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特許7607568蒸気整髪装置用の掛止装置を備えたタンク
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-19
(45)【発行日】2024-12-27
(54)【発明の名称】蒸気整髪装置用の掛止装置を備えたタンク
(51)【国際特許分類】
   A45D 1/00 20060101AFI20241220BHJP
   A45D 1/02 20060101ALI20241220BHJP
【FI】
A45D1/00 508F
A45D1/00 508A
A45D1/00 502
A45D1/00 503A
A45D1/00 504A
A45D1/00 505F
A45D1/02 D
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2021540887
(86)(22)【出願日】2020-01-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-03
(86)【国際出願番号】 EP2020050825
(87)【国際公開番号】W WO2020148288
(87)【国際公開日】2020-07-23
【審査請求日】2021-08-03
【審判番号】
【審判請求日】2022-10-26
(31)【優先権主張番号】1900373
(32)【優先日】2019-01-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】594034072
【氏名又は名称】セブ ソシエテ アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ステファン ポンセ
(72)【発明者】
【氏名】マチアス ゲイネム
(72)【発明者】
【氏名】ジョアン サバティエ
(72)【発明者】
【氏名】ファブリス ルノー
【合議体】
【審判長】窪田 治彦
【審判官】北村 英隆
【審判官】米倉 秀明
(56)【参考文献】
【文献】特開平9-191920(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第105105493(CN,A)
【文献】特開2001-204539(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0166038(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D1/00
A45D1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を気化させ、それを髪の毛に向かって拡散させるように設計された気化装置と、本体(1)と、取り外し可能で、気化される液体を収容することを意図され、前記気化装置に接続されて、気化される液体を、前記気化装置に供給するために、前記本体(1)に組み付けられるタンク(2)と、を含む整髪装置であって、
前記タンク(2)は、整髪装置の前記本体(1)のヒンジ接続されたアームの一方に組み付けられ、前記タンク(2)は、前記ヒンジ接続されたアームの一方の長手方向軸(X-X’)に沿って延びて、グリップ領域を構成し、前記タンク(2)は、液体を気化させて、それを髪の毛に向かって拡散させるように設計された、前記整髪装置の前記気化装置に接続されることを意図されており、前記タンク(2)が、前記タンク(2)を前記本体(1)に掛止するために、前記本体(1)に属する、少なくとも1つの相補的な掛止手段(112)に対応するように設計された、少なくとも1つの掛止手段(333)を含む、可動掛止装置(3)を有し、前記少なくとも1つの掛止手段(333)は、前記長手方向軸(X-X´)に垂直な軸(Y-Y´)に沿って、前記タンク(2)の本体に対して並進移動可能であって、前記タンク(2)の前記本体(1)のヒンジ接続されたアームの一方との掛止を提供する、掛止位置と、使用者が、前記タンク(2)を、前記本体(1)のヒンジ接続されたアームの一方に組み付けること、または、前記タンク(2)を、前記本体(1)のヒンジ接続されたアームの一方から取り外すことを可能にする、非掛止位置との間で移動可能であり、
前記タンク(2)は、前記タンク(2)が、掛止位置にあるとき、前記本体(1)の少なくとも1つの相補的案内装置(114)と協働するように設計された、少なくとも1つの案内装置(24)を含み、前記案内装置(24)と前記相補的案内装置(114)は、前記長手方向軸(X-X´)に沿った前記タンク(2)の並進運動を阻止することを特徴とする整髪装置
【請求項2】
請求項1に記載の整髪装置であって、前記可動掛止装置(3)は、前記少なくとも1つの掛止手段(333)を、その掛止位置からその非掛止位置に、またはその逆に、移動させるために、使用者によって直接作動させられることを意図された、少なくとも1つのボタン(31)を含むことを特徴とする整髪装置
【請求項3】
請求項1または2に記載の整髪装置であって、前記可動掛止装置(3)が、2つのボタン(31)を含み、前記2つのボタン(31)のそれぞれは、前記掛止手段(333)を作動させることを特徴とする整髪装置
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載の整髪装置であって、前記可動掛止装置(3)が、並進案内装置(331)を含み、前記タンク(2)が、相補的な並進案内装置(231)を含み、前記並進案内装置(331)および前記相補的な並進案内装置(231)は、前記タンク(2)内で、前記少なくとも1つの掛止手段(333)をスライドさせることにより並進案内するように、互いに協働することを特徴とする整髪装置
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載の整髪装置であって、前記可動掛止装置(3)が、掛止位置(341)に第1の停止装置を含み、前記タンク(2)が、掛止位置(232)に第1の相補的な停止装置を含み、前記掛止位置(341)の前記第1の停止装置、および、前記掛止位置(232)の前記第1の相補的な停止装置は、前記第1の停止装置および前記第1の相補的な停止装置が接触して、前記少なくとも1つの掛止手段(333)の前記掛止位置を超える並進を防止するように、互いに協働することを特徴とする整髪装置
【請求項6】
請求項に記載の整髪装置であって、前記可動掛止装置(3)が、掛止位置(351)に第2の停止装置を含み、前記タンク(2)が、掛止位置(233)に第2の相補的な停止装置を含み、前記掛止位置(351)の前記第2の停止装置、および、前記掛止位置(233)の第2の相補的な停止装置は、前記第2の停止装置および前記第2の相補的な停止装置が接触して、前記少なくとも1つの掛止手段(333)の前記掛止位置を超える並進を防止するように、互いに協働することを特徴とする整髪装置
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載の整髪装置であって、前記可動掛止装置(3)が、非掛止位置(332)に停止装置を含み、前記タンク(2)が、非掛止位置(234)に相補的な停止装置を含み、前記非掛止位置(332)の前記停止装置、および、前記非掛止位置(234)の前記相補的な停止装置は、前記停止装置および前記相補的な停止装置が接触して、前記少なくとも1つの掛止手段(333)の前記非掛止位置を超える並進を防止するように互いに協働することを特徴とする整髪装置
【請求項8】
請求項1~のいずれか一項に記載の整髪装置であって、前記可動掛止装置(3)の前記掛止位置は、安定位置であることを特徴とする整髪装置
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載の整髪装置であって、前記可動掛止装置(3)が、前記少なくとも1つの掛止手段(333)を前記掛止位置に向けて付勢する弾性戻り装置(32)を含み、前記弾性戻り装置(32)は、優先的には、コイルばねであることを特徴とする整髪装置
【請求項10】
請求項3を引用する請求項に記載の整髪装置であって、前記弾性戻り装置(32)が、前記2つのボタン(31)を互いに離すように付勢するために、前記2つのボタン(31)の間に配置されることを特徴とする整髪装置
【請求項11】
