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特許7607305会議管理装置、会議管理システム、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-19
(45)【発行日】2024-12-27
(54)【発明の名称】会議管理装置、会議管理システム、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20230101AFI20241220BHJP
【FI】
G06Q10/10
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020146400
(22)【出願日】2020-08-31
(65)【公開番号】P2022041293
(43)【公開日】2022-03-11
【審査請求日】2023-08-30
(73)【特許権者】
【識別番号】520333893
【氏名又は名称】株式会社3RD.STUDIO
(74)【代理人】
【識別番号】100128886
【弁理士】
【氏名又は名称】横田 裕弘
(72)【発明者】
【氏名】榎本 祐紀
【審査官】中野 修平
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-009400(JP,A)
【文献】特開2006-148760(JP,A)
【文献】国際公開第2016/117070(WO,A1)
【文献】特開2013-141201(JP,A)
【文献】特開2002-259315(JP,A)
【文献】特開2012-014234(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
会議に参加可能な複数のユーザの情報を受け付けるユーザ情報受付手段と、
前記会議に参加する第1参加者となる条件として、当該第1参加者が満たすべき属性を示す情報を受け付ける属性受付手段と、
前記複数のユーザから前記属性受付手段が情報を受け付けた前記属性を有するユーザを選択し前記第1参加者とする第1選択手段と、
前記複数のユーザから前記属性受付手段が情報を受け付けた前記属性を条件とせずにランダムにユーザを選択し、前記第1参加者が参加する会議における第2参加者とする第2選択手段と、
前記会議の参加者における前記第2参加者の比率についての指示を受け付ける比率受付手段と、
を有し、
前記第2選択手段は、前記複数のユーザから前記比率受付手段が受け付けた前記比率となる人数の前記第2参加者を選択する、
会議管理装置。
【請求項2】
前記複数のユーザから、前記会議が行われている際に当該会議における発言は制限される一方で当該会議における参加者の発言に対する反応を示すことが可能な傍聴者となる指示を受け付ける傍聴者受付手段
を有する請求項記載の会議管理装置。
【請求項3】
前記会議が行われている際に、前記参加者に対して当該会議における前記傍聴者の人数を示す画像である人数画像が表示される
請求項記載の会議管理装置。
【請求項4】
前記会議の管理者から、前記複数のユーザのうち当該会議に参加することが指定される第3参加者の情報を受け付ける指定受付手段を有する
請求項1乃至のいずれか1項記載の会議管理装置。
【請求項5】
前記会議が行われている際に、前記参加者の各々を示す画像である詳細画像を表示し、前記詳細画像は、前記参加者のうち前記第1参加者および前記第2参加者のいずれであるかを識別可能な画像である識別画像を含む
請求項1乃至のいずれか1項記載の会議管理装置。
【請求項6】
前記会議が行われている際に、前記参加者の動画を当該参加者に表示し、前記傍聴者に当該動画を表示することを制限する動画表示手段を有する
請求項記載の会議管理装置。
【請求項7】
前記会議が行われている際にアイコンを複数表示し、前記傍聴者が当該アイコンのいずれかを操作することにより、当該会議における前記参加者の発言に対する当該傍聴者の反応を当該参加者に示すアイコン表示手段を有する
請求項記載の会議管理装置。
【請求項8】
会議に参加可能な複数のユーザの情報を受け付けるユーザ情報受付手段と、
前記会議に参加する第1参加者となる条件として、当該第1参加者が満たすべき属性を示す情報を受け付ける属性受付手段と、
前記複数のユーザから前記属性受付手段が情報を受け付けた前記属性を有するユーザを選択し前記第1参加者とする第1選択手段と、
前記複数のユーザから前記属性受付手段が情報を受け付けた前記属性を条件とせずにランダムにユーザを選択し、前記第1参加者が参加する会議における第2参加者とする第2選択手段と、
前記複数のユーザから、前記会議が行われている際に当該会議における発言は制限される一方で当該会議における参加者の発言に対する反応を示すことが可能な傍聴者となる指示を受け付ける傍聴者受付手段と、
前記会議が行われている際にアイコンを複数表示し、前記傍聴者が当該アイコンのいずれかを操作することにより、当該会議における前記参加者の発言に対する当該傍聴者の反応を当該参加者に示すアイコン表示手段と、
前記傍聴者が購入するポイントであり、当該傍聴者が前記アイコンを選択すると当該傍聴者が所有するポイントが所定数減少し、前記発言をした前記参加者が所有するポイントが当該所定数増加するポイントを管理するポイント管理手段と、
を有する
議管理装置。
【請求項9】
前記会議の終了後に、当該会議における前記参加者の発言に対する前記傍聴者のコメントを受け付け、当該コメントを当該参加者に表示可能とするコメント受付手段を有する請求項記載の会議管理装置。
【請求項10】
前記会議の終了後に、当該会議への貢献に応じて、当該参加者の順位付けを行う順位決定手段を有する
請求項1乃至のいずれか1項記載の会議管理装置。
【請求項11】
会議にて発言が許容される参加者が操作する第1端末と、当該会議にて発言は制限されつつ当該参加者の発言への反応を示すことが可能な傍聴者が操作する第2端末と、当該会議の管理をする会議管理装置と、を有する会議管理システムであって、
前記会議管理装置は、
会議に参加可能な複数のユーザの情報を受け付けるユーザ情報受付手段と、
前記会議に参加する第1参加者となる条件として、当該第1参加者が満たすべき属性を示す情報を受け付ける属性受付手段と、
前記複数のユーザから前記属性受付手段が情報を受け付けた前記属性を有するユーザを選択し前記第1参加者とする第1選択手段と、
前記複数のユーザから前記属性受付手段が情報を受け付けた前記属性を条件とせずにランダムにユーザを選択し、前記第1参加者が参加する会議における第2参加者とする第2選択手段と、
前記会議の参加者における前記第2参加者の比率についての指示を受け付ける比率受付手段と、
前記会議が行われている際にアイコンを複数表示し、前記傍聴者が当該アイコンのいずれかを操作することにより、当該会議における前記参加者の発言に対する当該傍聴者の反応を当該参加者に示すアイコン表示手段と、
を有し、
前記第2選択手段は、前記複数のユーザから前記比率受付手段が受け付けた前記比率となる人数の前記第2参加者を選択する、
会議管理システム。
【請求項12】
会議に参加可能な複数のユーザの情報を取得するステップと、
前記会議に参加する第1参加者となる条件として、当該第1参加者が満たすべき属性を示す情報を受け付けるステップと、
前記複数のユーザから前記属性を有するユーザを選択し前記第1参加者とするステップと、
