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特許7607782車両のウインドスクリーンを洗浄するためのワイパーブレード及びワイパー装置
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  • 特許-車両のウインドスクリーンを洗浄するためのワイパーブレード及びワイパー装置 図1
  • 特許-車両のウインドスクリーンを洗浄するためのワイパーブレード及びワイパー装置 図2
  • 特許-車両のウインドスクリーンを洗浄するためのワイパーブレード及びワイパー装置 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-19
(45)【発行日】2024-12-27
(54)【発明の名称】車両のウインドスクリーンを洗浄するためのワイパーブレード及びワイパー装置
(51)【国際特許分類】
   B60S 1/40 20060101AFI20241220BHJP
【FI】
B60S1/40 300B
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2023543238
(86)(22)【出願日】2022-01-17
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-24
(86)【国際出願番号】 EP2022050829
(87)【国際公開番号】W WO2022157093
(87)【国際公開日】2022-07-28
【審査請求日】2023-09-19
(31)【優先権主張番号】102021101018.7
(32)【優先日】2021-01-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】512092737
【氏名又は名称】ヴァレオ システム デシュヤージュ
【氏名又は名称原語表記】VALEO SYSTEMES D’ESSUYAGE
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100141830
【弁理士】
【氏名又は名称】村田 卓久
(72)【発明者】
【氏名】ジークフリート、バイプル
(72)【発明者】
【氏名】ミヒャエル、ブス
【審査官】浅野 麻木
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-520066(JP,A)
【文献】特表2013-545666(JP,A)
【文献】実開平06-035064(JP,U)
【文献】特開平11-268617(JP,A)
【文献】特開2006-290220(JP,A)
【文献】特開2011-068171(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60S 1/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のウインドスクリーンを洗浄するためのワイパーブレード(10)であって、平坦な構造のワイパーブレード本体(12)と、前記ワイパーブレード本体(12)に接続されたワイパーブレードアダプタ(20)とを有し、前記ワイパーブレードアダプタ(20)が、前記ワイパーブレード本体(12)に接続される第1のアダプタ要素(24)と、前記第1のアダプタ要素(24)に回動可能に接続されてワイパーアーム(1)の端部(5)を受けるように設計される第2のアダプタ要素(26)とを有する、ワイパーブレード(10)において、
前記ワイパーブレードアダプタ(20)の前記第2のアダプタ要素(26)は、ワイパーアーム(1)の前記端部(5)を受けるように設計され、ワイパーアーム(1)がワイパーブレード(10)の側に特にS字形状に形成された接続部(3)を有し、前記ワイパーブレードアダプタ(20)は、特に前記ワイパーブレード本体(12)の長手方向と平行に延びる側面(33,35)の領域において、前記ワイパーブレード本体(12)の長手方向に対して横方向に延びる方向に、流れが前記ワイパーブレードアダプタ(20)を通過するための少なくとも1つの貫通開口(34,38,40)を有し、
第1のアダプタ要素(24)は、前記ワイパーブレード本体(12)から離れる方向を向く側に、第2のアダプタ要素(26)を受けるための断面U字形の切り欠き(29)を有し、前記第1のアダプタ要素(24)は、前記切り欠き(29)よりも下方の高さにおいて更なる貫通開口(34)を有し、
前記更なる貫通開口(34)は、前記第2のアダプタ要素(26)の底側のそれぞれの平面の下方に位置することを特徴とするワイパーブレード(10)。
【請求項2】
前記ワイパーブレードアダプタ(20)の前記2つのアダプタ要素(24,26)には、それぞれの場合において少なくとも1つの貫通開口(38,40)が形成され、前記貫通開口は、前記ワイパーブレード(10)の長手方向に対して垂直に延びる方向に互いに一直線をなして配置されることを特徴とする、
請求項1に記載のワイパーブレード。
【請求項3】
前記ワイパーブレードアダプタ(20)の対称面(36)に関して対称的に配置される複数の貫通開口(34,38,40)が形成されることを特徴とする、
