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特許7609890電池セル、カバーアセンブリ、電池、電力消費装置、方法及び機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-23
(45)【発行日】2025-01-07
(54)【発明の名称】電池セル、カバーアセンブリ、電池、電力消費装置、方法及び機器
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/342 20210101AFI20241224BHJP
   H01M 50/586 20210101ALI20241224BHJP
   H01M 50/593 20210101ALI20241224BHJP
   H01M 50/15 20210101ALI20241224BHJP
【FI】
H01M50/342 101
H01M50/586
H01M50/593
H01M50/15
【請求項の数】 24
(21)【出願番号】P 2022566493
(86)(22)【出願日】2021-09-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-09
(86)【国際出願番号】 CN2021121387
(87)【国際公開番号】W WO2023050075
(87)【国際公開日】2023-04-06
【審査請求日】2022-10-31
(73)【特許権者】
【識別番号】524304976
【氏名又は名称】香港時代新能源科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】CONTEMPORARY AMPEREX TECHNOLOGY (HONG KONG) LIMITED
【住所又は居所原語表記】LEVEL 19, CHINA BUILDING, 29 QUEEN’S ROAD CENTRAL, CENTRAL, CENTRAL AND WESTERN DISTRICT, HONG KONG, CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】蒙万秋
(72)【発明者】
【氏名】劉倩
(72)【発明者】
【氏名】叶永煌
(72)【発明者】
【氏名】鄭于煉
(72)【発明者】
【氏名】薛竜飛
(72)【発明者】
【氏名】張小細
(72)【発明者】
【氏名】王鵬
【審査官】松嶋 秀忠
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-159498(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第112467300(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第111384348(CN,A)
【文献】特開2002-319385(JP,A)
【文献】特開2003-123720(JP,A)
【文献】特開2018-073700(JP,A)
【文献】特開2014-209524(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第109920953(CN,A)
【文献】中国実用新案第208507798(CN,U)
【文献】中国実用新案第210628352(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 50/30-392
H01M 50/50-598
H01M 50/10-198
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電池セルであって、
電極アセンブリと、
前記電極アセンブリを収容するための外筐であって、前記外筐の壁部は、本体部と、固定具とを含み、前記固定具には、外部に連通する凹部が設けられ、前記凹部は、前記固定具の前記電極アセンブリに面する内面から前記電極アセンブリから離反する方向に凹んで設置される、外筐と、
前記電極アセンブリと前記固定具の間に設けられ、前記電極アセンブリ側から前記凹部を覆い、前記外筐の内部のガス圧力が閾値に達した時に、前記ガスを前記凹部を介して前記外筐の外部に排出するための通気部品と、
を含み、
前記凹部の底壁には、前記電極アセンブリの方向へ延びる突出部が設けられ、前記突出部は、前記壁部の厚さ方向に沿う前記通気部品の変形を制限するように、前記通気部品に付設されている、
電池セル。
【請求項2】
前記突出部の外周壁と前記凹部の内周壁との間に外部に連通する収容キャビティが形成され、前記凹部の底壁には、第一のスルーホールが設けられ、前記第一のスルーホールは、前記収容キャビティを介して前記電池セルの内部空間とガス連通するように構成される、請求項1に記載の電池セル。
【請求項3】
前記第一のスルーホールの数は、複数であり、複数の前記第一のスルーホールは、間隔をあけて分布している、請求項2に記載の電池セル。
【請求項4】
前記突出部は、第一の突起を含み、前記第一の突起の外周壁と前記凹部の内周壁との間に外部に連通する前記収容キャビティが形成される、請求項2又は3に記載の電池セル。
【請求項5】
前記突出部は、第一の突起と、第二の突起とを含み、前記第二の突起は、前記第一の突起を周回し、前記第一の突起と間隔をあけて設置され、前記第一の突起の外周壁と前記第二の突起の内周壁との間に外部に連通する前記収容キャビティが形成され、前記第二の突起の外周壁と前記凹部の内周壁との間に外部に連通する前記収容キャビティが形成される、請求項2又は3に記載の電池セル。
【請求項6】
前記第二の突起の数は、二つ以上であり、二つ以上の前記第二の突起は、間隔をあけて且つ同軸に設置され、隣接する二つの前記第二の突起間には、外部に連通する前記収容キャビティが形成される、請求項5に記載の電池セル。
【請求項7】
前記本体部は、第二のスルーホールを含み、前記第二のスルーホールは、前記固定具を収容するために用いられ、前記固定具は、前記通気部品と前記本体部とを接続するために用いられる、請求項2から6のいずれか一項に記載の電池セル。
【請求項8】
前記第二のスルーホールは、前記第二のスルーホールの軸方向において、第一の穴部分と、第二の穴部分とを含み、前記第一の穴部分の径方向寸法は、前記第二の穴部分の径方向寸法よりも大きく、前記第一の穴部分と前記第二の穴部分との間に、前記固定具を支持するための遷移面が接続され、前記軸方向は、前記壁部の厚さ方向と平行である、請求項7に記載の電池セル。
【請求項9】
前記第二の穴部分は、前記第一の穴部分と前記電極アセンブリとの間に位置し、前記軸方向に、前記固定具の前記電極アセンブリに面する表面は、前記遷移面に当接する、請求項8に記載の電池セル。
【請求項10】
前記第一の穴部分は、前記第二の穴部分と前記電極アセンブリとの間に位置し、前記固定具の前記電極アセンブリから離反する表面は、前記遷移面に当接し、前記軸方向に、各前記第一のスルーホールの正投影は、前記第二の穴部分の穴壁の正投影内部に位置する、請求項8に記載の電池セル。
【請求項11】
前記第一の穴部分は、前記第二の穴部分と前記電極アセンブリとの間に位置し、前記固定具の前記電極アセンブリから離反する表面は、前記遷移面に当接し、前記第二のスルーホールは、第三の穴部分をさらに含み、前記第三の穴部分は、前記遷移面から前記軸方向に沿って前記第一の穴部分から離反する側に延びて形成され、前記第三の穴部分の径方向寸法は、前記第一の穴部分の径方向寸法よりも小さく、且つ前記第二の穴部分の径方向寸法よりも大きく、前記軸方向に、各前記第一のスルーホールの正投影は、前記第三の穴部分の穴壁の正投影内部に位置する、請求項8に記載の電池セル。
【請求項12】
前記固定具は、接続部と、取付部とを含み、前記接続部は、前記取付部の外側壁から突出して接続され、前記接続部は、前記本体部に接続するために用いられ、前記取付部は、前記通気部品に接続するために用いられる、請求項7から11のいずれか一項に記載の電池セル。
【請求項13】
前記接続部は、前記本体部に溶接接続され、前記厚さ方向に沿って、前記取付部は、前記電極アセンブリの位置する側に向かって前記接続部から突出して設置され、前記通気部品は、前記取付部の前記電極アセンブリに面する端面に接続される、請求項12に記載の電池セル。
【請求項14】
前記通気部品と前記第二のスルーホールの穴壁が間隔をあけて設置されるように、前記取付部の外側壁と前記第二のスルーホールの穴壁との間に隙間が形成される、請求項12又は13に記載の電池セル。
【請求項15】
前記収容キャビティ内には、前記通気部品を支持するための支持材が設置され、前記ガスは、前記支持材を介して前記第一のスルーホールから排出されることができる、請求項2から14のいずれか一項に記載の電池セル。
【請求項16】
前記支持材と、囲んで前記収容キャビティを形成する壁面とは、化学結合によって接続される、請求項15に記載の電池セル。
【請求項17】
前記通気部品と、前記突出部の端面とは、化学結合によって接続される、請求項1から16のいずれか一項に記載の電池セル。
【請求項18】
前記外筐は、ハウジング及びカバーアセンブリを有し、前記ハウジングは、開口を有し、前記カバーアセンブリは、前記開口を密閉して設置され、前記ハウジングと前記カバーアセンブリとのうちのいずれか一方は、前記壁部を含む、請求項1から17のいずれか一項に記載の電池セル。
【請求項19】
前記カバーアセンブリは、前記壁部を含み、前記電池セルは、前記カバーアセンブリと前記電極アセンブリとを仕切るための絶縁材をさらに含み、前記絶縁材には、前記凹部に連通するための第三のスルーホールが設置される、請求項18に記載の電池セル。
