(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-19
(45)【発行日】2024-12-27
(54)【発明の名称】上りリンク制御情報伝送方法、装置、端末及びネットワーク側機器
(51)【国際特許分類】
H04W 72/566 20230101AFI20241220BHJP
H04W 72/21 20230101ALI20241220BHJP
H04W 28/04 20090101ALI20241220BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20241220BHJP
【FI】
H04W72/566
H04W72/21
H04W28/04 110
H04W24/10
(21)【出願番号】P 2023532756
(86)(22)【出願日】2021-12-07
(86)【国際出願番号】 CN2021135918
(87)【国際公開番号】W WO2022121869
(87)【国際公開日】2022-06-16
【審査請求日】2023-05-30
(31)【優先権主張番号】202011429692.3
(32)【優先日】2020-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】リー,ナ
(72)【発明者】
【氏名】シェン,シャオドン
【審査官】三枝 保裕
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/082247(WO,A1)
【文献】Moderator (OPPO),Summary#1 of email thread [103-e-NR-IIOT_URLLC_enh-04],3GPP TSG RAN WG1 #103-e R1-2009546,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_103-e/Docs/R1-2009546.zip>,2020年11月17日,pp.18-19
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末が1つの目標物理上りリンクチャネルに多重して伝送する上りリンク制御情報を決定するステップであって、前記上りリンク制御情報が第1ハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACK、第2HARQ-ACK及びチャネル状態情報CSIを含み、
前記第1HARQ-ACKの優先度は第1優先度であり、前記第2HARQ-ACKの優先度は第2優先度であり、前記目標物理上りリンクチャネルは物理上りリンク共有チャネルを含むステップと、
前記CSIの優先度が第2優先度であり、且つ前記CSIにCSI-part 2が含まれていなければ、
前記第1HARQ-ACK、前記第2HARQ-ACK及び前記CSIを前記目標物理上りリンクチャネルに多重して伝送するステップであって、前記第1HARQ-ACK、前記第2HARQ-ACK及び前記CSIをそれぞれ単独的に符号化するステップと、
前記CSIの優先度が第2優先度であり、且つ前記CSIにCSI-part 2が含まれていれば、
前記CSI-part 2を廃棄し、前記第1HARQ-ACK、前記第2HARQ-ACK及び前記CSIを前記目標物理上りリンクチャネルに多重して伝送するステップであって、前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記CSIのCSI-part 1を単独的に符号化するステップと、
前記CSIの優先度が前記第1優先度であり、且つ前記CSIにCSI-part 2が含まれていなければ、
前記第1HARQ-ACK、前記第2HARQ-ACK及び前記CSIを前記目標物理上りリンクチャネルに多重して伝送するステップであって、前記第1HARQ-ACK、前記第2HARQ-ACK及び前記CSIをそれぞれ単独的に符号化するステップと、を含み、
前記第1優先度は前記第2優先度より高い、上りリンク制御情報伝送方法。
【請求項2】
前記CSIの優先度が第1優先度であり、且つ前記CSIにCSI-part 2が含まれていれば、
前記第1HARQ-ACK、前記第2HARQ-ACK及び前記CSIを前記目標物理上りリンクチャネルに多重して伝送するステップであって、前記第1HARQ-ACKと前記CSIのCSI-part 1を共同で符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記CSIのCSI-part 2を単独的に符号化する
ステップ、
又は、
前記第1HARQ-ACK、前記第2HARQ-ACK及び前記CSIを前記目標物理上りリンクチャネルに多重して伝送するステップであって、前記第1HARQ-ACKと前記第2HARQ-ACKを共同で符号化し、前記CSIのCSI-part 1を単独的に符号化し、前記CSIのCSI-part 2を単独的に符号化する
ステップ、
又は、
前記第1HARQ-ACK、前記第2HARQ-ACK及び前記CSIを前記目標物理上りリンクチャネルに多重して伝送するステップであって、前記第1HARQ-ACKと前記CSIのCSI-part 1を共同で符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記CSI-part 2を共同で符号化する
ステップ、
又は、
前記第1HARQ-ACK、前記第2HARQ-ACK及び前記CSIを前記目標物理上りリンクチャネルに多重して伝送するステップであって、前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記CSIのCSI-part 1と前記CSI-part 2を共同で符号化する
ステップ、
又は、
前記CSI-part 2を廃棄し、前記第1HARQ-ACK、前記第2HARQ-ACK及び前記CSIを前記目標物理上りリンクチャネルに多重して伝送するステップであって、前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記CSIのCSI-part 1を単独的に符号化
するステップ、
又は、
前記CSI-part 2を廃棄し、前記第1HARQ-ACK、前記第2HARQ-ACK及び前記CSIを前記目標物理上りリンクチャネルに多重して伝送するステップであって、前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記CSI-part 1を共同で符号化
するステップ、
又は、
前記CSI-part 2を廃棄し、前記第1HARQ-ACK、前記第2HARQ-ACK及び前記CSIを前記目標物理上りリンクチャネルに多重して伝送するステップであって、前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記CSI-part 1を単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化
するステップを
さらに含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1優先度は優先度インデックス1で表し、前記第2優先度は優先度インデックス0で表す、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
端末が1つの目標物理上りリンクチャネルに多重して伝送する上りリンク制御情報をネットワーク側機器が決定するステップであって、前記上りリンク制御情報が第1ハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACK、第2HARQ-ACK及びチャネル状態情報CSIを含み、
前記第1HARQ-ACKの優先度は第1優先度であり、前記第2HARQ-ACKの優先度は第2優先度であり、前記目標物理上りリンクチャネルは物理上りリンク共有チャネルを含むステップと、
前記CSIの優先度が第2優先度であり、且つ前記CSIにCSI-part 2が含まれていなければ、
前記目標物理上りリンクチャネルに多重される前記第1HARQ-ACK、前記第2HARQ-ACK及び前記CSIを受信するステップであって、前記第1HARQ-ACK、前記第2HARQ-ACK及び前記CSIをそれぞれ単独的に符号化するステップと、
前記CSIの優先度が第2優先度であり、且つ前記CSIにCSI-part 2が含まれていれば、
前記目標物理上りリンクチャネルに多重される前記第1HARQ-ACK及び前記第2HARQ-ACKを受信し、前記CSI-part 2の前記CSIを廃棄するステップであって、前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記CSIのCSI-part 1を単独的に符号化するステップと、
前記CSIの優先度が前記第1優先度であり、且つ前記CSIにCSI-part 2が含まれていなければ、
前記目標物理上りリンクチャネルに多重される前記第1HARQ-ACK、前記第2HARQ-ACK及び前記CSIを受信するステップであって、前記第1HARQ-ACK、前記第2HARQ-ACK及び前記CSIをそれぞれ単独的に符号化するステップと、を含み、
前記第1優先度は前記第2優先度より高い、上りリンク制御情報伝送方法。
【請求項5】
前記CSIの優先度が第1優先度であり、且つ前記CSIにCSI-part 2が含まれていれば、
前記目標物理上りリンクチャネルに多重される前記第1HARQ-ACK、前記第2HARQ-ACK及び前記CSIを受信するステップであって、前記第1HARQ-ACKと前記CSIのCSI-part 1を共同で符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記CSIのCSI-part 2を単独的に符号化する
ステップ、
又は、
前記目標物理上りリンクチャネルに多重される前記第1HARQ-ACK、前記第2HARQ-ACK及び前記CSIを受信するステップであって、前記第1HARQ-ACKと前記第2HARQ-ACKを共同で符号化し、前記CSIのCSI-part 1を単独的に符号化し、前記CSIのCSI-part 2を単独的に符号化する
ステップ、
又は、
前記目標物理上りリンクチャネルに多重される前記第1HARQ-ACK、前記第2HARQ-ACK及び前記CSIを受信するステップであって、前記第1HARQ-ACKと前記CSIのCSI-part 1を共同で符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記CSI-part 2を共同で符号化する
ステップ、
又は、
前記目標物理上りリンクチャネルに多重される前記第1HARQ-ACK、前記第2HARQ-ACK及び前記CSIを受信するステップであって、前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記CSIのCSI-part 1と前記CSI-part 2を共同で符号化する
ステップ、
又は、
前記目標物理上りリンクチャネルに多重される前記第1HARQ-ACK及び前記第2HARQ-ACKを受信し、前記CSI-part 2の前記CSIを廃棄するステップであって、前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記CSIのCSI-part 1を単独的に符号化
するステップ、
又は、
前記目標物理上りリンクチャネルに多重される前記第1HARQ-ACK及び前記第2HARQ-ACKを受信し、前記CSI-part 2の前記CSIを廃棄するステップであって、前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記CSI-part 1を共同で符号化
するステップ、又は、
前記目標物理上りリンクチャネルに多重される前記第1HARQ-ACK及び前記第2HARQ-ACKを受信し、前記CSI-part 2の前記CSIを廃棄するステップであって、前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記CSI-part 1を単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化
するステップを
さらに含む、請求項
4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1優先度は優先度インデックス1で表し、前記第2優先度は優先度インデックス0で表す、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで動作可能なプログラム又はコマンドと、を備え、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、請求項1~
3のいずれか一項に記載の上りリンク制御情報伝送方法のステップを実現する、端末。
