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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-19
(45)【発行日】2024-12-27
(54)【発明の名称】エコバッグ
(51)【国際特許分類】
   A45C 7/00 20060101AFI20241220BHJP
【FI】
A45C7/00 H
A45C7/00 Q
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021016703
(22)【出願日】2021-02-04
(65)【公開番号】P2022119516
(43)【公開日】2022-08-17
【審査請求日】2024-02-05
(73)【特許権者】
【識別番号】520164770
【氏名又は名称】長谷川 耕三
(74)【代理人】
【識別番号】100125265
【弁理士】
【氏名又は名称】貝塚 亮平
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 耕三
【審査官】高橋 祐介
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-237421(JP,A)
【文献】特表2020-530791(JP,A)
【文献】登録実用新案第3183969(JP,U)
【文献】実開昭50-002704(JP,U)
【文献】実開昭60-167750(JP,U)
【文献】特開2014-113420(JP,A)
【文献】登録実用新案第3142428(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45C 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面に開口が形成され且つ該開口に連通する内部空間に物品を収納可能な収納部と、一対の把持部と、を備え、
該収納部は、底面と該底面に連続する複数の側面とを有し且つ前記底面上に前記側面のうち互いに対向する一対の側面を重ね合わせて平面状に折り畳み可能に形成され、
前記底面と前記一対の側面それぞれには、該一対の側面を立ち上げた状態にて前記開口が開き且つ前記収納部が自立した状態を維持可能な自立維持部材が配置され、
前記自立維持部材は、弾性を有する環状の細片からなり、
前記底面と前記一対の側面それぞれに配置した前記自立維持部材を互いに重ね合わせた状態で、それらを一体に略8の字に捩じって折り畳むように構成し、
前記底面と前記一対の側面とは、布地を二層にしてなり且つ内側の層が開閉可能に形成され、当該二層の布地間に前記自立維持部材を出し入れ可能な構造であり、
前記一対の把持部のうち、一方の把持部は、前記一対の側面のうち一方の側面の上端辺の全体に連結され、他方の把持部は、前記一対の側面のうち他方の側面の上端辺の全体に連結されている
ことを特徴とするエコバッグ。
【請求項2】
前記一対の側面それぞれは、該一対の側面を立ち上げた状態にて前記底面側から前記開口側へ行くにしたがって次第に前記収納部の外側へ拡がるように設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載のエコバッグ。
【請求項3】
少なくとも前記一対の側面それぞれに、前記底面の各角部それぞれを側方から覆う補強布が設けられる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のエコバッグ。
【請求項4】
前記収納部は、前記開口側に補強布が設けられる
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のエコバッグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種小売店等で商品を購入したときに使用するエコバッグに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、環境問題への関心が高まり、購入した商品等の物品(本明細書では、以下、「物品」と言う)を持ち帰る際、繰り返し使用可能なエコバッグ(その他、「折り畳み式エコバッグ」とも呼ばれている)を消費者が持参するようになってきている。
【0003】