前記複数のユーザから前記属性を条件とせずにランダムにユーザを選択し、前記第1参加者が参加する会議における第2参加者とするステップと、
前記会議の参加者における前記第2参加者の比率についての指示を受け付けるステップと、
前記複数のユーザから、前記受け付けた指示における前記比率となる人数の前記第2参加者を選択するステップと、
をコンピュータに実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、会議管理装置、会議管理システム、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、特定の会議に参加する参加者を登録する参加者登録手段と、この参加者登録手段により参加者を登録した後に、前記会議に用いる資料を登録する会議資料登録手段と、を有する会議設定システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-132985号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、企業などにおいて会議を行う際に、会議における議論で新たな着想が求められるときなどがある。しかしながら、会議の参加者が、例えば同一企業の従業員のみで構成される場合などにおいては、新たな着想を得難いことがある。
【0005】
そこで、本発明では、新たな着想を得やすい会議を提供可能な会議管理装置などを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的のもと、本明細書に開示される技術は、会議に参加可能な複数のユーザの情報を受け付けるユーザ情報受付手段と、前記会議に参加する第1参加者となる条件として、当該第1参加者が満たすべき属性を示す情報を受け付ける属性受付手段と、前記複数のユーザから前記属性受付手段が情報を受け付けた前記属性を有するユーザを選択し前記第1参加者とする第1選択手段と、前記複数のユーザから前記属性受付手段が情報を受け付けた前記属性を条件とせずにユーザを選択し第2参加者とする第2選択手段と、を有する会議管理装置である。
ここで、前記会議の参加者における前記第2参加者の比率についての指示を受け付ける比率受付手段を有し、前記第2選択手段は、前記複数のユーザから前記比率受付手段が受け付けた前記比率となる人数の前記第2参加者を選択するとよい。
また、前記複数のユーザから、前記会議が行われている際に当該会議における発言は制限される一方で当該会議における参加者の発言に対する反応を示すことが可能な傍聴者となる指示を受け付ける傍聴者受付手段を有するとよい。
また、前記会議が行われている際に、前記参加者に対して当該会議における前記傍聴者の人数を示す画像である人数画像が表示されるとよい。
また、前記会議の管理者から、前記複数のユーザのうち当該会議に参加することが指定される第3参加者の情報を受け付ける指定受付手段を有するとよい。
また、前記会議が行われている際に、前記参加者の各々を示す画像である詳細画像を表示し、前記詳細画像は、前記参加者のうち前記第1参加者および前記第2参加者のいずれであるかを識別可能な画像である識別画像を含むとよい。
また、前記会議が行われている際に、前記参加者の動画を当該参加者に表示し、前記傍聴者に当該動画を表示することを制限する動画表示手段を有するとよい。
また、前記会議が行われている際にアイコンを複数表示し、前記傍聴者が当該アイコンのいずれかを操作することにより、当該会議における前記参加者の発言に対する当該傍聴者の反応を当該参加者に示すアイコン表示手段を有するとよい。
また、前記傍聴者が購入するポイントであり、当該傍聴者が前記アイコンを選択すると当該傍聴者が所有するポイントが所定数減少し、前記発言をした前記参加者が所有するポイントが当該所定数増加するポイントを管理するポイント管理手段を有するとよい。
また、前記会議の終了後に、当該会議における前記参加者の発言に対する前記傍聴者のコメントを受け付け、当該コメントを当該参加者に表示可能とするコメント受付手段を有するとよい。
また、前記会議の終了後に、当該会議への貢献に応じて、当該参加者の順位付けを行う順位決定手段を有するとよい。
【0007】
他の観点から捉えると、本明細書に開示される技術は、会議にて発言が許容される参加者が操作する第1端末と、当該会議にて発言は制限されつつ当該参加者の発言への反応を示すことが可能な傍聴者が操作する第2端末と、当該会議の管理をする会議管理装置と、を有する会議管理システムであって、前記管理装置は、会議に参加可能な複数のユーザの情報を受け付けるユーザ情報受付手段と、前記会議に参加する第1参加者となる条件として、当該第1参加者が満たすべき属性を示す情報を受け付ける属性受付手段と、前記複数のユーザから前記属性受付手段が情報を受け付けた前記属性を有するユーザを選択し前記第1参加者とする第1選択手段と、前記複数のユーザから前記属性受付手段が情報を受け付けた前記属性を条件とせずにユーザを選択し第2参加者とする第2選択手段と、前記会議が行われている際にアイコンを複数表示し、前記傍聴者が当該アイコンのいずれかを操作することにより、当該会議における前記参加者の発言に対する当該傍聴者の反応を当該参加者に示すアイコン表示手段と、を有する会議管理システムである。
さらに他の観点から捉えると、本明細書に開示される技術は、会議に参加可能な複数のユーザの情報を取得するステップと、前記会議に参加する第1参加者となる条件として、当該第1参加者が満たすべき属性を示す情報を受け付けるステップと、前記複数のユーザから前記属性を有するユーザを選択し前記第1参加者とするステップと、前記複数のユーザから前記属性を条件とせずにユーザを選択し第2参加者とするステップと、をコンピュータに実行させる、プログラムである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、新たな着想を得やすい会議を提供可能な会議管理装置などが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施の形態が適用される会議管理システムの全体構成例を示した図である。
図2】会議管理装置の構成例を説明するための図である。
図3】ホーム画像を説明するための図である。
図4】参加者用画像を説明するための図である。
図5】傍聴者用画像を説明するための図である。
図6】発展用画像を説明するための図である。
図7】会議設定部の参加者決定動作を示すフローチャートである。
図8】会議管理装置のハードウェア構成例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
<会議管理システム1の概略構成>
図1は、本実施の形態が適用される会議管理システム1の全体構成例を示した図である。
図1に示すように、会議管理システム1は、会議管理装置10と、端末30、40、50、60、70、80とを有する。会議管理装置10および端末30、40、50、60、70、80は、ネットワーク90を介して互いに接続されている。
【0011】
会議管理装置10は、コンピュータ装置によって構成される。この会議管理装置10は、会議管理システム1におけるサーバとして機能する。本実施の形態の会議管理装置10は、端末30、40、50、60、70、80にホーム画像300(後述する図3参照)などを表示し、会議の開催を補助する。
【0012】
