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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-19
(45)【発行日】2024-12-27
(54)【発明の名称】口腔内吸引装置
(51)【国際特許分類】
   A61C 17/06 20060101AFI20241220BHJP
   A61C 17/08 20060101ALI20241220BHJP
   A61C 1/08 20060101ALI20241220BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20241220BHJP
   F21S 4/10 20160101ALI20241220BHJP
   F21W 131/20 20060101ALN20241220BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20241220BHJP
【FI】
A61C17/06 Z
A61C17/06 B
A61C17/08
A61C1/08 L
F21S2/00 610
F21S4/10
F21W131:20
F21Y115:10
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2024529019
(86)(22)【出願日】2023-06-20
(86)【国際出願番号】 JP2023022689
(87)【国際公開番号】W WO2023248998
(87)【国際公開日】2023-12-28
【審査請求日】2024-08-01
(31)【優先権主張番号】P 2022109332
(32)【優先日】2022-06-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2022130282
(32)【優先日】2022-08-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2022162788
(32)【優先日】2022-09-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】396017899
【氏名又は名称】宇治 英世
(74)【代理人】
【識別番号】100095267
【弁理士】
【氏名又は名称】小島 高城郎
(74)【代理人】
【識別番号】100124176
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 典子
(74)【代理人】
【識別番号】100224269
【弁理士】
【氏名又は名称】小島 佑太
(72)【発明者】
【氏名】宇治 英世
【審査官】沼田 規好
(56)【参考文献】
【文献】実開昭55-027524(JP,U)
【文献】特開2014-012043(JP,A)
【文献】特許第7075161(JP,B1)
【文献】登録実用新案第3178976(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2020/0390532(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61C 17/06
A61C 17/08
A61C 1/08
F21S 2/00
F21S 4/10
F21W 131/20
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
口腔内吸引装置であって、
吸引源に接続されたバキュームホースと、
前記バキュームホースの先端に接続可能な基端及び吸引口である先端を具備する管体を備えるバキュームチップと、
前記バキュームチップの管体外面上、管体内面上、管壁内、又はそれらを組み合わせた箇所に設けられ、前記バキュームチップの長手方向に沿って延在し前記バキュームチップの基端側に開口部を備える袋状の光源ホルダと、
口腔内の照明としての光源と、
前記光源に接続された電力供給用の導線と、を有し、
前記光源ホルダの先端が、前記バキュームチップの前記吸引口から突出していないこと、及び、
少なくとも口腔内に挿入され得る範囲を含む前記導線の一部及び前記光源が、前記開口部から前記光源ホルダに出し入れ可能に収容されることを特徴とする口腔内吸引装置。
【請求項2】
前記バキュームチップの管体外面上に1つ以上の前記光源ホルダが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の口腔内吸引装置。
【請求項3】
前記バキュームチップの前記光源ホルダの少なくとも1つが、前記開口部近傍で、前記バキュームチップの管体外面から離れるように延在する分岐部を備えることを特徴とする請求項2に記載の口腔内吸引装置。
【請求項4】
前記光源ホルダがバキュームチップの外周面に嵌合するC形状のホルダクリップを備えることを特徴とする請求項2に記載の口腔内吸引装置。
【請求項5】
前記バキュームチップとそこに位置づけた前記光源ホルダとを巻き囲む略C形状のホルダクリップをさらに有することを特徴とする請求項2に記載の口腔内吸引装置。
【請求項6】
前記光源ホルダの前記開口部に弁が設けられていることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の口腔内吸引装置。
【請求項7】
前記バキュームホースの先端近傍に設けられたホース側電極と、
前記光源ホルダの開口部に設けられた前記ホース側電極から電力を受け取るためのチップ側電極と、をさらに有し、
前記導線が、電源と前記ホース側電極を電気的に接続する第1導線と、前記光源と前記チップ側電極を電気的に接続する第2導線とから構成されること、
前記光源ホルダに出し入れされる前記導線の一部が前記第2導線であること、及び、
前記バキュームチップと前記バキュームホースとの間の接続が完了した状態において、前記チップ側電極及び前記ホース側電極が、相互に接触及び導通するように位置することを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の口腔内吸引装置。
【請求項8】
前記バキュームホースの先端に接続可能な基端及び前記バキュームチップの基端に接続可能な先端を具備する管体を備えるアタッチメントをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の口腔内吸引装置。
【請求項9】
前記バキュームチップの管体外面上に1つ以上の前記光源ホルダが設けられていることを特徴とする請求項8に記載の口腔内吸引装置。
【請求項10】
前記バキュームチップの前記光源ホルダの少なくとも1つが、前記開口部近傍で、前記バキュームチップの管体外面から離れるように延在する分岐部を備えることを特徴とする請求項9に記載の口腔内吸引装置。
【請求項11】
前記光源ホルダがバキュームチップの外周面に嵌合するC形状のホルダクリップを備え、前記ホルダクリップを前記バキュームチップに嵌め込むことにより、前記光源ホルダが前記バキュームチップの外周面上に設けられることを特徴とする請求項9に記載の口腔内吸引装置。
【請求項12】
前記バキュームチップ及びそこに位置づけた前記光源ホルダで形成される外枠と嵌合する環状の一部を切り欠いた形状を内枠に具備するホルダクリップと、を有し、
