IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 本田技研工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-金庫 図1
  • 特許-金庫 図2
  • 特許-金庫 図3
  • 特許-金庫 図4
  • 特許-金庫 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-19
(45)【発行日】2024-12-27
(54)【発明の名称】金庫
(51)【国際特許分類】
   E05G 1/00 20060101AFI20241220BHJP
   E05G 1/06 20060101ALN20241220BHJP
【FI】
E05G1/00 Z
E05G1/06
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021037373
(22)【出願日】2021-03-09
(65)【公開番号】P2022137729
(43)【公開日】2022-09-22
【審査請求日】2023-11-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100126664
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 慎吾
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】土肥 奈津美
(72)【発明者】
【氏名】梅村 博和
(72)【発明者】
【氏名】福田 典久
【審査官】砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-21270(JP,A)
【文献】特開2009-114841(JP,A)
【文献】特開2001-254544(JP,A)
【文献】登録実用新案第3099108(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 1/00-85/28
E05C 1/00-21/02
E05G 1/00- 1/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリが供給する電力によって動作する金庫であって、
可搬性を有する複数のバッテリをそれぞれ着脱可能に格納することが可能なバッテリ格納部と、
前記バッテリ格納部に格納された前記複数のバッテリのうち一部のバッテリを前記金庫の電源として選択的に接続するバッテリ接続部と、
前記バッテリ格納部に格納されたバッテリを前記バッテリ格納部から取り出し可能な状態または前記バッテリ格納部から取り出し不可能な状態とするように駆動する駆動部と、
前記バッテリ格納部に格納されたバッテリの数が規定数以上である場合に、前記バッテリが前記バッテリ格納部から取り出し可能な状態となるように前記駆動部を制御する駆動制御部と、
を備える金庫。
【請求項2】
前記バッテリ格納部に格納されたバッテリを前記バッテリ格納部から取り出し可能な状態または前記バッテリ格納部から取り出し不可能な状態とするように駆動する駆動部と、
前記バッテリ格納部からバッテリを取り出す利用者を認証する認証部と、
前記認証部による前記利用者の認証結果に応じて、前記利用者により指定されたバッテリが前記バッテリ格納部から取り出し可能な状態となるように前記駆動部を制御する駆動制御部と、
をさらに備える、
請求項1に記載の金庫。
【請求項3】
前記複数のバッテリごとに充電量を計測するバッテリセンサと、
前記金庫の電源として使用中のバッテリの前記充電量が閾値以下となった場合、前記金庫の電源を前記使用中のバッテリから、前記複数のバッテリのうち前記充電量が前記閾値以上であるバッテリに切り替える電源制御部と、
をさらに備える、
請求項1または2のいずれか一項に記載の金庫。
【請求項4】
前記複数のバッテリごとに充電量を計測するバッテリセンサと、
前記バッテリごとの充電量に関する情報と前記バッテリ格納部に格納されたバッテリとを対応づけて表示する表示部と、
をさらに備える、
請求項1からのいずれか一項に記載の金庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金庫に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電気的な制御によって施錠および解錠を行う金庫が提案されている(例えば特許文献1参照)。一方、近年では、地震や豪雨等の災害が多発しており、避難所での生活を余儀なくされる人が増加している。避難所は、体育館のような広い屋内スペースに簡易的な仕切りを設けることによって設営されるのが一般的であり、このような場所での生活においては各自の貴重品の管理が重要になる。そのため、このような場所での使い勝手がよい金庫のニーズが生じている。