(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-23
(45)【発行日】2025-01-07
(54)【発明の名称】多目的作業面を有するワークステーション
(51)【国際特許分類】
A47B 21/013 20060101AFI20241224BHJP
A47B 17/02 20060101ALI20241224BHJP
A47B 9/20 20060101ALI20241224BHJP
A47B 5/04 20060101ALI20241224BHJP
【FI】
A47B21/013
A47B17/02
A47B9/20
A47B5/04
(21)【出願番号】P 2022535955
(86)(22)【出願日】2020-12-14
(86)【国際出願番号】 US2020064917
(87)【国際公開番号】W WO2021119609
(87)【国際公開日】2021-06-17
【審査請求日】2022-08-09
(32)【優先日】2019-12-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-10-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】522232097
【氏名又は名称】コーニグ,デイヴィッド レイモンド
(74)【代理人】
【識別番号】110000811
【氏名又は名称】弁理士法人貴和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】コーニグ,デイヴィッド レイモンド
【審査官】七字 ひろみ
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2012/0212116(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0295920(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0218701(US,A1)
【文献】実開昭55-038990(JP,U)
【文献】独国実用新案第202018005975(DE,U1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 21/013
A47B 17/02
A47B 9/20
A47B 5/04
A47B 63/04
A47B 27/14
A47B 3/08
A47B 9/10
A47B 9/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の脚部材と、
第2の脚部材と、
前記第1の脚部材に結合された第1の支持体と、前記第2の脚部材に結合された第2の支持体と、および、前記第1の支持体の上面を前記第2の支持体の上面に連結することで、前記第1の支持体を前記第2の支持体に結合する上部レールとを備え、前記第1の脚部材と前記第2の脚部材に対して高さが調節可能である、可動上部フレームと、
前記可動上部フレームに回動可能に連結された作業面であって、前記作業面が垂直である第1の位置と、前記作業面が下方に回動して水平となる第2の位置との間で可動である、作業面と、および、
前記第1の脚部材および前記第2の脚部材に対する前記可動上部フレームの高さを調節するための作動機構と、
を備え、
前記作業面が前記第1の位置にある場合に、前記可動上部フレームおよび前記作業面が、
前記可動上部フレーム内にある被保護部材を保護することを可能に構成された保護空間を形成する、
ワークステーション。
【請求項2】
前記第1の脚部材と前記第2の脚部材とを連結するクロスバーをさらに備え、前記クロスバーは、該ワークステーションを壁に対して固定させるように構成されている、請求項1に記載のワークステーション。
【請求項3】
前記作業面が前記第2の位置にある場合に、前記作業面と同じ高さあるいはそれよりも上に位置するバーをさらに備える、請求項1に記載のワークステーション。
【請求項4】
前記被保護部材がモニタであり、前記バーは、
該モニタを支持するように構成されている、請求項3に記載のワークステーション。
【請求項5】
前記バーの背面は、凹部を有する、請求項3に記載のワークステーション。
【請求項6】
前記作業面は、前記第1の位置にあるときに、前記可動上部フレームおよび前記上部レールの内側に格納されるように構成されている、請求項1に記載のワークステーション。
【請求項7】
前記第1の脚部材および前記第2の脚部材は、床面に接地しないように構成されている、請求項1に記載のワークステーション。
【請求項8】
前記作動機構は、一対のリニアアクチュエータからなる、請求項1に記載のワークステーション。
【請求項9】
前記可動上部フレームの頂部は、前記高さの調整可能範囲において前記第1の脚部材および前記第2の脚部材の頂部よりも上方に位置する、請求項1に記載のワークステーション。
【請求項10】
前記第1の脚部材に接続された第1の足部材と、前記第2の脚部材に接続された第2の足部材とをさらに備え、かつ、前記第1の足部材および前記第2の足部材は、該ワークステーションに安定性を付与する、請求項1に記載のワークステーション。
【請求項11】
前記第1の足部材および前記第2の足部材は、回動することにより、該ワークステーションの外形を小さくさせることができるように構成されている、請求項10に記載のワークステーション。
【請求項12】
第1の脚部材と、
第2の脚部材と、
前記第1の脚部材に結合された第1の支持体と、前記第2の脚部材に結合された第2の支持体と、および、前記第1の支持体を前記第2の支持体に結合するクロス部材とを備え、前記第1の脚部材と前記第2の脚部材に対して高さが調節可能である、可動上部フレームと、
前記可動上部フレームに回動可能に連結された作業面であって、前記作業面が垂直である第1の位置と、前記作業面が下方に回動した第2の位置との間で可動である、作業面と、
前記作業面の第1の端部に回動可能に結合された第1のウィングと、および、
前記作業面の第2の端部に回動可能に結合された第2のウィングと、
を備え、
