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特許7608614アンテナ用RFモジュールおよびこれを含むアンテナ装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-20
(45)【発行日】2025-01-06
(54)【発明の名称】アンテナ用RFモジュールおよびこれを含むアンテナ装置
(51)【国際特許分類】
   H01Q 23/00 20060101AFI20241223BHJP
【FI】
H01Q23/00
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2023537511
(86)(22)【出願日】2021-12-31
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-29
(86)【国際出願番号】 KR2021020346
(87)【国際公開番号】W WO2022146101
(87)【国際公開日】2022-07-07
【審査請求日】2023-06-20
(31)【優先権主張番号】10-2020-0189485
(32)【優先日】2020-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0192673
(32)【優先日】2021-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】508112782
【氏名又は名称】ケーエムダブリュ・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001586
【氏名又は名称】弁理士法人アイミー国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ドゥク ヨン キム
(72)【発明者】
【氏名】ヨン チャン ムン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ヒョン シム
(72)【発明者】
【氏名】スン ホヮン ソ
(72)【発明者】
【氏名】ベ モーク ジョン
(72)【発明者】
【氏名】ミン ソン ユン
(72)【発明者】
【氏名】キョ スン ジ
(72)【発明者】
【氏名】チ バク リュ
(72)【発明者】
【氏名】スン ホ ジャン
(72)【発明者】
【氏名】ジェ ホン キム
(72)【発明者】
【氏名】オ ソン チェ
(72)【発明者】
【氏名】ヨン ウン セオ
【審査官】齊藤 晶
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/262871(WO,A1)
【文献】特開2004-056126(JP,A)
【文献】国際公開第2020/231148(WO,A1)
【文献】国際公開第2015/179089(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01Q 23/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メインボードの前面に配列されたRFフィルタと、
前記RFフィルタの前面に配置される放射素子モジュールと、
前記メインボードと前記RFフィルタとの間に配置され、少なくとも1つのアナログ増幅素子が内蔵された増幅部モジュールと、を含み、
前記増幅部モジュールは、
幅方向の一側または他側が開口した基板載置空間を有する増幅部ボディと、
前記増幅部ボディの内部に載置されかつ、縁前端部は前記RFフィルタと信号連結され、縁後端部は前記メインボードと信号連結される増幅部基板と、
前記増幅部基板を覆うように設けられた増幅部カバーと、
前記増幅部ボディと前記増幅部基板との間または前記増幅部カバーと前記増幅部基板との間に位置して、前記増幅部基板に実装されたアナログ増幅素子から生成された熱の伝達を媒介するベーパーチャンバとを含み、
前記ベーパーチャンバには、前記増幅部基板に実装された前記アナログ増幅素子の一部が貫通する素子貫通部が形成されている、アンテナ用RFモジュール。
【請求項2】
前記ベーパーチャンバの一面または他面のいずれか1つには、前記増幅部ボディの平らな内側面または前記増幅部カバーの平らな内側面に表面熱接触するように平らに形成され、
前記ベーパーチャンバの一面または他面のうち他の1つには、前記増幅部基板の対向する面に実装されて突出した前記アナログ増幅素子が型合わせされて表面熱接触する面積が増加するように素子型合わせ溝が形成されている、請求項に記載のアンテナ用RFモジュール。
【請求項3】
前記増幅部基板の両面のうち前記ベーパーチャンバに対向する面には、アナログ増幅素子として2T2Rを実現するPA素子およびLNA素子が実装配置され、
前記ベーパーチャンバの素子貫通部には、前記LNA素子に比べて相対的に発熱量の高い前記PA素子が貫通配置され、
前記ベーパーチャンバの素子型合わせ溝には、前記PA素子に比べて相対的に発熱量の低い前記LNA素子が型合わされる、請求項に記載のアンテナ用RFモジュール。
【請求項4】
前記増幅部基板の両面のうち一面には、アナログ増幅素子として1T1Rを実現するPA素子およびLNA素子が実装配置され、
前記増幅部基板の両面のうち他面には、アナログ増幅素子として1T1Rを実現するPA素子およびLNA素子が実装配置され、
前記ベーパーチャンバは、前記増幅部ボディの内側面と前記増幅部基板の一面との間および前記増幅部カバーの内側面と前記増幅部基板の他面との間にそれぞれ配置される、請求項に記載のアンテナ用RFモジュール。
【請求項5】
メインボードの前面に配列されたRFフィルタと、
前記RFフィルタの前面に配置される放射素子モジュールと、
前記メインボードと前記RFフィルタとの間に配置され、少なくとも1つのアナログ増幅素子が内蔵された増幅部モジュールと、を含み、
前記増幅部モジュールは、
幅方向の一側または他側が開口した基板載置空間を有する増幅部ボディと、
前記増幅部ボディの内部に載置されかつ、縁前端部は前記RFフィルタと信号連結され、縁後端部は前記メインボードと信号連結される増幅部基板と、
前記増幅部基板を覆うように設けられた増幅部カバーと、
前記増幅部ボディと前記増幅部基板との間または前記増幅部カバーと前記増幅部基板との間に位置して、前記増幅部基板に実装されたアナログ増幅素子から生成された熱の伝達を媒介するベーパーチャンバとを含み、
前記RFフィルタおよび前記放射素子モジュールの間に配置されて前記放射素子モジュールを接地(GND)すると共に、前記RFフィルタの前方から後方に外気を流入させたり、前記RFフィルタの後方から前方に外気を流出させる少なくとも1つのリフレクタグリルフィンと、
前記RFフィルタの前面に結合され、前記放射素子モジュールを外部から保護するレドームカバーと、をさらに含み、
前記少なくとも1つのリフレクタグリルフィンは、前記RFフィルタに一体に成形される、アンテナ用RFモジュール。
【請求項6】
メインボードの前面に配列されたRFフィルタと、
前記RFフィルタの前面に配置される放射素子モジュールと、
前記メインボードと前記RFフィルタとの間に配置され、少なくとも1つのアナログ増幅素子が内蔵された増幅部モジュールと、を含み、
前記増幅部モジュールは、
幅方向の一側または他側が開口した基板載置空間を有する増幅部ボディと、
前記増幅部ボディの内部に載置されかつ、縁前端部は前記RFフィルタと信号連結され、縁後端部は前記メインボードと信号連結される増幅部基板と、
前記増幅部基板を覆うように設けられた増幅部カバーと、
前記増幅部ボディと前記増幅部基板との間または前記増幅部カバーと前記増幅部基板との間に位置して、前記増幅部基板に実装されたアナログ増幅素子から生成された熱の伝達を媒介するベーパーチャンバとを含み、
前記RFフィルタは、複数のキャビティが前方に開口して形成されたフィルタボディと、前記キャビティの内部にそれぞれ配置された共振バーと、を含み、
リフレクタグリルフィンは、前記フィルタボディの前端縁に沿って上側、下側および左側および右側方向に延びかつ、それぞれ所定の離隔距離を有するように配置形成される、アンテナ用RFモジュール。
【請求項7】
前記リフレクタグリルフィンは、前記フィルタボディの前面を遮蔽するように配置されたフィルタアウタパネルと共にリフレクタとして機能する、請求項に記載のアンテナ用RFモジュール。
【請求項8】
前記リフレクタグリルフィンは、前記放射素子モジュールに含まれた放射素子の長さを考慮して設定される、請求項に記載のアンテナ用RFモジュール。
【請求項9】
前記RFフィルタおよび前記リフレクタグリルフィンは、金属材のモールディング材を用いてダイカスト金型工法によって一体に製造される、請求項に記載のアンテナ用RFモジュール。
【請求項10】
前記リフレクタグリルフィンの一部は、隣接するRFフィルタに形成されたリフレクタグリルフィンと相互オーバーラップされるように延長形成される、請求項に記載のアンテナ用RFモジュール。
【請求項11】
少なくとも1つのデジタル素子が前面または後面に実装されたメインボードと、
前記メインボードが設けられる設置空間の前方が開口して形成された函体形状の後方ハウジングと、
前記後方ハウジングの開口した前方を遮蔽しかつ、前記後方ハウジングの設置空間と外部空間とを区画するように配置された前方ハウジングと、
前記前方ハウジングの前方に配置されかつ、前記メインボードと電気的な信号ラインを介して連結された複数のアンテナ用RFモジュールと、を含み、
前記複数のアンテナ用RFモジュールそれぞれは、
前記メインボードの前面に配列されたRFフィルタと、
前記RFフィルタの前面に配置される放射素子モジュールと、
前記メインボードと前記RFフィルタとの間に配置され、少なくとも1つのアナログ増幅素子が実装された増幅部モジュールと、を含み、
前記増幅部モジュールは、
幅方向の一側または他側が開口した基板載置空間を有する増幅部ボディと、
前記増幅部ボディの内部に載置されかつ、縁前端部は前記RFフィルタと信号連結され、縁後端部は前記メインボードと信号連結される増幅部基板と、
前記増幅部基板を覆うように設けられた増幅部カバーと、
