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特許7607633ローミング関連障害を復旧するための方法及びその装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-19
(45)【発行日】2024-12-27
(54)【発明の名称】ローミング関連障害を復旧するための方法及びその装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/16 20090101AFI20241220BHJP
   H04W 76/18 20180101ALI20241220BHJP
   H04W 24/04 20090101ALI20241220BHJP
【FI】
H04W48/16
H04W76/18
H04W24/04
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2022508906
(86)(22)【出願日】2020-08-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-27
(86)【国際出願番号】 KR2020010660
(87)【国際公開番号】W WO2021029661
(87)【国際公開日】2021-02-18
【審査請求日】2023-07-10
(31)【優先権主張番号】201941032691
(32)【優先日】2019-08-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(31)【優先権主張番号】201941032691
(32)【優先日】2020-07-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(31)【優先権主張番号】10-2020-0100746
(32)【優先日】2020-08-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】アニケサン・ラマクリシュナ・ヴィジャヤ・クマール
(72)【発明者】
【氏名】ラリト・クマール
(72)【発明者】
【氏名】クンダン・ティワリ
【審査官】前田 典之
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-068003(JP,A)
【文献】NTT DOCOMO,Enhancement to SOR in connected mode,3GPP TSG CT WG1 Meeting #114, C1-191229,3GPP,2019年03月01日,pages 1-11,[検索日 2024.05.24], Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ct/WG1_mm-cc-sm_ex-CN1/TSGC1_115_Montreal/Docs/C1-191229.zip>
【文献】Samsung,Handling of SOR failure encountered in manual mode of operation,3GPP TSG CT WG1 Meeting #119, C1-194336,3GPP,2019年08月19日,pages 1-6,[検索日 2024.05.24], Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ct/WG1_mm-cc-sm_ex-CN1/TSGC1_119_Wroclaw/Docs/C1-194336.zip>
【文献】3GPP TS 23.122 V16.2.0 (2019-06),Technical Specification, 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Core Network and Terminals; Non-Access-Stratum (NAS) functions related to Mobile Station (MS) in idle mode (Release 16),V16.2.0 (2019-06),3GPP,2019年06月14日,pages 1-72,[検索日 2024.05.24], Internet<URL: https://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/23_series/23.122/23122-g20.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
IPC H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
DB名 3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4、6
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて、端末によって遂行される方法において、
第1 VPLMN(visitor-public land mobile network)に登録する間、または前記第1 VPLMNに登録した後、手動モードでローミングステアリング(SOR)失敗を検出する段階と、
記手動モードを自動モードに転換する段階と、
前記手動モードで前記SOR失敗が検出され、前記手動モードが前記自動モードに転換された場合、遊休状態またはRRC(radio resource control)イナクティブ状態に前記端末が移動するまで待機する段階と、
前記自動モードにおいて、前記第1 VPLMNより高優先順位である第2 VPLMNにおいてサービスを獲得するためのPLMN(public land mobile network)選択手続きを遂行する段階と、を含む、方法。
【請求項2】
前記第1 VPLMNが前記SOR失敗が発生したPLMNと決定された場合、前記第1 VPLMNは、前記PLMN選択手続きを遂行する間、最も低優先順位として考慮される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記端末は、前記手動モードを前記自動モードに転換するとき、SOR失敗が発生する前記第1 VPLMNに登録されている、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記端末が設立された非常PDU(protocol data unit)セッションを有する場合、前記PLMN選択手続きは、前記非常PDUセッションが解除された後に遂行される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1 VPLMNに登録する間、SOR情報を含む登録受諾メッセージを、前記第1 VPLMNから受信する段階をさらに含み、
前記SOR失敗は、前記登録受諾メッセージに基づいて検出される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記SOR情報が前記登録受諾メッセージにおいて抜けている場合、または前記第1 VPLMNに登録する間、前記SOR情報の保安検査が失敗した場合、前記SOR失敗が発生することと判断する段階をさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
無線通信システムで動作する端末において、
トランシーバと、
前記トランシーバと連結された少なくとも1つのプロセッサと、を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
第1 VPLMN(visitor-public land mobile network)に登録する間、または前記第1 VPLMNに登録した後、手動モードでローミングステアリング(SOR)失敗を検出し、
記手動モードを自動モードに転換し、
前記手動モードで前記SOR失敗が検出され、前記手動モードが前記自動モードに転換された場合、遊休状態またはRRC(radio resource control)イナクティブ状態に前記端末が移動するまで待機し、
前記自動モードにおいて、前記第1 VPLMNより高優先順位である第2 PLMNからサービスを獲得するためのPLMN(public land mobile network)選択手続きを遂行する、端末。
【請求項8】
前記第1 PLMNが、前記SOR失敗が発生したPLMNと決定された場合、前記第1 VPLMNは、前記PLMN選択手続きを遂行する間、最も低優先順位として考慮される、請求項に記載の端末。
【請求項9】
前記端末は、前記手動モードを前記自動モードに転換するとき、SOR失敗が発生する前記第1 VPLMNに登録されている、請求項に記載の端末。
【請求項10】
前記端末が設立された非常PDU(protocol data unit)セッションを有する場合、前記PLMN選択手続きは、前記非常PDUセッションが解除された後に遂行される、請求項に記載の端末。
【請求項11】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1 PLMNに登録する間、SOR情報を含む登録受諾メッセージを前記第1 VPLMNから受信し、前記SOR失敗は、前記登録受諾メッセージに基づいて検出される、請求項に記載の端末。
【請求項12】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記SOR情報が前記登録受諾メッセージにおいて抜けている場合、または前記第1 VPLMNに登録する間、前記SOR情報の保安検査が失敗した場合、前記SOR失敗が発生すると判断する、請求項11に記載の端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、5世代(5G:5th generation)無線通信ネットワークに係り、さらに詳細には、5G無線通信ネットワークにおいて、ローミングステアリング(SOR:steering of roaming)関連失敗からの復旧を可能にする方法及びそのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
4G(4th generation)通信システムの商用化以後、増加勢にある無線データトラフィック需要を充足させるために、改善された5G通信システムまたはpre-5G通信システムを開発するための努力がなされている。そのような理由で、5G通信システムまたはpre-5G通信システムは、4Gネットワーク以後(beyond 4G network)通信システムまたはLTE(long term evolution)以後(post LTE)システムと呼ばれている。高いデータ伝送率を達成するために、該5G通信システムは、超高周波(mmWave)帯域(例えば、60ギガ(60GHz)帯域)における具現が考慮されている。該超高周波帯域における電波の伝播損失緩和、及び伝達距離を延長させるために、該5G通信システムにおいては、ビームフォーミング(beamforming)、巨大配列多重入出力(massive MIMO(multiple-input multiple-output))、全次元多重入出力(FD-MIMO:full dimensional MIMO)、アレイアンテナ(array antenna)、アナログビームフォーミング(analog beamforming)及び大規模アンテナ(large scale antenna)の技術が論議されている。また、システムのネットワーク改善のために、該5G通信システムにおいては、進化された小型セル、改善された小型セル(advanced small cell)、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud RAN(radio access network))、超高密度ネットワーク(ultra-dense network)、機器間通信(D2D:device to device communication、無線バックホール(wireless backhaul)、移動ネットワーク(moving network)、協力通信(cooperative communication)、CoMP(coordinated multi-points)及び受信干渉除去(interference cancellation)のような技術開発がなされている。
【0003】
それら以外にも、5Gシステムにおいては、進歩されたコーディング変調(ACM:advanced coding modulation)方式であるハイブリッドFSK(frequency shift keying)、FQAM(Feher's quadrature amplitude modulation)及びSWSC(sliding window superposition coding)、並びに進歩された接続技術であるFBMC(filter bank multi carrier)、NOMA(non-orthogonal multiple access)及びSCMA(sparse code multiple access)などが開発されている。
