(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-23
(45)【発行日】2025-01-07
(54)【発明の名称】マッサージ装置
(51)【国際特許分類】
A61H 7/00 20060101AFI20241224BHJP
【FI】
A61H7/00 323G
A61H7/00 322B
(21)【出願番号】P 2023566924
(86)(22)【出願日】2022-04-28
(86)【国際出願番号】 KR2022006133
(87)【国際公開番号】W WO2022231361
(87)【国際公開日】2022-11-03
【審査請求日】2023-10-30
(31)【優先権主張番号】10-2021-0056442
(32)【優先日】2021-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0052407
(32)【優先日】2022-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518358871
【氏名又は名称】ボディーフレンド カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BODYFRIEND Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】163,Yangjaecheon-ro,Gangnam-gu,Seoul,Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】ユ、ミョンジン
(72)【発明者】
【氏名】コン、ドクヒョン
【審査官】山田 裕介
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第110960391(CN,A)
【文献】特開2014-018464(JP,A)
【文献】特開2014-000171(JP,A)
【文献】特開2003-190243(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2020-0034299(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの身体を支持するシートフレームと、
前記シートフレームに対して回転可能に接続されるバックフレームと、
前記シートフレームと前記バックフレームとに沿って延び、前記シートフレームと前記バックフレームとを接続させるレールと、
前記シートフレームと前記バックフレームとに接続され、
前記レールの長手方向に沿うよう配置され、前記レールを支持する支持ユニットと、
を含
み、
前記支持ユニットは、
前記シートフレームに接続される第1リンクと、
前記バックフレームに接続される第2リンクと、
前記第1リンク及び前記第2リンクのうちの少なくとも1つに設けられ、前記レールに接触され、前記レールに沿って位置調整されるガイドローラと、を備える、マッサージ装置。
【請求項2】
前記支持ユニットは、
一端が前記シートフレームに回転可能に接続され、他端が前記バックフレームに回転可能に接続され、前記バックフレームの回転に応じて位置が変化する前記レールを支持する、
請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項3】
前記支持ユニットは、
更に
前記第1リンクと前記第2リンクとを接続させる接続リンク
を備える、
請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項4】
前記第1リンク、前記第2リンク及び前記接続リンクのうち少なくとも1つは、
接続される前記第1のリンク、前記第2のリンク、および前記接続リンクのうちの2つが相対的に直線移動できるように構成される長孔を有する、
請求項3に記載のマッサージ装置。
【請求項5】
前記接続リンクは
、略中央部分において湾曲する前記レールに沿うよう折曲した形状を有する、
請求項3に記載のマッサージ装置。
【請求項6】
前記ガイドローラは、
前記レールの上面と下面を支持する、
請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項7】
前記レールの一側に取り付けられ、前記バックフレームの回転時に、前記レールと共に形状が変化する補強部材
をさらに含む、
請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項8】
前記レールは、前記補強部材よりも柔軟である、
請求項7に記載のマッサージ装置。
【請求項9】
前記レールは、
前記支持ユニットのガイドローラが接触される第1領域と、
前記第1領域の内側に配置され、マッサージモジュールの移動経路を設定する第2領域と、
を備える、
請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項10】
前記レールによって移動経路が設定され、前記シートフレームと前記バックフレームとに沿って移動するマッサージモジュール
をさらに含む、
請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項11】
前記マッサージモジュールは、
前記レールの一面に沿って移動する駆動ローラと、
前記レールの他面に沿って移動する第1支持ローラと、
を備える、
請求項10に記載のマッサージ装置。
【請求項12】
前記シートフレーム及び前記バックフレームのうちいずれか1つに設けられ、もう1つを回転させる駆動部
をさらに含む、
請求項1に記載のマッサージ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マッサージ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
マッサージ(massage)とは、被術者の身体の一部を揉んだり、押したり、引っ張ったり、叩いたり、動かしたりするなど、体の一部に様々な形態の力学的刺激を加えることで、被術者の身体の変調を調節し、血液循環を助け、被術者の疲れが取れるようにする医療補助療法である。
【0003】
マッサージ需要の増加は、経済的事情及び時間的理由により人工的なマッサージ機能を提供するマッサージ装置又はマッサージ機器に対する需要の増加をもたらした。すなわち、マッサージを通して硬くなった筋肉をほぐしながら疲れ、又はストレスを解消しようとする需要が高まるにつれ、時間及び費用において効率的な方法の様々なマッサージ装置が発売されている。
【0004】
近年、人々の健康への関心は高まっており、マッサージ装置は単にマッサージ機能を提供するものから進み、様々な追加機能及び/又は医学的機能を提供する電子デバイスに変化しており、それに応じてマッサージ装置を効率的に制御する方法に関する研究が持続的に行われている。
【0005】
一方、従来のマッサージ装置では、頭部支持部の位置が固定されているため、マッサージを提供されるユーザの頭の位置に対応せず、不便を与えるという問題があった。これにより、ユーザの頭の位置に対応するように移動できる頭部支持部を含むマッサージ装置の開発が求められている実情である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、多様に角度を調整することができるコンパクトな構造を有し、内部の支持構造物によって耐久性が向上したマッサージ装置を提供することである。
【0007】
ただし、本発明が解決しようとする課題は、上述した課題に限定されるものではなく、本明細書及び添付図面から本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が容易に把握できる課題を含む。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した目的を達成するために、本発明の一側面は、ユーザの身体を支持するシートフレームと、前記シートフレームに対して回転可能に接続されるバックフレームと、前記シートフレームと前記バックフレームとに沿って延び、前記シートフレームと前記バックフレームとを接続させるレールと、前記シートフレームと前記バックフレームとに接続され、前記レールを支持する支持ユニットとを含むマッサージ装置を提供する。
【0009】
また、前記支持ユニットは、一端が前記シートフレームに回転可能に接続され、他端が前記バックフレームに回転可能に接続され、前記バックフレームの回転に応じて位置が変化する前記レールを支持することができる。
【0010】
