(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-20
(45)【発行日】2025-01-06
(54)【発明の名称】管理装置、管理方法及び管理プログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 21/262 20110101AFI20241223BHJP
H04N 21/258 20110101ALI20241223BHJP
H04N 21/232 20110101ALI20241223BHJP
G06F 16/43 20190101ALI20241223BHJP
G06F 16/33 20250101ALI20241223BHJP
【FI】
H04N21/262
H04N21/258
H04N21/232
G06F16/43
G06F16/33
(21)【出願番号】P 2021026040
(22)【出願日】2021-02-22
【審査請求日】2023-07-10
(73)【特許権者】
【識別番号】399035766
【氏名又は名称】エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】今田 晴菜
【審査官】富樫 明
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-103522(JP,A)
【文献】特表2012-532491(JP,A)
【文献】特開2011-151688(JP,A)
【文献】特開2011-109606(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00-21/858
G06F 16/43
G06F 16/33
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
SNSの投稿内容から、配信者、配信日時、媒体、及び配信内容を取得し、前記配信者、前記配信日時、前記媒体、及び前記配信内容を番組と対応付けて記憶部に格納する格納部と、
ユーザによって指定された1以上の配信者及び前記配信者に対応する番組の配信日時
、媒体、及び配信内容を前記記憶部から検索する検索部と、
前記検索部による検索によって得られた情報を前記ユーザに提供する提供部と、
を有することを特徴とする管理装置。
【請求項2】
前記配信者と前
記配信日時とを配置したタイムテーブルを生成する生成部をさらに有し、
前記提供部は、前記生成部によって生成されたタイムテーブルを前記ユーザに提供することを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記格納部は、前記番組ごとの配信される媒体を前記記憶部にさらに格納し、
前記検索部は、前記番組に対応する前記媒体をさらに検索することを特徴とする請求項1又は2に記載の管理装置。
【請求項4】
前記格納部は、前記番組ごとの録画の視聴可否及び視聴態様を前記記憶部にさらに格納し、
前記検索部は、前記番組に対応する録画の視聴可否及び視聴態様をさらに検索することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の管理装置。
【請求項5】
管理装置によって実行される管理方法であって、
SNSの投稿内容から、配信者、配信日時、媒体、及び配信内容を取得し、前記配信者、前記配信日時、前記媒体、及び前記配信内容を番組と対応付けて記憶部に格納する格納工程と、
ユーザによって指定された1以上の配信者及び前記配信者に対応する番組の配信日時
、媒体、及び配信内容を前記記憶部から検索する検索工程と、
前記検索工程による検索によって得られた情報を前記ユーザに提供する提供工程と、
を含むことを特徴とする管理方法。
【請求項6】
コンピュータを、請求項1から4のいずれか1項に記載の管理装置として機能させるための管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理装置、管理方法及び管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、テレビやインターネットを使って番組を配信する配信者は、各自がSNS(Social Networking Service)等を使って番組の告知を行う場合があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術には、複数の配信者の番組情報を効率良く知ることが難しい場合があるという問題がある。SNSを使った方法では、配信者は個別のアカウントで自身の番組情報を投稿する。