(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-23
(45)【発行日】2025-01-07
(54)【発明の名称】飛行計画方法
(51)【国際特許分類】
G08G 5/00 20250101AFI20241224BHJP
G16Y 10/40 20200101ALI20241224BHJP
G16Y 20/20 20200101ALI20241224BHJP
G16Y 40/60 20200101ALI20241224BHJP
【FI】
G08G5/00 A
G16Y10/40
G16Y20/20
G16Y40/60
(21)【出願番号】P 2022531179
(86)(22)【出願日】2020-06-17
(86)【国際出願番号】 JP2020023831
(87)【国際公開番号】W WO2021255872
(87)【国際公開日】2021-12-23
【審査請求日】2022-12-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100124811
【氏名又は名称】馬場 資博
(74)【代理人】
【識別番号】100088959
【氏名又は名称】境 廣巳
(74)【代理人】
【識別番号】100097157
【氏名又は名称】桂木 雄二
(74)【代理人】
【識別番号】100187724
【氏名又は名称】唐鎌 睦
(72)【発明者】
【氏名】西沢 俊広
(72)【発明者】
【氏名】岩井 優仁
(72)【発明者】
【氏名】野村 拓矢
(72)【発明者】
【氏名】久本 拓也
(72)【発明者】
【氏名】橋本 研一郎
【審査官】武内 俊之
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/013858(WO,A1)
【文献】特開2000-019948(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 5/00
G16Y 10/40
G16Y 20/20
G16Y 40/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置が、
無人航空機の飛行履歴を表す飛行履歴情報と、当該飛行履歴に対する無人航空機のオペレータによる対応を表す
無人航空機の整備状況である対応情報と、を取得し、
前記飛行履歴情報と前記対応情報とに基づいて、無人航空機による飛行を計画し、
さらに、前記計画の際に、オペレータによる
前記対応が対応済みであるか否かを表す情報を含む前記対応情報に基づいて、オペレータに対する通知を行う、
飛行計画方法。
【請求項2】
情報処理装置が、
無人航空機の飛行履歴を表す飛行履歴情報と、当該飛行履歴に対する無人航空機のオペレータによる対応を表す
無人航空機に関する技能取得状況である対応情報と、を取得し、
前記飛行履歴情報と前記対応情報とに基づいて、無人航空機による飛行を計画し、
さらに、前記計画の際に、オペレータによる
前記対応が対応済みであるか否かを表す情報を含む前記対応情報に基づいて、オペレータに対する通知を行う、
飛行計画方法。
【請求項3】
請求項1
又は2に記載の飛行計画方法であって、
前記情報処理装置が、
前記計画の際に、前記対応情報に基づいて、オペレータによる
前記対応が対応済みとなってからの期間の経過状況に応じてオペレータに対する通知を行う、
飛行計画方法。
【請求項4】
請求項
3に記載の飛行計画方法であって、
前記情報処理装置が、
取得した前記飛行履歴情報の内容に応じた
前記対応及び
前記対応の期限をオペレータに指示すると共に、当該指示に対するオペレータによる
前記対応が対応済みであること及び対応した日時を表す情報を含む前記対応情報を取得する、
飛行計画方法。
【請求項5】
無人航空機の飛行履歴を表す飛行履歴情報と、当該飛行履歴に対する無人航空機のオペレータによる対応を表す
無人航空機の整備状況である対応情報と、を取得する取得手段と、
前記飛行履歴情報と前記対応情報とに基づいて、無人航空機による飛行を計画し、当該計画の際に、オペレータによる
前記対応が対応済みであるか否かを表す情報を含む前記対応情報に基づいて、オペレータに対する通知を行う計画手段と、
を備えた飛行計画システム。
【請求項6】
無人航空機の飛行履歴を表す飛行履歴情報と、当該飛行履歴に対する無人航空機のオペレータによる対応を表す
無人航空機に関する技能取得状況である対応情報と、を取得する取得手段と、
前記飛行履歴情報と前記対応情報とに基づいて、無人航空機による飛行を計画し、当該計画の際に、オペレータによる
前記対応が対応済みであるか否かを表す情報を含む前記対応情報に基づいて、オペレータに対する通知を行う計画手段と、
を備えた飛行計画システム。
【請求項7】
請求項
5又は6に記載の飛行計画システムであって、
前記計画手段は、前記計画の際に、前記対応情報に基づいて、オペレータによる
