(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-23
(45)【発行日】2025-01-07
(54)【発明の名称】撮像装置及び撮像装置の制御方法
(51)【国際特許分類】
H04N 21/8358 20110101AFI20241224BHJP
H04N 5/92 20060101ALI20241224BHJP
H04N 5/913 20060101ALI20241224BHJP
H04N 5/77 20060101ALI20241224BHJP
H04N 5/93 20060101ALI20241224BHJP
H04N 21/2343 20110101ALI20241224BHJP
H04N 21/835 20110101ALI20241224BHJP
H04N 23/60 20230101ALI20241224BHJP
【FI】
H04N21/8358
H04N5/92 010
H04N5/913
H04N5/77
H04N5/93 050
H04N21/2343
H04N21/835
H04N23/60 300
H04N23/60 500
(21)【出願番号】P 2020205846
(22)【出願日】2020-12-11
【審査請求日】2023-09-29
(73)【特許権者】
【識別番号】308036402
【氏名又は名称】株式会社JVCケンウッド
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【氏名又は名称】高橋 俊一
(72)【発明者】
【氏名】藤原 康生
(72)【発明者】
【氏名】松永 義弘
(72)【発明者】
【氏名】西巻 恵児
【審査官】鈴木 順三
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-103677(JP,A)
【文献】特開平11-252504(JP,A)
【文献】特開2017-119503(JP,A)
【文献】特開2008-109590(JP,A)
【文献】特開2004-201017(JP,A)
【文献】特開2016-103775(JP,A)
【文献】特開2005-045486(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0357312(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0302350(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 - 21/858
H04N 5/76 - 5/956
H04N 23/00 - 23/959
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体を撮影して撮影画像データを生成する撮像部と、
前記撮影画像データに基づいて配信用撮影画像データを生成する配信用撮影画像処理部と、
前記配信用撮影画像データにウォーターマーク画像または警告画像を重畳する画像重畳部と、
前記ウォーターマーク画像または前記警告画像が重畳された前記配信用撮影画像データを配信するようネットワークへと出力する出力部と、
前記配信用撮影画像データをネットワーク配信する操作がなされたとき、認証サーバに配信の許可を要求し、前記認証サーバから配信の許可が通知されたか否かを判定する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記認証サーバから配信の許可が通知されたときには、前記配信用撮影画像データに前記ウォーターマーク画像を重畳するよう前記画像重畳部を制御し、
前記認証サーバから配信の不許可が通知されたときには、前記配信用撮影画像データに前記警告画像を重畳するよう前記画像重畳部を制御する
撮像装置。
【請求項2】
前記撮像装置の位置情報を取得する位置情報取得部をさらに備え、
前記制御部は、前記認証サーバに前記位置情報取得部が取得した前記撮像装置の位置情報を送信する
請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
配信用撮影画像処理部が配信用撮影画像データを生成し、
前記配信用撮影画像データをネットワーク配信する操作がなされたとき、制御部が、認証サーバに配信の許可を要求し、前記認証サーバから配信の許可が通知されたか否かを判定し、
前記認証サーバから配信の許可が通知されたときには、画像重畳部が、前記配信用撮影画像データにウォーターマーク画像を重畳し、出力部が、前記ウォーターマーク画像が重畳された前記配信用撮影画像データをネットワークへと出力し、
