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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-23
(45)【発行日】2025-01-07
(54)【発明の名称】紛失防止ロープ
(51)【国際特許分類】
   H04R 1/10 20060101AFI20241224BHJP
   G02C 11/00 20060101ALI20241224BHJP
【FI】
H04R1/10 104Z
G02C11/00
【請求項の数】 25
(21)【出願番号】P 2023146611
(22)【出願日】2023-09-11
(65)【公開番号】P2024041058
(43)【公開日】2024-03-26
【審査請求日】2023-09-11
(31)【優先権主張番号】202222423484.3
(32)【優先日】2022-09-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202222986453.9
(32)【優先日】2022-11-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202310296476.3
(32)【優先日】2023-03-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202310491623.2
(32)【優先日】2023-05-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202321046057.6
(32)【優先日】2023-05-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522429608
【氏名又は名称】グッド ニュース メディカル カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】GOOD NEWS MEDICAL CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】4F., No. 15, Wusyun St., Anle District, Keelung City 204, Taiwan
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】トゥアン-チュン ワン
【審査官】▲徳▼田 賢二
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-200648(JP,A)
【文献】中国実用新案第208780930(CN,U)
【文献】中国実用新案第208299985(CN,U)
【文献】中国実用新案第206452510(CN,U)
【文献】特開平08-110499(JP,A)
【文献】特開平10-084812(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04R 1/10
G02C 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1対象物を第2対象物に接続するために用いられている紛失防止ロープであって、
前記第1対象物に覆設されているヌースユニットであって、前記ヌースユニットは、
可撓性スリーブであって、前記可撓性スリーブの長さの延伸方向の両端に位置している2つの端部、及び前記可撓性スリーブの内部に位置していると共に前記可撓性スリーブの長さの延伸方向に沿って延伸されている貫通孔を含む可撓性スリーブと、
前記貫通孔に収容されていると共に前記貫通孔から延出されている2つの前記端部の露出部分を有している弾性ワイヤーであって、前記可撓性スリーブは前記弾性ワイヤーの周囲を回転し、前記可撓性スリーブ及び前記露出部分が包囲することで前記第1対象物を収容するための収容スペースが形成されている弾性ワイヤーと、を具備しているヌースユニットと、
縦長の接続線であって、前記接続線の一端は前記露出部分に接続され、前記接続線の他端は前記第2対象物に接続するために用いられている、接続線と、
を備えていることを特徴とする紛失防止ロープ。
【請求項2】
前記接続線は弾性を有し、前記露出部分は、1つの前記端部から延出されている第1段、及び他の1つの前記端部から延出されている第2段を有し、前記第1段及び前記第2段は互いに固定されるように接続され、前記接続線は前記第1段から一体に延伸されていることを特徴とする請求項1に記載の紛失防止ロープ。
【請求項3】
前記露出部分に覆設され、且つ前記露出部分の周囲を旋回するカラーを更に備え、前記接続線の一端は前記カラーに接続され、前記露出部分に間接的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の紛失防止ロープ。
【請求項4】
前記カラーは硬質の非金属材料で製造されていることを特徴とする請求項3に記載の紛失防止ロープ。
【請求項5】
前記カラーの材質はセラミックまたはポリテトラフルオロエチレンであることを特徴とする請求項3に記載の紛失防止ロープ。
【請求項6】
前記カラーは内輪端及び外輪端を有し、前記内輪端と前記外輪端との間の厚みは、前記可撓性スリーブの外周面が前記露出部分の外周面を超える直線距離より厚くないことを特徴とする請求項3に記載の紛失防止ロープ。
【請求項7】
前記接続線は前記カラーに覆設され、前記カラーの周長の延伸方向に沿って移動することを特徴とする請求項3に記載の紛失防止ロープ。
【請求項8】
前記可撓性スリーブの長さは前記第1対象物の周長の半分未満ではないことを特徴とする請求項1に記載の紛失防止ロープ。
【請求項9】
前記弾性ワイヤーは2つの自由端を有する弾力ワイヤーにより、且つ2つの前記自由端が相互に固定されることにより形成されるコイル構造であり、2つの前記自由端が相互に固定されることで接続部が形成され、前記接続部は結び目であり、前記接続部は前記露出部分に位置しているか、前記貫通孔に収容されていることを特徴とする請求項1に記載の紛失防止ロープ。
【請求項10】
前記可撓性スリーブは弾性を有し、前記弾性ワイヤーの伸縮弾性は前記可撓性スリーブの伸縮弾性より大きいことを特徴とする請求項1に記載の紛失防止ロープ。
【請求項11】
前記貫通孔は前記可撓性スリーブの長さの延伸方向に対し垂直になる断面の形状が前記弾性ワイヤーの同様の断面の形状と異なり、前記弾性ワイヤーはその長さの延伸方向に対し垂直になる断面が矩形を呈していることを特徴とする請求項1に記載の紛失防止ロープ。
【請求項12】
前記可撓性スリーブはその長さの延伸方向に対し垂直になる断面がリング状を呈して設けられ、前記可撓性スリーブの外径は2mmを超えず、前記弾性ワイヤーはその長さの延伸方向に対し垂直になる断面が矩形を呈していることを特徴とする請求項1に記載の紛失防止ロープ。
【請求項13】
前記紛失防止ロープは2つの前記ヌースユニットを有し、2つの前記ヌースユニットのうちの1つは前記第1対象物に覆設され、他の1つは前記第2対象物に覆設され、前記接続線の両端は2つの前記ヌースユニットのそれぞれの前記露出部分に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の紛失防止ロープ。
【請求項14】
前記露出部分は1つの前記端部から延出される第1段、及び他の1つの前記端部から延出される第2段を有し、前記第1段及び前記第2段は互いに固定されるように接続され、前記接続線の両端は2つの前記ヌースユニットのそれぞれの前記第1段に一体に延伸されていることを特徴とする請求項13に記載の紛失防止ロープ。
【請求項15】
1対1で対応するように2つの前記ヌースユニットのそれぞれの前記露出部分に覆設され、且つ対応する前記露出部分の周囲をそれぞれ旋回する2つのカラーを更に備え、前記接続線の両端は2つの前記カラーに接続され、2つの前記ヌースユニットのそれぞれの前記露出部分と間接的に接続されていることを特徴とする請求項13に記載の紛失防止ロープ。
【請求項16】
前記接続線の両端は1対1で対応するように2つの前記カラーに覆設され、且つ前記接続線の両端は対応する前記カラーの周長の延伸方向にそれぞれ沿って移動することを特徴とする請求項15に記載の紛失防止ロープ。
【請求項17】
2つの前記ヌースユニットには磁性素子がそれぞれ設置され、前記磁性素子は対応する前記可撓性スリーブに設置されていると共に対応する前記貫通孔の外に位置し、2つの前記ヌースユニットの2つの磁性素子は相互に吸着して接合されていることを特徴とする請求項13に記載の紛失防止ロープ。
【請求項18】
位置決め部及び係合部を含む収束部材を更に備え、前記位置決め部には前記接続線を貫通させるための空間制限部が設けられ、前記係合部には前記接続線を貫通させるための係合空間及び前記係合空間に連通されている切り欠き部が設けられ、前記空間制限部及び前記係合空間は間隔を置いて設置され、前記接続線の一部分は前記空間制限部に収容され、他の部分は前記切り欠き部により前記係合空間に進入し、前記係合部に係合されていることを特徴とする請求項13に記載の紛失防止ロープ。
【請求項19】
相互に吸着して接合される2つの磁気素子を更に備え、前記磁気素子のそれぞれには前記接続線を貫通させるための挿通孔が設けられ、前記接続線には前記接続線の長さの延伸方向に沿って間隔を置いて設置されている2つの突起制限部が設けられ、1つの前記磁気素子は前記接続線の長さの延伸方向に沿って1つの前記突起制限部と1つの前記ヌースユニットとの間に位置が制限され、他の1つの前記磁気素子は前記接続線の長さの延伸方向に沿って他の1つの前記突起制限部と他の1つの前記ヌースユニットとの間に位置が制限され、前記突起制限部は前記磁気素子を前記接続線の長さの延伸方向に沿って2つの前記突起制限部の間で移動するように制限していることを特徴とする請求項13に記載の紛失防止ロープ。
【請求項20】
前記突起制限部は前記接続線を結ぶことで形成されている結び目構造であることを特徴とする請求項19に記載の紛失防止ロープ。
【請求項21】
2つの弾性スリーブ及び相互に吸着して接合される2つの磁気素子を更に備え、前記弾性スリーブのそれぞれには1つの前記磁気素子が組み合わせられ、前記弾性スリーブのそれぞれには前記接続線を貫通させるための貫通溝及び前記磁気素子を収容するための収容タンクが設けられ、前記磁気素子は対応する前記収容タンクを塞いで対応する前記弾性スリーブを前記接続線に位置決めすることを特徴とする請求項13に記載の紛失防止ロープ。
【請求項22】
前記収容タンクは前記貫通溝に連通され、前記磁気素子及び前記弾性スリーブは前記接続線を両者の間に狭着することを特徴とする請求項21に記載の紛失防止ロープ。
【請求項23】
前記第1対象物及び前記第2対象物は共にワイヤレスインイヤーオーディオ装置であり、前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置のそれぞれはユーザーの耳を塞ぐ耳栓部及びユーザーの耳の外に露出するイヤーハンドルを備え、2つの前記ヌースユニットは1対1で対応するように2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置に覆設され、前記収容スペースには対応する前記イヤーハンドルが収容され、或いは、前記第1対象物及び前記第2対象物はメガネフレームの2つのテンプルであり、2つの前記ヌースユニットは1対1で対応するように2つの前記テンプルに覆設され、前記収容スペースには対応する前記テンプルが収容され、前記テンプルはユーザーの耳に架設するために用いられていることを特徴とする請求項13に記載の紛失防止ロープ。
