(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-19
(45)【発行日】2024-12-27
(54)【発明の名称】資産管理システム、資産管理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/06 20120101AFI20241220BHJP
G06Q 30/0601 20230101ALI20241220BHJP
【FI】
G06Q40/06
G06Q30/0601 322
G06Q30/0601 332
(21)【出願番号】P 2023211467
(22)【出願日】2023-12-14
【審査請求日】2023-12-14
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】弁理士法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小林 大亮
【審査官】関 博文
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-071586(JP,A)
【文献】特許第7270801(JP,B1)
【文献】特開2022-028038(JP,A)
【文献】特開2023-061330(JP,A)
【文献】特許第6250384(JP,B2)
【文献】韓国公開特許第10-2023-0053035(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザにより入力された複数の願い事の各々の内容を示す文章を、願い事リストに登録する登録部と、
前記願い事リストに登録された前記願い事ごとに、当該願い事を示す前記文章に形態素解析を実行すること、又は、当該願い事を示す前記文章を大規模言語モデルに入力すること、によって検索クエリを取得し、当該検索クエリに基づいて、前記ユーザが購入を希望する商品又はサービスである購入希望対象の候補の検索に関する検索処理を実行する検索処理実行部と、
前記候補の中から前記ユーザが選択した前記購入希望対象の価格に関する価格情報を取得する価格情報取得部と、
前記ユーザの資産を管理する資産管理サービスで管理される前記資産のうち、前記購入希望対象の購入のために前記ユーザが利用可能な額の将来的な予測に関する将来予測情報を取得する将来予測情報取得部と、
前記価格情報と、前記将来予測情報と、に基づいて、前記購入希望対象の購入が可能な購入可能時期に関する購入可能時期情報を、前記ユーザのユーザ端末に表示させる表示制御部と、
を含む資産管理システム。
【請求項2】
前記資産管理システムは、前記資産のうち、前記購入希望対象の購入のために前記ユーザが利用可能な額に関する利用可能額情報を取得する利用可能額情報取得部を更に含み、
前記将来予測情報取得部は、過去における前記利用可能額情報の変動に基づいて、前記将来予測情報を取得する、
請求項1に記載の資産管理システム。
【請求項3】
前記将来予測情報取得部は、過去のうち、直近の期間における前記利用可能額情報の変動に基づいて、前記将来予測情報を取得する、
請求項2に記載の資産管理システム。
【請求項4】
前記将来予測情報取得部は、前記将来的な予測における時期に応じた前記将来予測情報を取得する、
請求項1~3の何れかに記載の資産管理システム。
【請求項5】
前記資産管理システムは、前記ユーザが入力した前記資産の増加に関する資産増加情報を取得する資産増加情報取得部を更に含み、
前記将来予測情報取得部は、前記資産増加情報に基づいて、前記将来予測情報を取得する、
請求項1~3の何れかに記載の資産管理システム。
【請求項6】
前記資産管理システムは、前記ユーザの属性に関するユーザ属性情報を取得するユーザ属性情報を取得するユーザ属性情報取得部を更に含み、
前記将来予測情報取得部は、前記ユーザ属性情報に基づいて、前記将来予測情報を取得する、
請求項1~3の何れかに記載の資産管理システム。
【請求項7】
前記購入希望対象には、前記購入希望対象の購入が可能な購入可能時期が定められており、
前記表示制御部は、前記購入可能時期情報が示す前記購入可能時期と、前記購入希望対象に定められた前記購入可能時期と、に基づいて、前記ユーザ端末における表示を制御する、
請求項1~3の何れかに記載の資産管理システム。
【請求項8】
前記資産管理システムは、前記購入希望対象の購入で前記ユーザが利用可能なクーポンに関するクーポン情報を取得するクーポン情報取得部を更に含み、
前記表示制御部は、前記クーポン情報に更に基づいて、前記購入可能時期情報を、前記ユーザ端末に表示させる、
請求項1~3の何れかに記載の資産管理システム。
【請求項9】
前記価格情報取得部は、複数の前記購入希望対象の各々の前記価格情報を取得し、
前記表示制御部は、前記複数の購入希望対象の各々の前記価格情報と、前記将来予測情報と、に基づいて、前記複数の購入希望対象の各々の前記購入可能時期情報を、前記ユーザ端末に表示させる、
請求項1~3の何れかに記載の資産管理システム。
【請求項10】
前記資産管理システムは、前記複数の購入希望対象の少なくとも1つに優先順位を設定する優先順位設定部を更に含み、
前記表示制御部は、前記複数の購入希望対象の少なくとも1つの前記優先順位に更に基づいて、前記複数の購入希望対象の各々の前記購入可能時期情報を、前記ユーザ端末に表示させる、
請求項9に記載の資産管理システム。
【請求項11】
前記資産管理システムは、
前記資産管理サービスにおける前記ユーザのタスクとして、前記購入希望対象の購入を管理するタスク管理部と、
前記ユーザが前記タスクを達成した場合に、前記タスクの達成に関するタスク達成処理を実行する達成処理実行部と、
を含む請求項1~3の何れかに記載の資産管理システム。
【請求項12】
コンピュータが、
ユーザにより入力された複数の願い事の各々の内容を示す文章を、願い事リストに登録する登録ステップと、
前記願い事リストに登録された前記願い事ごとに、当該願い事を示す前記文章に形態素解析を実行すること、又は、当該願い事を示す前記文章を大規模言語モデルに入力すること、によって検索クエリを取得し、当該検索クエリに基づいて、前記ユーザが購入を希望する商品又はサービスである購入希望対象の候補の検索に関する検索処理を実行する検索処理実行ステップと、
前記候補の中から前記ユーザが選択した前記購入希望対象の価格に関する価格情報を取得する価格情報取得ステップと、
前記ユーザの資産を管理する資産管理サービスで管理される前記資産のうち、前記購入希望対象の購入のために前記ユーザが利用可能な額の将来的な予測に関する将来予測情報を取得する将来予測情報取得ステップと、
前記価格情報と、前記将来予測情報と、に基づいて、前記購入希望対象の購入が可能な購入可能時期に関する購入可能時期情報を、前記ユーザのユーザ端末に表示させる表示制御ステップと、
を
実行する資産管理方法。
【請求項13】
ユーザにより入力された複数の願い事の各々の内容を示す文章を、願い事リストに登録する登録部、
前記願い事リストに登録された前記願い事ごとに、当該願い事を示す前記文章に形態素解析を実行すること、又は、当該願い事を示す前記文章を大規模言語モデルに入力すること、によって検索クエリを取得し、当該検索クエリに基づいて、前記ユーザが購入を希望する商品又はサービスである購入希望対象の候補の検索に関する検索処理を実行する検索処理実行部、
前記候補の中から前記ユーザが選択した前記購入希望対象の価格に関する価格情報を取得する価格情報取得部、
前記ユーザの資産を管理する資産管理サービスで管理される前記資産のうち、前記購入希望対象の購入のために前記ユーザが利用可能な額の将来的な予測に関する将来予測情報を取得する将来予測情報取得部、
前記価格情報と、前記将来予測情報と、に基づいて、前記購入希望対象の購入が可能な購入可能時期に関する購入可能時期情報を、前記ユーザのユーザ端末に表示させる表示制御部、
としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、資産管理システム、資産管理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザの資産を管理する資産管理サービスが知られている。例えば、特許文献1には、ユーザの金融機関における利用明細情報に基づいて、短期的な入出金の予測である短期予測明細を作成し、ユーザのライフイベントの情報と、ライフイベントに関する貯蓄計画の情報と、に基づいて、ライフイベントに係る期間の入出金の予測である長期予測明細を作成し、短期予測明細及び長期予測明細を含む未来通帳を、通帳形式又はグラフ形式でユーザ端末に表示させる未来通帳表示システムが記載されている。特許文献1の未来通帳表示システムがユーザに提供するサービスは、資産管理サービスの一例である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の未来通帳表示システムでは、ユーザは、未来通帳によって、自身のライフイベントに応じた入出金の予測を知ることしかできないので、貯蓄に対するユーザの意欲を十分に高めることができなかった。
【0005】
本開示の目的の1つは、貯蓄に対するユーザの意欲を高めることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る資産管理システムは、ユーザが購入を希望する商品又はサービスである購入希望対象の価格に関する価格情報を取得する価格情報取得部と、前記ユーザの資産を管理する資産管理サービスで管理される前記資産のうち、前記購入希望対象の購入のために前記ユーザが利用可能な額の将来的な予測に関する将来予測情報を取得する将来予測情報取得部と、前記価格情報と、前記将来予測情報と、に基づいて、前記購入希望対象の購入が可能な購入可能時期に関する購入可能時期情報を、前記ユーザのユーザ端末に表示させる表示制御部と、を含む。
【発明の効果】
【0007】
本開示は、貯蓄に対するユーザの意欲を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】資産管理システムのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4】第1実施形態の資産管理システムで実現される機能の一例を示す図である。
【
図5】資産管理データベースの一例を示す図である。
【
図7】資産管理システムで実行される処理の一例を示す図である。
【
図8】第2実施形態でユーザ端末に表示される画面の一例を示す図である。
【
図9】第2実施形態の資産管理システムで実現される機能の一例を示す図である。
【
図10】資産管理システムで実行される処理の一例を示す図である。
【
図11】第1実施形態の変形例で実現される機能の一例を示す図である。
【
図12】変形例1-1の資産管理画面の一例を示す図である。
【
図13】資産管理画面でタスクが管理される様子の一例を示す図である。
【
図14】第2実施形態の変形例で実現される機能の一例を示す図である。
【
図15】変形例2-8における資産管理画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[1.第1実施形態]
本開示に係る資産管理システム、資産管理方法、及びプログラムの実施形態の一例である第1実施形態を説明する。
【0010】
[1-1.資産管理システムのハードウェア構成]
図1は、資産管理システムのハードウェア構成の一例を示す図である。例えば、資産管理システム1は、資産管理サーバ10、電子商取引サーバ20、及びユーザ端末30を含む。資産管理サーバ10、電子商取引サーバ20、及びユーザ端末30の各々は、インターネット又はLAN等のネットワークNに接続される。
【0011】
資産管理サーバ10は、資産管理サービスのサーバコンピュータである。資産管理サービスは、ユーザの資産を管理するサービスである。資産は、ユーザの財産である。資産管理サービスで管理される資産は、任意の種類であってよい。例えば、資産管理サービスでは、銀行口座における預金、ユーザの手元にある現金、電子マネー、ポイント、暗号資産、オンラインフリーマーケットの売上金、株式若しくはプラチナ等の金融商品、又は不動産の資産が管理されてもよい。
【0012】
例えば、資産管理サーバ10は、制御部11、記憶部12、及び通信部13を含む。制御部11は、少なくとも1つのプロセッサを含む。記憶部12は、RAM等の揮発性メモリと、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリと、の少なくとも一方を含む。通信部13は、有線通信用の通信インタフェースと、無線通信用の通信インタフェースと、の少なくとも一方を含む。
【0013】
電子商取引サーバ20は、電子商取引サービスのサーバコンピュータである。電子商取引サービスは、電子的な商取引を実行するサービスである。例えば、電子商取引サーバ20は、制御部21、記憶部22、及び通信部23を含む。制御部21、記憶部22、及び通信部23のハードウェア構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様であってよい。
【0014】
