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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-23
(45)【発行日】2025-01-07
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/041 20060101AFI20241224BHJP
   G06F 3/044 20060101ALN20241224BHJP
【FI】
G06F3/041 430
G06F3/044 124
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2022203945
(22)【出願日】2022-12-21
(65)【公開番号】P2023099317
(43)【公開日】2023-07-12
【審査請求日】2022-12-21
(31)【優先権主張番号】10-2021-0192381
(32)【優先日】2021-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】イ ゴンウ
(72)【発明者】
【氏名】チャン ゴン
【審査官】桐山 愛世
(56)【参考文献】
【文献】特表2021-532433(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2021/0141479(US,A1)
【文献】特開2020-042806(JP,A)
【文献】特開2021-157183(JP,A)
【文献】特開2013-214185(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/041
G06F 3/044
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示領域及び前記表示領域に隣接した非表示領域を含む基板と、
前記非表示領域に配置される第1タッチ配線及び前記第1タッチ配線上に配置される第2タッチ配線と、
前記第1タッチ配線及び前記第2タッチ配線上および前記非表示領域の少なくとも一部分に配置される前面部材であって、透過部及び遮断部を含む前面部材と
を含み、
前記第1タッチ配線は、前記透過部と重畳される領域に配置され、少なくとも1つのホールを含み、
前記少なくとも1つのホールを介して、前記第1タッチ配線には、断面視において少なくとも2つの段差を含む少なくとも2以上のパターン形成されており
前記少なくとも2以上のパターンは前記透過部を介して入射した光を乱反射させ、
前記第2タッチ配線、断面視において、前記少なくとも1つのホールに対応する複数の段差または複数の屈曲が形成されている
表示装置。
【請求項2】
前記少なくとも2以上のパターンは、電気的に連結された、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記少なくとも2以上のパターンのそれぞれは、少なくとも一部分が互いに離隔されている、請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記少なくとも2以上のパターンのそれぞれは、前記遮断部と重畳された領域に配置された前記第1タッチ配線より厚さが小さい、請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記第1タッチ配線は、メッシュ形状を含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記非表示領域の前記透過部に配置された前記第2タッチ配線は、段差を含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項7】
前記少なくとも2以上のパターンのうち隣接したパターンの間の下面である第1部分は、前記少なくとも2以上のパターンそれぞれの上部の下面である第2部分より低い、請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記前面部材の前記透過部は、前記表示領域の隣接した部分に配置される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項9】
前記表示領域の基板上に配置された第1タッチ連結電極と、
前記第1タッチ連結電極上に配置された第3絶縁層と、
前記第3絶縁層上に配置された第1タッチ電極及び第2タッチ電極と
をさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項10】
前記第1タッチ電極及び前記第2タッチ電極は、前記第1タッチ電極及び前記第2タッチ電極の間の相互静電容量の変化量を感知してタッチの有無及びタッチ位置をセンシングする、請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記第1タッチ配線及び前記第2タッチ配線は、電気的に連結される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項12】
前記遮断部と重畳された領域に配置される前記第1タッチ配線は、前記少なくとも2以上のパターンを含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項13】
前記表示領域及び前記非表示領域が形成された基板上に配置される薄膜トランジスタと、
前記薄膜トランジスタ上に配置される発光素子層と、
前記発光素子層上に配置される保護層と
をさらに含み、
前記第1タッチ配線、及び前記第2タッチ配線は、前記保護層上に配置される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項14】
表示領域及び前記表示領域に隣接した非表示領域を含む基板と、
前記表示領域に配置される第1タッチ電極及び前記第1タッチ電極上に配置される第2タッチ電極と、
前記非表示領域に配置された第1タッチ配線及び前記第1タッチ配線上に配置される第2タッチ配線と、
前記第1タッチ電極、前記第2タッチ電極、前記第1タッチ配線、前記第2タッチ配線上および前記非表示領域の少なくとも一部分に配置される前面部材であって、透過部及び遮断部を含む前面部材と
を含み、
前記第1タッチ配線は、前記非表示領域の少なくとも一部分に配置される前記透過部と重畳する領域に配置され、少なくとも1つのホールを含み、
前記少なくとも1つのホールを介して、前記第1タッチ配線には、断面視において少なくとも2つの段差を含む少なくとも2以上のパターン形成されており
前記少なくとも2以上のパターンは前記透過部を介して入射した光を乱反射させ、
前記第2タッチ配線、断面視において、前記少なくとも1つのホールに対応する複数の段差または複数の屈曲が形成されている
表示装置。
【請求項15】
前記少なくとも2以上のパターンのうち隣接したパターンの間の下面である第1部分は、前記少なくとも2以上のパターンそれぞれの上部の下面である第2部分より低い、請求項14に記載の表示装置。
【請求項16】
前記第1タッチ電極及び前記第2タッチ電極のうち少なくとも一つ以上の厚さは、前記第1タッチ配線及び前記第2タッチ配線のうち少なくとも一つ以上の厚さより小さい、請求項14に記載の表示装置。
【請求項17】
表示領域及び前記表示領域に隣接した非表示領域を含む基板と、
前記非表示領域に配置された第1タッチ配線及び前記第1タッチ配線上に配置される第2タッチ配線と、
前記第1タッチ配線、前記第2タッチ配線上及び前記非表示領域の少なくとも一部分に配置される前面部材であって、透過部及び遮断部を含む前面部材と
を含み、
前記第1タッチ配線は少なくとも1つのホールを含み
前記少なくとも1つのホールを介して、前記第1タッチ配線には、断面視において少なくとも2の段差を含む少なくとも2以上のパターン形成されており
前記少なくとも2以上のパターンは前記透過部を介して入射した光を乱反射させ、
前記非表示領域と前記透過部とが重畳する領域に配置される前記第2タッチ配線は、下面が凹凸である、
表示装置。
【請求項18】
前記少なくとも2以上のパターンのうち隣接したパターンの間の下面である第1部分は、前記少なくとも2以上のパターンそれぞれの上部の下面である第2部分より低い、請求項17に記載の表示装置。
【請求項19】
前記少なくとも2以上のパターンのそれぞれは、前記少なくとも2以上のパターンのうち他のパターンと離隔されて配置される、請求項17に記載の表示装置。
【請求項20】
前記少なくとも2以上のパターンのそれぞれは、前記透過部と重なる領域において実質的に平行である、請求項17に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、表示装置に関し、より詳細には、表示装置に均一な明暗比を提供する表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、情報化時代に入るにつれ、電気的情報信号を視覚的に表現するディスプレイ(display)分野が急速に発展してきており、これに応えて薄型化、軽量化、低消費電力化の優れた性能を有する種々の多様な表示装置(Display Apparatus)が開発されている。
【0003】
このような表示装置の具体的な例としては、液晶表示装置(Liquid Crystal Display Apparatus:LCD)、有機発光表示装置(Organic Light Emitting Display Apparatus:OLED)、及び量子ドット表示装置(Quantum Dot Display Apparatus)等が挙げられる。
【0004】
表示装置は、ユーザにより多様な機能を提供するために、ボタン、キーボード、マウス等の通常の入力方式から脱皮し、ユーザが容易に情報または命令を直観的かつ便利に入力できるようにするタッチ基盤の入力方式を提供するタッチディスプレイ装置についての研究が進められている。
【0005】
表示装置は、表示パネル上に配置されるか、表示パネルに組み込まれた多数のタッチ電極を含み得る。そして、ユーザのタッチにより基板に形成された多数のタッチ電極に形成されるキャパシタンス(capacitance)の変化に基づいてタッチの有無及びタッチ座標等を検出できる。
【0006】
表示パネルに含まれたタッチ電極は、タッチ配線を通してタッチ駆動回路と電気的に連結されて駆動され得る。そして、タッチ電極は、映像が表示される表示領域に配置され、タッチ配線は、表示パネルで映像が表示されない非表示領域に配置され得る。
【0007】
タッチ電極及びタッチ配線は、不透明な導電性物質を利用して構成され得る。表示領域に配置されたタッチ電極が不透明な導電性物質で形成される場合、タッチ電極の下部に配置された多数のサブ画素で発光された光が上部に透過できないように遮断するので、タッチ電極は、表示領域内に各サブ画素の間に配置される非発光領域に配置され得る。従って、タッチ電極は、表示領域に配置される各サブ画素の間の非発光領域に配置されるように小さな線幅を有するように設計される。
【0008】
