(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-23
(45)【発行日】2025-01-07
(54)【発明の名称】交換工具ビットホルダ
(51)【国際特許分類】
B25G 1/08 20060101AFI20241224BHJP
B23B 31/00 20060101ALI20241224BHJP
B23B 31/02 20060101ALI20241224BHJP
B25B 23/16 20060101ALI20241224BHJP
B25B 23/10 20060101ALI20241224BHJP
B25G 3/10 20060101ALI20241224BHJP
B25F 1/02 20060101ALI20241224BHJP
【FI】
B25G1/08 A
B23B31/00 Z
B23B31/02 601Z
B25B23/16 A
B25B23/10 A
B25G3/10 A
B25F1/02
(21)【出願番号】P 2024518972
(86)(22)【出願日】2022-09-15
(86)【国際出願番号】 CA2022051376
(87)【国際公開番号】W WO2023049992
(87)【国際公開日】2023-04-06
【審査請求日】2024-03-26
(32)【優先日】2021-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】524114722
【氏名又は名称】ピッククイック ツール カンパニー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】PICQUIC TOOL COMPANY INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100085660
【氏名又は名称】鈴木 均
(74)【代理人】
【識別番号】100149892
【氏名又は名称】小川 弥生
(74)【代理人】
【識別番号】100185672
【氏名又は名称】池田 雅人
(72)【発明者】
【氏名】イスファハニアン,イーシャン
(72)【発明者】
【氏名】マッケンジー,ポール ドナルド
【審査官】山村 和人
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第04924733(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2005/0279194(US,A1)
【文献】実開平07-000661(JP,U)
【文献】実開平03-103162(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25G 1/00 - 3/38
B25B 15/00 - 15/06
B23B 31/00 - 31/42
B25B 21/00 - 23/18
B25F 1/00 - 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
交換工具ビットを保持するための装置であって、
第1の交換工具ビット及び第2の交換工具ビットを受容するように構成された第1のビット保持空間及び第2のビット保持空間を画定する内壁を含む本体と、
前記本体に結合され且つ前記第1のビット保持空間と前記第2のビット保持空間とを分離する弾性変形可能ビットホルダであって、前記第1のビット保持空間は、前記弾性変形可能ビットホルダの内面領域に隣接して囲まれ、前記第2のビット保持空間は、前記弾性変形可能ビットホルダの外面領域に隣接し、その結果、前記第1の交換工具ビット及び前記第2の交換工具ビットが前記第1のビット保持空間及び前記第2のビット保持空間内にあるとき、前記弾性変形可能ビットホルダの前記内面領域及び前記外面領域が前記第1の交換工具ビット及び前記第2の交換工具ビットに対して夫々変形して、前記第1の交換工具ビット及び前記第2の交換工具ビットを保持するように構成される、弾性変形可能ビットホルダと、
を備える装置。
【請求項2】
前記本体の前記内壁は、前記第2のビット保持空間に隣接する少なくとも1つの平面壁を含み、前記少なくとも1つの平面壁は、前記第2の交換工具ビットが前記第2のビット保持空間内にあるときに、前記第2の交換工具ビットの少なくとも1つの平坦側面と係合して整列するように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つの平面壁は、前記第2のビット保持空間を横切って前記弾性変形可能ビットホルダの前記外面領域の反対側に第1の平面壁を含む、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つの平面壁は、前記第2のビット保持空間に隣接する第2の略平面壁及び第3の略平面壁を含み、前記第2の略平面壁及び前記第3の略平面壁の夫々は、前記第1の平面壁から約120度の角度で延在する、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記本体の内壁は、前記第1のビット保持空間及び前記第2のビット保持空間を有するビット保持キャビティを画定し、前記弾性変形可能ビットホルダは、前記ビット保持キャビティ内に保持される、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記本体の内壁は、第3の交換工具ビットを受容するように構成された第3のビット保持空間を画定し、