上記エコバッグは、物品を持ち運ぶとき以外は、小さく折り畳んで、例えば、衣服のポケットや鞄等に入れ、物品を持ち運ぶ際は、取り出して広げ、物品を収納して手に下げて持ち歩くものである。このようなエコバッグとしては、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。
【0004】
特許文献1に開示されたエコバッグは、上部に開口が形成され内部に物品を収納可能とする袋本体を備えている。袋本体の内側には、ポケットが設けられている。ポケットは、小さく折り畳んだ袋本体を収納可能に形成されている。このような従来技術によれば、袋本体を折り畳んでポケットに入れることにより小さくなるので嵩張らず、携帯し易くなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2008-23305号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記従来技術では、袋本体が比較的薄手の布地製であることから、袋本体が柔らかくなってしまい、エコバッグを載置面(例えば、小売店の荷物整理台等)に載置させたとき、袋本体の開口が開いた状態にてエコバッグを自立させ難くなっている。
【0007】
このように、開口が開いた状態にてエコバッグを自立させ難いと、使用者は、物品を収納しようとする際、手で開口を拡げつつ物品を収納しなければならず、物品の収納作業が煩雑になっていた。したがって、従来技術では、物品の収納作業に係る作業性が悪くなってしまうという問題点があった。
【0008】
その他、従来技術では、袋本体の底面が柔らかく形状が一定でないことから、安定して持ち運ぶ必要がある物品(例えば、寿司、ケーキのように、物品の配置や形状を保持しながら持ち運ぶ必要があるもの等)を持ち運び難くなってしまうという問題点があった。
【0009】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、折り畳んだ状態にて携帯し易くしつつ、物品の収納作業に係る作業性が従来技術よりも良好となるエコバッグを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(1)上記課題を解決するためになされた本発明のエコバッグは、上面に開口が形成され且つ該開口に連通する内部空間に物品を収納可能な収納部を備え、該収納部は、底面と該底面に連続する複数の側面とを有し且つ前記底面上に前記側面のうち互いに対向する一対の側面を重ね合わせて平面状に折り畳み可能に形成され、前記底面と前記一対の側面それぞれには、該一対の側面を立ち上げた状態にて前記開口が開き且つ前記収納部が自立した状態を維持可能な自立維持部材が配置されることを特徴とする。また、この場合、前記自立維持部材は、弾性を有する環状の細片からなり、前記底面と前記一対の側面それぞれに配置した前記自立維持部材を互いに重ね合わせた状態で、それらを一体に略8の字に捩じって折り畳むように構成することが好ましい。
【0011】
上記(1)のような特徴を有する本発明によれば、底面と一対の側面それぞれに、自立維持部材が配置されることにより、一対の側面それぞれを立ち上げた状態にて開口が開いた状態で収納部を自立させることができる。このように、開口が開いた状態で収納部を自立させることができることから、使用者は、物品を収納しようとする際、手で開口を拡げておくことなく物品を収納することができるため、物品を収納し易くなる。
【0012】
また、本発明によれば、底面上に一対の側面を重ね合わせて平面状に折り畳むことができるため、底面と一対の側面それぞれに自立維持部材が配置されていても(自立維持部材を三連にしていても)、自立維持部材が一連の場合と比べて、折り畳んだ状態のサイズに大きな差は無い。したがって、本発明によれば、底面と一対の側面それぞれに自立維持部材が配置されていても、嵩張らず、携帯し易くなっている。
【0013】
また、本発明によれば、底面と一対の側面それぞれの自立維持部材を重ねて、収納部を一度に折り畳む、又は、開くことができるので、物品の出し入れや、使用後の折り畳みが簡易になる。
【0014】
また、本発明によれば、底面に自立維持部材が配置されることにより、底面の形状が維持されるため、底面が柔らかく形状が一定でないような従来技術に比べ、安定して持ち運ぶ必要がある物品を持ち運び易くなる。
【0015】