その切り欠いた箇所から、前記光源ホルダ及び前記バキュームチップを嵌め込むことで、前記光源ホルダが前記バキュームチップの外周面上に設けられることを特徴とする請求項9に記載の口腔内吸引装置。
【請求項13】
前記光源ホルダの前記開口部に弁が設けられていることを特徴とする請求項8~10のいずれかに記載の口腔内吸引装置。
【請求項14】
前記アタッチメントの先端近傍に設けられたアタッチメント側電極と、
前記光源ホルダの開口部に設けられた前記アタッチメント側電極から電力を受け取るためのチップ側電極と、をさらに有し、
前記導線が、電源と前記アタッチメント側電極を電気的に接続する第1導線と、前記光源と前記チップ側電極を電力的に接続する第2導線から構成されること、
前記光源ホルダに出し入れされる前記導線の一部が前記第2導線であること、及び、
前記バキュームチップと前記アタッチメントとの間の接続が完了した状態において、前記チップ側電極及び前記アタッチメント側電極が、相互に接触及び導通するように位置することを特徴とする請求項8~10のいずれかに記載の口腔内吸引装置。
【請求項15】
前記光源及び前記導線が配置された板状のシートをさらに有し、
前記光源ホルダが前記シートを嵌挿可能な袋状であることを特徴とする請求項1又は8に記載の口腔内吸引装置。
【請求項16】
前記光源及び前記導線が配置された板状のシートをさらに有し、
前記シートが、そこに配置された前記導線とケーブルを介して結線されたプラグを備えること、
前記バキュームホースが、前記プラグを差し込み可能なプラグ受けを備えること、及び、
前記光源ホルダが前記シートを嵌挿可能な袋状であることを特徴とする請求項1に記載の口腔内吸引装置。
【請求項17】
前記光源及び前記導線が配置された板状のシートをさらに有し、
前記シートが、そこに配置された前記導線とケーブルを介して結線されたプラグを備えること、
前記アタッチメントが、前記プラグを差し込み可能なプラグ受けを備えること、及び、
前記光源ホルダが前記シートを嵌挿可能な袋状であることを特徴とする請求項8に記載の口腔内吸引装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バキュームチップを有する口腔内吸引装置に関する。
【背景技術】
【0002】
歯科では、バキュームホースの先端に吸引具を装着して口腔内の不要物を吸引して除去する吸引装置が用いられている。主な先端吸引具は、専ら液体(唾液、血液または水分)のみを吸引する排唾管と、液体及び固体(口腔内に脱落した歯や金属の欠片等)の両方を吸引できるバキュームチップである。
この口腔内吸引装置において、実用的な照明機能を有することが求められる。一般的な無影灯を用いる場合、口腔という狭い空間に歯科医が持つ切削用ハンドピースやミラー、またはアシスタントが持つ吸引用のバキュームチップが入ると影ができるため、切削用ハンドピースやバキュームチップを避けるように患部を照らさなければならず、患者の口の角度が少しでも変わるとその都度角度を調整する必要があった。特に上顎の臼歯部の遠心頬側や近心頬側根の根管口には無影灯の光が届きにくいという実情があった。
そこで、一般的な無影灯に代わる照明機能を有する口腔内装置に係る発明がなされてきた(特許文献1~4参照)。
【0003】
特許文献1~3は、バキュームチップの基端まで光ファイバ等で誘導された光を、バキュームチップに設けられた導光部材によって、口腔内まで誘導する方法が開示されている。しかし、光ファイバを用いることや、導光部材を設けることが、開発費用の増大につながる。そのため、開発コストを下げるための構造に関する選択肢として、口腔内に挿入されるバキュームチップの部分に、電源と導線で接続された1つ以上の光源を設置することが考えられる。
【0004】
一方、口腔内は、数百種類以上の種類の細菌が生息し、病気を引き起こす様々な菌が生息、繁殖するため、歯科治療においては、口腔内吸引装置の患者の口腔内に入る部位は、着脱可能とし、滅菌処理、または新品との交換が可能であることも求められる。さらには、光源や配線自体をバキュームチップから取り外すこともできれば、バキュームチップを洗浄する際に、光源や電気的接続箇所や導線の耐水性や耐熱性を考慮する必要もなくなる。他方で光源や配線自体の水や熱を用いた洗浄を想定しない場合には、それらに口腔内の唾液等が付かない設計であることが求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】米国特許第5931670号公報
【文献】特表2002-506676号公報
【文献】特開2005-177143号公報
【文献】特表第2010-514532号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、口腔内に挿入される口腔内吸引装置のバキュームチップ側に、光源と光源に接続された導線の一部とを含む光源部を着脱可能に設置することのできる口腔内吸引装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明は以下の構成を有する。
1)本発明の態様は、
口腔内吸引装置であって、
吸引源に接続されたバキュームホースと、
前記バキュームホースの先端に接続可能な基端及び吸引口である先端を具備する管体を備えるバキュームチップと、
前記バキュームチップの管体外面上、管体内面上、管壁内、又はそれらを組み合わせた箇所に設けられ、前記バキュームチップの長手方向に沿って延在し前記バキュームチップの基端側に開口部を備える袋状の光源ホルダと、
口腔内の照明としての光源と、
前記光源に接続された電力供給用の導線と、を有し、
前記光源ホルダの先端が、前記バキュームチップの前記吸引口から突出していないこと、及び、
少なくとも口腔内に挿入され得る範囲を含む前記導線の一部及び前記光源が、前記開口部から前記光源ホルダに出し入れ可能に収容されることを特徴とする。
2)上記態様において、
前記バキュームチップの管体外面上に1つ以上の前記光源ホルダが設けられていることを特徴とする。
3)上記態様において、
前記バキュームチップの前記光源ホルダの少なくとも1つが、前記開口部近傍で、前記バキュームチップの管体外面から離れるように延在する分岐部を備えることを特徴とする。
4)上記態様において、
前記光源ホルダがバキュームチップの外周面に嵌合するC形状のホルダクリップを備えることを特徴とする。
5)上記態様において、
前記バキュームチップとそこに位置づけた前記光源ホルダとを巻き囲む略C形状のホルダクリップをさらに有することを特徴とする。
6)上記態様において、
前記光源ホルダの前記開口部に弁が設けられていることを特徴とする。
7)上記態様において、
前記バキュームホースの先端近傍に設けられたホース側電極と、
前記光源ホルダの開口部に設けられた前記ホース側電極から電力を受け取るためのチップ側電極と、をさらに有し、
前記導線が、電源と前記ホース側電極を電気的に接続する第1導線と、前記光源と前記チップ側電極を電気的に接続する第2導線とから構成されること、
前記光源ホルダに出し入れされる前記導線の一部が前記第2導線であること、及び、
前記バキュームチップと前記バキュームホースとの間の接続が完了した状態において、前記チップ側電極及び前記ホース側電極が、相互に接触及び導通するように位置することを特徴とする。
8)上記態様において、
