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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-19
(45)【発行日】2024-12-27
(54)【発明の名称】作業機
(51)【国際特許分類】
   H05K 5/00 20060101AFI20241220BHJP
   H05K 3/28 20060101ALI20241220BHJP
   H05K 1/11 20060101ALI20241220BHJP
   H05K 1/02 20060101ALI20241220BHJP
   B25F 5/00 20060101ALI20241220BHJP
【FI】
H05K5/00 B
H05K3/28 G
H05K1/11 C
H05K1/02 C
B25F5/00 Z
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020171929
(22)【出願日】2020-10-12
(65)【公開番号】P2022063589
(43)【公開日】2022-04-22
【審査請求日】2023-07-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】保住 昭宏
【審査官】ゆずりは 広行
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-093343(JP,A)
【文献】特開2016-162874(JP,A)
【文献】特開2007-194577(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 5/00
H05K 3/28
H05K 1/11
H05K 1/02
B25F 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の領域と、第2の領域と、前記第1の領域と前記第2の領域との境界に位置する第3の領域と、を有する基板であって、前記第1の領域と前記第2の領域と前記第3の領域の各々は、第1の面及び第2の面を有する、基板と、
前記第1の領域に搭載された少なくとも一つの電子部品と、
前記第3の領域に設けられ、その中心が前記第2の領域に位置する半円弧の形状を有する少なくとも一つのスリットと、
前記少なくとも一つのスリットを貫通し、前記少なくとも一つの電子部品の一部と、前記第1の領域の前記第1の面及び前記第2の面を覆うように一体成型された樹脂部材と、を備え、
前記第2の領域は、その全体が前記樹脂部材の外に延在して、前記樹脂部材に覆われていない、
作業機。
【請求項2】
前記第2の領域に形成された少なくとも一つの螺子孔を備え、
前記中心は、前記少なくとも一つの螺子孔のうちの1つである
請求項に記載の作業機。
【請求項3】
前記第3の領域に設けられた、少なくとも一つの接着部を備え、
前記樹脂部材は、レジストを介在せずに、前記少なくとも一つの接着部に接着されている、
請求項1又は2に記載の作業機。
【請求項4】
前記電子部品と電気的に接続され、一部分が前記樹脂部材に覆われたリード線を備え、
前記第1の領域は、前記第3の領域に接していない端部を備え、
前記リード線は、前記端部の側において、前記樹脂部材から突出している、
請求項1~のいずれか1項に記載の作業機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、作業機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の作業機は、基板とLEDとLEDを覆うレンズとLEDに通電するためのリード線とを有する表示部を備えている。LED及びレンズは基板の表面に配置されており、リード線は、基板の裏面に配置されている。そして、レンズの周囲とリード線とが一体成型の樹脂部材で覆われている。これにより、上記表示部は、レンズ内への液体の浸入を抑制し、防水性を高めている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-93343号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一体成型の樹脂部材は、内部に基板を保持した金型に樹脂を注入し、注入した樹脂を硬化させることにより形成される。金型内で基板を保持するために用いられる基板の箇所は、樹脂部材で覆われない。そのため、基板の一部分は樹脂部材から突出する。突出した基板の一部分と樹脂部材による被覆部分との境界において、樹脂部材の熱収縮により基板と樹脂部材との間に隙間が生じることがある。このような隙間が多く生じると、被覆部分の内へ液体や塵が侵入する可能性がある。
【0005】
