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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-19
(45)【発行日】2024-12-27
(54)【発明の名称】ゲーム装置の周辺装置
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/98 20140101AFI20241220BHJP
【FI】
A63F13/98
【請求項の数】 21
(21)【出願番号】P 2023125161
(22)【出願日】2023-07-31
【審査請求日】2024-01-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000135748
【氏名又は名称】株式会社バンダイ
(72)【発明者】
【氏名】大牟禮 佑基
(72)【発明者】
【氏名】椎名 恵
【審査官】柳 重幸
(56)【参考文献】
【文献】特開平04-184490(JP,A)
【文献】特開2007-307284(JP,A)
【文献】特開2010-000257(JP,A)
【文献】特開2018-110680(JP,A)
【文献】特開2020-110594(JP,A)
【文献】登録実用新案第3152918(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2013/0109476(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00-13/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲーム装置の少なくとも一部を装着する装着部と、
前記装着部が設けられている本体部と、を備えるゲーム装置の周辺装置であって
前記装着部は、
記周辺装置の使用状態においては、前記本体部の外周面よりも窪むように構成された凹部内に収容され、
前記本体部から離間する方向に移動することで当該装着部の少なくとも一部が前記凹部外に位置するように構成され、
前記ゲーム装置の少なくとも一部を前記装着部に対してスライド移動させて係止可能なレール状保持部を備えている、
ゲーム装置の周辺装置。
【請求項2】
請求項1に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
前記装着部は、前記本体部の外周面よりも内側の収容位置と、前記収容位置よりも外表面寄りで前記ゲーム装置の少なくとも一部の取付けを可能とする取付け可能位置、との間を移動する、ゲーム装置の周辺装置。
【請求項3】
請求項2に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
前記装着部は、前記レール状保持部の長手方向の少なくとも一端側を前記取付け可能位置に移動して前記ゲーム装置の少なくとも一部の装着を可能にする、ゲーム装置の周辺装置。
【請求項4】
請求項3に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
前記レール状保持部は、その少なくともレール先端部が他の部分よりも高い剛性に構成されている、ゲーム装置の周辺装置。
【請求項5】
請求項4に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
前記レール先端部は、金属にて構成されている、ゲーム装置の周辺装置。
【請求項6】
請求項2~5の何れか一項に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
前記装着部は、その長手方向の他端側に設けられた支軸を支点にして回動可能に設けられている、ゲーム装置の周辺装置。
【請求項7】
請求項6に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
前記装着部は、前記他端側とは反対側の先端部が前記取付け可能位置の方向に回動するように付勢部材にて付勢されている、ゲーム装置の周辺装置。
【請求項8】
請求項7に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
前記装着部は、前記本体部の径方向に沿って設けられたガイド部により前記径方向にスライド可能に保持され且つ回動限界が規制されている、ゲーム装置の周辺装置。
【請求項9】
請求項8に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
前記装着部には、前記付勢部材の付勢力に抗して前記収容位置に係止する係止部材が設けられている、ゲーム装置の周辺装置。
【請求項10】
請求項9に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
前記係止部材による前記装着部の係止状態を解除する解除操作部が前記本体部の外周側から操作可能な位置に設けられている、ゲーム装置の周辺装置。
【請求項11】
請求項2~5の何れか一項に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
前記装着部の前記取付け可能位置への移動に応じて、前記装着部と前記本体部との間の空間に配置されるように移動する移動体を備える、ゲーム装置の周辺装置。
【請求項12】
請求項2~5の何れか一項に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
前記装着部は、装着されている前記ゲーム装置の少なくとも一部の移動を規制する移動規制部を備えている、ゲーム装置の周辺装置。
【請求項13】
請求項12に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
前記移動規制部は、前記装着部の前記取付け可能位置においては当該装着部の移動を規制しない、ゲーム装置の周辺装置。
【請求項14】
請求項2~5の何れか一項に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
前記凹部の周壁には、前記装着部が前記取付け可能位置に移動したときに、前記ゲーム装置の少なくとも一部の装着向きの延長線に沿って延在する延在面が設けられている、ゲーム装置の周辺装置。
【請求項15】
請求項14に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