【請求項24】
前記接続線の長さはユーザーの首の後方を巻回するのに十分であることを特徴とする請求項1に記載の紛失防止ロープ。
【請求項25】
前記可撓性スリーブはチューブ部及び前記チューブ部から外に向けて突出するように形成されているブロック部を備え、前記端部は前記チューブ部の長さの延伸方向の両端に位置し、前記貫通孔は前記チューブ部に位置していると共に前記チューブ部の長さの延伸方向に沿って延伸され、前記ブロック部は対応する前記収容スペースの外側に位置し、前記ブロック部は前記第1対象物の外面に当接して前記可撓性スリーブが過度に回転しないようにブロックするために用いられていることを特徴とする請求項1に記載の紛失防止ロープ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紛失防止ロープ(anti-loss rope)に関し、更に詳しくは、ワイヤレスインイヤーオーディオ装置またはメガネフレーム用の紛失防止ロープに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレスブルートゥース(登録商標)イヤホンは通常ユーザーの耳を塞ぐ耳栓部及びユーザーの耳の外に露出するコードブッシュを備えている。従来の紛失防止ロープは弾性ロープで製造され、前記紛失防止ロープは前記弾性ロープの両端がそれぞれ包囲することで形成されている2つの閉じた収容リング及び2つの前記収容リングの間に位置すると共に2つの前記収容リングと一体に接続されている中間段を含み、前記収容リングのそれぞれは前記ワイヤレスブルートゥース(登録商標)イヤホンの前記コードブッシュを収容するために用いられている。前記収容リングを前記コードブッシュに接続するためには、前記収容リングを下から上にかけて前記コードブッシュに覆設する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前記収容リングを下から上にかけて前記コードブッシュに覆設する過程では、前記紛失防止ロープの弾性により、前記収容リングが前記コードブッシュの外面に貼り付けられ、前記収容リングが下から上に向けて移動する際に前記コードブッシュの外面で回転し、前記収容リングの回転によりそれに接続されている前記中間段も連動されて同じ回数或いはそれ以上に回転し、前記中間段が前記収容リング内に巻き込まれ、前記紛失防止ロープが複雑に絡まる状況に陥ることがあった。
【0004】
同様に、前記紛失防止ロープの2つの前記収容リングもメガネフレームの2つのテンプルを収容するために用いられているため、前記紛失防止ロープの弾性により、前記収容リングが前記テンプルの外面に貼り付けられ、同様に前記中間段が前記収容リング内に巻き込まれ、前記紛失防止ロープが複雑に絡まる問題が発生した。
【0005】
そこで、本発明者は上記の欠点が改善可能と考え、鋭意検討を重ねた結果、合理的設計で上記の課題を効果的に改善する本発明の提案に至った。
【0006】
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、ワイヤレスブルートゥース(登録商標)イヤホンのコードブッシュまたはメガネフレームのテンプル等の対象物の外に覆設される際に、巻回数を減少させるか、絡まりにくくなる紛失防止ロープを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明の一態様に係る紛失防止ロープは、第1対象物を第2対象物に接続するために用いられ、前記紛失防止ロープは、前記第1対象物に覆設されているヌースユニットであって、前記ヌースユニットは、可撓性スリーブであって、前記可撓性スリーブの長さの延伸方向の両端に位置している2つの端部、及び前記可撓性スリーブ内部に位置していると共に前記可撓性スリーブの長さの延伸方向に沿って延伸されている貫通孔を含む可撓性スリーブと、前記貫通孔に収容されていると共に前記貫通孔から延出されている2つの前記端部の露出部分を有している弾性ワイヤーであって、前記可撓性スリーブは前記弾性ワイヤーの周囲を回転し、前記可撓性スリーブ及び前記露出部分が包囲することで前記第1対象物を収容するための収容スペースが形成されている弾性ワイヤーと、を具備しているヌースユニットと、前記接続線の一端は前記露出部分に接続され、前記接続線の他端は前記第2対象物に接続するために用いられている縦長の接続線と、を備えている。
【0008】
本発明の好適例において、前記接続線は弾性を有し、前記露出部分は1つの前記端部から延出されて第1段及び他の1つの前記端部から延出されている第2段を有し、前記第1段及び前記第2段は互いに固定されるように接続され、前記接続線は前記第1段から一体に延伸されている。
【0009】
本発明の好適例において、前記紛失防止ロープは、前記露出部分に覆設され、且つ前記露出部分の周囲を旋回するカラーを更に備え、前記接続線の一端は前記カラーに接続され、前記露出部分に間接的に接続されている。
【0010】
本発明の好適例において、前記カラーは硬質の非金属材料で製造されている。
【0011】
本発明の好適例において、前記カラーの材質はセラミックまたはポリテトラフルオロエチレンである。
【0012】
本発明の好適例において、前記カラーは内輪端及び外輪端を有し、前記内輪端と前記外輪端との間の厚みは、前記可撓性スリーブの外周面が前記露出部分の外周面を超える直線距離より厚くない。
【0013】
本発明の好適例において、前記接続線は前記カラーに覆設され、前記カラーの周長の延伸方向に沿って移動する。
【0014】
本発明の好適例において、前記可撓性スリーブの長さは前記第1対象物の周長の半分未満ではない。
【0015】
本発明の好適例において、前記弾性ワイヤーは2つの自由端を有する弾力ワイヤーにより、且つ2つの前記自由端が相互に固定されることにより形成されるコイル構造であり、2つの前記自由端が相互に固定されることで接続部が形成され、前記接続部は結び目であり、前記接続部は前記露出部分に位置しているか、前記貫通孔に収容されている。
【0016】
本発明の好適例において、前記可撓性スリーブは弾性を有し、前記弾性ワイヤーの伸縮弾性は前記可撓性スリーブの伸縮弾性より大きい。
【0017】
本発明の好適例において、前記貫通孔は前記可撓性スリーブの長さの延伸方向に対し垂直になる断面の形状が前記弾性ワイヤーの同様の断面の形状と異なり、前記弾性ワイヤーはその長さの延伸方向に対し垂直になる断面が矩形を呈している。
【0018】
本発明の好適例において、前記可撓性スリーブはその長さの延伸方向に対し垂直になる断面がリング状を呈して設けられ、前記可撓性スリーブの外径は2mmを超えず、前記弾性ワイヤーはその長さの延伸方向に対し垂直になる断面が矩形を呈している。
【0019】
本発明の好適例において、前記紛失防止ロープは2つの前記ヌースユニットを有し、2つの前記ヌースユニットのうちの1つは前記第1対象物に覆設され、他の1つは前記第2対象物に覆設され、前記接続線の両端は2つの前記ヌースユニットのそれぞれの前記露出部分に接続されている。
【0020】
本発明の好適例において、前記接続線は弾性を有し、前記露出部分は1つの前記端部から延出されて第1段及び他の1つの前記端部から延出されている第2段を有し、前記第1段及び前記第2段は互いに固定されるように接続され、前記接続線の両端は2つの前記ヌースユニットのそれぞれの前記第1段に一体に延伸されている。
【0021】
本発明の好適例において、前記紛失防止ロープは、1対1で対応するように2つの前記ヌースユニットのそれぞれの前記露出部分に覆設され、且つ対応する前記露出部分の周囲をそれぞれ旋回する2つのカラーを更に備え、前記接続線の両端は2つの前記カラーに接続され、2つの前記ヌースユニットのそれぞれの前記露出部分と間接的に接続されている。
【0022】
本発明の好適例において、前記接続線の両端は1対1で対応するように2つの前記カラーに覆設され、且つ前記接続線の両端は対応する前記カラーの周長の延伸方向にそれぞれ沿って移動する。
【0023】
本発明の好適例において、2つの前記ヌースユニットには磁性素子がそれぞれ設置され、前記磁性素子は対応する前記可撓性スリーブに設置されていると共に対応する前記貫通孔の外に位置し、2つの前記ヌースユニットの2つの磁性素子は相互に吸着して接合されている。
【0024】
本発明の好適例において、前記紛失防止ロープは、位置決め部及び係合部を含む収束部材を更に備えている。前記位置決め部には前記接続線を貫通させるための空間制限部が設けられ、前記係合部には前記接続線を貫通させるための係合空間及び前記係合空間に連通されている切り欠き部が設けられ、前記空間制限部及び前記係合空間は間隔を置いて設置されている。前記接続線の一部分は前記空間制限部に収容され、他の部分は前記切り欠き部により前記係合空間に進入し、前記係合部に係合されている。
【0025】
本発明の好適例において、前記紛失防止ロープは、相互に吸着して接合される2つの磁気素子を更に備えている。前記磁気素子のそれぞれには前記接続線を貫通させるための挿通孔が設けられている。前記接続線には前記接続線の長さの延伸方向に沿って間隔を置いて設置されている2つの突起制限部が設けられている。1つの前記磁気素子は前記接続線の長さの延伸方向に沿って1つの前記突起制限部と1つの前記ヌースユニットとの間に位置が制限され、他の1つの前記磁気素子は前記接続線の長さの延伸方向に沿って他の1つの前記突起制限部と他の1つの前記ヌースユニットとの間に位置が制限され、前記突起制限部は前記磁気素子を前記接続線の長さの延伸方向に沿って2つの前記突起制限部の間で移動するように制限している。
【0026】
本発明の好適例において、前記突起制限部は前記接続線を結ぶことで形成されている結び目構造である。
【0027】
本発明の好適例において、前記紛失防止ロープは、2つの弾性スリーブ及び相互に吸着して接合される2つの磁気素子を更に備えている。前記弾性スリーブのそれぞれには1つの前記磁気素子が組み合わせられている。前記弾性スリーブのそれぞれには前記接続線を貫通させるための貫通溝及び前記磁気素子を収容するための収容タンクが設けられ、前記磁気素子は対応する前記収容タンクを塞いで対応する前記弾性スリーブを前記接続線に位置決めする。
【0028】
本発明の好適例において、前記収容タンクは前記貫通溝に連通され、前記磁気素子及び前記弾性スリーブは前記接続線を両者の間に狭着する。
【0029】
本発明の好適例において、前記第1対象物及び前記第2対象物は共にワイヤレスインイヤーオーディオ装置であり、前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置のそれぞれはユーザーの耳を塞ぐ耳栓部及びユーザーの耳の外に露出するイヤーハンドルを備えている。2つの前記ヌースユニットは1対1で対応するように2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置に覆設され、前記収容スペースには対応する前記イヤーハンドルが収容されている。或いは、前記第1対象物及び前記第2対象物はメガネフレームの2つのテンプルであり、2つの前記ヌースユニットは1対1で対応するように2つの前記テンプルに覆設され、前記収容スペースには対応する前記テンプルが収容され、前記テンプルはユーザーの耳に架設するために用いられている。
【0030】
本発明の好適例において、前記接続線の長さはユーザーの首の後方を巻回するのに十分である。
【0031】
