(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-23
(45)【発行日】2025-01-07
(54)【発明の名称】ドキュメント作成方法、装置、デバイス及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G06F 3/04842 20220101AFI20241224BHJP
G06F 40/166 20200101ALI20241224BHJP
【FI】
G06F3/04842
G06F40/166
(21)【出願番号】P 2023552583
(86)(22)【出願日】2022-02-28
(86)【国際出願番号】 CN2022078246
(87)【国際公開番号】W WO2022184012
(87)【国際公開日】2022-09-09
【審査請求日】2023-08-30
(31)【優先権主張番号】202110227779.0
(32)【優先日】2021-03-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521431088
【氏名又は名称】北京字跳▲網▼絡技▲術▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Zitiao Network Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】0207, 2/F, Building 4, Zijin Digital Park, Haidian District, Beijing,P. R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】シエ,グアンピン
(72)【発明者】
【氏名】チェン,シュエジア
【審査官】渡辺 慶人
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-175638(JP,A)
【文献】特開2002-259360(JP,A)
【文献】特開2007-079747(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第110134800(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第109446503(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0189256(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
3/048- 3/04895
40/00 - 40/197
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子デバイスが実行するドキュメント作成方法であって、
現在ドキュメントの編集インターフェースでは、トリガーイベントに応じてオペレーションパネルを呼び出して表示するステップと、
引用オブジェクトの作成コントロールを前記オペレーションパネルに表示するステップと、
前記作成コントロールに対するユーザの操作に応答して、新規引用オブジェクトを作成し、前記現在ドキュメントと前記引用オブジェクトとの間の引用関係を確立するステップと、
を含
み、
新規引用オブジェクトを作成する前記ステップは、
新規ドキュメントを作成し、前記現在ドキュメントにおいて、前記トリガーイベントに対応するドキュメントコンテンツ情報を取得し、前記ドキュメントコンテンツ情報を前記新規ドキュメントのタイトルまたはドキュメントコンテンツとするステップを含む、
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記引用オブジェクトは、ドキュメントコンテンツを保持するためのコンテンツブロックであり、または、前記引用オブジェクトは、ドキュメントである、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記引用オブジェクトがコンテンツブロックである場合、新規引用オブジェクトを作成する前記ステップは、
前記新規ドキュメントにおいて、前記引用オブジェクトに対応する前記コンテンツブロックを作成するステップ、
を
さらに含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記引用オブジェクトがコンテンツブロックである場合、新規引用オブジェクトを作成する前記ステップの後に、
前記コンテンツブロックを前記新規ドキュメントに追加するステップ、
をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記引用オブジェクトがドキュメントである場合、新規引用オブジェクトを作成する前記ステップは、
前記新規ドキュメントを
前記引用オブジェクトとするステップ、
を含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項6】
新規ドキュメントを作成する前記ステップの後に、
前記現在ドキュメントにおいて、前記トリガーイベントに対応するドキュメントコンテンツ情報を前記新規ドキュメントの情報に置き換えるステップであって、前記新規ドキュメントの情報には、前記新規ドキュメントのコンテンツ情報及び/またはドキュメント識別情報が含まれるステップ、
をさらに含むことを特徴とする請求項
5に記載の方法。
【請求項7】
前記現在ドキュメントと前記引用オブジェクトとの間の引用関係を確立する前記ステップの後に、
前記コンテンツブロックに対するトリガー操作に応答して、前記新規ドキュメントにジャンプするステップ、
をさらに含むことを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記現在ドキュメントと前記引用オブジェクトとの間の引用関係を確立する前記ステップは、
前記現在ドキュメントと前記コンテンツブロックとの第1の引用関係、及び前記現在ドキュメントと前記新規ドキュメントとの第2の引用関係を確立するステップ、
を含むことを特徴とする請求項3または4に記載の方法。
【請求項9】
前記現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係を確立する前記ステップは、
前記現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係に基づいてグラフを作成するステップと、
前記現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係を前記グラフに表示するステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係を前記グラフに表示する前記ステップは、
前記現在ドキュメントにおいて引用されているコンテンツブロックを前記グラフにリスト形式で表示するステップ、
を含むことを特徴とする請求項
9に記載の方法。
【請求項11】
前記現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係を前記グラフに表示する前記ステップは、
前記引用関係を前記グラフとは独立して表示するステップであって、前記引用関係には、前記現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係、及び前記引用オブジェクトと他の引用オブジェクトとの間の引用関係が含まれるステップ、
を含むことを特徴とする請求項
9に記載の方法。
【請求項12】