前記増幅部ボディと前記増幅部基板との間または前記増幅部カバーと前記増幅部基板との間に位置して、前記増幅部基板に実装されたアナログ増幅素子から生成された熱の伝達を媒介するベーパーチャンバと、を含み、
前記ベーパーチャンバには、前記増幅部基板に実装された前記アナログ増幅素子の一部が貫通する素子貫通部が形成されている、アンテナ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンテナ用RFモジュールおよびこれを含むアンテナ装置(RF MODULE AND ANTENNA APPARATUS INCLUDING THE SAME)に関し、より詳しくは、放射素子モジュールおよびRF素子をメインボードから完全分離しかつ、前方外気に露出するように配置すると共に、従来の放射素子が備えられた前方側への放熱設計の困難を解消できるアンテナ用RFモジュールおよびこれを含むアンテナ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信システムに用いられる中継器をはじめとする基地局アンテナは、多様な形態と構造を有し、通常、長手方向に直立する少なくとも1つの反射板上に複数の放射素子が適切に配置される構造を有する。
【0003】
最近は、多重入出力(MIMO)ベースのアンテナに対する高性能の要求を満足すると同時に、小型化、軽量化および低費用構造を達成しようとする研究が活発に行われている。特に、線形偏波または円形偏波を実現するためのパッチタイプの放射素子が適用されたアンテナ装置の場合、通常、プラスチックやセラミック素材の誘電体基板からなる放射素子にめっきをし、PCB(印刷回路基板)などに半田付けにより結合する方式が広く用いられている。
【0004】
図1は、従来技術によるアンテナ装置の一例を示す分解斜視図である。従来技術によるアンテナ装置1は、図1に示されるように、複数の放射素子35が所望の方向に出力されてビームフォーミングが容易となるように、ビーム出力方向であるアンテナハウジング本体10の前面側に配列され、外部環境からの保護のために、レドーム(radome)50がアンテナハウジング本体10の前端部に複数の放射素子35を挟んで装着される。
【0005】
より詳しくは、従来技術によるアンテナ装置1は、前面が開口した薄い直方体の函体形状に備えられ、後面には複数の放熱フィン11が一体に形成されたアンテナハウジング本体10と、アンテナハウジング本体10の内部のうち後面に積層配置されたメインボード20と、アンテナハウジング本体10の内部のうち前面に積層配置されたアンテナボード30とを含む。アンテナボード30の前面には、パッチタイプの放射素子またはダイポールタイプの放射素子35が実装され、アンテナハウジング本体10の前面には、内部の各部品を外部から保護しながら放射素子35からの放射が円滑に行われるようにするレドーム50が設けられる。
【0006】
しかし、従来技術によるアンテナ装置の一例(1)は、アンテナハウジング本体10の前方部が単一のレドーム50によってすべて遮蔽されるように備えられることから、レドーム50がアンテナ装置の放熱を阻害する要素になる。ここで、レドーム50を除去し、放射素子35を外部に露出させる場合、必然的にアンテナボード30まで外部に露出することにより、外部環境からの保護が非常に不十分になるしかない。
【0007】
これと共に、アンテナボード30も、熱伝導度が低い一般のPCB材質であるFR-4材質からなり、実質的に発熱の多い空間である、メインボードが設けられた設置空間(不図示)の前方をレドーム50と同じくすべて遮蔽されるようにする点で、前方への放熱設計の転換が難しい問題点がある。この理由により、メインボードの前面および後面のうち、放熱方向の後面にはデジタル素子のみならずアナログ増幅素子のすべてが集中実装されなければならず、これによって放熱部位が偏ってアンテナ装置1の全体的な放熱性能が低下する問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記の技術的課題を解決するためになされたものであって、アンテナRFモジュールが外気に露出するように前方に配置することにより、システムの前後方への分散放熱を可能にして放熱性能を大きく向上させることができるアンテナ用RFモジュールおよびこれを含むアンテナ装置を提供することを目的とする。
【0009】
これと共に、本発明は、放射素子のグラウンド機能を行うと共に、後方の電装素子との信号干渉を遮断するリフレクタ機能を同時に行う複数のリフレクタグリルフィンを含むアンテナ用RFモジュールおよびこれを含むアンテナ装置を提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明は、単位RFフィルタと単位放射素子モジュールおよび単位レドームカバーをモジュール化製造してメインボードの設置空間と前方外気空間とを区画させる前方ハウジングに手軽にモジュール組立てられる複数のRFモジュールを含むアンテナ用RFモジュールおよびこれを含むアンテナ装置を提供することをさらに他の目的とする。
【0011】
また、本発明は、従来のメインボードに実装されていた増幅部素子およびサージ基板をメインボードが設けられる設置空間と完全分離されるか、メインボードとは離隔するように備えてメインボードの前後構成品の簡素化設計が可能なアンテナ用RFモジュールおよびこれを含むアンテナ装置を提供することをさらに他の目的とする。
【0012】
さらに、本発明は、外気空間に位置した増幅部モジュールの円滑な放熱のためにベーパーチャンバが備えられたアンテナ用RFモジュールおよびこれを含むアンテナ装置を提供することをさらに他の目的とする。
【0013】
本発明の技術的課題は以上に言及した課題に制限されず、言及されていないさらに他の技術的課題は以下の記載から当業者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明によるアンテナ用RFモジュールの一実施例は、メインボードの前面に配列されたRFフィルタと、前記RFフィルタの前面に配置される放射素子モジュールと、前記メインボードと前記RFフィルタとの間に配置され、少なくとも1つのアナログ増幅素子が内蔵された増幅部モジュールとを含み、前記増幅部モジュールは、幅方向の一側または他側が開口した基板載置空間を有する増幅部ボディと、前記増幅部ボディの内部に載置されかつ、縁前端部は前記RFフィルタに信号連結され、縁後端部は前記メインボードと信号連結される増幅部基板と、前記増幅部基板を覆うように設けられた増幅部カバーと、前記増幅部ボディと前記増幅部基板との間または前記増幅部カバーと前記増幅部基板との間に位置して、前記増幅部基板に実装されたアナログ増幅素子から生成された熱の伝達を媒介するベーパーチャンバとを含む。
【0015】
ここで、前記ベーパーチャンバには、前記増幅部基板に実装された前記アナログ増幅素子の一部が貫通する素子貫通部が形成される。
【0016】
また、前記ベーパーチャンバの一面または他面のいずれか1つには、前記増幅部ボディの平らな内側面または前記増幅部カバーの平らな内側面に表面熱接触するように平らに形成され、前記ベーパーチャンバの一面または他面のうち他の1つには、前記増幅部基板の対向する面に実装されて突出した前記アナログ増幅素子が型合わせされて表面熱接触する面積が増加するように素子型合わせ溝が形成される。
【0017】
また、前記増幅部基板の両面のうち前記ベーパーチャンバに対向する面には、アナログ増幅素子として2T2Rを実現するPA素子およびLNA素子が実装配置され、前記ベーパーチャンバの素子貫通部には、相対的に発熱量の高い前記PA素子が貫通配置され、前記ベーパーチャンバの素子型合わせ溝には、相対的に発熱量の低い前記LNA素子が型合わせされる。
【0018】
また、前記増幅部基板の両面のうち一面には、アナログ増幅素子として1T1Rを実現するPA素子およびLNA素子が実装配置され、前記増幅部基板の両面のうち他面には、アナログ増幅素子として1T1Rを実現するPA素子およびLNA素子が実装配置され、前記ベーパーチャンバは、前記増幅部ボディの内側面と前記増幅部基板の一面との間および前記増幅部カバーの内側面と前記増幅部基板の他面との間にそれぞれ配置される。
【0019】
また、前記RFフィルタおよび前記放射素子モジュールの間に配置されて前記放射素子モジュールを接地(GND)すると共に、前記RFフィルタの前方から後方に外気を流入させたり、前記RFフィルタの後方から前方に外気を流出させる少なくとも1つのリフレクタグリルフィンと、前記RFフィルタの前面に結合され、前記放射素子モジュールを外部から保護するレドームカバーとをさらに含み、前記少なくとも1つのリフレクタグリルフィンは、前記RFフィルタに一体に成形される。
【0020】
また、前記RFフィルタは、複数のキャビティが前方に開口して形成されたフィルタボディと、前記キャビティの内部にそれぞれ配置された共振バーとを含み、前記リフレクタグリルフィンは、前記フィルタボディの前端縁に沿って上側、下側および左側および右側方向に延びかつ、それぞれ所定の離隔距離を有するように配置形成される。
【0021】
また、前記リフレクタグリルフィンは、前記フィルタボディの前面を遮蔽するように配置されたフィルタアウタパネルと共にリフレクタ機能を行うことができる。
また、前記リフレクタグリルフィンは、前記放射素子モジュールに含まれた放射素子の長さを考慮して設定される。
【0022】
また、前記RFフィルタおよび前記リフレクタグリルフィンは、金属材のモールディング材を用いてダイカスト金型工法によって一体に製造される。
【0023】
また、前記リフレクタグリルフィンの一部は、隣接するRFフィルタに形成されたリフレクタグリルフィンと相互オーバーラップされるように延長形成される。
【0024】
