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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-20
(45)【発行日】2025-01-06
(54)【発明の名称】装身具
(51)【国際特許分類】
   A44C 25/00 20060101AFI20241223BHJP
   A44C 7/00 20060101ALI20241223BHJP
【FI】
A44C25/00 A
A44C7/00 Z
A44C7/00 B
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2023200025
(22)【出願日】2023-11-27
【審査請求日】2023-12-05
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517050813
【氏名又は名称】株式会社トップジュエリー
(74)【代理人】
【識別番号】100084696
【弁理士】
【氏名又は名称】赤尾 直人
(72)【発明者】
【氏名】李 正炯
【審査官】宮部 愛子
(56)【参考文献】
【文献】独国特許出願公開第102021107263(DE,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0387849(US,A1)
【文献】特開2009-028225(JP,A)
【文献】国際公開第2021/105829(WO,A1)
【文献】特開2007-293561(JP,A)
【文献】特開昭61-071003(JP,A)
【文献】特開2016-081491(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0196487(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0102136(US,A1)
【文献】国際公開第2006/084559(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0292477(US,A1)
【文献】特開2018-201661(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0294214(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A44C 25/00
A44C 5/00
A44C 7/00 - 17/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装飾効果を備え素材で構成された物であって、宝石以外の物がマイクロコンピュータ機能を備えたICチップを内側に装着している外枠において、前記物の表面が平坦面又は凹凸面による光沢を介した装飾効果を発揮する一方、当該物がリング状の外枠を形成し、前記外枠が宝石の装飾面の全周囲又は時計の時刻表示面の全周囲を囲む状態にて前記リングの内周が当該宝石又は当該時計と結合しており、かつ当該外枠が鎖と接合すると共に、前記鎖に結合された開閉具を介して、首又は肩に巻着する鎖に着脱自在に結合することによって、首飾りを構成する装身具。
【請求項2】
装飾効果を備え素材で構成された物であって、宝石以外の物がマイクロコンピュータ機能を備えたICチップを内側に装着している外枠において、前記物の表面が平坦面又は凹凸面による光沢を介した装飾効果を発揮する一方、当該物がリング状の外枠を形成し、前記外枠が宝石の装飾面の全周囲又は時計の時刻表示面の全周囲を囲む状態にて前記リングの内周が当該宝石又は当該時計と結合しており、かつ当該外枠が鎖と接合すると共に、前記鎖に結合された開閉具を介して、耳に対し着脱自在である鎖に着脱自在に結合することによって、耳飾りを構成する装身具。
【請求項3】
装飾効果を備え素材で構成された物であって、宝石以外の物がマイクロコンピュータ機能を備えたICチップを内側に装着している外枠において、前記物の表面が平坦面又は凹凸面による光沢を介した装飾効果を発揮する一方、当該物がリング状の外枠を形成し、前記外枠が宝石の装飾面の全周囲又は時計の時刻表示面の全周囲を囲む状態にて前記リングの内周が当該宝石又は当該時計と結合しており、かつ当該外枠がピンと接合すると共に、前記ピンに結合された開閉具を介して、耳を貫通するピンに着脱自在に結合することによって、ピアスを構成する装身具。
【請求項4】
