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  • 特許-カウント装置及びカウント方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-19
(45)【発行日】2024-12-27
(54)【発明の名称】カウント装置及びカウント方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/06 20240101AFI20241220BHJP
   G01R 11/00 20060101ALI20241220BHJP
   G06Q 20/14 20120101ALI20241220BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20241220BHJP
【FI】
G06Q50/06
G01R11/00
G06Q20/14 300
G06Q50/10
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021046945
(22)【出願日】2021-03-22
(65)【公開番号】P2022146134
(43)【公開日】2022-10-05
【審査請求日】2023-12-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000006666
【氏名又は名称】アズビル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003166
【氏名又は名称】弁理士法人山王内外特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小菅 博章
【審査官】田川 泰宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-168400(JP,A)
【文献】特開2018-147505(JP,A)
【文献】特開2017-167913(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G01R 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
みなしカウントの有効又は無効を選択する選択部と、
状態取得装置を介して機器の状態を取得する状態取得部と、
自機又は前記状態取得装置の電源断或いは当該状態取得装置との間での通信断の検出を行う異常検出部と、
前記異常検出部により電源断又は通信断が検出された後、当該電源断又は通信断からの復帰の検出を行う復帰検出部と、
前記選択部による選択状態並びに前記異常検出部及び前記復帰検出部による検出結果に基づいて、前記状態取得部による取得結果から、前記機器の運転時間をカウントするカウント部と
を備えたカウント装置。
【請求項2】
前記カウント部は、前記異常検出部により電源断又は通信断が検出された場合にカウントを停止し、前記復帰検出部により当該電源断又は通信断からの復帰が検出された場合にカウントを再開し、前記選択部によりみなしカウントの有効が選択されている場合に、当該復帰直後において前記状態取得部により取得された状態がオン状態である場合には、当該電源断又は通信断から復帰までの時間だけ運転時間を加算する
ことを特徴とする請求項1記載のカウント装置。
【請求項3】
前記カウント部は、前記異常検出部により電源断又は通信断が検出され、且つ、前記選択部によりみなしカウントの有効が選択されている場合、当該電源断又は通信断の発生直前において前記状態取得部により取得された状態がオン状態である場合には、カウントを継続する
ことを特徴とする請求項1記載のカウント装置。
【請求項4】
選択部が、みなしカウントの有効又は無効を選択するステップと、
状態取得部が、状態取得装置を介して機器の状態を取得するステップと、
異常検出部が、自機又は前記状態取得装置の電源断或いは当該状態取得装置との間での通信断の検出を行うステップと、
復帰検出部が、前記異常検出部により電源断又は通信断が検出された後、当該電源断又は通信断からの復帰の検出を行うステップと、
カウント部が、前記選択部による選択状態並びに前記異常検出部及び前記復帰検出部による検出結果に基づいて、前記状態取得部による取得結果から、前記機器の運転時間をカウントするステップと
を有するカウント方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、機器の運転時間をカウントするカウント装置及びカウント方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、製造ライン毎の電気使用量を製造ラインの運転時間から求めるシステムが知られている(例えば特許文献1参照)。このシステムでは、使用料金課金装置と各製造ラインとが通信回線で結ばれている。そして、使用料金課金装置が、全製造ラインの運転時間に対する各製造ラインの運転時間の割合から、按分して使用量を算出する。
【0003】
また、電気機器の電源状態を遠隔監視し、電源状態に応じて課金処理を行うシステムが知られている(例えば特許文献2参照)。このシステムでは、サーバ装置と電気機器とが無線通信ネットワークで結ばれている。そして、サーバ装置が、電気機器の電源状態を遠隔監視して、電源状態に応じて課金処理を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開平6-96381号公報
【文献】特許第6512498号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されたシステムでは、使用料金課金装置が電源断している間は、運転時間の算出処理が動作していないため、使用量の算出ができない。