前記ゲーム装置の少なくとも一部には、表面から突出した操作子が設けられ、
前記収容位置に前記ゲーム装置の少なくとも一部が装着された状態において、前記操作子の近傍の前記周壁は、前記操作子の突出高さよりも高く突出している、ゲーム装置の周辺装置。
【請求項16】
請求項15に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
前記周壁は、前記装着部を挟んで前記本体部の両側に左右対称に設けられている、ゲーム装置の周辺装置。
【請求項17】
請求項14に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
前記ゲーム装置の少なくとも一部は、その長手方向の端面側から突出する端面側操作子を備え、
前記収容位置に前記ゲーム装置の少なくとも一部が装着された状態において、前記端面側操作子と前記周壁との間には前記端面側操作子の操作が可能な隙間が形成されている、ゲーム装置の周辺装置。
【請求項18】
請求項1~5の何れか一項に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
前記本体部は、太鼓を叩くバチを模している、ゲーム装置の周辺装置。
【請求項19】
請求項18に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
前記ゲーム装置の少なくとも一部は、前記本体部に装着された状態において、前記本体部の一部と合わせて前記バチの握り部を構成するように前記本体部の円周方向の仮想外面から突出している、ゲーム装置の周辺装置。
【請求項20】
請求項1~5の何れか一項に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
前記装着部に装着されるのは、前記ゲーム装置の操作装置である、ゲーム装置の周辺装置。
【請求項21】
請求項20に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
前記操作装置は、前記ゲーム装置に着脱可能である、ゲーム装置の周辺装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲーム装置の周辺装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、専用のゲームコントローラを用いずに家庭用ゲーム装置に付属するゲームコントローラを用いて、遊ぶことのできるゲーム機の周辺装置がある。例えば、特許文献1においては、加速度センサ及び当該加速センサ部で検出した加速度の情報をゲーム装置本体に送信する通信部を搭載したゲームコントローラを着脱自在に収容する収容部と、打撃操作時に被打撃物と当接する当接部と、が一体的に構成され、プレーヤは、ゲームコントローラを収容した収容部を覆うように把持して当接部を被打撃物に当接させて打楽器の演奏スティックを操作するように打撃操作を行うことが可能な、ゲームコントローラケースの構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2010-257号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1においては、家庭用ゲーム装置のコントローラなどの操作装置を装着することで、他のゲーム機として楽しむゲーム機器を提供している。この種のゲーム機器においては、これまで以上にゲーム機の一部の操作装置を利用し、その取付け・取り外しが容易にでき、老若男女問わずに簡単に操作ができ興趣性の高いゲーム機の周辺装置が求められている。
【0005】
本発明は、家庭用のゲーム機の操作装置などの取付け・取り外し性に優れ且つ操作性に優れた興趣性の高いゲーム機の周辺装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るゲーム機の周辺装置は、
ゲーム機の少なくとも一部を装着する装着部と、
前記装着部が設けられている本体部と、を備え、
前記装着部は、前記本体部に対して移動可能に構成されている、ものである。
また、本発明に係るゲーム機の周辺装置は、
ゲーム機の少なくとも一部を装着する装着部と、
前記装着部が設けられている本体部と、を備え、
前記装着部は、
前記本体部から離間する方向に移動することで当該装着部の少なくとも一部が前記凹部外に位置するように構成され、
前記周辺装置の使用状態においては、前記本体部の外周面よりも窪むように構成された凹部内に収容され、
前記ゲーム機の少なくとも一部を前記装着部に対してスライド移動させて係止可能なレール状保持部を備えている。
また、本発明に係るゲーム装置の周辺装置は、
ゲーム装置の少なくとも一部を装着する装着部と、
前記装着部が設けられている本体部と、を備えるゲーム装置の周辺装置であって、
前記装着部は、
前記周辺装置の使用状態においては、前記本体部の外周面よりも窪むように構成された凹部内に収容され、
前記本体部から離間する方向に移動することで当該装着部の少なくとも一部が前記凹部外に位置するように構成され、
前記ゲーム装置の少なくとも一部を前記装着部に対してスライド移動させて係止可能なレール状保持部を備えている。
【0007】
本発明の一態様のゲーム機の周辺装置は、
前記装着部は、前記装着部に前記ゲーム機の少なくとも一部を装着するときの装着方向とは異なる方向に移動可能である、ものである。
【0008】
本発明の一態様のゲーム機の周辺装置は、
前記装着部は、前記本体部から離間する方向に移動可能である、ものである。
【0009】
本発明の一態様のゲーム機の周辺装置は、
前記装着部は、前記周辺装置の使用状態においては、前記本体部の外周面よりも窪むように構成された凹部内に収容される、ものである。
【0010】
本発明の一態様のゲーム機の周辺装置は、
前記装着部は、当該装着部の少なくとも一部が前記凹部外に位置するように移動可能である、ものである。
【0011】
本発明の一態様のゲーム機の周辺装置は、
前記装着部は、前記ゲーム機の少なくとも一部を前記装着部に対してスライド移動させて係止可能なレール状保持部を備えている、ものである。
【0012】
本発明の一態様のゲーム機の周辺装置は、
前記装着部は、前記本体部の外周面よりも内側の収容位置と、前記収容位置よりも外表面寄りで前記ゲーム機の少なくとも一部の取付けを可能とする取付け可能位置、との間を移動する、ものである。
【0013】
本発明の一態様のゲーム機の周辺装置は、