リング状の外枠を形成している宝石以外の前記物が貴金属、貴金属以外の合金を含む金属、プラスチック、セラミックス、セラミックスと金属との混合物、人工又は動物の皮製品の何れかであることを特徴とする請求項1、2、3の何れか一項に記載の装身具。
【請求項5】
表面が所定のカラー又はカラーの結合による模様を介した装飾効果を発揮していることを特徴とする請求項の装身具。
【請求項8】
宝石の装飾面又は時計の時刻表示面が当該装飾面又は当該時刻表示面の全周囲を囲んでいるリング状の外枠に対し、当該外枠の内側から延設された複数本の柱状支持部を介して結合していることを特徴とする請求項1、2、の何れか一項に記載の装身具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マイクロコンピュータの機能を備えているICチップを装着している装身具を対象としている。
【背景技術】
【0002】
マイクロコンピュータ機能を備えているICチップを集約しているICモジュールを装着している装身具は、特許文献1、2に示すように、既に公然と知られている。
【0003】
しかしながら、特許文献1、2の場合には、何れもICモジュールをペンダント等に使用する宝石に装着している。
現に、特許文献1の第1図及び第2図においては、ICモジュール10は、ペンダント1を構成する宝石2の表面に装着されている。
【0004】
同様に、特許文献2の第1図及び第2図は、ペンダント1を構成する装身具の枠体2内の宝石にICモジュール10が埋設されている構成を開示している。
【0005】
しかしながら、宝石は、通常、ダイヤモンド、サファイア、ルビー等のように光沢を伴う透明な素材に立脚している以上、特許文献1、2のように、宝石にICモジュールを装着した場合には、宝石自体の装飾効果に支障を来たすことにならざるを得ない。
【0006】
しかも、前記のような素材による宝石に、ICチップを装着する場合には、相当煩雑な工作作業を必要不可欠とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開昭61-71003号公報
【文献】特開昭61-233884号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、ICチップを容易に装着し得る装身具の構成を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を達成するため、本発明の基本構成は、以下の通りである。
(1)装飾効果を備え素材で構成された物であって、宝石以外の物がマイクロコンピュータ機能を備えたICチップを内側に装着している外枠において、前記物の表面が平坦面又は凹凸面による光沢を介した装飾効果を発揮する一方、当該物がリング状の外枠を形成し、前記外枠が宝石の装飾面の全周囲又は時計の時刻表示面の全周囲を囲む状態にて前記リングの内周が当該宝石又は当該時計と結合しており、かつ当該外枠が鎖と接合すると共に、前記鎖に結合された開閉具を介して、首又は肩に巻着する鎖に着脱自在に結合することによって、首飾りを構成する装身具。
(2)装飾効果を備え素材で構成された物であって、宝石以外の物がマイクロコンピュータ装飾効果を備え素材で構成された物であって、宝石以外の物がマイクロコンピュータ機能を備えたICチップを内側に装着している外枠において、前記物の表面が平坦面又は凹凸面による光沢を介した装飾効果を発揮する一方、当該物がリング状の外枠を形成し、前記外枠が宝石の装飾面の全周囲又は時計の時刻表示面の全周囲を囲む状態にて前記リングの内周が当該宝石又は当該時計と結合しており、かつ当該外枠が鎖と接合すると共に、前記鎖に結合された開閉具を介して、耳に対し着脱自在である鎖に着脱自在に結合することによって、耳飾りを構成する装身具。
(3)装飾効果を備え素材で構成された物であって、宝石以外の物がマイクロコンピュータ機能を備えたICチップを内側に装着している外枠において、前記物の表面が平坦面又は凹凸面による光沢を介した装飾効果を発揮する一方、当該物がリング状の外枠を形成し、前記外枠が宝石の装飾面の全周囲又は時計の時刻表示面の全周囲を囲む状態にて前記リングの内周が当該宝石又は当該時計と結合しており、かつ当該外枠がピンと接合すると共に、前記ピンに結合された開閉具を介して、耳を貫通するピンに着脱自在に結合することによって、ピアスを構成する装身具。
(4)前記リング状の外枠を形成している宝石以外の物が貴金属、貴金属以外の合金を含む金属、プラスチック、セラミックス、セラミックスと金属との混合物、人工又は動物の皮製品の何れかであることを特徴とする前記(1)、(2)、(3)の何れかに記載の装身具。
【発明の効果】
【0010】