そのため、複数の配信者の番組を視聴したい視聴者は、複数のアカウントのそれぞれの投稿を確認する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し目的を達成するために、管理装置は、所定の媒体を利用して配信される番組ごとの配信者及び配信日時を対応付けて記憶部に格納する格納部と、ユーザによって指定された1以上の配信者及び前記配信者に対応する番組の配信日時を前記記憶部から検索する検索部と、前記配信者と前記検索部による検索によって得られた情報を前記ユーザに提供する提供部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、複数の配信者の番組情報を効率良く知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、第1の実施形態に係る管理システムの構成例を示す図である。
【
図2】
図2は、第1の実施形態に係る管理装置の構成例を示す図である。
【
図6】
図6は、配信者による投稿内容の例を示す図である。
【
図7】
図7は、配信者選択画面の例を示す図である。
【
図8】
図8は、配信者情報画面の例を示す図である。
【
図9】
図9は、第1の実施形態に係る登録処理の流れを示すフローチャートである。
【
図10】
図10は、第1の実施形態に係る出力処理の流れを示すフローチャートである。
【
図11】
図11は、管理プログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本願に係る管理装置、管理方法及び管理プログラムの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態により限定されるものではない。
【0009】
[第1の実施形態の構成]
まず、
図1を用いて、第1の実施形態に係る管理システムの構成について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る管理システムの構成の一例を示す図である。
図1に示すように、管理システム1は、管理装置10及び端末20を有する。
【0010】
管理装置10は、複数の配信者の配信スケジュールの入力を受け付け、タイムテーブルの生成を行い、生成したタイムテーブルを出力する。
図1の例では、複数の配信者がネットワークNを介して配信スケジュールを入力する。
【0011】
配信スケジュールは、所定の媒体を利用して配信される番組ごとの配信者及び配信日時を対応付けた情報の一例である。まず、媒体は、所定の通信手段を使って視聴者に映像を配信する。媒体は、例えば地上波を使ったテレビ、インターネットを使った動画配信サービス等である。例えば、インターネットを使った動画配信サービスには、Youtube(登録商標)、ニコニコ動画(登録商標)、twitch(登録商標)等が含まれる。
【0012】
本実施形態では、媒体は、映像の撮影と配信をリアルタイムで行うこと(いわゆる生放送、生配信)ができるものとする。ここでは、媒体を使って生放送又は生配信による提供される映像コンテンツを番組と呼ぶ。
【0013】
配信者は、媒体を使って映像を配信する主体である。本実施形態においては、配信者は実際に映像に映る個人であってもよいし、映像の制作や配信を行う人員を含む組織であってもよい。配信者は、テレビタレント、ストリーマ、テレビ局等である。
【0014】
図1の例では、配信者A、配信者B、配信者C及び配信者Dは、ネットワークNを介して配信スケジュールを管理装置10に登録する。そして、ユーザU1は、端末20を介して管理装置10に配信スケジュールの提供を要求する。管理装置10は、配信スケジュールを、タイムテーブルの形式で端末20に提供する。端末20は、提供されたタイムテーブルを検索結果表示画面20aに表示する。端末20は、例えばスマートフォン又はパーソナルコンピュータ等である。
【0015】
図1に示すように、タイムテーブルには、時間帯ごとの番組の情報が示されている。例えば、配信者Aの18:00のセルにある「ABC tube:最新スマホ開封動画(アーカイブなし)」は、配信者Aが、「ABC tube」という媒体で、18:00から「最新スマホ開封動画」という番組を配信し、その番組はアーカイブされないことを意味している。
【0016】
ここで、アーカイブは、配信された番組のデータであって、視聴者が配信後に取得可能な状態で所定の記憶領域に格納されたデータを意味する。アーカイブは、作成される場合と作成されない場合があり、さらに、作成されたアーカイブは無料で提供される場合と有料で提供される場合がある。
【0017】
ユーザU1は、検索結果表示画面20aに表示されるタイムテーブルを参照することで、あらかじめ登録済みの配信者Aと配信者Cの配信スケジュールを横断的に確認することができる。
【0018】