また、前記支持ユニットは、前記シートフレームに接続される第1リンクと、前記バックフレームに接続される第2リンクと、前記第1リンクと前記第2リンクとを接続させる接続リンクと、を備えることができる。
【0011】
また、前記第1リンク、前記第2リンク及び前記接続リンクのうち少なくとも1つは、長孔を有することができる。
【0012】
また、前記接続リンクは折曲した形状を有することができる。
【0013】
また、前記支持ユニットは、前記第1リンク及び前記第2リンクのうち少なくとも1つに設けられ、前記レールに沿って位置調整されるガイドローラを備えることができる。
【0014】
また、前記ガイドローラは、前記レールの上面と下面を支持することができる。
【0015】
また、前記レールの一側に取り付けられ、前記バックフレームの回転時に前記レールと共に形状が変化する補強部材をさらに含むことができる。
【0016】
また、前記レールは、前記補強部材よりも柔軟であることができる。
【0017】
また、前記レールは、前記支持ユニットのガイドローラが接触される第1領域と、前記第1領域の内側に配置され、マッサージモジュールの移動経路を設定する第2領域と、を備えることができる。
【0018】
また、前記レールによって移動経路が設定され、前記シートフレームと前記バックフレームとに沿って移動するマッサージモジュールをさらに含むことができる。
【0019】
また、前記マッサージモジュールは、前記レールの一面に沿って移動する駆動ローラと、前記レールの他面に沿って移動する第1支持ローラと、を備えることができる。
【0020】
また、前記シートフレーム及び前記バックフレームのうちいずれか1つに設けられ、もう1つを回転させる駆動部をさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明の一実施形態に係るマッサージ装置は、様々な使用状態を有することができる。マッサージ装置は、角度を調整して椅子の形態とベッドの形態で使用することができる。マッサージモジュールが移動するレールが使用状態に応じて形状変形可能であるため、マッサージモジュールはコンパクトな構造でユーザの全身をマッサージすることができる。
【0022】
本発明の一実施形態に係るマッサージ装置は、形状が変形されるレールを補強することで、マッサージ装置の耐久性を向上させることができる。レールの形状が変形される際、補強部材がレールの剛性を補強し、レールの破損を防止することができる。
【0023】
本発明の一実施形態に係るマッサージ装置は、内部に支持構造物を有し、形状が変化されるレールを支持し、様々な使用形態を維持することができる。支持ユニットは、シートフレームとバックフレームが接続される部分に設けられ、使用状態に応じてバックフレームが回転時にシートフレームとバックフレームが接続される部分を支持し、マッサージ装置の耐久性を高めることができる。
【0024】
ただし、本発明の効果は、上述した効果に限定されるものではなく、本明細書及び添付図面から本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が容易に把握できる効果を含む。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】
図1は、本発明に係るマッサージ装置の一実施形態を示す図である。
【
図2】
図2は、
図1のマッサージ装置の構成要素を説明するための図である。
【
図3】
図3は、本発明に係るマッサージ装置の一部を示す斜視図である。
【
図4】
図4は、
図3のマッサージ装置を切り取った切開斜視図である。
【
図6】
図6は、
図3のレールにおけるマッサージモジュールの配置を示す図である。
【
図7】
図7は、
図3の支持ユニットがレールを支持する形態を示す図である。
【
図8】
図8は、
図3の支持ユニットがレールを支持する形態を示す図である。
【
図9】
図9は、レールの位置変化による支持ユニットの駆動を示す図である。
【
図10】
図10は、レールの位置変化による支持ユニットの駆動を示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
ユーザの身体を支持するシートフレームと、前記シートフレームに対して回転可能に接続されるバックフレームと、前記シートフレームと前記バックフレームとに沿って延び、前記シートフレームと前記バックフレームとを接続させるレールと、前記シートフレームと前記バックフレームとに接続され、前記レールを支持する支持ユニットと、を含む、マッサージ装置。
【発明を実施するための形態】
【0027】
上述した本開示の目的、特徴及び利点は、添付の図面と関連した以下の実施形態によってより明らかになるであろう。以下の特定構造又は機能的説明は、単に本開示の概念による実施形態を説明する目的で例示されたもので、本開示の概念による実施形態は様々な形態で実施されることができ、本明細書又は出願に記載された実施形態に限定されるものと解釈されるべきではない。
【0028】
本開示の概念による実施形態は様々な変更を加えることができ、様々な形態を有することができるため、特定の実施形態は図面に例示し、本明細書又は出願に詳細に説明する。しかしながら、これは本開示の概念による実施形態を特定の開示形態に限定することを意図するものではなく、本開示の思想及び技術的範囲に含まれるすべての変更、等価物から代替物を含むことを理解されるべきである。
【0029】
第1及び/又は第2などの用語は様々な構成要素を説明するために使用されることができるが、前記構成要素は前記用語に限定されない。前記用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ、例えば本開示の概念による権利範囲から逸脱することなく、第1構成要素は第2構成要素と呼ばれることができ、同様に第2構成要素は第1構成要素とも呼ばれることができる。
【0030】
ある構成要素が他の構成要素に「つながっている」又は「接続されている」と言及されたときには、その他の構成要素に直接つながっているか、又は接続されていることができるが、間に他の構成要素が存在する可能性もあることを理解する必要があるだろう。一方、ある構成要素が他の構成要素に「直接つながっている」、又は「直接接続されている」と言及されたときには、間に他の構成要素は存在しないことと理解する必要があるだろう。構成要素間の関係を説明するための他の表現、すなわち「~の間に」と「すぐ~の間に」又は「~に隣接する」と「~に直接隣接する」などの表現も同様に解釈されるべきである。
【0031】
本明細書で使用する用語は、単に特定の実施形態を説明するために使用されたものであり、本開示を限定しようとする意図ではない。単数の表現は、文脈上明らかに別段の意味を持たない限り、複数の表現を含む。本明細書において、「含む」又は「有する」などの用語は、実施された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部分品、又はそれらを組み合わせたものが存在することを指定するものであり、1つ又は複数の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部分品、又はそれらを組み合わせたものの存在又は追加の可能性を予め排除しないことと理解されるべきである。
【0032】
他に定義されない限り、技術的又は科学的用語を含めて本明細書で使用されるすべての用語は、本開示が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。一般的に使われる辞書に定義されているもののような用語は、関連技術の文脈上の意味に一致する意味として解釈されるべきであり、本明細書において明確に定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味として解釈されない。
【0033】
本明細書においてアクチュエータとは、駆動力を提供できる構成を意味する。例えば、アクチュエータは、モータ、リニアモータ、電子モータ、DCモータ、ACモータ、リニアアクチュエータ、電動アクチュエータなどを含むことができ、これに限定されない。
【0034】
本明細書において、バイノーラルビットは、脳波を調整することができる特定な形態のオーディオ情報を意味することができる。
【0035】
本明細書において、一実施形態によれば、マッサージ装置は、ボディマッサージ部、腕マッサージ部及び脚マッサージ部を含むマッサージ装置を指すことができる。また、他の実施形態によれば、ボディマッサージ部、腕マッサージ部及び脚マッサージ部は、分離された別途装置(例えば、ボディマッサージ装置、腕マッサージ装置及び脚マッサージ装置)として存在することができ、マッサージ装置はボディマッサージ装置、腕マッサージ装置、又は脚マッサージ装置を指すことができる。