【0004】
一方、インターネットは、人々が情報を生成して消費する人間中心の連結網において、事物のような分散された構成要素間において情報をやり取りして処理する事物インターネット(IoT:internet of things)網に進化している。クラウドサーバとの連結を介するビッグデータ(big data)処理技術がIoT技術に結合されたIoE(internet of everything)技術も提起されている。該IoTを具現するために、センシング技術、有無線通信及びネットワークインフラ、サービスインターフェース技術、並びに保安技術のような技術要素が要求され、最近では、事物間の連結のためのセンサネットワーク(sensor network)、事物通信(M2M(machine to machine) communication)、MTC(machine type communication)のような技術が研究されている。IoT環境においては、連結された事物で生成されたデータを収集して分析し、人間生活に新たな価値を創出する知能型IT(internet technology)サービスが提供されうる。該IoTは、既存のIT(information technology)技術と、多様な産業との融合及び複合を介し、スマートホーム、スマートビルディング、スマートシティ、スマートカーあるいはコネクティッドカー、スマートグリッド、ヘルスケア、スマート家電、先端医療サービスのような分野にも応用される。
【0005】
それにより、該5G通信システムをIoT網に適用するための多様な試みがなされている。例えば、センサネットワーク、事物通信(M2M)、MTCのような技術が、ビームポミング、MIMO、及びアレイアンテナなどの技法によって具現されているのである。前述のビッグデータ処理技術として、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud RAN)の適用も、5G技術とIoT技術との融合一例であると言うことができるのである。
【0006】
前述のように、無線通信システムの発展により、多様なサービスが提供されることができるのでそのようなサービスを易しく提供することができる方法が必要である。
【0007】
前述の情報は、本開示の理解の一助とするためだけに、背景情報として提示される。本開示につき、前述のところのいずれかが先行技術として適用可能か否かということについては、いかなる決定も主張もなされていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
一例として、無線通信システムにおいて、端末によって遂行される方法が提供されうる。該方法は、第1 VPLMN(visitor-public land mobile network)に登録する間、または前記第1 VPLMNに登録した後、手動モードでローミングステアリング(SOR:steering of roaming)失敗を検出する段階、前記SOR失敗が発生したという決定に基づき、前記手動モードを自動モードに転換(switching)する段階、及び前記第1 VPLMNより高い優先順位である第2 VPLMNでサービスを獲得するためのPLMN選択手続き(PLMN(public land mobile network) selection procedure)を遂行する段階を含むものでもある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示における実施形態は、添付図面で例示されるが、該図面の全体にわtって類似した参照文字は、多様な図面において対応する部分を示す。本開示の実施形態は、図面を参照し、以下の説明からさらによく理解されるであろう。
【0010】
図1】手動モードで動作している間、ユーザ装備(UE)が直面するローミングステアリング(SOR)関連失敗を無視し、それにより、該UEが動作の自動モードにスイッチングするとき、いかなる復旧アクションも取らない問題を描くフローチャートである。
図2A】本開示で開示されているような実施形態による、第1 VPLMNまたは第2 VPLMNのうちいずれか一つから、SOR情報を受信することにより、SOR関連失敗から復旧するように構成されるUEが、第1 VPLMN(visitor-public land mobile network)上にキャンピングする例示的なシナリオについて説明するための図面である。
図2B】本開示で開示されているような実施形態による、SOR情報を受信することにより、SOR関連失敗から復旧するように構成されるUEの多様なユニットについて説明するための図面である。
図3】本開示で開示されているような実施形態による、第2 VPLMNからSOR情報を受信するために、SOR失敗から復旧するための手続き、すなわち、高優先順位第2 VPLMNを検出し、第2 VPLMNに成功裏に登録するために、PLMN探索をトリガする手続きを描くフローチャートである。
図4A】本開示で開示されているような実施形態による、SOR関連失敗から復旧するための他の手続き、すなわち、第2 VPLMNからSOR情報を受信するために、第2 VPLMNを検出し、第2 VPLMNに成功裏に登録するために、PLMN探索をトリガする手続きを描くフローチャートである。
図4B】本開示で開示されているような実施形態による、SOR関連失敗から復旧するための他の手続き、すなわち、第2 VPLMNからSOR情報を受信するために、第2 VPLMNを検出し、第2 VPLMNに成功裏に登録するために、PLMN探索をトリガする手続きを描くフローチャートである。
図5A】本開示で開示されているような実施形態による、SOR失敗から復旧するためのさらに他の手続き、すなわち、第1 VPLMNからSOR情報を受信するために、第1 VPLMNへの初期登録をトリガする手続きを描くフローチャートである。
図5B】本開示で開示されているような実施形態による、SOR失敗から復旧するためのさらに他の手続き、すなわち、第1 VPLMNからSOR情報を受信するために、第1 VPLMNへの初期登録をトリガする手続きを描くフローチャートである。
図6】本開示の実施形態によるエンティティ(entity)のブロック図である。
図7】本開示の実施形態によるユーザ装備(UE)のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
一実施形態において、5世代(5G)無線ネットワークにおいて、ユーザ装備(UE)によるSOR(steering of roaming)障害を処理する方法が提供される。該方法は、前記ユーザ装備(UE)により、第1 VPLMN(visitor-public land mobile network)からSOR失敗を検出する段階であり、前記UEは、前記第1 VPLMNに登録され、前記UEは、手動モードで動作している、前記検出する段階と、前記第1 VPLMNにおいて、前記手動モードで動作する間、前記UEにより、検出されたSOR失敗を記憶する段階と、前記SOR失敗が検出された前記第1 VPLMNに、前記UEが登録されている間、前記手動モードから自動モードへのスイッチング時、前記SOR失敗を、前記UEによって解決する段階と、を含む。
【0012】
一実施形態において、前記SOR失敗は、少なくとも1つのイベントの発生時、前記UEによっても検出される。前記少なくとも1つのイベントは、前記初期登録受諾メッセージにおけるSOR情報の未受信(non-reception)と、受信されたSOR情報に対して行われた保安チェックが成功してはいないということと、を含んでもよい。一例として、前記UEは、前記初期登録受諾メッセージにおいて、SOR情報を受信するようにも構成される。一例として、前記保安チェックは、受信されたSOR情報の不当変更(tampering)により、成功していないのである。
【0013】
一実施形態において、前記SOR失敗は、前記自動モードへのスイッチング時、PLMN(public land mobile network)探索をトリガすることにより、前記UEによって解決され、前記PLMN探索は、前記UEが、遊休状態及び無線リソース制御(RRC)イナクティブ状態のうち一つに移動した後、前記UEが高優先順位VPLMNからサービスを獲得しようと試みることに伴い、前記第1 VPLMNは、前記PLMN探索の間、低優先順位VPLMNとも見なされる。
【0014】
一実施形態において、UEにおいて、アクティブである緊急プロトコルデータ単位(PDU)セッションがなければ、前記PLMN探索は、トリガされうる。
【0015】
一実施形態において、5世代(5G)無線ネットワークにおいて、ローミングステアリング(SOR)失敗を処理するユーザ装備(UE)において、該UEは、第1 VPLMN(visitor-public land mobile network)からSOR失敗を検出することとして、前記UEは、前記第1 VPLMNに登録され、前記UEは、手動モードで動作している前記SOR失敗を検出し、前記第1 VPLMNにおいて、前記手動モードで動作する間に検出されたSOR失敗を記憶し、前記SOR失敗が検出された前記第1 VPLMNに、前記UEが登録されている間、前記手動モードから自動モードへのスイッチング時、前記SOR失敗を解決するようにも構成される。
【0016】
一実施形態において、SOR失敗は、少なくとも1つのイベントの発生時、前記UEによって検出され、前記少なくとも1つのイベントは、前記初期登録受諾メッセージにおけるSOR情報の未受信と、受信されたSOR情報に対して行われた保安チェックが成功してはいないということと、を含み、前記UEは、前記初期登録受諾メッセージにおいて、SOR情報を受信するように構成され、前記保安チェックは、受信されたSOR情報の不当変更により、成功していないのである。
【0017】
一実施形態において、前記SOR失敗は、前記自動モードへのスイッチング時、PLMN(public land mobile network)探索をトリガすることにより、前記UEによって解決され、前記PLMN探索は、前記UEが、遊休状態及び無線リソース制御(RRC)イナクティブ状態のうち一つに移動した後、前記UEが高優先順位VPLMNからサービスを獲得しようと試みることに伴い、前記第1 VPLMNは、前記PLMN探索の間、低優先順位VPLMNとも見なされる。
【0018】
一実施形態において、UEでアクティブである緊急プロトコルデータ単位(PDU)セッションがなければ、前記PLMN探索は、トリガされうる。
【0019】
一実施形態において、無線通信システムにおいて、端末(UE)によって遂行される方法が提供される。該方法は、第1 VPLMNに登録する間、または第1 VPLMNに登録した後、ローミングステアリング(SOR)失敗を検出する段階であり、ここで、該UEは、手動モードで動作することができ、SOR失敗が発生したという決定に基づき、手動モードを自動モードで転換する段階、及び第1 VPLMNより高優先順位である第2 VPLMNに対するサービスを得るために、PLMN選択手続きを遂行する段階を含んでもよい。
【0020】
一実施形態において、第1 VPLMNがSOR失敗が発生したPLMNであるならば、第1 VPLMNは、PLMN選択手続きを遂行する間、最も低優先順位とも見なされる。
【0021】
一実施形態において、UEは、手動モードを自動モードに転換するとき、SOR失敗が発生する第1 VPLMNに依然として登録されうる。
【0022】
一実施形態において、PLMN選択手続きは、UEが設定された非常PDUセッションを有する場合、非常PDUセッションが解除された後に遂行されうる。
【0023】
一実施形態において、無線通信システムにおいて、端末(UE)によって遂行される方法は、第1 VPLMNに登録する間、SOR情報を含む登録受諾メッセージを第1 VPLMNから受信する段階を含み、SOR失敗は、登録受諾メッセージに基づいても検出される。
【0024】
一実施形態において、登録受諾メッセージにおいて、SOR情報が抜けているか、あるいは第1 VPLMNに登録する間、SOR情報の保安検査が失敗した場合、SOR失敗が発生すると決定されうる。
【0025】
一実施形態において、無線通信システムで端末(UE)によって遂行される方法は、PLMN選択手続きを遂行する前、遊休モードまたはRRCイナクティブモードで動作する段階をさらに含んでもよい。
【0026】
本開示における実施形態のそれら態様及び他態様は、以下の説明、及び添付図面と連繋して考慮されるとき、さらに良好に認識されて理解されるであろう。しかし、以下の説明は、本実施形態、及びそれら多くの特定細部事項を示すが、例示として与えられて制限するものではないということが理解されなければならない。多くの変更及び修正が、本開示における実施形態の範囲内において、その思想から外れずにもなされ、本開示における実施形態は、全てのそのような修正を含む。