前記作業面が前記第1の位置にある状態で、前記第1のウィングおよび前記第2のウィングを前記作業面の上側に向けて枢動させることにより、前記第1のウィング、前記第2のウィング、および前記作業面により、被保護部材を保護することを可能に構成された保護空間が形成される、
ワークステーション。
【請求項13】
前記クロス部材は、前記作業面が前記第2の位置にある場合に、前記作業面と同じ高さあるいはそれよりも上に位置する、請求項12に記載のワークステーション。
【請求項14】
前記第1の脚部材に接続された第1の足部材と、前記第2の脚部材に接続された第2の足部材とをさらに備え、かつ、前記第1の足部材および前記第2の足部材は、該ワークステーションに安定性を付与する、請求項12に記載のワークステーション。
【請求項15】
前記第1の足部材および前記第2の足部材は、回動することにより、該ワークステーションの外形を小さくさせることができるように構成されている、請求項14に記載のワークステーション。
【請求項16】
第1の脚部材と、
第2の脚部材と、
前記第1の脚部材に、前記第1の脚部材に対する高さを調整可能に結合された第1の支持体と、
前記第2の脚部材に、前記第2の脚部材に対する高さを調整可能に結合された第2の支持体と、
垂直である第1の位置と下方に回動して水平である第2の位置との間で可動である、作業面と、
前記第1の脚部材に対する前記
第1の支持体の高さ、および、前記第2の脚部材に対する前記第2の支持体の高さを調節するための作動機構と、
前記作業面が前記第2の位置にある場合に、前記作業面と同じ高さあるいはそれよりも上に位置する、上部レールと、
を備え、
前記作業面が第1の位置にある場合に、前記第1の支持体、前記第2の支持体、および前記作業面が、被保護部材を保護することを可能に構成された保護空間を形成し、
前記作業面は、前記第1の支持体および前記第2の支持体に回動可能に連結されている、
ワークステーション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、本明細書に参照として組み込まれる2019年12月12日に出願された米国特許仮出願第62/947,271号、2020年10月27日に出願された米国特許仮出願第63/106,111号の優先権の利益を主張する。その内容は、本明細書に参照として組み込まれる。
【0002】
(技術分野)
本発明は、ワークステーションに関する。具体的には、本発明は、収納および/または高さを再構成することが可能なワークステーションに関する。
【背景技術】
【0003】
多くのエンドマーケットや使用事例から、職場を機能的な構成とすることに対する需要が高まっている。一般的なワークスペースには、マルチモニタコンピュータインターフェースや、物理的な書類を参照するために設けられたスペースが含まれる。現在、ワークスペースについて現代的な解決策を提供しようとするさまざま製品が市販されているが、従来技術では、使用されていない機器を保護および収納しつつ、ユーザのフロアスペースを効果的に増大させることはできていない。
【発明の開示】
【0004】
本開示の主題についてはいくつかの態様があるが、各態様は、以下に記載され、特許請求の範囲に記載された装置およびシステムにおいて、個別に、あるいは組み合わせて実施される。これらの態様は単独で、あるいは本明細書に記載された本発明の主題の他の態様と組み合わせて実施される。各態様を一括して説明したとしても、各態様を個別に使用したり、各態様を個別に、あるいは、添付した特許請求の範囲に記載した他の組み合わせに対して権利を主張したりすることが除外されることはない。
【0005】
本開示の一態様では、ワークステーションは、基部と、該基部に対して第1の位置と第2の位置との間で枢動可能に取り付けられた作業面とを備える。該作業面は、第1の位置にある場合には被保護部材を覆い、該作業面が第2の位置に移動された場合には、前記被保護部材を露出させるように構成される。前記基部は、床面上で前記作業面を支持するよう構成される。
【0006】
本開示の別の態様では、ワークステーションは基部を備える。また、該ワークステーションは、遮蔽部材および少なくとも1つのアームを有する作業面を備える。前記遮蔽部材は、前記少なくとも1つのアームに枢動可能に結合されており、前記少なくとも1つのアームは、該少なくとも1つのアームの第1の端部において前記基部に枢動可能に取り付けられている。前記基部は、床面上で前記作業面を支持するよう構成される。また、該ワークステーションは、前記基部に取り付けられたバーを有する。該バーは、被保護部材を受け入れるよう構成される。前記作業面は、前記遮蔽部材が前記被保護部材を覆う第1の位置と、該作業面が前記床面と平行に伸長し、前記被保護部材を露出させる第2の位置との間を移動することができる。
【0007】
さらに、本開示の別の態様では、ワークステーションは、スライド可能なアクセサリを受け入れるように構成されたトラックを有する基部を備える。前記スライド可能なアクセサリは、前記トラックに沿って上下に移動するように構成される。該アクセサリは、前記トラックに沿った少なくとも1つの位置に取り外し可能に係止するよう構成される。該スライド可能なアクセサリは、被保護部材を支持するよう構成される。また、該ワークステーションは、第1の位置と第2の位置との間で枢動するよう構成され、前記基部に枢動可能に取り付けられた作業面を備える。該作業面は第1の位置にある場合には前記被保護部材を覆うように構成され、該作業面が第2の位置に移動した場合には、前記被保護部材が露出するように構成される。前記基部は、床面上で前記作業面を支持するように構成される。前記作業面は、テーブル面を備え、該ワークステーションが第1の位置にある場合には、該テーブル面は前記基部に架かって前記被保護部材を覆い、該ワークステーションが第2の位置にある場合には、前記テーブル面は、前記被保護部材を露出させるように配置される。
【0008】
本開示の別の態様では、ワークステーションは、固定基部および可動上部フレームを備える。前記可動上部フレームは、前記固定基部内にあるモータを作動させることにより上昇および下降することができる。前記可動上部フレームに結合された作業面は、第1の位置と第2の位置との間で枢動するよう構成される。前記作業面および前記フレームは、前記作業面が第1の位置にある場合には、前記フレーム内にある被保護部材を覆うように構成される。前記作業面が第2の位置にある場合には、前記被保護部材は露出し、前記作業面の上面はテーブル面として機能する。前記固定基部は、壁に取り付けられるように構成され、かつ、前記可動上部フレームを支持する。