【0036】
以下、添付の図面を参照して、本開示の実施形態をより詳細に説明する。
【0037】
図1は、本発明に係るマッサージ装置の一実施形態を示す図である。
【0038】
図1を参照すると、本開示内容の一実施形態に係るマッサージ装置100は、ユーザの身体の少なくとも一部を収容するための領域を形成し、ユーザの体をマッサージするボディマッサージ部1000と、ユーザの腕をマッサージする腕マッサージ部3000と、ユーザの脚をマッサージする脚マッサージ部2000とを含むことができる。
【0039】
ボディマッサージ部1000は、ユーザの身体の少なくとも一部にマッサージを提供することができる。ボディマッサージ部1000は、ユーザの身体の少なくとも一部にマッサージ機能を提供するマッサージモジュール1400、ユーザに任意の形態のオーディオ出力を提供するためのオーディオ出力モジュール1240、ボディマッサージ部1000の骨格を構成するメインフレーム1100及びユーザから任意の形態の入力を受信するためのユーザ入力部1230を含むことができる。
【0040】
前述したのボディマッサージ部1000が含む構成は例示的な実施形態に過ぎず、ボディマッサージ部1000は前述した構成以外にも様々な構成を含むことができる。
【0041】
また、
図1に示すマッサージ装置100の形状及び構造は例示的なものに過ぎず、本開示内容の特許請求の範囲によって定義される権利範囲から逸脱しない限り、様々な形態のマッサージ装置100もまた本開示内容の範囲内に含まれることができる。
【0042】
ボディマッサージ部1000は、ユーザを収容するための任意の形態の空間を形成することができる。ボディマッサージ部1000は、ユーザの身体の形状に対応する形態の空間を備えることができる。例えば、
図1に示すように、ボディマッサージ部1000は、ユーザの全身又は身体の一部を収容することができる着座型で具現されることができる。
【0043】
ボディマッサージ部1000において地面と接する部分は、摩擦力を増大させるための任意の材料又は摩擦力を増大させるための任意の部材(例えば、滑り止めパッドなど)を含むことができ、マッサージ装置100の移動性を強化するための輪を含むことができる。
【0044】
ボディマッサージ部1000の少なくとも一部は、スライド移動することができる。例えば、ボディマッサージ部1000がマッサージを開始する場合、ボディマッサージ部1000の少なくとも一部は前方にスライド移動することができる。また、ボディマッサージ部1000は、後方に傾くことができる。その結果、ボディマッサージ部1000は、後方に傾いた状態でマッサージを提供することができる。
【0045】
本開示の一実施形態によれば、マッサージ装置100は少なくとも1つのエアセル(図示せず)を含むことができる。エアセルは、ユーザの肩部分、骨盤部分、腕マッサージ部、脚マッサージ部2000などに位置することができ、これに限定されず、マッサージ装置100の様々な部分に配置されることができる。
【0046】
マッサージ装置100は、エア供給部(図示せず)を含むことができ、エア供給部はエアセルに空気を供給することによって、エアセルを膨らませることができる。エア供給部は、ボディマッサージ部1000の内部に位置することができ、脚マッサージ部2000に位置することができる。また、エア供給部は、マッサージ装置100の外部に位置することができる。
【0047】
腕マッサージ部3000は、ユーザに腕マッサージを提供することができる。例えば、腕マッサージ部3000は、ユーザの腕、例えば前腕筋部分にマッサージを提供することができる。
【0048】
脚マッサージ部2000は、ユーザに脚マッサージを提供することができる。例えば、脚マッサージ部2000は、ユーザのふくらはぎをマッサージするふくらはぎマッサージ部及び/又はユーザの足をマッサージする足マッサージ部を含むことができる。
【0049】
脚マッサージ部2000は、ユーザの身体特性に応じて、長さ調整が可能である。例えば、背の高いユーザがマッサージ装置100を使用する場合、ふくらはぎの長さが長く、脚マッサージ部2000の長さが長くなる必要がある。また、背の低いユーザがマッサージ装置100を使用する場合、ふくらはぎの長さが短く、脚マッサージ部2000が短くなる必要がある。これにより、脚マッサージ部2000は、ユーザの身長に合わせた脚マッサージを提供することができる。
【0050】
マッサージモジュール1400は、ボディマッサージ部1000に収容されたユーザに任意の形態の力学的刺激を提供するようにボディマッサージ部1000の内部に備えることができる。
図1に示すように、マッサージモジュール1400は、ボディマッサージ部1000の内部に備えられたメインフレーム1100に沿って移動することができる。
【0051】
例えば、ボディマッサージ部1000のメインフレーム1100にはラックギア(Rack gear)を備えることができ、マッサージモジュール1400はラックギアに沿って移動しながらユーザの身体の様々な部分に力学的刺激を提供することができる。マッサージモジュール1400は、ボールマッサージユニット又はローラマッサージユニットを含むことができ、これに限定されない。
【0052】
メインフレーム1100は、ボディマッサージ部1000の内部構成の骨格を構成するもので、金属材料又はプラスチック材料などで具現されることができる。例えば、メインフレーム1100は、鉄、合金、鋼鉄などで具現されることができ、これに限定されず、様々な硬質材料で具現されることができる。
【0053】
本開示の一実施形態によれば、マッサージ装置100はオーディオ出力モジュール1240を含むことができる。オーディオ出力モジュール1240は様々な位置に備えることができる。例えば、オーディオ出力モジュール1240は、ユーザと接触するシート部の上端に配置された上端オーディオ出力ユニット、シート部左右の腕マッサージ部の前端に取り付けられた前方オーディオ出力ユニット、及び/又は腕マッサージ部の後端に取り付けられた後方オーディオ出力ユニットなどの複数の出力ユニットを含むことができ、これに限定されない。この場合、オーディオ出力モジュール1240は、5.1チャンネルなどの立体音響を提供することができ、これに限定されない。
【0054】
本開示の一実施形態によれば、ユーザはマッサージ装置制御デバイスCDを用いてマッサージ装置100を制御することができる。マッサージ装置制御デバイスCDは、マッサージ装置100と有線通信及び/又は無線通信を介して接続されることができる。
【0055】
マッサージ装置制御デバイスCDは、リモートコントローラ(Remote controller)、携帯電話(Cellular phone)、PDA(Personal Digital Assistant)などを含むことができ、これに限らず、マッサージ装置100と有線又は無線通信を介して接続可能な様々な電子デバイスを含むことができる。
【0056】
図2は、
図1のマッサージ装置の構成要素を説明するための図である。
【0057】
図2を参照すると、本開示の一実施形態によれば、マッサージ装置100は、メインフレーム1100、制御部1210、記憶部1220、ユーザ入力部1230、オーディオ出力モジュール1240、ネットワーク接続部1250及びマッサージモジュール1400のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0058】
メインフレーム1100は、ボディマッサージ部1000の骨格を形成する構成であることができる。
【0059】
本開示の一実施形態によれば、メインフレーム1100はシートフレームとバックフレームを含むことができる。マッサージモジュール1400は、メインフレーム1100に沿って移動することができる。マッサージモジュール1400は、シートフレームとバックフレームに沿って移動することができる。シートフレームとバックフレームの具体的な説明は後述する。
【0060】
制御部1210は、マッサージ装置100の動作を制御することができる。制御部1210は、1つのプロセッサで具現されることができ、複数のプロセッサで具現されることができる。制御部1210が複数のプロセッサで具現された場合、複数のプロセッサのうち少なくとも一部は物理的に離隔した距離に位置することができる。また、制御部1210はこれに限定されず、様々な方法で具現されることができる。
【0061】