本開示の1つの局面は、防水性及び防塵性が向上した作業機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の1つの局面は、作業機であって、基板と、少なくとも一つの電子部品と、少なくとも一つのスリットと、樹脂部材と、を備える。基板は、第1の領域と、第2の領域と、第1の領域と第2の領域との境界に位置する第3の領域と、を有する。第1の領域と第2の領域と第3の領域の各々は、第1の面及び第2の面を有する。少なくとも一つの電子部品は、第1の領域に搭載される。少なくとも一つのスリットは、第3の領域に設けられ、所定の形状を有する。樹脂部材は、少なくとも一つのスリットを貫通し、少なくとも一つの電子部品の一部と、第1領域の第1の面及び第2の面を覆うように一体成型される。
【0007】
本開示の1つの局面の作業機は、基板において、少なくとも一つの電子部品が搭載された第1の領域と、電子部品が搭載されていない第2の領域との境界に、スリットが設けられている。そして、樹脂部材が、スリットを貫通して、少なくとも一つの電子部品の一部とともに第1の領域の第1の面及び第2の面を覆っている。樹脂部材がスリットを貫通しているため、樹脂部材による被覆部分と基板との境界が低減される。したがって、防水性及び防塵性が向上した作業機を実現することができる。
【0008】
また、所定の形状は、半円弧の形状であってもよい。
スリットが半円弧形状に形成されていることにより、螺子孔などを設けるために、第2の領域を有効に利用することができる。
【0009】
また、第2の領域に形成された少なくとも一つの螺子孔を備えてもよい。所定の形状は、少なくとも一つの螺子孔のうちの1つを中心とする半円弧の形状であってもよい。
スリットが螺子孔を中心とした半円弧状に形成されているため、第1の領域が樹脂部材で覆われた基板を、別の部材に螺子止めする場合に、樹脂部材が妨げにならず螺子止め作業を円滑に行うことができる。
【0010】
また、第3の領域に設けられた、少なくとも一つの接着部を備えてもよい。樹脂部材は、レジストを介在せずに、少なくとも一つの接着部に接着されていてもよい。
第1の領域と第2の領域の境界に設けられた接着部に、樹脂部材がレジストを介在せずに接着される。したがって、樹脂部材と接着部との密着度が向上し、第1の領域への液体及び塵の侵入をより抑制することができる。
【0011】
また、リード線を備えていてもよい。リード線は、電子部品と電気的に接続され、一部分が前記樹脂部材に覆われる。第1の領域は、第3の領域に接していない端部を備えてもよい。リード線は、端部の側において、樹脂部材から突出していてもよい。
【0012】
リード線は、その一部分が第1の領域と共に樹脂部材で覆われ、第3の領域と接していない第1の領域の端部の側において、樹脂部材から突出している。したがって、第1の領域への液体及び塵の侵入を抑制しつつ、第1の領域からリード線を引き出すことができる。
【0013】
[項目1]
第1の領域と、第2の領域と、前記第1の領域と前記第2の領域との境界に位置する第3の領域と、を有する基板であって、前記第1の領域と前記第2の領域と前記第3の領域の各々は、第1の面及び第2の面を有し、少なくとも前記第3の領域の前記第1の面はレジストが除去されている、基板と、
前記第1の領域の前記第1の面に搭載された少なくとも一つの電子部品と、
前記第3の領域に接着された樹脂接着部を含み、前前記少なくとも一つの電子部品の一部と、前記第1の領域の前記第1の面及び前記第2の面を覆うように一体成型された樹脂部材と、を備える、
作業機。
【0014】
本開示の別の1つの局面の作業機が備える基板は、第1の面において、第1の領域と第2の領域との境界に、レジストが除去された第3の領域が設けられている。そして、樹脂部材は、少なくとも一つの電子部品の一部とともに第1の領域の第1の面及び第2の面を覆い、第1の面における第1の領域と第2の領域との間で、レジストが除去された第3の領域に接着されている。よって、第1の面の第2の領域に隣接する樹脂部材の端部において、樹脂部材と基板との密着度が向上するため、少なくとも一つの電子部品への液体や塵の侵入を抑制することができる。ひいては、防水性及び防塵性が向上した作業機を実現することができる。
【0015】
[項目2]
前記第3の領域は、半円弧の形状を有する円弧部を含む、
項目1に記載の作業機。
第3の領域が円弧部を含むことにより、螺子孔などを設けるために、第2の領域を有効に利用することができる。
【0016】
[項目3]
前記第2の領域に形成された少なくとも一つの螺子孔を備え、
前記半円弧の中心は、前記少なくとも一つの螺子孔の1つに相当する、
項目2に記載の作業機。
【0017】
半円弧の中心が、螺子孔の1つに相当することにより、第1の領域が樹脂部材で覆われた基板を別の部材に螺子止めする場合に、樹脂部材が妨げにならず螺子止め作業を円滑に行うことができる。