ユーザ端末30は、ユーザのコンピュータである。例えば、ユーザ端末30は、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ、又はウェアラブル端末である。ユーザ端末30は、制御部31、記憶部32、通信部33、操作部34、及び表示部35を含む。制御部31、記憶部32、及び通信部33のハードウェア構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様であってよい。操作部34は、タッチパネル又はマウス等の入力デバイスである。表示部35は、液晶又は有機EL等のディスプレイである。
【0015】
なお、記憶部12,22,32に記憶されるプログラムは、ネットワークNを介して、資産管理サーバ10、電子商取引サーバ20、又はユーザ端末30に供給されてもよい。また、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体を読み取る読取部(例えば、メモリカードスロット)と、外部機器とデータの入出力をするための入出力部(例えば、USBポート)と、の少なくとも一方が、資産管理サーバ10、電子商取引サーバ20、又はユーザ端末30に含まれてもよい。例えば、情報記憶媒体に記憶されたプログラムが、読取部及び入出力部の少なくとも一方を介して、資産管理サーバ10、電子商取引サーバ20、又はユーザ端末30に供給されてもよい。
【0016】
また、資産管理システム1は、少なくとも1つのコンピュータを含めばよい。資産管理システム1に含まれるコンピュータは、
図1の例に限られない。例えば、資産管理システム1は、資産管理サーバ10及びユーザ端末30だけを含んでもよい。この場合、電子商取引サーバ20は、資産管理システム1の外部に存在する。資産管理システム1は、資産管理サーバ10だけを含んでもよい。この場合、電子商取引サーバ20及びユーザ端末30は、資産管理システム1の外部に存在する。例えば、資産管理システム1は、資産管理サーバ10と、
図1に示さない他のコンピュータと、を含んでもよい。
【0017】
[1-2.第1実施形態の資産管理システムの概要]
第1実施形態では、ユーザは、ユーザ端末30にインストールされたアプリケーションから、資産管理サービスを利用する。以降、当該アプリケーションを、資産管理アプリという。資産管理アプリは、資産管理サービスの運営会社により配信される。例えば、ユーザがユーザ端末30を操作して資産管理アプリを起動させると、ユーザ端末30は、資産管理アプリの画面である資産管理画面を表示部35に表示させる。
【0018】
図2及び
図3は、資産管理画面の一例を示す図である。
図2の左上のように、資産管理画面SC1には、ユーザの資産の総額、今月におけるユーザの収支、及びユーザの資産の目標といったように、資産管理サービスで管理されるユーザの資産に関する各種情報が表示される。例えば、資産管理アプリは、ユーザが電子的な家計簿を付けることができるアプリケーションであってもよい。資産管理アプリに表示される資産のデータは、ユーザが手入力してもよいし、資産管理サーバ10が連携する金融機関サービス等の他のサービスのシステムから取得されてもよい。
【0019】
第1実施形態では、ユーザは、資産管理サービスに願い事リストを登録できる。願い事リストは、ユーザの願い事を示すリストである。例えば、願い事リストには、ユーザが購入を希望する商品又はサービスが登録される。以降、ユーザが購入を希望する商品又はサービスを、購入希望対象という。購入希望対象は、任意の商品又はサービスであってよい。例えば、購入希望対象は、電子商取引サービスで販売される商品、旅行予約サービスで予約可能なホテル若しくはツアー(いわゆる旅行商品)、レストランで販売される商品、美容院若しくはエステ店等における施術のサービス、又はサブスクリプションのサービスが、購入希望対象に相当してもよい。
【0020】
例えば、ユーザが、願い事リストの表示のためのボタンB10を選択すると、
図2の右上のように、ユーザ端末30は、ユーザの願い事リストの内容を、資産管理画面SC1に表示させる。願い事リストには、購入希望対象以外にも、ユーザの願い事を示す任意のテキストを登録可能であるが、第1実施形態では、主に、願い事リストに登録される購入希望対象について説明する。
図2の右上の資産管理画面SC1では、ユーザは、まだ購入希望対象を願い事リストに登録していない。
【0021】
例えば、ユーザが、購入希望対象の登録のためのボタンB11を選択すると、
図2の左下のように、ユーザ端末30は、購入希望対象の検索のための他のサービスをユーザが選択するためのモーダルM12を、資産管理画面SC1に表示させる。ユーザが、モーダルM12で電子商取引サービス「AAA市場」を選択すると、
図2の右下のように、ユーザ端末30は、ウェブビューの機能等を利用して、電子商取引サーバ20が提供する電子商取引サービスのページを、資産管理画面SC1に表示させる。
【0022】
例えば、ユーザが、電子商取引サービスから、購入希望対象として登録する商品又はサービスを検索して選択すると、
図3の左上のように、ユーザ端末30は、当該選択された商品又はサービスの詳細を、資産管理画面SC1に表示させる。ユーザが、購入希望対象の登録のためのボタンB13を選択すると、
図3の右上のように、ユーザ端末30は、願い事リストに購入希望対象が登録されたことを、資産管理画面SC1に表示させる。ユーザは、再びボタンB11を選択することによって、願い事リストに、2個目以降の購入希望対象を登録することもできる。
【0023】
第1実施形態では、ユーザ端末30は、購入希望対象の購入可否に関する購入可否情報I14を、資産管理画面SC1に表示させる。例えば、購入可否情報I14は、ユーザが購入希望対象を購入するために、ユーザの資産のうち、購入希望対象の購入で利用可能な額である利用可能額が足りているか否かを示す。利用可能額は、ユーザの資産のうちの全部又は一部の額である。例えば、利用可能額は、ユーザが生活費以外の用途で自由に利用可能な額である。利用可能額は、時間経過に応じて変化してもよい。利用可能額は、ユーザの資産のうちの所定の枠(例えば、非生活枠又は特定目的枠)ということもできる。
【0024】
第1実施形態では、ユーザは、資産管理サービスに、自身の貯金のペースを登録する。利用可能額は、ユーザが登録した貯金のペースに応じて増加する。ユーザが何らかの消費を行うと、利用可能額が減少することもある。
図3の右上の例では、利用可能額は、4万円である。購入希望対象の価格は、7万円である。このため、購入可否情報I14は、利用可能額が不足していることを示す。例えば、購入可否情報I14は、不足金として3万円を示す。ユーザは、購入可否情報I14を見て、日々の生活で節約等を行い、購入希望対象を購入するための資産を増やすことを目指す。
【0025】
例えば、ユーザが登録した貯金のペースが月2万円だったとすると、2ヶ月後には、利用可能額が4万円から8万円になる予定である。この場合、2ヶ月後の資産管理画面SC1には、
図3の左下のように、7万円の購入希望対象を購入できることを示す購入可否情報I14が表示される。このように、第1実施形態の資産管理システム1は、購入可否情報I14を資産管理画面SC1に表示させることによって、購入希望対象の購入という分かりやすい目標をユーザに提示する。これにより、資産管理システム1は、貯蓄に対するユーザの意欲を高めるようになっている。以降、資産管理システム1の詳細を説明する。
【0026】
[1-3.第1実施形態の資産管理システムで実現される機能]
図4は、第1実施形態の資産管理システム1で実現される機能の一例を示す図である。
【0027】
[1-3-1.資産管理サーバで実現される機能]
例えば、資産管理サーバ10は、データ記憶部100、価格情報取得部101、利用可能額情報取得部102、及び表示制御部103を含む。データ記憶部100は、記憶部12により実現される。価格情報取得部101、利用可能額情報取得部102、及び表示制御部103の各々は、制御部11により実現される。
【0028】
[データ記憶部]
データ記憶部100は、資産管理サービスに必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部100は、資産管理データベースDB1を記憶する。
【0029】
図5は、資産管理データベースDB1の一例を示す図である。資産管理データベースDB1は、ユーザの資産に関する各種情報が格納されたデータベースである。例えば、資産管理データベースDB1には、ユーザID、パスワード、資産情報、及び願い事リスト情報が格納される。ユーザIDは、資産管理サービスでユーザを識別可能なユーザ識別情報の一例である。メールアドレス又は電話番号等の他の情報がユーザ識別情報として利用されてもよい。
【0030】
資産情報は、ユーザの資産に関する情報である。例えば、資産情報は、ユーザの現在の資産、ユーザの現在の支出、ユーザの将来的な資産、又はこれらの組み合わせを示す。資産管理サーバ10は、ユーザの銀行口座を管理する金融機関サービス等の他のサービスのサーバ等と連携し、資産情報を更新する。ユーザの資産の更新方法は、公知の方法であってよい。例えば、資産管理サーバ10は、クレジットカードの会社のシステムと連携し、ユーザのクレジットカードの利用状況に基づいて、資産情報を更新してもよい。資産情報は、ユーザが入力した貯金のペース等の他の情報を含んでもよい。
【0031】
第1実施形態では、資産情報は、利用可能額情報を含む。利用可能額情報は、購入希望対象の購入のためにユーザが利用可能な利用可能額を示す。利用可能額情報は、日本円等の通貨の額で表現される。利用可能額情報は、後述の利用可能額情報取得部102によって更新される。利用可能額情報は、利用可能額情報取得部102による情報処理ではなく、ユーザの操作によって手動で更新されてもよい。
【0032】
願い事リスト情報は、ユーザの願い事リストに関する情報である。例えば、願い事リスト情報は、願い事リストに登録された購入希望対象の価格に関する価格情報を含む。願い事リスト情報は、購入希望対象の商品タイトル、購入希望対象の画像、購入希望対象の説明文、電子商取引サービスにおける購入希望対象のページへのリンク、又はこれらの組み合わせを示してもよい。資産管理サーバ10は、電子商取引サーバ20から、これらの情報を取得して、願い事リスト情報に含める。
【0033】
なお、データ記憶部100に記憶されるデータは、上記の例に限られない。データ記憶部100は、資産管理サービスに必要なデータを記憶すればよい。例えば、データ記憶部100は、資産管理アプリ上で表示される各種画面のデータを記憶してもよい。
【0034】
[価格情報取得部]
価格情報取得部101は、ユーザが購入を希望する商品又はサービスである購入希望対象の価格に関する価格情報を取得する。第1実施形態では、資産管理データベースDB1に価格情報が格納されているので、価格情報取得部101は、資産管理データベースDB1から、購入希望対象の価格情報を取得する。資産管理データベースDB1以外の他のデータベースに価格情報が格納されている場合には、価格情報取得部101は、他のデータベースから、購入希望対象の価格情報を取得する。資産管理サーバ10以外の他のコンピュータ又は外部情報記憶媒体に価格情報が記憶されている場合には、価格情報取得部101は、他のコンピュータ又は外部情報記憶媒体から、購入希望対象の価格情報を取得する。
【0035】
第1実施形態では、ユーザが電子商取引サービスで検索した商品又はサービスが購入希望対象として資産管理サービスに登録される。例えば、価格情報取得部101は、購入希望対象が資産管理サービスに登録される場合に、電子商取引サーバ20から、購入希望対象の価格情報を取得する。価格情報取得部101は、ユーザのユーザIDに関連付けて、購入希望対象の価格情報を資産管理データベースDB1に格納する。価格情報取得部101は、任意のタイミングで、資産管理データベースDB1に格納された購入希望対象の価格情報を取得できる。価格情報取得部101は、電子商取引サービス以外にも、購入希望対象を取り扱う他のサービスから、価格情報を取得してもよい。
【0036】
なお、購入希望対象は、ユーザが何らかの形で選択した商品又はサービスであればよい。購入希望対象の特定方法は、第1実施形態の例に限られない。例えば、ユーザが、電子商取引サービスのウィッシュリスト、お気に入りリスト、又は購入予定の商品若しくはサービスとして登録した商品又はサービスが、購入希望対象に相当してもよい。ユーザは、電子商取引サービス以外の任意のサービス(例えば、オンラインフリーマーケットサービス、旅行予約サービス、又はその他のサービス)で、購入希望対象を選択できる。また、価格情報が更新される可能性があるので、価格情報取得部101は、定期的に、又は、資産管理画面SC1の表示時に、電子商取引サーバ20から最新の価格情報を取得してもよい。
【0037】
[利用可能額情報取得部]
利用可能額情報取得部102は、ユーザの資産を管理する資産管理サービスで管理される資産のうち、購入希望対象の購入のためにユーザが利用可能な額に関する利用可能額情報を取得する。第1実施形態では、資産管理データベースDB1に利用可能額情報が格納されているので、利用可能額情報取得部102は、資産管理データベースDB1から、ユーザの利用可能額情報を取得する。資産管理データベースDB1以外の他のデータベースに利用可能額情報が格納されている場合には、利用可能額情報取得部102は、他のデータベースから、ユーザの利用可能額情報を取得する。資産管理サーバ10以外の他のコンピュータ又は外部情報記憶媒体に利用可能額情報が記憶されている場合には、利用可能額情報取得部102は、他のコンピュータ又は外部情報記憶媒体から、ユーザの利用可能額情報を取得する。
