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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-23
(45)【発行日】2025-01-07
(54)【発明の名称】位置決め方法及びそのデバイス
(51)【国際特許分類】
   H04W 64/00 20090101AFI20241224BHJP
   G01S 5/12 20060101ALI20241224BHJP
【FI】
H04W64/00 140
G01S5/12
H04W64/00 173
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2023539768
(86)(22)【出願日】2021-12-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-11
(86)【国際出願番号】 CN2021140268
(87)【国際公開番号】W WO2022143317
(87)【国際公開日】2022-07-07
【審査請求日】2023-07-18
(31)【優先権主張番号】202011604406.2
(32)【優先日】2020-12-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】フゥ,ファンヤン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,ウエイ
(72)【発明者】
【氏名】グオ,シャオナン
【審査官】山岸 登
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/192363(WO,A1)
【文献】特表2016-502651(JP,A)
【文献】特表2018-500540(JP,A)
【文献】特表2017-522750(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0132816(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
G01S5/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置決め方法であって、
無線周波数スイッチングユニットによって、第1モジュールを介して第1遠隔無線ユニットにより送信された第1位置決め信号を、第1スイッチングモジュールを介して受信するステップであって、前記第1モジュールは、前記第1遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、前記第1位置決め信号は、端末を位置決めするためのものであり、前記第1スイッチングモジュールは、前記無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールである、ステップと、
前記無線周波数スイッチングユニットによって、第2モジュールを介して第2遠隔無線ユニットにより送信された第2位置決め信号を、第2スイッチングモジュールを介して受信するステップであって、前記第2モジュールは、前記第2遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、前記第2位置決め信号は、前記端末を位置決めするためのものであり、前記第2スイッチングモジュールは、前記無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールである、ステップと、
前記無線周波数スイッチングユニットによって、第3モジュールを介して第3遠隔無線ユニットにより送信された第3位置決め信号を、第3スイッチングモジュールを介して受信するステップであって、前記第3モジュールは、前記第3遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、前記第3位置決め信号は、前記端末を位置決めするためのものであり、前記第3スイッチングモジュールは、前記無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールである、ステップと、
前記無線周波数スイッチングユニットによって、第4モジュールを介して第4遠隔無線ユニットにより送信された第4位置決め信号を、第4スイッチングモジュールを介して受信するステップであって、前記第4モジュールは、前記第4遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、前記第4位置決め信号は、前記端末を位置決めするためのものであり、前記第4スイッチングモジュールは、前記無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールである、ステップと、
前記無線周波数スイッチングユニットによって、前記第1位置決め信号、前記第2位置決め信号、前記第3位置決め信号及び前記第4位置決め信号を基地局に送信するステップと、
を含み、
前記第1モジュール、前記第2モジュール、前記第3モジュール及び前記第4モジュールは、互いに異なる送信モジュールであり、前記第1スイッチングモジュール、前記第2スイッチングモジュール、前記第3スイッチングモジュール及び前記第4スイッチングモジュールは、前記無線周波数スイッチングユニットの異なる受信モジュールであり、前記第1位置決め信号、前記第2位置決め信号、前記第3位置決め信号及び前記第4位置決め信号は、前記無線周波数スイッチングユニットによって4つの送信モジュールを介して別個に前記基地局に送信される、方法。
【請求項2】
記第1位置決め信号、前記第2位置決め信号、前記第3位置決め信号及び前記第4位置決め信号は、前記基地局において、前記端末の位置決めのために用いられる、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
位置決め方法であって、
無線周波数スイッチングユニットによって、第1モジュールを介して第1遠隔無線ユニットにより送信された第1ソリューション情報を、第1スイッチングモジュールを介して受信するステップであって、前記第1モジュールは、前記第1遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、前記第1ソリューション情報は、前記第1遠隔無線ユニットによって、端末から送信された第1位置決め信号に基づいて到着時間TOA測定を実施することにより取得され、前記第1スイッチングモジュールは、前記無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールである、ステップと、
前記無線周波数スイッチングユニットによって、第2モジュールを介して第2遠隔無線ユニットにより送信された第2ソリューション情報を、第2スイッチングモジュールを介して受信するステップであって、前記第2モジュールは、前記第2遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、前記第2ソリューション情報は、前記第2遠隔無線ユニットによって、前記端末から送信された第2位置決め信号に基づいて到着時間TOA測定を実施することにより取得され、前記第2スイッチングモジュールは、前記無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールである、ステップと、
前記無線周波数スイッチングユニットによって、第3モジュールを介して第3遠隔無線ユニットにより送信された第3ソリューション情報を、第3スイッチングモジュールを介して受信するステップであって、前記第3モジュールは、前記第3遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、前記第3ソリューション情報は、前記第3遠隔無線ユニットによって、前記端末から送信された第3位置決め信号に基づいて到着時間TOA測定を実施することにより取得され、前記第3スイッチングモジュールは、前記無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールである、ステップと、
前記無線周波数スイッチングユニットによって、第4モジュールを介して第4遠隔無線ユニットにより送信された第4ソリューション情報を、第4スイッチングモジュールを介して受信するステップであって、前記第4モジュールは、前記第4遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、前記第4ソリューション情報は、前記第4遠隔無線ユニットによって、前記端末から送信された第4位置決め信号に基づいて到着時間TOA測定を実施することにより取得され、前記第4スイッチングモジュールは、前記無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールである、ステップと、
前記無線周波数スイッチングユニットによって、前記第1ソリューション情報、前記第2ソリューション情報、前記第3ソリューション情報及び前記第4ソリューション情報を基地局に送信するステップと、
を含み、
前記第1モジュール、前記第2モジュール、前記第3モジュール及び前記第4モジュールは、互いに異なる送信モジュールであり、前記第1スイッチングモジュール、前記第2スイッチングモジュール、前記第3スイッチングモジュール及び前記第4スイッチングモジュールは、前記無線周波数スイッチングユニットの異なる受信モジュールであり、前記第1ソリューション情報、前記第2ソリューション情報、前記第3ソリューション情報及び前記第4ソリューション情報は、前記無線周波数スイッチングユニットによって4つの送信モジュールを介して別個に前記基地局に送信される、
方法。
【請求項4】
無線周波数スイッチングユニットであって、
第1モジュールを介して第1遠隔無線ユニットにより送信された第1位置決め信号を、第1スイッチングモジュールを介して受信するよう構成された受信ユニットを含み、前記第1モジュールは、前記第1遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、前記第1位置決め信号は、端末を位置決めするためのものであり、前記第1スイッチングモジュールは、当該無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールであり、
前記受信ユニットは、第2モジュールを介して第2遠隔無線ユニットにより送信された第2位置決め信号を、第2スイッチングモジュールを介して受信するよう更に構成され、前記第2モジュールは、前記第2遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、前記第2位置決め信号は、前記端末を位置決めするためのものであり、前記第2スイッチングモジュールは、当該無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールであり、
前記受信ユニットは、第3モジュールを介して第3遠隔無線ユニットにより送信された第3位置決め信号を、第3スイッチングモジュールを介して受信するよう更に構成され、前記第3モジュールは、前記第3遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、前記第3位置決め信号は、前記端末を位置決めするためのものであり、前記第3スイッチングモジュールは、当該無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールであり、
前記受信ユニットは、第4モジュールを介して第4遠隔無線ユニットにより送信された第4位置決め信号を、第4スイッチングモジュールを介して受信するよう更に構成され、前記第4モジュールは、前記第4遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、前記第4位置決め信号は、前記端末を位置決めするためのものであり、前記第4スイッチングモジュールは、当該無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールであり、
当該無線周波数スイッチングユニットは、前記第1位置決め信号、前記第2位置決め信号、前記第3位置決め信号及び前記第4位置決め信号を基地局に送信するように構成される送信ユニットを更に含み、
前記第1モジュール、前記第2モジュール、前記第3モジュール及び前記第4モジュールは、互いに異なる送信モジュールであり、前記第1スイッチングモジュール、前記第2スイッチングモジュール、前記第3スイッチングモジュール及び前記第4スイッチングモジュールは、当該無線周波数スイッチングユニットの異なる受信モジュールであり、前記送信ユニットは、前記第1位置決め信号、前記第2位置決め信号、前記第3位置決め信号及び前記第4位置決め信号を、4つの送信モジュールを介して別個に前記基地局に送信するように構成される
無線周波数スイッチングユニット。
【請求項5】
記第1位置決め信号、前記第2位置決め信号、前記第3位置決め信号及び前記第4位置決め信号は、前記基地局において、前記端末の位置決めのために用いられる、
請求項に記載の無線周波数スイッチングユニット。
【請求項6】
無線周波数スイッチングユニットであって、
第1モジュールを介して第1遠隔無線ユニットにより送信された第1ソリューション情報を、第1スイッチングモジュールを介して受信するよう構成された受信ユニットを含み、前記第1モジュールは、前記第1遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、前記第1ソリューション情報は、前記第1遠隔無線ユニットによって、端末から送信された第1位置決め信号に基づいて到着時間TOA測定を実施することにより取得され、前記第1スイッチングモジュールは、当該無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールであり、
前記受信ユニットは、第2モジュールを介して第2遠隔無線ユニットにより送信された第2ソリューション情報を、第2スイッチングモジュールを介して受信するよう更に構成され、前記第2モジュールは、前記第2遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、前記第2ソリューション情報は、前記第2遠隔無線ユニットによって、前記端末から送信された第2位置決め信号に基づいて到着時間TOA測定を実施することにより取得され、前記第2スイッチングモジュールは、当該無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールであり、
前記受信ユニットは、第3モジュールを介して第3遠隔無線ユニットにより送信された第3ソリューション情報を、第3スイッチングモジュールを介して受信するよう更に構成され、前記第3モジュールは、前記第3遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、前記第3ソリューション情報は、前記第3遠隔無線ユニットによって、前記端末から送信された第3位置決め信号に基づいて到着時間TOA測定を実施することにより取得され、前記第3スイッチングモジュールは、当該無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールであり、
前記受信ユニットは、第4モジュールを介して第4遠隔無線ユニットにより送信された第4ソリューション情報を、第4スイッチングモジュールを介して受信するよう更に構成され、前記第4モジュールは、前記第4遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、前記第4ソリューション情報は、前記第4遠隔無線ユニットによって、前記端末から送信された第4位置決め信号に基づいて到着時間TOA測定を実施することにより取得され、前記第4スイッチングモジュールは、当該無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールであり、
当該無線周波数スイッチングユニットは、前記第1ソリューション情報、前記第2ソリューション情報、前記第3ソリューション情報及び前記第4ソリューション情報を基地局に送信するよう構成される送信ユニットを更に含み、
前記第1モジュール、前記第2モジュール、前記第3モジュール及び前記第4モジュールは、互いに異なる送信モジュールであり、前記第1スイッチングモジュール、前記第2スイッチングモジュール、前記第3スイッチングモジュール及び前記第4スイッチングモジュールは、当該無線周波数スイッチングユニットの異なる受信モジュールであり、前記送信ユニットは、前記第1ソリューション情報、前記第2ソリューション情報、前記第3ソリューション情報及び前記第4ソリューション情報を、4つの送信モジュールを介して別個に前記基地局に送信するように構成される、
線周波数スイッチングユニット。
【請求項7】