例えば、制御部1210は、1つ又は複数のプロセッサに該当することができる。プロセッサは、複数の論理ゲートのアレイで具現されることもでき、汎用のマイクロプロセッサと、このマイクロプロセッサで実行されることができるプログラムが記憶されたメモリとの組み合わせで具現されることもできる。また、他の形態のハードウェアで具現されることもできることを、本実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば理解できる。
【0062】
本開示の一実施形態によれば、制御部1210はマッサージ装置100の動作を制御することができる。例えば、マッサージ装置100は複数のアクチュエータを含むことができ、マッサージ装置100は複数のアクチュエータの動作を制御することによって、マッサージ装置100の動作を制御することができる。例えば、マッサージ装置100は、マッサージモジュール移動アクチュエータ、マッサージモジュール1400に含まれた少なくとも1つのアクチュエータ、背角度アクチュエータ、脚角度アクチュエータ、足マッサージアクチュエータ、脚長調整アクチュエータ及びスライドアクチュエータのうち少なくとも1つを含むことができ、制御部1210は、これらを制御することによってマッサージ装置100の動作を制御することができる。
【0063】
マッサージモジュール移動アクチュエータは、マッサージモジュール1400の上下移動を可能にするアクチュエータであり、マッサージモジュール移動アクチュエータの動作によってマッサージモジュール1400はメインフレーム1100に沿って動くことができる。
【0064】
背角度アクチュエータは、マッサージ装置100におけるユーザの背中が接する部分の角度を調整するアクチュエータであり、背角度アクチュエータの動作によってマッサージ装置100の背角度が調整されることができる。
【0065】
脚角度アクチュエータは、マッサージ装置100の脚マッサージ部2000の角度を調整するアクチュエータであり、脚角度アクチュエータの動作によって脚マッサージ部2000とボディマッサージ部1000との間の角度が調整されることができる。
【0066】
足マッサージアクチュエータは、脚マッサージ部2000に含まれた足マッサージモジュールを動作させるアクチュエータを示す。足マッサージアクチュエータを活用し、マッサージ装置100はユーザに足マッサージを提供することができる。
【0067】
マッサージモジュール1400は少なくとも1つのアクチュエータを含むことができ、制御部1210は少なくとも1つのアクチュエータを動作させることで様々なマッサージ動作を提供することができる。例えば、制御部1210は、マッサージモジュール1400に含まれた少なくとも1つのアクチュエータを動作させることで、叩きマッサージ、揉みマッサージなどを提供することができ、これに限定されず、様々なマッサージ動作を提供することができる。
【0068】
脚長調整アクチュエータは、脚マッサージ部2000の長さを調整するアクチュエータを示す。例えば、制御部1210は、脚長調整アクチュエータを活用して脚マッサージ部2000の長さをユーザに合わせて調整することができ、その結果、ユーザは体型に合うマッサージを提供されることができる。
【0069】
スライドアクチュエータは、マッサージ装置100のスライド動作を可能にする。例えば、スライドアクチュエータの動作により、シートフレームを前方又は後方に移動することができ、その結果、シートフレームに接続されたバックフレームも前方又は後方に移動することができる。
【0070】
記憶部1220は、マッサージ装置100に関連する様々な情報を記憶することができる。例えば、記憶部1220は、マッサージ制御情報を含むことができ、個人認証情報を含むことができ、これに限定されない。
【0071】
記憶部1220は、任意のデータを継続的に記憶することができる不揮発性(non-volatile)記憶媒体を介して具現されることができる。例えば、記憶部1220は、ディスク、光(optical)ディスク及び光磁気(magneto-optical)記憶デバイスだけでなく、フラッシュメモリ及び/又はバッテリ-バックアップメモリに基づく記憶デバイスを含むことができ、これに限定されない。
【0072】
また、記憶部1220は、メモリを含むことができる。メモリは、動的ラム(DRAM、dynamic random access memory)、静的ラム(SRAM、static random access memory)などのランダムアクセスメモリ(RAM)など、プロセッサが直接アクセスする主記憶装置として電源が切れると記憶された情報が瞬時に消される揮発性(volatile)記憶装置を意味することができるが、これらに限定されない。このようなメモリは制御部1210によって動作されることができる。
【0073】
ユーザ入力部1230は、ユーザからマッサージ装置100の動作制御に関する命令を受信することができ、ユーザ入力部1230は様々な形態で具現されることができる。例えば、ユーザ入力部1230は、ボディマッサージ部1000に備えられることができ、脚マッサージ部2000に備えられることができ、これに限定されない。
【0074】
マッサージ装置100は、ユーザ入力部1230を介してユーザから様々な命令を取得することができる。例えば、マッサージ装置100は、マッサージモジュールの選択、マッサージモードの選択、マッサージ強度の選択、マッサージ時間の選択、マッサージ部位の選択、ボディマッサージ部1000の位置と動作の選択、マッサージ装置100の電源のOn-Offの選択、温熱機能の動作有無の選択、音源再生に関する選択などに対する任意の命令を受信することができ、これに限定されない。
【0075】
本開示の他の実施形態によれば、ユーザ入力部1230は、事前に設定されたユーザ設定機能又は自ら事前設定されている機能などに応じて、ホットキー(hot key)形態のボタン及び/又は方向選択、取り消し、入力を実行するための選択ボタンなどを備えることができる。
【0076】
ユーザ入力部1230は、キーパッド、ドームスイッチ、タッチパッド(感圧/静電)、ジョグホイール、ジョグスイッチなどで具現されることができ、これらに限定されない。また、ユーザ入力部1230は、音声認識技術に基づき、ユーザの発話を通じて命令を取得することができる。
【0077】
本開示の一実施形態によれば、ユーザ入力部1230は、マッサージ装置100の動作状況又はユーザの現在の状態などを表示するためのディスプレイを含むことができる。この場合、ディスプレイは液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(thin film transistor-liquid crystal display、TFT LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)、フレキシブルディスプレイ(flexible display)、3次元ディスプレイ(3Dディスプレイ)のうち少なくとも1つを含むことができ、これに限定されない。
【0078】
オーディオ出力モジュール1240は、ユーザに任意の形態のオーディオ出力を提供することができる。例えば、オーディオ出力モジュール1240は、マッサージ装置100から提供されるマッサージパターンに最適化された音源及び/又はバイノーラルビットをユーザに出力することによって、ユーザに脳刺激を提供することができる。オーディオ出力モジュール1240は、ネットワーク(図示せず)を介して受信されるか、内部/外部記憶媒体(図示せず)に記憶された音響信号を出力することができる。例えば、オーディオ出力モジュール1240は、ユーザ端末とネットワーク接続(例えば、ブルートゥース(登録商標)接続など)を介してユーザ端末の制御に従って音源を出力することができる。また、オーディオ出力モジュール1240は、マッサージ装置100の動作に関連して発生する任意の形態の音響信号を出力することができる。
【0079】
