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特許7607631移動距離算出方法、移動距離算出装置及び移動距離算出プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-19
(45)【発行日】2024-12-27
(54)【発明の名称】移動距離算出方法、移動距離算出装置及び移動距離算出プログラム
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/22 20060101AFI20241220BHJP
【FI】
A61B5/22 100
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2022508101
(86)(22)【出願日】2021-01-25
(86)【国際出願番号】 JP2021002466
(87)【国際公開番号】W WO2021186897
(87)【国際公開日】2021-09-23
【審査請求日】2023-11-06
(31)【優先権主張番号】62/990,250
(32)【優先日】2020-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】P 2020207580
(32)【優先日】2020-12-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】514136668
【氏名又は名称】パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカ
【氏名又は名称原語表記】Panasonic Intellectual Property Corporation of America
(74)【代理人】
【識別番号】100115381
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 昌崇
(74)【代理人】
【識別番号】100118049
【弁理士】
【氏名又は名称】西谷 浩治
(72)【発明者】
【氏名】田中 裕也
(72)【発明者】
【氏名】木田 祐子
【審査官】村田 泰利
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-099843(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0183667(US,A1)
【文献】特開2017-164462(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/00-5/398
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
住居内にいる人の移動距離を算出する移動距離算出装置における移動距離算出方法であって、
前記住居内の第1の空間に設けられた第1のセンサによって前記人が検知されたことを示す第1の検知情報と、前記第1の空間とは異なる前記住居内の第2の空間に設けられた第2のセンサによって前記人が検知されたことを示す第2の検知情報と、前記第1の空間と前記第2の空間とを繋ぐ前記住居内の第3の空間に設けられた第3のセンサによって前記人が検知されたことを示す第3の検知情報と、前記第1の空間内の前記第1のセンサが設けられている位置とは異なる位置に設けられた第4のセンサによって前記人が検知されたことを示す第4の検知情報とを取得し、
前記第1の検知情報及び前記第3の検知情報に基づいて、前記第1のセンサによって前記人が検知された後に前記第3のセンサによって前記人が検知された場合又は前記第3のセンサによって前記人が検知された後に前記第1のセンサによって前記人が検知された場合、前記第1のセンサと前記第3のセンサとの間の距離を前記移動距離に加算し、前記第2の検知情報及び前記第3の検知情報に基づいて、前記第2のセンサによって前記人が検知された後に前記第3のセンサによって前記人が検知された場合又は前記第3のセンサによって前記人が検知された後に前記第2のセンサによって前記人が検知された場合、前記第2のセンサと前記第3のセンサとの間の距離を前記移動距離に加算し、前記第1の検知情報及び前記第2の検知情報に基づいて、前記第1のセンサによって前記人が検知された後に前記第2のセンサによって前記人が検知された場合又は前記第2のセンサによって前記人が検知された後に前記第1のセンサによって前記人が検知された場合、前記第1のセンサと前記第2のセンサとの間の距離を前記移動距離に加算せず、前記第1の検知情報及び前記第4の検知情報に基づいて、前記第1のセンサによって前記人が検知された後に前記第4のセンサによって前記人が検知された場合又は前記第4のセンサによって前記人が検知された後に前記第1のセンサによって前記人が検知された場合、前記第1のセンサと前記第4のセンサとの間の距離を前記移動距離に加算し、前記第3のセンサによって前記人が検知された後に前記第2のセンサによって前記人が検知され、前記第2のセンサによって前記人が検知された後に前記第1のセンサによって前記人が検知され、前記第1のセンサによって前記人が検知された後に前記第1のセンサ及び前記第4のセンサのうちの少なくとも一方によって3回以上連続して前記人が検知された場合、前記第3のセンサと前記第2のセンサとの間の距離を前記移動距離に加算せず、前記第3のセンサと前記第1のセンサとの間の距離を前記移動距離に加算し、
加算した前記移動距離を出力する、
移動距離算出方法。
【請求項2】
前記第1のセンサによって前記人が検知された後に前記第3のセンサによって前記人が検知された場合又は前記第3のセンサによって前記人が検知された後に前記第1のセンサによって前記人が検知された場合、前記第1のセンサの設置場所と前記第3のセンサの設置場所との組み合わせと、前記第1のセンサと前記第3のセンサとの間の距離とを対応付けるとともに、前記第2のセンサの設置場所と前記第3のセンサの設置場所との組み合わせと、前記第2のセンサと前記第3のセンサとの間の距離とを対応付けたテーブルから、前記第1のセンサの設置場所と前記第3のセンサの設置場所との組み合わせに対応付けられている前記距離を読み出して前記移動距離に加算し、
前記第2のセンサによって前記人が検知された後に前記第3のセンサによって前記人が検知された場合又は前記第3のセンサによって前記人が検知された後に前記第2のセンサによって前記人が検知された場合、前記テーブルから、前記第2のセンサの設置場所と前記第3のセンサの設置場所との組み合わせに対応付けられている前記距離を読み出して前記移動距離に加算する、
請求項1記載の移動距離算出方法。
【請求項3】
さらに、前記第1のセンサ、前記第2のセンサ及び前記第3のセンサのうちのいずれか2つによって同時刻に前記人が検知された場合、前記移動距離を算出しない、
請求項1又は2記載の移動距離算出方法。
【請求項4】
住居内にいる人の移動距離を算出する移動距離算出装置であって、
前記住居内の第1の空間に設けられた第1のセンサによって前記人が検知されたことを示す第1の検知情報と、前記第1の空間とは異なる前記住居内の第2の空間に設けられた第2のセンサによって前記人が検知されたことを示す第2の検知情報と、前記第1の空間と前記第2の空間とを繋ぐ前記住居内の第3の空間に設けられた第3のセンサによって前記人が検知されたことを示す第3の検知情報と、前記第1の空間内の前記第1のセンサが設けられている位置とは異なる位置に設けられた第4のセンサによって前記人が検知されたことを示す第4の検知情報とを取得する取得部と、
前記第1の検知情報及び前記第3の検知情報に基づいて、前記第1のセンサによって前記人が検知された後に前記第3のセンサによって前記人が検知された場合又は前記第3のセンサによって前記人が検知された後に前記第1のセンサによって前記人が検知された場合、前記第1のセンサと前記第3のセンサとの間の距離を前記移動距離に加算し、前記第2の検知情報及び前記第3の検知情報に基づいて、前記第2のセンサによって前記人が検知された後に前記第3のセンサによって前記人が検知された場合又は前記第3のセンサによって前記人が検知された後に前記第2のセンサによって前記人が検知された場合、前記第2のセンサと前記第3のセンサとの間の距離を前記移動距離に加算し、前記第1の検知情報及び前記第2の検知情報に基づいて、前記第1のセンサによって前記人が検知された後に前記第2のセンサによって前記人が検知された場合又は前記第2のセンサによって前記人が検知された後に前記第1のセンサによって前記人が検知された場合、前記第1のセンサと前記第2のセンサとの間の距離を前記移動距離に加算せず、前記第1の検知情報及び前記第4の検知情報に基づいて、前記第1のセンサによって前記人が検知された後に前記第4のセンサによって前記人が検知された場合又は前記第4のセンサによって前記人が検知された後に前記第1のセンサによって前記人が検知された場合、前記第1のセンサと前記第4のセンサとの間の距離を前記移動距離に加算し、前記第3のセンサによって前記人が検知された後に前記第2のセンサによって前記人が検知され、前記第2のセンサによって前記人が検知された後に前記第1のセンサによって前記人が検知され、前記第1のセンサによって前記人が検知された後に前記第1のセンサ及び前記第4のセンサのうちの少なくとも一方によって3回以上連続して前記人が検知された場合、前記第3のセンサと前記第2のセンサとの間の距離を前記移動距離に加算せず、前記第3のセンサと前記第1のセンサとの間の距離を前記移動距離に加算する移動距離算出部と、
加算された前記移動距離を出力する出力部と、
を備える移動距離算出装置。
【請求項5】
住居内にいる人の移動距離を算出するための移動距離算出プログラムであって、
前記住居内の第1の空間に設けられた第1のセンサによって前記人が検知されたことを示す第1の検知情報と、前記第1の空間とは異なる前記住居内の第2の空間に設けられた第2のセンサによって前記人が検知されたことを示す第2の検知情報と、前記第1の空間と前記第2の空間とを繋ぐ前記住居内の第3の空間に設けられた第3のセンサによって前記人が検知されたことを示す第3の検知情報と、前記第1の空間内の前記第1のセンサが設けられている位置とは異なる位置に設けられた第4のセンサによって前記人が検知されたことを示す第4の検知情報とを取得し、
前記第1の検知情報及び前記第3の検知情報に基づいて、前記第1のセンサによって前記人が検知された後に前記第3のセンサによって前記人が検知された場合又は前記第3のセンサによって前記人が検知された後に前記第1のセンサによって前記人が検知された場合、前記第1のセンサと前記第3のセンサとの間の距離を前記移動距離に加算し、前記第2の検知情報及び前記第3の検知情報に基づいて、前記第2のセンサによって前記人が検知された後に前記第3のセンサによって前記人が検知された場合又は前記第3のセンサによって前記人が検知された後に前記第2のセンサによって前記人が検知された場合、前記第2のセンサと前記第3のセンサとの間の距離を前記移動距離に加算し、前記第1の検知情報及び前記第2の検知情報に基づいて、前記第1のセンサによって前記人が検知された後に前記第2のセンサによって前記人が検知された場合又は前記第2のセンサによって前記人が検知された後に前記第1のセンサによって前記人が検知された場合、前記第1のセンサと前記第2のセンサとの間の距離を前記移動距離に加算せず、前記第1の検知情報及び前記第4の検知情報に基づいて、前記第1のセンサによって前記人が検知された後に前記第4のセンサによって前記人が検知された場合又は前記第4のセンサによって前記人が検知された後に前記第1のセンサによって前記人が検知された場合、前記第1のセンサと前記第4のセンサとの間の距離を前記移動距離に加算し、前記第3のセンサによって前記人が検知された後に前記第2のセンサによって前記人が検知され、前記第2のセンサによって前記人が検知された後に前記第1のセンサによって前記人が検知され、前記第1のセンサによって前記人が検知された後に前記第1のセンサ及び前記第4のセンサのうちの少なくとも一方によって3回以上連続して前記人が検知された場合、前記第3のセンサと前記第2のセンサとの間の距離を前記移動距離に加算せず、前記第3のセンサと前記第1のセンサとの間の距離を前記移動距離に加算し、
加算した前記移動距離を出力するようにコンピュータを機能させる、