前記対応が対応済みとなってからの期間の経過状況に応じてオペレータに対する通知を行う、
飛行計画システム。
【請求項8】
請求項7に記載の飛行計画システムであって、
前記取得手段は、取得した前記飛行履歴情報の内容に応じた
前記対応及び
前記対応の期限をオペレータに指示すると共に、当該指示に対するオペレータによる
前記対応が対応済みであること及び対応した日時を表す情報を含む前記対応情報を取得する、
飛行計画システム。
【請求項9】
情報処理装置に、
無人航空機の飛行履歴を表す飛行履歴情報と、当該飛行履歴に対する無人航空機のオペレータによる対応を表す
無人航空機の整備状況である対応情報と、を取得する取得手段と、
前記飛行履歴情報と前記対応情報とに基づいて、無人航空機による飛行を計画し、当該計画の際に、オペレータによる
前記対応が対応済みであるか否かを表す情報を含む前記対応情報に基づいて、オペレータに対する通知を行う計画手段と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項10】
情報処理装置に、
無人航空機の飛行履歴を表す飛行履歴情報と、当該飛行履歴に対する無人航空機のオペレータによる対応を表す
無人航空機に関する技能取得状況である対応情報と、を取得する取得手段と、
前記飛行履歴情報と前記対応情報とに基づいて、無人航空機による飛行を計画し、当該計画の際に、オペレータによる
前記対応が対応済みであるか否かを表す情報を含む前記対応情報に基づいて、オペレータに対する通知を行う計画手段と、
を実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飛行計画方法、飛行計画システム、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ドローンやUAV(Unmanned Aerial Vehicle)と呼ばれる無人航空機が様々な分野で利用されている。例えば、無人航空機を用いて、人物が立ち入り困難な場所における撮影や各種装置の点検、さらには、物品の配送にも利用されている。このとき、操作者が遠隔操作装置を用いて目視可能な範囲で操作することで無人航空機を飛行させることもあるが、操作者が目視できないほど遠方に飛行させる場合には、予め飛行ルートを決定して自律的に飛行させることもある。
【0003】
そして、上述したように飛行ルートに従った自律飛行の場合には、他の航空機や鳥などの飛翔体、気象、建物、ドローンポートの位置、などの状況を考慮し、安全に飛行させることが必要となる。このため、特許文献1に記載のように、無人航空機の管制が必要となり、事前に管制事業者による飛行ルートの承認が必要となる場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2018-165931号公報
【文献】特開2019-113467号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、無人航空機の飛行状態は、機体の状態や、操作者による操作や設定に応じて異なることがあり、安定した飛行を実現できない場合がある。例えば、無人航空機に不具合が生じていたり、機体が整備不良であったり、操作者による操作や飛行ルート設定の技能が不足していることがある。かかる場合には、無人航空機の飛行ルートの逸脱や事故が生じる可能性があるなど、安全に安定した飛行を実現できない、という問題が生じる。
【0006】
ここで、特許文献2に、無人航空機の安全性に関する技術として、無人飛翔体に関する保険商品のリスク算定を行うことが記載されている。ところが、特許文献2では、無人航空機に関する保険商品のリスク算定するために、整備履歴や累積飛行距離を表す情報を収集しているだけであって、安全に安定した飛行を実現するための技術ではなく、依然として無人航空機の飛行状態の安全性、安定性の向上を図ることができない、という問題が生じる。
【0007】
このため、本発明の目的は、上述した課題である、無人航空機における飛行の安全性、安定性の向上を図ることができない、ことを解決することができる、飛行計画方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一形態である飛行計画方法は、
無人航空機の飛行履歴を表す飛行履歴情報と、当該飛行履歴に対する無人航空機のオペレータによる対応を表す対応情報と、を取得し、
前記飛行履歴情報と前記対応情報とに基づいて、無人航空機による飛行を計画する、
という構成をとる。
【0009】
また、本発明の一形態である飛行計画システムは、
無人航空機の飛行履歴を表す飛行履歴情報と、当該飛行履歴に対する無人航空機のオペレータによる対応を表す対応情報と、を取得する取得手段と、
前記飛行履歴情報と前記対応情報とに基づいて、無人航空機による飛行を計画する計画手段と、
を備えた、
という構成をとる。
【0010】
また、本発明の一形態であるプログラムは、