【0027】
以下の詳細な説明を行う前、以下のように、本特許文書の全体にわたって使用される特定の単語及び語句の定義提示が有利であろう。「具備する」及び「含む」という用語とその派生語は、制限のない包含を意味し、「または」という用語は、包括的であり、「及び/または」を意味し、「~に係わる」及び「~と関連する」という文言だけではなく、その派生語は、「~を具備する」、「~内に具備される」、「~と相互連結される」、「~を含む」、「~内に含まれる」、「~に/~と連結される」、「~に/~とカップリングされる」、「~と通信可能である」、「~と協力する」、「~を介在する」、「~を並置する」、「~に近接した」、「~に/~へバインディングされる」、「~を有する」、「~の性質を有する」というようなことを意味し、「制御器」という用語は、少なくとも1つの動作を制御する任意のデバイス、システムまたはその部分を意味し、そのようなデバイスは、ハードウェア、ファームウェアまたはソフトウェア、またはそれらと同一のもののうち少なくとも2つの一部組み合わせによっても具現される。任意の特定制御部に係わる機能は、局所的でもあり、あるいは遠隔でもあり、集中型でもあり、あるいは分散型でもあるということに留意しなければならない。
【0028】
さらに、以下で説明される多様な機能は、1以上のコンピュータプログラムによって具現されたり支援されたりもし、そのようなコンピュータプログラムのそれぞれは、コンピュータで読み取り可能なプログラムコードから形成され、コンピュータで読み取り可能な媒体に収録される。「アプリケーション」及び「プログラム」という用語は、適するコンピュータで読み取り可能なプログラムコードにおける具現に適する1以上のコンピュータプログラム、ソフトウェアコンポーネント、命令セット、プロシージャ、関数、個体(object)、クラス、インスタンス、関連データ、またはその部分を称する。「コンピュータで読み取り可能なプログラムコード」という文言は、ソースコード、目的コード及び実行可能コードを含む任意の類型のコンピュータコードを含む。「コンピュータで読み取り可能な媒体」という文言は、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)、ハードディスクドライブ、CD(compact disc)、DVD(digital versatile disc)、または任意の他の類型のメモリのような、コンピュータによってアクセスされうる任意類型の媒体を含む。「非一時的」コンピュータで読み取り可能な媒体は、一時的な電気的、または他の信号を伝送する有線、無線、光学的、または他の通信リンクを排除する。非一時的コンピュータで読み取り可能な媒体は、データが永久に保存されうる媒体、データが保存され、後で上書き保存されうる媒体、言わば、再書き込み可能光ディスクまたは消去可能メモリデバイスを含む。
【0029】
特定の単語及び語句に係わる定義が、本特許文書の全体にわたって提供され、本技術分野の当業者であるならば、ほとんどではないにしても、多くの場合において、そのような定義がそのように定義された単語及び文言の以前及び将来の使用に適用されるということを理解しなければならない。
【0030】
以下で論議される図1ないし図7、及び本特許文献において、本開示の原理について説明するために使用された多様な実施例は、単に例示のためのものであり、本開示の範囲を制限する方式に解釈されるものではない。当業者であるならば、本開示の原理が、任意の適切に配列されたシステムまたは装置によっても具現されるということを理解するであろう。
【0031】
本開示における実施形態と、それらの多様な特徴、及び有利な細部事項は、添付図面に例示され、以下の説明において詳細になる非制限的な実施形態を参照し、さらに十分に説明される。広く公知されたコンポーネント及びプロセッシング技法の説明は、本開示の実施形態を必要以上に曖昧にさせないために省略される。本開示で使用される例は、単に、本開示の実施形態が実施されうる方法の理解を容易にさせ、さらに本技術分野の当業者が、本開示の実施形態を実施することをさらに可能にさせるためだけのものである。従って、その例は、本開示の実施形態の範囲を制限すると解釈されるものではない。
【0032】
本開示における実施形態の主な目的は、手動モードで動作しており、VPLMN(visitor-public land mobile network)上にキャンピングするユーザ装備(UE)が、ローミングステアリング(SOR)関連失敗から復旧することができるようにするメカニズムを提供し、SOR失敗が検出されたVPLMN上にキャンピングを維持する間、該UEが、手動モードから自動モードに転換されるとき、復旧メカニズムが、UEによってトリガされうる方法及びそのシステムを開示することである。
【0033】
本開示における実施形態の他の目的は、UEが手動モードで動作しているとき、該UEによって直面するSOR関連失敗を追跡することである。
【0034】
本開示における実施形態の他の目的は、UEが手動モードで動作している間、真の(authentic)SOR情報を受信しなければ、SOR失敗が検出されたVPLMN上にキャンピングを維持する間、UEが自動モードにスイッチングするとき、SOR関連失敗から克服するための復旧手続きを開始することである。
【0035】
本開示における実施形態の他の目的は、手動モードから自動モードにUEがスイッチングするとき、SOR関連失敗から復旧するために、VPLMNへの初期登録をトリガし、初期登録が成功しており、UEが、登録の間、真のSOR情報を受信すれば、該UEは、SOR関連失敗から復旧することができるようにすることである。
【0036】
本開示における実施形態の他の目的は、SOR失敗が検出されたVPLMN上にキャンピングを維持する間、UEが手動モードから自動モードにスイッチングするとき、SOR関連失敗から復旧するために、少なくとも1つの他のVPLMNを検出し、VPLMNに登録するためのPLMN探索手続きをトリガし、PLMN探索の間、SOR関連手続きが発生したVPLMNを最も望ましくないVPLMNと見なし、登録が成功しており、UEが、登録の間、真のSOR情報を受信すれば、該UEがSOR関連失敗から復旧することができるようにすることである。
【0037】
本開示における実施形態の他の目的は、自動モードで動作している(手動モードで動作している間、UEがSOR関連失敗に直面していた)UEが、他のVPLMNに登録することができず、SOR関連失敗が直面していたVPLMN上にキャンピングしなければならない場合、PLMN探索手続きを周期的にトリガし、SOR関連失敗から復旧するようにすることである。
【0038】
従って、本開示における実施形態は、ローミングステアリング(SOR)関連失敗から復旧するための方法及びそのシステムを提供する。本実施形態は、ユーザ装備(UE)が手動モードで動作しているとき、SOR関連失敗を検出することを含む。本実施形態は、手動モードで動作しているUEによって検出されたSOR関連失敗の発生を追跡することを含む。本実施形態は、SOR関連失敗がUEによって検出されたVPLMNのアイデンティティを保存することを含む。
【0039】
一実施形態において、UEは、フラグを使用し、SOR関連失敗の発生を追跡することができる。該フラグのステータスは、該UEが第1 VPLMN上でキャンピングするとき、手動モードで動作しているUEがSOR関連失敗に直面しているか否かということを指示することができる。該UEがSOR失敗に直面すれば、該UEは、フラグを設定(set)することができる。該フラグは、SOR失敗が解決されるとき、リセット(reset)されうる。
【0040】
一実施形態において、UEが手動モードで動作していたとき、UEがSOR関連失敗に直面したVPLMNを含むリストを使用し、該UEは、SOR関連失敗の発生を追跡することができる。一実施形態において、「SORによって登録が中断されていたPLMN」の現存リストは、UEが手動モードで動作していたとき、該UEがSOR関連失敗に直面したVPLMNを識別するために再使用されうる。該リストは、SOR失敗が解決されれば、クリアされうる。
【0041】
一実施形態は、正確なSOR情報を受信することにより、SOR失敗を解決することを含む。該SOR情報は、VPLMNに登録することによって受信されうる。UEが手動モードから自動モードにスイッチングするとき、該UEは、第1 VPLMNへの初期登録をトリガすることができる。該UEがSOR情報を受信し、SOR情報が、第1 VPLMN(ここで、第1 VPLMNは、UEが手動モードで登録され、SOR失敗が直面していたPLMNである)から、いかなる失敗もなしにデコーディングされれば、初期登録は、成功していると見なされ、SOR失敗は、解決される。他の実施形態において、SOR情報をリフレッシュするために、初期登録の手続きを使用する代わりに、UEは、PLMN探索を試みることができ、第2 VPLMN、すなわち、高優先順位VPLMNを発見しようと試みることができる。探索の間、該UEは、SOR失敗が検出された第1 VPLMN上にキャンピングする。該UEは、第2 VPLMNを検出した後、第2 VPLMNに登録することができる。PLMN探索は、UEが自動モードにスイッチングするとき、トリガされうる。登録が成功しているので、UEが第2 VPLMNからSOR情報を受信し、受信されたSOR情報がいかなる失敗もなしにデコーディングされれば、SOR失敗は、解決されたと見なされる。
【0042】
一実施形態は、第1 VPLMN及び/または第2 VPLMNに登録した後、SOR情報が受信されているか否かということをチェックすることを含む。登録後、SOR情報が受信されていないのであるならば、フラグは、セットであるまま維持され、かつ/あるいはリストは、SOR失敗が発生したPLMNのエントリで続けて充填される。新たな登録後、SOR情報が受信され、受信されたSOR情報に対して行われた保安チェックが成功しているならば、フラグは、リセットされ、かつ/あるいは第1 VPLMNは、リストから除外されうる。UEが第2 VPLMNに登録し、SOR情報を受信しなかったり、SOR情報に対して行われた保安チェックが失敗したりすれば、第2 VPLMNは、優先順位が低められうる。その後、UEは、利用可能な他の許容されたPLMNを検出するために、PLMN探索を開始することができる。許容されたPLMNに対して探索を試みるシーケンスは、続けられ、SOR情報の受信/デコーディングの結果に基づき、第1 VPLMN及び第2 VPLMNに対して以前に定義された同一アクションセットは、他のPLMNに対して実行されうる。SOR失敗が発生したPLMN以外の許容されたPLMNが発見されなければ、UEは、第1 VPLMN、または他のPLMNのうち、SOR失敗が発生した任意のPLMNに登録し、SOR情報を受信するために、高優先順位VPLMNを検出し、VPLMNに登録するために、PLMN探索を周期的にトリガする。
【0043】
一実施形態は、PLMN探索をトリガする頻度を制御するために、バックオフタイマを初期化することを含む。UEは、バックオフタイマの満了に先立ち、SOR失敗から復旧するために、PLMN探索を開始することができる手続きを防止することができる。
【0044】
本開示における実施形態は、ローミングステアリング(SOR)関連失敗から復旧するための方法及びそのシステムを提供する。本実施形態は、VPLMN上にキャンピングするユーザ装備(UE)が、手動モードまたは自動モードで動作している間、UEが直面したSOR関連失敗から復旧することができるようにすることを含む。今から、図面、さらに詳細には、類似した参照符号がそれらの全体にわたって一貫して対応する特徴部を示す、図1ないし図7を参照すれば、望ましい実施形態が図示されている。
【0045】
ローミングステアリング(SOR)特徴は、HPLMN(home-public land mobile network)が、加入者をして、与えられたロケーションに係わる最も望ましいVPLMNにステアリングさせうることを保証するために、ネットワークオペレータによって使用される。ローミングステアリング(SOR)は、当該ロケーションにおける望ましいVPLMNのリスト、すなわち、SOR情報を、ユーザ装備(UE)(すなわち、ユーザによって使用されているデバイス)に提供し、該UEが望ましいVPLMNのうち一つの上にキャンピングすることによっても完遂される。しかし、該HPLMNは、該UEが現在登録しているか、あるいは登録されているVPLMNを介し、該UEにSOR情報をルーティングする必要がある。
【0046】