請求項10に記載の整髪装置であって、前記少なくとも1つの掛止手段(333)が、その非掛止位置にあるときに、前記2つのボタン(31)が接触することを特徴とする整髪装置
【請求項12】
請求項から11のいずれか一項に記載の整髪装置であって、前記可動掛止装置(3)は、前記弾性戻り装置(32)を収容して前記弾性戻り装置(32)をその位置に保持するように設計された、ハウジング(312)を含むことを特徴とする整髪装置
【請求項13】
請求項1から12のいずれか一項に記載の整髪装置であって、前記タンク(2)は、前記可動掛止装置(3)に対向する前記タンクの長手方向端部に配置され、前記タンク(2)が掛止位置にあるとき、前記本体(1)に属する追加の相補的な掛止手段(113)と協働するように設計された、追加の固定の掛止装置(221)を含むことを特徴とする整髪装置
【請求項14】
請求項1から13のいずれか一項に記載の整髪装置であって、前記タンク(2)は、前記タンク(2)が、掛止位置にあるとき、前記本体(1)の、ピンの形状の少なくとも1つの相補的案内装置(114)と協働するように設計された、穴の形状の少なくとも1つの案内装置(24)を含むことを特徴とする整髪装置
【請求項15】
請求項1から14のいずれか一項の整髪装置であって、前記本体(1)が、前記タンク(2)の形状の少なくとも一部と形状において相補的であり、前記タンク(2)が掛止位置にあるとき、前記タンク(2)の少なくとも一部を収容するように設計された、凹部(111)を含み、前記凹部(111)は、前記少なくとも1つの相補的な掛止手段(112)を含むことを特徴とする整髪装置。
【請求項16】
請求項1から15のいずれか一項に記載の整髪装置であって、前記整髪装置は、開位置と閉位置の間を移動させられ得るクリップを形成するように、ヒンジ(13)によって第2のアーム(12)に接続された第1のアーム(11)を含むことを特徴とする整髪装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、整髪装置の分野に関し、優先的には、例えば、蒸気整髪装置などの、液体を気化させ、それを髪の毛に向かって拡散させる整髪装置の分野に関する。
【0002】
より具体的には、本発明は、液体を気化させ、それを髪の毛に向かって拡散させるように設計された気化装置と、本体と、取り外し可能であり、気化される液体を収容することを意図され、気化装置に接続されて、気化される液体を気化装置に供給するために、本体に組み付けられる、タンクを含む、整髪装置の分野に関する。
【0003】
本発明はまた、整髪装置用のタンクの分野、より具体的には、気化される液体を収容すること、および、整髪装置の本体に組み付けられることを意図される、タンクに関し、タンクは、液体を気化し、それを髪の毛に向かって拡散させるように設計された整髪装置の気化装置に接続されることを意図される。
【背景技術】
【0004】
液体を気化させ、それを髪に向かって拡散させるために使用される、多くの整髪装置が存在する。実際、整髪中に液体を髪の毛へと気化させることは、整髪操作の効果と結果を改善することが知られている。
【0005】
この気化を実行するために、既知の整髪装置は、気化される液体を収容するためのタンクを備える。このタンクは、通常、充填を容易にするために、整髪装置の本体から取り外され得る。従って、使用者は、頻繁に、一般には、各整髪操作の前に、少なくとも1回、タンクを装置の本体から取り外し、液体(例えば、水)で満たし、その後、気化する液体を整髪装置に供給するため、タンクを整髪装置の本体に組み付けねばならない。
【0006】
全体として、使用者は、特に、得られる整髪結果に関して、これらの整髪装置に満足している。他方、これらの装置を取り扱う際、特に、タンクを装置の本体に組み付ける際、または、それを装置の本体から取り外す際には、それにもかかわらず、ある不利な点またはリスクが存在する。
【0007】
実際、タンクが装置本体に正しく組み付けられないと、整髪操作中に液体が漏れ得る。これらのリスクは、問題となる整髪装置が、使用者によって手動で操作され、整髪操作に関連して多数の動きを受けるように設計されているという事実により、大幅に増大される。さらに、タンクは、誤って、整髪装置から離脱し得る。問題となる整髪装置は、通常、電気器具であるため、これらの漏れ、または、この離脱は、使用者に、単に、彼/彼女の衣服を濡らすことから、例えば、感電死のリスクに及ぶ、不便を引き起こし得る。
【0008】
この種のリスクを制限するために、タンクを整髪装置の本体に取り付けるための様々な原理が提案されてきた。
【0009】
例えば、多くの市販の装置に見られるように、また、特許文献1に示されるように、1つの既知の解決策は、タンクを整髪装置の本体にスライドさせて、それを組み付けることからなり、そのとき、タンクは、組み付けられ、または、取り外されるために、本体内でスライドさせねばならない。タンクは、そのとき、スライド方向に応じた摩擦によって、部分的に、所定の場所に保持される。しかしながら、この解決策は、彼/彼女が、彼/彼女の整髪装置にタンクを組み付け、整髪装置からタンクを取り外すことを望むときに、片手で、整髪装置の本体を握り、もう一方の手で、タンクをしっかりと握り、その後、それらを取り外し、または組み付けるために、それらの部品間で、実質的な相対運動を及ぼさねばならない使用者にとって、特に不便である。従って、この操作は、使用者の両手も、振幅と力(摩擦力を克服するための)の両方の点でかなりの労力も必要とする。また、繰り返される組み付け、取り外し操作で、互いに摩擦を受ける部品が、磨耗し、緩み、組み付けの信頼性が経年で低下し、それは、その後、偶発的な取り外しにつながり得るであろう。
【0010】
別の既知の解決策は、弾性変形がタンクの組み付けまたは取り外しを確実にする要素を、装置の本体に装備することである。従って、この要素、通常は、タブの弾性は、タンクが掛止位置に保持されることを確実にするだけでなく、使用者が、タンクに力を加えることにより、組み付け、または、取り外し操作中に、このタブを弾性変形させることを可能にする。この解決策は、タンクを所定の場所に保持することに関して特に信頼性が低く、偶発的な取り外しのリスクを提供することを証明している。さらに、この解決策は、繰り返される、組み付けと取り外しの操作のため、タブが、摩耗し、組み付けが、緩みを生じ、これが、偶発的な取り外しのリスクを増大させるであろうから、あまり、長期にわたる耐久性がない。また、タブが、繰り返し変形させられた後、タブの疲労破壊の高いリスクが存在し、そして、タンクが、本体に、もはや保持されなくなり得る。従って、この解決策の信頼性と耐久性は限られているように見える。
【0011】
従って、特に、タンクと装置の本体との組み付けに関して、既存の装置を改善する必要性が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【文献】国際公開第2017/008413号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は、前述の欠点を改善することを目的とする。
【0014】
本発明の目的の1つは、整髪装置のための特に信頼性が高く頑丈なタンクを提供することである。
【0015】
本発明の目的の1つは、整髪装置用の特に耐久性のあるタンクを提供することである。
【0016】
本発明の目的の1つは、特に、タンクを整髪装置に組み付けるとき、または、整髪装置からタンクを取り外すときに、特に取り扱いが容易な、整髪装置用のタンクを提供することである。
【0017】
本発明の目的の1つは、特に、タンクを整髪装置に組み付けるとき、または、整髪装置からタンクを取り外すときに、取り扱うのに、特に、直感的で、人間工学的である、整髪装置用のタンクを提供することである。
【0018】
本発明の目的の1つは、特に、コンパクトで軽量な、整髪装置用のタンクを提供することである。
【0019】
本発明の目的の1つは、特に、信頼性が高く堅牢な、整髪装置を提供することである。
【0020】
本発明の目的の1つは、特に、耐久性のある、整髪装置を提供することである。
【0021】
本発明の目的の1つは、特に、タンクを整髪装置の本体に組み付けるとき、または、タンクを整髪装置から取り外すときに、特に取り扱いが容易な整髪装置を提供することである。
【0022】
