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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-20
(45)【発行日】2025-01-06
(54)【発明の名称】自動調理装置および自動調理方法
(51)【国際特許分類】
   A47J 27/14 20060101AFI20241223BHJP
   A47J 27/00 20060101ALI20241223BHJP
【FI】
A47J27/14 D
A47J27/14 E
A47J27/14 Q
A47J27/14 Z
A47J27/00 109L
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2024087599
(22)【出願日】2024-05-30
【審査請求日】2024-08-09
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519020616
【氏名又は名称】TechMagic株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002343
【氏名又は名称】弁理士法人 東和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 直人
(72)【発明者】
【氏名】橋本 翼
(72)【発明者】
【氏名】白木 裕士
【審査官】土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第105078209(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0329419(US,A1)
【文献】特開2019-209061(JP,A)
【文献】中国実用新案第215820567(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第113208406(CN,A)
【文献】特開2000-279148(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 27/14
A47J 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
具材を収容する有底円筒状の容器本体と該容器本体に収容された具材を撹拌する撹拌部材とを有する調理容器と、該調理容器を自転自在かつ起伏自在に保持する容器保持ユニットと、前記容器保持ユニットを駆動制御する制御ユニットとを備え、前記撹拌部材で前記容器本体に収容された具材を撹拌調理して料理を自動調理する自動調理装置であって、
前記容器保持ユニットが、前記調理容器の容器本体を自転させる容器本体用駆動モーターと、前記調理容器の撹拌部材を前記容器本体の自転と独立して自転させる撹拌部材用駆動モーターと、前記調理容器を起伏させるハンドルとを有し、
前記制御ユニットが、前記容器保持ユニットを駆動制御する保持ユニット制御部と、前記容器保持ユニットに対する調理指示を受け付ける入力部と、前記料理に対応する前記容器保持ユニットの駆動制御データを保存するデータ記憶部と、前記料理に対応するコードを読み取るコード読み取り部とを有し、
前記コード読み取り部が前記コードを読み取った場合に、前記制御ユニットの入力部が前記コード読み取り部の読み取ったコードに対応する料理に対する調理指示を受付可能となり、
前記制御ユニットの保持ユニット制御部は、前記入力部が受け付けた調理指示に基づいて前記コード読み取り部の読み取ったコードに対応する料理に応じた前記駆動制御データにより前記容器保持ユニットの容器本体用駆動モーターと撹拌部材用駆動モーターとを駆動制御することを特徴とする自動調理装置。
【請求項2】
前記制御ユニットの洗浄ユニット制御部により制御されて前記調理容器を洗浄する容器洗浄ユニットを更に備え、
前記制御ユニットのデータ記憶部が、前記料理に対応する前記容器洗浄ユニットの洗浄動作制御データを保存し、
前記制御ユニットの洗浄ユニット制御部は、前記入力部が受け付けた洗浄指示に基づいて、前記コード読み取り部が読み取ったコードに対応する料理に応じた前記洗浄動作制御データにより前記容器洗浄ユニットを制御することを特徴とする請求項1に記載の自動調理装置。
【請求項3】
前記容器保持ユニットが、前記調理容器の起伏状態を検出する起伏状態検知センサーを有し、
前記容器洗浄ユニットが前記調理容器を洗浄している間に前記容器保持ユニットのハンドルへの操作によって前記調理容器の起伏状態が変化した場合、前記制御ユニットが前記容器洗浄ユニットによる前記調理容器の洗浄を停止することを特徴とする請求項2に記載の自動調理装置。
【請求項4】
前記調理容器の容器本体を覆う跳ね上げ自在な容器カバーを更に備えていることを特徴とする請求項1に記載の自動調理装置。
【請求項5】
前記容器カバーの跳ね上げを検出する跳ね上げ検知センサーを更に備え、
前記容器保持ユニットが前記調理容器の容器本体および撹拌部材の少なくとも一方を自転させている間に前記跳ね上げ検知センサーが前記容器カバーの跳ね上げを検出した場合、前記制御ユニットが前記容器保持ユニットによる前記調理容器の自転を停止することを特徴とする請求項4に記載の自動調理装置。
【請求項6】
前記容器保持ユニットが、前記調理容器の起伏状態を検出する起伏状態検知センサーを有し、
前記容器保持ユニットが前記調理容器の容器本体および撹拌部材の少なくとも一方を自転させている間に前記容器保持ユニットの起伏状態検知センサーが前記調理容器の起伏状態を検出した場合、前記制御ユニットが前記容器保持ユニットによる前記調理容器の自転を停止することを特徴とする請求項1に記載の自動調理装置。
【請求項7】
前記制御ユニットの加熱ユニット制御部により加熱制御されて前記調理容器を加熱する容器加熱ユニットと、前記調理容器の加熱面の温度を測定する温度センサーとを更に備え、
前記調理容器の加熱面の温度が所定温度よりも高いことを前記温度センサーが検知した場合に、前記制御ユニットが前記容器加熱ユニットによる前記調理容器の加熱を停止することを特徴とする請求項1に記載の自動調理装置。
【請求項8】
具材を収容する有底円筒状の容器本体と該容器本体に収容された具材を撹拌する撹拌部材とを有する調理容器と、該調理容器を自転自在かつ起伏自在に保持する容器保持ユニットと、前記容器保持ユニットを駆動制御する制御ユニットとを備え、前記撹拌部材で前記容器本体に収容された具材を撹拌調理して料理を自動調理する自動調理装置であって、前記容器保持ユニットが、前記調理容器の容器本体を自転させる容器本体用駆動モーターと、前記調理容器の撹拌部材を前記容器本体の自転と独立して自転させる撹拌部材用駆動モーターと、前記調理容器を起伏させるハンドルとを有し、前記制御ユニットが、前記容器保持ユニットを駆動制御する保持ユニット制御部と、前記容器保持ユニットに対する調理指示を受け付ける入力部と、前記料理に対応する前記容器保持ユニットの駆動制御データを保存するデータ記憶部と、前記料理に対応するコードを読み取るコード読み取り部とを有した自動調理装置による自動調理方法であって、
前記制御ユニットのコード読み取り部が前記コードを読み取るコード読み取りステップと、
前記制御ユニットの入力部が前記コード読み取り部の読み取ったコードに対応する料理に対する調理指示を受け付ける調理指示受付ステップと、
前記制御ユニットの入力部への調理指示に基づいて、前記コード読み取り部が読み取ったコードに対応する料理に応じた前記駆動制御データにより前記容器保持ユニットの容器本体用駆動モーターと撹拌部材用駆動モーターとを駆動制御する調理ステップとを備えていることを特徴とする自動調理方法。