情報処理装置に、
無人航空機の飛行履歴を表す飛行履歴情報と、当該飛行履歴に対する無人航空機のオペレータによる対応を表す対応情報と、を取得する取得手段と、
前記飛行履歴情報と前記対応情報とに基づいて、無人航空機による飛行を計画する計画手段と、
を実現させる、
という構成をとる。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、以上のように構成されることにより、無人航空機における飛行の安全性、安定性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施形態1における飛行計画システムの全体構成を示す図である。
【
図2】
図1に開示した業者装置の構成を示すブロック図である。
【
図3】
図1に開示した管制装置の構成を示すブロック図である。
【
図4A】
図1に開示した管制装置に記憶される情報の一例を示す図である。
【
図4B】
図1に開示した飛行計画システムにて生成される情報の一例を示す図である。
【
図5】
図1に開示した飛行計画システムによる処理の流れを示す図である。
【
図6】
図1に開示した管制装置による処理の動作を示すフローチャートである。
【
図7】
図1に開示した管制装置による処理の動作を示すフローチャートである。
【
図8】本発明の実施形態2における飛行計画システムのハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図9】本発明の実施形態2における飛行計画システムの構成を示すブロック図である。
【
図10】本発明の実施形態2における飛行計画システムの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態を、
図1乃至
図6を参照して説明する。
図1乃至
図3は、飛行計画システムの構成を説明するための図であり、
図4乃至
図6は、飛行計画システムの処理動作を説明するための図である。
【0014】
[構成]
本実施形態における飛行計画システムは、無人航空機の飛行を計画するためのシステムである。一例として、以下に説明する本実施形態における飛行計画システムは、無人航空機の飛行ルートの承認を行う管制事業者による管制装置により主に構成される。但し、飛行計画システムは、無人航空機を用いて荷物を配送する配送事業者や無人航空機を用いて空中撮影を行う撮影事業者など、無人航空機による飛行を計画するいかなる業者が管理する装置によって構成されていてもよい。
【0015】
図1に示すように、本実施形態における飛行計画システムは、無人航空機の飛行を行う業者が管理する業者装置1と、無人航空機の管制を行う管制事業者(特定機関)が管理する管制装置2と、を備えている。そして、業者装置1と管制装置2とは、ネットワークを介して相互に情報の送受信が可能なよう接続されている。なお、
図1の例では、それぞれ異なる業者が管理する複数の業者装置1がネットワークに接続されているが、業者装置1一つだけであってもよい。
【0016】
上記業者装置1は、所定の業者が管理する情報処理装置である。ここで、業者は、例えば、荷物の配送を行う配送業者や、航空機撮影を行う撮影業者であり、荷物を配送するためや空撮に用いるドローンDといった無人航空機を所有あるいは管理している。そして、業者は、ドローンDの飛行ルートを作成し、作成した飛行ルートの承認を管制に求め、承認を得た飛行ルートでドローンDの飛行を制御し、さらには、ドローンDの整備を行うこととする。
【0017】
業者装置1は、演算装置と記憶装置とを備えた1台又は複数台の情報処理装置にて構成される。そして、業者装置1は、
図2に示すように、飛行ルート作成部11、承認要求部12、飛行処理部13、機体管理部14、を備える。飛行ルート作成部11、承認要求部12、飛行処理部13、機体管理部14のそれぞれの機能は、演算装置が記憶装置に格納された各機能を実現するためのプログラムを実行することにより、実現することができる。また、業者装置1は、機体情報記憶部15、飛行地域情報記憶部16を備える。機体情報記憶部15、飛行地域情報記憶部16は、記憶装置により構成される。以下、各構成について詳述する。
【0018】
上記飛行ルート作成部11は、ドローンDの飛行ルートを作成し、かかる飛行ルートの承認を管制装置2に対して要求する。ここで、業者装置1の飛行地域情報記憶部16は、所定の地域の飛行ルートに関連する地域情報を記憶している。例えば、地域情報は、ドローンDの飛行に影響を及ぼす情報を含み、一例として、イベントの開催情報、気象情報、鳥などの飛翔体情報、ドローンポートの位置情報、などがある。このため、飛行ルート作成部11は、上述した地域情報を参照して、ドローンDが短時間で安定して、目的地に飛行できるような飛行ルートを作成する。例えば、飛行ルート作成部11は、イベント開催場所の上空を避けたり、雨が降っておらず風速が低い地域や鳥などの飛翔体が少ない地域を飛行するような飛行ルートを作成する。