本発明の一実施例によるアンテナ用RFモジュールを含むアンテナ装置は、少なくとも1つのデジタル素子が前面または後面に実装されたメインボードと、前記メインボードが設けられる設置空間の前方が開口して形成された函体形状の後方ハウジングと、前記後方ハウジングの開口した前方を遮蔽しかつ、前記後方ハウジングの設置空間と外部空間とを区画するように配置された前方ハウジングと、前記前方ハウジングの前方に配置されかつ、前記メインボードと電気的な信号ラインを介して連結された複数のアンテナ用RFモジュールとを含み、前記複数のアンテナ用RFモジュールそれぞれは、前記メインボードの前面に配列されたRFフィルタと、前記RFフィルタの前面に配置される放射素子モジュールと、前記メインボードと前記RFフィルタとの間に配置され、少なくとも1つのアナログ増幅素子が実装された増幅部モジュールとを含み、前記増幅部モジュールは、幅方向の一側または他側が開口した基板載置空間を有する増幅部ボディと、前記増幅部ボディの内部に載置されかつ、縁前端部は前記RFフィルタと信号連結され、縁後端部は前記メインボードと信号連結される増幅部基板と、前記増幅部基板を覆うように設けられた増幅部カバーと、前記増幅部ボディと前記増幅部基板との間または前記増幅部カバーと前記増幅部基板との間に位置して、前記増幅部基板に実装されたアナログ増幅素子から生成された熱の伝達を媒介するベーパーチャンバとを含む。
【発明の効果】
【0025】
本発明によるアンテナ用RFモジュールおよびこれを含むアンテナ装置の一実施例によれば、次のような多様な効果を達成することができる。
【0026】
第一、アンテナ装置の発熱素子から発生する熱を空間的に分離することにより、アンテナ装置の前後方への分散放熱が可能で放熱性能が大きく向上する効果を有する。
【0027】
第二、アンテナ前方への放熱を妨げる既存の単一レドームをRFモジュールごとに結合される単位レドームに変更設計することにより、放熱障害要素を除去し、放射素子モジュールをより効果的に保護できる効果を有する。
【0028】
第三、従来のメインボード側に集中実装されていたRF関連増幅素子をRFフィルタと共にRFモジュールとして変更構成し、外気空間は前方外部に配置することにより、アンテナ装置の全体的な放熱性能を大きく向上させる効果を有する。
【0029】
第四、RF関連増幅素子およびRFICボードをメインボードから分離することにより、マルチレイヤボード(Multi Layer Board)であるメインボードの層数が大きく減少してメインボードの製造費用を節減する効果を有する。
【0030】
第五、周波数依存性(Frequency Dependence)を有するRF関連部品をRFモジュールとして構成し、これを放熱機能がさらに加えられた前方ハウジングを介して信号連結されるように着脱結合されることにより、アンテナ装置を構成する個別RF関連部品の不良や破損が発生した場合、当該RFモジュールのみを取替可能なため、アンテナ装置に対する維持・補修が容易な効果を有する。
【0031】
第六、アンテナ装置の分散放熱が可能なため、後方ハウジングに一体に形成されたヒートシンク(放熱フィン)の長さおよび体積を縮小できるので、全体的に製品のスリム設計が容易な効果を有する。
【0032】
第七、RFモジュールの構成のうち、RFフィルタと増幅部モジュールとを前後方向に完全分離することにより、相互熱的影響を最小化できる効果を有する。
【0033】
第八、外気空間に露出するように備えられた増幅部モジュールの内部にベーパーチャンバをさらに備えることにより、アナログ増幅素子から生成された熱の外部放熱がさらに向上できる効果を有する。
【0034】
本発明の効果は以上に言及した効果に制限されず、言及されていないさらに他の効果は特許請求の範囲の記載から当業者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】従来技術によるアンテナ装置の一例を示す分解斜視図である。
図2】本発明の一実施例によるアンテナ装置を示す斜視図である。
図3図2の分解斜視図である。
図4】前方ハウジングに対するRFモジュール組立体の着脱の様子を説明するための分解斜視図である。
図5】前方ハウジングと後方ハウジングとが分離された状態を示す分解斜視図である。
図6】後方ハウジングに対する前方ハウジングの組立の様子を示す分解斜視図である。
図7図2の構成のうち、通気パネルが除去された状態を示す斜視図である。
図8A】後方ハウジングに対する各種ボードの組立関係を示す分解斜視図である。
図8B】後方ハウジングに対する各種ボードの組立関係を示す分解斜視図である。
図9図2の構成のうち、サージ基板部の結合の様子を示す分解斜視図である。
図10図2の構成のうち、RFIC基板部の結合位置を示す分解斜視図である。
図11図10のRFIC基板部が前方ハウジングの背面に結合された状態を示す分解斜視図である。
図12図2の構成のうち、RFモジュールの前方ハウジングに対する設置の様子を示す分解斜視図である。
図13】RFモジュールが着脱する前方ハウジングの前面およびRFモジュールの背面部位を示した拡大斜視図である。
図14】RFモジュールのメインボードに対する結合の様子を示す切開斜視図である。
図15図2の構成のうち、単位RFモジュールを示す斜視図である。
図16図15の分解斜視図である。
図17A】RFモジュールの構成のうち、増幅部モジュールおよび放射素子モジュールの設置の様子を示す分解斜視図である。
図17B】RFモジュールの構成のうち、増幅部モジュールおよび放射素子モジュールの設置の様子を示す分解斜視図である。
図17C】RFモジュールの構成のうち、増幅部モジュールおよび放射素子モジュールの設置の様子を示す分解斜視図である。
図17D】RFモジュールの構成のうち、増幅部モジュールおよび放射素子モジュールの設置の様子を示す分解斜視図である。
図18】RFモジュールの構成のうち、レドームの設置の様子を示す分解斜視図である。
図19A】RFモジュールの構成のうち、放射素子モジュールの設置の様子を示す分解斜視図である。
図19B】RFモジュールの構成のうち、放射素子モジュールの設置の様子を示す分解斜視図である。
図20】RFモジュールの構成のうち、増幅部モジュールの他の実施例を示す斜視図である。
図21図20の構成のうち、放射素子モジュールとRFフィルタおよび増幅部モジュールの設置の様子を示す分解斜視図である。
図22A図20の構成のうち、増幅部モジュールの設置の様子を示す分解斜視図である。
図22B図20の構成のうち、増幅部モジュールの設置の様子を示す分解斜視図である。
図23】RFモジュールの構成のうち、増幅部モジュールのさらに他の実施例を示す斜視図である。
図24図23の分解斜視図である。
図25図23のC-C線に沿った断面図および切開斜視図である。
図26A】放射素子モジュールの分解斜視図である。
図26B】放射素子モジュールの分解斜視図である。
図27】放射素子モジュールの構成のうち、放射用ディレクタのレドームに対する設置の様子を示す分解斜視図である。
図28図2のRFモジュールの構成のうち、リフレクタグリルフィンの形状および配置の様子を示す斜視図および一部拡大図である。
図29】リフレクタグリルフィンの配置関係を示す一部拡大斜視図である。
図30A図15のA-A線に沿った断面図および部分拡大図である。
図30B図15のB-B線に沿った断面図および部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、本発明の一実施例によるアンテナ用RFモジュールおよびこれを含むアンテナ装置を、添付した図面を参照して詳細に説明する。
【0037】
各図面の構成要素に参照符号を付すにあたり、同一の構成要素については、たとえ他の図面上に表示されてもできるだけ同一の符号を有するようにしていることに留意しなければならない。また、本発明の実施例を説明するにあたり、かかる公知の構成または機能に関する具体的な説明が本発明の実施例に対する理解を妨げると判断された場合、その詳細な説明は省略する。
【0038】
本発明の実施例の構成要素を説明するにあたり、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使うことができる。このような用語はその構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、その用語によって当該構成要素の本質や順番または順序などが限定されない。また、他に定義されない限り、技術的または科学的な用語を含む、ここで使われるすべての用語は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。一般的に使われる辞書に定義されているような用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有すると解釈されなければならず、本出願において明らかに定義しない限り、理想的または過度に形式的な意味で解釈されない。
【0039】
本発明は、従来のアンテナ装置の単一のレドームをRFモジュールごとに結合される単位レドームで備えられ、アンテナハウジング内部のメインボードに実装されていたRF関連部品をRFフィルタと共にRFモジュールとして構成するか、メインボードから分離して構成することにより、アンテナ装置の様々な発熱素子から発生する熱を空間的に分離・分散することを技術的思想とし、以下、アンテナ用RFモジュール200、RFモジュール組立体およびこれを含むアンテナ装置を、図面に示された一実施例を基準として説明する。
【0040】
図2は、本発明の一実施例によるアンテナ装置を示す斜視図であり、図3は、図2の分解斜視図であり、図4は、前方ハウジングに対するRFモジュール組立体の着脱の様子を説明するための分解斜視図であり、図5は、前方ハウジングと後方ハウジングとが分離された状態を示す分解斜視図であり、図6は、後方ハウジングに対する前方ハウジングの組立の様子を示す分解斜視図であり、図7は、図2の構成のうち、通気パネルが除去された状態を示す斜視図であり、図8Aおよび図8Bは、後方ハウジングに対する各種ボードの組立関係を示す分解斜視図であり、図9は、図2の構成のうち、サージ基板部の結合の様子を示す分解斜視図であり、図10は、図2の構成のうち、RFIC基板部の結合位置を示す分解斜視図であり、図11は、図10のRFIC基板部が前方ハウジングの背面に結合された状態を示す分解斜視図である。
【0041】
本発明の一実施例によるアンテナ装置100は、図2図7に示すように、アンテナ装置100の後方外観を形成する後方ハウジング110と、アンテナ装置の前方外観の一部を形成する前方ハウジング140とを含む。
【0042】