移動距離算出プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、住居内にいる人の移動距離を算出する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
独居生活を行う被介護者は、外出する機会が減少し、身体活動量及び運動量が減少する傾向にある。身体活動量及び運動量の減少は、飲食、睡眠及び排泄などの種々の生活行動に影響を与える。そのため、介護者及びケアマネージャーは、被介護者の活動量を計測することにより、被介護者の生活支援に役立てている。
【0003】
日々の生活において活動量を計測するためには、被介護者自身が活動量計を装着する必要がある。しかしながら、被介護者が活動量計を装着し忘れたり、操作の煩わしさから被介護者が活動量計を装着しなかったりする場合があり、活動量を正確に計測することが困難であった。
【0004】
そこで、被介護者に活動量計を装着させることなく、活動量を計測する技術の開発が行われている。
【0005】
例えば、特許文献1では、屋内の部屋ごとに設置され、その部屋の平面視縦軸及び横軸の位置に一定間隔にて配置された複数のパッシブセンサによって感知した人体位置情報を用いて、人体の屋内における運動量を算出している。
【0006】
しかしながら、上記従来の技術では、センサの誤反応が考慮されておらず、更なる改善が必要とされていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2008-99843号公報
【発明の概要】
【0008】
本開示は、上記の問題を解決するためになされたもので、センサに誤反応が発生した場合であっても、人の移動距離を算出することができる技術を提供することを目的とするものである。
【0009】
本開示の一態様に係る移動距離算出方法は、住居内にいる人の移動距離を算出する移動距離算出装置における移動距離算出方法であって、前記住居内の第1の空間に設けられた第1のセンサによって前記人が検知されたことを示す第1の検知情報と、前記第1の空間とは異なる前記住居内の第2の空間に設けられた第2のセンサによって前記人が検知されたことを示す第2の検知情報と、前記第1の空間と前記第2の空間とを繋ぐ前記住居内の第3の空間に設けられた第3のセンサによって前記人が検知されたことを示す第3の検知情報とを取得し、前記第1の検知情報及び前記第3の検知情報に基づいて、前記第1のセンサによって前記人が検知された後に前記第3のセンサによって前記人が検知された場合又は前記第3のセンサによって前記人が検知された後に前記第1のセンサによって前記人が検知された場合、前記第1のセンサと前記第3のセンサとの間の距離を前記移動距離に加算し、前記第2の検知情報及び前記第3の検知情報に基づいて、前記第2のセンサによって前記人が検知された後に前記第3のセンサによって前記人が検知された場合又は前記第3のセンサによって前記人が検知された後に前記第2のセンサによって前記人が検知された場合、前記第2のセンサと前記第3のセンサとの間の距離を前記移動距離に加算し、前記第1の検知情報及び前記第2の検知情報に基づいて、前記第1のセンサによって前記人が検知された後に前記第2のセンサによって前記人が検知された場合又は前記第2のセンサによって前記人が検知された後に前記第1のセンサによって前記人が検知された場合、前記第1のセンサと前記第2のセンサとの間の距離を前記移動距離に加算せず、加算した前記移動距離を出力する。
【0010】
本開示によれば、センサに誤反応が発生した場合であっても、人の移動距離を算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の実施の形態1における移動距離算出システムの構成を示すブロック図である。
図2】本実施の形態1においてメインセンサ及びハブセンサが設置される住居の間取りの一例を示す図である。
図3】本実施の形態1における距離テーブル記憶部に記憶される距離テーブルの一例を示す図である。
図4】本開示の実施の形態1に係る移動距離算出装置における移動距離算出処理について説明するための第1のフローチャートである。
図5】本開示の実施の形態1に係る移動距離算出装置における移動距離算出処理について説明するための第2のフローチャートである。
図6】本実施の形態1において、メインセンサ及びハブセンサが人を正常に検知した場合に、検知情報を出力したメインセンサ及びハブセンサを時系列順に並べて示した図である。
図7】本実施の形態1において、ハブセンサが人を正常に検知しなかった場合に、検知情報を出力したメインセンサ及びハブセンサを時系列順に並べて示した図である。
図8】本実施の形態1において、メインセンサが人を誤検知した場合に、検知情報を出力したメインセンサ及びハブセンサを時系列順に並べて示した図である。
図9】本開示の実施の形態2における移動距離算出システムの構成を示すブロック図である。
図10】本実施の形態2においてメインセンサ、ハブセンサ及びサブセンサが設置される住居の間取りの一例を示す図である。
図11】本実施の形態2における距離テーブル記憶部に記憶される距離テーブルの一例を示す図である。
図12】本開示の実施の形態2に係る移動距離算出装置における移動距離算出処理について説明するための第1のフローチャートである。
図13】本開示の実施の形態2に係る移動距離算出装置における移動距離算出処理について説明するための第2のフローチャートである。
図14】本開示の実施の形態2に係る移動距離算出装置2Aにおける移動距離算出処理について説明するための第3のフローチャートである。
図15】本開示の実施の形態2に係る移動距離算出装置2Aにおける移動距離算出処理について説明するための第4のフローチャートである。
図16】本開示の実施の形態2に係る移動距離算出装置2Aにおける移動距離算出処理について説明するための第5のフローチャートである。
図17】本実施の形態2において、メインセンサ、ハブセンサ及びサブセンサが人を正常に検知した場合に、検知情報を出力したメインセンサ、ハブセンサ及びサブセンサを時系列順に並べて示した図である。
図18】本実施の形態2において、メインセンサが人を誤検知した場合に、検知情報を出力したメインセンサ、ハブセンサ及びサブセンサを時系列順に並べて示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(本開示の基礎となった知見)
上記の従来技術では、センサの誤反応が考慮されておらず、センサに誤反応が発生した場合に、人の移動距離を算出することが困難であった。
【0013】
また、上記の従来技術では、屋内の部屋ごとに複数のセンサが必要であり、複数のセンサを設置するためのコストがかかる。特に、従来技術では、部屋という一つの空間に複数のセンサを設置して、部屋内の人の活動を捉えることに主眼が置かれている。そのため、従来は、比較的短い距離の移動が測定されているが、屋内の部屋と部屋との間の移動のように比較的長い距離を測定する場合、複数のセンサを設置するための多大なコストがかかるという課題があった。
【0014】
以上の課題を解決するために、本開示の一態様に係る移動距離算出方法は、住居内にいる人の移動距離を算出する移動距離算出装置における移動距離算出方法であって、前記住居内の第1の空間に設けられた第1のセンサによって前記人が検知されたことを示す第1の検知情報と、前記第1の空間とは異なる前記住居内の第2の空間に設けられた第2のセンサによって前記人が検知されたことを示す第2の検知情報と、前記第1の空間と前記第2の空間とを繋ぐ前記住居内の第3の空間に設けられた第3のセンサによって前記人が検知されたことを示す第3の検知情報とを取得し、前記第1の検知情報及び前記第3の検知情報に基づいて、前記第1のセンサによって前記人が検知された後に前記第3のセンサによって前記人が検知された場合又は前記第3のセンサによって前記人が検知された後に前記第1のセンサによって前記人が検知された場合、前記第1のセンサと前記第3のセンサとの間の距離を前記移動距離に加算し、前記第2の検知情報及び前記第3の検知情報に基づいて、前記第2のセンサによって前記人が検知された後に前記第3のセンサによって前記人が検知された場合又は前記第3のセンサによって前記人が検知された後に前記第2のセンサによって前記人が検知された場合、前記第2のセンサと前記第3のセンサとの間の距離を前記移動距離に加算し、前記第1の検知情報及び前記第2の検知情報に基づいて、前記第1のセンサによって前記人が検知された後に前記第2のセンサによって前記人が検知された場合又は前記第2のセンサによって前記人が検知された後に前記第1のセンサによって前記人が検知された場合、前記第1のセンサと前記第2のセンサとの間の距離を前記移動距離に加算せず、加算した前記移動距離を出力する。
【0015】
この構成によれば、人は、第1の空間と第2の空間とを繋ぐ住居内の第3の空間を経由しなければ、第1の空間から第2の空間へ移動することができない。そのため、第1の空間に設けられた第1のセンサが人を検知した後に第3の空間に設けられた第3のセンサが人を検知した場合又は第3の空間に設けられた第3のセンサが人を検知した後に第1の空間に設けられた第1のセンサが人を検知した場合、第1のセンサと第3のセンサとの間の距離が移動距離に加算される。また、第2の空間に設けられた第2のセンサが人を検知した後に第3の空間に設けられた第3のセンサが人を検知した場合又は第3の空間に設けられた第3のセンサが人を検知した後に第2の空間に設けられた第2のセンサが人を検知した場合、第2のセンサと第3のセンサとの間の距離が移動距離に加算される。さらに、第1の空間に設けられた第1のセンサが人を検知した後に第2の空間に設けられた第2のセンサが人を検知した場合又は第2の空間に設けられた第2のセンサが人を検知した後に第1の空間に設けられた第1のセンサが人を検知した場合、第1のセンサと第2のセンサとの間の距離が移動距離に加算されない。
【0016】
したがって、例えば、第1の空間に設けられた第1のセンサが人を検知した後に第2の空間に設けられた第2のセンサが人を検知した場合、人が第3の空間を経由しておらず、人の動線が正しく捉えられていないため、第1のセンサと第2のセンサとの間の距離が移動距離に加算されない。そのため、人の動線が考慮されてセンサ間の距離が移動距離に加算されるので、センサに誤反応が発生した場合であっても、人の移動距離を算出することができる。
【0017】
また、第1の空間、第2の空間及び第3の空間のそれぞれに第1のセンサ、第2のセンサ及び第3のセンサが1つずつ設けられることにより、空間ごとに複数のセンサを設ける必要がなく、複数のセンサを設置するためのコストを削減することができる。また、住居内の空間と空間との間の移動のように比較的長い移動を低コストで捉えることができる。
【0018】
また、上記の移動距離算出方法において、前記第1のセンサによって前記人が検知された後に前記第3のセンサによって前記人が検知された場合又は前記第3のセンサによって前記人が検知された後に前記第1のセンサによって前記人が検知された場合、前記第1のセンサの設置場所と前記第3のセンサの設置場所との組み合わせと、前記第1のセンサと前記第3のセンサとの間の距離とを対応付けるとともに、前記第2のセンサの設置場所と前記第3のセンサの設置場所との組み合わせと、前記第2のセンサと前記第3のセンサとの間の距離とを対応付けたテーブルから、前記第1のセンサの設置場所と前記第3のセンサの設置場所との組み合わせに対応付けられている前記距離を読み出して前記移動距離に加算し、前記第2のセンサによって前記人が検知された後に前記第3のセンサによって前記人が検知された場合又は前記第3のセンサによって前記人が検知された後に前記第2のセンサによって前記人が検知された場合、前記テーブルから、前記第2のセンサの設置場所と前記第3のセンサの設置場所との組み合わせに対応付けられている前記距離を読み出して前記移動距離に加算してもよい。
【0019】
この構成によれば、テーブルには、2つのセンサの設置場所の組み合わせと、2つのセンサ間の距離とが対応付けられている。そのため、2つのセンサの設置場所の組み合わせに対応付けられている距離が、テーブルから読み出されることにより、容易に人が移動した距離を算出することができる。
【0020】
また、テーブルは、第1のセンサの設置場所と第2のセンサの設置場所との組み合わせと、第1のセンサと第2のセンサとの間の距離とを対応付けていなくてもよい。この場合、第1のセンサが人を検知した後に第2のセンサが人を検知した場合であっても、第1のセンサの設置場所と第2のセンサの設置場所との組み合わせに対応付けられている距離がテーブルにないため、テーブルから距離が読み出されない。そのため、テーブルに対応付けられている距離のみが移動距離に加算されるので、センサ間の距離を移動距離に加算する処理を削減することができる。