前記装着部は、前記レール状保持部の長手方向の少なくとも一端側を前記取付け可能位置に移動して前記ゲーム機の少なくとも一部の装着を可能にする、ものである。
【0014】
本発明の一態様のゲーム機の周辺装置は、
前記レール状保持部は、その少なくともレール先端部が他の部分よりも高い剛性に構成されている、ものである。
【0015】
本発明の一態様のゲーム機の周辺装置は、
前記レール先端部は、金属にて構成されている、ものである。
【0016】
本発明の一態様のゲーム機の周辺装置は、
前記装着部は、その長手方向の他端側に設けられた支軸を支点にして回動可能に設けられている、ものである。
【0017】
本発明の一態様のゲーム機の周辺装置は、
前記装着部は、前記他端側とは反対側の先端部が前記取付け可能位置の方向に回動するように付勢部材にて付勢されている、ものである。
【0018】
本発明の一態様のゲーム機の周辺装置は、
前記装着部は、前記本体部の径方向に沿って設けられたガイド部により前記径方向にスライド可能に保持され且つ回動限界が規制されている、ものである。
【0019】
本発明の一態様のゲーム機の周辺装置は、
前記装着部には、前記付勢部材の付勢力に抗して前記収容位置に係止する係止部材が設けられている、ものである。
【0020】
本発明の一態様のゲーム機の周辺装置は、
前記係止部材による前記装着部の係止状態を解除する解除操作部が前記本体部の外周側から操作可能な位置に設けられている、ものである。
【0021】
本発明の一態様のゲーム機の周辺装置は、
前記装着部の前記取付け可能位置への移動に応じて、前記装着部と前記本体部との間の空間に配置されるように移動する移動体を備える、ものである。
【0022】
本発明の一態様のゲーム機の周辺装置は、
前記装着部は、装着されている前記ゲーム機の少なくとも一部の移動を規制する移動規制部を備えている、ものである。
【0023】
本発明の一態様のゲーム機の周辺装置は、
前記移動規制部は、前記装着部の前記取付け可能位置においては当該装着部の移動を規制しない、ものである。
【0024】
本発明の一態様のゲーム機の周辺装置は、
前記凹部の周壁には、前記装着部が前記取付け可能位置に移動したときに、前記ゲーム機の少なくとも一部の装着向きの延長線に沿って延在する延在面が設けられている、ものである。
【0025】
本発明の一態様のゲーム機の周辺装置は、
前記ゲーム機の少なくとも一部には、表面から突出した操作子が設けられ、
前記収容位置に前記ゲーム機の少なくとも一部が装着された状態において、前記操作子の近傍の前記周壁は、前記操作子の突出高さよりも高く突出している、ものである。
【0026】
本発明の一態様のゲーム機の周辺装置は、
前記周壁は、前記装着部を挟んで前記本体部の両側に左右対称に設けられている、ものである。
【0027】
本発明の一態様のゲーム機の周辺装置は、
前記ゲーム機の少なくとも一部は、その長手方向の端面側から突出する端面側操作子を備え、
前記収容位置に前記ゲーム機の少なくとも一部が装着された状態において、前記端面側操作子と前記周壁との間には前記端面側操作子の操作が可能な隙間が形成されている、ものである。
【0028】
本発明の一態様のゲーム機の周辺装置は、
前記本体部は、前記本体部の重さを変更可能な錘を着脱可能に構成されている、ものである。
【0029】
本発明の一態様のゲーム機の周辺装置は、
前記錘は、複数装着可能である、ものである。
【0030】
本発明の一態様のゲーム機の周辺装置は、
前記錘は、キャラクタを模している、ものである。
【0031】
本発明の一態様のゲーム機の周辺装置は、
前記本体部には、前記本体部の短手方向に移動可能な可動錘が設けられている、ものである。
【0032】
本発明の一態様のゲーム機の周辺装置は、
前記可動錘は、前記本体部の先端側に設けられている、ものである。
【0033】
本発明の一態様のゲーム機の周辺装置は、
前記本体部は、太鼓を叩くバチを模している、ものである。
【0034】
本発明の一態様のゲーム機の周辺装置は、
前記ゲーム機の少なくとも一部は、前記本体部に装着された状態において、前記本体部の一部と合わせて前記バチの握り部を構成するように前記本体部の円周方向の仮想外面から突出している、ものである。
【0035】
本発明の一態様のゲーム機の周辺装置は、
前記装着部に装着されるのは、前記ゲーム機の操作装置である、ものである。
【0036】
本発明の一態様のゲーム機の周辺装置は、
前記操作装置は、前記ゲーム機に着脱可能である、ものである。
【発明の効果】
【0037】
本発明によれば、家庭用のゲーム機の操作装置などの取付け・取り外し性能に優れ且つ操作性に優れた興趣性の高いゲーム機の周辺装置を提供することを目的とする。
【図面の簡単な説明】
【0038】
図1】本発明の一態様のゲーム機の周辺装置において、ゲーム機の操作装置を本体部から取り外した状態を示す斜視図である。
図2図1に示したゲーム機の周辺装置の使用状態の一例を示す斜視図である。
図3】ゲーム機の操作装置の装着直前の状態を示す拡大斜視図である。
図4】ゲーム機の操作装置が取り付けられた状態の拡大斜視図である。
図5】本体部の分解説明図であって、凹部を分解断面図にて示し、装着部を分解斜視図にて示分解説明図である。
図6図1のA-A線に沿った部分の断面図である。
図7】ゲーム機の操作装置が収容位置に収容された状態の断面図である。
図8】解除操作部の取り付け構造を示す斜視図である。
図9】ゲーム機の操作装置の装着状態を示す拡大斜視図である。
図10図9におけるB-B線に沿った部分の断面図である。
図11】ゲーム機の操作装置の装着開始時の側面図である。
図12】ゲーム機の操作装置の装着途中の側面図である。
図13図12に示す状態からゲーム機の操作装置を収容位置に押し込む操作途中の断面図である。
図14】ゲーム機の操作装置の装着完了状態を示す側面図である。
図15】本体部において、錘及び可動錘を収容する部分の断面図である。
図16】錘を収容する部分の蓋を開けた状態の斜視図である。
図17】錘を収容する部分の蓋部の閉じ方を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下、本発明の一側面を表す一態様のゲーム機の周辺装置について、図を参照して説明する。
図1は、ゲーム機の周辺装置1においてゲーム機の操作装置を本体部から取り外した状態を示す斜視図である。
【0040】