【0009】
本開示の別の態様では、ワークステーションは、固定基部および可動上部を備える。前記可動上部は、前記固定基部内のモータを作動させることにより上昇および下降することができる。前記可動上部に結合された作業面は、第1の位置と第2の位置との間で枢動するよう構成される。一対のウィングが、前記作業面の両端に枢動可能に結合されており、前記作業面が第2の位置にある場合に、伸展して、前記作業面の長さを伸ばすことができる。前記ウィングは、前記作業面が第1の位置にある場合に、壁に向かって折り畳まれ、前記固定基部の上面に配置されるように構成される。開位置にある場合において、前記ウィングは展開されなくてもよく、かかる場合、該ウィングは、前記作業面を支持するための脚部材の前面に接触する。前記固定基部は、壁に取り付けられるよう構成され、かつ、前記可動上部フレームを支持する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1A~
図1Eは、本発明によるワークステーションの一実施形態の側面図であり、該ワークステーションが
図1Aに示す第1の位置から、
図1B、
図1C、
図1Dに示す中間段階を経て、
図1Eに示す第2の位置までに順次移動する状態を示す。
【
図3】
図3A~
図3Eは、本発明によるワークステーションの一実施形態の側面図であり、該ワークステーションが、
図3Aに示した第1の位置から、
図3B、
図3C、
図3Dに示した中間段階を経て、
図3Eに示した第2の位置まで順次移動する状態を示す。
【
図7】
図7A~
図7Dは、収縮および格納位置にあるワークステーションの一実施形態を示す。
【
図11】
図11A~
図11Bは、前記ワークステーションを収縮位置と伸展位置との間を移動させるために使用される作動機構を模式的に示す。
【
図12】
図12は、格納位置にあるワークステーションの一実施形態を示す。
【
図14】
図14は、作業面を支持するために脚部材から伸長するカンチレバーアームを備えたワークステーションを示す。
【
図17】
図17は、ウィングを有しない、
図7に示したワークステーションの代替的な実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書中で開示した実施形態は、本主題に関する説明を提供することを目的としており、本主題は、詳述されていない他の形態および組み合わせにより多様に実施することができる。したがって、本明細書中で開示した特定の実施形態および特徴は、添付の特許請求の範囲で定義される本主題を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0012】
本開示によれば、ワークステーションは、折り畳まれていない場合には作業面として使用され、折り畳まれた場合には、囲まれた空間(ポケット)にあるコンピュータモニタを保護するシールドとして機能する面を有することに特徴がある。人口が増加し続けるとともに、技術における生産性の向上も図られていることから、ワークスペースにおいてユーザが効果的に技術を活用しつつ、ワークステーションを使用しない場合には利用可能なフロアスペースを増加させるための人間工学的な解決策に対する需要が高まっている。
【0013】
本開示によるワークステーションおよびその個々のコンポーネントは、本開示の範囲から外れることなく、さまざまに構成されることができるが、1つの例示的な実施形態では、ワークステーション100は、
図1A~
図2Eに示すように構成される。ワークステーション100は、基部107および作業面102を備え、作業面102は、第1の位置と第2の位置との間で枢動するよう、基部107に枢動可能に取り付けられる。作業面102は、第1の位置にある場合には被保護部材114を覆うように構成されるとともに、第2の位置に移動された場合には被保護部材114を露出させるように構成される。基部107は、床面上で作業面102を支持するよう構成される。
【0014】
さらに、基部107は、作業面102を支持するために少なくとも1つの脚部材108を備える。少なくとも1つの脚部材108は、作業面102の第1の端部に結合された上端と、足部材110に結合された下端を有する。足部材110は、足部材110が少なくとも1つの脚部材108の下端に対して垂直に位置する内方位置(
図2A)から、足部材110が少なくとも1つの脚部材108の下端に対して平行に伸長する外方位置(
図1B~
図1E、および
図2C~
図2E)へ移動することができる。足部材110は、床面上で脚部材108を支持する。
【0015】
図1A~
図1Eに示すように、基部107は、被保護部材114を支持するよう構成されており、被保護部材114を支持するよう構成されたバー112を備えることもできる。しかしながら、別の実施形態では、被保護部材は、壁に設置される、あるいは、基部107から取り外して壁に直接取り付けられることもできる。
図1A~
図1Eでは、被保護部材114は少なくとも1つのモニタを備える。しかしながら、被保護部材114は、他の適切なアイテムを備えたり、あるいは、他の適切なアイテムにより構成されたりすることもできる。ワークステーション100が第1の位置にある場合(
図1A)には、作業面102は、床面に対して垂直に伸長する。ワークステーション100が第2の位置にある場合(
図1E)には、作業面102は、床面に対して平行に伸長する。
【0016】
作業面102は、少なくとも1つのアーム106に結合された遮蔽部材104を備える。少なくとも1つのアーム106は、基部107に枢動可能に取り付けられる。遮蔽部材104は、少なくとも1つのアーム106と協動するように構成される。また、遮蔽部材104は、少なくとも1つのアーム106に対して回転可能に構成される。さらに、遮蔽部材104は、少なくとも1つのバンパ118を備える。