【請求項8】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで動作可能なプログラム又はコマンドと、を備え、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、請求項
4~
6のいずれか一項に記載の上りリンク制御情報伝送方法のステップを実現する、ネットワーク側機器。
【請求項9】
プログラム又はコマンドを記憶し、前記プログラム又はコマンド
がプロセッサにより実行されると、請求項1~
3のいずれか一項に記載の上りリンク制御情報伝送方法のステップを実現するか、又は請求項
4~
6のいずれか一項に記載の上りリンク制御情報伝送方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願の相互参照〕
本発明は、2020年12月9日に中国特許局に提出された、出願番号が202011429692.3で、発明の名称が「上りリンク制御情報伝送方法、装置、端末及びネットワーク側機器」である中国特許出願の優先権を主張し、該出願の全ての内容は引用によって本発明に取り込まれている。
【0002】
本出願は、無線通信の技術分野に属し、具体的には、上りリンク制御情報伝送方法、装置、端末及びネットワーク側機器に関する。
【背景技術】
【0003】
ニューラジオ(New Radio,NR)システムにおいて、1つのユーザ機器(User Equipment,UE)が異なるサービスを同時にサポートする可能性があるが、異なるサービスが例えば遅延、信頼性等の異なるサービス要求に対応すると考えられる。従って、物理上りリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel,PUCCH)及び/又は物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel,PUSCH)の優先度をラベリングするメカニズムが導入された。具体的には、高優先度、低優先度といった2レベルの物理レイヤ優先度が導入された。
【0004】
異なる優先度のPUCCHの時間領域リソースがオーバーラップした時に、低優先度のPUCCHを簡単に廃棄すれば、低優先度のサービス伝送に大きい性能影響を及ぼすので、低優先度伝送への影響を低減するために、現在の通信システムにおいて異なる優先度のPUCCH間の多重がサポートされ、例えば、高優先度(High Priority,HP)ハイブリッド自動再送要求応答(Hybrid Automatic Repeat Request acknowledgement,HARQ-ACK)PUCCHと低優先度(Low Priority,LP)HARQ-ACK PUCCHの時間領域リソースがオーバーラップし、且つ所定条件を満たした時に、UEはHP HARQ-ACKとLP HARQ-ACKを1つのPUCCHに多重して伝送する。異なる信頼性要求を満たし、リソース利用率を高めるために、LP HARQ-ACKとHP HARQ-ACKはそれぞれ符号化する必要がある。この時に該PUCCHに更にチャネル状態情報(Channel State Information,CSI)、例えばLP CSIを多重する場合がある。また、CSIに第1部分のチャネル状態情報(CSI-part 1)と第2部分のチャネル状態情報(CSI-part 2)を含む場合に、基地局が先にCSI-part 1を復号しなければ、CSI-part 2を復号できないので、CSI-part 1とCSI-part 2は別々に符号化する必要がある。このような場合に、1つの物理上りリンクチャネルに多重する上りリンク制御情報(Uplink Control Information,UCI)が異なる優先度のHARQ-ACK及びCSIを含み、1つの物理上りリンクチャネルで異なる優先度のHARQ-ACK及びCSIをどのように伝送するかは、現在解決しなければならない技術問題となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願の実施例は、1つの物理上りリンクチャネルで異なる優先度のHARQ-ACK及びCSIをどのように伝送するかという問題を解決できる、上りリンク制御情報伝送方法、装置、端末及びネットワーク側機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1側面において、端末が1つの目標物理上りリンクチャネルに多重して伝送する上りリンク制御情報を決定するステップであって、前記上りリンク制御情報が第1HARQ-ACK、第2HARQ-ACK及びCSIを含み、第1HARQ-ACKの優先度が前記第2HARQ-ACKより高いステップと、前記CSIの優先度及び/又は前記CSIに第2部分のチャネル状態情報(CSI-part 2)が含まれているか否かに応じて、前記目標物理上りリンクチャネルでの前記上りリンク制御情報の符号化方式を決定するステップであって、前記CSIの優先度が第1優先度又は第2優先度を含み、前記第1優先度が前記第2優先度より高いステップと、前記符号化方式により前記上りリンク制御情報を符号化し、且つ前記目標物理上りリンクチャネルで符号化後の前記上りリンク制御情報を伝送するステップと、を含む、上りリンク制御情報伝送方法を提供する。
【0007】
第2側面において、1つの目標物理上りリンクチャネルに多重して伝送する上りリンク制御情報を決定するために用いられる第1決定モジュールであって、前記上りリンク制御情報が第1HARQ-ACK、第2HARQ-ACK及びチャネル状態情報CSIを含み、第1HARQ-ACKの優先度が前記第2HARQ-ACKより高い第1決定モジュールと、前記CSIの優先度及び/又は前記CSIに第2部分のチャネル状態情報(CSI-part 2)が含まれているか否かに応じて、前記目標物理上りリンクチャネルでの前記上りリンク制御情報の符号化方式を決定するために用いられる第2決定モジュールであって、前記CSIの優先度が第1優先度又は第2優先度を含み、前記第1優先度が前記第2優先度より高いと、前記符号化方式により前記上りリンク制御情報を符号化し、且つ前記目標物理上りリンクチャネルで符号化後の前記上りリンク制御情報を伝送するために用いられる符号化伝送モジュールと、を備える、上りリンク制御情報伝送装置を提供する。
【0008】
第3側面において、端末が1つの目標物理上りリンクチャネルに多重して伝送する上りリンク制御情報をネットワーク側機器が決定するステップであって、前記上りリンク制御情報が第1HARQ-ACK、第2HARQ-ACK及びチャネル状態情報CSIを含み、第1HARQ-ACKの優先度が前記第2HARQ-ACKより高いステップと、前記CSIの優先度及び/又は前記CSIに第2部分のチャネル状態情報(CSI-part 2)が含まれているか否かに応じて、前記目標物理上りリンクチャネルでの前記上りリンク制御情報の符号化方式を決定するステップであって、前記CSIの優先度が第1優先度と第2優先度を含み、前記第1優先度が前記第2優先度より高いステップと、前記符号化方式により、前記目標上りリンク制御チャネルで伝送される上りリンク制御情報を受信するステップと、を含む、上りリンク制御情報伝送方法を提供する。
【0009】
第4側面において、端末が1つの目標物理上りリンクチャネルに多重して伝送する上りリンク制御情報を決定するために用いられる第3決定モジュールであって、前記上りリンク制御情報が第1HARQ-ACK、第2HARQ-ACK及びCSIを含み、第1HARQ-ACKの優先度が前記第2HARQ-ACKより高い第3決定モジュールと、前記CSIの優先度及び/又は前記CSIに第2部分のチャネル状態情報(CSI-part 2)が含まれているか否かに応じて、前記目標物理上りリンクチャネルでの前記上りリンク制御情報の符号化方式を決定するために用いられる第4決定モジュールであって、前記CSIの優先度が第1優先度と第2優先度を含み、前記第1優先度が前記第2優先度より高い第4決定モジュールと、前記符号化方式により、前記目標上りリンク制御チャネルで伝送される上りリンク制御情報を受信するために用いられる受信モジュールと、を備える、上りリンク制御情報伝送装置を提供する。
【0010】
第5側面において、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで動作可能なプログラム又はコマンドと、を備え、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、第1側面に記載の方法のステップを実現する、端末を提供する。
【0011】
第6側面において、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで動作可能なプログラム又はコマンドと、を備え、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、第3側面に記載の方法のステップを実現する、ネットワーク側機器を提供する。
【0012】
第7側面において、プログラム又はコマンドを記憶し、前記プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、第1側面に記載の方法のステップを実現するか、又は第3側面に記載の方法のステップを実現する、可読記憶媒体を提供する。
【0013】
第8側面において、プロセッサと通信インタフェースを備え、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサが端末プログラム又はコマンドを実行して第1側面に記載の方法を実現するためのものであり、又は、前記プロセッサがネットワーク側機器のプログラム又はコマンドを実行して第3側面に記載の方法を実現するためのものである、チップを提供する。
【0014】
第9側面において、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで動作可能なプログラム又はコマンドと、を備え、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、第1側面に記載の方法のステップを実現するか、又は第3側面に記載の方法のステップを実現する、コンピュータプログラム製品を提供する。
【発明の効果】
【0015】
本出願の実施例では、端末は、1つの目標物理上りリンクチャネルで伝送必要な上りリンク制御情報が高優先度のHARQ-ACK、低優先度のHARQ-ACK及びCSIを含むと決定した時に、CSIの優先度及び/又は前記CSIにCSI-part 2が含まれているか否かに応じて、該目標物理上りリンクチャネルでの上りリンク制御情報の符号化方式を決定し、決定された符号化方式により前記上りリンク制御情報を符号化して伝送することで、1つの物理上りリンクチャネルで異なる優先度のHARQ-ACK及びCSIをどのように伝送するかという問題を解決した。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本出願の実施例で適用可能な無線通信システムの模式図を示す。
【
図2】本出願の実施例で提供される上りリンク制御情報伝送方法の模式的フローチャートを示す。
【
図3a】本出願の実施例における物理上りリンクチャネル時間領域リソースがオーバーラップした模式図を示す。
【
図3b】本出願の実施例における別の物理上りリンクチャネル時間領域リソースがオーバーラップした模式図を示す。
【
図3c】本出願の実施例における更に別の物理上りリンクチャネル時間領域リソースがオーバーラップした模式図を示す。
【
図3d】本出願の実施例における更に別の物理上りリンクチャネル時間領域リソースがオーバーラップした模式図を示す。
【
図4a】本出願の実施例における更に別の物理上りリンクチャネル時間領域リソースがオーバーラップした模式図を示す。
【
図4b】本出願の実施例における更に別の物理上りリンクチャネル時間領域リソースがオーバーラップした模式図を示す。
【
図5】本出願の実施例で提供される上りリンク制御情報伝送方法の別の模式的フローチャートを示す。
【
図6】本出願の実施例における更に別の物理上りリンクチャネル時間領域リソースがオーバーラップした模式図を示す。
【
図7】本出願の実施例で提供される上りリンク制御情報伝送装置の構成模式図を示す。
【
図8】本出願の実施例で提供される上りリンク制御情報伝送装置の別の構成模式図を示す。
【
図9】本出願の実施例で提供される通信機器の構成模式図を示す。
【
図10】本出願の実施例で提供される端末のハードウェア構成模式図を示す。
【
図11】本出願の実施例で提供されるネットワーク側機器のハードウェア構成模式図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下において、本出願の実施例における図面を参照しながら、本出願の実施例における技術的解決手段を明らかに、完全に記述し、当然ながら、記述される実施例は全ての実施例ではなく、本出願の一部の実施例である。本出願における実施例に基づき、当業者が得た他の全ての実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0018】