【0021】
また、上記の移動距離算出方法において、さらに、前記第1の空間内の前記第1のセンサが設けられている位置とは異なる位置に設けられた第4のセンサによって前記人が検知されたことを示す第4の検知情報を取得し、さらに、前記第1の検知情報及び前記第4の検知情報に基づいて、前記第1のセンサによって前記人が検知された後に前記第4のセンサによって前記人が検知された場合又は前記第4のセンサによって前記人が検知された後に前記第1のセンサによって前記人が検知された場合、前記第1のセンサと前記第4のセンサとの間の距離を前記移動距離に加算してもよい。
【0022】
この構成によれば、第1の空間内には、第1のセンサだけでなく、第1のセンサが設けられている位置とは異なる位置に第4のセンサが設けられており、第1の空間内における第1のセンサと第4のセンサとの間の距離が移動距離に加算されることによって、より正確な人の移動距離を算出することができる。
【0023】
また、上記の移動距離算出方法において、さらに、前記第3のセンサによって前記人が検知された後に前記第2のセンサによって前記人が検知され、前記第2のセンサによって前記人が検知された後に前記第1のセンサによって前記人が検知され、前記第1のセンサによって前記人が検知された後に前記第1のセンサ及び前記第4のセンサのうちの少なくとも一方によって3回以上連続して前記人が検知された場合、前記第3のセンサと前記第2のセンサとの間の距離を前記移動距離に加算せず、前記第3のセンサと前記第1のセンサとの間の距離を前記移動距離に加算してもよい。
【0024】
この構成によれば、第1のセンサによって人が感知された後に第1のセンサ及び第4のセンサのうちの少なくとも一方によって3回以上連続して人が検知された場合、人が第1の空間内にいると推定される。そのため、第3のセンサが人を検知した後に第2のセンサが人を検知し、第2のセンサが人を検知した後に第1のセンサが人を検知し、第1のセンサが人を検知した後に第1のセンサ及び第4のセンサのうちの少なくとも一方が3回以上連続して人を検知した場合、第2のセンサに誤反応が発生したと推定することができ、人が、第3の空間から第2の空間に移動したのではなく、第3の空間から第1の空間に移動したと推定することができる。したがって、センサに誤反応が発生した場合であっても、人の移動距離をより正確に算出することができる。
【0025】
また、上記の移動距離算出方法において、さらに、前記第1のセンサ、前記第2のセンサ及び前記第3のセンサのうちのいずれか2つによって同時刻に前記人が検知された場合、前記移動距離を算出しなくてもよい。
【0026】
複数の人が住居内にいる場合、移動距離を算出する対象者のみの移動距離を算出することが困難となる。そこで、第1のセンサ、第2のセンサ及び第3のセンサのうちのいずれか2つが同時刻に人を検知した場合、移動距離の算出が停止されてもよい。これにより、移動距離を算出する対象者以外の人物が住居内にいる場合は、移動距離が算出されないので、対象者のみの移動距離を算出することができる。
【0027】
また、本開示は、以上のような特徴的な処理を実行する移動距離算出方法として実現することができるだけでなく、移動距離算出方法が実行する特徴的な方法に対応する特徴的な構成を備える移動距離算出装置などとして実現することもできる。また、このような移動距離算出方法に含まれる特徴的な処理をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムとして実現することもできる。したがって、以下の他の態様でも、上記の移動距離算出方法と同様の効果を奏することができる。
【0028】
本開示の他の態様に係る移動距離算出装置は、住居内にいる人の移動距離を算出する移動距離算出装置であって、前記住居内の第1の空間に設けられた第1のセンサによって前記人が検知されたことを示す第1の検知情報と、前記第1の空間とは異なる前記住居内の第2の空間に設けられた第2のセンサによって前記人が検知されたことを示す第2の検知情報と、前記第1の空間と前記第2の空間とを繋ぐ前記住居内の第3の空間に設けられた第3のセンサによって前記人が検知されたことを示す第3の検知情報とを取得する取得部と、前記第1の検知情報及び前記第3の検知情報に基づいて、前記第1のセンサによって前記人が検知された後に前記第3のセンサによって前記人が検知された場合又は前記第3のセンサによって前記人が検知された後に前記第1のセンサによって前記人が検知された場合、前記第1のセンサと前記第3のセンサとの間の距離を前記移動距離に加算し、前記第2の検知情報及び前記第3の検知情報に基づいて、前記第2のセンサによって前記人が検知された後に前記第3のセンサによって前記人が検知された場合又は前記第3のセンサによって前記人が検知された後に前記第2のセンサによって前記人が検知された場合、前記第2のセンサと前記第3のセンサとの間の距離を前記移動距離に加算し、前記第1の検知情報及び前記第2の検知情報に基づいて、前記第1のセンサによって前記人が検知された後に前記第2のセンサによって前記人が検知された場合又は前記第2のセンサによって前記人が検知された後に前記第1のセンサによって前記人が検知された場合、前記第1のセンサと前記第2のセンサとの間の距離を前記移動距離に加算しない移動距離算出部と、加算された前記移動距離を出力する出力部と、を備える。
【0029】
本開示の他の態様に係る移動距離算出プログラムは、住居内にいる人の移動距離を算出するための移動距離算出プログラムであって、前記住居内の第1の空間に設けられた第1のセンサによって前記人が検知されたことを示す第1の検知情報と、前記第1の空間とは異なる前記住居内の第2の空間に設けられた第2のセンサによって前記人が検知されたことを示す第2の検知情報と、前記第1の空間と前記第2の空間とを繋ぐ前記住居内の第3の空間に設けられた第3のセンサによって前記人が検知されたことを示す第3の検知情報とを取得し、前記第1の検知情報及び前記第3の検知情報に基づいて、前記第1のセンサによって前記人が検知された後に前記第3のセンサによって前記人が検知された場合又は前記第3のセンサによって前記人が検知された後に前記第1のセンサによって前記人が検知された場合、前記第1のセンサと前記第3のセンサとの間の距離を前記移動距離に加算し、前記第2の検知情報及び前記第3の検知情報に基づいて、前記第2のセンサによって前記人が検知された後に前記第3のセンサによって前記人が検知された場合又は前記第3のセンサによって前記人が検知された後に前記第2のセンサによって前記人が検知された場合、前記第2のセンサと前記第3のセンサとの間の距離を前記移動距離に加算し、前記第1の検知情報及び前記第2の検知情報に基づいて、前記第1のセンサによって前記人が検知された後に前記第2のセンサによって前記人が検知された場合又は前記第2のセンサによって前記人が検知された後に前記第1のセンサによって前記人が検知された場合、前記第1のセンサと前記第2のセンサとの間の距離を前記移動距離に加算せず、加算した前記移動距離を出力するようにコンピュータを機能させる。
【0030】
以下添付図面を参照しながら、本開示の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本開示を具体化した一例であって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
【0031】
(実施の形態1)
図1は、本開示の実施の形態1における移動距離算出システムの構成を示すブロック図である。
【0032】
図1に示す移動距離算出システムは、第1のメインセンサM1、第2のメインセンサM2、ハブセンサH1及び移動距離算出装置2を備える。
【0033】
第1のメインセンサM1は、住居100内の第1の空間101に設けられ、第1の空間101内にいる人を検知する。第1のメインセンサM1は、例えば、人感センサ又は第1の空間101の出入り口に設けられたドアの開閉センサである。第1の空間101は、例えば、リビングルーム、ダイニングルーム、寝室、トイレ又は洗面所などの住居100内の部屋である。第1のメインセンサM1は、第1の空間101内に人を検知した場合、人が検知されたことを示す第1の検知情報を移動距離算出装置2へ送信する。なお、第1の検知情報は、人を検知した時刻を示す時刻情報を含む。
【0034】
第2のメインセンサM2は、第1の空間101とは異なる住居100内の第2の空間102に設けられ、第2の空間102内にいる人を検知する。第2のメインセンサM2は、例えば、人感センサ又は第2の空間102の出入り口に設けられたドアの開閉センサである。第2の空間102は、例えば、リビングルーム、ダイニングルーム、寝室、トイレ又は洗面所などの住居100内の部屋である。第2のメインセンサM2は、第2の空間102内に人を検知した場合、人が検知されたことを示す第2の検知情報を移動距離算出装置2へ送信する。なお、第2の検知情報は、人を検知した時刻を示す時刻情報を含む。
【0035】
ハブセンサH1は、第1の空間101と第2の空間102とを繋ぐ住居100内の第3の空間103に設けられ、第3の空間103内にいる人を検知する。ハブセンサH1は、例えば、人感センサである。第3の空間103は、例えば、廊下であり、人が第1の空間101と第2の空間102との間を移動する際に通過する場所である。ハブセンサH1は、第3の空間103内に人を検知した場合、人が検知されたことを示す第3の検知情報を移動距離算出装置2へ送信する。なお、第3の検知情報は、人を検知した時刻を示す時刻情報を含む。
【0036】
なお、第1のメインセンサM1は第1のセンサの一例であり、第2のメインセンサM2は第2のセンサの一例であり、ハブセンサH1は第3のセンサの一例である。
【0037】
また、図1に示す住居100は、第1の空間101、第2の空間102及び第3の空間103を含むが、本開示は特にこれに限定されず、4つ以上の空間を含んでもよい。また、4つ以上の空間のそれぞれに、メインセンサ又はハブセンサが設置されてもよい。各空間には、メインセンサ又はハブセンサのいずれか1つが設置される。
【0038】
また、第3の空間に複数のハブセンサH1が設置されてもよい。これは、第3の空間が広く、1つのハブセンサH1では第3の空間内の人を検知できない場合に有効である。また、ハブセンサH1が設置される場所は廊下に限定されず、人が頻繁に通過する部屋にハブセンサH1が設置されてもよい。また、複数の空間のそれぞれにハブセンサH1が設置されてもよい。
【0039】
移動距離算出装置2は、住居100内にいる人の移動距離を算出する。移動距離算出装置2は、例えば、サーバである。移動距離算出装置2は、ネットワーク4を介して第1のメインセンサM1、第2のメインセンサM2及びハブセンサH1のそれぞれと互いに通信可能に接続されている。ネットワーク4は、例えば、インターネットである。
【0040】
移動距離算出装置2は、プロセッサ21、メモリ22及び通信部23を備える。
【0041】
通信部23は、第1のメインセンサM1によって送信された第1の検知情報、第2のメインセンサM2によって送信された第2の検知情報及びハブセンサH1によって送信された第3の検知情報を受信する。
【0042】
メモリ22は、例えば、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)又はフラッシュメモリ等の各種情報を記憶可能な記憶装置である。メモリ22は、検知情報記憶部221、距離テーブル記憶部222及び移動距離記憶部223を備える。
【0043】
検知情報記憶部221は、第1のメインセンサM1によって送信された第1の検知情報、第2のメインセンサM2によって送信された第2の検知情報及びハブセンサH1によって送信された第3の検知情報を記憶する。
【0044】
距離テーブル記憶部222は、第1のメインセンサM1の設置場所とハブセンサH1の設置場所との組み合わせと、第1のメインセンサM1とハブセンサH1との間の距離とを対応付けるとともに、第2のメインセンサM2の設置場所とハブセンサH1の設置場所との組み合わせと、第2のメインセンサM2とハブセンサH1との間の距離とを対応付けた距離テーブルを記憶する。
【0045】