命令を記憶するよう構成される読取可能記憶媒体であって、前記命令が実行されると、請求項1乃至のいずれか一項に記載の方法が実装される、読取可能記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年12月29日に中国国家知識産権局に出願された「LOCATING METHOD AND DEVICE THEREOF」と題する中国特許出願第202011604406.2号の優先権を主張するものであり、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
技術分野
本出願の実施形態は、通信技術の分野に関し、特に、位置決め方法(locating method)及びそのデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
屋内デジタル通信システムは主に、デジタル屋内システム(DIS、digital indoor system)の分散アーキテクチャを使用し、このアーキテクチャはLampSiteランプサイトに類似している。このアーキテクチャは、ベースバンドユニットBBUと、中央スイッチングユニットRHUBと、分散遠隔無線ユニットpRRUとを含む。
【0004】
LampSiteに類似するデジタル屋内システムでは、通常、無線周波数結合が信号処理に用いられる。pRRUsのアップリンク信号はRHUBによって結合され、次いでBBUに到着する。その結果、BBUは単一のpRRUの信号測定間を区別することができない。従来技術では、ポーリング測定方式において、pRRUsは、異なる瞬間にユーザのアップリンク信号を個別に測定し、結合のためにアップリンク信号をRHUBに送信することが可能である。このようにして、RHUBに対応するすべてのpRRUsの測定を、一定期間後に完了することができる。
【0005】
各ポーリング瞬間に1つのpRRUのみが測定を実行するので、pRRUsによって受信される位置決め信号(locating signals)は、異なる瞬間に端末によって送信された信号である。端末が位置決め信号を送信する間隔が長いほど、信号を測定する時間間隔が長いことを示す。端末がこの期間内に移動する場合、最終的な位置決め精度は十分に高くない。
【発明の概要】
【0006】
本出願の実施形態は、複数の遠隔無線ユニットによって送信され、かつ端末を位置決めするために使用されるメッセージを同時に受信することができるようにする、位置決め方法を提供する。したがって、異なる位置決め信号を受信する時間が短縮され、端末の位置決め精度が向上する。
【0007】
本出願の実施形態の第1の側面は、以下を含む位置決め方法を提供する:
【0008】
無線周波数スイッチングユニットが、第1モジュールを介して第1遠隔無線ユニットにより送信された第1メッセージを、第1スイッチングモジュールを介して受信し、ここで、第1モジュールは、第1遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、第1メッセージは、端末を位置決めするためのものであり、第1スイッチングモジュールは、無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールであり;無線周波数スイッチングユニットが、第2モジュールを介して第2遠隔無線ユニットにより送信された第2メッセージを、第2スイッチングモジュールを介して受信し、ここで、第2モジュールは、第2遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、第2メッセージは、端末を位置決めするためのものであり、第2スイッチングモジュールは、無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールであり;無線周波数スイッチングユニットが、第3モジュールを介して第3遠隔無線ユニットにより送信された第3メッセージを、第3スイッチングモジュールを介して受信し、ここで、第3モジュールは、第3遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、第3メッセージは、端末を位置決めするためのものであり、第3スイッチングモジュールは、無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールであり;無線周波数スイッチングユニットが、第4モジュールを介して第4遠隔無線ユニットにより送信された第4メッセージを、第4スイッチングモジュールを介して受信し、第4モジュールは、第4遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、第4メッセージは、端末を位置決めするためのものであり、第4スイッチングモジュールは、無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールであり、ここで、第1スイッチングモジュール、第2スイッチングモジュール、第3スイッチングモジュール及び第4スイッチングモジュールは、無線周波数スイッチングユニットの異なる受信モジュールである。
【0009】
本出願のこの実施形態では、無線周波数スイッチングユニットは、異なる送信モジュールを介して第1遠隔無線ユニット、第2遠隔無線ユニット、第3遠隔無線ユニット及び第4遠隔無線ユニットによって送信された第1メッセージ、第2メッセージ、第3メッセージ及び第4メッセージを受信するので、複数の遠隔無線ユニットによって送信された、位置決めのためのメッセージを同時に受信することができ、位置決め信号を受信する時間が短縮される。したがって、端末の位置決め精度が向上する。
【0010】
第1の側面における位置決め方法によると、可能な実装では、第1メッセージは第1位置決め信号であり、第2メッセージは第2位置決め信号であり、第3メッセージは第3位置決め信号であり、第4メッセージは第4位置決め信号であり、当該方法は、無線周波数スイッチングユニットが、第1位置決め信号、第2位置決め信号、第3位置決め信号及び第4位置決め信号を基地局に送信することを更に含み、ここで、第1位置決め信号、第2位置決め信号、第3位置決め信号及び第4位置決め信号は、ロケーション解決(location solution)に用いられる。
【0011】
本出願のこの実施形態では、無線周波数スイッチングユニットは、異なる送信モジュールを介して第1遠隔無線ユニット、第2遠隔無線ユニット、第3遠隔無線ユニット及び第4遠隔無線ユニットによって送信された第1位置決め信号、第2位置決め信号、第3位置決め信号及び第4位置決め信号を受信するので、複数の遠隔無線ユニットによって送信された位置決め信号を同時に受信することができ、位置決め信号を受信する時間が短縮される。したがって、端末の位置決め精度が向上する。
【0012】
第1の側面における位置決め方法に基づいて、可能な実装では、第1メッセージは第1ソリューション情報であり、第2メッセージは第2ソリューション情報であり、第3メッセージは第3ソリューション情報であり、第4メッセージは第4ソリューション情報であり、方法は更に以下を含む:
【0013】
無線周波数スイッチングユニットは、第1ソリューション情報、第2ソリューション情報、第3ソリューション情報及び第4ソリューション情報を基地局に送信し、ここで、第1ソリューション情報は、第1遠隔無線ユニットによって第1位置決め信号に基づいてロケーション解決を実施することにより取得され、第2ソリューション情報は、第2遠隔無線ユニットによって第2位置決め信号に基づいてロケーション解決を実施することにより取得され、第3ソリューション情報は、第3遠隔無線ユニットによって第3位置決め信号に基づいてロケーション解決を実施することにより取得され、第4ソリューション情報は、第4遠隔無線ユニットによって第4位置決め信号に基づいてロケーション解決を実施することにより取得され、第1位置決め信号は、端末によって第1遠隔無線ユニットに送信され、第2位置決め信号は、端末によって第2遠隔無線ユニットに送信され、第3位置決め信号は、端末によって第3遠隔無線ユニットに送信され、第4位置決め信号は、端末によって第4遠隔無線ユニットに送信される。
【0014】
本出願のこの実施形態では、遅延性能に対する中間リンク処理(サブバンドスプライシング、CPRI、無線周波数結合(radio frequency combination)等)の影響を回避するために、第1位置決め信号、第2位置決め信号、第3位置決め信号及び第4位置決め信号を第1遠隔無線ユニット、第2遠隔無線ユニット、第3遠隔無線ユニット及び第4遠隔無線ユニットにおいて解決(solve)する。加えて、第1位置決め信号、第2位置決め信号、第3位置決め信号及び第4位置決め信号は、4つの遠隔無線ユニットによってそれぞれ解決されるので、単位時間における解決能力が向上する。
【0015】
本出願の第2の側面は、以下を含む位置決め方法を提供する:
【0016】
第1遠隔無線ユニットが、端末により送信された第1位置決め信号を、第1受信モジュールを介して受信し、
第1遠隔無線ユニットが、第1位置決め信号に基づいて到着時間TOA測定を実行して第1ソリューション情報を取得し、第1遠隔無線ユニットが、第1ソリューション情報を無線周波数スイッチングユニットに送信する。
【0017】
本出願のこの実施形態では、第1ソリューション情報は、第1位置決め信号を使用することによって取得され、ソリューションサーバは、解決を実行する必要がないため、ソリューションサーバのリソースを削減することができる。
【0018】
本出願の第2の側面における位置決め方法に基づいて、可能な実装では、方法は以下を更に含む:第1遠隔無線ユニットが、無線周波数スイッチングユニットにより送信された第1エアインタフェース同期補正メッセージを受信し、ここで、第1エアインタフェース同期補正メッセージは、第1遠隔無線ユニットが第1同期信号を第2遠隔無線ユニットに送信するように指示し、第1同期信号は、第1遠隔無線ユニットと第2遠隔無線ユニットとの間の第1到着時間差TDOAを計算するためのものであり、第1到着時間差TDOAは、第2遠隔無線ユニットにおいてエアインタフェース同期補償を行うためのものであり;第1遠隔無線ユニットが、エアインタフェース同期補正メッセージに基づいて、第1同期信号を第2遠隔無線ユニットに送信する。
【0019】
本出願のこの実施形態では、第1エアインタフェース同期補正メッセージが送信されるので、遠隔無線ユニット間でエアインタフェース同期補正を行うことができ、基地局側は参照ビーコン(reference beacon)を送信する必要がない。したがって、基地局のシグナリングオーバーヘッドが低減される。
【0020】
本出願の第2の側面における位置決め方法に基づいて、可能な実装では、方法は以下を更に含む:第1遠隔無線ユニットが、無線周波数スイッチングユニットにより送信された第2エアインタフェース同期補正メッセージを受信し、ここで、第2エアインタフェース同期補正メッセージは、第1遠隔無線ユニットが第3遠隔無線ユニットによって送信された第2同期信号を受信するように指示し;第1遠隔無線ユニットが、第2エアインタフェース同期補正メッセージに基づいて、第3遠隔無線ユニットにより送信された第2同期信号を受信し;第1遠隔無線ユニットが、第2同期信号に基づいて計算を実行して、第2到着時間差TDOAを取得し、ここで、第2到着時間差TDOAは、第1遠隔無線ユニットにおいてエアインタフェース同期補償を行うためのものであり;第1遠隔無線ユニットが、第2到着時間差TDOAを無線周波数スイッチングユニットに送信する。
【0021】
本出願のこの実施形態では、第2エアインタフェース同期補正メッセージを受信するので、遠隔無線ユニット間でエアインタフェース同期補正を行うことができ、基地局側が参照ビーコンを送信する必要がない。したがって、基地局のシグナリングオーバーヘッドが低減される。
【0022】
本出願の第3の側面は、以下を含む位置決め方法を提供する:
【0023】
第1遠隔無線ユニットが、無線周波数スイッチングユニットにより送信された第1エアインタフェース同期補正メッセージを受信し、ここで、第1エアインタフェース同期補正メッセージは、第1遠隔無線ユニットが第1同期信号を第2遠隔無線ユニットに送信するように指示し、第1同期信号は、第1遠隔無線ユニットと第2遠隔無線ユニットとの間の第1到着時間差TDOAを計算するためのものであり、第1到着時間差TDOAは、第2遠隔無線ユニットにおいてエアインタフェース同期補償を行うためのものであり;第1遠隔無線ユニットが、エアインタフェース同期補正メッセージに基づいて、第1同期信号を第2遠隔無線ユニットに送信する。
【0024】
本出願のこの実施形態では、第1エアインタフェース同期補正メッセージが送信されるので、遠隔無線ユニット間でエアインタフェース同期補正を行うことができ、基地局側から参照ビーコンを送信する必要がない。したがって、基地局のシグナリングオーバーヘッドが低減される。
【0025】
本出願の第3の側面における位置決め方法に基づいて、可能な実装では、第1遠隔無線ユニットが、無線周波数スイッチングユニットにより送信された第2エアインタフェース同期補正メッセージを受信し、ここで、第2エアインタフェース同期補正メッセージは、第1遠隔無線ユニットが第3遠隔無線ユニットにより送信された第2同期信号を受信するように指示し;第1遠隔無線数ユニットが、第2エアインタフェース同期補正メッセージに基づいて、第3遠隔無線ユニットにより送信された第2同期信号を受信し;第1遠隔無線ユニットが、第2同期信号に基づいて計算を実行して第2到着時間差TDOAを取得し、ここで、第2到着時間差TDOAは、第1遠隔無線ユニットにおいてエアインタフェース同期補償を行うためのものであり;第1遠隔無線ユニットが、第2到着時間差TDOAを無線周波数スイッチングユニットに送信する。
【0026】
本出願のこの実施形態では、第2エアインタフェース同期補正メッセージを受信するので、遠隔無線ユニット間でエアインタフェース同期補正を行うことができ、基地局側から参照ビーコンを送信する必要がない。したがって、基地局のシグナリングオーバーヘッドが低減される。
【0027】
本出願の第4の側面は、無線周波数スイッチングユニットを提供する。
【0028】
無線周波数スイッチングユニットは、
第1モジュールを介して第1遠隔無線ユニットにより送信された第1メッセージを、第1スイッチングモジュールを介して受信するよう構成された受信ユニットを含み、ここで、第1モジュールは、第1遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、第1メッセージは、端末を位置決めするためのものであり、第1スイッチングモジュールは、無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールであり、
受信ユニットは、第2モジュールを介して第2遠隔無線ユニットにより送信された第2メッセージを、第2スイッチングモジュールを介して受信するよう更に構成され、ここで、第2モジュールは、第2遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、第2メッセージは、端末を位置決めするためのものであり、第2スイッチングモジュールは、無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールであり、
受信ユニットは、第3モジュールを介して第3遠隔無線ユニットにより送信された第3メッセージを、第3スイッチングモジュールを介して受信するよう更に構成され、ここで、第3モジュールは、第3遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、第3メッセージは、端末を位置決めするためのものであり、第3スイッチングモジュールは、無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールであり、
受信ユニットは、第4モジュールを介して第4遠隔無線ユニットにより送信された第4メッセージを、第4スイッチングモジュールを介して受信するよう更に構成され、第4モジュールは、第4遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、第4メッセージは、端末を位置決めするためのものであり、第4スイッチングモジュールは、無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールであり、
第1スイッチングモジュール、第2スイッチングモジュール、第3スイッチングモジュール及び第4スイッチングモジュールは、無線周波数スイッチングユニットの異なる受信モジュールである。
【0029】
第4の側面における無線周波数スイッチングユニットに基づいて、可能な実装では、第1メッセージは第1位置決め信号であり、第2メッセージは第2位置決め信号であり、第3メッセージは第3位置決め信号であり、第4メッセージは第4位置決め信号であり、無線周波数スイッチングユニットは、
第1位置決め信号、第2位置決め信号、第3位置決め信号及び第4位置決め信号を基地局に送信するよう構成される送信ユニットを更に含み、ここで、第1位置決め信号、第2位置決め信号、第3位置決め信号及び第4位置決め信号は、ロケーション解決に用いられる。
【0030】