ゲーム装置(不図示)の周辺装置1は、図1に示すように、その本体部10が太鼓を叩くバチを模して棒状の形状を成しおり(以下、ゲーム装置の周辺装置1を「バチ1」ともいう)、ゲーム装置に取付けてゲーム機を操作することのできる操作装置であるコントローラ30を、その側面装着可能な装着部20が設けられている。本体部10の装着部20に装着されるコントローラ30は、本態様のバチ1として使用する以外に、例えばディスプレイなどに装着してゲーム機として使用だけでなく、他のゲーム装置にも使用できるものである。
【0041】
本体部10長手方向の一端側に設けられた装着部20は、本体部10の外周面10sよりも窪んだ凹部11内に設けられている。そして、装着部20は、後述するように本体部10に対して移動可能に設けられている。
【0042】
コントローラ30には、例えば、図示のごとく、操作本体部31の外面から適宜突出したボタン状の操作子33を備えている。そして、コントローラ30は、例えばゲーム機の本体左右に装着する左右一対のものが用意されている。すなわち、コントローラ30は、複数の操作子33の配置や輪郭形状においては、左右の手に合うように配置となった一対のものが用意されている。例えば、本体部10は、装着するコントローラ30によって、右手用、或いは左手用のバチ1として使用が可能である。
【0043】
図2は、本発明のバチ1の使用状態の一例を示す斜視図である。
バチ1は、前述のごとく一本で使用しても良いが、例えば、2本の本体部10を用意することで、左右一対のセットとして使用することができる。例えば、コントローラ30が取付けられた部分をバチの握り部10gとして、右手HRと左手HLの両手で持って利用する。すなわち、コントローラ30及びコントローラ30が装着された本体部10の一部を握ることで、左右の指先が複数の操作子33に対応し易い状態となっている。
【0044】
そして、バチの握り部10gを握った状態で、バチ1を両手で交互に振ったり同時に振ったりする太鼓を叩くエクササイズやその他の遊びを行うことができる。バチ1は、その使用状態においては、例えば、図示のごとく、環状のストラップ17に手首を通すようにして使用する。これにより、バチ1を振ったときに当該バチ1が手から離れて飛翔するのを防止できる。また、エクササイズや遊び方については、特に制限するものではないが、例えば、例えば、ディスプレイや各種動画表示装置を使って、様々な映像を使用して楽しむことができる。
【0045】
図3は、コントローラ30の装着直前の状態を示す拡大斜視図である。
装着部20は、図3に示すように、本体部10の長手方向に延びるレール形状のレール状保持部21を備えている。レール状保持部21は、例えば、上方及び一端側20eが開口した構成となっており、横断面形状において、上方の開口端部には、開口内側に向き合うように突出するレール爪部21gを備えている。一方、コントローラ30には、レール爪部21gが嵌入する凹状のスライド溝32gが被保持部32(図10参照)に設けられている。したがって、コントローラ30は、装着部20に対して、図示のごとく、一端側20eの開口からスライド移動させて係合することができる。
【0046】
図4は、コントローラ30が取り付けられた状態の拡大斜視図である。
この取り付けは、後述するように、レール状保持部21への装着方向(矢印X方向)に対して交差する方向と、装着部20の凹部11の底側へ向かう移動と、によって行われる。取り付けが完了したコントローラ30は、図4に示すように、凹部11内に略半分程度が埋もれるような状態で取り付けられている。また、凹部11は、その周壁11wの高さがデコボコした形状となっている。これは、コントローラ30が装着された状態において、操作子33の配置に対応して操作子33の間に入り込むように構成されている。
【0047】
図5は、凹部11を分解断面図にて示し、装着部20を分解斜視図にて示す。また、図6は、図1のA-A線に沿った部分の断面図である。
【0048】
図5、及び図6に示すように、装着部20は、その長手方向の他端側20b(図中において左側)には、支軸22が貫通できる孔が設けられ、この孔が凹部11の他端側(図中左側)に設けられた支軸ボス22bの貫通穴22hと連通した状態で支軸22が貫通される。これにより、装着部20は、支軸22を支点にして回動可能に設けられている。そして、凹部11の底側のコントローラ30の収容位置Bpと、本体部10から離間する位置でコントローラ30を取り付けることができる取り付け可能位置Upとの間を移動することができる。また、装着部20は、他端側20bとは反対側の一端側20eが取付け可能位置Upの方向に回動するように付勢部材23にて付勢されている。
【0049】
また、レール状保持部21は、レール先端部21tが他の部分よりも剛性の高い金属により構成されている。これにより、コントローラ30の着脱を繰り返すレール状保持部21の保持強度が高められ、その機能が長期にわたって維持される。
【0050】
装着部20は、本体部10の径方向(図中上下方向)に沿って設けられた溝状のガイド部24により移動可能に保持されている。例えば、レール状保持部21の長手方向の略中段の左右両側に突設されたガイド軸28が周壁11wの内面に設けられた左右のガイド部24aの嵌るようにしてガイドされている。また、装着部20の回動は、左右のガイド部24aの上端部によって回動位置が規制されている。
【0051】
また、装着部20には、その先端側に一端側20eより先端側に突出した移動体25が設けられている。この移動体25は、移動体支軸26を介してレール状保持部21に軸支され、移動体先端25tが先端ガイド部24bに挿入された状態で上下移動可能にガイドされている。したがって、移動体25は、装着部20が上側の取付け可能位置Upと下側の収容位置Bpとの間を移動するときに、その上下移動に応じてレール状保持部21に対する位置が変わる。すなわち、移動体25は、収容位置Bpの位置では、レール状保持部21に対して接近し且平行な状態であり、取り付け可能位置Upでは、レール状保持部21に対して先端側が下方に離れた状態となる。
【0052】
移動体25は、その上部に、突片状の移動規制部25aが上方に向かって突設されている。この移動規制部25aは、移動体25がレール状保持部21に対して接近するように回動したときに、レール状保持部21のコントローラ30の保持面20aから上方に突出する。すなわち、取り付け可能位置Upに位置しているときには、保持面20aから退避してコントローラ30の取付けを可能とする一方、収容位置Bpに位置しているときには、コントローラ30の位置を規制するように保持面20aから突出する(図7参照)。
【0053】