【0038】
第1実施形態では、利用可能額情報取得部102は、予め定められた計算式に基づいて、利用可能額情報を繰り返し更新する。例えば、利用可能額情報取得部102は、利用可能額情報の更新タイミングが訪れると、直近の更新タイミングで更新された利用可能額情報が示す利用可能額に対し、直近の更新タイミングから現時点までの期間に応じた額(例えば、ユーザが指定した貯金のペース)を加算することによって、最新の利用可能額を計算する。利用可能額情報取得部102は、当該最新の利用可能額を示すように、ユーザの利用可能額情報を更新する。利用可能額情報取得部102は、任意のタイミングで、資産管理データベースDB1に格納された更新後の利用可能額情報を取得できる。例えば、利用可能額情報取得部102は、ユーザが登録した貯金のペースに応じた額だけ利用可能額が定期的に増加するように、利用可能額情報を更新する。利用可能額情報取得部102は、ユーザが何らかの消費を行った場合に、消費の分だけ利用可能額が減少するように、利用可能額情報を更新する。
【0039】
なお、利用可能額情報取得部102による利用可能額情報の取得方法は、上記の例に限られない。例えば、ユーザが利用可能額を手入力する場合には、利用可能額情報取得部102は、ユーザ端末30から、ユーザが手入力した利用可能額を示す利用可能額情報を取得してもよい。利用可能額情報取得部102は、ユーザ端末30から取得した利用可能額情報を、資産管理データベースDB1に格納する。他にも例えば、利用可能額情報取得部102は、ユーザの資産から、ユーザが資産管理アプリに入力した生活費等の支出を引いた値を利用可能能額として計算することによって、利用可能額情報を取得してもよい。
【0040】
[表示制御部]
表示制御部103は、ユーザ端末30に、各種画面を表示させる。表示制御部103は、ユーザ端末30に対し、表示対象となる画面の表示データを送信することによって、ユーザ端末30に当該画面を表示させる。表示データは、何らかの画面の表示に必要なデータであればよく、任意の形式であってよい。例えば、資産管理アプリが利用される場合には、資産管理アプリが対応する形式のデータ(例えば、画像データ又はHTMLデータ)であってもよい。ブラウザが利用される場合には、表示データは、HTMLデータであってもよい。
【0041】
第1実施形態では、表示制御部103は、価格情報と、利用可能額情報と、に基づいて、購入希望対象の購入可否に関する購入可否情報I14を、ユーザのユーザ端末30に表示させる。購入可否情報I14は、ユーザが視覚的に認識可能な情報である。例えば、購入可否情報I14は、アイコン等の画像、テキスト、又はその他の情報であってもよい。購入可否情報I14は、購入希望対象が購入可能であるか否かを何らかの形でユーザが認識可能な情報であればよい。表示制御部103は、ユーザ端末30に対し、購入可否情報I14の表示データ、又は、購入可否情報I14を含む資産管理画面SC1全体の表示データを送信することによって、ユーザ端末30に購入可否情報I14を表示させる。
【0042】
例えば、表示制御部103は、価格情報と、利用可能額情報と、に基づいて、購入希望対象の購入が可能であるか否かを判定する。表示制御部103は、利用可能額情報が示す利用可能額が、価格情報が示す価格以上である場合に、購入希望対象の購入が可能であると判定する。表示制御部103は、利用可能額情報が示す利用可能額が、価格情報が示す価格未満である場合に、購入希望対象の購入が可能ではないと判定する。なお、価格情報が示す価格が税金を含まない場合には、表示制御部103は、税金を考慮したうえで、購入希望対象の購入が可能であるか否かを判定してもよい。
【0043】
例えば、表示制御部103は、購入希望対象の購入が可能であると判定された場合には、購入希望対象の購入が可能であることを示す購入可否情報I14を、ユーザ端末30に表示させる。この場合の購入可否情報I14の一例は、
図3の左下の資産管理画面SC1の購入可否情報I14である。表示制御部103は、購入希望対象の購入が可能であると判定された場合には、ユーザが購入希望対象を購入した後の残金を計算し、当該残金を示す購入可否情報I14を表示させてもよい。
【0044】
一方で、表示制御部103は、購入希望対象の購入が可能ではないと判定された場合には、購入希望対象の購入のための不足額を示す購入可否情報I14を、ユーザ端末30に表示させる。この場合の購入可否情報I14の一例は、
図3の右上の資産管理画面SC1の購入可否情報I14である。表示制御部103は、購入希望対象の購入が可能ではないと判定された場合には、不足額を計算せずに、購入希望対象の購入が可能ではないことを示す購入可否情報I14を、ユーザ端末30に表示させてもよい。
【0045】
なお、表示制御部103は、任意のタイミングで購入可否情報I14を表示させることができる。例えば、表示制御部103は、ユーザが資産管理サービスにログインしたタイミングで、購入可否情報I14をユーザ端末30に表示させてもよい。表示制御部103は、ユーザが、資産管理画面SC1で購入可否情報I14の表示のための操作を行った場合に、購入可否情報I14をユーザ端末30に表示させてもよい。
【0046】
[1-3-2.電子商取引サーバで実現される機能]
例えば、電子商取引サーバ20は、データ記憶部200及び検索処理実行部201を含む。データ記憶部200は、記憶部22により実現される。検索処理実行部201は、制御部21により実現される。
【0047】
[データ記憶部]
データ記憶部200は、電子商取引サービスに必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部200は、価格データベースDB2を記憶する。
【0048】
図6は、価格データベースDB2の一例を示す図である。価格データベースDB2は、購入希望対象の候補となる商品又はサービスの価格に関する各種情報が格納されたデータベースである。例えば、価格データベースDB2には、商品ID又はサービスIDと、商品又はサービスの価格情報と、が格納される。商品IDは、資産管理サービスで商品を識別可能な商品識別情報の一例である。サービスIDは、資産管理サービスでサービスを識別可能な商品識別情報の一例である。
【0049】
なお、データ記憶部200に記憶されるデータは、上記の例に限られない。データ記憶部200は、電子商取引サービスに必要なデータを記憶すればよい。例えば、データ記憶部200は、電子商取引サービスにおける各種画面のデータを記憶してもよい。データ記憶部200は、電子商取引サービスで取り扱われている商品又はサービスのタイトル、説明文、画像、又は在庫に関する情報を記憶してもよい。データ記憶部200は、ユーザのウィッシュリスト、お気に入り商品のリスト、又は購入履歴に関する情報を記憶してもよい。
【0050】
[検索処理実行部]
検索処理実行部201は、購入希望対象の候補となる商品又はサービスを検索する。例えば、検索処理実行部201は、ユーザが入力した検索クエリに基づいて、価格データベースDB2に価格情報が格納された商品又はサービスを検索する。検索処理実行部201は、ユーザ端末30に対し、商品又はサービスの検索結果を示すデータを送信する。検索処理実行部201は、ユーザが購入希望対象を選択すると、資産管理サーバ10に対し、購入希望対象の価格情報を送信する。例えば、検索処理実行部201は、ユーザが入力した検索クエリだけではなく、電子決済サービスに登録された他の情報も考慮して、検索を実行してもよい。例えば、検索処理実行部201は、最安値、商品若しくはサービスの評価、閲覧数、購入数、所定期間における閲覧数、又はその他の情報も考慮して、検索を実行してもよい。
【0051】
[1-3-3.ユーザ端末で実現される機能]
例えば、ユーザ端末30は、データ記憶部300、操作受付部301、及び表示制御部302を含む。データ記憶部300は、記憶部32により実現される。操作受付部301及び表示制御部302は、制御部31により実現される。
【0052】
[データ記憶部]
データ記憶部300は、ユーザが資産管理サービス及び電子商取引サービスを利用するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部300は、資産管理アプリを記憶する。ユーザが資産管理アプリではなくブラウザから資産管理サービスを利用する場合、データ記憶部300は、ブラウザを記憶する。
【0053】
[操作受付部]
操作受付部301は、ユーザの各種操作を受け付ける。例えば、操作受付部301は、資産管理アプリに対する操作を受け付ける。操作受付部301は、資産管理サーバ10又は電子商取引サーバ20に対し、ユーザの操作内容を示すデータを送信する。
【0054】
[表示制御部]
表示制御部302は、各種画面を表示部35に表示させる。例えば、表示制御部302は、資産管理画面SC1を表示部35に表示させる。表示制御部302は、資産管理サーバ10又は他のコンピュータと通信し、これらの画面の表示に必要なデータを受信して、これらの画面を表示部25に表示させる。
【0055】
[1-4.第1実施形態の資産管理システムで実行される処理]
図7は、資産管理システム1で実行される処理の一例を示す図である。制御部11,21,31が、それぞれ記憶部12,22,32に記憶されたプログラムを実行することによって、
図7の処理が実行される。
【0056】
図7のように、ユーザ端末30は、資産管理アプリを起動させると、資産管理サーバ10との間で、ユーザが資産管理サービスにログインするためのログイン処理を実行する(S100)。ログインが成功すると、資産管理サーバ10は、資産管理データベースDB1に基づいて、ユーザ端末30との間で、資産管理画面SC1のトップページを表示させるための処理を実行する(S101)。
【0057】
ユーザが願い事リストの表示を指示すると、ユーザ端末30は、資産管理サーバ10に対し、願い事リストの表示を要求する(S102)。資産管理サーバ10は、ユーザ端末30から、願い事リストの表示の要求を受け付けると(S103)、資産管理データベースDB1に基づいて、ユーザの願い事リストに購入希望対象が登録されているか否かを判定する(S104)。
【0058】
S104において、願い事リストに購入希望対象が登録されていると判定されない場合(S104:N)は、資産管理サーバ10は、ユーザ端末30との間で、購入可否情報を含まない願い事リストを、資産管理画面SC1に表示させる(S105)。ユーザがボタンB11を選択すると、ユーザ端末30は、モーダルM12を資産管理画面SC1に表示させる(S106)。ユーザが電子商取引サービス「AAA市場」を選択すると、ユーザ端末30は、資産管理サーバ10及び電子商取引サーバ20との間で、願い事リストに購入希望対象を登録するための処理を実行し(S107)、S108の処理に移行する。
【0059】
S104において、願い事リストに購入希望対象が登録されていると判定された場合(S104:Y)は、資産管理サーバ10は、資産管理データベースDB1に基づいて、ユーザの購入希望対象の価格情報を取得する(S108)。資産管理サーバ10は、資産管理データベースDB1に基づいて、ユーザの利用可能額情報を取得する(S109)。資産管理サーバ10は、価格情報と、利用可能額情報と、に基づいて、購入希望対象の購入が可能か否かを判定する(S110)。
【0060】
S110において、購入希望対象の購入が可能と判定された場合(S110:Y)、資産管理サーバ10は、購入希望対象の購入が可能であることを示す購入可否情報I14を生成する(S111)。S110において、購入希望対象の購入が可能と判定されない場合(S110:N)、資産管理サーバ10は、購入希望対象の購入のために不足する不足額を計算して購入可否情報I14を生成する(S112)。資産管理サーバ10は、ユーザ端末30との間で、購入可否情報I14を、資産管理画面SC1に表示させるための処理を実行し(S113)、本処理は終了する。
【0061】
[1-5.第1実施形態のまとめ]
第1実施形態の資産管理システム1は、購入希望対象の価格情報と、ユーザの利用可能額情報と、に基づいて、購入希望対象の購入可否に関する購入可否情報I14を、ユーザのユーザ端末30に表示させる。これにより、資産管理システム1は、購入希望対象の購入という分かりやすい目標をユーザに提示し、貯蓄に対するユーザの意欲を高めることができる。例えば、資産管理システム1が、単純にユーザの資産を管理したり、ユーザの支出を管理したりする場合には、ユーザは、資産の管理を楽しむことができないが、ユーザは、購入可否情報I14によって購入希望対象の購入可否が分かるので、資産管理システム1は、資産管理サービスにおける興趣性を高めることができる。
【0062】