図1に示すように、遮蔽部材104は、遮蔽部材104の各端部に取り付けられた2つのバンパを備える。バンパ118は、遮蔽部材104と壁116との間で緩衝材として機能し、遮蔽部材104が壁116に接触する際に遮蔽部材104を保護する。
図1Aに示すように、ワークステーション100が第1の位置にある場合には、被保護部材114は、壁116と遮蔽部材104との間に位置する。作業面102および/または少なくとも1つの脚部材108は、第1の位置において、壁116に取り外し可能に接続される。取り外し可能な接続は、ワークステーション100をしっかりと固定するために使用されるフックまたは他の適切なコネクタを介して行われる。少なくとも1つの脚部材108は、第1の位置(
図1A、
図2A)において、中間段階の間(
図1B~
図1D、
図2B~
図2C)、あるいは、第2の位置(
図1E、
図2D)において、ワークステーション100の支持強度を高めるため、壁116に接続される。少なくとも1つのアーム106は、ワークステーション100が第1の位置にある場合に、壁116に接続される。
【0017】
図2Aは、
図1Aに示したワークステーション100の正面図である。
図2Aは、前記実施形態のワークステーション100が第1の位置にある状態を示す。第1の位置では、少なくとも1つのアーム106および遮蔽部材104は、壁に対して平行である。図示した実施形態では、ワークステーション100は、2つのアーム(第1のアームおよび第2のアーム)106を備える。代替的に、異なる数のアームを使用することもできる。第1のアーム106は、遮蔽部材104の第1の側面に接触し、第2のアーム106は、遮蔽部材104の第2の側面に接触する。少なくとも1つのアーム106は、遮蔽部材104を支持し、遮蔽部材104を第1の位置に保持することを補助する。さらに、
図2Aに示すように、ワークステーション100は、少なくとも1つの足部材110および少なくとも1つの脚部材108を備える。ワークステーション100の支持および安定性を向上させるためには、第1の位置において、少なくとも1つの足部材110が少なくとも1つの脚部材108に対して垂直に配置される。
【0018】
図2Bは、
図1Bに示したワークステーション100の正面図である。
図2Bは、ワークステーション100を第1の位置から第2の位置に移動させる第1の中間段階を示す。第1の中間段階において、少なくとも1つの足部材110は、少なくとも1つの脚部材108に対して垂直に移動され、少なくとも1つのアーム106は、水平(床面に対して平行)な構成となるよう移動される。
図2Bは、遮蔽部材104から外側に十分に突出した少なくとも1つのアーム106を示す。
【0019】
図2Cは、
図1Dに示したワークステーション100の正面図である。
図2Cは、ワークステーション100を第1の位置から第2の位置に移動させる第3の中間段階を示す。なお、第2の中間段階は、
図1Cに示されており、遮蔽部材104が少なくとも1つのアーム106に対して垂直に配置される。第3の中間段階において、少なくとも1つのアーム106は、水平(床面に対して平行)な構成となるよう配置される。第3の中間段階において、遮蔽部材104は、少なくとも1つのアーム106が構成する平面(床面と平行)に向かって回転され、被保護部材114が徐々に露出する。
図1Dに示すように、遮蔽部材104の回転は反時計回りである。別の実施形態では、遮蔽部材104を時計回りに回転させることもできる。
【0020】
図2Dは、
図1Eに示したワークステーションの正面図である。
図2Dは、第2の位置にあるワークステーション100を示す。第2の位置では、遮蔽部材104は、少なくとも1つのアーム106に対して平面となるように配置される。作業面102は、床面に対して平行に、かつ、基部107に対して垂直に配置される。ワークステーション100が第2の位置にある場合には、ユーザが作業を行う作業面102は平坦であり安定している。さらに、被保護部材114が露出して、完全に目視可能となる。図示した実施形態では、被保護部材114は、2つのモニタを備える。したがって、ユーザは、作業面102上で作業を行う際に、2つのモニタを見ることができる。
【0021】
図3A~
図4Eは、本開示の1つの実施形態のワークステーション200を示す。ワークステーション200は、基部207および作業面202を備える。作業面202は、遮蔽部材204と、該遮蔽部材204が枢動可能に結合された少なくとも1つのアーム206とを有する。少なくとも1つのアーム206は、少なくとも1つのアーム206の第1の端部で基部207に枢動可能に取り付けられる。
図3A~
図4Cに図示した実施形態では、遮蔽部材204は少なくとも1つのアーム206に結合され、遮蔽部材204および少なくとも1つのアーム206はともに移動する。基部207は、床面上で作業面202を支持するよう構成され、少なくとも1つの足部材210に結合された少なくとも1つの脚部材208を備える。支持部材212は、基部207に取り付けられる。
図3A~
図4Dに示すように、支持部材212はバーを備える。支持部材212は、被保護部材214を受け入れるように構成されている。作業面202は、
図3Aおよび
図4Aに示した、遮蔽部材204が被保護部材214を覆う第1の位置と、作業面202が床面に対して平行に伸長して、被保護部材214が露出される第2の位置との間を移動することができる。
【0022】
さらに、作業面202および/または少なくとも1つの脚部材208は、壁216に取り外し可能に接続されるように構成される。取り外し可能な接続は、フック、その他の適切なコネクタを介して行われる。少なくとも1つの脚部材208は、第1の位置(
図3A、
図4A)において、中間段階の間(
図3B~
図3D、
図4B~
図4C)、あるいは、第2の位置(
図3E、
図4D)において、ワークステーション200の支持強度を高めるため、壁216に接続される。少なくとも1つのアーム206は、ワークステーション200が第1の位置にある場合に、壁216に接続される。
【0023】
図4Aは、
図3Aに示したワークステーション200の正面図である。
図4Aは、前記実施形態のワークステーション200が第1の位置にある状態を示す。第1の位置では、少なくとも1つのアーム206および遮蔽部材204は壁に対して平行である。