非表示領域に配置されたタッチ配線は、タッチ駆動回路での信号をタッチ電極に伝達するためにタッチ駆動回路とタッチ電極を電気的に連結できる。非表示領域の一部分に配置されるタッチ駆動回路の信号をタッチ電極に伝達するためにタッチ配線数の増加及びタッチ配線の長さの増加によってタッチ配線の抵抗上昇またはRC遅延が上昇する問題が発生し得る。
【0009】
従って、タッチ配線は、タッチ配線の抵抗またはRC遅延を低減するために表示領域に配置されるタッチ電極より広い幅を有するように設計されなければならない。
【0010】
表示装置が作動しないとき、外部光が表示装置に入射し得る。表示装置に入射した外部光は、表示装置に形成された多様な金属電極及び配線により反射し得る。
【0011】
表示装置に形成された金属電極及び配線により反射した光は、また外部に透過し得る。反射光が透過するとき、表示装置の上部に配置されたタッチ電極及びタッチ配線により反射光が表示装置の外部に透過できずに遮断され得る。非表示領域に配置されたタッチ配線は、表示領域に配置されたタッチ電極より厚く形成されるので、周辺領域より反射光が外部に透過する量が少なくなり得る。これによって、ユーザが表示装置を見るとき、タッチ配線が形成される領域が周辺領域より明暗が暗く視認される問題点がある。
【0012】
従って、表示装置の一部の非表示領域で明暗比の差を改善するために製品の信頼性を向上させることができる方案が要求される。
【0013】
表示装置が作動しない時に発生する明暗比の差を減らすために多様な検討がなされているが、未だ不十分であり、これに対する開発が切実に要求されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本明細書が解決しようとする課題は、表示装置が作動しない時にユーザに視認される表示装置の不均一な明暗比を改善するためにタッチ配線にパターンを含む表示装置を提供することである。
【0015】
本明細書が解決しようとする他の課題は、タッチ配線のパターンが外部から入射する光を乱反射させて外部に透過する光の量を増加させて表示装置の均一な明暗比を提供する表示装置を提供することである。
【0016】
本明細書が解決しようとする他の課題は、表示装置の明暗比を均一に構成して製品の信頼性を向上させることができる表示装置を提供することである。
【0017】
本明細書が解決しようとする他の課題は、明暗比を均一に構成してユーザに高い審美感を提供可能な表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本明細書の実施例に係る表示装置は、表示領域及び表示領域に隣接した非表示領域を含む基板、非表示領域に配置される第1タッチ配線及び第1タッチ配線上に配置される第2タッチ配線、第1及び第2タッチ配線上に配置され、非表示領域の少なくとも一部分に配置され、透過部及び遮断部を含む前面部材を含み、第1タッチ配線は、透過部と重畳される領域に配置され、少なくとも2以上のパターンを含み得る。
【0019】
本明細書の他の実施例に係る表示装置は、表示領域及び表示領域に隣接した非表示領域を含む基板、表示領域に配置される第1タッチ電極及び第1タッチ電極上に配置される第2タッチ電極、非表示領域に配置された第1タッチ配線及び第1タッチ配線上に配置される第2タッチ配線、第1タッチ電極、第2タッチ電極、第1タッチ配線、及び第2タッチ配線上に配置され、非表示領域の少なくとも一部分に配置され、透過部、及び遮断部を含む前面部材、非表示領域の少なくとも一部分に配置される透過部と重畳する第1タッチ配線を含み、第1タッチ配線は、透過部と重畳される領域に配置され、少なくとも2以上のパターンを含み得る。
【0020】
本明細書のまた他の実施例に係る表示装置は、表示領域及び表示領域に隣接した非表示領域を含む基板、非表示領域に配置された第1タッチ配線及び第1タッチ配線上に配置される第2タッチ配線、及び第1タッチ電極、第2タッチ電極上に配置され、透過部、及び遮断部を含む前面部材を含み、非表示領域の透過部に配置される第2タッチ配線は、下面が凹凸である。
本明細書の実施例に係る解決課題は、以上において言及した課題に制限されず、言及されていないまた他の課題は、下記の記載から当業者に明確に理解され得るだろう。
【発明の効果】
【0021】
本明細書の実施例に係る表示装置は、タッチ配線にパターンを含むことで、表示装置が作動しない時に不均一な明暗比がユーザに視認される問題を解決できる。
【0022】
本明細書の実施例に係る表示装置は、タッチ配線のパターンが外部から入射する光を乱反射させて外部に透過する光の量を増加させるので、表示装置の明暗比が不均一である問題を解決できる。
【0023】
本明細書の実施例に係る表示装置は、表示装置の明暗比を均一に形成するので、製品の信頼性を向上させることができる。
【0024】
本明細書の実施例に係る表示装置は、表示装置の不均一な明暗比を減らすか減少させてユーザの視野に露出されないようにすることで、表示装置の明暗比が均一に形成されるので、ユーザに高い審美感を提供できる。
【0025】
本明細書の効果は、以上において言及した効果に制限されず、言及されていないまた他の効果は、下記の記載から当業者に明確に理解され得るだろう。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本明細書の実施例に係る表示装置を示した図である。
図2】本明細書の実施例に係る表示装置の断面図である。
図3】本明細書の実施例に係る表示装置の平面図である。
図4】本明細書の実施例に係る表示装置に組み込まれたタッチセンサ層を示した図である。
図5】本明細書の実施例に係る基板に配置されたタッチセンサ層を示した平面図である。
図6】本明細書の実施例に係る基板に配置されたタッチセンサ層を示した断面図である。
図7図5の表示装置の表示領域の一部を拡大した平面図である。
図8図7の表示装置の外郭領域の一部を拡大した平面図である。
図9図8の非表示領域に配置されたタッチ配線の一部を拡大した断面図である。
図10】本明細書の実施例に係るタッチ配線の平面図である。
図11】本明細書の他の実施例に係るタッチ配線の平面図である。
図12a】実験例に係るパターンが形成されないタッチ配線を含む表示装置の光学顕微鏡写真である。
図12b】本明細書のパターンが形成されたタッチ配線を含む表示装置の光学顕微鏡写真である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本明細書の利点及び特徴、そして、それらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すると、明確になるだろう。しかし、本明細書は、以下において開示される実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態に構成され、単に、本実施例は、本明細書の開示が完全なものとなるようにし、本明細書の属する技術の分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本明細書は、請求項の範疇により定義されるだけである。
【0028】
本明細書の実施例を説明するための図面に開示された形状、大きさ、比率、角度、個数等は、例示的なものであるので、本明細書が図示された事項に限定されるものではない。明細書全体にわたって、同じ参照符号は、同じ構成要素を指す。また、本明細書を説明するにあたって、関連した公知技術についての具体的な説明が本明細書の要旨を不要に濁す恐れがあると判断される場合、その詳細な説明は省略する。本明細書上において言及した「含む」、「有する」、「なされる」等が使用される場合、「だけ」が使用されない以上、他の部分が加えられ得る。構成要素を単数で表現した場合、特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0029】
構成要素を解釈するにあたって、誤差範囲についての別途の明示的な記載がなくても誤差範囲を含むものと解釈する。
【0030】
位置関係についての説明である場合、例えば、「上に」、「上部に」、「下部に」、「隣に」等と二部分の位置関係が説明される場合、例えば、「すぐ」または「直接」が使用されない以上、二部分の間に一つ以上の他の部分が位置してもよい。
【0031】
時間関係についての説明である場合、「後に」、「に続いて」、「次に」、「前に」等と時間的先後関係が説明される場合、「すぐ」または「直接」が使用されない以上、連続的ではない場合も含み得る。
【0032】
第1、第2等が多様な構成要素を述べるために使用されるが、これらの構成要素は、これらの用語により制限されない。これらの用語は、単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものである。従って、以下において言及される第1構成要素は、本明細書の技術的思想内で第2構成要素であってもよい。
【0033】
本明細書の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)等の用語を使用することができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであるだけで、その用語により該当構成要素の本質、順番、順序または個数等が限定されない。ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」または「接続」されると記載された場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接的に連結または接続され得るが、特に明示的な記載事項のない間接的に連結または接続され得る各構成要素の間に他の構成要素が「介在」されてもよいと理解されるべきである。
【0034】
「少なくとも一つ」は、関連した構成要素の一つ以上の全ての組み合わせを含むものと理解されるべきである。例えば、「第1、第2、及び第3構成要素の少なくとも一つ」の意味は、第1、第2、または第3構成要素だけではなく、第1、第2、及び第3構成要素の2以上の全ての構成要素の組み合わせを含むといえる。
【0035】
本明細書において、「装置」は、表示パネルと表示パネルを駆動するための駆動部を含む液晶モジュール(Liquid Crystal Module;LCM)、有機発光表示モジュール(OLED Module)のような表示装置を含み得る。そして、LCM、OLEDモジュール等を含む完成品(complete productまたはfinal product)であるノートパソコン、テレビ、コンピュータモニタ、車両用または自動車用装置(automotive apparatus)または車両(vehicle)の他の形態等を含む電装装置(equipment apparatus)、スマートフォンまたは電子パッド等のモバイル電子装置(mobile electronic apparatus)等のようなセット電子装置(set electronic apparatus)またはセット装置(set deviceまたはset apparatus)も含み得る。
【0036】
従って、本明細書における装置は、LCM、OLEDモジュール等のようなディスプレイ装置そのもの、及びLCM、OLEDモジュール等を含む応用製品または最終消費者用装置であるセット装置まで含み得る。
【0037】