また、タイムテーブルに示されているように、20:00と21:00の時間帯においては、配信者Aと配信者Cの番組が重複している。このような場合、例えば、ユーザU1は、無料アーカイブが提供される配信者Aの「対戦ゲーム実況」を後からアーカイブで視聴し、有料アーカイブしか提供されない配信者Cの「対戦ゲーム実況」、及びアーカイブが提供されない配信者Cの「おすすめゲーム紹介」をリアルタイムで視聴するという判断をすることができる。
【0019】
ここで、
図2を用いて、管理装置10の構成について説明する。
図2は、第1の実施形態に係る管理装置の構成例を示す図である。
図2に示すように、管理装置10は、通信部11、入出力部12、記憶部13及び制御部14を有する。
【0020】
通信部11は、ネットワークを介して、他の装置との間でデータ通信を行う。例えば、通信部11はNIC(Network Interface Card)である。入出力部12は、データの入出力を行うためのインタフェースである。入出力部12は、例えばマウスやキーボード等の入力装置、及びディスプレイ等の出力装置と接続される。
【0021】
記憶部13は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、光ディスク等の記憶装置である。なお、記憶部13は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、NVSRAM(Non Volatile Static Random Access Memory)等のデータを書き換え可能な半導体メモリであってもよい。記憶部13は、管理装置10で実行されるOS(Operating System)や各種プログラムを記憶する。記憶部13は、配信者情報131、ユーザ情報132及び番組情報133を記憶する。
【0022】
配信者情報131、配信者に関する情報である。
図3は、配信者情報の例を示す図である。
図3に示すように、配信者情報131には、配信者ごとの分類項目(大分類、中分類、小分類)及びリンクが含まれる。リンクは、各配信者のSNS及びWebサイト等にアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)である。
【0023】
分類項目は、配信者を分類するための項目であって、配信者の属性及び所属する組織等を基に定められる。
図4の例では、「大分類」は、配信者を「ストリーマ」又は「テレビタレント」に分類するための項目である。また、中分類は、配信者を所属する事務所ごとに分類するための項目である。また、小分類は、配信者を所属する少人数のグループごとに分類するための項目である。例えば、
図3には、配信者Dは大分類が「テレビタレント」であり、中分類が「事務所X」であり、小分類が「グループY」であることが示されている。分類項目を利用した処理については後述する。
【0024】
ユーザ情報132は、番組を視聴するユーザに関する情報である。
図4は、ユーザ情報の例を示す図である。
図4に示すように、ユーザ情報132には、ユーザごとの登録済みの配信者が含まれる。例えば、
図4には、ユーザU1が配信者A及び配信者Cを登録済みであることが示されている。
図1で説明した通り、ユーザには登録済みの配信者の配信スケジュールが提供される。
【0025】
番組情報133は、番組情報の例を示す図である。
図5は、番組情報の例を示す図である。
図5に示すように、番組情報133には、番組ごとの開始日時、終了日時、配信者、媒体、アーカイブ及び配信内容に関する情報が含まれている。
【0026】
例えば、
図5には、「2020/11/19 18:00」から「2020/11/19 19:00」までの時間帯において、配信者Aが「ABC tube」という媒体で「最新スマホ開封動画」という番組を配信すること、及び当該番組はアーカイブがないことが示されている。
【0027】
なお、番組情報133には、アーカイブに関する情報として、アーカイブの有無、アーカイブが有料であるか無料であるかだけでなく、さらに詳細な情報が含まれていてもよい。例えば、番組情報133は、アーカイブの視聴方法、アーカイブを視聴可能な日時、アーカイブを視聴するための具体的な料金の額、その他アーカイブを視聴するための条件(チャンネル登録、会員登録等)を含んでいてもよい。
【0028】
制御部14は、管理装置10全体を制御する。制御部14は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等の電子回路や、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路である。また、制御部14は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、内部メモリを用いて各処理を実行する。また、制御部14は、各種のプログラムが動作することにより各種の処理部として機能する。例えば、制御部14は、格納部141、検索部142、生成部143及び提供部144を有する。