また、資産管理システム1は、価格情報と、利用可能額情報と、に基づいて、購入希望対象の購入が可能であるか否かを判定する。資産管理システム1は、購入希望対象の購入が可能ではないと判定された場合には、購入希望対象の購入のための不足額を示す購入可否情報I14を、ユーザ端末30に表示させる。これにより、ユーザが、購入希望対象の購入のために、あとどの程度足りないのかを把握しやすくなるので、資産管理システム1は、貯蓄に対するユーザの意欲を、効果的に高めることができる。ユーザは、不足額によって具体的な目標を把握できる。
【0063】
また、資産管理システム1は、資産管理サービスとは異なる他のサービスから、他のサービスでユーザが選択した購入希望対象の価格情報を取得する。資産管理システム1は、購入希望対象の購入に必要な金額を正確に特定し、購入希望対象の購入可否をより正確に示す購入可否情報I14をユーザ端末30に表示させることができる。
【0064】
[2.第2実施形態]
次に、資産管理システム1の別実施形態である第2実施形態を説明する。第2実施形態では、資産管理システム1は、購入希望対象の購入が可能な時期に関する購入可能時期情報を、資産管理画面SC1に表示させる。第2実施形態では、第1実施形態と同様の点については、説明を省略する。第2実施形態の資産管理システム1は、第1実施形態で説明した機能を含まなくてもよい。即ち、第2実施形態の資産管理システム1は、購入可否情報I14を資産管理画面SC1に表示させなくてもよい。
【0065】
図8は、第2実施形態でユーザ端末30に表示される画面の一例を示す図である。第2実施形態では、ユーザが願い事リストに購入希望対象を登録するまでの流れは、第1実施形態と同様であってよい。例えば、ユーザが、願い事リストに購入希望対象を登録した状態で、願い事リストの表示のためのボタンB10を選択すると、
図8のように、ユーザ端末30は、購入可能時期情報I15を、資産管理画面SC1に表示させる。購入可能時期情報I15は、将来的な利用可能額に基づいて計算される。
【0066】
例えば、第1実施形態と同様に、現在の利用可能額が4万円だったとする。ユーザの貯金のペースが毎月2万円だったとする。2ヶ月後にならなければ、ユーザの利用可能額が、ユーザの購入希望対象の価格である7万円以上にならないので、ユーザ端末30は、2ヶ月後を示す購入可能時期情報I15を、資産管理画面SC1に表示させる。以上のように、第2実施形態の資産管理システム1は、購入可能時期情報I15によって、目標となる購入希望対象の購入までに要する期間をユーザに把握させることによって、貯蓄に対するユーザの意欲を高めるようにしている。以降、第2実施形態の資産管理システム1の詳細を説明する。
【0067】
[2-1.第2実施形態の資産管理システムで実現される機能]
図9は、第2実施形態の資産管理システム1で実現される機能の一例を示す図である。第2実施形態では、電子商取引サーバ20及びユーザ端末30の各々の機能は、第1実施形態と同様である。このため、主に、資産管理サーバ10の機能を説明する。
【0068】
資産管理サーバ10は、データ記憶部100、価格情報取得部101、利用可能額情報取得部102、表示制御部103、及び将来予測情報取得部104を含む。データ記憶部100、価格情報取得部101、及び利用可能額情報取得部102の各々の機能は、第1実施形態と同様である。表示制御部103は、一部の機能が第1実施形態とは異なる。将来予測情報取得部104は、第2実施形態の資産管理サーバ10に特有の機能である。
【0069】
[将来予測情報取得部]
将来予測情報取得部104は、ユーザの資産を管理する資産管理サービスで管理される資産のうち、購入希望対象の購入のためにユーザが利用可能な額の将来的な予測に関する将来予測情報を取得する。将来予測情報は、現時点の利用可能額ではなく、将来における利用可能額の予測値を示す。例えば、将来予測情報は、将来における1時点における利用可能額を示してもよいし、複数の時点の各々における利用可能額を示してもよい。将来予測情報は、将来における利用可能額の増加量を示してもよい。例えば、将来予測情報は、ユーザの貯金のペースを示してもよい。
【0070】
第2実施形態では、将来予測情報取得部104は、予め定められた計算式に基づいて、ユーザ将来予測情報を取得する。例えば、将来予測情報取得部104は、第1実施形態の利用可能額情報取得部102と同様にして、現時点の利用可能額情報を取得してもよい。将来予測情報取得部104は、利用可能額情報が示す利用可能額に対し、現時点と、将来における複数の時点の各々と、の時間的な長さに応じた額を加算することによって、複数の時点の各々における利用可能額の予測値を計算してもよい。例えば、将来予測情報取得部104は、ユーザが登録した貯金のペースに応じた額だけ利用可能額が定期的に増加するように、将来予測情報を取得してもよい。将来予測情報取得部104は、ユーザが何らかの消費を行った場合に、消費の分だけ利用可能額が減少するように、将来予測情報を取得してもよい。
【0071】
なお、将来予測情報取得部104は、将来における利用可能額の予測値ではなく、将来における利用可能額の増加量(例えば、ユーザが指定した貯金のペース)を示す将来予測情報を取得してもよい。この場合、将来予測情報取得部104は、ユーザが指定した増加量を、将来予測情報として取得してもよい。将来予測情報取得部104は、後述の変形例のように、ユーザの傾向等に基づいて、将来予測情報を計算してもよい。
【0072】
[表示制御部]
第2実施形態の表示制御部103は、価格情報と、将来予測情報と、に基づいて、購入希望対象の購入が可能な購入可能時期に関する購入可能時期情報I15を、ユーザのユーザ端末30に表示させる。購入可能時期情報I15は、ユーザが視覚的に認識可能な情報である。例えば、購入可能時期情報I15は、アイコン等の画像、テキスト、又はその他の情報であってもよい。購入可能時期情報I15は、購入希望対象が購入可能な時期を示す。購入可能時期情報I15は、ユーザが購入可能時期を何らかの形で認識可能な情報であればよい。
【0073】
例えば、表示制御部103は、価格情報と、将来予測情報と、に基づいて、購入希望対象の購入が可能な購入可能時期を特定する。第2実施形態では、将来における複数の時点の各々における利用可能額が計算されるので、表示制御部103は、将来における複数の時点のうち、価格情報が示す価格以上の利用可能額になる時期を特定する。
図8の例であれば、表示制御部103は、現時点から2ヶ月後を特定する。表示制御部103は、2ヶ月後を示す購入可能時期情報I15を、ユーザ端末30に表示させる。
【0074】
なお、将来予測情報が、将来における利用可能額の増加量(例えば、ユーザが指定した貯金のペース)を示す場合には、表示制御部103は、価格情報が示す購入希望対象の価格と、現在の利用可能額と、差額を、当該増加量で割ることによって、購入可能時期を特定してもよい。例えば、
図8の例において、ユーザの貯金のペースが月2万円だったとすると、将来予測情報は、月2万円といった貯金のペースを示してもよい。表示制御部103は、購入希望対象の価格である7万円と、現在の利用可能額である4万円と、の差額である3万円を2万円で割ることによって、購入可能時期を特定してもよい。3万円を2万円で割ると1.5月になるが、
図8の例では、小数点以下は切り上げるものとする。
【0075】
[2-2.第2実施形態の資産管理システムで実行される処理]
図10は、資産管理システム1で実行される処理の一例を示す図である。制御部11,21,31が、それぞれ記憶部12,22,32に記憶されたプログラムを実行することによって、
図10の処理が実行される。
【0076】
S200~S208の処理は、それぞれS100~S108の処理と同様である。資産管理サーバ10は、資産管理データベースDB1に基づいて、ユーザの将来予測情報を取得する(S209)。資産管理サーバ10は、価格情報と、将来予測情報と、に基づいて、購入が可能な購入可能時期を予測して購入可能時期情報I15を生成する(S210)。資産管理サーバ10は、ユーザ端末30との間で、購入可能時期情報I15を、資産管理画面SC1に表示させるための処理を実行し(S211)、本処理は終了する。
【0077】
[2-3.第2実施形態のまとめ]
第2実施形態の資産管理システム1は、価格情報と、将来予測情報と、に基づいて、購入希望対象の購入が可能な購入可能時期に関する購入可能時期情報I15を、ユーザのユーザ端末30に表示させる。これにより、資産管理システム1は、購入可能時期という分かりやすい指標をユーザに提示し、資産管理システム1は、貯蓄に対するユーザの意欲を高めることができる。例えば、資産管理システム1が、単純にユーザの資産を管理したり、ユーザの支出を管理したりする場合には、ユーザは、資産の管理を楽しむことができないが、ユーザは、購入可能時期情報I15によって購入希望対象の購入可能時期が分かるので、資産管理システム1は、資産管理サービスにおける興趣性を高めることができる。例えば、資産管理システム1は、貯金に対するユーザの実際の行動に応じた現実的な時間軸を考慮することによって、貯蓄に対するユーザの意欲を高めることができる。
【0078】
[3.変形例]
本開示は、以上に説明した実施形態に限定されない。本開示は、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
【0079】
[3-1.第1実施形態の変形例]
まず、第1実施形態の変形例を説明する。
【0080】
図11は、第1実施形態の変形例で実現される機能の一例を示す図である。例えば、資産管理サーバ10は、優先順位設定部105、現在資産情報取得部106、支出情報取得部107、想定貯蓄情報取得部108、ユーザ情報送信部109、検索処理実行部110、タスク管理部111、及び達成処理実行部112を含む。優先順位設定部105、現在資産情報取得部106、支出情報取得部107、想定貯蓄情報取得部108、ユーザ情報送信部109、検索処理実行部110、タスク管理部111、及び達成処理実行部112の各々は、制御部11により実現される。
【0081】
[変形例1-1]
例えば、ユーザは、願い事リストに、複数の購入希望対象を登録してもよい。変形例1-1では、ユーザが、願い事リストに、複数の購入希望対象として、電子商取引サービスで取り扱われる複数の商品を登録する場合を例に挙げる。ユーザは、願い事リストに、複数の購入希望対象として、電子商取引サービスで取り扱われる商品と、他のサービスで取り扱われる商品又はサービスと、を登録してもよい。ユーザが願い事リストに個々の購入希望対象を登録する手順は、実施形態で説明した手順と同様であってよい。ユーザは、願い事リストに、複数の購入希望対象をまとめて一度に登録してもよい。
【0082】
変形例1-1の資産管理データベースDB1には、複数の購入希望対象の各々の価格情報が格納されている。資産管理サーバ10が資産管理データベースDB1に個々の価格情報を格納する処理は、実施形態で説明した処理と同様であってよい。変形例1-1の価格情報取得部101は、複数の購入希望対象の各々の価格情報を取得する。価格情報取得部101は、願い事リストに登録された全部又は一部の購入希望対象の価格情報を取得する。価格情報取得部101は、資産管理画面SC1において表示対象となる購入希望対象の価格情報を取得すればよい。
【0083】
図12は、変形例1-1の資産管理画面SC1の一例を示す図である。
図12のように、変形例1-1の表示制御部103は、複数の購入希望対象の各々の価格情報と、利用可能額情報と、に基づいて、複数の購入希望対象の各々の購入可否情報I14を、ユーザ端末30に表示させる。例えば、表示制御部103は、複数の購入希望対象の各々の価格情報と、利用可能額情報と、に基づいて、当該購入希望対象の購入が可能であるか否かを判定する。表示制御部103が個々の購入希望対象に対して実行する判定は、実施形態で説明した判定と同様であってよい。
【0084】
例えば、表示制御部103は、複数の購入希望対象のうち、利用可能額情報が示す利用可能額が、価格情報が示す価格以上であると判定された購入希望対象の購入可否情報I14が、当該購入希望対象の購入が可能であることを示すように、当該購入可否情報I14を生成する。表示制御部103は、複数の購入希望対象のうち、利用可能額情報が示す利用可能額が、価格情報が示す価格未満であると判定された購入希望対象の購入可否情報I14が、当該購入希望対象の購入のための不足額を示すように、当該購入可否情報I14を生成する。表示制御部103は、複数の購入希望対象の各々の購入可否情報I14を、ユーザ端末30に表示させる。
【0085】
図12の例では、ユーザは、願い事リストに、商品A~Dといった4つの購入希望対象を登録している。利用可能額情報が示す利用可能額は、4万円である。表示制御部103は、商品A~Dの各々の価格情報が示す価格が、利用可能額である4万円以上であるか否かを判定し、商品A~Dの各々の購入可否情報I14を、資産管理画面SC1に表示させる。例えば、価格が3万円の商品Aの購入可否情報I14と、価格が4万円の商品Bの購入可否情報I14と、の各々は、購入が可能であることを示す。価格が5万円の商品Cの購入可否情報I14と、価格が6万円の商品Dの購入可否情報I14と、の各々は、購入が可能ではないので、不足額を示す。表示制御部103は、所定のソート条件(例えば、名前順又は登録順等)に基づいて、複数の購入可否情報I14の各々をソートして表示させてもよい。