前記認証サーバから配信の不許可が通知されたときには、前記画像重畳部が、前記配信用撮影画像データに警告画像を重畳し、出力部が、前記警告画像が重畳された前記配信用撮影画像データをネットワークへと出力する
撮像装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置及び撮像装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
撮像装置は、撮像部が撮影した画像データにウォーターマーク画像を重畳して記録媒体に記録したり、ネットワーク配信したりすることがある(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
撮像装置が盗難されると、盗難犯が画像データをネットワーク配信するおそれがある。例えば、撮像装置がウォーターマーク画像として企業のロゴを画像データに重畳してネットワーク配信したとすると、ネットワーク配信を受ける受信者は企業が画像データを配信していると認識してしまう。そこで、撮像装置の所有者または管理者以外の第三者が非合法的に撮像装置を入手して画像データをネットワーク配信する場合に、第三者による配信であることを受信者に知らせるための対策を講じることが望まれる。
【0005】
本発明は、第三者が非合法的に撮像装置を入手して画像データをネットワーク配信する場合に、第三者による配信であることを受信者に知らせることができる撮像装置及び撮像装置の制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、被写体を撮影して撮影画像データを生成する撮像部と、前記撮影画像データに基づいて配信用撮影画像データを生成する配信用撮影画像処理部と、前記配信用撮影画像データにウォーターマーク画像または警告画像を重畳する画像重畳部と、前記ウォーターマーク画像または前記警告画像が重畳された前記配信用撮影画像データを配信するようネットワークへと出力する出力部と、前記配信用撮影画像データをネットワーク配信する操作がなされたとき、認証サーバに配信の許可を要求し、前記認証サーバから配信の許可が通知されたか否かを判定する制御部とを備え、前記制御部は、前記認証サーバから配信の許可が通知されたときには、前記配信用撮影画像データに前記ウォーターマーク画像を重畳するよう前記画像重畳部を制御し、前記認証サーバから配信の不許可が通知されたときには、前記配信用撮影画像データに前記警告画像を重畳するよう前記画像重畳部を制御する撮像装置を提供する。
【0007】
本発明は、配信用撮影画像処理部が配信用撮影画像データを生成し、前記配信用撮影画像データをネットワーク配信する操作がなされたとき、制御部が、認証サーバに配信の許可を要求し、前記認証サーバから配信の許可が通知されたか否かを判定し、前記認証サーバから配信の許可が通知されたときには、画像重畳部が、前記配信用撮影画像データにウォーターマーク画像を重畳し、出力部が、前記ウォーターマーク画像が重畳された前記配信用撮影画像データをネットワークへと出力し、前記認証サーバから配信の不許可が通知されたときには、前記画像重畳部が、前記配信用撮影画像データに警告画像を重畳し、出力部が、前記警告画像が重畳された前記配信用撮影画像データをネットワークへと出力する撮像装置の制御方法を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の撮像装置及び撮像装置の制御方法によれば、第三者が非合法的に撮像装置を入手して画像データをネットワーク配信する場合に、第三者による配信であることを受信者に知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】一実施形態の撮像装置を示すブロック図である。
【
図2】ウォーターマーク画像Wmに対して設定されているαチャンネルを概念的に示す図である。
【
図3】
図1における配信用撮影画像処理部31によって生成された配信用撮影画像データD31の1フレームを示す図である。
【
図4】
図1における画像重畳部32によってウォーターマーク画像Wmが重畳された配信用撮影画像データD32の1フレームを示す図である。
【
図5A】
図1における認証サーバ80に撮像装置によるネットワーク配信の許可が設定されている状態を示す概念図である。
【
図5B】認証サーバ80に撮像装置によるネットワーク配信の不許可が設定されている状態を示す概念図である。
【
図6】警告画像Iwgに対して設定されているαチャンネルを概念的に示す図である。
【
図7】画像重畳部32によって警告画像Iwgが重畳された配信用撮影画像データD32の1フレームを示す図である。
【