【請求項20】
前記第三のスルーホールの数は、複数であり、複数の前記第三のスルーホールは、互いに間隔をあけて設置される、請求項19に記載の電池セル。
【請求項21】
電極アセンブリを含む電池セルに用いられるカバーアセンブリであって、
カバープレートであって、前記カバープレートの壁部は、本体部と、固定具とを含み、前記固定具には、外部に連通する凹部が設けられ、前記凹部は、前記固定具の前記電極アセンブリに面する内面から前記電極アセンブリから離反する方向に凹んで設置される、カバープレートと、
前記電極アセンブリと前記固定具の間に設けられ、前記電極アセンブリ側から前記凹部を覆い、前記電池セルの内部のガス圧力が閾値に達した時に、前記ガスを前記凹部を介して前記電池セルの外部に排出するための通気部品と、
を含み、
前記凹部の底壁には、前記電極アセンブリの方向へ延びる突出部が設けられ、前記突出部は、前記壁部の厚さ方向に沿う前記通気部品の変形を制限するように、前記通気部品に付設されている、
カバーアセンブリ。
【請求項22】
電池であって、請求項1から20のいずれか一項に記載の電池セルを含む、電池。
【請求項23】
電力消費装置であって、請求項22に記載の電池を含み、前記電池は、電気エネルギーを提供するために用いられる、電力消費装置。
【請求項24】
電池セルの製造方法であって、
開口を有するハウジングを提供することと、
電極アセンブリを提供し、前記電極アセンブリを前記ハウジング内に入れることと、
カバーアセンブリを提供し、前記カバーアセンブリを開口に被せて、電池セルを成形することであって、前記カバーアセンブリは、カバープレートと、通気部品とを含み、前記カバープレートの壁部は、本体部と、固定具とを含み、前記固定具には、外部に連通する凹部が設けられ、前記凹部は、前記固定具の前記電極アセンブリに面する内面から前記電極アセンブリから離反する方向に凹んで設置され、前記通気部品は、前記電極アセンブリと前記固定具の間に設けられ、前記電極アセンブリ側から前記凹部を覆い、前記通気部品は、前記電池セルの内部のガス圧力が閾値に達した時に、前記ガスを前記凹部を介して前記電池セルの外部に排出するために用いられ、前記凹部の底壁には、前記電極アセンブリの方向へ延びる突出部が設けられ、前記突出部は、前記壁部の厚さ方向に沿う前記通気部品の変形を制限するように、前記通気部品に付設されている、ことと、
を含む、
電池セルの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、電池技術分野に関し、特に電池セル、カバーアセンブリ、電池、電力消費装置、方法及び機器に関する。
【背景技術】
【0002】
充放電可能な電池セルが、エネルギー密度が高く、パワー密度が高く、繰り返し使用回数が多く、貯蔵時間が長いなどの利点を有するため、電気自動車に広く応用されている。現在、電池セルの排気安全が電池セルの発展を制約しているため、電池セルの安全性能に関連する技術研究は、研究課題の一つとなっている。
【発明の概要】
【0003】
本出願の実施例は、電池セル、カバーアセンブリ、電池、電力消費装置、方法及び機器を提供しており、電池セルは、排気による電池安全問題を緩和することができる。
【0004】
第一の態様によれば、本出願は、電池セルを提供した。この電池セルは、電極アセンブリと、外筐と、通気部品とを含む。外筐は、前記電極アセンブリを収容するために用いられ、前記外筐の壁部は、本体部と、固定具とを含み、前記固定具には、外部に連通する凹部が設けられ、前記凹部は、前記固定具の前記電極アセンブリに面する内面から前記電極アセンブリから離反する方向に凹んで設置される。通気部品は、前記凹部を覆い、前記通気部品は、前記外筐の内部のガス圧力が閾値に達した時に前記ガスを前記凹部を介して前記外筐の外部に排出するために用いられる。ここで、前記凹部の底壁には、前記電極アセンブリの方向へ延びる突出部が設けられ、前記突出部は、前記通気部品に付設されて、前記壁部の厚さ方向に沿う前記通気部品の変形を制限するように構成される。
【0005】
本出願の実施例の技術案では、外筐の壁部は、本体部と、固定具とを含み、固定具には、外部に連通する凹部が設置され、凹部は、固定具の電極アセンブリに面する内面から電極アセンブリから離反する方向に凹んで設置され、通気部品は、凹部を覆うように設置され、通気部品を介して、外筐内部のガス圧力が閾値に達した時にガスを外筐の外部に排出し、排気需要を満たすことができる。凹部の底壁には、電極アセンブリの方向へ延びる突出部が設けられ、突出部によって通気部品に付設することで、通気部品の厚さ方向に電極アセンブリから離反する側に支持を提供して、外筐内部ガスの作用で壁部の厚さ方向に沿う通気部品の変形を制限し、通気部品の劣化を緩和することができる。
【0006】
いくつかの実施例では、前記突出部の外周壁と前記凹部の内周壁との間に外部に連通する収容キャビティが形成され、前記凹部の底壁には、第一のスルーホールが設けられ、前記第一のスルーホールは、前記収容キャビティを介して前記電池セルの内部空間とガス連通するように構成される。突出部の外周壁と凹部の内周壁との間に外部に連通する収容キャビティを形成し、凹部の底壁に第一のスルーホールを設けることによって、電池セル内部のガスが収容キャビティ及び第一のスルーホールを通過する排出需要を確保することができるとともに、突出部の設置を容易にすることができ、突出部が通気部品に付設されることができ、通気部品の厚さ方向での変形を制限する。
【0007】
いくつかの実施例では、前記第一のスルーホールの数は、複数であり、複数の前記第一のスルーホールは、間隔をあけて分布している。第一のスルーホールの数を複数にすることで、排気レートを確保し、電池セルの安全性能を向上させることができる。
【0008】
いくつかの実施例では、前記突出部は、第一の突起を含み、前記第一の突起の外周壁と前記凹部の内周壁との間に外部に連通する前記収容キャビティが形成される。上記設置によって、突出部が第一の突起によって通気部品に付設されることができ、電池セル内のガスが第一の突起と凹部との間に形成された収容キャビティを介して排出されることができ、排気需要を満たした上で通気部品の厚さ方向での変形を制限することができる。
【0009】
いくつかの実施例では、前記突出部は、第一の突起と、第二の突起とを含み、前記第二の突起は、前記第一の突起を周回し、前記第一の突起と間隔をあけて設置され、前記第一の突起の外周壁と前記第二の突起の内周壁との間に外部に連通する前記収容キャビティが形成され、前記第二の突起の外周壁と前記凹部の内周壁との間に外部に連通する前記収容キャビティが形成される。上記設置によって、突出部が同時に第一の突起及び第二の突起によって通気部品に付設されることができ、通気部品の厚さ方向での変形を効果的に制限するとともに、電池セル内のガスが第一の突起と第二の突起との間の収容キャビティ及び、第二の突起と凹部との間の収容キャビティを介して排出され、電池セルの排気需要を確保し、電池セルの安全性能を向上させることができる。
【0010】
いくつかの実施例では、前記第二の突起の数は、二つ以上であり、二つ以上の前記第二の突起は、間隔をあけて且つ同軸に設置され、隣接する二つの前記第二の突起間には、外部に連通する前記収容キャビティが形成される。上記設置によって、各第二の突起がいずれも通気部品に付設され、突出部と通気部品との付設面積を増やし、通気部品の厚さ方向での変形確率を低減することができる。そして、第一の突起と第二の突起との間、第二の突起と第二の突起との間、第二の突起と凹部との間に外部に連通する収容キャビティがいずれも形成されており、排気レートを向上させ、電池セルの安全性をより高くすることができる。
【0011】
いくつかの実施例では、前記固定具は、前記固定具を収容するための第二のスルーホールを含み、前記固定具は、前記通気部品と前記本体部とを接続するために用いられる。上記設置によって、固定具と本体部とは別体で設置されることができ、凹部及び突出部などの構造の成形に有利である。
【0012】
いくつかの実施例では、前記第二のスルーホールは、その自体の軸方向に第一の穴部分と、第二の穴部分とを含み、前記第一の穴部分の径方向寸法は、前記第二の穴部分の径方向寸法よりも大きく、前記第一の穴部分と前記第二の穴部分との間に、前記固定具を支持するための遷移面が接続され、ここで、前記軸方向は、前記壁部の厚さ方向と平行である。第二のスルーホールが段付き穴の形式を採用することで、遷移面によって固定具を支持し、固定具を位置規制し、固定具と本体部との間の取り付けと接続を容易にすることができる。
【0013】
いくつかの実施例では、前記第二の穴部分は、前記第一の穴部分と前記電極アセンブリとの間に位置し、前記軸方向に、前記固定具の前記電極アセンブリに面する表面は、前記遷移面に当接する。上記設置によって、遷移面が固定具の電極アセンブリに面する表面に支持を提供し、固定具に対するポジショニング需要を確保し、固定具と本体部との間の接続を容易にすることができる。
【0014】
いくつかの実施例では、前記第一の穴部分は、前記第二の穴部分と前記電極アセンブリとの間に位置し、前記固定具の前記電極アセンブリから離反する表面は、前記遷移面に当接し、前記軸方向に、各前記第一のスルーホールの正投影は、前記第二の穴部分の穴壁の正投影内部に位置する。上記設置によって、遷移面が固定具の電極アセンブリから離反する表面に支持を提供し、固定具のポジショニング需要を確保することができるとともに、各第一のスルーホールの正投影を第二の穴部分の穴壁の正投影内部に位置させることで、遷移面が第一のスルーホールを塞ぐことを回避し、電池セルの排気の円滑性を確保することができる。