本出願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第1」、「第2」等は、特定の順序又は先後順序を記述するためのものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用される用語は、本出願の実施例がここで図示又は記述される以外の順序で実施できるように、適当な場合において互いに置き換えてもよいことを理解すべきであり、また、「第1」、「第2」で区別する対象は一般に一種類であり、対象の数を限定することがなく、例えば、第1対象は1つであってもよいし、複数であってもよい。また、明細書および特許請求の範囲において「及び/又は」は、接続している対象のうちの少なくとも1つを示し、符号の「/」は、一般的には前後の関連対象が「又は」という関係にあることを示す。
【0019】
指摘すべきことは、本出願に係る実施例に記載の技術は、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)/LTEの発展型(LTE-Advanced,LTE-A)システムに限定されず、更に、例えば符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access,TDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access,FDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access,OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access,SC-FDMA)のような他の無線通信システム及び他のシステムに利用可能である点である。本出願に係る実施例における「システム」と「ネットワーク」という用語は一般に相互に交換して使用することができ、記述される技術は上述したシステムと無線電信技術に用いてもよいし、他のシステムと無線電信技術に用いてもよい。以下の記述では例示するためにニューラジオ(New Radio,NR)システムを記述し、且つ以下の大部分の記述においてNR用語を使用するが、これらの技術はNRシステム以外に適用可能であり、例えば第6世代(6th Generation,6G)通信システムにも適用可能である。
【0020】
図1は本出願の実施例で適用可能な無線通信システムの模式図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12を備える。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment,UE)と呼ばれてもよく、携帯電話、タブレットコンピュータ(Tablet Personal Computer)、ノートパソコンとも呼ばれるラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルディジタルアシスタント(Personal Digital Assistant,PDA)、携帯情報端末、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer,UMPC)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device,MID)、ウェアラブル機器(Wearable Device)又は車載装置(VUE)、歩行者端末(PUE)等の端末側機器であってもよく、ウェアラブル機器は、ブレスレット、イヤホン、メガネ等を含む。本出願に係る実施例では端末11の具体的な種類が限定されないことは説明必要である。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、その中で、基地局は、ノードB、発展型ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバ基地局(Base Transceiver Station,BTS)、無線基地局、無線送受信機、基本サービスセット(Basic Service Set,BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set,ESS)、Bノード、発展型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用発展型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、送受信ポイント(Transmitting Receiving Point,TRP)又は前記分野中の他のある適切な用語で称してもよく、同じ技術効果を達成できれば、前記基地局は特定の技術用語に限定されるものではなく、本出願に係る実施例では、NRシステムにおける基地局のみを例とするが、基地局の具体的な種類が限定されないことは説明必要である。
【0021】
以下、図面を参照しながら、具体的な実施例及びこれを適用する場合によって、本出願の実施例で提供される上りリンク制御情報伝送方法を詳細に説明する。
【0022】
図2は本出願の実施例における上りリンク制御情報伝送方法の模式的フローチャートを示し、該方法200は端末によって実行してもよい。言い換えると、前記方法は端末に実装されているソフトウェア又はハードウェアによって実行してもよい。
図2に示すように、該方法は下記のステップS210、ステップS212及びステップS214を含んでもよい。
【0023】
S210では、端末が1つの目標物理上りリンクチャネルに多重して伝送する上りリンク制御情報を決定し、前記上りリンク制御情報が第1HARQ-ACK、第2HARQ-ACK及びCSIを含み、第1HARQ-ACKの優先度が前記第2HARQ-ACKより高い。
【0024】
つまり、本出願の実施例では、第1HARQ-ACKは高優先度(HP)HARQ-ACKであり、第2HARQ-ACKは低優先度(LP)HARQ-ACKである。即ち、本出願の実施例では、異なる優先度のHARQ-ACK及びCSIを前記目標物理上りリンクチャネルに多重し伝送する必要がある。本出願の実施例では、優先度は優先度インデックスで表してもよく、例えば、優先度インデックス0は低優先度を表し、優先度インデックス1は高優先度を表す。
【0025】
例えば、第1HARQ-ACKを伝送するPUCCHと第2HARQ-ACKを伝送するPUCCHの時間領域リソースがオーバーラップし、且つ所定条件を満たした時に、UEは第1HARQ-ACKと第2 HARQ-ACKを1つのPUCCHに多重して伝送する必要がある。同時に、第1HARQ-ACKを伝送するPUCCH又は第2HARQ-ACKを伝送するPUCCH又は第1HARQ-ACK及び第2HARQ-ACKを多重したPUCCHとCSIを伝送するPUCCHの時間領域リソースがオーバーラップするので、第1HARQ-ACK、第2HARQ-ACK及びCSIを1つのPUCCHに多重する必要がある。
【0026】
S212では、前記CSIの優先度及び/又は前記CSIにCSI-part 2が含まれているか否かに応じて、前記目標物理上りリンクチャネルでの前記上りリンク制御情報の符号化方式を決定し、前記CSIの優先度が第1優先度又は第2優先度を含み、前記第1優先度が前記第2優先度より高い。
【0027】
つまり、本出願の実施例では、CSIの優先度は、高優先度(即ち、第1優先度)であることも、低優先度(即ち、第2優先度)であることも可能である。端末は目標物理上りリンクチャネルで伝送する第1HARQ-ACK、第2HARQ-ACK及び前記CSIをどのように符号化するかを決定する時に、該CSIの優先度及び/又は該CSIにCSI-part2が含まれているか否かに応じて上りリンク制御情報の符号化方式を決定する。
【0028】
本出願の実施例では、前記目標物理上りリンクチャネルはPUCCHを含んでもよい。
【0029】
可能な一実現形態では、目標物理上りリンクチャネルがPUCCHである時に、S212において、上りリンク制御情報の符号化方式を決定する時に、前記CSIにCSI-part 2が含まれていれば、以下の方式1~方式4のうちの1種の符号化方式を採用すると決定する。
【0030】
方式1では、前記第1HARQ-ACKと前記CSI中のCSI-part 1を共同で符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記CSI-part 2を共同で符号化する。
【0031】
方式2では、前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記CSI-part 1を共同で符号化し、前記CSI-part 2を廃棄する。
【0032】
説明必要であるように、本出願の実施例で記述された、AとBを共同で符号化し、CとDを共同で符号化するのは、AとBを合わせて符号化して1つの符号化ストリームを形成し、CとDを合わせて符号化して別の符号化ストリームを形成するということであり、「A及びB」と「C及びD」との間は別々に符号化する。例えば、上記符号化方式1を採用して上りリンク制御情報を符号化する時に、前記第1HARQ-ACKと前記CSI中のCSI-part 1を合わせて符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記CSI-part 2を合わせて符号化する。例えば、2つのエンコーダを使用可能であり、一方のエンコーダは前記第1HARQ-ACKと前記CSI中のCSI-part 1を符号化し、他方のエンコーダは前記第2HARQ-ACKと前記CSI-part 2を共同で符号化する。
【0033】
同じ理由によれば、Aを単独的に符号化し、CとDを共同で符号化するのは、Aを単独的に符号化して1つの符号化ストリームを形成し、CとDを共同で符号化して別の符号化ストリームを形成するということであり、AをC及びDに合わせて符号化しない。他の類似的な記述は意味が類似するので、具体的に説明しない。
【0034】
又は、前記CSIの優先度が第1優先度又は第2優先度であり、且つ前記CSIにCSI-part 2が含まれていなければ、以下の方式3と方式4のうちの1種の符号化方式を採用すると決定する。
【0035】
方式3では、前記CSIと前記第2HARQ-ACKを共同で符号化し、前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化する。
【0036】
方式4では、前記CSIと前記第1HARQ-ACKを共同で符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化する。
【0037】
つまり、上記の可能な実現形態では、前記CSIにCSI-part 2が含まれているか否かに応じて、前記上りリンク制御情報の符号化方式を決定してもよく、前記CSIにCSI-part 2が含まれていれば、上りリンク制御情報の符号化方式が上記方式1又は方式2であると決定してもよく、前記CSIにCSI-part 2が含まれていなければ、上りリンク制御情報の符号化方式が上記方式3又は方式4であると決定してもよい。
【0038】
又は、前記CSIの優先度に応じて、又は、前記CSIの優先度及び前記CSIにCSI-part 2が含まれているか否かに応じて、上りリンク制御情報の符号化方式を決定してもよい。
【0039】
例えば、前記CSIの優先度が第1優先度であれば、前記上りリンク制御情報の符号化方式として、
(1)前記CSIにCSI-part 2が含まれていれば、前記第1HARQ-ACKと前記CSI中のCSI-part 1を共同で符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記CSI-part 2を共同で符号化すること、
(2)前記CSIにCSI-part 2が含まれていれば、第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、第2HARQ-ACKとCSI-part 1を共同で符号化し、CSI-part 2を廃棄すること、
(3)前記CSIにCSI-part 2が含まれていなければ、前記CSIと前記第2HARQ-ACKを共同で符号化し、前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化すること、
(4)前記CSIにCSI-part 2が含まれていなければ、前記CSIと前記第1HARQ-ACKを共同で符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化すること、の一項を含むと決定する。
【0040】
又は、前記CSIの優先度が第2優先度であり、CSIにCSI-part 2が含まれていれば、前記上りリンク制御情報の符号化方式が上記方式1又は方式2であると決定する。CSIにCSI-part 2が含まれていなければ、前記上りリンク制御情報の符号化方式がCSI-part 1と第1HARQ-ACKを共同で符号化し、第2HARQ-ACKを単独的に符号化することであると決定する。