図8】一実施形態の撮像装置の動作及び一実施形態の撮像装置の制御方法による処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、一実施形態の撮像装置及び撮像装置の制御方法について、添付図面を参照して説明する。
【0011】
図1において、撮像部11は撮像素子及び複数のレンズを含み、被写体を例えばアスペクト比16:9の画角で撮影して撮影画像データを生成する。撮像素子は、CCD(Charge Coupled Device)であってもよいし、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)であってもよい。画像データ保持部12は、撮像部11より出力された撮影画像データを一時的に保持する。画像データ保持部12はフレームメモリであり、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)であってもよいし、DDR(Double-Data-Rate SDRAM)であってもよい。
【0012】
記録用撮影画像処理部22は、画像データ保持部12より読み出された撮影画像データD12にスケーリング処理とノイズ低減処理との少なくとも一方である記録用撮影画像のための処理を施す。
【0013】
スケーリング処理の一例として、撮像部11より出力された撮影画像データが4Kと称される水平方向の画素数×垂直方向の画素数が3840×2160であるとき、記録用撮影画像処理部22は、フルHDの1920×1080の画素数に縮小する。記録媒体24の容量が十分に大きいとき、記録用撮影画像処理部22は撮影画像データを縮小しなくてもよい。
【0014】
記録処理部23は、記録用撮影画像データD22を記録媒体24に記録するために、記録用撮影画像データD22をエンコードし、必要に応じてファイル化する。記録処理部23は、エンコードされた記録用撮影画像データD22を記録媒体24に記録する。記録媒体24は任意の記録媒体であり、フラッシュメモリによって構成されたメモリカードであってもよいし、ハードディスクドライブであってもよい。
【0015】
撮像装置が記録用撮影画像処理部22~記録媒体24を備えることは必須ではない。撮像装置は、記録媒体24と、記録媒体24に撮影画像データを記録するための記録用撮影画像処理部22及び記録処理部23を備えない構成であってもよい。
【0016】
配信用撮影画像処理部31は、画像データ保持部12より読み出された撮影画像データD12にライン数及び画素数を低減するスケーリング処理を施し、必要に応じてノイズ低減処理を施して配信用撮影画像データD31を生成する。配信用撮影画像データD31のライン数及び画素数は、記録用撮影画像データD22のライン数及び画素数よりも少なくてもよい。配信用撮影画像処理部31は、撮影画像データD12の各フレームの一部を切り取るクリッピング処理を施してもよい。
【0017】
ウォーターマーク画像保持部331は、配信用撮影画像データD31に重畳するウォーターマーク画像データを保持する。ウォーターマーク画像保持部331は不揮発性メモリによって構成されている。ウォーターマーク画像データは、画像の不透明度を設定するαチャンネルと称される補助データを有する形式の画像データで構成されている。一例として、ウォーターマーク画像データはPNG形式である。
【0018】
図2は、ウォーターマーク画像データが示すウォーターマーク画像Wmに対して設定されているαチャンネルを概念的に示している。一例として矩形状の領域内の背景Wm00が不透明度0%(即ち透明度100%)に設定され、マークWm01が不透明度100%(即ち透明度0%)に設定されている。
図2に示す例では、マークWm01は「W.MK」なる文字である。マークWm01は企業のロゴであってもよい。
【0019】
画像重畳部32は、配信用撮影画像データD31にウォーターマーク画像Wmを示すウォーターマーク画像データを重畳して、配信用撮影画像データD32を生成する。なお、ウォーターマーク画像Wmは、撮像装置の所有者または管理者が配信用撮影画像データD31をネットワーク配信するときに重畳するように決めているロゴ等の画像である。
【0020】
図3は、配信用撮影画像処理部31より出力された配信用撮影画像データD31の1フレームを示している。
図4は、画像重畳部32によってウォーターマーク画像Wmが重畳された配信用撮影画像データD32の1フレームを示している。αチャンネルによって背景Wm00が不透明度0%に設定されているため、配信用撮影画像データD32には、不透明度100%のマークWm01のみが重畳されているように見える。
【0021】