本発明の好適例において、前記可撓性スリーブはチューブ部及び前記チューブ部から外に向けて突出するように形成されているブロック部を備えている。前記端部は前記チューブ部の長さの延伸方向の両端に位置し、前記貫通孔は前記チューブ部に位置していると共に前記チューブ部の長さの延伸方向に沿って延伸されている。前記ブロック部は対応する前記収容スペースの外側に位置し、前記ブロック部は前記第1対象物の外面に当接して前記可撓性スリーブが過度に回転しないようにブロックするために用いられている。
【発明の効果】
【0032】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
従来技術と比べ、本発明に係る前記紛失防止ロープは、前記弾性ワイヤーの外に覆設されている前記可撓性スリーブが設置されることで、前記可撓性スリーブと前記第1対象物とが直接接触する。前記第2対象物を接続する前記接続線は、前記弾性ワイヤーの前記露出部分に接続され、前記弾性ワイヤーの弾性により、前記ヌースユニットが周長の異なる前記第1対象物の外に覆設可能になり、前記紛失防止ロープの適合性が高まっている。また、前記可撓性スリーブが前記第1対象物の表面に貼り付けられ、前記弾性ワイヤー及びその外にある前記可撓性スリーブが外から内にかけて前記第1対象物に覆設される際に、前記可撓性スリーブが前記第1対象物の外面で回転し、前記可撓性スリーブが前記弾性ワイヤーの周囲を回転し、前記可撓性スリーブの回転はそれと分離して設置されている前記弾性ワイヤーを同じ回転数またはより多い回転数で回転するように直接連動させず、前記弾性ワイヤーに接続されている前記接続線が前記収容スペースに巻き込まれる程度も減少する。前記可撓性スリーブは軟性であるため、前記可撓性スリーブが回転する際に、前記第1対象物及びそれに接触する表面は損壊しない。
【0033】
本発明の他の目的、構成及び効果については、以下の発明の実施の形態の項から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】本発明の第1実施例に係る紛失防止ロープを示す外観斜視図である。
図2図1の紛失防止ロープと二つのワイヤレスインイヤーオーディオ装置の接続を示す使用状態図である。
図3図2の(A)を示す拡大図である。
図4図1の紛失防止ロープの一つのヌースユニットが対応するワイヤレスインイヤーオーディオ装置をその収納スペースに挿入する前後の変化を示す概略図である。
図5図4の紛失防止ロープのヌースユニットがB-B線に沿う断面図である。
図6図1の紛失防止ロープとメガネフレームの二つのテンプルの接続を示す使用状態図である。
図7図6の(C)の拡大図である。
図8】本発明の他の実施例に係る紛失防止ロープが図4と同じ切断方向を示す断面図である。
図9】本発明の第2の実施例に係る紛失防止ロープと一つの挟持部材との接続を示す使用状態図である。
図10図9の挟持部材に接続された紛失防止ロープと一つのワイヤレスインイヤーオーディオ装置との接続を示す使用状態図である。
図11】本発明の第3実施例に係る紛失防止ロープを示す外観斜視図である。
図12図11の紛失防止ロープと二つのワイヤレスインイヤーオーディオ装置の接続を示す使用状態図である。
図13図12の(D)を示す拡大図である。
図14図13を示す断面図である。
図15】本発明の他の実施例に係る紛失防止ロープが図12と同じ切断方向を示す断面図である。
図16】本発明の第4の実施例に係る紛失防止ロープと一つの挟持部材との接続を示す使用状態図である。
図17図16の挟持部材に接続された紛失防止ロープと一つのワイヤレスインイヤーオーディオ装置との接続を示す使用状態図である。
図18】本発明の第5実施例に係る紛失防止ロープを示す外観斜視図である。
図19図18の紛失防止ロープと二つのワイヤレスインイヤーオーディオ装置の接続を示す使用状態図である。
図20図19の(E)を示す拡大図である。
図21図19の紛失防止ロープの一つの可撓性スリーブが対応するイヤーハンドル外側が弾性ワイヤーを中心に上方に回転し、ブロック部がイヤーハンドルの対応する外面に当接したときの概略図である。
図22図20と二つのワイヤレスインイヤーオーディオ装置が接続された紛失防止ロープの接続線がユーザーの首に接続ワイヤーを装着しているを示す使用状態図である。
図23図20と二つのワイヤレスインイヤーオーディオ装置が接続された紛失防止ロープの接続線がユーザーの手首に巻き付けている状態を示す使用状態図である。
図24】本発明の第6実施例に係る紛失防止ロープを示す外観斜視図である。
図25図24の(F)を示す拡大図である。
図26図24の紛失防止ロープと二つのワイヤレスインイヤーオーディオ装置との接続を示す使用状態図である。
図27図26と二つのワイヤレスインイヤーオーディオ装置が接続された紛失防止ロープの接続線がユーザーの首に接続ワイヤーを装着している状態を示す使用状態図である。
図28図26と二つのワイヤレスインイヤーオーディオ装置が接続された紛失防止ロープの接続線がユーザーの手首に巻き付けた状態を示す使用状態図である。
図29】本発明の第7実施例に係る紛失防止ロープを示す外観斜視図である。
図30図29の紛失防止ロープと二つのワイヤレスインイヤーオーディオ装置との接続を示す使用状態図である。
図31図30を示す部分断面図である。
図32図30と二つのワイヤレスインイヤーオーディオ装置が接続された紛失防止ロープの接続線がユーザーの首に接続ワイヤーを装着している状態を示す使用状態図である。
図33図30と二つのワイヤレスインイヤーオーディオ装置が接続された紛失防止ロープの接続線がユーザーの手首に巻き付けている状態を示す使用状態図である。
図34】本発明の第8実施例に係る紛失防止ロープを示す外観斜視図である。
図35図34の紛失防止ロープと二つのワイヤレスインイヤーオーディオ装置との接続を示す使用状態図である。
図36図35の(G)を示す拡大図である。
図37図36を示す断面図である。
図38図35と二つのワイヤレスインイヤーオーディオ装置が接続された紛失防止ロープの接続線がユーザーの首に接続ワイヤーを装着している状態を示す使用状態図である。
図39図36と二つのワイヤレスインイヤーオーディオ装置が接続された紛失防止ロープの接続線がユーザーの手首に巻き付けている状態を示す使用状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0036】
まず、図1図39を参照しながら、本発明に係る紛失防止ロープについて説明する。本発明に係る紛失防止ロープには8つの実施例があり、前記紛失防止ロープは第1対象物を第2対象物に接続するために用いられ、本発明の第1乃至8実施例では、前記紛失防止ロープは少なくとも1つのワイヤレスインイヤーオーディオ装置7に接続されている。この場合、1つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7は第1対象物とし、前記第2対象物は他の1つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7でもよく、或いは、前記紛失防止ロープによりユーザーが身体に着用する衣服、ユーザーの耳たぶ、或いはユーザーの首や腕に接続され、前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7がユーザーの耳から脱落して紛失する状況を防止するか、前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7を前記ユーザーの耳から取り外す際に紛失する状況を防止するための挟持部8でもよい。
【0037】
図2図10図12図17図19図26図30図35に示す如く、前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7はユーザーの耳を塞ぐ耳栓部71及びユーザーの耳の外に露出するイヤーハンドル72を備えている。前記イヤーハンドル72は前記紛失防止ロープに接続するために用いられている。第1乃至8実施例では、前記イヤーハンドル72は円柱形を呈して設置され、前記紛失防止ロープに接続するために用いられている。他の実施例では、前記イヤーハンドル72は矩形体を呈して設置されている。
【0038】
図1図9図11図16図18図24図29図34に示す如く、本発明に係る紛失防止ロープは、少なくとも1つのヌースユニット1及び前記ヌースユニット1に接続されている縦長を呈する接続線2を備えている。前記ヌースユニット1は前記接続線2の一端に直接的または間接的に接続され、前記ヌースユニット1は前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7の前記イヤーハンドル72(第1対象物とする)の外に覆設するために用いられ(詳しくは、図2図8図10図15図17図23図27図33参照)、前記接続線2の他端は前記第2対象物に接続されている。ここから分かるように、前記接続線2は前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7と前記第2対象物とを相互に接続するために用いられている。
【0039】
図1図9図11図16図18図24図29図34に示す如く、本発明に係る前記ヌースユニット1は可撓性スリーブ11及び前記可撓性スリーブ11の長さの延伸方向に沿って前記可撓性スリーブ11を貫通する弾性ワイヤー12を備え、前記弾性ワイヤー12は前記接続線2に直接的または間接的に接続するために用いられている。前記弾性ワイヤー12の長さは前記可撓性スリーブ11の長さより長く、前記可撓性スリーブ11は前記弾性ワイヤー12の長さの延伸方向に沿って変位する。前記可撓性スリーブ11は、前記可撓性スリーブ11の長さの延伸方向の両端に位置している2つの端部111及び前記可撓性スリーブ11内部に位置していると共に前記可撓性スリーブ11の長さの延伸方向に沿って延伸されている貫通孔112を含み、前記貫通孔112は前記弾性ワイヤー12を貫通させるために用いられている。前記弾性ワイヤー12は前記貫通孔112に収容されている収容部分121及び前記収容部分121の両端に接続されている露出部分122を有し、前記露出部分122は前記可撓性スリーブ11の外に露出し、前記露出部分122及び前記収容部分121の前後が接続されることで閉じたコイル構造が形成されている。換言すれば、前記弾性ワイヤー12は前記露出部分122及び前記収容部分121が包囲することで形成されている前記コイル構造であり、前記弾性ワイヤー12は前記貫通孔112に収容される部分が前記収容部分121と定義され、前記可撓性スリーブ11に突出される部分が前記露出部分122と定義されている。前記露出部分122及び前記収容部分121が包囲することで形成されている前記コイル構造により、前記収容部分121の外に覆設されている前記可撓性スリーブ11及び前記露出部分122が包囲することで収容スペース13が形成され、前記収容スペース13は前記イヤーハンドル72を収容するために用いられ、前記ヌースユニット1が前記イヤーハンドル72に覆設され、前記露出部分122と前記接続線2とが直接的または間接的に接続されている。
【0040】