前記現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係を前記グラフに表示する前記ステップは、
ユーザが入力した、前記現在ドキュメントをプレビューするための操作指令に応答して、前記現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係を表示するステップと、
ユーザが入力した、前記引用オブジェクトをプレビューするための操作指令に応答して、前記引用オブジェクトと他の引用オブジェクトとの間の引用関係を表示するステップと、
を含むことを特徴とする請求項
9に記載の方法。
【請求項13】
現在ドキュメントの編集インターフェースでは、トリガーイベントに応じてオペレーションパネルを呼び出して表示するオペレーションパネル呼び出しモジュールと、
引用オブジェクトの作成コントロールを前記オペレーションパネルに表示する作成コントローラ表示モジュールと、
前記作成コントロールに対するユーザの操作に応答して、新規引用オブジェクトを作成し、前記現在ドキュメントと前記引用オブジェクトとの間の引用関係を確立する引用オブジェクト作成モジュールと、
を含
み、
新規引用オブジェクトを作成する前記引用オブジェクト作成モジュールは、
新規ドキュメントを作成し、前記現在ドキュメントにおいて、前記トリガーイベントに対応するドキュメントコンテンツ情報を取得し、前記ドキュメントコンテンツ情報を前記新規ドキュメントのタイトルまたはドキュメントコンテンツとする、ことを特徴とするドキュメント作成装置。
【請求項14】
電子デバイスであって、
1つ以上の処理装置と、
1つ以上の指令を記憶するための記憶装置と、
を含み、
前記1つ以上の指令が前記1つ以上の処理装置によって実行されるとき、前記1つ以上の処理装置に、請求項1から
12のいずれか1項に記載の方法を実現させる、
ことを特徴とする電子デバイス。
【請求項15】
コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムは、処理装置によって実行されるとき、請求項1から
12のいずれか1項に記載の方法を実現する、
ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
コンピュータ可読媒体に担持されたコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムは、請求項1から
12のいずれか1項に記載の方法を実行するためのプログラムコードを含む、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年03月01日にて中国国家知識産権局に提出され、出願番号が202110227779.0であり、出願の名称が「ドキュメント作成方法、装置、デバイス及び記憶媒体」である中国特許出願の優先権を主張し、その内容全体が援用により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示の実施形態は、電子デバイスの技術分野に関し、特に、ドキュメント作成方法、装置、デバイス及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
従来の技術では、ユーザが現在ドキュメントを編集する際に、一時的なコンテンツを記録するために新規ドキュメントを作成する必要がある場合や、現在ドキュメントのコンテンツの一部を新規ドキュメントに整理する必要がある場合には、現在ドキュメントから退出して、指定された作成コントロール上で作成操作を行い、関連コンテンツを新規ドキュメントに記述する必要があり、このような操作によって、ユーザがドキュメントを編集するのに不便をもたらすことが多い。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の実施形態は、新規オブジェクトを作成する際の操作手順を減らし、ユーザエクスペリエンスを向上させることができるドキュメント作成方法、装置、デバイス及び記憶媒体を提供する。
【0005】
第一の局面において、本開示の実施形態は、
現在ドキュメントの編集インターフェースでは、トリガーイベントに応じてオペレーションパネルを呼び出して表示するステップと、
引用オブジェクトの作成コントロールを前記オペレーションパネルに表示するステップと、
前記作成コントロールに対するユーザの操作に応答して、新規引用オブジェクトを作成し、前記現在ドキュメントと前記引用オブジェクトとの間の引用関係を確立するステップと、
を含む、ドキュメント作成方法を提供する。
【0006】
第二の局面において、本開示の実施形態は、さらに、
現在ドキュメントの編集インターフェースでは、トリガーイベントに応じてオペレーションパネルを呼び出して表示するオペレーションパネル呼び出しモジュールと、
引用オブジェクトの作成コントロールを前記オペレーションパネルに表示するように構成された作成コントローラ表示モジュールと、
前記作成コントロールに対するユーザの操作に応答して、新規引用オブジェクトを作成し、前記現在ドキュメントと前記引用オブジェクトとの間の引用関係を確立する引用オブジェクト作成モジュールと、
を含むドキュメント作成装置を提供する。
【0007】
第三の局面において、本開示の実施形態は、さらに、
1つ以上の処理装置と、
1つ以上の指令を記憶するための記憶装置と、
を含む電子デバイスであって、
前記1つ以上の指令が前記1つ以上の処理装置によって実行されるとき、前記1つ以上の処理装置に、本開示の実施形態に記載のドキュメント作成方法を実現させる、電子デバイスを提供する。
【0008】
第四の局面において、本開示の実施形態は、さらに、処理装置によって実行されるとき、本開示の実施形態に記載のドキュメント作成方法を実現するコンピュータプログラムが記憶された、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0009】
第五の局面において、本開示の実施形態は、さらに、本開示の実施形態に記載のドキュメント作成方法を実行するためのプログラムコードを含むコンピュータプログラムであって、コンピュータ可読媒体に保持されたコンピュータプログラムを含む、コンピュータプログラム製品を提供する。
【0010】
本開示の実施形態では、まず、現在ドキュメントの編集インターフェースでは、トリガーイベントに応じてオペレーションパネルを呼び出して表示し、その後、引用オブジェクトの作成コントロールをオペレーションパネルに表示し、最後に、作成コントロールに対するユーザの操作に応答して、新規引用オブジェクトを作成し、現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係を確立する。本開示の実施形態に係るドキュメント作成方法によれば、新規引用オブジェクトをドキュメント内で素早く作成し、現在ドキュメントと新規作成された引用オブジェクトとの間のインタラクティブ関係を自動的に確立することができ、新規オブジェクトを作成する際の操作手順を減らし、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本開示の一実施形態に係るドキュメント作成方法のフローチャートである。
【
図2A】本開示の一実施形態に係るドキュメント作成プロセスの概略図である。
【
図2B】本開示の一実施形態に係るドキュメント作成プロセスの概略図である。
【
図2C】本開示の一実施形態に係るドキュメント作成プロセスの概略図である。
【
図2D】本開示の一実施形態に係るドキュメント作成プロセスの概略図である。
【
図3】本開示の一実施形態に係る現在ドキュメントと引用オブジェクト間の引用関係の確立方法のフローチャートである。