前記バキュームホースの先端に接続可能な基端及び前記バキュームチップの基端に接続可能な先端を具備する管体を備えるアタッチメントをさらに備えることを特徴とする。
9)上記態様において、
前記バキュームチップの管体外面上に1つ以上の前記光源ホルダが設けられていることを特徴とする。
10)上記態様において、
前記バキュームチップの前記光源ホルダの少なくとも1つが、前記開口部近傍で、前記バキュームチップの管体外面から離れるように延在する分岐部を備えることを特徴とする。
11)上記態様において、
前記光源ホルダがバキュームチップの外周面に嵌合するC形状のホルダクリップを備え、前記ホルダクリップを前記バキュームチップに嵌め込むことにより、前記光源ホルダが前記バキュームチップの外周面上に設けられることを特徴とする。
12)上記態様において、
前記バキュームチップ及びそこに位置づけた前記光源ホルダで形成される外枠と嵌合する環状の一部を切り欠いた形状を内枠に具備するホルダクリップと、を有し、
その切り欠いた箇所から、前記光源ホルダ及び前記バキュームチップを嵌め込むことで、前記光源ホルダが前記バキュームチップの外周面上に設けられることを特徴とする。
13)上記態様において、
前記光源ホルダの前記開口部に弁が設けられていることを特徴とする。
14)上記態様において、
前記アタッチメントの先端近傍に設けられたアタッチメント側電極と、
前記光源ホルダの開口部に設けられた前記アタッチメント側電極から電力を受け取るためのチップ側電極と、をさらに有し、
前記導線が、電源と前記アタッチメント側電極を電気的に接続する第1導線と、前記光源と前記チップ側電極を電力的に接続する第2導線から構成されること、
前記光源ホルダに出し入れされる前記導線の一部が前記第2導線であること、及び、
前記バキュームチップと前記アタッチメントとの間の接続が完了した状態において、前記チップ側電極及び前記アタッチメント側電極が、相互に接触及び導通するように位置することを特徴とする。
15)上記態様において、
前記光源及び前記導線が配置された板状のシートをさらに有し、
前記光源ホルダが前記シートを嵌挿可能な袋状であることを特徴とする。
16)上記態様において、
前記光源及び前記導線が配置された板状のシートをさらに有し、
前記シートが、そこに配置された前記導線とケーブルを介して結線されたプラグを備えること、
前記バキュームホースが、前記プラグを差し込み可能なプラグ受けを備えること、及び、
前記光源ホルダが前記シートを嵌挿可能な袋状であることを特徴とする。
17)上記態様において、
前記光源及び前記導線が配置された板状のシートをさらに有し、
前記シートが、そこに配置された前記導線とケーブルを介して結線されたプラグを備えること、
前記アタッチメントが、前記プラグを差し込み可能なプラグ受けを備えること、及び、
前記光源ホルダが前記シートを嵌挿可能な袋状であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る口腔内吸引装置の構造により、光源と前記光源に接続された導線の一部とを含む光源部を取り外した状態で、バキュームチップのみを洗浄することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】(a)は本発明における口腔内吸引装置の概略断面図を示す。(b)は各構成要素を分離した状態における概略断面図を示す。(c)は変形例における口腔内吸引装置の概略断面図を示す。(d)は各構成要素を分離した状態における概略断面図を示す。
図2】(a)は変形例における口腔内吸引装置の概略断面図を示す。(b)は各構成要素を分離した状態における概略断面図を示す。(c)は別の変形例における口腔内吸引装置の概略断面図を示す。(d)は各構成要素を分離した状態における概略断面図を示す。
図3】(a)は変形例における口腔内吸引装置の概略断面図を示す。(b)は各構成要素を分離した状態における概略断面図を示す。(c)は別の変形例における口腔内吸引装置の概略断面図を示す。(d)は各構成要素を分離した状態における概略断面図を示す。
図4】(a)は変形例における口腔内吸引装置の概略断面図を示す。(b)は各構成要素を分離した状態における概略断面図を示す。
図5】(a)は、ホース側電極とチップ側電極との接触構造を備える口腔内吸引装置の概略断面図である。(b)はバキュームホースからバキュームチップを取り外した状態における概略断面図である。(c)はバキュームチップから光源部を取り外した状態の概略断面図を示す。
図6】(a)(b)は図5(b)の領域Iを拡大した概略断面図である。(a)及び(b)は、それぞれ別の配線例を示した概略断面図である。
図7】ホース側電極とチップ側電極との接触構造に加え、制御部及び電池を備えた口腔内吸引装置の概略断面図である。
図8】(a)は、弁を備える口腔内吸引装置の概略断面図である。(b)は弁の例示的な形状を示す概略正面図である。(c)は(b)に示す弁に導線が通る様子を示した概略図である。(d)は弁の別の例示的な形状を示す概略正面図である。(e)は(d)に示す弁に導線が通る様子を示した概略図である。
図9】(a)は、光源ホルダのバキュームチップへの設置にホルダクリップを用いた様子を示す概略斜視図である。(b)はホルダクリップの装着前におけるバキュームチップ先端側からの視点における概略断面図である。(c)は別のホルダクリップを用いた様子を示す概略斜視図である。(d)(e)はホルダクリップの装着過程を示す(b)と同一視点における概略断面図である。
図10】(a)は、アタッチメントを有する別の実施形態における口腔内吸引装置の概略断面図である。(b)は各構成要素を分離した状態における概略断面図を示す。(c)は変形例における口腔内吸引装置の概略断面図を示す。(d)は各構成要素を分離した状態における概略断面図を示す。
図11】(a)は変形例における口腔内吸引装置の概略断面図を示す。(b)は各構成要素を分離した状態における概略断面図を示す。(c)は別の変形例における口腔内吸引装置の概略断面図を示す。(d)は各構成要素を分離した状態における概略断面図を示す。
図12】(a)は変形例における口腔内吸引装置の概略断面図を示す。(b)は各構成要素を分離した状態における概略断面図を示す。(c)は別の変形例における口腔内吸引装置の概略断面図を示す。(d)は各構成要素を分離した状態における概略断面図を示す。
図13】(a)は変形例における口腔内吸引装置の概略断面図を示す。(b)は各構成要素を分離した状態における概略断面図を示す。
図14】(a)は、アタッチメント側電極とチップ側電極との接触構造を備える口腔内吸引装置の概略断面図である。(b)はバキュームホースからアタッチメントを、アタッチメントからバキュームチップを取り外した状態における概略断面図を示す。(c)はバキュームチップから光源部を取り外した状態における概略断面図を示す。
図15】(a)は、シートが嵌挿される光源ホルダを有する口腔内吸引装置の概略断面図である。(b)は光源ホルダに嵌挿されるシートを示した概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施例を示した図面を参照して本発明の各実施形態を説明する。図面において、各実施形態における同じまたは類似する構成要素には、基本的に同じ符号を付している。また、別の実施形態において既に説明した同じまたは類似する構成要素については、説明を省略する場合がある。
【0011】
(1)第1の実施形態