図2図10図12図17図19図26図30図35に示す如く、本発明に係る前記可撓性スリーブ11は前記イヤーハンドル72を包囲するために用いられ、且つ前記イヤーハンドル72の表面に直接接触する。前記可撓性スリーブ11は軟性であるため、前記可撓性スリーブ11は前記イヤーハンドル72及びそれと接触する表面を損壊させない。前記弾性ワイヤー12は前記可撓性スリーブ11を貫通し、前記可撓性スリーブ11が前記弾性ワイヤー12の長さの延伸方向に基づいて対応するように変形し、前記弾性ワイヤー12の弾性により、前記可撓性スリーブ11が前記イヤーハンドル72の表面に貼り付けられる。同様に、前記弾性ワイヤー12も前記イヤーハンドル72を包囲するように設置され、前記弾性ワイヤー12の弾性により前記ヌースユニット1が周長が異なる前記イヤーハンドル72の外に覆設され、前記紛失防止ロープの適合性を高めている。前記イヤーハンドル72が前記収容スペース13に未挿入である場合、前記収容スペース13は不規則に設置され、前記イヤーハンドル72が前記収容スペース13に挿入されている場合、前記収容スペース13は前記弾性ワイヤー12の弾性により本来の不規則形状から前記イヤーハンドル72の外周面に適合する形状に展開され、前記ヌースユニット1が前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7に覆設される(図4参照)。
【0041】
図2図10図12図17図19図26図30図35に示す如く、本発明に係る前記可撓性スリーブ11は前記弾性ワイヤー12の弾性により前記イヤーハンドル72の外面に貼り付けられ、前記可撓性スリーブ11が下から上にかけて前記イヤーハンドル72に覆設され、前記可撓性スリーブ11がその長さの延伸方向の周囲を回転する。但し、前記可撓性スリーブ11及び前記弾性ワイヤー12は分離して設置されるため、前記可撓性スリーブ11が前記弾性ワイヤー12の周囲を回転し、前記弾性ワイヤー12がその外に覆設されている前記可撓性スリーブ11に追随して回転しにくくなり、前記弾性ワイヤー12に直接的または間接的に接続されている前記接続線2が前記収容スペース13に巻き込まれて前記接続線2と前記弾性ワイヤー12とが絡まる状況を防止している。
【0042】
図1図9図11図16図18図24図29図34に示す如く、第1乃至8実施例では、前記可撓性スリーブ11が弾性を有し、その長さの延伸方向に沿って一定程度収縮し、且つその弾性は前記弾性ワイヤー12の弾性よりも小さい。当然ながら、前記可撓性スリーブ11はその長さ方向に対し垂直になる横断面方向にも一定程度の弾性を有している。他の実施例においては、前記可撓性スリーブ11が弾性を有しておらずともよい。
【0043】
図3図4図10図13図14図17図20図26図31図37に示す如く、本発明に係る前記可撓性スリーブ11の長さは前記イヤーハンドル72の周長の半分未満ではない。第1乃至8実施例では、本発明に係る前記可撓性スリーブ11の長さは前記イヤーハンドル72の周長の半分を超え、具体的には、前記可撓性スリーブ11の長さは20mm乃至22mmであり、前記長さは現在の市場にある前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7の前記イヤーハンドル72に適合している。
【0044】
図1図9図11図16図18図24図29図34に示す如く、第1乃至8実施例では、前記弾性ワイヤー12はゴム紐であり、前記ゴム紐は輸入したゴム糸を芯として採用し、良質な二重繊維糸(ポリエステル糸またはナイロン糸、別名テドロン糸またはナイロン糸)で二重に被覆されることで形成されている。
【0045】
図1図9図11図16図18図24図29図34に示す如く、第1乃至8実施例では、前記接続線2は弾性を有し、前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7がユーザーの耳から脱落した場合に緩衝作用を発生させ、前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7が強く引っ張られた際にユーザーの耳が傷付く状況を防止し、それによる痛みを軽減させ、前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7が重力により他の物品上に直接落下して損壊する現象を防止している。
【0046】
図5に示す如く、前記可撓性スリーブ11はその長さの延伸方向に対し垂直になる断面がリング状を呈して設置され、前記リングの内径は1mmであり、前記リングの外径は2mmより大きくない。前記可撓性スリーブ11はその長さの延伸方向に対し垂直になる断面がリング状を呈して設置されている。ここから分かるように、前記貫通孔112は前記可撓性スリーブ11の長さの延伸方向に対し垂直になる断面の形状が円形を呈し、前記貫通孔112の直径は前記可撓性スリーブ11の長さの延伸方向に沿って一致するように保持され、前記貫通孔112は直径が前記可撓性スリーブ11の長さの延伸方向に沿って不変に保持される円形貫通孔112であり、前記貫通孔112の直径は1mmである。前記弾性ワイヤー12は前記弾性ワイヤー12の長さの延伸方向に対し垂直になる断面の形状も円形を呈し、前記弾性ワイヤー12の断面の形状は前記弾性ワイヤー12の長さの延伸方向に沿って一致するように保持され、前記弾性ワイヤー12の円形断面の直径は1mm未満であり、前記弾性ワイヤー12が前記貫通孔112に収容され、前記可撓性スリーブ11が前記弾性ワイヤー12の長さの延伸方向に沿って変位する。前記部分の前記可撓性スリーブ11の構造及び前記弾性ワイヤー12の構造は本発明の第1乃至第8実施例に適用可能である。
【0047】
図8に示す如く、他の実施例では、前記貫通孔112は前記可撓性スリーブ11の長さの延伸方向に対し垂直になる断面の形状が、前記弾性ワイヤー12の前記弾性ワイヤー12の長さの延伸方向に対し垂直になる断面の形状と異なっている。具体的には、他の実施例では、前記貫通孔112は前記可撓性スリーブ11の長さの延伸方向に対し垂直になる断面の形状が円形を呈し、前記貫通孔112の断面の形状は前記可撓性スリーブ11の長さの延伸方向に沿って一致するように保持され、前記貫通孔112は直径が前記可撓性スリーブ11の長さの延伸方向に沿って不変に保持される円形貫通孔112であり、前記貫通孔112の直径は1mmである。前記弾性ワイヤー12は前記弾性ワイヤー12の長さの延伸方向に対し垂直になる断面の形状が矩形を呈し、具体的には長方形であり、前記弾性ワイヤー12の断面の形状は前記弾性ワイヤー12の長さの延伸方向に沿って一致するように保持されている。具体的には、前記弾性ワイヤー12の矩形断面の長辺は0.9mmであり、短辺は0.6mmである。本実施例では、前記弾性ワイヤー12の矩形断面が前記イヤーハンドル72の外面に平面が接触することで、矩形断面を呈する前記弾性ワイヤー12が円形貫通孔112が設けられている前記可撓性スリーブ11に追随して回転しにくくなっている。前記部分の前記可撓性スリーブ11の構造及び前記弾性ワイヤー12の構造は本発明の全ての実施例に適用可能である。
【0048】
<第1実施例>
本発明の第1実施例の構成を図1から図5に示す。本実施例に係る前記紛失防止ロープは2つの前記ヌースユニット1及び2つの前記ヌースユニット1に直接接続されている前記接続線2を有し、具体的には、前記ヌースユニット1の前記露出部分122は1つの前記端部111から延出されている第1段1221及び他の1つの前記端部111から延出されている第2段1222を有し、前記第1段1221及び前記第2段1222が固定するように接続されることで接続部123が形成され、前記接続線2の両端は対応する前記ヌースユニット1の前記第1段1221からそれぞれ一体に延伸されることで形成され、前記接続線2は2つの前記ヌースユニット1に直接接続されている。本実施例では、2つの前記ヌースユニット1の2つの前記弾性ワイヤー12及び前記接続線2は連続的に延伸されている1本の線の異なる部分である。本実施例では、前記接続部123は前記第1段1221及び前記第2段1222が包囲することで形成されている結び目であり、ユーザーは前記結び目を開くことで前記収容スペース13の大きさを調節することで、異なる大きさの前記イヤーハンドル72に適合可能である。当然ながら、一般的な状況では、前記弾性ワイヤー12の弾性により、結び目である前記接続部123を開く必要はない。
【0049】
図2に示す如く、第1実施例において、前記紛失防止ロープは2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7に接続され、前記第1対象物及び前記第2対象物は共に前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7であり、2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7は2つの前記ヌースユニット1で形成されている2つの前記収容スペース13にそれぞれ覆設され、2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7の2つの前記耳栓部71がユーザーの2つの耳を塞ぐ際に、前記接続線2の長さはユーザーの首の後方を巻回するのに十分である。2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7が共にユーザーの耳から脱落しても、2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7は前記接続線2がユーザーの首に掛けられているため直接紛失することはない。
【0050】
図6に示す如く、第1実施例において、前記紛失防止ロープはメガネフレーム9に接続するために用いられ、前記メガネフレーム9は、間隔を置いて対向するように設置されている2つのリム91と、2つの前記リム91の間に位置しているブリッジ92と、2つの前記リム91の外の両側に位置している2つのテンプル93と、を含み、前記ブリッジ92は2つの前記リム91に接続され、2つの前記テンプル93は1対1で対応するように2つの前記リム91に接続され、2つの前記テンプル93は対向するように設置されている。2つの前記リム91はユーザーの両目に1対1で対応するように設置され、前記ブリッジ92はユーザーの鼻梁の上方に架設され、2つの前記テンプル93は1対1で対応するようにユーザーの両耳の上方に架設されている。2つの前記テンプル93は前記紛失防止ロープに接続するために用いられ、具体的には、2つの前記テンプル93は1対1で対応するように2つの前記ヌースユニット1で形成されている2つの前記収容スペース13内に収容される。すなわち、2つの前記ヌースユニット1が2つの前記テンプル93に覆設され、前記第1対象物及び前記第2対象物は2つの前記テンプル93であり、ユーザーが前記メガネフレーム9を掛けている場合、前記接続線2の長さはユーザーの首の後方を巻回するのに十分であり、ユーザーが前記メガネフレーム9をユーザーの耳及び鼻梁から取り外す際に、前記メガネフレーム9は前記接続線2がユーザーの首に掛けられているため直接紛失することはない。
【0051】
図6図7に示す如く、本実施例では、前記可撓性スリーブ11は前記テンプル93を包囲するために用いられ、且つ前記テンプル93の表面に直接接触する。前記可撓性スリーブ11は軟性であるため、前記可撓性スリーブ11は前記テンプル93及びそれと接触する表面を損壊しない。前記弾性ワイヤー12は前記可撓性スリーブ11を貫通し、前記可撓性スリーブ11が前記弾性ワイヤー12の長さの延伸方向に基づいて対応するように変形し、前記弾性ワイヤー12の弾性により、前記可撓性スリーブ11が前記テンプル93の表面に貼り付けられる。同様に、前記弾性ワイヤー12も前記テンプル93を包囲するように設置され、前記弾性ワイヤー12の弾性により前記ヌースユニット1が周長が異なる前記テンプル93の外に覆設されることで、前記紛失防止ロープの適合性が高まっている。前記テンプル93が前記収容スペース13に未挿入である場合、前記収容スペース13が不規則に設置され、前記テンプル93が前記収容スペース13に挿入された場合、前記収容スペース13は前記弾性ワイヤー12の弾性により本来の不規則形状から前記テンプル93の外周面に適合する形状に展開し、前記ヌースユニット1が前記テンプル93に覆設される。