【請求項9】
前記自動調理装置が、前記制御ユニットの洗浄ユニット制御部により制御されて前記調理容器を洗浄する容器洗浄ユニットを更に備え、
前記コード読み取りステップの後かつ前記調理ステップの前に、前記容器洗浄ユニットによる前記調理容器の洗浄を行うか否かを判断する予備洗浄判断ステップを備えていることを特徴とする請求項8に記載の自動調理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動調理装置および自動調理方法に関するものであって、特に、具材を収容する容器本体と容器本体に装着されて自転する撹拌部材とを有した調理容器に収容された具材を撹拌調理する自動調理装置およびこれを用いた自動調理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、飲食業界では調理人の確保、調理スキルの維持、調理環境の整備等の諸事情から、調理業務の自動化が進展している。
そこで、従来、有底円筒状の調理容器を保持する容器保持ユニットと、この容器保持ユニットに保持された調理容器を調理台の前方域と後方域との間で起伏自在に回動させる回動ユニットと、これらの容器保持ユニットおよび回動ユニットを駆動制御する制御ユニットとを備え、調理容器に収容された具材を少なくとも撹拌調理する自動調理装置において、調理容器が、容器本体の内底面または内側面に設けて容器本体の内部空間内に向けて突出する撹拌部材を有している自動調理装置が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2022-175791号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した自動調理装置は、飲食店の店舗に設置されることを主に想定されているが、このような自動調理装置をスーパーマーケットやコンビニエンスストアのような店舗に設置して、店舗で具材を購入した一般消費者が自ら自動調理装置を利用して購入した具材から料理を作ることも想定される。
店舗に自動調理装置を設置する場合、自動調理装置の利用者以外の第三者も自動調理装置に触れる虞があり、第三者による誤操作を防ぐ必要がある。
【0005】
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、自動調理装置の利用者ではない第三者による意図しない誤操作を防ぎつつ、料理人の鍛錬された撹拌動作の技能をよりリアルかつ高度に再現して、多種多様な料理を調理する自動調理装置および自動調理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に係る発明は、具材を収容する有底円筒状の容器本体と該容器本体に収容された具材を撹拌する撹拌部材とを有する調理容器と、該調理容器を自転自在かつ起伏自在に保持する容器保持ユニットと、前記容器保持ユニットを駆動制御する制御ユニットとを備え、前記撹拌部材で前記容器本体に収容された具材を撹拌調理して料理を自動調理する自動調理装置であって、前記容器保持ユニットが、前記調理容器の容器本体を自転させる容器本体用駆動モーターと、前記調理容器の撹拌部材を前記容器本体の自転と独立して自転させる撹拌部材用駆動モーターと、前記調理容器を起伏させるハンドルとを有し、前記制御ユニットが、前記容器保持ユニットを駆動制御する保持ユニット制御部と、前記容器保持ユニットに対する調理指示を受け付ける入力部と、前記料理に対応する前記容器保持ユニットの駆動制御データを保存するデータ記憶部と、前記料理に対応するコードを読み取るコード読み取り部とを有し、前記コード読み取り部が前記コードを読み取った場合に、前記制御ユニットの入力部が前記コード読み取り部の読み取ったコードに対応する料理に対する調理指示を受付可能となり、前記制御ユニットの保持ユニット制御部は、前記入力部が受け付けた調理指示に基づいて前記コード読み取り部の読み取ったコードに対応する料理に応じた前記駆動制御データにより前記容器保持ユニットの容器本体用駆動モーターと撹拌部材用駆動モーターとを駆動制御することにより、前述した課題を解決するものである。
【0007】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載された自動調理装置の構成に加えて、前記制御ユニットの洗浄ユニット制御部により制御されて前記調理容器を洗浄する容器洗浄ユニットを更に備え、前記制御ユニットのデータ記憶部が、前記料理に対応する前記容器洗浄ユニットの洗浄動作制御データを保存し、前記制御ユニットの洗浄ユニット制御部は、前記入力部が受け付けた洗浄指示に基づいて、前記コード読み取り部が読み取ったコードに対応する料理に応じた前記洗浄動作制御データにより前記容器洗浄ユニットを制御することにより、前述した課題を解決するものである。
【0008】
請求項3に係る発明は、請求項2に記載された自動調理装置の構成に加えて、前記容器保持ユニットが、前記調理容器の起伏状態を検出する起伏状態検知センサーを有し、前記容器洗浄ユニットが前記調理容器を洗浄している間に前記容器保持ユニットのハンドルへの操作によって前記調理容器の起伏状態が変化した場合、前記制御ユニットが前記容器洗浄ユニットによる前記調理容器の洗浄を停止することにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0009】
請求項4に係る発明は、請求項1に記載された自動調理装置の構成に加えて、前記調理容器の容器本体を覆う跳ね上げ自在な容器カバーを更に備えていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0010】
請求項5に係る発明は、請求項4に記載された自動調理装置の構成に加えて、前記容器カバーの跳ね上げを検出する跳ね上げ検知センサーを更に備え、前記容器保持ユニットが前記調理容器の容器本体および撹拌部材の少なくとも一方を自転させている間に前記跳ね上げ検知センサーが前記容器カバーの跳ね上げを検出した場合、前記制御ユニットが前記容器保持ユニットによる前記調理容器の自転を停止することにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0011】
請求項6に係る発明は、請求項1に記載された自動調理装置の構成に加えて、前記容器保持ユニットが、前記調理容器の起伏状態を検出する起伏状態検知センサーを有し、前記容器保持ユニットが前記調理容器の容器本体および撹拌部材の少なくとも一方を自転させている間に前記容器保持ユニットの起伏状態検知センサーが前記調理容器の起伏状態を検出した場合、前記制御ユニットが前記容器保持ユニットによる前記調理容器の自転を停止することにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0012】
請求項7に係る発明は、請求項1に記載された自動調理装置の構成に加えて、前記制御ユニットの加熱ユニット制御部により加熱制御されて前記調理容器を加熱する容器加熱ユニットと、前記調理容器の加熱面の温度を測定する温度センサーとを更に備え、前記調理容器の加熱面の温度が所定温度よりも高いことを前記温度センサーが検知した場合に、前記制御ユニットが前記容器加熱ユニットによる前記調理容器の加熱を停止することにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0013】