第1の実施形態について、図1図9を用いて説明する。
図1は、口腔内吸引装置の概略断面図である。この断面は、バキュームチップ2及びバキュームホース1をそれらの長手方向に沿ってほぼ半分に割ったときに現れる縦断面である(以下の類似の図においても同じ)。
以下、バキュームチップ2については、バキュームホース1との接続側の端近傍を「基端」と称し、その反対側の端近傍を「先端」と称する。バキュームホース1については、吸引源側の端近傍を「基端」とし、バキュームチップ2との接続側の端近傍を「先端」と称する(以下の実施形態についても同じ)。
【0012】
図1を用いて、本発明の口腔内吸引装置の基本構成について説明する。口腔内吸引装置は、硬質の管体を有するバキュームチップ2と、フレキシブルなバキュームホース1とを有する。バキュームホース1の基端は、排気ポンプ等の吸引源(図示せず)に接続される。接続されたバキュームチップ2及びバキュームホース1の管体内部が吸引物の通路となる。
一般的なバキュームチップ2の材料は、例えばポリプロピレンなどのプラスチック、または金属である。バキュームホース1の材料は、例えば軟質塩化ビニル、シリコーンゴム、ポリウレタン樹脂などである。
【0013】
図1(a)に示すように、バキュームホース1の先端に、バキュームチップ2の基端を差し込むことで、バキュームホース1とバキュームチップ2が接続される。その差し込みで生じたバキュームチップ2とバキュームホース1との所定の長さ(例えば1~2cm)の重なりをジョイント部Jとする。
図1(a)に示すように、バキュームチップ2のバキュームホース1内への差し込みの終点は、バキュームホース1内面に設けられた突起であるストッパー13であってもよい。一定の長さで差し込みが止まるように、バキュームチップ2の内径及びバキュームチップ2の外径を設計してもよい。バキュームチップ2とバキュームホース1とが接続された状態において、それらの接触面の摩擦力によって、容易に分離されないようになっていることが望ましい。
この差し込みにより、互いの内部空間が連通する。バキュームチップ2の先端に吸引口41がある。操作者は、バキュームチップ2の基端付近を手で持ち、バキュームチップ2を口腔内で動かして吸引を行う。
【0014】
図1の例では、バキュームチップ2の管体が、基端から先端にかけて部分的に湾曲する。バキュームチップ2の基端から先端までのおおよその長さは、例えば10~15cmである。バキュームチップ2は、全体的に湾曲した管体、直線状の管体、または、途中で90°または鈍角で屈曲した管体とすることもできる。管体の長手方向に垂直な断面形状は、通常、略円形または略楕円形である。
【0015】
図示の例では、吸引口41は、管体の先端を、長手方向に対して斜めに切り欠いた形状を有する。バキュームチップ2は、通常、吸引口41が向いた側を吸引対象物に向けて使用する。そのため、吸引口41が向いた側の凸湾曲面が作業面45であり、その反対側の凹湾曲面が非作業面46となる。別の例として、吸引口41にゴム製チップを装着することもある。
以下にて、図1(a)の視点において上方向を作業面側と呼び、下方向を非作業面側と呼ぶ。
【0016】
本発明の口腔内吸引装置は、バキュームチップ2に、口腔内の照明としての光源7を設置して使用される。特に作業面45及び/又は吸引口41の周囲が照らされることが好ましい。しかしながら、照明範囲は、これに限られず、非作業面側を含むバキュームチップ2の全周囲が照らされるように構成することもできる。
光源7は、主に発光ダイオード(LED)である。LEDのように素子自体の発熱が小さいものが好ましい。
図1(a)に示すように、光源7は、電源PSと電気的に接続された電力供給用の導線8で接続されている。
1つの導線に接続される光源7は1つ又は複数である。口腔内での作業の照明として足りる光度又は個数の光源7が設けられることが好ましい。
各図面において1本の導線8で図示されている場合であっても、実際には正極側の導線と負極側の導線を含む。
【0017】
本発明の口腔内吸引装置は、光源7を設置するための光源ホルダ4を有する。光源ホルダ4の形状は、バキュームチップ2の長手方向に沿って延在しバキュームチップ2の基端側の一端が開口した袋状になっている。この開口した部分を開口部5とする。また、少なくとも光源7近傍で光源ホルダ4が透光性の素材で構成されていなければならないが、全体が透光性の素材でもよい。バキュームチップ2が透光性の素材であるならば、バキュームチップ2と同一素材であることが好ましい。光源ホルダ4は、例えばポリプロピレンなどのプラスチックの素材である。
【0018】
管壁内42に光源ホルダ4を設ける場合には、バキュームチップ2の作製時において、例えば加工成形する際に一体的に形成される。
管体外面43上、又は管体内面44上に光源ホルダ4を設ける場合には、光源ホルダ4は、バキュームチップ2の作製時において、一体的に形成されてもよいし、又は別々に作製し、後からバキュームチップ2に設置してもよい。
【0019】
光源ホルダ4の設置される場所は、図1に示すようにバキュームチップ2の管体外面43上であってもよく、図2(a)(b)に示すように管体内面44上であってもよく、図3(a)(b)に示すように管壁内42であってもよい、又は図2(c)(d)、図3(c)(d)、図4に示すように、それらを組み合わせた箇所であってもよい。
少なくとも1つの光源ホルダ4が、管体外面43上に、とりわけ作業面側に設置されることが好ましい。
【0020】
以上が、本実施形態に共通する口腔内吸引装置の基本構成であるが、以下にて、図1図4を参照してさらに詳細に説明する。
【0021】
図1(a)では光源ホルダ4がバキュームチップ2の管体外面43上の作業面45上の1箇所に設けられているが、管体外面43の別の位置に設けてもよい。
【0022】
光源7及び光源7に接続された導線8の一部が、光源ホルダ4の開口部5から差し込まれることで、図1(a)の状態となる。以下では、光源ホルダ4に差し込まれる光源7及び光源7に接続された導線8の一部を光源部9と称する。
光源ホルダ4から光源部9を引き抜くことで、図1(b)のように、光源部9を取り出すことができる。このように、光源ホルダ4は、開口部5から、光源部9を出し入れ可能な構造になっている。
【0023】
図1(c)では、2つの光源ホルダ4をバキュームチップ2に設けた変形例を示す。作業面45に設置された光源ホルダ4は、開口部5の近傍で、バキュームチップ2の管体外面43から離れるように延在する分岐部6を備える。分岐部6を備えることで光源ホルダ4がジョイント部Jにまで延在することを許容する。分岐部6がない場合には、光源ホルダ4がジョイント部Jにまで延在すると、バキュームホース1とバキュームチップ2との接続に際し、バキュームチップ2がストッパー13まで差し込まれる前に、バキュームホース1と光源ホルダ4が干渉することになる。
【0024】
図1(c)において、バキュームホース1の管壁内15には、導線8の通り道である空間が形成されている。バキュームホース1の外周面から管壁内15の空間に貫通する孔17、18が開口する。また、バキュームホース1は、筒状の突起であるホース分岐部16を有する。ホース分岐部16の内部と管壁内15の空間とが連通する。
【0025】
作業面45に設けられた光源ホルダ4の開口部5から出た導線8は、孔17を通り、バキュームホース1の管体の管壁内15の空間を通り、ホース分岐部16を通り、電源PSへと接続される。