本発明の目的の1つは、特に、タンクを整髪装置の本体に組み付けるとき、または、タンクを整髪装置から取り外すときに、取り扱うのに、特に、直感的で、人間工学的である整髪装置を提供することである。
【0023】
本発明の目的の1つは、特に、コンパクトで軽量な整髪装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0024】
これらの目的は、気化される液体を収容することを意図され、整髪装置の本体に組み付けられるタンクによって達成され、タンクは、液体を気化し、それを髪の毛に向かって拡散させるように設計された、整髪装置の気化装置に接続されることを意図され、タンクは、タンクを本体に掛止するために、本体に属する少なくとも1つの相補的な掛止手段に対応するように設計された、少なくとも1つの掛止手段を含む、可動掛止装置を有し、可動掛止装置は、タンクと本体との掛止を提供する第1の位置と、使用者が、タンクを本体に組み付けるか、または、タンクを本体から取り外すことを可能にする第2の位置との間で移動可能である。
【0025】
これらの目的は、また、液体を気化させ、それを髪の毛に向かって拡散させるように設計された気化装置、本体、および、取り外し可能であり、気化される液体を収容することを意図され、気化装置に接続されて、気化される液体を気化装置に供給するために、本体に組み付けられることを意図されたタンク、を含む整髪装置によって達成され、タンクは、上記の説明と一致することを特徴とする。
【0026】
従って、本発明は、2つの別個の製品、この場合、整髪装置用のタンクと整髪装置に関し、タンクは整髪装置に接続されるように設計されるため、それらの間には接続が存在する。
【0027】
優先的には、液体は、水である。しかしながら、本発明は、この特定の液体に限定されず、液体は、例えば、油、化粧品、または、髪を処理するために、または、整髪操作の有効性を改善するために、毛髪に拡散させられ得るであろう、任意の他の液体製品であり得る。液体は、任意選択で、水と、例えば、化粧品などの別の製品との混合物であり得る。
【0028】
この場合、「気化する」という表現は、最も広い意味で理解され得る。
従って、それは、その性質、形態、または状態に関係なく、あらゆるタイプの液体の射出を指す。従って、例えば、液体は、優先的には、例えばミストのような、微視的サイズの、多数の微細な液滴として分散されることによって、揮散され得る。
【0029】
優先的には、「気化する」は、また、その厳密な物理的な意味に、すなわち、液体が、蒸気に変換されることをもたらす操作として、理解され得る。
言い換えれば、「気化」は、状態の変化を意味し得、液体は、液体状態から気体状態に変化する。例えば、液体が水である優先的な場合おいて、この状態変化、すなわち、この気化は、液体が通常の大気圧下で100°Cの温度に達するときに発生する。
【0030】
「タンク」は、液体、優先的には、水を保持し得る、あらゆるタイプの水密容器を指す。優先的には、タンク容量は、5mLから500mLの間であり、有利には、15mLから100mLの間である。優先的には、タンクはプラスチック製である。有利には、タンクは、上部ハウジングおよび下部ハウジングを含み、それらは、(例えば、接合または溶着によって)分離され得ないように組み立てられる。
【0031】
タンクは取り外し可能であり、それは、タンクや本体の劣化を伴わず、必要に応じて、整髪装置の本体に組み付けられ、整髪装置本体から取り外され得る(または、掛止し、取り除かれる)ことを意味する。
【0032】
特に、タンクは掛止位置に存在し得る。この位置で、タンクは整髪装置の本体に取り付けられ、そして、タンクは本体に結合され、有利には、本体に密封される。この掛止位置は、タンクが、それが包含する液体を、整髪装置に送達することを可能にし、その結果、気化装置は、液体を気化させ、次に、それを髪の毛に向かって拡散させ得る。
【0033】
タンクは、また、掛止解除位置に存在し得る。この位置では、タンクは、本体に結合されない。優先的には、タンクは本体から分離し、その後、例えば、タンクを充填する、タンクを洗浄するなどのために、使用者によって、自由かつ容易に取り扱われ得る。
【0034】
「可動掛止装置」は、優先的には、任意の可動装置または手段を意味すると理解され、すなわち、それは、いくつかの位置に移動され得、とりわけ、タンクを整髪装置の本体に、または、本体の上に、掛止する(すなわち、取り付ける)ことを可能にする。この目的のために、本発明の可動掛止装置は、タンクを本体に掛止するために、本体に属する少なくとも1つの相補的な掛止手段に対応するように設計された、少なくとも1つの掛止手段を含む。従って、それらの間で相補的である、2つの掛止手段、一方では、可動掛止装置に組み込まれた掛止手段、優先的には、雄型の掛止手段、および、他方では、整髪装置の本体に組み込まれた相補的な掛止手段、優先的には、相補的な雌型の掛止手段、が使用される。そして、可動掛止装置の少なくとも1つの掛止手段、および、本体の少なくとも1つの相補的な掛止手段は、互いに協働して、掛止、すなわち、タンクと本体の間の取り付けを確実にする。優先的には、可動掛止装置は、タンクを2つの別個のポイントで本体に取り付けるために、本体に属する2つの相補的な掛止手段に対応するように設計された、2つの掛止手段を含み、これは、掛止の機械的強度を強化する。
【0035】
本発明の掛止装置は、タンクが本体に掛止されることを確実にする第1の位置と、使用者がタンクを本体に組み付けるか、または、本体からタンクを取り外すことを可能にする第2の位置との間で移動可能である。言い換えれば、可動掛止装置の第1の位置は、上で定義された、タンクの掛止位置に対応する。可動掛止装置の第2の位置は、上で定義された、タンクの掛止解除位置に対応する。従って、本発明の可動掛止装置により、使用者は、タンクの掛止位置から、その掛止解除位置への、または、その逆の、タンクの動きを容易かつ迅速に制御し得る。また、可動式の掛止装置が、タンクの上に組み込まれるため、それは、タンクを握る手と同じ手で、それを作動させることを可能にする。可動掛止装置は、使用者の希望に応じて、タンクを、その掛止位置から、その掛止解除位置に、移動させることを可能にする。従って、使用者は、片手で、タンクを掛止または掛止解除し得る。特に、可動掛止装置に対する、使用者による意図的な行為(使用者は2つの位置の間でそれを移動させねばならない)のみが、タンクを、その掛止位置から、その掛止解除位置に移動させることを可能にし、それは、整髪装置の本体からのタンクの偶発的な取り外しを回避する。これは、整髪装置の使用者快適性と安全性を大幅に強化する。
【0036】
「整髪装置」は、使用者が髪に対して(または、任意で、例えば、動物の場合は毛皮に対して)整髪操作を実行することを可能にする、任意のタイプの装置である。例えば、整髪装置は、縮毛矯正用の縮毛矯正アイロン、カールまたはウェーブを作るためのヘアアイロン、または、様々なタイプのヘアスタイルを作成するための多目的に使用できる装置であり得る。
【0037】
一実施形態によれば、整髪装置は、開位置と閉位置との間に、可動クリップを形成するように、ヒンジによって、第2のアームに接続された、第1のアームを含む。開位置は、使用者が、髪の毛を装置に挿入することを可能にし、閉位置は、使用者が、髪に圧力をかけ、優先的には、加熱して、髪を形作る、通常は、縮毛を矯正することを可能にする。従って、装置は、縮毛矯正アイロンを形成し、これは、それ自体が、よく知られる装置であり、本明細書ではこれ以上詳述されないであろう。特に、このタイプの装置は、アーム(または各アーム)の端部に配置され、毛髪に接触して、そこへ熱を伝達するように設計された、特に、少なくとも1つの、優先的には、2つ熱処理面を含む。
【0038】
「本体」は、優先的には、タンクを収容するように設計された、整髪装置の部分を指す。一実施形態によれば、本体は、気化装置、および、有利には、第1および第2のアームを含む。しかしながら、整髪装置が、取り外し可能なタンクを含む本体と、特に気化装置と、有利には、第1および第2のアームとを含む、第2の本体を含む、実施形態が考えられ得るであろう。この場合、本体と第2の本体は、本体タンクに含まれる液体を、第2の本体に運ぶように設計されたコードによって、相互に接続されるであろう。
【0039】