【
図4】本開示の一実施形態に係るグラフにおける引用関係の表示方式の概略図である。
【
図5】本開示の一実施形態に係る引用オブジェクト間のインタラクティブ関係の表示方式の概略図である。
【
図6】本開示の一実施形態に係るドキュメント作成装置の概略構成図である。
【
図7】本開示の一実施形態に係る電子デバイスの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら本開示の実施形態についてより詳しく説明する。本開示のいくつかの実施形態は図面に示されているが、本開示は様々な形態で実現することができ、本明細書に記載の実施形態に制限されるものと解釈すべきではなく、むしろこれらの実施形態は本開示をより深くかつ完全に理解するために提供されることに理解されたい。また、本開示の図面及び実施形態は、例示的な目的に挙げられるだけであって、本開示の保護範囲を制限することを意図されるものではないことを理解すべきである。
【0013】
本開示の方法の実施形態に記載される各ステップは、異なる順序に従って実行され、及び/または並行して実行されることが理解すべきである。また、方法の実施形態は、追加のステップを含み、及び/または図示されるステップの実行を省略し得る。本開示の範囲はこの点に関して限定されない。
【0014】
本明細書に使用される「含む」という用語及びその変形は、自由方式(オープン)の包含、即ち、「含むがこれらに限定されない」という意味である。「に基づく」という用語は、「少なくとも部分的に基づく」という意味である。「一実施形態」という用語は、「少なくとも1つの実施形態」を意味し、「別の実施形態」という用語は、「少なくとも1つの別の実施形態」を意味し、「いくつかの実施形態」という用語は、「少なくともいくつかの実施形態」を意味する。また、他の用語に関連する定義は、以下で説明される。
【0015】
なお、本開示に言及される「第1」、「第2」などの概念は、異なる装置、モジュールまたはユニットを区別するためにのみ使用され、これらの装置、モジュール、またはユニットによって実行される機能の順序または相互依存関係を制限することを意図されるものでもない。
【0016】
なお、本開示に言及される「1つ」及び「複数」などの修飾は、限定的ではなく例示的であり、文脈において明示的に特段の指令がない限り、「1つ以上」として解釈すべきであることを、当業者に理解すべきである。
【0017】
本開示の実施形態における複数の装置の間でやり取りされるメッセージまたは情報の名称は、説明する目的のためだけであり、これらのメッセージまたは情報の範囲を制限することを意図されるものではない。
【0018】
図1は本開示の一実施形態に係るドキュメント作成方法のフローチャートである。本実施形態は、ドキュメントを編集する際に引用オブジェクトを作成する場合に適用可能であり、この方法はドキュメント作成装置によって実行され得る。この装置はハードウェア及び/またはソフトウェアで構成され、一般にオブジェクト作成機能を有するデバイスに組み込まれてもよい。このデバイスは、ユーザ端末などの電子デバイスであってもよい。
図1に示すように、具体的には以下のステップS110~S130を含む。
【0019】
ステップS110:現在ドキュメントの編集インターフェースでは、トリガーイベントに応じてオペレーションパネルを呼び出して表示する。
【0020】
現在ドキュメントは、ユーザが編集したいターゲットドキュメントであってもよく、編集インターフェースは、ユーザが現在ドキュメントを編集できるようにする表示インターフェースであってもよく、トリガーイベントは、オペレーションパネル起動指令のためのイベントであってもよく、オペレーションパネルは、ドキュメントの編集インターフェースにおいて引用操作を実行するためのツールパネルであってもよい。
【0021】
具体的には、オペレーションパネル起動指令のためのイベントは、ユーザによってトリガーされてもよいし、特定の条件が満たされたときに自動的にトリガーされてもよい。例えば、ユーザは、設定済み起動用文字を入力したり、設定済みボタンをクリックしたり、設定済み音声指令を入力したりするなどの方式によって、オペレーションパネル起動指令のためのイベントをトリガーすることができ、あるいは、端末は、ユーザが頻繁に引用するオブジェクトに関連する文字を受信した場合、オペレーションパネルを自動的に呼び出すことができる。
【0022】
オプションとして、ユーザは、設定済み起動用文字を入力することによって、オペレーションパネル起動指令のためのイベントをトリガーすることができ、端末は、オペレーションパネル起動指令に従ってオペレーションパネルを呼び出して表示する。
【0023】
本実施形態では、現在ドキュメントの編集インターフェースでは、トリガーイベントに従ってオペレーションパネルを呼び出して表示する前に、現在ドキュメントの編集インターフェースでは、ユーザが入力した設定済み起動用文字を受信した場合、起動トリガーイベントが発生したと決定する。
【0024】
一つの可能な実施形態では、設定済み起動用文字は、オペレーションパネルを呼び出すために端末で設定された特定の文字(例えば、「@」、「[[」など)であってもよい。現在ドキュメントの編集インターフェースでは、ユーザが入力した設定済み起動用文字を受信した場合(例えば、ユーザが入力した文字「@」を受信した場合)、起動トリガーイベントが発生したと判断することができ、即ち、オペレーションパネルの起動指令がトリガーされたと判断することができ、その後、オペレーションパネルを呼び出して表示し、次の操作を実行することができる。
【0025】
一つの可能な実施形態では、オペレーションパネルを呼び出すための他の文字やショートカットキーを端末で設定することもでき、または、オペレーションパネルを呼び出すためのボタンをドキュメントの編集インターフェースに表示することもできる。例えば、ユーザは「/」(斜線ツール)を入力したり、ドキュメントの空白行での「+」ボタンをクリックしたり、オペレーションパネルを起動するためのショートカットキーを設定したりするなどの方式によって、オペレーションパネルを起動することができる。
【0026】
現在ドキュメントの編集インターフェースでは、起動トリガーイベントに応じてオペレーションパネルを呼び出して表示することによって、ドキュメントにおいてオペレーションパネルを素早く起動することができ、ユーザの操作手順を減らすことができる。
【0027】
ステップS120:引用オブジェクトの作成コントロールをオペレーションパネルに表示する。
【0028】
引用オブジェクトは、現在ドキュメントが配置されている空間内のコンテンツブロックまたはドキュメントであってもよく、作成コントロールは、ドキュメントにおいて引用オブジェクトを作成するためのデータ及び方法のパッケージであってもよい。
【0029】
一つの可能な実施形態では、作成コントロールはオペレーションパネルとは独立して表示されてもよく、オペレーションパネルに埋め込まれてもよい。
【0030】
一つの可能な実施形態では、引用オブジェクトは、ドキュメントコンテンツを保持するためのコンテンツブロックであり、または、引用オブジェクトは、ドキュメントである。
【0031】
一つの可能な実施形態では、コンテンツブロックはドキュメント内のモジュールであり、一部のテキスト、1枚の画像、1つのコードなどは様々な種類のコンテンツブロックであり、ドキュメントは複数のコンテンツブロックから構成され、ユーザは他のドキュメントに存在するコンテンツブロックを引用することができる。一可能な実施形態では、ユーザはドキュメントを引用オブジェクトとして使用することもでき、他のドキュメントを現在ドキュメントに引用した後、引用されたドキュメントを現在ドキュメント内の1つのコンテンツブロックとみなすことができる。