本開示の一実施形態に係るマッサージ装置100は、ネットワーク接続部1250を含むことができる。ネットワーク接続部1250は、任意の形態のネットワークを介してマッサージ装置100内部のモジュール、外部マッサージ装置及び/又はユーザ端末と通信を行うことができる。ネットワーク接続部1250は、ネットワーク接続のための有線/無線接続モジュールを含むことができる。無線接続技術としては、例えば、WLAN(Wireless LAN)(Wi-Fi)、Wibro(Wireless broadband)、Wimax(World Interoperability for Microwave Access)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)などを用いることができる。有線接続技術としては、例えば、XDSL(Digital Subscriber Line)、FTTH(Fibers to the home)、PLC(Power Line Communication)などを用いることができる。さらに、ネットワーク接続部1250は、近距離通信モジュールを含み、近距離に位置する任意の装置/端末とデータを送受信することができる。例えば、近距離通信(short range communication)技術として、ブルートゥース(登録商標,Bluetooth)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(IrDA、infrared Data Association)、UWB(Ultra Wideband)、ZigBee(登録商標)などを用いることができ、これに限定されない。
【0080】
本開示の一実施形態に係るマッサージ装置100は、センサ部1260を含むことができる。このとき、センサ部1260は少なくとも1つ以上のセンサを含むことができる。例えば、センサ部1260は、圧力センサ、赤外線センサ、LEDセンサ、フォトセンサ、ホールセンサ、静電センサなどを含むことができ、これらに限定されない。
【0081】
センサ部1260は、様々な情報を取得するために用いられることができる。例えば、センサ部1260は、ユーザを認識するために用いられることができる。すなわち、ユーザの着座有無、ユーザの体型、ユーザの身体の異常有無などに関する情報を取得することができる。また他の例として、センサ部1260は生体情報取得のために用いられることができる。すなわち、指紋情報、顔情報、音声情報、虹彩情報、体重情報、心電図情報(electrocardiogram)、体成分情報などを取得することができ、これに限定されず、様々な生体情報を含むことができる。
【0082】
本開示の他の実施形態によれば、マッサージ装置100は、センサ部1260を介してユーザとの接触面積及び/又は接触位置を感知することができる。また、マッサージ装置100は、センサ部1260を介してユーザの肩位置情報を取得することができる。また、マッサージ装置100は、取得した情報に基づいてカスタマイズされたマッサージを提供することができる。例えば、マッサージ装置100が肩マッサージを提供する場合、マッサージ装置100は、センサ部1260を介して取得した情報に基づいてユーザの肩位置を認識し、認識結果に応じてユーザに肩マッサージを提供することができる。
【0083】
本開示の一実施形態に係るマッサージ装置100は、頭部支持部1300を含むことができる。頭部支持部1300は、ユーザの頭を支持することができる。例えば、頭部支持部1300は、ユーザがマッサージ装置100に着座したときにユーザの頭に対応する位置に配置され、ユーザの頭を支持することができる。
【0084】
一実施形態として、頭部支持部1300は移動可能であることができる。例えば、マッサージ装置100を利用するユーザの身長や体型などは多様であるため、頭部支持部1300が一箇所に固定されると、一部のユーザの頭に対応しない位置に頭部支持部1300が位置し、ユーザに不便を与えることができる。したがって、頭部支持部1300は、ユーザの頭に対応する位置に移動してユーザの頭を支持することができる。
【0085】
本開示の一実施形態に係るマッサージ装置100は、マッサージモジュール1400を含むことができる。すなわち、マッサージモジュール1400はユーザに力学的刺激を提供する構成であり、マッサージモジュール1400はメインフレーム1100に沿って移動することができる。
【0086】
制御部1210は、マッサージモジュール1400の動作を制御してユーザに力学的刺激を与えることによって、マッサージを提供することができる。
【0087】
制御部1210は、マッサージモジュール1400をX軸、Y軸及びZ軸などの方向に移動させることができる。制御部1210は、マッサージボールをX軸、Y軸及びZ軸上で前方に前進させるか、後方に後退させることができる。または、制御部1210は、X軸、Y軸及びZ軸を中心にマッサージボールを回転させることができる。
【0088】
本開示の一実施形態に係るマッサージ装置100はシート部1500を含むことができる。シート部1500は、メインフレーム1100の少なくとも一部を覆うことができる。
【0089】
一実施形態として、シート部1500はアッパーフレーム1110の少なくとも一部を覆うことができる。したがって、メインフレーム1100に加えられる衝撃をシート部1500によって遮断することができる。また、シート部1500によってマッサージ装置100の外形が形成されることができる。
【0090】
具体的な実施形態として、シート部1500は、後述するバックフレーム130の一部を覆い、ユーザの身体の長手方向に沿ってレール130を覆うように配置されることができる。したがって、シート部1500は、マッサージモジュール1400の移動経路と頭部支持部1300の移動経路を覆うことができる。
【0091】
再び
図1を参照すると、脚マッサージ部2000は、ユーザの脚をマッサージするための構成であることができる。脚マッサージ部2000には、ユーザの脚が収容される脚収容空間が形成されることができる。
【0092】
脚マッサージ部2000は、エアセル(図示せず)、ふくらはぎマッサージモジュール(図示せず)、足マッサージ部(図示せず)のうち少なくとも1つ以上を含むことができる。
【0093】
エアセル(図示せず)は、ユーザの身体の少なくとも一部を固定するための構成であることができる。脚マッサージ部2000に含まれたエアセルは、別途備えられるエア供給部から空気を供給されて膨張し、ユーザの身体の少なくとも一部を固定する構成であることができる。
【0094】
ふくらはぎマッサージモジュール(図示せず)は、収容されたユーザの脚のうちふくらはぎ部分をマッサージするための構成であることができる。このとき、ふくらはぎマッサージモジュールは、前述したように、ボールマッサージユニット又はローラマッサージユニットを含むことができ、これに限定されない。
【0095】
足マッサージ部(図示せず)は、ユーザの足をマッサージするための構成であることができる。足マッサージ部は、ユーザの足をマッサージするための足マッサージモジュールを含むことができる。このとき、足マッサージモジュールは、ボールマッサージユニット又はローラマッサージユニットを含むことができ、これに限定されない。
【0096】
図3は、本発明に係るマッサージ装置の一部を示す斜視図であり、
図4は、
図3のマッサージ装置の切り取った切開斜視図である。
【0097】
図3及び
図4を参照すると、一実施形態としてマッサージ装置100は、シートフレーム110、バックフレーム130、レール130、補強部材135及び支持ユニット140を含むことができる。シートフレーム110とバックフレーム130は、前述したメインフレーム1100の一部であることができる。また、選択的な実施形態として、マッサージ装置100は、第1駆動部150及び第2駆動部160をさらに含むことができる。
【0098】
シートフレーム110はユーザの身体を支持することができる。シートフレーム110は、ユーザが使用時に着座する座席を形成することができる。
【0099】
シートフレーム110は、複数のフレームが組み立てられ、ユーザが座ることができる空間を形成することができ、シートフレーム110の一側に駆動力を発生させる装置が設けられることができる。例えば、シートフレーム110の下には、第1駆動部150及び第2駆動部160を配置することができる。
【0100】
バックフレーム130はユーザの身体を支持することができる。バックフレーム130は、ユーザの使用時に背中を支持することができる。バックフレーム130は、複数のフレームが組み立てられ、ユーザの背中が収容される空間を形成することができる。
【0101】
バックフレーム130とシートフレーム110は、互いに対して回転可能に設けられることができる。
【0102】
一実施形態として、バックフレーム130はシートフレーム110に対して回転可能に配置されることができる。他の実施形態として、シートフレーム110は、バックフレーム130に対して回転可能に配置されることができる。ただし、以下では、説明の便宜上、バックフレーム130が中心軸AXを基準としてシートフレーム110に対して回転する実施形態を中心に説明する。