例えば、避難所は必ずしも物資の輸送に適した場所に設置されるとは限らず、また避難所では商用電源から電力供給を受けることが難しい場合もあるので、避難所で用いられる金庫は、設置容易性および盗難防止性が高く、かつバッテリでの長時間動作が可能であることが望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-211030号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、長時間動作を実現するために大容量のバッテリを金庫に搭載させると、金庫自体の重量が大きく増加して可搬性が低下するため、設置容易性が損なわれる。一方、設置容易性を維持するために小容量のバッテリ(すなわち軽量である)を金庫に搭載させると可搬性が向上するため、運用時における盗難防止性が低下する。また、バッテリ容量が小さくなるので、バッテリの充電や交換が頻繁に発生し、金庫の利便性が損なわれる。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、バッテリでの長時間動作が可能であり、かつ高い設置容易性および盗難防止性を有する金庫を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る金庫は、以下の構成を採用した。
【0007】
(1):この発明の一態様に係る金庫は、バッテリが供給する電力によって動作する金庫であって、可搬性を有する複数のバッテリをそれぞれ着脱可能に格納することが可能なバッテリ格納部と、前記バッテリ格納部に格納された前記複数のバッテリのうち一部のバッテリを前記金庫の電源として選択的に接続するバッテリ接続部と、を備える金庫である。
【0008】
(2):上記(1)の態様において、前記バッテリ格納部に格納されたバッテリを前記バッテリ格納部から取り出し可能な状態または前記バッテリ格納部から取り出し不可能な状態とするように駆動する駆動部と、前記バッテリ格納部からバッテリを取り出す利用者を認証する認証部と、前記認証部による前記利用者の認証結果に応じて、前記利用者により指定されたバッテリが前記バッテリ格納部から取り出し可能な状態となるように前記駆動部を制御する駆動制御部と、をさらに備えるものである。
【0009】
(3):上記(1)の態様において、前記バッテリ格納部に格納されたバッテリを前記バッテリ格納部から取り出し可能な状態または前記バッテリ格納部から取り出し不可能な状態とするように駆動する駆動部と、前記バッテリ格納部に格納されたバッテリの数が規定数以上である場合に、前記バッテリが前記バッテリ格納部から取り出し可能な状態となるように前記駆動部を制御する駆動制御部と、をさらに備えるものである。
【0010】
(4):上記(1)から(3)のいずれかの態様において、前記複数のバッテリごとに充電量を計測するバッテリセンサと、前記金庫の電源として使用中のバッテリの前記充電量が閾値以下となった場合、前記金庫の電源を前記使用中のバッテリから、前記複数のバッテリのうち前記充電量が前記閾値以上であるバッテリに切り替える電源制御部と、をさらに備えるものである。
【0011】
(5):上記(1)から(4)のいずれかの態様において、前記複数のバッテリごとに充電量を計測するバッテリセンサと、前記バッテリごとの充電量に関する情報と前記バッテリ格納部に格納されたバッテリとを対応づけて表示する表示部と、をさらに備えるものである。
【発明の効果】
【0012】
(1)~(5)によれば、バッテリが供給する電力によって動作する金庫が、可搬性を有する複数のバッテリをそれぞれ着脱可能に格納することが可能なバッテリ格納部と、前記バッテリ格納部に格納された前記複数のバッテリのうち一部のバッテリを前記金庫の電源として接続するバッテリ接続部と、を備えることにより、バッテリでの長時間動作が可能であり、かつ高い設置容易性および盗難防止性を有する金庫を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実施形態の金庫の外観例および利用イメージを示す概略図である。
図2】実施形態の金庫における物品スペースの構成例を示すイメージ図である。
図3】実施形態の金庫の機能構成の一例を示すブロック図である。
図4】実施形態の金庫が実施する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図5】実施形態の金庫の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照し、本発明の金庫の実施形態について説明する。
【0015】
図1は、実施形態の金庫1の外観例および利用イメージを示す概略図である。金庫1は、バッテリMが供給する電力によって動作する。金庫1は、例えば、筐体10と、物品保管部20と、バッテリ格納部30と、表示部130とを備える。筐体10は、金庫1の外形を構成する箱状の容器であり、その内部に物品保管部20およびバッテリ格納部30を収容する。金庫1は、筐体10の表面に表示部130を有する。筐体10は、可搬性および耐破壊性に耐えうる軽量かつ頑丈な部材を用いて構成される。筐体10に用いられる素材は特定のものに限定されない。
