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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-19
(45)【発行日】2024-12-27
(54)【発明の名称】基板搬送ロボット
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/677 20060101AFI20241220BHJP
   B25J 15/08 20060101ALI20241220BHJP
【FI】
H01L21/68 A
B25J15/08 Z
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020203948
(22)【出願日】2020-12-09
(65)【公開番号】P2022091240
(43)【公開日】2022-06-21
【審査請求日】2023-11-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000000974
【氏名又は名称】川崎重工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100118784
【弁理士】
【氏名又は名称】桂川 直己
(72)【発明者】
【氏名】藤森 一夫
(72)【発明者】
【氏名】丹 治彦
(72)【発明者】
【氏名】北野 真也
(72)【発明者】
【氏名】住友 雅彦
(72)【発明者】
【氏名】今西 泰希
【審査官】内田 正和
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-273191(JP,A)
【文献】特開平08-288190(JP,A)
【文献】特開平08-293536(JP,A)
【文献】特開2000-012643(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2005/0207875(US,A1)
【文献】特開2019-026465(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0107509(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0371886(US,A1)
【文献】特開2011-009345(JP,A)
【文献】特開2011-161521(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/677
B25J 15/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を搬送する基板搬送ロボットであって、
ハンド部を備え、
前記ハンド部は、
ハンド本体と、
感知面が前記ハンド本体よりも上方に配置された触覚センサと、
を備え、
前記ハンド部は、前記基板の下面を3箇所以上で下から支持し、そのうちの少なくとも1箇所に前記触覚センサが配置されており、
前記触覚センサは、外部から加えられた力を3軸方向で検知可能であることを特徴とする基板搬送ロボット。
【請求項2】
請求項1に記載の基板搬送ロボットであって、
前記ハンド部は、パッシブグリップ型のハンドであることを特徴とする基板搬送ロボット。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の基板搬送ロボットであって、
前記触覚センサは、前記基板の下面を支持する全ての箇所に配置されていることを特徴とする基板搬送ロボット。
【請求項4】
請求項1からまでの何れか一項に記載の基板搬送ロボットであって、
前記ハンド部は先端が分岐しており、分岐部分のそれぞれに前記触覚センサが配置されていることを特徴とする基板搬送ロボット。
【請求項5】
請求項1からまでの何れか一項に記載の基板搬送ロボットであって、
前記ハンド部の先端側と根元側のそれぞれに、1つ以上の前記触覚センサが配置されていることを特徴とする基板搬送ロボット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板を搬送するロボットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、半導体基板等を搬送するためにロボットが用いられている。特許文献1は、この種の基板搬送用ロボットを開示する。
【0003】
特許文献1の基板搬送用ロボットにおいては、エンドエフェクタの先端に吸着ヘッドが形成されている。この吸着ヘッドは、エンドエフェクタ内のサクション配管に連通されている。従って、エンドエフェクタの先端位置で基板を吸着保持することができる。吸着ヘッドの近傍には、基板保持状態を検知する接触センサが内蔵されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2003-170382号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のようにサクションで基板を吸着する構成は、例えば真空環境に適用することができない等の制限がある。従って、基板をハンドで搬送するための別の構成が求められていた。
【0006】