基本構成(1)、(2)、(3)のように、装身具において、ICチップを宝石以外の素材の内側に装着した場合には、特許文献1、2の場合のように、宝石に装着する場合に比し、宝石以外の工作し易い素材を採用していることから、容易に装着を実現することができ、かつこの点は、基本構成()の場合においても同様である。
【0011】
基本構成()に示すように、宝石以外の物として採用する素材は、何れも宝石の場合に比し、装着容易である。
【0012】
更には、基本構成(1)、(2)、(3)のように、宝石以外の物がリング状の外枠を形成し、かつ宝石の装飾面の全周囲又は時計の時刻表示面の全周囲を囲む状態にて当該宝石又は当該時計と結合している場合には、当該宝石又は当該時計には、ICチップを装着しないことから、宝石としての装飾効果に格別の支障は発生せず、しかも時計を装着した場合に当該時計の機能に支障は発生しない。
【0013】
基本構成(1)においては、鎖と接続している外枠を、鎖に対し着脱自在である開閉具を介して外すことによって、金銭上の処理に使用することができ、基本構成(2)においては、鎖と接続している外枠を、鎖に対し着脱自在である開閉具を介して外すことによって、金銭上の処理に使用することができ、基本構成(3)においては、ピンと接続している外枠を、ピンに対し着脱自在である開閉具を介して外すことによって、金銭上の処理に使用することができる。
【0014】
基本構成(1)、(2)、(3)、(4)においては、ICチップの装着によってマイクロコンピュータ機能を発揮することができ、キャッシュカードと同様に、金銭上の処理を可能とする一方、電磁波の発生に伴って、装身具の着用者の存在場所の伝達を実現することができる。
【0015】
基本構成(1)、(2)、(3)、(4)の物は、宝石以外の素材であっても、表面が平坦面又は凹凸面による光沢を介した装飾効果を発揮することによって顕著な装飾効果を発揮することができる
尚、平坦面における光沢については、表面に対する研磨又は電気鍍金によって実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】外枠が開閉具を介して着脱自在にて結合している鎖を採用することによって首飾り、即ちネックレスを構成する基本構成(1)を示す。
図2】外枠が開閉具を介して着脱自在に結合している鎖を採用することによって耳飾り、即ちイヤリングを構成する基本構成(2)を示す。
図3】外枠が開閉具を介して着脱自在に結合しているピンを採用することによってピアスを構成する基本構成(3)を示す。
図4】基本構成(1)、(2)、(3)のうち、宝石と結合している場合を示す平面図であって、(a)は、宝石の装飾面の全周囲が当該装飾面の全周囲を囲んでいるリング状の外枠と接合している場合を示し、(b)は、宝石の装飾面が当該装飾面の全周囲を囲んでいるリング状の外枠に対し、当該外枠の内側から延設された柱状支持部を介して結合している場合を示す。
図5】基本構成(1)、(2)、(3)のうち、時計と結合している場合の平面図であって、(a)は、時計の時刻表示面の全周囲が当該時刻表示面の全周囲を囲んでいるリング状の外枠と接合している場合を示し、(b)は、時計の時刻表示面が当該時刻表示面の全周囲を囲んでいるリング状の外枠に対し、当該外枠の内側から延設された柱状支持部を介して結合している場合を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
基本構成(1)は、図1図4(a)、(b)及び図5(a)、(b)に示すように、装飾効果を備え素材で構成された物であって、宝石3以外の物がマイクロコンピュータ機能を備えたICチップ1を内側に装着している外枠2において、前記物の表面が平坦面又は凹凸面による光沢を介した装飾効果を発揮する一方、当該物がリング状の外枠を形成し、前記外枠2が宝石3の装飾面の全周囲又は時計3の時刻表示面の全周囲を囲む状態にて前記リングの内周が当該宝石3又は当該時計3と結合しており、かつ当該外枠2が鎖4と接合すると共に、前記鎖4に結合された開閉具6を介して、首又は肩に巻着する鎖4に着脱自在に結合することによって首飾りを構成する装身具であり、
基本構成(2)は、図2図4(a)、(b)及び図5(a)、(b)に示すように、装飾効果を備え素材で構成された物であって、宝石3以外の物がマイクロコンピュータ機能を備えたICチップ1を内側に装着している外枠2において、前記物の表面が平坦面又は凹凸面による光沢を介した装飾効果を発揮する一方、当該物がリング状の外枠を形成し、前記外枠2が宝石3の装飾面の全周囲又は時計3の時刻表示面の全周囲を囲む状態にて前記リングの内周が当該宝石3又は当該時計3と結合しており、かつ当該外枠2が鎖4と接合すると共に、前記鎖4に結合された開閉具6を介して、耳に対し着脱自在である鎖4に着脱自在に結合することによって、耳飾りを構成する装身具であり、