しかし、SOR失敗シナリオ、言わば、VPLMN(その上に、UEが現在キャンピングしている)が、UEに望ましいVPLMNのリストを提供しないシナリオ、VPLMN(その上に、UEが現在キャンピングしている)が不正確なコンテンツと共に、該UEに望ましいVPLMNのリストを提供するシナリオなどがあり得る。それは、該UEが、そのVPLMN上にキャンピングを維持することを保証するためにも発生する。最も望ましくない/望ましくないPLMN上にキャンピングすることは、HPLMNに対するさらに高い運用コストにより、HPLMNの収益損失と、さらに高いサービスコストによる加入者の損失とにもつながる。
【0047】
SOR失敗シナリオを解消するために、SOR失敗を検出し、SOR失敗シナリオから復旧するためのさらなる要件は、5世代(5G)通信のための3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:3rd Generation Partnership Project)規格、技術標準(TS)23.122、リリース15で形式化された。定義された要件のうち一部は、VPLMNへの初期登録の間、UEによってSOR関連情報を受信し、ただ、HPLMN-UDM(HPLMN-unified data management)及びUEのみが、SOR関連情報をエンコーディング/デコーディングすることができるように、SOR関連情報の無欠性を保護することを義務化する。それは、UEへの任意の非アクセス階層群(NAS:non-access stratum)メッセージにおいて、VPLMNノードによるSOR情報の任意の不当変更(tampering)/除去をUEが検出することを許容する。SOR関連情報の不在、またはSOR関連情報の不当変更をUEが検出する場合、該UEは、復旧メカニズムを活性化させることができるが、それらメカニズムは、UEが任意の他のPLMNの可用性に対する探索をトリガすることを許容するように定義された。
【0048】
SOR失敗シナリオから復旧するために定義された復旧メカニズムは、UEが手動モードで動作しているとき、SOR失敗に直面すれば、トリガされない。それは、主に手動モードが、ユーザによって選択され、サービスを受信するためのPLMN(オペレータ)を選択する責任がユーザにあるためである。従って、UEは、SOR失敗が検出されても、VPLMNへの登録を続けて維持するであろう。従って、UEが手動モードから自動モードに転換されたとしても、該UEがSOR失敗に直面した同一PLMN上にキャンピングすることを、UEは、続けて維持する。
【0049】
図1は、動作の手動モードにおいて、UEがSOR失敗を無視することによって起こる問題を描くフローチャート(100)である。段階101において、UEは、手動モードで動作している間、VPLMNに登録することを試みる。該UEのユーザサービスアイデンティティモジュール(USIM:user services identity module)は、VPLMNへの登録の間、VPLMNからSOR情報を義務的に受信するように構成される。いったんVPLMNがUEの登録要請を受諾すれば、段階102において、SOR情報が抜け落ちているか、あるいはVPLMNから受信されたSOR情報が不当変更されたという決定がなされたとき、UEは、SOR失敗シナリオ発生を検出する。
【0050】
UEは、SOR情報の無欠性(integrity)が毀損されているか否かということを決定するために、受信されたSOR情報に対する保安チェック(保安検査)を行うことができる。該保安チェックが失敗すれば、該UEは、該SOR情報の無欠性が毀損されたと類推することができる。該SOR情報の未受信、及びSOR情報の不当変更の検出は、SOR失敗シナリオの発生とされる。該UEが手動モードで動作しているので、段階103において、SOR失敗シナリオの発生は、無視される。それは、手動モードにおいては、現在選択されたPLMNをユーザが選択し、従って、SOR失敗が発生したPLMN上にキャンピングすることが続けて維持されるためである。
【0051】
従って、UEが自動モードにスイッチングしても、UEが手動モードで動作していた間に直面したSOR失敗から復旧するために、該UEは、他のVPLMNを検出するように復旧スキャンをトリガしない。段階104において、UEは、SOR失敗が直面していた同一VPLMN上に、その領域における(HPLMNの)1以上の望ましいVPLMNの可用性の可能性にもかかわらず、続けてキャンピングする。
【0052】
図2Aは、本開示で開示されているような実施形態による、UEが第1 VPLMN上にキャンピングし、第1 VPLMNまたは第2 VPLMNのうちいずれか一つから、SOR情報を受信することにより、SOR関連失敗から復旧するように、UEが構成される例示的なシナリオを描く。図2Aに描写されているように、第1 VPLMN上にキャンピングするUEは、手動モードで動作している間、SOR関連失敗を検出する。該UEが自動モードにスイッチングするとき、該UEは、SOR関連失敗を追跡することができ、SOR関連失敗を解決するための復旧手続きを開始することができる。該UEが第1 VPLMNに連結されたまま維持する間、手動モードからスイッチングした後、該UEが自動モードで動作することを始めるとき、該UEは、復旧手続きを開始することができる。該UEが手動モードで動作する間、該UEが第1 VPLMNから真のSOR情報を受信することができれば、復旧手続きは、開示されないのである。該復旧手続きは、該UEが第2 VPLMNを成功裏に検出し、第2 VPLMNに登録することができれば、該UEが、第2 VPLMN(高優先順位VPLMN)からSOR情報を受信することを許容する。該UEが、第1 VPLMNからSOR情報を受信することができないか、あるいは第1 VPLMNから受信されたSOR情報に対して遂行される保安チェックが失敗すれば、該UEは、第2 VPLMNを検出するために、PLMN探索をトリガする。
【0053】
一実施形態において、復旧手続きは、UEが手動モードで動作していたとき、SOR関連失敗が直面していた第1 VPLMNへの初期登録をトリガすることを含む。該初期登録は、該UEが手動モードから自動モードにスイッチングするとき、トリガされる。該初期登録が成功しているならば、SOR関連失敗は、解決されたと見なされる。それは、該UEが第1 VPLMNへの初期登録の間、真のSOR情報を受信してこそ、初期登録が成功していると見なされるためである。
【0054】
一実施形態において、復旧手続きは、UEが手動モードから自動モードにスイッチングするとき、PLMN探索手続きをトリガすることを含む。該PLMN探索の間、該UEが現在キャンピングする第1 VPLMNは、最も望ましくないPLMNと見なされる。UE 200が遊休状態、及び無線リソース制御(RRC:radio resource control)イナクティブ状態のうち一つに移動した後、該PLMN探索は、起こされる。該UEがPLMN探索の間、第2 VPLMNを検出することができ、該第2 VPLMNへの登録の間、真のSOR情報を受信すれば、SOR関連失敗は、解決されるものであると見なされうる。
【0055】
該実施形態における登録手続きは、初期登録手続きまたは移動登録手続きと称される。
【0056】
一実施形態において、復旧手続きは、SOR関連失敗から復旧するために、PLMN探索を周期的にトリガすることを含む。自動モードで動作しているUEが、第2 VPLMNに登録することができず、かつ/あるいは第2 VPLMNへの登録の間、該UEが第2 VPLMNから真のSOR情報を受信することができなければ、周期的トリガリングは、続く。このシナリオにおいて、該UEは、PLMNのうち、SOR失敗が直面していた任意のPLMN(現在の場合の第1 VPLMNまたは第2 VPLMN)上にキャンピングして登録したまま維持し、SOR情報復旧を周期的に試みるであろう。本実施形態は、PLMN探索をトリガする頻度を制御するために、バックオフタイマを初期化することを含む。
【0057】
図2Bは、本開示で開示されているような実施形態による、SOR情報を受信することにより、SOR関連失敗から復旧するように構成されるUE 200の多様なユニットを描く。図2Bに描写されているように、UE 200は、プロセッサ201、通信インターフェース202、メモリ203及びディスプレイ204を含む。UE 200は、第1 VPLMN上にキャンピングすることができる。UE 200のユーザサービスアイデンティティモジュール(USIM)は、第1 VPLMNへの初期登録の間、第1 VPLMNからSOR情報を義務的に受信するように構成される。該SOR情報は、UE 200がHPLMNによって勧誘されるVPLMN上にキャンピングすることを許容する。
【0058】
手動/自動モードで動作しているUE 200がSOR失敗に直面すれば、プロセッサ201は、SOR失敗を解消するために、復旧メカニズムをトリガすることができる。受信されたSOR情報の無欠性は、受信されたSOR情報に対して行われた保安チェックが失敗すれば、毀損されたとも見なされるか、あるいは不当変更されたとも識別される。保安チェックを通過すれば、受信されたSOR情報は、真のSOR情報とも見なされる。プロセッサ201が、保安チェックに基づき、受信されたSOR情報が真であると決定されれば、SOR失敗は、解決されたと見なされる。
【0059】
UE 200がSOR失敗に直面すれば、UE 200が手動モードで動作している場合、復旧メカニズムは、UE 200が手動モードから自動モードにスイッチングするとき、トリガされうる。UE 200が依然として手動モードで動作している間、SOR失敗が解決されれば、プロセッサ201は、SOR関連失敗を解決するために、復旧メカニズムをトリガすることができないのである。UE 200が手動モードで動作していたとき、SOR失敗が発生したとプロセッサ201が決定することができれば、UE 200が第1 VPLMN上のキャンピングを維持する間、UE 200が自動モードにスイッチングした後、復旧メカニズムは、プロセッサ201によってトリガされうる。
【0060】
UE 200が手動モードで動作しているとき、プロセッサ201は、SOR失敗の任意発生を追跡するようにも構成される。一実施形態において、プロセッサ201は、フラグを使用し、SOR失敗の発生を追跡することができる。プロセッサ201は、SOR失敗フラグを「1」または「真」に設定するか、あるいはSOR失敗フラグを「0」または「偽」にリセットすることができる。UE 200がSOR失敗に直面すれば、プロセッサ201は、フラグを設定することができる。プロセッサ201は、SOR失敗が解決されるとき、フラグをリセットすることができる。プロセッサ201は、UE 200が自動モードにスイッチングするとき、フラグのステータス(セット/リセット)をチェックすることができる。フラグがセットされれば、プロセッサ201は、UE 200が手動モードで動作していたとき、SOR失敗が発生したと決定することができる。フラグがリセットされれば、プロセッサ201は、UE 200が手動モードで動作していたとき、SOR失敗が発生していないと決定することができる。
【0061】
一実施形態において、UE 200がSOR失敗に直面したVPLMNのリストをメモリ203に維持することにより、UE 200が手動モードで動作しているとき、プロセッサ201は、SOR失敗の発生を追跡することができる。一実施形態において、プロセッサ201は、「登録がSORによって中断されていたPLMN」のリストを利用し、SOR失敗の発生を追跡することができる。
【0062】
一例において、UE 200が第1 VPLMN上にキャンピングするとき、手動モードで動作している間、SOR失敗に直面する場合、プロセッサ201は、UE 200がキャンピングする第1 VPLMNをリストに充填する。任意時点において、手動モードで動作しているUE 200が第1 VPLMNからSOR情報を受信し、受信されたSOR情報が成功裏にデコーディングされれば、プロセッサ201は、フラグをリセットし、かつ/あるいはリストから第1 VPLMNを除外させることができる。提供されるSOR情報がないという第1 VPLMNからの指示をUEが受信すれば、プロセッサ201は、フラグをリセットし、かつ/あるいはリストから第1 VPLMNを除外させることができる。
【0063】
本開示における実施形態は、ただ1つのVPLMNがリストに充填されていることを考慮して説明される。しかし、該リストに充填されている1を超過するVPLMNがあり得るということは、当該技術分野の当業者に明白でもある。
【0064】
シナリオ(言わば、ユーザが異なるPLMNを選択すること)があり得るが、UE 200が手動モードで動作しているとき、プロセッサ201がPLMN探索をトリガすることができるためである。登録の間、SOR情報が受信される手動モードで動作している間、UE 200が他のVPLMNに成功裏に登録することができ、SOR情報が成功裏にデコーディングされれば、SOR失敗は、解決されたとも見なされる。UE 200は、SOR情報が真であってこそ、SOR情報を成功裏にデコーディングすることができる。受信されたSOR情報に対して実行される保安チェックが成功しているならば、該SOR情報は、真であると決定される。それは、3GPP規格により、UE 200がVPLMNへの初期登録の間、VPLMNからSOR情報を義務的に受信するように構成されるためである。UE 200が登録の間にSOR情報を受信すれば、プロセッサ201は、フラグをリセットし、かつ/あるいはSOR失敗が以前に直面したVPLMNを記憶するのに使用されるリストを除外させることができる。