【0019】
上記承認要求部12は、作成したドローンDの飛行ルートの承認を管制装置2に対して要求する。このとき、承認要求部12は、ドローンDの飛行ルートと共に、かかるドローンDに関わるオペレータ、例えば、飛行ルートを作成したオペレータやドローンDを整備するなど担当するオペレータの情報を、管制装置2に送信して、飛行ルートの承認を要求する。そして、承認要求部12は、管制装置2から飛行ルートに対して承認結果を取得すると、かかる飛行ルートの承認結果を飛行処理部13に通知する。これを受けて、飛行処理部13は、承認が得られた飛行ルートに従ってドローンDを飛行させるよう制御する。
【0020】
上記飛行処理部13は、上述したように飛行ルートにて示されるルート通りにドローンDが飛行するよう制御すると共に、その飛行履歴を取得して、機体管理部14に渡す。例えば、飛行処理部13は、飛行履歴情報として、飛行制御しているドローンDから送信される飛行中の速度、高度、位置、時刻、状態などを表す飛行情報を取得する。
【0021】
上記機体管理部14は、ドローンDである機体の情報を、機体情報記憶部15に記憶して管理する。例えば、機体管理部14は、機体ごとに、上述したように作成された飛行ルートを記憶すると共に、かかる飛行ルートに対応付けて、実際のドローンDの実際の飛行履歴情報を飛行処理部13から取得して記憶する。このとき、機体管理部14は、機体ごとに、機体の整備状況や整備を行ったオペレータ、飛行ルートを作成したオペレータの情報も記憶しておく。そして、機体管理部14は、機体ごとの情報、つまり、各ドローンDの整備状況や関わったオペレータの情報、飛行ルート及び当該飛行ルートに対する飛行履歴情報を、管制装置2に送信する。
【0022】
また、機体管理部14は、後述するように管制装置2から、ドローンDのオペレータに対する指示を受けると、かかるオペレータに対する指示を該当するオペレータに通知するよう出力する。例えば、機体管理部14は、オペレータに対する指示として、ドローンDの整備指示や、技能研修を受ける指示、を受信すると、該当するオペレータに対して電子メールやグループウェアなどでかかる指示を通知する。かかる指示を受けて、オペレータは、ドローンDの整備を行ったり、技能研修を受けて技能を取得する、などの対応をとることとなるが、その対応結果を管制装置2に入力すること、機体管理部14が受け付けて、機体情報記憶部15に記憶する。これにより、機体管理部14は、例えば、機体情報記憶部15に、機体ごとに、管制装置2からの指示情報に対応付けて、かかる指示に対応する対応結果(例えば、整備状況、技能取得状況、対応日時、など)を対応情報として記憶する。そして、機体管理部14は、機体ごとの情報、つまり、上述した飛行履歴情報などと同様に、管制装置2からの指示に対する対応結果を表す対応情報を、管制装置2に送信する。
【0023】
上記管制装置2は、演算装置と記憶装置とを備えた1台又は複数台の情報処理装置にて構成される。そして、管制装置2は、
図3に示すように、飛行情報取得部21、機体情報取得部22、承認要求受付部23、承認判定部24、を備える。飛行情報取得部21、機体情報取得部22、承認要求受付部23、承認判定部24のそれぞれの機能は、演算装置が記憶装置に格納された各機能を実現するためのプログラムを実行することにより、実現することができる。また、管制装置2は、機体管理情報記憶部25、飛行ルート記憶部26を備える。機体管理情報記憶部25飛行ルート記憶部26は記憶装置により構成される。以下、各構成について詳述する。
【0024】
上記飛行情報取得部21(取得部)は、上述した業者装置1から送信された、ドローンDである機体の情報を取得して、機体管理情報記憶部25に記憶する。例えば、飛行情報取得部21は、上述したように、業者装置1から、ドローンDの整備や飛行ルートの作成に関わったオペレータの情報、飛行ルート及び当該飛行ルートに対する飛行履歴情報を取得し、
図4Aに示すように機体管理情報記憶部25に記憶する。このとき、飛行情報取得部21は、取得したドローンDの飛行ルートと飛行履歴情報とを比較して、飛行ルートと飛行履歴情報に含まれる飛行中の速度、高度、位置、時刻、状態などとの比較結果から、ドローンDの飛行が正常か異常かを判定して、その判定結果を「飛行履歴」欄に記憶する。例えば、飛行情報取得部21は、飛行ルートに対して、目的地への到着時刻が遅延していたり、ルートを逸脱していたり、目的地に到着できなかった場合などは、ドローンDの飛行が異常と判定し、その内容を飛行履歴欄に記憶する。
【0025】
上記機体情報取得部22は、上述した飛行履歴情報つまり「飛行履歴」欄の情報に基づいて、対応するドローンDに関わったオペレータに対して、「飛行履歴」欄の内容に応じた対応を指示する情報を生成する。そして、機体情報取得部22は、生成した対応指示を、