【0026】
非作業面46に設けられた光源ホルダ4の開口5から出た導線8は、孔18を通り、バキュームホース1の管体の管壁内15の空間を長手方向に通り、さらに管壁内15を管体円周方向に沿って通り、ホース分岐部16を通り、電源PSへと接続される。2つの光源ホルダ4に設けられた導線8同士は、経路において重なった箇所で連結されていてもよい。
【0027】
本実施形態の変形例においても、図1(d)に示すように、バキュームホース1からバキュームチップ2を取り外すことで、バキュームチップ2から光源部9を取り外すことができる。
【0028】
図2(a)では、バキュームチップ2の管体内面44上に光源ホルダ4を2箇所設けた変形例を示す。作業面側の光源ホルダ4は、管体内面44上を先端側から基端側へ延在し、管壁を貫通し管体外面43へと抜け、管体外面43上から離れるように延在する分岐部6を備え、分岐部6の先端が開口部5となっている。
図2(a)に示すように、光源ホルダ4の設置される場所は作業面側や非作業面側にのみ設置されるものではなく、管体内面44上であればよい。
【0029】
非作業面側の光源ホルダ4は、管体内面44上を先端側から基端側へ延在し、管壁を貫通し管体外面43へと抜け、管体外面43上に開口部5を備える。
【0030】
本変形例では、各光源ホルダ4に設置される光源7が2つである例を示す。その光源7と電源PSを接続する導線8は、バキュームホース1の管壁内15とホース分岐部16内を通り配線される点は、図1(c)と同様であるため説明を省略する。
バキュームホース1からバキュームチップ2を取り外すことで、バキュームチップ2から光源部9も取り外すことができる(図2(b))。
【0031】
本変形例のように前記光源ホルダ4を設ける場合には、少なくとも光源7近傍で前記光源ホルダ4の素材が透光性であるのみならず、少なくとも光源7近傍で前記バキュームチップ2の素材が透光性であることを要する。この結果として、光源7の光が吸引対象周辺を照射可能になる。
【0032】
図2(c)では、管体外面43上及び管体内面44上に光源ホルダ4を設けた変形例を示す。管体外面43上の光源ホルダ4は図1(c)同様に分岐部6を備える。管体内面44上の光源ホルダ4は図2(a)同様に分岐部6を備える。本変形例では管体外面43上の光源ホルダ4に光源が5つ設置される例を示す。
光源部9は、光源ホルダ4から引き抜くことで取り外すことができる(図2(d))。
【0033】
図3(a)では、管壁内に2つの光源ホルダ4が設置された変形例を示す。それぞれの光源ホルダ4には1つずつ光源7が設けられる例を示す。作業面側の光源ホルダ4は、バキュームチップ2の先端側から基端側に延在し、管壁を貫通して、管体外面43から離れるように延在する分岐部6を備え、その分岐部6の先端に開口部5を備える。
【0034】
非作業面側の光源ホルダ4は、バキュームチップ2の先端側から基端側に延在し、管壁を貫通し管体外面43へと抜け、管体外面43上に開口部5を備える。
図3(a)に示すように、光源ホルダ4の設置される場所は作業面側や非作業面側にのみ設置されるものではなく、管壁内42であればよい。
光源部9は、光源ホルダ4から引き抜くことで取り外すことができる(図3(b))。
【0035】
図3(c)では、管体外面43上及び管壁内42に光源ホルダ4を設けた変形例を示す。管体外面43上の光源ホルダ4は図2(c)同様に分岐部6を備え、そこに設置される光源は2つである例を示す。
【0036】
管壁内42の光源ホルダ4は、先端側から延在し、バキュームチップの基端の縁面上に開口部5を備える。そこに設置される光源は1つである例を示す。光源7と電源PSを電気的に接続する導線8は、光源ホルダ4内から開口部5から出てバキュームホース1の管体内を通り、バキュームホースの管体内から管体外へと貫通する孔19を通り、管体外へと出て、電源へと接続される。
【0037】
バキュームホース1からバキュームチップ2を取り外すことで、バキュームチップ2から光源部9を取り外すことができる(図3(d))。
【0038】
図4(a)では、図1(a)同様に管体外面43上に光源ホルダ4を備え、図2(a)で示す非作業面側に設置された光源ホルダ4同様に、管体内面42上に光源ホルダ4を備え、かつ図3(a)で示す非作業面側に設置された光源ホルダ4同様に、管壁内42に光源ホルダ4を備える。
管体外面43上に設置される光源ホルダ4には4つの光源7、管壁内42に設置される光源ホルダ4及び管体内面44上に設置される光源ホルダ4にはそれぞれ2つの光源7が、設置される例を示す。
【0039】
管壁内面44上に設置される光源ホルダ4に設置される光源7と電源PSを接続する導線8は、開口部5から出て、孔18を通り、バキュームホース1の管体の管壁内15の空間を通り、さらに管壁内15を管体円周方向に沿って通り、ホース分岐部16を通り、電源PSへと接続される。別の光源ホルダ4に設けられた導線8同士は、経路において重なった箇所で連結されていてもよい。
【0040】
管体外面43上及び管壁内42に設置された光源ホルダ4のそれぞれの開口部5から出た導線は、孔17を通り、バキュームホース1の管体の管壁内15の空間を通り、ホース分岐部16を通り、電源PSへと接続される。それらの導線8は、経路において重なった箇所で連結されていてもよい。
バキュームホース1からバキュームチップ2を取り外すことで、バキュームチップ2から光源部9を取り外すことができる(図4(b))。
【0041】
本実施形態において、バキュームチップ2に設置された光源ホルダ4に設けられ光源7と電気的に接続された導線8と、バキュームホース1側に設けられ電源PSと電気的に接続された導線8とが、それぞれの電極を介して、接触又は分離可能に構成されていてもよい(図5)。
【0042】
図5(b)に示すように、口腔内吸引装置が、光源ホルダ4の開口部5にチップ側電極24を備え、バキュームホース1の先端側近傍にホース側電極14を備える。これらの電極14、24同士が、バキュームチップ2をバキュームホース1に接続した状態において、接触する(図5(a))。
電源PSとホース側電極14を電気的に接続する導線8を第1導線10と称し、光源7とチップ側電極24を電気的に接続する導線を第2導線20と称する。光源ホルダ4内に差し込まれる導線8の一部は第2導線20全体であり、図5(b)の例において光源部9は光源7と第2導線20から構成される。
バキュームチップ2とバキュームホース1との接続に際し、チップ側電極24がバキュームホース1の先端と干渉しないように、図1(c)同様に分岐部6を備える。
またホース側電極14がむき出しにならないように、接続ボックス51によってチップ側電極24との接触を妨げない範囲で、ホース側電極14が囲われていることが好ましい。
【0043】
図6(a)(b)は図5(b)の領域Iを拡大した概略断面図である。
正極及び負極からなるホース側電極14がプレート53上に設けられ、そのプレート53は、接続ボックス51と弾性体52を介して接続される。図6(a)の視点においてプレート53が左右にのみ動き、それ以外の方向の動きが接続ボックス51によって妨げられることが望ましい。そのように接続ボックス51とプレート53の大きさを設計する。プレート53が左右に滑らかに動作するように、プレート53と接続ボックス51の素材や形状を設計することが望ましい。またプレート53は非導電性の素材で構成される。
【0044】