端末30、40、50、60、70、80の各々は、スマートフォン、ノート型コンピュータ、デスクトップ型コンピュータ、タブレット型コンピュータ、あるいは携帯電話などのコンピュータ装置によって構成される。端末30、40、50、60、70、80は、会議管理システム1におけるクライアントとして機能する。なお、以下の説明においては、端末30、40、50、60、70、80を区別しないときは、端末30などということがある。
【0013】
ここで、端末30などは、会議管理システム1のユーザであるユーザA乃至ユーザFによって操作される。各ユーザの詳細は後述するが、それぞれ、ホスト、MC、指定メンバー、属性メンバー、ランダムメンバー、傍聴者である。なお、図示の例においては、端末30などが6つ示されているが、その数は特に限定されず、端末30など以外の端末を含んでもよい。
【0014】
ネットワーク90は、装置間のデータ交換に用いられる通信ネットワークである。図示のネットワーク90は、インターネットにより構成されるが、特に限定されるものではない。ネットワーク90は、例えばLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)であってもよい。また、ネットワーク90の通信回線は、有線か無線かを問わず、これらを併用してもよい。
【0015】
<参加者および傍聴者>
会議管理システム1は、ユーザが参加する会議の開催を補助する。ここで、会議管理システム1が管理する会議では、参加者が会議室など1つの場所に集合することを必要とせず、端末30などを介して所謂Web会議として開催される。また、この会議管理システム1が管理する会議においては、会議の参加者と、会議の傍聴者とが存在する。さらに説明をすると、会議管理システム1の会議に関わるユーザとしては、会議における発言が認められている参加者と、会議における発言が認められてはいないものの進行中の会議を傍聴できる傍聴者とが含まれる。
【0016】
<参加者>
ここで、会議の参加者について説明をする。
会議の参加者は、上記のように会議における発言が認められいるユーザである。図示の例においては、参加者には、会議の発起人、すなわち会議を主催(開催)するホストと、会議の司会進行役であるMC(Master of Ceremony)と、会議に招集されるメンバーとが含まれる。ここで会議に招集されるメンバーは、ホストによって指定(指名)される指定メンバーと、ユーザの属性(例えば、職業や年齢)に応じて会議管理システム1によって決定される属性メンバーと、ユーザの属性とは関係なく会議管理システム1によってランダムに決定されるランダムメンバーとが含まれる。さらに説明をすると、本実施の形態における会議では、参加者のうちの少なくとも一人が、ユーザの属性にかかわらずランダムに選択されることが可能である。
【0017】
なお、会議管理システム1の会議は、ホストが問いかける事項に対して、参加者がそれぞれの意見を述べる形で進行する。このとき、MCは、客観的に会議を見守る役割である。さらに説明をするとMCは、会議内容には触れず意見も言わず、会議進行の立会人としての役割を担う。
【0018】
<傍聴者>
次に、傍聴者について説明をする。
会議の傍聴者は、会議の進行を確認することができるだけでなく、傍聴者自身の感想(反応)を会議管理システム1に入力することが可能である。なお、入力された傍聴者の感想は、進行中の会議において参加者が確認することができる。そして、参加者が傍聴者の感想を見ることで、会議が促進される。このように、会議管理システム1においては、傍聴者が会議をのぞき見しながら評価も行う。そしてその評価が、会議に対して影響力を持つ。その結果、傍聴に興趣性が加わり、ユーザが傍聴を繰り返したくなる、いわば傍聴がクセになる状態となり得る。
【0019】
<会議管理システム1の概略動作>
会議管理システム1は、ユーザであるホストが開催したいと考える会議の管理を行う。詳細は後述するが、会議管理システム1は、会議の参加者を決定し、決定した参加者に通知をする。また、会議中には、参加者の発言(コメント)を画像(例えば文字列)として表示し、参加者が会議の進行状況を把握することを容易とする。さらに会議後に、会議の議題を発展させるための場が提供される。このことにより、いわば会議を成長させてくことが可能となる。
【0020】
また、本実施の形態においては、会議を開催するホストが、参加者の比率を設定することによって会議を成長させていくことが可能である。さらに説明をすると、図示の例においては、参加者の属性ごとの比率およびランダムの比率を指定することが可能である。例えば、参加者の属性の一つである職業を属性とし、その比率を指定することができる。具体的には、医療系15%、建築業15%、主婦5%、イラストレータ15%、ランダム50%などと職業ごとの比率と、ランダムで選ぶ比率とを指定することができる。なお、例えば上記の比率で会議を一度実行し、その会議において医療系のメンバーが会議において有意義な発想の転換点イメージを与えた場合、ホストは次の会議において医療系の比率を高めて設定することが可能となる。
【0021】
上記のように、会議管理システム1においては、ホストの意図に応じた参加者を変幻自在に揃えることが可能である。さらに説明をすると、会議管理システム1においては、あえてホストが指名していない参加者を含めて会議を進行することにより、予定調和を大きく逸脱することも可能となる。すなわち、会議の構成員にランダム性を持たせることで、会議において想定できない副産物を生む可能性を高めることが可能となる。
【0022】
また、会議管理システム1においては、各参加者に対して、会議後に例えばホストなどによる評価が入力される。また、評価が高い参加者に対しては、参加者にポイントを付与することや、その参加者のランキングを上昇させるなど、参加者にとってのメリットが付与される。なお、参加者が評価されることにより、参加者が会議を通じて自身の評価を向上させるというゲーム性を付与することができる。
【0023】
さらに、会議管理システム1においては、会議に傍聴者を招く。そして、傍聴者は、会議における発言そのものはできないものの、主体的な積極性を持ちながら会議に参加できる。さらに説明をすると、会議管理システム1が管理する会議においては、会議の議題が専門的な内容であっても、会議を傍聴者に対して開放し、傍聴者からの意見を受け付け、さらに会議後に会議の発展や進化が継続することが可能となる。ここで、傍聴者は、傍聴者用画像370(後述する図3(d)参照)などに表示される今後予定される会議の一覧から気になる会議をお気に入り登録しておくことができる。そして、傍聴者による会議の当事者としての発言は、参加している者の発言に対してのコメントのみにとどまるが、「会議を選ぶ」ということにおいては誰よりも多くの選択肢を持っており、一番積極的な会議関係者ととらえることができる。その積極性が、外野からではあるが会議を盛り立てて引っ張っていく、会議の外からの原動力となり得る。また、このような傍聴者からの意見を受け付けることにより、会議後における会議の発展や進化を継続させることが可能となる。
【0024】
<会議管理装置10>
図2は、会議管理装置10の構成例を説明するための図である。
次に、図1および図2を参照しながら会議管理装置10の構成例について説明をする。
会議管理装置10は、ユーザ管理部110と、会議設定部130と、会議実行部150と、発展管理部170とを有する。
【0025】