第4の側面における無線周波数スイッチングユニットに基づいて、可能な実装では、第1メッセージは第1ソリューション情報であり、第2メッセージは第2ソリューション情報であり、第3メッセージは第3ソリューション情報であり、第4メッセージは第4ソリューション情報であり、送信ユニットは、第1ソリューション情報、第2ソリューション情報、第3ソリューション情報及び第4ソリューション情報を基地局に送信するよう更に構成され、第1ソリューション情報は、第1遠隔無線ユニットによって第1位置決め信号に基づいてロケーション解決を実施することにより取得され、第2ソリューション情報は、第2遠隔無線ユニットによって第2位置決め信号に基づいてロケーション解決を実施することにより取得され、第3ソリューション情報は、第3遠隔無線ユニットによって第3位置決め信号に基づいてロケーション解決を実施することにより取得され、第4ソリューション情報は、第4遠隔無線ユニットによって第4位置決め信号に基づいてロケーション解決を実施することにより取得され、ここで、第1位置決め信号は、端末によって第1遠隔無線ユニットに送信され、第2位置決め信号は、端末によって第2遠隔無線ユニットに送信され、第3位置決め信号は、端末によって第3遠隔無線ユニットに送信され、第4位置決め信号は、端末によって第4遠隔無線ユニットに送信される。
【0031】
本出願の第4の側面において提供される無線周波数スイッチングユニットの各ユニットによって実行される方法は、第1の側面から第3の側面における無線周波数スイッチングユニットによって実行される方法と同様である。詳細はここでは再度説明しない。
【0032】
本出願の第5の態様は、遠隔無線ユニットを提供する。
【0033】
遠隔無線ユニットは、
端末によって送信された第1位置決め信号を、第1受信モジュールを介して受信するよう構成される受信ユニットと、
第1位置決め信号に基づいて到着時間TOA測定を実行して第1ソリューション情報を取得するよう構成される処理ユニットと、
第1ソリューション情報を無線周波数スイッチングユニットに送信するよう構成される送信ユニットと、
を含む。
【0034】
第5の側面における遠隔無線ユニットに基づいて、可能な実装では、受信ユニットは、無線周波数スイッチングユニットにより送信された第1エアインタフェース同期補正メッセージを受信するよう更に構成され、ここで、第1エアインタフェース同期補正メッセージは、第1遠隔無線ユニットが第1同期信号を第2遠隔無線ユニットに送信するように指示し、第1同期信号は、第1遠隔無線ユニットと第2遠隔無線ユニットとの間の第1到着時間差TDOAを計算するためのものであり、第1到着時間差TDOAは、第2遠隔無線ユニットにおいてエアインタフェース同期補償を行うためのものであり、
送信ユニットは、エアインタフェース同期補正メッセージに基づいて、第1同期信号を前記第2遠隔無線ユニットに送信するよう更に構成される。
【0035】
第5の側面における遠隔無線ユニットに基づいて、可能な実装では、受信ユニットは、無線周波数スイッチングユニットにより送信された第2エアインタフェース同期補正メッセージを受信するよう特に構成され、ここで、第2エアインタフェース同期補正メッセージは、第1遠隔無線ユニットが第3遠隔無線ユニットによって送信された第2同期信号を受信するように指示し、
受信ユニットは、第2エアインタフェース同期補正メッセージに基づいて、第3遠隔無線ユニットによって送信された第2同期信号を受信するよう更に構成され、
処理ユニットは、第2同期信号に基づいて計算を実行して、第2到着時間差TDOAを取得するよう更に構成され、第2到着時間差TDOAは、第1遠隔無線ユニットにおいてエアインタフェース同期補償を行うためのものであり、
送信ユニットは、第2到着時間差TDOAを無線周波数スイッチングユニットに送信するよう更に構成される。
【0036】
本出願の第5の側面において提供される遠隔無線ユニットの各ユニットによって実行される方法は、第1の側面から第3の側面において第1遠隔無線ユニットによって実行される方法と同様である。詳細はここでは再度説明しない。
【0037】
本出願の第6の態様は、遠隔無線ユニットを提供する。
【0038】
遠隔無線ユニットは、
無線周波数スイッチングユニットにより送信された第1エアインタフェース同期補正メッセージを受信するよう構成される受信ユニットであって、ここで、第1エアインタフェース同期補正メッセージは、第1遠隔無線ユニットが第1同期信号を第2遠隔無線ユニットに送信するように指示し、第1同期信号は、第1遠隔無線ユニットと第2遠隔無線ユニットとの間の第1到着時間差TDOAを計算するためのものであり、第1到着時間差TDOAは、第2遠隔無線ユニットにおいてエアインタフェース同期補償を行うためのものである、受信ユニットと、
エアインタフェース同期補正メッセージに基づいて、第1同期信号を第2遠隔無線ユニットに送信するよう構成される送信ユニットと、
を含む。
【0039】
第6の側面における遠隔無線ユニットに基づいて、可能な実装では、受信ユニットは、無線周波数スイッチングユニットにより送信された第2エアインタフェース同期補正メッセージを受信するよう更に構成され、ここで、第2エアインタフェース同期補正メッセージは、第1遠隔無線ユニットが第3遠隔無線ユニットによって送信された第2同期信号を受信するように指示し、
受信ユニットは、第2エアインタフェース同期補正メッセージに基づいて、第3遠隔無線ユニットによって送信された第2同期信号を受信するよう更に構成され、
遠隔無線ユニットは、
第2同期信号に基づいて計算を実行して第2到着時間差TDOAを取得するよう構成される処理ユニットを更に含み、ここで、第2到着時間差TDOAは、第1遠隔無線ユニットにおいてエアインタフェース同期補償を行うためのものであり、
送信ユニットは、第2到着時間差TDOAを無線周波数スイッチングユニットに送信するよう更に構成される。
【0040】
本出願の第6の側面において提供される遠隔無線ユニットの各ユニットによって実行される方法は、第1の側面から第3の側面において第1遠隔無線ユニットによって実行される方法と同様である。詳細はここでは再度説明しない。
【0041】
本出願の第7の側面は、コンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータ記憶媒体は命令を記憶する。命令が実行されると、コンピュータは、本出願の第1の側面から第3の側面までの実装における方法を実行することが可能になる。
【0042】
本出願の第8の側面は、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータにおいて実行されると、コンピュータは、本出願の第1の側面から第3の側面までの実装における方法を実行することが可能になる。
【発明の効果】
【0043】
上記の技術的解決策によれば、本出願の実施形態は以下の利点を有することが分かる。
【0044】
本出願の実施形態では、無線周波数スイッチングユニットは、異なる送信モジュールを介して第1遠隔無線ユニット、第2遠隔無線ユニット、第3遠隔無線ユニット及び第4遠隔無線ユニットによって送信された第1位置決め信号、第2位置決め信号、第3位置決め信号及び第4位置決め信号を受信するので、複数の遠隔無線ユニットによって送信された位置決め信号を同時に受信することができ、位置決め信号を受信する時間が短縮される。したがって、端末の位置決め精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0045】
図1】本出願の一実施形態によるデータ伝送システムのシステム構築図である。
【0046】
図2】本出願の一実施形態による位置決め方法の概略フローチャートである。
【0047】
図3】本出願の一実施形態による位置決め方法の別の概略フローチャートである。
【0048】
図4】本出願の一実施形態による位置決め方法の別の概略フローチャートである。
【0049】
図5】本出願の一実施形態による位置決め方法の別の概略フローチャートである。
【0050】
図6】本出願の一実施形態による位置決め方法の別の概略フローチャートである。
【0051】
図7】本出願の一実施形態による位置決め方法の別の概略フローチャートである。
【0052】
図8】本発明の一実施形態による無線周波数スイッチングユニットの概略構造図である。
【0053】
図9】本発明の一実施形態による無線周波数スイッチングユニットの別の概略構造図である。
【0054】
図10】本発明の一実施形態による遠隔無線ユニットの概略構造図である。
【0055】
図11】本発明の一実施形態による遠隔無線ユニットの別の概略構造図である。
【0056】
図12】本出願の一実施形態による遠隔無線ユニットの別の概略構造図である。
【0057】
図13】本発明の一実施形態による無線周波数スイッチングユニットの別の概略構造図である。
【0058】
図14】本出願の一実施形態による遠隔無線ユニットの別の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0059】
本出願の実施形態は、複数の遠隔無線ユニットによって送信された位置決め信号を同時に受信することができるようにする位置決め方法を提供する。したがって、位置決め信号を受信する時間が短縮され、端末の位置決め精度が向上する。
【0060】
以下では、本出願の実施形態における添付図面を参照して、本出願の実施形態における技術的解決策を説明する。説明される実施形態は、本出願の実施形態のすべてではなく一部にすぎないことは明らかである。創造的努力なしに、本出願の実施形態に基づいて、当業者によって得られるすべての他の実施形態は、本出願の保護範囲内に入るものとする。
【0061】
図1は、本出願の一実施形態によるデータ伝送システムのシステム構築図である。
【0062】
図1に示されるように、本出願のこの実施形態で提供されるデータ伝送システムは、コアネットワーク101、ソリューションサーバ102、ベースバンドユニット103、無線周波数スイッチングユニット104、遠隔無線ユニット105及び端末106を含む。1つのソリューションサーバ102が1つのベースバンドユニット103に対応してもよく、複数のソリューションサーバ102が1つのベースバンドユニット103に対応してもよく、あるいは1つのソリューションサーバ102が複数のベースバンドユニット103に対応してもよい。これは、本明細書において特に限定されない。本出願のこの実施形態では、複数の遠隔無線ユニット105が1つの端末106を位置決めすることがある。例えば4つの遠隔無線ユニット105が1つの端末を位置決めし、6つの遠隔無線ユニット105が1つの端末を位置決めし、あるいは2つの遠隔無線ユニットが1つの端末を位置決めする。これは、本明細書において特に限定されない。
【0063】
コアネットワーク101とベースバンドユニット103は、光ファイバ接続回線又はcat6aのようなネットワークケーブルを介して接続される。ベースバンドユニット103とソリューションサーバ102は、光ファイバ接続回線又はcat6aのようなネットワークケーブルを介して接続されるか、あるいはエアインタフェースプロトコルを使用することによって接続されてもよい。ベースバンドユニット103と無線周波数スイッチングユニット104は、光ファイバ接続回線又はcat6aのようなネットワークケーブルを介して接続される。無線周波数スイッチングユニット104と遠隔無線ユニット105は、光ファイバ接続回線又はcat6aのようなネットワークケーブルを介して接続される。遠隔無線ユニット105は、エアインタフェースプロトコルを使用することによって端末106に接続される。
【0064】
ソリューションサーバ102は、コアネットワーク101の背後にあってもよく、コアネットワーク101内にあってもよく、あるいはベースバンドユニット103に直接接続されていてもよいことに留意されたい。これは、本明細書において特に限定されない。
【0065】
ベースバンドユニット103は、進化NodeB(evolved NodeB、eNB)、送受信ポイント(transmission reception point、TRP)、NRシステムにおける次世代NodeB(next generation NodeB、gNB)等であるか、あるいは別の将来のモバイル通信システムにおける基地局であり得る。これは、本出願の実施形態において特に限定されない。
【0066】
端末106は、信号を受信又は送信するように構成されるエンティティ、例えば携帯電話であってよい。端末106は、端末(terminal)、ユーザ機器(user equipment、UE)、移動局(mobile station、MS)、移動端末(mobile terminal、MT)等とも呼ばれることがある。端末106は、通信機能を有する車両、インテリジェント車両、携帯電話(mobile phone)、ウェアラブルデバイス、タブレットコンピュータ(Pad)、無線トランシーバ機能を有するコンピュータ、バーチャルリアリティ(virtual reality、VR)端末デバイス、拡張現実(augmented reality、AR)端末デバイス、産業制御(industrial control)における無線端末、自動運転(self-driving)における無線端末、遠隔手術(遠隔医療手術(remote medical surgery))における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、輸送安全(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末等であってよい。端末によって使用される具体的な技術及びデバイス形態は、本出願のこの実施形態において限定されない。
【0067】
本出願のこの実施形態で提供されるデータ伝送システムにおいて、無線周波数スイッチングユニット104と遠隔無線ユニット105は、デジタル屋内システム(digital indoor system、DIS)を形成する。デジタル屋内システムを用いることにより端末を位置決めする方法では、端末と、複数の遠隔無線ユニット105との間のRSSI、TOA、TDOA、AOAのような情報が測定されてよく、測定対象の位置は、円関係、双曲線関係又は三角形関係のような何学的特徴に基づいて求められる。
【0068】
既存のデジタル屋内システムでは、通常、信号処理に無線周波数結合が用いられる、具体的に言うと、遠隔無線ユニット105のアップリンク信号が無線周波数スイッチングユニット104によって結合されて、ベースバンドユニット103に到達する。しかしながら、この場合、単一の遠隔無線ユニットの測定信号を区別することができない。単一の遠隔無線ユニットの測定信号を区別するために、従来技術では、遠隔無線ユニット105は、異なる瞬間における端末106のアップリンク信号をポーリング測定方式で個別に測定することが可能である。言い換えると、ベースバンドユニット103は、同時に1つの遠隔無線ユニット105の測定信号のみを受信する。このようにして、複数の瞬間の後に、同じ端末106について複数の遠隔無線ユニット105の測定信号が受信され得、その結果、端末106においてロケーション解決(location solution)が実施される。
【0069】
しかしながら、各瞬間に1つの遠隔無線ユニット105の測定信号しか受信することができないので、遠隔無線ユニットによって受信される測定信号も、異なる瞬間における端末106からの信号である。端末106により信号を送信する周期が長いほど、遠隔無線ユニット105の測定信号の時間間隔が長いことを示し、この期間におけるチャネル変化も大きくなり得る。結果として、端末106の位置決め精度は最終的に低くなる。
【0070】
本出願の実施形態は、端末の位置決め精度を向上させる位置決め方法を提供する。以下は、本出願で提供される位置決め方法を詳細に説明する。
【0071】
本出願の実施形態では、4つの遠隔無線ユニットが説明のための例として使用される。本出願の実施形態では、基地局がベースバンドユニットである例が説明のために使用される。
【0072】
本出願の実施形態では、位置決め信号は、位置決め信号を解くためにソリューションサーバに送信されてよく、位置決め信号は、遠隔無線ユニットで解かれ、次いで端末の位置決め推定のために基地局側に送信されてよい。したがって、以下では別個に説明を提供する。
【0073】
1.位置決め信号を解決するために、位置決め信号をソリューションサーバに送信する。
【0074】
図2は、本出願の一実施形態による位置決め方法の概略フローチャートである。
【0075】
ステップ201:端末は、第1位置決め信号を第1遠隔無線ユニットに送信する。
【0076】
基地局が端末を位置決めする必要があるとき又は端末が位置決めされる必要があるとき、端末は第1位置決め信号を第1遠隔無線ユニットに送信し、ここで、第1位置決め信号は端末を位置決めするためのものである。
【0077】
具体的には、端末がデジタル屋内システムにおいて位置決めを行う必要があるとき、例えば端末が新たなセルに入ってランダムアクセスを行う必要があるとき、あるいは端末が既にセルに接続されていて位置決め更新を行う必要があるとき、端末は、エアインタフェースプロトコルを使用することによってデジタル屋内システム内の遠隔無線ユニットに位置決め信号を送信する。この場合、異なる位置に配置される遠隔無線ユニットは、端末によって送信される位置決め信号を順次受信する。具体的には、第1遠隔無線ユニットは、端末によって送信される第1位置決め信号を受信する。なお、この実施形態において、端末に対する第1遠隔無線ユニットの位置は限定されない。