前記弾性変形可能ビットホルダの前記外面領域は、第1の外面領域であり、
前記弾性変形可能ビットホルダは、前記第1のビット保持空間及び前記第3のビット保持空間を分離し、前記第3のビット保持空間は、前記弾性変形可能ビットホルダの第2の外面領域に隣接し、その結果、前記弾性変形可能ビットホルダの前記第2の外面領域は、前記第3の交換工具ビットに対して変形して、前記第3の交換工具ビットを前記第3のビット保持空間内に保持するように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記第2のビット保持空間及び前記第3のビット保持空間は、前記弾性変形可能ビットホルダの両側に配置される、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記本体の前記内壁は、前記第1のビット保持空間、前記第2のビット保持空間、及び前記第3のビット保持空間を有するビット保持キャビティを画定し、前記弾性変形可能ビットホルダは、前記ビット保持キャビティ内に保持される、請求項6に記載の装置。
【請求項9】
前記第3のビット保持空間内に保持される前記第3の交換工具ビットを含む、請求項6に記載の装置。
【請求項10】
前記弾性変形可能ビットホルダを前記本体に結合するように構成されたホルダマウントを備え、前記ホルダマウントは、前記弾性変形可能ビットホルダの第1の端部を受容して保持するように構成された第1の開口部を画定する壁を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記ホルダマウントは、前記弾性変形可能ビットホルダの第2の端部を受容して保持するように構成された第2の開口部を画定する壁を含み、前記第2の端部は、前記弾性変形可能ビットホルダの前記第1の端部の反対側である、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記ホルダマウントが前記本体と一体である、請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記弾性変形可能ビットホルダがOリングを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
駆動交換工具ビットを受容して保持するように構成された駆動ビットホルダを備え、その結果、前記駆動交換工具ビットが前記駆動ビットホルダによって保持されたときに、前記駆動交換工具ビットが前記本体の回転によって駆動可能である、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
前記弾性変形可能ビットホルダは、第1の弾性変形可能ビットホルダであり、
前記駆動ビットホルダは、
駆動ビット保持空間を画定する内壁であって、前記駆動ビット保持空間内で前記駆動交換工具ビットを保持及び回転ロックするように構成された内壁と、
前記駆動交換工具ビットが前記駆動ビットホルダによって保持されるときに、前記駆動交換工具ビットに対して変形し、前記駆動交換工具ビットを保持するように構成された第2の弾性変形可能ビットホルダと、
とを備える、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記駆動ビット保持空間は、前記第1のビット保持空間と概ね軸方向に位置合わせされる、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記駆動ビット保持空間は、前記第2の弾性変形可能ビットホルダの内面領域に隣接して囲まれ、前記本体の内壁は、前記第2のビット保持空間から延在する遷移ビット保持空間を画定し、前記遷移ビット保持空間は、前記第2の弾性変形可能ビットホルダの外面領域に隣接し、その結果、前記駆動交換工具ビット及
び遷移交換工具ビットが夫々前記駆動ビット保持空間及び前記遷移ビット保持空間内にあるとき、前記第2の弾性変形可能ビットホルダの前記内面領域及び前記外面領域が前記駆動交換工具ビット及び
前記遷移交換工具ビットに対して夫々変形して、前記駆動交換工具ビット及び前記遷移交換工具ビットを保持するように構成される、請求項15に記載の装置。
【請求項18】
前記第1の弾性変形可能ビットホルダ及び前記第2の弾性変形可能ビットホルダは、概ね同様の寸法を有する、請求項15に記載の装置。
【請求項19】
前記駆動ビットホルダによって保持される前記駆動交換工具ビットを含む、請求項14に記載の装置。
【請求項20】
前記第1のビット保持空間及び前記第2のビット保持空間に夫々保持された前記第1の交換工具ビット及び前記第2の交換工具ビットを備える、請求項1に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2021年9月28日に出願された「交換工具ビットホルダ」の名称を有する米国特許出願第17/487,402号の利益を主張し、これは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本開示の実施形態は、交換工具ビットに関するものであり、より詳細には、交換工具ビットを保持することに関する。
【背景技術】
【0003】