【0016】
物品保管部20は、金庫1の利用者が物品を保管するためのスペース(以下「物品スペース」という。)を提供する。図1に示す物品保管部20は、例えば15個の物品スペースL1~L15を備える。以下、特に区別しない場合、物品スペースL1~L15を総称して物品スペースLと記載する。物品保管部20が備える物品スペースLの数は1個であってもよいし、複数であってもよい。また、物品スペースLの数は14個以下であってもよいし、16個以上であってもよい。各物品スペースLには、保管する物品が不正に取り出されることが無いように、物品スペースLへのアクセスを遮断または開放する金庫用駆動部11(図2参照)が備えられる。
【0017】
図2は、物品スペースLの構成例を示すイメージ図である。物品スペースLは、外部からのアクセス可否を制御可能な空間である。例えば、物品スペースLは、内部筐体21の内部空間として形成され、外部からのアクセス可否を制御する機能部として金庫用駆動部11を備える。例えば、本実施形態において、金庫用駆動部11は、電子制御による施錠および解錠が可能な扉である。金庫用駆動部11は、金庫用制御部160(図3参照)によって制御される。なお、金庫用駆動部11は、物品スペースLへの外部からのアクセス可否を制御できるものであれば必ずしも扉である必要はない。また、金庫用駆動部11は、電子制御によるロックではなく、鍵や錠などによって手動でロックをかけるものであってもよい。
【0018】
図1に戻る。バッテリ格納部30は、金庫1に対して動作に必要な電力を供給するバッテリ(以下「金庫用バッテリ」という。)として、または、利用者に貸出可能なバッテリ(以下「貸出用バッテリ」という。)として用いられる複数のバッテリを格納するスペース(以下「バッテリスペース」という。)を提供する。図1は、20個のバッテリスペースM1~M20を提供可能なバッテリ格納部30の例である。以下では、特に区別しない場合、バッテリスペースM1~M20を総称してバッテリスペースMと記載する。バッテリ格納部30は、金庫用バッテリまたは貸出用バッテリとして用いられる複数のバッテリをそれぞれ着脱可能に格納するバッテリスペースMとを備える。各バッテリスペースMには、格納するバッテリが不正に取り出されることが無いように、バッテリをバッテリスペースMにロックするバッテリ用駆動部12(図3参照)が備えられる。
【0019】
なお、図1には、それぞれのバッテリスペースMに個々のバッテリがそれぞれ格納される場合が示されているが、各バッテリスペースMが格納するバッテリは必ずしも1つである必要はない。各バッテリスペースMは、格納するバッテリをそれぞれ個別に着脱可能にロックするバッテリ用駆動部12を備えていれば、複数のバッテリを格納することができるように構成されてもよい。
【0020】
なお、本実施形態において、バッテリ用駆動部12は、金庫用駆動部11と同様に、電子制御による施錠および解錠が可能な扉であり(図2参照)、バッテリ用制御部170(図3参照)によって制御される。なお、バッテリ用駆動部12は、金庫用駆動部11と同様に、バッテリスペースMへの外部からのアクセス可否を制御できるものであれば必ずしも扉である必要はない。例えば、バッテリ用駆動部12は、バッテリスペースMを開放または閉鎖する扉に代えて、爪やレバーラッチ、プッシュラッチ等の機構によりバッテリをバッテリスペースMにロックするものであってもよい。
【0021】
なお、盗難防止性の観点では、運用時における金庫1の総重量は大きいほど良い。そのため、バッテリ格納部30はできるだけ多くのバッテリスペースMを備えることが望ましい。ここで、金庫1の重量に関する制約として、例えば、運用時の総重量が100kg以上であることを定めることができる。例えば、バッテリを格納していない時の金庫1の重量が20kgであり、1個のバッテリの重量が5kgであるとすると、図1の例の金庫1では、全てのバッテリスペースMにバッテリを格納することによって総重量100kgを実現することができる。このように、バッテリ格納部30は、金庫1の総重量が、盗難防止の観点で運用中の金庫1に必要とされる重量(以下「規定重量」という。)以上となるのに必要な数のバッテリを格納できるだけのバッテリスペースMを備えるように構成される。規定重量は運用上の安全基準等に応じて任意に定められてよい。
【0022】
なお、金庫1の総重量が規定重量以上となれば、金庫1の運用時において必ずしも全てのバッテリスペースMにバッテリが格納されている必要はない。また、図1に示すバッテリ格納部30は、バッテリスペースM1に格納された1つのバッテリが金庫用バッテリとして用いられる場合の例を示しているが、金庫用バッテリは必ずしも1つである必要はなく、複数であってもよい。また、この場合、バッテリ格納部30は、金庫用バッテリを格納するバッテリスペースMにのみ給電機構を備えてもよい。また、金庫用バッテリと、貸出用バッテリとは明確に区別されなくてもよい。例えば、バッテリ格納部30は、金庫1の動作に必要な電力を、バッテリスペースMに格納された全てのバッテリから分散して供給するような給電機構を備えてもよい。