【0029】
格納部141は、所定の媒体を利用して配信される番組ごとの配信者及び配信日時を対応付けて記憶部13に格納する。また、格納部141は、番組ごとの配信される媒体を記憶部13に格納する。さらに、格納部141は、番組ごとの録画の視聴可否及び視聴態様を記憶部13にさらに格納する。番組ごとの情報は番組情報133に相当する。
【0030】
格納部141は、SNSの投稿から番組に関する情報を読み取ることができる。例えば、格納部141は、
図6のような投稿内容から番組に関する情報を読み取り、読み取った内容を記憶部13に格納する。
図6は、配信者による投稿内容の例を示す図である。なお、格納部141は、既存の自然言語解析技術を用いて投稿内容を読み取ることができる。
【0031】
格納部141は、
図6の投稿内容から、配信者が「配信者A」であること、配信日時が、投稿日の「2020/11/18」から見て「明日」、すなわち「2020/11/19」の「18:00」から「19:00」であること、媒体が「ABC tube」であること、配信内容が「最新スマホ開封動画」であること、アーカイブがないことを読み取る。そして、格納部141は、読み取った情報を記憶部13に格納する。
【0032】
格納部141は、
図6の「#配信予定」のような特定のハッシュタグが付いた投稿の内容を読み取るようにしてもよいし、「@Haishin_Kanri」のような特定のアカウント(管理アカウント)に対して送信されるメッセージを読み取るようにしてもよい。
【0033】
ここで、
図6の「送信先」は、いわゆるメンション又はリプライの宛先を表している。メンションは、特定の投稿へのメッセージである。また、リプライは特定のメッセージへの返信に相当するメッセージである。
【0034】
例えば、格納部141は、管理アカウントに対するメンション、又は管理アカウントの投稿へのリプライとして投稿されたメッセージを読み取る。また、格納部141は、SNSへの投稿に限らず、管理要のメールアドレスに送信されたメールのタイトル及び本文を読み取るようにしてもよい。
【0035】
また、配信者は決められたフォーマットに番組の情報を入力し、管理装置10へ送信するようにしてもよい。この場合、格納部141フォーマットに入力された情報を、RPA(Robotic Process Automation)により読み取ることができる。
【0036】
ここで、格納部141が格納する録画の視聴可否及び視聴態様は、番組情報133のアーカイブの項目の情報に相当する。例えば、番組情報133においてアーカイブが「なし」である番組の録画は、提供されない。また、番組情報133においてアーカイブが「あり(無料)」である番組の録画は、無料で提供される。また、番組情報133においてアーカイブが「あり(有料)」である番組の録画は、有料で提供される。録画は、例えばダウンロード又はストリーミングによって提供される。
【0037】
検索部142は、ユーザU1によって指定された1以上の配信者及び配信者に対応する番組の配信日時を記憶部13から検索する。また、検索部142は、番組に対応する媒体をさらに検索する。さらに、検索部142は、番組に対応する録画の視聴可否及び視聴態様をさらに検索する。
【0038】
検索部142は、ユーザU1によって指定された条件に応じて番組情報133の検索を行う。また、検索を行う際に、検索部142は必要に応じて配信者情報131及びユーザ情報132を参照する。
【0039】
例えば、検索部142は、配信者、配信日時(開始日時又は終了日時)、媒体、アーカイブの有無、アーカイブが有料又は無料であるか、配信内容に関する検索条件を受け付ける。
【0040】
また、検索部142は、配信者の分類項目(大分類、中分類、小分類)を検索条件として受け付けてもよい。その場合、管理装置10は、
図7に示すような配信者選択画面20bを、端末20を介してユーザU1に提供する。
図7は、配信者選択画面の例を示す図である。
【0041】
ユーザU1は、配信者選択画面20bに表示されるチェックボックスを操作することで、各分類項目又は個別の配信者を検索条件として指定することができる。さらに、配信者選択画面20bでは、フリーワードによる検索条件の入力欄が表示される。また、格納部141は、配信者選択画面20bで選択された配信者を、ユーザ情報132の登録済み配信者に追加してもよい。
【0042】
生成部143は、配信者と検索部142による検索によって得られた配信日時とを配置したタイムテーブルを生成する。生成部143は、
図1の検索結果表示画面20aに表示されているようなタイムテーブルを生成する。
【0043】