また、移動体25は、周壁11wの形状と関連した別の機能を有する。周壁11wは、前述したように、コントローラ30の操作子33の配置に合わせた形状で設けられているが、凹部11における本体部10の先端寄り(図中において右側)の先端側周壁11waが他の部分よりも突出高さ(図中上下方向の高さ)が低い構成となっている。したがって、レール状保持部21と先端側周壁11waとの間には、空間SP1(図11参照)が形成される。しかし、この空間SP1には、移動体25が位置しており大きい隙間が形成されないようにしている。これにより、取り付け可能位置Upにある装着部20を収容位置Bpに移動する操作に際して、指先などがレール状保持部21の下側に入り込むトラブルを防止することができる。
【0054】
図7は、コントローラ30が収容位置Bpに収容された状態の断面図である。
前述したように、凹部11の収容位置Bpにコントローラ30とともに押し込まれた装着部20は、係止部材20fによって、付勢部材23の付勢力に抗して係止されている。係止部材20fは、装着部20の底側から凹部11側に突出した係止爪21fと、凹部11の底部11bの下側に設けられた解除操作部12の係合孔縁12fと、で構成されている。そして、係止爪21fが係合孔縁12fに引っ掛かるようにして装着部20を収容位置Bpに係止している。
【0055】
また、装着部20が収容位置Bpに位置しているときは、前述のように、移動規制部25aがコントローラ30の挿入後の(図中において右側)の被保持部32の端部32fに係合して、コントローラ30が動かないように位置規制されている。また、コントローラ30は、本体部10に装着された状態においては、本体部10の円周方向の仮想外面10ssから外側に突出しており、本体部10の一部(凹部11の裏側及び左右両側の部分)と合わせてバチの握り部10g(図10参照)が構成されている。また、バチの握り部10gには、コントローラ30の底面のインジケータ34(図1参照)の状態を見ることのできるのぞき窓10eが設けられている。
【0056】
図8は、解除操作部12の取り付け構造を示す斜視図である。
装着部20は、凹部11に押し込まれた状態では、底部11b側に突出した係止爪21f(図7参照)が底部11bに形成された底部孔11h及び解除操作部12の係合孔12hを貫通し、係合孔縁12fに引っ掛かるように係合する。この係合状態の解除は、例えば、図8に示すような解除操作部12によって行うことができる。
【0057】
解除操作部12は、図8に示すように、底部11bの裏面側に沿うように縦長のスライド胴部12bを備え、底部11bの長手方向にスライド移動可能に配置される。また、解除操作部12は、スライド胴部12bの先端側(図中において右上方側)にはバネ係合端12eが設けられており、バネ係合端12eに係合するロック用バネ13によって本体部10の基端側(図中において左下方側)に付勢される。更に、解除操作部12は、バネ係合端12eとは反対側に押圧部12aが設けられている。この押圧部12aは、本体部10の外面から操作可能となるように、本体部10の基端面10bを構成するように位置する。
【0058】
したがって、解除操作部12は、押圧部12aをロック用バネ13の付勢力に抗して本体部10の先端側に向かって押すことで、先端側にスライド移動する。これにより、係合孔縁12fによる係止爪21fの引っ掛かり(図7参照)が外され、装着部20の係止状態が解除される。
【0059】
図9は、コントローラ30の装着状態を示す拡大斜視図である。図10は、図9におけるB-B線に沿った部分の断面図である。
【0060】
コントローラ30には、前述したように、操作本体部31の表面から突出した複数の操作子33(33a,33b,33c,33d)が設けられている。これらの操作子33に対して下方側から側方にかけて周壁11wが、図9、及び図10に示すように接近した状態で位置している。そして、操作子33の本体外表面30sからの突出高さ(d1及びd2)は、その近傍の周壁11wの高さ(本体外表面30sからの突出高さh1及びh2)よりも低くなっている。
【0061】
ここで、図9に示すコントローラ30は、左手用のものであるが、右手用のコントローラ30が装着された場合においても、同様に構成されている。すなわち、周壁11wは、図9に示す右側の周壁11wと同様に、装着部20を挟んで本体部10の両側に左右対称の形状で設けられている。
【0062】
また、操作子33のうちコントローラ30の長手方向の端面側に設けられた端面側操作子33eに対しては、周壁11wの内面11isが所定の隙間SP2(図7参照)を開けて対面していることで、端面側操作子33eの操作が可能である。また、周壁11wの前方側においては、内面11isから外周面10sに向かって前方側スペースが本体部10の外側に向かって広がるように傾斜する延在面11sが設けられている(図14参照)。これによって、端面側操作子33eの操作スペースが確保される。
【0063】
以下、コントローラ30の装着操作について、図11図14を参照して説明する。
図11は、コントローラ30の装着開始時の側面図である。図12は、コントローラ30の装着途中の側面図である。図13は、図12に示す状態からコントローラ30を収容位置Bpに押し込む操作途中の断面図である。図14は、コントローラ30の装着完了状態を示す側面図である。
【0064】
コントローラ30を装着するときは、図11に示すように、コントローラ30の後端側から被保持部32を装着部20の一端側20eから差し込むようにする。このとき、被保持部32の32gをレール状保持部21の係止爪21fに嵌合してスライド移動させる。この差し込み操作において、一端側20eの前面側に設けられている延在面11sが装着方向(矢印X方向)に沿うような傾斜面となっていることで、被保持部32の一端側20eへの嵌め合わせがし易い。
【0065】
コントローラ30を、レール状保持部21上をスライドさせて奥まで押し込んだ後に、図12に示すように、コントローラ30の上端部分を押して移動方向(矢印Y方向)に押し込む。この押し込み操作によって、装着部20は、図13に示すように、支軸22を回動支点として図中の時計回りの方向に回動する。この回動途中において、係止爪21fは、その先端傾斜面21sが係合孔縁12fに当接する。そして、押し込み操作によって、解除操作部12が、ロック用バネ13の付勢力に抗してスライド移動され、係止爪21fが係合孔縁12fにその下側に潜り込むようにして係止される。このようにして、コントローラ30は、その収容位置Bpに収容保持される。
【0066】