交換工具ビットを保持するためのいくつかの既知の装置は、工具ビットを保持するように構成された工具ビットホルダを含み得る。いくつかの装置では、工具ビットは、駆動ビットホルダの内外に切り替えられ得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、いくつかのそのような既知の装置は、効率的及び/又は効果的な使用のために構成されないことがある。例えば、いくつかの既知の装置は、工具ビットを保持するための装置内での効率的な空間使用のために構成されないことがあり、及び/又はいくつかのそのような既知の装置は、多くの異なる部品を含むことがあり、及び/又は装置に含まれる部品を効率的に使用できないことがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
様々な実施形態によれば、交換工具ビットを保持するための装置であって、第1の交換工具ビット及び第2の交換工具ビットを受容するように構成された第1のビット保持空間及び第2のビット保持空間を画定する内壁を含む本体と、本体に結合され且つ第1のビット保持空間と第2のビット保持空間とを分離する弾性変形可能ビットホルダであって、第1のビット保持空間は、弾性変形可能ビットホルダの内面領域に隣接して囲まれ、第2のビット保持空間は、弾性変形可能ビットホルダの外面領域に隣接し、その結果、第1の交換工具ビット及び第2の交換工具ビットが第1のビット保持空間及び第2のビット保持空間内にあるとき、弾性変形可能ビットホルダの内面領域及び外面領域が第1の交換工具ビット及び第2の交換工具ビットに対して夫々変形して、第1の交換工具ビット及び第2の交換工具ビットを保持するように構成される、弾性変形可能ビットホルダと、を含む装置が提供される。
【0006】
本体の内壁は、第2のビット保持空間に隣接する少なくとも1つの平面壁を含み得、少なくとも1つの平面壁は、第2の交換工具ビットが第2のビット保持空間内にあるときに、第2の交換工具ビットの少なくとも1つの平坦側面と係合して整列するように構成される。
【0007】
少なくとも1つの平面壁は、第2のビット保持空間を横切って弾性変形可能ビットホルダの外面領域の反対側に第1の平面壁を含み得る。
【0008】
少なくとも1つの平面壁は、第2のビット保持空間に隣接する第2の略平面壁及び第3の略平面壁を含み得、第2の略平面壁及び第3の略平面壁の夫々は、第1の平面壁から約120度の角度で延在する。
【0009】
本体の内壁は、第1のビット保持空間及び第2のビット保持空間を有するビット保持キャビティを画定し得、弾性変形可能ビットホルダは、ビット保持キャビティ内に保持され得る。
【0010】
本体の内壁は、第3の交換工具ビットを受容するように構成された第3のビット保持空間を画定し得、弾性変形可能ビットホルダの外面領域は、第1の外面領域であり、弾性変形可能ビットホルダは、第1及び第3のビット保持空間を分離し得、第3のビット保持空間は、弾性変形可能ビットホルダの第2の外面領域に隣接し、その結果、弾性変形可能ビットホルダの第2の外面領域が第3の交換工具ビットに対して変形して、第3の交換工具ビットを第3のビット保持空間内に保持するように構成される。
【0011】
第2のビット保持空間及び第3のビット保持空間は、弾性変形可能ビットホルダの両側に配置され得る。
【0012】
本体の内壁は、第1のビット保持空間、第2のビット保持空間、及び第3のビット保持空間を有するビット保持キャビティを画定し得、弾性変形可能ビットホルダは、ビット保持キャビティ内に保持され得る。
【0013】
装置は、第3のビット保持空間内に保持される第3の交換工具ビットを含み得る。
【0014】
装置は、弾性変形可能ビットホルダを本体に結合するように構成されたホルダマウントを含み得、ホルダマウントは、弾性変形可能ビットホルダの第1の端部を受容して保持するように構成された第1の開口部を画定する壁を含む。
【0015】
ホルダマウントは、弾性変形可能ビットホルダの第2の端部を受容して保持するように構成された第2の開口部を画定する壁を含み得、第2の端部は、弾性変形可能ビットホルダの第1の端部の反対側である。
【0016】
ホルダマウントが本体と一体であり得る。
【0017】
弾性変形可能ビットホルダがOリングを含み得る。
【0018】
装置は、駆動交換工具ビットを受容して保持するように構成された駆動ビットホルダを含み得、駆動交換工具ビットが駆動ビットホルダによって保持されたときに、駆動交換工具ビットが本体の回転によって駆動可能である。
【0019】
弾性変形可能ビットホルダは、第1の弾性変形可能ビットホルダであり得、駆動ビットホルダは、駆動ビット保持空間を画定する内壁であって、駆動ビット保持空間内で駆動交換工具ビットを保持及び回転ロックするように構成された内壁と、駆動交換工具ビットが駆動ビットホルダによって保持されるときに、駆動交換工具ビットに対して変形して駆動交換工具ビットを保持するように構成された第2の弾性変形可能ビットホルダと、と含み得る。
【0020】
駆動ビット保持空間は、第1のビット保持空間と概ね軸方向に位置合わせされ得る。
【0021】
駆動ビット保持空間は、第2の弾性変形可能ビットホルダの内面領域に隣接して囲まれ、本体の内壁は、第2のビット保持空間から延在する遷移ビット保持空間を画定し、遷移ビット保持空間は、第2の弾性変形可能ビットホルダの外面領域に隣接し、その結果、駆動交換工具ビット及び遷移交換工具ビットが夫々駆動ビット保持空間及び遷移ビット保持空間内にあるとき、第2の弾性変形可能ビットホルダの内面領域及び外面領域は、夫々駆動交換工具ビット及び遷移交換工具ビットに対して変形して駆動交換工具ビット及び遷移交換工具ビットを保持するように構成される。