そして、いくつかの実施例においては、表示パネルと駆動部等で構成されるLCM、OLEDモジュールを「表示装置」と表現し、LCM、OLEDモジュールを含む完成品としての電子装置を「セット装置」と区別して表現してもよい。例えば、表示装置は、液晶(LCD)または有機発光(OLED)の表示パネルと、表示パネルを駆動するための制御部であるソースPCBを含み得る。セット装置は、ソースPCBに電気的に連結されてセット装置全体を駆動するセット制御部であるセットPCBをさらに含み得る。
【0038】
本明細書の実施例に使用される表示パネルは、液晶表示パネル、有機電界発光(OLED:Organic Light Emitting Diode)表示パネル、及び電界発光表示パネル(electroluminescent display panel)等の全ての形態の表示パネルが使用され得、実施例がこれに限定されるものではない。例えば、表示パネルは、本明細書の実施例に係る振動装置によって振動することで音響を発生できる表示パネルであってよい。本明細書の実施例に係る表示装置に適用される表示パネルは、表示パネルの形態や大きさに限定されない。
【0039】
本明細書の様々な実施例のそれぞれの特徴は、部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能であり、技術的に多様な連動及び駆動が可能であり、各実施例が互いに対して独立して実施可能であってもよく、関連関係で共に実施してもよい。
【0040】
以下、添付の図面及び実施例を通して本明細書の実施例を検討すると、次のとおりである。図面に示された構成要素のスケールは、説明の便宜のために実際と異なるスケールを有するので、図面に示されたスケールに限定されない。
【0041】
以下においては、添付の図面を参照して、本明細書の多様な実施例を詳細に説明する。
【0042】
図1は、本明細書の実施例に係る表示装置を示した図である。
【0043】
図1を参照すると、本明細書の実施例に係る表示装置は、映像表示のための機能及びタッチセンシングのための機能を提供できる。
【0044】
以下においては、発光表示装置が有機発光表示装置であると仮定して説明するが、発光素子層の種類は、これに制限されない。
【0045】
映像表示機能を提供するために、本明細書の実施例に係る表示装置は、多数のデータライン及び多数のゲートラインが配置され、多数のデータライン及び多数のゲートラインにより定義された多数のサブ画素SPが配列された表示パネルDISPと、多数のデータラインを駆動するデータ駆動回路DDC、多数のゲートラインを駆動するゲート駆動回路GDC、及びデータ駆動回路DDC及びゲート駆動回路GDCの動作を制御するディスプレイコントローラDCTR等を含み得る。
【0046】
データ駆動回路DDC、ゲート駆動回路GDC、及びディスプレイコントローラDCTRそれぞれは、一つ以上の個別部品に構成されてもよい。例えば、データ駆動回路DDC、ゲート駆動回路GDC及びディスプレイコントローラDCTRのうち二以上は、一つの部品に統合されて構成されてもよい。例えば、データ駆動回路DDCとディスプレイコントローラDCTRは、一つの集積回路チップ(IC Chip)に構成され得る。
【0047】
タッチセンシング機能を提供するために、本明細書の実施例に係る表示装置は、多数のタッチ電極を含むタッチパネルTSPと、タッチパネルTSPにタッチ駆動信号を供給し、タッチパネルTSPからタッチセンシング信号を検出して、検出されたタッチセンシング信号に基づいてタッチパネルTSPでのユーザのタッチの有無またはタッチ位置(タッチ座標)をセンシングするタッチセンシング回路TSCを含み得る。
【0048】
タッチセンシング回路TSCは、タッチパネルTSPにタッチ駆動信号を供給し、タッチパネルTSPからタッチセンシング信号を検出するタッチ駆動回路TDCと、タッチ駆動回路TDCにより検出されたタッチセンシング信号に基づいてタッチパネルTSPでのユーザのタッチの有無および/またはタッチ位置をセンシングするタッチコントローラTCTR等を含み得る。
【0049】
タッチ駆動回路TDCは、タッチパネルTSPにタッチ駆動信号を供給する第1回路部と、タッチパネルTSPからタッチセンシング信号を検出する第2回路部を含み得る。
【0050】
タッチ駆動回路TDC及びタッチコントローラTCTRは、別途の部品に構成されるか、一つの部品に統合されて構成されてもよい。
【0051】
データ駆動回路DDC、ゲート駆動回路GDC、及びタッチ駆動回路TDCそれぞれは、一つ以上の集積回路に構成され得、表示パネルDISPとの電気的な連結観点からCOG(Chip On Glass)タイプ、COF(Chip On Film)タイプ、またはTCP(Tape Carrier Package)タイプ等に構成され得、ゲート駆動回路GDCは、GIP(Gate In Panel)タイプにも構成され得る。
【0052】
ディスプレイ駆動のための回路構成DDC、GDC、DCTRとタッチセンシングのための回路構成TDC、TCTRそれぞれは、一つ以上の個別部品に構成され得る。例えば、ディスプレイ駆動のための回路構成DDC、GDC、DCTRのうち一つ以上とタッチセンシングのための回路構成TDC、TCTRのうち一つ以上は、機能的に統合されて一つ以上の部品に構成されてもよい。
【0053】
データ駆動回路DDCとタッチ駆動回路TDCは、一または二以上の集積回路チップに統合されて構成され得る。データ駆動回路DDCとタッチ駆動回路TDCが二以上の集積回路チップに統合されて構成される場合、二以上の集積回路チップそれぞれは、データ駆動機能とタッチ駆動機能を備え得る。
【0054】
タッチパネルTSPは、タッチ駆動信号が印加されるかタッチセンシング信号が検出され得る多数のタッチ電極と、このような多数のタッチ電極をタッチ駆動回路TDCと連結するための多数のタッチ配線等を含み得る。
【0055】
タッチパネルTSPは、表示パネルDISPの外部に存在してもよい。例えば、タッチパネルTSPと表示パネルDISPは、別に作製されて結合され得る。このタッチパネルTSPを外付けタイプまたはアド-オン(Add-on)タイプといい、この用語に限定されるものではない。
【0056】
タッチパネルTSPは、表示パネルDISPの内部に組み込まれてもよい。表示パネルDISPを作製するとき、タッチパネルTSPを構成する多数のタッチ電極と多数のタッチ配線等のタッチセンサ構造は、ディスプレイ駆動のための電極及び信号ラインと共に形成され得る。このタッチパネルTSPは、組み込みタイプといい、この用語に限定されるものではない。以下においては、タッチパネルTSPが組み込みタイプであると仮定して説明するが、タッチパネルTSPは、これに制限されない。
【0057】
図2は、本明細書の実施例に係る表示装置の断面図である。図3は、本明細書の実施例に係る表示装置の平面図である。
【0058】
図2及び図3を参照すると、本明細書の実施例に係る表示装置100は、表示領域AA及び非表示領域NAを含む基板、及び透過部GTと遮断部GBを含む前面部材800を含み得る。
【0059】
図2及び図3を参照すると、本明細書の実施例に係る基板110は、表示領域(Active Area)AA及び表示領域AAを囲む非表示領域(Non active Area)NAを含み得る。基板110の非表示領域NAは、表示領域AAに隣接し、表示領域AAより外側に配置され得る。
【0060】
表示領域AAは、複数のサブ画素SPが配置されて映像が表示される領域であってよい。複数のサブ画素SPそれぞれは、光を発光する個別単位であってよく、各サブ画素SPは、例えば、赤色、緑色、青色、または白色の光を放出でき、これに制限されるものではない。
【0061】
表示領域AAは、有機発光素子(organic light emitting diode)を含み得る。複数のサブ画素SPそれぞれには、薄膜トランジスタ及び発光素子層が配置され得る。例えば、複数のサブ画素SPには、映像を表示するための表示素子と表示素子を駆動するための回路部が配置され得る。
【0062】
非表示領域NAは、映像が表示されない領域であり、表示領域AAに配置された複数のサブ画素SPを駆動するための多様な配線、及び駆動回路等が配置される領域であってよい。例えば、非表示領域NAには、ゲートドライバIC、及びデータドライバICのような多様なIC及び駆動回路等が配置され得る。非表示領域NAは、ベゼル領域であってよく、用語に限定されるものではない。
【0063】
非表示領域NAは、図2及び図3に示されたように、表示領域AAの周囲に配置され得る。例えば、非表示領域NAは、表示領域AAを囲む領域であってよい。非表示領域NAは、表示領域AAから延びる領域であってもよい。または、非表示領域NAは、複数のサブ画素SPが配置されない領域であってもよく、これに制限されるものではない。
【0064】
図2及び図3において、非表示領域NAが四角形状の表示領域AAを囲んでいるものと示したが、表示領域AAの形態及び表示領域AAに隣接した非表示領域NAの形態及び配置は、図2及び図3に示された例に限定されない。表示領域AA及び非表示領域NAは、表示装置100を搭載した電子装置のデザインに適した形態であってよい。ユーザが着用可能な(wearable)機器の表示装置である場合、腕時計のような円(circular)状を有してもよく、車両のメーターパネル等に応用可能な自由形(free-form)の表示装置にも本明細書の実施例が適用されてもよい。表示領域AAの例示的な形態は、五角形、六角形、円形、楕円形等であってよく、これに限定されるものではない。
【0065】
基板110の表示領域AAには、タッチセンシングのための多数のタッチ電極と、多数のタッチ電極と電気的に連結された多数のタッチ連結電極が配置され得る。表示領域AAは、タッチセンシングが可能なタッチセンシング領域ともいえる。
【0066】
基板110は、表示装置の多様な構成要素を支持することができる。基板110は、フレキシビリティ(flexibility)(または可撓性)を有するプラスチック物質からなり得る。例えば、基板110は、ポリイミド(PI)からなってもよい。基板110がポリイミド(Polyimide)からなる場合、基板110の下部にガラスからなる支持基板が配置された状態で発光表示装置の製造工程が進行し、表示装置の製造工程が完了した後、支持基板がリリース(release)され得る。また、支持基板がリリースされた後、基板110を支持するためのバックプレート(back plate)(またはプレート)が基板110の下部に配置されてもよい。
【0067】
基板110がポリイミド(Polyimide)からなる場合、水分成分がポリイミド(Polyimide)からなる基板110を浸透して薄膜トランジスタまたは発光素子層まで透湿が進行し、表示装置の性能を低下させることがある。本明細書の実施例に係る表示装置は、透湿による表示装置の性能が低下することを防止するために、2つのポリイミド(Polyimide)で構成し得る。そして、2つのポリイミド(Polyimide)の間に無機膜を形成することで、水分成分が下部のポリイミド(Polyimide)を浸透することを遮断して製品の性能信頼性を向上させることができる。無機膜は、窒化シリコン(SiNx)または酸化シリコン(SiOx)の単一層またはこれらの多重層になされ得、これに限定されるものではない。
【0068】