【0032】
一つの可能な実施形態では、ドキュメント全体は、少なくとも1つのコンテンツブロックで構成されているものとみなすことができる。コンテンツブロック同士間は、ドラッグすることによって再配列することができ、様々な種類のコンテンツブロック同士間は変換を実現することができ、例えば、テキスト型のコンテンツブロックをドキュメント型のコンテンツブロックに変換することができる。また、モジュール同士を接続してインタラクティブ関係を生成し、さらに協働することができる。
【0033】
引用オブジェクトの作成コントロールをオペレーションパネルに表示することによって、ユーザの操作をより便利にすることができる。
【0034】
ステップS130:作成コントロールに対するユーザの操作に応答して、新規引用オブジェクトを作成し、現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係を確立する。
【0035】
作成コントロールに対するユーザの操作は、作成コントロールにおける作成ボタンをクリックすることであってもよい。現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係は、現在ドキュメントと引用オブジェクトまたはそのソースドキュメントとの間の同期関係であってもよい。例えば、ドキュメントAにおいてドキュメントBが引用されている場合、ドキュメントBはドキュメントAの引用オブジェクトであり、それらの引用関係は、ドキュメントBが更新されると、ドキュメントAにおいて引用されているドキュメントBも同期的に更新されると表現されてもよい。
【0036】
一つの可能な実施形態では、現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係を確立することは、現在ドキュメントと引用オブジェクトまたはそのソースドキュメントとの間の接続を確立することであってもよい。引用オブジェクトがコンテンツブロックである場合、現在ドキュメントとコンテンツブロックのソースドキュメントとの接続が確立される。引用オブジェクトがドキュメントである場合、現在ドキュメントと引用されたドキュメントとの接続が確立される。
【0037】
本実施形態では、引用オブジェクトがコンテンツブロックである場合、新規引用オブジェクトを作成する方法は、新規ドキュメントを作成し、新規ドキュメントにおいて引用オブジェクトに対応するコンテンツブロックを作成することであってもよい。
【0038】
具体的には、引用オブジェクトがコンテンツブロックである場合、ユーザは、新規ドキュメントを先に作成し、新規ドキュメントにおいて対応するコンテンツブロックを作成し、次に、そのコンテンツブロックを引用オブジェクトとして現在ドキュメントに取り込むことができる。
【0039】
一つの可能な実施形態では、引用オブジェクトがコンテンツブロックである場合、新規引用オブジェクトを作成した後、新規ドキュメントを作成し、コンテンツブロックを新規ドキュメント内に追加してもよい。
【0040】
具体的には、引用オブジェクトがコンテンツブロックである場合、引用オブジェクトの作成が完了した後、ユーザは新規ドキュメントを作成し、現在ドキュメントにおけるコンテンツブロックを新規ドキュメントに追加することができる。
【0041】
本実施形態では、引用オブジェクトがドキュメントである場合、新規引用オブジェクトを作成する方法は、新規ドキュメントを作成することであってもよい。
【0042】
一つの可能な実施形態では、引用オブジェクトがドキュメントである場合、新規ドキュメントを作成して、それを現在ドキュメントに引用する方式によって、新規引用オブジェクトを作成することができる。
【0043】
一つの可能な実施形態では、新規ドキュメントを作成する方法は、現在ドキュメントにおいて、トリガーイベントに対応するドキュメントコンテンツ情報を取得し、ドキュメントコンテンツ情報を新規ドキュメントのタイトルまたはドキュメントコンテンツとして使用することであってもよい。
【0044】
一つの可能な実施形態では、新規ドキュメントを作成することによって引用オブジェクトを作成する際に、トリガーイベントに対応するコンテンツを新規ドキュメントのタイトルまたはドキュメントコンテンツとして使用することができる。例えば、ユーザがオペレーションパネルをトリガーした後に一段の文字を入力した場合、新規ドキュメントを作成し、ユーザが入力した一段の文字を新規ドキュメントのタイトルまたはコンテンツとして使用することができる。
【0045】
一つの可能な実施形態では、新規ドキュメントを作成した後に、さらに、現在ドキュメントにおいて、トリガーイベントに対応するドキュメントコンテンツ情報を新規ドキュメントの情報に置き換えてもよく、新規ドキュメントの情報には、新規ドキュメントのコンテンツ情報及び/またはドキュメント識別情報が含まれる。
【0046】
一つの可能な実施形態では、新規ドキュメントを作成した後に、トリガーイベントに対応するコンテンツを新規ドキュメントの情報に置き換えることができる。例えば、ユーザがオペレーションパネルをトリガーした後に新規ドキュメントを作成した場合、その前にオペレーションパネルをトリガーしたことに対応するコンテンツを新規ドキュメントの識別情報に置き換えることができる。
【0047】
本実施形態では、現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係を確立する方法は、引用オブジェクトがコンテンツブロックである場合、現在ドキュメントにおいてコンテンツブロックを引用する関係を確立し、引用オブジェクトがドキュメントである場合、現在ドキュメントにおいて作成されたドキュメントを引用する関係を確立することであってもよい。
【0048】
一つの可能な実施形態では、現在ドキュメントにおいてドキュメント型の引用オブジェクトを作成する際に、以下のいくつかの方法を利用することができる。
【0049】
(1)
図2Aに示すように、ユーザが現在ドキュメントにおける文字を選択し、文字を選択するとフローティングツールバーが表示される。ユーザがツールバーの「ドキュメントを新規作成」ボタンをクリックしたことを受け付けた場合、現在ドキュメントにおいて新規ドキュメントを作成し、ユーザが選択した文字を新規作成されたドキュメントのタイトルとして使用する。
【0050】
(2)
図2Bに示すように、ユーザが「@」、「[[」などの設定済み文字を入力したことを受け付けた場合、オペレーションパネルを起動させて現在ドキュメントの編集インターフェースに表示させ、設定済み文字の後にユーザが入力した文字を新規作成ドキュメントのタイトルとし、オペレーションパネルの作成コントロールに対するユーザの操作に応答して、新規引用オブジェクトを作成する。
【0051】
(3)
図2Cに示すように、設定済みボタンを使用して作成コントロールを起動することができる。例えば、ユーザは「/」(斜線ツール) ボタンを使用して作成コントロールを起動させ、作成コントロールの「ドキュメントを新規作成」ボタンをクリックして、タイトルが空白のドキュメントを作成することができる。
【0052】
(4)
図2Dに示すように、モジュール変換方式によって新規ドキュメントを作成することができる。例えば、ユーザは、現在ドキュメントにおけるコンテンツの一部を選択し、フローティングツールバーの「変換」ボタンをクリックすることによって、選択した部分をドキュメント型のコンテンツブロックに変換することができる。
【0053】