【0103】
第1駆動部150が駆動されると、バックフレーム130はシートフレーム110に対してティルティングされることができる。第1駆動部150がシリンダ装置である場合、シリンダの長さ変化によってバックフレーム130は中心軸AXを中心に回転することができる。
【0104】
マッサージ装置100は、バックフレーム130の回転角度を調整してユーザに様々な使用方法を提供することができる。マッサージ装置100は、バックフレーム130がシートフレーム110に対して傾斜を形成して椅子の形態で使用されることができる(
図3及び
図9参照)。また、マッサージ装置100は、バックフレーム130とシートフレーム110とを並べて形成し、ベッドの形態で使用されることができる(
図10参照)。
【0105】
レール130は、シートフレーム110とバックフレーム130に沿って延び、シートフレーム110とバックフレーム130とを接続させることができる。レール130は、バックフレーム130がシートフレーム110に対して回転しても、シートフレーム110とバックフレーム130とを接続させることができる。したがって、本発明に係るレール130は、マッサージ装置100が椅子の形態又はベッドの形態で使用されるときにシートフレーム110とバックフレーム130とが接続される部分にレール130の形状変形を許容することができる。
【0106】
レール130は、互いに対向して配置される一対で備えられることができる。一対のレールのうち一方はシートフレーム110とバックフレーム130の一側に沿って延び、他方はシートフレーム110とバックフレーム130の他側に沿って延びることができる。
【0107】
互いに対向するレール130は、マッサージモジュール1400が移動可能な経路を形成するため、レール130に沿って移動するマッサージモジュール1400は、ユーザの操作に応じてシートフレーム110とバックフレーム130の様々な位置に移動することができる。
【0108】
レール130はフレキシブルな材料で形成することができる。レール130は、予め設定された範囲の曲げが許容されるように変形及び原状回復可能な材料で形成することができる。レール130は、バックフレーム130が中心軸AXを基準として回転しても、シートフレーム110とバックフレーム130のティルティング角度に応じて形状が変化することができる。すなわち、レール130は、中心軸AXに隣接した部分は、バックフレーム130の回転に応じて所定の範囲に曲げられるか、平らに形成されることができる。
【0109】
図5は、
図3のマッサージモジュールを示す図であり、
図6は、
図3のレールにおけるマッサージモジュールの配置を示す図である。
【0110】
図5及び
図6を参照すると、マッサージモジュール1400はレール130に設けられ、レール130に沿って移動することができる。
【0111】
マッサージモジュール1400は、ユーザにマッサージを提供することができる。例えば、マッサージモジュール1400は、ユーザの身体に叩きマッサージ又は揉みマッサージなどを提供することができる。
【0112】
マッサージモジュール1400は、レール130によって移動経路が設定され、シートフレーム110とバックフレーム130に沿って移動することができる。
【0113】
一実施形態として、マッサージモジュール1400はボディマッサージ部の内部に配置されることができ、ボディマッサージ部の内部に配置されたメインフレーム1100に沿って移動しながらユーザにマッサージを提供することができる。
【0114】
本発明に係るマッサージモジュール1400は、レール130がシートフレーム110とバックフレーム130とを接続させるように配置されるため、マッサージモジュール1400の移動範囲を拡張することができる。すなわち、マッサージモジュール1400は、シートフレーム110で駆動時にはユーザの股部をマッサージすることができ、バックフレーム130で駆動時にはユーザの背部をマッサージすることができる。特に、1つのマッサージモジュール1400がシートフレーム110とバックフレーム130の両方に対して可動範囲を有することができる。
【0115】
マッサージモジュール1400は、モジュール本体1410、マッサージユニット1420及び移動ユニット1430を含むことができる。
【0116】
モジュール本体1410は、マッサージモジュール1400の各構成が結合され、マッサージモジュール1400の全体形状を形成することができる。例えば、マッサージユニット1420と移動ユニット1430はモジュール本体1410に結合されることができる。
【0117】
マッサージユニット1420は、ユーザの身体にマッサージを提供することができる。マッサージユニット1420は、ユーザの身体に直接接触されることもできるが、ボディマッサージ部の外側を覆うカバーなどの別途構成を挟んでユーザの身体と間接的に接触されることもできる。
【0118】
マッサージユニット1420は、ボールマッサージユニット又はローラマッサージユニットを含むことができるが、これに限定されない。
【0119】
移動ユニット1430は、マッサージモジュール1400の移動を実行することができる。移動ユニット1430は、レール130と駆動的に接続され、レール130に沿って移動することができる。移動ユニット1430は、モジュール本体1410の両側に配置されることができる。一実施形態として、移動ユニット1430は、モジュール本体1410に4つで備えることができる。
【0120】
一実施形態として、移動ユニット1430は、駆動ローラ1431と複数の支持ローラとを備えることができる。
【0121】
駆動ローラ1431は、レール130の一面に沿って移動することができる。駆動ローラ1431は、マッサージモジュール移動アクチュエータ(図示せず)から駆動力を伝達されることができる。駆動ローラ1431が回転すると、マッサージモジュール1400はレール130の第2領域132に沿って移動することができる。
【0122】
駆動ローラ1431とレール130は、駆動力を伝達する様々なメカニズムで設定されることができる。ただし、以下では説明の便宜のために駆動ローラ1431はレール130に噛み合い、駆動ローラ1431の回転でレール130のティースに沿って移動するラックアンドピニオン構造である例を中心に説明する。
【0123】
一実施形態として、駆動ローラ1431は、外周面に複数のティースを有するピニオンギアであることができる。駆動ローラ1431は、レール130の第2領域132に噛み合われることができる。レール130の第2領域132はラックギアで形成され、レール130の長手方向に沿って延びることができる。駆動ローラ1431が回転すると、ピニオンギアがラックギアに沿って移動するため、マッサージモジュール1400がレール130に沿って移動することができる。
【0124】
支持ローラはレール130を支持するため、支持ローラは駆動ローラ1431が回転するとき、安定して駆動ローラ1431がレール130に接続されることができる。
【0125】
一実施形態として、第1支持ローラ1432は、レール130の他面に沿って移動することができる。第1支持ローラ1432は駆動ローラ1431とは反対側に配置され、駆動ローラ1431と第1支持ローラ1432との間の隙間にレール130を挿入することができる。
【0126】
第1支持ローラ1432は、少なくとも1つ以上で備えられることができる。一例として、第1支持ローラ1432は、駆動ローラ1431と対向するように単数個で備えられることができる。他の例として、第1支持ローラ1432は複数個で備えられるように、第1支持ローラ1432の間に駆動ローラ1431を配置することができる。
【0127】
図6を参照すると、第1支持ローラ1432は補強部材135を支持することができる。補強部材135はレール130の他面に設けられるため、第1支持ローラ1432は補強部材135を支持することができる。
【0128】
一実施形態として、第2支持ローラ1433は、駆動ローラ1431に隣接して配置することができる。第2支持ローラ1433は、駆動ローラ1431と同じ軸を中心に回転することができる。第2支持ローラ1433は、駆動ローラ1431の端部に配置することができる。
【0129】
第2支持ローラ1433は、駆動ローラ1431がレール130の第2領域132に安定して噛み合われるようにレール130の第1領域131に支持されることができる。第2支持ローラ1433は、駆動ローラ1431の外側でレール130に支持されるため、駆動ローラ1431がレール130から離脱することを防止することができる。
【0130】