有利には、本体は、タンクの形状の少なくとも一部に対して、形状において相補的であり、タンクが掛止位置にあるときに、タンクの少なくとも一部を収容するように設計された、凹部を含み、凹部は、少なくとも1つの相補的な掛止手段を含む。従って、タンクは、整髪装置の本体の内部に少なくとも部分的に配置され、これは、一方では、整髪装置の全体的な設置面積を制限し、他方では、タンクが、その掛止位置に、しっかりと維持されることを確実にすることを可能にする。
【0040】
優先的な実施形態によれば、可動掛止装置は、可動掛止装置を、その第1の位置からその第2の位置へ、または、その逆に、移動させるために、使用者によって直接作動させられることを意図された、少なくとも1つのボタンを含む。これは、可動掛止装置、従って、整髪装置を、使用するのに、特に、簡単で、直感的にする。有利なことに、ボタンは、使用者の手の1本の指によって作動させされるように設計された、押しボタンである。優先的には、可動掛止装置は、2つのボタンを含み、これは、労力を分散させ、従って、タンクおよび整髪装置の人間工学を改善することを可能にする。有利には、2つのボタンは、同軸で、対向方向に向けられており、その結果、それらは、2本の指の間、例えば、親指と人差し指の間のつまみ動作を使用して、使用者によって作動させられ得る。実際に、これは、対象を扱うとき、人間にとって自然で直感的な動きである。
【0041】
1つの有利な実施形態によれば、可動掛止装置は、タンクに対して並進運動可能である。言い換えれば、可動掛止装置の動きは、それが、タンクに対して移動することをもたらし、これは、タンクを静止したままにするであろう。
可動掛止装置のこの動きのモードは、単純さ、堅牢性、および人間工学を調和させることを可能にする。実際に、この実施形態により、使用者は、タンクを彼/彼女の手のひらに置き、一方で、この手の1つまたは複数の指で、可動掛止装置を並進的に作動させ得る。
【0042】
優先的には、タンクは、第1の軸に沿って長手方向に延び、可動掛止装置は、第1の軸に垂直な第2の軸に沿って、タンクに対して並進的に移動可能である。タンクの長手方向軸に垂直な並進運動を有することは、タンクを片手で保持するために最小限の労力が必要である限りで、特に人間工学に基づいたタンクを得ることを可能にする。実際に、タンクの長手方向軸は、手のひらに配置され、タンクに優れた支持を与え、従って、長手方向軸に垂直な、可動掛止装置の並進運動は、タンクを保持する手の親指、および/または、人差し指の移動に対して、顕著に、良好に配向される。
【0043】
この有利な実施形態によれば、可動掛止装置は、並進案内装置を含み、タンクは、相補的な並進案内装置を含み、並進案内装置および相補的な並進案内装置は、タンク内で、可動掛止装置を並進的に案内するように、互いに協働する。従って、可動掛止装置の並進運動は、タンク自体によって案内される単一の並進運動に制限される。これは、使用者にとっての、簡単な動き、優れた人間工学、および、直感性を確実にし、従って、使用者は、取り扱いを誤り得ない。
【0044】
また、この有利な実施形態によれば、可動掛止装置は、優先的に、第1の位置に第1の停止装置を含み、タンクは、第1の位置に第1の相補的停止装置を含み、第1の位置の第1の停止装置、および、第1の位置の第1の相補的停止装置は、第1の位置を超える可動掛止装置の並進を防止するような方法で、互いに協働する。従って、可動掛止装置の並進運動は、第1の位置を超えないように、タンク自体によって制限される。これは、使用者にとっての、簡単な動き、優れた人間工学、および、直感性を確実にし、従って、使用者は、取り扱いを誤り得ない。また、有利には、可動掛止装置は、第1の位置に第2の停止装置を含み、タンクは、第1の位置に第2の相補的な停止装置を含み、第1の位置の第2の停止装置、および、第1の位置の第2の相補的な停止装置は、第1の位置を超える可動掛止装置の並進を防止するような方法で、互いに協働する。従って、可動掛止装置の並進運動は、タンク自体によって、二重に制限される。これは、2つの制止部で、優れた機械的強度を保証し、特に、可動掛止装置のタンクからの偶発的な取り外しのリスクを排除する。
【0045】
また、この有利な実施形態によれば、可動掛止装置は、優先的に、第2の位置に停止装置を含み、タンクは、第2の位置に相補的な停止装置を含み、第2の位置の停止装置、および、第2の位置の相補的な停止装置は、第2の位置を超える可動掛止装置の並進を防止するような方法で、互いに協働する。従って、可動掛止装置の並進運動は、第2の位置を超えないように、タンク自体によって制限される。これは、使用者にとっての、簡単な動き、優れた人間工学、および、直感性を確実にし、従って、使用者は、取り扱いを誤り得ない。最後に、上記の2つの優先的な構造が、この有利な実施形態内で組み合わされる場合、可動掛止装置の動きは、第1の位置と第2の位置との間の並進運動に対し、タンクによって、および、タンク内において、完全に制限される。これは、使用者にとっての、簡単な動き、優れた人間工学、および、直感性を確実にし、従って、使用者は、取り扱いを誤り得ない。
【0046】
一実施形態によれば、可動掛止装置の第1の位置は、休止位置である。言い換えれば、可動掛止装置は、自然に、または、デフォルトで、その第1の位置で、すなわち、タンクが整髪装置の本体に掛止されることを確実にする位置で、安定して保持される。これは、使用者による操作を伴わないと、タンクは、整髪装置の本体にしっかりと取り付けられたままであるので、装置の安全な使用を実質的に改善する。この目的のために、可動掛止装置は、優先的に、弾性戻り装置を含み、弾性戻り装置は、優先的に、コイルばねでああり、これは、信頼性、堅牢性、および、低製造コストを保証する。しかしながら、例えば、強磁性装置など、第1の位置を休止位置にする、任意の他の適切な手段が考えられ得る。可動掛止装置が2つのボタンを含む、優先的な場合において、弾性戻り装置は、有利には、ボタンを押し戻すか、または、離すために、2つのボタンの間に配置される。これは、機械的な観点から、簡単で、安価で、信頼性が高く、および、非常に効果的な構造を実現することを可能にする。優先的には、可動掛止装置は、弾性戻り装置を収容するように設計された、ハウジングを含む。従って、このハウジングは、一方では、弾性戻り装置を組み込むことによって可動掛止装置の設置面積を制限することを可能にし、他方では、移動中の弾性戻り装置の案内および保持を確実にすることを可能にし、これは、全体的な信頼性を向上させるであろう。有利には、可動掛止装置が、第2の位置にあるとき、2つのボタンが接触し、これは、使用者によってボタンに加えられる努力に耐えるために、第2の位置に別の停止装置を形成することを可能にする。これは、可動掛止装置の機械的強度と、タンクの信頼性を強化する。
【0047】
一実施形態によれば、タンクは、タンクが掛止位置にあるときに、本体に属する追加の相補的な掛止手段と協働するように設計された、追加の固定掛止装置を含む。従って、2つの他の相補的な掛止手段が、整髪装置の本体へのタンクの掛止を改善するために使用され得、一方では、追加の固定掛止装置、すなわち、非可動性かつ変形不可能であり、優先的には、タンクに組み込まれた、雄型掛止装置であり、他方では、整髪装置の本体に組み込まれた、追加の相補的な掛止手段、優先的には、相補的な雌型の掛止手段である。そして、追加の固定掛止装置、および、追加の相補的な掛止手段は、互いに協力して、掛止、すなわち、タンクと本体の間の取り付けを確実にする。優先的には、追加の固定掛止装置、および、追加の相補的な掛止手段は、タンクの長手方向軸に平行に配置され、一方で、少なくとも1つの掛止手段、および、相補的な掛止手段は、タンクの長手方向軸に垂直に配置される。これは、タンクと本体の掛止ポイントを適切に配分し、従って、掛止の機械的強度を向上させることを可能にする。
【0048】
一実施形態によれば、タンクは、タンクが掛止位置にあるときに、本体の少なくとも1つの相補的な案内装置と協働するように設計された、少なくとも1つの案内装置を含む。言い換えれば、2つの相補的な案内装置は、整髪装置の本体へのタンクの掛止を改善するだけでなく、タンクの動きを案内することによって、タンクの組み付け、および、取り外しを容易にするために使用され、一方では、案内装置、優先的には、タンクに組み込まれた、雌型であり、他方では、相補的な案内装置、優先的には、本体に組み込まれ、優先的には、凹部に組み込まれる、雄型である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