基本構成(3)は、図3図4(a)、(b)及び図5(a)、(b)に示すように、装飾効果を備え素材で構成された物であって、宝石3以外の物がマイクロコンピュータ機能を備えたICチップ1を内側に装着している外枠2において、前記物の表面が平坦面又は凹凸面による光沢を介した装飾効果を発揮する一方、当該物がリング状の外枠を形成し、前記外枠2が宝石3の装飾面の全周囲又は時計3の時刻表示面の全周囲を囲む状態にて前記リングの内周が当該宝石3又は当該時計3と結合しており、かつ当該外枠2がピン5と接合すると共に、前記ピン5に結合された開閉具6を介して、耳を貫通するピン5に着脱自在に結合することによって、ピアスを構成する装身具である。
【0018】
特許文献1及び同2が公開された昭和61年当時においては、単独のICチップは、マイクロコンピュータ機能を発揮し得なかったが故に、ICチップを集約しているICモジュールを単位としているが、現時点においては、単独のICチップがマイクロコンピュータ機能を発揮し得る以上、特許文献1、2の場合のような前記集約によるICモジュールを単位とする必要はない。
【0019】
基本構成(1)において、首飾りによって金銭上の処理を行う場合には、鎖4と接続している外枠2を、鎖4に対し着脱自在である開閉具6を介して外した上で、当該処理ができることについては、既に効果の項において説明した通りである。
基本構成(2)において、耳飾りによって、金銭上の処理を行う場合には、鎖4と接続している外枠2を、鎖4に対して着脱自在である開閉具6を介して外した上で、当該処理ができることについては、既に効果の項において説明した通りである。
基本構成(3)において、ピアスによって金銭上の処理を行う場合には、ピン5と接合している外枠2を、ピン5に対し着脱自在である開閉具6を介して外した上で、当該処理ができることについては、既に効果の項において説明した通りである。
【0020】
基本構成()は、基本構成(1)、(2)、(3)において、リング状の外枠を形成している宝石以外の物が貴金属、貴金属以外の合金を含む金属、プラスチック、セラミックス、セラミックスと金属との混合物、人工又は動物の皮製品の何れかであることを特徴としている。
【0021】
このような特徴点は、前記各素材の何れも装飾効果を発揮し得ることに立脚している。
即ち、貴金属の場合はもとより、貴金属以外の合金を含む金属、プラスチック、セラミックス、セラミックスと金属との混合物、自然の皮又は人工の皮の何れにおいても、近年の表面研磨技術によって、装飾効果を発揮することができる。
尚、貴金属とは、金、銀、白金族金属のように、化学変化が発生し難く、かつ空気中にて熱しても酸化しないという化学上の概念と同一である。
【0022】
貴金属以外の金属としては、ステンレス等の鉄、ニッケル、クロム、銅、アルミニウム等を典型例として挙げることができる。
【0023】
プラスチックについては特に種類を問わないが、引っ張り強さ及び曲げ弾性率等に即して変形し難いポリアミド、ポリエチレンテレフタレートを好適に使用することができる。
【0024】
ICチップ1は、ICメモリをプラスチック樹脂に固着しているが、プラスチックを素材とする基本構成()においては、ICチップ1と同一の素材によるプラスチックを採用した場合には、装着状態を目立たない状態とすることができる。
【0025】
セラミックスとは、焼成を伴う成形確保によって得られる非金属・無機固体材料の総称の趣旨である。
【0026】
このようなセラミックスの場合には、表面にて所定のカラー又はカラーの組み合わせによる模様を発揮するのに好都合である。
【0027】
基本構成()においては、セラミックスと金属との混合物をも素材として採用することができるが、このような混合物の場合には、セラミックス固有のカラーと金属の光沢との双方を発揮することができる。
【0028】
自然皮又は人工皮の場合には、変形しないことが好ましいことから、当該皮を重畳した上で接着剤によって変形し難い状態とすることが好ましい。
【0029】
金属以外の素材の場合には、予め無電解鍍金(金属イオンと還元剤を含む水溶液に素材を浸漬し、当該還元剤が酸化される際に金属イオンの電子が放出されることによって、表面に当該金属を付着する鍍金方法)によって導電性の皮膜を予め形成することを必要不可欠とする。
尚、プラスチックによる鍍金製品は、金属製品の場合に比しコストが安価であり、しかも複雑な成型が可能であるというメリットが存在し、特にABSポリマーは、これらの特徴点が顕著であるため、頻繁に採用されている。