【0041】
例えば、
図3aにおいて、LP HARQ-ACKを含めるPUCCHであるLP HARQ-ACK PUCCH、セミパーシステントCSI(Semi-Persistent CSI,SP-CSI)を含めるPUCCHであるSP-CSI PUCCH及びHP HARQ-ACKを含めるPUCCHであるHP HARQ-ACK PUCCHのリソースがオーバーラップし、この時に同じ優先度のPUCCH間のオーバーラップを処理してから、異なる優先度のPUCCH間のオーバーラップを処理すれば、SP-CSIとLP HARQ-ACKを1つのPUCCHに多重する。多重後のPUCCHチャネルがやはりHP HARQ-ACK PUCCHとオーバーラップし、且つLP PUCCHとHP HARQ-ACKの多重の条件を満たした場合に、UEはLP HARQ-ACK、HP HARQ-ACK及びSP-CSIを1つのPUCCHに多重して伝送する。又は、
図3bに示すように、2つのPUCCHの一方はLP HARQ-ACKと周期的CSI(Periodic CSI,P-CSI)を多重したPUCCHであり、他方はHP HARQ-ACK PUCCHであり、2つのPUCCHの時間領域リソースがオーバーラップし、且つ異なる優先度のPUCCH間の多重の条件を満たした場合に、UEはLP HARQ-ACK、HP HARQ-ACK及びP-CSIを1つのPUCCHに多重して伝送する。
【0042】
PUCCHに含められるSP-CSI又はP-CSIがいずれも低優先度UCIであるので、UEは、HP HARQ-ACK、LP HARQ-ACK及びCSIの符号化方式が、
(1)CSIにCSI-part 2が含まれていれば、HP HARQ-ACKとCSI-part 1を共同で符号化し、LP HARQ-ACKとCSI-part 2を共同で符号化すること、
(2)CSIにCSI-part 2が含まれていれば、HP HARQ-ACKを単独的に符号化し、LP HARQ-ACKとCSI-part 1を共同で符号化し、CSI-part 2を廃棄すること、
(3)CSIにCSI-part 2が含まれていなければ(例えば、P-CSI)、CSI-part 1とLP HARQ-ACKを共同で符号化し、HP HARQ-ACKを単独的に符号化すること、
(4)CSIにCSI-part 2が含まれていなければ、CSI-part 1とHP HARQ-ACKを共同で符号化し、LP HARQ-ACKを単独的に符号化すること、の一項であると決定してもよい。
【0043】
更に例えば、
図3cにおいて、LP HARQ-ACK PUCCH、HP CSI PUCCH(即ち、高優先度CSIを含めるPUCCH)及びHP HARQ-ACK PUCCHのリソースがオーバーラップし、この時に同じ優先度のPUCCH間のオーバーラップを処理してから、異なる優先度のPUCCH間のオーバーラップを処理すれば、HP CSIとHP HARQ-ACKを1つのPUCCHに多重する。多重後のチャネルがやはりLP HARQ-ACK PUCCHとオーバーラップし、且つLP PUCCHとHP PUCCHの多重の条件を満たしたと仮定すると、UEはLP HARQ-ACK、HP HARQ-ACK及びHP CSIを1つのPUCCHに多重して伝送する。又は、
図3dに示すように、2つのPUCCHの一方はHP HARQ-ACKとHP CSIを多重したPUCCHであり、他方はLP HARQ-ACK PUCCHであり、2つのPUCCHの時間領域リソースがオーバーラップし且つ異なる優先度のPUCCH間の多重の条件を満たした場合に、UEはLP HARQ-ACK、HP HARQ-ACK及びHP CSIを1つのPUCCHに多重して伝送する。
【0044】
この時にPUCCHに含められるCSIが高優先度のCSIであるので、UEは、HP HARQ-ACK、LP HARQ-ACK及びCSIの符号化方式が、
(1)CSIにCSI-part 2が含まれていれば、HP HARQ-ACKとCSI-part 1を共同で符号化し、LP HARQ-ACKとCSI-part 2を共同で符号化すること、
(2)CSIにCSI-part 2が含まれていなければ、CSI-part 1とHP HARQ-ACKを共同で符号化し、LP HARQ-ACKを単独的に符号化すること、の一項であると決定してもよい。
【0045】
可能な一実現形態では、前記上りリンク制御情報には更に第1スケジューリングリクエスト(SR)及び/又は第2SRを含んでもよく、ここで、前記第1SRの優先度が前記第2SRの優先度より高い。つまり、この可能な実現形態では、第1SRはHP SRであり、第2SRはLP SRである。
【0046】
上記の可能な実現形態では、上りリンク制御情報の符号化方式を決定するステップS212は更に、前記第1SRと前記第1HARQ ACKを共同で符号化し、及び/又は、前記第2SRと前記第2HARQ ACKを共同で符号化すると決定するステップを含んでもよい。
例えば、前記CSIの優先度が第1優先度であれば、前記上りリンク制御情報の符号化方式が、前記CSIにCSI-part 2が含まれていれば、第1HARQ-ACK、前記第1SR及び前記CSI-part 1を共同で符号化し、前記第2HARQ-ACK、前記第2SR及び前記CSI-part 2を共同で符号化すること、前記CSIにCSI-part 2が含まれていなければ、第1HARQ-ACK、前記第1SR及び前記CSI-part 1を共同で符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記第2SRを共同で符号化すること、であると決定する。
【0047】
更に例えば、前記CSIの優先度が第2優先度であれば、前記上りリンク制御情報の符号化方式が、
(1)CSIにCSI-part 2が含まれていれば、前記第1HARQ-ACK、前記第1SR及び前記CSI-part 1を共同で符号化し、前記第2HARQ-ACK、前記第2SR及び前記CSI-part 2を共同で符号化すること、
(2)前記CSIにCSI-part 2が含まれていなければ、前記第1HARQ-ACKと前記第1SRを共同で符号化し、前記第2HARQ-ACK、前記第2SR及び前記CSI-part 1を共同で符号化すること、
(3)前記CSIにCSI-part 2が含まれていなければ、前記CSI-part 1、前記第1SR及び前記第1HARQ-ACKを共同で符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記第2SRを共同で符号化すること、の一項であると決定する。
【0048】
つまり、本出願の実施例では、1つのPUCCHに多重するUCIはHP HARQ-ACK、LP HARQ-ACK及びCSIを除き、更にSRを含んでもよく、ここで、SRはLP SRのみを含んでもよいし、HP SRのみを含んでもよいし、LP SRもHP SRも含んでもよい。このような場合に、UEは以下の方式により各UCIを符号化してもよい。
一、CSIがLP CSI(即ち、第2優先度のCSI)であれば、LP CSI にCSI-part 2が含まれているか否かに応じて、該PUCCHでのUCIの符号化方式が、
(一)CSIにCSI-part 2が含まれていれば、HP HARQ-ACK、HP SR(存在すれば)及びCSI-part 1を共同で符号化し、LP HARQ-ACK、LP SR(存在すれば)及びCSI-part 2を共同で符号化すること、
(二)CSIにCSI-part 2が含まれていなければ、
(1)CSI-part 1及びLP HARQ-ACK、LP SR(存在すれば)を共同で符号化し、HP HARQ-ACKとHP SR(存在すれば)を共同で符号化すること、
(2)CSI-part 1及びHP HARQ-ACK、HP SR(存在すれば)を共同で符号化し、LP HARQ-ACK とLP SR(存在すれば)を共同で符号化すること、であると決定してもよく、
二、CSIがHP CSIであれば、HP CSI にCSI-part 2が含まれているか否かに応じて、該PUCCHでのUCIの符号化方式が、
(一)CSIにCSI-part 2が含まれていれば、HP HARQ-ACK、HP SR(存在すれば)及びCSI-part 1を共同で符号化し、LP HARQ-ACK、LP SR(存在すれば)及びCSI-part 2を共同で符号化すること、
(二)CSIにCSI-part 2が含まれていなければ、CSI-part 1、HP HARQ-ACK及びHP SR(存在すれば)を共同で符号化し、LP HARQ-ACKとLP SR(存在すれば)を共同で符号化すること、であると決定する。
【0049】
上記の可能な実現形態によって、PUCCHにHP HARQ-ACK、LP HARQ-ACK、CSI及びSRを同時に多重する時に、該PUCCHでの上りリンク制御情報の符号化方式を決定して、リソース衝突を解決することができる。
【0050】
本出願の実施例では、前記目標物理上りリンクチャネルは物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)を含んでもよい。例えば、PUCCHとPUSCHのリソースがオーバーラップした時に、UEはPUCCHで伝送されるUCIをPUSCHに多重して伝送する。
【0051】
上記の可能な実現形態では、目標物理上りリンクチャネルがPUSCHである時に、S212において上りリンク制御情報の符号化方式を決定する時に、CSIにCSI-part 2が含まれているか否かに応じて上りリンク制御情報の符号化方式を決定してもよい。例えば、CSIにCSI-part 2が含まれていなければ、前記第1HARQ-ACK、前記第2HARQ-ACK及び前記CSIをそれぞれ単独的に符号化すると決定する。
【0052】
又は、CSIの優先度に応じて上りリンク制御情報の符号化方式を決定してもよい。例えば、前記CSIの優先度が第2優先度であり、且つ前記CSIにCSI-part 2が含まれていなければ、前記上りリンク制御情報の符号化方式が以下の方式1又は方式2であると決定する。
【0053】
方式1では、前記第1HARQ-ACK、前記第2HARQ-ACK及び前記CSIをそれぞれ単独的に符号化する。
【0054】
方式2では、前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記CSIを共同で符号化する。
【0055】
又は、前記目標物理上りリンクチャネルでの前記上りリンク制御情報の符号化方式を決定するステップS212は、前記CSIの優先度が第2優先度であり、且つ前記CSIにCSI-part 2が含まれていれば、前記上りリンク制御情報の符号化方式が以下の方式3~方式9の少なくとも一項であると決定するステップを含んでもよい。
【0056】
方式3では、前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記CSIのCSI-part 1を共同で符号化し、前記CSIのCSI-part 2を単独的に符号化する。
【0057】
方式4では、第1HARQ-ACKと前記第2HARQ-ACKを共同で符号化し、前記CSIのCSI-part 1を単独的に符号化し、前記CSIのCSI-part 2を単独的に符号化する。
【0058】
方式5では、第1HARQ-ACKと前記CSIのCSI-part 1を共同で符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記CSI-part 2を共同で符号化する。
【0059】
方式6では、第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記CSIのCSI-part 1と前記CSI-part 2を共同で符号化する。
【0060】
選択可能に、上記方式3~方式6を採用すれば、端末は予め定義された方式で、CSI-part 2の符号化後のビット数及び/又は占有するリソースエレメントRE数を決定してもよく、例えば、rank=1と仮定し、対応するCSI-part 2のビット数を決定し、該ビット数によりCSI-part 2の符号化後のビット数及び/又は占有するリソースエレメントRE数を決定し、次に実際に送信するCSI-part 2に対して、決定された符号化後のビット数及び/又は占有するRE数により符号化及び/又はリソースマッピングを行う。
【0061】
方式7では、前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記CSIのCSI-part 1を単独的に符号化し、前記CSI-part 2を廃棄する。
【0062】
上記の可能な実現形態では、目標物理上りリンクチャネルがPUSCHであれば、S212において上りリンク制御情報の符号化方式を決定する時に、前記CSIの優先度が第1優先度であり、且つ前記CSIにCSI-part 2が含まれていなければ、前記上りリンク制御情報の符号化方式が以下の一項であると決定する。
【0063】
方式8では、前記第1HARQ-ACK、前記第2HARQ-ACK及び前記CSIをそれぞれ単独的に符号化する。
【0064】