【0078】
ステップ202:端末は、第2位置決め信号を第2遠隔無線ユニットに送信する。
【0079】
端末は、第2位置決め信号を第2遠隔無線ユニットに送信し、ここで、第2位置決め信号は端末を位置決めするためのものである。
【0080】
第2遠隔無線ユニットと第1遠隔無線ユニットはともに、同じデジタル屋内システムに属しており、ここで、端末に対する第2遠隔無線ユニットの位置が端末に対する第1遠隔無線ユニットの位置と異なること、すなわち、第2遠隔無線ユニットによって受信される第2位置決め信号も第1位置決め信号と異なることに留意されたい。加えて、第1遠隔無線ユニットが第1位置決め信号を受信する瞬間と、第2遠隔無線ユニットが第2位置決め信号を受信する瞬間の順序は、この実施形態において限定されない。
【0081】
ステップ203:端末は、第3位置決め信号を第3遠隔無線ユニットに送信する。
【0082】
端末は、第3位置決め信号を第3遠隔無線ユニットに送信し、ここで、第3位置決め信号は端末を位置決めするためのものである。
【0083】
ステップ204:端末は、第4位置決め信号を第4遠隔無線ユニットに送信する。
【0084】
端末は、第4位置決め信号を第4遠隔無線ユニットに送信し、ここで、第4位置決め信号は端末を位置決めするためのものである。
【0085】
この実施形態では、第1遠隔無線ユニット、第2遠隔無線ユニット、第3遠隔無線ユニット及び第4遠隔無線ユニットは、それぞれ異なる位置において、端末によって送信された位置決め信号を受信する。具体的には、第1遠隔無線ユニットは第1位置決め信号を受信し、第2遠隔無線ユニットは第2位置決め信号を受信し、第3遠隔無線ユニットは第3位置決め信号を受信し、第4遠隔無線ユニットは第4位置決め信号を受信し、ここで、第1遠隔無線ユニット、第2遠隔無線ユニット、第3遠隔無線ユニット及び第4遠隔無線ユニットは、第1位置決め信号、第2位置決め信号、第3位置決め信号及び第4位置決め信号を同じ時点で受信してもよく、異なる時点で受信してもよい。しかしながら、第1位置決め信号、第2位置決め信号、第3位置決め信号及び第4位置決め信号は、同じ瞬間に端末によって送信された位置決め信号であるが、第1遠隔無線ユニット、第2遠隔無線ユニット、第3遠隔無線ユニット及び第4遠隔無線ユニットは、異なる位置で又は異なる時点に位置決め信号を受信する。したがって、遠隔無線ユニットは別個に区別される。すなわち、第1位置決め信号、第2位置決め信号、第3位置決め信号及び第4位置決め信号は、端末に対して同じ瞬間に送信される。
【0086】
ステップ205:第1遠隔無線ユニットは、第1位置決め信号を無線周波数スイッチングユニットに送信する。
【0087】
第1遠隔無線ユニットは、第1モジュールを介して第1位置決め信号を無線周波数スイッチングユニットに送信する。
【0088】
通信システムにおいて、遠隔無線ユニットは、通常、多入力多出力(nTnR)である、具体的に言うと、1つの遠隔無線ユニットが複数の受信モジュールと複数の送信モジュールを有する、例えば4T4R、すなわち、4つの受信モジュールと4つの送信モジュールを有するか、6T6R、すなわち、6つの受信モジュールと6つの送信モジュールを有する。この実施形態では、第1遠隔無線ユニット、第2遠隔無線ユニット、第3遠隔無線ユニット及び第4遠隔無線ユニットは、すべて4T4R遠隔無線ユニットである。実際の適用では、第1遠隔無線ユニット、第2遠隔無線ユニット、第3遠隔無線ユニット及び第4遠隔無線ユニットは、代替的に6T6R遠隔無線ユニット又は他のタイプの遠隔無線ユニットであってもよい。これは、本明細書において特に限定されない。
【0089】
無線周波数結合の間、すべての遠隔無線ユニットの同じ送信モジュールによって送信されたデータのみが結合され、異なる送信モジュールは依然として独立である。したがって、この実施形態では、各遠隔無線ユニットは、1つのモジュールのデータのみを保持するように設定される、具体的に言うと、1つの遠隔無線ユニットにおいてデータを送信するために1つの送信モジュールのみが使用され、異なる遠隔無線ユニットが異なる送信モジュールを保持する。このようにして、無線周波数結合の後、無線周波数スイッチングユニットは、異なる送信モジュールを介して異なる遠隔無線ユニットによって送信されたデータを同時に取得することができる。具体的には、第1遠隔無線ユニットは、第1モジュールにおいてのみデータを送信する、具体的に言うと、第1遠隔無線ユニットは、第1モジュールを介して第1位置決め信号を無線周波数スイッチングユニットに送信する。第1位置決め信号は、第1遠隔無線ユニットによって無線周波数スイッチングユニットに送信されるデータフレームのパラメータ部分に位置することに留意されたい。
【0090】
ステップ206:第2遠隔無線ユニットは、第2位置決め信号を無線周波数スイッチングユニットに送信する。
【0091】
第2遠隔無線ユニットは、第2モジュールを介して第2位置決め信号を無線周波数スイッチングユニットに送信する。
【0092】
具体的には、第2遠隔無線ユニットは、データを送信するために第2モジュールのみを保持する、具体的に言うと、第2モジュールを介して第2位置決め信号を無線周波数スイッチングユニットに送信する。
【0093】
ステップ207:第3遠隔無線ユニットは、第3位置決め信号を無線周波数スイッチングユニットに送信する。
【0094】
第3遠隔無線ユニットは、第3モジュールを介して第3位置決め信号を無線周波数スイッチングユニットに送信する。
【0095】
具体的には、第3遠隔無線ユニットは、データを送信するために第3モジュールのみを保持する、具体的に言うと、第3遠隔無線ユニットは、第3モジュールを介して第3位置決め信号を無線周波数スイッチングユニットに送信する。
【0096】
ステップ208:第4遠隔無線ユニットは、第4位置決め信号を無線周波数スイッチングユニットに送信する。
【0097】
第4遠隔無線ユニットは、第4モジュールを介して第4位置決め信号を無線周波数スイッチングユニットに送信する。
【0098】
具体的には、第4遠隔無線ユニットは、データを送信するために第4モジュールのみを保持する、具体的に言うと、第4遠隔無線ユニットは、第4モジュールを介して第4位置決め信号を無線周波数スイッチングユニットに送信する。
【0099】
ステップ209:無線周波数スイッチングユニットは、第1位置決め信号、第2位置決め信号、第3位置決め信号及び第4位置決め信号を基地局に送信する。
【0100】
無線周波数スイッチングユニットが、第1遠隔無線ユニット、第2遠隔無線ユニット、第3遠隔無線ユニット及び第4遠隔無線ユニットによって送信された第1位置決め信号、第2位置決め信号、第3位置決め信号及び第4位置決め信号を受信した後、無線周波数スイッチングユニットは、第1位置決め信号、第2位置決め信号、第3位置決め信号及び第4位置決め信号を基地局に送信し、基地局は、ソリューションサーバを使用することによって、第1位置決め信号、第2位置決め信号、第3位置決め信号及び第4位置決め信号に対して対応する解決を実行して、端末の位置決め結果を計算する。
【0101】
第1遠隔無線ユニット、第2遠隔無線ユニット、第3遠隔無線ユニット及び第4遠隔無線ユニットは、異なる送信モジュールを介して第1位置決め信号、第2位置決め信号、第3位置決め信号及び第4位置決め信号を無線周波数スイッチングユニットに送信するので、無線周波数スイッチングユニットは、無線周波数結合中に第1モジュールの第1位置決め信号、第2モジュールの第2位置決め信号、第3モジュールの第3位置決め信号及び第4モジュールの第4位置決め信号を別個に保持することができる。図3は、第1遠隔無線ユニット、第2遠隔無線ユニット、第3遠隔無線ユニット及び第4遠隔無線ユニットが、異なる送信モジュールを介して第1位置決め信号、第2位置決め信号、第3位置決め信号及び第4位置決め信号を無線周波数スイッチングユニットに送信する概略図である。第1位置決め信号、第2位置決め信号、第3位置決め信号及び第4位置決め信号を受信した後、無線周波数スイッチングユニットは、無線周波数結合後に、第1位置決め信号、第2位置決め信号、第3位置決め信号及び第4位置決め信号を、4つの送信モジュールを介して基地局に別個に送信する。
【0102】
より具体的には、図4に示されるように、第1遠隔無線ユニットは、データを送信するために第1モジュールを保持し、第2モジュール、第3モジュール及び第4モジュールを閉じる。第2遠隔無線ユニットは、データを送信するために第2モジュールを保持し、第1モジュール、第3モジュール及び第4モジュールを閉じる。第3遠隔無線ユニットは、データを送信するために第3モジュールを保持し、第1モジュール、第2モジュール及び第4モジュールを閉じる。第4遠隔無線ユニットは、データを送信するために第4モジュールを保持し、第1モジュール、第2モジュール及び第3モジュールを閉じる。第1位置決め信号、第2位置決め信号、第3位置決め信号及び第4位置決め信号は、無線周波数スイッチングユニットによって転送された後、基地局側に送信される。これは、基地局が、第1モジュールを介して第1遠隔無線ユニットから送信された第1位置決め信号を受信し、第2モジュールを介して第2遠隔無線ユニットから送信された第2位置決め信号を受信し、第3モジュールを介して第3遠隔無線ユニットから送信された第3位置決め信号を受信し、第4モジュールを介して第4遠隔無線ユニットから送信された第4位置決め信号を受信することと等価である。
【0103】
本出願の実施形態では、無線周波数スイッチングユニットは、異なる送信モジュールを介して第1遠隔無線ユニット、第2遠隔無線ユニット、第3遠隔無線ユニット及び第4遠隔無線ユニットによって送信された第1位置決め信号、第2位置決め信号、第3位置決め信号及び第4位置決め信号を受信するので、複数の遠隔無線ユニットによって送信された位置決め信号を同時に受信することができ、位置決め信号を受信する期間が短縮される。したがって、端末の位置決め精度が向上する。
【0104】
2.遠隔無線ユニットにおいて位置決め信号を解く。
【0105】
図5は、本出願の一実施形態による位置決め方法の別の概略フローチャートである。
【0106】
ステップ301:端末は、第1位置決め信号を第1遠隔無線ユニットに送信する。
【0107】
ステップ302:端末は、第2位置決め信号を第2遠隔無線ユニットに送信する。
【0108】
ステップ303:端末は、第3位置決め信号を第3遠隔無線ユニットに送信する。
【0109】
ステップ304:端末は、第4位置決め信号を第4遠隔無線ユニットに送信する。
【0110】
本実施形態において、ステップ301~ステップ304は、ステップ201~ステップ204で実行される方法と同様である。詳細はここでは再度説明しない。
【0111】
ステップ305:第1遠隔無線ユニットは、第1位置決め信号に基づいて到着時間TOA測定を実行し、第1ソリューション情報を取得する。
【0112】
第1位置決め信号を受信した後、第1遠隔無線ユニットは、第1位置決め信号に基づいて到着時間TOA測定を実行し、第1ソリューション情報を取得する。
【0113】
具体的には、図7に示されるように、第1遠隔無線ユニットが第1位置決め信号を解く前に、第1遠隔無線ユニットは、無線周波数スイッチングユニットから、基地局によって送信されたSRSパラメータを更に受信する。SRSパラメータは、帯域幅、信号周期性及びアンテナモジュールのようなパラメータを含んでよく、SRSパラメータは第1位置決め信号を解くためのものである。
【0114】
具体的には、第1遠隔無線ユニットが第1位置決め信号を解くことを可能にするために、第1ソリューションモジュールが第1遠隔無線ユニットに追加されてよい。第1ソリューションモジュールは、第1ソリューション情報を取得するために第1位置決め信号を解くよう構成される。第1位置決め信号は、TOAアルゴリズムを使用することによって、例えば最小二乗法又は3次元位置決めアルゴリズムのようなTOAアルゴリズムを使用することによって、解くことができる。これは、本明細書において特に限定されない。
【0115】
ステップ306:第2遠隔無線ユニットは、第2位置決め信号に基づいて到着時間TOA測定を実行して、第2ソリューション情報を取得する。
【0116】
第2位置決め信号を受信した後、第2遠隔無線ユニットは、第2位置決め信号に基づいて到着時間TOA測定を実行して、第2ソリューション情報を取得する。
【0117】
具体的には、図7に示されるように、第2遠隔無線ユニットが第2位置決め信号を解く前に、第2遠隔無線ユニットは、無線周波数スイッチングユニットから、基地局によって送信されたSRSパラメータを更に受信する。SRSパラメータは、帯域幅、信号周期性及びアンテナモジュールのようなパラメータを含んでよく、SRSパラメータは第2位置決め信号を解くためのものである。
【0118】
具体的には、第2遠隔無線ユニットが第2位置決め信号を解くことを可能にするために、第2ソリューションモジュールが第2遠隔無線ユニットに追加されてよい。第2ソリューションモジュールは、第2ソリューション情報を取得するために第2位置決め信号を解くよう構成される。第2位置決め信号は、TOAアルゴリズムを使用することによって、例えば最小二乗法又は3次元位置決めアルゴリズムのようなTOAアルゴリズムを使用することによって、解くことができる。これは、本明細書において特に限定されない。
【0119】
ステップ307:第3遠隔無線ユニットは、第3位置決め信号に基づいて到着時間TOA測定を実行して、第3ソリューション情報を取得する。
【0120】
第3位置決め信号を受信した後、第3遠隔無線ユニットは、第3位置決め信号に基づいて到着時間TOA測定を実行して、第3ソリューション情報を取得する。
【0121】
具体的には、図7に示されるように、第3遠隔無線ユニットが第3位置決め信号を解く前に、第3遠隔無線ユニットは、無線周波数スイッチングユニットから、基地局によって送信されたSRSパラメータを更に受信する。SRSパラメータは、帯域幅、信号周期性及びアンテナモジュールのようなパラメータを含んでよく、SRSパラメータは第3位置決め信号を解くためのものである。
【0122】
具体的には、第3遠隔無線ユニットが第3位置決め信号を解くことを可能にするために、第3ソリューションモジュールが第3遠隔無線ユニットに追加されてよい。第3ソリューションモジュールは、第3ソリューション情報を取得するために第3位置決め信号を解くよう構成される。第3位置決め信号は、TOAアルゴリズムを使用することによって、例えば最小二乗法又は3次元位置決めアルゴリズムのようなTOAアルゴリズムを使用することによって、解くことができる。これは、本明細書において特に限定されない。
【0123】
ステップ308:第4遠隔無線ユニットは、第4位置決め信号に基づいて到着時間TOA測定を実行して、第4ソリューション情報を取得する。
【0124】
第4位置決め信号を受信した後、第4遠隔無線ユニットは、第4位置決め信号に基づいて到着時間TOA測定を実行して、第4ソリューション情報を取得する。
【0125】
具体的には、図7に示されるように、第4遠隔無線ユニットが第4位置決め信号を解く前に、第4遠隔無線ユニットは、無線周波数スイッチングユニットから、基地局によって送信されたSRSパラメータを更に受信する。SRSパラメータは、帯域幅、信号周期性及びアンテナモジュールのようなパラメータを含んでよく、SRSパラメータは第4位置決め信号を解くためのものである。
【0126】
具体的には、第4遠隔無線ユニットが第4位置決め信号を解くことを可能にするために、第4ソリューションモジュールが第4遠隔無線ユニットに追加されてよい。第4ソリューションモジュールは、第4ソリューション情報を取得するために第4位置決め信号を解くよう構成される。第4位置決め信号は、TOAアルゴリズムを使用することによって、例えば最小二乗法又は3次元位置決めアルゴリズムのようなTOAアルゴリズムを使用することによって、解くことができる。これは、本明細書において特に限定されない。
【0127】
ステップ309:第1遠隔無線ユニットは、第1ソリューション情報を無線周波数スイッチングユニットに送信する。
【0128】
第1遠隔無線ユニットが第1ソリューション情報を取得した後、第1遠隔無線ユニットは、第1ソリューション情報を無線周波数スイッチングユニットに送信する。
【0129】
ステップ310:第2遠隔無線ユニットは、第2ソリューション情報を無線周波数スイッチングユニットに送信する。
【0130】
第2遠隔無線ユニットが第2ソリューション情報を取得した後、第2遠隔無線ユニットは、第2ソリューション情報を無線周波数スイッチングユニットに送信する。
【0131】
ステップ311:第3遠隔無線ユニットは、第3ソリューション情報を無線周波数スイッチングユニットに送信する。
【0132】
第3遠隔無線ユニットが第3ソリューション情報を取得した後、第3遠隔無線ユニットは、第3ソリューション情報を無線周波数スイッチングユニットに送信する。