基板110は、基板110上に形成された素子及び機能層、例えば、スイッチング素子、スイッチング素子と連結された薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタと連結された有機発光素子、及び保護層等を含む概念とも称され得、これに限定されるものではない。
【0069】
基板110上に表示パネルDISPが配置され得る。表示パネルDISPは、映像が構成されるパネルであり、映像を構成するための表示素子と表示素子を駆動するための配線、駆動回路、及び多様な構成要素が配置され得る。
【0070】
表示パネルDISPは、多数の画素SPがマトリックス形態に配列されて映像を表示することができる。また、表示パネルDISPは、表示パネルDISPに組み込まれた多数のタッチ電極を含み得る。従って、ユーザのタッチにより多数のタッチ電極に形成されるキャパシタンス(capacitance)の変化に基づいてタッチの有無及びタッチ座標等を検出できる。
【0071】
表示パネルDISPは、薄膜トランジスタ120、発光素子層200、保護層300、及びタッチセンサ層400を含み得る。薄膜トランジスタ120、発光素子層200、保護層300、及びタッチセンサ層400は、図6を参照して後述する。
【0072】
タッチセンサ層400上に偏光板600が配置され得る。偏光板600は、選択的に光を透過させて表示装置に入射する外部光の反射を低減できる。例えば、表示パネルDISPは、薄膜トランジスタ120、発光素子層200、及び配線等に適用される多様な金属物質を含む。そこで、表示装置に入射した外部光は、金属物質から反射し得、外部光の反射によって表示装置100の視認性が低減され得る。そこで、偏光板600を表示装置100の一面に配置して外部光の反射を防止でき、表示装置100の野外視認性を高めることができる。ただし、図2に示された表示装置100の構成要素は例示的なものであり、偏光板600は、表示装置100の構造等によって省略されてもよい。
【0073】
タッチセンサ層400と偏光板600との間に第1接着層500を形成し、タッチセンサ層400上に偏光板600を接着して配置できる。第1接着層500は、接着性を有する物質からなり得、例えば、OCA(Optically Clear Adhesive)、PSA(Pressure Sensitive Adhesive)等からなり得るが、これに制限されない。
【0074】
偏光板600上に前面部材800が配置される。前面部材800は、前面部材800の下部に位置した偏光板600、表示パネルDISP等を外部の衝撃、湿気、熱等から保護することができる。前面部材800は、耐衝撃性及び光透過性を有する物質からなり得る。例えば、前面部材800は、ガラスからなる基板であるか、ポリメチルメタクリレート(polymethylmethacrylate、PMMA)、ポリイミド(Polyimide、PI)、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate、PET)のようなプラスチック物質からなるフィルムであってよいが、これに制限されない。また、前面部材800は例示的な名称であり、カバーウィンドウ、ウィンドウカバー、またはカバーグラス等のような多様な名称とも称され得、これに制限されない。
【0075】
前面部材800は、透過部GT及び遮断部GBを含み得る。前面部材800の遮断部GBは、前面部材800の透過部GTを囲んで形成され得る。
【0076】
前面部材800の透過部GTは、表示領域AA及び非表示領域NAの一部分が重畳されて配置され得る。前面部材800の透過部GTは、発光素子層200を含む表示パネルDISPで発光される光が表示装置100の外部に透過し、表示装置100が提供する映像をユーザが見られるように透明に形成され得る。
【0077】
前面部材800の遮断部GBは、表示領域AAに隣接した非表示領域NAの一部分が重畳されて配置され得る。前面部材800の遮断部GBは、表示装置100で前面部材800の下部に形成される配線、駆動回路、及び多様な構成要素がユーザに視認されないようにするために不透明に形成され得る。
【0078】
遮断部GBは、顔料、染料、及びカーボンブラック等のような遮光物質を含み得る。例えば、遮断部GBは、ブラックインクでコーティングされ得る。遮断部GBは、前面部材800の背面縁に別途の部品で形成されて前面部材800に取り付けられ得る。
【0079】
前面部材800は、表示領域AAと重畳される領域に透過部GTを含み得る。前面部材800は、非表示領域NAと重畳される領域に透過部GT及び遮断部GBを含み得る。
【0080】
前面部材800は、基板110に表示パネルDISPの製造工程が完了した後、合着工程により表示パネルDISPが配置される基板110と合着され得る。
【0081】
合着工程中、前面部材800の透過部GT及び遮断部GBが、基板110の表示領域AA及び非表示領域NAとのミスアライン(miss align)が生じる場合、前面部材800の遮断部GBが基板110の表示領域AAの一部分を隠すことができる。前面部材800の遮断部GBと表示領域AAが一部分重畳される場合、映像が表示される表示領域AAの大きさが減少する問題が発生し得る。前面部材800は、表示領域AAに隣接した非表示領域NAの一部分に透過部GTが形成されなければならない。例えば、前面部材800の遮断部GBは、基板110の表示領域AAと重畳されないように表示領域AAと離隔されるように配置されなければならない。
【0082】
非表示領域NAに配置されたタッチ配線の一部分は、前面部材800に形成された遮断部GBにより隠されず、前面部材800の透過部GTにより露出され得る。例えば、タッチ配線の一部分は、前面部材の透過部と重畳された領域に配置され得る。
【0083】
非表示領域NAに形成されたタッチ配線は、図5を参照して後述する。
【0084】
偏光板600と前面部材800との間に第2接着層700を形成し、偏光板600上に前面部材800を接着して配置できる。第2接着層700は、接着性を有する物質からなり得、例えば、OCA(Optically Clear Adhesive)、PSA(Pressure Sensitive Adhesive)等からなり得るが、これに制限されない。
【0085】
図4は、本明細書の実施例に係る表示装置に組み込まれたタッチセンサ層を示した図である。
【0086】
図4を参照すると、表示パネルDISPの表示領域AAには、基板110上に多数のサブ画素SPが配置され得る。
【0087】
各サブ画素SPは、発光素子EDと、発光素子EDを駆動するための第1トランジスタT1と、第1トランジスタT1の第1ノードN1にデータ電圧VDATAを伝達するための第2トランジスタT2と、一フレームの間、一定電圧を維持するためのストレージキャパシタCst等を含み得る。
【0088】
第1トランジスタT1は、データ電圧VDATAが印加され得る第1ノードN1、発光素子EDと電気的に連結される第2ノードN2及び駆動電圧ラインDVLから駆動電圧VDDが印加される第3ノードN3を含み得る。第1ノードN1は、ゲートノードであり、第2ノードN2は、ソースノードまたはドレインノードであってよく、第3ノードN3は、ドレインノードまたはソースノードであってよい。第1トランジスタT1は、発光素子EDを駆動する駆動トランジスタといえる。
【0089】
発光素子EDは、アノード電極、発光層及びカソード電極を含み得る。アノード電極は、第1トランジスタT1の第2ノードN2と電気的に連結され、カソード電極は、基底電圧VSSが印加され得る。
【0090】
発光素子EDで発光層は、有機物を含む有機発光層であってよい。この場合、発光素子EDは、有機発光ダイオード(OLED:Organic Light Emitting Diode)であってよい。
【0091】
第2トランジスタT2は、ゲートラインGLを通して印加されるスキャン信号SCANによりオン-オフが制御され、第1トランジスタT1の第1ノードN1とデータラインDLとの間に電気的に連結され得る。第2トランジスタT2は、スイッチングトランジスタといえる。
【0092】
第2トランジスタT2は、スキャン信号SCANによりターン-オンされると、データラインDLで供給されたデータ電圧VDATAを第1トランジスタT1の第1ノードN1に伝達する。
【0093】
ストレージキャパシタCstは、第1トランジスタT1の第1ノードN1と第2ノードN2との間に電気的に連結され得る。
【0094】
各サブ画素SPは、2個のトランジスタT1、T2と1個のキャパシタCstを含む2T1C構造を有し得、場合によって、1個以上のトランジスタをさらに含むか、1個以上のキャパシタをさらに含んでもよい。
【0095】
ストレージキャパシタCstは、第1トランジスタT1の第1ノードN1と第2ノードN2との間に存在できる内部キャパシタ(Internal Capacitor)である寄生キャパシタ(例:CgsまたはCgd)ではなく、第1トランジスタT1の外部に設計した外部キャパシタ(External Capacitor)であってよい。
【0096】
第1トランジスタT1及び第2トランジスタT2それぞれは、nタイプトランジスタであるかpタイプトランジスタであってよい。
【0097】
前述したように、表示パネルDISPには、発光素子ED、2個以上のトランジスタT1、T2及び1個以上のキャパシタCst等の回路素子が配置される。回路素子(特に、発光素子ED)は、外部の水分や酸素等に脆弱であるため、外部の水分や酸素が回路素子(特に、発光素子ED)に浸透することを防止するための保護層300が表示パネルDISPに配置され得る。
【0098】
保護層300は、一つの単一層に形成され得るが、多重層に配置され得る。
【0099】
本明細書の実施例に係る表示装置においては、タッチセンサ層400が保護層300上に形成され得る。タッチセンサ層400は、第1タッチ電極440_R及び第2タッチ電極440_Tを含み得る。
【0100】
タッチセンシング時、第1タッチ電極440_R及び第2タッチ電極440_Tには、タッチ駆動信号またはタッチセンシング信号が印加され得る。従って、タッチセンシング時、保護層300を挟んで配置される第1タッチ電極440_R及び第2タッチ電極440_Tとカソード電極との間には電位差が形成され、不要な寄生キャパシタンスが形成され得る。寄生キャパシタンスは、タッチ感度を低下させ得るため、寄生キャパシタンスを低下させるために、第1タッチ電極440_R及び第2タッチ電極440_Tとカソード電極との間の距離は、パネル厚さ、パネル作製工程及びディスプレイ性能等を考慮して一定値(例:1μm)以上になるように設計され得る。
【0101】
図5は、本明細書の実施例に係る基板に配置されたタッチセンサ層を示した平面図である。
【0102】
図5を参照すると、表示装置100の表示領域AAに少なくとも一つ以上の第1タッチブロックRx及び第2タッチブロックTxが配置され得る。
【0103】
第1タッチブロックRxは、少なくとも一つ以上の第1タッチ電極440_R及び少なくとも一つ以上の第1タッチ連結電極420を含み得る。第2タッチブロックTxは、少なくとも一つ以上の第2タッチ電極440_T及び少なくとも一つ以上の第2タッチ連結電極440_Cを含み得る。第1タッチブロックRx及び第2タッチブロックTxは、メタルメッシュ構造を有し得、これに限定されるものではない。
【0104】