【0086】
変形例1-1の資産管理システム1は、複数の購入希望対象の各々の価格情報と、利用可能額情報と、に基づいて、複数の購入希望対象の各々の購入可否情報I14を、ユーザ端末30に表示させる。資産管理システム1は、より多くの購入希望対象の購入という分かりやすい目標をユーザに提示し、貯蓄に対するユーザの意欲を効果的に高めることができる。
【0087】
[変形例1-2]
例えば、変形例1-1において、ユーザは、複数の購入希望対象の少なくとも一部に優先順位を設定してもよい。変形例1-2では、ユーザが、一部の購入希望対象にだけ優先順位を設定する場合を例に挙げるが、ユーザは、全部の購入希望対象に優先順位を設定してもよい。ユーザは、任意の数の購入希望対象に優先順位を設定可能である。
【0088】
変形例1-2の資産管理システム1は、優先順位設定部105を含む。優先順位設定部105は、複数の購入希望対象の少なくとも一部に優先順位を設定する。ユーザは、資産管理画面SC1等の任意の画面から、複数の購入希望対象の少なくとも一部に優先順位を設定できる。優先順位設定部105は、ユーザが複数の購入希望対象の各々の優先順位を指定すると、ユーザのユーザIDに関連付けられた願い事リスト情報が当該指定された優先順位を示すように、ユーザの願い事リスト情報を更新する。
【0089】
変形例1-2の表示制御部103は、複数の購入希望対象の少なくとも一部の優先順位に更に基づいて、複数の購入希望対象の各々の購入可否情報I14を、ユーザ端末30に表示させる。例えば、表示制御部103は、上から下に購入可否情報I14を並べる場合には、購入希望対象の優先順位が高いほど、当該購入希望対象の購入可否情報I14が上側に配置されるように、複数の購入希望対象の各々の購入可否情報I14を並べる。別の言い方をすれば、表示制御部103は、相対的に優先順位が高い購入希望対象の購入可否情報I14が、相対的に上側に配置されるように、複数の購入希望対象の各々の購入可否情報I14を並べる。
【0090】
例えば、変形例1-1で説明した商品A~Dのうち、ユーザが商品Cの優先順位が最も高かったとする。ユーザは、商品A,B,Dについては優先順位を設定しなかったとする。この場合、表示制御部103は、商品Cの購入可否情報I14が最も上に配置されるように、商品A~Dの各々の購入可否情報I14を並べてユーザ端末30に表示させる。優先順位が設定されなかった商品A,B,Dの各々の購入可否情報I14は、商品Cの購入可否情報I14の後に、変形例1-1で説明した所定のソート条件のもとで並んでもよい。
【0091】
なお、購入可否情報I14の並び順は、上から下に限られない。表示制御部103は、複数の購入希望対象の各々の購入可否情報I14を、左から右、右から左、又は下から上に並べてもよい。この場合、購入希望対象の優先順位が高いほど、左、右、又は下に配置される。表示制御部103は、複数の購入希望対象のうち、優先順位が相対的に高い購入希望対象の購入可否情報I14だけを、ユーザ端末30に表示させてもよい。
【0092】
変形例1-2の資産管理システム1は、複数の購入希望対象の少なくとも1つの優先順位に更に基づいて、複数の購入希望対象の各々の購入可否情報I14を、ユーザ端末30に表示させる。これにより、資産管理システム1は、優先順位に応じた購入可否情報I14をユーザ端末30に表示させることができるので、ユーザの利便性を高めることができる。例えば、ユーザは、相対的に優先順位が高い購入可否情報I14を確認しやすくなる。
【0093】
[変形例1-3]
例えば、利用可能額情報の取得方法(計算方法)は、実施形態の例に限られない。変形例1-3では、ユーザが現在保有する資産、ユーザの現在の支出情報、及びユーザの将来的な資産といった3つの観点で、利用可能額情報が取得される場合を例に挙げる。変形例1-3の資産管理データベースDB1に格納される資産情報は、現在の資産に関する現在資産情報と、ユーザの支出に関する支出情報と、想定される貯蓄に関する想定貯蓄情報と、を含む。
【0094】
現在資産情報は、ユーザが保有する現在の資産の額を示す。ユーザが複数の資産を保有している場合には、現在資産情報は、資産の総額を示してもよい。支出情報は、ユーザの現在の支出の総額を示す。支出情報は、過去の全期間における支出の総額を示してもよいし、過去の一部の期間(例えば、直近の1ヶ月)における支出の総額を示してもよい。想定貯蓄情報は、将来に想定される貯蓄の額を示す。変形例1-3の資産管理システム1は、これらの情報を取得するための現在資産情報取得部106、支出情報取得部107、及び想定貯蓄情報取得部108を含む。
【0095】
現在資産情報取得部106は、現在資産情報を取得する。例えば、現在資産情報取得部106は、銀行等の金融機関サービスのシステムから、ユーザの現在資産情報を取得する。金融機関が銀行であれば、現在資産情報は、銀行口座の残高を示す。現在資産情報取得部106は、証券口座等で管理される他の現在資産情報を取得してもよい。現在資産情報取得部106は、複数の金融機関サービスの各々のシステムから、現在資産情報を取得してもよい。現在資産情報取得部106は、資産管理データベースDB1に、ユーザの現在資産情報を格納する。現在資産情報取得部106は、ユーザの複数の現在資産情報の各々が示す資産の総額を計算し、1の現在資産情報として資産管理データベースDB1に格納してもよい。現在資産情報取得部106は、資産管理データベースDB1に格納された現在資産情報を、任意のタイミングで取得できる。現在資産情報取得部106は、ユーザが手入力した現在資産情報を取得してもよい。
【0096】
支出情報取得部107は、支出情報を取得する。例えば、支出情報取得部107は、クレジットカード又は電子マネーを管理する会社等の他のサービスのシステムから、ユーザの支出情報を取得する。支出情報取得部107は、複数の他のサービスの各々のシステムから、支出情報を取得してもよい。支出情報取得部107は、資産管理データベースDB1に、ユーザの支出情報を格納する。支出情報取得部107は、ユーザの複数の支出情報の各々が示す資産の総額を計算し、1の支出情報として資産管理データベースDB1に格納してもよい。支出情報取得部107は、資産管理データベースDB1に格納された支出情報を、任意のタイミングで取得できる。支出情報取得部107は、ユーザが手入力した支出情報を取得してもよい。
【0097】
想定貯蓄情報取得部108は、想定貯蓄情報を取得する。想定貯蓄情報は、予め定められた予測方法に基づいて、ユーザに想定される貯蓄の額を計算する。例えば、想定貯蓄情報は、ユーザが入力した貯金のペースに基づいて、ユーザに想定される貯蓄額を計算し、想定貯蓄情報として取得する。想定貯蓄情報は、ユーザの過去の貯蓄の傾向に基づいて、想定貯蓄情報を取得してもよい。想定貯蓄情報は、ユーザの年齢層等の情報に基づいて、想定貯蓄情報を取得してもよい。
【0098】
変形例1-3の利用可能額情報取得部102は、現在資産情報、支出情報、及び想定貯蓄情報に基づいて、利用可能額情報を取得する。例えば、利用可能額情報取得部102は、現在資産情報が示す額から、支出情報が示す支出の額と、想定貯蓄情報が示す貯蓄の額と、を引いた値を計算し、利用可能額情報を取得する。利用可能額情報取得部102は、不定期に起こるイベント等の支出額又は臨時収入等の他の項目も考慮して、利用可能額情報を取得してもよい。
【0099】
変形例1-3の資産管理システム1は、現在資産情報、支出情報、及び想定貯蓄情報に基づいて、利用可能額情報を取得する。資産管理システム1は、利用可能額情報が示す額の推定の精度を高めることができる。資産管理システム1は、より正確な購入可否情報I14をユーザ端末30に表示させることができるので、貯蓄に対するユーザの意欲を効果的に高めることができる。
【0100】
[変形例1-4]
例えば、資産管理サービスのユーザIDと、電子商取引サービスのユーザIDと、の同期が取られてもよい。変形例1-4では、資産管理サービスのユーザIDと、電子商取引サービスのユーザIDと、が同じである(資産管理サービス及び電子商取引サービスでユーザIDが共通である)場合を例に挙げるが、これらのユーザIDが互いに異なってもよい。この場合、これらのユーザIDの対応関係が、資産管理サービス及び電子商取引サービスの少なくとも一方で管理されているものとする。
【0101】
資産管理システム1は、ユーザ情報送信部109を含む。ユーザ情報送信部109は、電子商取引サービス等の他のサービスに対し、資産管理サービスで管理されるユーザに関するユーザ情報を送信する。変形例1-4では、ユーザ情報がユーザIDである場合を例に挙げる。例えば、
図2の左下の資産管理画面SC1の状態で、ユーザがモーダルM12から電子商取引サービスを選択すると、ユーザ情報送信部109は、電子商取引サーバ20に対し、ユーザのユーザIDを送信する。
【0102】
変形例1-4では、電子商取引サービス等の他のサービスでは、ユーザ情報に応じた検索が実行される。例えば、電子商取引サーバ20は、ユーザ情報であるユーザIDに関連付けられたユーザの購買履歴を特定する。購買履歴に関するデータは、電子商取引サーバ20で管理されているものとする。電子商取引サーバ20は、ユーザが、願い事リストに、購入希望対象を登録する場合に、電子商取引サービスにおけるユーザの購入履歴を考慮して、購入希望対象の候補となる商品又はサービスを検索する。例えば、電子商取引サーバ20は、ユーザが過去に購入した商品又はサービスと、当該商品又は当該サービスを取り扱う店舗と、の少なくとも一方を優先的に検索する。
【0103】
変形例1-4の価格情報取得部101は、電子商取引サービス等の他のサービスから、ユーザ情報に応じた検索で検索された購入希望対象の価格情報を取得する。検索でユーザ情報が利用される点で実施形態とは異なるが、検索結果の中からユーザが選択した商品又はサービスの価格情報が、購入希望対象の価格情報として取得される流れは、実施形態と同様であってよい。
【0104】
変形例1-4の資産管理システム1は、電子商取引サービス等の他のサービスから、ユーザ情報に応じた検索で検索された購入希望対象の価格情報を取得する。これにより、資産管理システム1は、ユーザに応じた最適な価格情報を取得できる。その結果、資産管理システム1は、ユーザが特に興味を示す購入希望対象を願い事リストに登録できる。
【0105】
[変形例1-5]
例えば、ユーザは、願い事リストに、願い事の内容を示すテキストを登録してもよい。更に、ユーザが願い事リストに登録したテキストに基づいて、購入希望対象の候補となる商品又はサービスが電子商取引サービスで検索されてもよい。ユーザは、任意のテキストを願い事リストに登録できる。例えば、ユーザは、願い事リストに、「高級な電子レンジを購入したい」又は「韓国旅行に行きたい」といった文字列を、資産管理画面SC1等の任意の画面から願い事として登録できる。
【0106】
変形例1-5の資産管理サーバ10は、ユーザが入力した文字列を願い事として示すように、ユーザの願い事リスト情報を資産管理データベースDB1に登録する。資産管理サーバ10は、ユーザが入力した複数の願い事の各々を、願い事リストに登録してもよい。資産管理サーバ10は、願い事リストから、ユーザが選択した登録済みの願い事を削除してもよい。資産管理サーバ10は、ユーザの操作に基づいて、願い事リストに登録された願い事を変更してもよい。
【0107】
資産管理システム1は、検索処理実行部110を含む。検索処理実行部110は、ユーザにより入力された願い事に基づいて、購入希望対象の候補の検索に関する検索処理を実行する。検索処理は、検索それ自体であってもよいが、変形例1-5では、検索クエリを生成する処理と、電子商取引サーバ20に検索クエリを送信する処理と、が検索処理に相当する場合を例に挙げる。例えば、検索処理実行部110は、ユーザにより入力された願い事に基づいて、検索クエリを生成してもよい。例えば、検索処理実行部110は、ユーザにより入力された願い事の形態素解析を実行し、当該形態素解析の実行結果に基づいて、検索クエリを取得してもよい。検索クエリでは、名詞だけが利用されてもよいし、名詞と形容詞が利用されてもよい。
【0108】
先述した願い事リストの例であれば、検索処理実行部110は、願い事「高級な電子レンジを購入したい」から「高級 電子レンジ」といった検索クエリを取得したり、願い事「韓国旅行に行きたい」から「韓国旅行」といった検索クエリを取得したりしてもよい。検索処理実行部110は、ユーザにより入力された願い事を、そのまま検索クエリをして利用してもよい。検索処理実行部110は、電子商取引サーバ20に対し、当該取得された検索クエリを送信する。検索クエリが自動的に取得される点で実施形態とは異なるが、検索の実行方法や検索後の流れは、実施形態と同様であってよい。
【0109】
なお、検索クエリの取得方法は、上記の例に限られない。検索処理実行部110は、形態素解析ではなく、大規模自然言語モデル等の機械学習のモデルに基づいて、願い事に応じた検索クエリを取得してもよい。例えば、検索処理実行部110は、機械学習のモデルに対し、ユーザの願い事を示すテキストを入力する。機械学習のモデルは、ユーザの願い事の埋め込み表現を計算し、当該計算された埋め込み表現に応じた検索クエリを取得する。検索処理実行部110は、機械学習のモデルから出力された検索クエリを取得してもよい。