方式9では、前記第1HARQ-ACKと前記CSIを共同で符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化する。
【0065】
選択可能に、前記CSIの優先度が第1優先度であり、且つ前記CSIにCSI-part 2が含まれていれば、前記符号化方式が以下の方式10~方式16の少なくとも一項であると決定する。
【0066】
方式10では、第1HARQ-ACKと前記CSIのCSI-part 1を共同で符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記CSIのCSI-part 2を単独的に符号化する。
【0067】
方式11では、第1HARQ-ACKと前記第2HARQ-ACKを共同で符号化し、前記CSIのCSI-part 1を単独的に符号化し、前記CSIのCSI-part 2を単独的に符号化する。
【0068】
方式12では、第1HARQ-ACKと前記CSIのCSI-part 1を共同で符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記CSI-part 2を共同で符号化する。
【0069】
方式13では、第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記CSIのCSI-part 1と前記CSI-part 2を共同で符号化する。
【0070】
選択可能に、上記方式2~方式13を採用すれば、端末は予め定義された方式でCSI-part 2の符号化後のビット数及び/又は占有するリソースエレメントRE数を決定してもよく、例えば、rank=1と仮定し、対応するCSI-part 2のビット数を決定し、該ビット数によりCSI-part 2の符号化後のビット数及び/又は占有のリソースエレメントRE数を決定し、次に実際に送信するCSI-part 2に対して、決定された符号化後のビット数及び/又は占有するRE数により符号化及び/又はリソースマッピングを行う。
【0071】
方式14では、第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記CSIのCSI-part 1を単独的に符号化し、前記CSI-part 2を廃棄する。
【0072】
方式15では、第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記CSI-part 1を共同で符号化し、前記CSI-part 2を廃棄する。
【0073】
方式16、第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記CSI-part 1を単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記CSI-part 2を廃棄する。
【0074】
例えば、
図4aにおいて、HP HARQ-ACK、LP HARQ-ACK及びLP CSIを多重したPUCCHとPUSCHの時間領域リソースがオーバーラップし、且つPUCCHとPUSCHの多重の要求を満たした場合に、UEはPUCCHに含められるHP HARQ-ACK、LP HARQ-ACK及びLP CSIをPUSCHに多重する。更に例えば、
図4bにおいて、HP HARQ-ACKを含める1つのPUCCH、LP HARQ-ACKとLP CSIを含める1つのPUCCHが同時に1つのPUSCHの時間領域リソースとオーバーラップし、且ついずれもPUCCHとPUSCHの多重の要求を満たした場合に、UEは2つのPUCCHに含められるUCIをPUSCHに多重する。
【0075】
上記場合に、UEはPUSCHでの上りリンク制御情報の符号化を決定する時に、CSIにCSI-part 2が含まれているか否かに応じて上りリンク制御情報の符号化方式を決定してもよい。例えば、CSIにCSI-part 2が含まれていなければ、前記符号化方式は以下の方式1と方式2の一項を含んでもよい。
【0076】
方式1では、HP HARQ-ACK、LP HARQ-ACK及びCSIをそれぞれ符号化し、即ち、HP HARQ-ACK、LP HARQ-ACK及びCSIの三者をそれぞれを単独的に符号化する。
【0077】
方式2では、HP HARQ-ACKとLP HARQ-ACK+CSIをそれぞれ符号化し、即ち、HP HARQ-ACKを単独的に符号化し、LP HARQ-ACKとCSIを共同で符号化する。
【0078】
CSIにCSI-part 2が含まれていれば、前記符号化方式は以下の一項を含んでもよい。
【0079】
方式1では、HP HARQ-ACK、LP HARQ-ACK+CSI-part 1及びCSI-part 2をそれぞれ符号化する。
【0080】
方式2では、HP HARQ-ACK+LP HARQ-ACK、CSI-part 1及びCSI-part 2をそれぞれ符号化する。
【0081】
方式3では、HP HARQ-ACK+CSI-part 1、LP HARQ-ACK+CSI-part 2をそれぞれ符号化する。
【0082】
方式4では、HP HARQ-ACK、LP HARQ及びCSI-part 1+CSI-part 2をそれぞれ符号化する。
【0083】
方式5では、HP HARQ-ACK、LP HARQ-ACK及びCSI-part 1をそれぞれ符号化し、CSI-part 2を廃棄する。
【0084】
又は、CSIの優先度に応じて上りリンク制御情報の符号化方式を決定してもよく、例えば、CSIがHP CSIであれば、UEが採用する前記符号化方式は以下の一項を含んでもよい。
【0085】
方式1では、 HP HARQ-ACK+CSI-part 1、LP HARQ-ACK、CSI-part 2をそれぞれ符号化する。
【0086】
方式2では、HP HARQ-ACK+LP HARQ-ACK、CSI-part 1及びCSI-part 2をそれぞれ符号化する。
【0087】
方式3では、HP HARQ-ACK+CSI-part 1及びLP HARQ-ACK+CSI-part 2をそれぞれ符号化する。
【0088】
方式4では、HP HARQ-ACK、LP HARQ及びCSI-part 1+CSI-part 2をそれぞれ符号化する。
【0089】
方式5では、HP HARQ-ACK、LP HARQ-ACK及びCSI-part 1をそれぞれ符号化し、CSI-part 2を廃棄する。
【0090】
方式6では、HP HARQ-ACK及びLP HARQ-ACK+CSI-part 1をそれぞれ符号化し、CSI-part 2を廃棄する。
【0091】
方式7では、HP HARQ-ACK、CSI-part 1及びLP HARQ-ACKをそれぞれ符号化し、CSI-part 2を廃棄する。
【0092】
ここで、端末がどの方式を採用するかについては、ネットワーク側で上位レイヤーシグナリングによって配置してもよく、プロトコルによって規定してもよく、本出願の実施例では限定されない。
【0093】
S214では、前記符号化方式により前記上りリンク制御情報を符号化し、且つ前記目標物理上りリンクチャネルで符号化後の前記上りリンク制御情報を伝送する。
【0094】
UEは決定された符号化方式により、上りリンク制御情報を符号化する。具体的には、UEは符号化方式で決定された符号化部分の数により、対応する数のエンコーダを使用して送信待ちの上りリンク制御情報を符号化してもよい。例えば、目標物理上りリンクチャネルがPUCCHであれば、2つのエンコーダを使用して符号化してもよく、上記の目標物理上りリンクチャネルがPUCCHである場合の方式1を採用して符号化すれば、その中の一方のエンコーダは前記第1HARQ-ACKと前記CSI中のCSI-part 1を共同で符号化し、他方のエンコーダは前記第2HARQ-ACKと前記CSI-part 2を共同で符号化し、且つ目標物理上りリンクチャネルで符号化後の上りリンク制御情報を伝送する。
【0095】
本出願の実施例で提供される上記技術手段において、端末は、1つの目標物理上りリンクチャネルで伝送必要な上りリンク制御情報が高優先度のHARQ-ACK、低優先度のHARQ-ACK及びCSIを含むと決定した時に、CSIの優先度及び/又は前記CSIにCSI-part 2が含まれているか否かに応じて、該目標物理上りリンクチャネルでの上りリンク制御情報の符号化方式を決定し、決定された符号化方式により前記上りリンク制御情報を符号化して伝送することで、1つの物理上りリンクチャネルに異なる優先度のHARQ-ACK及びCSIをどのように多重して伝送するかという問題を解決した。
【0096】
図5は本出願の実施例における上りリンク制御情報伝送方法の別の模式的フローチャートを示し、該方法500はネットワーク側機器によって実行してもよい。言い換えると、前記方法はネットワーク側機器に実装されているソフトウェア又はハードウェアによって実行してもよい。
図5に示すように、該方法は下記のステップS510、ステップS512及びステップS514を含んでもよい。
【0097】
S510では、端末が1つの目標物理上りリンクチャネルに多重して伝送する上りリンク制御情報をネットワーク側機器が決定し、前記上りリンク制御情報が第1HARQ-ACK、第2HARQ-ACK及びCSIを含み、第1HARQ-ACKの優先度が前記第2HARQ-ACKより高い。
【0098】
ここで、S510はS210に対応するものであり、ネットワーク側機器は、端末の1つの目標物理上りリンクチャネルに第1HARQ-ACK、第2HARQ-ACK及びCSIを含む上りリンク制御情報を多重して伝送する必要があると決定する。具体的には上記方法200における関連記述を参照してもよく、ここで詳細な説明を省略する。
【0099】
S512では、前記CSIの優先度及び/又は前記CSIに第2部分のチャネル状態情報CSI-part 2が含まれているか否かに応じて、前記目標物理上りリンクチャネルでの前記上りリンク制御情報の符号化方式を決定し、前記CSIの優先度が第1優先度と第2優先度を含み、前記第1優先度が前記第2優先度より高い。
【0100】
選択可能に、目標物理上りリンクチャネルはPUCCHを含んでもよい。
【0101】
選択可能に、ネットワーク側機器は端末に対応するそれぞれの可能な実現形態を採用して、PUCCHで伝送される前記上りリンク制御情報の符号化方式を決定してもよく、具体的には上記方法200における関連記述を参照してもよく、ここで詳細な説明を省略する。
【0102】
可能な一実現形態では、第1HARQ-ACKと前記第2HARQ-ACKを1つのPUCCHに多重して伝送し、前記第1HARQ-ACKと前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化し、端末がPUCCHにCSIを多重したくないかもしれない場合に、ネットワーク側機器が前記端末をスケジューリングする時に、PUCCHに多重する上りリンク制御情報として前記第1HARQ-ACKと前記第2HARQ-ACKのみを含むことを確保すべきである。従って、この可能な実現形態では、該方法は、前記第1HARQ-ACKと前記第2HARQ-ACKを1つの前記目標物理上りリンクチャネルに多重して伝送し、前記第1HARQ-ACKと前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化し、且つ前記端末が前記目標物理上りリンクチャネルにCSIを多重したくない場合に、前記ネットワーク側機器が前記端末をスケジューリングする時に、前記目標物理上りリンクチャネルに多重する上りリンク制御情報として2つの独立的に符号化必要な情報のみを含むことを確保するステップを更に含んでもよい。
【0103】
例えば、
図6において、LP HARQ-ACK PUCCHとHP HARQ-ACK PUCCHがオーバーラップし、且つ異なる優先度のHARQ-ACKの多重の条件を満たしており、UEはLP HARQ-ACKとHP HARQ-ACKを1つのPUCCHに多重し、このようにUEは多重後のPUCCHがCSI PUCCHとオーバーラップすることを所望しない。又は、UEはLP HARQ-ACKが同時にHP HARQ-ACK PUCCH及びCSI PUCCHとオーバーラップすることを所望しない。又は、UEはHP HARQ-ACKが同時にLP HARQ-ACK PUCCH及びCSI PUCCHとオーバーラップすることを所望しない。このように、ネットワーク側機器は前記端末をスケジューリングする時に、前記目標物理上りリンクチャネルに多重する上りリンク制御情報が2つの独立的に符号化必要な情報のみを含むことを確保し、即ち、オーバーラップしたPUCCHで、HP HARQ-ACK、LP HARQ-ACK PUCCH及びCSIを伝送するようにUEを同時にスケジューリングせず、例えば、HP HARQ-ACK及びLP HARQ-ACK のPUCCHとCSI のPUCCHを異なる時間領域リソースに割り当てる。
【0104】
選択可能に、目標物理上りリンクチャネルはPUSCHを含んでもよい。
【0105】