本実施形態では、現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係を確立する方法は、現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係に基づいてグラフを作成し、現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係をグラフに表示することであってもよい。
【0054】
一つの可能な実施形態では、現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係をグラフ形式で視覚化して表示してもよい。
【0055】
本実施形態では、現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係を確立した後、さらに、コンテンツブロックに対するトリガー操作に応答して、新規ドキュメントにジャンプしてもよい。
【0056】
具体的には、引用関係の確立が完了した後、ユーザは、引用されたコンテンツブロックに対して操作を行うことができる。例えば、ユーザは、引用されたコンテンツブロックをクリックすることができ、現在ドキュメントはコンテンツブロックに対するユーザの操作に応答して、現在ドキュメントから新規ドキュメントにジャンプするとともに、新規ドキュメントにおいて当該コンテンツブロックを表示することができる。
【0057】
一つの可能な実施形態では、現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係を確立する方法は、さらに、現在ドキュメントとコンテンツブロックとの第1の引用関係、及び現在ドキュメントと新規ドキュメントとの第2の引用関係を確立することであってもよい。
【0058】
具体的には、現在ドキュメントの引用オブジェクトはコンテンツブロックであってもよいし、ドキュメントであってもよい。現在ドキュメントはコンテンツブロックとドキュメントのそれぞれとの間に引用関係を確立することができる。
【0059】
一つの可能な実施形態では、現在ドキュメントでは、コンテンツブロックと新規ドキュメントのそれぞれに対して、異なる引用関係が表現されている。コンテンツブロックと新規ドキュメントは異なる引用様式または引用フォーマットがある。コンテンツブロックの引用関係がコンテンツブロックに直接表示され、新規ドキュメントの引用関係がコンテンツブロックに関連付けられたエリアに表示されている。
【0060】
本開示の実施形態では、まず、現在ドキュメントの編集インターフェースでは、トリガーイベントに応じてオペレーションパネルを呼び出して表示し、その後、引用オブジェクトの作成コントロールをオペレーションパネルに表示し、最後に、作成コントロールに対するユーザの操作に応答して、新規引用オブジェクトを作成し、現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係を確立する。本開示の実施形態に係るドキュメント作成方法によれば、新規引用オブジェクトをドキュメントにおいて素早く作成し、現在ドキュメントと新規作成された引用オブジェクトとの間のインタラクティブ関係を自動的に確立することができ、新規オブジェクトを作成する際の操作手順を減らし、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【0061】
図3は本開示の一実施形態に係る現在ドキュメントと引用オブジェクト間の引用関係の確立方法のフローチャートである。本実施形態は、ドキュメントにおいて引用関係のグラフを作成する場合に適用可能である。
図3に示すように、具体的に以下のステップS210~S220を含む。
【0062】
ステップS210:現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係に基づいてグラフを作成する。
【0063】
グラフは、ドキュメントにおいて現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の構造的関係を表示するための図形であってもよい。
【0064】
具体的には、グラフにおいて、引用関係があるオブジェクトを線で結ぶことができ、これにより、ユーザは、現在ドキュメント内の引用関係を直感的に取得することができる。
【0065】
図4は本開示の一実施形態に係るグラフにおける引用関係の表示方式の概略図である。
図4に示すように、ドキュメントAにおいて3つの引用オブジェクトB、C、Dが作成されており、フラフにおいては、B、C、DがいずれもドキュメントAに接続されている。
【0066】
ステップS220:現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係をグラフに表示する。
【0067】
具体的には、グラフにおいて、現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係を接続線などを用いて表示することができ、接続関係にある引用オブジェクト同士を線または設定済み記号を用いてグラフに表示することもできる。
【0068】
一つの可能な実施形態では、現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係をグラフに表示する方法は、引用関係をグラフとは独立して表示することであってもよく、引用関係には、現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係、及び引用オブジェクトと他の引用オブジェクトとの間の引用関係が含まれる。
【0069】
具体的には、引用関係をグラフとは独立して表示することができ、例えば、グラフの隣にフローティングウィンドウを作成し、現在ドキュメントにおいて引用されている全てのオブジェクトをリスト項目の形式で表示することができる。
【0070】
一つの可能な実施形態では、現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係をグラフに表示する方法は、ユーザが入力した、現在ドキュメントをプレビューするための操作指令に応答して、現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係を表示し、ユーザが入力した、引用オブジェクトをプレビューするための操作指令に応答して、引用オブジェクトと他の引用オブジェクトとの間の引用関係を表示することであってもよい。
【0071】
図5は本開示の一実施形態に係る引用オブジェクト間のインタラクティブ関係の表示方式の概略図である。
図5に示すように、現在ドキュメントにおいて複数の引用オブジェクトが作成されている場合、引用オブジェクト間でインタラクティブ関係も確立され得る。例えば、ドキュメントAにおいて3つの引用オブジェクトB、C、Dが作成されており、グラフ内のドキュメントAをクリックすると、グラフとは独立してドキュメントAとB、C、Dの間の引用関係が表示される。引用オブジェクトBと引用オブジェクトCの間に接続関係がある場合、B、Cに線で示されるプロンプトが表示され、グラフ内のドキュメントBをクリックすると、グラフとは独立してBとC間の接続関係が表示され得る。
【0072】
本開示の実施形態では、まず、現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係に基づいてグラフを確立し、その後、現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係をグラフに表示する。本開示の実施形態に係る引用関係の確立方法は、引用関係をグラフの形式でユーザに直観的に表示させることによって、現在ドキュメントに存在する引用関係をより明確にユーザに見せることができ、ユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0073】