出力処理部34は、配信用撮影画像データD32をエンコードし、必要に応じて、プロトコル用のパケット化処理と、SDI(Serial Digital Interface)用のシリアル化処理を施して、出力部35に供給する。出力部35は、出力処理部34から供給されたエンコードされた配信用撮影画像データD32を撮像装置の外部であるネットワーク60に出力する。配信用撮影画像データD32の配信を受ける受信者は、ネットワーク60に接続された例えばモバイル端末71またはパーソナルコンピュータ72で配信用撮影画像データD32を受信する。
【0022】
次に、第三者が非合法的に
図1に示す撮像装置を入手して画像データをネットワーク配信する場合に、第三者による配信であることを受信者に知らせるための構成を説明する。不揮発性メモリ51には、撮像装置を一意に識別するための識別情報として、固有の撮像装置名またはシリアル番号が記憶されている。ここでは識別情報をシリアル番号とする。
図1に示す撮像装置のシリアル番号はJ001001234であり、不揮発性メモリ51にそのシリアル番号が記憶されているとする。
【0023】
制御部50は、配信用撮影画像データD31をネットワーク配信しようとするとき、配信を開始する前に、出力部35及びネットワーク60を介して、認証サーバ80にシリアル番号を通知し、認証サーバ80に配信の許可を要求する。
【0024】
GNSS受信部52は、全地球航法衛星システム(Global Navigation Satellite System:GNSS)用の3つ以上の衛星からの電波を受信する。GNSSは、一例としてGPS(Global Positioning System)である。制御部50は、GNSS受信部52が受信した3つ以上の衛星からの電波を受信したGNSS信号に基づいて位置情報を算出する。制御部50は、撮像装置の位置情報を取得する位置情報取得部として機能する。制御部50は、撮像装置の位置情報を認証サーバ80に送信するよう制御する。撮像装置の位置情報を認証サーバ80に送信することは必須ではないが、送信するのがよい。
【0025】
図5Aに示すように、認証サーバ80には、シリアル番号J001001234に対応して配信の可否として許可が設定される。撮像装置が位置情報を認証サーバ80に送信する場合には、シリアル番号J001001234に対応して撮像装置の位置情報が記憶される。認証サーバ80は、ネットワーク60及び入力部36を介して、制御部50に配信の許可を通知する。配信の許可が通知された制御部50は、配信用撮影画像データD31にウォーターマーク画像Wmを重畳するよう画像重畳部32を制御する。出力部35は、ウォーターマーク画像Wmが重畳された配信用撮影画像データD32をネットワーク60へと出力する。
【0026】
続けて、撮像装置が第三者に盗難された場合の対応を説明する。ユーザは、パーソナルコンピュータ等の認証サーバ80に接続することができる任意の機器によって認証サーバ80にアクセスする。
図5Bに示すように、ユーザは、シリアル番号J001001234に対応する配信の可否を不許可に設定する。認証サーバ80における配信が一旦不許可に設定された場合、不許可を許可の設定に戻す際にユーザが予め認証サーバ80に設定したパスワードを必要とする。これにより、第三者が不許可を許可の設定に戻すことはできない。認証サーバ80における配信の許可を不許可に設定する際に、パスワードを必要としてもよい。
【0027】
第三者が撮像装置を操作して配信用撮影画像データD31を配信しようとしたとする。制御部50は、配信を開始する前に、出力部35及びネットワーク60を介して、認証サーバ80にシリアル番号を通知し、認証サーバ80に配信の許可を要求する。制御部50は、撮像装置の位置情報を認証サーバ80に送信するよう制御する。すると、認証サーバ80にはシリアル番号J001001234に対応して配信の不許可が設定されているので、制御部50に配信の不許可を通知する。
【0028】
図5Bにおいて、シリアル番号J001001234に対応する撮像装置の位置情報は、第三者が配信用撮影画像データD31を配信しようとした際に送信された位置情報に書き換えられている。認証サーバ80に撮像装置の位置情報を記憶すれば、盗難された撮像装置の位置情報を取得することができる。ユーザは、位置情報の提供を受けて、撮像装置を探すことが可能となる。
【0029】
図1において、警告画像保持部332は、所定の警告画像を示す警告画像データを保持する。警告画像保持部332は不揮発性メモリによって構成されている。ウォーターマーク画像保持部331と警告画像保持部332とが1つの不揮発性メモリであってもよい。警告画像データも例えばPNG形式であり、αチャンネルを有する形式の画像データで構成されている。
【0030】
図6は、警告画像データが示す警告画像Iwgに対して設定されているαチャンネルを概念的に示している。一例として矩形状の領域内の背景Iwg00が不透明度0%に設定され、マークIwg01及び矩形状の領域の端部Iwg02が不透明度100%に設定されている。