【0015】
いくつかの実施例では、前記第一の穴部分は、前記第二の穴部分と前記電極アセンブリとの間に位置し、前記固定具の前記電極アセンブリから離反する表面は、前記遷移面に当接し、前記第二のスルーホールは、第三の穴部分をさらに含み、前記第三の穴部分は、前記遷移面から前記軸方向に沿って前記第一の穴部分から離反する側に延びて形成され、前記第三の穴部分の径方向寸法は、前記第一の穴部分の径方向寸法よりも小さく、且つ前記第二の穴部分の径方向寸法よりも大きい。前記軸方向に、各前記第一のスルーホールの正投影は、前記第三の穴部分の穴壁の正投影内部に位置する。上記設置によって、遷移面が固定具の電極アセンブリから離反する表面に支持を提供し、固定具のポジショニング需要を確保することができる。それと同時に、第三の穴部分の設置によって、第二の穴部分の径方向寸法が比較的に小さい場合、遷移面が第一のスルーホールを塞ぐことを回避し、電池セルの排気の円滑性を確保することができる。
【0016】
いくつかの実施例では、前記固定具は、接続部と、取付部とを含み、前記接続部は、前記取付部の外側壁から突出して接続され、前記接続部は、前記本体部に接続するために用いられ、前記取付部は、前記通気部品に接続するために用いられる。固定具が上記構造形式を採用することで、通気部品の取り付けを容易にすることができるとともに、本体部との間の接続需要を確保することができる。
【0017】
いくつかの実施例では、前記接続部は、前記本体部に溶接接続され、前記厚さ方向に沿って、前記取付部は、前記電極アセンブリの位置する側に向かって前記接続部から突出して設置され、前記通気部品は、前記取付部の前記電極アセンブリに面する端面に接続される。接続部と本体部が溶接接続の方式を採用することで両者間の接続強度を確保することができる。取付部を電極アセンブリの位置する側に向かって接続部から突出するように設置され、通気部品が前記取付部の電極アセンブリに面する端面に接続されることで、通気部品と接続部と本体部との溶接位置間の距離を大きくし、接続部と本体部の溶接接続時に発生した熱により通気部品が損傷し、又は通気部品と取付部との間の接続強度に影響を及ぼすことを回避することができる。
【0018】
いくつかの実施例では、前記通気部品と前記第二のスルーホールの穴壁が間隔をあけて設置されるように、前記取付部の外側壁と前記第二のスルーホールの穴壁との間に隙間が形成される。上記設置によって、接続部と本体部との間の溶接接続時の熱が本体部から通気部品に伝えられなく、通気部品が損傷し、又は通気部品と取付部との間の接続強度に影響を及ぼすことを回避する。
【0019】
いくつかの実施例では、前記収容キャビティ内には、前記通気部品を支持するための支持材が設置され、前記ガスは、前記支持材を介して前記第一のスルーホールから排出されることができる。収容キャビティ内に支持材を設置することで、支持材がさらに通気部品に支持を提供することができることに有利であり、通気部品の厚さ方向での変形を制限する。
【0020】
いくつかの実施例では、前記支持材は、囲んで前記収容キャビティを形成する壁面に化学結合によって接続される。上記設置によって、支持材と、囲んで収容キャビティを形成する壁面との間の接続強度を確保し、支持材と収容キャビティの壁面との分離による通気部品への影響を回避することができる。
【0021】
いくつかの実施例では、前記通気部品は、前記突出部の端面に化学結合によって接続される。上記設置によって、通気部品と突出部との間の接続強度を確保することができるとともに、通気部品性能への影響を低減することができ、排気需要を満たした上で、電池セルの安全性能を向上させることができる。
【0022】
いくつかの実施例では、前記外筐は、ハウジング及びカバーアセンブリを有し、前記ハウジングは、開口を有し、前記カバーアセンブリは、前記開口を密閉して設置され、前記ハウジングと前記カバーアセンブリのうちの一方は、前記壁部を含む。上記設置によって、固定具をハウジングに設置することができ、無論、カバーアセンブリに設置されてもよく、いずれも通気需要を満たすことができる。
【0023】
いくつかの実施例では、前記カバーアセンブリは、前記壁部を含み、前記電池セルは、前記カバーアセンブリと前記電極アセンブリとを仕切るための絶縁材をさらに含み、前記絶縁材には、前記凹部に連通するための第三のスルーホールが設置される。上記設置によって、固定具をカバーアセンブリに設置し、カバーアセンブリが排気機能を有するようにすることができる。それと同時に、絶縁材の設置によって、電極アセンブリとカバーアセンブリとの間の接触短絡を回避し、電池セルの安全性能を向上させることができるが、対応して設置される第三のスルーホールは、電池セル内部のガスを排出することを容易にすることができる。
【0024】
いくつかの実施例では、前記第三のスルーホールの数は、複数であり、複数の前記第三のスルーホールは、互いに間隔をあけて設置される。複数の第三のスルーホールを設置することで、電池セル内のガス排出レートを確保し、電池セルの安全性能を向上させることができる。
【0025】
第二の態様によれば、本出願は、電極アセンブリを含む電池セルに用いられるカバーアセンブリを提供した。ここで、前記カバーアセンブリは、カバープレートであって、前記カバープレートの壁部は、本体部と、固定具とを含み、前記固定具には、外部に連通する凹部が設けられ、前記凹部は、前記固定具の前記電極アセンブリに面する内面から前記電極アセンブリから離反する方向に凹んで設置されるカバープレートと、前記凹部を覆い、前記電池セルの内部のガス圧力が閾値に達した時に前記ガスを前記凹部を介して前記電池セルの外部に排出するための通気部品とを含み、ここで、前記凹部の底壁には、前記電極アセンブリの方向へ延びる突出部が設けられ、前記突出部は、前記通気部品に付設されて、前記壁部の厚さ方向に沿う前記通気部品の変形を制限するように構成される。
【0026】
本出願の実施例の技術案では、カバープレートの壁部は、本体部と、固定具とを含み、固定具には、外部に連通する凹部が設置され、凹部は、固定具の電極アセンブリに面する内面から電極アセンブリから離反する方向に凹んで設置され、通気部品は、凹部を覆うように設置され、通気部品を介して、電池セル内部のガス圧力が閾値に達した時にガスを外筐の外部に排出し、排気需要を満たすことができる。凹部の底壁には、電極アセンブリの方向へ延びる突出部が設けられ、突出部によって通気部品に付設することで、通気部品の厚さ方向に電極アセンブリから離反する側に支持を提供して、電池セル内部のガスの作用で壁部の厚さ方向に沿う通気部品の変形を制限し、通気部品の劣化を緩和することができる。
【0027】
第三の態様によれば、本出願は、上記の電池セルを含む電池を提供した。
【0028】
第四の態様によれば、本出願は、電気エネルギーを提供するために用いられる上記の電池を含む電力消費装置を提供した。
【0029】
第五の態様によれば、本出願は、電池セルの製造方法を提供した。この製造方法は、
開口を有するハウジングを提供することと、
電極アセンブリを提供し、前記電極アセンブリを前記ハウジング内に入れることと、
カバーアセンブリを提供し、前記カバーアセンブリを前記開口に被せて、電池セルを成形することであって、前記カバーアセンブリは、カバープレートと、通気部品とを含み、前記カバープレートの壁部は、本体部と、固定具とを含み、前記固定具には、外部に連通する凹部が設けられ、前記凹部は、前記固定具の前記電極アセンブリに面する内面から前記電極アセンブリから離反する方向に凹んで設置され、前記通気部品は、前記凹部を覆い、前記通気部品は、前記電池セルの内部のガス圧力が閾値に達した時に前記ガスを前記凹部を介して前記電池セルの外部に排出するために用いられ、ここで、前記凹部の底壁には、前記電極アセンブリの方向へ延びる突出部が設けられ、前記突出部は、前記通気部品に付設されて、前記壁部の厚さ方向に沿う前記通気部品の変形を制限するように構成されることとを含む。
【0030】
第六の態様によれば、本出願は、電池セルの製造機器を提供した。この製造機器は、
開口を有するハウジングを提供するように構成される第一の組み立て装置と、
電極アセンブリを提供し、前記電極アセンブリを前記ハウジング内に入れるように構成される第二の組み立て装置と、
カバーアセンブリを提供し、前記カバーアセンブリを前記開口に被せて、電池セルを成形するように構成される第三の組み立て装置であって、前記カバーアセンブリは、カバープレートと、通気部品とを含み、前記カバープレートの壁部は、本体部と、固定具とを含み、前記固定具には、外部に連通する凹部が設けられ、前記凹部は、前記固定具の前記電極アセンブリに面する内面から前記電極アセンブリから離反する方向に凹んで設置され、前記通気部品は、前記凹部を覆い、前記通気部品は、前記電池セルの内部のガス圧力が閾値に達した時に前記ガスを前記凹部を介して前記電池セルの外部に排出するために用いられ、ここで、前記凹部の底壁には、前記電極アセンブリの方向へ延びる突出部が設けられ、前記突出部は、前記通気部品に付設されて、前記壁部の厚さ方向に沿う前記通気部品の変形を制限するように構成される第三の組み立て装置とを含む。
【0031】
上記説明は、本出願の技術案の概要に過ぎず、本出願の技術手段をより明確に知ることができるために、明細書の内容に従って実施することができ、且つ本出願の上記記載と他の目的、特徴と利点をより明らかに分かりやすくするために、以下は、特に本出願の具体的な実施の形態を挙げて説明する。
【図面の簡単な説明】
【0032】