【0022】
第1の弾性変形可能ビットホルダ及び第2の弾性変形可能ビットホルダは、概ね同様の寸法を有し得る。
【0023】
装置は、駆動ビットホルダによって保持される駆動交換工具ビットを含み得る。
【0024】
装置は、第1のビット保持空間及び第2のビット保持空間に夫々保持された第1の交換工具ビット及び第2の交換工具ビットを備え得る。
【0025】
本開示の実施形態の他の態様及び特徴は、本開示の特定の実施形態の以下の説明を参照して当業者には明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】様々な実施形態による、交換工具ビットを保持するための装置の第1の斜視図である。
【
図2】様々な実施形態による、
図1に示す装置の第2の斜視図である。
【
図3】様々な実施形態による、
図1に示す装置の側面図である。
【
図4】様々な実施形態による、
図1に示す装置の上面図である。
【
図5】様々な実施形態による、
図1に示す装置の正面図である。
【
図6】様々な実施形態による、
図1に示す装置の背面図である。
【
図7】様々な実施形態による、
図1に示す装置の上面断面図である。
【
図8】様々な実施形態による、
図1に示す装置の斜視断面図である。
【
図9】様々な実施形態による、
図1に示す装置を含むシステムの斜視図である。
【
図10】様々な実施形態による、
図9に示されるシステムの側面図である。
【
図11】様々な実施形態による、
図9に示されるシステムの上面断面図である。
【
図12】様々な実施形態による、
図1に示す装置を含むシステムの斜視図である。
【
図13】様々な実施形態による、
図12に示されるシステムの側面図である。
【
図14】様々な実施形態による、
図12に示すシステムの上面断面図である。
【
図15】様々な実施形態による、
図1に示す装置を含むシステムの上面断面図である。
【
図16】様々な実施形態による、交換工具ビットを保持するための装置の斜視図である。
【
図17】様々な実施形態による、
図16に示す装置の側面図である。
【
図18】様々な実施形態による、
図16に示すシステムの上面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1を参照すると、様々な実施形態による、交換工具ビットを保持するための装置10の第1の斜視図が示されている。様々な実施形態において、装置10は、空間の効率的な使用、材料の経済性、使いやすさ、及び/又は製造の容易さを伴って、交換工具ビットの保持を容易にし得る。いくつかの実施形態において、例えば、交換工具ビットは、ドライバビットを含み得る。いくつかの実施形態において、装置10は、使用のために交換工具ビットを保持するように構成され得る。例えば、いくつかの実施形態において、装置10は、使用のためのドライバビットを保持し、保持されたドライバビットを駆動するためのドライバとして機能するように構成され得る。様々な実施形態において、後の使用及び現在の使用の両方のためのビットを保持するように構成される装置10は、ユーザによるビットの変更を容易にし得る。
【0028】
図2、
図3、
図4、
図5、及び
図6を参照すると、様々な実施形態による、
図1の装置10の第2の斜視図、側面図、上面図、正面図、及び背面図が示されている。
図3に示される側面図を参照すると、様々な実施形態による、
図7に示される上部断面図及び
図8に示される斜視断面図が取られる装置10の断面の図示が7で示されている。様々な実施形態において、装置10は、
図3に示す切断面7を挟んで概ね対称であり得る。
【0029】
図7及び
図8を参照すると、様々な実施形態において、装置10は、第1の交換工具ビット及び第2の交換工具ビットを受容するように構成された第1のビット保持空間40及び第2のビット保持空間42を画定する内壁又は内面を含む本体20を含み得る。様々な実施形態において、本体20の内壁は、第1のビット保持空間40及び第2のビット保持空間42を有するビット保持キャビティ30を画定し得る。様々な実施形態において、ビット保持キャビティ30は、1つ以上の端部で開口してよく、したがって、1つ以上の通路を含み得る。様々な実施形態において、本体20は、例えば、プラスチック、鋼、アルミニウム、合金化アルミニウム、射出成形プラスチックなどの強い剛性材料、及び/又は別の強い剛性材料で作成され得る。
【0030】
図9及び
図10を参照すると、様々な実施形態による、装置10及び、装置10によって保持される第1の交換工具ビット102、第2の交換工具ビット104、及び第3の交換工具ビット106(例えば、
図11に示される)を含む第1の保持構成又は保管モードにおけるシステム100が示されている。
図10に示す側面図を参照すると、様々な実施形態による、
図11に示される上部断面図が取られるシステム100の断面の図示が11で示されている。
【0031】
図7及び