【0110】
変形例1-5の価格情報取得部101は、検索処理実行部110の検索処理で検索された候補の中からユーザが選択した購入希望対象の価格情報を取得する。検索クエリが自動的に取得される点で実施形態とは異なるが、検索結果の中からユーザが購入希望対象を選択する流れや価格情報の取得方法は、実施形態と同様であってよい。
【0111】
変形例1-5の資産管理システム1は、ユーザにより入力された願い事に基づいて、購入希望対象の候補の検索に関する検索処理を実行する。資産管理システム1は、当該候補の中からユーザが選択した購入希望対象の価格情報を取得する。これにより、資産管理システム1は、ユーザが入力した任意の願い事に基づいて、購入希望対象の候補の検索処理を実行できるので、ユーザが電子商取引サービスにアクセスして検索クエリを入力する手間を省くことができる。例えば、ユーザは、将来の願い事を具体的な文章で入力できるので、資産管理システム1は、ユーザに将来の目標を把握させやすくなる。その結果、資産管理システム1は、貯蓄に対するユーザの意欲を高めることができる。
【0112】
[変形例1-6]
例えば、変形例1-5において、検索処理実行部110は、ユーザにより入力された願い事に基づいて、資産管理サービスとは異なる複数の他のサービスの各々に対し、購入希望対象の候補の検索を依頼することによって、検索処理を実行してもよい。検索処理実行部110が願い事に基づいて検索クエリを取得する方法は、変形例1-5と同様であってよい。検索処理実行部110は、複数の他のサービスの各々に対し、検索クエリを送信する。複数の他のサービスの各々は、資産管理サーバ10から取得した検索クエリに基づいて、検索処理を実行し、検索結果を示すデータを資産管理サーバ10又はユーザ端末30に送信する。
【0113】
複数の他のサービスの各々は、資産管理サービスと連携する任意のサービスであってよい。変形例1-6では、実施形態で説明した電子商取引サービス以外にも、ネットスーパーサービスが他のサービスに相当する場合を例に挙げる。検索クエリの送信先となる複数の他のサービスの各々は、予め定められているものとする。更に、ユーザが、願い事として、「ヨーグルトを食べる」と入力したものとする。この場合、検索処理実行部110は、願い事「ヨーグルトを食べる」を形態素解析し、名詞の部分である検索クエリ「ヨーグルト」を取得する。
【0114】
例えば、検索処理実行部110は、電子商取引サービス及びネットスーパーサービスの各々に対し、検索クエリ「ヨーグルト」を送信する。電子商取引サービス及びネットスーパーサービスの各々は、購入希望対象の候補として、検索クエリ「ヨーグルト」にヒットする商品又はサービスを示すデータを、資産管理サーバ10又はユーザ端末30に送信する。ユーザ端末30は、必要に応じて資産管理サーバ10を介して当該データを取得し、電子商取引サービス及びネットスーパーサービスの各々の検索でヒットした候補を表示する。即ち、ユーザ端末30には、電子商取引サービスでヒットした候補と、ネットスーパーサービスでヒットした候補と、が混在して表示される。ユーザは、任意の候補を選択できる。
【0115】
変形例1-6の価格情報取得部101は、複数の他のサービスの各々で検索された候補の中から、ユーザが選択した購入希望対象の価格情報を取得する。複数の他のサービスの各々で検索が実行される点で実施形態とは異なるが、検索結果の中からユーザが購入希望対象を選択する流れや価格情報の取得方法は、実施形態と同様であってよい。例えば、価格情報取得部101は、ユーザが電子商取引サービスの候補を選択した場合には、電子商取引サービスで管理される価格情報を取得する。価格情報取得部101は、ユーザがネットスーパーサービスの候補を選択した場合には、ネットスーパーサービスで管理される価格情報を取得する。
【0116】
変形例1-6の資産管理システム1は、ユーザにより入力された願い事に基づいて、資産管理サービスとは異なる複数の他のサービスの各々に対し、候補の検索を依頼することによって、検索処理を実行する。資産管理システム1は、複数の他のサービスの各々で検索された候補の中から、ユーザが選択した購入希望対象の価格情報を取得する。資産管理システム1は、ユーザが購入希望対象として選択可能な商品又はサービスのバリエーションを増やすことができる。その結果、ユーザが、貯蓄の意欲を高める商品又はサービスを購入希望対象として選択できるようになるので、資産管理システム1は、貯蓄に対するユーザの意欲を効果的に高めることができる。
【0117】
[変形例1-7]
例えば、願い事リストに登録された購入希望対象は、ユーザのタスクとして管理されてもよい。タスクは、ユーザが購入希望対象を購入するという課題である。ユーザが購入希望対象を購入した場合に、タスクが達成される。ユーザは、資産管理アプリで自身の資産を管理してタスクを達成することを目指す。ユーザが願い事リストに複数の購入希望対象を登録した場合には、複数のタスクが設定される。変形例1-7の資産管理システム1は、タスク管理部111及び達成処理実行部112を含む。
【0118】
タスク管理部111は、資産管理サービスにおけるユーザのタスクとして、購入希望対象の購入を管理する。例えば、タスク管理部111は、ユーザがタスクを達成したか否かを示すタスク達成情報を、願い事リスト情報に含めることによって、ユーザのタスクを管理する。タスク管理部111は、タスクの内容を示す情報を、願い事リスト情報に含めることによって、ユーザのタスクを管理してもよい。
【0119】
図13は、資産管理画面SC1でタスクが管理される様子の一例を示す図である。例えば、表示制御部103は、ユーザがタスクを達成したか否かを選択するためのボタンB16を、資産管理画面SC1に表示させる。ユーザは、タスクを達成すると、ボタンB16を選択する。タスクの達成は、任意の方法で判定されてよい。例えば、資産管理サーバ10は、電子商取引サーバ20から、ユーザがタスクとして設定した購入希望対象を購入した旨を示すデータを受信した場合に、ユーザが当該タスクを達成したと判定してもよい。
【0120】
達成処理実行部112は、ユーザがタスクを達成した場合に、タスクの達成に関するタスク達成処理を実行する。タスク達成処理は、ユーザがタスクを達成した場合に実行される処理である。例えば、達成処理実行部112は、
図13の下側のように、ユーザがタスクを達成したことを示すメッセージM17を表示させることによって、タスク達成処理を実行する。達成処理実行部112は、メッセージM17以外の他の画像を表示させることによって、タスク達成処理を実行してもよい。
【0121】
なお、タスク達成処理は、上記の例に限られない。タスク達成処理は、タスクの達成がトリガとなる処理であればよい。例えば、達成処理実行部112は、ユーザに対し、ユーザが達成したタスクに応じた特典(例えば、ポイント又はクーポン)を付与することによって、タスク達成処理を実行してもよい。達成処理実行部112は、資産管理サービス以外の他のサービスに対し、他のサービスの画面で、ユーザがタスクを達成したことを示すメッセージM17を表示させることを依頼することによって、タスク達成処理を実行してもよい。
【0122】
変形例1-7の資産管理システム1は、資産管理サービスにおけるユーザのタスクとして、購入希望対象の購入を管理する。資産管理システム1は、ユーザがタスクを達成した場合に、タスクの達成に関するタスク達成処理を実行する。これにより、資産管理システム1は、タスクによって、貯蓄に対するユーザの意欲を効果的に高めることができる。例えば、ユーザは、タスクの達成という分かりやすい目標があるので、貯蓄に対するユーザの意欲が効果的に高まる。
【0123】
[3-2.第2実施形態の変形例]
次に、第2実施形態の変形例を説明する。
【0124】
図14は、第2実施形態の変形例で実現される機能の一例を示す図である。例えば、資産管理サーバ10は、優先順位設定部105、検索処理実行部110、タスク管理部111、達成処理実行部112、資産増加情報取得部113、ユーザ属性情報取得部114、及びクーポン情報取得部115を含む。優先順位設定部105、検索処理実行部110、タスク管理部111、達成処理実行部112、資産増加情報取得部113、ユーザ属性情報取得部114、及びクーポン情報取得部115の各々は、制御部11により実現される。
【0125】
[変形例2-1]
例えば、変形例2-1の資産管理システム1は、利用可能額情報取得部102を含む。利用可能額情報取得部102は、第1実施形態と同様であってよいが、変形例2-1の資産管理データベースDB1には、過去における利用可能額情報の履歴が格納されているものとする。即ち、過去の複数の時点の各々における利用可能額情報の履歴が、資産管理データに格納されている。利用可能額情報取得部102は、過去の複数の時点の各々における利用可能額情報を取得する。変形例2-1の利用可能額情報は、ユーザの資産から支出を引いた値であってもよい。
【0126】
変形例2-1の将来予測情報取得部104は、過去における利用可能額情報の変動に基づいて、将来予測情報を取得する。例えば、将来予測情報取得部104は、過去における利用可能額情報の変動に基づいて、将来における複数の時点の各々における利用可能額を予測して利用可能額情報を取得する。変形例2-1では、将来予測情報取得部104は、過去の全期間における利用可能額情報の変動の平均値を、将来における利用可能額情報の変動の予測値として計算する。将来予測情報取得部104は、平均値ではなく、予め定められた計算式に基づいて、将来における利用可能額情報の変動の予測値を計算してもよい。
【0127】
例えば、将来予測情報取得部104は、過去における利用可能額情報の変動の平均値を、単位時間あたりの利用可能額情報の変動として取得する。将来予測情報取得部104は、現時点と、将来における時点と、の時間差に対し、単位時間あたりの利用可能額情報の変動を乗算することによって、利用可能額の変動量を計算する。将来予測情報取得部104は、現時点の利用可能額情報に対し、当該計算された変動量を加算することによって、将来予測情報を取得する。将来予測情報種東部は、同様の計算によって、将来における複数の時点の各々における利用可能額情報を取得する。表示制御部103は、当該取得された利用可能額情報に基づいて、購入可能時期情報I15をユーザ端末30に表示させる。
【0128】
変形例2-1の資産管理システム1は、過去における利用可能額情報の変動に基づいて、将来予測情報を取得する。これにより、資産管理システム1は、過去の傾向から購入可能時期を精度よく推定できる。
【0129】
[変形例2-2]
例えば、将来予測情報取得部104は、過去のうち、直近の期間における利用可能額情報の変動に基づいて、将来予測情報を取得してもよい。直近の期間は、現時点の所定時間だけ前の時点から現時点までの期間である。直近の期間の長さは、任意の長さであってよい。例えば、直近の期間の長さは、1ヶ月~3ヶ月程度であってもよいし、それ以上又はそれ以下であってもよい。ユーザが直近の期間の長さを指定できるようにしてもよい。変形例2-2では、将来予測情報取得部104は、ユーザが資産管理サービスにログインした場合の直近の期間における利用可能額情報の変動に基づいて、将来予測情報を取得する。将来予測情報の取得のために参照される期間が変形例2-1とは異なるが、将来予測情報の取得方法は、変形例2-1と同様であってよい。
【0130】
変形例2-2の資産管理システム1は、過去のうち、直近の期間における利用可能額情報の変動に基づいて、将来予測情報を取得する。これにより、資産管理システム1は、直近の傾向に応じた正確な将来予測情報を取得できる。
【0131】
[変形例2-3]
例えば、将来予測情報取得部104は、将来的な予測における時期に応じた将来予測情報を取得してもよい。変形例2-3では、将来の時期と、当該時期に発生するイベントによる資産の変動と、が予め関連付けられてデータ記憶部100に記憶されているものとする。イベントは、資産の変動が発生するものであればよい。例えば、毎月の給料日、クレジットカード又は光熱費等の引き落とし日、ボーナス日、又はその他のイベントであってもよい。
【0132】
将来予測情報取得部104は、ユーザが資産管理サービスにログインした時点から、将来における時点までの間においても、イベントの発生時期に関連付けられた資産の変動に基づいて、将来予測情報を取得してもよい。例えば、将来予測情報取得部104は、将来予測情報の予測対象となる時点又はその付近が給料日であれば、ユーザの給料の予測額だけ将来予測情報が示す額を増加させる。将来予測情報取得部104は、将来予測情報の予測対象となる時点又はその付近がクレジットカード等の引き落とし日であれば、引き落としの予測額だけ将来予測情報が示す額を減少させる。将来予測情報取得部104は、将来予測情報の予測対象となる時点又はその付近がボーナス日であれば、ユーザのボーナスの予測額だけ将来予測情報が示す額を増加させる。なお、給料又はボーナスの予測額は、過去の傾向から計算されてもよいし、予め指定されていてもよい。
【0133】