【0065】
第1 VPLMN上にキャンピングするUE 200が手動モードで動作していたとき、SOR失敗が発生したと見なす。SOR失敗に直面するとき、UE 200は、フラグをセットし、かつ/あるいはリスト上に第1 VPLMNを充填している。UE 200が手動モードで動作していたとき、SOR失敗は、解決されていない。UE 200が自動モードにスイッチングするとき、プロセッサ201は、フラグがセットされ、かつ/あるいは第1 VPLMNがリストに充填されていると決定し、UE 200が手動モードで動作していたとき、SOR失敗が発生したことを類推することができる。
【0066】
一実施形態において、UE 200は、受信されていないか、あるいは不当変更されたSOR情報(それは、UE 200が手動モードで動作していたとき、プロセッサ201によって検出されたこと)を受信するために、第1復旧手続きを開始する。該復旧手続きは、プロセッサ201が第1 VPLMNへの初期登録をトリガすることを許容する。第1 VPLMNへの初期登録が成功していると発見され、SOR情報がいかなるエラーもなしに、成功裏に受信されてデコーディングされれば、SOR失敗は、解決されたとも見なされる。該考慮事項は、UE 200の第1 VPLMNへの初期登録の間、UE 200におけるUSIMが第1 VPLMNからSOR情報を義務的に受信するように構成されるならば、適用可能であろう。
【0067】
UE 200が初期登録の間、第1 VPLMNからSOR情報を受信し、プロセッサ201がSOR情報の無欠性が毀損されていないと決定してこそ、初期登録は、成功しているとも見なされる。その後、プロセッサ201は、フラグをリセットし、かつ/あるいはリストから第1 VPLMNを除外させることができる。
【0068】
一方、UE 200が初期登録の間、第1 VPLMNからSOR情報を受信しないか、あるいは第1 VPLMNから受信されたSOR情報の無欠性が毀損されたとプロセッサ201が決定すれば、SOR失敗は、持続するとも見なされる。フラグは、セットであるまま維持され、かつ/あるいはリストには、第1 VPLMNが続けて充填される。プロセッサ201は、高優先順位VPLMNを検出し、検出されたVPLMNに登録することを試みるために、PLMN探索を周期的にトリガすることができる。
【0069】
USIMが初期登録の間、第1 VPLMNからSOR情報を義務的に受信するように構成されず、SOR情報が初期登録の間に受信されなければ、フラグは、プロセッサ201によってリセットされず、かつ/あるいは第1 VPLMNは、リストに続けて充填されている。UE 200は、高優先順位VPLMNを検出し、検出されたVPLMNに登録することを試みるために、PLMN探索を周期的にトリガすることができる。
【0070】
他の実施形態において、UE 200は、第2復旧メカニズムを開始することができるが、該復旧メカニズムは、UE 200のプロセッサ201がPLMN探索をトリガすることを許容する。該PLMN探索は、UE 200が第1 VPLMN上にキャンピングを維持する間、トリガされる。該PLMN探索は、UE 200が遊休状態に移動し、かつ/あるいはRRCイナクティブ状態にあるようになった後にトリガされる。該PLMN探索の間、UE 200が現在キャンピングする第1 VPLMNは、最も望ましくないVPLMNと見なされる。一般的に、SOR失敗が発生したVPLMNのリストをUE 200が維持する場合、リストにおける全てのVPLMNは、最も低優先順位であると見なされる。本実施形態は、SOR失敗が直面していたVPLMNのリスト内において、VPLMNの優先順位を設定するように構成を選択することを含む。UE 200が第2 VPLMNを成功裏に検出し、第2 VPLMNへの初期登録を成功裏に完了すれば、SOR失敗は、解決されたとも見なされる。
【0071】
USIMは、第2 VPLMNへの初期登録の間、該第2 VPLMNからSOR情報を受信するように構成される。従って、該第2 VPLMNへのUE 200の登録は、UE 200が該第2 VPLMNからSOR情報を受信することができれば、成功しているとも見なされる。該第2 VPLMNへの成功している登録は、UE 200が任意のSOR関連失敗に直面しなかったこと、すなわち、第2 VPLMNがSOR情報をUE 200に提供したことを示すことができる。その後、プロセッサ201は、フラグをリセットし、かつ/あるいはリストから第1 VPLMNを除外させることができる。UE 200がコアネットワークからNASメッセージを介し、SOR情報を受信すれば、プロセッサ201は、フラグをさらにリセットし、かつ/あるいはリストから第1 VPLMNを除外させることができる。一実施形態において、リストにおける全てのVPLMNは、単一VPLMNから除外される代わりに、クリアされうる。
【0072】
一方、UE 200が第2 VPLMNからSOR情報を受信しないか、あるいは第2 VPLMNから受信されたSOR情報の無欠性が不当変更されたとプロセッサ201が決定すれば、SOR失敗は、持続するとも見なされる。無欠性の欠如により、該第2 VPLMNから受信されたSOR情報は、認証されない。UE 200は、SOR失敗が直面されていない異なるVPLMNを見つけるために試みるであろう。フラグは、セットであるまま維持され、かつ/あるいはリストには、第1 VPLMN及び第2 VPLMNの二つとも続けて充填されている。他のPLMNが発見されなければ、UEは、VPLMNのうち、SOR失敗が直面していた任意のVPLMN、すなわち、第1 VPLMN上または第2 VPLMN上に登録されるであろう。プロセッサ201は、SOR失敗が直面していたVPLMN以外の高優先順位VPLMNを検出し、当該VPLMNに登録するために、PLMN探索を周期的にトリガすることができる。UE 200は、初期登録の間、または他のNASメッセージのうち、任意のものを介し、SOR情報を受信することを目標とする。
【0073】
UE 200が自動モードで動作しており、SOR失敗が解決されなければ(フラグがセットされ、かつ/あるいは第1 VPLMNがリストに充填されていれば)、UE 200のプロセッサ201は、PLMN探索を周期的にトリガすることができる。現在瞬間に、UE 200は、第1 VPLMN上にキャンピングすると見なされるが、他のVPLMNに登録することにより、SOR情報を受信する以前の試みが成功していないためである。該PLMN探索は、HPLMNによって特定されているように、さらに高優先順位VPLMNからサービスを獲得するために、周期的にトリガされる。リストに充填されている第1 VPLMN、第2 VPLMN、及び他のVPLMN(手動モードでSOR失敗が直面していた場合である)は、PLMN探索の間、及び選択手続きの間、最低優先順位である(または、最も望ましくない)と見なされる。
【0074】
一実施形態において、UE 200がSOR失敗に直面すれば、現存OPLMNリストにより、UE 200が最も望ましいOPLMN(operator PLMN)上に現在登録されていても、UE 200は、PLMN探索を周期的にトリガすることができる。
【0075】
一実施形態において、UE 200のプロセッサ201は、事前に定義された時区間後に満了しうる第1タイマを(SOR失敗が発生したVPLMN上にUE 200がキャンピングを維持する限り)初期化することができる。いったん、第1タイマが満了すれば、プロセッサ201は、PLMN探索をトリガすることができる。該PLMN探索の間、リストに充填されている(SOR失敗が直面していた)VPLMNは、低優先順位VPLMNであると見なされる。許容されたVPLMN(SOR失敗リストにあるもの以外のもの)が、PLMN探索の間に検出されれば、UE 200は、検出されたVPLMNに登録しようと試みることができる。登録手続きの間、SOR情報が受信されないとプロセッサ201が決定するか、あるいは受信されたSOR情報が不当変更されるならば、該登録は、成功していないと見なされ、プロセッサ201は、第1タイマを改めて開始することができる。第1 VPLMNから受信されたSOR情報が不当変更されていないのであるならば、すなわち、真であるならば、SOR失敗は、解決されたと見なされる。また、第1タイマの満了後、プロセッサ201は、PLMN探索をさらにトリガすることができる。
【0076】
一実施形態において、第2タイマは、PLMN探索の周期性を決定する現存3GPP規格によっても初期化される。該第2タイマは、UE 200がキャンピングする第1 VPLMNが当該ロケーションにおける高優先順位VPLMNでなければ、初期化されうる。一実施形態において、3GPP規格における現存条件が、第2タイマの開始をもたらさないとしても、SOR失敗は、第2タイマを強制開始させるためのトリガとも見なされる。第2タイマが満了するとき、PLMN探索は、トリガされうる。PLMN探索の間、リストにおけるVPLMNは、低優先順位VPLMNと見なされる。第1 VPLMNがHPLMNによって特定された情報に基に、最も望ましくないVPLMNのうち一つであるならば、第2タイマは、プロセッサ201によって強制トリガされうる。SOR失敗が続けて持続すれば、第2タイマは、またプロセッサ201によって周期的に強制トリガされうる。UE 200が、UE 200への初期登録の間、SOR情報を提供するVPLMNに登録することができなければ、SOR失敗は、持続する。プロセッサ201は、第2タイマの満了後、PLMN探索をトリガすることができる。
【0077】
UE 200がSOR失敗から復旧することができるまで、プロセッサ201は、第1タイマまたは第2タイマの開始から満了までに及ぶ時間間隔の周期性でもって、PLMN探索を周期的にトリガすることができる。UE 200は、PLMN探索の間に検出されるVPLMNから、正確なSOR情報を受信することにより、SOR失敗から復旧することができ、該SOR情報は、検出されたVPLMNへの登録の間に受信される。SOR失敗が解決されれば、第1タイマまたは第2タイマのいずれも、プロセッサ201によってトリガされない。
【0078】
UE 200が第1 VPLMN上にキャンピングされて登録される過程の間(UE 200がSOR失敗に直面した場合)、多分において、同一領域において、プロセッサ201は、他の手続きの発生により、PLMN探索をトリガすることができる。該手続きは、SOR関連失敗から復旧し、従って、第1タイマまたは第2タイマの満了に先立ち、プロセッサ201に、PLMN探索をトリガするようにする。そのようなシナリオにおいて、プロセッサ201は、頻繁なPLMN探索をトリガすることを避けることができる。一実施形態において、プロセッサ201は、事前に定義された時区間後に満了するバックオフタイマを初期化することができる。
【0079】
プロセッサ201は、第1タイマまたは第2タイマの満了、またはPLMN探索を開始するための他の現存トリガのうち、任意のトリガのうちいずれか一つにより、PLMN探索を開始するためのトリガがあるか否かということに係わりなく、PLMN探索が、バックオフタイマの満了後にトリガされることを保証するように、バックオフタイマを構成することができる。該バックオフタイマは、PLMN探索が行われた後に開始することができ(SOR情報の不在、またはSOR情報に対する保安チェックの失敗の検出により)、VPLMNに成功裏に登録することができないUE 200は、第1 VPLMN(一般的に、SOR失敗が最初に直面し、まだ解決されていないVPLMN)にさらに登録する。
【0080】
プロセッサ201は、バックオフタイマ満了に先立ち、SOR失敗を解決するために、PLMN探索をトリガする手続きを防止することができる。しかし、プロセッサ201がUE 200のロケーションにおける変化、ネットワークカバレージ状態における変化、新たなネットワークの可用性などを検出すれば、プロセッサ201は、バックオフタイマを停止させることができる。
【0081】
図2Bは、UE 200の例示的なユニットを図示するが、他の実施形態がそれに制限されるものではないということが理解されなければならない。他の実施形態において、UE 200は、さらに少ないか、あるいはさらに多数のユニットを含んでもよい。さらには、UE 200のユニットのラベルまたは名称は、例示目的だけに使用され、本開示の範囲を制限するものではない。1以上のユニットは、UE 200の、同一であるか、あるいは実質的に類似した機能を遂行するために、共に結合されうる。