また、アンテナ装置100は、後方ハウジング110の設置空間115に密着設置されたメインボード170と、メインボード170の上側に配置されたPSUボード部180と、メインボード170より後方にさらに離隔して配置されたサージ基板部190と、前方ハウジング140の背面に密着配置されたRFIC基板部150と、前方ハウジング140の前面に積層配置されるアンテナ用RFモジュール(Radio Frequency Module)200(以下、「RFモジュール」と略称する)とを含む。
【0043】
後方ハウジング110と前方ハウジング140は、RFモジュール200と結合して全体アンテナ装置100の外観を形成すると共に、図示しないものの、アンテナ装置100の設置のために設けられた支柱ポールに対する結合を媒介する役割を果たすことができる。ただし、アンテナ装置100の設置空間の制約を受けない限り、必ずしも後方ハウジング110および前方ハウジング140の結合体が支柱ポールに結合されるべきではなく、建物の内壁または外壁のような垂直構造物に直接壁掛けタイプで設置および固定されることも可能である。特に、本発明の一実施例によるアンテナ装置100の場合、前後の厚さを最小となるようにスリム設計して、壁掛けタイプの設置をより容易にすることに大きな意味を持っている。これについては、後により詳しく説明する。
【0044】
後方ハウジング110および前方ハウジング140は、全体的に熱伝導による放熱を有利にするように熱伝導性に優れた金属材質で備えられかつ、ほぼ前後方向の厚さが薄い直方体の函体形状に形成され、特に、後方ハウジング110の前面が開口して形成されて所定の設置空間115を備えることにより、デジタル素子(例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)素子173が実装されたメインボード170と、PSU(Power Supply Unit)素子が実装されたPSUボード部180と、サージ部品素子が実装されたサージ基板部190との設置を媒介する役割を果たす。
【0045】
一方、図示しないものの、後方ハウジング110の内側面は、メインボード170の後面に実装されたデジタル素子(FPGA素子173など)および/またはPSUボード部180の後面に実装されたPSU素子183など、そしてサージ基板部190の後面に実装されたサージ部品素子による外形突出形状に型合わせされる形状に形成される。これは、メインボード170、PSUボード部180およびサージ基板部190の背面との熱接触面積を最大に増大させて放熱性能を極大化するためである。
【0046】
後方ハウジング110の左右両側には、現場で作業者が本発明の一実施例によるアンテナ装置100を運送したり、支柱ポール(不図示)または建物の内壁または外壁に対して手動装着が容易となるように把持できる取っ手部130がさらに設けられる。
【0047】
これと共に、後方ハウジング110の下端部外側には、不図示の基地局装置とのケーブル連結および内部部品の調整のための各種外側装着部材400が貫通組立可能である。外側装着部材400は、少なくとも1つ以上の光ケーブル連結端子(ソケット)形態で備えられ、それぞれの連結端子には同軸ケーブル(不図示)の連結端子が相互連結される。
【0048】
図2を参照すれば、後方ハウジング110の背面には、複数の後方放熱フィン111が所定のパターン形状を有するように一体に形成される。ここで、後方ハウジング110の設置空間115に設けられたメインボード170、PSUボード部180およびサージ基板部190の各発熱素子から生成された熱は、複数の後方放熱フィン111を通して後方に直接放熱される。
【0049】
複数の後方放熱フィン111は、図4の(b)に示すように、左右幅の中間部分を基準として左側端および右側端へいくほど上向き傾斜して配置され、後方ハウジング110の後方に放熱される熱がそれぞれ後方ハウジング110の左側および右側方向に分散した上昇気流を形成して、より迅速に熱が分散するように設計できる。しかし、後方放熱フィン111の形状は必ずしもこれに限定されない。仮に、図示しないものの、後方ハウジング110の背面側に外気の流動を円滑にするために送風ファンモジュール(不図示)がさらに備えられた場合には、送風ファンモジュールによって放熱された熱がより迅速に排出されるように、後方放熱フィン111は、中間に配置された送風ファンモジュールにおいてそれぞれ左側端および右側端に平行に形成されるものが採用可能である。
【0050】
また、図示しないものの、複数の後方放熱フィン111の一部には、アンテナ装置1を支柱ポール(不図示)に結合するためのクランピング装置(不図示)が結合されるマウンティング部(不図示)が一体に形成される。ここで、クランピング装置は、その先端部に設けられた本発明の一実施例によるアンテナ装置100を左右方向にローテーティング回動させたり、上下方向にチルティング回動させて、アンテナ装置100の方向性を調整するための構成であってもよい。
【0051】
しかし、マウンティング部に必ずしもアンテナ装置100をチルティングおよびローテーティング回動させるためのクランピング装置が結合されるべきではない。例えば、アンテナ装置100を建物の内壁または外壁に壁掛けタイプで設ける場合、マウンティング部には、壁掛けタイプで結合しやすい掛け金プレート形状のクランプパネルが結合されることも可能である。
【0052】
一方、アンテナ装置1の一実施例は、図1図7に示すように、後方ハウジング110の設置空間115のうちメインボード170の後方に離隔して配置されかつ、後方ハウジング110の前面に密着配置されるサージ基板部190と、後方ハウジング110の設置空間115のうちメインボード170の前面とマッチングされる前面を有するように配置されかつ、メインボード170の上側に配置されたPSUボード部180とをさらに含むことができる。
【0053】
ここで、サージ基板部190は、前端はメインボード170の背面に支持され、後端はサージ基板部190の前面に支持される複数の離隔サポータ197によってメインボード170から所定距離後方に離隔して配置される。
【0054】
図8Aおよび図8Bを参照すれば、サージ基板部190とPSUボード部180およびメインボード170とPSUボード部180とは、それぞれ少なくとも1つのバスバー195、185を介在させて電気的に相互連結可能である。より詳しくは、サージ基板部190は、メインボード170を挟んで後方ハウジング110の設置空間115のうち相対的に下部側に配置され、逆に、PSUボード部180は、メインボード170を挟んで後方ハウジング110の設置空間115のうち相対的に上部側に配置されることから、ロングタイプのバスバー195を介在させて相互電気的に連結可能である。ロングタイプのバスバー195は、それぞれその端部および中間部分が複数のバスバー締結スクリュー195’によって安定的に締結固定される。
【0055】
また、PSUボード部180は、メインボード170の上端に直接当接している形態で配置されることから、ショートタイプのバスバー185を介在させて相互電気的に連結可能である。ショートタイプのバスバー185は、それぞれその端部が複数のバスバー締結スクリュー185’によって安定的に締結固定される。
【0056】
一方、アンテナ装置1の一実施例は、図9および図10に示すように、後方ハウジング110の設置空間115のうちメインボード170の前方に離隔して配置されかつ、前方ハウジング140の背面に密着配置されるRFIC基板部150をさらに含むことができる。RFIC基板部150には、メインボード170に実装されたFPGA素子173に対応するRFIC素子(図面符号不表記)が実装配置される。RFIC基板部150は、既存のメインボード170の前面または後面に上述したFPGA素子173と共に実装されていたRFIC素子をメインボード170から分離しかつ、実質的に前方放熱の核心構成である前方ハウジング140の背面に表面熱接触するように配置される。
【0057】
ここで、RFIC基板部150は、図10に示すように、前端は前方ハウジング140の背面に支持され、後端はメインボード170の前面に支持される複数の離隔サポータ157によってメインボード170から所定距離前方に離隔して配置される。このように、RFIC基板部150をメインボード170から前方に離隔配置することにより、RFIC基板部150およびメインボード170相互間の熱的分離をなすことができる。
【0058】
RFIC基板部150の後方には、図11に示すように、メインボード170との物理的な熱的分離のために備えられた熱分離板160を貫通してメインボード170と電気的に連結される。より詳しくは、RFIC基板部150の前面には、図10に示すように、後述するRFモジュール200の構成のうち、増幅部基板235の雄ソケット部235aとソケットピン結合されるための複数の中間雌ソケット部155が形成され、図11に示すように、RFIC基板部150の背面には、メインボード170の前面に形成された最終雌ソケット部171とソケットピン結合されるための中間雄ソケット部161が形成される。ここで、中間雄ソケット部161は、RFIC基板部150の背面に形成されかつ、メインボード170の最終雌ソケット部171とのソケットピン結合が可能となるように熱分離板160を貫通して熱分離板160の背面側に露出できる。
【0059】
RFIC基板部150に形成された中間雌ソケット部155は、前方ハウジング140に形成されたソケット貫通部143(後述する図12参照)を貫通して前方側に露出できる。このように、前方に露出した中間雌ソケット部155に増幅部基板235の雄ソケット部235aがソケットピン結合される。
【0060】
熱分離板160は、RFIC基板部150から発生した熱が相対的に後方空間である後方ハウジング110の設置空間115側に移動するのを防止し、直ちに前方ハウジング140を通した前方への放熱を誘導するように断熱材質で備えられることが好ましい。
【0061】
前方ハウジング140は、図10および図11に示すように、後方ハウジング110の設置空間115に設けられて載置されたメインボード170、PSUボード部