ユーザ管理部110は、ユーザの情報を管理する。ユーザ管理部110によって登録されることによって、ユーザは、ホスト、MC、指定メンバー、属性メンバー、ランダムメンバー、傍聴者になることが可能となる。図示のユーザ管理部110は、ユーザ情報取得部111と、ポイント管理部113と、評価情報取得部115とを有する。
【0026】
ユーザ情報取得部111は、ユーザの情報を取得する。具体的には、ユーザ情報取得部111は、端末30などにホーム画像300(後述する図3参照)を表示し、ホーム画像300を介してユーザの名前、年齢、画像、職業、性別などの情報を取得する。これら入力された情報は、各々ユーザの属性となる。
【0027】
ポイント管理部113は、ポイントの管理を行う。このポイントは、ユーザが購入することにより獲得される。さらに説明をすると、ポイントは、会議中に傍聴者から参加者に対して付与されたり、会議後にホストから参加者に付与されたりする権利を数値化したものである。なお、このよう、ユーザが自身で購入した所有ポイントを評価対象である他のユーザに付与するという財産贈与型のようなものとすることにより、参加者の会議に対するモチベーションを高め得る。
【0028】
評価情報取得部115は、会議中あるいは会議後における評価に関する情報を取得する。具体的には、対象とするユーザのランキングや、レッドカード(後述)や、お気に入りについての情報を取得する。なお、お気に入りとは、ホストが過去に会議に参加したメンバーのうち気に入ったメンバーに対して行うものである。ホストがお気に入り登録をしたメンバーについては、例えばホストが会議を開催する際に予めスケジュールを確認することができ、そのメンバーを開催する会議において指定メンバーとすることが可能である。
【0029】
会議設定部130は、ホストの指示に応じて会議の設定を行う。図示の会議設定部130は、会議情報取得部131と、構成率取得部133と、指定メンバー取得部137と、属性メンバー決定部139と、ランダムメンバー決定部141と、通知部143とを有する。
【0030】
会議情報取得部131は、会議情報を取得する。具体的には、会議情報取得部131は、会議の日時や会議のテーマなどについての情報を取得する。
【0031】
構成率取得部133は、会議に参加する参加者の構成率の指定をホストから受け付ける。図示の例においては、構成率取得部133は、属性比率取得部134とランダム率取得部135とを有する。属性比率取得部134は、構成率としてユーザの属性比率を指定する属性比率の指定を受け付ける。また、ランダム率取得部135は、構成率としてユーザの属性を指定せずにランダムにメンバーを選択するためのランダム率の指定を受け付ける。
【0032】
なお、図示の例においては、属性比率およびランダム率の各々は、属性メンバーおよびランダムメンバーの総数に対する比率であるが、参加者の構成率を示すものであれば特に限定されない。属性比率およびランダム率の各々は、例えば会議の参加者の総数に対する比率であってもよいし、指定メンバー、属性メンバーおよびランダムメンバーの総数に対する比率であってもよい。
【0033】
指定メンバー取得部137は、ホストが指定するメンバーについての情報を取得する。すなわち、図示の例におけるホストは、参加者のうちの一部(第3参加者の一例)を、ユーザ情報取得部111に登録されたユーザの中から自身で決定することができる。
【0034】
属性メンバー決定部139は、属性比率に応じて、指定された属性を有するユーザの中から参加者を決定する。さらに説明をすると、属性メンバー決定部139は、ユーザ情報取得部111に登録されたユーザの中から、ホストが指定する属性を有するユーザを参加者(第1参加者の一例)として決定する。なお、ホストが指定する属性を有するユーザが複数存在する場合には、乱数生成器など周知の技術を用いてランダムに決定してもよいし、ポイントやランキングなどユーザの評価に応じて決定してもよい。
【0035】
ランダムメンバー決定部141は、ユーザ情報取得部111に登録されたユーザの中から、ランダム率に応じて参加者(第2参加者の一例)を決定する。さらに説明をすると、ランダムメンバー決定部141は、ユーザ情報取得部111に登録されたユーザの中から、ランダム率と一致する人数のランダムメンバーを定める。なお、ランダムメンバー決定部141は、ユーザ情報取得部111に登録されたユーザの中から、乱数生成器など周知の技術を用いてランダムに決定されるが、ポイントやランキングなどユーザの評価に応じて、各ユーザが選択される率を変化させてもよい。
【0036】
通知部143は、上記の指定メンバー取得部137、属性メンバー決定部139、ランダムメンバー決定部141によって特定された指定メンバー、属性メンバー、ランダムメンバーに対して、例えばネットワーク90を介したテキストメッセージあるいはボイスメッセージなどにより、端末30などに通知を行う。
【0037】
会議実行部150は、会議が実行されることに伴い端末30などに表示される画面などの管理を行う。図示の会議実行部150は、会議情報表示部151と、傍聴者管理部153と、メンバー画像表示部155と、テロップ表示部157と、コメント管理部159と、評価取得部161と、警告部163、録画部165と、とを有する。
【0038】
会議情報表示部151は、会議の日時など基本的な情報を示す。この会議情報表示部151は、例えば会議情報画像515(図4参照)および会議詳細画像713(図5参照)を端末30などに表示する。
傍聴者管理部153は、会議を傍聴するユーザの管理を行う。具体的には、傍聴を希望するユーザからの申し込みを受け、傍聴者としての登録を行う。傍聴者管理部153は、例えば傍聴人数画像517(図4参照)および傍聴人数画像711(図5参照)を端末30などに表示する。
【0039】
メンバー画像表示部155は、参加者の画像を表示する。メンバー画像表示部155は、例えばメンバー表示領域510(図4参照)および参加者表示領域723(図5参照)を端末30などに表示する。詳細は後述するが、参加者に対して表示されるメンバー表示領域510(参加者画像500)においては、参加者の動画が表示されるのに対して、傍聴者に対して表示される参加者表示領域723(傍聴者用画像700)においては、参加者の動画が表示されない。すなわち、参加者であるか否かに応じて、参加者に関する情報の表示が切り替えられる。
【0040】
テロップ表示部157は、会議の進行状況を説明する文字情報であるテロップ(コメント)を表示する。テロップ表示部157は、例えばコメント表示領域550(図4参照)およびコメント表示領域750(図5参照)を表示する。
【0041】
コメント管理部159は、参加者の発言を文字情報として表示する。コメント管理部159は、例えばメンバーコメント画像555(図4参照)およびメンバーコメント画像752(図5参照)を表示する。
評価取得部161は、参加者および傍聴者からの各参加者についての評価を取得する。評価取得部161は、例えば評価アイコン画像559(図4参照)および評価アイコン755(図5参照)を表示する。
【0042】
警告部163は、参加者の言動に対して警告を行うための入力および出力を実行する。警告部163は、例えばイエローカードを示す画像(不図示)およびレッドカードを示す画像(不図示)を表示する。
録画部165は、参加者の動画を含め会議の画像(静止画および動画を含む)を記録する。
【0043】