図62に示す例では、マークIwg01は「WARNING」なる文字である。端部Iwg02が不透明度0%に設定されていてもよい。
【0031】
配信の不許可が通知された制御部50は、配信用撮影画像データD31にウォーターマーク画像Wmではなく警告画像Iwgを重畳するよう画像重畳部32を制御する。画像重畳部32は、配信用撮影画像データD31に警告画像Iwgを示す警告画像データを重畳して、配信用撮影画像データD32を生成する。
図7は、画像重畳部32によって警告画像Iwgが重畳された配信用撮影画像データD32の1フレームを示している。
【0032】
出力部35は、警告画像Iwgが重畳された配信用撮影画像データD32をネットワーク60に出力する。配信用撮影画像データD32の配信を受ける受信者が所有するモバイル端末71またはパーソナルコンピュータ72には
図7に示すような画像が表示されるので、受信者は第三者による配信であることを認識することができる。制御部50は、警告画像Iwgが重畳された配信用撮影画像データD32を所定時間配信後に、配信を遮断するよう出力部35を制御するのがよい。
【0033】
本実施形態の撮像装置は以上の構成及び動作により、第三者が非合法的に撮像装置を入手して画像データをネットワーク配信する場合に、第三者による配信であることを受信者に知らせることができる。
【0034】
図8に示すフローチャートを用いて、本実施形態の撮像装置の動作、本実施形態の撮像装置の制御方法による処理を改めて説明する。
図8において、撮像装置が動作を開始すると、制御部50は、ステップS1にて、撮影画像データ(配信用撮影画像データD31)を配信する操作がなされたか否かを判定する。撮影画像データを配信する操作がなされなければ(NO)、制御部50は、ステップS1の処理を繰り返す。
【0035】
ステップS1にて撮影画像データを配信する操作がなされれば(YES)、制御部50は、ステップS2にて、撮像装置の識別情報を認証サーバ80に通知し、配信の許可を要求する。続けて、制御部50は、ステップS3にて、認証サーバ80から配信の許可が通知されたか否かを判定する。
【0036】
ステップS3にて認証サーバ80から配信の許可が通知されれば(YES)、制御部50は、ステップS4にて、ウォーターマーク画像Wmを重畳した配信用撮影画像データD32をネットワーク配信するよう画像重畳部32及び出力部35を制御する。制御部50は、ステップS5にて、ネットワーク配信を終了する操作がなされたか否かを判定する。ネットワーク配信を終了する操作がなされなければ(NO)、制御部50は、ステップS4及びS5の処理を繰り返す。
【0037】
ステップS5にてネットワーク配信を終了する操作がなされれば(YES)、制御部50は、ステップS6にて、ネットワーク配信を終了するよう制御し、ステップS7にて、電源オフの操作がなされたか否かを判定する。電源オフの操作がなされなければ(NO)、制御部50は処理をステップS1に戻す。電源オフの操作がなされれば(YES)、制御部50は処理を終了させる。
【0038】
一方、ステップS3にて認証サーバ80から配信の許可が通知されなければ(NO)、制御部50は、ステップS8にて、警告画像Iwgを重畳した配信用撮影画像データD32をネットワーク配信するよう画像重畳部32及び出力部35を制御する。制御部50は、ステップS9にて、所定時間が経過したか否かを判定する。所定時間が経過しなければ(NO)、制御部50は、ステップS8及びS9の処理を繰り返す。所定時間が経過すれれば(YES)、制御部50は、ステップS10にて、ネットワーク配信を遮断するよう出力部35を制御して、処理をステップS7に移行させる。
【0039】
図8では図示を省略しているが、ステップS9にて所定時間が経過する前に第三者がネットワーク配信を終了する操作を行ったとすれば、制御部50はネットワーク配信を終了するよう制御してもよい。
【0040】
本発明は以上説明した本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形可能である。
【符号の説明】
【0041】
11 撮像部
12 画像データ保持部
22 記録用撮影画像処理部
23 記録処理部
24 記録媒体
31 配信用撮影画像処理部
32 画像重畳部
34 出力処理部
35 出力部
36 入力部
50 制御部(位置情報取得部)
51 不揮発性メモリ
52 GNSS受信部
53 操作部
60 ネットワーク
71 モバイル端末
72 パーソナルコンピュータ
80 認証サーバ
222 再生画像処理部
331 ウォーターマーク画像保持部
332 警告画像保持部