【0052】
図6図7に示す如く、本実施例では、前記可撓性スリーブ11は前記弾性ワイヤー12の弾性により前記テンプル93の外面に貼り付けられ、前記可撓性スリーブ11が外から内にかけて前記テンプル93に覆設され、前記可撓性スリーブ11はその長さの延伸方向に周囲を回転する。但し、前記可撓性スリーブ11及び前記弾性ワイヤー12が分離して設置されているため、前記可撓性スリーブ11が前記弾性ワイヤー12の周囲を回転し、前記弾性ワイヤー12はその外に覆設されている前記可撓性スリーブ11に追随して回転しにくくなり、前記弾性ワイヤー12に直接的または間接的に接続されている前記接続線2が前記収容スペース13に巻き込まれて前記接続線2と前記弾性ワイヤー12とが絡まる状況を防止している。
【0053】
図6図7に示す如く、前記可撓性スリーブ11の長さは前記テンプル93の周長の半分未満ではない。本実施例では、前記可撓性スリーブ11の長さは前記テンプル93の周長の半分を超えている。
【0054】
図6図7に示す如く、前記接続線2は弾性を有し、前記メガネフレーム9がユーザーの顔から落下した際に緩衝作用を発生させ、前記メガネフレーム9が強く引っ張られてもユーザーの首を傷付けず、それによる痛みを軽減させ、前記メガネフレーム9が重力により他の物品上に直接落下して損壊する状況を防止している。
【0055】
他の実施例では、前記弾性ワイヤー12の断面が矩形を呈して設置されている場合、前記弾性ワイヤー12の矩形断面が前記テンプル93の外面に平面で接触しているため、矩形断面を呈する前記弾性ワイヤー12が円形貫通孔112が設けられている前記可撓性スリーブ11に追随して回転しにくくなっている。
【0056】
<第2実施例>
本発明の第2実施例の構成を図9から図10に示す。本実施例に係る前記紛失防止ロープは前記ヌースユニット1及び前記ヌースユニット1に直接接続されている前記接続線2を有している。本実施例では、前記第1対象物は前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7であり、前記第2対象物は挟持部8であり、前記挟持部8はユーザーが身体に着用している衣服またはユーザーの耳たぶに挟持するために用いられている。前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7がユーザーの耳から脱落した場合、前記挟持部8がユーザーの衣服またはユーザーの耳たぶ等に挟持されているため、前記挟持部8に間接的に接続されている前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7を直接紛失することはない。本実施例では、前記ヌースユニット1及び前記挟持部8は前記接続線2の両端にそれぞれ直接接続され、且つ前記接続線2及び前記ヌースユニット1が接続されている一端と前記ヌースユニット1との接続方式は、本発明の第1実施例と同じである。すなわち、前記接続線2及び前記ヌースユニット1が接続される一端は前記露出部分122の前記第1段1221から一体に延伸されることで形成され、具体的には本発明の第1実施例を参照し、ここでは、その説明を繰り返さない。
【0057】
<第3実施例>
本発明の第3実施例の構成を図11から図14に示す。本実施例に係る前記紛失防止ロープは、2つの前記ヌースユニット1と、前記接続線2と、2つの前記ヌースユニット1と前記接続線2とを間接的に接続するための2つのカラー3と、を有している。具体的には、前記接続線2の両端は2つの前記カラー3にそれぞれ直接接続され、2つの前記カラー3は1対1で対応するように2つの前記ヌースユニット1の前記露出部分122に直接接続され、前記接続線2と2つの前記ヌースユニット1とが間接的に接続されている。
【0058】
図12に示す如く、第3実施例において、前記紛失防止ロープは2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7に接続され、すなわち、前記第1対象物及び前記第2対象物は共に前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7であり、2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7は2つの前記ヌースユニット1で形成されている2つの前記収容スペース13にそれぞれ覆設されている。2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7の2つの前記耳栓部71がユーザーの両耳を塞いだ場合、前記接続線2の長さがユーザーの首の後方を巻回するのに十分であるため、2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7が共にユーザーの耳から脱落しても、2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7は前記接続線2がユーザーの首に掛けられているため直接紛失することはない。
【0059】
第3実施例に係る前記紛失防止ロープの2つの前記ヌースユニット1は1対1で対応するように第1実施例に係る前記メガネフレーム9の2つの前記テンプル93に覆設可能である。具体的には、第3実施例に係る前記紛失防止ロープの2つの前記収容スペース13も1対1で対応するように前記メガネフレーム9の2つの前記テンプル93を収容可能であり、前記接続線2はユーザーの首の後方を巻回してユーザーの首に接続し、ユーザーが前記メガネフレーム9を取り外した際に、前記メガネフレーム9を直接紛失する状況を防止している。
【0060】
図11図13図14に示す如く、第3実施例において、前記カラー3のそれぞれは内輪端31及び外輪端32を備えている。前記カラー3のそれぞれは対応する前記ヌースユニット1の前記露出部分122に覆設され、且つ対応する前記露出部分122の周囲を旋回し、前記露出部分122は前記カラー3を貫通して前記カラー3に直接接続されている。前記内輪端31と前記外輪端32との間の厚みT2は前記可撓性スリーブ11の外周面が前記露出部分122の外周面を超える直線距離D1より厚くなく、且つ前記可撓性スリーブ11の管壁の厚みT1は前記内輪端31と前記外輪端32との間の厚みT2よりも厚く、前記カラー3が前記露出部分122の外周面と前記イヤーハンドル72の外面との間または前記露出部分122の外周面と前記イヤーハンドル72の外面との間に係合され、容易に旋回する。前記接続線2の一端は前記カラー3を貫通し、且つ前記カラー3の周長方向の一部分を包囲するように設置され、前記カラー3に直接接続され、且つ前記カラー3の周囲を旋回する。換言すれば、前記接続線2は前記カラー3に覆設され、前記ヌースユニット1が前記カラー3により前記接続線2に接続されているため、前記ヌースユニット1の前記弾性ワイヤー12が回転する際に、前記弾性ワイヤー12と分離されて設置されている前記接続線2が前記弾性ワイヤー12に追随して回転しにくくなるか回転しなくなり、更には前記カラー3を回転するように連動し、前記カラー3の回転中に重力の作用によって前記接続線2が前記カラー3の周長の延伸方向の特定の位置に保持され、前記接続線2が前記カラー3の周長の延伸方向に沿って移動し、前記接続線2が絡まる状況を更に防止している。また、本実施例において、前記カラー3は前記弾性ワイヤー12及び前記接続線2を貫通し、前記弾性ワイヤー12の対応する部分及び前記接続線2の対応する部分が共に前記カラー3の内輪端31内に位置し、且つ前記弾性ワイヤー12と前記接続線2との間に隙間を保留することで、前記弾性ワイヤー12と前記接続線2とが相互に絡まる状況を防止している。
【0061】
図11図13図14に示す如く、第3実施例において、前記弾性ワイヤー12は2つの自由端を有する弾力ワイヤーであり、2つの前記自由端が相互に固定されることで形成される前記コイル構造は、2つの前記自由端が相互に固定されることで接続部123が形成され、前記接続部123は前記露出部分122に位置している。本実施例では、前記接続部123は結び目である。他の実施例では、前記接続部123は前記収容部分121に位置し、すなわち、前記可撓性スリーブ11の前記貫通孔112に収容され、前記接続部123が前記カラー3に干渉する状況を防止し、前記カラー3が旋回不能になる状況を更に防止し、或いは、前記弾性ワイヤー12の前記接続部123と前記接続線2とが干渉して絡まる状況を防止している。
【0062】
図15の例では、第3実施例において、前記内輪端31と前記外輪端32との間の厚みT3は前記可撓性スリーブ11の外周面が何れか1つの前記露出部分122の外周面を超える直線距離D2未満であり、前記カラー3が前記露出部分122の外周面と前記イヤーハンドル72の外面との間に係合して旋回可能になっている。
【0063】
図11図13図14に示す如く、第3実施例において、前記カラー3は硬質の非金属材料で製造されており、その摩擦係数は低い。具体的には、前記カラー3の材質はセラミックまたはポリテトラフルオロエチレンであり、前記カラー3の外面が滑らかに設けられ、前記カラー3と前記露出部分122との間の摩擦力が非常に小さいため、スリップ現象が発生し、前記露出部分122が回転しても前記カラー3が連動されて追随して回転しにくくなり、或いは回転しないようになっている。また、前記カラー3の外面を滑らかに設ることで、前記カラー3が前記露出部分122の周囲を旋回する際に、前記カラー3が前記イヤーハンドル72の外面または前記テンプル93の外面を擦過するのを防止している。
【0064】
<第4実施例>
本発明の第4実施例の構成を図16から図17に示す。本実施例に係る前記紛失防止ロープは、前記ヌースユニット1と、前記接続線2と、前記ヌースユニット1と前記接続線2とを間接的に接続している前記カラー3と、を有している。本実施例では、前記第1対象物は前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7であり、前記第2対象物は本発明の第2実施例と同じく前記挟持部8であり、前記挟持部8はユーザーが身体に着用している衣服またはユーザーの耳たぶ等に挟持するために用いられ、前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7がユーザーの耳から脱落した際に直接紛失する状況を防止している。本実施例では、前記接続線2の一端は前記カラー3により前記ヌースユニット1に間接的に接続され、前記接続線2の他端は前記挟持部8に直接接続されている。前記カラー3と前記ヌースユニット1との間の接続関係及び前記接続線2と前記カラー3との間の接続関係は本発明の第3実施例と同じであるため、ここでは、その説明を繰り返さない。
【0065】
<第5実施例>