図4Aに示すように機体管理情報記憶部25に記憶すると共に、業者端末1に送信する。例えば、「飛行履歴」欄の情報が「遅延」である場合には、飛行ルートを作成したオペレータの技能が不足している場合が考えられるため、「オペレータ研修」を指示する情報を業者装置1に送信する。また、例えば、「飛行履歴」欄の情報が「(飛行ルートの)逸脱」である場合には、機体の整備不良や飛行ルートを作成したオペレータの技能が不足している場合が考えられるため、「機体整備」と「オペレータ研修」を指示する情報を業者装置1に送信する。なお、機体情報取得部22は、オペレータに対して他の指示を送信してもよい。
【0026】
そして、機体情報取得部22は、上述したオペレータに対する対応の指示を送信した後に、かかる対応指示に対するオペレータによる対応結果を表す対応情報を、業者装置1から取得する。そして、機体情報取得部22は、取得した対応情報を、
図4Aに示すように対応結果として記憶する。例えば、機体情報取得部22は、機体整備を指示した場合には、機体の整備状況として対応済みであるか未対応であるかを取得して記憶し、オペレータ研修を指示した場合には、研修による技能取得状況として対応済みであるか未対応であるかを取得して記憶する。
【0027】
上記承認要求受付部23は、業者装置1から送信された飛行ルートの承認要求を受け付ける。このとき、承認要求受付部23は、飛行ルートを飛行するドローンDを特定する情報と共に、ドローンDの整備を行ったり、飛行ルートの作成に関わったオペレータを特定する情報も受け付ける。
【0028】
上記承認判定部24(計画手段)は、業者装置1から受け付けた飛行ルートを承認するか否かを判断し、承認結果を業者装置1に送信する。このとき、承認判定部24は、飛行ルート記憶部26に記憶された他の飛行ルートを考慮して飛行ルートを承認するか否かを判定するが、これに加えて、機体管理情報記憶部25に記憶されている情報も考慮する。具体的に、承認判定部24は、飛行ルートの承認が要求されたドローンDの機体とオペレータとを特定し、かかる機体とオペレータとによる情報、つまり、飛行履歴情報と対応情報とを読み出す。例えば、承認判定部24は、
図4Aに示す、ドローンDの機体No.「0001」で、オペレータが「BBBB」である飛行履歴情報と対応情報とを読み出す。そして、承認判定部24は、かかる飛行履歴情報と対応情報との内容に応じて、新たに承認を要求されている飛行ルートを承認するか否かを判定する。例えば、承認判定部24は、飛行履歴情報と対応情報とに基づいて、予め設定された基準により飛行ルートを承認するか否かを判定する。
【0029】
一例として、承認判定部24は、飛行履歴情報から「異常」と判断された履歴が所定数存在している場合や、対応情報から対応済みではない対応指示が存在している場合などは、飛行ルートを承認しないと判定する。また一例として、承認判定部24は、飛行履歴情報から「異常」と判断された履歴が所定数存在している場合であっても対応情報から全ての「異常」に対する対応指示に対応ずみである場合には、承認と判定してもよい。なお、上述した承認判定部24による承認の判定は一例であって、飛行履歴情報と対応情報とから、いかなる判定を行ってもよい。
【0030】
なお、承認判定部24は、上記したように飛行ルートの承認を判定することで、ドローンDの飛行を計画することとしている。但し、本実施形態では、承認判定部24の代わりの機能として、上述した飛行履歴情報と対応情報とに基づいて、ドローンDによる飛行自体を行うか否かを判定することで飛行を計画する機能を備えていてもよい。例えば、かかる機能は、業者装置1に備わっていてもよい。
【0031】
また、承認判定部24は、上述した飛行ルートの承認判定の際、あるいは、任意のタイミングで、参照した行動情報に基づいて、機体やオペレータに関する指摘を表す情報を生成して業者装置1に通知してもよい。一例として、承認判定部24は、上述した行動情報を参照し、機体の整備が対応済みとなった日付から長期間経過している場合、例えば、推奨されている整備時期が近いあるいは超過している場合には、かかる機体の整備を促す通知を行う。また、他の例として、承認判定部24は、行動情報を参照し、オペレータの研修が対応済みとなった日付から長期間経過している場合、例えば、研修によってオペレータが取得した資格の有効期限が近い、あるいは、無効となっている場合には、かかるオペレータに研修を促す通知を行う。
【0032】
ここで、上述したように管制装置2と業者装置1との間で送受信される情報の一例について、
図4Bを参照して説明する。管制装置2は、上述した機体情報取得部22により、飛行履歴情報に基づいて、対応するドローンDに関わったオペレータに対する対応指示情報を生成するが、例えば、
図4B(1)に示すような情報を生成する。