提供部144は、検索部142による検索によって得られた情報をユーザU1に提供する。例えば、提供部144は、生成部143によって生成されたタイムテーブルをユーザU1に提供する。
【0044】
さらに、管理装置10は、
図8に示すような、配信者ごとの個別の情報を表示する配信者情報画面20cを、端末20を介してユーザU1に提供してもよい。
図8は、配信者情報画面の例を示す図である。
【0045】
配信者情報画面20cには、配信者のSNSへのリンク、及びメッセージ送信用のリンクが表示される。メッセージ送信用のリンクが押下されると、配信者宛てのメッセージ送信用のフォームが表示される。
【0046】
[第1の実施形態の処理]
図9は、第1の実施形態に係る登録処理の流れを示すフローチャートである。まず、
図1に示すように、管理装置10は、配信者から番組情報の入力を受け付ける(ステップS101)。次に、管理装置10は、入力された番組情報を登録する(ステップS102)。具体的には、管理装置10は、配信者から入力された情報を、番組情報133として記憶部13に格納する。
【0047】
図10は、第1の実施形態に係る出力処理の流れを示すフローチャートである。
図9に示すように、まず、管理装置10は、ユーザからスケジュールの閲覧要求を受け付ける(ステップS201)。次に、管理装置10は、ユーザが登録済みの配信者を特定する(ステップS202)。ここで、管理装置10は、ユーザ情報132を参照することで各ユーザの登録済みの配信者を特定することができる。
【0048】
続いて、管理装置10は、特定した配信者の番組情報133を検索する(ステップS203)。そして、管理装置10は、検索結果を基にタイムテーブルを生成する(ステップS204)。さらに、管理装置10は、タイムテーブルを出力する(ステップS205)。管理装置10は、端末20にタイムテーブルを送信する。
【0049】
[第1の実施形態の効果]
これまで説明してきたように、格納部141は、所定の媒体を利用して配信される番組ごとの配信者及び配信日時を対応付けて記憶部13に格納する。検索部142は、ユーザによって指定された1以上の配信者及び配信者に対応する番組の配信日時を記憶部13から検索する。提供部144は、検索部142による検索によって得られた情報をユーザに提供する。このように、管理装置10は、複数の配信者の番組情報を検索し、まとめて提供することができる。その結果、本実施形態によれば、複数の配信者の番組情報を効率良く知ることができる。
【0050】
生成部143は、配信者と検索部142による検索によって得られた配信日時とを配置したタイムテーブルを生成する。提供部144は、生成部143によって生成されたタイムテーブルをユーザに提供する。これにより、視聴者は各配信者の情報を俯瞰的に見ることができる。
【0051】
格納部141は、番組ごとの配信される媒体を記憶部13にさらに格納する。検索部142は、番組に対応する媒体をさらに検索する。これにより、視聴者又は配信者が複数の媒体を利用する場合であっても、視聴者は効率良く媒体を横断した情報を収集することができる。
【0052】
格納部141は、番組ごとの録画の視聴可否及び視聴態様を記憶部13にさらに格納する。検索部142は、番組に対応する録画の視聴可否及び視聴態様をさらに検索する。これにより、視聴者は、配信された番組の録画(アーカイブ)に関する情報を効率良く収集することができる。
【0053】
[システム構成等]
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示のように構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散及び統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散又は統合して構成することができる。さらに、各装置にて行われる各処理機能は、その全部又は任意の一部が、CPU(Central Processing Unit)及び当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。なお、プログラムは、CPUだけでなく、GPU等の他のプロセッサによって実行されてもよい。
【0054】
また、本実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0055】
[プログラム]
一実施形態として、管理装置10は、パッケージソフトウェアやオンラインソフトウェアとして上記の管理処理を実行する管理プログラムを所望のコンピュータにインストールさせることによって実装できる。例えば、上記の管理プログラムを情報処理装置に実行させることにより、情報処理装置を管理装置10として機能させることができる。ここで言う情報処理装置には、デスクトップ型又はノート型のパーソナルコンピュータが含まれる。また、その他にも、情報処理装置にはスマートフォン、携帯電話機やPHS(Personal Handyphone System)等の移動体通信端末、さらには、PDA(Personal Digital Assistant)等のスレート端末等がその範疇に含まれる。
