
実施例1では、光学システムが提供されており、下記表1によって光学システムの構造パラメータが示されている。
【0100】
表1には、人の目5(絞り)から表示画面1まで順に番号付けられた光学面番号(Surface)、光軸上での各光学面の曲率(C)、人の目5(絞り)から表示画面1までの光軸上での各光学面と次の光学面との距離(T)、及び、偶数次の非球面係数α2、α3、α4がそれぞれ示されている。
【0101】
そのうち、非球面係数は以下の方程式を満たすことが可能である。
【数1】
【0102】
式(1)において、zは光軸方向に沿った座標、Yはレンズ長単位を単位としたラジアル座標、Cは曲率(1/R)、Kは円錐係数(Conic Constant)、αiは各高次項の係数、2iは非球面の高乗(the order of Aspherical Coefficient)である。
【0103】
本願の技術案設計では、像面湾曲のなだらかさを考慮して、高次項のない球面係数は、4次までとする。
【0104】
【表1】
【0105】
本願の実施例1の光学システムの性能の良否は、次のようなパラメータで反映される。
【0106】
図3に示すように、スポットサイズは、最大視野1.0Fで最大となり、その最大値が44μm未満であり、この値が比較的小さくて、結像品質の向上に有利である。
【0107】
図4に示すように、T及びS方向の像面湾曲は、いずれのRGB波長についても、0.5mm未満であり、歪曲収差は、最大視野で最大となり、34.6%未満である。
【0108】
図5に示すように、RGBの最大分散は、最大視野位置にあり、450nm~610nmのRGB全体で、LCAが178nmである。
【0109】
[実施例2]
実施例2では、光学システムが提供されており、下記表2によって当該光学システムの構造パラメータが示されている。当該光学システムは、図6に示すようになる。表2には、人の目5(絞り)から表示画面1まで順に番号付けられた光学面番号(Surface)、光軸上での各光学面の曲率(C)、人の目5(絞り)から表示画面1までの光軸上での各光学面と次の光学面との距離(T)、及び、偶数次の非球面係数α2、α3、α4がそれぞれ示されている。
【0110】
【表2】
【0111】
本願の実施例2の光学システムの性能の良否は、次のようなパラメータで反映される。
【0112】
図7に示すように、スポットサイズは、最大視野0.9Fで最大となり、その最大値が48μm未満であり、この値が比較的小さくて、結像品質の向上に有利である。
【0113】
図8に示すように、T及びS方向の像面湾曲は、いずれのRGB波長についても、0.5mm未満であり、歪曲収差は、最大視野で最大となり、35%未満である。
【0114】
図9に示すように、RGBの最大分散は、最大視野位置にあり、450nm~610nmのRGB全体で、LCAが170nmである。
【0115】
本願の実施例では、光路を折り返すことがない、短焦点で高鮮明の直接透過型光学システムが提供されている。
【0116】
(1)2枚の正レンズと1枚の負レンズとの組み合わせによって3枚式レンズ群(3P構造)を形成し、2つの正レンズの面形状を最適化して非球面+フレネル面として設計し、2つのフレネル面を隣接するように設けることで、超短焦点を実現できる。
(2)前記レンズ群において、2つの正レンズと1つの負レンズとの組み合わせにより、高解析及び低分散の効果も奏した。
(3)屈折率及びアッベ数の異なる材料の選択及び互いの取り合わせにより、光路の低分散に寄与する。
(4)光学システム全体は、直接透過型光学構造であり、その加工コスト及び難易度が比較的低い。
【0117】
本願のもう1つの局面によれば、頭部装着型表示機器が提供されている。
【0118】
前記頭部装着型表示機器は、上記の何れか一種の光学システムを含む。
【0119】
前記頭部装着型表示機器は、例えばVR機器である。
【0120】
上記の実施例では、各実施例間の違いに重点を置いて述べたが、各実施例間の異なる最適化特徴については、矛盾しない限り、それらを組み合わせてより良い実施例を形成することができ、文章の簡潔さを考慮して、ここでは繰り返して説明しない。
【0121】
例を通じて本願のいくつかの特定実施例を詳しく説明したが、上記の例が説明のためのものであり、本願の範囲を制限するためのものではないことは、当業者が理解すべきである。当業者は、本願の範囲及び精神を逸脱することなく、上記の実施例を変更可能であることを理解すべきである。本願の範囲は、添付の特許請求の範囲によって規定される。
【符号の説明】
【0122】
1、表示画面;2、第一のレンズ;3、第二のレンズ;4、第三のレンズ;
21、第一の表面;22、第二の表面;
31、第三の表面;32、第四の表面;
41、第五の表面;42、第六の表面。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9