図4Aに示した実施形態では、ワークステーション200は、2つのアーム(第1のアームおよび第2のアーム)206を備える。第1のアーム206は、遮蔽部材204の第1の側面に接触し、第2のアーム206は、遮蔽部材204の第2の側面に接触する。少なくとも1つのアーム206は、遮蔽部材204を支持し、遮蔽部材204を第1の位置に保持することを補助する。さらに、
図4Aに示すように、ワークステーション200は、少なくとも1つの足部材210および少なくとも1つの脚部材208を備える。ワークステーション200の支持および安定性を向上させるためには、第1の位置にある場合に、少なくとも1つの足部材210が、少なくとも1つの脚部材208に対して垂直に配置される。
【0024】
図4Bおよび
図4Cは、それぞれ
図3Bおよび
図3Dの正面図である。
図4Bおよび
図4Cは、ワークステーション200を第1の位置から第2の位置に移動させる中間段階を示す。
図4Bに示した第1の中間段階において、少なくとも1つの足部材210は、少なくとも1つの脚部材208に対して垂直に移動される。
図3B~
図3Dおよび
図4B~
図4Cに示したように、中間段階では、少なくとも1つのアーム206および遮蔽部材204はともに移動する。
図4Bは、基部207から外側に十分に突出した作業面202を示す。
図4Cは、完全に伸展した少なくとも1つのアーム206および遮蔽部材204を示す。
図4Cでは、遮蔽部材204は、少なくとも1つのアーム206に対して下方に位置する。
【0025】
第2の位置に移動されると、
図3Eおよび
図4Dに示すように、遮蔽部材204は少なくとも1つのアーム206に対して平面となるように配置される。第2の位置では、作業面202は、床面に対して平行に、かつ、基部207に対して垂直に配置される。ワークステーション200が第2の位置にある場合には、ユーザが作業を行う作業面202は平坦であり安定している。さらに、被保護部材214が露出して、完全に目視可能となる。図示した実施形態では、被保護部材は、2つのモニタを備える。したがって、ユーザは、作業面202上で作業を行う際に、2つのモニタを見ることができる。
【0026】
図5A~
図6Eは、本開示の1つの実施形態のワークステーション300を示す。ワークステーション300は、脚部材308を有する基部307を備え、脚部材308は、スライド可能なアクセサリ312を受け入れるように構成されたトラック320を含む。トラック320は、
図5A~
図6Eのいずれでも視覚化されている。図示したように、スライド可能なアクセサリ312はバーである。スライド可能なアクセサリ312は、トラック320に沿って移動するよう構成される。アクセサリ312は、トラック320に沿った少なくとも1つの位置に取り外し可能に係止するよう構成される。スライド可能なアクセサリ312は、被保護部材314を支持するよう構成される。図示した実施形態では、被保護部材314は、少なくとも1つのモニタを備える。別の実施形態では、被保護部材に、他の適切なアイテムであってもよい。スライド機構により、被保護部材314の位置を変更することができる。
【0027】
また、ワークステーション300は、第1の位置と第2の位置との間で枢動するよう基部307に枢動可能に取り付けられた作業面302を備える。作業面302は、
図5A、
図6Aに示すように、第1の位置にある場合には被保護部材314を覆うよう構成され、
図5F、
図6Dに示すように、作業面302が第2の位置に移動された場合には、被保護部材314を露出させるように構成される。作業面302は、床面まで延在することができる。基部307は、床面上で作業面302を支持するよう構成される。作業面302は、テーブル面304を備え、ワークステーション300が第1の位置にある場合には、テーブル面304は基部307に懸架して被保護部材314を覆い、ワークステーション300が第2の位置にある場合には、テーブル面304は、被保護部材314を露出させるように配置される。
【0028】
図5A~
図6Eに示すように、基部307は、少なくとも1つの脚部材308および少なくとも1つの足部材310を備える。少なくとも1つの足部材310は、少なくとも1つの脚部材308の端部に取り付けられる。作業面302は、テーブル面304を受け入れるよう構成されたスロット306を備える。作業面302が第1の位置にある場合には、テーブル面304はスロット306の外側に配置される。作業面302が第2の位置にある場合には、テーブル面304はスロット306内に配置される。さらに、スライド可能なアクセサリ312は、作業面302が第1の位置にある場合には被保護部材314がテーブル面304と壁316との間に配置され、作業面302が第2の位置にある場合には被保護部材314がデーブル面304の上方に配置されるよう構成される。
【0029】
さらに、基部307は、壁316に取り外し可能に接続するよう構成される。取り外し可能な接続は、フック、その他の適切なコネクタを介して行われる。接続は、機械的結合、接着剤、または当業者に知られている他の適切な機構によって行われることもできる。基部307は、第1の位置(
図5A、
図6A)において、中間段階の間(
図5B~
図5D、
図6B~
図6C)、あるいは、第2の位置(
図5E、
図6D)において、ワークステーション300の支持強度を高めるために、壁316に接続されることができる。
【0030】
図6Aは、
図5Aに示したワークステーション300の正面図である。
図6Aに示すように、ワークステーション300が第1の位置にある場合には、少なくとも1つの足部材310は少なくとも1つの脚部材308に対して垂直に位置する。これによって、ワークステーション300の安定性および支持強度が高まる。さらに、
図6A~
図6Dに示すように、被保護部材314は2つのモニタを備える。
【0031】
図6Bは、
図5Dに示したワークステーション300の正面図である。
図6Bは、第3の中間段階にあるワークステーション300を示す。なお、
図5Bは、スロット306へ挿入するため垂直に傾斜したテーブル面304を備えた、第1の中間段階にあるワークステーション300を示し、