【0018】
[項目4]
前記円弧部は、第1の端部と第2の端部とを含み、
前記第3の領域は、前記第1の端部及び前記第2の端部の各々から前記基板の端まで延伸した方形形状を有する2つの方形部を更に含む、
項目2又は3に記載の作業機。
【0019】
第3の領域が2つの方形部を備えることにより、基板の端から樹脂部材の内部への液体及び塵の侵入をより抑制することができる。
【0020】
[項目5]
前記2つの方形部の長手方向は、前記基板の長手方向に一致する、
項目4に記載の作業機。基板の設計が容易になる。
【0021】
[項目6]
前記樹脂接着部は、前記円弧部に接着された第1の樹脂接着部と、前記2つの方形部の各々に接着された第2の樹脂接着部と、を含み、
前記第1の樹脂接着部及び第2の樹脂接着部の各々は、前記樹脂部材の縁に沿って形成されている、
項目4又は5に記載の作業機。
【0022】
第1の樹脂接着部及び第2の樹脂接着部の各々が樹脂部材の縁に沿って形成されていることにより、第2の領域から樹脂部材の内部への液体及び塵の侵入を好適に抑制することができる。
【0023】
[項目7]
前記電子部品と電気的に接続され、一部が前記樹脂部材に覆われたリード線を備え、
前記第1の領域は、前記第3の領域に接していない端部を備え、
前記リード線は、前記端部の側において、前記樹脂部材から突出している、
項目1~6のいずれか1項に記載の作業機。
【0024】
リード線は、その一部が第1の領域とともに樹脂部材で覆われ、第3の領域に接していない第1の領域の端部の側において、樹脂部材から突出している。したがって、樹脂部材の内部への液体及び塵の侵入を抑制しつつ、第1の領域からリード線を引き出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】第1実施形態に係る背負い式ブロアの外観を示す斜視図である。
図2】第1実施形態に係る背負い式ブロアの操作部を示す斜視図である。
図3】第1実施形態に係る操作部内の基板の第1の面における第1の領域、第2の領域、及び第3の領域を示す平面図である。
図4】第1実施形態に係る操作部内の基板の第2の面における第1の領域、第2の領域、及び第3領域を示す平面図である。
図5】第1実施形態に係る第1の領域に主電源スイッチ及び表示部が搭載された基板の第1の面を示す平面図である。
図6】第1実施形態に係る第1の領域にリード線が接続された基板の第2の面を示す平面図である。
図7】第1実施形態に係る第1の領域に主電源スイッチ、表示部及びリード線が接続された基板を示す斜視図である。
図8】第1実施形態に係る第1の領域が樹脂部材で覆われた基板の第1の面を示す平面図である。
図9】第1実施形態に係る第1の領域が樹脂部材で覆われた基板の第2の面を示す平面図である。
図10】第1実施形態に係る第1の領域が樹脂部材で覆われた基板を示す斜視図である。
図11】第1実施形態に係る第1の領域が樹脂部材で覆われた基板と、基板の螺子孔に挿入された螺子とを示す斜視図である。
図12】第2実施形態に係る第1の領域に主電源スイッチ及び表示部が搭載された基板の第1の面を示す平面図である。
図13】第2実施形態に係る第1の領域が樹脂部材で覆われ、且つ第3の領域に樹脂部材が接着された基板の第1の面を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
(第1実施形態)
以下、図面を参照しながら、本開示を実施するための形態を説明する。
<1-1.全体構成>
まず、本実施形態に係る作業機の全体構成について、図1を参照して説明する。本実施形態では、作業機として、背負い式ブロア(以下、ブロア)2を例にして説明する。
【0027】
ブロア2は、ブロア本体6と、背負子4と、パイプ8と、バッテリパック90と、を備える。
背負子4には、肩パッド4aと、ベルト4bとが取り付けられている。肩パッド4aは、ユーザの肩に掛けられる。ベルト4bは、肩パッド4aに取り付けられており、ユーザに合わせて長さを調節可能に構成されている。
【0028】
ブロア本体6は、振動吸収用のバネを介して背負子4に固定されている。ブロア本体6には、図示しない2個のファンと、2個のファンを駆動する2個のモータとが収納されている。2個のファンは、空気を同一方向に送出する。
【0029】
バッテリパック90は、ブロア本体6の下側において、背負子4に固定されている。また、背負子4には、図示しないコントローラも固定されている。バッテリパック90は、コントローラ、2個のモータ、及び後述する操作部30等へ電力を供給する。コントローラは、操作部30及び各種スイッチからの信号に基づいて、ブロア本体6に収納された2個のモータの駆動を制御する。
【0030】