請求項8に係る発明は、具材を収容する有底円筒状の容器本体と該容器本体に収容された具材を撹拌する撹拌部材とを有する調理容器と、該調理容器を自転自在かつ起伏自在に保持する容器保持ユニットと、前記容器保持ユニットを駆動制御する制御ユニットとを備え、前記撹拌部材で前記容器本体に収容された具材を撹拌調理して料理を自動調理する自動調理装置であって、前記容器保持ユニットが、前記調理容器の容器本体を自転させる容器本体用駆動モーターと、前記調理容器の撹拌部材を前記容器本体の自転と独立して自転させる撹拌部材用駆動モーターと、前記調理容器を起伏させるハンドルとを有し、前記制御ユニットが、前記容器保持ユニットを駆動制御する保持ユニット制御部と、前記容器保持ユニットに対する調理指示を受け付ける入力部と、前記料理に対応する前記容器保持ユニットの駆動制御データを保存するデータ記憶部と、前記料理に対応するコードを読み取るコード読み取り部とを有した自動調理装置による自動調理方法であって、前記制御ユニットのコード読み取り部が前記コードを読み取るコード読み取りステップと、前記制御ユニットの入力部が前記コード読み取り部の読み取ったコードに対応する料理に対する調理指示を受け付ける調理指示受付ステップと、前記制御ユニットの入力部への調理指示に基づいて、前記コード読み取り部が読み取ったコードに対応する料理に応じた前記駆動制御データにより前記容器保持ユニットの容器本体用駆動モーターと撹拌部材用駆動モーターとを駆動制御する調理ステップとを備えていることにより、前述した課題を解決するものである。
【0014】
請求項9に係る発明は、請求項8に記載された自動調理方法の構成に加えて、前記自動調理装置が、前記制御ユニットの洗浄ユニット制御部により制御されて前記調理容器を洗浄する容器洗浄ユニットを更に備え、前記コード読み取りステップの後かつ前記調理ステップの前に、前記容器洗浄ユニットによる前記調理容器の洗浄を行うか否かを判断する予備洗浄判断ステップを備えていることにより、前述した課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に係る発明の自動調理装置によれば、コード読み取り部がコードを読み取った場合に、制御ユニットの入力部がコード読み取り部の読み取ったコードに対応する料理に対する調理指示を受付可能となることにより、自動調理装置がコードを読み取っていない状態では入力部が調理指示を受け付けないため、自動調理装置の利用者ではない第三者による意図しない誤操作を防ぐことができるだけでなく、制御ユニットの保持ユニット制御部は、入力部が受け付けた調理指示に基づいてコード読み取り部の読み取ったコードに対応する料理に応じた駆動制御データにより容器保持ユニットの容器本体用駆動モーターと撹拌部材用駆動モーターとを駆動制御することにより、調理する料理に応じて容器本体および撹拌部材が駆動制御されるため、料理人の鍛錬された撹拌動作の技能をよりリアルかつ高度に再現して、多種多様な料理を調理することができる。
【0016】
請求項2に係る発明の自動調理装置によれば、請求項1に係る発明の自動調理装置が奏する効果に加えて、制御ユニットの洗浄ユニット制御部は、入力部が受け付けた洗浄指示に基づいて、コード読み取り部が読み取ったコードに対応する料理に応じた洗浄動作制御データにより容器洗浄ユニットを制御することにより、調理する料理に応じて容器洗浄ユニットが制御されるため、調理内容に応じて洗浄時間や洗浄力を最適化することができる。
【0017】
請求項3に係る発明の自動調理装置によれば、請求項2に係る発明の自動調理装置が奏する効果に加えて、容器洗浄ユニットが調理容器を洗浄している間に容器保持ユニットのハンドルへの操作によって調理容器の起伏状態が変化した場合、制御ユニットが容器洗浄ユニットによる調理容器の洗浄を停止することにより、調理容器の洗浄中に誤ってハンドルに触れて調理容器の起伏状態が変化したとしても、調理容器の洗浄が停止するため、調理容器を洗浄するための高温の濯ぎ水等の周囲への飛散を防ぐことができる。
【0018】
請求項4に係る発明の自動調理装置によれば、請求項1に係る発明の自動調理装置が奏する効果に加えて、調理容器の容器本体を覆う跳ね上げ自在な容器カバーを更に備えていることにより、撹拌調理中に容器カバーで容器本体を覆うことが可能になるため、撹拌調理中に容器本体内の具材が外部に飛び出しにくくなると共に容器本体への異物の混入が防ぐことができる。
【0019】
請求項5に係る発明の自動調理装置によれば、請求項4に係る発明の自動調理装置が奏する効果に加えて、容器保持ユニットが調理容器の容器本体および撹拌部材の少なくとも一方を自転させている間に跳ね上げ検知センサーが容器カバーの跳ね上げを検出した場合、制御ユニットが容器保持ユニットによる調理容器の自転を停止することにより、調理容器の撹拌調理中に誤って容器カバーを跳ね上げたとしても、調理容器の自転が停止するため、調理容器の撹拌調理中に調理容器内の具材が周囲へ飛散することを確実に防ぐことができる。
【0020】
請求項6に係る発明の自動調理装置によれば、請求項1に係る発明の自動調理装置が奏する効果に加えて、容器保持ユニットが調理容器の容器本体および撹拌部材の少なくとも一方を自転させている間に容器保持ユニットの起伏状態検知センサーが調理容器の起伏状態を検出した場合、容器保持ユニットによる調理容器の自転を停止することにより、調理容器の撹拌調理中に誤ってハンドルに触れて調理容器の起伏状態が変化したとしても、調理容器の自転が停止するため、調理容器の撹拌調理中に調理容器の起伏状態が変化したとしても調理容器内の具材の周囲への飛散を防ぐことができる。
【0021】
請求項7に係る発明の自動調理装置によれば、請求項1に係る発明の自動調理装置が奏する効果に加えて、調理容器の加熱面の温度が所定温度よりも高いことを温度センサーが検知した場合に、制御ユニットが容器加熱ユニットによる調理容器の加熱を停止することにより、容器加熱ユニットによる調理容器の異常加熱が起こりにくくなるため、具材(特に液体調味料)を調理容器に投入する順番を間違えた際に起こりうる調理容器の異常加熱を防ぐことができる。
【0022】
請求項8に係る発明の自動調理方法によれば、制御ユニットの入力部がコード読み取り部の読み取ったコードに対応する料理に対する調理指示を受け付ける調理指示受付ステップを備えていることにより、自動調理装置がコードを読み取っていない状態では入力部が調理指示を受け付けないため、自動調理装置の利用者ではない第三者による意図しない誤操作を防ぐことができるだけでなく、入力部への調理指示に基づいて、コード読み取り部が読み取ったコードに対応する料理に応じた駆動制御データにより容器保持ユニットの容器本体用駆動モーターと撹拌部材用駆動モーターとを駆動制御する調理ステップを備えていることにより、調理する料理に応じて容器本体および撹拌部材が駆動制御されるため、料理人の鍛錬された撹拌動作の技能をよりリアルかつ高度に再現して、多種多様な料理を調理することができる。
【0023】
請求項9に係る発明の自動調理方法によれば、請求項8に係る発明の自動調理方法が奏する効果に加えて、コード読み取りステップの後かつ調理ステップの前に、容器洗浄ユニットによる調理容器の洗浄を行うか否かを判断する予備洗浄判断ステップを備えていることにより、調理容器に具材を投入する前に調理容器を洗浄可能となるため、調理容器の内部を確実に洗浄した状態で新たな料理を作ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の一実施例である自動調理装置10の斜視図。
図2図1に示す自動調理装置10の左側面図。
図3図2のIII方向から見た部分断面図。
図4図1に示す制御ユニット800のハードウェア構成図。
図5図1に示す自動調理装置10のシステム構成図。
図6A】初期状態における自動調理装置10の斜視図。