また、移動規制部25aは、前述したように、移動体25の上面側に設けられていることで、取り付け可能位置Upにおいては、装着部20の保持面20aよりも下側に位置している。しかし、移動規制部25aは、装着部20の回動に伴って、図13に示すように、その上端が保持面20aよりも上方に突出するように移動する。
【0067】
そして、図14に示す装着完了の状態では、コントローラ30は、移動規制部25aが保持面20aから完全に突出して被保持部32の端部32fに係合して位置規制される。
【0068】
図15は、本体部10において、錘40及び可動錘50を収容する部分の断面図である。図16は、錘40を収容する部分の蓋部18を開けた状態の斜視図である。
【0069】
本体部10は、図14に示すように、その先端側において複数の錘(錘40、可動錘50)が収容できるように構成されている。例えば、略円筒形状の2つの錘40と球形状の可動錘50が設けられている。可動錘50は、本体部10の径方向に移動可能な移動空間51内に収容されている。すなわち、可動錘50は、本体部10を振ったときにその慣性によって移動空間51内を移動する。また、移動空間51の内壁面51aには、クッション性の緩衝部材52が設けられており、可動錘50の移動による衝撃を緩衝できるように構成されている。
【0070】
また、錘40は、図15に示すように、蓋部18を取り外すことで、錘収容部14内に装着・取り外しできるように構成されている。したがって、錘40を装着、或いは取り外した状態、更には、重さの異なる錘40の装着位置を変えることで、バチとして振ったときの本体部10の重さを変更することができる。また、図16に示すように、錘40には、例えばその端面にキャラクタCが描かれており、このキャラクタCと関連付けたバチの重さを楽しむことができる。
【0071】
また、錘収容部14の内面に及び蓋部18の内面には、適宜弾性を有する押え部材15が対面する位置に設けられている。すなわち、蓋部18を閉じたときに、錘40を押え部材15にて挟み込むように保持する。これにより、錘40が確りと押さえられて錘収容部14内で動くのを抑制することができる。
【0072】
また、本体部10の先端には、キャップ部材19が設けられている。このキャップ部材19は、例えば、弾性部材により構成されており、先端がものに当たったときの衝撃を緩衝できる構成となっている。
【0073】
図17は、錘40を収容する部分の蓋部18の閉じ方を示す斜視図である。
蓋部18は、本体部10内に設けられた蓋ロック部材16により係止される。この蓋ロック部材16は、蓋用バネ16dが配置されたバネ収容部16c(図8参照)に対して覆いかぶさるように設けられ、操作端部16aと被ロック端部18bが外周面に露出して本体部10の径方向にスライド移動可能に構成されている。
【0074】
錘40を装着して蓋部18を閉じるときは、図17に示すように、蓋部18の挿入先端部18a(図16参照)を先端係止孔14a内に挿入し、引き続いて、挿入先端部18aとは反対側を本体部10の外周面10sに合わせるように閉じる。この閉じ操作の時に、挿入先端部18aとは反対側に設けられた被ロック端部18bは、蓋ロック部材16のロック片16bの傾斜面16sに当接する。
【0075】
被ロック端部18bの傾斜面16sへの当接によって、蓋ロック部材16は、蓋用バネ16dの付勢力に抗して、本体部10の径方向(図17において右斜め上方)に移動する。そして、蓋部18の閉じ操作の終段において、被ロック端部18bが傾斜面16sからその下側に位置したときに、ロック片16bは、蓋用バネ16dにより被ロック端部18bの上側に移動する(図17において左斜め下方に移動する)。このように、蓋部18が確りとロックされることで、錘40が本体部10から脱落が防止される。
【0076】
以上述べたように、本態様のゲーム機の周辺装置(バチ1)は、ゲーム機の少なくとも一部である操作装置であるコントローラ30を取り付ける装着部20が本体部10に対して移動可能に構成されているので、コントローラ30の本体部10に対する装着或いは取り外しを容易にすることが可能になる。
【0077】
また、コントローラ30は、着脱可能であるので、本態様のゲーム機の太鼓バチのみならず、その他の周辺装置にも装着することができる。
【0078】
本態様においては、装着部20は、装着部20にコントローラ30を装着方向であるスライド移動(X方向)とは交差する移動方向(Y方向)に移動できることで、スライドスペースが確保できる位置でコントローラ30を取り付けることが可能になる。特に、装着部20の移動方向が本体部10から離間する方向であるので、コントローラ30を本体部10の凹部11に装着するときに容易に取り付けることができる。
【0079】
また、本態様では、装着部20は、レール状保持部21でスライド移動によりコントローラ30を取り付け可能である場合、装着部20の少なくとも一部が凹部11の外に位置するように移動可能であることで、コントローラ30を、凹部11の外にある部分からスライドさせて装着することができる。
【0080】
本態様では、装着部20は、本体部10の外周面10sよりも内側の収容位置Bpと、収容位置Bpよりも外表面寄り(外周面寄り)でコントローラ30の取付けを可能とする取付け可能位置Up、との間を移動するので、コントローラ30を本体部10の内側への取付けを容易にする。また、装着部20は、その長手方向の他端側に設けられた支軸22を支点にして回動可能に設けられていることで、収容位置Bpと取り付け可能位置Upの移動が回動により確実にできる。
【0081】
更に、本態様では、レール状保持部21のレール先端部21tが剛性の高い金属等の部材にて構成されることで、コントローラ30の保持を長期にわたって確実にできる。
【0082】
本態様においては、係止部材20fによる装着部20の係止状態を解除する解除操作部12は、本体部10の外周側から操作可能に設けられているもの、装着部20の係止解除が容易である。また、解除操作部12の押圧部12aは、バチの握り部10gとは異なる側面である基端面10bに設けられているので、ゲーム操作中における誤操作が回避できる。
【0083】
また、本態様では、装着部20が取付け可能位置Upへ移動された状態において、装着部20と本体部10との間の空間SP1を埋めるように移動体25が設けられているので、例えば、コントローラ30の装着操作に際して、空間SP1に指を入れてしまうようなことが回避される。
【0084】