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、基板搬送ロボットにおいて、基板を保持して搬送できる有用な構成を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
【0008】
本発明の1つの観点によれば、以下の構成の基板搬送ロボットが提供される。即ち、この基板搬送ロボットは、基板を搬送する。前記基板搬送ロボットは、ハンド部を備える。前記ハンド部は、ハンド本体と、触覚センサと、を備える。前記触覚センサの感知面は、前記ハンド本体よりも上方に配置される。前記ハンド部は、前記基板の下面を3箇所以上で下から支持し、そのうちの少なくとも1箇所に前記触覚センサが配置されている。前記触覚センサは、外部から加えられた力を3軸方向で検知可能である。
【0009】
これにより、ハンド部の上に載っている基板に関する様々な情報を、簡素な構成で取得することができる。基板に生じている状況を3次元的に把握することが容易になる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、基板搬送ロボットにおいて、基板を保持して搬送できる有用な構成を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態に係るロボットの全体的な構成を示す斜視図。
図2】ハンド部に配置された触覚センサを詳細に示す拡大斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るロボット100の全体的な構成を示す斜視図である。
【0013】
図1に示すロボット100は、例えば、半導体ウエハ等の基板Wの製造工場等に設置される。ロボット100は、複数の位置の間で基板Wを搬送するために用いられる。基板Wは、基板の原料、加工中の半完成品、加工済の完成品のうち何れであっても良い。基板Wの形状は、本実施形態では円板状であるが、これに限定されない。
【0014】
ロボット100は、基板搬送ロボットとして構成される。具体的に説明すると、ロボット100は、外部環境に対して密閉された空間において用いられる真空用ロボットである。空間の内部には、所定の気体が充填されている。この気体は、例えば窒素ガス等とすることができる。気体の充填量は相当に少ないため、空間の内部は実質的な真空状態となっている。
【0015】
このロボット100は、主として、基台1と、ロボットアーム(アーム部)2と、ロボットハンド(ハンド部)3と、コントローラ9と、を備える。
【0016】
基台1は、真空チャンバの床面等に固定される。しかし、これに限定されず、基台1は、例えば、適宜の処理設備に固定されても良い。
【0017】
ロボットアーム2は、図1に示すように、上下方向に移動可能な昇降軸11を介して基台1に取り付けられている。ロボットアーム2は、昇降軸11に対して回転可能である。
【0018】
ロボットアーム2は、水平多関節型のロボットアームである。ロボットアーム2は、第1アーム21と、第2アーム22と、を備える。
【0019】
第1アーム21は、水平な直線状に延びる細長い部材として構成される。第1アーム21の長手方向の一端が、昇降軸11の上端部に取り付けられている。第1アーム21は、昇降軸11の軸線(鉛直軸)を中心として回転可能に支持されている。第1アーム21の長手方向の他端には、第2アーム22が取り付けられている。
【0020】
第2アーム22は、水平な直線状に延びる細長い部材として構成される。第2アーム22の長手方向の一端が、第1アーム21の先端に取り付けられている。第2アーム22は、昇降軸11と平行な軸線(鉛直軸)を中心として回転可能に支持されている。第2アーム22の長手方向の他端には、ロボットハンド3が取り付けられている。
【0021】
昇降軸11、第1アーム21及び第2アーム22のそれぞれは、図示しない適宜のアクチュエータにより駆動される。このアクチュエータは、例えば電動モータとすることができる。
【0022】
昇降軸11と第1アーム21との間、第1アーム21と第2アーム22との間、及び第2アーム22とロボットハンド3との間に位置するアーム関節部には、第1アーム21、第2アーム22、及びロボットハンド3のそれぞれの回転位置を検出する図略のエンコーダが取り付けられている。また、ロボット100の適宜の位置には、高さ方向における第1アーム21の位置変化(即ち昇降軸11の昇降量)を検出するエンコーダも設けられている。
【0023】
コントローラ9は、昇降軸11、第1アーム21、第2アーム22、及びロボットハンド3のそれぞれを駆動する電動モータの動作を制御する。これらの電動モータの制御は、各エンコーダにより検出された第1アーム21、第2アーム22、又はロボットハンド3の回転位置又は高さ位置を含む位置情報に基づいて行われる。
【0024】
ロボットハンド3は、いわゆるパッシブグリップ型に構成されている。ロボットハンド3は、図1に示すように、手首部31と、ハンド本体部32と、を備える。
【0025】
手首部31は、第2アーム22の先端に取り付けられている。手首部31は、昇降軸11と平行な軸線(鉛直軸)を中心として回転可能に支持されている。手首部31は、図示しない適宜のアクチュエータにより回転駆動される。このアクチュエータは、例えば電動モータとすることができる。手首部31には、ハンド本体部32が連結されている。手首部31及びハンド本体部32は一体的に形成されても良い。