発展管理部170は、会議の開催後に会議を発展させる情報の管理を行う。図示の発展管理部170は、会議情報表示部171と、評価画像表示部173と、コメント画像表示部175と、評価取得部177とを有する。
【0044】
会議情報表示部171は、会議の時間など基本情報を表示する。会議情報表示部171は、例えば会議詳細画像813(図6参照)を表示する。
評価画像表示部173は、参加者に対する評価を示す画像を表示する。評価画像表示部173は、例えばMVP表示領域821(図6参照)およびポイントランキング表示領域831(図6参照)を表示する。
【0045】
コメント画像表示部175は、参加者および傍聴者のコメントを表示する。コメント画像表示部175は、例えばメンバーコメント画像855(図6参照)を表示する。
評価取得部177は、参加者および傍聴者から各参加者についての評価を取得する。評価取得部177は、例えば評価アイコン画像859(図6参照)を表示する。
【0046】
<ホーム画像300>
図3は、ホーム画像300を説明するための図である。
次に、図3を参照しながらホーム画像300について説明をする。
まず、ホーム画像300は、ユーザ情報取得部111によって端末30などに表示される。このホーム画像300は、ユーザの名前、年齢、画像、職業、性別などの情報を取得する。
【0047】
具体的に説明をすると、図3(a)に示すように、ユーザが端末30などを操作することにより、端末30などにホーム画像300が表示される。ここで、ホーム画面300は、ユーザ情報入力領域311と、ホストログイン画像313と、ゲストログイン画像と315、傍聴者ログイン画像317とを有する。
【0048】
ユーザ情報入力領域311は、ユーザの情報を受け付ける領域である。具体的には、ユーザ情報入力領域311は、ユーザごとに割り振られた識別番号(identification、ID)と、ユーザごとに設定されたパスワード(password、PW)との入力をユーザから受け付ける。
【0049】
ホストログイン画像313、ゲストログイン画像315、および傍聴者ログイン画像317は、ユーザ情報入力領域311に入力された情報に基づき、表示される画面を選択するための画像である。図示の例においては、ホストログイン画像313、ゲストログイン画像315、および傍聴者ログイン画像317のいずれかを選択することにより、ホスト用画像330(図3(b)参照)、ゲスト用画像350(図3(c)参照)、傍聴者用画像370(図3(d))が表示される。。
【0050】
図3(b)に示すホスト用画像330は、対象とする会議においてホスト(またはMC)となるユーザに表示される画像である。ここで、ホスト用画像330は、役割がホストであることを示す役割表示領域331と、ユーザの個人情報を表示する個人情報表示領域333と、新規の会議を設定する領域である会議設定領域335と、過去に主催した会議の履歴を表示する会議履歴表示領域337と、お気に入りのユーザを表示するお気に入り表示領域339と、ゲスト用画像350の表示に切り替えるゲスト移動画像341と、傍聴者用画像370の表示に切り替える傍聴者移動画像343とを有する。
【0051】
図3(c)に示すゲスト用画像350は、対象とする会議において指定メンバー、属性メンバー、およびランダムメンバーである招待者(ゲスト)となるユーザに表示される画像である。ここで、ゲスト用画像350は、役割がゲストであることを示す役割表示領域351と、ユーザの個人情報を表示する個人情報表示領域353と、今後参加する予定の会議の詳細を表示する領域である会議詳細表示領域355と、今後予定される会議を表示する予定会議表示領域357と、過去に開催された会議の履歴を表示する会議履歴表示領域359と、ホスト用画像330の表示に切り替えるホスト移動画像361と、傍聴者用画像370の表示に切り替える傍聴者移動画像363とを有する。
【0052】
図3(d)に示す傍聴者用画像370は、対象とする会議において傍聴者(ビジター)となるユーザに表示される画像である。ここで、傍聴者用画像370は、役割が傍聴者であることを示す役割表示領域371と、ユーザの個人情報を表示する個人情報表示領域373と、今後予定される会議を表示する予定会議表示領域375と、過去に開催された会議の履歴を表示する会議履歴表示領域377と、ホスト用画像330の表示に切り替えるホスト移動画像381と、ゲスト用画像350の表示に切り替えるゲスト移動画像383とを有する。
【0053】
ここで、ゲスト用画像350および傍聴者用画像370においては、予定会議表示領域357、375で今後予定される会議が時系列で表示される。また、ゲスト用画像350および傍聴者用画像370においては、会議履歴表示領域359、377で過去に開催された会議が時系列で表示される。このように、時系列で会議の情報を列挙することにより、会議が多数開催された場合であっても個々の会議を認識しやすくなる。なお、図示は省略するが、予定会議表示領域357、375および会議履歴表示領域359、377に表示される個々の会議において、星形やチェックマーク型の画像を表示可能とし会議自体に「注目」や「お気に入り」という印をつけられるようにしてもよい。
【0054】
ここで、個人情報表示領域333、353、373などを介して表示あるいは入力されるユーザの個人情報(プロフィール情報)について説明をする。まず、個人情報としては、ユーザの名前、年齢、顔写真、職業、性別、得意分野、苦手分野、趣味、家族構成、既婚歴、子供の有無、資格、など各ユーザが自身で入力する情報が含まれる。ここで、個人情報として、ユーザが受けた適性検査など、第三者からの評価によるユーザの客観的な情報が含まれてもよい。さらに、個人情報として、ユーザが過去に主催した会議で受けた評価、例えば会議の進行が生産的であったか、冷静に発言者の意見を聞けていたかなどのホストとしての振る舞いの評価などが含まれてもよい。さらにまた、ユーザが過去に参加した会議で受けた評価、例えば会議での振る舞い、発言量、お役立ちポイントなど参加者としての評価が含まれてもよい。なお、これらの評価は、評価分析グラフとして画像で表示してもよい。また、過去の解決に近づいた会議の模様をレビューとしてヒストリーに書き残してもよい。
【0055】
なお、ユーザの個人情報は個々の項目ごとに、段階的に特定してもよい。例えば職業であれば、概念の広さに応じて、大枠(例えば、医療系)、中枠(例えば、医師)、小枠(例えば、整形外科専門)の3段階で登録をしてもよい。このように段階的に個人情報を特定することにより、ホストが会議を設定する際などに、例えば個人情報の組み合わせの自由度などを高めることが可能となる。
【0056】
<参加者用画像500>
図4は、参加者用画像500を説明するための図である。
次に、図4を参照しながら参加者用画像500について説明をする。
【0057】
参加者用画像500は、会議の開始時間の10分前など、予め定めた時刻なることを契機として、会議実行部150によって、参加者が操作する端末30、40、50、60、70に表示される画像である。参加者用画像500は、メンバー表示領域510と、コメント表示領域550、評価アイコン表示領域570とを有する。
【0058】
メンバー表示領域510には、会議が傍聴者に公開されていることを示す公開中画像513と、会議の名称などを示す会議情報画像515と、傍聴者の人数を示す傍聴人数画像517と、動画は傍聴者に表示されていないことを示す動画説明画像519とが表示される。