図4B(1)の対応指示情報は、「オペレータID」、「日時」、「場所」、「飛行履歴」、「必要な対応」の情報を含んでおり、一例として、「飛行履歴」欄の情報が「ルート逸脱」である場合に、「必要な対応」として「オペレータ研修」といった指示を生成した場合を示している。なお、「オペレータID」は、氏名などのオペレータを識別する他の情報であってもよく、「オペレータID」にリンクを埋め込み、かかるリンク先でオペレータに関する詳細な情報を表示してもよい。また、「場所」は、住所にリンクを埋め込み、かかるリンク先で地図情報を表示してもよく、緯度経度で表示してもよい。また、「飛行履歴」の「ルート逸脱」にリンクを埋め込み、かかるリンク先で逸脱情報を詳細に表示してもよく、例えば、計画された飛行経路と逸脱した経路とを地図上に重ねて表示してもよい。また、「必要な対応」には、対応期限を記載してもよく、より具体的な研修名や研修の詳細、研修の申し込み情報や申し込みサイトへのリンクなどを表示してもよい。なお、
図4B(1)では、「飛行履歴」が「ルート逸脱」の場合を例示しているが、「履行履歴」が「遅延」であってもよく、その場合には、遅延時間を表示してもよい。また、対応指示情報は、「オペレータID」に代えて「ドローンID」を含め、「必要な対応」として「機体整備」を指示する情報としてもよい。
【0033】
また、管制装置2は、上述した機体情報取得部22により、オペレータに対する対応指示情報送信した後に、かかる対応指示に対するオペレータによる対応結果を表す対応情報を業者装置1から取得するが、例えば、
図4B(2)に示すような対応情報を取得する。
図4B(2)の対応情報は、上述した対応指示情報に加え、「対応情報」の詳細として、「日時」と「オペレータ研修「済」」であることを表す情報が含まれている。なお、管制装置2は、
図4B(2)の対応情報を取得すると、かかる内容が
図4Aに示すように機体管理情報記憶部25に記憶され、後に管制官による飛行ルートの承認判定時に参照されることとなる。
【0034】
また、管制装置2は、上述した承認判定部24により、業者装置1から受け付けた飛行ルートを承認するか否かを判断し、承認結果を業者装置1に送信するが、例えば、
図4B(3)に示すような承認結果情報を生成して送信する。
図4B(3)の承認結果情報は、上述した対応指示情報及び対応情報に加え、要求された飛行ルートを承認する旨を表す「飛行承認「OK」」の情報が含まれている。
【0035】
[動作]
次に、上述した飛行計画システムの動作を、
図5乃至
図7を参照して説明する。なお、
図5は、飛行計画システム全体における処理の流れを示し、
図6乃至
図7は、管制装置2の処理動作のフローチャートを示す。
【0036】
まず、管制装置2は、業者装置1からドローンDである機体の情報を取得する(
図5の矢印Y1、
図6のステップS1)。例えば、管制装置2は、ドローンDの整備や飛行ルートの作成に関わったオペレータの情報、飛行ルート及び当該飛行ルートに対する飛行履歴情報を取得し、
図4に示すように機体管理情報記憶部25に記憶する。なお、業者装置1は、管理するドローンDについて、過去の飛行の際における飛行ルートと飛行履歴情報を記憶しておき、また、ドローンDに関わったオペレータの情報を記憶しておき、かかる情報を管制装置2に送信する。
【0037】
そして、管制装置2は、取得したドローンDの飛行ルートと飛行履歴情報とを比較して、飛行ルートと飛行履歴情報に含まれる飛行中の速度、高度、位置、時刻、状態などとの比較結果から、ドローンDの飛行が正常か異常かを判定して、その判定結果を「飛行履歴」欄に記憶する。そして、管制装置2は、飛行ルートに対して、目的地への到着時刻が遅延していたり、ルートを逸脱していたり、目的地に到着できなかった場合など、ドローンDの飛行が異常である場合には(
図6のステップS2でYes)、ドローンDのオペレータに対する対応を指示する(
図5の矢印Y2、
図6のステップS3)。
【0038】
上述したように、管制装置2から対応指示を受けた業者装置1は、オペレータに対する対応指示を当該オペレータに対して出力する。これに応じて、オペレータによりドローンDの整備や技能研修が行われると、かかる対応結果の入力を業者装置1が受け付けて、管制装置2に出力する。すると、管制装置2は、飛行履歴情報に応じた対応指示に対する対応結果を表す対応情報を取得し(
図5の矢印3、
図6のステップS4)、記憶する(
図6のステップS5)。これにより、管制装置2には、
図4に示すように、各ドローンDとこれに関わるオペレータ毎の、過去の飛行ルートに対する飛行履歴情報と、管制装置2からの対応指示に対する対応情報と、が記憶されることとなる。
【0039】
その後、業者装置1は、所定のドローンDによる新たな飛行ルートを作成し、かかる飛行ルートの承認を管制装置2に対して要求する。このとき、業者装置1は、ドローンDの飛行ルートと共に、かかるドローンDに関わるオペレータの情報も送信する。
【0040】
そして、管制装置2は、上述したように業者装置1から新たにドローンDの飛行ルートの承認の要求を受け付ける(
図5の矢印Y4、