図6B】初期状態における操作パネル810に表示される画面の一例。
図7】本発明の一実施例である自動調理方法における「調理対象とする料理の登録」に関する工程を説明するフローチャート。
図8】コード読み取り部820がコードを読み込む際に操作パネル810に表示される画面の一例。
図9図1に示す自動調理装置10により調理する料理を確認するために操作パネル810に表示される画面の一例。
図10】本発明の一実施例である自動調理方法における「調理準備」に関する工程を説明するフローチャート。
図11A】調理容器300の姿勢を調理姿勢に変化させる作業を促すために操作パネル810に表示される画面の一例。
図11B】予備洗浄の入力を受け付けるために操作パネル810に表示される画面の一例。
図12】予備洗浄を行うために操作パネル810に表示される画面の一例。
図13A】シンク120を盛付用プレート131で覆う作業を促すために操作パネル810に表示される画面の一例。
図13B】調理容器300内の拭き取り作業を促すために操作パネル810に表示される画面の一例。
図14】本発明の一実施例である自動調理方法における「調理」に関する工程を説明するフローチャート。
図15】調理容器300内への具材の投入を促すために操作パネル810に表示される画面の一例。
図16】自動調理装置10で調理する料理の作製手順を示す操作パネル810に表示される画面の一例。
図17】本発明の一実施例である自動調理方法における「後処理」に関する工程を説明するフローチャート。
図18A】盛付用プレート131へ皿Dを置くことを促すために操作パネル810に表示される画面の一例。
図18B】調理容器300を盛付姿勢に変化させるために操作パネル810に表示される画面の一例。
図18C】調理容器300から皿Dへの盛り付けを促すために操作パネル810に表示される画面の一例。
図19】調理容器300から皿Dへの盛り付け動作を示す模式図。
図20A】盛付用プレート131のスライド作業を促すために操作パネル810に表示される画面の一例。
図20B】調理容器300の洗浄を行うために操作パネル810に表示される画面の一例。
図21】調理容器300の洗浄中に操作パネル810に表示される画面の一例。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明の自動調理装置は、具材を収容する有底円筒状の容器本体とこの容器本体に収容された具材を撹拌する撹拌部材とを有する調理容器と、この調理容器を自転自在かつ起伏自在に保持する容器保持ユニットと、容器保持ユニットを駆動制御する制御ユニットとを備え、撹拌部材で容器本体に収容された具材を撹拌調理して料理を自動調理する自動調理装置であって、容器保持ユニットが、調理容器の容器本体を自転させる容器本体用駆動モーターと、調理容器の撹拌部材を容器本体の自転と独立して自転させる撹拌部材用駆動モーターと、調理容器を起伏させるハンドルとを有し、制御ユニットが、容器保持ユニットを駆動制御する保持ユニット制御部と、容器保持ユニットに対する調理指示を受け付ける入力部と、料理に対応する容器保持ユニットの駆動制御データを保存するデータ記憶部と、料理に対応するコードを読み取るコード読み取り部とを有し、コード読み取り部がコードを読み取った場合に、制御ユニットの入力部がコード読み取り部の読み取ったコードに対応する料理に対する調理指示を受付可能となり、制御ユニットの保持ユニット制御部は、入力部が受け付けた調理指示に基づいてコード読み取り部の読み取ったコードに対応する料理に応じた駆動制御データにより容器保持ユニットの容器本体用駆動モーターと撹拌部材用駆動モーターとを駆動制御し、自動調理装置の利用者ではない第三者による意図しない誤操作を防ぎつつ、料理人の鍛錬された撹拌動作の技能をよりリアルかつ高度に再現して、多種多様な料理を調理するものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
また、本発明の自動調理方法は、具材を収容する有底円筒状の容器本体とこの容器本体に収容された具材を撹拌する撹拌部材とを有する調理容器と、この調理容器を自転自在かつ起伏自在に保持する容器保持ユニットと、容器保持ユニットを駆動制御する制御ユニットとを備え、撹拌部材で容器本体に収容された具材を撹拌調理して料理を自動調理する自動調理装置であって、容器保持ユニットが、調理容器の容器本体を自転させる容器本体用駆動モーターと、調理容器の撹拌部材を容器本体の自転と独立して自転させる撹拌部材用駆動モーターと、調理容器を起伏させるハンドルとを有し、制御ユニットが、容器保持ユニットを駆動制御する保持ユニット制御部と、容器保持ユニットに対する調理指示を受け付ける入力部と、料理に対応する容器保持ユニットの駆動制御データを保存するデータ記憶部と、料理に対応するコードを読み取るコード読み取り部とを有した自動調理装置による自動調理方法であって、制御ユニットのコード読み取り部がコードを読み取るコード読み取りステップと、制御ユニットの入力部がコード読み取り部の読み取ったコードに対応する料理に対する調理指示を受け付ける調理指示受付ステップと、制御ユニットの入力部への調理指示に基づいて、コード読み取り部が読み取ったコードに対応する料理に応じた駆動制御データにより容器保持ユニットの容器本体用駆動モーターと撹拌部材用駆動モーターとを駆動制御する調理ステップとを備え、自動調理装置の利用者ではない第三者による意図しない誤操作を防ぎつつ、料理人の鍛錬された撹拌動作の技能をよりリアルかつ高度に再現して、多種多様な料理を調理するものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
【0026】
例えば、本発明の自動調理装置は、主にコンビニエンスストア、フードコート、事業所、家庭等に設置されるが、本発明の自動調理装置の設置場所については、これに限られるものではなく、飲食店の店舗内に設置されてもよい。
【0027】
例えば、本発明の自動調理装置が調理する具材については、米や麺、野菜、魚、穀物、各種調味料等いかなる食材であってもよい。
【0028】
例えば、本実施例の自動調理装置では、調理容器を誘導加熱する容器加熱ユニットを有して調理容器に収容された具材を加熱調理してもよいが、調理容器に収容された具材を加熱せずに撹拌調理するだけであってもよい。
【0029】
例えば、本実施例の自動調理装置において、容器保持ユニットと撹拌部材とをマグネットカップリングによって結合することで撹拌部材を容器本体に対して着脱自在にして、容器保持ユニットが撹拌部材を自転させることがメンテナンスや構造の簡便化の観点から好ましいが、容器本体が容器保持ユニットによって自転する場合に容器本体の自転の影響を受けずに撹拌部材が容器保持ユニットによって自転できれば、撹拌部材を容器本体に対して着脱自在とするための具体的な構造はいかなるものであってもよい。
【実施例1】
【0030】
以下、図1乃至図21に基づいて、本発明の一実施例である自動調理装置10を説明する。
【0031】
<1.自動調理装置の基本構成>
まず、本発明の一実施例である自動調理装置10の斜視図である図1に基づいて、自動調理装置10の基本構成について説明する。
【0032】
まず、自動調理装置10は、図1に示すように、床面Fに移動自在に配置されている。
そして、この自動調理装置10は、基台となる調理台100と、この調理台100に載置される容器保持ユニット200と、この容器保持ユニット200により自転自在かつ起伏自在に保持される調理容器300と、調理台100に載置されて調理容器300を誘導加熱する容器加熱ユニット400と、調理台100に配設される容器洗浄ユニット500および掻き落としユニット600と、調理容器300の開口面を開閉自在にする容器カバー700と、調理台100に設置されて自動調理装置10全体を統合制御する制御ユニット800とを備え、調理容器300に収容された具材を撹拌調理して料理を自動調理するものである。