【0133】
ステップ312:第4遠隔無線ユニットは、第4ソリューション情報を無線周波数スイッチングユニットに送信する。
【0134】
第4遠隔無線ユニットが第4ソリューション情報を取得した後、第4遠隔無線ユニットは、第4ソリューション情報を無線周波数スイッチングユニットに送信する。
【0135】
ステップ313:無線周波数スイッチングユニットは、第1ソリューション情報、第2ソリューション情報、第3ソリューション情報及び第4ソリューション情報を基地局に送信する。
【0136】
無線周波数スイッチングユニットが第1遠隔無線ユニット、第2遠隔無線ユニット、第3遠隔無線ユニット及び第4遠隔無線ユニットによって送信された第1ソリューション情報、第2ソリューション情報、第3ソリューション情報及び第4ソリューション情報を受信した後、無線周波数スイッチングユニットは、第1ソリューション情報、第2ソリューション情報、第3ソリューション情報及び第4ソリューション情報を基地局に送信する。
【0137】
第1ソリューション情報、第2ソリューション情報、第3ソリューション情報及び第4ソリューション情報を受信した後、基地局は、第1ソリューション情報、第2ソリューション情報、第3ソリューション情報及び第4ソリューション情報をソリューションサーバに送信し、ソリューションサーバは端末の位置決め結果を計算する。
【0138】
この実施形態において、ステップ301~ステップ304は順序関係を有しておらず、ステップ305とステップ302~ステップ304は順序関係を有しておらず、ステップ306とステップ301、303及び304は順序関係を有しておらず、ステップ307とステップ301、302及び304は順序関係を有しておらず、ステップ308とステップ301~303は順序関係を有しておらず、ステップ309とステップ306~308は順序関係を有しておらず、ステップ310とステップ305、307及び308は順序関係を有しておらず、ステップ311とステップ305、306及び308は順序関係を有しておらず、ステップ312とステップ305~308は順序関係を有していない。
【0139】
本出願のこの実施形態では、遅延性能に対する中間リンク処理(サブバンドスプライシング、CPRI、無線周波数結合等)の影響を回避するために、第1位置決め信号、第2位置決め信号、第3位置決め信号、及び第4位置決め信号が、第1遠隔無線ユニット、第2遠隔無線ユニット、第3遠隔無線ユニット及び第4遠隔無線ユニットにおいて解かれる。加えて、第1位置決め信号、第2位置決め信号、第3位置決め信号及び第4位置決め信号は、4つの遠隔無線ユニットによってそれぞれ解かれるので、単位時間での解決能力が向上する。
【0140】
この実施形態では、エアインタフェース同期補正が遠隔無線ユニット間で更に実行されてよく、基地局側は参照ビーコンを送信する必要がない。具体的な方法については、図6に示される実施形態における以下の説明を参照されたい。なお、図6に示される実施形態は、図2に示される実施形態を継承してもよく、別個に実装されてもよい。これは、本明細書において特に限定されない。
【0141】
図6は、本出願の一実施形態による位置決め方法の別の概略フローチャートである。
【0142】
ステップ314:第1遠隔無線ユニットは、無線周波数スイッチングユニットによって送信された第1エアインタフェース同期補正メッセージを受信する。
【0143】
遠隔無線ユニット間で時間同期を行う必要があるとき、補正サーバは、同期補正を開始するためのメッセージを基地局に送信する。メッセージを受信した後、基地局は遠隔無線ユニット間の時間同期を開始する。なお、遠隔無線ユニット間で時間同期を行う必要があるとき、代替的に、基地局が同期補正メッセージを送信することがある、具体的に言うと、基地局が遠隔無線ユニット間の時間同期をトリガすることに留意されたい。遠隔無線ユニット間の時間同期をトリガする具体的なエンティティは、本明細書において限定されない。
【0144】
具体的には、基地局は、第1エアインタフェース同期補正メッセージを無線周波数スイッチングユニットに送信し、無線周波数スイッチングユニットは、第1エアインタフェース同期補正メッセージを第1遠隔無線ユニットに転送し、ここで、第1エアインタフェース同期補正メッセージは、第1遠隔無線ユニットが同期信号を別の遠隔無線ユニットに送信するように指示する。
【0145】
具体的には、第1エアインタフェース同期補正メッセージは、第1遠隔無線ユニットがステータスを送信状態に調整するように指示する、具体的に言うと、第1遠隔無線ユニットが、同期信号を別の遠隔無線ユニットに送信し、ここで、同期信号は、第1遠隔無線ユニットと上記別の遠隔無線ユニットとの間の到着時間差TDOAを計算するためのものであり、到着時間差TDOAは、上記別の遠隔無線ユニットにおいてエアインタフェース同期補償を行うためのものである。
【0146】
ステップ315:第2遠隔無線ユニットは、無線周波数スイッチングユニットによって送信された第3エアインタフェース同期補正メッセージを受信する。
【0147】
遠隔無線ユニット間で時間同期を行う必要があるとき、補正サーバは、同期補正を開始するためのメッセージを基地局に送信する。メッセージを受信した後、基地局は遠隔無線ユニット間の時間同期を開始する。具体的には、基地局は、第3エアインタフェース同期補正メッセージを無線周波数スイッチングユニットに送信し、無線周波数スイッチングユニットは、第3エアインタフェース同期補正メッセージを第2遠隔無線ユニットに転送し、ここで、第3エアインタフェース同期補正メッセージは、第2遠隔無線ユニットが第1遠隔無線ユニットによって送信された同期信号を受信するように指示する、具体的に言うと、第2遠隔無線ユニットが第1遠隔無線ユニットによって送信された第1同期信号を受信するように指示する。
【0148】
具体的には、第3エアインタフェース同期補正メッセージは、第2遠隔無線ユニットがステータスを受信状態に調整するように指示する、具体的に言うと、第2遠隔無線ユニットが、第1遠隔無線ユニットによって送信された第1同期信号を受信し、ここで、第1同期信号は、第1遠隔無線ユニットと第2遠隔無線ユニットとの間の第1到着時間差TDOAを計算するためのものであり、第1到着時間差TDOAは、第2遠隔無線ユニットにおいてエアインタフェース同期補償を行うためのものである。
【0149】
ステップ316:第3遠隔無線ユニットは、無線周波数スイッチングユニットによって送信された第4エアインタフェース同期補正メッセージを受信する。
【0150】
遠隔無線ユニット間で時間同期を行う必要があるとき、補正サーバは、同期補正を開始するためのメッセージを基地局に送信する。メッセージを受信した後、基地局は遠隔無線ユニット間の時間同期を開始する。具体的には、基地局は、第4エアインタフェース同期補正メッセージを無線周波数スイッチングユニットに送信し、無線周波数スイッチングユニットは、第4エアインタフェース同期補正メッセージを第3遠隔無線ユニットに転送し、ここで、第4エアインタフェース同期補正メッセージは、第3遠隔無線ユニットが第1遠隔無線ユニットによって送信された第3同期信号を受信するように指示する、具体的に言うと、第3遠隔無線ユニットが第1遠隔無線ユニットによって送信された第3同期信号を受信するように指示する。
【0151】
具体的には、第4エアインタフェース同期補正メッセージは、第3遠隔無線ユニットがステータスを受信状態に調整するように指示する、具体的に言うと、第3遠隔無線ユニットが、第1遠隔無線ユニットによって送信された第3同期信号を受信し、ここで、第3同期信号は、第1遠隔無線ユニットと第3遠隔無線ユニットとの間の第3到着時間差TDOAを計算するためのものであり、第3到着時間差TDOAは、第3遠隔無線ユニットにおいてエアインタフェース同期補償を行うためのものである。
【0152】
ステップ317:第4遠隔無線ユニットは、無線周波数スイッチングユニットによって送信された第5エアインタフェース同期補正メッセージを受信する。
【0153】
遠隔無線ユニット間で時間同期を行う必要があるとき、補正サーバは、同期補正を開始するためのメッセージを基地局に送信する。メッセージを受信した後、基地局は遠隔無線ユニット間の時間同期を開始する。具体的には、基地局は、第5エアインタフェース同期補正メッセージを無線周波数スイッチングユニットに送信し、無線周波数スイッチングユニットは、第5エアインタフェース同期補正メッセージを第4遠隔無線ユニットに転送し、ここで、第5エアインタフェース同期補正メッセージは、第4遠隔無線ユニットが第1遠隔無線ユニットによって送信された第4同期信号を受信するように指示する、具体的に言うと、第4遠隔無線ユニットが第1遠隔無線ユニットによって送信された第4同期信号を受信するように指示する。
【0154】
具体的には、第5エアインタフェース同期補正メッセージは、第4遠隔無線ユニットがステータスを受信状態に調整するように指示する、具体的に言うと、第4遠隔無線ユニットが、第1遠隔無線ユニットによって送信された第4同期信号を受信し、ここで、第4同期信号は、第1遠隔無線ユニットと第4遠隔無線ユニットとの間の第4到着時間差TDOAを計算するためのものであり、第4到着時間差TDOAは、第4遠隔無線ユニットにおいてエアインタフェース同期補償を行うためのものである。
【0155】
ステップ318:第1遠隔無線ユニットは、第1同期信号を第2遠隔無線ユニットに送信する。
【0156】
第1遠隔無線ユニットは、第1エアインタフェース同期補正メッセージに基づいて第1同期信号を第2遠隔無線ユニットに送信する。
【0157】
具体的には、第1同期信号を受信した後、第2遠隔無線ユニットは、第1同期信号に基づいて第1受信処理遅延を計算し、ここで、第1受信処理遅延は、第2遠隔無線ユニットが、第1遠隔無線ユニットによって送信された第1同期信号を受信した後に、第2遠隔無線ユニットの内部が第1同期信号を処理するときに用いる必要がある処理遅延(processing delay)を示し、第1受信処理遅延は、第2遠隔無線ユニットが第1同期信号を受信した時点から、第1同期信号が第2遠隔無線ユニット内の処理モジュールに到達する時点までの遅延を含むことがあり、具体的には、実際の適用プロセスにおいてより多くの処理遅延を更に含むことがある。これは、本明細書では特に限定されない。
【0158】
具体的には、計算は、以下の式を使用することによって行われてよい。
Rx_T2-Tx_T1=Tx_1+T12+Rx_2
【0159】
Rx_T2-Tx_T1は、第1エアインタフェース時間差を表す、具体的に言うと、第2遠隔無線ユニットと第1遠隔無線ユニットとの間のエアインタフェース時間差を表し、第1同期信号を使用することによって計算されてよく、Tx_1は、第1遠隔無線ユニットにより第1同期信号を送信する送信処理遅延を表し、T12は、エアインタフェースを介して第1遠隔無線ユニットから第2遠隔無線ユニットにメッセージを伝送する持続期間を表し、Rx_2は第1受信処理遅延を表す。具体的には、第1同期信号の送信処理遅延は、第1遠隔無線ユニットが第1同期信号を送信する準備をする時点から、第1遠隔無線ユニットが第1同期信号を送信する時点までの遅延を示す。この計算式において、T12は既知のパラメータである、具体的に言うと、T12は、基地局側が第1遠隔無線ユニット及び第2遠隔無線ユニットを位置決めした後に、エアインタフェース伝送プロトコルに従って基地局側によって計算された期間である。具体的な計算方法は本明細書において限定されない。
【0160】
第1受信処理遅延を計算した後、第2遠隔無線ユニットは、第1受信処理遅延を無線周波数スイッチングユニットに送信し、無線周波数スイッチングユニットは第1受信処理遅延を基地局にアップロードし、基地局は第1受信処理遅延を補正サーバに送信し、最終的に、補正サーバが、すべての遠隔無線ユニットによって送信されたすべての受信処理遅延の値に基づいて、すべての遠隔無線ユニットに対してエアインタフェース同期補償を行う。
【0161】
ステップ319:第1遠隔無線ユニットは、第2同期信号を第3遠隔無線ユニットに送信する。
【0162】
第1遠隔無線ユニットは、第3エアインタフェース同期補正メッセージに基づいて第3同期信号を第3遠隔無線ユニットに送信する。
【0163】
具体的には、第3同期信号を受信した後、第3遠隔無線ユニットは、第3同期信号に基づいて第2受信処理遅延を計算し、ここで、第2受信処理遅延は、第3遠隔無線ユニットが、第1遠隔無線ユニットによって送信された第3同期信号を受信した後に、第3遠隔無線ユニットの内部が第3同期信号を処理するときに用いる必要がある処理遅延を示し、第2受信処理遅延は、第3遠隔無線ユニットが第3同期信号を受信した時点から、第3同期信号が第3遠隔無線ユニット内の処理モジュールに到達する時点までの遅延を含むことがあり、具体的には、実際の適用プロセスにおいてより多くの処理遅延を更に含むことがある。これは、本明細書では特に限定されない。
【0164】
具体的には、計算は、以下の式を使用することによって行われてよい。
Rx_T3-Tx_T1=Tx_1+T13+Rx_3
【0165】
Rx_T3-Tx_T1は、第2エアインタフェース時間差を表す、具体的に言うと、第3遠隔無線ユニットと第1遠隔無線ユニットとの間のエアインタフェース時間差を表し、第3同期信号を使用することによって計算されてよく、Tx_1は、第1遠隔無線ユニットにより第3同期信号を送信する送信処理遅延を表し、T13は、エアインタフェースを介して第1遠隔無線ユニットから第3遠隔無線ユニットにメッセージを伝送する持続期間を表し、Rx_3は第2受信処理遅延を表す。具体的には、第3同期信号の送信処理遅延は、第1遠隔無線ユニットが第3同期信号を送信する準備をする時点から、第1遠隔無線ユニットが第3同期信号を送信する時点までの遅延を示す。この計算式において、T13は既知のパラメータである、具体的に言うと、T13は、基地局側が第1遠隔無線ユニット及び第3遠隔無線ユニットを位置決めした後に、エアインタフェース伝送プロトコルに従って基地局側によって計算された期間である。具体的な計算方法は本明細書において限定されない。
【0166】
第2受信処理遅延を計算した後、第3遠隔無線ユニットは、第2受信処理遅延を無線周波数スイッチングユニットに送信し、無線周波数スイッチングユニットは第2受信処理遅延を基地局にアップロードし、基地局は第2受信処理遅延を補正サーバに送信し、最終的に、補正サーバが、すべての遠隔無線ユニットによって送信されたすべての受信処理遅延の値に基づいて、すべての遠隔無線ユニットに対してエアインタフェース同期補償を行う。
【0167】
ステップ320:第1遠隔無線ユニットは、第4同期信号を第4遠隔無線ユニットに送信する。
【0168】
第1遠隔無線ユニットは、第4エアインタフェース同期補正メッセージに基づいて第4同期信号を第4遠隔無線ユニットに送信する。
【0169】
具体的には、第4同期信号を受信した後、第4遠隔無線ユニットは、第4同期信号に基づいて第3受信処理遅延を計算し、ここで、第3受信処理遅延は、第4遠隔無線ユニットが、第1遠隔無線ユニットによって送信された第4同期信号を受信した後に、第4遠隔無線ユニットの内部が第4同期信号を処理するときに用いる必要がある処理遅延を示し、第3受信処理遅延は、第4遠隔無線ユニットが第4同期信号を受信した時点から、第4同期信号が第4遠隔無線ユニット内の処理モジュールに到達する時点までの遅延を含むことがあり、具体的には、実際の適用プロセスにおいてより多くの処理遅延を更に含むことがある。これは、本明細書では特に限定されない。
【0170】
具体的には、計算は、以下の式を使用することによって行われてよい。
Rx_T4-Tx_T1=Tx_1+T14+Rx_4
【0171】
Rx_T4-Tx_T1は、第3エアインタフェース時間差を表す、具体的に言うと、第4遠隔無線ユニットと第1遠隔無線ユニットとの間のエアインタフェース時間差を表し、第4同期信号を使用することによって計算されてよく、Tx_1は、第1遠隔無線ユニットにより第4同期信号を送信する送信処理遅延を表し、T14は、エアインタフェースを介して第1遠隔無線ユニットから第4遠隔無線ユニットにメッセージを伝送する持続期間を表し、Rx_4は第3受信処理遅延を表す。具体的には、第4同期信号の送信処理遅延は、第1遠隔無線ユニットが第4同期信号を送信する準備をする時点から、第1遠隔無線ユニットが第4同期信号を送信する時点までの遅延を示す。この計算式において、T14は既知のパラメータである、具体的に言うと、T14は、基地局側が第1遠隔無線ユニット及び第4遠隔無線ユニットを位置決めした後に、エアインタフェース伝送プロトコルに従って基地局側によって計算された期間である。具体的な計算方法は本明細書において限定されない。
【0172】
第3受信処理遅延を計算した後、第4遠隔無線ユニットは、第3受信処理遅延を無線周波数スイッチングユニットに送信し、無線周波数スイッチングユニットは第3受信処理遅延を基地局にアップロードし、基地局は第3受信処理遅延を補正サーバに送信し、最終的に、補正サーバが、すべての遠隔無線ユニットによって送信されたすべての受信処理遅延の値に基づいて、すべての遠隔無線ユニットに対してエアインタフェース同期補償を行う。
【0173】