本出願の実施例の技術案をより明瞭に説明するために、以下は、本出願の実施例に使用される必要のある図面を簡単に紹介し、自明なことに、以下に記述された図面は、ただ本出願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わない前提で、図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
図1】本出願のいくつかの実施例による車両の構造概略図である。
図2】本出願のいくつかの実施例による電池の分解図である。
図3】本出願のいくつかの実施例による電池セルの分解構造概略図である。
図4】本出願のいくつかの実施例の電池セルの平面図である。
図5図4においてA-A方向に沿う局所断面図である。
図6図5におけるBの拡大図である。
図7】本出願のいくつかの実施例の電池セルの局所構造の分解図である。
図8】本出願のいくつかの実施例の電池セルの局所構造概略図である。
図9】本出願の別のいくつかの実施例の電池セルの局所構造概略図である。
図10】本出願のまた別のいくつかの実施例の電池セルの局所構造概略図である。
図11】本出願のさらなるいくつかの実施例の電池セルの局所断面図である。
図12】本出願のさらなるいくつかの実施例の電池セルの局所断面図である。
図13】本出願のさらなるいくつかの実施例の電池セルの局所断面図である。
図14】本出願のさらなるいくつかの実施例の電池セルの局所構造概略図である。
図15】本出願のさらなるいくつかの実施例の電池セルの局所断面図である。
図16】本出願のいくつかの実施例による電池セルの製造方法のフロー概略図である。 図面において、同じ部材は、同じ符号で説明される。図面は、実際のスケールで描かれていない。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下は、図面を結び付けながら本出願の技術案の実施例を詳細に記述する。以下の実施例が本出願の技術案をより明瞭に説明するためにのみ使用されるため、例としてのみ使用され、これによって本出願の保護範囲を制限することができない。
【0034】
特に定義されない限り、本明細書に使用されるすべての技術的と科学的用語は、本出願の技術分野に属する当業者によって一般的に理解される意味と同じであり、本明細書に使用される用語は、具体的な実施例を記述するためのものに過ぎず、本出願を限定することを意図しておらず、本出願の明細書と特許請求の範囲及び上記図面の説明における用語である「含む」と「有する」及びそれらの任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものである。
【0035】
本出願の実施例の記述において、技術用語である「第一の」「第二の」などは、異なる対象を区別するためにのみ使用され、相対的な重要性を指示又は示唆し、又は指示された技術特徴の数、特定の順序又は主従関係を非明示的に示すと理解できない。本出願の実施例の記述において、「複数」とは、明確かつ具体的に限定されない限り、二つ以上を意味する。
【0036】
本明細書に言及された「実施例」は、実施例を結び付けて記述された特定の特徴、構造又は特性が本出願の少なくとも一つの実施例に含まれ得ることを意味している。明細書における各位置に出現したこのフレーズは、必ずしも全てが同じ実施例を指すものではなく、他の実施例と相互排他する独立した又は代替的な実施例でもない。当業者は、本明細書に記述された実施例が他の実施例と組み合わされることが可能であることを明示的かつ非明示的に理解することができる。
【0037】
本出願の実施例の記述において、用語である「及び/又は」は、関連対象の関連関係を記述するものに過ぎず、三つの関係が存在し得ることを表し、例えばA及び/又はBは、単独のA、AとBとの組み合わせ、単独のBという3つのケースを表してもよい。また、本明細書における文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0038】
本出願の実施例の記述において、用語である「複数」は、二つ以上(二つを含む)を指し、同様に、「複数組」は、二組以上(二組を含む)を指し、「複数枚」は、2枚以上(2枚を含む)を指している。
【0039】
本出願の実施例の記述において、技術用語である「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」などにより指示される方位又は位置関係は、図面に基づいて示される方位又は位置関係であり、本出願の実施例を記述し、記述を簡略化することを容易にするためだけであり、言及された装置又は素子が特定の方位を有し、特定の方位で構成して動作しなければならないことを指示又は暗示するものではないため、本出願の実施例に対する制限と理解されるべきではない。
【0040】
本出願の実施例の記述において、特に明確に規定、限定されていない限り、技術用語である「取り付け」、「繋がり」、「接続」、「固定」などの用語は、広義に理解されるべきであり、例えば固定接続であってもよく、着脱可能な接続であってもよく、又は一体になってもよく、機械的な接続であってもよく、電気的な接続であってもよく、直接的な繋がりであってもよく、中間媒体による間接的な繋がりであってもよく、二つの素子内部の連通又は二つの素子の相互作用の関係であってもよい。当業者にとって、具体的な状況に応じて上記用語の本出願の実施例における具体的な意味を理解することができる。
【0041】
現在、市場情勢の発展から見ると、動力電池の応用は、ますます広くなっている。動力電池は、水力、火力、風力と太陽光発電所などのエネルギー貯蔵電源システムに応用されるだけでなく、電動自転車、電動バイク、電気自動車などの電動交通工具、及び軍事用機器、宇宙航空などの複数の分野にも広く応用されている。動力電池の応用分野が絶えずに拡大されることに伴って、その市場の需要量も絶えずに増えている。
【0042】
本発明者は、電池の使用中、充放電サイクルを何度も経って、副反応が存在し、ガスが発生し続け、電池セルの内部に一定の気圧が存在し、気圧の上昇に伴い極板同士のガスがタイムリーに排除されることができないことによって、リチウムイオンの吸蔵と放出に影響を及ぼし、さらにリチウム析出リスクを招くことに注目した。そのため、電池セルの外筐に通気部品が設置され、防爆機能に加えて、緩やかに浸透して排気することによって、電池セル内部の気圧を低減し、リチウム析出リスクを低減する。
【0043】
発明者は、電池セル内の気圧が予め設定される閾値に達した時に、ガスが通気部品を介して電池セルから排出し、ガスが外に排出される過程で通気部品に作用することで、通気部品が変形しやすくなることによって、通気部品と外筐との間に隙間が形成されており、電池セル内部の電解液が通気部品に付着しやすくなり、長期的使用により通気部品が膨潤し、通気部品の劣化を速め、電池セルに安全上の懸念をもたらすことを発見した。
【0044】
通気部品が電池セル内部のガスの作用で変形する問題を緩和するために、出願人の研究によると、通気部品の電極アセンブリから離反する側に支持を提供することで、ガス排出中に通気部品に対する作用力に抵抗し、通気部品の変形を低減し、通気部品の劣化を緩和することができることが発見された。
【0045】
以上のことから、電池セルの使用中で通気部品の変形劣化の問題を緩和するために、発明者は、鋭意検討を重ねた結果、通気部品に支持を提供することで、通気部品の変形を低減し、電池セルの安全性能を確保する電池セルを設計した。
【0046】
本出願の実施例に開示される電池セルは、車両、船舶又は航空機などの電力消費装置に使用されることができるが、これらに限定されない。本出願に開示される電池セル、電池などによりこの電力消費装置の電源システムを構成することができ、このように、通気部品の変形の緩和、通気部品の劣化の緩和に有利であり、電池性能の安定性と電池寿命を向上させる。
【0047】
本出願の実施例は、電池を電源として使用する電力消費装置を提供した。電力消費装置は、携帯電話、タブレット、ノートパソコン、電動玩具、電動工具、バッテリーカー、電気自動車、汽船、宇宙航空機などであってもよいが、それらに限定されない。ここで、電動玩具は、据置式又は移動型の電動玩具、例えばゲーム機、電気自動車玩具、電気汽船玩具と電気飛行機玩具などを含んでもよく、宇宙航空機は、飛行機、ロケット、スペースシャトルと宇宙船などを含んでもよい。
【0048】
以下の実施例は、説明の便宜上、本出願の一実施例の電力消費装置が車両1000であることを例にして説明する。
【0049】
図1を参照すると、図1は、本出願のいくつかの実施例による車両1000の構造概略図である。車両1000は、ガソリン自動車、ガス自動車又は新エネルギー自動車であってもよく、新エネルギー自動車は、純電気自動車、ハイブリッド自動車又はレンジエクステンダー自動車などであってもよい。車両1000の内部には、電池100が設置され、電池100は、車両1000の底部又は頭部又は尾部に設置されてもよい。電池100は、車両1000への給電に用いられてもよく、例えば電池100は、車両1000の操作電源とされてもよい。車両1000はさらに、コントローラ200と、モータ300とを含んでもよく、コントローラ200は、モータ300への給電、例えば車両1000の始動、ナビゲーションと走行時の作動電力消費需要に用いられるように電池100を制御するために用いられる。
【0050】
本出願のいくつかの実施例では、電池100は、車両1000の操作電源として用いられるだけでなく、車両1000の駆動電源として、ガソリン又は天然ガスの代わりに、又はその一部の代わりに車両1000に駆動動力を提供することができる。
【0051】