また、特許文献2に開示されたシステムでは、サーバ装置が電源断している間は、電気機器の電源状態を取得できないため、課金処理ができない。
【0006】
このように、機器の運転時間のカウントについては、機器のオンオフ状態を取得する状態取得装置、又は、当該状態取得装置による取得結果から、機器の運転時間をカウントするカウント装置が、電源断又は通信断等の故障時にどのようにカウントするのかが不明瞭である。そのため、クライアントとの課金トラブルの原因となる。また、クライアントにより、オーナ側とテナント側のどちらに有益になるようにカウントすべきかが異なるため、何れかを選択できるようにすることが求められていた。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、電源断又は通信断が生じた場合でも、みなしカウントが可能なカウント装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明に係るカウント装置は、みなしカウントの有効又は無効を選択する選択部と、状態取得装置を介して機器の状態を取得する状態取得部と、自機又は状態取得装置の電源断或いは当該状態取得装置との間での通信断の検出を行う異常検出部と、異常検出部により電源断又は通信断が検出された後、当該電源断又は通信断からの復帰の検出を行う復帰検出部と、選択部による選択状態並びに異常検出部及び復帰検出部による検出結果に基づいて、状態取得部による取得結果から、機器の運転時間をカウントするカウント部とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、上記のように構成したので、電源断又は通信断が生じた場合でも、みなしカウントが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施の形態1に係るカウント装置を含むシステム全体の構成例を示す図である。
図2】実施の形態1に係るカウント装置の構成例を示す図である。
図3図3A図3Cは、実施の形態1に係るカウント装置の動作例を示す図である(カウント装置が電源断且つみなしカウントが無効である場合)。
図4図4A図4Cは、実施の形態1に係るカウント装置の動作例を示す図である(カウント装置が電源断且つみなしカウントが有効である場合)。
図5図5A図5Cは、実施の形態1に係るカウント装置の動作例を示す図である(状態取得装置が電源断又は通信断且つみなしカウントが無効である場合)。
図6図6A図6Cは、実施の形態1に係るカウント装置の動作例を示す図である(状態取得装置が電源断又は通信断且つみなしカウントが有効である場合)。
図7】実施の形態2に係るカウント装置の構成例を示す図である。
図8図8A図8Cは、実施の形態2に係るカウント装置の動作例を示す図である(カウント装置が電源断且つみなしカウントが有効である場合)。
図9図9A図9Cは、実施の形態2に係るカウント装置の動作例を示す図である(状態取得装置が電源断又は通信断且つみなしカウントが有効である場合)。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係るカウント装置3を含むシステム全体の構成例を示す図である。
このシステムは、図1に示すように、機器1、状態取得装置2及びカウント装置3を備えている。なお図1では、機器1として電灯が示されているが、機器1はこれに限らない。また、状態取得装置2とカウント装置3との間は通信回線により接続されている。
【0012】
状態取得装置2は、機器1の状態を取得する。状態取得装置2が取得する機器1の状態は、機器1のオン状態(運転状態)又は機器1のオフ状態(停止状態)である。この状態取得装置2による状態の取得は、対象とする機器1との間で常時実施される。この状態取得装置2による取得結果を示すデータは、通信回線を介してカウント装置3に出力される。
【0013】
カウント装置3は、状態取得装置2による取得結果に基づいて、対象とする機器1の運転時間(機器1がオン状態である時間)をカウントする。このカウント装置3は、図2に示すように、選択部301、状態取得部302、異常検出部303、復帰検出部304及びカウント部305を備えている。
【0014】
なお、カウント装置3は、システムLSI(Large Scale Integration)等の処理回路、又はメモリ等に記憶されたプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等により実現される。
【0015】
選択部301は、みなしカウントの有効又は無効を選択する。みなしカウントとは、カウント装置3又は状態取得装置2に電源断が生じた場合或いは状態取得装置2との間で通信断が生じた場合に、機器1の状態を推定して、運転時間のカウントを行うことを意味する。
この際、例えば、選択部301は、表示装置(不図示)に対し、カウント装置3を利用するユーザが、みなしカウントを有効とするか無効とするかを選択するための入力が可能な選択画面を表示させる。そして、選択部301は、ユーザによる上記選択画面に対する入力に従い、みなしカウントを有効とするか無効とするかを選択する。
【0016】
状態取得部302は、状態取得装置2による取得結果に基づいて、機器1の状態を取得する。なお、状態取得部302は、カウント装置3又は状態取得装置2が電源断或いは状態取得装置2との間で通信断が生じている場合、機器1の状態を取得できない。
【0017】
異常検出部303は、カウント装置3又は状態取得装置2の電源断或いは状態取得装置2との間での通信断の検出を行う。
【0018】
復帰検出部304は、異常検出部303により電源断又は通信断が検出された後、当該電源断又は通信断からの復帰の検出を行う。
【0019】