図1】本発明による整髪装置の斜視図である。
図2】タンクが掛止解除され、取り外された、図1の装置の詳細図である。
図3図1の装置のタンクの上部の斜視図である。
図4】タンクの上部ハウジングが隠されている、図3のタンクの斜視図である。
図5】可動掛止装置が隠されている、図3のタンクの下側の斜視図である。
図6図3のタンクの下側の別の斜視図である。
図7図5の詳細図である。
図8】すべてのパーツが存在する、図7と同様の図である。
図9図3のタンクの可動掛止装置の斜視図である。
図10図9の可動掛止装置の別の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0050】
様々な図で示される本発明の実施形態は、本発明の主題である整髪装置が、スチーム式縮毛矯正アイロンである実施形態である。従って、タンク2、また、本発明の主題は、スチーム式縮毛矯正アイロン用のタンクである。しかしながら、例えば、スチームヘアアイロンなど、本発明の範囲から逸脱することなく、他の実施形態が、完全に考えられ得る。
【0051】
図1に見られるように、整髪装置は、開位置と閉位置との間で移動させられ得るクリップを形成するように、ヒンジ13によって第2のアーム12に接続された第1のアーム11を含む。第1および第2のアーム11、12は、使用者の手のための把持手段である。この目的のために、それらは、優先的には、少なくともそれらの長さの一部にわたる、把持領域を形成するハンドルを形成する。整髪装置は、図1において閉位置で示される。従って、ヒンジ13は、実質的に、第1および第2のアーム11、12の端部に配置される。このタイプの整髪装置の構造および動作は、それ自体よく知られており、従って、それらは、本明細書において、これ以上、詳しく説明されない。例えば、前記第1および第2のアーム11、12のそれぞれは、毛髪と接触することを意図された熱処理表面を含むことが知られる。これらの処理面は、ヒンジ13の対向側の、第1および第2のアーム11、12のそれぞれの端部に配置される。ヒンジ13は、典型的には、第1および第2のアームがその周りに取り付けられる、シャフトである。
【0052】
図1および図2に示されるように、整髪装置は、以下に詳述されるように、タンク2を収容するように設計された本体1を含む。言い換えれば、タンク2は、本体1に組み付けられることを意図される。図示の実施形態によれば、本体1は、第1および第2のアーム11、12を含む。また、整髪装置が、タンク2を収容する本体1とは別個の、第2の本体を含むであろう、代替の実施形態を思い描くことが可能である。第2の本体は、そして、第1および第2のアーム11、12、ならびに、ヒンジ13を含み得るであろう。そして、本体1および第2の本体は、本体1のタンク2から、第2の本体、より具体的には、例えば、第1のアーム11へ、液体を運ぶためのコードによって、互いに連結されるであろう。
【0053】
図2に見られるように、本体1は、有利には、凹部111、すなわち、本体1内の中空空間を含み、その形状は、タンク2の形状の少なくとも一部と相補的である。言い換えれば、凹部111は、タンク2の少なくとも一部に対する中空のくぼみを形成する。従って、凹部111は、以下に詳述されるように、タンク2が、掛止位置にあるときに、タンク2の少なくとも一部を収容するように設計される。
【0054】
優先的には、本体1、より具体的には、凹部111は、図2に示されるように、少なくとも1つの相補的な案内装置114、および、有利には、2つの相補的な案内装置114を含む。そして、少なくとも1つの相補的な案内装置114は、円形の半分のピンの形であり得る。
【0055】
整髪装置は、気化される液体、優先的には、水を収容することを意図されたタンク2を含む。タンク2は、取り外し可能、すなわち、タンク2が取り外されたときの整髪装置の本体1を示す図2に見られるように、整髪装置からタンク2を除去し、取り外すことが可能である。従って、タンク2は、整髪装置の本体1に組み付けられることを意図される。
【0056】
タンク2は、図1に見られるように、タンク2が、少なくとも部分的に、凹部111内に、正確に配置されることによって、整髪装置の本体1に組み込まれる、掛止位置に在り得る。これは、タンクが、第1のアーム11に組み込まれた、特にコンパクトな整髪装置を提供することを可能にする。タンク2の掛止位置は、整髪装置の操作位置に対応する。タンク2は、また、図2から8に見られるように、タンク2は、整髪装置の本体1から分離され、独立している、掛止解除位置に在り得る。そして、タンク2が、掛止解除位置にあるとき、図5および図6に見られるように、使用者は、特に、充填キャップ26を取り外した後、それを充填することが可能である。より具体的には、図4に見られるように、充填キャップ26は、タンク2の充填オリフィスに水密シールを提供することを意図された、充填オリフィスキャップ261と、タンクが充填される間に、タンクのベントオリフィスに気密シールを提供することを意図された、ベントオリフィスキャップ262を含む。実際、充填操作をより簡単にするために、より正確には、充填中にタンク2の大気圧が維持されることを確実にするために、タンク2は2つのオリフィス、一つは、液体を受容することを意図された大きな直径を有するものと、もう一つは、充填オリフィスが、液体によって、または、漏斗または他の充填ピペットによって、完全に塞がれている場合でも、通気を確実にすることを意図された、より小さな直径を有するものとを備える。
【0057】
有利なことには、図3に見られるように、タンクは第1の軸X-X´に沿って長手方向に延びており、すなわち、タンク2は、実質的に長方形のような、全体的に細長い形状を有し、角部は丸くされる。実際、この長手方向の形状は、タンク2の容量を最大化しながら、図1に示されるように、タンク2が、本体1、より具体的には第1のアーム11に挿入されることを可能にするように、特に適合させられる。優先的には、第1のアーム11は、第1の軸X-X´に平行に延びる。有利には、第1のアーム11は、第1の軸X-X´に沿って延びる。そして、この有利な場合において、図示されるように、タンク2は、第1のアーム11の長さの半分を超えて延び得、これは、タンク2の容量を最大化することを可能にする。そして、タンク2は、第1のアームに完全に組み込まれ、従って、使用者の手に対するグリップ領域を構成する。
【0058】
タンク2は、また、優先的に、図5に見られる接続装置25を含み、それは、図2に見られ、そして、本体1、より具体的には凹部111に配置される、相補的な接続装置15に対応することを意図される。これらの図に見られるように、接続装置25は雄型の接続装置、この場合においては、タンク2から突出するチューブの一部であり、相補的な接続装置15は雌型接続装置であり、この場合においては、オリフィスである。タンク2が、その掛止位置にあるとき、接続装置25および相補的な接続装置15は、水密に協働して、タンク2に含まれる液体を、装置の本体1、より具体的には、以下に詳しく説明される、気化装置に供給することを可能にする。優先的には、接続装置25は、図5に見られるように、タンク2の長手方向端部に配置され、第1の軸X-X´に平行に長手方向に延びる。
【0059】
図4に見られるように、タンク2は、有利には、密封された態様で、接続装置25に接続された吸引チューブ251を含む。吸引チューブ251は、タンク2の内部に自由に延在し、その自由端に、その質量が、吸引チューブ251の質量よりも大きい、吸引端252を含む。これは、整髪装置の動きの間、液体自体が重力によって動かされる場合、吸引チューブ251が、重力によって動かされることを可能にする。これは、その充填レベルや空間位置に関係なく、タンク2内の液体の良好な吸引を確実にする。吸引チューブ251は、タンク2内で自由に動き、すなわち、それは、柔軟性であり、タンク2内を動き回り得る。加重された吸引端252と組み合わせられると、これは、液体の全てが吸引されることを可能にしない、ある現在利用可能なタンクの問題、換言すると、例えば、水の量が半分になって、吸引ができなくなるため、空にすることができないという問題を解決する。これは、タンクを備えた装置の自律性の欠如をもたらすであろう。
【0060】