図2を参照すると、図2は、本出願のいくつかの実施例による電池100の分解図である。電池100は、筐体10と、電池セル20とを含み、電池セル20は、筐体10内に収容される。ここで、筐体10は、電池セル20のために収容空間を提供するために用いられ、筐体10は、様々な構造を採用してもよい。いくつかの実施例において、筐体10は、第一の部分11と、第二の部分12とを含んでもよく、第一の部分11と第二の部分12は、互いにカバーされ、第一の部分11と第二の部分12は、共同で電池セル20を収容するための収容空間を画定する。第二の部分12は、一端が開口する中空構造であってもよく、第一の部分11は、板状構造であってもよく、第一の部分11と第二の部分12により収容空間を共同で画定するように、第一の部分11は、第二の部分12の開口側にカバーされる。第一の部分11と第二の部分12は、いずれも一側が開口する中空構造であってもよく、第一の部分11の開口側は、第二の部分12の開口側にカバーされる。無論、第一の部分11と第二の部分12によって形成される筐体10は、様々な形状、例えば、円柱体、直方体などであってもよい。
【0052】
電池100において、電池セル20は、複数であってもよく、複数の電池セル20同士は、直列接続又は並列接続又は直並列接続であってもよく、直並列接続とは、複数の電池セル20には、直列接続もあり、並列接続もあることを意味している。複数の電池セル20同士は、直接に直列又は並列又は直並列に接続され、複数の電池セル20から構成される全体を筐体10内に収容してもよい。無論、電池100は、複数の電池セル20がまず、直列又は並列又は直並列に接続され、電池モジュールが形成されてから、複数の電池モジュールが直列又は並列又は直並列に接続され、一体として形成されて、筐体10内に収容されてもよい。電池100はさらに、他の構造を含んでもよく、例えばこの電池100はさらに、複数の電池セル20同士の電気的な接続を実現するためのバスバー部材を含んでもよい。
【0053】
ここで、各電池セル20は、二次電池又は一次電池であってもよく、リチウム硫黄電池、ナトリウムイオン電池又はマグネシウムイオン電池であってもよく、これに限定されない。電池セル20は、円柱体、扁平体、直方体又は他の形状などを呈することができる。
【0054】
図3を参照すると、図3は、本出願のいくつかの実施例による電池セル20の分解構造概略図である。電池セル20とは、電池を構成する最小単位である。図3に示すように、電池セル20は、カバーアセンブリ21と、ハウジング22と、電極アセンブリ23と、その他の機能的部材とを含む。
【0055】
カバーアセンブリ21とは、ハウジング22の開口部にカバーされて、電池セル20の内部環境を外部環境から遮断する部材である。ここに限定されなく、カバーアセンブリ21の形状は、ハウジング22に合うようにハウジング22の形状に適合してもよい。選択的に、カバーアセンブリ21は、一定の硬度と強度を有する材質(例えばアルミニウム合金)で作られてもよく、このように、カバーアセンブリ21が押圧衝撃を受けた場合に変形しにくく、電池セル20がより高い構造強度を有することができ、安全性能も向上されることができる。カバーアセンブリ21には、電極端子21a、カバープレート21bなどのような機能的部材が含まれてもよい。電極端子21aは、電池セル20の電気エネルギーを出力又は入力するために、電極アセンブリ23に電気的に接続されるために用いられてもよい。いくつかの実施例において、カバーアセンブリ21には、電池セル20の内部圧力又は温度が閾値に達した時に内部圧力を逃すための放圧機構がさらに設置されてもよい。カバーアセンブリ21の材質は、種々のものが可能であり、例えば、銅、鉄、アルミニウム、ステンレス鋼、アルミニウム合金、プラスチックなどであってもよく、本出願の実施例は、これについて特に制限されない。いくつかの実施例において、カバーアセンブリ21の内側には、絶縁材24がさらに設置されてもよく、絶縁材24は、短絡のリスクを低減するように、ハウジング22内の電極アセンブリ23とカバーアセンブリ21を隔離するために用いられてもよい。例示的には、絶縁材24は、プラスチック、ゴムなどであってもよい。
【0056】
ハウジング22とカバーアセンブリ21は、電池セル100の外筐を共同で形成し、ハウジング22は、カバーアセンブリ21と合うことで電池セル20の内部環境を形成するアセンブリであり、ここで、形成された内部環境は、電極アセンブリ23、電解液及びその他の部材を収容するために用いられてもよい。ハウジング22とカバーアセンブリ21は、独立した部材であってもよく、ハウジング22に開口が設置され、開口部でカバーアセンブリ21に開口をカバーさせることで電池セル20の内部環境を形成する。ここに限定されなく、カバーアセンブリ21とハウジング22とを一体化してもよく、具体的には、カバーアセンブリ21とハウジング22は、他の部材がケースに入れられる前にまず一つの共通接続面を形成し、ハウジング22の内部をパッケージングする必要がある場合、カバーアセンブリ21にハウジング22をカバーさせてもよい。ハウジング22は、様々な形状と様々な寸法、例えば直方体形、円柱体形、六角柱形などであってもよい。具体的には、ハウジング22の形状は、電極アセンブリ23の具体的な形状と寸法の大きさに応じて決定されてもよい。ハウジング22の材質は、種々のものが可能であり、例えば、銅、鉄、アルミニウム、ステンレス鋼、アルミニウム合金、プラスチックなどであってもよく、本出願の実施例は、これについて特に制限されない。
【0057】
電極アセンブリ23は、電池セル100において電気化学反応が発生する部材である。ハウジング22内には、一つ又は複数の電極アセンブリ23が含まれてもよい。電極アセンブリ23は、主に正極板と負極板が捲回され、又は積畳配置されて形成されており、且つ一般的に正極板と負極板との間にセパレータが設けられる。正極板と負極板の、活物質を有する部分は、電極アセンブリの本体部を構成し、正極板と負極板の、活物質を有しない部分は、それぞれタブ231を構成する。正極タブと負極タブは、共同で本体部の一端に位置してもよく、又はそれぞれ本体部の両端に位置してもよい。電池の充放電中、正極活物質と負極活物質が電解液と反応し、タブ231は、電極端子21aに接続されて電流回路を形成する。
【0058】
本出願のいくつかの実施例によれば、図3を参照し、図4から図6をさらに参照すると、図4は、本出願のいくつかの実施例の電池セル20の上面図であり、図5は、図4においてA-A方向に沿う局所断面図であり、図6は、図5におけるBの拡大図である。
【0059】
本出願の実施例は、外筐と、電極アセンブリ23と、通気部品25とを含む電池セル20を提供した。外筐は、電極アセンブリ23を収容するために用いられ、外筐の壁部210は、本体部211と、固定具212とを含み、固定具212には、外部に連通する凹部2121が設けられ、凹部2121は、固定具212の、電極アセンブリ23に面する内面から電極アセンブリ23から離反する方向に凹んで設置される。通気部品25は、凹部2121を覆い、通気部品25は、外筐内部のガス圧力が閾値に達した時にガスを凹部2121を介して外筐の外部に排出するために用いられる。ここで、凹部2121の底壁2121aには、電極アセンブリ23の方向へ延びる突出部2122が設けられ、突出部2122は、通気部品25に付設されて、壁部210の厚さ方向Xに沿う通気部品25の変形を制限するように構成される。
【0060】
外筐は、ハウジング22及びカバーアセンブリ21を有し、ハウジング22は、開口を有し、カバーアセンブリ21は開口を密閉するように設置され、ハウジング22及びカバーアセンブリ21の一方の壁部210は、固定具212を含み、ハウジング22の壁部が固定具212を含むことであってもよく、カバーアセンブリ21の壁部が固定具212を含むことであってもよい。ハウジング22の開口部にカバーアセンブリ21にカバーさせて電池セル20の内部環境を形成し、電極アセンブリ23を収容するために用いられ、壁部210は、囲んで内部環境を形成するための外筐の側壁の一部である。
【0061】
固定具212は、規則的な幾何形状、例えば円形、楕円形又は多角形などであってもよく、無論、不規則的な幾何形状であってもよい。固定具212は、電池セル20内部のガスを通過させて電池セル20から排出するように、ガスが通過できるための部分を含む。
【0062】
本体部211は、壁部210の固定具212以外の部分であり、本体部211と固定具212の両者は、一体型構造であってもよく、別体型構造であってもよい。
【0063】
凹部2121は、固定具212の、電極アセンブリ23に面する内面から電極アセンブリ23から離反する方向に凹んで設置され、凹部2121は、底壁2121aと内周壁2121bを有し、厚さ方向Xに、底壁2121aの厚さは、壁部210の厚さよりも小さく、底壁2121aと内周壁2121bとにより囲んで凹キャビティを形成し、突出部2122は、凹キャビティ内に位置する。
【0064】
凹部2121が外部に連通されることは、凹部2121が電池セル20の外筐以外の部分に連通されることを指す。
【0065】
突出部2122は、凹部2121の底壁2121aから電極アセンブリ23の方向に延びる突起であり、突出部2122は、厚さ方向Xに凹部2121の底壁2121aから突出する。
【0066】
通気部品25の厚さ方向Xでの正投影は、凹部2121を覆うことで、流体が凹部2121を流通する時に通気部品25を通過する必要がある。通気部品25を介して、電池セル20内部のガスが外部に流通されることができ、且つ電池セル20外部の水蒸気などが電池セル20の内部に進入することを遮断することができる。
【0067】