【0023】
表示部130は、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ、タッチパネル等の表示装置である。表示部130には、金庫1の使用に関する各種情報が表示される。例えば、表示部130には、金庫用駆動部11を施錠又は解錠する操作の入力を受け付ける画面が表示される。なお、表示部130が入力機能を有さない場合、入力操作を受け付ける入力部(図示せず)は表示部130とは別に設けられてもよい。また、例えば、表示部130には、各物品スペースLに関する情報(使用状態や施錠状態など)が表示されてもよい。また、例えば、表示部130には、各バッテリや各バッテリスペースMに関する情報(バッテリの格納状態やバッテリの充電量など)が表示されてもよい。
【0024】
このように構成される実施形態の金庫1は、設置現場への運搬時にはバッテリを取り外して軽量化した状態で運搬可能であり、また、設置現場においては、すでに設置現場に設置されているバッテリをバッテリ格納部30に格納して重量を大きくすることにより、金庫1自体の可搬性を大きく低下させた状態で金庫1の運用を開始することができる。特に、被災地などでは、バッテリによる電力供給はライフラインを支える重要なエネルギー源となる。また、避難所などでは、十分なセキュリティの確保が難しい場合があり、貴重品等の物品を保管することができる金庫等のアイテムは、避難所生活をより安心なものにするために重要である。実施形態の金庫1は、このような金庫としての機能を提供することに加え、バッテリの設置場所を提供することができるので、被災地等において、より高い利用価値を提供することができる。
【0025】
例えば、避難所において、充電済みバッテリの提供場所および使用済みバッテリの返却場所として金庫1を利用することができる。まず、バッテリを格納していない軽量化された金庫1を避難所に運搬し、設置場所を決定して使用済みバッテリを重りとして格納する。これにより、金庫1の設置容易性を高め、かつ盗難防止性を高めることができる。また、このような金庫1が設置されることにより、バッテリサービスの提供事業者は、金庫1を操作するだけで使用済みバッテリの回収と、充電済みのバッテリの提供を行うことができるので、被災地においてバッテリサービスを効率良く提供することができる。一方、このようなバッテリサービスが提供されることにより、利用者は必要なバッテリを金庫1から取得して所望の用途の電源として使用することができる。例えば、利用者は、金庫1から取得したバッテリを用いて小型EV(Electric Vehicle)や送風機、電動作業機などを駆動させてもよいし、金庫1から取得したバッテリを電源供給機器の電源として使用してもよい。また、利用者は使用済みのバッテリを金庫1に戻せばよくなるので、使用済みバッテリによって限られたスペースが無駄に使用されることを回避することができ、避難所生活の快適性を向上させることができる。
【0026】
以下、このような効果を奏する実施形態の金庫1の構成について詳細に説明する。
【0027】
図3は、実施形態の金庫1の機能構成の一例を示すブロック図である。金庫1は、例えば、金庫用駆動部11と、バッテリ用駆動部12と、バッテリセンサ13と、バッテリ接続部14と、通信部110と、入力部120と、表示部130と、記憶部140と、制御部150とを備える。これらの構成要素のうち、少なくとも制御部150は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
【0028】
金庫用駆動部11は、上述のとおり、保管する物品が不正に取り出されることを防止するために各物品スペースLに設けられるものであって、物品スペースLへのアクセスを物理的に遮断または解放する駆動部である。本実施形態では、金庫用駆動部11として、施錠および解錠が電気的に制御可能な扉を想定している。
【0029】
バッテリ用駆動部12は、上述のとおり、バッテリがバッテリスペースMから不正に取り出されることを防止するために各バッテリスペースMに設けられるものであって、バッテリスペースMに対してバッテリをロック又はロック解除する駆動部である。バッテリ用駆動部12によるバッテリのロックおよびロック解除の動作は、制御部150によって電気的に制御可能である。本実施形態では、バッテリ用駆動部12として、施錠および解錠が電気的に制御可能な扉を想定している。この場合、バッテリ用駆動部12は、扉の開放または閉鎖により、物品スペースLへのアクセスを物理的に遮断または解放する。
【0030】