移動距離記憶部223は、住居100の住人の移動距離を記憶する。なお、移動距離記憶部223は、住居100毎に移動距離を記憶してもよいし、住人毎に移動距離を記憶してもよい。
【0046】
プロセッサ21は、例えば、中央演算処理装置(CPU)である。プロセッサ21により、検知情報取得部211、移動距離算出部212及び移動距離出力部213が実現される。
【0047】
検知情報取得部211は、住居100内の第1の空間101に設けられた第1のメインセンサM1によって人が検知されたことを示す第1の検知情報と、第1の空間101とは異なる住居100内の第2の空間102に設けられた第2のメインセンサM2によって人が検知されたことを示す第2の検知情報と、第1の空間101と第2の空間102とを繋ぐ住居100内の第3の空間103に設けられたハブセンサH1によって人が検知されたことを示す第3の検知情報とを取得する。検知情報取得部211は、検知情報記憶部221に記憶されている第1の検知情報、第2の検知情報及び第3の検知情報を読み出す。
【0048】
移動距離算出部212は、所定期間に各センサから出力された第1の検知情報、第2の検知情報及び第3の検知情報を時系列順に並べる。なお、所定期間は、例えば、1日である。
【0049】
移動距離算出部212は、第1の検知情報及び第3の検知情報に基づいて、第1のメインセンサM1によって人が検知された後にハブセンサH1によって人が検知された場合又はハブセンサH1によって人が検知された後に第1のメインセンサM1によって人が検知された場合、第1のメインセンサM1とハブセンサH1との間の距離を移動距離に加算する。
【0050】
また、移動距離算出部212は、第2の検知情報及び第3の検知情報に基づいて、第2のメインセンサM2によって人が検知された後にハブセンサH1によって人が検知された場合又はハブセンサH1によって人が検知された後に第2のメインセンサM2によって人が検知された場合、第2のメインセンサM2とハブセンサH1との間の距離を移動距離に加算する。
【0051】
また、移動距離算出部212は、第1の検知情報及び第2の検知情報に基づいて、第1のメインセンサM1によって人が検知された後に第2のメインセンサM2によって人が検知された場合又は第2のメインセンサM2によって人が検知された後に第1のメインセンサM1によって人が検知された場合、第1のメインセンサM1と第2のメインセンサM2との間の距離を移動距離に加算しない。
【0052】
すなわち、第1のメインセンサM1によって人が検知された後にハブセンサH1によって人が検知された場合、人が第1の空間101から第3の空間103に移動したと推定され、第1のメインセンサM1とハブセンサH1との間の距離が移動距離に加算される。一方、第1のメインセンサM1によって人が検知された後に第2のメインセンサM2によって人が検知された場合、人が第1の空間101から第2の空間102に移動する際に通過すべき第3の空間103を通過していないため、第2のメインセンサM2が人を誤検知したと推定され、第1のメインセンサM1と第2のメインセンサM2との間の距離が移動距離に加算されない。
【0053】
移動距離算出部212は、第1のメインセンサM1によって人が検知された後にハブセンサH1によって人が検知された場合又はハブセンサH1によって人が検知された後に第1のメインセンサM1によって人が検知された場合、距離テーブル記憶部222に記憶されている距離テーブルから、第1のメインセンサM1の設置場所とハブセンサH1の設置場所との組み合わせに対応付けられている距離を読み出して移動距離に加算する。
【0054】
移動距離算出部212は、第2のメインセンサM2によって人が検知された後にハブセンサH1によって人が検知された場合又はハブセンサH1によって人が検知された後に第2のメインセンサM2によって人が検知された場合、距離テーブル記憶部222に記憶されている距離テーブルから、第2のメインセンサM2の設置場所とハブセンサH1の設置場所との組み合わせに対応付けられている距離を読み出して移動距離に加算する。
【0055】
なお、移動距離算出部212は、第1のメインセンサM1によって人が検知された後に第1のメインセンサM1によって人が検知された場合、第1のメインセンサM1と第1のメインセンサM1との間の距離を移動距離に加算しない。これは、第1のメインセンサM1によって人が検知された後に第1のメインセンサM1によって人が検知された場合、人が第1の空間101から移動していないと推定されるためである。同様に、移動距離算出部212は、第2のメインセンサM2によって人が検知された後に第2のメインセンサM2によって人が検知された場合、第2のメインセンサM2と第2のメインセンサM2との間の距離を移動距離に加算しない。また、移動距離算出部212は、ハブセンサH1によって人が検知された後にハブセンサH1によって人が検知された場合、ハブセンサH1とハブセンサH1との間の距離を移動距離に加算しない。
【0056】
距離テーブルは、第1のメインセンサM1の設置場所と第2のメインセンサM2の設置場所との組み合わせと、第1のメインセンサM1と第2のメインセンサM2との間の距離とを対応付けていない。そのため、第1のメインセンサM1によって人が検知された後に第2のメインセンサM2によって人が検知された場合又は第2のメインセンサM2によって人が検知された後に第1のメインセンサM1によって人が検知された場合、第1のメインセンサM1の設置場所と第2のメインセンサM2の設置場所との組み合わせに対応付けられている距離が距離テーブルにないため、第1のメインセンサM1と第2のメインセンサM2との間の距離は移動距離に加算されない。
【0057】
なお、距離テーブルは、第1のメインセンサM1の設置場所と第2のメインセンサM2の設置場所との組み合わせと、0メートルとを対応付けてもよい。これにより、第1のメインセンサM1によって人が検知された後に第2のメインセンサM2によって人が検知された場合又は第2のメインセンサM2によって人が検知された後に第1のメインセンサM1によって人が検知された場合、0メートルが移動距離に加算されるので、第1のメインセンサM1と第2のメインセンサM2との間の距離は移動距離に加算されない。
【0058】
移動距離出力部213は、移動距離算出部212によって加算された移動距離を出力する。移動距離出力部213は、所定期間における人の移動距離をメモリ22へ出力し、移動距離を移動距離記憶部223に記憶してもよい。また、移動距離出力部213は、所定期間における人の移動距離を通信部23へ出力してもよい。この場合、通信部23は、所定期間における人の移動距離を情報端末(不図示)へ送信してもよい。情報端末は、例えば、スマートフォン、タブレット型コンピュータ又はパーソナルコンピュータである。情報端末は、例えば、住居100の住人、住居100の住人の介護者、又は住居100の住人のケアマネージャーによって使用される。
【0059】
図2は、本実施の形態1においてメインセンサ及びハブセンサが設置される住居の間取りの一例を示す図である。
【0060】
図2に示すように、第1~第8のメインセンサM1~M8及びハブセンサH1は、住居100内の各部屋に1つずつ設置される。第1~第8のメインセンサM1~M8は、それぞれダイニングルーム、リビングルーム、寝室、洋室、物置、トイレ、洗面所及び玄関に設置され、ハブセンサH1は、廊下に設置されている。メインセンサが設置された部屋から別のメインセンサが設置された別の部屋へ人が移動する際には、ハブセンサH1が設置された廊下を経由する必要がある。
【0061】
図3は、本実施の形態1における距離テーブル記憶部222に記憶される距離テーブルの一例を示す図である。
【0062】
図3に示すように、ハブセンサH1が設置された廊下と、第1~第8のメインセンサM1~M8が設置された各部屋との組み合わせには、距離が対応付けられている。例えば、廊下とダイニングルームとの組み合わせには、ハブセンサH1と第1のメインセンサM1との間の距離である4メートルが対応付けられている。例えば、人がダイニングルームから廊下へ移動した場合、4メートルが移動距離に加算される。
【0063】
なお、第1の検知情報は、第1のメインセンサM1の設置場所(ダイニングルーム)を示す情報を含んでもよく、第2の検知情報は、第2のメインセンサM2の設置場所(リビングルーム)を示す情報を含んでもよく、第3の検知情報は、ハブセンサH1の設置場所(廊下)を示す情報を含んでもよい。これにより、検知情報から設置場所を特定することができる。
【0064】
また、第1の検知情報は、第1のメインセンサM1を識別するための識別情報を含んでもよく、第2の検知情報は、第2のメインセンサM2を識別するための識別情報を含んでもよく、第3の検知情報は、ハブセンサH1を識別するための識別情報を含んでもよい。この場合、メモリ22は、各センサの識別情報と、各センサの設置場所とを対応付けたテーブルを記憶してもよい。これにより、検知情報から設置場所を特定することができる。
【0065】
図4は、本開示の実施の形態1に係る移動距離算出装置2における移動距離算出処理について説明するための第1のフローチャートであり、図5は、本開示の実施の形態1に係る移動距離算出装置2における移動距離算出処理について説明するための第2のフローチャートである。なお、以下の説明において、メインセンサMNは、第1~第8のメインセンサM1~M8の総称である。
【0066】
まず、ステップS1において、検知情報取得部211は、メインセンサMN及びハブセンサH1によって出力された複数の検知情報を検知情報記憶部221から取得する。
【0067】
例えば、図4及び図5に示す移動距離算出処理は、1日に1回行われる。検知情報取得部211は、例えば午前0時に1日分の検知情報を取得する。なお、検知情報を取得する時刻は、午前0時に限定されない。また、図4及び図5に示す移動距離算出処理は、1日に1回に限定されず、1日に複数回行われてもよく、1週間に1回行われてもよく、所定期間毎に行われてもよい。
【0068】
次に、ステップS2において、移動距離算出部212は、検知情報取得部211によって取得された複数の検知情報を時系列順に並べる。
【0069】
次に、ステップS3において、移動距離算出部212は、時系列順に並べた検知情報に基づいて、最初にメインセンサMNによって人が検知されたか否かを判断する。ここで、最初にメインセンサMNによって人が検知されていないと判断された場合、すなわち、最初にハブセンサH1によって人が検知された場合(ステップS3でNO)、ステップS9に処理が移行する。
【0070】
一方、最初にメインセンサMNによって人が検知されたと判断された場合(ステップS3でYES)、ステップS4において、移動距離算出部212は、時系列順に並べた検知情報に基づいて、メインセンサMNによって人が検知された後にハブセンサH1によって人が検知されたか否かを判断する。
【0071】
ここで、メインセンサMNによって人が検知された後にハブセンサH1によって人が検知されていないと判断された場合、すなわち、メインセンサMNによって人が検知された後にメインセンサMNによって人が検知されたと判断された場合(ステップS4でNO)、ステップS5において、移動距離算出部212は、取得された全ての検知情報の判断が終了したか否かを判断する。ここで、取得された全ての検知情報の判断が終了したと判断された場合(ステップS5でYES)、ステップS6において、移動距離出力部213は、移動距離算出部212によって加算された移動距離を出力する。例えば、移動距離出力部213は、移動距離を移動距離記憶部223へ出力する。移動距離記憶部223は、移動距離出力部213によって出力された移動距離を記憶する。
【0072】
一方、取得された全ての検知情報の判断が終了していないと判断された場合(ステップS5でNO)、ステップS4に処理が戻る。このように、同一のメインセンサMNによって連続して人が検知された場合、メインセンサMNが設置された部屋から人が移動していないと推定されるので、2つのメインセンサ間の距離が移動距離に加算されることはない。また、互いに異なるメインセンサMNによって連続して人が検知された場合、後続のメインセンサMNが人を誤検知したと推定されるので、2つのメインセンサ間の距離が移動距離に加算されることはない。
【0073】