なお、ユーザが将来にイベントが発生する時期に応じた資産の変動を考慮するか否かを選択できるようにしてもよい。この場合、将来予測情報取得部104は、ユーザが将来にイベントが発生する時期に応じた資産の変動を考慮することを希望した場合に、将来にイベントが発生する時期に応じた資産の変動を考慮した将来予測情報を取得してもよい。将来予測情報取得部104は、ユーザが将来にイベントが発生する時期に応じた資産の変動を考慮することを希望しなかった場合には、第2実施形態と同様にして、将来予測情報を取得する。
【0134】
変形例2-3の資産管理システム1は、将来的な予測における時期に応じた将来予測情報を取得する。これにより、資産管理システム1は、将来における時期に特有の事情を考慮して、将来予測情報を取得することができる。
【0135】
[変形例2-4]
例えば、将来における資産の変動は、過去における傾向から予測されるのではなく、ユーザにより手入力されてもよい。変形例2-4の資産管理サーバ10は、資産増加情報取得部113を含む。資産増加情報取得部113は、ユーザが入力した資産の増加に関する資産増加情報を取得する。資産増加情報は、将来における資産の増加量を示す。変形例2-4では、第1実施形態と同様に、ユーザが将来における貯金のペースを入力する場合を例に挙げる。このため、資産増加情報取得部113は、ユーザにより入力された貯金のペースを、資産増加情報として取得してもよい。
【0136】
変形例2-4の将来予測情報取得部104は、資産増加情報に基づいて、将来予測情報を取得してもよい。例えば、将来予測情報取得部104は、利用可能額情報が示す利用可能額に対し、現時点と、将来における複数の時点の各々と、の時間的な長さと、将来予測情報が示す増加量と、に応じた額を加算することによって、複数の時点の各々における利用可能額の予測値を計算してもよい。将来予測情報取得部104による将来予測情報の取得方法が第2実施形態とは異なるが、将来予測情報が取得された後の表示制御部103の処理は、第2実施形態と同様であってよい。
【0137】
変形例2-4の資産管理システム1は、ユーザが入力した資産の増加に関する資産増加情報に基づいて、将来予測情報を取得する。これにより、資産管理システム1は、将来予測情報の予測精度を高めることができる。
【0138】
[変形例2-5]
例えば、将来におけるユーザの貯金のペースは、似た他のユーザの貯金のペースと同程度であることがある。このため、ユーザ同士が似ているか否かは、ユーザの属性によって推定できるので、ユーザの属性に基づいて、将来予測情報が取得されてもよい。
【0139】
変形例2-5の資産管理システム1は、ユーザ属性情報取得部114を含む。ユーザ属性情報取得部114は、ユーザの属性に関するユーザ属性情報を取得するユーザ属性情報を取得する。ユーザの属性は、何らかの観点でユーザを分類可能な情報であればよい。例えば、ユーザの属性は、ユーザの職業、年齢層、又は性別といったデモグラフィック情報であってもよいし、電子商取引サービス等におけるユーザのランクであってもよい。ユーザの属性は、ユーザの年収帯であってもよい。ユーザの属性は、電子商取引サービスにおける購買情報に基づいて分類されてもよい。例えば、購買情報が似たユーザ同士が同じ属性に属するように、協調フィルタリングが実行されてもよい。
【0140】
変形例2-5では、資産管理データベースDB1に、ユーザ属性情報が格納されているものとする。更に、ユーザ属性情報がユーザのデモグラフィック情報であるものとする。ユーザ属性情報取得部114は、資産管理データベースDB1から、ユーザのユーザ属性情報を取得する。資産管理データベースDB1以外の他のデータベースにユーザ属性情報が格納されている場合には、ユーザ属性情報取得部114は、他のデータベースから、ユーザのユーザ属性情報を取得する。資産管理サーバ10以外の他のコンピュータ又は外部情報記憶媒体にユーザ属性情報が記憶されている場合には、ユーザ属性情報取得部114は、他のコンピュータ又は外部情報記憶媒体から、ユーザのユーザ属性情報を取得する。
【0141】
変形例2-5の将来予測情報取得部104は、ユーザ属性情報に基づいて、将来予測情報を取得する。例えば、データ記憶部には、ユーザ属性情報が示す属性ごとに、将来における資産の増加量が定義されたデータが予め記憶されているものとする。ユーザの職業等のデモグラフィック情報がユーザ属性情報に相当する場合、ユーザの職業等のデモグラフィック情報ごとに、将来における資産の増加量が上記データに示されている。将来予測情報取得部104は、ユーザ属性情報に関連付けられた増加量に基づいて、将来予測情報を取得する。第2実施形態では、ユーザが貯金のペースを手入力する場合を例に挙げたが、変形例2-5によれば、将来予測情報取得部104は、ユーザによる手入力を要することなく、将来予測情報を取得できる。
【0142】
変形例2-5の資産管理システム1は、ユーザ属性情報に基づいて、将来予測情報を取得する。これにより、資産管理システム1は、将来予測情報の予測精度を高めることができる。
【0143】
[変形例2-6]
例えば、購入希望対象には、購入希望対象の購入が可能な購入可能時期が定められていることがある。期間限定の商品が購入希望対象に相当する場合、ユーザが当該商品を購入可能な期間が購入可能時期に相当する。予約時期が限られている旅行商品が購入希望対象に相当する場合、ユーザが当該旅行商品を予約可能な時期が購入可能時期に相当する。購入可能時期は、電子商取引サービス等の他のサービスで管理されている。購入可能時期は、セール期間等の他の期間であってもよい。
【0144】
変形例2-6では、ユーザが、願い事リストに、購入可能時期が設定された購入希望対象を登録した場合、表示制御部103は、購入可能時期情報I15が示す購入可能時期と、購入希望対象に定められた購入可能時期と、に基づいて、ユーザ端末30における表示を制御する。例えば、資産管理サーバ10は、電子商取引サーバ20から、価格情報とともに、購入可能時期に関する情報を取得する。資産管理サーバ10は、購入可能時期を示すように、願い事リスト情報を更新する。
【0145】
例えば、表示制御部103は、購入希望対象に定められた購入可能時期を、資産管理画面SC1に表示させてもよい。表示制御部103は、利用可能額に基づいて計算された購入可能時期(ユーザの利用可能額が購入希望対象の価格以上になる時期)が、購入希望対象に定められた購入可能時期よりも後である場合には、その旨を示すメッセージを、資産管理画面SC1に表示させてもよい。表示制御部103は、利用可能額に基づいて計算された購入可能時期が、購入希望対象に定められた購入可能時期よりも前にするために必要な貯金のペースを、資産管理画面SC1に表示させてもよい。
【0146】
変形例2-6の資産管理システム1は、購入可能時期情報I15が示す購入可能時期と、購入希望対象に定められた購入可能時期と、に基づいて、ユーザ端末30における表示を制御する。資産管理システム1は、購入希望対象に定められた購入可能時期内に購入希望対象を購入するための動機付けをユーザに与えることができる。
【0147】
[変形例2-7]
例えば、ユーザは、購入希望対象の購入で、割引のためのクーポンを利用できることがある。この場合、ユーザが購入希望対象の購入でクーポンを適用すれば、購入可能時期が早まる可能性がある。そこで、ユーザが購入希望対象の購入で利用可能なクーポンが考慮されたうえで、購入可能時期情報I15が表示されてもよい。クーポンには、割引率又は割引額が示されている。
【0148】
変形例2-7の資産管理システム1は、クーポン情報取得部115を含む。クーポン情報取得部115は、購入希望対象の購入でユーザが利用可能なクーポンに関するクーポン情報を取得する。例えば、クーポン情報取得部115は、電子商取引サーバ20等の他のサービスから、クーポン情報を取得する。クーポン情報取得部115は、資産管理データベースDB1にクーポン情報を格納してもよい。クーポン情報取得部115は、資産管理データベースDB1に格納されたクーポン情報を任意のタイミングで取得できる。
【0149】
変形例2-7の表示制御部103は、クーポン情報に更に基づいて、購入可能時期情報I15を、ユーザ端末30に表示させる。例えば、表示制御部103は、クーポン情報に基づいて、価格情報が示す価格を減少させたうえで、購入可能時期情報I15を取得する。表示制御部103は、価格情報が示す価格と、クーポンの割引率又は割引額と、に基づいて、クーポンの適用後の価格を計算し、購入可能時期情報I15を取得する。購入可能時期の計算の際に参照される価格が第2実施形態とは異なるが、他の点は、第2実施形態と同様である。
【0150】
変形例2-7の資産管理システム1は、クーポン情報に更に基づいて、購入可能時期情報I15を、ユーザ端末30に表示させる。これにより、資産管理システム1は、購入可能時期を精度よく計算できる。資産管理システム1は、ユーザによるクーポンの利用を促進できる。
【0151】
[変形例2-8]
例えば、第2実施形態の資産管理システム1に、第1実施形態の変形例の全部又は一部の構成を組み合わせてもよい。変形例2-8では、変形例1-1のように、ユーザが複数の購入希望対象の各々を願い事リストに登録する。変形例2-8の価格情報取得部101は、複数の購入希望対象の各々の価格情報を取得する。価格情報取得部101の処理は、変形例1-1で説明した通りである。
【0152】
図15は、変形例2-8における資産管理画面SC1の一例を示す図である。変形例2-8の表示制御部103は、複数の購入希望対象の各々の価格情報と、将来予測情報と、に基づいて、複数の購入希望対象の各々の購入可能時期情報I15を、ユーザ端末30に表示させる。表示制御部103は、複数の購入希望対象の各々の価格情報と、将来予測情報と、に基づいて、複数の購入希望対象の各々の購入可能時期を計算して購入可能時期情報I15を取得する。表示制御部103が個々の購入希望対象の購入可能時期を計算する処理は、第2実施形態で説明した計算と同様であってよい。
【0153】
図15の例では、ユーザの貯金のペースが月2万円であるものとする。現時点の利用可能額が4万円であるものとする。商品Eの価格は、3万円なので、表示制御部103は、現時点で商品Eを購入可能なことを示す購入可能時期情報I15を、資産管理画面SC1に表示させる。商品Fの価格は、6万円なので、表示制御部103は、あと1ヶ月で商品Fを購入可能なことを示す購入可能時期情報I15を、資産管理画面SC1に表示させる。商品Gの価格は、8万円なので、表示制御部103は、あと2ヶ月で商品Gを購入可能なことを示す購入可能時期情報I15を、資産管理画面SC1に表示させる。商品Hの価格は、10万円なので、表示制御部103は、あと3ヶ月で商品Hを購入可能なことを示す購入可能時期情報I15を、資産管理画面SC1に表示させる。
【0154】
変形例2-8の資産管理システム1は、複数の購入希望対象の各々の価格情報と、将来予測情報と、に基づいて、複数の購入希望対象の各々の購入可能時期情報I15を、ユーザ端末30に表示させる。資産管理システム1は、より多くの購入希望対象の購入という分かりやすい目標をユーザに提示し、貯蓄に対するユーザの意欲を効果的に高めることができる。
【0155】
[変形例2-9]
例えば、第2実施形態でも、変形例1-2のように、資産管理システム1は、優先順位設定部105を含んでもよい。優先順位設定部105の処理は、変形例1-2で説明した通りである。変形例2-9の表示制御部103は、複数の購入希望対象の少なくとも1つの優先順位に更に基づいて、複数の購入希望対象の各々の購入可能時期情報I15を、ユーザ端末30に表示させる。
【0156】
例えば、表示制御部103は、上から下に購入可能時期情報I15を並べる場合には、購入希望対象の優先順位が高いほど、当該購入希望対象の購入可能時期情報I15が上側に配置されるように、複数の購入希望対象の各々の購入可能時期情報I15を並べる。別の言い方をすれば、表示制御部103は、相対的に優先順位が高い購入希望対象の購入可能時期情報I15が、相対的に上側に配置されるように、複数の購入希望対象の各々の購入可能時期情報I15を並べる。
【0157】
例えば、変形例2-8と同様の商品E~Hの例を説明する。商品E~Hのうち、ユーザが商品Hの優先順位が最も高いことを設定したとする。ユーザは、商品E~Gについては優先順位を設定しなかったとする。この場合、表示制御部103は、商品Hの購入可能時期情報I15が最も上に配置されるように、商品E~Hの各々の購入可能時期情報I15を並べてユーザ端末30に表示させる。優先順位が設定されなかった商品E~Gの各々の購入可能時期情報I15は、商品Hの購入可能時期情報I15の後に、変形例1-1で説明した所定のソート条件のもとで並んでもよい。
【0158】
なお、購入可能時期情報I15の並び順は、上から下に限られない。表示制御部103は、複数の購入希望対象の各々の購入可能時期情報I15を、左から右、右から左、又は下から上に並べてもよい。この場合、購入希望対象の優先順位が高いほど、左、右、又は下に配置される。表示制御部103は、複数の購入希望対象のうち、優先順位が相対的に高い購入希望対象の購入可能時期情報I15だけを、ユーザ端末30に表示させてもよい。
【0159】
変形例2-9の資産管理システム1は、複数の購入希望対象の少なくとも1つの優先順位に更に基づいて、複数の購入希望対象の各々の購入可能時期情報I15を、ユーザ端末30に表示させる。資産管理システム1は、優先順位に応じた購入可能時期情報I15をユーザ端末30に表示させることができるので、ユーザの利便性を高めることができる。例えば、ユーザは、相対的に優先順位が高い購入可能時期情報I15を確認しやすくなる。