【0059】
また、メンバー表示領域510には、ホストの動画を表示するホスト画像表示領域521と、MCの動画を表示するMC画像表示領域523と、指定メンバーおよび属性メンバーの動画を表示する選択メンバー画像表示領域525と、ランダムメンバーを表示するランダムメンバー画像表示領域527とが表示される。
【0060】
選択メンバー画像表示領域525においては、複数の参加者の画像が表示される。各参加者の画像においては、対象とするメンバーの属性を示す属性画像531と、対象とするメンバーの属性について指定された属性比率を示す属性比率画像532と、対象とするメンバーのユーザ名および年齢を含む画像であるユーザ名画像533と、選択メンバーの動画を示すユーザ動画535と、対象とするメンバーの属性の詳細を示す属性詳細画像537とが表示される。
【0061】
図示のランダムメンバー画像表示領域527においては、複数の参加者の画像が表示される。ランダムメンバー画像表示領域527の各参加者の画像においては、指定されたランダム率を示すランダム率画像541と、ユーザ名画像543と、ランダムメンバー動画545と、属性詳細画像547とが表示される。
【0062】
コメント表示領域550には、議題を示す議題画像551と、議題の詳細項目であるテーマを示すテーマ画像553と、参加者ごとに色分けして示されるメンバーアイコン554と、対象とするテーマに対する参加者のコメントを示すメンバーコメント画像555と、対象とするコメントに対する傍聴者の評価数を示すコメント数画像557と、対象とするコメントに対する評価のアイコンを示す評価アイコン画像559とが表示される。
【0063】
評価アイコン表示領域570には、アイコンが複数並べて表示される。なお、後述する傍聴者用画像700(図5参照)においても、評価アイコン表示領域570と同様に構成された評価アイコン表示領域770が表示される。そして、参加者(傍聴者)が、評価アイコン表示領域570(評価アイコン表示領域770)に表示されたアイコンのいずれかを選択することにより、対象とするコメントに対して評価がなされる。評価アイコン表示領域570には、対象とするユーザが所有するポイントを示す所有ポイント画像581が表示される。
【0064】
なお、アイコンの選択には、参加者あるいは傍聴者であるユーザが所持するポイントを使用することが必要である。なお、使用されたポイントは、アイコンを用いて評価したコメントの発言者(参加者)に付与される。すなわち、参加者あるいは傍聴者から、評価されるコメンの発言者にポイントが贈与される。
【0065】
図示の評価アイコン表示領域570には、書き込みアイコン571、ひらめきアイコン573、うろこアイコン575、異議ありアイコン577、MVPアイコン579が表示される。
【0066】
書き込みアイコン571は、直接入力によって評価や感想を書き込むためのアイコンである。
ひらめきアイコン573は、対象とするコメントによって傍聴者がなにかを閃くことができたという評価アイコンである。この評価アイコンが選択された場合には、対象とするコメントの発言者に対して評価ポイントが付与される。
【0067】
うろこアイコン575は、対象とするコメントによって新たな知見が得られた、いわば目から鱗が落ちたという評価アイコンである。この評価アイコンが選択された場合には、対象とするコメントの発言者に対して評価ポイントが付与される。
【0068】
異議ありアイコン577は、対象とするコメントに対して意義があるという場合に選択されるアイコンである。この評価アイコンが選択された場合には、対象とするコメントの発言者に対して評価ポイントが付与されない。なお、この評価アイコンが予め定めた回数選択された場合、MCにより警告などがなされる(詳細は後述)。
【0069】
MVPアイコン579は、会議全体を通して最も貢献度が高い参加者であるMVPを選択するためのアイコンである。MVPアイコン579は、他のアイコンとは異なり一つの会議につき一度の選択のみが受け付けられる。このMVPアイコン579が選択された場合には、対象とするコメントの発言者に対して評価ポイントが入る。
【0070】
参加者および傍聴者が評価をする際には、評価対象とするコメント、具体的にはメンバーコメント画像555をクリックして選択した後に、どのように評価するか評価アイコン表示領域570アイコンを選ぶ。ここで、アイコンで入力することにより、参加者および傍聴者の反応を端末30などに容易に表示することができ、参加者も視覚的に傍聴者のリアクションを把握することが可能となる。
【0071】
さて、図示の例においては、上記のように傍聴人数画像517が表示されることにより、傍聴者が何人いるかを参加者が把握可能となる。そして、傍聴者によって観られていることを参加者が意識することで、参加者が会議において発言することへのモチベーションを上げることができる。
【0072】
また、図示の例のメンバー表示領域510に表示される動画(詳細画像)においては、強制的にバーチャル背景(識別画像)となり、かつ属性ごとに色分けされている。また、MCは、議題(命題)に対して、小さい議題をトークテーマとして作成していくことができ、それがブロックとして区切られていく。参加者は議題についていくことも、少し掘り下げて前の議題にカーソルを合わせて、挿入のように書き込むこともできる。
【0073】
また、会議の進行中に、異議ありアイコン577が予め定めた回数(例えば5回)押された場合は、MCは対象となる参加者に対して警告を行うことができる。具体的には、ホストまたはMCによって、対象となる参加者に対してイエローカードを示す画像(不図示)を表示することができる。また、会議の進行中に、異議ありの評価アイコンが予め定めた回数(例えば10回)押された場合は、MCは対象となる参加者に対して発言を停止させる、いわば退場とさせることができる。具体的には、ホストまたはMCによって、対象となる参加者に対してレッドカードを示す画像(不図示)を表示することができる。このように、ホストなどにより警告および退場を可能とすることで、参加者が緊張感を持って会議に参加することができる。
【0074】
<傍聴者用画像700>
図5は、傍聴者用画像700を説明するための図である。
次に、図5を参照しながら傍聴者用画像700について説明をする。
【0075】
傍聴者用画像700は、会議の開始時間の10分前など、予め定めた時刻なることを契機として、会議実行部150によって、傍聴者が操作する端末80に表示される画像である。傍聴者用画像700は、会議情報表示領域710と、コメント表示領域750と、評価アイコン表示領域770とを有する。
【0076】
会議情報表示領域710には、傍聴者の人数を示す傍聴人数画像711と、会議の名称などを示す会議詳細画像713と、会議の設定を示す会議設定表示画像715と、参加者の属性の分布を示す属性分布画像717と、設定されたランダム率を示すランダム率表示画像719と、対象とする会議の議題を示す議題画像721とが表示される。
【0077】
また、会議情報表示領域710には、参加者に関する情報が表示される参加者表示領域723が含まれる。ここで、参加者表示領域723においては、複数の参加者の画像である選択メンバー表示画像731とランダムメンバー表示画像735とが表示される。
【0078】