【0082】
図3は、本開示で開示されているような実施形態による、第2 VPLMNからSOR情報を受信するために、SOR失敗から復旧するための手続き、すなわち、高優先順位第2 VPLMNを検出し、第2 VPLMNに成功裏に登録するために、PLMN探索をトリガする手続き(300)に係わる方法を描くフローチャートである。段階301において、該方法は、手動モードで動作している間、第1 VPLMNに登録することを含む。第1 VPLMNがUE 200の登録要請を受諾すれば、UE 200は、第1 VPLMN上にキャンピングする。段階302において、該方法は、SOR失敗発生を検出することを含む。第1 VPLMNへの登録手続きの間、またはUE 200が第1 VPLMNに登録した後、SOR失敗が発生したということにもなりうる。
【0083】
SOR失敗の例は、(UE 200が初期登録受諾メッセージにおいて、SOR情報を受信するように構成されるとしても)SOR情報が初期登録受諾メッセージにおいて抜けているということを決定することであり、それは、第1 VPLMNから受信されたSOR情報が不当変更されたというなどである。第1 VPLMNから受信されたSOR情報が不当変更されていないのであるならば、すなわち、受信されたSOR情報が真であるならば、SOR失敗は、解決されたと見なされる。
【0084】
段階303において、該方法は、(SOR失敗の発生を追跡すること(記憶すること)を含む。一実施形態において、手動モードで動作しているUE 200は、フラグを使用し、SOR失敗の発生を追跡することができる。SOR失敗フラグは、「1」にセットされるか、あるいは「0」にもリセットされる。UE 200は、SOR失敗と直面するとき、フラグをセットすることができる。UE 200は、SOR失敗が解決されるとき、リセットフラグを「0」にリセットすることができる。UE 200がSOR失敗を検出したならば、フラグは、セットされる。
【0085】
一実施形態において、手動モードで動作しているUE 200は、SOR失敗を、UE 200が直面したVPLMNのリストを維持することにより、SOR失敗の発生を追跡する(記憶する)ことができる。UE 200がSOR失敗を検出したならば、第1 VPLMNは、リスト上に充填して入れられる。一実施形態において、「SORによって登録が中断されていたPLMN」のリストは、SOR失敗の発生を追跡するのに利用されうる。
【0086】
本実施形態がPLMN探索をトリガすれば、UE 200が手動モードで動作している間、他の手続きにより、SOR失敗を解決する可能性があるであろう。UE 200が、PLMN探索の間、高優先順位VPLMNを検出することができ、高優先順位VPLMNに成功裏に登録すれば、手動モードで動作している間、SOR情報は、受信される。
【0087】
段階304において、UE 200は、手動モードから転換され、自動モードで動作することを始める。段階305において、該方法は、UE 200が手動モードで動作しており、SOR失敗がまだ解決されていないとき、SOR失敗が第1 VPLMN上で発生したと決定することを含む。本実施形態は、フラグ及び/またはリストのステータス(セット/リセット)をチェックすることにより、SOR失敗が発生したと決定することを含む。本実施形態は、フラグがセットされ、かつ/あるいは第1 VPLMNがリスト上に充填して入れられると決定することを含む。段階306において、UE 200は、第1 VPLMN上のキャンピングを続けて維持する。
【0088】
段階307において、該方法は、UE 200が遊休状態及びRRCイナクティブ状態で動作しているか否かということを決定することを含む。該UEが遊休状態で動作しており、RRCがイナクティブであると決定されれば、該方法は、段階308において、UE 200が確立された緊急プロトコルデータ単位(PDU:protocol data unit)セッションを確立しているか否かということを決定することを含む。UE 200が遊休状態で動作せず、RRCがアクティブ状態であると決定されれば、UE 200は、第1 VPLMNシーイングにキャンピングを続けて維持する(段階306)。
【0089】
UE 200が緊急PDUセッションを確立したと、段階308で決定されれば、該方法は、段階309において、該緊急PDUセッションが解除されているか否かということを決定することを含む。PDUセッションがアクティブである場合、UE 200は、PDUセッションが解除されているか否かということをチェックするために待ち、続けてチェックする必要がある(段階309)。該PDUセッションが解除されたと、段階309で決定されれば、該方法は、UE 200が、遊休状態及びRRCイナクティブ状態で動作しているか否かということを決定することを含む(段階307)。
【0090】
UE 200が緊急PDUセッションを確立していないと、段階308で決定されるか、あるいはアクティブである緊急PDUセッションがなければ、該方法は、第1 VPLMNが、PLMN探索の間、最低優先順位であると見なし、高優先順位VPLMNである第2 VPLMNを検出するために、PLMN探索を段階310でトリガすることを含む。UE 200は、UE 200が遊休状態で動作しており、RRCがイナクティブ状態にあるまで待つ必要があり、任意の緊急PDUセッションは、確立されれば、PLMN探索手続きをトリガするために、解除される必要がある。
【0091】
PLMN探索は、任意のSOR失敗なしに、第2 VPLMNを検出し、第2 VPLMNに登録することを目標とする。UE 200は、第2 VPLMNに成功裏に登録することができ、SOR失敗がなければ、SOR失敗は、解決されたと見なされる。UE 200が、登録の間、第2 VPLMNからSOR情報を受信し、受信されたVPLMNに対して行われた保安チェックが成功しているならば、該登録は、成功していると見なされる。
【0092】
フローチャート(300)における多様なアクションは、提示された順序で、異なる順序で、または同時に遂行されうる。さらには、一部実施形態において、図3に羅列された一部アクションは、省略されうる。
【0093】
図4A及び図4Bは、本開示で開示されているような実施形態による、SOR失敗から復旧するための他の手続き、すなわち、第2 VPLMNからSOR情報を受信するために、第2 VPLMNを検出し、第2 VPLMNに成功裏に登録するためのPLMN探索をトリガする手続きを描く方法(400)に係わるフローチャートを図示したものである。段階401において、UE 200は、手動モードで動作している間、第1 VPLMNに登録することを試みる。第1 VPLMNがUE 200の登録要請を受諾すれば、UE 200は、第1 VPLMN上にキャンピングする。段階402において、本実施形態は、SOR失敗発生を検出することを含む。該SOR失敗の例は、SOR情報が抜けているということ、第1 VPLMNから受信されたSOR情報が不当変更されたということなどを決定するものである。第1 VPLMNから受信されたSOR情報が不当変更されていないのであるならば、すなわち、真であるならば、SOR失敗は、解決されたと見なされる。
【0094】
段階403において、本実施形態は、SOR失敗の発生を追跡することを含む。一実施形態において、手動モードで動作しているUE 200は、フラグを使用し、SOR失敗の発生を追跡することができる。該SOR失敗フラグは、「1」にセットされるか、あるいは「0」にリセットされうる。UE 200は、SOR失敗に直面するとき、フラグをセットすることができる。UE 200は、SOR失敗が解決されるとき、リセットフラグを「0」にリセットすることができる。UE 200がSOR失敗を検出したならば、フラグは、セットされる。
【0095】
一実施形態において、手動モードで動作しているUE 200は、SOR失敗を、UE 200が直面したVPLMNのリストを維持することにより、SOR失敗の発生を追跡することができる。UE 200がSOR失敗を検出したならば、第1 VPLMNは、リスト上に充填して入れられる。一実施形態において、「SORによって登録が中断されていたPLMN」のリストは、SOR失敗の発生を追跡するのに利用されうる。
【0096】
本実施形態がPLMN探索をトリガすれば、UE 200が手動モードで動作している間、他の手続きにより、SOR失敗を解決する可能性があるであろう。UE 200が、探索の間、他のVPLMNを検出することができ、検出されたVPLMNに成功裏に登録すれば、手動モードで動作している間、SOR情報は、受信される。それは、3GPP規格により、登録が成功していると見なされれば、UE 200が、VPLMNへの登録の間、VPLMNから受信SOR情報を義務的に受信するように構成されるためである。検出されたVPLMNからSOR情報を受信するとき、本実施形態は、受信されたSOR情報に対して保安チェックを行うことを含む。該保安チェックを通過すれば、本実施形態は、フラグをリセットし、かつ/あるいはリストから第1 VPLMNを除外させることを含む。
【0097】
提供されるSOR情報がないという第1 VPLMNからの指示を、UE 200が受信すれば、本実施形態は、フラグをリセットし、かつ/あるいはリストから第1 VPLMNを除外させることができる。UE 200がSOR情報を受信することができなければ、UE 200が手動モードで動作する限り、フラグは、セットに維持され、かつ/あるいは第1 VPLMNは、リストに充填されているまま維持される。
【0098】
段階404において、UE 200は、手動モードから転換され、自動モードで動作することを始める。段階405において、実施形態は、UE 200が手動モードで動作していたとき、発生したSOR失敗が解決されているか否かということを決定することを含む。本実施形態は、そのような未解決のSOR失敗が存在するか否かということを決定するために、リスト及び/またはフラグのステータス(セット/リセット)をチェックすることを含む。該フラグがリセットされ、かつ/あるいは第1 VPLMNがリスト上に充填されていないUE 200が段階406で決定すれば、本実施形態は、未解決のSOR失敗がないと決定する。結果として、復旧メカニズムは、トリガされない。本実施形態は、正常なPLMN選択優先順位により、PLMN選択をトリガすることができる。該フラグがセットされ、かつ/あるいは第1 VPLMNがリスト上に充填して入れられると決定されれば、本実施形態は、段階407において、UE 200が、解決されることが必要な手動モードで動作していたとき、SOR失敗が発生したと決定することを含む。未解決のSOR失敗は、UE 200がSOR情報を受信する必要があるということを示すことができる。
【0099】
検出された未解決の失敗があれば(段階407において)、本実施形態は、復旧メカニズムをトリガすることを含む。段階408において、本実施形態は、UE 200が第1 VPLMN上にキャンピングする間、PLMN探索をトリガすることを含む。フラグがセットされ、かつ/あるいは第1 VPLMNがリスト上に充填されることを、UE 200が検出した直後、該PLMN探索は、トリガされうる。一実施形態において、該PLMN探索は、UE 200が遊休状態またはRRCイナクティブ状態のうちいずれか一つに移動した後、トリガされうる。該トリガリングは、UE 200が遊休モードに移動するまで、あるいはアクティブデータセッションがあれば、延期されうる。該PLMN探索の間、第1 VPLMNは、(第1 VPLMNがリスト上に充填されるので)最も望ましくないVPLMNと見なされる。該PLMN探索は、高優先順位VPLMNでもある第2 VPLMNを検出することと、第2 VPLMNの優先順位が第1 VPLMNの優先順位よりさらに高いものとし、第2 VPLMNに登録することを試みることと、を目標とする。
【0100】
本実施形態は、段階409において、UE 200が第2 VPLMNに成功裏に登録することができるか否かということを決定することを含む。UE 200が登録される間、第2 VPLMNからSOR情報を受信し、受信されたVPLMNに対して行われた保安チェックが成功しているならば、該登録は、成功していると見なされる。該第2 VPLMNへの登録が成功していると決定されれば、段階410において、SOR失敗は、解決されたと見なされる。
【0101】
第2 VPLMNへの登録が成功していないと決定されれば、段階411において、SOR失敗は、持続すると見なされる。UE 200が、登録の間、第2 VPLMNからSOR情報を受信しないか、あるいは第2 VPLMNから受信されたSOR情報の無欠性が毀損されれば、第2 VPLMNへの登録は、成功していないと見なされる。フラグは、セットであるまま維持され、かつ/あるいはリストには、第2 VPLMNが充填され、ここで、第1 VPLMNは、前もって含まれている。本実施形態は、該UEがVPLMNからSOR情報を成功裏に受信してデコーディングすることにより、SOR失敗を解決することができるまで、第1 VPLMNまたは第2 VPLMNのうちいずれか一つに登録しようと試みることを含む。