【0033】
調理台100は、底面に設けられた複数のキャスター110と、天面100Aの前方域に形成されたシンク120と、このシンク120を開閉自在にすると共に皿などを載置する皿載せ台130とを有している。
皿載せ台130は、左右方向にスライド自在でシンク120の開口面を閉鎖すると共に撹拌調理後の食材を盛り付ける皿が載置される盛付用プレート131と、この盛付用プレート131を収容すると共に皿等を仮置きするプレート収納部材132とを有している。
【0034】
容器加熱ユニット400は、シンク120の後方側に載置されており、誘導加熱によって調理容器300の側面(加熱面)312を加熱する。
【0035】
容器洗浄ユニット500は、シンク120の内部に設けられて、濯ぎ水や洗浄液を調理容器300に噴出する。
なお、容器洗浄ユニット500は、濯ぎ水のみを調理容器300に噴出するものであってもよいし、濯ぎ水と洗浄液とを調理容器300に噴出するものであってもよい。
【0036】
掻き落としユニット600は、シンク内120に設けられて、調理容器300に付着した焦げなどの汚れを除去する。
【0037】
容器カバー700は、図1に示すように、制御ユニット800に取り付けられるアーム710と、このアーム710に設けられて左右方向に延びるカバー中心軸711を中心に跳ね上げ自在なカバー本体720と、このカバー本体720の跳ね上げを検出する跳ね上げ検知センサー740(図1では不図示)とを有している。
カバー本体720の大半は、調理容器300の開口面を塞いだ際に調理容器300の内部が見えるように、網状になっている。
【0038】
<2.容器保持ユニット>
次に、図1乃至図3に基づき、容器保持ユニット200について説明する。
図2図1に示す自動調理装置10の左側面図であり、図3図2のIII方向から見た部分断面図である。
なお、図2では、盛付用プレート131がスライドしてシンク120の開口面を閉鎖していると共に皿置き台130の盛付用プレート131に皿Dを載置している。
また、図3は、要部の断面図である。
【0039】
容器保持ユニット200は、図1図2などに示すように、調理台100の天面100Aに設けられる基部210と、この基部210に対して前後方向に回動自在な回動部220と、この回動部220に設けられて自動調理装置10の使用者が把持するハンドル230とを有している。
したがって、本実施例では、自動調理装置10の使用者がハンドル230を把持して回動部220を基部210に対して前後させることで、容器保持ユニット200に保持された調理容器300が前後に起伏する。
【0040】
基部210の内部には、容器保持ユニット200の起伏姿勢を保つ姿勢保持部材が内蔵されていると共に、容器保持ユニット200の起伏状態(すなわち、調理容器300の起伏状態)を検出する起伏状態検知センサー211(図1および図2では不図視)が内蔵されている。
【0041】
回動部220は、図2に示すように、調理容器300の容器深さ方向に延びる調理容器中心軸ACを中心として調理容器300を自転自在に保持する。
そして、回動部220には、図1および図3に示すように、調理容器300の側面(加熱面)312の温度を非接触で測定する温度センサー221を有している。
さらに、回動部220は、調理容器300の容器本体310を自転させる容器本体用駆動モーター(図1乃至図3では不図視)と、調理容器300の撹拌部材320を自転させる撹拌部材用駆動モーター(図1乃至図3では不図視)とを有している。
【0042】
<3.調理容器の詳細>
次に、図1図2に基づき、調理容器300の詳細について説明する。
【0043】
調理容器300は、容器保持ユニット200に対して着脱自在であり、図2等に示すように、具材を収容する有底円筒状の容器本体310と、この容器本体310の底部に着脱自在に装着されて容器本体310に収容された具材を撹拌する撹拌部材320とを有している。
【0044】
容器本体310は、容器保持ユニット200の容器本体用駆動モーターから伝達される動力によって容器本体310の深さ方向に延びる容器本体回転軸ACを中心に自転自在となっている。
この容器本体310は、円盤状の底面311と、この底面311の外周端と接続される円筒状の側面312とから形成されている。
【0045】
撹拌部材320には磁化された強磁性体が底面側に設けられており、容器保持ユニット200の撹拌部材回転軸(不図示)の先端に設けられた磁化された強磁性体との間でマグネットカップリング機構が形成されている。
撹拌部材320は、容器保持ユニット200の撹拌部材用駆動モーターからマグネットカップリング機構を介して伝達される動力によって容器本体回転軸ACを中心に自転自在となっており、容器本体310と相互に独立して自転する。
したがって、本実施例の自動調理装置10は、撹拌部材320を容器本体310よりも高速に自転させたり、容器本体310よりも低速に自転させたりすることができる。
【0046】
さらに、撹拌部材320は、容器本体310に装着される円柱状の基部321と、この基部321の側面に組み付けられるヘラ322と、このヘラ322の先端に配設されて磁石を内蔵した被検出子323とから形成されている。
【0047】
ヘラ322は、平板を複雑に曲げた形状であり、容器本体310の底面311と対向する内面322aと、この内面322aと反対側の外面322bとを有している。
【0048】
被検出子323から生じる磁力を検出する検出子は、容器カバー700に内蔵される磁気センサー730として設けられている。
そして、この磁気センサー730は、制御ユニット800に接続されており、制御ユニット800に各種信号を送信する。
【0049】
<4.制御ユニット>
次に、図4および図5に基づき、制御ユニット800の詳細について説明する。
4は図1に示す制御ユニット800のハードウェア構成図であり、図5図1に示す自動調理装置10のシステム構成図である。
【0050】
制御ユニット800は、図1に示すように、自動調理装置10に関する各種情報を表示すると共に自動調理装置10の利用者や管理者から各種指示を受け付ける操作用の操作パネル(入力部)810と、料理に対応するコード(例えば、バーコードやQRコード(登録商標)等)を読み取るコード読み取り部820と、自動調理装置10による調理動作を緊急停止させる非常停止ボタン830とを有している。
さらに、制御ユニット800は、図4に示すように、プロセッサ840、主記憶装置850、補助記憶装置860、ネットワークインタフェース870を少なくとも有している。
【0051】
制御ユニット800を構成する各構成要素は、各構成要素間のデータ伝送路であるバス880を介して接続されている。
プロセッサ840は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)などで実現され、主記憶装置や補助記憶装置に記憶されているプログラムに従って各種処理を実行する。
主記憶装置850は、SRAМ(スタティックRAМ(Random Access Memory))、DRAМ(ダイナミックRAМ)、又はフラッシュメモリ等で構成され、制御ユニット800で演算処理をするために必要なデータを一時的に記憶する。
補助記憶装置860は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、メモリカードなどのリムーバブルメディア、又はROM(Read Only Memory)などで実現され、記録媒体を有している。