【0160】
[変形例2-10]
例えば、第2実施形態でも、変形例1-5のように、資産管理システム1は、検索処理実行部110を含んでもよい。検索処理実行部110は、ユーザにより入力された願い事に基づいて、購入希望対象の候補の検索に関する検索処理を実行する。価格情報取得部101は、候補の中からユーザが選択した購入希望対象の価格情報を取得する。検索処理実行部110及び価格情報取得部101の処理は、変形例1-5で説明した通りである。変形例2-10の表示制御部103は、価格情報取得部101が変形例1-5と同様にして取得した価格情報に基づいて、購入可能時期情報I15をユーザ端末30に表示させる。
【0161】
変形例2-10の資産管理システム1は、ユーザにより入力された願い事に基づいて、購入希望対象の候補の検索に関する検索処理を実行する。資産管理システム1は、当該候補の中からユーザが選択した購入希望対象の価格情報を取得する。これにより、資産管理システム1は、ユーザが入力した任意の願い事に基づいて、購入希望対象の候補の検索処理を実行できるので、ユーザが電子商取引サービスにアクセスして検索クエリを入力する手間を省くことができる。例えば、ユーザは、将来の願い事を具体的な文章で入力できるので、資産管理システム1は、ユーザに将来の目標を把握させやすくなる。その結果、資産管理システム1は、貯蓄に対するユーザの意欲を高めることができる。
【0162】
[変形例2-11]
例えば、第2実施形態でも、変形例1-7のように、願い事リストに登録された購入希望対象は、ユーザのタスクとして管理されてもよい。変形例2-11の資産管理システム1は、タスク管理部111及び達成処理実行部112を含む。タスク管理部111は、資産管理サービスにおけるユーザのタスクとして、購入希望対象の購入を管理する。達成処理実行部112は、ユーザがタスクを達成した場合に、タスクの達成に関するタスク達成処理を実行する。タスク管理部111及び達成処理実行部112の処理は、変形例1-7で説明した通りである。例えば、購入可能時期情報I15の中に、
図13のボタンB16が配置され、ユーザがボタンB16を選択した場合に、ユーザがタスクを達成したと判定されてもよい。
【0163】
変形例2-11の資産管理システム1は、資産管理サービスにおけるユーザのタスクとして、購入希望対象の購入を管理する。資産管理システム1は、ユーザがタスクを達成した場合に、タスクの達成に関するタスク達成処理を実行する。これにより、資産管理システム1は、タスクによって、貯蓄に対するユーザの意欲を効果的に高めることができる。例えば、ユーザは、タスクの達成という分かりやすい目標があるので、貯蓄に対するユーザの意欲が効果的に高まる。
【0164】
[3-3.その他の変形例]
例えば、上記変形例を組み合わせてもよい。
【0165】
例えば、資産管理サーバ10で実現されるものとして説明した機能は、電子商取引サーバ20又はユーザ端末30で実現されてもよい。資産管理サーバ10で実現されるものとして説明した処理は、複数のコンピュータで分担されてもよい。
【0166】
[4.付記]
例えば、第1実施形態の資産管理システムは、下記のような構成も可能である。
(1-1)
ユーザが購入を希望する商品又はサービスである購入希望対象の価格に関する価格情報を取得する価格情報取得部と、
前記ユーザの資産を管理する資産管理サービスで管理される前記資産のうち、前記購入希望対象の購入のために前記ユーザが利用可能な額に関する利用可能額情報を取得する利用可能額情報取得部と、
前記価格情報と、前記利用可能額情報と、に基づいて、前記購入希望対象の購入可否に関する購入可否情報を、前記ユーザのユーザ端末に表示させる表示制御部と、
を含む資産管理システム。
(1-2)
前記表示制御部は、
前記価格情報と、前記利用可能額情報と、に基づいて、前記購入希望対象の購入が可能であるか否かを判定し、
前記購入希望対象の購入が可能ではないと判定された場合には、前記購入希望対象の購入のための不足額を示す前記購入可否情報を、前記ユーザ端末に表示させる、
(1-1)に記載の資産管理システム。
(1-3)
前記価格情報取得部は、複数の前記購入希望対象の各々の前記価格情報を取得し、
前記表示制御部は、前記複数の購入希望対象の各々の前記価格情報と、前記利用可能額情報と、に基づいて、前記複数の購入希望対象の各々の前記購入可否情報を、前記ユーザ端末に表示させる、
(1-1)又は(1-2)に記載の資産管理システム。
(1-4)
前記資産管理システムは、前記複数の購入希望対象の少なくとも一部に優先順位を設定する優先順位設定部を更に含み、
前記表示制御部は、前記複数の購入希望対象の少なくとも一部の前記優先順位に更に基づいて、前記複数の購入希望対象の各々の前記購入可否情報を、前記ユーザ端末に表示させる、
(1-3)に記載の資産管理システム。
(1-5)
前記資産管理システムは、
現在の前記資産に関する現在資産情報を取得する現在資産情報取得部と、
前記ユーザの支出に関する支出情報を取得する支出情報取得部と、
想定される貯蓄に関する想定貯蓄情報を取得する想定貯蓄情報を取得する想定貯蓄情報取得部と、
を更に含み、
前記利用可能額情報取得部は、前記現在資産情報、前記支出情報、及び前記想定貯蓄情報に基づいて、前記利用可能額情報を取得する、
(1-1)~(1-4)の何れかに記載の資産管理システム。
(1-6)
前記価格情報取得部は、前記資産管理サービスとは異なる他のサービスから、前記他のサービスで前記ユーザが選択した前記購入希望対象の前記価格情報を取得する、
(1-1)~(1-5)の何れかに記載の資産管理システム。
(1-7)
前記資産管理システムは、前記他のサービスに対し、前記資産管理サービスで管理される前記ユーザに関するユーザ情報を送信するユーザ情報送信部を更に含む、
前記他のサービスでは、前記ユーザ情報に応じた検索が実行され、
前記価格情報取得部は、前記他のサービスから、前記ユーザ情報に応じた前記検索で検索された前記購入希望対象の前記価格情報を取得する、
(1-6)に記載の資産管理システム。
(1-8)
前記資産管理システムは、前記ユーザにより入力された願い事に基づいて、前記購入希望対象の候補の検索に関する検索処理を実行する検索処理実行部を更に含み、
前記価格情報取得部は、前記候補の中から前記ユーザが選択した前記購入希望対象の前記価格情報を取得する、
(1-1)~(1-7)の何れかに記載の資産管理システム。
(1-9)
前記検索処理実行部は、前記願い事に基づいて、前記資産管理サービスとは異なる複数の他のサービスの各々に対し、前記候補の検索を依頼することによって、前記検索処理を実行し、
前記価格情報取得部は、前記複数の他のサービスの各々で検索された前記候補の中から、前記ユーザが選択した前記購入希望対象の前記価格情報を取得する、
(1-8)に記載の資産管理システム。
(1-10)
前記資産管理システムは、
前記資産管理サービスにおける前記ユーザのタスクとして、前記購入希望対象の購入を管理するタスク管理部と、
前記ユーザが前記タスクを達成した場合に、前記タスクの達成に関するタスク達成処理を実行する達成処理実行部と、
を更に含む(1-1)~(1-9)の何れかに記載の資産管理システム。
【0167】
例えば、第2実施形態の資産管理システムは、下記のような構成も可能である。
(2-1)
ユーザが購入を希望する商品又はサービスである購入希望対象の価格に関する価格情報を取得する価格情報取得部と、
前記ユーザの資産を管理する資産管理サービスで管理される前記資産のうち、前記購入希望対象の購入のために前記ユーザが利用可能な額の将来的な予測に関する将来予測情報を取得する将来予測情報取得部と、
前記価格情報と、前記将来予測情報と、に基づいて、前記購入希望対象の購入が可能な購入可能時期に関する購入可能時期情報を、前記ユーザのユーザ端末に表示させる表示制御部と、
を含む資産管理システム。
(2-2)
前記資産管理システムは、前記資産のうち、前記購入希望対象の購入のために前記ユーザが利用可能な額に関する利用可能額情報を取得する利用可能額情報取得部を更に含み、
前記将来予測情報取得部は、過去における前記利用可能額情報の変動に基づいて、前記将来予測情報を取得する、
(2-1)に記載の資産管理システム。
(2-3)
前記将来予測情報取得部は、過去のうち、直近の期間における前記利用可能額情報の変動に基づいて、前記将来予測情報を取得する、
(2-2)に記載の資産管理システム。
(2-4)
前記将来予測情報取得部は、前記将来的な予測における時期に応じた前記将来予測情報を取得する、
(2-1)~(2-3)の何れかに記載の資産管理システム。
(2-5)
前記資産管理システムは、前記ユーザが入力した前記資産の増加に関する資産増加情報を取得する資産増加情報取得部を更に含み、
前記将来予測情報取得部は、前記資産増加情報に基づいて、前記将来予測情報を取得する、
(2-1)~(2-4)の何れかに記載の資産管理システム。
(2-6)
前記資産管理システムは、前記ユーザの属性に関するユーザ属性情報を取得するユーザ属性情報を取得するユーザ属性情報取得部を更に含み、
前記将来予測情報取得部は、前記ユーザ属性情報に基づいて、前記将来予測情報を取得する、
(2-1)~(2-5)の何れかに記載の資産管理システム。
(2-7)
前記購入希望対象には、前記購入希望対象の購入が可能な購入可能時期が定められており、
前記表示制御部は、前記購入可能時期情報が示す前記購入可能時期と、前記購入希望対象に定められた前記購入可能時期と、に基づいて、前記ユーザ端末における表示を制御する、
(2-1)~(2-6)の何れかに記載の資産管理システム。
(2-8)
前記資産管理システムは、前記購入希望対象の購入で前記ユーザが利用可能なクーポンに関するクーポン情報を取得するクーポン情報取得部を更に含み、
前記表示制御部は、前記クーポン情報に更に基づいて、前記購入可能時期情報を、前記ユーザ端末に表示させる、
(2-1)~(2-7)の何れかに記載の資産管理システム。
(2-9)
前記価格情報取得部は、複数の前記購入希望対象の各々の前記価格情報を取得し、
前記表示制御部は、前記複数の購入希望対象の各々の前記価格情報と、前記将来予測情報と、に基づいて、前記複数の購入希望対象の各々の前記購入可能時期情報を、前記ユーザ端末に表示させる、
(2-1)~(2-8)の何れかに記載の資産管理システム。
(2-10)
前記資産管理システムは、前記複数の購入希望対象の各々に優先順位を設定する優先順位設定部を更に含み、
前記表示制御部は、前記複数の購入希望対象の各々の前記優先順位に更に基づいて、前記複数の購入希望対象の各々の前記購入可能時期情報を、前記ユーザ端末に表示させる、
(2-9)に記載の資産管理システム。
(2-11)
前記資産管理システムは、前記ユーザにより入力された願い事に基づいて、前記購入希望対象の候補の検索に関する検索処理を実行する検索処理実行部を更に含み、
前記価格情報取得部は、前記候補の中から前記ユーザが選択した前記購入希望対象の前記価格情報を取得する、
(2-1)~(2-10)の何れかに記載の資産管理システム。
(2-12)
前記資産管理システムは、
前記資産管理サービスにおける前記ユーザのタスクとして、前記購入希望対象の購入を管理するタスク管理部と、
前記ユーザが前記タスクを達成した場合に、前記タスクの達成に関するタスク達成処理を実行する達成処理実行部と、
(2-1)~(2-11)の何れかに記載の資産管理システム。
【符号の説明】
【0168】
1 資産管理システム、N ネットワーク、10 資産管理サーバ、11,21,31 制御部、12,22,32 記憶部、13,23,33 通信部、20 電子商取引サーバ、30 ユーザ端末、34 操作部、35 表示部、100 データ記憶部、101 価格情報取得部、102 利用可能額情報取得部、103 表示制御部、104 将来予測情報取得部、105 優先順位設定部、106 現在資産情報取得部、107 支出情報取得部、108 想定貯蓄情報取得部、109 ユーザ情報送信部、110 検索処理実行部、111 タスク管理部、112 達成処理実行部、113 資産増加情報取得部、114 ユーザ属性情報取得部、115 クーポン情報取得部、200 データ記憶部、201 検索処理実行部、300 データ記憶部、301 操作受付部、302 表示制御部、B10,B11,B13,B16 ボタン、DB1 資産管理データベース、DB2 価格データベース、I14 購入可否情報、I15 購入可能時期情報、M12 モーダル、M17 メッセージ、SC1 資産管理画面。
【要約】
【課題】貯蓄に対するユーザの意欲を高める。
【解決手段】資産管理システム(1)の価格情報取得部(101)は、ユーザが購入を希望する商品又はサービスである購入希望対象の価格に関する価格情報を取得する。将来予測情報取得部(104)は、ユーザの資産を管理する資産管理サービスで管理される資産のうち、購入希望対象の購入のためにユーザが利用可能な額の将来的な予測に関する将来予測情報を取得する。表示制御部(103)は、価格情報と、将来予測情報と、に基づいて、購入希望対象の購入が可能な購入可能時期に関する購入可能時期情報を、ユーザのユーザ端末に表示させる。
【選択図】
図9