図8を参照すると、装置10は、本体20に結合された第1の弾性変形可能ビットホルダ50を含む。様々な実施形態において、第1の弾性変形可能ビットホルダ50は、ビット保持キャビティ30内に保持され得る。様々な実施形態において、第1の弾性変形可能ビットホルダ50は、第1のビット保持空間40及び第2のビット保持空間42を分離し得る。様々な実施形態において、第1のビット保持空間40は、第1の弾性変形可能ビットホルダ50の内面領域52に隣接し、その内面領域52によって取り囲まれるか包囲され得、第2のビット保持空間42は、第1の弾性変形可能ビットホルダ50の第1の外面領域54に隣接してもよく、その結果、第1の弾性変形可能ビットホルダの内面領域52及び第1の外面領域54は、第1の交換工具ビット102及び第2の交換工具ビット104に対して夫々変形し(例えば、
図11に示す)、第1の交換工具ビット及び第2の交換工具ビットが第1のビット保持空間40及び第2のビット保持空間42にあるときに、第1の交換工具ビット102及び第2の交換工具ビット104を保持するように構成される。
【0032】
いくつかの実施形態において、第1のビット保持空間40及び第2のビット保持空間42は、第1の交換工具ビット102及び第2の交換工具ビット104を、それらを他の方向に拘束しながら軸方向にスライドさせることによって受容するように構成されたビット保持通路を夫々含み得る。
【0033】
様々な実施形態において、第1のビット保持空間40及び第2のビット保持空間42に隣接し、第1のビット保持空間40及び第2のビット保持空間42を分離する第1の弾性変形可能ビットホルダ50は、第1の交換工具ビット102及び第2の交換工具ビット104の両方を保持する際のその使用を容易にし得る。様々な実施形態において、第1の弾性変形可能ビットホルダ50は、内面領域52が第1の弾性変形可能ビットホルダの開口部を包囲するか又は取り囲むように、リング又はループを形成し得る。様々な実施形態において、第1の弾性変形可能ビットホルダ50を使用して、内面領域52及び第1の外面領域54の両方でビットを保持することは、第1の弾性変形可能ビットホルダの効率的な使用、又は/及び装置10内の空間の効率的な使用を容易にし得る。
【0034】
いくつかの実施形態において、第1の弾性変形可能ビットホルダ50は、第1の弾性変形可能ビットホルダ50が第1のビット保持空間40を取り囲むように構成された内面領域52を有するように、それを貫通する開口部を有する中空であってもよい。いくつかの実施形態において、第1の弾性変形可能ビットホルダ50は、概して円形であってもよいが、いくつかの実施形態において、例えば、多角形形状又は別の非円形形状などの別の形状を含んでもよい。いくつかの実施形態において、第1の弾性変形可能ビットホルダ50は、Oリングを含んでもよい。様々な実施形態において、第1の弾性変形可能ビットホルダ50としてのOリングの使用は、交換工具ビットを保持する際の弾力性及び変形性、製造の容易さ、及び/又は製造コストの低減を助長し得る。いくつかの実施形態において、第1の弾性変形可能ビットホルダ50は、例えばゴム、ポリウレタン、別のエラストマーなどの弾性変形可能な材料、又は別の弾性変形可能な材料で作成されてもよい。様々な実施形態において、第1の弾性変形可能ビットホルダ50として作用するOリングは、例えば、0.234インチの内径及び0.512インチの外径を有し得る。
【0035】
図7及び
図8を参照すると、様々な実施形態において、本体20の内壁は、第3の交換工具ビット106(例えば、
図11に示す)を受容するように構成された第3のビット保持空間44を画定し得る。様々な実施形態において、本体20の内壁は、第1のビット保持空間、第2のビット保持空間、及び第3のビット保持空間を有するビット保持キャビティ30を画定してもよく、第1の弾性変形可能ビットホルダ50は、ビット保持キャビティ30内に保持されてもよい。様々な実施形態において、第1の弾性変形可能ビットホルダ50は、第1のビット保持空間40及び第3のビット保持空間44を分離することができ、第3のビット保持空間は、第1の弾性変形可能ビットホルダ50の第2の外面領域56と隣接し、その結果、第1の弾性変形可能ビットホルダ50の第2の外面領域56は、第3の交換工具ビット106に対して変形して、(例えば、
図11に示されるように)第3のビット保持空間44内にある第3の交換工具ビット106を保持するように構成される。様々な実施形態において、(
図11に示す)第3の交換工具ビット106を保持するように構成された第3のビット保持空間44を含むことで、追加の交換工具ビットを保持するための機能を提供することができ、それにより、装置10を使用するときに工具ビットにおける改善された選択をユーザに提供し得る。
【0036】
図7及び
図8を参照すると、いくつかの実施形態において、第2のビット保持空間42及び第3のビット保持空間44は、第1の弾性変形可能ビットホルダ50の両側に配置され得る。いくつかの実施形態において、第2のビット保持空間42及び第3のビット保持空間44が第1の弾性変形可能ビットホルダ50の両側にあり、したがって、第1の弾性変形可能ビットホルダ50の両側に配置された第1の外面領域54及び第2の外面領域56は、(例えば、
図11に示される)第2の交換工具ビット104及び第3の交換工具ビット106が第1の弾性変形可能ビットホルダ50と係合するときに、第1の弾性変形可能ビットホルダ50に印加される対抗力を助長し得、それにより、第2のビット保持空間42及び第3のビット保持空間44内での第2の交換工具ビット104及び第3の交換工具ビット106の保持を容易にし得る。いくつかの実施形態において、このことは、弾性変形可能ビットホルダ50の開口部を通して第1のビット保持空間40を提供しながら、第1の弾性変形可能ビットホルダ50をキャビティ30内に保持することを容易にし得る。