【0102】
本実施形態は、HPLMNによって特定されているように、他の高優先順位VPLMNを検出するために、PLMN探索を周期的にトリガすることと、検出されたVPLMNに登録することと、を含む。UE 200は、第1 VPLMNまたは第2 VPLMNのうちいずれか一つ上におけるキャンピングを維持する。第1 VPLMN及び第2 VPLMNは、PLMN探索及び選択手続きの間、最低優先順位であると見なされる。
【0103】
段階412において、本実施形態は、タイマ(それは、第1タイマまたは第2タイマでもある)が開始されるか否かということを決定することを含む。該タイマは、PLMNスキャントリガリングを管理するために、3GPP規格によって初期化されうる。本実施形態は、タイマが満了するとき、PLMN探索をトリガすることができる。該タイマは、事前に定義されたとき、区間後に満了するようにも構成される。
【0104】
タイマが初期化されたと決定されれば、本実施形態は、段階413において、該タイマが満了されているか否かということを決定することを含む。該タイマが満了したと決定されれば、本実施形態は、段階414において、PLMN探索をトリガすることを含む。該PLMN探索の間、リストに充填して入れられている第1 VPLMN及び第2 VPLMNは、低優先順位VPLMNと見なされる。該PLMN探索は、高優先順位VPLMNを検出することと、高優先順位VPLMNに登録することと、を目標とする。本実施形態は、高優先順位VPLMNを検出することと、高優先順位VPLMNに登録しようと試みることと、を含む。段階415において、本実施形態は、UE 200が、検出されたVPLMNに成功裏に登録することができるか否かということを決定することを含む。検出された高優先順位VPLMNへの登録が成功しており、SOR情報が任意のデコーディング失敗なしに受信されたと決定されれば、SOR失敗は、解決されたと見なされる(段階410)。UE 200は、登録が成功しているならば、検出されたVPLMNから、正確なSOR情報を受信することにより、SOR失敗から復旧することができる。
【0105】
該登録が成功していないと決定されれば、SOR失敗は、持続すると見なされる(段階411)。該SOR情報は、受信されないか、あるいは受信されたSOR情報の無欠性は、検出された高優先順位VPLMNによって毀損されている。該実施形態は、タイマを改めて開始することを含む(段階412「はい」)。タイマの満了(段階413)後、本実施形態は、PLMN探索をさらにトリガすることを含む(段階414)。
【0106】
タイマが始まっていないと決定されれば(段階412において)、本実施形態は、段階416において、タイマを強制開始させることを含む。その後、本実施形態は、該タイマの満了(段階413)後、PLMN探索をトリガすることを含む(段階414)。
【0107】
本実施形態は、タイマの開始から満了に及ぶ時間間隔の周期性でもって、PLMN探索を周期的に続けてトリガする。UE 200は、PLMN探索の間に検出される高優先順位VPLMN(段階414)から、正確なSOR情報を受信することにより、SOR失敗から解決することができ(段階410)、前記SOR情報は、検出されたVPLMNに登録する間に受信される(段階415「はい」)。
【0108】
本実施形態は、事前に定義された時区間後に満了するバックオフタイマを初期化することにより、頻繁なPLMN探索をトリガすることを避ける。本実施形態は、バックオフタイマの満了に先立ち、SOR失敗を解決するために、他の手続きがPLMN探索をトリガすること、またはタイマの満了後、PLMN探索をトリガすることを防止することができる。本実施形態は、UE 200が、第1 VPLMNまたは第2 VPLMNのうちいずれか一つ上にキャンピングする間、該タイマの満了後、PLMN探索がトリガされることを保証するために、バックオフタイマを構成する。該バックオフタイマは、PLMN探索が遂行された(段階414)後、開始され、VPLMNに成功裏に登録することができないUE 200は、SOR失敗が初めに直面した場合、第1 VPLMNまたは第2 VPLMNにさらに登録する(段階411)。
【0109】
フローチャート(400)における多様なアクションは、提示された順序で、異なる順序で、または同時に遂行されうる。さらには、一部実施形態において、図4に羅列された一部アクションは、省略されうる。
【0110】
図5A及び図5Bは、本開示で開示されているような実施形態による、SOR失敗から復旧するためのさらに他の手続き、すなわち、第1 VPLMNからSOR情報を受信するために、第1 VPLMNへの初期登録をトリガする手続きを描くフローチャート(500)である。段階501において、UE 200は、手動モードで動作している間、第1 VPLMNに登録することを試みる。第1 VPLMNがUE 200の登録要請を受諾すれば、UE 200は、第1 VPLMN上にキャンピングする。
【0111】
段階502において、本実施形態は、SOR失敗発生を検出することを含む。SOR失敗の例は、SOR情報が抜けているということ、第1 VPLMNから受信されたSOR情報が不当変更されたということなどを決定するものである。本実施形態は、第1 VPLMNへの登録の間、第1 VPLMNからのSOR情報の未受信をSOR失敗と見なす。本実施形態は、受信されたSOR情報の無欠性の非保存をSOR失敗と見なす。本実施形態は、受信されたSOR情報の無欠性が毀損されているか否かということを決定するために、保安チェックを行うことを含む。該保安チェックが失敗すれば、受信されたSOR情報は、第1 VPLMNによって不当変更されたと決定されうる。該保安チェックを通過すれば、受信されたSOR情報は、真のSOR情報とも見なされる。真のSOR情報が受信されれば、SOR失敗は、解決されたと見なされる。
【0112】
段階503において、本実施形態は、SOR失敗の発生を追跡することを含む。一実施形態において、手動モードで動作しているUE 200は、フラグを使用し、SOR失敗の発生を追跡することができる。SOR失敗フラグは、「1」にセットされるか、あるいは「0」にリセットされうる。UE 200は、SOR失敗に直面するとき、フラグをセットすることができる。UE 200は、SOR失敗が解決されるとき、該フラグをリセットすることができる。UE 200がSOR失敗を検出したならば、該フラグは、セットされる。
【0113】
一実施形態において、手動モードで動作しているUE 200は、UE 200が直面したVPLMNのリストを維持することにより、SOR失敗の発生を追跡することができる。UE 200がSOR失敗を検出したならば、第1 VPLMNは、リスト上に充填して入れられる。一実施形態において、「SORによって登録が中断されていたPLMN」のリストは、SOR失敗の発生を追跡するのに利用されうる。
【0114】
本実施形態がPLMN探索をトリガすれば、UE 200が手動モードで動作している間、他の手続きにより、SOR失敗を解決する可能性があるであろう。UE 200が、探索の間、他のVPLMNを検出することができ、検出されたVPLMNに成功裏に登録すれば、手動モードで動作している間、SOR情報は、受信される。それは、3GPP規格により、登録が成功していると見なされれば、UE 200が、VPLMNへの登録の間、VPLMNから受信SOR情報を義務的に受信するように構成されるためである。検出されたVPLMNから、SOR情報を受信するとき、本実施形態は、受信されたSOR情報に対して保安チェックを行うことを含む。保安チェックを通過すれば、本実施形態は、フラグをリセットし、かつ/あるいはリストから第1 VPLMNを除外させることを含む。SOR失敗は、解決されたと見なされる。
【0115】
提供されるSOR情報がないという第1 VPLMNからの指示を、UE 200が受信すれば、本実施形態は、フラグをリセットし、かつ/あるいはリストから第1 VPLMNを除外させることができる。UE 200がSOR情報を受信することができなければ、UE 200が手動モードで動作する限り、フラグは、セットに維持され、かつ/あるいは第1 VPLMNは、リスト上に充填されているまま維持される。
【0116】
段階504において、UE 200は、手動モードから転換され、自動モードで動作することを始める。段階505において、本実施形態は、UE 200が手動モードで動作していたとき、発生したSOR失敗が解決されているか否かということを決定することを含む。本実施形態は、そのような未解決のSOR失敗が存在するか否かということを決定するために、リスト及び/またはフラグのステータス(セット/リセット)をチェックすることを含む。該フラグがリセットされ、かつ/あるいは第1 VPLMNがリスト上に充填されていないUE 200が、段階506で決定すれば、本実施形態は、未解決のSOR失敗がないと決定する。結果として、復旧メカニズムは、トリガされない。本実施形態は、正常なPLMN選択優先順位により、PLMN選択をトリガすることができる。該フラグがセットされ、かつ/あるいは第1 VPLMNがリスト上に充填して入れられると決定されれば、本実施形態は、段階507において、UE 200が解決されることが必要な手動モードで動作していたとき、SOR失敗が発生したと決定することを含む。未解決のSOR失敗は、UE 200がSOR情報を受信する必要があるということを示すことができる。
【0117】
検出された未解決の失敗があれば(段階507において)、本実施形態は、復旧メカニズムをトリガすることを含む。段階508において、本実施形態は、第1 VPLMNへの初期登録をトリガすることを含む。本実施形態は、段階509において、初期登録が成功している認知であるか否かということを決定することを含む。UE 200が、初期登録の間、第1 VPLMNからSOR情報を受信し、受信されたSOR情報が成功裏にデコーディングされれば、該初期登録は、成功していると見なされる。第1 VPLMNへの初期登録が成功していると決定されれば、段階510において、SOR失敗は、解決されたと見なされる。その後、本実施形態は、フラグをリセットし、かつ/あるいはリストから第1 VPLMNを除外させることができる。
【0118】
第1 VPLMNへの初期登録が成功していないと決定されれば、段階511において、SOR失敗は、持続すると見なされる。成功していない登録は、UE 200が、初期登録の間、第1 VPLMNからSOR情報を受信していないか、あるいは第1 VPLMNから受信されたSOR情報の無欠性が毀損されたということを示す。フラグは、セットであるまま維持され、かつ/あるいはリストには、第1 VPLMNが続けて充填されているであろう。
【0119】
本実施形態は、HPLMNによって特定されているように、高優先順位VPLMNを検出し、検出されたVPLMNに登録するために、PLMN探索を周期的にトリガすることを含む。UE 200は、第1 VPLMN上にキャンピングを維持するが、他のVPLMNに登録することにより、SOR情報を受信するための以前の試みが成功していないからである。リストに充填されている第1 VPLMNは、(UE 200が手動モードで動作したとき、SOR失敗が直面していた場合)PLMN探索及び選択の手続きの間、最低優先順位(または、最も望ましくないもの)になったと見なされる。
【0120】
段階512において、本実施形態は、タイマ(それは、第1タイマまたは第2タイマでもある)が開始されているか否かということを決定することを含む。該タイマは、PLMNスキャントリガリングを管理するために、3GPP規格によって初期化されうる。本実施形態は、タイマが満了するとき、PLMN探索をトリガすることができる。該タイマは、事前に定義された時区間後に満了するようにも構成される。
【0121】
タイマが初期化されたと決定されれば、本実施形態は、段階513において、タイマが満了されているか否かということを決定することを含む。該タイマが満了したと決定されれば、本実施形態は、段階514において、PLMN探索をトリガすることを含む。該PLMN探索の間、第1 VPLMNと、リストに充填して入れられるVPLMNは、低優先順位VPLMNと見なされる。該PLMN探索は、高優先順位VPLMNを検出することと、高優先順位VPLMNに登録することと、を目標とする。本実施形態は、高優先順位VPLMNを検出することと、高優先順位VPLMNへの登録を試みることと、を含む。段階515において、本実施形態は、UE 200が検出されたVPLMNに成功裏に登録することができるか否かということを決定することを含む。該登録が成功していると決定されれば、SOR失敗は、解決されたと見なされる(段階510)。UE 200は、登録が成功しているならば、検出されたVPLMNから、正確なSOR情報を受信することにより、SOR失敗から復旧することができる。