選択メンバー表示画像731の各々は、対象とする選択メンバーの属性について指定された属性比率を示す属性比率画像732と、対象とする選択メンバーのシルエット画像を含むユーザ画像733と、対象とする選択メンバーの属性の詳細を示す属性詳細画像734とを有する。
【0079】
ランダムメンバー表示画像735の各々は、設定されたランダム率を示すランダム率画像736と、対象とするランダムメンバーの属性を示す属性画像737とを有する。
【0080】
コメント表示領域750においては、参加者ごとに色分けして示されるメンバーアイコン751と、対象とする参加者のコメントを示すメンバーコメント画像752と、対象とするコメントに対する傍聴者の評価数を示す評価人数画像753と、評価アイコン755と、MCのコメントを示すMCコメント画像757とが表示される。
【0081】
評価アイコン表示領域770には、書き込みアイコン571などが並べて表示されるとともに、所有ポイント画像581が表示される。
【0082】
ここで、傍聴者用画像700においては、上記参加者用画像500とは異なり、参加者の動画が表示されない。このことにより、参加者の個人情報の流出が低減される。なお、傍聴者には動画が表示されない、傍聴者は会議に参加している人の声や表情を把握できないものの、コメント表示領域750において文章化すなわち文字情報としてのコメントが視認可能になっている。また、傍聴者は、コメント表示領域750によって、リアルタイムでもスクロールによって遡っても、会議中に評価を行える。そして、傍聴者が、書き込みアイコン571などの評価アイコンにより参加者のコメントの評価をすることで、いわば会議の盛り上げを行う。ここで、傍聴者が無制限に評価を行うと、所謂、場が荒れる状態となり得る。そこで、図示の例においては、傍聴者が評価を行うこと自体に一定の制限をかけるため、自分の所有ポイントを評価対象に付与するという財産贈与型とする。
【0083】
<発展用画像800>
図6は、発展用画像800を説明するための図である。
次に、図6を参照しながら発展用画像800について説明をする。
【0084】
発展用画像800は、会議の終了後にホストによる端末30の操作を契機として、発展管理部170によって、傍聴者が操作する端末80などに表示される画像である。発展用画像800は、会議情報表示領域810と、コメント表示領域850と、評価アイコン表示領域870とを有する。
【0085】
会議情報表示領域810には、傍聴者の人数を示す傍聴人数画像811と、会議後に発展用画像800を表示させたユーザ、すなわち訪問者の人数を示す訪問人数画像812と、会議の名称などを示す会議詳細画像813と、開催された会議についてのホストの感想を示す感想表示画像815とが表示される。
【0086】
また、会議情報表示領域810には、対象とする会議における参加者のうちのMVPを表示するMVP表示領域821と、その会議においてポイントを獲得した参加者を示すポイントランキング表示領域831とが表示される。
【0087】
ここで、MVP表示領域821においては、MVPとなったユーザを示すユーザ画像823と、ユーザのランキングを示すランキング画像825と、次の会議に指定メンバーとして招待する操作を受け付ける招待画像827とが表示される。
また、ポイントランキング表示領域831においては、各参加者の獲得ポインの順位を示すポイントランキング画像833が表示される。
【0088】
コメント表示領域850においては、議題を示す議題画像851と、議題の詳細項目であるテーマを示すテーマ画像853と、参加者ごとに色分けして示されるメンバーアイコン854と、対象とするテーマに対する参加者のコメントを示すメンバーコメント画像855と、対象とするコメントに対する傍聴者の評価数を示すコメント数画像857と、対象とするコメントに対する評価のアイコンを示す評価アイコン画像859と、対象とするコメントに対するホストのコメントを示すホストコメント画像861と、傍聴者によって書き込まれたコメントを示す傍聴者コメント画像867と、評価アイコン画像869とが表示される。
【0089】
上記のように、傍聴者がコメントを文章(文字列)として直接入力することで、会議後に参加者達に自身の意見を確認し得る。このことにより、会議中のみならず、その会議が終わった後も、会議の内容が成長や発展することが可能となる。
【0090】
また、MVP表示領域821およびポイントランキング表示領域831においては、参加者の評価が表示される。また、ポイントランキング表示領域831においては、ランキングのもとに順位付けがなされる。この順位は、会議のMVPを選出する基準となる。なお、順位に応じて、金、銀、銅のようなアイコンを表示してもよい。
【0091】
<会議管理システム1の会議>
上記のように、会議管理システム1により実行される会議においては、専門的メンバーで話し合うべき議題に部外者であるランダムメンバーが参加することで、外部性を持たせ、予測不能のランダム性を持たせ得る。このように、会議管理システム1においては、本来は気密性を重視する会議において、あえて通気性を持たせ得る。さらに、会議管理システム1においては、会議を傍聴者という外部に見せることが可能となる。
【0092】
付言すると、会議が陥りがちな受動性に対し、参加者の発言が評価(ポイント化)されることで、参加者の承認欲求を高められる。その結果、会議が能動活性化し、会議の議題に関する問題解決の充実性や問題解決までの時間短縮などがなされる。
【0093】
また、会議の立体化(のびしろ)として、傍聴者も会議後にコメントを記入することを許容し、会議後にホストおよびMCが不在の状態であっても、会議自体が一人歩きすることが可能となる。
【0094】
<参加者決定動作>
図7は、会議設定部130の参加者決定動作を示すフローチャートである。
次に、図2および図7を参照しながら、会議設定部130による参加者決定動作を説明する。
【0095】
まず、図7に示すように、会議設定部130の会議情報取得部131が、ホストが操作する端末30から会議の日時や会議の議題となるテーマなどの会議情報を受け付ける(S701)。そして、属性比率取得部134が、端末30から属性比率を示す情報を受け付ける(S702)。そして、ランダム率取得部135が、端末30からランダム率を示す情報を受け付ける(S703)。そして、指定メンバー取得部137が、端末30から指定メンバーを示す情報を受け付ける(S704)。
【0096】
次に、属性メンバー決定部139が、属性比率取得部134によって受け付けられた属性比率に基づいて、属性メンバーを決定する(S705)。そして、ランダムメンバー決定部141が、ランダム率取得部135によって受け付けられたランダム率に基づいて、ランダムメンバーを決定する(S706)。そして、通知部143が、指定メンバー、属性メンバー、ランダムメンバーが操作する端末30などに対して、通知を行う(S707)。
【0097】
<会議管理装置10のハードウェア構成>
図8は、会議管理装置10のハードウェア構成例を示した図である。
図8に示すように、会議管理装置10は、CPU101と、RAM(Random Access Memory)102と、ROM(Read Only Memory)103と、HDD(Hard Disk Drive)104と、通信I/F105とを備える。
【0098】
CPU101は、ROM103等に記憶された各種プログラムをRAM102にロードして実行することにより、会議管理装置10の上記各機能を実現する。
RAM102は、CPU101の作業用メモリ等として用いられるメモリである。