バッテリセンサ13は、金庫1に格納されたバッテリの状態を取得するためのセンサである。例えば、バッテリセンサ13は、電圧センサや電流センサ、温度センサなどを含み、バッテリの状態に関する情報(以下「バッテリ情報」という。)を取得する。例えば、バッテリセンサ13は、バッテリの出力電圧や出力電流の大きさ、温度、充電量等の情報をバッテリ情報として取得する。バッテリセンサ13は、各バッテリについて取得したバッテリ情報を制御部150に出力する。なお、本実施形態では、金庫1において、バッテリ格納部30に格納された全てのバッテリについて充電量を計測できるようにバッテリセンサ13が設置されるものとするが、金庫用バッテリとして使用される可能性のあるバッテリを格納するバッテリスペースMが予め決められているような場合には、バッテリセンサ13は、そのような特定のバッテリスペースMに対応して設置されてもよい。
【0031】
バッテリ接続部14は、バッテリ格納部30に格納されたバッテリのうち一部のバッテリを金庫1の電源として(すなわち金庫用バッテリとして)選択的に接続する電源入力インタフェースである。どのバッテリを金庫用バッテリとして接続するかは電源制御部174によって決定される。バッテリ接続部14は、選択された金庫用バッテリを内部電力系統に接続することにより、金庫用バッテリに蓄えらえた電力を金庫1の各機能部に供給する。
【0032】
なお、金庫用バッテリとして複数のバッテリが選択された場合、各バッテリの接続形態は、金庫1が動作可能であれば、直列接続であってもよいし、並列接続であってもよい。また、バッテリ接続部14は、金庫用バッテリを直列接続および並列接続のどちらの形態でも接続できるように構成されてもよい。この場合、例えば電源制御部174は、各バッテリの仕様や充電量等に基づいて金庫用バッテリの接続形態を決定してバッテリ接続部14に通知するように構成されてもよい。また、金庫用バッテリの接続形態を決定する機能は、電源制御部174ではなく、バッテリ接続部14に備えられてもよい。
【0033】
通信部110は、利用者の端末装置(以下「利用者端末」という。)と通信する通信インタフェースである。例えば、通信部110は、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信により利用者端末と通信する。また、通信部110は、利用者端末と同じLAN(Local Area Network)に接続することによって利用者端末と通信してもよい。また、通信部110は、セルラー網やインターネット等を含むWAN(Wide Area Network)を介して利用者端末と通信してもよい。通信部110は、無線通信または有線通信のどちらで利用者端末と通信してもよい。
【0034】
入力部120は、マウスやキーボード、タッチパネル等の入力装置を用いて構成される。入力部120は、金庫1に対する入力操作を受け付ける。入力部120は、入力された情報を制御部150に出力する。
【0035】
表示部130は、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ、タッチパネル等の表示装置を用いて構成される。表示部130は、制御部150の制御によって任意の情報を表示可能である。なお、本実施形態では、表示部130としてタッチパネルを想定し、入力部120と一体に構成される場合を想定する。
【0036】
記憶部140は、HDDやフラッシュメモリ等の記憶装置を用いて構成される。記憶部140には、金庫1の動作に関する各種情報が記憶される。例えば、記憶部140には、制御部150が実行するプログラムや利用者の認証情報などが記録される。
【0037】
制御部150は、金庫1の制御機能を有する。具体的には、制御部150は、物品保管部20に対する物品の出し入れの際に金庫用駆動部11を制御する金庫用制御部160と、バッテリ格納部30に対するバッテリの出し入れの際にバッテリ用駆動部12を制御するバッテリ用制御部170とを備える。
【0038】
金庫用制御部160は、例えば、物品保管部20の操作メニューを表示部130に表示させ、物品スペースLの使用に関する操作の入力を受け付ける。例えば、金庫用制御部160は、利用者が物品スペースLの使用を開始する操作を入力したことに応じて、指定された物品スペースLを施錠するとともに、解錠の際に必要なパスワードの入力を受け付け、入力されたパスワード情報を記憶部140に保存する。また、例えば、金庫用制御部160は、利用者が使用中の物品スペースLの解錠を要求する操作とともに、解錠に必要なパスワードを入力した場合、入力されたパスワードと施錠時に設定されたパスワードとを照合し、一致していれば当該利用者が使用中の物品スペースを解錠する。
【0039】
バッテリ用制御部170は、例えば、バッテリ格納部30の操作メニューを表示部130に表示させ、バッテリの貸出に関する操作の入力を受け付ける。バッテリ用制御部170は、利用者によりバッテリの貸出を要求する操作が入力されたことに応じて、貸出対象のバッテリがバッテリスペースMから取り出し可能となるようにバッテリ用駆動部12を制御する。より具体的には、バッテリ用制御部170は、認証部171と、駆動制御部172と、通知部173と、電源制御部174とを備える。
【0040】