【0030】
凹凸による光沢については、平滑な光沢面に対し、研磨紙、即ち紙やすりによって摺動することによって実現することができる。
【0031】
基本構成()においては、表面が所定のカラー又はカラーの結合による模様を介して装飾効果を発揮していることを特徴とする実施形態を採用することができる。
【0032】
前記実施形態は、貴金属及び貴金属以外の金属を除く素材によって実現し易い状況にあるが、このような実施形態の場合には、光沢とは異なる装飾効果を発揮することができる。
【0033】
基本構成()においては、貴金属以外の合金を含む金属、プラスチック、セラミックス、セラミックスと金属との混合物、人工又は動物の皮製品の表面に貴金属による鍍金を施していることを特徴とする実施形態を採用することができる。
【0034】
前記実施形態の場合には、貴金属を素材とする場合と同様の装飾効果を発揮することができる。
【0035】
基本構成(1)、(2)、(3)においては、図4(a)、(b)又は図5(a)、(b)に示すように、宝石3以外の物がリング状の外枠を形成し、宝石3の装飾面の全周囲又は時計3の時刻表示面の全周囲を囲む状態にて前記リングの内周が当該宝石3又は当該時計3と結合している。
【0036】
このような宝石3以外の物であるリング状の外枠2が宝石3の装飾面の全周囲又は時計3の時刻表示面の全周囲を囲むことによる結合を介して、基本構成(1)、(2)、(3)は、宝石3固有の装飾効果又は時計3固有の時刻表示効果を発揮することができる。
尚、時計3については、アナログ時計及びデジタル時計の何れをも採用することができ、図5(a)は、アナログ時計の場合を示し、図5(b)は、デジタル時計の場合を示す。
【0037】
基本構成(1)、(2)、(3)においては、図4(a)又は図5(a)に示すように、宝石3の装飾面の全周囲又は時計3の時刻表示面の全周囲当該装飾面又は当該時刻表示面の全周囲を囲んでいる外枠と接合していることを特徴とする実施形態が好適に採用されている。
【0038】
前記実施形態の場合には、装身具が宝石3又は時計3とシンプルな結合を実現しており、このような結合は、ネックレス、ペンダント、ピアスの何れにも使用することができる
【0039】
基本構成(1、(2)、(3))においては、図4(b)又は図5(b)に示すように、宝石3の装飾面又は時計3の時刻表示面当該装飾面又は当該時刻表示面の全周囲を囲んでいるリング状の外枠2に対し、当該外枠2の内側から延設された複数本の柱状支持部を介して結合していることを特徴とする実施形態を採用することができる。
【0040】
前記実施形態の場合には、周囲の装身具と宝石3又は時計3との結合による立体的な装飾効果を発揮することができ、ネックレス、イヤリング、ピアスの何れにも使用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0041】
このように、本発明は、装飾効果を備えた宝石以外の素材で構成された物であるリング状の外枠が、宝石の装飾面の全周囲又は時計の時刻表示面の全周囲を囲む状態にて前記リングの内周が当該宝石又は当該時計と結合し、かつ当該外枠と鎖又はピンと接続すると共に、前記鎖又はピンに結合された開閉具を介して鎖に着脱自在に結合している首飾り又は耳飾り又はピアスを構成した上で、当該外枠におけるICチップの装着によって、装飾効果と金銭上の処理及び存在場所の伝達という実用を兼用することができる点において極めて貴重であり、その利用範囲は、極めて広範である。
【符号の説明】
【0042】
1 ICチップ
外枠
3 宝石又は時計
4 鎖
5 ピン
6 開閉具
【要約】
【課題】ICチップを容易に装着し得る装身具の構成を提供すること。
【解決手段】装飾効果を備え素材で構成された物であって、宝石3以外の物がマイクロコンピュータ機能を備えたICチップ1を内側に装着している外枠2において、前記物の表面が平坦面又は凹凸面による光沢を介した装飾効果を発揮する一方、当該物がリング状の外枠を形成し、前記外枠2が宝石3の装飾面の全周囲又は時計3の時刻表示面の全周囲を囲む状態にて前記リングの内周が当該宝石3又は当該時計3と結合しており、かつ鎖4又はピン5と接合すると共に、前記外枠2が前記鎖4又は前記ピン5に結合された開閉具6を介して、首又は肩に巻着する鎖4に着脱自在に結合している首飾り、又は耳に対し着脱自在である鎖4に着脱自在に結合しているに耳飾り、又は耳を貫通するピン5に着脱自在に結合しているピアスを構成することによって、前記課題を達成することができる装身具。
【選択図】図4
図1
図2
図3
図4
図5