突出部2122と通気部品25は、互いに接触されるが、接続されなくてもよく、無論、突出部2122は、通気部品25に接触されて接続されてもよく、例えば化学結合接続、接着接続などを採用し、突出部2122によって通気部品25の電極アセンブリ23から離反する側に支持を提供してもよい。
【0068】
本出願の実施例の技術案では、外筐の壁部210が本体部211と、固定具212とを含み、固定具212に外部に連通する凹部2121が設置され、凹部2121が、固定具212の、電極アセンブリ23に面する内面から電極アセンブリ23から離反する方向に凹んで設置され、通気部品25が、凹部2121を覆い、通気部品25を介して外筐内部のガス圧力が閾値に達した時にガスを外筐の外部に排出し、排気需要を満たすことができるようにすることができる。凹部2121の底壁2121aには、電極アセンブリ23の方向へ延びる突出部2122が設けられ、突出部2122によって通気部品25に付設されることで、通気部品25の厚さ方向Xでの電極アセンブリ23から離反する側に支持を提供して、電池セル20内部ガスの作用による壁部210の厚さ方向Xに沿う通気部品25の変形を制限し、通気部品25の劣化を緩和することができる。
【0069】
図3から図6を参照し、図7をさらに参照すると、図7は、本出願のいくつかの実施例の電池セル20の局所構造の分解図であり、本出願のいくつかの実施例によれば、選択的に、突出部2122の外周壁2122cと凹部2121の内周壁2121bとの間に外部に連通する収容キャビティ2124が形成され、凹部2121の底壁2121aには、収容キャビティ2124を介して電池セル20の内部空間とガス連通するように構成される第一のスルーホール2123が設けられる。
【0070】
凹部2121の内周壁2121bに面して設置される突出部2122の壁面は、突出部2122の外周壁2122cであり、突出部2122の外周壁2122c及び凹部2121の内周壁2121bは、いずれも環状面であり、円環状面であってもよく、多角形環状面であってもよく、両者の形状は、同じであってもよく、例えば、突出部2122の外周壁2122c及び凹部2121の内周壁2121bをいずれも円環状にすることができ、無論、異なってもよく、例えば、突出部2122の外周壁2122c及び凹部2121の内周壁2121bの一方を円環状面にし、且つ他方を多角形環状面にすることができる。第一のスルーホール2123は、厚さ方向Xに凹部2121の底壁2121aを貫通し、第一のスルーホール2123は、収容キャビティ2124に連通され、電池セル20内部のガスは、通気部品25を通って収容キャビティ2124に入り、第一のスルーホール2123を介して電池セル20外部に排出されることができる。第一のスルーホール2123の形状に対して具体的に限定せず、円形穴、楕円形穴、多角形穴又は異形穴であってもよく、ガスの排放需要を満たすことができればよい。
【0071】
突出部2122の外周壁2122cと凹部2121の内周壁2121bとの間に外部に連通する収容キャビティ2124を形成し、凹部2121の底壁2121aに第一のスルーホール2123を設けることによって、電池セル20内部のガスが収容キャビティ2124及び第一のスルーホール2123を通る排出需要を確保することができるとともに、突出部2122の設置を容易にすることができ、それによって突出部2122が通気部品25に付設され、通気部品25の厚さ方向Xでの変形を制限することができる。
【0072】
本出願のいくつかの実施例によれば、選択的に、第一のスルーホール2123の数は、複数であり、複数の第一のスルーホール2123は、間隔をあけて分布している。
【0073】
第一のスルーホール2123の数は、二つ、三つひいては複数であってもよい。複数の第一のスルーホール2123は、規則的に配列されてもよく、不規則的に配列されてもよい。隣接する二つの第一のスルーホール2123同士の距離は、等しくてもよく、無論、等しくなくてもよい。各第一のスルーホール2123の形状、寸法は、同じであってもよく、異なってもよい。
【0074】
第一のスルーホール2123の数を複数にすることで、排気レートを確保し、電池セル20の安全性能を向上させることができる。
【0075】
選択的に、複数の第一のスルーホール2123は、間隔をあけて、且つ均一に設置されている。排気の均一性を確保する。選択的に、複数の第一のスルーホール2123のうちの少なくとも一部の第一のスルーホール2123は、円形軌跡に沿って間隔をあけて、且つ均一に分布してもよい。
【0076】
図3から図7を参照すると、図8をさらに参照すると、図8は、本出願のいくつかの実施例の電池セル20の局所構造概略図である。本出願のいくつかの実施例によれば、選択的に、突出部2122は、第一の突起2122aを含み、第一の突起2122aの外周壁と凹部2121の内周壁2121bとの間に外部に連通する収容キャビティ2124が形成される。
【0077】
第一の突起2122aは、柱状体であってもよく、無論、環状体であってもよく、通気部品25は、第一の突起2122aの、電極アセンブリ23に面する表面に付設される。電池セル20内部のガスは、通気部品25を介して第一の突起2122aと凹部2121の内周壁2121bとの間に形成された収容キャビティ2124に入ってから、第一のスルーホール2123を介して電池セル20の外部に排出される。
【0078】
上記設置によって、突出部2122が第一の突起2122aによって通気部品25に付設されることができ、電池セル20内のガスが第一の突起2122aと凹部2121との間に形成された収容キャビティ2124を介して排出されることができ、排気需要を満たした上で通気部品25の厚さ方向Xでの変形を制限することができる。
【0079】
図9に示すように、図9は、本出願の別のいくつかの実施例の電池セル20の局所構造概略図である。本出願のいくつかの実施例によれば、選択的に、突出部2122は、第一の突起2122aと、第二の突起2122bとを含み、第二の突起2122bは、第一の突起2122aを周回し、第一の突起2122aと間隔をあけて設置され、第一の突起2122aの外周壁と第二の突起2122bの内周壁との間に外部に連通する収容キャビティ2124が形成され、第二の突起2122bの外周壁と凹部2121の内周壁2121bとの間に外部に連通する収容キャビティ2124が形成される。
【0080】
第一の突起2122aは、柱状体であってもよく、環状体であってもよく、第二の突起2122bは、環状体であってもよく、通気部品25は、第一の突起2122a及び第二の突起2122bの、電極アセンブリ23に面する表面に付設される。凹部2121の底壁2121aが、第一の突起2122aの外周壁と第二の突起2122bの内周壁との間の領域と、第二の突起2122bの外周壁と凹部2121の内周壁2121bとの間の領域とに、いずれも第一のスルーホール2123が設置される。
【0081】
上記設置によって、突出部2122が第一の突起2122a及び第二の突起2122bによって通気部品25に同時に付設され、通気部品25の厚さ方向Xでの変形を効果的に制限することができる。それと同時に、電池セル20内のガスが第一の突起2122aと第二の突起2122bとの間の収容キャビティ2124、及び第二の突起2122bと凹部2121との間の収容キャビティ2124を介して排出され、電池セル20の排気需要を保証し、電池セル20の安全性能を向上させることができる。
【0082】
選択的に、各収容キャビティ2124は、いずれも環状キャビティであり、各収容キャビティ2124に連通される第一のスルーホール2123の数は、複数であり、且つ環状キャビティの環状軌跡に沿って間隔をあけて分布している。ガスの排出に有利である。
【0083】
図10に示すように、図10は、本出願のまた別のいくつかの実施例の電池セル20の局所構造概略図である。本出願のいくつかの実施例によれば、選択的に、第二の突起2122bの数は、二つ以上であり、二つ以上の第二の突起2122bは、間隔をあけて且つ同軸に設置され、隣接する二つの第二の突起2122b間に外部に連通する収容キャビティ2124が形成される。
【0084】
第二の突起2122bの数は、二つ、三つひいては複数であってもよく、第二の突起2122bは、環状体であり、二つ以上の第二の突起2122bは、厚さ方向Xに垂直な方向に間隔をあけて分布し、各第二の突起2122bの軸方向は、厚さ方向Xと平行である。凹部2121の底壁2121aは、隣接する二つの第二の突起2122b間の領域には、第一のスルーホール2123が設置される。
【0085】
上記設置によって、各第二の突起2122bがいずれも通気部品25に付設され、突出部2122と通気部品25の付設面積を増やし、通気部品25の厚さ方向Xでの変形確率を低減することができる。そして、第一の突起2122aと第二の突起2122bとの間、第二の突起2122bと第二の突起2122bとの間、第二の突起2122bと凹部2121との間に、外部に連通する収容キャビティ2124がいずれも形成されており、排気レートを向上させ、電池セル20安全性をより高くすることができる。
【0086】
図3から図10を参照し続けると、本出願のいくつかの実施例によれば、選択的に、固定具212は、第二のスルーホール2111を含み、第二のスルーホール2111は、固定具212を収容するために用いられ、固定具212は、通気部品25と本体部211を接続するために用いられる。
【0087】
固定具212と本体部211は、別体に設置されてもよく、固定具212は、本体部211の第二のスルーホール2111内に完全に位置してもよく、厚さ方向Xに少なくとも一部が本体部211よりも突出して設置されてもよい。固定具212と本体部211との間に、固定接続の方式により接続されてもよく、着脱可能な接続の方式により接続されてもよい。通気部品25は、固定具212によって本体部211に接続される。