タンク2は、また、優先的には、図4から図6に見られ、一方では液体がタンク2から漏れるのを防ぎ、他方ではタンク2を大気圧に保つように設計された、通気装置27を含む。この通気装置27は、以下の技術的問題を解決することを可能にする。液体が吸引チューブ251によって吸引されると、タンク2内の液体の量が減少する。ただし、タンク2は気密であるため、吸引された液体の量は、空気で置き換えられ得ない。これは、液体が吸い出されるときに、タンク2内に負圧の発生をもたらす。一定時間後、減圧が非常に大きくなり、液体を吸引できなくなる。すると、タンク2に含まれる液体の全てを吸い出すことができなくなり、これは、タンクを備えた整髪装置の自律性を制限する。
【0061】
通気装置27は、タンク2内の液体の量が減少するにつれて空気がタンク2内に通ることを可能にすると同時に、液体がタンク2から漏れるのを防ぐことによって、この現象に対抗することを可能にする。
【0062】
図4に見られるように、通気装置27は、傘形またはキノコ形の弁を含む。この装置は、バルブキャップまたはヘッドを押す液体の重量により、バルブを押し下げた状態に保ち、従って、液体がタンク2から漏れるのを防止し得る。一方、タンク2の圧力が低下すると、外部の大気圧が、液体の重量にもかかわらず、バルブの足部を押し、これは、タンク2に空気を送り込むことを可能にする。タンク2の内部の圧力が、外部の圧力(大気圧)と釣り合うと、バルブは、前に説明されたように、液体の重量によって、初期位置に戻る。
【0063】
図3および4に見られるように、タンク2は、上部ハウジング21および下部ハウジング22を含み、これらは、接着または溶着によって、しっかりと、有利には、決定的に一緒に結合され、このことは、それらが分離され得ないことを意味する。そのような組立ては、タンク内に様々な構成要素を設置すること、および、特に上記の吸引チューブ251を設置することを、非常に容易にすることによって、あるいは、いっそう簡単に可能にすることによって、タンク2を組み立てることの問題を解決することを可能にする。
【0064】
理解されるように、上記の装置、特に、吸引チューブ251および通気装置27は、それぞれ、特定の技術的問題を解決することを可能にし、この点において、それ自体で発明を構成し得る。
【0065】
図5に、および、図7により詳細に、見られるように、タンク2は、有利には、ガイドフレーム23を含み、ガイドフレーム23自体は、優先的には、以下に詳述されるように、様々な案内および掛止機能を提供することを可能にする、異なるバーを含む。ガイドフレーム23は、有利には、タンク2の長手方向端部に、優先的には、接続装置25に対向して配置される。
【0066】
整髪装置は、液体を気化させ、それを髪の毛に向かって拡散させるように設計された気化装置を含む。気化装置は、例えば、タンク2に含まれる液体が、その中で加熱されると蒸気に変換される、気化チャンバーを含み得る。蒸気は、次いで、例えば、拡散オリフィスを通して、髪の毛に向かって拡散される。この種のシステムは、それ自体、よく知られており、従って、本明細書では詳しく説明されないであろう。別の気化装置は、例えば、液体の状態を変えることなく、液体をミストのような微細な液滴に変換するミスト化システムであり得る。
【0067】
従って、タンク2は、液体を気化させ、それを髪の毛に向かって拡散させるように設計された、整髪装置の気化装置に接続されることを意図される。従って、タンク2は、気化装置に気化する液体を供給する。優先的には、接続は気密であり、特に、接続装置25および相補的な接続装置15によってなされる。整髪装置、より優先的には、本体1は、また、例えば、ポンプ、そして、優先的には、液体を気化装置に運ぶために、吸引チューブ251を使用して、タンクに含まれる液体を吸引することを可能にする、蠕動ポンプのような、流れ生成装置を含み得る。
【0068】
本発明によれば、タンク2は、図1図3図4図6図8に見られるように、可動掛止装置3を含む。言い換えると、可動掛止装置3は、タンク2に設置され、すなわち、可動掛止装置3は、タンク2に組み込まれる。これは、タンク2と可動掛止装置3を片手で同時に取り扱うことを可能にする限り、タンク2の、従って、整髪装置の、より人間工学的な使用を可能にする。
【0069】
図10に見られるように、可動掛止装置3は、少なくとも1つの掛止手段333を含む。より具体的には、可動掛止装置3は、優先的には、足部33を含み、それ自体は、足部33から突出し、相補的な部分に掛止されることを意図される、リブを形成する掛止部を含み、従って、リブは、掛止手段333を形成する。言い換えれば、掛止手段333は、その形状が実質的に長方形である、雄型の掛止手段である。有利には、図示されるように、可動掛止装置3は、2つの掛止手段333を含み、これは、タンク2と本体1との間の掛止ポイントを増やし、従って、掛止の機械的強度を強化することを可能にする。図10に見られるように、2つの掛止手段333は、有利には、タンクの第1の軸X-X´に垂直な正中面Pに対して対称的である。
【0070】
前記少なくとも1つの掛止手段333は、タンク2が、本体1に掛止されるのを可能にするように、すなわち、タンク2を掛止位置に維持するように設計される。優先的には、掛止手段333は剛性であり、すなわち、それは、変形され得ない。この特性は、タンク2と本体1の間の掛止の機械的強度を確実にし、従って、誤って掛止が外れる、どのリスクをも回避する。さらに、そのような掛止装置の弾性変形に基づいて動作する、現在知られるタンクの掛止技術とは異なり、本発明の掛止手段333の剛性は、掛止の機械的強度を、経時的に、すなわち、多数回の使用後を含んで、保証することを可能にする。実際に、掛止手段333の疲労破壊のリスクは、排除される。掛止手段333の、従って、タンク2の、従って、整髪装置の信頼性および寿命は、それに応じて増加する。
【0071】
図2に見られるように、本体1、より具体的には凹部111は、少なくとも1つの相補的な掛止手段112を含む。相補的な掛止手段112は、掛止手段333と相補的であるように、すなわち、タンク2の掛止を確実にするために、掛止手段333と協働するように設計される。図2に見られるように、相補的な掛止手段112は、優先的には、例えば、実質的に長方形の空洞を含む、雌型の掛止手段である。そして、この相補的な掛止手段112は、掛止を確実にするために、雄型の掛止手段333を受け入れるであろう。掛止手段333および相補的な掛止手段112の、優先的には、実質的に、長方形の形状は、特定の長さにわたって機械的力を分散させることを可能にし、これは、特に、引き抜きに関して、本体1へのタンク2の掛止の機械的強度を改善する。従って、少なくとも1つの掛止手段333は、タンク2を本体1に掛止するために、本体1に属する少なくとも1つの相補的な掛止手段112に対応するように設計される。優先的には、図2に見られるように、凹部111は、有利には角部の近くに、少なくとも1つの相補的な掛止手段112を含む。優先的には、本体は、第1の軸X-X’に垂直な第2の軸Y-Y’に沿って配置された、2つの追加の相補的な掛止手段112を含む。
【0072】
可動掛止装置3は、タンク2が本体1に掛止されることを確実にする第1の位置と、使用者が、タンク2を本体1と組み立てるか、または、タンク2を本体1から取り外すことを可能にする第2の位置との間で、移動可能である。言い換えれば、タンク2をその掛止位置からその掛止解除位置に移動させるために、使用者は、可動掛止装置3を移動させねばならない。
【0073】
より具体的には、タンク2をその掛止位置に移動または維持するために、可動掛止装置3は、その第1の位置に移動させられ、または、維持されねばならない。従って、可動掛止装置3の第1の位置は、タンク2の掛止位置に対応し、従って、整髪装置の作動位置に対応する。タンク2の掛止を固定し、使用者の介入を制限するために、可動掛止装置3の第1の位置は、有利には、休止位置である。言い換えれば、使用者による操作がないと、可動掛止装置3は、自然に、その第1の位置、すなわち、整髪装置の本体1とタンク2の掛止を確実にする位置にある。
【0074】
逆に、タンク2をその掛止解除位置に移動させるには、可動掛止装置3は、その第2の位置に移動させられねばならず、これは、以下に詳述されるように、タンク2を掛止解除するであろう。
【0075】