【0026】
ハンド本体部32は、基板Wを載せる部分である。ハンド本体部32は、Y字状(又はU字状)に形成された板状の部材から構成される。ハンド本体部32は、手首部31に連結される側と反対側(言い換えれば、先端側)が2股に分かれた形状となっている。
【0027】
ハンド本体部32には、基板Wの下面に接触して支持するための複数(3つ)の触覚センサ6a,6b,6cが設けられている。ハンド本体部32の先端側には、2つの触覚センサ6a,6bが配置されている。ハンド本体部32は先端側が2つに分岐するように形成されている。一方の分岐部分に触覚センサ6aが設けられ、他方の分岐部分に触覚センサ6bが設けられる。ハンド本体部32の基端側には、1つの触覚センサ6cが設けられる。
【0028】
3つの触覚センサ6a,6b,6cは、ロボットハンド3に載置された基板Wの周縁近傍における下面に接触して、基板Wを保持する。触覚センサ6a,6b,6cは、基板Wの下面に接触して、基板Wを下から支える。基板Wは、触覚センサ6a,6b,6cと接触している部分に生じる静止摩擦力によって、ロボットハンド3と平行な向きでズレないように保持される。
【0029】
3つの触覚センサ6a,6b,6cは何れも同一の構成であるので、以下、代表して触覚センサ6aの構成を説明する。
【0030】
触覚センサ6aは、センサ素子61と、センサ基板62と、信号ケーブル63と、を備える。
【0031】
センサ素子61は、基板Wの下面に直接接触可能な感知面を備える。感知面は、センサ素子61の上端に配置されている。センサ素子61は、基板Wから加えられた力を3軸方向(後述のX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向)で検知することができる。センサ素子61は、ハンド本体部32に対して上方に凸となるように設けられている。センサ素子61の構成は任意であるが、例えば、上記の3軸方向にピエゾ抵抗をそれぞれ配置した構成とすることができる。
【0032】
センサ基板62は、小さな板状に形成され、センサ素子61の下部に配置されている。センサ基板62には導電パターンが形成されており、この導電パターンが、センサ素子61が備える端子に電気的に接続される。
【0033】
信号ケーブル63は、例えばフレキシブルフラットケーブルとして構成される。信号ケーブル63の一端はセンサ基板62に電気的に接続される。信号ケーブル63の他端は、コントローラ9に接続される。これにより、コントローラ9は、センサ基板62と適宜の方法で通信し、触覚センサ6aの検出値を取得することができる。通信方法は、例えば公知のシリアル通信を用いることができるが、これに限定されない。信号ケーブル63は、ハンド本体部32内を通過するように配置される。
【0034】
触覚センサ6aは、3軸タイプの触覚センサとして構成されている。触覚センサ6aは、外部から加えられた力の大きさを、ハンドの幅方向であるX軸方向、ハンドの中心軸方向であるY軸方向、及び、ハンドの厚み方向であるZ軸方向でそれぞれ検出することができる。
【0035】
上記の触覚センサ6a,6b,6cは、以下で例示するように様々な用途を有する。
【0036】
(1)基板Wが触覚センサ6a,6b,6cの上に載れば、触覚センサ6a,6b,6cはZ軸方向の力を検出する。従って、触覚センサ6a,6b,6cの出力に基づいて、基板Wがロボットハンド3に載ったか否かを検知することができる。この構成は、例えば、基板WのZ軸方向での搬送位置をロボット100に対して自動教示する場合に好適である。
【0037】
(2)それぞれの触覚センサ6a,6b,6cのZ軸方向が完全に鉛直であれば、基板Wが載ったとき、触覚センサ6a,6b,6cの検出値が変化するのはZ軸方向だけである。しかし、触覚センサ6a,6b,6cのZ軸方向が鉛直に対して傾いている場合は、基板Wが載ったとき、Z軸方向の角度ズレの度合いに応じて、X軸方向又はY軸方向の検出値も変化することになる。従って、触覚センサ6a,6b,6cの出力に基づいて、ハンド本体部32の傾斜を取得することができる。同様に、ロボットハンド3が経年変化によって先端が垂れるように変形する現象も、触覚センサ6a,6b,6cの出力に基づいて検出することができる。
【0038】
(3)基板Wがロボットハンド3に載っているが、基板Wの中心がハンド本体部32の中心に対して位置ズレを有している場合、基板Wの重心位置が通常とは異なるので、各触覚センサ6a,6b,6cに加わるZ軸方向の力の大きさが異なる。半導体ウエハを触覚センサ6a,6b,6cで3点支持した状態において、ウエハの位置がズレることにより、各触覚センサ6a,6b,6cの検出値の変化方向や変化量、3点の検出値のバランスを用いることで、位置のズレ方向や大きさを検出することができる。
【0039】