また、ブロア本体6には、パイプ取付部7が設けられている。パイプ取付部7は、ユーザが背負子4を背負った場合に、ユーザの右側に位置するように設けられている。パイプ取付部7には、パイプ8が取り付けられる。ブロア本体6に収納された2個のファンは、外気を取り込み、取り込んだ外気をパイプ取付部7から同一方向に吐出する。
【0031】
パイプ8は、第1のパイプ8a、第2のパイプ8b、第3のパイプ8c、第4のパイプ8d及び第5のパイプ8eを備える。第1のパイプ8aは、L字型に形成されておりパイプ取付部7に着脱自在に取り付けされる。第2のパイプ8bは、蛇腹形状に形成されており、第1のパイプ8aに連結される。第3のパイプ8cは、直線型に形成されており、第2のパイプ8bに連結される。第3のパイプ8cには、第4のパイプ8dと、第5のパイプ8eのいずれかが連結される。第4のパイプ8dは、直線型に形成されている。第5のパイプ8eは、直線型に形成されており、先端に小径に形成された吐出口9を備える。第5のパイプ8eは、第4のパイプ8dの先端にも連結できる。
【0032】
また、第3のパイプ8cには、ユーザが把持するハンドル20が取り付けられている。ハンドル20には、ハンドル20を把持したユーザが操作する各種スイッチと、ロックボタン26と、操作部30とが設けられている。
【0033】
各種スイッチは、トリガスイッチ22と、ダイヤルスイッチ24とを含む。トリガスイッチ22は、ブロア2からの空気の吐出量を調整するためのスイッチである。ダイヤルスイッチ24は、トリガスイッチ22の操作によって調整可能な最大の吐出量を設定するためのスイッチである。ロックボタン26は、トリガスイッチ22の引き量が最大となる位置で、トリガスイッチ22を保持するためのボタンである。ロックボタン26が押されることにより、トリガスイッチ22が、引き量が最大となる位置で固定される。操作部30には、後述する主電源スイッチ41と表示部42とが設けられている。主電源スイッチ41は、ブロア2を起動するためのスイッチである。表示部42は、後述するLED42aの発光状態により、ブロア2の起動状態を報知する。トリガスイッチ22、ダイヤルスイッチ24、ロックボタン26、主電源スイッチ41及び表示部42は、ケーブル32を介して、コントローラに接続されている。
【0034】
<1-2.操作部の構成>
次に、操作部30の構成の詳細について、図2図11を参照して説明する。図2に示すように、操作部30は、略直方体形状を有する。本実施形態では、操作部30の長手方向を前後方向、短手方向を左右方向、高さ方向を上下方向と称する。
【0035】
操作部30は、カバー35と、本体部40とを備える。
カバー35は、樹脂で構成されており、上面部38と、壁部37と、鍔部33と、2つの保持部36と、を備える。上面部38は、略長方形状に構成されている。上面部38は、操作片31と、窓34と、を備える。操作片31は、上面部38の前側に設けられている。操作片31は、円形状部材と長方形状部材とを含む。長方形状部材の第1端部は、上面部38に接続されており、第1端部に対向する第2端部は円形状部材に接続されている。操作片31の外周のうち上記第1端部を除く部分と、上面部38との間には、隙間が形成されている。すなわち、操作片31は、第1端部を中心として、上面部38に上下方向に変位可能に構成されている。窓34は、上面部38の後側に設けられた方形状の孔である。
【0036】
壁部37は、上面部38の周囲を囲み、上面部38よりも上方に突出している。鍔部33は、壁部37の下端から前後方向及び左右方向に突出している。2つの保持部36は、鍔部33の下面から下方に突出している。2つの保持部36は、右側保持部と左側保持部を備える。右側保持部は、鍔部33の右端部に沿って前後方向に延伸している。右側保持部の前端及び後端は、左側に向けて曲がっている。左側保持部は、鍔部33の左端部に沿って前後方向に延伸している。左側保持部の前端及び後端は、右側に向けて曲がっている。
【0037】
本体部40は、図10に示すように、略直方体形状を有し、鍔部33の下側に配置され、2つの保持部36により保持される。すなわち、本体部40の右端部は、右側保持部により保持され、本体部40の左端部は、左側保持部により保持される。
【0038】
本体部40は、基板70と、主電源スイッチ41と、表示部42と、樹脂部材60とを備える。
基板70は、プリント配線板である。図3及び4に示すように、基板70は、長方形部と、右方形部と、左方形部と、を備える十字形状を有する。長方形部、右方形部及び左方形部は、前後方向に長い方形形状を有する。右方形部は、長方形部の右端に接続されており、左方形部は、長方形部の左端に接続されている。また、基板70は、第1の面71と第2の面72とを有する。
【0039】