カウント部305は、選択部301による選択状態並びに異常検出部303及び復帰検出部304による検出結果に基づいて、状態取得部302による取得結果から、機器1の運転時間をカウントする。
ここで、カウント部305は、異常検出部303により電源断又は通信断が検出されていない場合には、従来と同様に、状態取得部302による取得結果に基づいて、機器1の運転時間をカウントする。すなわち、この場合、カウント部305は、機器1がオン状態である時間をカウントする。
【0020】
一方、カウント部305は、異常検出部303により電源断又は通信断が検出された場合、カウントを停止する。その後、カウント部305は、復帰検出部304により上記電源断又は通信断からの復帰が検出された場合、カウントを再開する。
そして、カウント部305は、選択部301によりみなしカウントの有効が選択されている場合、上記復帰直後における状態取得部302による取得結果を確認する。そして、カウント部305は、上記復帰直後において状態取得部302により取得された状態がオン状態である場合、上記電源断又は通信断から復帰までの時間だけ運転時間を加算する。なお、上記電源断又は通信断から復帰までの時間は、カウント装置3が有するタイマ(不図示)により把握可能である。一方、カウント部305は、上記復帰直後において状態取得部302により取得された状態がオフ状態である場合、運転時間の加算は行わない。
また、カウント部305は、選択部301によりみなしカウントの無効が選択されている場合、運転時間の加算は行わない。
【0021】
次に、図1,2に示す実施の形態1に係るカウント装置3の動作例について説明する。
実施の形態1に係るカウント装置3では、カウント方式として、「機器1の状態を予想してカウント可能する(みなしカウント有効)方式」又は「機器1の状態を正確に取得できるときのみカウントする(みなしカウント無効)方式」のどちらかを選択可能としている。例えば、ビルのオーナとテナントとの間で、照明の点灯時間によって電気料金を課金する場合、みなしカウント有効を選択するとオーナにとって有益となり、みなしカウント無効を選択するとテナントにとって有益となる。
【0022】
まず、カウント装置3に電源断が生じた場合でのカウント装置3の動作例について、図3,4を参照しながら説明する。図3,4において、横矢印の期間がカウント部305によりカウントされる運転時間である。また、図3はみなしカウントが無効である場合を示し、図4はみなしカウントが有効である場合を示している。
図3に示すように、カウント部305は、カウント装置3に電源断が生じた場合、その期間はカウントを停止する。その後、カウント部305は、カウント装置3が電源断から復帰した場合、カウントを再開する。また、みなしカウントが無効である場合、カウント部305は、上記電源断から復帰までの期間に相当する運転時間の加算は行わない。
一方、図4に示すように、みなしカウントが有効である場合、カウント部305は、上記復帰直後での機器1の状態に応じて、上記電源断から復帰までの期間に相当する運転時間の加算を行う。すなわち、図4A及び図4Cに示すように、カウント部305は、上記復帰直後において機器1がオン状態である場合には、上記電源断から復帰までの期間に相当する運転時間の加算を行う。一方、図4Bに示すように、カウント部305は、上記復帰直後において機器1がオフ状態である場合には、上記電源断から復帰までの期間に相当する運転時間の加算は行わない。
【0023】
次に、状態取得装置2に電源断が生じた場合又は状態取得装置2との間で通信断が生じた場合でのカウント装置3の動作例について、図5,6を参照しながら説明する。図5,6において、横矢印の期間がカウント部305によりカウントされる運転時間である。また、図5はみなしカウントが無効である場合を示し、図6はみなしカウントが有効である場合を示している。
図5に示すように、カウント部305は、状態取得装置2に電源断が生じた場合又は状態取得装置2との間で通信断が生じた場合、その期間はカウントを停止する。その後、カウント部305は、状態取得装置2が電源断から復帰した場合又は状態取得装置2との間での通信断から復帰した場合、カウントを再開する。また、みなしカウントが無効である場合、カウント部305は、上記電源断又は通信断から復帰までの期間に相当する運転時間の加算は行わない。
一方、図6に示すように、みなしカウントが有効である場合、カウント部305は、上記復帰直後での機器1の状態に応じて、上記電源断又は通信断から復帰までの期間に相当する運転時間の加算を行う。すなわち、図6A及び図6Cに示すように、カウント部305は、上記復帰直後において機器1がオン状態である場合には、上記電源断又は通信断から復帰までの期間に相当する運転時間の加算を行う。一方、図6Bに示すように、カウント部305は、上記復帰直後において機器1がオフ状態である場合には、上記電源断又は通信断から復帰までの期間に相当する運転時間の加算は行わない。
【0024】
以上のように、この実施の形態1によれば、カウント装置3は、みなしカウントの有効又は無効を選択する選択部301と、状態取得装置2を介して機器1の状態を取得する状態取得部302と、自機又は状態取得装置2の電源断或いは当該状態取得装置2との間での通信断の検出を行う異常検出部303と、異常検出部303により電源断又は通信断が検出された後、当該電源断又は通信断からの復帰の検出を行う復帰検出部304と、選択部301による選択状態並びに異常検出部303及び復帰検出部304による検出結果に基づいて、状態取得部302による取得結果から、機器1の運転時間をカウントするカウント部305とを備えた。これにより、実施の形態1に係るカウント装置3は、電源断又は通信断が生じた場合でも、みなしカウントが可能となる。その結果、このカウント装置3では、電源断又は通信断が生じた期間についても、みなしカウントにより課金処理が実施可能となる。
【0025】
実施の形態2.