少なくとも一つ以上の第1タッチブロックRxは、第1方向(またはX軸方向)に沿って延びる。第1タッチブロックRxは、互いに一定の間隔を有するように配置された少なくとも一つ以上の第1タッチ電極440_Rを含み得る。
【0105】
少なくとも一つ以上の第1タッチ電極440_Rは、第1方向(またはX軸方向)に互いに電気的に連結され得る。例えば、第1方向(またはX軸方向)に沿って配置された少なくとも一つ以上の第1タッチ電極440_Rは、後述される少なくとも一つ以上の第1タッチ連結によって互いに電気的に連結され得る。
【0106】
少なくとも一つ以上の第1タッチブロックRxのそれぞれは、第2方向(またはY軸方向)に沿って一定の間隔を有するように離隔されてもよい。
【0107】
少なくとも一つ以上の第2タッチブロックTxは、第2方向(またはY軸方向)に沿って延びる。第2タッチブロックTxは、互いに一定の間隔を有するように配置された少なくとも一つ以上の第2タッチ電極440_Tを含み得る。
【0108】
少なくとも一つ以上の第2タッチ電極440_Tは、第2方向(またはY軸方向)に切れることなく連続的に形成され得る。例えば、第2方向(またはY軸方向)に沿って配置された少なくとも一つ以上の第2タッチ電極440_Tは、後述される少なくとも一つ以上の第2連結電極440_Cによって互いに電気的に連結され得る。そこで、第2方向(またはY軸方向)に沿って配置された少なくとも一つ以上の第2タッチ電極440_Tは、互いに電気的に連結され得る。
【0109】
少なくとも一つ以上の第2タッチブロックTxそれぞれは、第1方向(またはX軸方向)に沿って一定の間隔を有するように離隔されてもよい。
【0110】
第1タッチブロックRxと第2タッチブロックTxは、互いに一定の間隔を有するように離隔されて配置され得る。そこで、第1タッチブロックRxと第2タッチブロックTxは、互いに電気的に分離され得る。
【0111】
他の実施例によれば、第1タッチブロックRxと第2タッチブロックTxは、メタルメッシュ構造を有し得る。第1タッチブロックRxの第1タッチ電極440_Rと第2タッチブロックTxの第2タッチ電極440_Tは、メタルメッシュ構造を有し得る。第1タッチブロックRx及び第2タッチブロックTxは、メタルメッシュ構造を含む第1タッチ電極440_R及び第2タッチ電極440_Tを菱形状を有し得る。メタルメッシュ構造については、図7を参照して後述する。本明細書においては、第1タッチブロックRxが第1方向(またはX軸方向)に延びて、第2タッチブロックTxが第2方向(またはY軸方向)に延びることを基準に説明したが、その反対に形成されてもよい。
【0112】
表示装置100の非表示領域NAにタッチ配線450及びタッチ駆動部TDCが配置され得る。タッチ配線450は、第1タッチ配線451及び第2タッチ配線452を含み得る。
【0113】
少なくとも一つ以上の第1タッチブロックRx及び少なくとも一つ以上の第2タッチブロックTxのそれぞれは、該当するタッチ配線450と電気的に連結され得る。少なくとも一つ以上の第1タッチブロックRx及び複数の第2タッチブロックTxのそれぞれは、タッチ配線450によって非表示領域NAの一部分に配置されたタッチ駆動部TDCと連結され得る。第1タッチブロックRx及び第2タッチブロックTxのそれぞれは、タッチ駆動部TDCと連結されて該当信号を伝送するか受信を受けることができる。
【0114】
タッチ駆動部TDCは、第1タッチブロックRx及び複数の第2タッチブロックTxと連結されて信号を伝送するか受信を受けることができる。例えば、タッチ駆動部TDCは、第1タッチブロックRxまたは第1タッチ電極440_Rからタッチ感知信号を受信することができる。また、タッチ駆動部TDCは、第2タッチブロックTxまたは第2タッチ電極440_Tにタッチ駆動信号を伝送することができる。タッチ駆動部TDCは、第1タッチブロックRxまたは複数の第1タッチ電極440_R及び第2タッチブロックTxまたは第2タッチ電極440_Tの間の相互静電容量(mutual capacitance)を利用してユーザのタッチを感知できる。例えば、表示装置100にタッチ動作がなされる場合、第1タッチブロックRxまたは第1タッチ電極440_Rと第2タッチブロックTxまたは第2タッチ電極440_Tの間には静電容量(capacitance)変化が発生し得る。タッチ駆動部TDCは、このような静電容量変化を感知してタッチ座標を検出できる。
【0115】
図6は、本明細書の実施例に係る基板に配置されたタッチセンサ層を示した断面図である。図6に示した表示装置100は、図2の表示装置と比較して表示パネルDISPを除いて実質的に同一であるので、重複した説明は省略する。
【0116】
図6を参照すると、本明細書の実施例に係る表示パネルDISPは、タッチセンサ層400を含み得る。
【0117】
基板110上に表示領域AAに半導体層121が配置され得る。半導体層121は、ポリシリコン(polycrystalline silicon)からなり得る。バッファ層上にアモルファスシリコン(a-Si)物質を蒸着し、脱水素化工程、結晶化工程、活性化工程、及び水素化工程を遂行する方式でポリシリコンが形成され、ポリシリコンをパターニングして半導体層121が形成され得る。半導体層121がポリシリコンからなる場合、薄膜トランジスタ120は、低温ポリシリコン(Low Temperature Poly-Silicon、LTPS)を利用したLTPS薄膜トランジスタであってよい。ポリシリコン物質は、移動度が高いので、半導体層121がポリシリコンからなる場合、エネルギー消費電力が低く、信頼性に優れるという長所がある。
【0118】
また、半導体層121は、アモルファスシリコン(a-Si)からなってもよく、ペンタセン等のような多様な有機半導体物質からなってもよい。他の例を挙げると、半導体層121は、酸化物(oxide)からなってもよい。
【0119】
半導体層121上に第1絶縁層122が配置され得る。第1絶縁層122は、ゲート電極123と半導体層121を絶縁させることができる。
【0120】
第1絶縁層122は、窒化シリコン(SiNx)または酸化シリコン(SiOx)等のような絶縁性物質で形成され得、この他にも絶縁性有機物等で形成されてもよい。第1絶縁層122は、ソース電極125S及びドレイン電極125Dそれぞれを半導体層121と電気的に連結するためにホールを備えることができる。
【0121】
第1絶縁層122上に表示領域AAに半導体層121と重畳するようにゲート電極123が配置され得る。ゲート電極123は、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)、タングステン(W)、及び金(Au)のいずれか一つまたはこれらの合金からなる単一層または多重層に形成され得、これに限定されるものではない。
【0122】
ゲート電極123上に第2絶縁層124が配置され得る。第2絶縁層124は、窒化シリコン(SiNx)または酸化シリコン(SiOx)等のような絶縁性物質で形成され得、この他にも絶縁性有機物等で形成されてもよい。第2絶縁層124は、ソース電極125S及びドレイン電極125Dそれぞれを半導体層121と電気的に連結するためにホールを備えることができる。
【0123】
第2絶縁層124上に表示領域AAにソース電極125S及びドレイン電極125Dが配置され得る。
【0124】
表示領域AAに配置されたソース電極125S及びドレイン電極125Dは、第1絶縁層122及び第2絶縁層124のホールを通して半導体層121と電気的に連結される。
【0125】
ソース電極125S及びドレイン電極125Dは、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、ニッケル(Ni)、及びネオジム(Nd)のいずれか一つまたはこれらの合金からなる単一層または多重層に形成され得、これに限定されるものではない。例えば、ソース電極125S及びドレイン電極125Dは、導電性金属物質からなるチタン(Ti)/アルミニウム(Al)/チタン(Ti)の3層構造になされ得、これに限定されることはない。
【0126】
ソース電極125S及びドレイン電極125D上に連結電極がさらに配置され得る。ドレイン電極125Dと発光素子層200との間に配置された連結電極を通して薄膜トランジスタ120の電流と信号を発光素子層200に伝達できる。
【0127】
ソース電極125S及びドレイン電極125D上に平坦化層126が配置され得る。平坦化層126は、下部に配置された薄膜トランジスタを保護し、多様なパターンによる段差を緩和または平坦化させることができる。
【0128】
平坦化層126は、表示領域AA及び非表示領域NAの一部の領域に配置され得る。
【0129】
平坦化層126は、アクリル系樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ポリフェニレン系樹脂、及びポリフェニレンスルファイド系樹脂のうち少なくとも一つ以上で形成され得るが、これに制限されない。
【0130】
平坦化層126は、ソース電極125Sまたはドレイン電極125Dをアノード電極210と電気的に連結するためにホールを備えることができる。
【0131】
平坦化層は、単一層に配置され得るが、電極の配置を考慮して2層以上の複数層に配置され得る。これは、表示装置100が高解像度になるにつれ、各種の信号配線が増加するので、平坦化層は、2層以上の層に構成し得る。そこで、全ての配線が最小間隔を有しながら一層に配置しにくいので、追加の層に構成し得る。追加の層により配線配置に空間が生じて、配線および/または電極配置の設計がさらに容易になり得る。また、多層に構成された平坦化層として誘電物質(Dielectric Material)が使用されると、平坦化層は、金属層の間で静電容量(capacitance)を形成することもできる。
【0132】
平坦化層126上にアノード電極210が配置され得る。アノード電極210は、平坦化層126のホールを通してドレイン電極125Dと電気的に連結され得る。
【0133】
アノード電極210は、発光層230に正孔を供給し、仕事関数の高い導電性物質からなり得る。
【0134】
表示装置100が上部発光方式(Top emission)である場合、アノード電極210は、光を反射する反射電極として不透明な導電性物質を利用して配置され得る。例えば、アノード電極210は、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、金(Au)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、クロム(Cr)、またはこれらの合金のうち少なくとも一つ以上で形成され得、これに限定されるものではない。
【0135】
例えば、アノード電極210は、銀(Ag)/鉛(Pd)/銅(Cu)の3層構造になされ得、これに限定されない。
【0136】
アノード電極210及び平坦化層126上にバンク層220が配置され得る。バンク層220は、複数のサブ画素SPを仕切ることができ、光の広がり現象を最小化し、多様な視野角で生じる混色を防止できる。
【0137】
バンク層220は、発光領域と対応するアノード電極210を露出させるバンクホールを有し得る。
【0138】