本態様においては、装着部20には、装着されたコントローラ30の移動を規制する移動規制部25aが設けられているので、コントローラ30の装着部20に対する位置が動かないように確実に固定できる。また、移動規制部25aは、レール状保持部21に対して接近・離間が可能な移動体25に設けられているので、装着部20の取付け可能位置Upにおいてはコントローラ30の移動を規制せずコントローラ30の取付けを可能にする一方、収容位置Bpにおいては確りと位置規制・固定することができる。
【0085】
また、本態様では、凹部11の周壁11wに、装着部20が取付け可能位置Upに移動したときに、コントローラ30の装着向きの延長線に沿って延在する延在面11sが設けられているので、コントローラ30の取付け操作或いは取り外し操作のガイド・補助機能を延在面11sに持たせることができる。
【0086】
本態様では、コントローラ30の表面から突出した操作子33の近傍の周壁11wは、操作子33の突出高さよりも高く突出しているので、操作子33を不用意に操作してしまう危険性を回避し、また、操作子33を保護できる。また、端面側操作子33eと周壁11wとの間に隙間SP2が形成されているので、端面側操作子33eの操作がし易い。
【0087】
本態様では、周壁11wは、装着部20を挟んで本体部10の左右両側の形状が左右対称に構成されていることで、左右の区別をすることなくコントローラ30を取付けることができる。
【0088】
また、本態様では、本体部10は、本体部10の重さを変更できる錘40を着脱可能に構成されているので、本体部10の重さを変えて楽しむことができる。また、錘40を複数個装着可能であるので、重さの変化を多くすることができる。また、錘40は、キャラクタCを模しているので、併せてキャラクタCを楽しむことができる。
【0089】
本態様では、本体部10には、本体部10の先端側において短手方向に移動可能な可動錘50が設けられているので、本体部10を振ったときに可動錘50が本体内で動くことができ、本体部10の太鼓のバチとしての打感を演出することができる。
【0090】
また、本態様においては、コントローラ30は、本体部10の一部と合わせてバチの握り部10gを構成するように本体部10の円周方向の仮想外面10ssから突出していることで、バチの握り部10gの断面形状を、握りやすい楕円形状にすることができる。
【0091】
以上、本発明の一態様について説明したが、本発明はその技術思想の範囲で適宜変更することができる。例えば、上記態様においては、装着部20は、本体部10に対して傾斜した状態でその一端側を外周面10sから突出する構成とされたが、これに限るものではなく、例えば装着部20は本体部10に対して平行移動するような構成であっても良い。
【0092】
また、上記態様においては、本体部10を太鼓のバチ1の構成としたが、これに限るものではなく、例えば本体部10は他の形態のゲーム装置の周辺装置であっても良い。
【0093】
以上説明したように、本明細書には以下の事項が開示されている。
【0094】
(1)
ゲーム機の少なくとも一部を装着する装着部と、
上記装着部が設けられている本体部と、を備え、
上記装着部は、上記本体部に対して移動可能に構成されている、ゲーム装置の周辺装置。
【0095】
(2)
(1)に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
上記装着部は、上記装着部に上記ゲーム機の少なくとも一部を装着するときの装着方向とは異なる方向に移動可能である、ゲーム装置の周辺装置。
【0096】
(3)
(1)又は(2)に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
上記装着部は、上記本体部から離間する方向に移動可能である、ゲーム装置の周辺装置。
【0097】
(4)
(1)から(3)の何れかに記載のゲーム装置の周辺装置であって、
上記装着部は、上記周辺装置の使用状態においては、上記本体部の外周面よりも窪むように構成された凹部内に収容される、ゲーム装置の周辺装置。
【0098】
(5)
(4)に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
上記装着部は、その装着部の少なくとも一部が上記凹部外に位置するように移動可能である、ゲーム装置の周辺装置。
【0099】
(6)
(4)又は(5)に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
上記装着部は、上記ゲーム機の少なくとも一部を上記装着部に対してスライド移動させて係止可能なレール状保持部を備えている、ゲーム装置の周辺装置。
【0100】
(7)
(6)に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
上記装着部は、上記本体部の外周面よりも内側の収容位置と、上記収容位置よりも外表面寄りで上記ゲーム機の少なくとも一部の取付けを可能とする取付け可能位置、との間を移動する、ゲーム装置の周辺装置。
【0101】
(8)
(7)に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
上記装着部は、上記レール状保持部の長手方向の少なくとも一端側を上記取付け可能位置に移動して上記ゲーム機の少なくとも一部の装着を可能にする、ゲーム装置の周辺装置。
【0102】
(9)
(6)から(8)の何れかに記載のゲーム装置の周辺装置であって、
上記レール状保持部は、その少なくともレール先端部が他の部分よりも高い剛性に構成されている、ゲーム装置の周辺装置。
【0103】
(10)
(9)に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
上記レール先端部は、金属にて構成されている、ゲーム装置の周辺装置。
【0104】
(11)
(7)~(10)の何れかに記載のゲーム装置の周辺装置であって、
上記装着部は、その長手方向の他端側に設けられた支軸を支点にして回動可能に設けられている、ゲーム装置の周辺装置。
【0105】
(12)
(11)に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
上記装着部は、上記他端側とは反対側の先端部が上記取付け可能位置の方向に回動するように付勢部材にて付勢されている、ゲーム装置の周辺装置。
【0106】
(13)
(12)に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
上記装着部は、上記本体部の径方向に沿って設けられたガイド部により上記径方向にスライド可能に保持され且つ回動限界が規制されている、ゲーム装置の周辺装置。