認証部171は、利用者によりバッテリの貸出を要求する操作が入力されると、当該利用者の利用者端末と通信し、当該利用者が金庫1のバッテリを利用する資格を有するか否かを判定する。認証部171は、判定結果を駆動制御部173に通知する。
【0041】
駆動制御部172は、バッテリ格納部30に格納されたバッテリがバッテリ格納部30から取り出し可能な状態または取り出し不可能な状態となるようにバッテリ用駆動部12を制御する。このような制御により、金庫1の運用時において、金庫1の重量が規定重量を下回らないようにすることができる。このため、金庫1の運用時において金庫1の盗難防止性が低下することを抑制することができる。
【0042】
例えば、駆動制御部172は、認証部171によって金庫1の利用者が利用資格を有すると判定された場合に、貸出対象のバッテリが取り出し可能となるようにバッテリ用駆動部12を作動させる。また、例えば、駆動制御部172は、バッテリ格納部30に格納されているバッテリの数(以下「格納数」という。)を認識し、認識した格納数が規定数以上である場合に、バッテリがバッテリ格納部30から取り出し可能となるようにバッテリ用駆動部12を制御してもよい。この場合、格納数に対するバッテリの規定数は金庫1の規定重量とバッテリの個体重量とに基づいて決定されるとよい。
【0043】
なお、バッテリの格納数を認識する方法は特定の方法に限定されない。例えば、駆動制御部172は、各バッテリ用駆動部12の状態(例えば、扉の開閉状態など)を認識し、バッテリの取り出しを不可能にする状態にあるバッテリ用駆動部12の数をバッテリの格納数と判定してもよい。また、例えば、各バッテリスペースMのそれぞれにバッテリセンサ13が設けられる場合、駆動制御部172は、各バッテリセンサ13の計測結果に基づいて各バッテリスペースMにバッテリが格納されているか否かを判定してもよい。
【0044】
通知部173は、バッテリ格納部30に格納されているバッテリに関する情報を通知する機能を有する。例えば、通知部173は、バッテリ格納部30に格納されているバッテリの充電量の計測結果をバッテリセンサ13から取得し、取得した充電量の計測結果を、バッテリ格納部30に格納されたバッテリ(またはバッテリの格納場所)と対応づけて表示部130に表示させることにより利用者に通知する。また、例えば、通知部173は、充電量の計測結果に基づいて、各バッテリスペースMにおけるバッテリの格納の有無を示す情報を表示部130に表示させてもよい。また、例えば、通知部173は、バッテリ格納部30に格納されているバッテリのうち、金庫用バッテリの充電量が所定の閾値以下となった場合、表示部130にその旨の警告を表示するように構成されてもよい。このような構成を備えることにより、金庫1の利用者は、どのバッテリを使用することができるのかを容易に判断することが可能となる。
【0045】
また、例えば、通知部173は、金庫1の総重量が規定重量を満たしていない場合、表示部130にその旨の警告を表示するように構成されてもよい。このような構成を備えることにより、金庫1の運用者は、常に盗難防止性が満たされた状態で金庫1を運用することが可能となる。
【0046】
電源制御部174は、バッテリ格納部30に格納されているバッテリのうち一部のバッテリを金庫用バッテリとして選択し、選択した金庫用バッテリを金庫1の電源として接続することをバッテリ接続部14に指示する。なお、電源制御部174は、金庫1の動作に必要な電力を確保することができれば、どのような方法で金庫用バッテリを決定してもよい。例えば、電源制御部174は、各バッテリの残量(充電量)に基づき、必要電力を賄うことができるだけのバッテリをランダムに選択するように構成されてもよいし、選択するバッテリ数が最大または最小となるように金庫用バッテリを選択するように構成されてもよい。
【0047】
また、電源制御部174は、金庫用バッテリとして使用中のバッテリの充電量が閾値未満となった場合、充電量が少なくとも上記閾値以上であるバッテリを次の金庫用バッテリとして選択してもよい。なお、金庫用バッテリとして複数のバッテリが選択されている場合には、複数のバッテリを1つのバッテリとみなした場合の充電量と閾値を比較するようにしてもよい。
【0048】
図4は、本実施形態の金庫1が実施する処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、バッテリ用制御部170が、バッテリ格納部30において新たなバッテリの格納が発生したか否かを判定する(ステップS101)。具体的には、バッテリ用制御部170は、バッテリ格納部30が有するバッテリスペースMのうちバッテリが格納されていない状態からバッテリが格納された状態へと変化したものが存在するか否かを判定する。例えば、バッテリ用制御部170は、バッテリセンサ13による充電電圧の計測結果に基づいて上記の状態変化を検出してもよいし、バッテリ用駆動部12の状態(例えば扉の開閉状態など)に基づいて判定してもよい。
【0049】