具体的には、複数の遠隔無線ユニットによって送信された受信処理遅延を受信した後、補正サーバは、各遠隔無線ユニットに対してエアインタフェース同期補償を行うように、すべての受信処理遅延に基づいて、任意の2つの遠隔無線ユニット間の受信処理遅延の間の差を取得し、複数の差に基づいて、単一の遠隔無線ユニットに対して補完する必要がある時間差を計算する。例えば補正サーバは、第1受信処理遅延Rx_2から第2受信処理遅延Rx_3を減算し、次いで第2受信処理遅延Rx_3から第3受信処理遅延Rx_4を減算し、次いで第1受信処理遅延Rx_2から第3受信処理遅延Rx_4を減算する、すなわち、3つの式に従ってRx_2、Rx_3及びRx_4に対応する値を解き、次いでRx_2、Rx_3及びRx_4に対応する値に基づいて、第2遠隔無線ユニット、第3遠隔無線ユニット及び第4遠隔無線ユニットに対してエアインタフェース同期補償を行ってよい。
【0174】
ステップ321:第1遠隔無線ユニットは、無線周波数スイッチングユニットによって送信された第2エアインタフェース同期補正メッセージを受信する。
【0175】
エアインタフェース同期補償の精度を向上させるために、各遠隔無線ユニットは、エアインタフェース同期補正メッセージを別の遠隔無線ユニットに送信するために、一旦送信状態に調整され得る。具体的には、第1遠隔無線ユニットは、無線周波数スイッチングユニットによって送信された第2エアインタフェース同期メッセージを更に受信し、ここで、第2エアインタフェース同期メッセージは、第1遠隔無線ユニットが第3遠隔無線ユニットによって送信された第2同期信号を受信するように指示する。
【0176】
具体的には、第2エアインタフェース同期補正メッセージは、第1遠隔無線ユニットがステータスを受信状態に調整するように指示するメッセージである、具体的に言うと、第1遠隔無線ユニットは、第3遠隔無線ユニットによって送信された第2同期信号を受信し、ここで、第2同期信号は、第3遠隔無線ユニットと第1遠隔無線ユニットとの第2到着時間差TDOAを計算するためのものであり、第2到着時間差TDOAは、第1遠隔無線ユニットにおいてエアインタフェース同期補償を行うためのものである。
【0177】
第1遠隔無線ユニットが第2エアインタフェース同期メッセージを受信した後、第1遠隔無線ユニットは、第2エアインタフェース同期補正メッセージに基づいて、第3遠隔無線ユニットによって送信された第2同期信号を受信する。第1遠隔無線ユニットにおけるエアインタフェース同期補償を計算する具体的な方法は、ステップ318における第2遠隔無線ユニットにおけるエアインタフェース同期補償を計算する方法と同様である。詳細はここでは再度説明しない。
【0178】
第2遠隔無線ユニット及び第4遠隔無線ユニットは、第3遠隔無線ユニットによって送信された同期信号に基づいて、対応するエアインタフェース同期補償を再計算することができることを理解することができる。具体的な計算方法はここでは再度説明しない。
【0179】
この実施形態では、ステップ314~ステップ317は順序関係を有しておらず、ステップ318~ステップ320は順序関係を有しておらず、ステップ318と、ステップ316及び317は順序関係を有しておらず、ステップ319と、ステップ315及び317は順序関係を有しておらず、ステップ320と、ステップ315及び316は順序関係を有していない。
【0180】
本出願のこの実施形態では、第1遠隔無線ユニット、第2遠隔無線ユニット、第3遠隔無線ユニット及び第4遠隔無線ユニットが互いに同期補正メッセージを送信するので、エアインタフェース同期補正を遠隔無線ユニット間で行うことができ、基地局側は参照ビーコンを送信する必要がない。したがって、基地局のシグナリングオーバーヘッドが低減される。
【0181】
上記では、本出願の実施形態における位置決め方法について説明しており、以下では、本出願における遠隔無線ユニット及び無線周波数スイッチングユニットについて説明する。
【0182】
図8は、本出願の一実施形態による無線周波数スイッチングユニットの概略構造図である。
【0183】
無線周波数スイッチングユニットは:
第1モジュールを介して第1遠隔無線ユニットによって送信された第1メッセージを、第1スイッチングモジュールを介して受信するよう構成される受信ユニット801を含み、ここで、第1モジュールは、第1遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、第1メッセージは、端末を位置決めするためのものであり、第1スイッチングモジュールは、無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールである。ここで、
受信ユニット801は、第2モジュールを介して第2遠隔無線ユニットによって送信された第2メッセージを、第2スイッチングモジュールを介して受信するよう更に構成され、ここで、第2モジュールは、第2遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、第2メッセージは、端末を位置決めするためのものであり、第2スイッチングモジュールは無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールである。
受信ユニット801は、第3モジュールを介して第3遠隔無線ユニットによって送信された第3メッセージを、第3スイッチングモジュールを介して受信するよう更に構成され、ここで、第3モジュールは、第3遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、第3メッセージは、端末を位置決めするためのものであり、第3スイッチングモジュールは無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールである。
受信ユニット801は、第4モジュールを介して第4遠隔無線ユニットによって送信された第4メッセージを、第4スイッチングモジュールを介して受信するよう更に構成され、ここで、第4モジュールは、第4遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、第4メッセージは、端末を位置決めするためのものであり、第4スイッチングモジュールは、無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールである。
第1スイッチングモジュール、第2スイッチングモジュール、第3スイッチングモジュール及び第4スイッチングモジュールは、無線周波数スイッチングユニットの異なる受信モジュールである。
【0184】
この実施形態において、無線周波数スイッチングユニットの各ユニットによって実行される方法は、図2図5及び図6に示される実施形態において、無線周波数スイッチングユニットによって実行される方法と同様である。詳細はここでは再度説明しない。
【0185】
図9は、本出願の一実施形態による、無線周波数スイッチングユニットの別の概略構造図である。
【0186】
無線周波数スイッチングユニットは:
第1モジュールを介して第1遠隔無線ユニットによって送信された第1メッセージを、第1スイッチングモジュールを介して受信するよう構成される受信ユニット901を含み、ここで、第1モジュールは、第1遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、第1メッセージは、端末を位置決めするためのものであり、第1スイッチングモジュールは、無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールである。ここで、
受信ユニット901は、第2モジュールを介して第2遠隔無線ユニットによって送信された第2メッセージを、第2スイッチングモジュールを介して受信するよう更に構成され、ここで、第2モジュールは、第2遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、第2メッセージは、端末を位置決めするためのものであり、第2スイッチングモジュールは無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールである。
受信ユニット901は、第3モジュールを介して第3遠隔無線ユニットによって送信された第3メッセージを、第3スイッチングモジュールを介して受信するよう更に構成され、ここで、第3モジュールは、第3遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、第3メッセージは、端末を位置決めするためのものであり、第3スイッチングモジュールは無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールである。
受信ユニット901は、第4モジュールを介して第4遠隔無線ユニットによって送信された第4メッセージを、第4スイッチングモジュールを介して受信するよう更に構成され、ここで、第4モジュールは、第4遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、第4メッセージは、端末を位置決めするためのものであり、第4スイッチングモジュールは、無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールである。
第1スイッチングモジュール、第2スイッチングモジュール、第3スイッチングモジュール及び第4スイッチングモジュールは、無線周波数スイッチングユニットの異なる受信モジュールである。
【0187】
任意に、第1メッセージは第1位置決め信号であり、第2メッセージは第2位置決め信号であり、第3メッセージは第3位置決め信号であり、第4メッセージは第4位置決め信号であり、無線周波数スイッチングユニットは:
第1位置決め信号、第2位置決め信号、第3位置決め信号及び第4位置決め信号を基地局に送信するよう構成される送信ユニット902を更に含み、ここで、第1位置決め信号、第2位置決め信号、第3位置決め信号及び第4位置決め信号はロケーション解決のために使用される。
【0188】
任意に、第1メッセージは第1ソリューション情報であり、第2メッセージは第2ソリューション情報であり、第3メッセージは第3ソリューション情報であり、第4メッセージは第4ソリューション情報であり;送信ユニットは、第1ソリューション情報、第2ソリューション情報、第3ソリューション情報及び第4ソリューション情報を基地局に送信するよう更に構成され、ここで、第1ソリューション情報は、第1遠隔無線ユニットによって第1位置決め信号に基づいてロケーション解決を実施することにより取得され、第2ソリューション情報は、第2遠隔無線ユニットによって第2位置決め信号に基づいてロケーション解決を実施することにより取得され、第3ソリューション情報は、第3遠隔無線ユニットによって第3位置決め信号に基づいてロケーション解決を実施することにより取得され、第4ソリューション情報は、第4遠隔無線ユニットによって第4位置決め信号に基づいてロケーション解決を実施することにより得られ、ここで、第1位置決め信号は、端末によって第1遠隔無線ユニットに送信され、第2位置決め信号は、端末によって第2遠隔無線ユニットに送信され、第3位置決め信号は、端末によって第3遠隔無線ユニットに送信され、第4位置決め信号は、端末によって第4遠隔無線ユニットに送信される。
【0189】
この実施形態において、無線周波数スイッチングユニットの各ユニットによって実行される方法は、図2図5及び図6に示される実施形態において、無線周波数スイッチングユニットによって実行される方法と同様である。詳細はここでは再度説明しない。
【0190】
図10は、本出願の一実施形態による、遠隔無線ユニットの概略構造図である。
【0191】
遠隔無線ユニットは:
端末によって送信された第1位置決め信号を、第1受信モジュールを介して受信するよう構成される受信ユニット1001と;
第1位置決め信号に基づいて到着時間TOA測定を実行して、第1ソリューション情報を取得するよう構成される処理ユニット1002と;
第1ソリューション情報を無線周波数スイッチングユニットに送信するよう構成される送信ユニット1003と;
を含む。
【0192】
この実施形態において、遠隔無線ユニットの各ユニットによって実行される方法は、図2図5及び図6に示される実施形態において、第1遠隔無線ユニットによって実行される方法と同様である。詳細はここでは再度説明しない。
【0193】
図10は、本出願の一実施形態による、遠隔無線ユニットの別の概略構造図である。
【0194】
遠隔無線ユニットは:
端末によって送信された第1位置決め信号を、第1受信モジュールを介して受信するよう構成される受信ユニット1001と;
第1位置決め信号に基づいて到着時間TOA測定を実行して、第1ソリューション情報を取得するよう構成される処理ユニット1002と;
第1ソリューション情報を無線周波数スイッチングユニットに送信するよう構成される送信ユニット1003と;
を含む。
【0195】
任意に、受信ユニット1001は、無線周波数スイッチングユニットによって送信された第1エアインタフェース同期補正メッセージを受信するよう更に構成され、ここで、第1エアインタフェース同期補正メッセージは、第1遠隔無線ユニットが第1同期信号を第2遠隔無線ユニットに送信するように指示し、第1同期信号は、第1遠隔無線ユニットと第2遠隔無線ユニットとの間の第1到着時間差TDOAを計算するためのものであり、第1到着時間差TDOAは、第2遠隔無線ユニットにおいてエアインタフェース同期補償を行うためのものであり、
送信ユニット1003は、エアインタフェース同期補正メッセージに基づいて、第1同期信号を第2遠隔無線ユニットに送信するよう更に構成される。
【0196】
任意に、受信ユニット1001は、無線周波数スイッチングユニットによって送信された第2エアインタフェース同期補正メッセージを受信するよう特に構成され、ここで、第2エアインタフェース同期補正メッセージは、第1遠隔無線ユニットが第3遠隔無線ユニットによって送信された第2同期信号を受信するように指示し、
受信ユニット1001は、第2エアインタフェース同期補正メッセージに基づいて、第3遠隔無線ユニットによって送信された第2同期信号を受信するよう更に構成され、
処理ユニット1002は、第2同期信号に基づいて計算を実行して第2到着時間差TDOAを取得するように更に構成され、ここで、第2到着時間差TDOAは、第1遠隔無線ユニットにおいてエアインタフェース同期補償を行うためのものであり、
送信ユニット1003は、第2到着時間差TDOAを無線周波数スイッチングユニットに送信するよう更に構成される。
【0197】
この実施形態において、遠隔無線ユニットの各ユニットによって実行される方法は、図2図5及び図6に示される実施形態において、第1遠隔無線ユニットによって実行される方法と同様である。詳細はここでは再度説明しない。
【0198】
図11は、本出願の一実施形態による、遠隔無線ユニットの別の概略構造図である。
【0199】
遠隔無線ユニットは:
無線周波数スイッチングユニットによって送信された第1エアインタフェース同期補正メッセージを受信するよう構成される受信ユニット1101であって、ここで、第1エアインタフェース同期補正メッセージは、第1遠隔無線ユニットが第1同期信号を第2遠隔無線ユニットに送信するように指示し、第1同期信号は、第1遠隔無線ユニットと第2遠隔無線ユニットとの間の第1到着時間差TDOAを計算するためのものであり、第1到着時間差TDOAは、第2遠隔無線ユニットにおいてエアインタフェース同期補償を行うためのものである、上記受信ユニット1101と;
エアインタフェース同期補正メッセージに基づいて第1同期信号を第2遠隔無線ユニットに送信するよう構成される送信ユニット1102と;
を含む。
【0200】
この実施形態において、遠隔無線ユニットの各ユニットによって実行される方法は、図2図5及び図6に示される実施形態において、第1遠隔無線ユニットによって実行される方法と同様である。詳細はここでは再度説明しない。
【0201】
図12は、本出願の一実施形態による、遠隔無線ユニットの別の概略構造図である。
【0202】
遠隔無線ユニットは:
無線周波数スイッチングユニットによって送信された第1エアインタフェース同期補正メッセージを受信するよう構成される受信ユニット1201であって、ここで、第1エアインタフェース同期補正メッセージは、第1遠隔無線ユニットが第1同期信号を第2遠隔無線ユニットに送信するように指示し、第1同期信号は、第1遠隔無線ユニットと第2遠隔無線ユニットとの間の第1到着時間差TDOAを計算するためのものであり、第1到着時間差TDOAは、第2遠隔無線ユニットにおいてエアインタフェース同期補償を行うためのものである、上記受信ユニット1201と;
エアインタフェース同期補正メッセージに基づいて第1同期信号を第2遠隔無線ユニットに送信するように構成される送信ユニット1202と;
を含む。
【0203】
任意に、受信ユニット1201は、無線周波数スイッチングユニットによって送信された第2エアインタフェース同期補正メッセージを受信するよう更に構成され、ここで、第2エアインタフェース同期補正メッセージは、第1遠隔無線ユニットが第3遠隔無線ユニットによって送信された第2同期信号を受信するように指示し、