実施の形態1に係るカウント装置3では、みなしカウント方式として、「復帰直後に認識した機器1の状態であったとみなしてカウントする方式」を採用した場合を示した。これに対し、実施の形態2に係るカウント装置3では、みなしカウント方式として、「異常発生直前に認識した機器1の状態であったとみなしてカウントする方式」を採用した場合を示す。
【0026】
図7は実施の形態2に係るカウント装置3の構成例を示す図である。この図7に示す実施の形態2に係るカウント装置3では、図2に示す実施の形態1に係るカウント装置3に対し、カウント部305がカウント部305bに変更されている。図7に示す実施の形態2に係るカウント装置3のその他の構成は、図2に示す実施の形態1に係るカウント装置3と同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0027】
カウント部305bは、選択部301による選択状態並びに異常検出部303及び復帰検出部304による検出結果に基づいて、状態取得部302による取得結果から、機器1の運転時間をカウントする。
ここで、カウント部305bは、異常検出部303により電源断又は通信断が検出されていない場合には、従来と同様に、状態取得部302による取得結果に基づいて、機器1の運転時間をカウントする。すなわち、この場合、カウント部305bは、機器1がオン状態である時間をカウントする。
【0028】
一方、カウント部305bは、異常検出部303により電源断又は通信断が検出され、且つ、選択部301によりみなしカウントの有効が選択されている場合、当該電源断又は通信断の発生直前における状態取得部302による取得結果を確認する。そして、カウント部305bは、上記発生直前において状態取得部302により取得された状態がオン状態である場合、カウントを継続する。一方、カウント部305bは、上記発生直前において状態取得部302により取得された状態がオフ状態である場合には、カウントを停止する。その後、カウント部305bは、復帰検出部304により上記電源断又は通信断からの復帰が検出された場合、カウントを再開する。
また、カウント部305bは、異常検出部303により電源断又は通信断が検出され、且つ、選択部301によりみなしカウントの無効が選択されている場合、カウントを停止する。その後、カウント部305bは、復帰検出部304により上記電源断又は通信断からの復帰が検出された場合、カウントを再開する。
【0029】
次に、図7に示す実施の形態2に係るカウント装置3の動作例について説明する。
まず、カウント装置3に電源断が生じた場合でのカウント装置3の動作例について、図8を参照しながら説明する。図8において、横矢印の期間がカウント部305bによりカウントされる運転時間である。また、図8はみなしカウントが有効である場合を示している。なお、みなしカウントが無効である場合のカウント装置3の動作例は、図3と同様であり、その説明を省略する。
図8に示すように、カウント部305bは、カウント装置3に電源断が生じ、且つ、みなしカウントが有効である場合、当該電源断の発生直前での機器1の状態に応じて、カウントの継続又は停止を行う。すなわち、図8A及び図8Bに示すように、カウント部305bは、上記発生直前において機器1がオン状態である場合には、カウントを継続する。一方、図8Cに示すように、カウント部305bは、上記発生直前において機器1がオフ状態である場合には、カウントを停止する。その後、カウント部305bは、復帰検出部304により上記電源断からの復帰が検出された場合、カウントを再開する。
【0030】
次に、状態取得装置2に電源断が生じた場合又は状態取得装置2との間で通信断が生じた場合でのカウント装置3の動作例について、図9を参照しながら説明する。図9において、横矢印の期間がカウント部305bによりカウントされる運転時間である。また、図9はみなしカウントが有効である場合を示している。なお、みなしカウントが無効である場合のカウント装置3の動作例は、図5と同様であり、その説明を省略する。
図9に示すように、カウント部305bは、状態取得装置2に電源断が生じた場合又は状態取得装置2との間で通信断が生じた場合、且つ、みなしカウントが有効である場合、当該電源断の発生直前での機器1の状態に応じて、カウントの継続又は停止を行う。すなわち、図9A及び図9Bに示すように、カウント部305bは、上記発生直前において機器1がオン状態である場合には、カウントを継続する。一方、図9Cに示すように、カウント部305bは、上記発生直前において機器1がオフ状態である場合には、カウントを停止する。その後、カウント部305bは、復帰検出部304により上記電源断又は通信断からの復帰が検出された場合、カウントを再開する。
【0031】
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組合わせ、或いは各実施の形態の任意の構成要素の変形、若しくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
【符号の説明】
【0032】
1 機器
2 状態取得装置
3 カウント装置
301 選択部
302 状態取得部
303 異常検出部
304 復帰検出部
305,305b カウント部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9