バンク層220は、窒化シリコン(SiNx)または酸化シリコン(SiOx)のような無機絶縁物質またはBCB(BenzoCycloButene)、アクリル系樹脂、またはイミド系樹脂のような有機絶縁物質のうち少なくとも一つ以上の物質からなり得、これに限定されるものではない。
【0139】
バンク層220上にスペーサーがさらに配置され得る。スペーサーは、発光素子層200が形成された基板110と上部基板との間の空いた空間を緩衝させて外部からの衝撃から表示装置100が破損することを最小化できる。スペーサーは、バンク層220と同じ物質で形成され得、バンク層220と同時に形成され得、これに限定されるものではない。
【0140】
アノード電極210及びバンク層220上に発光層230が配置され得る。発光層230は、特定の色の光を発光するために赤色有機発光層、緑色有機発光層、青色有機発光層、及び白色有機発光層のうち一つを含み得る。発光層230が白色有機発光層を含む場合、発光素子層200の上部に白色有機発光層からの白色光を他の色の光に変換するためのカラーフィルタが配置され得る。また、発光層230は、有機発光層以外に正孔注入層(Hole injection layer)、正孔輸送層(Hole transport layer)、電子輸送層(Electron transport layer)、及び電子注入層(Electron injection layer)等をさらに含んでもよく、これに限定されるものではない。
【0141】
発光層230上にカソード電極240が配置され得る。カソード電極240は、発光層230に電子を供給し、仕事関数の低い導電性物質からなり得る。
表示装置100が上部発光方式(Top emission)である場合、カソード電極240は、光を透過する透明な導電性物質を利用して配置され得る。例えば、インジウムティンオキサイド(Indium Tin Oxide;ITO)、及びインジウムジンクオキサイド(Indium Zinc Oxide;IZO)のうち少なくとも一つ以上で形成され得、これに限定されるものではない。
【0142】
また、光を透過する半透明な導電性物質を利用して配置され得る。例えば、LiF/Al、CsF/Al、Mg:Ag、Ca/Ag、Ca:Ag、LiF/Mg:Ag、LiF/Ca/Ag、及びLiF/Ca:Agのような合金のうち少なくとも一つ以上で形成され得、これに限定されるものではない。
【0143】
発光素子層200のカソード電極240上に保護層300が配置され得る。保護層300は、外部の水分、酸素、または異物から発光素子層200を保護することができる。例えば、発光物質と電極物質の酸化を防止するために外部からの酸素及び水分の浸透を防止できる。
【0144】
保護層300は、発光層230で発光される光が透過するように透明な物質からなり得る。
【0145】
保護層300は、水分や酸素の浸透を遮断する第1保護層310、第2保護層320、及び第3保護層330を含み得る。第1保護層310、第2保護層320、及び第3保護層330は、交互に積層された構造を有し得る。保護層300は、発光層230で発光される光が透過するように透明な物質からなり得る。
【0146】
第1保護層310及び第3保護層330は、窒化シリコン(SiNx)、酸化シリコン(SiOx)または酸化アルミニウム(AlyOz)のうち少なくとも一つ以上の無機物からなり得、これに限定されるものではない。第1保護層310及び第3保護層330は、化学気相蒸着法(Chemical Vapor Deposition;CVD)または原子層蒸着法(Atomic Layer Deposition;ALD)等の真空成膜法を用いて形成され得るが、これに制限されない。
【0147】
第2保護層320は、製造工程上発生し得る異物またはパーティクル(Particle)をカバーできる。また、第2保護層320は、第1保護層310の表面を平坦化できる。例えば、第2保護層320は、パーティクルカバー層であってよく、用語に限定されるものではない。
【0148】
第2保護層320は、有機物、例えば、シリコンオキシカーボン(SiOCz)、エポキシ(epoxy)、ポリイミド(polyimide)、ポリエチレン(polyethylene)、アクリレート(acrylate)系列等の高分子(polymer)であってよく、これに限定されるものではない。
【0149】
第2保護層320は、熱または光により硬化される熱硬化性物質または光硬化性物質からなり得る。
【0150】
保護層300上にタッチセンサ層400が配置され得る。タッチセンサ層は、図7及び図8を参照して共に説明する。
【0151】
タッチセンサ層400は、第1タッチ電極440_R及び第2タッチ電極440_T、第1タッチ連結電極420、第2タッチ連結電極440_C、第1タッチ配線451、及び第2タッチ配線452を含み得る。
【0152】
保護層300上にタッチバッファ層410が配置され得る。タッチバッファ層410は、タッチセンサ層400の製造工程時に利用される薬液(現像液または食刻液等等)または外部からの水分等が有機物を含む発光素子層200に浸透することを遮断することができる。また、タッチバッファ層410の上部に配置される多数のタッチセンサメタルが外部の衝撃で断線になる問題を防止できる。タッチバッファ層410は、バッファ層であってよく、用語に限定されるものではない。
【0153】
タッチバッファ層410は、シリコン酸化物(SiOx)またはシリコン窒化物(SiNx)のいずれか一つまたはこれらの合金からなる単一層または多重層に形成され得、これに限定されるものではない。または、タッチバッファ層410は、アクリル系列、エポキシ系列またはシロキサン(Siloxan)系列の物質で形成され得、これに限定されるものではない。
【0154】
以下、表示領域AA及び非表示領域NAに沿って各領域に形成される構成要素を説明する。
【0155】
タッチバッファ層410上に表示領域AAに第1タッチ連結電極420が配置され得る。
【0156】
表示領域AAに配置された第1タッチ連結電極420は、第1方向(またはX軸方向)に隣接する第1タッチ電極440_Rの間に配置され得る。第1タッチ連結電極420は、第1方向(またはX軸方向)に離隔されて隣接するように配置された複数の第1タッチ電極440_Rを電気的に連結できる。
【0157】
第1タッチ連結電極420は、第2方向(またはY軸方向)に隣接する第2タッチ電極440_Tを連結する第2タッチ連結電極440_Cと重畳するように配置され得る。第1タッチ連結電極420と第2タッチ連結電極440_Cは、互いに異なる層に形成されるので、電気的に絶縁され得る。
【0158】
タッチバッファ層410及び第1タッチ連結電極420上に第3絶縁層430が配置され得る。第3絶縁層430は、表示領域AA及び非表示領域NAに形成され得る。第3絶縁層430は、タッチ絶縁層または絶縁層であってよく、用語に限定されるものではない。
【0159】
第3絶縁層430は、第1タッチ連結電極420と第2タッチ電極440_T及び第2タッチ連結電極440_Cを電気的に絶縁させることができる。
【0160】
第3絶縁層430は、第1タッチ電極440_Rと第1タッチ連結電極420を電気的に連結するためにホールを含み得る。
【0161】
第3絶縁層430は、窒化シリコン(SiNx)または酸化シリコン(SiOx)の単一層またはこれらの多重層になされ得、これに限定されるものではない。
【0162】
第3絶縁層430上に表示領域AAに第1タッチ電極440_R、第2タッチ電極440_T、及び第1タッチ連結電極440_Cが配置され得る。
【0163】
第1タッチ電極440_Rと第2タッチ電極440_Tは、一定の間隔離隔されて配置され得る。第1方向(またはX軸方向)に隣接する少なくとも一つ以上の第1タッチ電極440_Rは、互いに離隔されて形成され得る。第1方向(またはX軸方向)に隣接する少なくとも一つ以上の第1タッチ電極440_Rのそれぞれは、それぞれの第1タッチ電極440_Rの間に配置された第1タッチ連結電極420と連結され得る。例えば、それぞれの第1タッチ電極440_Rは、第3絶縁層430のホールを通して第1タッチ連結電極420と連結され得る。第2方向(またはY軸方向)に隣接する第2タッチ電極440_Tは、第2タッチ連結電極440_Cにより連結され得る。第2タッチ電極440_T及び第2タッチ連結電極440_Cは、同じ層に形成され得る。
【0164】
第3絶縁層430、第1タッチ電極440_R、第2タッチ電極440_T、及び第2タッチ連結電極440_C上にタッチ平坦化層460が配置され得る。
【0165】
タッチ平坦化層460は、第3絶縁層430、第1タッチ電極440_R、第2タッチ電極440_T、及び第2タッチ連結電極440_Cを覆うように配置され得る。
【0166】
タッチ平坦化層460は、アクリル系樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ポリフェニレン系樹脂、及びポリフェニレンスルファイド系樹脂のうち少なくとも一つ以上で形成され得るが、これに制限されない。
【0167】
第1タッチ電極440_R、第2タッチ電極440_T、及び第2タッチ連結電極440_Cは、同じ工程で形成され得る。
【0168】
タッチバッファ層410上に非表示領域NAにタッチ配線450が配置され得る。タッチ配線450は、第1タッチ配線451及び第2タッチ配線452を含み得る。タッチ配線450は、第1タッチ配線451及び第2タッチ配線452の二重配線に配置され得る。
【0169】
タッチバッファ層410上に第1タッチ配線451が配置され得る。第1タッチ配線451は、第2タッチ配線452が外部の衝撃によって配線が断線になっても信号を安定的に供給し、タッチ駆動部TDCの信号を第1タッチブロックRx及び第2タッチブロックTxに伝達する第2タッチ配線452の抵抗を減少させるために第2タッチ配線452と電気的に連結され得る。例えば、第1タッチ配線451は、第3絶縁層430のホールを通して第2タッチ配線452と電気的に連結され得る。
【0170】
第1タッチ配線451上に第3絶縁層430が配置され得る。第3絶縁層430は、表示領域AAに配置される第1タッチ連結電極420上に第3絶縁層430を形成時、同じ物質及び同じ工程で同時に形成され得るが、必ずしもこれに制限されるものではなく、工程の遂行中に別途の工程を遂行し、パターニングを通して形成され得る。
第3絶縁層430は、第1タッチ配線451の少なくとも一部を露出させる複数のホールをさらに含み得る。
【0171】
第3絶縁層430のホールを通して第3絶縁層430の下部に配置された第1タッチ配線451と第3絶縁層430の上部に配置された第2タッチ配線452が電気的に連結され得る。
【0172】
第3絶縁層430上に第2タッチ配線452が配置され得る。第2タッチ配線452は、タッチ駆動部TDCと取り付けまたはボンディングされる外部モジュールからの信号(または電圧)を第1タッチブロックRx及び第2タッチブロックTxに伝達できる。
【0173】
第2タッチ配線452は、表示領域AAに配置される第1タッチ電極440_R、第2タッチ電極440_T、第2タッチ連結電極440_Cと同じ物質及び同じ工程で遂行され得るが、これに制限されるものではない。
【0174】