【0037】
図2を参照すると、様々な実施形態において、装置10は、第1の弾性変形可能ビットホルダ50を本体20に結合するように構成されたホルダマウント140を含み得、ホルダマウント140は、第1の弾性変形可能ビットホルダ50の第1の端部を受容して保持するように構成された第1の開口部142を画定する壁を含む。様々な実施形態において、第1の開口部142は、第1の弾性変形可能ビットホルダ50の装填及び保持を容易にし得る。
【0038】
様々な実施形態において、ホルダマウント140は、第1の弾性変形可能ビットホルダ50の第2の端部を受容して保持するように構成された第2の開口部144を含み、第2の端部は、第1の弾性変形可能ビットホルダの第1の端部の反対側である。様々な実施形態において、第2の開口部144は、第1の開口部142と概ね同様であり得るが、本体20の反対側に鏡像反転(mirrored)されてもよい。様々な実施形態において、第1の開口部142及び第2の開口部144を含むことは、第1の弾性変形可能ビットホルダ50の装填及び保持を容易にし得る。いくつかの実施形態において、第1の開口部142及び第2の開口部144は、第1の弾性変形可能ビットホルダ50が損傷及び/又は欠落しているかどうかを観察することを容易にし得る。いくつかの実施形態において、第1の開口部142及び第2の開口部144は、第1の弾性変形可能ビットホルダ50内に第1のビット保持空間40を設けることを容易にし得る。
【0039】
様々な実施形態において、ホルダマウントに保持された第1の弾性変形可能ビットホルダ50の第1の端部及び第2の端部は、概して、第1の弾性変形可能ビットホルダ50の第1の外側領域と第2の外側領域との間で、第1の弾性変形可能ビットホルダ50上に配置されてもよい。様々な実施形態において、第1の開口部142及び第2の開口部144は、概して同一(鏡像)であってもよい。いくつかの実施形態において、第1の開口部142及び第2の開口部144は夫々、0.382インチ×0.142インチの寸法をとってもよい。様々な実施形態において、第1の弾性変形可能ビットホルダ50の厚みは0.139インチであってもよく、したがって、第1の開口部142及び第2の開口部144の厚みと、第1の弾性変形可能ビットホルダ50の厚みとの差は、約0.003インチであってもよい。様々な実施形態において、この差は、製造ばらつきを許容しやすくする。
【0040】
いくつかの実施形態において、ホルダマウント140は、本体20と一体であってもよい。例えば、いくつかの実施形態において、第1の開口部142及び第2の開口部144を含むホルダマウント140は、単一の材料片から、本体20とともに成形されてもよい。いくつかの実施形態において、本体20と一体である、第1の開口部142及び第2の開口部144を画定するホルダマウント及び/又は壁は、装置10の製造を容易にし得る。
【0041】
図7及び
図8を参照すると、様々な実施形態において、装置10は、駆動交換工具ビット(driving interchangeable tool bit)を受容して保持するように構成された駆動ビットホルダ(driving bit holder)180を含み、その結果、駆動交換工具ビットが駆動ビットホルダによって保持されているときに、駆動交換工具ビットが本体20の回転によって駆動可能である。様々な実施形態において、駆動交換工具ビットが保持されるとき、駆動交換工具ビット及び本体20は、ビットを駆動するために本体20及び駆動交換工具ビットの両方がそれを中心に回転し得る回転軸を共有し得る。
【0042】
図12乃至
図14を参照すると、様々な実施形態による、第2の保持構成における装置10を含むシステム100が示されており、第2の保持構成では、第1の交換工具ビット102が、駆動交換工具ビットとして動作し、装置10の駆動ビットホルダ180によって保持される。いくつかの実施形態において、第2の保持構成は、「使用時モード」と呼ばれることがある。
図13に示される側面図を参照すると、14において、様々な実施形態による、システム100の
図14に示される上部断面図が取られる断面の図示が示されている。
図14を参照すると、システム100は、装置10と、駆動交換工具ビットとして機能し、駆動ビットホルダ180によって保持される第1の交換工具ビット102と、第2のビット保持空間42内に保持される第2の交換工具ビット104と、第3のビット保持空間44内に保持される第3の交換工具ビット106とを含む。
【0043】
図7を参照すると、様々な実施形態において、駆動ビットホルダ180は、駆動ビット保持空間184を画定する内壁を含み得、この内壁は、駆動交換工具ビットを、駆動ビット保持空間184内に保持して回転ロックするように構成される。例えば、様々な実施形態において、駆動ビット保持空間184を画定する内壁は、装置10と共に使用される交換工具ビットの外形と相補的な六角形の断面形状を有してもよい。いくつかの実施形態において、駆動ビットホルダ180は、駆動交換工具ビットが駆動ビットホルダによって保持されるときに、駆動交換工具ビットに対して変形して保持するように構成された第2の弾性変形可能ビットホルダ190を含み得る。
【0044】