選択可能に、ネットワーク側機器は端末に対応するそれぞれの可能な実現形態を採用してPUSCHで伝送される前記上りリンク制御情報の符号化方式を決定してもよく、具体的には上記方法200における関連記述を参照してもよく、ここで詳細な説明を省略する。
【0106】
S514では、前記符号化方式により、前記目標上りリンク制御チャネルで伝送される上りリンク制御情報を受信する。
【0107】
ネットワーク側機器は、決定された前記符号化方式により、前記目標上りリンク制御チャネルで伝送された上りリンク制御情報を復号し、UEが伝送する各部分の上りリンク制御情報を得る。
【0108】
本出願の実施例で提供される上記上りリンク制御情報伝送方法によれば、PUCCH及び/又はPUSCHで伝送するUCI情報に異なる優先度のHARQ-ACK及びCSIが含まれている時に、UCIエンコーダの数を増加せずに、各種のUCI情報の信頼性を確保すると共に、リソース利用率を高める。通信システムの有効性が高くなった。
【0109】
説明すべきことは、本出願の実施例で提供される上りリンク制御情報伝送方法は、実行主体が上りリンク制御情報伝送装置、又は、該上りリンク制御情報伝送装置における上りリンク制御情報伝送方法を実行するための制御モジュールであってもよい点である。本出願の実施例では、上りリンク制御情報伝送装置が上りリンク制御情報伝送方法を実行することを例として、本出願の実施例で提供される上りリンク制御情報伝送装置を説明する。
【0110】
図7は本出願の実施例で提供される上りリンク制御情報伝送装置の構成模式図を示し、
図7に示すように、該装置700は第1決定モジュール701、第2決定モジュール702及び符号化伝送モジュール703を備えてもよい。
【0111】
本出願の実施例では、第1決定モジュール701は、1つの目標物理上りリンクチャネルに多重して伝送する上りリンク制御情報を決定するために用いられ、前記上りリンク制御情報が第1HARQ-ACK、第2HARQ-ACK及びCSIを含み、第1HARQ-ACKの優先度が前記第2HARQ-ACKより高く、第2決定モジュール702は、前記CSIの優先度及び/又は前記CSIにCSI-part 2が含まれているか否かに応じて、前記目標物理上りリンクチャネルでの前記上りリンク制御情報の符号化方式を決定するために用いられ、前記CSIの優先度が第1優先度又は第2優先度を含み、前記第1優先度が前記第2優先度より高く、符号化伝送モジュール703は、前記符号化方式により前記上りリンク制御情報を符号化し、且つ前記目標物理上りリンクチャネルで符号化後の前記上りリンク制御情報を伝送するために用いられる。
【0112】
可能な一実現形態では、前記目標物理上りリンクチャネルは物理上りリンク制御チャネルを含む。
【0113】
可能な一実現形態では、前記第2決定モジュール702が前記目標物理上りリンクチャネルでの前記上りリンク制御情報の符号化方式を決定するステップは、
前記CSIにCSI-part 2が含まれていれば、前記上りリンク制御情報の符号化方式が、
前記第1HARQ-ACKと前記CSI中の第1部分のチャネル状態情報CSI-part 1を共同で符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記CSI-part 2を共同で符号化すること、
前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記CSI-part 1を共同で符号化し、前記CSI-part 2を廃棄すること、の一項であると決定するステップを含む。
【0114】
可能な一実現形態では、前記第2決定モジュール702が前記目標物理上りリンクチャネルでの前記上りリンク制御情報の符号化方式を決定するステップは、
前記CSIにCSI-part 2が含まれていなければ、前記上りリンク制御情報の符号化方式が、
前記CSIと前記第2HARQ-ACKを共同で符号化し、前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化すること、
前記CSIと前記第1HARQ-ACKを共同で符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化すること、の一項であると決定するステップを含む。
【0115】
可能な一実現形態では、前記第2決定モジュール702が前記目標物理上りリンクチャネルでの前記上りリンク制御情報の符号化方式を決定するステップは、
前記CSIの優先度が第1優先度であれば、前記上りリンク制御情報の符号化方式として、
前記CSIにCSI-part 2が含まれていれば、前記第1HARQ-ACKと前記CSI中のCSI-part 1を共同で符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記CSI-part 2を共同で符号化すること、
前記CSIにCSI-part 2が含まれていれば、前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記CSI-part 1を共同で符号化し、前記CSI-part 2を廃棄すること、
前記CSIにCSI-part 2が含まれていなければ、前記CSIと前記第2HARQ-ACKを共同で符号化し、前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化すること、
前記CSIにCSI-part 2が含まれていなければ、前記CSIと前記第1HARQ-ACKを共同で符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化すること、の一項を含むと決定するステップを含む。
【0116】
可能な一実現形態では、前記第2決定モジュール702が前記目標物理上りリンクチャネルでの前記上りリンク制御情報の符号化方式を決定するステップは、
前記CSIの優先度が第2優先度であれば、前記上りリンク制御情報の符号化方式が、
CSIにCSI-part 2が含まれていれば、前記第1HARQ-ACKと前記CSI中のCSI-part 1を共同で符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記CSI-part 2を共同で符号化すること、
前記CSIにCSI-part 2が含まれていれば、前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記CSI-part 1を共同で符号化し、前記CSI-part 2を廃棄すること、
前記CSIにCSI-part 2が含まれていなければ、前記CSI-part 1と前記第1HARQ-ACKを共同で符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化すること、の一項であると決定するステップを含む。
【0117】
可能な一実現形態では、前記上りリンク制御情報は更に第1スケジューリングリクエストSR及び/又は第2SRを含み、前記第1SRの優先度が前記第2SRの優先度より高く、
前記第2決定モジュール702が前記目標物理上りリンクチャネルでの前記上りリンク制御情報の符号化方式を決定するステップは、前記第1SRと前記第1HARQ ACKを共同で符号化し、及び/又は、前記第2SRと前記第2HARQ ACKを共同で符号化すると決定するステップを更に含む。
【0118】
可能な一実現形態では、前記目標物理上りリンクチャネルは物理上りリンク共有チャネルを含む。
【0119】
可能な一実現形態では、前記第2決定モジュール702が前記目標物理上りリンクチャネルでの前記上りリンク制御情報の符号化方式を決定するステップは、
前記CSIの優先度が第2優先度であり、且つ前記CSIにCSI-part 2が含まれていなければ、
前記第1HARQ-ACK、前記第2HARQ-ACK及び前記CSIをそれぞれ独立的に符号化すると決定するステップ、又は、
前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記CSIを共同で符号化すると決定するステップを含む。
【0120】
可能な一実現形態では、前記第2決定モジュール702が前記目標物理上りリンクチャネルでの前記上りリンク制御情報の符号化方式を決定するステップは、
前記CSIの優先度が第2優先度であり、且つ前記CSIにCSI-part 2が含まれていれば、前記符号化方式が、
前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記CSIのCSI-part 1を共同で符号化し、前記CSIのCSI-part 2を単独的に符号化すること、
前記第1HARQ-ACKと前記第2HARQ-ACKを共同で符号化し、前記CSIのCSI-part 1を単独的に符号化し、前記CSIのCSI-part 2を単独的に符号化すること、
前記第1HARQ-ACKと前記CSIのCSI-part 1を共同で符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記CSI-part 2を共同で符号化すること、
前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記CSIのCSI-part 1と前記CSI-part 2を共同で符号化すること、
前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記CSIのCSI-part 1を単独的に符号化し、前記CSI-part 2を廃棄すること、の少なくとも一項であると決定するステップを含む。
【0121】
可能な一実現形態では、前記第2決定モジュール702が前記目標物理上りリンクチャネルでの前記上りリンク制御情報の符号化方式を決定するステップは、
前記CSIの優先度が第1優先度であり、且つ前記CSIにCSI-part 2が含まれていなければ、
前記第1HARQ-ACK、前記第2HARQ-ACK及び前記CSIをそれぞれ単独的に符号化すると決定するステップ、又は、
前記第1HARQ-ACKと前記CSIを共同で符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化すると決定するステップを含む。
【0122】
可能な一実現形態では、前記第2決定モジュール702が前記目標物理上りリンクチャネルでの前記上りリンク制御情報の符号化方式を決定するステップは、
前記CSIの優先度が第1優先度であり、且つ前記CSIにCSI-part 2が含まれていれば、前記符号化方式が、
前記第1HARQ-ACKと前記CSIのCSI-part 1を共同で符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記CSIのCSI-part 2を単独的に符号化すること、
前記第1HARQ-ACKと前記第2HARQ-ACKを共同で符号化し、前記CSIのCSI-part 1を単独的に符号化し、前記CSIのCSI-part 2を単独的に符号化すること、
前記第1HARQ-ACKと前記CSIのCSI-part 1を共同で符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記CSI-part 2を共同で符号化すること、
前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記CSIのCSI-part 1と前記CSI-part 2を共同で符号化すること、
前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記CSIのCSI-part 1を単独的に符号化し、前記CSI-part 2を廃棄すること、
前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記CSI-part 1を共同で符号化し、前記CSI-part 2を廃棄すること、
前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記CSI-part 1を単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記CSI-part 2を廃棄すること、の少なくとも一項であると決定するステップを含む。
【0123】
本出願の実施例における上りリンク制御情報伝送装置は、装置であってもよいし、端末における素子、集積回路又はチップであってもよい。当該装置は、携帯型端末であってもよいし、非携帯型端末であってもよい。例として、携帯型端末は、以上で挙げられた端末11の種類を含んでもよいが、それらに限定されることがなく、非携帯型端末は、サーバ、ネットワークアタッチドストレージ(Network Attached Storage,NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer,PC)、テレビ(television,TV)、現金自動預払機又はキオスク等であってもよく、本出願の実施例で具体的に限定されない。
【0124】