図7のステップS11)。すると、管制装置2は、飛行ルート記憶部26に記憶された他の飛行ルートを考慮して、飛行ルートを承認するか否かを判定するが、これに加えて、機体管理情報記憶部25に記憶されている飛行履歴情報と対応情報とも考慮する(
図7のステップS12)。具体的に、管制装置2は、飛行ルートの承認が要求されたドローンDの機体とオペレータとを特定し、かかる機体とオペレータとによる情報、つまり、飛行履歴情報と対応情報とを読み出す。そして、管制装置2は、かかる飛行履歴情報と対応情報との内容に応じて、新たに承認を要求されている飛行ルートを承認するか否かを判定する。例えば、管制装置2は、飛行履歴情報から「異常」と判断された履歴が所定数存在している場合や、対応情報から対応済みではない対応指示が存在している場合などは、飛行ルートを承認しないと判定する。
【0041】
管制装置2は、上述したように新たな飛行ルートの承認を判定すると、判定結果を業者装置1に通知する(
図5の矢印Y5、
図7のステップS13)。そして、業者装置1は、飛行ルートが承認を受けた場合には、かかる飛行ルートにて示されるルート通りにドローンDが飛行するよう制御する。
【0042】
以上、本実施形態によると、ドローンDの過去の飛行履歴情報と、かかる飛行履歴に対するドローンDのオペレータによる対応を表す対応情報と、に基づいて、新たなドローンDの飛行ルートの承認を判定するなどの飛行を計画している。このため、ドローンDにおける飛行の安全性、安定性の向上を図ることができる。
【0043】
<実施形態2>
次に、本発明の第2の実施形態を、
図8乃至
図10を参照して説明する。
図8乃至
図9は、実施形態2における飛行計画システムの構成を示すブロック図であり、
図10は、飛行計画システムの動作を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、上述した実施形態で説明した飛行計画システム及び飛行計画方法の構成の概略を示している。
【0044】
まず、
図8を参照して、本実施形態における飛行計画システム100のハードウェア構成を説明する。飛行計画システム100は、一般的な情報処理装置にて構成されており、一例として、以下のようなハードウェア構成を装備している。
・CPU(Central Processing Unit)101(演算装置)
・ROM(Read Only Memory)102(記憶装置)
・RAM(Random Access Memory)103(記憶装置)
・RAM103にロードされるプログラム群104
・プログラム群104を格納する記憶装置105
・情報処理装置外部の記憶媒体110の読み書きを行うドライブ装置106
・情報処理装置外部の通信ネットワーク111と接続する通信インタフェース107
・データの入出力を行う入出力インタフェース108
・各構成要素を接続するバス109
【0045】
そして、飛行計画システム100は、プログラム群104をCPU101が取得して当該CPU101が実行することで、
図9に示す取得手段121と計画手段122とを構築して装備することができる。なお、プログラム群104は、例えば、予め記憶装置105やROM102に格納されており、必要に応じてCPU101がRAM103にロードして実行する。また、プログラム群104は、通信ネットワーク111を介してCPU101に供給されてもよいし、予め記憶媒体110に格納されており、ドライブ装置106が該プログラムを読み出してCPU101に供給してもよい。但し、上述した取得手段121と計画手段122とは、かかる手段を実現させるための専用の電子回路で構築されるものであってもよい。
【0046】
なお、
図8は、飛行計画システム100である情報処理装置のハードウェア構成の一例を示しており、情報処理装置のハードウェア構成は上述した場合に限定されない。例えば、情報処理装置は、ドライブ装置106を有さないなど、上述した構成の一部から構成されてもよい。
【0047】
そして、飛行計画システム100は、上述したようにプログラムによって構築された取得手段121と計画手段122との機能により、
図10のフローチャートに示す飛行計画方法を実行する。
【0048】
図10に示すように、飛行計画システム100は、
無人航空機の飛行履歴を表す飛行履歴情報と、当該飛行履歴に対する無人航空機のオペレータによる対応を表す対応情報と、を取得し(ステップS101)、
前記飛行履歴情報と前記対応情報とに基づいて、無人航空機による飛行を計画する(ステップS102)、
という処理を実行する。
【0049】
本発明は、以上のように構成されることにより、無人航空機における飛行の安全性、安定性の向上を図ることができる。
【0050】
なお、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0051】