また、メインセンサMNによって人が検知された後にハブセンサH1によって人が検知されたと判断された場合(ステップS4でYES)、ステップS7において、移動距離算出部212は、メインセンサMNとハブセンサH1との間の距離を移動距離に加算する。このとき、移動距離算出部212は、距離テーブル記憶部222に記憶されている距離テーブルから、メインセンサMNの設置場所とハブセンサH1の設置場所との組み合わせに対応付けられている距離を読み出して移動距離に加算する。
【0074】
次に、ステップS8において、移動距離算出部212は、取得された全ての検知情報の判断が終了したか否かを判断する。ここで、取得された全ての検知情報の判断が終了したと判断された場合(ステップS8でYES)、ステップS6に処理が移行する。
【0075】
一方、取得された全ての検知情報の判断が終了していないと判断された場合(ステップS8でNO)、ステップS9において、移動距離算出部212は、時系列順に並べた検知情報に基づいて、ハブセンサH1によって人が検知された後にメインセンサMNによって人が検知されたか否かを判断する。
【0076】
ハブセンサH1によって人が検知された後にメインセンサMNによって人が検知されていないと判断された場合、すなわち、ハブセンサH1によって人が検知された後にハブセンサH1によって人が検知されたと判断された場合(ステップS9でNO)、ステップS10において、移動距離算出部212は、取得された全ての検知情報の判断が終了したか否かを判断する。ここで、取得された全ての検知情報の判断が終了したと判断された場合(ステップS10でYES)、ステップS11において、移動距離出力部213は、移動距離算出部212によって加算された移動距離を出力する。例えば、移動距離出力部213は、移動距離を移動距離記憶部223へ出力する。移動距離記憶部223は、移動距離出力部213によって出力された移動距離を記憶する。
【0077】
一方、取得された全ての検知情報の判断が終了していないと判断された場合(ステップS10でNO)、ステップS9に処理が戻る。このように、同一のハブセンサH1によって連続して人が検知された場合、ハブセンサH1が設置された部屋から人が移動していないと推定されるので、2つのハブセンサ間の距離が移動距離に加算されることはない。
【0078】
また、ハブセンサH1によって人が検知された後にメインセンサMNによって人が検知されたと判断された場合(ステップS9でYES)、ステップS12において、移動距離算出部212は、ハブセンサH1とメインセンサMNとの間の距離を移動距離に加算する。このとき、移動距離算出部212は、距離テーブル記憶部222に記憶されている距離テーブルから、ハブセンサH1の設置場所とメインセンサMNの設置場所との組み合わせに対応付けられている距離を読み出して移動距離に加算する。
【0079】
次に、ステップS13において、移動距離算出部212は、取得された全ての検知情報の判断が終了したか否かを判断する。ここで、取得された全ての検知情報の判断が終了したと判断された場合(ステップS13でYES)、ステップS11に処理が移行する。
【0080】
一方、取得された全ての検知情報の判断が終了していないと判断された場合(ステップS13でNO)、ステップS4に処理が戻る。
【0081】
図6は、本実施の形態1において、メインセンサ及びハブセンサが人を正常に検知した場合に、検知情報を出力したメインセンサ及びハブセンサを時系列順に並べて示した図である。
【0082】
時刻t1において第1のメインセンサM1が人を検知した後、時刻t2においてハブセンサH1が人を検知しているので、第1のメインセンサM1とハブセンサH1との間の距離が移動距離に加算されている。また、時刻t2においてハブセンサH1が人を検知した後、時刻t3において第2のメインセンサM2が人を検知しているので、ハブセンサH1と第2のメインセンサM2との間の距離が移動距離に加算されている。また、時刻t3において第2のメインセンサM2が人を検知した後、時刻t4においてハブセンサH1が人を検知しているので、第2のメインセンサM2とハブセンサH1との間の距離が移動距離に加算されている。
【0083】
また、時刻t4においてハブセンサH1が人を検知した後、時刻t5において第1のメインセンサM1が人を検知しているので、ハブセンサH1と第1のメインセンサM1との間の距離が移動距離に加算されている。また、時刻t5において第1のメインセンサM1が人を検知した後、時刻t6において第1のメインセンサM1が人を検知しているので、第1のメインセンサM1と第1のメインセンサM1との間の距離は移動距離に加算されていない。これは、人が第1の空間101から移動していないと推定されるためである。
【0084】
また、時刻t6において第1のメインセンサM1が人を検知した後、時刻t7においてハブセンサH1が人を検知しているので、第1のメインセンサM1とハブセンサH1との間の距離が移動距離に加算されている。また、時刻t7においてハブセンサH1が人を検知した後、時刻t8において第1のメインセンサM1が人を検知しているので、ハブセンサH1と第1のメインセンサM1との間の距離が移動距離に加算されている。
【0085】
図7は、本実施の形態1において、ハブセンサが人を正常に検知しなかった場合に、検知情報を出力したメインセンサ及びハブセンサを時系列順に並べて示した図である。
【0086】
図7では、時刻t2においてハブセンサH1が人を正常に検知しておらず、時刻t1において第1のメインセンサM1が人を検知した後、時刻t3において第2のメインセンサM2が人を検知している。この場合、第1のメインセンサM1によって人が検知された後に第2のメインセンサM2によって人が検知されたので、第1のメインセンサM1と第2のメインセンサM2との間の距離は移動距離に加算されない。
【0087】
図8は、本実施の形態1において、メインセンサが人を誤検知した場合に、検知情報を出力したメインセンサ及びハブセンサを時系列順に並べて示した図である。
【0088】
図8では、時刻t3において第3のメインセンサM3が人を誤検知している。そのため、時刻t2においてハブセンサH1が人を検知した後、時刻t3において第3のメインセンサM3が人を検知している。この場合、ハブセンサH1によって人が検知された後に第3のメインセンサM3によって人が検知されたので、ハブセンサH1と第3のメインセンサM3との間の距離が移動距離に加算される。一方、時刻t3において第3のメインセンサM3が人を検知した後、時刻t4において第2のメインセンサM2が人を検知している。この場合、第3のメインセンサM3によって人が検知された後に第2のメインセンサM2によって人が検知されたので、第3のメインセンサM3と第2のメインセンサM2との間の距離は移動距離に加算されない。
【0089】
このように、例えば、第1の空間101に設けられた第1のメインセンサM1が人を検知した後に第2の空間102に設けられた第2のメインセンサM2が人を検知した場合、人が第3の空間103を経由しておらず、人の動線が正しく捉えられていないため、第1のメインセンサM1と第2のメインセンサM2との間の距離が移動距離に加算されない。そのため、人の動線が考慮されてセンサ間の距離が移動距離に加算されるので、センサに誤反応が発生した場合であっても、人の移動距離を算出することができる。
【0090】
また、第1の空間101、第2の空間102及び第3の空間103のそれぞれに第1のメインセンサM1、第2のメインセンサM2及びハブセンサH1が1つずつ設けられることにより、空間ごとに複数のセンサを設ける必要がなく、複数のセンサを設置するためのコストを削減することができる。
【0091】
なお、本実施の形態1において、移動距離算出部212は、第1のメインセンサM1、第2のメインセンサM2及びハブセンサH1のうちのいずれか2つによって同時刻に人が検知された場合、移動距離を算出しなくてもよい。例えば、移動距離算出装置2が被介護者である住人の移動距離を算出している際に、被介護者の住居に介護者が訪問した場合、メインセンサ及びハブセンサは、被介護者だけでなく、介護者も検知してしまい、被介護者の正確な移動距離を算出することができなくなる。そこで、複数のメインセンサ及びハブセンサのうちのいずれか2つによって同時に人が検知された場合、移動距離算出部212は、複数の人が住居内にいると推定し、移動距離の算出を停止してもよい。これにより、移動距離を算出する対象者(住人)以外の人物が住居内にいる場合は、移動距離が算出されないので、対象者の移動距離のみを算出することができる。
【0092】
(実施の形態2)
上記の実施の形態1では、住居100内の各空間に1つずつメインセンサ又はハブセンサが設置されている。これに対し、実施の形態2では、各空間に設置されたメインセンサ又はハブセンサに加えて少なくとも1つのサブセンサが設置される。
【0093】
図9は、本開示の実施の形態2における移動距離算出システムの構成を示すブロック図である。
【0094】
図9に示す移動距離算出システムは、第1のメインセンサM1、第2のメインセンサM2、ハブセンサH1、サブセンサSA1,SB1及び移動距離算出装置2Aを備える。なお、本実施の形態2において、実施の形態1と同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
【0095】
第1のメインセンサM1は、住居100内の第1の空間101の第1の位置に設けられ、第1の空間101内の第1の位置にいる人を検知する。第1の位置は、例えば、第1の空間101の入り口である。第1のメインセンサM1は、第1の空間101内の第1の位置に人を検知した場合、人が検知されたことを示す第1の検知情報を移動距離算出装置2Aへ送信する。なお、第1の検知情報は、人を検知した時刻を示す時刻情報を含む。
【0096】
サブセンサSA1は、第1の空間101内の第1のメインセンサM1が設けられている第1の位置とは異なる第2の位置に設けられ、第2の位置にいる人を検知する。サブセンサSA1は、例えば、人感センサ又は第1の空間101の第2の位置に設けられた電気機器の扉の開閉センサである。サブセンサSA1は、第1の空間101内の第2の位置に人を検知した場合、人が検知されたことを示す第4の検知情報を移動距離算出装置2Aへ送信する。なお、第4の検知情報は、人を検知した時刻を示す時刻情報を含む。
【0097】
第2のメインセンサM2は、第1の空間101とは異なる住居100内の第2の空間102の第1の位置に設けられ、第2の空間102内の第1の位置にいる人を検知する。第1の位置は、例えば、第2の空間102の入り口である。第2のメインセンサM2は、第2の空間102内の第1の位置に人を検知した場合、人が検知されたことを示す第2の検知情報を移動距離算出装置2Aへ送信する。なお、第2の検知情報は、人を検知した時刻を示す時刻情報を含む。
【0098】
サブセンサSB1は、第2の空間102内の第2のメインセンサM2が設けられている第1の位置とは異なる第2の位置に設けられ、第2の位置にいる人を検知する。サブセンサSB1は、例えば、人感センサ又は第2の空間102の第2の位置に設けられた電気機器の扉の開閉センサである。サブセンサSB1は、第2の空間102内の第2の位置に人を検知した場合、人が検知されたことを示す第4の検知情報を移動距離算出装置2Aへ送信する。なお、第4の検知情報は、人を検知した時刻を示す時刻情報を含む。
【0099】
なお、サブセンサSA1,SB1は、第4のセンサの一例である。また、1つの空間に設置されるサブセンサの数は、1つに限定されず、1つの空間に複数のサブセンサが設置されてもよい。
【0100】
移動距離算出装置2Aは、ネットワーク4を介して第1のメインセンサM1、第2のメインセンサM2、ハブセンサH1及びサブセンサSA1,SB1のそれぞれと互いに通信可能に接続されている。
【0101】
移動距離算出装置2Aは、プロセッサ21A、メモリ22A及び通信部23Aを備える。
【0102】
通信部23Aは、第1のメインセンサM1によって送信された第1の検知情報、第2のメインセンサM2によって送信された第2の検知情報、ハブセンサH1によって送信された第3の検知情報及びサブセンサSA1,SB1によって送信された第4の検知情報を受信する。
【0103】
メモリ22Aは、例えば、RAM、HDD、SSD又はフラッシュメモリ等の各種情報を記憶可能な記憶装置である。メモリ22Aは、検知情報記憶部221A、距離テーブル記憶部222A及び移動距離記憶部223を備える。
【0104】
検知情報記憶部221Aは、第1のメインセンサM1によって送信された第1の検知情報、第2のメインセンサM2によって送信された第2の検知情報、ハブセンサH1によって送信された第3の検知情報及びサブセンサSA1,SB1によって送信された第4の検知情報を記憶する。