一例として、移動ユニット1430は、別途備えられるモータやアクチュエータによって動力を伝達されて駆動されることができる。この場合、制御部1210は、モータやアクチュエータを制御して移動ユニット1430に動力を提供することができ、これにより、マッサージモジュール1400は移動しながらユーザの身体にマッサージを提供することができる。
【0131】
図7を参照すると、レール130は第1領域131と第2領域132とに分けられる。第1領域131は、支持ユニット140のガイドローラが接触されることができる。第2領域132は、第1領域131の内側に配置され、マッサージモジュール1400の移動経路を設定することができる。
【0132】
第1領域131はレール130の外側に設定され、支持ユニット140が設けられる空間を提供することができる。一実施形態として、第1領域131は、シートフレーム110とバックフレーム130とが接続される部分に設定され、シートフレーム110とバックフレーム130との間に支持ユニット140を設けられる空間を提供することができる。
【0133】
第2領域132はレール130の内側に設定され、マッサージモジュール1400の駆動ローラ1431が設けられる空間を提供することができる。第2領域132は、ピニオンギアである駆動ローラ1431が噛み合うようにラックギアで形成されることができる。第2領域132は、マッサージモジュール1400が移動する経路として設定されるため、シートフレーム110とバックフレーム130の全体にわたって延びることができる。
【0134】
レール130は第1領域131と第2領域132とに分けられるため、マッサージモジュール1400は支持ユニット140の干渉なくレール130に沿って移動することができる。支持ユニット140が第1領域131で支持されるため、第2領域132に沿って移動するマッサージモジュール1400は、支持ユニット140の妨害なくシートフレーム110とバックフレーム130に沿って移動することができる。
【0135】
図9を参照すると、バックフレーム130がシートフレーム110に対して傾斜するように配置されると、支持ユニット140は第1領域131でレール130を支持し、マッサージ装置100は椅子の形態を維持することができ、マッサージモジュール1400は第2領域132に沿って移動するため、ユーザが着座した状態で全身をマッサージすることができる。
【0136】
図10を参照すると、バックフレーム130がシートフレーム110と並んで配置されると、支持ユニット140は第1領域131でレール130を支持し、マッサージ装置100はベッドの形態を維持することができ、マッサージモジュール1400は第2領域132に沿って移動するため、ユーザが横になった状態で全身をマッサージすることができる。
【0137】
本発明の一実施形態に係るマッサージ装置100は、補強部材135をさらに含むことができる。補強部材135はレール130に取り付けられ、レール130と共に形状が変化することができる。
【0138】
補強部材135はレール130を補強するため、レール130に高い負荷が設定されても、耐久性を維持することができる。補強部材135は、レール130の形状変形によって耐久性が低下することを防止することができる。
【0139】
一例として、補強部材135はレール130の下面に取り付けられ、板ばねであることができる。補強部材135は、レール130の下面に沿って移動する移動ユニット1430の第2支持ローラ1433と接触することができる。また、補強部材135は、レール130の下面に沿って移動する支持ユニット140のガイドローラと接触することができる。
【0140】
補強部材135は、レール130より大きい剛性を有することができる。マッサージ装置100が椅子の形態に設定されると、バックフレーム130の移動によってレール130が曲げられる。補強部材135は、曲げられるレール130と共に曲げられ、レール130の剛性を補強することができる。また、マッサージ装置100の長期使用により、レール130の曲げと原状回復が繰り返し行われても、補強部材135はレール130を補強し、レール130の耐久性が低下しない。
【0141】
図7及び
図8は、
図3の支持ユニットがレールを支持する形態を示す図である。
図7は、マッサージ装置100の内側から見た図であり、
図8は、マッサージ装置100の外側から見た図である。
【0142】
図7及び
図8を参照すると、支持ユニット140はシートフレーム110とバックフレーム130との間に配置され、レール130を支持することができる。支持ユニット140は、レール130の形状が変形される領域に設けられ、ユーザの設定に応じてマッサージ装置100が設定された配置や形態を維持することができ、このときレール130が破損することを防止することができる。
【0143】
支持ユニット140は、シートフレーム110とバックフレーム130とが接続される中心軸AXに隣接して配置することができる。バックフレーム130がシートフレーム110に対して傾斜を有するように設定されると、支持ユニット140はレール130が設定された傾斜を維持するようにレール130の一側を支持することができる。
【0144】
支持ユニット140は、一端がシートフレーム110に回転可能に接続され、他端がバックフレーム130に回転可能に接続されることができる。したがって、支持ユニット140は、シートフレーム110やバックフレーム130の位置変化に対応し、位置を調整することができる。
【0145】
支持ユニット140は、ガイドローラがレール130と接触し、レール130で位置調整されることができる。支持ユニット140がシートフレーム110やバックフレーム130の位置変化に応じて、レール130上のガイドローラの位置が調整されることができる。
【0146】
一実施形態として、支持ユニット140は、第1リンク141、第2リンク142、接続リンク143、第1ガイドローラ144、第2ガイドローラ145及びコネクタ146を有することができる。第1ガイドローラ144及び第2ガイドローラ145はコネクタ146に組み立てられることができ、コネクタ146は第1リンク141及び第2リンク142のうち少なくとも1つに設けられることができる。
【0147】
第1リンク141は、シートフレーム110に接続されることができる。第1リンク141は、第1接続軸FX1でシートフレーム110と接続されることができ、シートフレーム110やバックフレーム130の回転に応じて位置が調整されることができる。第1リンク141は、第1回転軸RX1で接続リンク143と接続され、第3回転軸RX3でコネクタ146と接続されることができる。
【0148】
第2リンク142は、バックフレーム130に接続されることができる。第2リンク142は、第2接続軸FX2でバックフレーム130と接続されることができ、シートフレーム110やバックフレーム130の回転に応じて位置が調整されることができる。第2リンク142は、第2回転軸RX2で接続リンク143と接続され、第4回転軸RX4でコネクタ146と接続されることもできる。
【0149】
接続リンク143は、第1リンク141と第2リンク142とを接続させることができる。接続リンク143によって第1リンク141と第2リンク142とは連動されることができる。
【0150】
一実施形態として、接続リンク143は折曲した形状を有することができる。接続リンク143は、第1リンク141で接続される部分と第2リンク142に接続される部分とがそれぞれ延びるが、互いに予め設定された角度を有して略V形状を有することができる。
【0151】
接続リンク143が折曲した形状を有するため、マッサージ装置100の様々な使用形態にもレール130を安定して支持することができる。
【0152】
マッサージ装置100が椅子の形態で使用されるとき(
図9参照)、接続リンク143は、一部がシートフレーム110に沿って延び、他の一部がバックフレーム130に沿って延びることができる。接続リンク143は、シートフレーム110とバックフレーム130の配置に対応するように延びるため、シートフレーム110とバックフレーム130を安定して支持することができる。
【0153】
マッサージ装置100がベッドの形態で使用されるとき(
図10参照)、接続リンク143は、両端がシートフレーム110とバックフレーム130を支持し、中央が下に配置される。接続リンク143は、厚さの広い中央部分がシートフレーム110とバックフレーム130の接続部分の下に配置されるため、シートフレーム110とバックフレーム130に負荷を分配することができる。
【0154】