ネットワークインタフェース870は、インターネットを含む通信ネットワークを介して他の端末・システム等との間で通信を行う。
【0052】
このように構成された制御ユニット800には、図5に示すように、起伏状態検知センサー211、温度センサー221、磁気センサー730、跳ね上げ検知センサー740が接続されており、これらのセンサーによる検知結果が制御ユニット800に入力される。
また、制御ユニット800は、図5に示すように、容器保持ユニット200、容器加熱ユニット400、容器洗浄ユニット500と接続されており、これらのユニットの駆動を制御する。
したがって、制御ユニット800は、図5に示すように、機能的構成として、容器保持ユニット200を駆動制御する保持ユニット制御部800Aと、容器洗浄ユニット500を制御する洗浄ユニット制御部800Bと、容器加熱ユニット400を制御する加熱ユニット制御部800Cと、主記憶装置850および補助記憶装置860の少なくとも一方から構成されるデータ記憶部800Dとを有している。
【0053】
データ記憶部800Dには、料理に対応する容器保持ユニット200の駆動制御データ、料理に対応する容器洗浄ユニット500の洗浄動作制御データ、料理に対応する容器加熱ユニット400の加熱制御データなどが保存されている。
【0054】
<4.自動調理装置10による自動調理方法>
次に、図1図6A乃至図21に基づいて、以上説明した本実施例である自動調理装置10をコンビニエンスストアのような小売店に設置した際の自動調理方法について説明する。
【0055】
本実施例における自動調理方法は、「調理対象とする料理の登録」、「調理準備」、「調理」、「後処理」の4つの工程に大別される。
【0056】
<4.0.初期状態>
まず、図6Aおよび図6Bに基づいて、自動調理装置10の初期状態について説明する。
図6Aは初期状態における自動調理装置10の斜視図であり、図6Bは初期状態における操作パネル810に表示される画面の一例である。
【0057】
図6Aに示す初期状態では、調理容器300は調理容器300の開口面が下向きになった状態(以下、「洗浄姿勢」という。)でシンク120内に配置されている。
なお、初期状態では、容器加熱ユニット400に通電されていない。
【0058】
制御ユニット800の操作パネル810には、図6Bに示すような自動調理装置10で調理する料理を自動調理装置10に登録するためのコードの形式を選択するための画面が表示されている。
【0059】
<4.1.調理対象とする料理の登録>
次に、図7乃至図9に基づいて、「調理対象とする料理の登録」に関する工程について説明する。
図7は本発明の一実施例である自動調理方法における「調理対象とする料理の登録」に関する工程を説明するフローチャートであり、図8はコード読み取り部820がコードを読み込む際に操作パネル810に表示される画面の一例であり、図9図1に示す自動調理装置10により調理する料理を確認するために操作パネル810に表示される画面の一例である。
【0060】
(ステップS100)
まず、図6Bに示すような制御ユニット800の操作パネル810に表示された画面により、自動調理装置10の利用者による、自動調理装置10に読み込ませるコード形式の選択の入力を受け付ける。
【0061】
(ステップS110;コード読み取りステップ)
自動調理装置10に読み込ませるコード形式が決まると、制御ユニット800の操作パネル810が図8に示すような画面を表示し、自動調理装置10のコード読み取り部820はステップS100で選択されたコードを読み取る。
【0062】
(ステップS120)
制御ユニット800は、コード読み取り部820の読み取ったコードが自動調理装置10で利用可能であるか否かを判定する。
コード読み取り部820の読み取ったコード(例えば、自動調理装置10の利用者が小売店で購入した、具材が入った容器に付されているコード)が自動調理装置10で利用可能である場合、ステップS130に進む。
コード読み取り部820の読み取ったコードが自動調理装置10で利用できない場合、ステップS110に戻る。
【0063】
(ステップS130)
制御ユニット800がコード読み取り部820の読み取ったコードが自動調理装置10で利用可能である場合、制御ユニット800は図9に示すような利用者が購入した具材に対応する料理に関する情報を表示する。
【0064】
(ステップS140)
ステップS140では、自動調理装置10で調理する料理が確定したか否かを判定する。
図9に示す「決定」ボタンがタッチされた場合、自動調理装置10で調理する料理が確定したとして「調理対象とする料理の登録」に関する工程が終了する。
図9に示す「キャンセル」ボタンがタッチされた場合、自動調理装置10で調理する料理が確定しなかったとしてステップS100に戻る。
【0065】
<4.2.調理準備>
次に、図10乃至図13Bに基づいて、「調理準備」に関する工程について説明する。
図10は本発明の一実施例である自動調理方法における「調理準備」に関する工程を説明するフローチャートであり、図11Aは調理容器300の姿勢を調理姿勢に変化させる作業を促すために操作パネル810に表示される画面の一例であり、図11Bは予備洗浄の入力を受け付けるために操作パネル810に表示される画面の一例であり、図12は予備洗浄を行うために操作パネル810に表示される画面の一例であり、図13Aはシンク120を盛付用プレート131で覆う作業を促すために操作パネル810に表示される画面の一例であり、図13Bは調理容器内の拭き取り作業を促すために操作パネル810に表示される画面の一例である。
【0066】
(ステップS200)
まず、制御ユニット800の操作パネル810が、図11Aに示すような画面を表示し、自動調理装置10の利用者に洗浄槽(シンク120)からフライパン(調理容器300)を起こすことを促す。
そして、自動調理装置10の利用者が調理容器300を起こして容器保持ユニット200(すなわち、調理容器300)を図1および図2に示すような調理姿勢にし、図11Aに示す「次へ」ボタンをタッチすると、制御ユニット800の操作パネル810が図11Bに示すような画面を表示し、自動調理装置10の利用者にフライパン(調理容器300)内の汚れの確認を促す。
【0067】
(ステップS210;予備洗浄判断ステップ)
ステップS210では、図11Bに示す「フライパン洗浄」ボタンがタッチされたか否かを判定する。
図11Bに示す「フライパン洗浄」ボタンがタッチされた場合、予備洗浄ステップであるステップS220に進む。
図11Bに示す「次へ」ボタンがタッチされた場合、自動調理装置10の利用者に更なる操作を促す画面を表示するステップS230に進む。
【0068】
(ステップS220;予備洗浄ステップ)
予備洗浄ステップでは、制御ユニット800の操作パネル810が図12に示すような画面を表示し、自動調理装置10の利用者にフライパン(調理容器300)を洗浄するための操作を促す。
図12に示す「洗浄開始」ボタンがタッチされた場合、制御ユニット800の保持ユニット制御部800Aが調理容器300の容器本体310および撹拌部材320の少なくとも一方を自転させると共に制御ユニット800の洗浄ユニット制御部800Bが容器洗浄ユニット500を制御して調理容器300に濯ぎ水等を噴出して、調理容器300の洗浄を行う。
【0069】
(ステップS221)
次に、容器洗浄ユニット500が調理容器300を洗浄している間に、自動調理装置10の利用者による容器保持ユニット200のハンドル230への操作によって調理容器300の起伏状態が変化したかを判断する。