180、サージ基板部190および前方のRFモジュール200の間を区画する役割を果たす。また、前方ハウジング140は、後方ハウジング110側の設置空間115とそれ以外の空間とが区別されるように区画具備されることにより、後方ハウジング110側の設置空間115に生成された熱がRFモジュール200側に影響を及ぼさないように熱的遮断および分離機能を行うことができる。ここで、「熱的遮断」という意味は、前方ハウジング140の前面前方で定義される前方外気(または前方空間)上に位置したRFモジュール200から発生した熱が前方ハウジング140の背面空間(すなわち、後方ハウジング110の設置空間115側への熱侵入を遮断すると理解することが好ましく、「熱的分離」という意味は、そもそも後方ハウジング110の設置空間115に積層されたメインボード170の前面と背面に集中分散実装された複数の発熱素子の一部を分離して、後方放熱のみならず前方放熱が可能となるように熱的構成を分離配置したと理解することが好ましい。
【0062】
前方ハウジング140の前面には、複数の前方放熱フィン141が一体に形成される。このような前方ハウジング140および複数の前方放熱フィン141は、熱伝導性に優れた金属材質からなることから、前方ハウジング140を介在させて後方ハウジング110の設置空間115の熱またはRFIC素子153から発生した熱が前方へ容易に熱伝導方式で放熱できる。
【0063】
これと共に、本発明によるアンテナ装置100の一実施例は、図5に示すように、少なくとも1つの通気パネル120、120a~120dをさらに含むことができる。複数のRFモジュール200の前端部は、前方ハウジング140の縁から前方にさらに離隔して位置するが、少なくとも1つの通気パネル120、120a~120dが前方ハウジング140の縁部位に結合されかつ、最外郭に配置された複数のRFモジュール200の側部を取り囲む形態で結合される。
【0064】
本発明によるアンテナ装置100の一実施例では、図6に示すように、第1通気パネル120aおよび第2通気パネル120bそれぞれが、前方ハウジング140の前面に結合された複数のRFモジュール200のうち上端部および下端部に位置したRFモジュール200の上側部および下側部を遮蔽するように結合されると共に、第3通気パネル120cおよび第4通気パネル120dそれぞれが、前方ハウジング140の前面に結合された複数のRFモジュール200のうち左側部および右側部に位置したRFモジュール200の左側部および右側部を遮蔽するように結合される。
【0065】
ここで、少なくとも1つの通気パネル120、120a~120dには、所定の大きさの通気孔が全体的に形成されて、通気孔を通して外部空間の外気が前方ハウジング140の前方側に流入したり、前方ハウジング140の前方に放熱された熱気が外部空間側に円滑に流出可能なため、通気性を増大させることができる。外気の通気性が増大すれば、前方ハウジング140の前方側への放熱性能が大きく向上できる。
【0066】
また、後述のように、RFモジュール200は、前方ハウジング140の前面前方で定義される前方外気に露出していることから、少なくとも1つの通気パネル120が前方外気に露出したRFモジュール200の少なくとも側部を遮蔽するように配置されることにより、外部異物はもちろん、接近権限のない未承認使用者の外部接近を遮断する役割を果たすことができる。
【0067】
ここで、図5に示すように、複数の締結ねじ125が順次に少なくとも1つの通気パネル120の後端部に形成された複数の通気パネル締結溝120’および前方ハウジング140の縁端部に沿って離隔して形成された通気パネル締結ホール140’に締結される動作により、少なくとも1つの通気パネル120が前方ハウジング140の縁部位に結合される。
【0068】
これと共に、少なくとも1つの通気パネル120は、図7に示すように、後述するRFモジュール200の構成のうち、RFフィルタ220に一体に形成されたリフレクタグリルフィン224と前方ハウジング140とが離隔するように備えられたことから、リフレクタグリルフィン224の一部機能である接地(GND)の役割が円滑に行われるように、前端部がリフレクタグリルフィン224と通電するように接触結合される。
【0069】
図12は、図2の構成のうち、RFモジュールの前方ハウジングに対する設置の様子を示す分解斜視図であり、図13は、RFモジュールが着脱する前方ハウジングの前面およびRFモジュールの背面部位を示す拡大斜視図であり、図14は、RFモジュールのメインボードに対する結合の様子を示す切開斜視図であり、図15は、図2の構成のうち、単位RFモジュールを示す斜視図であり、図16は、図15の分解斜視図であり、図17A図17Dは、RFモジュールの構成のうち、増幅部モジュールおよび放射素子モジュールの設置の様子を示す分解斜視図であり、図18は、RFモジュールの構成のうち、レドームの設置の様子を示す分解斜視図であり、図19Aおよび図19Bは、RFモジュールの構成のうち、放射素子モジュールの設置の様子を示す分解斜視図であり、図20は、RFモジュールの構成のうち、増幅部モジュールの他の実施例を示す斜視図であり、図21は、図20の構成のうち、放射素子モジュールとRFフィルタおよび増幅部モジュールの設置の様子を示す分解斜視図であり、図22Aおよび図22Bは、図20の構成のうち、増幅部モジュールの設置の様子を示す分解斜視図である。
【0070】
図12図22Bを参照すれば、本発明によるアンテナ用RFモジュール200の一実施例は、メインボード170の前面に配列されたRFフィルタ220と、RFフィルタ220の前面に配置される放射素子モジュール210と、RFフィルタ220および放射素子モジュール210の間に配置されて放射素子モジュール210を接地(GND)すると共に、RFフィルタ220の前方から後方に外気を流入させたり、RFフィルタの後方から前方に外気を流出させる少なくとも1つのリフレクタグリルフィン224とを含む。
【0071】
RFモジュール200は、アナログRF部品の集合体であって、仮に、増幅部モジュール230は、RF信号を増幅させるアナログ増幅素子が実装された増幅部基板235を含むRF部品であり、RFフィルタ220は、入力されたRF信号を所望の周波数帯域に周波数フィルタリングするためのRF部品であり、放射素子モジュール210は、RF信号を受信および送信する役割を果たすRF部品である。そのため、本発明によるアンテナ用RFモジュール200は、さらに他の実施例として次のように定義できる。
【0072】
本発明によるアンテナ用RFモジュール200は、アナログRF部品を含むアンテナ用RFモジュール200であって、アナログRF部品は、RFフィルタ220と、RFフィルタ220の前方に配置される放射素子モジュール210と、RFフィルタ220の後方に配置される増幅部モジュール230上のアナログ増幅素子(図示せず)とを含む実施例で実現できる。
【0073】
ここで、増幅部モジュール230は、後述する増幅部基板235を介在させて、後方ハウジング110内部のメインボード170と電気的に連結される。これと共に、このような電気的な連結のために、増幅部基板235とメインボード170との間にRFIC基板部150が介在できることはすでに説明した。
【0074】
一方、上述した多様な実施例で実現されるRFモジュール200が複数個で備えられることにより、後述するアンテナ用RFモジュール組立体300を構成することができる。そのため、RF部品を製造する製造者の立場では、予め複数のRFモジュール200を前方ハウジング140に仮組立てた状態で、または仮組立可能なモジュール単位でRFモジュール200ごとまたはRFモジュール組立体300ごとにRF部品を製造して流通および販売可能になることにより、新しい市場環境を構築できるという利点を有する。
【0075】
これと共に、少なくとも1つのリフレクタグリルフィン224は、RFフィルタ220に一体に成形される。すなわち、RFフィルタ220は、金属成分のモールディング材を用いてダイカスト金型工法によって製造できる。ここで、リフレクタグリルフィン224も、その機能上、金属材質で備えられる点で、RFフィルタ220とリフレクタグリルフィン224は、同一の金属成分のモールディング材を用いてRFフィルタ220の製造方法と同一のダイカスト金型工法によって一体に製造できる。ただし、RFフィルタ220とリフレクタグリルフィン224の材質は、必ずしも金属材質に限定されるべきではなく、誘電体材質で備えられて成形されかつ、外部面に導電性の材質で被膜形成することも可能であろう。
【0076】
ここで、本発明によるアンテナ用RFモジュール200の一実施例は、メインボード170とRFフィルタ220との間に配置され、少なくとも1つのアナログ増幅素子(図面符号不表記)が実装された増幅部モジュール230をさらに含むことができる。
【0077】
このように、RFフィルタ220を中心として前方には放射素子モジュール210が結合され、後方には増幅部モジュール230が結合されたRFモジュール200は、図12図14に示すように、各単位モジュールごとに前方ハウジング140を介在させてメインボード170にソケットピン結合される。
【0078】
このために、前方ハウジング140には、図12図14に示すように、ソケット貫通部143が前後方向に貫通して形成され、ソケット貫通部143の周辺には面着部147が形成される。面着部147には、後述する異物流入防止リング144が挿入および介在するリング取付溝149が形成される。これと共に、ソケット貫通部143の内部には、RFモジュール200の設置のためのモジュール組立スクリュー146が上下に離隔して備えられる。モジュール組立スクリュー146は、前方ハウジング140の背面部から前方に貫通組立てられてRFモジュール200の背面側と締結される。
【0079】
一方、RFモジュール200の背面部には、図13の(b)に示すように、後述する増幅部基板235の雄ソケット部235aが貫通して後方に露出し、前方ハウジング140の面着部147に接合されるように接合フランジ238が形成される。接合フランジ238には、モジュール組立スクリュー146が締結固定されるスクリューボス239が形成される。ここで、RFモジュール200は、前方ハウジング140の前方に相当する前方外気に露出するように備えられることから、雨天または埃などを含む異物の流入を防止する必要がある。本発明の一実施例によるRFモジュール200は、図14に示すように、RFモジュール200の接合フランジ238が前方ハウジング140の面着部147に相互密着させる動作により、モジュール組立スクリュー146を用いて締結力を増加させると、リング取付溝149に介在した異物流入防止リング144がRFモジュール200の接合フランジ238と前方ハウジング140の面着部との間をシーリングさせることができる。