【0088】
上記設置によって、固定具212と本体部211とは別体で設置されることができ、固定具212の凹部2121及び突出部2122などの構造の成形に有利である。
【0089】
本出願のいくつかの実施例によれば、選択的に、第二のスルーホール2111は、その自体の軸方向に第一の穴部分2111aと、第二の穴部分2111bとを含み、第一の穴部分2111aの径方向寸法は、第二の穴部分2111bの径方向寸法よりも大きく、第一の穴部分2111aと第二の穴部分2111bとの間に、固定具212を支持するための遷移面2111cが接続され、ここで、軸方向は、壁部210の厚さ方向Xと平行である。
【0090】
第二のスルーホール2111全体は、段付き穴を呈することができる。第一の穴部分2111a及び第二の穴部分2111bの軸方向での寸法比率に対して具体的に限定せず、第一の穴部分2111a及び第二の穴部分2111bの軸方向での正投影の形状は、同じであってもよく、例えばいずれも円形又は多角形であってもよく、無論、いくつかの例において、第一の穴部分2111a及び第二の穴部分2111bの軸方向での正投影形状は、異なってもよく、例えば一方の正投影は、円形であってもよく、他方の正投影は、多角形であってもよい。第二のスルーホール2111全体は、厚さ方向Xに電池セル20の内部に連通される。
【0091】
第一の穴部分2111a及び第二の穴部分2111bの軸方向での正投影がいずれも円形である場合、その径方向Yは、円形正投影の直径の延在方向である。
【0092】
第一の穴部分2111a及び第二の穴部分2111bのうちの少なくとも一つの軸方向での正投影が非円形である場合、例えば正投影が多角形である場合、その径方向Yは、軸方向に垂直な方向であり、径方向Yは、例えば、第二のスルーホール2111の厚さ方向Xでの正投影の中心と正投影の外郭線上の一点との間の連線の延在方向であってもよい。
【0093】
第二のスルーホール2111が段付き穴の形式を採用することで、遷移面2111cによって固定具212を支持し、固定具212を位置規制し、固定具212と本体部211との間の取り付けと接続を容易にすることができる。
【0094】
本出願のいくつかの実施例によれば、選択的に、第二の穴部分2111bは、第一の穴部分2111aと電極アセンブリ23との間に位置し、軸方向に、固定具212の、電極アセンブリ23に面する表面は、遷移面2111cに当接される。
【0095】
固定具212の電極アセンブリ23から離反する表面は、一部が第一の穴部分2111aよりも突出してもよく、無論、第一の穴部分2111a内に位置してもよく、第一の穴部分2111a内に位置する場合に、電池セル20の占有空間を減少し、その能力密度を向上させることができる。
【0096】
固定具212の、電極アセンブリ23に面する表面は、遷移面2111cのみに接触し、遷移面2111cによって電極アセンブリ23から離反する方向に固定具212に支持を提供することができる。無論、固定具212の、電極アセンブリ23に面する表面は、遷移面2111cに接触して接続することができ、固定具212と本体部211との間の接続需要を確保すればよい。
【0097】
上記設置によって、遷移面2111cが固定具212の、電極アセンブリ23に面する表面に支持を提供し、固定具212に対するポジショニング需要を確保し、固定具212と本体部211との間の接続を容易にすることができる。
【0098】
図11を参照すると、図11は、本出願のさらなるいくつかの実施例の電池セル20の局所断面図である。本出願のいくつかの実施例によれば、選択的に、第一の穴部分2111aは、第二の穴部分2111bと電極アセンブリ23との間に位置し、固定具212の電極アセンブリ23から離反する表面は、遷移面2111cに当接され、軸方向に、各第一のスルーホール2123の正投影は、第二の穴部分2111bの穴壁の正投影内部に位置する。
【0099】
固定具212の、電極アセンブリ23に面する表面は、一部が第一の穴部分2111aよりも突出してもよく、無論、第一の穴部分2111a内に位置してもよい。
【0100】
固定具212の電極アセンブリ23から離反する表面は、固定面に接触し、支持面によって電極アセンブリ23から離反する方向に固定具212に支持を提供する。無論、固定具212の電極アセンブリ23から離反する表面は、遷移面2111cのみに接触して接続されてもよく、固定具212と本体部211との間の接続需要を確保すればよい。
【0101】
第二の穴部分2111bの穴壁の軸方向での正投影は、環状であり、各第一のスルーホール2123の正投影は、第二の穴部分2111bの環状正投影の内部に位置する。
【0102】
上記設置によって、遷移面2111cが固定具212の電極アセンブリ23から離反する表面に支持を提供し、固定具212のポジショニング需要を確保することができとともに、各第一のスルーホール2123の正投影を第二の穴部分2111bの穴壁の正投影内部に位置させることで、遷移面2111cが第一のスルーホール2123を塞ぐことを回避し、電池セル20排気の円滑性を確保することができる。
【0103】
図12を参照すると、図12を参照すると、本出願のさらなるいくつかの実施例の電池セル20の局所断面図である。本出願のいくつかの実施例によれば、選択的に、第一の穴部分2111aは、第二の穴部分2111bと電極アセンブリ23との間に位置し、固定具212の電極アセンブリ23から離反する表面は、遷移面2111cに当接され、第二のスルーホール2111は、第三の穴部分2111dをさらに含み、第三の穴部分2111dは、遷移面2111cから軸方向に沿って第一の穴部分2111aから離反する側に延びて形成され、第三の穴部分2111dの径方向寸法は、第一の穴部分2111aの径方向寸法よりも小さく、且つ第二の穴部分2111bの径方向Y寸法よりも大きい。軸方向に、各第一のスルーホール2123の正投影は、第三の穴部分2111dの穴壁の正投影内部に位置する。
【0104】
上記設置によって、遷移面2111cが固定具212の電極アセンブリ23から離反する表面に支持を提供し、固定具212のポジショニング需要を確保することができる。それと同時に、第三の穴部分2111dの設置によって、第二の穴部分2111bの径方向寸法が比較的に小さい場合、遷移面2111cが第一のスルーホール2123を塞ぐことを回避し、電池セル20の排気の円滑性を確保することができる。
【0105】
図6から図12を参照し続けると、本出願のいくつかの実施例によれば、選択的に、固定具212は、接続部212aと、取付部212bとを含み、接続部212aは、取付部212bの外側壁から突出して接続され、接続部212aは、本体部211に接続されるために用いられ、取付部212bは、通気部品25に接続されるために用いられる。
【0106】
取付部212bは、柱状であってもよく、厚さ方向Xに、取付部212bは、固定部の長さ寸法と同じであってもよく、異なってもよい。取付部212bと接続部212aの厚さ方向Xでの一端は、互いに面一になってもよい。
【0107】
固定具212が上記構造形式を採用することで、通気部品25の取り付けを容易にすることができ、本体部211との間の接続需要を確保することができる。
【0108】
本出願のいくつかの実施例によれば、選択的に、接続部212aは、本体部211に溶接接続され、厚さ方向Xに沿って、取付部212bが電極アセンブリ23の位置する側に向かって接続部212aから突出するように設置され、通気部品25は、取付部212bの、電極アセンブリ23に面する端面に接続される。
【0109】
接続部212aと本体部211の溶接位置は、需要に応じて設置されてもよく、いくつかの選択的な例において、接続部212aの厚さ方向Xでの一端を本体部211に溶接接続させることができる。
【0110】
取付部212bの厚さ方向Xでの長さ寸法は、接続部212aの厚さ方向Xでの長さ寸法よりも大きく、通気部品25は、取付部212bの、電極アセンブリ23に面する端面に接続される。
【0111】
接続部212aと本体部211が溶接接続の方式を採用することで両者間の接続強度を確保することができる。しかし、取付部212bを電極アセンブリ23の位置する側に向かって接続部212aから突出するように設置し、通気部品25が、取付部212bの、電極アセンブリ23に面する端面に接続されることで、通気部品25と接続部212aと本体部211との溶接位置間の距離を大きくし、接続部212aと本体部211との溶接接続時に発生した熱により通気部品25が損傷し、又は通気部品25と取付部212bとの間の接続強度に影響を及ぼすことを回避することができる。
【0112】
本出願のいくつかの実施例によれば、選択的に、通気部品25と第二のスルーホール2111の穴壁が間隔をあけて設置されるように、取付部212bの外側壁と第二のスルーホール2111の穴壁との間に隙間2125が形成される。
【0113】
第二のスルーホール2111の径方向Yに、取付部212bの外側壁と第二のスルーホール2111の穴壁との間に隙間2125が形成されており、通気部品25が、取付部212bに付設され、且つエッジが取付部212bの外側壁を超えないことによって、通気部品25と第二のスルーホール2111の穴壁との間に隙間が同様に形成されている。
【0114】
上記設置によって、接続部212aと本体部211との間の溶接接続時の熱が本体部211から通気部品25に伝えられなく、通気部品25が損傷し、又は通気部品25と取付部212bとの間の接続強度に影響を及ぼすことを回避する。
【0115】