本出願の実施例における上りリンク制御情報伝送装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。該オペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例では具体的に限定しない。
【0125】
本出願の実施例で提供される上りリンク制御情報伝送装置は、
図2~
図4の方法実施例で実現する各工程を実現し、且つ同様な技術効果を達成することができ、繰り返して説明しないように、ここで詳細な説明を省略する。
【0126】
図8は本出願の実施例で提供される上りリンク制御情報伝送装置の別の構成模式図を示し、
図8に示すように、該装置800は第3決定モジュール801、第4決定モジュール802及び受信モジュール803を備えてもよい。
【0127】
本出願の実施例では、第3決定モジュール801は、端末が1つの目標物理上りリンクチャネルに多重して伝送する上りリンク制御情報を決定するために用いられる、前記上りリンク制御情報が第1HARQ-ACK、第2HARQ-ACK及びCSIを含み、第1HARQ-ACKの優先度が前記第2HARQ-ACKより高く、第4決定モジュール802は、前記CSIの優先度及び/又は前記CSIにCSI-part 2が含まれているか否かに応じて、前記目標物理上りリンクチャネルでの前記上りリンク制御情報の符号化方式を決定するために用いられ、前記CSIの優先度が第1優先度と第2優先度を含み、前記第1優先度が前記第2優先度より高く、受信モジュール803は、前記符号化方式により、前記目標上りリンク制御チャネルで伝送される上りリンク制御情報を受信するために用いられる。
【0128】
可能な一実現形態では、前記目標物理上りリンクチャネルは物理上りリンク制御チャネルを含む。
【0129】
可能な一実現形態では、前記第4決定モジュール802が前記目標物理上りリンクチャネルでの前記上りリンク制御情報の符号化方式を決定するステップは、
前記CSIにCSI-part 2が含まれていれば、前記上りリンク制御情報の符号化方式として、
前記第1HARQ-ACKと前記CSI中の第1部分のチャネル状態情報CSI-part 1を共同で符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記CSI-part 2を共同で符号化すること、
前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記CSI-part 1を共同で符号化し、前記CSI-part 2を廃棄すること、の一項を含むと決定するステップを含む。
【0130】
可能な一実現形態では、前記第4決定モジュール802が前記目標物理上りリンクチャネルでの前記上りリンク制御情報の符号化方式を決定するステップは、
前記CSIにCSI-part 2が含まれていなければ、前記上りリンク制御情報の符号化方式が、
前記CSIと前記第2HARQ-ACKを共同で符号化し、前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化すること、
前記CSIと前記第1HARQ-ACKを共同で符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化すること、の一項であると決定するステップを含む。
【0131】
可能な一実現形態では、前記第4決定モジュール802が前記目標物理上りリンクチャネルでの前記上りリンク制御情報の符号化方式を決定するステップは、
前記CSIの優先度が第1優先度であれば、前記上りリンク制御情報の符号化方式として、
前記CSIにCSI-part 2が含まれていれば、前記第1HARQ-ACKと前記CSI中のCSI-part 1を共同で符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記CSI-part 2を共同で符号化すること、
前記CSIにCSI-part 2が含まれていれば、前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記CSI-part 1を共同で符号化し、前記CSI-part 2を廃棄すること、
前記CSIにCSI-part 2が含まれていなければ、前記CSIと前記第2HARQ-ACKを共同で符号化し、前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化すること、
前記CSIにCSI-part 2が含まれていなければ、前記CSIと前記第1HARQ-ACKを共同で符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化すること、の一項を含むと決定するステップを含む。
【0132】
可能な一実現形態では、前記第4決定モジュール802が前記目標物理上りリンクチャネルでの前記上りリンク制御情報の符号化方式を決定するステップは、
前記CSIの優先度が第2優先度であれば、前記上りリンク制御情報の符号化方式が、
CSIにCSI-part 2が含まれていれば、前記第1HARQ-ACKと前記CSI中のCSI-part 1を共同で符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記CSI-part 2を共同で符号化すること、
前記CSIにCSI-part 2が含まれていれば、前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記CSI-part 1を共同で符号化し、前記CSI-part 2を廃棄すること、
前記CSIにCSI-part 2が含まれていなければ、前記CSI-part 1と前記第1HARQ-ACKを共同で符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化すること、の一項であると決定するステップを含む。
【0133】
可能な一実現形態では、前記上りリンク制御情報は更に第1スケジューリングリクエストSR及び/又は第2SRを含み、前記第1SRの優先度が前記第2SRの優先度より高く、
前記第4決定モジュール802が前記目標物理上りリンクチャネルでの前記上りリンク制御情報の符号化方式を決定するステップは、前記第1SRと前記第1HARQ ACKを共同で符号化し、及び/又は、前記第2SRと前記第2HARQ ACKを共同で符号化すると決定するステップを更に含む。
【0134】
可能な一実現形態では、前記装置は、
前記第1HARQ-ACKと前記第2HARQ-ACKを1つの前記目標物理上りリンクチャネルに多重して伝送し、前記第1HARQ-ACKと前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化し、且つ前記端末が前記目標物理上りリンクチャネルにCSIを多重したくない場合に、前記端末をスケジューリングする時に、前記目標物理上りリンクチャネルに多重する上りリンク制御情報として2つの独立的に符号化必要な情報のみを含むことを確保するために用いられるスケジューリングモジュールを更に備える。
【0135】
可能な一実現形態では、前記目標物理上りリンクチャネルは物理上りリンク共有チャネルを含む。
【0136】
可能な一実現形態では、前記第4決定モジュール802が前記目標物理上りリンクチャネルでの前記上りリンク制御情報の符号化方式を決定するステップは、
前記CSIの優先度が第2優先度であり、且つ前記CSIにCSI-part 2が含まれていなければ、
前記第1HARQ-ACK、前記第2HARQ-ACK及び前記CSIをそれぞれ独立的に符号化すると決定するステップ、又は、
前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記CSIを共同で符号化すると決定するステップを含む。
【0137】
可能な一実現形態では、前記第4決定モジュール802が前記目標物理上りリンクチャネルでの前記上りリンク制御情報の符号化方式を決定するステップは、
前記CSIの優先度が第2優先度であり、且つ前記CSIにCSI-part 2が含まれていれば、前記符号化方式が、
前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記CSIのCSI-part 1を共同で符号化し、前記CSIのCSI-part 2を単独的に符号化すること、
前記第1HARQ-ACKと前記第2HARQ-ACKを共同で符号化し、前記CSIのCSI-part 1を単独的に符号化し、前記CSIのCSI-part 2を単独的に符号化すること、
前記第1HARQ-ACKと前記CSIのCSI-part 1を共同で符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記CSI-part 2を共同で符号化すること、
前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記CSIのCSI-part 1と前記CSI-part 2を共同で符号化すること、
前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記CSIのCSI-part 1を単独的に符号化し、前記CSI-part 2を廃棄すること、の少なくとも一項であると決定するステップを含む。
【0138】
可能な一実現形態では、前記第4決定モジュール802が前記目標物理上りリンクチャネルでの前記上りリンク制御情報の符号化方式を決定するステップは、
前記CSIの優先度が第1優先度であり、且つ前記CSIにCSI-part 2が含まれていなければ、
前記第1HARQ-ACK、前記第2HARQ-ACK及び前記CSIをそれぞれ単独的に符号化すると決定するステップ、又は、
前記第1HARQ-ACKと前記CSIを共同で符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化すると決定するステップを含む。
【0139】
可能な一実現形態では、前記第4決定モジュール802が前記目標物理上りリンクチャネルでの前記上りリンク制御情報の符号化方式を決定するステップは、
前記CSIの優先度が第1優先度であり、且つ前記CSIにCSI-part 2が含まれていれば、前記符号化方式が、
前記第1HARQ-ACKと前記CSIのCSI-part 1を共同で符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記CSIのCSI-part 2を単独的に符号化すること、
前記第1HARQ-ACKと前記第2HARQ-ACKを共同で符号化し、前記CSIのCSI-part 1を単独的に符号化し、前記CSIのCSI-part 2を単独的に符号化すること、
前記第1HARQ-ACKと前記CSIのCSI-part 1を共同で符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記CSI-part 2を共同で符号化すること、
前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記CSIのCSI-part 1と前記CSI-part 2を共同で符号化すること、
前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記CSIのCSI-part 1を単独的に符号化し、前記CSI-part 2を廃棄すること、
前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKと前記CSI-part 1を共同で符号化し、前記CSI-part 2を廃棄すること、
前記第1HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記CSI-part 1を単独的に符号化し、前記第2HARQ-ACKを単独的に符号化し、前記CSI-part 2を廃棄すること、の少なくとも一項であると決定するステップを含む。
【0140】
本出願の実施例における上りリンク制御情報伝送装置は、装置であってもよく、ネットワーク側機器における素子、集積回路又はチップであってもよい。該装置は基地局であってもよい。例として、基地局は、以上で挙げられたネットワーク側機器12の種類を含んでもよいが、それらに限定されることがなく、本出願の実施例で具体的に限定されない。
【0141】
本出願の実施例における上りリンク制御情報伝送装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。該オペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例では具体的に限定しない。
本出願の実施例で提供される上りリンク制御情報伝送装置は、
図5の方法実施例で実現する各工程を実現し、且つ同様な技術効果を達成することができ、繰り返して説明しないように、ここで詳細な説明を省略する。
【0142】
選択可能に、