いくつかの実施形態において、第2の弾性変形可能ビットホルダ190は、第1の弾性変形可能ビットホルダ50と概ね同様であってもよい。
図2を参照すると、いくつかの実施形態において、駆動ビットホルダ180は、第2の弾性変形可能ビットホルダ190を保持するためのホルダマウント140と概ね同様のホルダマウント220を含み得る。様々な実施形態において、本体20は、本体20、ホルダマウント140、及びホルダマウント220を含む一体に成形し得る。様々な実施形態において、第1の弾性変形可能ビットホルダ50及び第2の弾性変形可能ビットホルダ190は、概ね同様の寸法を有する。例えば、いくつかの実施形態において、第1の弾性変形可能ビットホルダ50及び第2の弾性変形可能ビットホルダ190は、概ね同じ内径及び外径を有するOリングであってもよい。したがって、様々な実施形態において、第1の弾性変形可能ビットホルダ50及び第2の弾性変形可能ビットホルダ190は、交換可能であり得、これは、製造の容易さ及び/又は製造コストの低減を助長し得る。
【0045】
図7を参照すると、様々な実施形態において、駆動ビット保持空間184は、第1のビット保持空間40と概ね軸方向に整列され得る。様々な実施形態において、これは、駆動交換工具ビット及び第1のビット保持空間40内に保持された交換工具ビットの位置合わせを容易にし得る。様々な実施形態において、駆動ビット保持空間と第1のビット保持空間とを位置合わせすることは、空間の効率的な使用、ビットの駆動及び保持の対称性、及び/又は装置10のコンパクトな設計を容易にし得る。
【0046】
図7を参照すると、様々な実施形態において、駆動ビットホルダは、駆動ビット保持空間184と第1のビット保持空間40との間に配置された磁石230を含み得る。様々な実施形態において、磁石230は、駆動ビット保持空間184の基端部の近くに配置されてもよい。様々な実施形態において、磁石230は、駆動交換工具ビットが駆動ビット保持空間184内にあるときに、駆動交換工具ビットを引き付けて軸方向に保持するように構成されてもよい。様々な実施形態において、磁石230は、プレス嵌めを使用して本体20内に保持されてもよい。
【0047】
様々な実施形態において、第2の弾性変形可能ビットホルダ190は、1よりも多い交換工具ビットに対する保持機能を提供することによって、第1の弾性変形可能ビットホルダと概ね同様に機能し得る。
図7を参照すると、様々な実施形態において、駆動ビット保持空間184は、第2の弾性変形可能ビットホルダ190の内面領域192に隣接し、且つその内面領域192によって包囲されるか、囲まれてもよく、本体20の内壁は、第2のビット保持空間42から延びる遷移ビット保持空間200を画定し、遷移ビット保持空間200は、第2の弾性変形可能ビットホルダ190の外面領域194に隣接し、その結果、第2の弾性変形可能ビットホルダ190の内面領域192及び外面領域194は、夫々、駆動交換工具ビット及び遷移交換工具ビットに対して変形し、駆動交換工具ビット及び遷移交換工具ビットが夫々駆動ビット保持空間184及び遷移ビット保持空間200にあるときに、駆動交換工具ビット及び遷移交換工具ビットを保持する。
【0048】
様々な実施形態において、動作中、ユーザは、例えば、
図2に示すような装置10の空の構成をとり、第1の交換工具ビット102、第2の交換工具ビット104、及び第3の交換工具ビット106を第1のビット保持空間40、第2のビット保持空間42、及び第3のビット保持空間44に夫々挿入して、
図9乃至
図11に示される第1の保持構成のシステム100を作り得る。第1の交換工具ビット102、第2の交換工具ビット104、及び第3の交換工具ビット106を挿入するために、ユーザは、装置10のビット差込端部250から第1のビット保持空間40、第2のビット保持空間42、及び第3のビット保持空間44にビットを押し込んで、
図11に示されるように、ビットに第1の弾性変形可能ビットホルダ50を変形させ得る。第1の保持構成において、
図9乃至
図11に示されるシステム100は、後の使用のためにしまっておくか、又は持ち運び得る。例えば、いくつかの実施形態において、第1の保持構成では、ユーザは、ポケットに入れたシステム100を運ぶことを望む場合がある。第1の保持構成では、第1の交換工具ビット102、第2の交換工具ビット104、及び第3の交換工具ビット106の鋭利かつ/又は機能する端部は、装置10の本体20内に安全に格納及び/又は保護され得る。
【0049】
様々な実施形態において、ユーザが、
図11に示される第1の交換工具ビット102、第2の交換工具ビット104、及び第3の交換工具ビット106のうちの1つ、又は別の交換工具ビットを使用したいとき、ユーザは、ビットを駆動ビットホルダ180に挿入して、例えば、
図12乃至
図14に示す第2の保持構成におけるシステム100を形成し得る。
図11及び
図14を参照すると、様々な実施形態において、ユーザは、第1の交換工具ビット102を第1のビット保持空間40から除去することができ、第1の交換工具ビット102を駆動ビットホルダ180に挿入して、
図12乃至
図14に示される第2の保持構成とし得る。様々な実施形態において、第1の交換工具ビット102を除去するために、ユーザは、装置10のビット差込端部250からビットを単に引き出すことができる。様々な実施形態において、第2の保持構成は、ユーザが装置10を用いて第1の交換工具ビット102を駆動し得る駆動構成として機能し得る。
【0050】