チップ側電極24も同様に正極及び負極からなり、それらは開口部プレート23上に配置される。開口部プレート23は、開口部5を覆う又は嵌め込むことを可能とする形状を備える。開口部プレート23は開口部5に対して固定され、開口部プレート23上に配置されるチップ側電極24も固定されることが好ましい。開口部プレート23がねじ山又は溝を有し、開口部5が溝又はねじ山を有し、ねじ式で開口部プレート23を開口部5に設置してもよい。いずれの形状を備える場合であっても、図5(c)で示すように、開口部プレート23は、開口部5から取り外し可能になっていることを要する。この取り外しによって、光源部9を光源ホルダ4から取り出すことができる。
【0045】
開口部プレート23はプレート53と同様に、非導電性の素材で構成される。バキュームホース1とバキュームチップ2の接続が完了した状態において、チップ側電極24とホース側電極14の正極同士及び負極同士が接触及び導通するように、それぞれの電極14、24が、位置づけられる。この接触及び導通により、チップ側電極24ひいては光源7は、電源PSと電気的に接続されたホース側電極14から電力を受け取ることができる。
ホース側電極14が設置されるバキュームホース1の先端近傍とは、この接触及び導通が実現される位置ということになる。
【0046】
弾性体52は、バキュームホース1とバキュームチップ2の接続に多少のずれが生じた場合であっても、ホース側電極14とチップ側電極24との接触が維持できるように設けられる。そのため、バキュームホース1とバキュームチップ2の接続状態において、弾性体52が、一定の長さ分、縮むように、その長さが設計される。弾性体52によりプレート53がバキュームホース1の先端方向へ付勢されることで、ホース側電極14とチップ側電極24との接触が維持される。
【0047】
ホース側電極14の配線の例を図6(a)(b)で示す。図6(a)ではプレート53を貫通する態様でホース側電極14がプレート53に固定され、プレート53の弾性体52側にむき出しになったホース側電極14の面で第1導線10と接続される。その第1導線10はバキュームホース1の管壁内にできた空間を通り、図5(b)に示すようにホース分岐部16を通り、電源PSへと配線される。
【0048】
図6(b)では、導体である弾性体52を介して、導線8とホース側電極14とが接続される。この場合弾性体52と第1導線10とが接触することを回避できる。またホース側電極14の正極側と負極側それぞれに対して別の弾性体52が接続される。それらの弾性体52同士は接触しないように配置される。
プレート53とは反対側の弾性体の一端で接続された第1導線10は接続ボックス51の壁内の空間を通り、バキュームホース1の管壁内15の空間へと通り、電源PSへと配線される。接続ボックス51の壁内を通らずにバキュームホース1の管壁内15のみを通るように設計してもよい。
【0049】
ホース側電極14とチップ側電極24の周辺の配線以外は、これまでに説明した配線と共通するため、説明を省略する。
【0050】
本実施形態において、図7に示すように、本発明に係る口腔内吸引装置は、光源7の電源をオンオフするスイッチを含む制御部62をバキュームホース1の外面上に有していてもよい。制御部62が、周囲環境に対してむき出しとならないように、筐体61に収容される。制御部62は、照明の強度を調整する機能を有することもできる。
操作者がスイッチの操作部63を操作することで、電源のオンオフを切り替える。スイッチの操作部63はボタンタイプ、レバータイプ等、種々のものを設置できる。
【0051】
口腔内吸引装置は、上述したホース側電極14、チップ側電極24、接続ボックス51等を有さずに制御部62、筐体61、操作部63を有することもできる。いずれの構成であっても導線8及びそれに接続された光源7をバキュームチップ2に対して着脱可能である。
【0052】
本実施形態において、電源が電池又は充電池64であってもよい。電池又は充電池64は、小型であれば図7に示すように、筐体61に収容することもできる。電池又は充電池64が制御部の内部に組み込まれていてもよい。
充電池である場合には、筐体61の例えばバキュームホース1の基端側の面に充電ケーブルを差し込むためのソケット65を設けてもよい。例えばUSBなどのコネクタ71をソケット65に差し込むことによって、電源PSから充電池を充電することができるようになる。
【0053】
本実施形態において、口腔内吸引装置を使用中に唾液等が光源ホルダ4の開口部5に侵入しないように、光源ホルダ4の開口部5に弁81を設けることができる。
例えば、図8(a)に示すように、開口部5に弁81を設けることができ、その弁81の形状は、例えば図8(b)のように、複数枚の扇形の部分を円周上に配置することによって略円形とすることもできる。この場合図8(c)で示すように導線8はその弁の中心部を通ることができる。
【0054】
別の変形例では開口部5の大部分を一枚の弁81で覆い(図8(d))、一部の切り欠かれている部分を導線8が通るようにすることもできる(図8(e))。
【0055】
弁81自体は、光源7及び導線8の出し入れを考えて、柔らかい素材が好ましい。バキュームチップ2と同一素材でもよく、光源ホルダ4がバキュームチップ2と一体的に作製される場合には、弁81も一体的に作製されてもよい。
【0056】
図9を用いて、光源ホルダ4がバキュームチップ2と一体的に形成されていない場合における、光源ホルダ4の管体外面43上への取り付け方の例を説明する。典型的には、図9のようにバキュームチップ2を挟み込むホルダクリップ82、87を用いる。
【0057】
図9(b)は、バキュームチップ2の先端側から視たときの概略断面図である。
図9(b)のように、ホルダクリップ82は、バキュームチップ2の外周面に弾性的に嵌合するC形状を備え、光源ホルダ4と接合面86において接合されており、光源ホルダ4の一部として構成される。バキュームチップ2に嵌合するホルダクリップ82を弾性変形させてバキュームチップ2に嵌め込むことで、光源ホルダ4がバキュームチップ2に取り付けられる。取り付けられた状態を図9(a)に示す。
バキュームチップ2と嵌合するホルダクリップ82の内面は、バキュームチップ2の外面の曲率よりも大きくすることで、容易にホルダクリップ82がバキュームチップ2から外れないようにすることができる。
【0058】
図9(d)(e)で示すホルダクリップ87は、図9(b)のホルダクリップ82と異なり、光源ホルダ4との接合面86を持たず、光源ホルダ4及びバキュームチップ2をまとめてホルダクリップ87により挟み込む構造である。そのために、ホルダクリップ87は、バキュームチップ2とそこに位置づけた光源ホルダ4とを巻き囲む略C形状を具備する。
例えば、図9(d)のようにまず光源ホルダ4をホルダクリップ87の内側に嵌め込み、続いて図9(e)のようにバキュームチップ2をホルダクリップ87の内側に嵌め込むことで、光源ホルダ4がバキュームチップ2の外周面上に固定されて設けられる。光源ホルダ4がバキュームチップ2に取り付けられた状態を図9(c)に示す。
【0059】
図9(b)のホルダクリップ82同様に、図9(d)のホルダクリップ87においても、バキュームチップ2と接する方向に閉じようとする弾性力によって容易にバキュームチップ2からホルダクリップ87が外れないように、ホルダクリップ87の形状が設計される。
【0060】