【0080】
一方、増幅部モジュール230は、メインボード170からの信号およびRFフィルタ220からの信号をそれぞれ受信して、所定値だけ増幅させて出力する役割を果たす。ここで、増幅部モジュール230は、幅方向の一側または他側が開口した基板載置空間233を有する増幅部ボディ231と、増幅部ボディ231の内部に載置されかつ、縁前端部はRFフィルタ220と信号連結され、縁後端部はメインボード170(実施例によりRFIC基板部150がメインボード170から分離されて備えられた場合には、RFIC基板部150がこれに相当する)と信号連結される増幅部基板235と、増幅部基板235を覆うように設けられた増幅部カバー236とを含むことができる。このような増幅部モジュール230は、図17A図17Dに示すように、後述するRFフィルタ220とはフィードスルーピン結合により簡便に電気的な連結が行われると共に、増幅部ボディ231に形成された組立パネル234のスクリュー組立溝234aを介して締結されるモジュール組立スクリュー250によって相互物理的な結合が行われる。
【0081】
増幅部基板235は、RFフィルタ220とはスルーピン端子229を介在させてフィードスルーピン結合され、メインボード170(より好ましくは、RFIC基板部150)とはソケットピン結合される。また、増幅部基板235には、メインボード(または、メインボード170と別個にRFIC基板部150が備えられた実施例では、RFIC基板部150)にソケットピン結合されるための少なくとも1つ以上の雄ソケット部235aが備えられる。
【0082】
増幅部基板235aは、増幅部ボディ231の内側面に密着結合され、増幅部ボディ231の外側面には増幅部基板235のアナログ増幅素子から発生した熱を外部空間に放熱させる複数の増幅部ヒートシンクフィン232が一体に形成される。増幅部基板235には、アナログ増幅素子としてPA素子およびLNA素子の少なくとも1つが実装される。
【0083】
主要発熱素子であるアナログ増幅素子(PA素子およびLNA素子)は、従来後方ハウジング110と前方ハウジング140との間の設置空間115に備えられたメインボード170に実装されていた部品であったが、本発明の一実施例の場合、増幅部モジュール230のようなモジュール単位で製造し、放熱が容易な空間である前方ハウジング140の前面空間で定義される前方外気側に露出するように設計変更することにより、設置空間115上の熱的過負荷を分散させることはもちろん、放熱性能を向上させることができるという利点を創出することができる。
【0084】
ここで、増幅部基板235は、図19Aおよび図19Bに示されるように、増幅部ボディ231の基板載置空間233の内側面に一面が密着するように載置設置され、アナログ増幅素子のうち電力増幅器(Power Amplifier)である2つのPA251、252が他面に実装されて2T2Rを構成することができる。
【0085】
2つのPA251、252から生成された熱は、基板載置空間233の内面に隣接して一体に形成された複数の増幅部ヒートシンクフィン232を介して外部に容易に放熱できる。しかし、必ずしも2つのPA251、252が増幅部基板235の他面に集中設置されるべきはなく、図20図22Bに示されるように、増幅部基板235の両面にそれぞれ1つずつ実装配置される。すなわち、図22Aに示されるように、1つのRFモジュール200aで2T2Rを実現するPA251、252のうちの1つ251を増幅部基板235の他面(すなわち、後述する増幅部カバー236a側に対向する面)に1T1Rを実現するように実装配置することができる。
【0086】
また、図22Bに示されるように、1つのRFモジュール200aで2T2Rを実現するPA251、252のうちの他の1つ252を増幅部基板235の一面(すなわち、基板載置空間233の内面に対向する面)に1T1Rを実現するように実装配置することができる。そのため、増幅部基板235の各面は1T1Rを実現し、1つのRFモジュール200aで2T2Rを実現するのである。これと共に、図22Aおよび図22Bに示されるように、増幅部ボディ231の基板載置空間233を覆うように設けられた増幅部カバー236aの外側面には、上述した増幅部ボディ231の外側面に一体に形成された複数の増幅部ヒートシンクフィン232に対応する複数の増幅部カバーヒートシンクフィン236bが一体に形成される。
【0087】
このような構成からなる増幅部モジュール230の他の実施例によれば、1つのRFモジュール200a内で2T2Rを実現する2つのPA251、252を増幅部基板235の両面にそれぞれ1T1Rを実現するように分散配置し、増幅部基板235の両面からそれぞれ生成された熱を増幅部ボディ231および増幅部カバー236aの両側を通して分散放熱することにより、放熱性能をより極大化できるという利点を提供する。
【0088】
図23は、RFモジュールの構成のうち、増幅部モジュールのさらに他の実施例を示す斜視図であり、図24は、図23の分解斜視図であり、図25は、図23のC-C線に沿った断面図および切開斜視図である。
【0089】
図23図25を参照すれば、増幅部モジュールのさらに他の実施例(200b)であって、熱伝達媒介体(図23図25の図面符号「260」参照)をさらに含むことができる。より詳しくは、増幅部モジュールのさらに他の実施例(200b)は、図23図25を参照すれば、増幅部基板235が配置された増幅部ボディ231または増幅部カバー236には、増幅部基板235のアナログ増幅素子から発生した熱を複数の増幅部ヒートシンクフィン232または複数の増幅部カバーヒートシンクフィン236bに熱伝達を媒介するための熱伝達媒介体としてベーパーチャンバ(vapor chamber)260がさらに配置される。
【0090】
ここで、熱伝達媒介体は、必ずしもベーパーチャンバ(vapor chamber)に限定されるものではなく、実質的に発熱するアナログ増幅素子と複数の増幅部ヒートシンクフィン232または複数の増幅部カバーヒートシンクフィン236bの間の隔離距離によってヒートパイプ(heat-pipe)を採用できることは言うまでもない。これと共に、上述したベーパーチャンバやヒートパイプが混用された構造も採用可能である。
【0091】
仮に、増幅部ボディ231の内部構造設計上、増幅部基板235に実装されたアナログ増幅素子の外面が、直接複数の増幅部ヒートシンクフィン232が形成された増幅部ボディ231の内側面または複数の増幅部カバーヒートシンクフィン236bが形成された増幅部カバー236の内側面と直接表面熱接触しない場合であって、両者間の離隔空間が相対的に少ない場合には、板状に備えられたベーパーチャンバ260を採用することが好ましく、両者間の離隔空間が相対的に大きい場合には、ヒートパイプ(図示せず)を採用することが好ましい。
【0092】
ただし、図23図25に示された増幅部モジュールのさらに他の実施例(200b)では、増幅部カバー236の外側面に複数の増幅部カバーヒートシンクフィン236bが形成されないものとして図解されているので、以下、ベーパーチャンバ260は、増幅部ボディ231の内側面と増幅部基板235との間に位置することに限定して説明する。しかし、熱伝達媒介体としてのヒートパイプの採用およびその設置位置が排除または制限されるわけではない。
【0093】
また、図23図25に示された増幅部モジュールのさらに他の実施例(200b)のベーパーチャンバ260は、増幅部ボディ231とは別個に製造されて増幅部ボディ231の内部に設けられるものとして図解されているが、必ずしもベーパーチャンバ260が増幅部ボディ231とは別途に製造されるべきではなく、後述のように、増幅部ボディ231または増幅部カバー236に一体に形成されることも可能である。
【0094】
より詳しくは、図24に示されるように、ベーパーチャンバ260を増幅部ボディ231の一側開口した空間に増幅部基板235を設ける前に密着させる。この時、ベーパーチャンバ260の一面は、増幅部ボディ231の平らな内側面に表面熱接触するように平らに形成されて密着配置されることが好ましい。
【0095】
ここで、ベーパーチャンバ260の他面には、増幅部基板235の両面のうち対向する面に実装されて突出したアナログ増幅素子が型合わせされて表面熱接触する面積が増加するように素子型合わせ溝263が形成される。これは、増幅部モジュールの一実施例(200)および他の実施例(200a)とは異なり、アナログ増幅素子が直接表面熱接触する対象面が、増幅部ボディ231ではなく、ベーパーチャンバ260になるからである。
【0096】
ただし、図24および図25に示されるように、増幅部基板235に実装された複数のアナログ増幅素子のうち発熱量が相対的に大きい発熱素子であって、ベーパーチャンバ260を媒介して熱伝達方式で放熱することが不利な増幅素子の直接的な増幅部ボディ231の内側面との表面熱接触のために、ベーパーチャンバ260には素子貫通部261がさらに形成される。素子貫通部261を貫通するように配置されたアナログ増幅素子は、直接的に増幅部ボディ231の内側面に表面熱接触する点でより高い放熱性能を保有したまま外気放熱が行われる。
【0097】
例えば、増幅部基板235の両面のうちベーパーチャンバ260に対向する面には、アナログ増幅素子として2T2Rを実現するPA素子およびLNA素子が実装配置されたものと仮定する場合、ベーパーチャンバ260の素子貫通部261には、相対的に発熱量の高いPA素子が貫通配置され、ベーパーチャンバ260の素子型合わせ溝263には、相対的に発熱量の低いLNA素子が型合わせされる。
【0098】