本発明の第5実施例の構成を図18から図23に示す。本実施例の前記第5実施例に係る前記紛失防止ロープの前記第3実施例に係る前記紛失防止ロープとの相違点について、前記第5実施例に係る前記紛失防止ロープの前記可撓性スリーブ11のそれぞれは、チューブ部11A及び前記チューブ部11Aから外に向けて突出するように形成されているブロック部11Bを含み、2つの前記端部111は前記チューブ部11Aの長さの延伸方向の両端に位置し、前記貫通孔112は前記チューブ部11A内部に位置していると共に前記チューブ部11Aの長さの延伸方向に沿って延伸され、前記ブロック部11Bは前記貫通孔112の外側に位置している。前記ブロック部11Bには前記磁性素子4を収納する収納スペース113が設けられ、前記収納スペース113は前記貫通孔112と間隔を置いて設置され、すなわち、互いに連通されていない。前記ヌースユニット1のそれぞれには磁性素子14が更に設置され、前記磁性素子14は対応する前記可撓性スリーブ11に設置されていると共に対応する前記収納スペース113に収納され、前記ブロック部11B及び前記ブロック部11Bに収納されている前記磁性素子4は対応する前記収容スペース13の外側に位置している。前記収納スペース113は前記可撓性スリーブ11を貫通し、前記磁性素子14を外から内にかけて前記収納スペース113に取り付けるために用いられている。ユーザーは前記収納スペース113により前記磁性素子14を取り出して交換可能である。2つの前記ヌースユニット1の2つの前記磁性素子14は相互に吸着して接合され、2つの前記磁性素子14が相互に吸着して接合される際に、前記接続線2が包囲することで巻き取りスペース21が形成される。本実施例では、2つの前記ヌースユニット1に設置されている2つの前記磁性素子14は磁石でもよく、或いは、1つが磁石であり、もう1つのが磁石に吸着される材質で製造されてもよい。残りの構造は本発明の前記第3実施例と同じであるため、ここでは、その説明を繰り返さない。
【0066】
図20図21に示す如く、前記可撓性スリーブ11が前記弾性ワイヤー12の周囲を回転する際に、前記ブロック部11Bが前記イヤーハンドル72の外面に当接されることで、前記可撓性スリーブ11が過度に回転しないようにブロックすると同時に、前記ブロック部11Bが前記イヤーハンドル72の外面に当接された状態に維持され、前記イヤーハンドル72の外面でスライドし、前記弾性ワイヤー12の回転を更に防止し、前記弾性ワイヤー12に接続されている前記カラー3の回転も更に防止し、前記カラー3に接続されている前記接続線2が絡まったり、前記収容スペース13に進入する状況も更に防止している。
【0067】
図22に示す如く、前記第5実施例において、2つの前記ヌースユニット1内に覆設されている2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7が共にユーザーの耳から脱離された場合、すなわち、ユーザーが2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7を使用しなくなった場合、前記接続線2をユーザーの首の後方に巻回し、2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7をユーザーの前胸に掛け、2つの前記ヌースユニット1の2つの前記磁性素子14を相互に吸着させることで、前記接続線2が包囲することで前記巻き取りスペース21が形成される。この際、ユーザーの首が前記巻き取りスペース21に丁度よく収容され、前記接続線2の長さがユーザーの首周りよりも長いため、前記接続線2をユーザーの首に掛けることで、前記接続線2に接続されている2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7が紛失する状況を防止する。この際、2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7は、ユーザーが必要に応じてユーザーの前胸または背中に掛けることができる。
【0068】
図23に示す如く、前記第5実施例において、2つの前記ヌースユニット1内に覆設されている2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7がユーザーの耳から脱離された場合、すなわち、ユーザーが2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7を使用しなくなった場合、まず前記接続線2をユーザーの腕に巻き付け、前記接続線2の長さはユーザーの腕に1回または複数回巻き付けることができるため、前記接続線2の長さはユーザーの腕周りよりも長く、最後に2つの前記ヌースユニット1の2つの前記可撓性スリーブ11を露出させ、2つの前記磁性素子14を相互に吸着させて接合することで前記巻き取りスペース21が形成される。この際、ユーザーの腕は前記接続線2が包囲することで形成されている前記巻き取りスペース21に収容され、前記紛失防止ロープ及びそれに接続されている2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7をユーザーの腕に掛けることにより、2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7を紛失しなくなる。当然ながら、本実施例において、前記接続線2をユーザーの腕に巻き付けない場合、前記接続線2の長さは2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7をユーザーの耳に同時に挿入するのに十分である。
【0069】
同様に、第5実施例において、前記紛失防止ロープの2つの前記ヌースユニット1は、1対1で対応するように第1実施例に係る前記メガネフレーム9の2つの前記テンプル93に覆設可能である。具体的には、第5実施例に係る前記紛失防止ロープの2つの前記収容スペース13が1対1で対応するように前記メガネフレーム9の2つの前記テンプル93を収容し、前記接続線2がユーザーの首の後方を巻回してユーザーの首に接続され、ユーザーが前記メガネフレーム9を取り外す際に、前記メガネフレーム9を直接紛失する状況を防止している。
【0070】
同様に、前記ブロック部11Bは前記テンプル93の外面に当接されて前記可撓性スリーブ11が過度に回転するのをブロックし、同時に、前記ブロック部11Bは前記テンプル93の外面に当接された状態を維持し、前記テンプル93の外面でスライドし、前記弾性ワイヤー12が回転するのを更に防止し、前記弾性ワイヤー12に接続されている前記カラー3が回転するのも更に防止し、前記カラー3に接続されている前記接続線2が絡まったり、前記収容スペース13に進入することも更に防止している。
【0071】
<第6実施例>
本発明の第6実施例の構成を図24から図28に示す。本実施例の前記第6実施例に係る前記紛失防止ロープの前記第1実施例に係る前記紛失防止ロープとの相違点について、前記紛失防止ロープは前記接続線2に接続されている収束部材4を更に備え、前記収束部材4は位置決め部41及び係合部42を含む。前記位置決め部41には前記接続線2を貫通させるための空間制限部411が設けられ、前記位置決め部41は前記接続線2の周長を包囲するように設けられ、前記空間制限部411は前記接続線2の長さの延伸方向に対し垂直になるサイズが、前記接続線2がその長さの延伸方向に対し垂直になるサイズよりもやや大きいか、等しいか、やや小さく、前記収束部材4が前記接続線2の長さの延伸方向に沿ってスライドする。前記係合部42には前記接続線2を貫通させるための係合空間421及び前記係合空間421に連通されている切り欠き部422が設けられ、前記係合空間421は前記切り欠き部422を介して外界に連通されている。前記接続線2は前記切り欠き部422により前記係合空間421に進入し、前記係合部42に係合される。前記係合部42は前記接続線2の部分的な周長を包囲するように設置され、前記接続線2の周長の一部分は前記切り欠き部422を介して外界に露出し、前記空間制限部411及び前記係合空間421は間隔を置いて設置されている。前記接続線2には前記空間制限部411に収容されている第1段22及び前記係合空間421に収容されている第2段23が設けられ、前記接続線2には前記第1段22と前記第2段23との間に包囲するように包囲スペース24が形成されている。残りの構造は本発明の前記第1実施例と同じであるため、ここでは、その説明を繰り返さない。
【0072】
図27に示す如く、前記第6実施例において、2つの前記ヌースユニット1内に覆設されている2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7が共にユーザーの耳から脱離すると、すなわち、ユーザーが2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7を使用しなくなると、まず前記接続線2をユーザーの首の後方に巻き付け、前記接続線2に接続されている前記収束部材4をユーザーの首の前方に移動させ、前記接続線2の一部分を前記切り欠き部422から前記係合空間421に進入させて前記係合部42に係合させることで、前記接続線2が包囲することで前記包囲スペース24が形成される。この際、ユーザーの首が前記包囲スペース24に収容され、前記接続線2の長さがユーザーの首の首周りより長いため、前記接続線2をユーザーの首に掛けると、2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7はユーザーの首に掛けられた前記接続線2に接続されているため紛失しなくなる。この場合、ユーザーは必要に応じ、2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7をユーザーの前胸や背中に掛けることができる。
【0073】
図28に示す如く、前記第6実施例において、2つの前記ヌースユニット1内に覆設されている2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7がユーザーの耳から脱離すると、すなわち、ユーザーが2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7を使用しなくなると、まず前記接続線2をユーザーの腕に巻き付け、前記接続線2に接続されている前記収束部材4を前記腕の外側に移動させ、前記接続線2の一部分を前記切り欠き部422から前記係合空間421に進入させて前記係合部42に係合させると、前記接続線2が包囲することで前記包囲スペース24が形成される。この際、ユーザーの腕が前記包囲スペース24に位置し、前記包囲スペース24がある前記接続線2の長さがユーザーの腕に1回または複数回巻き付けるのに十分であるため、前記接続線2をユーザーの腕に掛けることで、2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7がユーザーの腕に掛けられて紛失しなくなる。この場合、前記接続線2の長さはユーザーの腕周りより長い。
【0074】
同様に、第6実施例において、前記紛失防止ロープの2つの前記ヌースユニット1は1対1で対応するように第1実施例に係る前記メガネフレーム9の2つの前記テンプル93に覆設可能である。具体的には、第6実施例に係る前記紛失防止ロープの2つの前記収容スペース13も1対1で対応するように前記メガネフレーム9の2つの前記テンプル93を収容可能であり、前記接続線2をユーザーの首の後方に巻き付けてユーザーの首に接続することで、ユーザーが前記メガネフレーム9を取り外す際に、前記メガネフレーム9を直接紛失する状況を防止している。
【0075】
他の実施例では、前記収束部材4は、前記第2実施例、前記第3実施例、及び前記第4実施例に係る前記接続線2に接続されてもよく、前記収束部材4と前記接続線2との接続方式は前記第6実施例と同じであるため、ここでは、その説明を繰り返さない。
【0076】
<第7実施例>