受信ユニット1201は、第2エアインタフェース同期補正メッセージに基づいて、第3遠隔無線ユニットによって送信された第2同期信号を受信するよう更に構成され、
遠隔無線ユニットは、
第2同期信号に基づいて計算を実行して第2到着時間差TDOAを取得するよう構成される処理ユニット1203を更に含み、ここで、第2到着時間差TDOAは、第1遠隔無線ユニットにおいてエアインタフェース同期補償を行うためのものであり、ここで、
送信ユニット1202は、第2到着時間差TDOAを無線周波数スイッチングユニットに送信するよう更に構成される。
【0204】
この実施形態において、遠隔無線ユニットの各ユニットによって実行される方法は、図2図5及び図6に示される実施形態において、第1遠隔無線ユニットによって実行される方法と同様である。詳細はここでは再度説明しない。
【0205】
図13は、本出願の一実施形態による、無線周波数スイッチングユニットの別の概略構造図である。
【0206】
無線周波数スイッチングユニットは、プロセッサ1301、メモリ1302、バス1305及びインタフェース1304を含む。プロセッサ1301は、メモリ1302及びインタフェース1304に接続される。バス1305は、プロセッサ1301、メモリ1302及びインタフェース1304に個別に接続される。インタフェース1304は、データを受信又は送信するよう構成される。プロセッサ1301は、シングルコア又はマルチコア中央処理ユニット、あるいは特定用途向け集積回路、あるいは本発明の実施形態を実装するよう構成される1つ以上の集積回路である。メモリ1302は、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であってよく、あるいは不揮発性メモリ(non-volatile memory)、例えば少なくとも1つのハードディスクメモリであってもよい。メモリ1302は、コンピュータ実行可能命令を記憶するよう構成される。具体的には、コンピュータ実行可能命令はプログラム1303を含んでよい。
【0207】
この実施形態では、プロセッサ1301がプログラム1303を呼び出すと、図13の無線周波数スイッチングユニットは、図2図5又は図6に示される実施形態において、無線周波数スイッチングユニットによって実行される動作を実行することが可能になる。詳細はここでは再度説明しない。
【0208】
図14は、本出願の一実施形態による、遠隔無線ユニットの別の概略構造図である。
【0209】
遠隔無線ユニットは、プロセッサ1401、メモリ1402、バス1405及びインタフェース1404を含む。プロセッサ1401は、メモリ1402及びインタフェース1404に接続される。バス1405は、プロセッサ1401、メモリ1402及びインタフェース1404に個別に接続される。インタフェース1404は、データを受信又は送信するよう構成される。プロセッサ1401は、シングルコア又はマルチコア中央処理ユニット、あるいは特定用途向け集積回路、あるいは本発明の実施形態を実装するよう構成される1つ以上の集積回路である。メモリ1402は、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であってよく、あるいは不揮発性メモリ(non-volatile memory)、例えば少なくとも1つのハードディスクメモリであってもよい。メモリ1402は、コンピュータ実行可能命令を記憶するよう構成される。具体的には、コンピュータ実行可能命令はプログラム1403を含んでよい。
【0210】
この実施形態では、プロセッサ1401がプログラム1403を呼び出すと、図14の遠隔無線ユニットは、図2図5又は図6に示される実施形態において、第1遠隔無線ユニットによって実行される動作を実行することが可能になる。詳細はここでは再度説明しない。
【0211】
本出願の前述の実施形態における遠隔無線ユニット又は無線周波数スイッチングユニットにおいて言及されるプロセッサ、又は本出願の前述の実施形態において提供されるプロセッサは、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)であってよく;あるいは、別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)又は別のプログラマブル論理デバイス、離散ゲート又はトランジスタ論理デバイス、離散ハードウェアコンポーネント等であってもよいことを理解されたい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、あるいはプロセッサは任意の従来のプロセッサ等であってもよい。
【0212】
本出願の前述の実施形態において、遠隔無線ユニット又は無線周波数スイッチングユニット内に1つ以上のプロセッサが存在してもよいことを更に理解されたい。その数量は、実際の適用シナリオに基づいて調整されてよい。これは、本明細書における説明のための単なる例であり、限定を構成するものではない。本出願の実施形態では、1つ以上のメモリが存在してもよい。その数量は、実際の適用シナリオに基づいて調整されてよい。これは、本明細書における説明のための単なる例であり、限定を構成するものではない。
【0213】
遠隔無線ユニット又は無線周波数スイッチングユニットがプロセッサ(又は処理ユニット)とメモリを含むとき、本出願におけるプロセッサはメモリと一体化されてもよく、あるいはプロセッサはインタフェースを介してメモリに接続されてもよいことに更に留意されたい。これは、実際の適用シナリオに基づいて調整されてよく、限定を構成するものではない。
【0214】
本出願はチップシステムを提供する。チップシステムは、前述の方法におけるコントローラの機能、例えば前述の方法におけるデータ及び/又は情報を処理する機能を実装するように、遠隔無線ユニット又は無線周波数スイッチングユニットをサポートするよう構成されるプロセッサを含む。可能な設計では、チップシステムはメモリを更に含む。メモリは、必要なプログラム命令及び必要なデータを記憶するよう構成される。チップシステムは、チップを含んでよく、あるいはチップ及び別のディスクリート構成要素を含んでもよい。
【0215】
他の可能な設計では、チップシステムがユーザ機器又はアクセスネットワーク等におけるチップであるとき、チップは処理ユニット及び通信ユニットを含み、ここで、処理ユニットは、例えばプロセッサであってよく、通信ユニットは、例えば入力/出力インタフェース、ピン又は回路であってよい。処理ユニットは、記憶ユニットに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行することができ、その結果、遠隔無線ユニット、無線周波数スイッチングユニット等におけるチップは、図3又は図4のいずれかの実施形態において、第1遠隔無線ユニット又は無線周波数スイッチングユニットによって実行されるステップを実行する。任意に、記憶ユニットは、レジスタ又はバッファのようなチップ内の記憶ユニットであるか、あるいは記憶ユニットは、読取専用メモリ(read-only memory、ROM)、静的情報及び命令を記憶することができる別のタイプの静的ストレージデバイス又はランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)のような、チップの外部ではあるが、遠隔無線ユニット又は無線周波数スイッチングユニット内の記憶ユニットであってもよい。
【0216】
本出願の一実施形態は、コンピュータ読取可能記憶媒体を更に提供する。コンピュータ読取可能記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムがコンピュータによって実行されると、前述の方法の実施形態のいずれか1つにおいて遠隔無線ユニット又は無線周波数スイッチングユニットのコントローラによって実行される方法の手順が実装される。これに対応して、コンピュータは、前述の遠隔無線ユニット又は無線周波数スイッチングユニットであってもよい。
【0217】
本出願の前述の実施形態において言及されるコントローラ又はプロセッサは、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)であってよく;あるいは、別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)又は別のプログラマブル論理デバイス、離散ゲート又はトランジスタ論理デバイス、離散ハードウェアコンポーネント等のうちの1つ以上の組合せであってもよいことを理解されたい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、あるいはプロセッサは任意の従来のプロセッサ等であってもよい。
【0218】
本出願の前述の実施形態において、遠隔無線ユニット、無線周波数スイッチングユニット、チップシステム等内に1つ以上のプロセッサ又はコントローラが存在してもよいことを更に理解されたい。その数量は、実際の適用シナリオに基づいて調整されてよい。これは、本明細書における説明のための単なる例であり、限定を構成するものではない。本出願の実施形態では、1つ以上のメモリが存在してもよい。その数量は、実際の適用シナリオに基づいて調整されてよい。これは、本明細書における説明のための単なる例であり、限定を構成するものではない。
【0219】
本出願の実施形態において、前述の実施形態における遠隔無線ユニット又は無線周波数スイッチングユニット内の言及されたメモリ、読取可能記憶媒体等は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってよく、あるいは揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含んでもよいことを更に理解されたい。不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であってもよい。限定ではなく例として、例えばスタティックランダムアクセスメモリ(static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic RAM、DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM、DDR SDRAM)、エンハンスド同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、synchlinkダイナミックランダムアクセスメモリ(synchlink DRAM、SLDRAM)、ダイレクト・ラムバス・ランダムアクセスメモリ(direct rambus RAM、DR RAM)のような、多くの形態のRAMが利用可能である。
【0220】
当業者は、前述の実施形態を実装するために遠隔無線ユニット、無線周波数スイッチングユニット又はプロセッサによって実行されるステップのすべて又は一部が、ハードウェア又は関連ハードウェアを指示するプログラムによって実装されてもよいことを理解し得る。プログラムは、コンピュータ読取可能記憶媒体に記憶され得る。上記の記憶媒体は、読取専用メモリ、ランダムアクセスメモリ等であってよい。具体的には、例えば前述の処理ユニット又はプロセッサは、中央処理ユニット、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は別のプログラマブル論理デバイス、トランジスタ論理デバイス、ハードウェア構成要素又はこれらの任意の組合せであってよい。これらの機能がハードウェアによって実行されるか又はソフトウェアによって実行されるかは、技術的解決策の特定の用途と設計制約に依存する。当業者は、各々の特定の用途のために、異なる方法を使用して、説明された機能を実装してよくいが、その実装が本出願の範囲を超えるものと見なされるべきではない。
【0221】
ソフトウェアが実施形態を実装するために使用されるとき、実施形態で説明される方法のステップのすべて又は一部は、コンピュータプログラム製品の形態で実装されてもよい。コンピュータプログラム製品は、1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータ上にロードされて実行されると、本出願の実施形態による手順又は機能のすべて又は一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク又は他のプログラマブル装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ読取可能記憶媒体に記憶されてよく、あるいはコンピュータ読取可能記憶媒体から別のコンピュータ読取可能記憶媒体に伝送されてもよい。例えばコンピュータ命令は、有線(例えば同軸ケーブル、光ファイバ又はデジタル加入者線(DSL))又は無線(例えば赤外線、無線又はマイクロ波)方式で、あるウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタへ伝送されてもよい。コンピュータ読取可能記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能媒体、あるいは1つ以上の使用可能媒体を統合するサーバ又はデータセンタのようなデータストレージデバイスであってよい。使用可能媒体は、磁気媒体(例えばフロッピーディスク、ハードディスク又は磁気テープ)、光媒体(例えばDVD)、半導体媒体等であってよい。
【0222】
本出願の明細書、特許請求の範囲及び添付図面において、「第1」及び「第2」のような用語は、類似の対象を区別することを意図しているが、必ずしも特定の順番又は順序を示すものではない。このような方法で使用される用語は、適切な状況において交換可能であり、これは本出願の実施形態において同じ属性を有する対象を説明するための識別方法にすぎないことを理解されたい。加えて、「含む(include)」、「含む(contain)」という用語及び任意の他の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意味し、その結果、一連のユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又はデバイスは、必ずしもこれらのユニットに限定されないが、そのようなプロセス、方法、システム、製品又はデバイスに明示的に列挙されていない又はこれらに固有ではない他のユニットを含み得る。
【0223】
本出願の実施形態において使用される用語は、単に特定の実施形態を例示するためのものであり、本発明を限定することを意図するものではない。本出願の実施形態において使用される単数形の用語「a」及び「the」は、文脈において明確に別段の指定がない限り、複数形も含むように意図される。本出願の説明において、「/」は、別段の指定がない限り、関連する対象間の「又は(or)」の関係を表すことを更に理解されたい。例えばA/Bは、A又はBを表してよい。本出願において「及び/又は」という用語は、単に関連対象間の関連関係であり、3つの関係が存在する可能性があることを表す。例えばA及び/又はBは、以下の3つの場合を表すことがある:すなわち、Aのみが存在すること、AとBの両方が存在すること、そしてBのみが存在することを表すことがあり、ここでAとBはそれぞれ、単数又は複数であってよい。
【0224】
文脈に応じて、例えば本明細書で使用される「もし(if)」という語は、「~する間(while)」又は「~のとき(when)」又は「決定したことに応答して」又は「検出に応答して」と説明されてよい。同様に、文脈に応じて、「決定した場合」又は「(記載された状態又はイベントを)検出した場合」というフレーズは、「決定したとき」又は「決定したことに応答して」又は「(記載された状態又はイベントを)検出したとき」又は「(記載された状態又はイベントを)検出したことに応答して」として説明されてよい。
【0225】
結論として、前述の実施形態は、単に本出願の技術的解決策を説明することを意図したものであり、本出願を限定することを意図したものではない。本出願は、前述の実施形態を参照して詳細に説明されているが、当業者は依然として、本出願の実施形態の技術的解決手段の範囲から逸脱することなく、前述の実施形態で説明された技術的解決策に修正を加えたり、そのいくつかの技術的特徴に等価な置換を行ったりしてもよいことを理解されたい。
本発明の一例に従って、本願は以下の実施形態を更に提供する。
実施形態1:位置決め方法であって、
無線周波数スイッチングユニットによって、第1モジュールを介して第1遠隔無線ユニットにより送信された第1メッセージを、第1スイッチングモジュールを介して受信するステップであって、前記第1モジュールは、前記第1遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、前記第1メッセージは、端末を位置決めするためのものであり、前記第1スイッチングモジュールは、前記無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールである、ステップと、