様々な図において、可動掛止装置3は、実際に、この第2の位置に示される。
【0076】
異なる図に見られるように、優先的には、可動掛止装置3は、少なくとも1つのボタン31、および、優先的に、2つのボタン31を含む。「ボタン」は、使用者によって、優先的には、使用者の手によって、および、より優先的には、使用者の指の少なくとも1つによって、直接操作されることを意図される任意の部分を意味する。優先的には、ボタン31は、使用者の指の1本だけによって作動させられるように設計された押しボタンである。少なくとも1つのボタン31は、優先的には、掛止手段333と堅固に接続され、使用者が少なくとも1つのボタン31を作動させると、これは、掛止手段333が移動することをもたらし、より具体的には、それは、掛止手段333を相補的な掛止手段112から切り離し(すなわち、掛止手段333と相補的な掛止手段112は、もはや互いに協働しない)、従って、可動掛止装置3を、その第1の位置から第2の位置へ、または、その逆に移動させるであろう。言い換えれば、可動掛止装置3は、従って、第1の位置と第2の位置との間を移動し得る。
【0077】
有利には、可動掛止装置3は、タンク2に対して並進運動可能であり、すなわち、可動掛止装置3は、タンク2に対して、並進運動で、有利には、並進運動のみで移動し、そして、これは、固定された基準座標系を構成する。
【0078】
優先的には、図8に見られるように、可動掛止装置3は、第1の軸X-X´に垂直な第2の軸Y-Y´に沿って、タンク2に対して並進運動可能である。言い換えれば、可動掛止装置3の並進運動は、従って、タンク2の長手方向に対して垂直に起こる。可動掛止装置3が2つのボタン31を含む、優先的な場合において、これは、2つのボタン31が第2のY-Y´軸に沿って、並進して移動可能であることを意味する。このような構成は、従って、使用者がタンク2およびその掛止システム、すなわち可動掛止装置3を片手で取り扱うことが可能であるため、完全に注目に値する人間工学的な改善である。より具体的には、使用者は、第1の軸X-X´が、彼/彼女の腕に実質的に垂直な状態で、彼/彼女の手のひらの上にタンク2を配置し得る。その場合、可動掛止装置3、特に、ボタン31は、タンクを保持している使用者の手の親指および人差し指によって、直接作動させられ得る、理想的な位置にある。
【0079】
図9および10に見られるように、可動掛止装置3は、第2のY-Y´軸に垂直な対称面Pを含む。言い換えれば、平面Pは、第1の軸X-X´を含み得る。従って、可動掛止装置3は、平面Pに対して完全に対称である。可動掛止装置は、平面Pの両側に配置され、平面Pに対して対称に配置された2つのサブアセンブリを含む。従って、以下の説明では、サブアセンブリの1つのみが説明され、もう1つは、第1のサブアセンブリの鏡面対象であろう。
【0080】
可動掛止装置の足部33は、ボタン31に固定される。優先的には、足部33は、ボタン31と材料的に連続しており、それは、足部33が、ボタンと同じ材料で作成され、例えば、機械加工や一体成形によって、同時に作成され得ることを意味する。しかしながら、足部33は、また、例えば、溶着によって、ボタン31と組み立てられ得る。足部33は、おおよそ、逆Tの字形状である。従って、Tの字の垂直バーは、ボタン31に結合され、一方、Tの字の水平バーは、掛止手段333を含む。
【0081】
優先的には、可動掛止装置3は、有利には、足部33のTの字の垂直バーによって形成される、並進案内装置331を含む。従って、タンク2は、図7に見られるように、有利には、ガイドフレーム23の一本のバーによって形成される相補的な並進案内装置231を含む。従って、並進案内装置331および相補的な並進案内装置231は、互いに協働して、タンク2内、より具体的には、ガイドフレーム23内で、可動掛止装置3を並進的に案内する。
【0082】
優先的には、図8に見られるように、並進的な案内は、図7および図8に見られる、ガイドフレーム23によって形成されるU字形の空間内を移動するTの字の垂直バーと、Uの字上にあるTの字の水平バーによって、有利に形成される、スライドリンクによって行われ、Tの字の水平バーの長さは、Uの字の開口部よりも長い。優先的には、ガイドフレーム23内に形成されたUの字は、外側に向かって開き、第2のY-Y´軸は、ガイドフレーム23のUの字空間の対称軸である。さらに、ボタン31は、また、ガイドフレーム23のUに字に押し寄せるように設計される。従って、ガイドフレーム23の相補的な形状と組み合わされる、可動掛止装置3、特に、その足部33の特定の形状は、整髪装置のタンク2のガイドフレーム23内で可動掛止装置3を案内するためのスライドリンクを生成することを可能にする。アリ式の装置を使用して創作され得る同様の並進案内装置が、本発明の文脈から逸脱することなく考えられ得る。優先的には、スライドリンクは、Y-Y´軸上にある。
【0083】
優先的には、可動掛止装置3は、図9または図10に見られるように、第1の位置341に第1の停止装置を含む。より具体的には、ボタン31は、上から見たとき、Tの字の形であり、Tの字の水平バーは、図9に見られるように、使用者が、彼/彼女の指で作動させるであろう部分である。ボタン31は、有利には、ボタン31によって形成されるTの字の垂直バーから、足部33の方向と同様の方向に突出する、第1のピン34を含む。優先的には、ピン34および足部33は、平行な方向に、そして有利には、同じ方向に延びる。有利には、第1のピン34は、ボタン31によって形成されるTの字の垂直バーに垂直な、実質的に平坦な表面を含み、表面は、第1の位置341において、第1の停止装置を形成する。従って、第1の位置341における第1の停止装置は、有利には、平面Pに平行である。
【0084】
有利なことに、ボタン31は、ボタン31と使用者の指との間の接触の質を改善するレリーフを有する。これらのレリーフは、また、使用者が、タンク2を掛止解除するために、彼/彼女の指を置くための場所を確認することを可能にする。
【0085】
優先的には、タンク2は、図7に見られるように、第1の位置232に、第1の相補的停止装置を含む。より具体的には、第1の位置232にある第1の相補的な停止装置は、この部分に、実質的に長方形のウィンドウを形成するガイドフレーム23に含まれる。従って、第1の位置232にある、第1の相補的な停止装置は、第1のX-X´軸に平行なバーによって形成される。優先的には、バーは、実質的に平坦な側面、特に、第1の位置341の第1の停止装置に実質的に平行な側面を提供するために、断面が長方形または正方形である。
【0086】
従って、第1の位置341の第1の停止装置、および、第1の位置232の第1の相補的な停止装置は、第1の位置を超えた、可動掛止装置3の並進を防止するような方法で、言い換えれば、可動掛止装置3に第1の位置停止を提供するように、互いに協働する。図7から図10に見られるように、問題となる協働は、有利には、平面対平面タイプの協働である。これは、労力をうまく分散させ、従って、信頼性が高く、堅牢で、耐久性のある、第1の停止位置を長期にわたって保証する、良好な接触を可能にする。これは、可動掛止装置3の並進運動を制限し、可動掛止装置3は、その第1の位置を超え得ない。上で説明されたように、第1の位置は、休止位置、すなわち、可動掛止装置3によって非常に頻繁に占有される位置に対応し得るので、良好な停止特性は、なお一層重要である。
【0087】
優先的には、可動掛止装置3は、特に、図9および図10に見られる、第1の位置351に、第2の停止装置を含む。より具体的には、ボタン31は、有利には、ボタン31によって、足部33の方向と対向するが平行である方向に、形成された、Tの字の垂直バーから突出する、第2のピン35を含む。優先的には、第1のピン34および第2のピン35は、平行であるが、対向する方向に延びる。言い換えれば、第1および第2のピン34、35は、図9に見られるように、ボタン31によって形成される、Tの字の垂直バーの両側に延びる。優先的には、第2のピン35は、平面Pに平行である。
【0088】
優先的には、タンク2は、図7に見られるように、第1の位置233に、第2の相補的な停止装置を含む。第2の相補的な停止装置は、そして、タンク2の上部ハウジング21に直接作成されたノッチの1つの壁によって形成され得る。優先的には、第1の位置233にある第2の相補的な停止装置は、第1の軸X-X´に平行に、長手方向に延びる。