図6は本開示の一実施形態に係るドキュメント作成装置の概略構成図である。
図6に示すように、当該装置は、オペレーションパネル呼び出しモジュール210と、作成コントロール表示モジュール220と、引用オブジェクト作成モジュール230とを含む。
【0074】
オペレーションパネル呼び出しモジュール210は、現在ドキュメントの編集インターフェースにおいてトリガーイベントに応じてオペレーションパネルを呼び出して表示するように構成された。
【0075】
作成コントロール表示モジュール220は、引用オブジェクトの作成コントロールをオペレーションパネルに表示するように構成された。
【0076】
引用オブジェクトは、ドキュメントコンテンツを保持するためのコンテンツブロックであり、または、引用オブジェクトは、ドキュメントである。
【0077】
引用オブジェクト作成モジュール230は、作成コントロールに対するユーザの操作に応答して、新規引用オブジェクトを作成し、現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係を確立するように構成された。
【0078】
一つの可能な実施形態では、引用オブジェクト作成モジュール230は、さらに、引用オブジェクトがコンテンツブロックである場合、現在ドキュメントにおいてコンテンツブロックを引用する関係を確立し、引用オブジェクトがドキュメントである場合、現在ドキュメントにおいて、作成されたドキュメントを引用する関係を確立するように構成された。
【0079】
一つの可能な実施形態では、引用オブジェクト作成モジュール230は、さらに、新規ドキュメントを作成し、新規ドキュメントにおいて引用オブジェクトに対応するコンテンツブロックを作成するように構成された。
【0080】
一つの可能な実施形態では、引用オブジェクト作成モジュール230は、さらに、新規ドキュメントを作成するように構成された。
【0081】
一つの可能な実施形態では、引用オブジェクト作成モジュール230は、さらに、現在ドキュメントにおいて、トリガーイベントに対応するドキュメントコンテンツ情報を取得し、ドキュメントコンテンツ情報を新規ドキュメントのタイトルまたはドキュメントコンテンツとして使用するように構成された。
【0082】
一つの可能な実施形態では、引用オブジェクト作成モジュール230は、さらに、現在ドキュメントとコンテンツブロックとの第1の引用関係、及び現在ドキュメントと新規ドキュメントとの第2の引用関係を確立するように構成された。
【0083】
一つの可能な実施形態では、引用オブジェクト作成モジュール230は、さらに、現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係に基づいてグラフを作成し、現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係をグラフに表示するように構成された。
【0084】
一つの可能な実施形態では、引用オブジェクト作成モジュール230は、さらに、引用関係を前記グラフとは独立して表示するように構成され、引用関係には、現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係、及び引用オブジェクトと他の引用オブジェクトとの間の引用関係が含まれる。
【0085】
一つの可能な実施形態では、引用オブジェクト作成モジュール230は、さらに、ユーザが入力した、現在ドキュメントをプレビューするための操作指令に応答して、現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係を表示し、ユーザが入力した、引用オブジェクトをプレビューするための操作指令に応答して、引用オブジェクトと他の引用オブジェクトとの間の引用関係を表示するように構成された。
【0086】
一つの可能な実施形態では、当該装置は、さらに、現在ドキュメントにおいて、トリガーイベントに対応するドキュメントコンテンツ情報を新規ドキュメントの情報に置き換えるように構成されたドキュメントコンテンツ情報置き換えモジュールを含み、新規ドキュメントの情報には、新規ドキュメントのコンテンツ情報及び/またはドキュメント識別情報が含まれる。
【0087】
一つの可能な実施形態では、当該装置は、さらに、新規ドキュメントを作成し、コンテンツブロックを新規ドキュメント内に追加するように構成された新規ドキュメント作成モジュールを含む。
【0088】
一つの可能な実施形態では、当該装置は、さらに、コンテンツブロックに対するトリガー操作に応答して、新規ドキュメントにジャンプしてコンテンツブロックを表示するように構成されたトリガー操作応答モジュールを含む。
【0089】
一つの可能な実施形態では、当該装置は、さらに、現在ドキュメントの編集インターフェースにおいて、ユーザが入力した設定済み起動用文字を受信した場合、起動トリガーイベントが発生したと決定するように構成された起動トリガーイベント決定モジュールを含む。
【0090】
上記の装置は、本開示の上記の全ての実施形態で提供される方法を実行することができ、上記の方法を実行するための対応する機能モジュール及び有益な効果を有する。本実施形態で詳しく説明されていない技術詳細については、本開示の上記の全ての実施形態で提供される方法を参照することができる。
【0091】
以下、
図7を参照すると、本開示の実施形態を実現するのに適した電子デバイス300の概略構成図が示されている。本開示の実施形態に係る電子デバイスには、携帯電話、ノートパソコン、デジタル放送受信機、PDA(パーソナルデジタルアシスタント、Personal Digital Assistant)、PAD(タブレット)、PMP(携帯型マルチメディアプレーヤー、Portable Multimedia Player)、車載端末(例えば、車載ナビゲーション端末)などのモバイル端末、及びデジタルTV、デスクトップコンピュータなどの固定端末、または独立サーバやサーバクラスタなどの様々な形態のサーバが含まれ得るが、これらに限定されない。
図7に示される電子デバイスは単なる一例に過ぎず、本開示の実施形態の機能及び使用範囲にいかなる制限もかけるべきではない。
【0092】
図7に示すように、電子デバイス300は、処理装置(例えばCPU、グラフィックプロセッサなど)301を含み得、読み取り専用メモリ(ROM)302に記憶されたプログラムまたは記憶装置308からランダムアクセスメモリ(RAM)303内にロードされたプログラムに従って、様々な適切な動作と処理を実行することができる。RAM303には、電子デバイス300の動作に必要な様々なプログラム及びデータも記憶されている。処理装置301、ROM302及びRAM303は、バス304を介して互いに接続されている。入出力(I/O)インターフェース305もバス304に接続されている。
【0093】
典型的には、I/Oインターフェース305には、例えば、タッチスクリーン、タッチパッド、キーボード、マウス、カメラ、マイクロフォン、加速度計、ジャイロスコープなどを含む入力デバイス306、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、スピーカー、バイブレーターなどを含む出力装置307、例えば、磁気テープ、ハードディスクなどを含む記憶装置308、及び通信装置309が接続されてもよい。通信装置309は、電子デバイス300が他のデバイスと無線または有線で通信してデータをやり取りすることを可能にする。