図9に示すように、本出願の実施例は、更に、プロセッサ901と、メモリ902と、メモリ902に記憶されて前記プロセッサ901で動作可能なプログラム又はコマンドと、を備える通信機器900を提供し、例えば、該通信機器900が端末である時に、該プログラム又はコマンドがプロセッサ901により実行されると、上記
図2に示す上りリンク制御情報伝送方法の実施例の各工程を実現し、且つ同様な技術効果を達成できる。該通信機器900がネットワーク側機器である時に、該プログラム又はコマンドがプロセッサ901により実行されると、上記
図5に示す上りリンク制御情報伝送方法の各工程を実現し、且つ同様な技術効果を達成でき、繰り返して説明しないように、ここで詳細な説明を省略する。
【0143】
図10は本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構成模式図である。
【0144】
該端末1000は、高周波ユニット1001、ネットワークモジュール1002、オーディオ出力ユニット1003、入力ユニット1004、センサ1005、表示ユニット1006、ユーザ入力ユニット1007、インタフェースユニット1008、メモリ1009及びプロセッサ1010等の素子を含むが、これらに限定されない。
【0145】
当業者であれば、端末1000は各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよいことが理解可能であり、電源は、電源管理システムによってプロセッサ1010と論理的に接続してもよく、このように電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現する。
図10に示す端末の構造は端末を限定するものではなく、端末は図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよく、ここで詳細な説明は省略する。
【0146】
本出願に係る実施例では、入力ユニット1004は、ビデオ獲得モード又は画像獲得モードで画像獲得装置(例えば、カメラ)により取得した静的画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)10041と、マイクロホン10042とを含んでもよいことを理解すべきである。表示ユニット1006は表示パネル10061を含んでもよく、表示パネル10061は液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード等の形式で配置してもよい。ユーザ入力ユニット1007はタッチパネル10071及び他の入力デバイス10072を含む。タッチパネル10071はタッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル10071は、タッチ検出装置及びタッチ制御器という2つの部分を含んでもよい。他の入力デバイス10072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、これらに限定されなく、ここで詳細な説明を省略する。
【0147】
本出願の実施例において、高周波ユニット1001は、ネットワーク側機器からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ1010で処理し、また、アップリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。通常、高周波ユニット1001は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。
【0148】
メモリ1009は、ソフトウェアプログラム又はコマンド及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ1009は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション又はコマンド(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能な、プログラム又はコマンドを記憶する領域及びデータ記憶領域を主に含んでもよい。また、メモリ1009は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよいし、不揮発性メモリを含んでもよく、そのうち、不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM,PROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable PROM,EPROM)、電気的消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM,EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性ソリッドステート記憶デバイスが挙げられる。
【0149】
プロセッサ1010は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよく、選択可能に、プロセッサ1010に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーション又はコマンド等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、ベースバンドプロセッサのような無線通信を主に処理するモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ1010に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0150】
ここで、プロセッサ1010は、
1つの目標物理上りリンクチャネルに多重して伝送する上りリンク制御情報を決定するステップであって、前記上りリンク制御情報が第1ハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACK、第2HARQ-ACK及びチャネル状態情報(CSI)を含み、第1HARQ-ACKの優先度が前記第2HARQ-ACKより高いステップと、
前記CSIの優先度及び/又は前記CSIに第2部分のチャネル状態情報(CSI-part 2)が含まれているか否かに応じて、前記目標物理上りリンクチャネルでの前記上りリンク制御情報の符号化方式を決定するステップであって、前記CSIの優先度が第1優先度又は第2優先度を含み、前記第1優先度が前記第2優先度より高いステップと、
前記符号化方式により前記上りリンク制御情報を符号化するステップと、を実行するために用いられる。
【0151】
高周波ユニット1001は、前記目標物理上りリンクチャネルで符号化後の前記上りリンク制御情報を伝送するために用いられる。
【0152】
本出願の実施例で提供される端末1000は、方法200における端末が実現する各工程を実現でき、且つ同様な技術効果を達成でき、繰り返して説明しないように、ここで詳細な説明を省略する。
【0153】
具体的には、本出願の実施例は、更にネットワーク側機器を提供する。
図11に示すように、当該ネットワークデバイス1100は、アンテナ1101、高周波装置1102、ベースバンド装置1103を含む。アンテナ1101が高周波装置1102に接続される。アップリンク方向において、高周波装置1102はアンテナ1101を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置1103に送信して処理させる。ダウンリンク方向において、ベースバンド装置1103は送信される情報を処理し、且つ高周波装置1102に送信し、高周波装置1102は受信した情報を処理してからアンテナ1101を経由して送信する。
【0154】
上記周波帯処理装置はベースバンド装置1103にあってもよく、上記実施例でネットワーク側機器が実行する方法はベースバンド装置1103で実現でき、当該ベースバンド装置1103はプロセッサ1104とメモリ1105を含む。
【0155】
ベースバンド装置1103は、例えば、複数のチップを設置した少なくとも1つのベースバンドボードを含んでもよく、
図11に示すように、その中の1つのチップは、例えば、メモリ1105に接続されてメモリ1105中のプログラムを呼び出して、上記方法実施例に示されたネットワーク機器の操作を実行するプロセッサ1104である。
【0156】
当該ベースバンド装置1103は、高周波装置1102と情報をやり取りするためのネットワークインタフェース1106を更に含んでもよく、当該インタフェースは、例えば、共通公衆無線インタフェース(common public radio interface;CPRIと略称する)である。
【0157】
具体的には、本発明の実施例のネットワーク側機器は、更に、メモリ1105に記憶されてプロセッサ1104で動作可能なコマンド又はプログラムを備え、プロセッサ1104がメモリ1105中のコマンド又はプログラムを呼び出して
図8に示す各モジュールが実行する方法を実行し、且つ同様な技術効果を達成し、繰り返して説明しないように、ここで詳細な説明を省略する。
【0158】
本出願の実施例は、更に、プログラム又はコマンドを記憶しており、該プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、上記
図2に示す上りリンク制御情報伝送方法の実施例の各工程を実現するか、又は上記
図5に示す上りリンク制御情報伝送方法の実施例の各工程を実現し、且つ同様な技術効果を達成できる、可読記憶媒体を提供し、繰り返して説明しないように、ここで詳細な説明を省略する。
【0159】
ここで、前記プロセッサは上記実施例に記載の端末又はネットワーク側機器におけるプロセッサであってもよい。前記可読記憶媒体は、例えば、コンピュータ読み出し専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等のコンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0160】
本出願の実施例は、更に、プロセッサと通信インタフェースを備え、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサがネットワーク側機器のプログラム又はコマンドを実行して上記
図2に示す上りリンク制御情報伝送方法の実施例の各工程を実現するためのものであり、又は、前記プロセッサが端末のプログラム又はコマンドを実行して上記
図5に示す上りリンク制御情報伝送方法の実施例の各工程を実現するためのものであり、且つ同様な技術効果を達成できる、チップを提供し、具体的には上記関連記述を参照してもよく、繰り返して説明しないように、ここで詳細な説明を省略する。
【0161】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで動作可能なプログラム又はコマンドと、を備え、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、上記
図2に示す上りリンク制御情報伝送方法の実施例の各工程を実現するか、又は上記
図5に示す方法実施例の各工程を実現し、且つ同様な技術効果を達成できる、コンピュータプログラム製品を提供し、繰り返して説明しないように、ここで詳細な説明を省略する。
【0162】
本出願に係る実施例に記載のチップは、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップ等と呼んでもよいことを理解すべきである。
【0163】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「一つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。また、指摘すべきことは、本出願の実施形態における方法及び装置の範囲は、図示又は検討された順序で機能を実行することに限定されず、係る機能に応じて実質的に同時に又は逆の順序で機能を実行することも含み得る点であり、例えば、説明されたものと異なる順番で、説明された方法を実行してもよく、さらに各種のステップを追加、省略、又は組み合わせてもよい。また、何らかの例を参照して説明した特徴は他の例において組み合わせられてもよい。
【0164】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本出願の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ又はネットワーク機器等であってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させる複数の命令を含む。
【0165】
以上、図面を参照しながら本出願の実施例を説明したが、本出願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本出願の示唆をもとに、当業者が本出願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。