図5Cは、第2の中間段階にあるワークステーション300を示す。第2の中間段階では、テーブル面304はスロット306内に配置され、作業面302は少なくとも1つの足部材310の上方に持ち上げられる。第3の中間段階では、スライド可能なアクセサリ312は移動され、被保護部材314が露出する。図示した実施形態では、スライド可能なアクセサリ312は、少なくとも1つの脚部材308の上端まで垂直に移動される。さらに、少なくとも1つの足部材310は、安定性および支持強度を高めるために、少なくとも1つの脚部材308に対して垂直に移動される。
【0032】
図6Cは、
図5Eに示したワークステーションの正面図である。
図6Cは、第4の中間段階にあるワークステーション300を示す。第4の中間段階では、作業面302は、第1の位置である垂直な構成から、第2の位置である水平な構成まで回転する。
【0033】
図6Dは、
図5Fに示したワークステーションの正面図である。
図6Dは、第2の位置にあるワークステーション300を示す。第2の位置では、作業面302は床面に対して平行に、かつ、基部307に対して垂直に配置される。ワークステーション300が第2の位置にある場合には、ユーザが作業を行う作業面302は平坦であり安定している。さらに、被保護部材314が露出して、完全に目視可能となる。図示した実施形態では、被保護部材は、2つのモニタを備える。したがって、ユーザは、作業面302上で作業を行う際に、2つのモニタを見ることができる。
【0034】
図7A~
図7Dは、ワークステーション700を示す。ワークステーション700は、1つ以上のクロスビーム702によって結合された一対の平行な脚部材108を備える。可動上部フレーム704は、脚部材108内に受け入れられる一対の支持体706を備える。後述するように、脚部材108内の作動機構は、可動上部フレーム704を、
図7A~
図7Dに示した格納位置と、
図8A~
図8Dに示した伸展位置との間で移動させることができる。上部レール708は、可動上部フレーム704の上部を横切って伸長し、支持体706を結合する。一対のアーム106および作業面102は、支持体706に枢動可能に結合されているため、作業面102は、
図7A~
図7Dに示した格納位置と、
図9A~
図9Dに示した展開位置との間を移動することができる。
【0035】
アーム106と作業面102との組み合わせは、
図7A~
図7Dに示すように、可動上部フレーム704内に完全に収納される幅および長さを有することが好ましい。これにより、特に可動上部フレーム704が上昇または下降する際に、作業面102が格納位置に維持される。ラッチまたはロックなどの1つ以上の固定部材を可動上部フレーム704に結合することによって、意図せずに作業面102が展開されることを防止することもできる。
【0036】
いくつかの実施形態では、作業面102はより幅広に構成されることができる。この場合、作業面102は、可動上部フレーム704に収納されず、代わりに可動上部フレーム704を覆い、作業面102が上昇した場合に、ワークステーション700の正面からは作業面102の下側のみが目視可能となる。作業面102が格納位置にある場合には、フック、ラッチ、その他の機構を利用して、作業面102を上部フレーム704に結合することができる。
【0037】
本実施形態では、ワークステーション700は足部材を備えないことが好ましい。その代わりに、クロスビーム702を壁116に取り付けるためのハードウェアが使用される。たとえば、複数のハンガーブラケットを壁に配置し、クロスビーム702をハンガーブラケットから吊り下げることができる。他の実施形態では、クロスビーム702を通してハードウェアを直接配置して、クロスビーム702を壁に直接(たとえば壁スタッドなどに)固定することができる。当業者には、クロスビーム702を壁116に固定する複数の方法は既知であるといえる。
【0038】
いくつかの実施形態では、脚部材108は、クロスビーム702をより高い位置に取り付けることによって地面から離れて吊り下げることができる。これにより、ワークステーション700を浮かせて、脚部材108が地面と接触しないため、デスクの下を容易に清掃することができる。
【0039】
図7Cおよび
図7Dは、格納位置にあるワークステーション700の寸法を例示的に示した図である。たとえば、ワークステーション700は、格納位置にある場合には全体の高さが55インチ~56インチ(約139.7cm~142.2cm)である。さらに、
図7Dに示したように、脚部材108の幅は、支持体706の幅よりも1インチ~1.5インチ(約2.54cm~3.81cm)大きいことが好ましく、これによって壁116と支持体706との間に間隙を設けることができる。この間隙により、可動上部フレーム704内に固定された電子機器用のコードを、通常は地面に近い位置(たとえば、
脚部材108の近く)に配置される壁のコンセントに接続することができる。さらに、この間隙により、壁116に対して可動上部フレーム704を自由に動かすことができる。本明細書に記載の寸法は、ワークステーション700の用途または必要性に応じて変更できることは、当業者には明らかである。
【0040】
図8A~
図8Dは、伸展しているが格納位置にあるワークステーション700を示す。それぞれの脚部材708内の作動機構によって、ユーザが決定した量だけ可動上部フレーム704を上方に移動させることができる。特に、
図8A~
図8Dは、ワークステーション700が完全に伸展した状態を示す。しかしながら、ワークステーション700は、
図7A~
図7Dおよび
図8A~
図8Dに示した高さの間で任意の高さに伸展することができる。
【0041】
これらの図では、支持体706の高さが脚部材108の高さよりも大きいことがより明らかである。そうでなければ、可動上部フレーム704は、格納位置と伸展位置との間で伸展することができない。
図8Cでは、伸展した状態にあるワークステーション700の高さが75インチ~76インチ(約190.5cm~193.0m)である。しかしながら、伸展したワークステーション700の高さは、支持体706および/または脚部材108の相対的な高さを変更することによって容易に変更することができる。
【0042】
図9A~