【0056】
また、管理装置10は、ユーザが使用する端末装置をクライアントとし、当該クライアントに上記の管理処理に関するサービスを提供する管理サーバ装置として実装することもできる。例えば、管理サーバ装置は、複数の配信者の配信スケジュールを入力とし、タイムテーブルを出力とする管理サービスを提供するサーバ装置として実装される。この場合、管理サーバ装置は、Webサーバとして実装することとしてもよいし、アウトソーシングによって上記の管理処理に関するサービスを提供するクラウドとして実装することとしてもかまわない。
【0057】
図11は、管理プログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。コンピュータ1000は、例えば、メモリ1010、CPU1020を有する。また、コンピュータ1000は、ハードディスクドライブインタフェース1030、ディスクドライブインタフェース1040、シリアルポートインタフェース1050、ビデオアダプタ1060、ネットワークインタフェース1070を有する。これらの各部は、バス1080によって接続される。
【0058】
メモリ1010は、ROM(Read Only Memory)1011及びRAM(Random Access Memory)1012を含む。ROM1011は、例えば、BIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムを記憶する。ハードディスクドライブインタフェース1030は、ハードディスクドライブ1090に接続される。ディスクドライブインタフェース1040は、ディスクドライブ1100に接続される。例えば磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能な記憶媒体が、ディスクドライブ1100に挿入される。シリアルポートインタフェース1050は、例えばマウス1110、キーボード1120に接続される。ビデオアダプタ1060は、例えばディスプレイ1130に接続される。
【0059】
ハードディスクドライブ1090は、例えば、OS1091、アプリケーションプログラム1092、プログラムモジュール1093、プログラムデータ1094を記憶する。すなわち、管理装置10の各処理を規定するプログラムは、コンピュータにより実行可能なコードが記述されたプログラムモジュール1093として実装される。プログラムモジュール1093は、例えばハードディスクドライブ1090に記憶される。例えば、管理装置10における機能構成と同様の処理を実行するためのプログラムモジュール1093が、ハードディスクドライブ1090に記憶される。なお、ハードディスクドライブ1090は、SSD(Solid State Drive)により代替されてもよい。
【0060】
また、上述した実施形態の処理で用いられる設定データは、プログラムデータ1094として、例えばメモリ1010やハードディスクドライブ1090に記憶される。そして、CPU1020は、メモリ1010やハードディスクドライブ1090に記憶されたプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094を必要に応じてRAM1012に読み出して、上述した実施形態の処理を実行する。
【0061】
なお、プログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、ハードディスクドライブ1090に記憶される場合に限らず、例えば着脱可能な記憶媒体に記憶され、ディスクドライブ1100等を介してCPU1020によって読み出されてもよい。あるいは、プログラムモジュール1093及びプログラムデータ1094は、ネットワーク(LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等)を介して接続された他のコンピュータに記憶されてもよい。そして、プログラムモジュール1093及びプログラムデータ1094は、他のコンピュータから、ネットワークインタフェース1070を介してCPU1020によって読み出されてもよい。
【符号の説明】
【0062】
ネットワーク N
ユーザ U1
1 管理システム
10 管理装置
11 通信部
12 入出力部
13 記憶部
14 制御部
20 端末
20a 検索結果表示画面
20b 配信者選択画面
20c 配信者情報画面
131 配信者情報
132 ユーザ情報
133 番組情報
141 格納部
142 検索部
143 生成部