【0089】
従って、第1の位置351にある第2の停止装置、および、第1の位置233にある第2の相補的な停止装置は、可動掛止装置3の、第1の位置を超える並進を防止するような方法で互いに協働し、言い換えれば、可動掛止装置3に、第1の位置停止を提供する。この場合も、協働は、有利には、平面対平面ベースの協働であり、従って、前に列挙されたのと同じ利点を提供する。可動掛止装置が、第1の位置341、351に、2つの停止装置を含み、それぞれが、タンク2の第1の位置232、233にある、2つの相補的な停止装置と協働するという事実は、従って、可動掛止装置3に、2つの第1位置の制止部を提供することを可能にする。これは、2つの制止部間の接触圧を最適に配分すること、従って、可動掛止装置3の強度、信頼性、および耐久性を向上させることを可能にする。さらに、これらの制止部のそれぞれは、ボタン31をタンクと結合したままにすること、および、タンク2からの可動掛止装置3の偶発的な分離を回避することを可能にする。
【0090】
優先的には、可動掛止装置3は、図10に見られ、有利には、足部33によって形成される、第2の位置332にある停止装置を含む。より具体的には、第2の位置332にある停止装置は、第1の位置341の第1の停止装置に実質的に平行であり、優先的には、平面Pに平行である、足部33の表面によって形成される。従って、第2の位置332にある停止装置、および、第1の位置341にある第1の停止装置は、可動掛止装置3の並進運動を制限する2つの平行な制止部を形成する。
【0091】
優先的には、タンク2は、図7に見られる、第2の位置234にある相補的な停止装置を含む。従って、第2の位置234にある相補的な停止装置は、有利には、例えば、ガイドフレーム23の同じバーの対向側に配置されることにより、第1の位置232にある第1の相補的な停止装置と平行である。
【0092】
そして、第2の位置332にある停止装置、および、第2の位置234にある相補的な停止装置は、特に、使用者が、1つまたは複数のボタン31に圧力をかけるとき、第2の位置を超える可動掛止装置3の並進を防止するために互いに協働し、第2の位置の制止部を形成する。
【0093】
優先的には、前述のように、平面Pは、可動掛止装置に対して対称面を形成する。従って、可動掛止装置は、2つのボタン31、2つの足部33、2つの第1のピン34、2つの第2のピン、2つの並進案内装置331、2つの第2の位置332にある停止装置、2つの掛止手段333、2つの第1の位置341にある第1の停止装置、2つの第1の位置351にある第2の停止装置を含み、それらのそれぞれは、図9および10に見られるように、平面Pの両側に対称的に配置される。
【0094】
有利には、可動掛止装置3は、可動掛止装置3をその第1の位置に維持するように設計された、図9に見られる、弾性戻り装置32を含む。弾性戻り装置32は、優先的には、ボタン31を離しておくように設計されたコイルばねである。しかしながら、本発明の範囲から逸脱することなく、ボタン31を離しておく、すなわち、可動掛止装置3を第1の位置に維持するであろう、他の戻り装置が考えられ得るであろう。例えば、電磁装置が想像され得、タンク2は磁石を備え、ボタン31のそれぞれは、磁性材料で作成される(またはその逆)であろう。優先的には、図9に示されるように、弾性戻り装置32は、2つのボタン31の間に配置され、これは、構造を単純化するのに役立ち、弾性戻り装置32、この場合はコイルばねが、すべての力をボタン31、および、ボタン31のみに伝達することを可能にする。優先的には、可動掛止装置3は、図9に見られるように、弾性戻り装置32を収容するように設計されたハウジング312を含む。これは、弾性戻り装置32が所定の位置に保持され、それが変形させられるときに案内されることを保証する。ハウジング312は、有利には、ボタン31の一端、この場合、ボタン31によって形成される、Tの字の垂直バーの自由端から延び、ボタン31の内部に向かって部分的に、優先的には、第2の軸Y-Y´に沿って延びる、溝によって形成される。従って、可動掛止装置3がその第2の位置にあるとき、2つのボタン31は接触しており、可動掛止装置の設置面積は、可動掛止装置が、ハウジング312に、すなわち、ボタン31の内側に完全に組み込まれるのでゼロである。これは、可動掛止装置3の設置面積を制限するのに役立つ。図9に見られるように、弾性戻り装置は、第2のY-Y´軸に沿って長手方向に延びる。
【0095】
有利なことに、図9に見られるように、第2のY-Y´軸は、可動掛止装置3の対称軸を形成する。
【0096】
図8に見られるように、第1の軸X-X´は、ガイドフレーム23に対し対称軸を形成し、平面Pは、優先的には、ガイドフレームに対し対称面を形成する。
【0097】
優先的には、タンク2は、固定された追加の掛止装置221、すなわち、図5および6に見られ、有利には、第1の軸X-X´に平行な方向にタンクから突出する、実質的に長方形のタブを含む、非可動性および非変形性の追加の掛止装置221を含む。優先的には、追加の掛止装置221は、タンク2の長手方向端部に配置され、有利には、それ自体がタンク2の別の長手方向端部に配置される可動掛止装置3に対向して配置される。これは、可能な限り互いから離れて、本体1に、タンク2の様々な掛止ポイントを配置することを可能にし、それは、本体1に対するタンク2の掛止の安定性および機械的強度を向上させる。さらに、可動掛止装置3が2つの掛止手段333を含む、優先的に示される場合において、これは、タンク2に、本体1上の3つの掛止ポイントを与え、それは、等方圧アセンブリに対応する。さらに、第2のY-Y´軸上の2つの掛止手段333の配置と、第1のX-X´軸に平行な軸上、または、任意で第1のX-X´軸上の、追加の掛止装置221の配置により、特に、掛止ポイントが、三角形に配置され得る。タンク2が、本体1に掛止されるポイントの三角形の配置は、タンク2と本体1との間の掛止の安定性と機械的強度、従って、2つの要素の間の掛止の信頼性を向上させることを可能にする。
【0098】
従って、本体1は、図2に見られる、追加の相補的な掛止手段113を含む。追加の相補的な掛止手段113は、例えば、本体1の内部で、凹部111から、第1の軸X-X´に平行な方向に延びる、実質的に長方形の溝を含む。
【0099】
従って、追加の掛止装置221、および、追加の相補的な掛止手段113は、タンク2が掛止位置にあるときに、一緒に協働するように設計され、追加の掛止装置221は、優先的には、雄型の掛止装置であり、追加の相補的な掛止手段113は、優先的には、相補的な雌型の掛止手段である。図示の実施形態は、少なくとも1つの追加の掛止装置221と協働する、少なくとも1つの追加の相補的な掛止手段113を使用するが、掛止の機械的強度を強化するために、これらの要素が、増設され得ることが、完全に考えられ得る。
【0100】
図5および図6に示されるように、タンク2は、タンクが掛止位置にあるときに、本体1の少なくとも1つの相補的な案内装置114と協働するように設計された、少なくとも1つの案内装置24を含む。これは、掛止手段333と追加の掛止装置221との間に少なくとも1つの案内手段を提供することを可能にし、それは、使用者に中間の案内手段を提供しつつ、タンク2を本体に掛止することを、実質的に、より容易にする。さらに、案内装置24および相補的な案内装置114は、第1の軸X-X´に沿ったタンク2の並進運動を阻止することにより、タンク2が掛止位置にあるとき、掛止の機械的強度を強化することを可能にする。これは、掛止手段333および追加の掛止装置221を解放することを可能にし、その後、それらは、第1の軸X-X´に垂直な第3の軸に沿って、引き抜き抵抗性の取り付けを確実にしさえすればよい。これは、タンクの強度と耐久性を向上させる。タンク2の長さが長いほど、この中間の案内ポイントが重要になる。優先的には、案内装置24は、例えば、穴、または、図示されるように、半円形の穴の形状の横方向のノッチなどの、雌型の案内装置である。従って、相補的な案内装置114は、図2に見られるように、半円形(長手方向における)のピンの形態をとり得る、相補的な雄型の案内装置である。有利には、タンク2は、2つの案内装置24を含み、本体1は、2つの相補的な案内装置114を含む。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10