図9Eは、格納されているが展開された状態にあるワークステーション700を示す。作業面102は、アーム106を支持体706に結合するヒンジ714を中心に下方に枢動されている。作業面102が枢動されると、被保護部材114が露出するため、ユーザは作業面102をテーブル面またはデスクとして使用することができる。本実施形態では、被保護部材114は、デュアルモニタスタンドによってバー112に結合された1つ以上のモニタを備える。
【0043】
図9Cに示すように、作業面102を標準的なオフィスチェアとともに使用できるように、展開した場合の作業面102の高さは30インチ(約76.2cm)であることが好ましい。バー112は、作業面102が展開された場合に、作業面から2~2.5インチ(約5.08cm~6.35cm)上方にあることが好ましい。被保護部材114を含むことに加えて、バー112は、文房具、直立型ノートパソコン、キーボード、マウスなど、ユーザが作業する際に必要となるその他のアイテムを収納するために使用することができる。バー112は、支持体706の幅よりわずかに狭い幅を有するため、作業面102が閉位置にある場合に、作業面102は、可動上部フレーム704の前側と同一平面上に閉じることができる。
【0044】
図9Eは、どのようにアーム106が支持体706の内面に結合されるかを示す、ワークステーション700の背面図である。
図9Eは、さらに、バー112の下面に取り付けられたバンパ710を示す。バンパ710の幅は作業面102の幅よりわずかに小さいことが好ましく、バンパ710の前面は作業面102の後面と係合し、さらなる回転を防止する。バンパ710の前面は、作業面102が展開位置に枢動する際に作業面102を衝撃から保護するため、硬質ゴムまたは発泡体であることが好ましい。
【0045】
バー112の後面は、被保護部材114またはバー112に収容されたアイテムの太いプラグおよびコードを移動させるための追加の隙間として、切欠き712をさらに備える。
【0046】
図10A~
図10Dは、ワークステーション700をスタンディングデスクとして使用することができるよう伸展かつ展開位置にあるワークステーション700を示す。
図10Cに示したように、可動上部フレーム704が完全に伸展された場合、作業面102の高さは50インチ(約127cm)であることが好ましい。作業面102は、幅60インチ~60.5インチ(約152.4cm~153.6cm)、奥行30インチ(約76.2cm)である。
【0047】
図11A~
図11Bは、可動上部フレーム704を
図11Aの格納位置と
図11Bの伸展位置との間で移動させるために使用される作動機構716を示す、ワークステーション700の側面図である。それぞれの脚部材108/支持体706は、内部に取り付けられた作動部材716を有する。作動部材716の第1の部位は脚部材108に固定され、第2の部位は支持体706に固定される。作動機構706を伸長および収縮させることにより、ワークステーション700を下降および上昇させることできる。それぞれの脚部材108/支持体706が、作動機構716を備えることが好ましい。
【0048】
作動モータ718は、脚部材108の底部近くに取り付けられる。作動アーム720は、脚部材108の内部から支持体706の内部に伸長し、ブロックによって支持体706に固定される。1つ以上のブッシュ722により、支持体706の底部が作動アーム720に結合する。作動モータ718による作動アーム720の回転によって、リニアアクチュエータの分野で公知であるように、支持体706を上昇または下降させることができる。また、油圧またはラチェットシステムなどの他のタイプの上昇または下降機構も作動機構716として使用できることは、当業者には明らかである。
【0049】
脚部材108および支持体706の内部は、これら2つの部材が互いにスムーズに伸縮することを可能にするトラックシステムを備えることができる。線形スライドトラック、トラックとホイールの組み合わせを含む、任意のタイプのトラックシステムを使用することができる。
【0050】
図12および
図13は、
図7A~から
図11に示したものと類似する、他の実施形態のワークステーション1200を示す。本実施形態では、支持体706の上部が短縮され、上部レール708が取り外されている。さらに、ヒンジ1204によって、一対のヒンジ付ウィング1202が作業面102の両側の端部に結合されている。ワークステーション1200が格納位置にあり、作業面102が持ち上げられている場合には、ウィング1202は壁方向に折り畳むことができるため、それぞれのウィング1202の底面は、
図12に示したように、支持体706の上面に配置される。この構成により、ウィング1202は、作業面102が格納位置を維持するように支持を補助しつつ、被保護部材114を保護することができる。
【0051】
図13に示すように、作業面102は、1つ以上のヒンジ1304によって、好ましくは作業面102の下側を上部レール1302の下側に結合することにより、上部レール1302に結合される。被保護部材114は、上部レール1302の上面に結合される。ヒンジ1304によって、作業面は、開位置(
図13)と閉位置(
図12)との間で回転することができる。
【0052】
ウィング1202を支持体706上に配置するために、作業面102の幅は上部レール1302の幅よりも大きい。
図12および
図13に示すように、作業面102の長さは、支持体706の外縁と同一平面状となるよう伸長する。
図13は、展開かつ降下位置にあるワークステーション1200を示す。作業面102がヒンジ1304を中心に下方に枢動すると、作業面102の後部はバンパ710と接触し、これによってもさらなる回転が防止される(
図9Eを参照)。ウィング1202は下向きに折り畳まれた状態を維持して、支持体706の前面に接触して作業面102の支持を補助する。あるいは、ウィング1202を作業面102の上面と平行になるように伸展させた状態でロックして、ユーザが使用できるデスクの上面を拡張することができる。ウィング1202を平行な構成にロックするために、ピン、係止ヒンジなどを含む任意の装置を使用することができる。
【0053】
ワークステーション1200は、ワークステーション700に示されている単一のクロスビームの代わりに、2つのクロスビーム702を備える。本明細書に記載した実施形態のいずれかが任意の数のクロスビーム702を含むことができることは、当業者には明らかである。