ここで、バッテリ格納部30のいずれかのバッテリスペースMにおいて新たなバッテリの格納が発生したと判定した場合、バッテリ用制御部170は、新たにバッテリが格納されたバッテリスペースMのバッテリ用駆動部12を制御して、当該バッテリを当該バッテリスペースMから取り外すことができない状態にする(ステップS102)。
【0050】
上述のとおり、本実施形態におけるバッテリ用制御部170は、バッテリスペースMを開閉可能な扉である。この場合、バッテリ用制御部170は、当該バッテリスペースMの扉を閉じることにより、当該バッテリを当該バッテリスペースから取り外すことができない状態にする。以下、この扉を閉じることを含め、バッテリスペースに格納されたバッテリがバッテリスペースから取り出すことができない状態にすることを「バッテリをロックする」と表現する。これに対して、以下では、バッテリスペースに格納されたバッテリをバッテリスペースから取り出すことができる状態にすることを「バッテリのロックを解除する」と表現する。すなわち、本実施形態においてバッテリのロックを解除することは、バッテリスペースの扉を開くことである。
【0051】
一方、ステップS101において、いずれのバッテリスペースMにおいても新たなバッテリの格納が発生しなかったと判定した場合、バッテリ用制御部170は、バッテリをロックする処理(ステップS102)をスキップしてステップS103に処理を進める。なお、バッテリのロック機構は、少なくともロックの解除が電気制御によって実現することができるものであれば電動によるものであっても手動によるものであってもよい。例えば、手動によるロック機構としては、バッテリを格納するときの押し込みによってバッテリをバッテリスペースMの内部に固定するプッシュラッチなどを用いる方法などが考えられる。
【0052】
続いて、バッテリ用制御部170は、バッテリの貸出を要求する操作が入力されたか否かを判定する(ステップS103)。ここで、バッテリの貸出を要求する操作が入力されたと判定した場合、バッテリ用制御部170は、認証部171に第1認証処理を実行させる(ステップS104)。ここで、第1認証処理は、バッテリの貸出を要求する利用者がバッテリを利用する資格を有するものであるか否かを判定する処理である。例えば、認証部171は、利用者が入力したユーザIDおよびパスワードを予め登録されている認証情報と照合することによって利用資格の有無を判定してもよい。また、利用者端末が撮像機能を有している場合、例えば、認証部171は無線通信により利用者端末から利用者が撮像された画像を取得し、取得した画像に基づく顔認証により利用資格の有無を判定してもよい。
【0053】
続いて、バッテリ用制御部170は、第1認証処理において当該利用者の認証に成功したか否かを判定する(ステップS105)。ここで、第1認証処理において当該利用者の認証に成功したと判定した場合、バッテリ用制御部170は、バッテリ格納部30に格納されているバッテリの中から利用者に貸し出す対象のバッテリを決定し、対象バッテリを格納するバッテリスペースMのバッテリ用駆動部12を制御して、対象バッテリのロックを解除する(ステップS106)。これにより、対象バッテリは当該バッテリスペースMから取り出し可能な状態となる。
【0054】
一方、ステップS103において、バッテリの貸出を要求する操作が入力されていないと判定した場合、バッテリ用制御部170は、第1認証処理の実行(ステップS104)およびバッテリのロック解除(ステップS106)をスキップしてステップS201に処理を進める。同様に、ステップS105において、第1認証処理において利用者の認証に失敗したと判定した場合、バッテリ用制御部170は、バッテリのロック解除(ステップS106)をスキップしてステップS201に処理を進める。
【0055】
続いて、金庫用制御部160は、物品スペースLの解錠を要求する操作が入力されたか否かを判定する(ステップS201)。ここで、物品スペースLの解錠を要求する操作が入力されたと判定した場合、金庫用制御部160は、第2認証処理を実行する(ステップS202)。ここで、第2認証処理は、物品スペースLの解錠を要求する利用者が当該物品スペースLに物品を保管した者であるか否かを判定する処理である。例えば、金庫用制御部160は、利用者が解錠要求の際に入力したパスワードを、利用者が物品スペースLを施錠した際に登録したパスワードと照合することによって利用者を認証してもよい。
【0056】
また、利用者端末が撮像機能を有している場合、例えば金庫用制御部160は無線通信により利用者端末から利用者が撮像された画像を取得し、取得した画像に基づく顔認証により利用者を認証してもよい。この場合、金庫用制御部160は、利用者が物品スペースLを施錠した際に、利用者の顔の特徴情報を当該物品スペースLに対応づけて記憶部140に記録する。利用者の顔の特徴情報は、金庫1の利用者として予め登録されたものであってもよいし、利用者が物品スペースLを施錠した際に撮像された画像に基づいて取得されたものであってもよい。
【0057】