(2)また、本発明のエコバッグは、上記(1)に記載の発明において、前記一対の側面それぞれは、該一対の側面を立ち上げた状態にて前記底面側から前記開口側へ行くにしたがって次第に前記収納部の外側へ拡がるように設けられていてもよい。
【0016】
上記(2)のような特徴を有する本発明によれば、一対の側面それぞれは、一対の側面を立ち上げた状態にて収納部の外側へ拡がるように設けられるため、一対の側面を立ち上げた状態では、一対の側面が収納部の内側へと倒れ難くなる。したがって、開口が開いた状態を維持し易くなる。
【0017】
(3)また、本発明のエコバッグは、上記(1)又は(2)に記載の発明において、少なくとも前記一対の側面それぞれに、前記底面の各角部それぞれを側方から覆う補強布が設けられていてもよい。
【0018】
上記(3)のような特徴を有する本発明によれば、補強布にて、底面と一対の側面それぞれが補強されることにより、収納部を自立させ易くなる。
【0019】
(4)また、本発明のエコバッグは、上記(1)、(2)又は(3)に記載の発明において、前記収納部は、前記開口側に補強布が設けられていてもよい。
【0020】
上記(4)のような特徴を有する本発明によれば、開口側に補強布が設けられることにより、一対の側面が安定して自立し、且つ、開口が開いた状態を容易に維持し易くなる。
【0021】
(5)また、本発明のエコバッグは、上記(1)、(2)、(3)又は(4)に記載の発明において、前記底面と、前記一対の側面それぞれとは、前記自立維持部材が着脱自在に形成されていてもよい。
【0022】
上記(5)のような特徴を有する本発明によれば、自立維持部材が底面と一対の側面それぞれに対し着脱自在であることにより、底面と一対の側面それぞれから自立維持部材を取り外し、エコバッグを洗濯することができる。したがって、各種物品を収納するエコバッグを清潔にすることができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、エコバッグを折り畳んだ状態にて携帯し易くしつつ、物品の収納作業に係る作業性を従来技術よりも良好なものとすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明に係るエコバッグの実施例を示す正面図である。
図2図1に図示するエコバッグの側面(左側面)図である。
図3図1におけるA-A間断面図である。
図4】エコバッグの折り畳み方法について説明するためのエコバッグの正面図である。
図5図4に続く図(自立維持部材のみを図示した図)であり、(a)は重なり合った自立維持部材を捩る前の状態を示す図、(b)は重なり合った自立維持部材を8の字状に捩った状態を示す図、(c)及び(d)は重なり合った自立維持部材を、さらに小さく折り畳んだ状態を示す図、(e)は重なり合った自立維持部材を略真円状にした状態を示す図である。
図6】折り畳んだエコバッグを収納袋に収納する図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図1図6を参照しながら、本発明に係るエコバッグの実施例について説明する。
【実施例1】
【0026】
図1は本発明に係るエコバッグの実施例を示す正面図、図2図1に図示するエコバッグの側面(左側面)図、図3図1におけるA-A間断面図、図4はエコバッグの折り畳み方法について説明するためのエコバッグの正面図、図5図4に続く図(自立維持部材のみを図示した図)であり、(a)は重なり合った自立維持部材を捩る前の状態を示す図、(b)は重なり合った自立維持部材を8の字状に捩った状態を示す図、(c)及び(d)は重なり合った自立維持部材を、さらに小さく折り畳んだ状態を示す図、(e)は重なり合った自立維持部材を略真円状にした状態を示す図、図6は折り畳んだエコバッグを収納袋に収納する図である。なお、図中の矢印は、上下方向、左右方向、及び、前後方向を、それぞれ示している(矢印の方向は一例であるものとする)。
【0027】
図1図3において、引用符号1は、本発明に係るエコバッグの実施例を示している。エコバッグ1は、布地製のものであり、図1に図示するように、収納部2と、一対の把持部3と、を備えている。以下、エコバッグ1の各構成について説明する。
【0028】
まず、収納部2について説明する。
図1図3に図示する収納部2は、エコバッグ1の本体を構成し、物品を収納する部分である。収納部2は、収納部本体4と、複数(本実施例では、3つ)の自立維持部材5と、第一補強布6と、第二補強布7と、を備えている。