自動調理装置10の利用者による容器保持ユニット200のハンドル230への操作によって調理容器300の起伏状態が変化しない場合はステップS222へ進む。
自動調理装置10の利用者による容器保持ユニット200のハンドル230への操作によって調理容器300の起伏状態が変化した場合、制御ユニット800が容器洗浄ユニット500による調理容器300の洗浄を停止する。
【0070】
(ステップS222)
ステップS222では、洗浄時間が所定時間を経過したか否かで予備洗浄を終了させるか否かを判定する。
洗浄時間が所定時間を経過していない場合は、ステップS221に戻り予備洗浄を継続する。
洗浄時間が所定時間を経過した場合は、予備洗浄を終了してステップS230に進む。
【0071】
(ステップS230)
ステップS230では、制御ユニット800の操作パネル810が図13Aに示すような画面を表示し、自動調理装置10の利用者にシンク120を洗浄シャッター(盛付用プレート131)で覆うことを促す。
そして、図13Aに示す「次へ」ボタンがタッチされた場合、制御ユニット800の操作パネル810が図13Bに示すような画面を表示し、自動調理装置10の利用者に調理容器300内の拭き取りを促す。
図13Bに示す「調理開始」ボタンがタッチされた場合、調理準備が終了したとして「調理準備」に関する工程が終了する。
【0072】
<4.3.調理>
次に、図14乃至図16に基づいて、「調理」に関する工程について説明する。
図14は本発明の一実施例である自動調理方法における「調理」に関する工程を説明するフローチャートであり、図15は調理容器300内への具材の投入を促すために操作パネル810に表示される画面の一例であり、図16は自動調理装置10で調理する料理の作製手順を示す操作パネル810に表示される画面の一例である。
【0073】
(ステップS300;調理指示受付ステップ)
ステップS300では、制御ユニット800の操作パネル810が、図15に示すような画面を表示し、調理する料理の調理手順に応じて自動調理装置10の利用者に作業を促す。
図15に示す「投入完了」ボタンがタッチされた場合、ステップS310に進む。
【0074】
(ステップS310;調理ステップ)
図15に示す「投入完了」ボタンがタッチされると、操作パネル810が調理指示を受け付けたとして、制御ユニット800の操作パネル810が、図16に示すような自動調理装置10で調理する料理の作製手順を表示する。
さらに、制御ユニット800の保持ユニット制御部800Aは、操作パネル810が受け付けた調理指示に基づいて、調理する料理に対応する駆動制御データに基づき容器保持ユニット200の容器本体用駆動モーター222と撹拌部材用駆動モーター223とを駆動制御すると共に、制御ユニット800の加熱ユニット制御部800Cは調理する料理に対応する加熱制御データに基づき容器加熱ユニット400を加熱制御する。
【0075】
すなわち、自動調理装置10は、撹拌部材320で容器本体310に収容された具材を撹拌調理して料理を自動調理する。
また、制御ユニット800の操作パネル810は、コード読み取り部820がコードを読み取った場合にコード読み取り部820の読み取ったコードに対応する料理に対する調理指示を受付可能となっている。
【0076】
なお、調理容器300の容器本体310および撹拌部材320の少なくとも一方を自転させている間に容器カバー700のカバー本体720を跳ね上げたり、容器保持ユニット200のハンドル230への操作によって調理容器300の起伏状態が変化したりした場合、制御ユニット800が、容器保持ユニット200による調理容器300の自転を停止する。
また、調理容器300の側面312の温度が所定温度よりも高いことを温度センサー221が検知した場合に、制御ユニット800が、容器加熱ユニット400による調理容器300の加熱を停止する。
【0077】
「調理」に関する工程では、調理する料理に応じて、ステップS300(具材の投入)とステップS310(調理)とを適宜繰り返し、最後の調理段階に到達すると、「調理」に関する工程が終了する。
【0078】
<4.4.後処理>
次に、図17乃至図21に基づいて、「後処理」に関する工程について説明する。
図17は本発明の一実施例である自動調理方法における「後処理」に関する工程を説明するフローチャートであり、図18Aは盛付用プレート131へ皿Dを置くことを促すために操作パネル810に表示される画面の一例であり、図18Bは調理容器300を盛付姿勢に変化させるために操作パネル810に表示される画面の一例であり、図18Cは調理容器300から皿Dへの盛り付けを促すために操作パネル810に表示される画面の一例であり、図19は調理容器300から皿Dへの盛り付け動作を示す模式図であり、図20Aは盛付用プレート131のスライド作業を促すために操作パネル810に表示される画面の一例であり、図20Bは調理容器300の洗浄を行うために操作パネル810に表示される画面の一例であり、図21は調理容器300の洗浄中に操作パネル810に表示される画面の一例である。
【0079】
(ステップS400)
ステップS400では、制御ユニット800の操作パネル810が図18Aおよび図18Cに示すような画面を表示し、自動調理装置10の利用者に「盛り付け」に関する操作を促す。
図18Cまでに促された操作を行った自動調理装置10の利用者は、図19に示すように調理容器300から調理された料理を皿Dに取り出す。
【0080】
(ステップS410)
図18Bに示す「次へ」ボタンがタッチされた場合、制御ユニット800の操作パネル810が図20Aおよび図20Bに示すような画面を表示し、自動調理装置10の利用者に「洗浄」に関する操作を促す。
【0081】
(ステップS420;洗浄ステップ)
図20Bに示す「洗浄開始」ボタンがタッチされた場合、操作パネル810が洗浄指示を受け付けたとして、制御ユニット800の操作パネル810が図21に示すような画面を表示する。
さらに、制御ユニット800の保持ユニット制御部800Aは、操作パネル810が受け付けた洗浄指示に基づいて、調理した料理に対応する洗浄動作制御データにより調理容器300の容器本体310および撹拌部材320の少なくとも一方を自転させると共に制御ユニット800の洗浄ユニット制御部800Bが容器洗浄ユニット500を制御して調理した料理に対応して調理容器300に濯ぎ水等を噴出する。
なお、洗浄ステップにおいて、容器洗浄ユニット500が調理容器300を洗浄している間に、自動調理装置10の利用者による容器保持ユニット200のハンドル230への操作によって調理容器300の起伏状態が変化した場合、制御ユニット800が容器洗浄ユニット500による調理容器の洗浄を停止する。
容器洗浄ユニット500による調理容器300の洗浄が終了すると「後処理」に関する工程が終了する。
【0082】
<5.自動調理装置10およびこれを用いた自動調理方法が奏する効果>
以上説明した本発明の一実施例である自動調理装置10によれば、コード読み取り部820がコードを読み取った場合に、制御ユニット800の入力部である操作パネル810がコード読み取り部820の読み取ったコードに対応する料理に対する調理指示を受付可能となることにより、自動調理装置10がコードを読み取っていない状態では操作パネル810が調理指示を受け付けないため、自動調理装置10の利用者ではない第三者による意図しない誤操作を防ぐことができるだけでなく、制御ユニット800の保持ユニット制御部800Aは、操作パネル810が受け付けた調理指示に基づいてコード読み取り部820の読み取ったコードに対応する料理に応じた駆動制御データにより容器保持ユニット200の容器本体用駆動モーター222と撹拌部材用駆動モーター223とを駆動制御することにより、調理する料理に応じて容器本体310および撹拌部材320が駆動制御されるため、料理人の鍛錬された撹拌動作の技能をよりリアルかつ高度に再現して、多種多様な料理を調理することができる。