第2タッチ配線452上にタッチ平坦化層460が配置され得る。タッチ平坦化層460は、第2タッチ配線452を覆うように配置され得る。タッチ平坦化層460は、第2タッチ配線452の上部を平坦化できる。
【0175】
タッチ平坦化層460は、表示領域AAに配置されるタッチ平坦化層と同じ物質及び同じ工程で遂行され得るが、これに制限されるものではない。
【0176】
第1タッチ配線451と第2タッチ配線452のうち少なくとも一つ以上の少なくとも一部分が重畳するように配置され得る。
【0177】
表示パネルDISP上に前面部材800が配置され得る。前面部材800は、透過部GT及び遮断部GBを含み得る。
【0178】
非表示領域NAに配置された第1タッチ配線451及び第2タッチ配線452のうち表示領域AAに隣接した第1タッチ配線451及び第2タッチ配線452の一部分が前面部材800の透過部GTと重畳され得る。非表示領域NAに配置された第1タッチ配線451及び第2タッチ配線452のうち表示領域AAに隣接した第1タッチ配線451及び第2タッチ配線452の一部分が前面部材800の遮断部GBと重畳されなくてよい。
【0179】
従って、非表示領域NAに配置された第1タッチ配線451及び第2タッチ配線452のうち表示領域AAに隣接した第1タッチ配線451及び第2タッチ配線452の一部分が外部光に露出され得る。
【0180】
以下、表示領域に配置されるタッチ電極及び非表示領域に配置されるタッチ配線を説明する。
【0181】
図7は、図5の表示装置の表示領域の一部を拡大した平面図である。図7は、図5の表示領域に配置されたタッチ電極の一部Aを拡大した平面図である。
【0182】
図7を参照すると、表示領域AAに配置された第1タッチ電極440_R、第2タッチ電極440_T、第1タッチ連結電極420、及び第2連結電極440_Cは、小さな線幅を有するメタルラインが互いに交差してなるメッシュパターンで形成され得る。メッシュパターンは、菱形状を有し得る。また、メッシュパターンの形態は、四角形、五角形、六角形、円形、楕円形等であってよく、これに限定されるものではない。
【0183】
第1タッチ電極440_R、第2タッチ電極440_T、第1タッチ連結電極420、及び第2タッチ連結電極440_Cは、材料の抵抗が低く、不透明な導電性物質を利用して配置され得る。例えば、モリブデン(Mo)、銀(Ag)、チタン(Ti)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、チタン/アルミニウム/チタン(Ti/Al/Ti)、及びモリブデン/アルミニウム/モリブデン(Mo/Al/Mo)等の金属物質からなる単層または多層構造を有し得るが、これに制限されない。
【0184】
第1タッチ電極440_Rと第2タッチ電極440_Tのメッシュパターンの内部には、開口部OPが形成され得る。開口部OPは、サブ画素SPと対応し得る。例えば、開口部OP内には、発光素子層200が配置され得る。
【0185】
第1タッチ電極440_R、第2タッチ電極440_T、第1タッチ連結電極420、及び第2タッチ連結電極440_Cは、赤色R、緑色G及び青色Bの発光領域と重畳されず、非発光領域に形成されたバンク層220と重畳されるように形成されるので、不透明な導電性物質で形成しても開口率及び透過率が低下することを防止できる。
【0186】
図8は、図5の表示装置の外郭領域の一部を拡大した平面図である。図8は、図5の外郭領域にタッチ電極及びタッチ配線の一部Bを拡大した平面図である。
【0187】
図8を参照すると、非表示領域NAに配置された少なくとも一つ以上のタッチ配線450は、タッチ駆動部TDCの信号を該当する第1タッチブロックRx及び第2タッチブロックTxに伝達するためにタッチ駆動部TDCとそれぞれの第1タッチブロックRx及び第2タッチブロックTxを電気的に連結できる。非表示領域NAの一部分に配置されるタッチ駆動部TDCの信号をそれぞれの第1タッチブロックRx及び第2タッチブロックTxに伝達するためにタッチ配線数の増加及びタッチ配線の長さが増加し得る。これによって、タッチ配線の抵抗増加またはRC遅延が上昇する問題が発生し得る。タッチ配線の抵抗増加またはRC遅延が上昇すると、タッチ駆動部TDCの信号がタッチブロックに伝達するのに信号遅延が発生してユーザが表示装置をタッチする時に応答速度が遅くなる問題が発生し得る。
【0188】
従って、タッチ配線は、タッチ配線の抵抗増加またはRS遅延(RC遅延)が上昇する問題を解決するために、表示領域AAに配置されるタッチ電極の線幅より大きな線幅の厚さを有するように設計されなければならない。例えば、非表示領域NAに配置されたタッチ配線450は、表示領域AAに配置される第1タッチ電極440_R及び第2タッチ電極440_Tより厚い線幅を有する。
【0189】
図8を参照すると、前面部材800の遮断部GBは、非表示領域NAの一部分に配置され得る。従って、前面部材800の遮断部GBは、タッチ配線450の一部分と重畳され、外部光が非表示領域に入射することを遮断するか、前面部材800の下部に配置された金属配線及び駆動回路等の構成要素がユーザに視認されることを防止できる。
【0190】
前面部材800の透過部GTは、表示領域AA及び非表示領域NAに配置され得る。例えば、基板110及び前面部材800の合着工程時、前面部材800の遮断部GBが表示領域AAの一部と重畳されるミスアライン(miss align)の問題を遮断するために、前面部材800は、基板110の表示領域AAと隣接した非表示領域NAの一部分に前面部材800の透過部GTを含み得る。従って、前面部材800の透過部GTは、タッチ配線450の一部分と重畳され、前面部材800の透過部GTによりタッチ配線450の一部分が表示装置100の外部に露出され得る。
【0191】
表示装置100が作動しないとき、外部光が表示装置に入射し得る。表示装置100に入射した外部光は、表示装置100に配置された多様な金属電極及び配線により反射し得る。
【0192】
表示装置100が作動する場合、表示装置100の発光素子層200から放出される光により輝度が高くなって表示装置100は明暗比の差が発生しない。しかし、表示装置100が作動しない場合、外部光による表示装置100の不均一な明暗比がユーザに認知される問題点がある。
【0193】
表示装置100に形成された金属電極及び配線により反射した光は、光が透過する透明な前面部材800の透過部GTを通してまた外部に透過し得る。反射光が透過するとき、表示装置100の上部に配置されたタッチ電極及びタッチ配線により反射光が遮断されて表示装置100の外部に透過しにくくなり得る。例えば、入射光が表示装置100の下部に形成された薄膜トランジスタ120または発光素子層200の金属電極及び配線により反射して表示装置100の外部に透過し得るが、所定の厚さに厚く配置されたタッチ配線450が形成された領域で反射光が表示装置の外部に透過できなくなり得る。
【0194】
非表示領域NAに配置されたタッチ配線450は、表示領域AAに配置されたタッチ電極より厚く形成されるので、前面部材800の遮断部GBにより隠されないタッチ配線は、周辺領域より反射光が外部に透過する量が少なくなり得る。これによって、ユーザが表示装置100が作動しないとき、前面部材800の遮断部GBにより隠されないタッチ配線が形成される部分が周辺領域より明暗が暗く視認される問題点がある。
【0195】
表示装置100が作動しない時にユーザに表示装置100の一部分が明暗比が異に形成され、ユーザに審美感が低下した表示装置を提供するようになる。
【0196】
従って、本明細書の実施例に係る表示装置100は、非表示領域NAで前面部材800の透過部GTと重畳された領域に配置されたタッチ配線はパターンを含み得る。非表示領域NAで前面部材800の遮断部GBと重畳されていない領域に配置されたタッチ配線はパターンを含み得る。これにより表示装置が作動しない時にユーザに視認される表示装置の不均一な明暗比を改善できる。
【0197】
以下においては、図9及び図10を参照して、本明細書の実施例に係る非表示領域NAに配置されたタッチ配線のパターンを説明する。
【0198】
図9は、図8の非表示領域に配置されたタッチ配線の一部を拡大した断面図である。図9は、図8に示されたII-II’の断面図である。図10は、本明細書の実施例に係る第1タッチ配線の平面図である。
【0199】
図9及び図10を参照すると、本明細書の実施例に係る表示装置100は、非表示領域NAの一部分にパターン451aを有する第1タッチ配線451及び段差を有する第2タッチ配線452aを含む。
【0200】
第1タッチ配線451のパターン451aは、表示装置100の内部に入ってくる入射光を乱反射する効果を与えて表示装置100の外部に透過する光の量を増加させることができる。
【0201】
第1タッチ配線451のパターン451aを形成後、第3絶縁層430及び第2タッチ配線452aが形成され得る。第1タッチ配線451のパターン451aにより第1タッチ配線451のパターン451aの上部に形成される第3絶縁層430及び第2タッチ配線452aは、複数の段差または屈曲を含み得る。
【0202】
表示装置100が作動しないとき、外部光が前面部材800の透過部GTを通して表示装置100に入射し得る。第1タッチ配線451のパターン451aにより第2タッチ配線452aの段差または屈曲が形成された領域に表示装置100に入射した外部光が入射する場合、第2タッチ配線452aにより反射した光の量が増加する。例えば、第2タッチ配線452aに入射した光が第2タッチ配線452aの段差により光を散乱させる乱反射して増加した光が表示装置100の外部に出射される。
【0203】
前面部材800の透過部GTに配置される第1タッチ配線451は、少なくとも2以上の段差を含むパターンを含み得る。または、第1タッチ配線451は、少なくとも一つ以上のホールHを含み得る。
【0204】
図10を参照すると、第1タッチ配線451のホールHは、第2方向(またはY軸方向)に沿って形成され得る。
【0205】
第1タッチ配線451内に形成された少なくとも一つ以上のホールHにより第1タッチ配線451のそれぞれのパターン451aは少なくとも一部分は互いに離隔され得る。
【0206】
前面部材800の透過部GTと重畳された領域に配置された少なくとも2以上の第1タッチ配線451のパターン451aは電気的に連結され、タッチ駆動部TDCから同じ信号を該当する表示領域AAのタッチブロックに伝送するか受信することができる。
【0207】
前面部材800の透過部GTと重畳された領域に配置された少なくとも2以上の第1タッチ配線451のパターン451aのそれぞれは、前面部材800の遮断部GBと重畳された領域に配置された第1タッチ配線451より厚さが小さくてよい。例えば、透過部GT及び遮断部GBに形成された第1タッチ配線451の線幅は同一に形成され、透過部GTに形成される第1タッチ配線451がホールHをさらに含むので、透過部GTに形成される第1タッチ配線451のパターン451aの線幅は、遮断部GBに形成される第1タッチ配線の線幅より小さくてよい。
【0208】
第1タッチ配線451上に第3絶縁層430及び第2タッチ配線452が配置され得る。
【0209】
前面部材800の透過部GTと重畳された領域に配置された第2タッチ配線452aは、第2タッチ配線452aの下部に形成される第1タッチ配線451により段差または屈曲を有し得る。