続いて、金庫用制御部160は、第2認証処理において当該利用者の認証に成功したか否かを判定する(ステップS203)。ここで、第2認証処理において当該利用者の認証に成功したと判定した場合、金庫用制御部160は、利用者が指定した物品スペースLを解錠する(ステップS204)。
【0058】
一方、ステップS201において、物品スペースLの解錠を要求する操作が入力されていないと判定した場合、金庫用制御部160は、第2認証処理の実行(ステップS202)および指定された物品スペースLの解錠(ステップS204)をスキップしてステップS205に処理を進める。同様に、ステップS203において、第2認証処理において利用者の認証に失敗したと判定した場合、金庫用制御部160は、指定された物品スペースLの解錠(ステップS204)をスキップしてステップS205に処理を進める。
【0059】
続いて、金庫用制御部160は、物品スペースLの施錠を要求する操作が入力されたか否かを判定する(ステップS205)。ここで、物品スペースLの施錠を要求する操作が入力されたと判定した場合、金庫用制御部160は、利用者が指定した物品スペースLを施錠する(ステップS206)。一方、ステップS205において、物品スペースLの施錠を要求する操作が入力されていないと判定した場合、金庫用制御部160は、指定された物品スペースLの施錠を行うことなく処理を終了する。
【0060】
なお、ここでは、バッテリのロック、ロック解除、物品スペースの解錠、施錠に関する処理を直列に実行する場合について説明したが、これらの処理は、図4とは異なる順序で実行されてもよいし、それぞれ並列に実行されてもよい。また、図4では、簡単のため、バッテリのロック、ロック解除、物品スペースの解錠、施錠に関する処理を1回だけ実行する場合について説明したが、実際のこれらの処理は所定の周期ごとに繰り返し実行されるものである。
【0061】
このように構成された実施形態の金庫1は、バッテリが供給する電力によって動作する金庫であって、可搬性を有する複数のバッテリをそれぞれ着脱可能に格納することが可能なバッテリ格納部30と、バッテリ格納部30に格納された前記複数のバッテリのうち一部のバッテリを前記金庫の電源として接続するバッテリ接続部14と、を備える。このような構成を備えることにより、実施形態の金庫1は、バッテリでの長時間動作が可能であり、かつ高い設置容易性および盗難防止性を有することができる。
【0062】
<変形例>
図5は、実施形態の金庫1の変形例を示す図である。変形例の金庫1Aは、バッテリ接続部14に代えてバッテリ充電部16をさらに備える点において実施形態の金庫1と異なる。金庫1Aのその他の構成は金庫1と同様である。そのため、図5では、金庫1と同様の機能部に図3と同じ符号を付すことにより、説明を省略する。
【0063】
外部電源接続部15は、金庫1Aの電源として外部電源を接続する電源入力インタフェースである。外部電源接続部15は、外部電源から供給される電力を金庫1A内の各機能部に供給するとともに、バッテリの充電に必要な電力をバッテリ充電部16に供給する。外部電源接続部15は、外部電源との接続が切断された場合、バッテリが出力する電力を金庫1A内の各機能部に供給するように構成されてもよい。
【0064】
バッテリ充電部16は、金庫1のバッテリ接続部14の機能に加えて、接続されたバッテリを充電する機能を有する。バッテリ充電部16は、外部電源接続部15から供給される電力を使用して、自身に接続されたバッテリを充電する。なお、バッテリ充電部16は、バッテリセンサ13の機能を備えてもよい。この場合、金庫1Aからバッテリセンサ13が省略されてもよい。
【0065】
このように構成された変形例の金庫1Aは、充電が完了しているバッテリを利用者に提供するとともに、利用者から返却された使用済みバッテリを再度充電して利用者に提供することができる。変形例の金庫1Aは、このような構成を備えることにより、金庫としての機能およびバッテリの設置場所としての機能を提供することに加え、充電ステーションとしての機能を提供することができるので、被災地等において、より高い利用価値を提供することができる。
【0066】
なお、この場合、金庫1Aは外部電源から供給される電力で動作可能であるため、実施形態の金庫1における電源制御部174を備えなくてもよい。
【0067】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0068】
1…金庫、10…筐体、11…金庫用駆動部、12…バッテリ用駆動部、13…バッテリセンサ、14…バッテリ接続部、15…外部電源接続部、16…バッテリ充電部、20…物品保管部、21…内部筐体、30…バッテリ格納部、31…内部筐体、110…通信部、120…入力部、130…表示部、140…記憶部、150…制御部、160…金庫用制御部、170…バッテリ用制御部、171…認証部、172…駆動制御部、173…通知部、174…電源制御部、L,L-1~L-15…物品スペース、M,M-1~M-20…バッテリスペース
図1
図2
図3
図4
図5