【0105】
距離テーブル記憶部222Aは、第1のメインセンサM1の設置場所とハブセンサH1の設置場所との組み合わせと、第1のメインセンサM1とハブセンサH1との間の距離とを対応付けるとともに、第2のメインセンサM2の設置場所とハブセンサH1の設置場所との組み合わせと、第2のメインセンサM2とハブセンサH1との間の距離とを対応付けた距離テーブルを記憶する。
【0106】
また、距離テーブルは、第1のメインセンサM1の設置場所とサブセンサSA1の設置場所との組み合わせと、第1のメインセンサM1とサブセンサSA1との間の距離とを対応付ける。なお、第1の空間101に複数のサブセンサが設置されている場合、距離テーブルは、第1のメインセンサM1の設置場所と各サブセンサの設置場所との組み合わせと、第1のメインセンサM1と各サブセンサとの間の距離とを対応付けるとともに、2つのサブセンサの設置場所の組み合わせと、2つのサブセンサ間の距離とを対応付けてもよい。
【0107】
また、距離テーブルは、第2のメインセンサM2の設置場所とサブセンサSB1の設置場所との組み合わせと、第2のメインセンサM2とサブセンサSB1との間の距離とを対応付ける。なお、第2の空間102に複数のサブセンサが設置されている場合、距離テーブルは、第2のメインセンサM2の設置場所と各サブセンサの設置場所との組み合わせと、第2のメインセンサM2と各サブセンサとの間の距離とを対応付けるとともに、2つのサブセンサの設置場所の組み合わせと、2つのサブセンサ間の距離とを対応付けてもよい。
【0108】
プロセッサ21Aは、例えば、CPUである。プロセッサ21Aにより、検知情報取得部211A、移動距離算出部212A及び移動距離出力部213が実現される。
【0109】
検知情報取得部211Aは、第1のメインセンサM1によって人が検知されたことを示す第1の検知情報と、第2のメインセンサM2によって人が検知されたことを示す第2の検知情報と、第3の空間103に設けられたハブセンサH1によって人が検知されたことを示す第3の検知情報とを取得する。検知情報取得部211Aは、検知情報記憶部221Aに記憶されている第1の検知情報、第2の検知情報及び第3の検知情報を読み出す。
【0110】
さらに、検知情報取得部211Aは、第1の空間101内の第1のメインセンサM1が設けられている位置とは異なる位置に設けられたサブセンサSA1によって人が検知されたことを示す第4の検知情報を取得する。検知情報取得部211Aは、検知情報記憶部221Aに記憶されている第4の検知情報を読み出す。
【0111】
移動距離算出部212Aは、所定期間に各センサから出力された第1の検知情報、第2の検知情報、第3の検知情報及び第4の検知情報を時系列順に並べる。なお、所定期間は、例えば、1日である。
【0112】
移動距離算出部212Aは、第1の検知情報及び第3の検知情報に基づいて、第1のメインセンサM1によって人が検知された後にハブセンサH1によって人が検知された場合又はハブセンサH1によって人が検知された後に第1のメインセンサM1によって人が検知された場合、第1のメインセンサM1とハブセンサH1との間の距離を移動距離に加算する。
【0113】
また、移動距離算出部212Aは、第2の検知情報及び第3の検知情報に基づいて、第2のメインセンサM2によって人が検知された後にハブセンサH1によって人が検知された場合又はハブセンサH1によって人が検知された後に第2のメインセンサM2によって人が検知された場合、第2のメインセンサM2とハブセンサH1との間の距離を移動距離に加算する。
【0114】
また、移動距離算出部212Aは、第1の検知情報及び第2の検知情報に基づいて、第1のメインセンサM1によって人が検知された後に第2のメインセンサM2によって人が検知された場合又は第2のメインセンサM2によって人が検知された後に第1のメインセンサM1によって人が検知された場合、第1のメインセンサM1と第2のメインセンサM2との間の距離を移動距離に加算しない。
【0115】
また、移動距離算出部212Aは、第1の検知情報及び第4の検知情報に基づいて、第1のメインセンサM1によって人が検知された後に第1の空間101のサブセンサSA1によって人が検知された場合又は第1の空間101のサブセンサSA1によって人が検知された後に第1のメインセンサM1によって人が検知された場合、第1のメインセンサM1とサブセンサSA1との間の距離を移動距離に加算する。
【0116】
また、移動距離算出部212Aは、第2の検知情報及び第4の検知情報に基づいて、第2のメインセンサM2によって人が検知された後に第2の空間102のサブセンサSB1によって人が検知された場合又は第2の空間102のサブセンサSB1によって人が検知された後に第2のメインセンサM2によって人が検知された場合、第2のメインセンサM2とサブセンサSB1との間の距離を移動距離に加算する。
【0117】
なお、移動距離算出部212Aは、第1の検知情報及び第4の検知情報に基づいて、第1のメインセンサM1によって人が検知された後に第2の空間102のサブセンサSB1によって人が検知された場合又は第2の空間102のサブセンサSB1によって人が検知された後に第1のメインセンサM1によって人が検知された場合、第1のメインセンサM1とサブセンサSB1との間の距離を移動距離に加算しない。
【0118】
また、移動距離算出部212Aは、第2の検知情報及び第4の検知情報に基づいて、第2のメインセンサM2によって人が検知された後に第1の空間101のサブセンサSA1によって人が検知された場合又は第1の空間101のサブセンサSA1によって人が検知された後に第2のメインセンサM2によって人が検知された場合、第2のメインセンサM2とサブセンサSA1との間の距離を移動距離に加算しない。
【0119】
移動距離算出部212Aは、第1のメインセンサM1によって人が検知された後に第1の空間101のサブセンサSA1によって人が検知された場合又は第1の空間101のサブセンサSA1によって人が検知された後に第1のメインセンサM1によって人が検知された場合、距離テーブル記憶部222に記憶されている距離テーブルから、第1のメインセンサM1の設置場所とサブセンサSA1の設置場所との組み合わせに対応付けられている距離を読み出して移動距離に加算する。
【0120】
また、移動距離算出部212Aは、第2のメインセンサM2によって人が検知された後に第2の空間102のサブセンサSB1によって人が検知された場合又は第2の空間102のサブセンサSB1によって人が検知された後に第2のメインセンサM2によって人が検知された場合、距離テーブル記憶部222に記憶されている距離テーブルから、第2のメインセンサM2の設置場所とサブセンサSB1の設置場所との組み合わせに対応付けられている距離を読み出して移動距離に加算する。
【0121】
さらに、移動距離算出部212Aは、ハブセンサH1によって人が検知された後に第2のメインセンサM2によって人が検知され、第2のメインセンサM2によって人が検知された後に第1のメインセンサM1及び第1の空間101のサブセンサSA1のうちの少なくとも一方によって3回以上連続して人が検知された場合、ハブセンサH1と第2のメインセンサM2との間の距離を移動距離に加算せず、ハブセンサH1と第1のメインセンサM1との間の距離を移動距離に加算する。
【0122】
すなわち、ハブセンサH1、第2のメインセンサM2及び第1のメインセンサM1が順に人を検知した場合、第2のメインセンサM2の後にハブセンサH1が人を検知していないため、第2のメインセンサM2及び第1のメインセンサM1のいずれかが誤検知した可能性がある。ここで、第2のメインセンサM2が人を検知した後に第1のメインセンサM1及び第1の空間101のサブセンサSA1のうちの少なくとも一方が3回以上連続して人を検知した場合、人は、第3の空間103から第2の空間102に移動したのではなく、第3の空間103から第1の空間101に移動したと推定することができる。したがって、移動距離算出部212Aは、ハブセンサH1と第2のメインセンサM2との間の距離を移動距離に加算するのではなく、ハブセンサH1と第1のメインセンサM1との間の距離を移動距離に加算する。
【0123】
図10は、本実施の形態2においてメインセンサ、ハブセンサ及びサブセンサが設置される住居の間取りの一例を示す図である。
【0124】
図10に示すように、第1~第8のメインセンサM1~M8及びハブセンサH1は、住居100内の各部屋に1つずつ設置される。第1~第8のメインセンサM1~M8は、それぞれダイニングルーム、リビングルーム、寝室、洋室、物置、トイレ、洗面所及び玄関に設置され、ハブセンサH1は、廊下に設置されている。特に、第1のメインセンサM1は、ダイニングルームの入り口に設置され、第2のメインセンサM2は、リビングルームの入り口に設置されている。メインセンサが設置された部屋から別のメインセンサが設置された別の部屋へ人が移動する際には、ハブセンサH1が設置された廊下を経由する必要がある。
【0125】
また、サブセンサSA1~SA4は、ダイニングルームの第1のメインセンサM1が設置されている位置とは異なる位置に設置されている。具体的には、サブセンサSA1は、テーブル近傍に設置された人感センサであり、テーブルにいる人を検知する。また、サブセンサSA2は、冷蔵庫の扉に設置された開閉センサであり、冷蔵庫の扉を開閉した人を検知する。また、サブセンサSA3は、電子レンジの扉に設置された開閉センサであり、電子レンジの扉を開閉した人を検知する。また、サブセンサSA4は、キッチン近傍に設置された人感センサであり、キッチンにいる人を検知する。
【0126】
また、サブセンサSB1は、リビングルームの第2のメインセンサM2が設置されている位置とは異なる位置に設置されている。具体的には、サブセンサSB1は、ソファ近傍に設置された人感センサであり、ソファにいる人を検知する。
【0127】
図11は、本実施の形態2における距離テーブル記憶部222Aに記憶される距離テーブルの一例を示す図である。
【0128】
図11に示すように、ハブセンサH1が設置された廊下と、第1~第8のメインセンサM1~M8が設置された各部屋との組み合わせには、距離が対応付けられている。例えば、廊下とダイニングルームとの組み合わせには、ハブセンサH1と第1のメインセンサM1との間の距離である4メートルが対応付けられている。例えば、人がダイニングルームから廊下へ移動した場合、4メートルが移動距離に加算される。
【0129】
また、第1のメインセンサM1は、ダイニングルームの入り口に設置されており、第2のメインセンサM2は、リビングルームの入り口に設置されている。第1のメインセンサM1が設置された位置(ダイニングルームの入り口)と、サブセンサSA1~SA4が設置された位置(テーブル、冷蔵庫、電子レンジ又はキッチン)のそれぞれとの組み合わせには、距離が対応付けられている。例えば、ダイニングルームの入り口とテーブルとの組み合わせには、第1のメインセンサM1とサブセンサSA1との間の距離である6メートルが対応付けられている。例えば、人がダイニングルームの入り口からテーブルへ移動した場合、6メートルが移動距離に加算される。
【0130】
また、2つのサブセンサ同士の組み合わせにも距離が対応付けられている。例えば、テーブルと冷蔵庫との組み合わせには、サブセンサSA1とサブセンサSA2との間の距離である2メートルが対応付けられている。例えば、人がダイニングルームのテーブルから冷蔵庫へ移動した場合、2メートルが移動距離に加算される。
【0131】
なお、第1の検知情報は、第1のメインセンサM1の設置場所(ダイニングルーム)を示す情報を含んでもよく、第2の検知情報は、第2のメインセンサM2の設置場所(リビングルーム)を示す情報を含んでもよく、第3の検知情報は、ハブセンサH1の設置場所(廊下)を示す情報を含んでもよく、第4の検知情報は、サブセンサSA1~SA4の設置場所を示す情報を含んでもよい。これにより、検知情報から設置場所を特定することができる。
【0132】
また、第1の検知情報は、第1のメインセンサM1を識別するための識別情報を含んでもよく、第2の検知情報は、第2のメインセンサM2を識別するための識別情報を含んでもよく、第3の検知情報は、ハブセンサH1を識別するための識別情報を含んでもよく、第4の検知情報は、サブセンサSA1~SA4を識別するための識別情報を含んでもよい。この場合、メモリ22は、各センサの識別情報と、各センサの設置場所とを対応付けたテーブルを記憶してもよい。これにより、検知情報から設置場所を特定することができる。