光源ホルダ4のバキュームチップ2への取り付けは、ホルダクリップ87に限らず、例えば図9(c)のホルダクリップ87を粘着力のあるホルダテープ85に替えて、バキュームチップ2と光源ホルダ4をまとめてシーリングしてもよい。
光源ホルダ4がバキュームチップ2と一体的に形成されていない場合に、管体内面44上に光源ホルダ4を取り付ける際にも、ホルダテープ85を用いて、光源ホルダ4を管体内面44上に固定してもよい。
【0061】
(2)第2の実施形態
図10図14を用いて第2の実施形態を説明する。第2の実施形態と第1の実施形態との主な相違点はアタッチメント3を有する点にある。
【0062】
図10(a)を用いて、アタッチメント3の基本構成を説明する。
アタッチメント3は、バキュームホース1の先端に接続可能な基端と、バキュームチップ2の基端に接続可能な先端を備えた、管体を有する。管体は、好ましくは略円筒状である。管体の材料は、バキュームチップ2と同じ材料でよく、例えば、プラスチック又は金属である。
アタッチメント3について、バキュームホース1の先端との接続側の端近傍を「基端」と称し、その反対側であるバキュームチップ2の基端との接続側の端近傍を「先端」と称する。
【0063】
バキュームチップ2とアタッチメント3との接続において、図10(a)に示すようにアタッチメント3の管体内部に設けられた突起であるストッパー13に当たるまで、バキュームチップ2がアタッチメント3に差し込まれるように設計されてもよい。又は、バキュームチップ2の外径とアタッチメント3の内径の調整によって、所望の深さ以上バキュームチップ2がアタッチメント3に差し込まれないようにし、その位置で摩擦により容易に抜けないように設計されてもよい。
【0064】
バキュームホース1とアタッチメント3との接続において、図10(a)に示すようにアタッチメント3の管体内部に設けられた段差33によって、バキュームホース1へのアタッチメント3の差し込みが止まるように設計されてもよい。バキュームチップ2とアタッチメント3との接続同様に、アタッチメント3の外径とバキュームホース1の内径の調整によって、差し込みの深さを設計してもよい。
こうして接続された口腔内吸引装置は、吸引物を吸引口41から吸い込み、バキュームチップ2、アタッチメント3、及びバキュームホース1の管体内部を吸引物の通路とする。
【0065】
口腔内吸引装置がアタッチメント3を備えることの利点は、既存のバキュームホース1を使用する際に既存のバキュームホース1の口径に合わせたアタッチメント3を介することで、本発明に係るバキュームチップ2を取り付けられるようになることである。
上述したホース側電極14や弾性体52等を含む接続ボックス51、スイッチを含む制御部62、又は充電池等を、このアタッチメント上に備えることが可能である(図14(a))。この場合においては、既存のバキュームホース1にこれらの構成要素を取り付けることが不要になり、アタッチメント3を有することの有利性がさらに大きくなる。
【0066】
図10図13において示す、各変形例は、アタッチメント3を有さない第1の実施形態における図1~4に相当するため、アタッチメント3の有無及びその周辺の配線を除き、共通する説明を省略する。
【0067】
図10(a)はバキュームチップ8の管体外面43上に光源ホルダ4を設けた例であり、口腔内吸引装置がアタッチメント3を有する点以外に差異はないため、光源7、導線8、光源部9、光源ホルダ4、電源PS等の説明を省略する。
口腔内吸引装置は、アタッチメント3を有する場合にも、バキュームホース1、アタッチメント3、バキュームチップ2、光源部9がそれぞれ分離可能である(図10(b))。
【0068】
図10(c)は、図1(c)同様に、バキュームチップ2の管体外面43上の作業面45及び非作業面46に、光源ホルダ4を設置した例を示す。
作業面45の光源ホルダ4の開口部5を出た導線8は、アタッチメント3の管壁内35の空間を通り抜け、電源PSへと接続される。図示はしないが、図1(c)でバキュームホース1に設けたホース分岐部16と同様の構造をアタッチメント3に設けてもよい。
【0069】
非作業面46の光源ホルダ4の開口部5を出た導線8は、アタッチメント3の管体の管壁内35の空間を通り、さらに管壁内35を管体円周方向に沿って通り、作業面45の光源ホルダ4に設置された導線8の経路へと入り、電源PSへと接続される。作業面45の導線8と非作業面46の導線8はその経路が重なった箇所で連結されていてもよい。
【0070】
図10(d)に示すように、口腔内吸引装置は、バキュームホース1、アタッチメント3、バキュームチップ2、電源PSに接続された導線8及び導線8に接続された光源7をそれぞれ分離可能である。バキュームチップ2のみを洗浄する場合には、バキュームチップ2からアタッチメント3と光源部9を分離すればよいため、全ての構成要素を分離する必要はない。
その他の説明は図1(c)を用いた説明と重複するため省略する。
【0071】
図11(a)は、図2(a)同様に、バキュームチップ2の管体内面44上の作業面側及び非作業面側に、光源ホルダ4を設置した例を示す。
作業面側の光源ホルダ4の開口部5を出た導線8及び非作業面側の光源ホルダ4の開口部5を出た導線8の配線は、図10(c)と共通するため、省略する。
【0072】
図11(b)に示すように、口腔内吸引装置は、バキュームチップ2から、アタッチメント3及び光源部9を分離することができる。
その他の説明は図2(a)を用いた説明と重複するため省略する。
【0073】
図12(c)は、図2(c)同様に、バキュームチップ2の管体外面43上の作業面45及び管体内面44上の非作業面側に、光源ホルダ4を設置した例を示す。
図12(d)に示すように、口腔内吸引装置は、バキュームホース1、アタッチメント3、バキュームチップ2、電源PSに接続された導線8及び導線8に接続された光源7をそれぞれ分離可能である。
その他の説明は図2(c)を用いた説明と重複するため省略する。
【0074】
図12(a)は、図3(a)同様に、バキュームチップ2の管壁内42の作業面側及び非作業面側に、光源ホルダ4を設置した例を示す。
図12(b)に示すように、口腔内吸引装置は、バキュームホース1、アタッチメント3、バキュームチップ2、電源PSに接続された導線8及び導線8に接続された光源7をそれぞれ分離可能である。
その他の説明は図3(a)を用いた説明と重複するため省略する。
【0075】
図12(c)は、図3(c)同様に、バキュームチップ2の管体外面43上の作業面45及び管壁内42の非作業面側に、光源ホルダ4を設置した例を示す。
この変形例では、管壁内42の光源ホルダ4の開口部5を出た導線8は、アタッチメント3の管体内部から管体外部へと貫通する孔83を通り、アタッチメント3の管体外部へと抜け出て、電源へと接続される。
【0076】
図12(d)に示すように、口腔内吸引装置は、バキュームホース1、アタッチメント3、バキュームチップ2、電源PSに接続された導線8及び導線8に接続された光源7をそれぞれ分離可能である。
その他の説明は図3(c)を用いた説明と重複するため省略する。
【0077】
図13(a)は、図4(a)同様に、バキュームチップ2の管壁内42、管体外面43上、管体内面44上に、それぞれ光源ホルダ4を設置した例を示す。
図13(b)に示すように、口腔内吸引装置は、バキュームチップ2からアタッチメント3と光源部9を分離することができる。
その他の説明は図4(a)を用いた説明と重複するため省略する。