(4)基板Wに対して行われるプロセスによっては、基板Wの表面が粘着性を有する場合がある。所定の位置にある基板Wをロボットハンド3によって取り出す場合に、基板Wが、当該位置に貼り付けられたように、その場に留まろうとすることがある。この結果、基板Wがロボットハンド3により取り出される過程で、基板Wとロボットハンド3との間でスリップが発生し、基板Wのロボットハンド3に対する位置がズレる。また、基板Wの表面に粘着性が無くても、慣性力の作用等によって、基板Wのロボットハンド3に対する位置がズレる場合がある。基板Wにおいて位置ズレが起きている瞬間だけでなく、位置ズレが生じる直前にも、触覚センサ6a,6b,6cの検出値は何らかの特別な挙動を示すと考えられる。コントローラ9が触覚センサ6a,6b,6cの検出値をリアルタイムで監視し、上記の挙動を検出した場合に直ちに減速等の制御を行うことで、基板Wの位置ズレを未然に防止することができる。
【0040】
本実施形態では、2つの触覚センサ6a,6bがハンド本体部32の先端部に配置され、1つの触覚センサ6cがハンド本体部32の根元部に配置されている。従って、ハンドの先端側と根元側とで振動の発生の仕方が異なるのに適切に対応しながら、位置ズレの発生に繋がる状況を事前に検出することができる。
【0041】
(5)基板Wをロボットハンド3に載せた状態では、基板Wの加速度に応じた力が触覚センサ6a,6b,6cに加わる。従って、触覚センサ6a,6b,6cは、加速度を計測するために用いることもできる。
【0042】
(6)基板Wをロボットハンド3に載せた状態で、基板W又はロボットハンド3が外部環境に衝突した場合、触覚センサ6a,6b,6cは大きな力を検出する。従って、触覚センサ6a,6b,6cは、衝突検知のために用いることもできる。
【0043】
以上に説明したように、本実施形態のロボット100は、基板Wを搬送する。ロボット100は、ロボットハンド3を備える。ロボットハンド3は、ハンド本体部32と、触覚センサ6a,6b,6cと、を備える。ロボットハンド3は、基板Wの下面を3箇所で下から支持し、その全ての箇所に触覚センサ6a,6b,6cが配置されている。
【0044】
これにより、ロボットハンド3に載っている基板Wに関する様々な情報を、簡素な構成で取得することができる。
【0045】
また、本実施形態の基板搬送ロボットにおいて、ロボットハンド3は、パッシブグリップ型のハンドである。
【0046】
パッシブグリップ型の場合、ロボットハンド3に対してウエハの位置ズレが発生し易い。上記の構成によれば、ロボットハンド3に対するウエハの挙動に関する情報を、触覚センサ6a,6b,6cによって適切に取得することができる。
【0047】
また、本実施形態のロボット100において、触覚センサ6a,6b,6cは、基板Wの下面を支持する全ての箇所に配置されている。
【0048】
これにより、基板Wに生じている状況を高精度で検出することができる。
【0049】
また、本実施形態のロボット100において、ロボットハンド3は先端が分岐しており、分岐部分のそれぞれに触覚センサ6a,6bが配置されている。
【0050】
これにより、触覚センサ6a,6bによって基板Wを安定して支持しながら、基板Wに関する情報をそれぞれの触覚センサ6a,6bによって得ることができる。
【0051】
また、本実施形態のロボット100において、ロボットハンド3の先端側に2つの触覚センサ6a,6bが配置され、ロボットハンド3の根元側に1つの触覚センサ6cが配置されている。
【0052】
これにより、ロボットハンド3の先端側と根元側とで異なる振動状況等に関する情報を、適切に取得することができる。
【0053】
また、本実施形態のロボット100において、触覚センサ6a,6b,6cは、外部から加えられた力を3軸方向で検知可能である。
【0054】
これにより、基板Wに生じている状況を3次元的に把握することが容易になる。
【0055】
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
【0056】
基板Wが半導体ウエハである場合、基板Wと接触する触覚センサ6a,6b,6cについては、ロボットアーム2に電気的に導通させることが好ましい。この導通は、例えば信号ケーブル63を用いて行うことができる。基板Wと接触する触覚センサ6a,6b,6cをロボットアーム2に導通させることで、基板Wに発生する静電気を、触覚センサ6a,6b,6c及びロボットアーム2を通じてアースに逃がすことができる。従って、静電気による半導体デバイスの破壊、及び、浮遊微粒子のウエハへの付着を防止することができる。
【0057】
ロボットハンド3が基板Wを、3点でなく、4点以上で支持するように構成することもできる。
【0058】
触覚センサは、ロボットハンド3が基板Wを支持する複数箇所のうち1箇所以上に配置されていれば良い。静電気を回避するために、触覚センサが配置されない支持箇所は、適宜の導電材料によって構成し、ロボットアーム2に電気的に導通させることが好ましい。
【0059】
触覚センサとして、3軸に加えてモーメントの3軸、計6軸の力を検知可能なものを使用することもできる。
【0060】
ロボットハンド3は、パッシブグリップ型以外の構成に変更することもできる。
【0061】
ロボット100は、負圧による基板Wの吸着グリップが不可能な真空環境において用いることが好適である。ただし、ロボット100は、真空環境以外の環境において用いることもできる。
【符号の説明】
【0062】
3 ロボットハンド(ハンド部)
6a,6b,6c 触覚センサ
100 ロボット(基板搬送ロボット)
W 基板
図1
図2