ここで、増幅部基板235の両面のうち一面にアナログ増幅素子として1T1Rを実現するPA素子およびLNA素子が実装配置され、増幅部基板235の両面のうち他面にアナログ増幅素子として1T1Rを実現するPA素子およびLNA素子が実装配置された場合、図示しないものの、ベーパーチャンバ260は、増幅部ボディ231の内側面と増幅部基板235の一面との間および増幅部カバー236の内側面と増幅部基板235の他面との間にそれぞれ配置される。
【0099】
一方、ベーパーチャンバ260の縁部位には、増幅部ボディ231に対する増幅部カバー236の組立ねじ237を用いたスクリュー締結時、組立ねじ237の増幅部ボディ231に対する締結のために一部が切開された複数のスクリュー締結溝265が形成される。ベーパーチャンバ260の一面を増幅部ボディ231の内側面に密着配置された状態で、増幅部基板235をベーパーチャンバ260の他面に密着させた後、複数の組立ねじ237を用いて増幅部カバー236を増幅部ボディ231に固定させる動作により、ベーパーチャンバ260を安定的に増幅部ボディ231の内部に固定させることができる。
【0100】
また、図示しないものの、増幅部ボディ231の一側開口した空間に増幅部基板235を先に設けた後、増幅部カバー236を設ける前にベーパーチャンバ260を増幅部基板235の外側面を覆うように設けかつ、増幅部基板235のアナログ増幅素子の表面がベーパーチャンバ260の内側面に表面熱接触するように設けた後、増幅部カバー236をベーパーチャンバ260の外側面と表面熱接触するように設けることも可能である。これと共に、増幅部ボディ231の内部に設けられる増幅部基板235を基準として両面部にそれぞれ上述したベーパーチャンバ260をすべて設けることも可能であることは言うまでもない。
【0101】
図25を参照すれば、増幅部基板235と増幅部ボディ231の増幅部ヒートシンクフィン232との間に上述したベーパーチャンバ260を配置して、増幅部基板235のアナログ増幅素子から発生した熱がベーパーチャンバ260を熱伝達媒介体として増幅部ヒートシンクフィン232に迅速に熱伝導可能なため、放熱性能が大きく向上するという利点を有する。一方、図示しないものの、ベーパーチャンバ260は、増幅部ボディ231または増幅部カバー236aと一体に形成される。すなわち、増幅部ボディ231または増幅部カバー236aは、内側面の一部に冷媒が充填される冷媒充填部(図面符号不表記)が形成されるように備えられ、冷媒充填部に冷媒が充填されることによってベーパーチャンバ260を実現することができる。
【0102】
図26Aおよび図26Bは、放射素子モジュールの分解斜視図であり、図27は、放射素子モジュールの構成のうち、放射用ディレクタのレドームに対する設置の様子を示す分解斜視図である。一方、RFフィルタは、図12図22Bに示されるように、複数のキャビティ222が前方に開口して形成されたフィルタボディ221と、キャビティ222の内部にそれぞれ配置された共振バー223と、フィルタボディ221の前面を遮蔽するように配置されたフィルタアウタパネル228とを含むことができる。フィルタアウタパネル228とフィルタボディ221との間にはフィルタチューニングカバー227が結合される。
【0103】
ここで、放射素子モジュール210は、アウタパネル228の前面を覆うようにフィルタボディ221の内側に載置結合される。一方、RFモジュール200は、RFフィルタ220の前端部に結合されると共に、放射素子モジュール210を外部から保護するレドームカバー240をさらに含むことができる。レドームカバー240の縁部位にはフック結合部241が複数個形成され、レドームカバー240は、フィルタボディ221の段差部位にフック結合部が結合される動作によりフック結合される。レドームカバー240の材質は、既存の単一のレドームパネルの材質と同一の材質で形成されかつ、単位RFモジュール200ごとにそれぞれ1つずつ分けられて結合される。すなわち、レドームカバー240の材質は、電波の透過が容易な樹脂材質で備えられても良く、放射素子モジュール210の駆動時に発生する熱がわずかなため、放熱とは関係のない断熱材質で備えられても良い。
【0104】
レドームカバー240は、放射素子モジュール210を外部から隠匿させながらフィルタボディ221に結合されることにより、外部環境(異物など)から放射素子モジュール210を保護する役割を果たすことができる。特に、レドームカバー240は、図示しないものの、前方ハウジング140の前面空間である前方外気にRFモジュール200が露出するように設けられることから、雨水などのような異物が放射素子モジュール210の備えられた内部に流入することを完全遮断するシーリング構造を有することが好ましい。
【0105】
ここで、RFフィルタ220と放射素子モジュール210とは、図18に示すように、スルーピン端子226を介在させるフィードスルーピン(Feed through-pin)結合方式により相互電気的に連結可能である。
【0106】
以下、上述した多様な実施例で実現される本発明によるアンテナ用RFモジュール200を、添付した図面を参照してより具体的に説明する。
【0107】
RFモジュール200は、図12図20に示すように、前方ハウジング140を介在させてメインボード170の前面に積層配置される。本発明の一実施例によるアンテナ装置100において、RFモジュール200は、複数個で備えられてアンテナ用RFモジュール組立体300の一構成をなす。
【0108】
ここで、RFモジュール200は、図12および図22Bに示されるように、左右方向に計8個が隣接して配列されると共に、このような複数のRFモジュール200が上下方向にそれぞれ計4列配置されたものを採用している。しかし、必ずしもこれに限定されるものではなく、その配列位置およびRFモジュール200の個数は、多様に設計変形できることは言うまでもない。
【0109】
また、本発明の一実施例において、RFフィルタ220は、一側に所定のキャビティ222が形成され、前記キャビティ222内にDR(Dielectric Resonator)または金属性共振棒で構成された共振バー223が備えられたキャビティフィルタであることを例として説明しているが、RFフィルタ220はこれに限定せず、誘電体フィルタなど多様なフィルタが採用可能である。
【0110】
これと共に、複数の放射素子モジュール210は、複数のRFフィルタ220それぞれの個数に対応して結合され、放射素子モジュール210それぞれは2T2Rを実現することができる。したがって、本発明の一実施例によるアンテナ装置100は、計64T64Rが実現されたモデルを例示しているが、これに限定されるものではない。例えば、放射素子の配置面積を2倍に確保可能な場合、放射素子モジュール210それぞれが1T1Rを実現するように備えられることも可能であり、放熱性能をより向上させることができると前提した場合、放射素子モジュール210それぞれが4T4Rを実現するように備えられることも可能である。
【0111】
一般的に、ビームフォーミング(Beamforming)の実現のためには、図2図10に示すように、配列アンテナ(Array antenna)として複数の放射素子モジュール210が必要であり、複数の放射素子モジュール210は、狭い方向性ビーム(narrow directional beam)を生成して指定された方向への電波集中を増加させることができる。最近、複数の放射素子モジュール210は、ダイポールタイプのダイポールアンテナ(Dipole antenna)またはパッチタイプのパッチアンテナ(Patch antenna)が最も高い頻度で活用されており、相互間の信号干渉が最小化されるように離隔して設計配置される。
【0112】
本発明によるアンテナ用RFモジュール200の一実施例において、放射素子モジュール210は、図26Aおよび図26Bに示されるように、上下に長く形成され、複数のRFフィルタ220の前面にそれぞれ配列される放射素子用印刷回路基板211と、放射素子用印刷回路基板211の前面にパターン印刷形成された少なくとも1つのアンテナパッチ回路部212と、少なくとも1つのアンテナパッチ回路部212それぞれを給電連結する給電ライン213とを含むことができる。
【0113】
放射素子用印刷回路基板211の前面には、図26Aに示されるように、直交する±45偏波または垂直/水平偏波のいずれか一方の二重偏波を発生させる二重偏波パッチ素子として、上述したアンテナパッチ回路部212が印刷形成される。アンテナパッチ回路部212は、3つがそれぞれ上下方向(長手方向)に離隔して印刷形成され、それぞれのアンテナパッチ回路部212は、給電ライン213によって相互連結可能である。一方、放射素子用印刷回路基板211には、図26Aおよび図26Bに示されるように、給電ライン213から分岐されて給電信号を印加または出力するための入力側フィーディングラインおよび出力側フィーディングラインが形成され、入力側フィーディングラインと出力側フィーディングラインの先端部には、放射素子用印刷回路基板211の後方に配置されたスルーピン端子が挿入されるための入力側スルーホール214aおよび出力側スルーホール214bが貫通して形成される。入力側スルーホール214aおよび出力側スルーホール214bには、それぞれRFフィルタ220の構成の1つであるスルーピン端子226が挿入されて給電ライン213と通電させることができる。
【0114】
一方、放射用ディレクタ217は、熱伝導性または導電性金属材質で形成されて、アンテナパッチ回路部212と電気的に連結される。放射用ディレクタ217は、放射ビームの方向を全方向に誘導する役割を果たすことができる。本発明の一実施例によるアンテナ用RFモジュール200では、最大のGainを確保できるように、それぞれのRFモジュール200に計3つの放射用ディレクタ217が配置される。これと共に、放射用ディレクタ217は、図26Aおよび図26Bに示されるように、レドームカバー240の背面に形成された複数の結合突起247aがそれぞれ嵌合結合される複数の結合ホール217aが形成される。したがって、放射用ディレクタ217は、放射素子用印刷回路基板211と共にレドームカバー240の背面に上述した複数の結合突起247aおよび複数の結合ホール217aを介在させてモジュール結合された後、レドームカバー240がフック結合部241を介在させてRFフィルタ220に結合される動作により簡便に組立てられる。