本発明の第7実施例の構成を図29から図33に示す。本実施例の前記第7実施例に係る前記紛失防止ロープの前記第1実施例に係る前記紛失防止ロープとの相違点について、前記紛失防止ロープは前記接続線2に覆設されている2つの磁気素子5を更に備え、前記磁気素子5のそれぞれには前記接続線を貫通させるための挿通孔51が設けられ、前記接続線2の長さの延伸方向に対し垂直になる方向において、2つの前記挿通孔51の断面積は前記接続線2の断面積よりやや大きく、2つの前記磁気素子5が前記接続線2の長さの延伸方向に沿ってスライドする。前記接続線2にはその長さの延伸方向に沿って間隔を置いて2つの突起制限部25が設けられ、2つの前記突起制限部25は前記接続線2の両端にそれぞれ隣接するように設けられている。前記第1実施例から分かるように、前記接続線2の両端は2つの前記ヌースユニット1にそれぞれ直接接続されているため、2つの前記突起制限部25も2つの前記ヌースユニット1にそれぞれ隣接するように設けられ、前記接続線2の長さの延伸方向において、1つの前記磁気素子5が前記接続線2の長さの延伸方向に沿って1つの前記突起制限部25と1つの前記ヌースユニット1との間に位置が制限され、他の前記磁気素子5が前記接続線2の長さの延伸方向に沿って他の1つの前記突起制限部25と他の1つの前記ヌースユニット1との間に位置が制限されている。前記接続線2の長さの延伸方向に対し垂直になる方向において、何れか1つの前記突起制限部25の断面積が何れか1つの前記挿通孔51の断面積よりも大きく、何れか1つの前記磁気素子5が前記接続線2の長さの延伸方向に沿って2つの前記突起制限部25の間に移動するように制限されている。2つの前記磁気素子5は相互に吸着して接合可能であるため、2つの前記突起制限部25の間に位置する前記接続線2の部分が包囲することで包囲スペース24が形成される。本実施例では、前記突起制限部25は前記接続線2を結ぶことで形成されている結び目構造である。本実施例では、2つの前記磁気素子5は共に磁石でもよく、或いは、1つが磁石であり、もう1つが磁石に吸着される材質で製造されてもよい。残りの構造は本発明の前記第1実施例と同じであるため、ここでは、その説明を繰り返さない。
【0077】
図32に示す如く、前記第7実施例において、2つの前記ヌースユニット1内に覆設されている2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7が共にユーザーの耳から脱離すると、すなわち、ユーザーが2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7を使用しなくなると、まず前記接続線2をユーザーの首の後方に巻き付け、2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7をユーザーの前胸に掛け、2つの前記磁気素子5を相互に吸着させることにより、2つの前記突起制限部25の間に位置する前記接続線2の部分が包囲することで前記包囲スペース24が形成され、ユーザーの首が前記包囲スペース24に丁度良く収容される。前記接続線2の長さがユーザーの首周りより長いため、前記接続線2をユーザーの首に掛けることで、前記接続線2に接続されている2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7を紛失する状況を防止する。この際、2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7は、ユーザーが必要に応じてユーザーの前胸や背中に掛けてもよい。
【0078】
図33に示す如く、前記第7実施例において、2つの前記ヌースユニット1内に覆設されている2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7が共にユーザーの耳から脱離すると、すなわち、ユーザーが2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7を使用しなくなると、まず前記接続線2をユーザーの腕に巻き付け、前記接続線2の長さがユーザーの腕に1回または複数回巻き付けるのに十分であるため、前記接続線2の長さはユーザーの腕周りより長い。最後に、2つの前記磁気素子5を露出させ、2つの前記磁気素子5が相互に吸着して接合されることで前記包囲スペース24が形成される。この際、ユーザーの腕は前記接続線2が包囲することで形成されている前記包囲スペース24に収容され、前記紛失防止ロープ及びそれに接続されている2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7をユーザーの腕に掛けることで、2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7が紛失する状況を防止している。当然ながら、本実施例において、前記接続線2をユーザーの腕に巻き付けない場合、前記接続線2の長さは2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7をユーザーの耳に同時に挿入するのに十分である。
【0079】
同様に、第7実施例に係る前記紛失防止ロープの2つの前記ヌースユニット1は1対1で対応するように第1実施例に係る前記メガネフレーム9の2つの前記テンプル93に覆設可能である。具体的には、第7実施例に係る前記紛失防止ロープの2つの前記収容スペース13も1対1で対応するように前記メガネフレーム9の2つの前記テンプル93を収容し、前記接続線2をユーザーの首の後方に巻き付けてユーザーの首に接続することで、ユーザーが前記メガネフレーム9を取り外す際に、前記メガネフレーム9を直接紛失する状況を防止している。
【0080】
他の実施例では、2つの前記磁気素子5は、前記第2実施例、前記第3実施例、及び前記第4実施例に係る前記接続線2に接続してもよく、前記磁気素子5と前記接続線2との接続方式は前記第7実施例と同じであるため、ここでは、その説明を繰り返さない。
【0081】
<第8実施例>
本発明の第8実施例の構成を図34から図39に示す。本実施例の前記第8実施例に係る前記紛失防止ロープの前記第1実施例に係る前記紛失防止ロープとの相違点について、前記紛失防止ロープは2つの弾性スリーブ6及び2つの磁気素子5を更に備えている。2つの前記弾性スリーブ6は前記接続線2に覆設され、且つ前記接続線2の長さの延伸方向に沿って間隔を置いて設置され、前記弾性スリーブ6のそれぞれは前記接続線2を貫通させるための貫通溝61及び前記磁気素子5を収容するための収容タンク62を有している。本実施例では、前記接続線2の長さの延伸方向に対し垂直になる方向において、前記貫通溝61及び前記収容タンク62が相互に連通され、共同で1つの直通溝を形成している。前記直通溝のサイズは前記接続線2のサイズより大きく、前記弾性スリーブ6が前記接続線2の長さの延伸方向に沿ってスライドする。前記接続線2が2つの前記弾性スリーブ6の対応する前記貫通溝61をそれぞれ貫通する状況において、1つの前記磁気素子5が1つの前記弾性スリーブ6の対応する前記収容タンク62を塞ぎ、他の1つの前記磁気素子5が他の1つの前記弾性スリーブ6の対応する前記収容タンク62を塞ぎ、2つの前記磁気素子5が対応する前記弾性スリーブ6及び前記接続線2をそれぞれ圧迫し、2つの前記磁気素子5が対応する前記弾性スリーブ6と前記接続線2との間にそれぞれ狭着され、2つの前記磁気素子5が前記接続線2に接続され、前記弾性スリーブ6が前記接続線2の長さの延伸方向に沿って移動するように制限され、前記弾性スリーブ6が前記接続線2に位置決めされる。具体的には、本実施例では、2つの前記弾性スリーブ6が前記接続線2の両端に隣接する位置に位置決めされ、すなわち、2つの前記ヌースユニット1に隣接する箇所に位置決めされている。2つの前記磁気素子5は相互に吸着して接合可能であり、2つの前記弾性スリーブ6の間に位置している前記接続線2の部分が包囲することで包囲スペース24が形成されている。本実施例では、前記磁気素子5は中実の円柱体として設置されている。本実施例では、2つの前記磁気素子5は磁石でもよく、或いは、1つが磁石であり、もう1つが磁石に吸着される材質で製造されてもよい。残りの構造は本発明の前記第1実施例と同じであるため、ここでは、その説明を繰り返さない。
【0082】
他の実施例では、前記接続線2の長さ方向に対し垂直になる方向において、前記弾性スリーブ6の前記貫通溝61は前記収容タンク62に連通されていなくともよい。前記接続線2が前記貫通溝61に収容され、前記磁気素子5が前記収容タンク62に収容されると、前記磁気素子5と前記接続線2との間に位置している前記弾性スリーブ6の部分は弾性があるため、前記磁気素子5が前記弾性スリーブ6を塞いで圧迫することでこれを変形させ、前記磁気素子5が前記接続線2を間接的に圧迫し、前記接続線2及び前記弾性スリーブ6の双方向の圧迫により、前記磁気素子5及び前記弾性スリーブ6を前記接続線2の特定の位置に位置決めする。
【0083】
図38に示す如く、前記第8実施例において、2つの前記ヌースユニット1内に覆設されている2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7が共にユーザーの耳から脱離すると、すなわち、ユーザーが2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7を使用しなくなると、まず前記接続線2をユーザーの首の後方に巻き付け、2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7をユーザーの前胸に掛け、2つの前記磁気素子5が相互に吸着することで、2つの前記突起制限部25の間に位置する前記接続線2の部分が包囲することで前記包囲スペース24が形成され、ユーザーの首が前記包囲スペース24に丁度よく収容される。前記接続線2の長さがユーザーの首周りより長いため、前記接続線2をユーザーの首に掛けることで、前記接続線2に接続されている2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7を紛失する状況を防止している。この際、2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7は、ユーザーの必要に応じてユーザーの前胸や背中に掛けてもよい。
【0084】
図39に示す如く、前記第8実施例において、2つの前記ヌースユニット内に覆設されている2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7がユーザーの耳から脱離すると、すなわち、ユーザーが2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7を使用しなくなると、まず前記接続線2をユーザーの腕に巻き付け、前記接続線2の長さはユーザーの腕に1回または複数回巻き付けるのに十分であり、前記接続線2の長さがユーザーの腕周りより長いため、最後に2つの前記弾性スリーブ6及び対応する2つの前記磁気素子5を露出させ、2つの前記磁気素子5が相互に吸着して接合されることで前記包囲スペース24が形成される。この際、ユーザーの腕は前記接続線2が包囲することで形成されている前記包囲スペース24に収容され、前記紛失防止ロープ及びそれに接続されている2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7をユーザーの腕に掛けることで、2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7を紛失する状況を防止している。当然ながら、本実施例において、前記接続線2がユーザーの腕に巻き付いていない場合、前記接続線2の長さは2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7をユーザーの耳に同時に挿入するのに十分である。
【0085】