請求項1又は2に記載のワイパーブレード。
【請求項4】
前記アダプタ要素(24,26)に位置する前記貫通開口(38,40)の断面のそれぞれの形状が少なくとも実質的に同一であることを特徴とする、
請求項3に記載のワイパーブレード。
【請求項5】
前記更なる貫通開口(34)が長手方向スロットの形態をなすことを特徴とする、
請求項1から4のいずれか一項に記載のワイパーブレード。
【請求項6】
前記第2のアダプタ要素(26)の領域に形成された前記貫通開口(40)は、少なくとも部分的に、前記第2のアダプタ要素(26)の前記領域で前記端部(5)の第2の高さ(h)よりも大きい第1の高さ(H)を有することを特徴とする、
請求項1からのいずれか一項に記載のワイパーブレード。
【請求項7】
前記ワイパーブレードアダプタ(20)の前記2つのアダプタ要素(24,26)の上面は、互いに一致して配置されるとともに、前記ワイパーブレードアダプタ(20)の上面(30)を形成することを特徴とする、
請求項1からのいずれか一項に記載のワイパーブレード。
【請求項8】
請求項1からのいずれか一項に従って設計されるワイパーブレード(10)と、ワイパーアーム(1)とを有し、前記ワイパーアーム(1)が、前記ワイパーブレードアダプタ(20)から離れる方向を向く側に配置される第1の部分(2)と、前記ワイパーブレードアダプタ(20)に接続するために形成される第2の部分(4)とを有する、車両のウインドスクリーンを洗浄するためのワイパー装置(100)であって、前記ワイパーアーム(1)の前記2つの部分(2,4)は、S字形の接続部(3)を介して、前記2つの部分(2,4)が少なくとも前記接続部(3)の近くで互いに平行に延びるように互いに接続されるワイパー装置(100)。
【請求項9】
前記接続部(3)は、前記ワイパーブレードアダプタ(20)に近い前記ワイパーブレード本体(12)の領域に配置されることを特徴とする、
請求項に記載のワイパー装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のウインドスクリーン、特に車両のフロントガラスを洗浄するためのワイパーブレード及びワイパー装置に関し、ワイパーブレードのコンパクトな構造と組み合わされた特に良好な洗浄作用が達成される。
【背景技術】
【0002】
請求項1の前文の特徴を有する車両ウインドスクリーンを洗浄するためのワイパーブレードは、本出願人の文献であるドイツ特許出願公開第10 2014 114688号明細書から知られている。既知のワイパーブレードは、ワイパーブレードアダプタを介してワイパーアームに接続され得るワイパーブレード本体によって区別される。また、既知のワイパーブレードは、車両のウインドスクリーンの方向の接触圧力を高めるために、ワイパーブレード本体の長手方向に延びるスポイラー要素も有する。
【0003】
そのようなワイパーブレードが動作しているとき、相対的な風に起因してワイパーブレードに入射流があるときに後側に生み出される負圧が、ワイパーブレードが入射流方向とは反対に移動するときに車両ウインドスクリーン上でワイパーブレードアダプタの背後に位置する水をワイパーブレードによって視界に戻すことができるようにすることが実際に分かってきた。この拭き取りエラーは、「水引き戻し(water pullback)」エラーとも呼ばれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】ドイツ特許出願公開第10 2014 114688号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の特徴を有する本発明に係るワイパーブレードは、ワイパーブレードがその入射流れ方向とは反対に移動するときに、ワイパーブレードの後側でワイパーブレードにおいて生じる負圧に起因してワイパーブレードアダプタ領域内で水が引き戻される前述の効果を、低減することができ、最良の場合には完全に防止することさえできるという利点を有する。この目的のために、本発明の教示は、ワイパーブレードアダプタの第2のアダプタ要素が、ワイパーブレードの側でS字状に形成されるワイパーアームの断面が好ましくは矩形の平坦な端部を受けるように設計され、ワイパーブレードアダプタが、特にワイパーブレード本体と平行に延びる側面の領域において、ワイパーブレードの長手方向に対して横方向に延びる方向に流れがワイパーブレードアダプタを通過するための少なくとも1つの貫通開口を有するように、車両のウインドスクリーンを洗浄するためのワイパーブレードを設計することを提案する。この点において、ワイパーブレードの前述の利点は、特に前述の2つの特徴の組み合わせによって達成される。ワイパーアームのS字形状端部と組み合わせた第2のアダプタ要素の構造形態は、特に、ワイパーブレードアダプタの全高を低減することができ、その結果、ワイパーブレードアダプタの後側で生じる負圧の低減を既に達成することができるという利点を有する。加えて、少なくとも1つの貫通開口によって、相対的な風がワイパーブレードアダプタを通って流れるという効果が達成され、その結果、ワイパーブレードアダプタの領域内の負圧の更なる大幅な低減を達成することができる。
【0006】