【0133】
図12は、本開示の実施の形態2に係る移動距離算出装置2Aにおける移動距離算出処理について説明するための第1のフローチャートであり、図13は、本開示の実施の形態2に係る移動距離算出装置2Aにおける移動距離算出処理について説明するための第2のフローチャートであり、図14は、本開示の実施の形態2に係る移動距離算出装置2Aにおける移動距離算出処理について説明するための第3のフローチャートであり、図15は、本開示の実施の形態2に係る移動距離算出装置2Aにおける移動距離算出処理について説明するための第4のフローチャートであり、図16は、本開示の実施の形態2に係る移動距離算出装置2Aにおける移動距離算出処理について説明するための第5のフローチャートである。なお、以下の説明において、メインセンサMNは、第1~第8のメインセンサM1~M8の総称であり、サブセンサSNは、サブセンサSA1~SA4,SB1の総称である。
【0134】
ステップS21~ステップS22の処理は、図4に示すステップS1~ステップS2の処理と同じであるので、説明を省略する。
【0135】
次にステップS23において、移動距離算出部212Aは、最初にメインセンサMNによって人が検知されたか否かを判断する。ここで、最初にメインセンサMNによって人が検知されていないと判断された場合、すなわち、最初にハブセンサH1又はサブセンサSNによって人が検知された場合(ステップS23でNO)、ステップS27において、移動距離算出部212Aは、最初にハブセンサH1によって人が検知されたか否かを判断する。
【0136】
最初にハブセンサH1によって人が検知されたと判断された場合(ステップS27でYES)、ステップS28に処理が移行する。また、最初にハブセンサH1によって人が検知されていないと判断された場合、すなわち、最初にサブセンサSNによって人が検知された場合(ステップS27でNO)、ステップS41に処理が移行する。
【0137】
一方、最初にメインセンサMNによって人が検知されたと判断された場合(ステップS23でYES)、ステップS24において、移動距離算出部212Aは、時系列順に並べた検知情報に基づいて、メインセンサMNによって人が検知された後にハブセンサH1によって人が検知されたか否かを判断する。ここで、メインセンサMNによって人が検知された後にハブセンサH1によって人が検知されていないと判断された場合、すなわち、メインセンサMNによって人が検知された後にメインセンサMN又はサブセンサSNによって人が検知されたと判断された場合(ステップS24でNO)、ステップS37に処理が移行する。
【0138】
一方、メインセンサMNによって人が検知された後にハブセンサH1によって人が検知されたと判断された場合(ステップS24でYES)、ステップS25において、移動距離算出部212Aは、メインセンサMNとハブセンサH1との間の距離を移動距離に加算する。このとき、移動距離算出部212Aは、距離テーブル記憶部222Aに記憶されている距離テーブルから、メインセンサMNの設置場所とハブセンサH1の設置場所との組み合わせに対応付けられている距離を読み出して移動距離に加算する。
【0139】
次に、ステップS26において、移動距離算出部212Aは、取得された全ての検知情報の判断が終了したか否かを判断する。ここで、取得された全ての検知情報の判断が終了したと判断された場合(ステップS26でYES)、ステップS51において、移動距離出力部213は、移動距離算出部212によって加算された移動距離を出力する。例えば、移動距離出力部213は、移動距離を移動距離記憶部223へ出力する。移動距離記憶部223は、移動距離出力部213によって出力された移動距離を記憶する。
【0140】
取得された全ての検知情報の判断が終了していないと判断された場合(ステップS26でNO)、又は、最初にハブセンサH1によって人が検知されたと判断された場合(ステップS27でYES)、ステップS28において、移動距離算出部212Aは、時系列順に並べた検知情報に基づいて、ハブセンサH1によって人が検知された後にメインセンサMNによって人が検知されたか否かを判断する。ここで、ハブセンサH1によって人が検知された後にメインセンサMNによって人が検知されていないと判断された場合、すなわち、ハブセンサH1によって人が検知された後にハブセンサH1又はサブセンサSNによって人が検知された場合(ステップS28でNO)、ステップS29において、移動距離算出部212Aは、時系列順に並べた検知情報に基づいて、ハブセンサH1によって人が検知された後にサブセンサSNによって人が検知されたか否かを判断する。
【0141】
ハブセンサH1によって人が検知された後にサブセンサSNによって人が検知されていないと判断された場合、すなわち、ハブセンサH1によって人が検知された後にハブセンサH1によって人が検知された場合(ステップS29でNO)、ステップS30において、移動距離算出部212Aは、取得された全ての検知情報の判断が終了したか否かを判断する。ここで、取得された全ての検知情報の判断が終了していないと判断された場合(ステップS30でNO)、ステップS28に処理が戻る。このように、同一のハブセンサH1によって連続して人が検知された場合、ハブセンサH1が設置された部屋から人が移動していないと推定されるので、2つのハブセンサ間の距離が移動距離に加算されることはない。
【0142】
一方、取得された全ての検知情報の判断が終了したと判断された場合(ステップS30でYES)、ステップS51に処理が移行する。
【0143】
また、ハブセンサH1によって人が検知された後にサブセンサSNによって人が検知されたと判断された場合(ステップS29でYES)、ステップS31において、移動距離算出部212Aは、取得された全ての検知情報の判断が終了したか否かを判断する。ここで、取得された全ての検知情報の判断が終了したと判断された場合(ステップS31でYES)、ステップS51に処理が移行する。
【0144】
一方、取得された全ての検知情報の判断が終了していないと判断された場合(ステップS31でNO)、ステップS41に処理が移行する。
【0145】
また、ハブセンサH1によって人が検知された後にメインセンサMNによって人が検知されたと判断された場合(ステップS28でYES)、ステップS32において、移動距離算出部212Aは、時系列順に並べた検知情報に基づいて、メインセンサMNによって人が検知された後に他のメインセンサMNによって人が検知されたか否かを判断する。すなわち、ハブセンサH1によって人が検知された後にメインセンサMNによって人が検知された場合、ハブセンサH1とメインセンサMNとの間の距離が移動距離に加算されるのではなく、メインセンサMNによって人が検知された後に他のメインセンサMNによって人が検知されたか否かが判断される。
【0146】
ここで、メインセンサMNによって人が検知された後に他のメインセンサMNによって人が検知されていないと判断された場合(ステップS32でNO)、ステップS35において、移動距離算出部212Aは、ハブセンサH1とメインセンサMNとの間の距離を移動距離に加算する。このとき、移動距離算出部212Aは、距離テーブル記憶部222Aに記憶されている距離テーブルから、ハブセンサH1の設置場所とメインセンサMNの設置場所との組み合わせに対応付けられている距離を読み出して移動距離に加算する。
【0147】
次に、ステップS36において、移動距離算出部212Aは、取得された全ての検知情報の判断が終了したか否かを判断する。ここで、取得された全ての検知情報の判断が終了したと判断された場合(ステップS36でYES)、ステップS51に処理が移行する。
【0148】
一方、取得された全ての検知情報の判断が終了していないと判断された場合(ステップS36でNO)、ステップS24に処理が戻る。
【0149】
また、メインセンサMNによって人が検知された後に他のメインセンサMNによって人が検知されたと判断された場合(ステップS32でYES)、ステップS33において、移動距離算出部212Aは、時系列順に並べた検知情報に基づいて、他のメインセンサMN又は他のメインセンサMNと同一空間内のサブセンサSNによって3回以上連続して人が検知されたか否かを判断する。ここで、他のメインセンサMN又は他のメインセンサMNと同一空間内のサブセンサSNによって3回以上連続して人が検知されていないと判断された場合(ステップS33でNO)、ステップS35に処理が移行する。
【0150】
一方、他のメインセンサMN又は他のメインセンサMNと同一空間内のサブセンサSNによって3回以上連続して人が検知されたと判断された場合(ステップS33でYES)、ステップS34において、移動距離算出部212Aは、ハブセンサH1と他のメインセンサMNとの間の距離を移動距離に加算する。このとき、移動距離算出部212Aは、距離テーブル記憶部222Aに記憶されている距離テーブルから、ハブセンサH1の設置場所と他のメインセンサMNの設置場所との組み合わせに対応付けられている距離を読み出して移動距離に加算する。この場合、移動距離算出部212Aは、ハブセンサH1の次に人を検知したメインセンサMNとハブセンサH1との間の距離ではなく、メインセンサMNの次に人を検知した他のメインセンサMNとハブセンサH1との間の距離を移動距離に加算する。
【0151】
なお、ステップS33において同一の他のメインセンサMNによって3回連続して人が検知された場合、移動距離算出部212Aは、ハブセンサH1と他のメインセンサMNとの間の距離を移動距離に加算してもよい。また、ステップS33において他のメインセンサMNによって人が検知された後、他のメインセンサMNと同一空間内の同一のサブセンサSNによって2回連続して人が検知された場合、移動距離算出部212Aは、ハブセンサH1と他のメインセンサMNとの間の距離を移動距離に加算してもよい。
【0152】
次に、ステップS37において、移動距離算出部212Aは、時系列順に並べた検知情報に基づいて、メインセンサMNによって人が検知された後に同一空間内のサブセンサSNによって人が検知されたか否かを判断する。ここで、メインセンサMNによって人が検知された後に同一空間内のサブセンサSNによって人が検知されていないと判断された場合、すなわち、メインセンサMNによって人が検知された後にメインセンサMN又は他の空間内のサブセンサSNによって人が検知された場合(ステップS37でNO)、ステップS38において、移動距離算出部212Aは、時系列順に並べた検知情報に基づいて、メインセンサMNによって人が検知された後に他の空間内のサブセンサSNによって人が検知されたか否かを判断する。メインセンサMNによって人が検知された後に他の空間内のサブセンサSNによって人が検知されたと判断された場合(ステップS38でYES)、ステップS40に処理が移行する。
【0153】
一方、メインセンサMNによって人が検知された後に他の空間内のサブセンサSNによって人が検知されていないと判断された場合、すなわち、メインセンサMNによって人が検知された後にメインセンサMNによって人が検知された場合(ステップS38でNO)、ステップS43に処理が移行する。
【0154】
また、メインセンサMNによって人が検知された後に同一空間内のサブセンサSNによって人が検知されたと判断された場合(ステップS37でYES)、ステップS39において、移動距離算出部212Aは、メインセンサMNとサブセンサSNとの間の距離を移動距離に加算する。このとき、移動距離算出部212Aは、距離テーブル記憶部222Aに記憶されている距離テーブルから、メインセンサMNの設置場所とサブセンサSNの設置場所との組み合わせに対応付けられている距離を読み出して移動距離に加算する。
【0155】
次に、ステップS40において、移動距離算出部212Aは、取得された全ての検知情報の判断が終了したか否かを判断する。ここで、取得された全ての検知情報の判断が終了したと判断された場合(ステップS40でYES)、ステップS51に処理が移行する。
【0156】