同様に、第8実施例において、前記紛失防止ロープの2つの前記ヌースユニット1は1対1で対応するように第1実施例に係る前記メガネフレーム9の2つの前記テンプル93に覆設可能である。具体的には、第8実施例に係る前記紛失防止ロープの2つの前記収容スペース13は1対1で対応するように前記メガネフレーム9の2つの前記テンプル93を収容可能であり、前記接続線2はユーザーの首の後方に巻き付けてユーザーの首に接続することで、ユーザーが前記メガネフレーム9を取り外す際に、前記メガネフレーム9を直接紛失する状況を防止する。
【0086】
他の実施例では、2つの前記弾性スリーブ6及び2つの前記磁気素子5は前記第2実施例、前記第3実施例、及び前記第4実施例の前記接続線2に接続され、前記磁気素子5と前記接続線2との接続方式は前記第8実施例と同じであるため、ここでは、その説明を繰り返さない。
【0087】
本発明に係る紛失防止ロープには以下の有益な効果がある。
【0088】
1)前記紛失防止ロープには前記弾性ワイヤー12の外に覆設されている前記可撓性スリーブ11が設置され、前記可撓性スリーブ11は前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7の外にある前記イヤーハンドル72(前記第1対象物とする)または前記メガネフレーム9の前記テンプル93(前記第1対象物とする)に直接接触し、他の前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7(第2対象物とする)または前記メガネフレーム9の他の前記テンプル93(第2対象物とする)或いは前記挟持部8(第2対象物とする)の前記接続線2に接続され、前記弾性ワイヤー12の前記露出部分122に接続されている。前記弾性ワイヤー12に弾性があるため、前記ヌースユニット1は周長が異なる前記イヤーハンドル72または前記テンプル93の外に覆設され、前記紛失防止ロープの適合性が高まっている。前記可撓性スリーブ11が前記イヤーハンドル72または前記テンプル93の表面に貼り付けられ、前記弾性ワイヤー12及びその外にある前記可撓性スリーブ11が外から内にかけて前記イヤーハンドル72または前記テンプル93に覆設されると、前記可撓性スリーブ11が前記イヤーハンドル72の外面または前記テンプル93の外面で回転し、前記可撓性スリーブ11が前記弾性ワイヤー12の周囲を回転し、前記可撓性スリーブ11の回転はそれと分離して設置されている前記弾性ワイヤー12を同じ回数かそれ以上の回数を回転するように直接連動させず、前記弾性ワイヤー12に接続されている前記接続線2が前記収容スペース13に巻き込まれる程度を減少させている。前記可撓性スリーブ11は軟性であるため、前記可撓性スリーブ11が回転する際に前記イヤーハンドル72または前記テンプル93及びそれに接触される表面を損壊しない。
【0089】
2)前記接続線2は弾性を有し、前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7がユーザーの耳から脱落する際に緩衝作用を発生させ、前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7が強く引っ張られてもユーザーの耳が傷付かないようにし、これによる痛みを軽減している。また、前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7が重力により他の物品に直接落下して損壊する状況も防止している。或いは、前記メガネフレーム9がユーザーの顔から落下した場合に緩衝作用を発生させ、前記メガネフレーム9が強く引っ張られた際にユーザーの首が傷付く状況を防止し、これによる痛みを軽減している。また、前記メガネフレーム9が重力により他の物品に直接落下して損壊する状況も防止している。
【0090】
3)前記貫通孔112は前記可撓性スリーブ11の長さの延伸方向に対し垂直になる断面の形状が矩形を呈し、前記弾性ワイヤー12は前記弾性ワイヤー12の長さの延伸方向に対し垂直になる断面が円形を呈している。前記弾性ワイヤー12の矩形断面が前記イヤーハンドル72の外面または前記テンプル93の外面に平面で接触することで、矩形断面の前記弾性ワイヤー12は円形貫通孔112が設けられている前記可撓性スリーブ11に追随して回転しにくくなっている。
【0091】
4)前記接続線2の長さはユーザーの首の後方に巻き付けるのに十分であり、2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7が共にユーザーの耳から脱落しても、前記接続線2がユーザーの首に掛けられているため、2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7を直接紛失することがない。或いは、前記メガネフレーム9をユーザーの顔から取り外す際に、前記接続線2がユーザーの首に掛けられているため、前記メガネフレーム9を直接紛失することはない。
【0092】
5)前記第2対象物は前記挟持部8であり、前記挟持部8はユーザーが身体に着用している衣服またはユーザーの耳たぶ等に挟持するために用いられている。前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7がユーザーの耳から脱落しても、前記挟持部8がユーザーの衣服やユーザーの耳たぶに挟持されているため、前記挟持部8に間接的に接続されている前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7を直接紛失することはない。
【0093】
6)前記カラー3の前記内輪端31と前記外輪端32との間の厚みT2及びT3は前記可撓性スリーブ11の外周面が何れか1つの前記露出部分122の外周面を超える直線距離D1及びD2より厚くなく、前記カラー3が前記露出部分122の外周面と前記イヤーハンドル72の外面との間または前記露出部分122の外周面と前記イヤーハンドル72の外面との間に係合され、容易に旋回する。
【0094】
7)前記接続線2は前記カラー3に覆設され、前記ヌースユニット1が前記カラー3を介して前記接続線2に接続されているため、前記ヌースユニット1の前記弾性ワイヤー12が回転すると、前記弾性ワイヤー12と分離して設置されている前記接続線2が前記弾性ワイヤー12に追随して回転しにくくなっているか回転しなくなっており、更には前記カラー3を回転するように連動する。前記接続線2は重力の作用により、前記カラー3の回転中に、前記カラー3の周長の延伸方向の特定の位置に保持される。また、前記接続線2が前記カラー3の周長の延伸方向に沿って移動することで、前記接続線2が絡まる状況を更に防止している。
【0095】
8)前記カラー3は硬質の非金属材料で製造され、摩擦係数が低い。具体的には、前記カラー3の材質はセラミックまたはポリテトラフルオロエチレンであり、前記カラー3の外面が滑らかに設けられている。前記カラー3と前記露出部分122との間の摩擦力が非常に小さいためスリップ現象が発生し、前記露出部分122が回転しても前記カラー3は回転するように連動されにくく、または回転するように連動されない。また、前記カラー3の外面が滑らかに設けられているため、前記カラー3が前記露出部分122の周囲を旋回する際に、前記カラー3が前記イヤーハンドル72の外面または前記テンプル93の外面を擦過する状況を防止している。
【0096】
9)前記磁性素子14は対応する前記可撓性スリーブ11に設置されていると共に対応する前記貫通孔112の外に位置し、2つの前記ヌースユニット1の2つの前記磁性素子14が相互に吸着して接合可能され、この際、前記接続線2が包囲することで前記巻き取りスペース21が形成される。ユーザーは首または腕を前記巻き取りスペース21に収容し、前記接続線2をユーザーの首または腕に巻き付けることで、ユーザーが2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7を使用しなくなった際に、2つの前記ヌースユニット1内に覆設されている2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7がユーザーの首または腕に掛けられているため紛失しなくなり、携帯が便利になっている。また、2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7を収容するための収容部材を別途設置する必要もない。
【0097】
10)前記接続線2の一部分が前記収束部材4の前記位置決め部41に収容され、前記接続線2の他の部分は前記収束部材4の前記切り欠き部422により前記収束部材4の前記係合空間421に進入することで、前記接続線2にユーザーの首または腕を入れるための前記包囲スペース24が形成され、操作が便利になっている。また、前記収束部材4を前記接続線2の長さの延伸方向に沿ってスライドし、前記包囲スペース24の大きさを調節することで、異なるユーザーの腕や首に適合させる。
【0098】
11)2つの前記磁気素子5が前記接続線2の長さの延伸方向に沿って前記接続線2に間隔を置いて設置され、2つの前記磁気素子5が相互に吸着して接合され、この際、前記接続線2が包囲することで前記包囲スペース24が形成される。ユーザーは首または腕を前記包囲スペース24に収容し、前記接続線2をユーザーの首または腕に巻き付けることで、ユーザーが2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7を使用しなくなった際に、前記接続線2に接続されている2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7はユーザーの首または腕而に掛けられているため紛失しなくなり、携帯が便利になっている。また、2つの前記ワイヤレスインイヤーオーディオ装置7を収容するための収容部材を別途設置する必要もない。
【0099】
12)前記接続線2を結ぶことで形成されている前記突起制限部25により、前記磁気素子5を前記接続線2の長さの延伸方向に沿って2つの前記突起制限部25の間に移動するように制限している。別途部材を設置して前記磁気素子5の変位を制限する必要がないため、構造が簡単になっている。
【0100】
13)前記磁気素子5により前記弾性スリーブ6と前記接続線2との間を塞ぐことで、前記弾性スリーブ6及び前記接続線2が前記磁気素子5をそれぞれ圧迫し、前記磁気素子5及び前記弾性スリーブ6が前記接続線2の特定の位置に設置されるため、取り付け方式が簡単であり、前記磁気素子5の交換も便利になっている。
【0101】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0102】
1 ヌースユニット
11 可撓性スリーブ
11A チューブ部
111 端部
112 貫通孔
11B ブロック部
113 収納スペース
T1 厚み
12 弾性ワイヤー
121 収容部分
122 露出部分
1221 第1段
1222 第2段
123 接続部
13 収容スペース
14 磁性素子
2 接続線
21 巻き取りスペース
22 第1段
23 第2段
24 包囲スペース
25 突起制限部
3 カラー
31 内輪端
32 外輪端
T2 厚み
T3 厚み
4 収束部材
41 位置決め部
411 空間制限部
42 係合部
421 係合空間
422 切り欠き部
5 磁気素子
51 挿通孔
6 弾性スリーブ
61 貫通溝
62 収容タンク
7 ワイヤレスインイヤーオーディオ装置
71 耳栓部
72 イヤーハンドル
8 挟持部
9 メガネフレーム
91 リム
92 ブリッジ
93 テンプル
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