【0054】
図1A~
図17に記載したワークステーションは、モニタや他の形式の仮想ディスプレイを見ながらタイピングを行うことや、モニタを見ながら書くことを含む、あらゆるタイプの用途に適している。第1の位置に収納された場合は、上述した遮蔽部材は、投射物、鋭利な物体、家具、人間の手足などが当たること、および液体を含むがこれらに限定されない損傷から被保護部材を保護する。さらに、基部と作業面、遮蔽部材と少なくとも1つのアーム、少なくとも1つの脚部材と少なくとも1つの足部材、支持部材と基部との間のすべての接続、および、ワークステーションのすべての他の接続部および接続は、ねじおよび/またはナットおよびボルトを含む機械的装置、機械的継手、接着剤、締り嵌め、または他の適切な公知の接続機構によって実現させるができる。
【0055】
図14、
図15A、および
図15B、は、作業面102の支持を補助するために使用されるカンチレバー支持体1402およびフレーム支持体1502を示す。
図14に示すように、カンチレバー支持体1402は枢動可能にワークステーション700に接続され、作業面102の支持を補助するために作業面102の側面または下側に接触することが好ましい。
【0056】
図15Aおよび
図15Bは、作業面102の支持を補助するために使用されるチェーン1502を示す。本実施形態では、チェーン1502の第1の端部は、それぞれの支持体706の内側または外側に結合され、チェーン1502の第2の端部は、作業面102の側面または上面に結合される。チェーン1502の長さによって、作業面102が移動する距離が制限される。チェーン1502は、チェーン、ロープ、金属編組、紐、金属ワイヤなど、任意の柔軟なロープのような構造からなる。
【0057】
図16A~
図16Dは、支持体706を作業面102に結合するために使用されるソフトクローズヒンジ1602の実施形態を示す。
図16Dに最も良く示したように、ソフトクローズヒンジ1602の第1の端部は、支持体706の内側に回転可能に結合され、ソフトクローズヒンジ1602の第2の端部は、作業面102の上面に結合される。ソフトクローズヒンジ1602は、空気圧プランジャを使用して、作業面102を上昇させる速度を制限することなく、作業面102を下降させる速度を制限する。
【0058】
図17は、
図7に示したワークステーション700の他の実施形態を示す。ウィング1202は、図示した実施形態には存在しない。2つの長方形のストッパ1702は、支持体706の周辺部で作業面102の縁部に結合される。ストッパ1702は、作業面102が使用のために下降された場合に、上部レール1302の下側に接触することによってヒンジ704を補強する。1つ以上の支持体706上に配置された旋回ロック1704は、作業面102を上昇位置に維持するのを補助するために上方に回転させることができる。
【0059】
図18は、支持体706に結合された安定化ブロック1802を示す。第1の実施形態では、安定化ブロックは、支持体706の第1の部位が壁に結合されたL字型を有する。安定化ブロック1802は、外側に伸長し、一部は支持体706に接触することなく支持体706上のリップに向かってリップ上に伸長するため、支持体706の上昇/下降する動きを妨げない。1つ以上の安定化ブロック1802は、それぞれの支持体706とともに使用される。安定化ブロックの本実施形態は、引張力が付与された場合に、ワークステーション700が不慮に転倒することを防止する。安定化ブロック1802のL字型は、支持体706が壁116から所定の距離を超えて移動することを防止する。
【0060】
図18で示した他の実施形態では、それぞれの安定化ブロック1802はC字型を有し、それぞれの支持体706は突条1804を有する。C字の一部は、安定化ブロック1802を壁に結合するために使用され、C字の他の部分は突条1804を超えて伸長する。突条1804は、安定化ブロック1802のC字型によって形成された溝に存在する1つ以上のローラと接触する。安定化ブロック1802は、支持体706が直線的に上下に移動することを確実にすることによって、支持体が上下する際に支持体706を安定させるのを補助する。いくつかの実施形態では、安定化ブロック1802はT字型を有する。安定化ブロック1802の中央縦長部は、それぞれの支持体706の背後の壁に取り付けられる。T字型安定化ブロック1802の十字部は、それぞれの支持体706の溝内に存在し、中央縦長部は壁に固定される。溝は、安定化ブロック1802の十字部の幅より小さい幅を有する。したがって、安定化ブロック1802は、支持体706の内側に結合され、なおかつ、支持体706が垂直方向に変位することを可能にする。
【0061】
作業面102を展開位置で支持するのを補助するために、他の機構も使用することができる。たとえば、2つの回転可能な木製の梁を脚部材108に結合させ、作業面106の下側に係止させ、作業面を支持することができる。三角形部材は、ヒンジを介して第1の側面を脚部材108に結合させることにより、三角形部材の上平坦面は、外方に回転された場合に作業面102の底部を支持することができ、内方に回転されると、作業面102を収容することができる。
【0062】
あるいは、支持体を作業面102の底部に固定することができる。該支持体は、作業面102を使用する場合には、作業面102を支持するために、回転して脚部材108の溝に配置されるヒンジ部材を有することができる。ヒンジ部材は、作業面102を下降させるために回転され、デスクと同一平面にすることができる。
【0063】
上述した実施形態は、本開示の主題の原理のいくつかの適用を例示するものである。本明細書に個別に開示された、あるいは特許請求の範囲に記載された特徴の組み合わせを含め、特許請求の範囲に記載されている本開示の思想および範囲から外れることなく、当業者は、さまざまな変更を施すことが可能である。これらの理由により、本開示の範囲は、上述の説明に限定されず、添付の特許請求の範囲に記載されたとおりであり、特許請求の範囲は、本明細書に個別に開示された、あるいは特許請求の範囲に記載された特徴の組み合わせを含む、本明細書の特徴に関するものである。