【0078】
本実施形態においても、口腔内吸引装置は、第1の実施形態と同様に、バキュームチップ2に設置された光源ホルダ4に設けられ光源7と電気的に接続された導線8と、電源PSと電気的に接続された導線8とが、それぞれの電極を介して、接触又は分離可能に構成されていてもよい(図14)。
第1の実施形態との相違は、電極に係る構成要素がバキュームホース1ではなくアタッチメント3に設けられる点である。そのため、第1の実施形態でホース側電極14と称していた構成要素は、アタッチメント側電極34と称する。
【0079】
また、本実施形態における口腔内吸引装置は、第1の実施形態と同様に、光源7の電源をオンオフするスイッチを含む制御部62、それを収容する筐体61、及びスイッチの操作部63を有していてもよい。これらの各構成要素の説明は第1の実施形態と共通するため省略する。本実施形態における口腔内吸引装置が、上述したアタッチメント側電極14、チップ側電極24、接続ボックス51等を有さずに、制御部62、筐体61、スイッチの操作部63を有することもできる点も、第1の実施形態と同じである。
第1の実施形態との相違は、これらの構成要素が、バキュームホース1ではなくアタッチメント3の外面上に設けられる点である(図14)。
いずれの構成であっても導線8及びそれに接続された光源7がバキュームチップ2に対して着脱可能である(図14(c))。
【0080】
さらに、本実施形態における電源が、電池又は充電池64であってもよい点、さらにはソケット65を備えていてもよい点も第1の実施形態と同様である(図14(a))。これらの構成要素に関する説明も第1の実施形態と共通するため省略する。
【0081】
光源ホルダ4の開口部5に弁81を設置できることや、光源ホルダ4がバキュームチップ2と一体的に形成されていない場合にホルダクリップ82、87やホルダテープ85を用いて光源ホルダ4をバキュームチップ2の管体外面43上への取り付けられることは、第1の実施形態と共通するため、説明を省略する。
【0082】
図15に示すように、第1の実施形態及び第2の実施形態における口腔内吸引装置は、光源7及び導線8が配置された薄い板状のシート70をさらに有することができる。
そのシート70の概略斜視図を図15(b)で示し、それが差し込まれる光源ホルダ4を備える口腔内吸引装置を図15(a)で示す。図15(a)は、図1(a)と同様にバキュームチップ2を長手方向に沿ってほぼ半分に割ったときに現れる縦断面である。また、図15ではバキュームチップ2の管体内面44に光源ホルダ4が設けられる例を示すが、管体外面43上、管壁内42に設けることもできる。
【0083】
光源ホルダ4の内部の形状は、板状のシート70の外側の形状よりも一回り大きく形成されることが好ましい。すなわち光源ホルダ4の内部の形状も平坦になっていることが好ましい。また力を加えて引っ張り出さない限り、シート70が光源ホルダ4から抜け出ないように光源ホルダ4及びシート70の素材や形状が設計されることが好ましい。さらにシート70は、開口部5を介して光源ホルダ4に着脱するのに適した強度を具備することが望まれる。シート70の素材は好ましくは樹脂である。
【0084】
シート70には光源7と導線8が配置されている。図15(b)では、シート70の内部に埋設された導線8が、シート70の表面上に配置される光源7が具備する電力供給用の端子とシート内部で結線されている。導線8はシート70に埋設されずにシート70の表面上に配置されていてもよい。
【0085】
シート70に配置された導線8はシート70外へと出てケーブル69内を通り、プラグ66に結線される。バキュームホース1の基端近傍に設置されたプラグを差し込み可能なプラグ受けに、プラグ66を差し込むことで、電源PS(図示なし)と光源7とが電気的に接続される。シート70内部からケーブル69へと導線8が出ていくにあたり、導線8がむき出しとならないように、ケーブル69の一端とシート70との接触箇所付近が、例えば樹脂製のカバー68で覆われていてもよい。
【0086】
シート70に設けられる光源7の数は1つ以上であるが、口腔内を照らすのに必要な光量が確保できる個数であることが好ましい。設けられた光源7の個数が異なるシート70を複数用意し、使用の都度、用いるシート70を選択してもよい。
シート70は、光源ホルダ4に差し込むに当たり、シート70上に配置された光源7がバキュームチップ2の管体外側方向又は管体内側方向のいずれかを向くように嵌挿することができる。ただし、歯科医等の口腔内吸引装置の使用者がまぶしいと感じる場合には、シート70上に配置された光源7が管体内側方向を向くように差し込むことが好ましい。光源ホルダ4及びバキュームチップ2に透光性の部材を用いることで光源7からの光は作業対象を照らすことができる。
【0087】
バキュームチップ2とバキュームホース1との接続、プラグ66のプラグ受け67への差し込み、シート70の光源ホルダ4への差し込み、これらを任意の順序で行い、各構成要素を接続し、口腔内吸引装置を組み立てることができる。
【0088】
図15の例では、スイッチの操作部63の回転させることで、光源7に供給される電力の調整が可能になっている。
【0089】
図15では、制御部62、スイッチ操作部63、プラグ受け67が、バキュームホース1に設けられている例を示しているが、口腔内吸引装置がアタッチメント3を備え、そこにそれらの構成要素が設けられていてもよい。
この場合、バキュームホース1とアタッチメント3との接続、アタッチメント3とバキュームチップ2との接続、プラグ66のプラグ受け67への差し込み、シート70の光源ホルダ4への差し込み、これらを任意の順序で行い、各構成要素を接続し、口腔内吸引装置を組み立てることができる。
【0090】
以上、本発明の実施形態を示す図面を参照して本発明を説明したが、1つの実施形態で説明された1または複数の構成を、他の実施形態で説明された1または複数の構成と組み合わせた形態についても、本発明の主旨に沿う限り、本発明の実施形態の1つに含まれる。また、本発明の主旨に沿う限りにおいてさらに多様な変形形態が可能であり、それらについても本発明の実施形態に含まれる。
【符号の説明】
【0091】
1 バキュームホース
2 バキュームチップ
3 アタッチメント
4 光源ホルダ
5 開口部
6 分岐部
7 光源
8 導線
9 光源部
10 第1導線
11 ホース基端部
12 ホース先端部
13 ストッパー
14 ホース側電極
15 管壁内
16 ホース分岐部
17 孔
18 孔
19 孔
20 第2導線
21 チップ基端部
22 チップ先端部
23 開口部プレート
24 チップ側電極
31 アタッチメント基端部
32 アタッチメント先端部
33 段差
34 アタッチメント側電極
35 管壁内
36 アタッチメント分岐部
41 吸引口
42 管壁内
43 管体外面
44 管体内面
45 作業面
46 非作業面
51 接続ボックス
52 弾性体
53 プレート
61 筐体
62 制御部
63 操作部
64 電池又は充電池
65 ソケット
66 プラグ
67 プラグ受け
68 カバー
69 ケーブル
70 シート
71 コネクタ
81 弁
82 ホルダクリップ
83 孔
84 孔
85 ホルダテープ
86 接合面
87 ホルダクリップ
J ジョイント部
PS 電源


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15