【0107】
(14)
(13)に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
上記装着部には、上記付勢部材の付勢力に抗して上記収容位置に係止する係止部材が設けられている、ゲーム装置の周辺装置。
【0108】
(15)
(14)に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
上記係止部材による上記装着部の係止状態を解除する解除操作部が上記本体部の外周側から操作可能な位置に設けられている、ゲーム装置の周辺装置。
【0109】
(16)
(7)~(15)の何れかに記載のゲーム装置の周辺装置であって、
上記装着部の上記取付け可能位置への移動に応じて、上記装着部と上記本体部との間の空間に配置されるように移動する移動体を備える、ゲーム装置の周辺装置。
【0110】
(17)
(7)~(16)の何れかに記載のゲーム装置の周辺装置であって、
上記装着部は、装着されている上記ゲーム機の少なくとも一部の移動を規制する移動規制部を備えている、ゲーム装置の周辺装置。
【0111】
(18)
(17)に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
上記移動規制部は、上記装着部の上記取付け可能位置においてはその装着部の移動を規制しない、ゲーム装置の周辺装置。
【0112】
(19)
(7)~(18)の何れかに記載のゲーム装置の周辺装置であって、
上記凹部の周壁には、上記装着部が上記取付け可能位置に移動したときに、上記ゲーム機の少なくとも一部の装着向きの延長線に沿って延在する延在面が設けられている、ゲーム装置の周辺装置。
【0113】
(20)
(19)に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
上記ゲーム機の少なくとも一部には、表面から突出した操作子が設けられ、
上記収容位置に上記ゲーム機の少なくとも一部が装着された状態において、上記操作子の近傍の上記周壁は、上記操作子の突出高さよりも高く突出している、ゲーム装置の周辺装置。
【0114】
(21)
(20)に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
上記周壁は、上記装着部を挟んで上記本体部の両側に左右対称に設けられている、ゲーム装置の周辺装置。
【0115】
(22)
(19)に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
上記ゲーム機の少なくとも一部は、その長手方向の端面側から突出する端面側操作子を備え、
上記収容位置に上記ゲーム機の少なくとも一部が装着された状態において、上記端面側操作子と上記周壁との間には上記端面側操作子の操作が可能な隙間が形成されている、ゲーム装置の周辺装置。
【0116】
(23)
(1)~(22)の何れかに記載のゲーム装置の周辺装置であって、
上記本体部は、上記本体部の重さを変更可能な錘を着脱可能に構成されている、ゲーム装置の周辺装置。
【0117】
(24)
(23)に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
上記錘は、複数装着可能である、ゲーム装置の周辺装置。
【0118】
(25)
(23)又は(24)に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
上記錘は、キャラクタを模している、ゲーム装置の周辺装置。
【0119】
(26)
(1)~(25)の何れかに記載のゲーム装置の周辺装置であって、
上記本体部には、上記本体部の短手方向に移動可能な可動錘が設けられている、ゲーム装置の周辺装置。
【0120】
(27)
(26)に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
上記可動錘は、上記本体部の先端側に設けられている、ゲーム装置の周辺装置。
【0121】
(28)
(1)~(27)の何れかに記載のゲーム装置の周辺装置であって、
上記本体部は、太鼓を叩くバチを模している、ゲーム装置の周辺装置。
【0122】
(29)
(28)に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
上記ゲーム機の少なくとも一部は、上記本体部に装着された状態において、上記本体部の一部と合わせて上記バチの握り部を構成するように上記本体部の円周方向の仮想外面から突出している、ゲーム装置の周辺装置。
【0123】
(30)
(1)~(29)の何れかに記載のゲーム装置の周辺装置であって、
上記装着部に装着されるのは、上記ゲーム機の操作装置である、ゲーム装置の周辺装置。
【0124】
(31)
(30)に記載のゲーム装置の周辺装置であって、
上記操作装置は、上記ゲーム機に着脱可能である、ゲーム装置の周辺装置。
【符号の説明】
【0125】
1 バチ(ゲーム装置の周辺装置)
10 本体部
10s 本体部の外周面
10ss 仮想外面
10g バチの握り部
11 凹部
11s 延在面
11w 周壁
12 解除操作部
12f 係合孔縁(係止部材)
20 装着部
20b 装着部の基端部(装着部の他端側)
20e 装着部の先端部(装着部の一端側)
20f 係止部材
21 レール状保持部
21t レール先端部
21f 係止爪(係止部材)
22 支軸
23 付勢部材
24a 左右ガイド部(ガイド部)
24b 先端ガイド部(ガイド部)
25 移動体
25a 移動規制部
30 コントローラ(ゲーム機の操作装置)
33、33d 操作子
40 錘
50 可動錘
C キャラクタ
Up 取り付け可能位置
Bp 収容位置
X スライド方向(装着方向)
Y 装着部の移動方向
【要約】
【課題】家庭用のゲーム装置の操作装置などの取付け・取り外し性能に優れ且つ操作性に優れた興趣性の高いゲーム装置の周辺装置を提供することを目的とする。
【解決手段】ゲーム機の少なくとも一部を装着する装着部20と、装着部20が設けられている本体部10と、を備え、装着部20は、本体部10に対して移動可能に構成されている、ゲーム装置の周辺装置1である。操作装置(コントローラ30)を取り付ける装着部20が本体部10に対して移動可能に構成されていることで、コントローラ30の本体部10に対する装着或いは取り外しを容易にすることが可能になる。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17