一方、取得された全ての検知情報の判断が終了していないと判断された場合(ステップS40でNO)、ステップS41において、移動距離算出部212Aは、時系列順に並べた検知情報に基づいて、サブセンサSNによって人が検知された後に同一空間内のメインセンサMNによって人が検知されたか否かを判断する。ここで、サブセンサSNによって人が検知された後に同一空間内のメインセンサMNによって人が検知されたと判断された場合(ステップS41でYES)、ステップS42において、移動距離算出部212Aは、サブセンサSNとメインセンサMNとの間の距離を移動距離に加算する。このとき、移動距離算出部212Aは、距離テーブル記憶部222Aに記憶されている距離テーブルから、サブセンサSNとの設置場所とメインセンサMNの設置場所との組み合わせに対応付けられている距離を読み出して移動距離に加算する。
【0157】
次に、ステップS43において、移動距離算出部212Aは、取得された全ての検知情報の判断が終了したか否かを判断する。ここで、取得された全ての検知情報の判断が終了したと判断された場合(ステップS43でYES)、ステップS51に処理が移行する。
【0158】
一方、取得された全ての検知情報の判断が終了していないと判断された場合(ステップS43でNO)、ステップS24に処理が戻る。
【0159】
また、サブセンサSNによって人が検知された後に同一空間内のメインセンサMNによって人が検知されていないと判断された場合、すなわち、サブセンサSNによって人が検知された後に他の空間内のメインセンサMN、同一空間内の他のサブセンサSN、他の空間内のサブセンサSN又はハブセンサH1によって人が検知された場合(ステップS41でNO)、ステップS44において、移動距離算出部212Aは、時系列順に並べた検知情報に基づいて、サブセンサSNによって人が検知された後に同一空間内の他のサブセンサSNによって人が検知されたか否かを判断する。ここで、サブセンサSNによって人が検知された後に同一空間内の他のサブセンサSNによって人が検知されたと判断された場合(ステップS44でYES)、ステップS45において、移動距離算出部212Aは、サブセンサSNと他のサブセンサSNとの間の距離を移動距離に加算する。このとき、移動距離算出部212Aは、距離テーブル記憶部222Aに記憶されている距離テーブルから、サブセンサSNとの設置場所と他のサブセンサSNの設置場所との組み合わせに対応付けられている距離を読み出して移動距離に加算する。
【0160】
次に、ステップS46において、移動距離算出部212Aは、取得された全ての検知情報の判断が終了したか否かを判断する。ここで、取得された全ての検知情報の判断が終了したと判断された場合(ステップS46でYES)、ステップS51に処理が移行する。
【0161】
一方、取得された全ての検知情報の判断が終了していないと判断された場合(ステップS46でNO)、ステップS41に処理が戻る。
【0162】
また、サブセンサSNによって人が検知された後に同一空間内の他のサブセンサSNによって人が検知されていないと判断された場合、すなわち、サブセンサSNによって人が検知された後に同一空間内の同一のサブセンサSN、他の空間内のメインセンサMN、他の空間内のサブセンサSN又はハブセンサH1によって人が検知された場合(ステップS44でNO)、ステップS47において、移動距離算出部212Aは、時系列順に並べた検知情報に基づいて、サブセンサSNによって人が検知された後に同一空間内の同一のサブセンサSNによって人が検知されたか否かを判断する。ここで、サブセンサSNによって人が検知された後に同一空間内の同一のサブセンサSNによって人が検知されたと判断された場合(ステップS47でYES)、ステップS41に処理が戻る。すなわち、同一のサブセンサSNによって連続して人が検知された場合、人が移動していないと推定されるため、距離が加算されることなく、ステップS41に処理が戻る。
【0163】
一方、サブセンサSNによって人が検知された後に同一空間内の同一のサブセンサSNによって人が検知されていないと判断された場合、すなわち、サブセンサSNによって人が検知された後に他の空間内のメインセンサMN、他の空間内のサブセンサSN又はハブセンサH1によって人が検知された場合(ステップS47でNO)、ステップS48において、移動距離算出部212Aは、時系列順に並べた検知情報に基づいて、サブセンサSNによって人が検知された後にハブセンサH1によって人が検知されたか否かを判断する。ここで、サブセンサSNによって人が検知された後にハブセンサH1によって人が検知されたと判断された場合(ステップS48でYES)、ステップS28に処理が戻る。
【0164】
一方、サブセンサSNによって人が検知された後にハブセンサH1によって人が検知されていないと判断された場合、すなわち、サブセンサSNによって人が検知された後に他の空間内のメインセンサMN又は他の空間内のサブセンサSNによって人が検知された場合(ステップS48でNO)、ステップS49において、移動距離算出部212Aは、時系列順に並べた検知情報に基づいて、サブセンサSNによって人が検知された後に他の空間内のサブセンサSNによって人が検知されたか否かを判断する。ここで、サブセンサSNによって人が検知された後に他の空間内のサブセンサSNによって人が検知されていないと判断された場合、すなわち、サブセンサSNによって人が検知された後に他の空間内のメインセンサMNによって人が検知された場合(ステップS49でNO)、ステップS24に処理が戻る。
【0165】
また、サブセンサSNによって人が検知された後に他の空間内のサブセンサSNによって人が検知されたと判断された場合(ステップS49でYES)、ステップS50において、取得された全ての検知情報の判断が終了したか否かを判断する。ここで、取得された全ての検知情報の判断が終了したと判断された場合(ステップS50でYES)、ステップS51に処理が移行する。
【0166】
一方、取得された全ての検知情報の判断が終了していないと判断された場合(ステップS50でNO)、ステップS41に処理が戻る。
【0167】
図17は、本実施の形態2において、メインセンサ、ハブセンサ及びサブセンサが人を正常に検知した場合に、検知情報を出力したメインセンサ、ハブセンサ及びサブセンサを時系列順に並べて示した図である。
【0168】
まず、時刻t1において第1のメインセンサM1が人を検知した後、時刻t2においてハブセンサH1が人を検知しているので、第1のメインセンサM1とハブセンサH1との間の距離が移動距離に加算されている。また、時刻t2においてハブセンサH1が人を検知した後、時刻t3において第2のメインセンサM2が人を検知しているので、ハブセンサH1と第2のメインセンサM2との間の距離が移動距離に加算されている。また、時刻t3において第2のメインセンサM2が人を検知した後、時刻t4において第2のメインセンサM2と同一空間内に設置されたサブセンサSB1が人を検知しているので、第2のメインセンサM2とサブセンサSB1との間の距離が移動距離に加算されている。
【0169】
また、時刻t4においてサブセンサSB1が人を検知した後、時刻t5において第2のメインセンサM2が人を検知しているので、サブセンサSB1と第2のメインセンサM2との間の距離が移動距離に加算されている。また、時刻t5において第2のメインセンサM2が人を検知した後、時刻t6においてハブセンサH1が人を検知しているので、第2のメインセンサM2とハブセンサH1との間の距離が移動距離に加算されている。
【0170】
また、時刻t6においてハブセンサH1が人を検知した後、時刻t7において第1のメインセンサM1が人を検知しているので、ハブセンサH1と第1のメインセンサM1との間の距離が移動距離に加算されている。また、時刻t7において第1のメインセンサM1が人を検知した後、時刻t8において第1のメインセンサM1が人を検知しているので、第1のメインセンサM1と第1のメインセンサM1との間の距離は移動距離に加算されていない。これは、人が第1の空間101から移動していないと推定されるためである。
【0171】
また、時刻t8において第1のメインセンサM1が人を検知した後、時刻t9においてハブセンサH1が人を検知しているので、第1のメインセンサM1とハブセンサH1との間の距離が移動距離に加算されている。また、時刻t9においてハブセンサH1が人を検知した後、時刻t10において第1のメインセンサM1が人を検知しているので、ハブセンサH1と第1のメインセンサM1との間の距離が移動距離に加算されている。
【0172】
図18は、本実施の形態2において、メインセンサが人を誤検知した場合に、検知情報を出力したメインセンサ、ハブセンサ及びサブセンサを時系列順に並べて示した図である。
【0173】
まず、時刻t1において第1のメインセンサM1が人を検知した後、時刻t2においてハブセンサH1が人を検知しているので、第1のメインセンサM1とハブセンサH1との間の距離が移動距離に加算されている。また、時刻t2においてハブセンサH1が人を検知した後、時刻t3において第1のメインセンサM1が人を検知しているが、第1のメインセンサM1が人を正しく検知したのかが分からないので、この時点では、ハブセンサH1と第1のメインセンサM1との間の距離は移動距離に加算されない。
【0174】
次に、時刻t3において第1のメインセンサM1が人を検知した後、時刻t4において第2のメインセンサM2が人を検知し、時刻t5において第2のメインセンサM2と同一空間内に設置されたサブセンサSB1が人を検知し、時刻t6において第2のメインセンサM2が人を検知している。すなわち、第1のメインセンサM1が人を検知した後に、第2のメインセンサM2、第2の空間102のサブセンサSB1及び第2のメインセンサM2が連続して人を検知しているので、人は、第3の空間103から第1の空間101に移動したのではなく、第3の空間103から第2の空間102に移動したと推定することができる。このように、第1のメインセンサM1が人を検知した後に第2のメインセンサM2及び第2の空間102のサブセンサSB1のうちの少なくとも一方が3回以上連続して人を検知しているので、ハブセンサH1と第1のメインセンサM1との間の距離ではなく、ハブセンサH1と第2のメインセンサM2との間の距離が移動距離に加算されている。したがって、センサに誤反応が発生した場合であっても、人の移動距離をより正確に算出することができる。
【0175】
なお、第1の空間101に設置された第1のメインセンサM1によって人が検知された後、第2の空間102に設置されたサブセンサによって少なくとも3回連続して人が検知された場合、移動距離算出部212Aは、人が第2の空間102にいると見なし、ハブセンサH1と、第2の空間102に設置されている第2のメインセンサM2との間の距離を移動距離に加算してもよい。なお、少なくとも3回連続して人を検知したサブセンサは、同一のサブセンサを含んでもよいし、互いに異なるサブセンサを含んでもよい。
【0176】
なお、上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。また、プログラムを記録媒体に記録して移送することにより、又はプログラムをネットワークを経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムによりプログラムが実施されてもよい。
【0177】
本開示の実施の形態に係る装置の機能の一部又は全ては典型的には集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。また、集積回路化はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又はLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
【0178】
また、本開示の実施の形態に係る装置の機能の一部又は全てを、CPU等のプロセッサがプログラムを実行することにより実現してもよい。
【0179】
また、上記で用いた数字は、全て本開示を具体的に説明するために例示するものであり、本開示は例示された数字に制限されない。
【0180】
また、上記フローチャートに示す各ステップが実行される順序は、本開示を具体的に説明するために例示するためのものであり、同様の効果が得られる範囲で上記以外の順序であってもよい。また、上記ステップの一部が、他のステップと同時(並列)に実行されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0181】
本開示に係る技術は、センサに誤反応が発生した場合であっても、人の移動距離を算出することができるので、住居内にいる人の移動距離を算出する技術に有用である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18