ROM103は、CPU101が実行する各種プログラム等を記憶するメモリである。
HDD104は、ユーザの情報等を記憶する例えば磁気ディスク装置である。
通信I/F105は、ネットワーク90(図1参照)を介して他の装置との間で各種情報の送受信を行う。
【0099】
ここで、CPU101によって実行されるプログラムは、半導体メモリなどのコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で、会議管理装置10へ提供しうる。また、CPU101によって実行されるプログラムは、会議管理装置10を介して端末30などへダウンロードしてもよい。例えば、会議管理装置10の上記各機能を実現するプログラムを、アプリとして端末30などへダウンロードしてもよい。
【0100】
<変形例>
上記の説明においては、属性メンバー決定部139およびランダムメンバー決定部141が、メンバーを決定し通知部143が決定したメンバーに対して通知することを説明したがこれに限定されない。属性メンバー決定部139およびランダムメンバー決定部141が決定したメンバーをホストの端末30に表示し、ホストが承認したメンバーに通知部143が通知を行う態様であってもよい。あるいは、属性メンバー決定部139およびランダムメンバー決定部141が決定したメンバーをホストの端末30に表示し、ホストが端末30などを操作することにより、端末30から通知部143を介さず通知を行う態様でもよい。
【0101】
上記の説明においては、コメント表示領域550などにおいて、MCがコメントの入力をすることを説明したがこれに限定されない。例えば機械学習を行ったモデルを用いた音声入力手段など周知の技術を利用して、会議管理装置10がコメントの入力を行ってもよい。
【0102】
上記の説明においては、MCが会議を進行することを説明したが、これに限定されない。会議の発起人であるホストなど、参加者のうちのいずれかが会議の進行を行ってもよい。
【0103】
また、上記の説明においては、アイコンの選択などにおいて使用されるポイントは、各ユーザが購入することを説明したが、ポイントの獲得において金銭の支払いは必須ではない。各ユーザに所定のポイントが登録時に自動に付与されてもよいし、ユーザが会議管理システム1を利用するごとにポイントを付与する態様でもよい。
【0104】
また、各ユーザが獲得したポイントの総数など、対象とするユーザの評価に応じて、会議の参加者を決定する際に参加者として選択される確率を変動させてもよい。例えば、ランダムメンバーにおいては、ランダムではありながら、予め定めた基準を超えるポイントを獲得したユーザにおいては、基準を超えていないユーザよりも選択される確率が高まるようにしてもよい。また、ユーザの属性、具体的には職業、年齢、居住地域ごとに、評価のランキングを付け、ランキングが高いほど属性メンバーとして選択される確率を高めてもよい。また、ユーザが取得できるポイントは、購入する課金ポイントと、他者から評価を受けた際に受ける評価ポイントとに分けて管理されてもよい。ここで、課金ポイントおよび評価ポイントは、どちらも誰かを評価する際に使用可能である。また、他者から付与された評価ポイントの数値は、使用することにより減少する。一方で、付与された評価ポイントは、累計を算出しておき、例えばランキングなどで表示することを可能とする。このように評価ポイントの累計を算出しておくことで、獲得した評価ポイントが使用にともない減少することを回避したいユーザが、評価ポイントを使用しないなどの状況が抑制される。また、獲得したポイントあるいはランキングに応じて、例えばドライフラワーや商品券などを含む商品と交換可能としてもよい。
【0105】
上記の説明においては、参加者の属性ごとの比率およびランダムの比率を数値として、ホストから受け付けることを説明したが、これに限定されない。ホストから受け付ける指示は、ランダムメンバーの人数を定性的に表現した指示(例えば、多い、少ないなど)であってもよいし、ランダムメンバーの有無のみを指定する指示であってもよい。
【0106】
また、上記で説明したアイコンに限らず、参加者を評価するアイコン(評価ボタン)を他に設けてもよい。例えば、発言が的を射ていた、会議の空気が穏やかになった、違う着眼点を持っていた、多数派に流されなかった、他人の言いたいことをうまくフォローしていた、常に集中していたことなどを評価するアイコンを設けてもよい。
【0107】
また、上記の説明においては、参加者と傍聴者とに対して、参加者用画像500および傍聴者用画像700を異なる画像を表示することを説明したが、これに限定されない。例えば、参加者用画像500を傍聴者にも表示しつつ、各参加者の動画部分を、参加者のシルエット表示に切り替える態様としてもよい。参加者と傍聴者とに対して、共通の画像を用いることで、処理が簡略化され得る。また、傍聴者に参加者の動画部分が表示される構成であってもよい。
【0108】
また、傍聴者による傍聴人数を記憶し、ホストあるいはMCの評価として利用してもよい。すなわち、傍聴者の人数が多いほど、より注目度の高い会議を実行したメンバーとして、その会議のホストあるいはMCを評価し、ポイントを付与するなどしてもよい。
【0109】
また、組み合わせや発言量や発言の評価の高さ(質)などを予め定めた期間ごとに、例えば人工知能(AI)を利用して分析を行い、統計学的に、議題の特性に対して、反応の多い属性を導き出してもよい。また、ジャンルに対して属性の活発分布図を作成して、ガイドとしてもよい。
【0110】
また、上記の説明においては、参加者と傍聴者とが存在することを説明したが、これに限定されない。例えば、傍聴者が存在せず、参加者のみで会議が進行する態様でもよい。
【0111】
また、上記の説明においては、会議管理装置10を1つのサーバとして説明をしたが、会議管理装置10の一部の機能が、ネットワーク90を介して通信可能な他のサーバにより実行されてもよい。
【0112】
なお、上記では種々の実施形態および変形例を説明したが、これらの実施形態や変形例同士を組み合わせて構成してももちろんよい。
また、本開示は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。
【0113】
ユーザ情報取得部111は、ユーザ情報受付手段の一例である。属性メンバー決定部139は、属性受付手段および第1選択手段の一例である。ランダムメンバー決定部141は、第2選択手段の一例である。ランダム率取得部135は、比率受付手段の一例である。傍聴者管理部153は、傍聴者受付手段の一例である。傍聴人数画像517は、人数画像の一例である。指定メンバー取得部137は、指定受付手段の一例である。メンバー画像表示部155は、動画表示手段の一例である。評価取得部161は、アイコン表示手段およびポイント管理手段の一例である。コメント画像表示部175は、コメント受付手段の一例である。評価取得部177は、順位決定手段の一例である。端末60は、第1端末の一例である。端末80は、第2端末の一例である。
【符号の説明】
【0114】
1…会議管理システム、10…会議管理装置、30…端末、111…ユーザ情報取得部、133…構成率取得部、135…ランダム率取得部、139…属性メンバー決定部、141…ランダムメンバー決定部

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8