【0083】
また、制御ユニット800の洗浄ユニット制御部800Bは、操作パネル810が受け付けた洗浄指示に基づいて、コード読み取り部820が読み取ったコードに対応する料理に応じた洗浄動作制御データにより容器洗浄ユニット500を制御することにより、調理する料理に応じて容器洗浄ユニット500が制御されるため、調理内容に応じて洗浄時間や洗浄力を最適化することができる。
【0084】
また、容器洗浄ユニット500が調理容器300を洗浄している間に容器保持ユニット200のハンドル230への操作によって調理容器300の起伏状態が変化した場合、制御ユニット800が容器洗浄ユニット500による調理容器300の洗浄を停止することにより、調理容器300の洗浄中に誤ってハンドル230に触れて調理容器300の起伏状態が変化したとしても、調理容器300の洗浄が停止するため、調理容器300を洗浄するための高温の濯ぎ水等の周囲への飛散を防ぐことができる。
【0085】
また、調理容器300の容器本体310を覆う跳ね上げ自在な容器カバー700を更に備えていることにより、撹拌調理中に容器カバー700で容器本体310を覆うことが可能になるため、撹拌調理中に容器本体310内の具材が外部に飛び出しにくくなると共に容器本体310への異物の混入が防ぐことができる。
【0086】
また、容器保持ユニット200が調理容器300の容器本体310および撹拌部材320の少なくとも一方を自転させている間に跳ね上げ検知センサー740が容器カバー700の跳ね上げを検出した場合、制御ユニット800が容器保持ユニット200による調理容器300の自転を停止することにより、調理容器300の撹拌調理中に誤って容器カバー700を跳ね上げたとしても、調理容器300の自転が停止するため、調理容器300の撹拌調理中に調理容器300内の具材が周囲へ飛散することを確実に防ぐことができる。
【0087】
また、容器保持ユニット200が調理容器300の容器本体310および撹拌部材320の少なくとも一方を自転させている間に容器保持ユニット200の起伏状態検知センサー211が調理容器300の起伏状態を検出した合、制御ユニット800が容器保持ユニット200による調理容器300の自転を停止することにより、調理容器300の撹拌調理中に誤ってハンドル230に触れて調理容器300の起伏状態が変化したとしても、調理容器300の自転が停止するため、調理容器300の撹拌調理中に調理容器300の起伏状態が変化したとしても調理容器300内の具材の周囲への飛散を防ぐことができる。
【0088】
また、調理容器300の加熱面である側面312の温度が所定温度よりも高いことを温度センサー221が検知した場合に、制御ユニット800が容器加熱ユニット400による調理容器300の加熱を停止することにより、容器加熱ユニット400による調理容器300の異常加熱が起こりにくくなるため、具材(特に液体調味料)を調理容器300に投入する順番を間違えた際に起こりうる調理容器300の異常加熱を防ぐことができる。
【0089】
さらに、本発明の一実施例である自動調理方法によれば、制御ユニット800の操作パネル810がコード読み取り部820の読み取ったコードに対応する料理に対する調理指示を受け付ける調理指示受付ステップS300を備えていることにより、自動調理装置10がコードを読み取っていない状態では操作パネル810が調理指示を受け付けないため、自動調理装置10の利用者ではない第三者による意図しない誤操作を防ぐことができるだけでなく、操作パネル810への調理指示に基づいてコード読み取り部820が読み取ったコードに対応する料理に応じた駆動制御データにより容器保持ユニット200の容器本体用駆動モーター222と撹拌部材用駆動モーター223とを駆動制御する調理ステップS310を備えていることにより、調理する料理に応じて容器本体310および撹拌部材320が駆動制御されるため、料理人の鍛錬された撹拌動作の技能をよりリアルかつ高度に再現して、多種多様な料理を調理することができる。
【0090】
また、コード読み取りステップS110の後かつ調理ステップS310の前に、容器洗浄ユニット500による調理容器300の洗浄を行うか否かを判断する予備洗浄判断ステップS210を備えていることにより、調理容器300に具材を投入する前に調理容器300を洗浄可能となるため、調理容器300の内部を確実に洗浄した状態で新たな料理を作ることができる。
【0091】
<変形例>
以上、本発明の一実施例である自動調理装置について説明したが、本発明の自動調理装置は、上述した実施例の自動調理装置10に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0092】
10 ・・・ 自動調理装置
100 ・・・ 調理台
100A ・・・ 天面
110 ・・・ キャスター
120 ・・・ シンク
130 ・・・ 皿載せ台
131 ・・・ 盛付用プレート
132 ・・・ プレート収容部材
200 ・・・ 容器保持ユニット
210 ・・・ 基部
211 ・・・ 起伏状態検知センサー
220 ・・・ 回動部
221 ・・・ 温度センサー
222 ・・・ 容器本体用駆動モーター
223 ・・・ 撹拌部材用駆動モーター
230 ・・・ ハンドル
300 ・・・ 調理容器
310 ・・・ 容器本体
311 ・・・ 側面(加熱面)
312 ・・・ 底面
320 ・・・ 撹拌部材
321 ・・・ 基部
322 ・・・ ヘラ
322a ・・・ 内面
322b ・・・ 外面
323 ・・・ 被検出子
400 ・・・ 容器加熱ユニット
500 ・・・ 容器洗浄ユニット
600 ・・・ 掻き落としユニット
700 ・・・ 容器カバー
710 ・・・ アーム
711 ・・・ カバー中心軸
720 ・・・ カバー本体
730 ・・・ 磁気センサー(検出子)
740 ・・・ 跳ね上げ検知センサー
800 ・・・ 制御ユニット
810 ・・・ 操作パネル(入力部)
820 ・・・ コード読み取り部
830 ・・・ 非常停止ボタン
840 ・・・ プロセッサ
850 ・・・ 主記憶装置
860 ・・・ 補助記憶装置
870 ・・・ ネットワークインターフェース
880 ・・・ バス
800A ・・・ 保持ユニット制御部
800B ・・・ 洗浄ユニット制御部
800C ・・・ 加熱ユニット制御部
800D ・・・ データ記憶部

F ・・・ 床面
D ・・・ 皿
AC ・・・ 調理容器中心軸(容器本体中心軸)
【要約】
【課題】自動調理装置の利用者ではない第三者による意図しない誤操作を防ぎつつ、料理人の鍛錬された撹拌動作の技能をよりリアルかつ高度に再現して、多種多様な料理を調理する自動調理装置および自動調理方法を提供すること。
【解決手段】コード読み取り部820がコードを読み取った場合に、制御ユニット800の操作パネル810がコード読み取り部820の読み取ったコードに対応する料理に対する調理指示を受付可能となり、制御ユニット800の保持ユニット制御部800Aは、操作パネル810が受け付けた調理指示に基づいてコード読み取り部820の読み取ったコードに対応する料理に応じた駆動制御データにより容器保持ユニット200の容器本体用駆動モーター222と撹拌部材用駆動モーター223とを駆動制御する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10
図11A
図11B
図12
図13A
図13B
図14
図15
図16
図17
図18A
図18B
図18C
図19
図20A
図20B
図21