以上、上記実施形態等を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、上述した取得手段、計画手段の機能のうちの少なくとも一以上の機能は、ネットワーク上のいかなる場所に設置され接続された情報処理装置で実行されてもよく、つまり、いわゆるクラウドコンピューティングで実行されてもよい。
【0052】
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。以下、本発明における飛行計画方法、飛行計画システム、プログラムの構成の概略を説明する。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
(付記1)
無人航空機の飛行履歴を表す飛行履歴情報と、当該飛行履歴に対する無人航空機のオペレータによる対応を表す対応情報と、を取得し、
前記飛行履歴情報と前記対応情報とに基づいて、無人航空機による飛行を計画する、
飛行計画方法。
(付記2)
付記1に記載の飛行計画方法であって、
無人航空機の予め設定された飛行ルートに対する飛行履歴を前記飛行履歴情報として取得する、
飛行計画方法。
(付記3)
付記2に記載の飛行計画方法であって、
無人航空機の予め設定された飛行ルートに対する逸脱の飛行履歴を前記飛行履歴情報として取得する、
飛行計画方法。
(付記4)
付記1乃至3のいずれかに記載の飛行計画方法であって、
オペレータによる無人航空機の整備状況を前記対応情報として取得する、
飛行計画方法。
(付記5)
付記1乃至4のいずれかに記載の飛行計画方法であって、
オペレータの無人航空機に関する技能取得状況を前記対応情報として取得する、
飛行計画方法。
(付記6)
付記1乃至5のいずれかに記載の飛行計画方法であって、
取得した前記飛行履歴情報の内容に応じてオペレータに対応を指示すると共に、当該指示に対するオペレータによる対応を表す前記対応情報を取得する、
飛行計画方法。
(付記7)
付記6に記載の飛行計画方法であって、
取得した前記飛行履歴情報の内容に応じた対応をオペレータに指示すると共に、当該指示に対するオペレータによる対応を表す前記対応情報を取得する、
飛行計画方法。
(付記8)
無人航空機の飛行履歴を表す飛行履歴情報と、当該飛行履歴に対する無人航空機のオペレータによる対応を表す対応情報と、を取得する取得手段と、
前記飛行履歴情報と前記対応情報とに基づいて、無人航空機による飛行を計画する計画手段と、
を備えた飛行計画システム。
(付記9)
付記8に記載の飛行計画システムであって、
前記取得手段は、無人航空機の予め設定された飛行ルートに対する飛行履歴を前記飛行履歴情報として取得する、
飛行計画システム。
(付記10)
付記9に記載の飛行計画システムであって、
前記取得手段は、無人航空機の予め設定された飛行ルートに対する逸脱の飛行履歴を前記飛行履歴情報として取得する、
飛行計画システム。
(付記11)
付記8乃至10のいずれかに記載の飛行計画システムであって、
前記取得手段は、オペレータによる無人航空機の整備状況を前記対応情報として取得する、
飛行計画システム。
(付記12)
付記8乃至11のいずれかに記載の飛行計画システムであって、
前記取得手段は、オペレータの無人航空機に関する技能取得状況を前記対応情報として取得する、
飛行計画システム。
(付記13)
付記8乃至12のいずれかに記載の飛行計画システムであって、
前記取得手段は、取得した前記飛行履歴情報の内容に応じてオペレータに対応を指示すると共に、当該指示に対するオペレータによる対応を表す前記対応情報を取得する、
飛行計画システム。
(付記14)
付記13に記載の飛行計画システムであって、
前記取得手段は、取得した前記飛行履歴情報の内容に応じた対応をオペレータに指示すると共に、当該指示に対するオペレータによる対応を表す前記対応情報を取得する、
飛行計画システム。
(付記15)
情報処理装置に、
無人航空機の飛行履歴を表す飛行履歴情報と、当該飛行履歴に対する無人航空機のオペレータによる対応を表す対応情報と、を取得する取得手段と、
前記飛行履歴情報と前記対応情報とに基づいて、無人航空機による飛行を計画する計画手段と、
を実現させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0053】
1 業者装置
11 飛行ルート作成部
12 承認要求部
13 飛行処理部
14 機体管理部
15 機体情報記憶部
16 飛行地域情報記憶部
2 管制装置
21 飛行情報取得部
22 機体情報取得部
23 承認要求受付部
24 承認判定部
25 機体管理情報記憶部
26 飛行ルート記憶部
D ドローン
100 飛行計画システム
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 プログラム群
105 記憶装置
106 ドライブ装置
107 通信インタフェース
108 入出力インタフェース
109 バス
110 記憶媒体
111 通信ネットワーク
121 取得手段
122 計画手段