第1の面71及び第2の面72は、第1の領域A1と、第2の領域A2と、第3の領域A3とを有する。第1の領域A1は、図3及び4において破線で囲まれた領域に相当し、基板70の長方形部分に相当する。第2の領域A2は、図3及び4において鎖線で囲まれた領域に相当し、基板70の右方形部及び左方形部に相当する。すなわち、第2の領域A2は、第1の領域A1の右側及び左側の2つの領域を含む。第3の領域A3は、第1の領域A1と第2の領域A2との境界に位置する。すなわち、第3の領域A3は、第1の領域A1の右側及び左側の2つの領域を含む。
【0040】
第1の領域A1は、主電源スイッチ41及び表示部42が搭載され、樹脂部材60により覆われる領域に相当する。主電源スイッチ41及び表示部42は、本開示の電子部品に相当する。図4に示すように、第1の領域A1の第2の面72の後側には、第1の接着部76が設けられている。第1の接着部76は、環状形状を有する。第1の接着部76は、レジストが剥離されており、レジストで覆われていない。
【0041】
第2の領域A2は、基板70上にどのような部品も搭載されず、樹脂部材60により覆われない領域に相当する。第2の領域A2に含まれる左右の領域の各々には、螺子孔73が設けられている。螺子孔73は、基板70を貫通する円形の孔である。2つの螺子孔73は、前後方向において同じ位置に配置されている。
【0042】
第3の領域A3に含まれる左右の領域の各々には、基板70を貫通するスリット74が設けられている。スリット74の各々は、螺子孔73を中心とする半円弧の形状を有する。半円弧は、弧長が円周の半分に相当する弧である。すなわち、第3の領域A3の右側領域に設けられたスリット74は、弧が左側で弦が右側になるように形成されている。第3の領域A3の左側領域に設けられたスリット74は、弧が右側で弦が左側になるように形成されている。2つのスリット74は、前後方向において同じ位置に配置されている。
【0043】
また、図3に示すように、第3の領域A3に含まれる左右の領域の各々の第1の面71には、2つの第2の接着部75が設けられている。第2の接着部75の各々は、スリット74と略同じ幅の方形形状を有する。第3の領域A3の第1の面71には、各スリット74に対して、スリット74の後端から後方に延伸する第2の接着部75と、スリット74の前端から前方に延伸する第2の接着部75が設けられている。
【0044】
同様に、図4に示すように、第3の領域A3に含まれる左右の領域の各々の第2の面72には、各スリット74に対して、スリット74の後端から後方に延伸する第2の接着部75と、スリット74の前端から前方に延伸する第2の接着部75が設けられている。第1の面71に設けられた4個の第2の接着部75の位置は、第2の面72に設けられた4個の第2の接着部75の位置と対応する。
【0045】
第2の接着部75は、第1の接着部76と同様に、レジストが剥離されており、レジストで覆われていない。なお、第1の面71において第2の接着部75を除いた部分は、レジストに覆われている。また、第2の面72において第1の接着部76及び第2の接着部75を除いた部分は、レジストに覆われている。
【0046】
図5及び図7に示すように、第1の領域A1の第1の面71には、主電源スイッチ41及び表示部42が搭載される。主電源スイッチ41は、第1の領域A1の略中央に配置される。詳しくは、2つのスリット74の間に配置される。表示部42は、第1の領域A1の後側に配置される。
【0047】
主電源スイッチ41は、タクトスイッチあり、円柱形状の押しボタン41aと、直方体形状のベース部41bと、を備える。押しボタン41a及びベース部41bは、液晶ポリマーなどの樹脂材料により構成されている。なお、主電源スイッチ41は、タクトスイッチに限らず、メンブレンスイッチ、ロータリスイッチ、ディップスイッチなど、基板70に実装可能なスイッチであればどのようなスイッチでもよい。
【0048】
押しボタン41aは、ベース部41bの上面に、上下方向に変位可能に取り付けられている。本体部40がカバー35に取り付けられたときに、押しボタン41aは、操作片31の円形状部材の真下に配置される。ユーザが円形状部材を押すと、円形状部材及び押しボタン41aが下方へ変位し、ユーザが円形状部材を離すと、円形状部材及び押しボタン41aが上方に変位して、元の位置に戻る。
【0049】
表示部42は、LED42aと、レンズ42bと、を備える。レンズ42bは、下面が開口した直方形状に構成されている。レンズ42bは、LED42aから照射される光を透過する透明のレンズである。ここでの「透明のレンズ」は、レンズの色の有無にかかわらず、光を透過する光透過性を有するレンズであり、無色透明のレンズだけでなく、色付きの光を透過するレンズも含む。レンズ42bは、その内部空間にLED42aを収納し、LED42aを取り囲む。
【0050】