第1リンク141、第2リンク142及び接続リンク143のうち少なくとも1つは長孔を有することができる。長孔は、接続される2つのリンクが直線移動できる空間を提供することができる。
【0155】
一実施形態として、第1リンク141と接続リンク143のうちいずれか1つに長孔が形成され、バックフレーム130がティルティングするとき、接続リンク143は第1リンク141に対して回転すると同時に直線移動することができる。
【0156】
一実施形態として、第2リンク142と接続リンク143のうちいずれか1つに長孔が形成され、バックフレーム130がティルティングするとき、接続リンク143は第2リンク142に対して回転すると同時に直線移動することができる。
【0157】
例えば、図のように、接続リンク143は、第1リンク141と接続される部分に長孔143Aを有することができる。長孔143Aによって第1回転軸RX1は長孔143Aに沿って位置が調整されることができる。
【0158】
第1ガイドローラ144は、レール130の上側を支持することができる。第1ガイドローラ144は、レール130の第1領域131に接触するように配置することができる。第1ガイドローラ144は、第1リンク141及び第2リンク142にそれぞれ設けられ、シートフレーム110とバックフレーム130からレール130に伝達される負荷を支持して分配することができる。
【0159】
第2ガイドローラ145は、レール130の下側を支持することができる。第2ガイドローラ145は、レール130の第1領域131に接触するように配置することができる。第2ガイドローラ145は、第1リンク141及び第2リンク142にそれぞれ設けられ、シートフレーム110とバックフレーム130からレール130に伝達される負荷を支持して分配することができる。
【0160】
レール130は、第1ガイドローラ144と第2ガイドローラ145との間に挿入され、第1ガイドレール130と第2ガイドレール130に支持されることができる。バックフレーム130の回転に応じて、第1リンク141と第2リンク142も共に回転し、第1ガイドローラ144と第2ガイドローラ145はレール130で位置が調整されることができる。
【0161】
一実施形態として、第1ガイドローラ144は、一対の第2ガイドローラ145の間に配置することができる。マッサージ装置100が椅子の形態で使用されると、レール130は曲げられる。第1ガイドローラ144は曲げられた区間の上側を支持し、第2ガイドローラ145は曲げられた区間の下側を支持してレール130が曲げられた状態を丈夫に維持することができる。
【0162】
コネクタ146は、第3回転軸RX3で第1リンク141と接続され、第4回転軸RX4で第2リンク142と接続されることができる。コネクタ146には、第1ガイドローラ144と第2ガイドローラ145が設けられ、第1リンク141と第2リンク142の位置変化に対応し、第1ガイドローラ144と第2ガイドローラ145のレール130で接触される位置が調整されることができる。
【0163】
図9及び
図10は、レールの位置変化による支持ユニットの駆動を示す図である。
【0164】
図9を参照すると、マッサージ装置100が椅子の形態に設定されるとき、支持ユニット140はシートフレーム110、バックフレーム130及びレール130を支持することができる。
【0165】
支持ユニット140は、シートフレーム110とバックフレーム130に回転可能に設けられ、ガイドローラはレール130に支持される。バックフレーム130のティルティングに対応し、ガイドローラがレール130を支持するため、支持ユニット140は安定してレール130又は補強部材135を支持することができる。
【0166】
第1リンク141はシートフレーム110に回転可能に接続され、第1リンク141に接続されたコネクタ146によって複数のガイドローラがシートフレーム110に隣接したレール130を支持することができる。
【0167】
第2リンク142はバックフレーム130に回転可能に接続され、第2リンク142に接続されたコネクタ146によって複数のガイドローラがバックフレーム130に隣接したレール130を支持することができる。
【0168】
第1リンク141と第2リンク142に設けられた各ガイドローラは、レール130の曲げに対応して位置が調整され、曲げられたレール130を支持するため、ガイドローラはレール130の破損を防止し、レール130に適用される負荷を分配することができる。また、第1リンク141と第2リンク142とを接続させる接続リンク143もレール130が曲げられる部分に対応するように配置され、レール130に加わる負荷を分配することができる。
【0169】
図10を参照すると、マッサージ装置100がベッドの形態に設定されるとき、支持ユニット140はシートフレーム110、バックフレーム130及びレール130を支持することができる。
【0170】
支持ユニット140は、シートフレーム110とバックフレーム130に回転可能に設けられ、ガイドローラがレール130に支持されるため、支持ユニット140はバックフレーム130がシートフレーム110と並んで配置されることに対応し、ガイドローラはレール130を支持することができる。
【0171】
第1リンク141と第2リンク142に設けられた各ガイドローラは、レール130が平らに変形することに応じて位置が調整されることができる。また、ガイドローラは、平らなレール130を支持してレール130の破損を防止し、レール130にかかる負荷を分配することができる。また、第1リンク141と第2リンク142とを接続させる接続リンク143もレール130が平らに変化する部分に対応するように配置され、レール130に加わる負荷を分配することができる。
【0172】
再び
図3を参照すると、マッサージ装置100は駆動部を備えることができる。駆動部は、アクチュエータであることができる。
【0173】
第1駆動部150は、シートフレーム110又はバックフレーム130のうちいずれか1つに取り付けられ、シートフレーム110又はバックフレーム130がティルティングされるように駆動力を提供することができる。例えば、第1駆動部150がシリンダ装置である場合、シリンダの長さを調整して、シートフレーム110やバックフレーム130が中心軸AXを中心に回転することができる。
【0174】
第2駆動部160はシートフレーム110に取り付けられ、脚マッサージ部2000の回転角度を調整することができる。例えば、第2駆動部160がシリンダ装置である場合、シリンダの長さを調整して、脚マッサージ部2000がシートフレーム110に対して回転することができる。
【0175】
本発明の一実施形態に係るマッサージ装置100は、様々な使用状態を有することができる。マッサージ装置100は、椅子の形態とベッドの形態を有することができ、マッサージモジュールが移動するレールが使用状態に応じて形状が変形可能であるため、マッサージモジュールはコンパクトな構造でユーザの全身をマッサージすることができる。
【0176】
本発明の一実施形態に係るマッサージ装置100は、形状が変形されるレールを補強することで、マッサージ装置の耐久性を向上させることができる。マッサージ装置の使用状態に応じてレールの形状が変形するとき、補強部材がレールの剛性を補強し、レールの破損を防止することができる。
【0177】
本発明の一実施形態に係るマッサージ装置100は、支持構造物を有し、形状が変化されるレールを支持し、様々な使用形態を維持することができる。支持ユニット140は、シートフレーム110とバックフレーム130とが接続される部分に設けられ、使用状態に応じてバックフレーム130が回転するときにシートフレーム110とバックフレーム130とが接続される部分を支持してマッサージ装置100の耐久性を高めることができる。
【0178】
以上、添付図面を参照して本開示の実施形態をさらに詳細に説明したが、本開示は必ずしもこのような実施形態に限定されるものではなく、本開示の技術思想から逸脱しない範囲内で多様に変形して実施することができる。したがって、本開示に開示された実施形態は、本開示の技術思想を限定するためではなく説明するためのものであり、そのような実施形態によって本開示の技術思想の範囲が限定されるものではない。したがって、上記で説明した実施形態はすべての点において例示的なものであり、限定的なものではないと理解すべきである。本開示の保護範囲は特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等の範囲内にあるすべての技術思想は本開示の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。