図7には、様々な装置を有する電子デバイス300が示されているが、図示された装置の全てを実施または具備する必要があるわけではないことを理解すべきである。代替的に、より多くのまたはより少ない装置を実施または具備してもよい。
【0094】
特に、本開示の実施形態によれば、フローチャートを参照して上記で説明されたプロセスは、コンピュータソフトウェアプログラムとして実現され得る。例えば、本開示の実施形態は、コンピュータ可読媒体に担持されるコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を含み、当該コンピュータプログラムは、ドキュメント作成方法を実行するためのプログラムコードを含む。このような実施形態では、当該コンピュータプログラムは、通信装置309を介してネットワークからダウンロード及びインストールされ得るか、または記憶装置308から、またはROM302からインストールされ得る。当該コンピュータプログラムが処理装置301によって実行されるとき、本開示の実施形態に係る方法で定義された上記の機能が実行される。
【0095】
なお、本開示に言及された上記のコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体またはコンピュータ可読記憶媒体、あるいは上記の2つの任意の組み合わせであり得る。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電気的、磁気的、光学的、電磁気的、赤外線または半導体システム、装置またはデバイス、あるいは上記の任意の組み合わせであり得るが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例には、1つまたは複数のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラミング可能読み取り専用メモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光ストレージデバイス、磁気ストレージデバイス、または上記の任意の適切な組み合わせを含み得るが、これらに限定されない。本開示では、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスによって、またはそれらと組み合わせて使用することができるプログラムを含むか、または記憶する任意の有形媒体であり得る。しかしながら、本開示では、コンピュータ可読信号媒体は、ベースバンドで、または搬送波の一部として伝搬されるデータ信号を含んでもよく、当該データ信号は、コンピュータ可読プログラムコードが担持された。そのように伝搬されたデータ信号は、様々な形態をとることができ、電磁信号、光信号、または前述の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。コンピュータ可読信号媒体はまた、コンピュータ可読記憶媒体以外の任意のコンピュータ可読媒体であってもよく、当該コンピュータ可読信号媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスによって、またはそれらと組み合わせて使用するためのプログラムを送信、伝搬、または輸送することができる。コンピュータ可読媒体に含まれたプログラムコードは、電線、光ファイバーケーブル、RF(無線周波数)、または前述の任意の適切な組み合わせなどを含むがこれらに限定されない任意の適切な媒体を使用して送信することができる。
【0096】
いくつかの実施形態では、クライアント端末やサーバは、HTTP(HyperText Transfer Protocol,ハイパーテキスト転送プロトコル)など、現在知られているまたは将来開発される任意のネットワークプロトコルを利用して通信することができ、任意の形式または媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)と相互接続することができる。通信ネットワークの例には、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)、ワイドエリアネットワーク(「WAN」)、インターネット(Internetなど)、及びピアツーピアネットワーク(アドホックピアツーピアネットワークなど)、並びに現在知られているまたは将来開発される任意のネットワークが含まれている。
【0097】
上記のコンピュータ可読媒体は、上記の電子デバイスに含まれていてもよく、または電子デバイスに組み込まれずに単独で存在していてもよい。
【0098】
上記のコンピュータ可読媒体には、1つ以上のプログラムが記憶されている。上記の1つ以上のプログラムが電子デバイスによって実行されると、当該電子デバイスに、クライアントから送信された、要求識別子が含まれるサービス要求を受信させ、サーバに故障が発生した場合、要求識別子に従って、記憶された要求履歴データを取得させ、要求履歴データをクライアントに送信させる。
【0099】
本開示の操作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、1つ以上のプログラミング言語またはそれらの組み合わせで書くことができる。上記のプログラミング言語には、Java、Smalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語が含まれるが、これらに限定されず、さらに「C」言語または類似するプログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語が含まれる。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータ上で、一部はユーザのコンピュータ上で、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして、一部はユーザのコンピュータ上でかつ一部はリモートコンピュータ上で、または完全にリモートコンピュータまたはサーバ上で実行できる。リモートコンピュータが関与する場合、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意の種類のネットワークを介してユーザのコンピュータに接続されるか、または、外部コンピュータに接続される(インターネットサービスプロバイダーによってインターネット接続を介して接続するなど)ことができる。
【0100】
図面におけるフローチャート及びブロック図は、本開示の様々な実施形態に係るシステム、方法、及びコンピュータプログラム製品による実現可能な体系アーキテクチャ、機能及び操作を示している。この点に関して、フローチャートまたはブロック図の各ブロックは、所定の論理機能を実現するための1つ以上の実行可能命令を含むモジュール、プログラムセグメント、またはコードの一部を表すことができる。なお、いくつかの代替的な実現では、ブロックに注記されている機能が、図示されている順序とは異なる順で発生する場合もあることに注意されたい。例えば、連続して表示される2つのブロックは、実際にほぼ並行して実行される場合もあれば、逆な順序に従って実行される場合もあり、関連する機能に応じて決定される。なお、ブロック図及び/またはフローチャート図の各ブロック、及びブロック図及び/またはフローチャート図のブロックの組み合わせは、所定の機能または操作を実行するための専用のハードウェアベースのシステムによって実現されるか、または専用のハードウェアとコンピュータ命令の組み合わせによって実現することができる。
【0101】