【0122】
該登録が成功していないと決定されれば、SOR失敗は、持続すると見なされる(段階511)。SOR情報は、受信されないか、あるいは受信されたSOR情報は、不当変更されている。本実施形態は、タイマを改めて開始することを含む(段階512「はい」)。タイマの満了(段階513)後、実施形態は、PLMN探索をさらにトリガすること(段階514)を含む。
【0123】
タイマが始まっていないと決定されれば(段階512において)、本実施形態は、段階516において、タイマを強制開始させることを含む。その後、本実施形態は、タイマの満了(段階513)後、PLMN探索をトリガすることを含む(段階514)。
【0124】
本実施形態は、タイマの開始から満了に及ぶ時間間隔の周期性でもって、PLMN探索を周期的に続けてトリガする。UE 200は、PLMN探索の間に検出される高優先順位VPLMN(段階514)から、正確なSOR情報を受信することにより、SOR失敗から解決することができ(段階510)、前記SOR情報は、検出されたVPLMNに登録する間に受信される(段階515「はい」)。
【0125】
本開示の実施形態は、事前に定義された時区間後に満了するバックオフタイマを初期化することにより、頻繁なPLMN探索をトリガすることを避ける。本実施形態は、バックオフタイマの満了に先立ち、SOR失敗を解決するために、他の手続きがPLMN探索をトリガすること、またはタイマの満了後にPLMN探索をトリガすることを防止することができる。本実施形態は、UE 200が第1 VPLMN上にキャンピングする間、タイマの満了後、PLMN探索がトリガされることを保証するために、該バックオフタイマを構成する。該バックオフタイマは、PLMN探索が行われた(段階514)後、開始され、VPLMNに成功裏に登録することができないUE 200は、(SOR失敗が初めに直面した場合)第1 VPLMNにさらに登録する。
【0126】
フローチャート(500)における多様なアクションは、提示された順序で、異なる順序で、または同時に遂行されうる。さらには、一部実施形態において、図5に羅列された一部アクションは、省略されうる。
【0127】
本明細書で開示される実施形態は、少なくとも1つのハードウェアデバイス上で実行され、ネットワーク管理機能を遂行し、ネットワークエレメントを制御する少なくとも1つのソフトウェアプログラムを介しても具現される。図2Bに図示されたネットワークエレメントは、ハードウェアデバイス、またはハードウェアデバイス及びソフトウェアモジュールの組み合わせのうち少なくとも一つでもあるブロックを含む。
【0128】
本開示で開示された実施形態は、SOR情報を受信することにより、SOR関連失敗から復旧するための方法及びそのシステムについて説明する。従って、保護の範囲は、そのようなプログラムに拡張され、メッセージを有するコンピュータで読み取り可能な手段以外にも、そのようなコンピュータで読み取り可能な保存手段は、プログラムが、サーバ上、モバイルデバイス上、または任意の適するプログラム可能デバイス上で実行されるとき、方法の1以上の段階の具現のためのプログラムコード手段を含むということが理解される。該方法は、例えば、超高速集積回路ハードウェアディスクリプション言語(VHDL:very high speed integrated circuit hardware description language)、他のプログラミング言語によって作成されたり、あるいは少なくとも1つのハードウェアデバイス上で実行されている1以上のVHDL、または多くのソフトウェアモジュールによって具現されるソフトウェアプログラムを介し、あるいはそのようなプログラムと共に、望ましい実施形態に具現されたりもする。該ハードウェアデバイスは、プログラミングされうる任意種類の携帯デバイスでもある。例えば、該デバイスは、例えば、ASICのようなハードウェア手段、またはハードウェア及びソフトウェアの組み合わせ手段、例えば、ASIC及びFPGA、または少なくとも1つのマイクロプロセッサと、ソフトウェアモジュールが内部に位置される少なくとも1つのメモリとでもある手段をさらに含んでもよい。本開示で説明される方法実施形態は、部分的には、ハードウェアにより、部分的には、ソフトウェアによっても具現される。代案として、本開示は、異なるハードウェアデバイス上、例えば、複数のCPUを使用しても具現される。
【0129】
図6は、本開示の実施形態によるエンティティのブロック図を例示する。
【0130】
エンティティ600は、コアネットワーク(core network)のネットワーク機能(network function)に対応しうる。例えば、エンティティ600は、アクセス及び移動性管理機能(AMF:access and mobility management function)でもある。また、エンティティ600は、ネットワーク、PLMN、VPLMNまたはHPLMNのノードに対応しうる。また、エンティティ600は、基地局でもある。ただし、エンティティ600は、前述の例に制限されるものではない。
【0131】
図6を参照すれば、エンティティ600は、プロセッサ610、トランシーバ620及びメモリ630を含んでもよい。しかし、例示された構成要素のいずれも、必須であるというものではない。エンティティ600は、図6に例示された構成要素よりさらに多いか、あるいはさらに少ない構成要素によっても具現される。さらには、プロセッサ610、トランシーバ620及びメモリ630は、他の実施形態により、単一チップとしても具現される。
【0132】
前述の構成要素について、さらに詳細に説明される。
【0133】
プロセッサ610は、提案された機能、プロセス及び/または方法を制御する1以上のプロセッサ、または他のプロセッシングデバイスを含んでもよい。エンティティ600の動作は、プロセッサ610によっても具現される。
【0134】
トランシーバ620は、送信される信号をアップコンバーティングして増幅するRF送信器と、受信された信号の周波数をダウンコンバーティングするRF受信器と、を含んでもよい。しかし、他の実施形態によれば、トランシーバ620は、構成要素で図示されたところよりもさらに多いか、あるいはさらに少ない構成要素によっても具現される。
【0135】
トランシーバ620は、プロセッサ610に連結され、かつ/あるいは信号を送信及び/または受信することができる。該信号は、制御情報とデータとを含んでもよい。また、トランシーバ620は、信号を、無線チャネルを介して受信し、信号をプロセッサ610に出力することができる。トランシーバ620は、プロセッサ610から出力された信号を、無線チャネルを介して送信することができる。
【0136】
メモリ630は、エンティティ600によって獲得された信号に含まれた制御情報またはデータを保存することができる。メモリ630は、プロセッサ610に連結され、提案された機能、プロセス及び/または方法のための少なくとも1つの命令、プロトコルまたはパラメータを保存することができる。メモリ630は、ROM(read-only memory)及び/またはRAM(random access memory)及び/またはハードディスク及び/またはCD-ROM及び/またはDVD及び/または他保存デバイスを含んでもよい。
【0137】
例示的な実施形態において、エンティティ600は、登録受諾メッセージをUEに伝送することができる。
【0138】
図7は、本開示物の実施形態による端末(UE)を図示する。
【0139】
図7を参照すれば、端末700(または、ユーザ装備)は、プロセッサ710、トランシーバ720及びメモリ730を含んでもよい。しかし、例示された構成要素がいずれも必須であるものではない。端末700は、図7に例示されたところよりさらに多いか、あるいはさらに少ないコンポーネントによっても具現される。さらには、プロセッサ710、トランシーバ720及びメモリ730は、他の実施形態によって単一チップとしても具現される。
【0140】
前述の構成要素について、さらに詳細に説明される。
【0141】
プロセッサ710は、提案された機能、プロセス及び/または方法を制御する1以上のプロセッサ、または他のプロセッシングデバイスを含んでもよい。端末700の動作は、プロセッサ710によっても具現される。
【0142】
トランシーバ720は、送信される信号をアップコンバーティングして増幅するRF送信器と、受信された信号の周波数をダウンコンバーティングするRF受信器と、を含んでもよい。しかし、他の実施形態によれば、トランシーバ720は、構成要素で図示されたところよりさらに多いか、あるいはさらに少ない構成要素によっても具現される。
【0143】
トランシーバ720は、プロセッサ710に連結され、かつ/あるいは信号を送信及び/または受信することができる。該信号は、制御情報とデータとを含んでもよい。また、トランシーバ720は、信号を、無線チャネルを介して受信し、信号をプロセッサ710に出力することができる。トランシーバ720は、プロセッサ710から出力された信号を、無線チャネルを介して送信することができる。
【0144】
メモリ730は、端末700によって獲得された信号に含まれた制御情報またはデータを保存することができる。メモリ730は、プロセッサ710に連結され、提案された機能、プロセス及び/または方法のための少なくとも1つの命令、プロトコルまたはパラメータを保存することができる。メモリ730は、ROM及び/またはRAM及び/またはハードディスク及び/またはCD-ROM及び/またはDVD及び/または他保存デバイスを含んでもよい。
【0145】
例示的な実施形態において、プロセッサ710は、第1 VPLMNに登録する間、または前記第1 VPLMNに登録した後、ローミングステアリング(SOR)失敗を検出するようにも構成され、端末は手動モードで動作することができる。また、プロセッサ710は、SOR失敗が発生したという決定に基づき、前記手動モードを自動モードに転換し、第1 VPLMNより高優先順位である第2 VPLMNにおいてサービスを獲得するためのPLMN選択手続きを遂行するようにも構成される。
【0146】
一実施形態において、第1 VPLMNがSOR失敗が発生したPLMNである場合、第1 VPLMNは、PLMN選択手続き遂行時、最も低優先順位とも考慮される。
【0147】
例示的な実施形態において、端末700は、手動モードを自動モードに転換するとき、SOR失敗が発生した第1 VPLMNに依然として登録されてもいる。
【0148】
一実施形態において、端末700が設立された非常PDUセッションを有している場合、PLMN選択手続きは、非常PDUセッションが解除された後に遂行されうる。
【0149】
例示的な実施形態において、プロセッサ710は、第1 VPLMNに登録する間、SOR情報を含む登録受諾メッセージを、第1 VPLMNから受信するようにも構成される。
【0150】
例示的な実施形態において、SOR失敗は、登録受諾メッセージに基づいても検出される。
【0151】
一実施形態において、登録受諾メッセージにおいて、SOR情報が抜けている場合、または第1 VPLMNに登録する間、SOR情報の保安検査(security check)に失敗した場合、SOR失敗が発生すると判断することができる。
【0152】
例示的な実施形態において、プロセッサ710は、PLMN選択手続きを遂行する前、遊休モードまたはRRCイナクティブモードで動作するようにも構成される。
【0153】
特定実施形態の前述の説明は、他者が、現在の知識を適用することにより、一般的な概念から外れることなしに、そのような特定実施形態を多様な応用のために容易に修正及び/または適応させることができる本明細書における実施形態の一般的な性質を十分に示し、従って、そのような改造及び修正は、開示された実施形態の同等物の意味内及び範囲内として理解されなければならず、理解されるように意図される。本明細書で採用される語法または用語は、説明の目的のためのものであり、制限するものではないということが理解されなければならない。従って、本明細書における実施形態が、望ましい実施形態の側面で説明されたが、関連技術分野の当業者であるならば、本明細書における実施形態が、本願で説明されるような実施形態の範囲内において、修正して実施されうるということが認識されるであろう。
【0154】
本開示が多様な実施例によって説明されたが、多様な変更及び修正が当業者に提案されうる。本開示は、特許請求の範囲内にある変更及び修正を含むと意図される。
【符号の説明】
【0155】
200 ユーザ装備
201 プロセッサ
202 通信インターフェース
203 メモリ
204 ディスプレイ
610 プロセッサ
620 トランシーバ
630 メモリ
710 プロセッサ
720 トランシーバ
730 メモリ
図1
図2A
図2B
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図6
図7