【0210】
表示装置100に入射した外部光が第2タッチ配線452aの段差または屈曲により表示装置100の外部に透過する光の量が増加する。
【0211】
例えば、表示装置100が作動しないとき、表示装置100に入射した外部光のうち一部は、前面部材800の透過部GTを通して非表示領域NAに配置された第2タッチ配線452aに入射する。
【0212】
第2タッチ配線452aは、複数個の上部面及び側面を含み、第2タッチ配線452aの上部面及び側面に入射する入射光が第2タッチ配線452aの上部面及び側面に散乱して光の量が増加するようになる。第2タッチ配線452aにより増加した光が表示装置100の外部に出射される。
【0213】
これによって、ユーザが表示装置100を見るとき、非表示領域NAに配置される前面部材800の透過部GTでの明暗比の差が最小化され、前面部材800の遮断部GBにより隠されない領域で明暗が暗く視認される問題を改善し、周辺領域と均一に形成されるのでユーザに高い審美感を提供できる。
【0214】
第2タッチ配線452a、452は、タッチ駆動部TDCとボンディングされる外部モジュールからの信号(または電圧)を表示領域AAに配置された第1タッチブロックRx及び第2タッチブロックTxに伝達できる。従って、他の実施例に係る第2タッチ配線452a、452は、配線の抵抗上昇またはRS遅延(RC遅延)が上昇する問題を遮断するために所定のパターンまたはホールを含まなくてよい。
【0215】
図11は、本明細書の他の実施例に係るタッチ配線の平面図である。
【0216】
図11を参照すると、第1タッチ配線451は、メッシュ形状にパターン451aで形成され得る。
【0217】
本明細書の実施例に係る第1タッチ配線451は、少なくとも2以上のパターン451a及び少なくとも一つ以上のホールHを含むことができ、図10及び図11の第1タッチ配線451の形態は例示的なものであり、これに限定されるものではない。
【0218】
図12aは、実験例に係るパターンが形成されないタッチ配線を含む表示装置の光学顕微鏡写真である。図12bは、本明細書のパターンが形成されたタッチ配線を含む表示装置の光学顕微鏡写真である。
【0219】
図12a及び図12bは、表示装置100が駆動されない時に表示装置100の表示領域AA及び非表示領域NAの一部分を光学顕微鏡を利用して撮影したものである。
【0220】
図12aを参照すると、第1タッチ配線451にパターンが形成されていない表示装置は、表示領域AAに隣接した非表示領域NAの一部分が不均一な明暗比Cを有することを確認することができる。例えば、前面部材800の遮断部GBにより遮断されていない非表示領域NAの一部の領域が周辺領域より暗く見られ得る。または、前面部材800の透過部GTにより露出された非表示領域NAの一部の領域が周辺領域より暗く見られ得る。
【0221】
図12bを参照すると、第1タッチ配線451にパターン451aが形成された表示装置は、ユーザに視認される不均一な明暗比が最小化されることを確認することができる。
【0222】
従って、第1タッチ配線451にパターンを構成するので、装置が駆動されない時に均一な明暗比を有するようにして製品の信頼性を向上させることができる表示装置を提供できる。
【0223】
また、第1タッチ配線451にパターンを構成するので、不均一な明暗比を最小化してユーザの視野に露出されないようにすることでユーザに視認される表示装置の明暗比が均一に形成されるので、ユーザに高い審美感を提供できる。
【0224】
本発明の実施態様は、下記のように記載することもできる。
【0225】
本発明の態様によれば、表示装置は、表示領域及び表示領域に隣接した非表示領域を含む基板、非表示領域に配置される第1タッチ配線及び第1タッチ配線上に配置される第2タッチ配線、第1タッチ配線及び第2タッチ配線上に配置され、非表示領域の少なくとも一部分に配置され、透過部及び遮断部を含む前面部材を含み、第1タッチ配線は、透過部と重畳される領域に配置され、少なくとも2以上のパターンを含み得る。
【0226】
本明細書のいくつかの実施例によれば、少なくとも2以上のパターンは、段差を含み得る。
【0227】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1タッチ配線の少なくとも2以上のパターンのそれぞれは、少なくとも2以上のパターンのそれぞれの下部面から上部面までの段差を含み得る。
【0228】
本明細書のいくつかの実施例によれば、少なくとも2以上のパターンは、少なくとも一つ以上のホールを含み得る。
【0229】
本明細書のいくつかの実施例によれば、少なくとも2以上のパターンは、電気的に連結され得る。
【0230】
本明細書のいくつかの実施例によれば、少なくとも2以上のパターンのそれぞれは、少なくとも一部分が互いに離隔され得る。
【0231】
本明細書のいくつかの実施例によれば、少なくとも2以上のパターンのそれぞれは、遮断部と重畳された領域に配置された第1タッチ配線より厚さが小さくてよい。
【0232】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1タッチ配線は、メッシュ形状を含み得る。
【0233】
本明細書のいくつかの実施例によれば、非表示領域の透過部に配置された第2タッチ配線は、段差を含み得る。
【0234】
本明細書のいくつかの実施例によれば、少なくとも2以上のパターンのうち隣接したパターンの間の下面である第1部分は、少なくとも2以上のパターンそれぞれの上部の下面である第2部分より低くてよい。
【0235】
本明細書のいくつかの実施例によれば、前面部材の透過部は、表示領域の隣接した部分に配置され得る。
【0236】
本明細書のいくつかの実施例によれば、表示領域の基板上に配置された第1タッチ連結電極、第1タッチ連結電極上に配置された第3絶縁層、及び第3絶縁層上に配置された第1タッチ電極及び第2タッチ電極をさらに含み得る。
【0237】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1タッチ電極及び第2タッチ電極は、第1タッチ電極及び第2タッチ電極の間の相互静電容量(mutual capacitance;Cm)の変化量を感知してタッチの有無及びタッチ位置をセンシングできる。
【0238】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1タッチ配線は、第1タッチ電極と同じ工程で形成され得る。
【0239】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第2タッチ配線は、第2タッチ電極と同じ工程で形成され得る。
【0240】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1タッチ配線及び第2タッチ配線は、電気的に連結され得る。
【0241】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1タッチ配線は、少なくとも2以上のパターンを含み得る。
【0242】
本明細書のいくつかの実施例によれば、表示領域及び非表示領域が形成された基板上に配置される薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタ上に配置される発光素子層、及び発光素子層上に配置される保護層をさらに含み、第1タッチ配線及び第2タッチ配線は、保護層上に配置され得る。
【0243】
本発明の他の態様によれば、本明細書の実施例に係る表示装置は、表示領域及び表示領域に隣接した非表示領域を含む基板、表示領域に配置される第1タッチ電極及び第1タッチ電極上に配置される第2タッチ電極、非表示領域に配置された第1タッチ配線及び第1タッチ配線上に配置される第2タッチ配線、第1タッチ電極、第2タッチ電極、第1タッチ配線、及び第2タッチ配線上に配置され、非表示領域の少なくとも一部分に配置され、透過部、及び遮断部を含む前面部材、非表示領域の少なくとも一部分に配置される透過部と重畳する第1タッチ配線を含み、第1タッチ配線は、透過部と重畳される領域に配置され、少なくとも2以上のパターンを含み得る。
【0244】
本明細書のいくつかの実施例によれば、非表示領域の透過部に配置された第2タッチ配線は、段差を含み得る。
【0245】
本明細書のいくつかの実施例によれば、少なくとも2以上のパターンのうち隣接したパターンの間の下面である第1部分は、少なくとも2以上のパターンそれぞれの上部の下面である第2部分より低くてよい。
【0246】
本明細書のいくつかの実施例によれば、少なくとも2以上のパターンは、少なくとも一つ以上のホールを含み得る。
【0247】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1タッチ電極及び第2タッチ電極の厚さは、第1タッチ配線及び第2タッチ配線の厚さより小さくてよい。
【0248】
本明細書のまた他の実施例によれば、表示領域及び表示領域に隣接した非表示領域を含む基板、非表示領域に配置された第1タッチ配線及び第1タッチ配線上に配置される第2タッチ配線、及び第1タッチ電極、第2タッチ電極上に配置され、透過部、及び遮断部を含む前面部材を含み、非表示領域の透過部に配置される第2タッチ配線は、下面が凹凸である。
【0249】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1タッチ配線は、少なくとも2以上のパターンを含み、少なくとも2以上のパターンのうち隣接したパターンの間の下面である第1部分は、少なくとも2以上のパターンそれぞれの上部の下面である第2部分より低くてよい。
【0250】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1タッチ配線は、少なくとも2以上のパターンを含み、少なくとも2以上のパターンのそれぞれは、少なくとも2以上のパターンのうち他のパターンと離隔されて配置され得る。
【0251】
以上、添付の図面を参照して、本明細書の実施例をさらに詳細に説明したが、本明細書は、必ずしもこのような実施例に限定されるものではなく、本明細書の技術思想を外れない範囲内で多様に変形実施され得る。従って、本明細書に開示された実施例は、本明細書の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであり、このような実施例によって本明細書の技術思想の範囲が限定されるものではない。それゆえ、以上において記述した実施例は、全ての面で例示的なものであり、限定的ではないものと理解すべきである。本明細書の保護範囲は、請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は、本明細書の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0252】
100 表示装置
110 基板
200 発光素子層
300 保護層
400 タッチセンサ層
500 第1接着層
600 変更版
700 第2接着層
図1
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図12a
図12b