本開示の実施形態に記載される関連ユニットは、ソフトウェアによって実現されてもよいし、ハードウェアによって実現されてもよい。ここで、ユニットの名称は、ある場合には当該ユニット自体を限定するものではない。
【0102】
本明細書で説明された上記の機能は、少なくとも部分的に、1つ以上のハードウェアロジック部材によって実行され得る。例えば、これらに限定されないが、使用できるハードウェアロジック部材の例示的なタイプには、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準製品(ASSP)、システムオンチップ(SOC)、コンプレックスプログラマブル論理デバイス(CPLD)などが含まれている。
【0103】
本開示の文脈において、機械可読媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスによって、またはそれらと組み合わせて使用されるためのプログラムを含むか、または記憶することができる有形の媒体であり得る。機械可読媒体は、機械可読信号媒体または機械可読記憶媒体であり得る。機械可読媒体には、電子的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線、または半導体システム、装置またはデバイス、あるいは上記の任意の適切な組み合わせが含まれ得るが、これらに限定されない。機械可読記憶媒体のより具体的な例には、1つまたは複数のワイヤによる電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラムミング可能な読み取り専用メモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバ、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光ストレージ、磁気ストレージ、または上記の任意の適切な組み合わせが含まれ得る。
【0104】
本開示の実施形態の1つ以上の実施例によれば、本開示の実施形態は、
現在ドキュメントの編集インターフェースでは、トリガーイベントに応じてオペレーションパネルを呼び出して表示するステップと、
引用オブジェクトの作成コントロールを前記オペレーションパネルに表示するステップと、
前記作成コントロールに対するユーザの操作に応答して、新規引用オブジェクトを作成し、前記現在ドキュメントと前記引用オブジェクトとの間の引用関係を確立するステップと、
を含む、ことを特徴とするドキュメント作成方法を開示する。
【0105】
一つの可能な実施形態では、前記引用オブジェクトは、ドキュメントコンテンツを保持するためのコンテンツブロックであり、または、前記引用オブジェクトは、ドキュメントである。
【0106】
一つの可能な実施形態では、前記引用オブジェクトがコンテンツブロックである場合、新規引用オブジェクトを作成する前記ステップは、
新規ドキュメントを作成し、前記新規ドキュメントにおいて、前記引用オブジェクトに対応する前記コンテンツブロックを作成するステップを含む。
【0107】
一つの可能な実施形態では、前記引用オブジェクトがコンテンツブロックである場合、新規引用オブジェクトを作成する前記ステップの後に、さらに、
新規ドキュメントを作成し、前記コンテンツブロックを前記新規ドキュメントに追加するステップを含む。
【0108】
一つの可能な実施形態では、前記引用オブジェクトがドキュメントである場合、新規引用オブジェクトを作成する前記ステップは、
新規ドキュメントを作成するステップを含む。
【0109】
一つの可能な実施形態では、新規ドキュメントを作成する前記ステップは、
前記現在ドキュメントにおいて、前記トリガーイベントに対応するドキュメントコンテンツ情報を取得し、前記ドキュメントコンテンツ情報を前記新規ドキュメントのタイトルまたはドキュメントコンテンツとして使用するステップを含む。
【0110】
一つの可能な実施形態では、新規ドキュメントを作成する前記ステップの後に、さらに、
前記現在ドキュメントにおいて、前記トリガーイベントに対応するドキュメントコンテンツ情報を前記新規ドキュメントの情報に置き換えるステップであって、前記新規ドキュメントの情報には、前記新規ドキュメントのコンテンツ情報及び/またはドキュメント識別情報が含まれるステップを含む。
【0111】
一つの可能な実施形態では、前記現在ドキュメントと前記引用オブジェクトとの間の引用関係を確立する前記ステップの後に、さらに、
前記コンテンツブロックに対するトリガー操作に応答して、前記新規ドキュメントにジャンプして前記コンテンツブロックを表示するステップを含む。
【0112】
一つの可能な実施形態では、前記現在ドキュメントと前記引用オブジェクトとの間の引用関係を確立する前記ステップは、さらに、
前記現在ドキュメントと前記コンテンツブロックとの間の第1の引用関係、及び前記現在ドキュメントと前記新規ドキュメントとの間の第2の引用関係を確立するステップを含む。
【0113】
一つの可能な実施形態では、前記現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係を確立するステップは、さらに、
前記現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係に基づいてグラフを作成するステップと、
前記現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係を前記グラフに表示するステップとを含む。
【0114】
一つの可能な実施形態では、前記現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係を前記グラフに表示する前記ステップは、
前記現在ドキュメントにおいて引用されているコンテンツブロックを前記グラフにリスト形式で表示するステップを含む。
【0115】
一つの可能な実施形態では、前記現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係を前記グラフに表示するステップは、
前記引用関係を前記グラフとは独立して表示するステップであって、前記引用関係には、前記現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係、及び前記引用オブジェクトと他の引用オブジェクトとの間の引用関係が含まれるステップを含む。
【0116】
一つの可能な実施形態では、前記現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係を前記グラフに表示するステップは、さらに、
ユーザが入力した、前記現在ドキュメントをプレビューするための操作指令に応答して、前記現在ドキュメントと引用オブジェクトとの間の引用関係を表示するステップと、
ユーザが入力した、前記引用オブジェクトをプレビューするための操作指令に応答して、前記引用オブジェクトと他の引用オブジェクトとの間の引用関係を表示するステップとを含む。
【0117】
なお、上記は、本開示のいくつかの好ましい実施形態及び適用される技術的原理の例示に過ぎないことを理解されたい。本開示は、本明細書に記載される特定の実施形態に限定されるものではなく、また、本開示の範囲を逸脱することなく、様々な明らかな変更、再調整及び置換を行うことができることを当業者に理解すべきである。従って、上記の実施形態を通じて本開示を詳細に説明したが、本開示は上記の実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱することなく、より多くの他の等価な実施形態を含み得るが、本開示の範囲は添付の特許請求の範囲によって定まる。