図6に示すように、第1の領域A1の第2の面72には、5本のリード線50が接続されている。5本のリード線50は、主電源スイッチ41からの信号を伝送するリード線と、LED42aに電力を供給するリード線とを含む。リード線50の各々は、被覆部51と芯線部52とを含む。芯線部52は、リード線の被膜が除去され剥き出しになった金属製の芯線であり、第2の面72に半田付けされる。芯線部52は、第2の面72に設けられた銅箔、半田及び銅めっきが施されたスルーホールを介して、主電源スイッチ41及びLED42aの端子に接続されている。なお、第1の領域A1の第2の面72において、第1の接着部76は、表示部42に対応する位置に設けられている。
【0051】
主電源スイッチ41、表示部42及びリード線50が接続された基板70は、金型に入れられて、保持される。このとき、基板70の第2の領域A2が挟まれるとともに、第1の接着部76の内側の円形部分が下方から支持されることにより、基板70が金型に保持される。そして、金型に樹脂が注入され、注入された樹脂が熱硬化されて、一体成型された樹脂部材60が形成される。
【0052】
そのため、図8及び図9に示すように、第2の領域A2及び第1の接着部76の内側の円形部分は、樹脂部材60で覆われない。樹脂部材60は、第1の領域A1、主電源スイッチ41、表示部42、及びリード線50の一部を覆う。
【0053】
図8及び図9に示すように、樹脂部材60は、第1被覆部61と、第2被覆部62と、第3被覆部63と、第4被覆部64と、第5被覆部65と、を含む。樹脂部材60は、ポリアミド等の樹脂材料により構成されている。
【0054】
第1被覆部61は、第1の面71において、第1の領域A1において主電源スイッチ41及び表示部42が搭載されていない部分と、4つの第2の接着部75とを覆っている。
第2被覆部62は、主電源スイッチ41の周囲を覆っている。第2被覆部62の下端は、第1被覆部61に接続されている。図10に示すように、第2被覆部62は、ベース部41bの側面と上面の縁部とを覆い、押しボタン41aは覆っていない。
【0055】
第3被覆部63は、レンズ42bの側面と上面の縁部とを覆い、レンズ42bの上面の中央部分を覆っていない。第3被覆部63の下端は、第1被覆部61に接続されている。そして、本体部40がカバー35に取り付けられたときに、レンズ42bの上面の中央部分は、窓34の真下に配置される。そのため、LED42aから照射された光は、レンズ42bの上面の中央部分から伝播する。
【0056】
第5被覆部65は、第2の面72において、第1の接着部76の内側を除く第1の領域A1と、4つの第2の接着部75とを覆っている。第1の接着部76は、第5被覆部65に覆われている。第1の領域A1の前端において、第1被覆部61の前端部が、第5被覆部65の前端部に接続されている。そして、第5被覆部65の前端部から、リード線50が前方に突出している。また、第1の領域A1の後端において、第1被覆部61の後端部が、第5被覆部65の後端部に接続されている。
【0057】
さらに、第1の領域A1の右端において、第1被覆部61の右端部が、第5被覆部65の右端部に接続されている。また、第1の領域A1の左端において、第1被覆部61の左端部が、第5被覆部65の左端部に接続されている。
【0058】
また、第4被覆部64は、2つのスリット74を上下方向に貫通し、第1被覆部61及び第2被覆部62と第5被覆部65との間を接続している。よって、第1の領域A1の端部は、樹脂部材60により完全に覆われ、露出していない。
【0059】
第1の接着部76及び第2の接着部75の箇所を除いて、樹脂部材60が繋がっており、樹脂部材60による被覆部分と基板70との境界が露出していない。第1の接着部76及び第2の接着部75の箇所は、樹脂部材60が他の箇所の樹脂部材60と繋がっていないため、樹脂部材60による被覆部分と基板70との境界が露出している。
【0060】
樹脂部材60が熱硬化により収縮すると、樹脂部材60と基板70との間に隙間が生じることが有り得る。第1の接着部76及び第2の接着部75の箇所では、樹脂部材60と基板70との間に隙間が生じると、隙間が露出し、液体や塵の侵入口になる。さらに、主電源スイッチ41を構成する樹脂材料が、樹脂部材60の樹脂材料と異なり、熱収縮率が異なる。そのため、樹脂部材60の熱硬化により、樹脂部材60と主電源スイッチ41との間にも隙間が生じ、侵入口から侵入した液体や塵が主電源スイッチ41の内部へ入る可能性がある。主電源スイッチ41の内部に液体や塵が侵入すると、主電源スイッチ41が故障し、ブロア2を起動できなくなることが起こり得る。
【0061】
本実施形態では、樹脂部材60が、レジストを介さずに第1の接着部76及び第2の接着部75に接着されている。そのため、樹脂部材60と第1の接着部76及び第2の接着部75との密着度が向上し、樹脂部材60と基板70との間に隙間が生じにくい。
【0062】