【0029】
図1に図示する収納部本体4は、上面に開口8を有する略箱状に形成されている。収納部本体4は、底面9と、前面10と、背面11(図2及び図3参照)と、左側面12と、右側面13と、を有するとともに、内部空間14を有している。内部空間14は、開口8に連通し物品を収納可能に形成されている。底面9と、左側面12と、右側面13それぞれには、自立維持部材5が配置されている。
【0030】
なお、前面10と、背面11と、左側面12と、右側面13とは、特許請求の範囲に記載される「複数の側面」に相当するものである。また、左側面12と、右側面13とは、特許請求の範囲に記載される「一対の側面」に相当するものである。
【0031】
収納部2(収納部本体4)は、底面9上に左側面12と右側面13とを重ね合わせて平面状に折り畳み可能に形成されている。左側面12と、右側面13とは、図1に図示するように、左側面12と右側面13とを立ち上げた状態にて底面9側から開口8側へ行くにしたがって次第に収納部2の外側へ拡がるように設けられている。
【0032】
底面9と、左側面12と、右側面13とは、自立維持部材5が着脱自在に形成されている。自立維持部材5が着脱自在な構造についての詳細な説明や図示は省略するが、例えば、底面9と、左側面12と、右側面13とは、布地を二層にしてなり且つ内側の層が開閉可能に形成され、上記布地間に自立維持部材5を出し入れ可能な構造であるものとする(その他、例えば、底面9、左側面12、右側面13それぞれに自立維持部材5を収容可能に形成されたポケットを設ける構造を採用してもよいものとする)。
【0033】
図1図3に図示する自立維持部材5は、平面視したとき環状(長円状)のワイヤーからなるものである。この自立維持部材5は、弾性を有する金属製の環状の細片で、屈曲自在であり、屈曲させた後、屈曲前の状態に復帰可能な部材である。自立維持部材5は、左側面12と右側面13とを立ち上げた状態にて開口8が開き且つ収納部2が図示しない載置面(例えば、小売店の荷物整理台)上に自立した状態を維持可能に形成されている。なお、自立維持部材5は、弾性を有し屈曲自在な環状の細片であれば、その材質は金属製には限らず、合成樹脂製など他の材質であってもよい。
【0034】
自立維持部材5は、この長手方向の幅と短手方向の幅とが、底面9、左側面12、右側面13それぞれの長手方向の幅と短手方向の幅と略同等となるように形成されている。自立維持部材5が、底面9、左側面12、右側面13それぞれに配置されることにより、底面9、左側面12、右側面13それぞれの平面的な形状が維持される。
【0035】
図1に図示する第一補強布6と、第二補強布7とは、収納部本体4を形成する布地よりも厚手で且つ剛性を有する布地にて形成されている。第一補強布6と、第二補強布7とは、特許請求の範囲に記載される「補強布」に相当するものである。第一補強布6は、開口8側に設けられている。第一補強布6は、本実施例では、前面10と背面11それぞれの外面に設けられている。第二補強布7は、底面9側に設けられている。第二補強布7は、本実施例では、左側面12と右側面13それぞれの外面に、底面9の各角部それぞれを側方から覆うように設けられている。
【0036】
つぎに、一対の把持部3について説明する。
図1に図示する一対の把持部3は、エコバッグ1(収納部2)に物品を収納し持ち運ぶ際、使用者が把持する部分である。本実施例では、一対の把持部3のうち、一方の把持部3は、収納部2の左端に配置され、他方の把持部3は、収納部2の端に配置されている。把持部3は、一端が前面10に連続するとともに他端が背面11に連続するように形成されている。
【0037】
つぎに、本発明に係るエコバッグ1の折り畳み方法について説明する。
まず、収納部2を自立させた状態(図1参照)において、図4に図示するように、左側面12を矢印Bの指示する方向に倒すとともに右側面13を矢印Cの指示する方向に倒すことにより、底面9上に左側面12と右側面13とを重ね合わせて平面状に折り畳む。上記折り畳んだ状態において、底面9、左側面12、右側面13それぞれに配置された自立維持部材5が重なり合うようになる。
【0038】