前記無線周波数スイッチングユニットによって、第2モジュールを介して第2遠隔無線ユニットにより送信された第2メッセージを、第2スイッチングモジュールを介して受信するステップであって、前記第2モジュールは、前記第2遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、前記第2メッセージは、前記端末を位置決めするためのものであり、前記第2スイッチングモジュールは、前記無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールである、ステップと、
前記無線周波数スイッチングユニットによって、第3モジュールを介して第3遠隔無線ユニットにより送信された第3メッセージを、第3スイッチングモジュールを介して受信するステップであって、前記第3モジュールは、前記第3遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、前記第3メッセージは、前記端末を位置決めするためのものであり、前記第3スイッチングモジュールは、前記無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールである、ステップと、
前記無線周波数スイッチングユニットによって、第4モジュールを介して第4遠隔無線ユニットにより送信された第4メッセージを、第4スイッチングモジュールを介して受信するステップであって、前記第4モジュールは、前記第4遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、前記第4メッセージは、前記端末を位置決めするためのものであり、前記第4スイッチングモジュールは、前記無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールである、ステップと、
を含み、
前記第1スイッチングモジュール、前記第2スイッチングモジュール、前記第3スイッチングモジュール及び前記第4スイッチングモジュールは、前記無線周波数スイッチングユニットの異なる受信モジュールである、方法。
実施形態2: 前記第1メッセージは第1位置決め信号であり、前記第2メッセージは第2位置決め信号であり、前記第3メッセージは第3位置決め信号であり、前記第4メッセージは第4位置決め信号であり、当該方法は、
前記無線周波数スイッチングユニットによって、前記第1位置決め信号、前記第2位置決め信号、前記第3位置決め信号及び前記第4位置決め信号を基地局に送信するステップを更に含み、前記第1位置決め信号、前記第2位置決め信号、前記第3位置決め信号及び前記第4位置決め信号は、ロケーション解決に用いられる、
実施形態1に記載の方法。
実施形態3: 前記第1メッセージは第1ソリューション情報であり、前記第2メッセージは第2ソリューション情報であり、前記第3メッセージは第3ソリューション情報であり、前記第4メッセージは第4ソリューション情報であり、当該方法は、
前記無線周波数スイッチングユニットによって、前記第1ソリューション情報、前記第2ソリューション情報、前記第3ソリューション情報及び前記第4ソリューション情報を基地局に送信するステップを更に含み、前記第1ソリューション情報は、前記第1遠隔無線ユニットによって第1位置決め信号に基づいてロケーション解決を実施することにより取得され、前記第2ソリューション情報は、前記第2遠隔無線ユニットによって第2位置決め信号に基づいて解決を実施することにより取得され、前記第3ソリューション情報は、前記第3遠隔無線ユニットによって第3位置決め信号に基づいて解決を実施することにより取得され、前記第4ソリューション情報は、前記第4遠隔無線ユニットによって第4位置決め信号に基づいて解決を実施することにより取得され、前記第1位置決め信号は、前記端末によって前記第1遠隔無線ユニットに送信され、前記第2位置決め信号は、前記端末によって前記第2遠隔無線ユニットに送信され、前記第3位置決め信号は、前記端末によって前記第3遠隔無線ユニットに送信され、前記第4位置決め信号は、前記端末によって前記第4遠隔無線ユニットに送信される、
実施形態1に記載の方法。
実施形態4: 位置決め方法であって、
第1遠隔無線ユニットによって、端末により送信された第1位置決め信号を、第1受信モジュールを介して受信するステップと、
前記第1遠隔無線ユニットによって、前記第1位置決め信号に基づいて到着時間TOA測定を実行して第1ソリューション情報を取得するステップと、
前記第1遠隔無線ユニットによって、前記第1ソリューション情報を無線周波数スイッチングユニットに送信するステップと、
を含む、方法。
実施形態5: 当該方法は、
前記第1遠隔無線ユニットによって、前記無線周波数スイッチングユニットにより送信された第1エアインタフェース同期補正メッセージを受信するステップであって、前記第1エアインタフェース同期補正メッセージは、前記第1遠隔無線ユニットが第1同期信号を第2遠隔無線ユニットに送信することを指示し、前記第1同期信号は、前記第1遠隔無線ユニットと前記第2遠隔無線ユニットとの間の第1到着時間差TDOAを計算するためのものであり、前記第1到着時間差TDOAは、前記第2遠隔無線ユニットにおいてエアインタフェース同期補償を行うためのものである、ステップと、
前記第1遠隔無線ユニットによって、エアインタフェース同期補正メッセージに基づいて、前記第1同期信号を前記第2遠隔無線ユニットに送信するステップと、
を更に含む、実施形態4に記載の方法。
実施形態6: 当該方法は、
前記第1遠隔無線ユニットによって、前記無線周波数スイッチングユニットにより送信された第2エアインタフェース同期補正メッセージを受信するステップであって、前記第2エアインタフェース同期補正メッセージは、前記第1遠隔無線ユニットが第3遠隔無線ユニットによって送信された第2同期信号を受信することを指示する、ステップと、
前記第1遠隔無線ユニットによって、前記第2エアインタフェース同期補正メッセージに基づいて、前記第3遠隔無線ユニットにより送信された前記第2同期信号を受信するステップと、
第1無線周波数ユニットによって、前記第2同期信号に基づいて計算を実行して第2到着時間差TDOAを取得するステップであって、前記第2到着時間差TDOAは、前記第1遠隔無線ユニットにおいてエアインタフェース同期補償を行うためのものである、ステップと、
前記第1無線周波数ユニットによって、前記第2到着時間差TDOAを前記無線周波数スイッチングユニットに送信するステップと、
を更に含む、実施形態4又は5に記載の方法。
実施形態7: 位置決め方法であって、
第1遠隔無線ユニットによって、無線周波数スイッチングユニットにより送信された第1エアインタフェース同期補正メッセージを受信するステップであって、前記第1エアインタフェース同期補正メッセージは、前記第1遠隔無線ユニットが第1同期信号を第2遠隔無線ユニットに送信することを指示し、前記第1同期信号は、前記第1遠隔無線ユニットと前記第2遠隔無線ユニットとの間の第1到着時間差TDOAを計算するためのものであり、前記第1到着時間差TDOAは、前記第2遠隔無線ユニットにおいてエアインタフェース同期補償を行うためのものである、ステップと、
前記第1遠隔無線ユニットによって、エアインタフェース同期補正メッセージに基づいて、前記第1同期信号を前記第2遠隔無線ユニットに送信するステップと、
を含む、方法。
実施形態8: 当該方法は、
前記第1遠隔無線ユニットによって、前記無線周波数スイッチングユニットにより送信された第2エアインタフェース同期補正メッセージを受信するステップであって、前記第2エアインタフェース同期補正メッセージは、前記第1遠隔無線ユニットが第3遠隔無線ユニットによって送信された第2同期信号を受信することを指示する、ステップと、
前記第1遠隔無線ユニットによって、前記第2エアインタフェース同期補正メッセージに基づいて、前記第3遠隔無線ユニットにより送信された前記第2同期信号を受信するステップと、
第1無線周波数ユニットによって、前記第2同期信号に基づいて計算を実行して第2到着時間差TDOAを取得するステップであって、前記第2到着時間差TDOAは、前記第1遠隔無線ユニットにおいてエアインタフェース同期補償を行うためのものである、ステップと、
前記第1無線周波数ユニットによって、前記第2到着時間差TDOAを前記無線周波数スイッチングユニットに送信するステップと、
を更に含む、実施形態7に記載の方法。
実施形態9: 無線周波数スイッチングユニットであって、
第1モジュールを介して第1遠隔無線ユニットにより送信された第1メッセージを、第1スイッチングモジュールを介して受信するよう構成された受信ユニットを含み、前記第1モジュールは、前記第1遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、前記第1メッセージは、端末を位置決めするためのものであり、前記第1スイッチングモジュールは、当該無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールであり、
前記受信ユニットは、第2モジュールを介して第2遠隔無線ユニットにより送信された第2メッセージを、第2スイッチングモジュールを介して受信するよう更に構成され、前記第2モジュールは、前記第2遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、前記第2メッセージは、前記端末を位置決めするためのものであり、前記第2スイッチングモジュールは、当該無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールであり、
前記受信ユニットは、第3モジュールを介して第3遠隔無線ユニットにより送信された第3メッセージを、第3スイッチングモジュールを介して受信するよう更に構成され、前記第3モジュールは、前記第3遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、前記第3メッセージは、前記端末を位置決めするためのものであり、前記第3スイッチングモジュールは、当該無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールであり、
前記受信ユニットは、第4モジュールを介して第4遠隔無線ユニットにより送信された第4メッセージを、第4スイッチングモジュールを介して受信するよう更に構成され、前記第4モジュールは、前記第4遠隔無線ユニットの送信モジュールであり、前記第4メッセージは、前記端末を位置決めするためのものであり、前記第4スイッチングモジュールは、当該無線周波数スイッチングユニットの受信モジュールであり、
前記第1スイッチングモジュール、前記第2スイッチングモジュール、前記第3スイッチングモジュール及び前記第4スイッチングモジュールは、当該無線周波数スイッチングユニットの異なる受信モジュールである、無線周波数スイッチングユニット。
実施形態10: 前記第1メッセージは第1位置決め信号であり、前記第2メッセージは第2位置決め信号であり、前記第3メッセージは第3位置決め信号であり、前記第4メッセージは第4位置決め信号であり、当該無線周波数スイッチングユニットは、
前記第1位置決め信号、前記第2位置決め信号、前記第3位置決め信号及び前記第4位置決め信号を基地局に送信するよう構成される送信ユニットを更に含み、前記第1位置決め信号、前記第2位置決め信号、前記第3位置決め信号及び前記第4位置決め信号は、ロケーション解決に用いられる、
実施形態9に記載の無線周波数スイッチングユニット。
実施形態11: 前記第1メッセージは第1ソリューション情報であり、前記第2メッセージは第2ソリューション情報であり、前記第3メッセージは第3ソリューション情報であり、前記第4メッセージは第4ソリューション情報であり、前記送信ユニットは、前記第1ソリューション情報、前記第2ソリューション情報、前記第3ソリューション情報及び前記第4ソリューション情報を前記基地局に送信するよう更に構成され、前記第1ソリューション情報は、前記第1遠隔無線ユニットによって前記第1位置決め信号に基づいてロケーション解決を実施することにより取得され、前記第2ソリューション情報は、前記第2遠隔無線ユニットによって前記第2位置決め信号に基づいて解決を実施することにより取得され、前記第3ソリューション情報は、前記第3遠隔無線ユニットによって前記第3位置決め信号に基づいて解決を実施することにより取得され、前記第4ソリューション情報は、前記第4遠隔無線ユニットによって前記第4位置決め信号に基づいて解決を実施することにより取得され、前記第1位置決め信号は、前記端末によって前記第1遠隔無線ユニットに送信され、前記第2位置決め信号は、前記端末によって前記第2遠隔無線ユニットに送信され、前記第3位置決め信号は、前記端末によって前記第3遠隔無線ユニットに送信され、前記第4位置決め信号は、前記端末によって前記第4遠隔無線ユニットに送信される、
実施形態10に記載の無線周波数スイッチングユニット。
実施形態12: 遠隔無線ユニットであって、
端末によって送信された第1位置決め信号を、第1受信モジュールを介して受信するよう構成される受信ユニットと、
前記第1位置決め信号に基づいて到着時間TOA測定を実行して第1ソリューション情報を取得するよう構成される処理ユニットと、
前記第1ソリューション情報を無線周波数スイッチングユニットに送信するよう構成される送信ユニットと、
を含む、遠隔無線ユニット。
実施形態13: 前記受信ユニットは、前記無線周波数スイッチングユニットにより送信された第1エアインタフェース同期補正メッセージを受信するよう更に構成され、前記第1エアインタフェース同期補正メッセージは、第1遠隔無線ユニットが第1同期信号を第2遠隔無線ユニットに送信することを指示し、前記第1同期信号は、前記第1遠隔無線ユニットと前記第2遠隔無線ユニットとの間の第1到着時間差TDOAを計算するためのものであり、前記第1到着時間差TDOAは、前記第2遠隔無線ユニットにおいてエアインタフェース同期補償を行うためのものであり、
前記送信ユニットは、エアインタフェース同期補正メッセージに基づいて、前記第1同期信号を前記第2遠隔無線ユニットに送信するよう更に構成される、
実施形態12に記載の遠隔無線ユニット。
実施形態14: 前記受信ユニットは、前記無線周波数スイッチングユニットにより送信された第2エアインタフェース同期補正メッセージを受信するよう特に構成され、前記第2エアインタフェース同期補正メッセージは、第1遠隔無線ユニットが第3遠隔無線ユニットによって送信された第2同期信号を受信することを指示し、
前記受信ユニットは、前記第2エアインタフェース同期補正メッセージに基づいて、前記第3遠隔無線ユニットによって送信された前記第2同期信号を受信するよう更に構成され、
前記処理ユニットは、前記第2同期信号に基づいて計算を実行して第2到着時間差TDOAを取得するよう更に構成され、前記第2到着時間差TDOAは、前記第1遠隔無線ユニットにおいてエアインタフェース同期補償を行うためのものであり、
前記送信ユニットは、前記第2到着時間差TDOAを前記無線周波数スイッチングユニットに送信するよう更に構成される、
実施形態12又は13に記載の遠隔無線ユニット。
実施形態15: 遠隔無線ユニットであって、
無線周波数スイッチングユニットにより送信された第1エアインタフェース同期補正メッセージを受信するよう構成される受信ユニットであって、前記第1エアインタフェース同期補正メッセージは、第1遠隔無線ユニットが第1同期信号を第2遠隔無線ユニットに送信することを指示し、前記第1同期信号は、前記第1遠隔無線ユニットと前記第2遠隔無線ユニットとの間の第1到着時間差TDOAを計算するためのものであり、前記第1到着時間差TDOAは、前記第2遠隔無線ユニットにおいてエアインタフェース同期補償を行うためのものである、受信ユニットと、
エアインタフェース同期補正メッセージに基づいて、前記第1同期信号を前記第2遠隔無線ユニットに送信するよう構成される送信ユニットと、
を含む、遠隔無線ユニット。
実施形態16: 前記受信ユニットは、前記無線周波数スイッチングユニットにより送信された第2エアインタフェース同期補正メッセージを受信するよう更に構成され、前記第2エアインタフェース同期補正メッセージは、前記第1遠隔無線ユニットが第3遠隔無線ユニットによって送信された第2同期信号を受信することを指示し、
前記受信ユニットは、前記第2エアインタフェース同期補正メッセージに基づいて、前記第3遠隔無線ユニットによって送信された前記第2同期信号を受信するよう更に構成され、
当該遠隔無線ユニットは、
前記第2同期信号に基づいて計算を実行して第2到着時間差TDOAを取得するよう構成される処理ユニットを更に含み、前記第2到着時間差TDOAは、前記第1遠隔無線ユニットにおいてエアインタフェース同期補償を行うためのものであり、
前記送信ユニットは、前記第2到着時間差TDOAを前記無線周波数スイッチングユニットに送信するよう更に構成される、
実施形態15に記載の遠隔無線ユニット。
実施形態17: 命令を記憶するよう構成される読取可能記憶媒体であって、前記命令が実行されると、実施形態1乃至8のいずれか一項に記載の方法が実装される、読取可能記憶媒体。
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