また、本実施形態では、第1の領域A1と第2の領域A2との境界に、スリット74が設けられ、樹脂部材60がスリット74を貫通している。すなわち、スリット74を設けたことにより、樹脂部材60による被覆部分と基板70との境界の露出を低減している。スリット74を設けない場合、スリット74の箇所で、第1被覆部61及び第2被覆部62と第5被覆部65とが接続されない。よって、スリット74の箇所で、樹脂部材60による被覆部分と基板70との境界が露出する。ひいては、スリット74の箇所が、液体や塵の侵入口となり得る。本実施形態では、スリット74を設けたことにより、樹脂部材60による被覆部分と基板70との境界の露出を減らし、本体部40の防水性及び防塵性を高めている。
【0063】
操作部30は、本体部40がカバー35に取り付けられて構成される。図11に示すように、本体部40は、2つの螺子孔73の各々に挿入されたタッピンネジ80により、カバー35に取り付けられる。
【0064】
<1-3.効果>
以上説明した第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)基板70において、主電源スイッチ41及び表示部42が搭載された第1の領域A1と、電子部品が搭載されていない第2の領域A2との境界に、スリット74が設けられている。そして、樹脂部材60が、スリット74を貫通して、主電源スイッチ41の一部及び表示部42の一部ともに、第1の領域A1の第1の面71及び第2の面72を覆っている。樹脂部材60がスリット74を貫通しているため、樹脂部材60による被覆部分と基板70との境界の露出が抑制される。したがって、操作部30の防水性及び防塵性を向上させることができる。
【0065】
(2)スリット74が半円弧形状に形成されていることにより、螺子孔73を設けるために、第2の領域A2を有効に利用することができる。
(3)スリット74が螺子孔73を中心とした半円弧状に形成されているため、本体部40カバー35に螺子止めする場合に、樹脂部材60が妨げにならず螺子止め作業を円滑に行うことができる。
【0066】
(4)第1の領域A1と第2の領域A2の境界に設けられた第2の接着部75に、樹脂部材60がレジストを介在せずに接着される。したがって、樹脂部材60と第2の接着部75との密着度が向上し、第1の領域A1への液体及び塵の侵入をより抑制することができる。
【0067】
(5)リード線50は、その一部分が第1の領域A1と共に樹脂部材60で覆われ、第3の領域A3と接していない第1の領域A1の前端部において、樹脂部材60から突出している。したがって、第1の領域A1への液体及び塵の侵入を抑制しつつ、第1の領域A1からリード線50を引き出すことができる。
【0068】
(第2実施形態)
<2-1.第1実施形態との相違点>
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、共通する構成については説明を省略し、相違点を中心に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
【0069】
前述した第1実施形態では、基板70の第3の領域A3がスリット74を備えていた。これに対して、第2実施形態では、基板70Aの第3の領域A3がスリット74を備えていない点で、第1実施形態と相違する。
【0070】
<2-2.本体部の構成>
次に、第2実施形態に係る本体部40Aの基板70Aにおける第3の領域A3について、図12及び図13を参照して説明する。
【0071】
本実施形態では、第3の領域A3における第1の面71の全体は、レジストが剥離されており、レジストで覆われていない。
図12に示すように、第1の面71において、第3の領域A3に含まれる左右の領域の各々は、円弧部74Aと、2つの方形部75Aと、を備える。
【0072】
円弧部74Aの各々は、螺子孔73を中心とする半円弧の形状を有する。すなわち、第2実施形態では、第1の面71において、第1実施形態におけるスリット74の位置に、円弧部74Aが設けられている。円弧部74Aは、2つの端部74Aaを有する。
【0073】
2つの方形部75Aは、2つの端部74Aaからそれぞれ基板70Aの端まで延伸した方形形状を有する。方形部75Aの各々は、長手方向が、基板70Aの長手方向に一致する。すなわち、方形部75Aの各々の長手方向は前後方向と一致し、短手方向は左右方向と一致する。
【0074】
図13に示すように、第1の面71において、樹脂部材60は、第1被覆部61Aと、第2被覆部62と、第3被覆部63と、を備える。第1被覆部61Aは、第1の樹脂接着部64Aaと、第2の樹脂接着部64Abと、を含み、第1の領域A1において主電源スイッチ41及び表示部42が搭載されていない部分と、第3の領域A3と、を覆っている。
【0075】