【0115】
一方、アンテナ装置において、リフレクタは、アンテナ回路の接地(ground)を提供する役割と共に、反射表面としての機能を行う。仮に、二重偏波アンテナの後方放射は、主放射方向に反射し、これによって二重偏波アンテナのビーム効率が向上する。本発明の一実施例では、後述するリフレクタグリルフィン224とフィルタアウタパネル228とが共にリフレクタ機能を行うことができる。
【0116】
図28は、図2のRFモジュールの構成のうち、リフレクタグリルフィンの形状および配置の様子を示す斜視図および一部拡大図であり、図29は、リフレクタグリルフィンの配置関係を示す一部拡大斜視図である。
【0117】
リフレクタグリルフィン224は、図28および図29に示されるように、隣接するRFフィルタ220のリフレクタグリルフィン224が組合わされて、グリル形状の放熱孔が形成されたメッシュ(mesh)形状をなすことができる。複数のリフレクタグリルフィン224が形成する複数の放熱孔は、相対的に後方に相当する複数のRFフィルタ220の後方側である前方ハウジング140から放熱された熱が外部空間との通気を容易にする役割を果たす構成であって、前方ハウジング140の前面とリフレクタグリルフィン224との間の内部に生成された熱を外部に排出させる熱排出孔の役割を果たすことができる。これによって、アンテナ装置100の放熱に前方外気が積極的に利用可能になる。
【0118】
ここで、図28および図29に示されるように、リフレクタグリルフィン224の一部224-1は、左右方向に隣接するRFフィルタ220に形成されたリフレクタグリルフィン224-2と相互オーバーラップされるように延長形成される。また、図28および図29に示すように、リフレクタグリルフィン224の一部224-3は、上下方向に隣接するRFフィルタ220に形成されたリフレクタグリルフィン224-4と上下一直線となるように延長形成される。
【0119】
図28に示されるように、複数のリフレクタグリルフィン224-1~224-4それぞれが十分な接地(GND)の役割を果たすと同時に、所定の通気性能を維持するように一側のRFフィルタ220側に形成されたリフレクタグリルフィン224-1、224-3と、これに隣接する他側のRFフィルタ220側に形成されたリフレクタグリルフィン224-2、224-4とが相互接触しないものの、上述した所定の大きさの放熱孔を形成することができる。ここで、リフレクタグリルフィン224間の離隔間隔d1、d2は、その耐久性、放熱特性をシミュレーションして適切に設計可能であり、好ましくは、放射素子モジュール210に含まれた放射素子の配置間隔を考慮して設定可能である。これと共に、リフレクタグリルフィン224間の離隔間隔d1、d2は、後述のように、動作周波数の波長を考慮して設計できる。例えば、リフレクタグリルフィン224間の間隔d1、d2は、動作周波数の1/10λ~1/20λの範囲内の大きさを有するように設定される。ここで、間隔1/10λは、放射素子モジュール210の十分な接地(GND)の役割を果たすための上限閾値としての意味があり、間隔1/20λは、複数のリフレクタグリルフィン224が相互形成する放熱孔を通した最小限の外気流動を確保するための下限閾値としての意味がある。
【0120】
そのため、リフレクタグリルフィン224間の間隔d1、d2は、動作周波数の1/20λよりは大きく、動作周波数の1/10λよりは小さい範囲を有するように形成されることが好ましい。より詳しくは、図29に示されるように、RFフィルタ220が左右方向に隣接して配置された場合、リフレクタグリルフィン224-1、224-3は、相互オーバーラップされるように備えられた点で、リフレクタグリルフィン224-1、224-3間の間隔d2は、前記動作周波数の1/20λより小さい大きさを有するように設定されることが好ましい。
【0121】
また、図29に示されるように、RFフィルタ220が上下方向に隣接して配置された場合、リフレクタグリルフィン224-2、224-4は、上下一直線をなすことにより、リフレクタグリルフィン224-2、224-4間の間隔d1は、前記波長の1/10λより小さい大きさを有するように設定されることが好ましい。
【0122】
これと共に、リフレクタグリルフィン224は、上述したアウタパネル228と共に複数のRFフィルタ220の前面を覆うように配置されかつ、複数の放射素子モジュール210の接地(GND)の役割を果たすことができる。このために、フィルタアウタパネル228、RFフィルタ220のフィルタボディ221およびリフレクタグリルフィン224は、すべて金属材質からなることが好ましい。
【0123】
リフレクタグリルフィン224は、接地(GND)機能の面で、上述したフィルタアウタパネル228と共に、複数のRFフィルタ220と複数の放射素子モジュール210との間で共通接地(common ground)領域を拡張する機能を行う構成と定義される。さらに、リフレクタグリルフィン224は、放射素子モジュール210の接地の役割のみを果たすのではなく、前方ハウジング140の前面前方で定義される前方外気に対して露出したRFフィルタ220を外部から保護する役割も果たすことができる。
【0124】
図30Aおよび図30Bは、図15のA-A線およびB-B線に沿った断面図および部分拡大図である。図30Aを参照すれば、レドームカバー240に放射素子モジュール210が結合された状態で、レドームカバー240をRFフィルタ220側に後方に密着組立てると、これと同時にスルーピン端子226が備えられた連結空間226a側に組立力が発生し、連結空間226aの前方側に配置された弾性グラウンドワッシャ226bの弾性支持を受けて組立公差を解消しつつ、定められた位置で直ちにフィードスルーピン結合が完了する。
【0125】
また、図30Bを参照すれば、RFフィルタ220と増幅部モジュール230とを相互密着結合させる時、スルーピン端子229がRFフィルタ220の内部に備えられて増幅部モジュール230との電気的連結を媒介するスルーピン連結端子229cに接続される場合、RFフィルタ220の後方側に配置された弾性グラウンドワッシャ229bの弾性支持を受けて組立公差を解消しつつ、定められた位置で直ちにフィードスルーピン結合が完了できる。
【0126】
したがって、RFモジュール200の各構成品の組立がそれぞれフィードスルーピン結合により簡単な方法で完了すると同時に、RFモジュール200自体をメインボード170の前面に接続させるに際しても、上述のように、ソケットピン結合という簡便な動作で行われることにより、全体的な組立性が大きく向上できる。
【0127】
このように、本発明の一実施例によるアンテナ装置100は、既存の単一形態のレドームをそれぞれRFモジュール200ごとに分離される単位レドームカバー240で備えて各放射素子モジュール210を効果的に保護し、アンテナ装置100の内部システム熱を後方のみならず前方を含む全方位に容易に放出可能なため、従来に比べて放熱性能が大きく向上する効果を有する。
【0128】
以上、本発明によるアンテナ用RFモジュールおよびこれを含むアンテナ装置の一実施例を、添付した図面を参照して詳細に説明した。しかし、本発明の実施例が必ずしも上述した実施例によって限定されるものではなく、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者による多様な変形および均等な範囲での実施が可能であることは言うまでもない。そのため、本発明の真の権利範囲は後述する特許請求の範囲によって定められる。
【産業上の利用可能性】
【0129】
本発明は、放射素子モジュールおよびRF素子をメインボードから完全分離しかつ、前方外気に露出するように配置すると共に、従来の放射素子が備えられた前方側への放熱設計の困難を解消できるアンテナ用RFモジュールおよびこれを含むアンテナ装置を提供する。
【符号の説明】
【0130】
100:アンテナ装置 110:後方ハウジング
111:後方放熱フィン 115:設置空間
120、120a~120d:通気パネル 130:取っ手部
140:前方ハウジング 141:前方放熱フィン
143:ソケット貫通部 144:異物流入防止リング
146:モジュール組立スクリュー 147:面着部
149:リング取付溝 150:RFIC基板部
153:RFIC素子 155:中間雌ソケット部
157:離隔サポータ 160:熱分離板
161:中間雄ソケット部 170:メインボード
171:最終雌ソケット部 173:デジタル素子
180:PSUボード部 183:PSU素子
185:バスバー 185’:バスバー締結スクリュー
190:サージ基板部 195:バスバー
195’:バスバー締結スクリュー 200:RFモジュール
210:放射素子モジュール 211:放射素子用印刷回路基板
212:アンテナパッチ回路部 213:給電ライン
214a:入力側スルーホール 214b:出力側スルーホール
217:放射用ディレクタ 217a:複数の結合ホール
220:RFフィルタ 221:フィルタボディ
222:キャビティ 223:共振バー
224:リフレクタグリルフィン 226:スルーピン端子
227:フィルタチューニングカバー 228:フィルタアウタパネル
229:スルーピン端子 230:増幅部モジュール
231:増幅部ボディ 232:増幅部ヒートシンクフィン
233:基板載置空間 234:組立パネル
235:増幅部基板 235a:雄ソケット部
236:増幅部カバー 238:接合フランジ
239:スクリューボス 240:レドームカバー
241:フック結合部 247a:複数の結合突起
250:モジュール組立スクリュー 260:ベーパーチャンバ
261:素子貫通部 263:素子型合わせ溝
265:スクリュー締結溝 300:アンテナRFモジュール組立体
400:外側装着部材

図1
図2
図3
図4(a)】
図4(b)】
図5
図6
図7
図8a
図8b
図9
図10
図11
図12
図13(a)】
図13(b)】
図14
図15
図16
図17a
図17b
図17c
図17d
図18
図19a
図19b
図20
図21
図22a
図22b
図23
図24
図25(a)】
図25(b)】
図26a
図26b
図27
図28
図29
図30a
図30b