車両のウインドスクリーンを洗浄するための本発明に係るワイパーブレードの有利な発展形態が従属請求項に記載される。
【0007】
ワイパーブレードアダプタの全高を最小限に抑えつつ相対的な風が流通できる貫通開口をワイパーブレードアダプタにおいて可能にするために、ワイパーブレードアダプタの特に好ましい実施形態は、ワイパーブレードアダプタの2つのアダプタ要素に少なくとも1つの貫通開口が形成され、貫通開口が、ワイパーブレードの長手方向に対して垂直に延びる方向で互いに一直線を成して配置されることを提供する。2つのアダプタ要素における貫通開口の一直線配置は、特に、貫通開口によって形成される(連続的な)開口部の断面を最大にできるようにする。
【0008】
ワイパーブレードアダプタの更なる構造的に好ましい実施形態では、ワイパーブレードアダプタの中心面に対して対称的に配置される複数の貫通開口が形成されることが提供される。これは、特に、ワイパーブレードアダプタを通る均質又は均一な流れ、又はワイパーブレードアダプタの後側でワイパーブレードアダプタの長さにわたって一定の減少した負圧を達成する。
【0009】
ワイパーブレードアダプタの非限定的な実施形態では、アダプタ要素に位置する貫通開口の断面のそれぞれの形状が少なくとも実質的に同一であることが提供される。
【0010】
ワイパーブレードアダプタの更に好ましい実施形態は、第1のアダプタ要素が、ワイパーブレード本体から離れる方向を向く側に、第2のアダプタ要素を受けるための断面U字形の切り欠きを有し、第1のアダプタ要素が、切り欠きよりも下方の高さにおいて更なる貫通開口を有することを提供する。
【0011】
ワイパーブレードアダプタの非限定的な実施形態では、更なる貫通開口が、第2のアダプタ要素の底側のそれぞれの平面の下方に位置することが提供される。
【0012】
この更なる貫通開口の断面を最大化するために、貫通開口が特に長手方向スロットの形態をなし、長手方向スロットはアダプタ要素又はワイパーブレード本体の長手方向と平行に延在する。これは、貫通開口の所定のサイズが存在するときに、ワイパーブレードアダプタの全高の最小化を更に達成する。
【0013】
第2のアダプタ要素はワイパーアームの端部を同時に受けるように設計されるため、この端部は、流れが第2のアダプタ要素を通過するのを防止する。この効果を最小限に抑えるために、第2のアダプタ要素の領域に形成される貫通開口が、第2のアダプタ要素の領域で端部の第2の高さよりも大きい第1の高さを有することが提供される。
【0014】
ワイパーブレードアダプタの全高を最小限に抑えて、汚れ又は同様の機械的影響から可能な限り保護された形態を有するワイパーブレードアダプタを達成するために、ワイパーブレードアダプタの2つのアダプタ要素の上面が互いに一致する状態に位置合わせされてワイパーブレードアダプタの共通の上面を形成することが更に提供される。
【0015】
本発明は、更に、本発明に係る前述のワイパーブレードと、ワイパーアームとを有する、車両のウインドスクリーンを洗浄するためのワイパー装置も備え、ワイパーアームは、ワイパーブレードアダプタから離れる方向を向く側に配置される第1の部分と、ワイパーブレードアダプタに接続するために形成される第2の部分とを有し、ワイパーアームの2つの部分は、好ましくはS字形の接続部を介して、2つの部分が少なくとも接続部の近くで互いに平行に延びるように互いに接続される。
【0016】
この種の接続部の開発においては、ワイパーブレードアダプタに近いワイパーブレード本体の領域に接続部が配置されることが提供される。これにより、ワイパーアームがスポイラー要素と接触することなく、ワイパーブレードの上側のスポイラー要素に任意選択的に設けられる切り欠きの全体サイズを最小限に抑えることができる。
【0017】
本発明の更なる利点、特徴及び詳細は、本発明の好ましい実施形態の以下の説明から及び図面を参照して明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】車両のウインドスクリーンを洗浄するためのワイパー装置の構成部品としてのワイパーアームの斜視図を示す。
図2】ワイパー装置の構成部品の正面図を示す。
図3図2のワイパー装置の斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
同一の機能を有する同一の1つ又は複数の要素は、図面において同じ参照番号により示される。
【0020】
図2及び図3は、車両のウインドスクリーン(図示せず)、特に車両のフロントガラスを洗浄するためのワイパー装置100を示す。それ自体公知の態様で、ワイパー装置100は、車両ウインドスクリーン上の2つの反転位置の間で前後に移動できるとともにワイパーアーム1に固定されるワイパーブレード10を備える。ワイパーアーム1は、ワイパーブレード10とは反対側に、S字状の接続部3を介して第2の部分4に接続される第1の部分2を有する。2つの部分2,4は、少なくともワイパーブレード10付近で少なくとも互いに略平行に配置され、第2の部分4は、同時にワイパーアーム1の端部5を形成し、この端部にワイパーブレード10を固定することができる。このために、好ましくは少なくとも端部5の領域において矩形断面を有する端部5は、例えば、ワイパーブレード10を端部5の長手方向で固定する役割を果たす貫通開口6を有する。