図13及び図14を参照すると、図13は、本出願のさらなるいくつかの実施例の電池セル20の局所断面図であり、図14は、本出願のさらなるいくつかの実施例の電池セル20の局所構造概略図である。本出願のいくつかの実施例によれば、選択的に、収容キャビティ2124内には、通気部品25を支持するための支持材26が設置され、ガスは、支持材26を介して第一のスルーホール2123から排出されることができる。
【0116】
支持材26が一定の硬度を有し、通気部品25を支持することができ、且つ支持材26が通気性を有し、電池セル20において収容キャビティ2124に入るガスが支持材26に遮られることなく、電池セル20の外部に順調に排出されることができる。
【0117】
収容キャビティ2124内に支持材26を設置することによって、支持材26が通気部品25に支持をさらに提供することに有利であり、通気部品25の厚さ方向Xでの変形を制限する。
【0118】
本出願のいくつかの実施例によれば、選択的に、支持材26と、囲んで収容キャビティ2124を形成する壁面とは、化学結合によって接続される。
【0119】
上記設置によって、支持材26と、囲んで収容キャビティ2124を形成する壁面との間の接続強度を確保し、支持材26と収容キャビティ2124の壁面との分離による通気部品25への影響を回避することができる。
【0120】
本出願のいくつかの実施例によれば、選択的に、通気部品25と突出部2122の端面は、化学結合によって接続される。
【0121】
上記設置によって、通気部品25と突出部2122との間の接続強度を確保することができるとともに、通気部品25の性能への影響を低減することができ、排気需要を満たした上で、電池セル20の安全性能を向上させることができる。
【0122】
本出願のいくつかの実施例によれば、選択的に、ハウジング22及びカバーアセンブリ21の一方は、壁部210を含む。ハウジング22が壁部210を含むことであってもよく、カバーアセンブリ21が壁部210を含むことであってもよい。カバーアセンブリ21が壁部210を含む場合、カバーアセンブリ21は、電池セル20の構成部分としてもよく、独立した部品として生産、販売などが行なわれてもよい。
【0123】
図3及び図15を参照すると、図15は、本出願のさらなるいくつかの実施例の電池セル20の局所断面図である。本出願のいくつかの実施例によれば、選択的に、カバーアセンブリ21は、壁部210を含み、電池セル20は、カバーアセンブリ21と電極アセンブリ23とを仕切るための絶縁材24をさらに含み、絶縁材24には、凹部2121に連通されるための第三のスルーホール241が設置される。
【0124】
固定具212は、カバーアセンブリ21に含まれる壁部210上に設置され、電池セル20は、カバーアセンブリ21と電極アセンブリ23との間に位置し、絶縁材24おける第三のスルーホール241の数に対して具体的に限定せず、一つであってもよく、複数であってもよい。その数は、第一のスルーホール2123の数と同じであってもよく、無論、異なってもよい。厚さ方向Xに、第三のスルーホール241の正投影と第一のスルーホール2123の正投影とは、重なってもよく、部分的に重なってもよく、又はずれて設置されてもよい。
【0125】
上記設置によって、固定具212をカバーアセンブリ21に設置し、カバーアセンブリ21に排気機能を有させることができる。それと同時に、絶縁材24の設置によって、電極アセンブリ23とカバーアセンブリ21との間の接触短絡を回避し、電池セル20の安全性能を向上させることができるが、対応して設置される第三のスルーホール241は、電池セル20内部のガスの排出を容易にすることができる。
【0126】
本出願のいくつかの実施例によれば、選択的に、第三のスルーホール241の数は、複数であり、複数の第三のスルーホール241は、互いに間隔をあけて設置される。
【0127】
第三のスルーホール241の数は、二つ、三つひいては複数であってもよい。複数の第三のスルーホール241は、規則的に配列されてもよく、不規則的に配列されてもよい。隣接する二つの第三のスルーホール241同士の距離は、等しくてもよく、無論、等しくなくてもよい。各第三のスルーホール241の形状、寸法は、同じであってもよく、異なってもよい。
【0128】
複数の第三のスルーホール241を設置することで、電池セル20内のガスの排出レートを確保し、電池セル20の安全性能を向上させることができる。
【0129】
図3から図15を参照し、図16をさらに参照すると、図16は、本出願のいくつかの実施例による電池セル20の製造方法のフロー概略図である。
【0130】
別の態様によれば、本出願の実施例は、電池セル20の製造方法を提供する。この製造方法は、以下のステップを含む。
【0131】
S100、開口を有するハウジング22を提供する。
【0132】
S200、電極アセンブリ23を提供し、電極アセンブリ23をハウジング22内に入れる。
【0133】
S300、カバーアセンブリ21を提供し、カバーアセンブリ21を開口に被せて、電池セル20を成形し、カバーアセンブリ21は、カバープレート21bと、通気部品25とを含み、カバープレート21bの壁部210は、本体部211と、固定具212とを含み、固定具212には、外部に連通する凹部2121が設けられ、凹部2121は、固定具212の、電極アセンブリ23に面する内面から電極アセンブリ23から離反する方向に凹んで設置される。通気部品25は、凹部2121を覆い、通気部品25は、電池セル20内部のガス圧力が閾値に達した時にガスを凹部2121を介して電池セル20の外部に排出されるために用いられる。ここで、凹部2121の底壁2121aには、電極アセンブリ23の方向に延びる突出部2122が設けられ、突出部2122は、通気部品25に付設されて、壁部210の厚さ方向Xに沿う通気部品25の変形を制限するように構成される。
【0134】
本出願の実施例による電池セル20の製造方法は、上記各実施例による電池セル20の製造に用いられてもよく、製造される電池セル20は、突出部2122によって通気部品25に付設されることができ、それによって通気部品25の厚さ方向Xでの電極アセンブリ23から離反する側に支持を提供して、電池セル20内部ガスの作用で壁部210の厚さ方向Xに沿う通気部品25の変形を制限し、通気部品25の劣化を緩和し、より高い安全性能を有することができる。
【0135】
さらに別の態様によれば、本出願の実施例は、電池セル20の製造機器を提供した。この製造機器は、
開口を有するハウジング22を提供するように構成される第一の組み立て装置と、
電極アセンブリ23を提供し、電極アセンブリ23をハウジング22内に入れるように構成される第二の組み立て装置と、
カバーアセンブリ21を提供し、カバーアセンブリ21を開口に被せて、電池セル20を成形するように構成される第三の組み立て装置であって、カバーアセンブリ21は、カバープレート21bと、通気部品25とを含み、カバープレート21bの壁部210は、本体部211と、固定具212とを含み、固定具212には、外部に連通する凹部2121が設けられ、凹部2121は、固定具212の、電極アセンブリ23に面する内面から電極アセンブリ23から離反する方向に凹んで設置されており、通気部品25は、凹部2121を覆い、通気部品25は、電池セル20内部のガス圧力が閾値に達した時にガスを凹部2121を介して電池セル20の外部に排出されるために用いられ、ここで、凹部2121の底壁2121aには、電極アセンブリ23の方向へ延びる突出部2122が設けられ、突出部2122は、通気部品25に付設されて、壁部210の厚さ方向Xに沿う通気部品25の変形を制限するように構成される第三の組み立て装置とを含む。
【0136】
本出願の実施例による電池セル20の製造方法は、上記各実施例による電池セル20の製造に用いられてもよく、製造される電池セル20は、突出部2122によって通気部品25に付設されることができ、それによって通気部品25の厚さ方向Xでの電極アセンブリ23から離反する側に支持を提供して、電池セル20内部ガスの作用で壁部210の厚さ方向Xに沿う通気部品25の変形を制限し、通気部品25の劣化を緩和し、より高い安全性能を有することができる。
【0137】
好ましい実施例を参照しながら本出願を記述したが、本出願の範囲を逸脱することなく、それに様々な改良を行ない、且つ等価物で部材を置き換えることができる。特に、構造矛盾がない限り、各実施例に言及された各技術的特徴は、いずれも任意の方式で組み合わせられてもよい。本出願は、明細書に開示される特定の実施例に限定されるものでなく、請求の範囲内に含まれるすべての技術案を含む。
【符号の説明】
【0138】
発明を実施するための形態における参照番号は、以下の通りである。
1000-車両、100-電池、200-コントローラ、300-モータ、10-筐体、11-第一の部分、12-第二の部分、20-電池セル、21-カバーアセンブリ、21a-電極端子、21b-カバープレート、22-ハウジング、210-壁部、211-本体部、2111-第二のスルーホール、2111a-第一の穴部分、2111b-第二の穴部分、2111c-遷移面、2111d-第三の穴部分、212-固定具、212a-接続部、212b-取付部、2121-凹部、2121a-底壁、2121b-内周壁、2122-突出部、2122a-第一の突起、2122b-第二の突起、2122c-外周壁、2123-第一のスルーホール、2124-収容キャビティ、2125-隙間、23-電極アセンブリ、231-タブ、24-絶縁材、241-第三のスルーホール、25-通気部品、26-支持材、X-厚さ方向、Y-径方向。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16