第1の面71において、第1の樹脂接着部64Aaは、第3の領域A3の円弧部74Aの各々に接着される。また、第1の面71において、第2の樹脂接着部64Abは、第3の領域A3の方形部75Aの各々に接着される。すなわち、第1被覆部61Aは、第1実施形態の第1被覆部61に第1の樹脂接着部64Aaを追加した形状に構成されている。
【0076】
第1の樹脂接着部64Aa及び第2の樹脂接着部64Abは、樹脂部材60の縁に沿って形成されている。詳しくは、第1の樹脂接着部64Aa及び第2の樹脂接着部64Abは、樹脂部材60Aによる被覆部分と基板70Aとの境界に沿って形成されている。よって、樹脂部材60Aは、基板70Aとの境界において、基板70との密着度が向上している。
【0077】
一方、第2の面72において、第1の領域A1、第2の領域A2及び第3の領域A3は、全体のレジストが削除されていてもよいし、全体のレジストが塗布されていてもよい。あるいは、第2の面72において、第1の領域A1、第2の領域A2及び第3の領域A3は、一部分のレジストが削除されていてもよい。例えば、第2の面72において、第1の面71と同様に、第3の領域A3のレジストが削除されていてもよい。
【0078】
樹脂部材60は、図示しない第5被覆部65Aを備える。第5被覆部65Aは、第2の面72において、第1の領域A1と第3の領域A3とを覆い、第1被覆部61Aに接続されている。すなわち、第5被覆部65Aは、第1実施形態の第5被覆部65に、第1の樹脂接着部64Aaと同様の形状に構成された半円弧部を追加した形状に構成されている。
【0079】
<2-3.効果>
以上説明した第2実施形態によれば、第1実施形態の効果(2)、(3)、(5)と同様の効果を奏するとともに、以下の効果を奏する。
【0080】
(6)第3の領域A3の第1の面71の全体において、レジストが除去されている。そして、樹脂部材60Aは、第3の領域A3に接着された第1の樹脂接着部64Aaと第2の樹脂接着部64Abとを備える。よって、第1の面71の第2の領域A2に隣接する樹脂部材60Aの端部において、樹脂部材60Aと基板70Aとの密着度が向上するため主電源スイッチ41及び表示部42の内部への液体や塵の侵入を抑制することができる。ひいては、本体部40Aの防水性及び防塵性を向上させることができる。
【0081】
(他の実施形態)
以上、本開示を実施するための形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
【0082】
(a)上記実施形態では、基板70に搭載される電子部品が、主電源スイッチ41と表示部42であるが、電子部品はこれに限定されるものではない。例えば、基板70に搭載される電子部品は、主電源スイッチ41及び表示部42のどちらか一方でもよいし、主電源スイッチ41とは異なるスイッチでもよい。
【0083】
(b)上記実施形態では、基板70は十字形状を有していたが、基板70の形状は特に限定されるものではない。
(c)上記実施形態では、スリット74の形状は、半円弧状であったが、スリット74の形状はこれに限らない。例えば、第2の領域A2に螺子孔73を設けない場合は、スリット74の形状は、直線形状であってもよい。
【0084】
(d)作業機は、ブロア2に限定されるものではなく、バッテリの直流電力で作動し、基板と電子部品とを備えた作業機であればよい。例えば、作業機は、電動工具、園芸工具、レーザー墨出し器、ライトなどでもよい。電動工具及び園芸工具は、モータの駆動力により先端工具を駆動させる工具である。電動工具は、例えば、チェンソー、インパクトドライバ、丸ノコなどである。園芸工具は、草刈機、ヘッジトリマなどである。また、電動工具及び園芸工具は、先端工具を駆動する駆動力を発生するエンジンと、バッテリからの直流電力によって回転力を発生し、エンジンのクランク軸に初期回転を付与するセルモータとを備える工具でもよい。本開示は、特に屋外で使用する作業機に適用することで、大きな利益を得られる。
【0085】
(e)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
【符号の説明】
【0086】
2…ブロア、20…ハンドル、22…トリガスイッチ、30…操作部、31…操作片、34…窓、35…カバー、36…保持部、37…壁部、38…上面部、40…本体部、41…主電源スイッチ、41a…押しボタン、41b…ベース部、42…表示部、42a…LED、42b…レンズ、50…リード線、51…被覆部、52…芯線部、60…樹脂部材、61…第1被覆部、62…第2被覆部、63…第3被覆部、64…第4被覆部、65…第5被覆部、70…基板、71…第1の面、72…第2の面、73…螺子孔、74…スリット、75…第2の接着部、76…第1の接着部、80…タッピンネジ、90…バッテリパック、A1…第1の領域、A2…第2の領域、A3…第3の領域。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13