【0021】
平坦な構造のワイパーブレード10は、長手方向軸14の方向に延びるワイパーブレード本体12を有する。車両のウインドスクリーン(図示せず)の方に面する側に、ワイパーブレード本体12は、車両のウインドスクリーンと接触するためのワイパーリップ16を有する。ワイパーリップ16から離れる方向を向く側では、ワイパーブレードアダプタ20の領域に切り欠き22を有するスポイラー要素18が、ワイパーブレード本体12の長手方向に延びる。
【0022】
ワイパーブレードアダプタ20は、ワイパーブレード本体12に接続される第1のアダプタ要素24と、ワイパーアーム1の端部5に接続され得る第2のアダプタ要素26とを有する。プラスチックから成るとともに射出成形法によって製造される2つのアダプタ要素24,26は、それ自体知られているように、車両のウインドスクリーンに沿ってワイパーブレード本体12が移動する場合に、特に湾曲した車両のウインドスクリーンの場合に、車両のウインドスクリーン上のワイパーリップ16の可能な限り均一である連続接触を可能にするために、回転軸28の領域内で特定の角度を中心に互いに対して回動することができるように配置される。
【0023】
ワイパーブレード本体12から離れる方向を向く上面に、第1のアダプタ要素24は、第2のアダプタ要素26が受けられる断面U字形の切り欠き29を有する。2つのアダプタ要素24,26の上面は、ワイパーブレードアダプタ20の共通の平坦な上面30を形成する。
【0024】
第1のアダプタ要素24は、それ自体公知の態様で、ワイパーブレードアダプタ20をワイパーブレード本体12に固定するために、長手方向に延びるとともに縦溝の状態でワイパーブレード本体12に配置されたスプリングレール32の周りに跨って係合するように設計される受け溝を更に有する。スプリングレール32の上方であるが切り欠き29内に受け入れられる第2のアダプタ要素26の下方の平面において、第1のアダプタ要素24は、ワイパーブレード本体12又はその長手方向軸14と平行に延びる両側の側面に縦スロットの形態をなす貫通開口34を有する。貫通開口34は、回転軸28と交差する対称面36に関して対称的に延びる。更に、貫通開口34は、貫通開口34の断面が少なくとも実質的に好ましくは第2のアダプタ要素26によって制限されないように、第2のアダプタ要素26の平面及び底側のそれぞれの下方に位置される。更に、図2及び図3を参照すると、ワイパーブレードアダプタ20の装着状態では、第1のアダプタ要素24及び第2のアダプタ要素26の両方に更なる貫通開口38,40が形成され、貫通開口38,40は、ワイパーブレード10の動作位置で互いに一直線をなして配置されることが分かる。更なる貫通開口38、40、少なくとも更なる貫通開口40は、更なる貫通開口38、40を通る空気流を最大にするために、少なくとも実質的に同じ形状及び同じ断面をそれぞれ有する。例として、貫通開口38は、回転軸28に対して同心的に形成され、丸い内部断面を有する。これに対し、2つの貫通開口40は略矩形の形状を有し、これらの貫通開口は、第2のアダプタ要素26の内側に受けられるワイパーアーム1の端部5の第2の高さhよりも大きい第1の高さHを有する。
【0025】
第2のアダプタ要素26は、端部5を受けるための断面が少なくとも略矩形のレセプタクル42を有する。端部5は、第2のアダプタ要素26に一体的に形成された係止舌部46上の係止要素44によって第2のアダプタ要素26内にその長手方向で取り外し可能に固定される。この目的のために、係止カムの形態をなすとともに端部5に向けて面する側で係止要素44に形成される係止舌部46は、端部5の貫通開口6に係合する。
【0026】
図2及び図3を参照すると、ワイパーブレードアダプタ20の上面30は、スポイラー要素18の領域において高さに関してワイパーブレード本体12の上面よりも僅かに上方に突出しているにすぎないことが更に分かる。接続部3がワイパーブレードアダプタ20の近くに配置されていることも分かる。
【0027】
車両の運転動作中又はワイパー装置100の作動時には、相対的な風が貫通開口34、38、及び40の領域内でワイパーブレードアダプタ20を通って流れ、その結果、ワイパーブレード本体12の入射流れ方向に対して見て、後方側で最小化又は低減された負圧が達成され得る。
【0028】
前述のワイパー装置100又はワイパーブレード10は、本発明の概念から逸脱することなく、多種多様な方法で変更又は修正されてもよい。
【符号の説明】
【0029】
1 ワイパーアーム
2 第1の部分
3 接続部
4 第2の部分
5 端部
6 貫通開口
10 ワイパーブレード
12 ワイパーブレード本体
14 長手方向軸
16 ワイパーリップ
18 スポイラー要素
20 ワイパーブレードアダプタ
22 切り欠き
24 第1のアダプタ要素
26 第2のアダプタ要素
28 回転軸
29 切り欠き
30 上面
32 スプリングレール
33 側面
34 貫通開口
35 側面
36 対称面
38,40 貫通開口
42 レセプタクル
44 係止要素
46 係止舌部
100 ワイパー装置
h,H 高さ
図1
図2
図3