しかる後、図5(a)に図示するように、重なり合った自立維持部材5の長手方向の一端と他端とを、それぞれ、矢印D、及び、矢印Eの指示するように捩ることにより、重なり合った自立維持部材5を略8の字状に捩った状態にする(図5(b)参照)。しかる後、重なり合った自立維持部材5を、さらに小さく折り畳み(図5(c)及び図5(d)参照)、略真円状にする(図5(e)参照)。なお、図5では重なり合った複数(3本)の自立維持部材5の記載を省略して1本のみを示している。
【0039】
図6に図示するように、折り畳まれたエコバッグ1は、矢印Fの指示するように、別体の収納袋15に収納する。その他、特に図示しないが、例えば、収納部本体4の内面に収納ポケットを一体に設け、この収納ポケットに折り畳まれたエコバッグ1を収納するようにしてもよいものとする。以上により、エコバッグ1の折り畳みが完了する。なお、図6では、エコバッグ1の本体を構成する自立維持部材5の周囲の布地の図示は概略的な記載としている。
【0040】
なお、折り畳まれたエコバッグ1を使用する場合は、エコバッグ1を拡げると、自立維持部材5が屈曲まえの形状(長円形)に復帰する。しかる後、左側面12と右側面13とを立ち上げる。
【0041】
以上の本実施例によれば、底面9、左側面12、右側面13それぞれに自立維持部材5が配置されることにより、左側面12と右側面13とを立ち上げた状態にて開口8が開いた状態で収納部2を自立させることができる。このように、開口8が開いた状態で収納部2を自立させることができることから、使用者は、物品を収納しようとする際、手で開口8を拡げておくことなく物品を収納することができるため、物品を収納し易くなる。
【0042】
また、本実施例によれば、底面9上に左側面12と右側面13とを重ね合わせて平面状に折り畳むことができるため、底面9、左側面12、右側面13それぞれに自立維持部材5が配置されていても(自立維持部材5を三連にしていても)、自立維持部材5が一連の場合と比べて、折り畳んだ状態のサイズに大きな差は無い。したがって、本実施例によれば、底面9、左側面12、右側面13それぞれに自立維持部材5が配置されていても、嵩張らず、携帯し易くなっている。
【0043】
また、本実施例によれば、底面9、左側面12、右側面13それぞれの自立維持部材5を重ねて、収納部2を一度に折り畳む、又は、開くことができるので、物品の出し入れや、使用後の折り畳みが簡易になる。
【0044】
また、本実施例によれば、底面9に自立維持部材5が配置されることにより、底面9の形状が維持されるため、底面が柔らかく形状が一定でないような従来技術に比べ、安定して持ち運ぶ必要がある物品(例えば、寿司、ケーキのように、物品の配置や形状を保持しながら持ち運ぶ必要があるもの等)を持ち運び易くなる。
【0045】
また、本実施例によれば、左側面12と右側面13とは、左側面12と右側面13とを立ち上げた状態にて収納部2の外側へ拡がるように設けられるため、左側面12と右側面13とを立ち上げた状態では、左側面12と右側面13とが収納部2の内側へと倒れ難くなる。したがって、開口8が開いた状態を維持し易くなる。
【0046】
また、本実施例によれば、第二補強布7にて、底面9、左側面12、右側面13それぞれが補強されることにより、収納部2を自立させ易くなる。
【0047】
また、本実施例によれば、開口8側に第一補強布6が設けられることにより、左側面12と右側面13とが安定して自立し、且つ、開口8が開いた状態を容易に維持し易くなる。
【0048】
また、本実施例によれば、自立維持部材5が底面9、左側面12、右側面13それぞれに対し着脱自在であることにより、底面9、左側面12、右側面13それぞれから自立維持部材5を取り外し、エコバッグ1を洗濯することができる。したがって、各種物品を収納するエコバッグ1を清潔にすることができる。
【0049】
つぎに、本実施例の効果について説明する。
以上、図1図6を参照しながら説明してきたように、本実施例によれば、エコバッグ1を折り畳んだ状態にて携帯し易くしつつ、物品の収納作業に係る作業性を従来技術よりも良好なものとすることができるという効果を奏する。
【0050】
この他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
【符号の説明】
【0051】
1…エコバッグ
2…収納部
3…把持部
4…収納部本体
5…自立維持部材
6…第一補強布
7…第二補強布
8…開口
9…底面
10…前面
11…背面
12…左側面
13…右側面
14…内部空間
15…収納袋
図1
図2
図3
図4
図5
図6