いくつかの実施形態において、ユーザは、使用のために第2の交換工具ビット104(又は第3の交換工具ビット106)を駆動ビットホルダ180に挿入することを望む場合がある。いくつかの実施形態において、ユーザは、
図11に示される本体20の開口部260及び262を介して第2の交換工具ビット104及び第3の交換工具ビット106を見ることによって、第2の交換工具ビット104及び第3の交換工具ビット106がどの種類のビットであるかを見ることが可能であり得る。様々な実施形態において、ユーザが第2の交換工具ビット104を使用することを望む場合、ユーザは、第1の交換工具ビット102(又は、例えば、別の交換工具ビット)を用いて、第2の交換工具ビット104を装置10のビット差込端部250から押し込み得る。様々な実施形態において、このことは、第2の交換工具ビット104に第1の弾性変形可能ビットホルダ50との係合を解除させ、第2の弾性変形可能ビットホルダ190と係合させ得る。様々な実施形態において、第1の交換工具ビット102が第2のビット保持空間42に挿入されたとき、第2の交換工具ビット104は、第2の弾性変形可能ビットホルダ190に隣接する遷移ビット保持空間200内に保持され、且つ本体20から部分的に延在し得る。様々な実施形態において、このことは、
図15に示される断面図に示されるようなシステム100の第3の保持構成として機能し得る。様々な実施形態において、次いで、ユーザは、第2の交換工具ビット104を遷移ビット保持空間200から引き出し、第2の交換工具ビット104を使用のために駆動ビットホルダ180に挿入し得る。様々な実施形態において、このプロセス中に遷移ビット保持空間200内に第2の交換工具ビット104を保持するように構成される第2の弾性変形可能ビットホルダ190は、第2の交換工具ビット104を落下させるリスクの低減を容易にし得る。
【0051】
図7及び
図8に戻って参照すると、様々な実施形態において、装置10は、第1のビット保持空間40と第2のビット保持空間42との間に第1のビット保持空間維持器(retainer)300を含み得る。様々な実施形態において、第1のビット保持空間維持器300は、第1の交換工具ビット102(例えば、
図11に示す)を第1のビット保持空間40内に維持(retain)し、第2の交換工具ビット104(例えば、
図11に示す)を第2のビット保持空間42内に維持するように構成されてもよい。いくつかの実施形態において、装置10は、第2のビット保持空間40と第3のビット保持空間44の間に第2のビット保持空間維持器302を含み得る。いくつかの実施形態において、第1のビット保持空間維持器300及び第2のビット保持空間維持器302は、キャビティ30を画定する内面上に隆起部を含むことができる。いくつかの実施形態において、第1のビット保持空間維持器300及び第2のビット保持空間維持器302は、第1の弾性変形可能ビットホルダ50と係合して、例えば、第1の弾性変形可能ビットホルダ50のための前方及び後方支持を提供することによって、第1の弾性変形可能ビットホルダ50をホルダマウント140(例えば、
図2に示されている)内に維持するように構成されてもよい。いくつかの実施形態において、装置10は、第1のビット保持空間維持器300及び第2のビット保持空間維持器302と概ね同様であるが、反対側に配置され(
図3に示す切断面7上に鏡像反転されている)且つキャビティ30内の第1のビット保持空間維持器300及び第2のビット保持空間維持器302から離間した、第3のビット保持空間維持器及び第4のビット保持空間維持器を含んでもよい。
【0052】
図7及び
図8を参照すると、様々な実施形態において、本体20の内壁は、第2のビット保持空間42に隣接する第1の平面壁又は表面320を含み、第1の平面壁は、第2の交換工具ビットが第2のビット保持空間42内にあるとき、第2の交換工具ビット104(例えば、
図11に示す)の第1の平坦側面と係合して整列するように構成される。様々な実施形態において、第1の平面壁320は、第2のビット保持空間42を横切って、第1の弾性変形可能ビットホルダ50の第1の外面領域54の反対側にあってもよい。様々な実施形態において、第1の平面壁320は、第1の弾性変形可能ビットホルダ50からの付勢とともに、第2の交換工具ビット104の第1の平坦側面が第1の平面壁320に当接して整列し、その結果、第2の交換工具ビット104の反対側の第2の平坦側面が、第1の弾性変形可能ビットホルダ50の第1の外面領域54に面して係合する向きに、第2の交換工具ビット104(例えば、
図11に示す)を回転させる。様々な実施形態において、このことは、第1の平坦側面と第2の平坦側面に跨がった第2の交換工具ビットの一貫した幅寸法を収容することによって、第2の交換工具ビット104を保持する際の第1の弾性変形可能ビットホルダ50の一貫した位置合わせは、第1の交換工具ビット102が装置10の第1のビット保持空間40内に保持され得る装置10において特に望ましい場合があり、したがって公差を低減し得る。
【0053】
様々な実施形態において、このことは、交換工具ビットに適用される摩擦及び力の予測可能な同等性を助長し得る。いくつかの実施形態において、このことは、第1の弾性変形可能ビットホルダ50がビットの点又は端部によって支持される場合よりも多くの接触を可能にし得る平坦側面を第1の弾性変形可能ビットホルダ50が支持し得るので、高い摩擦を助長し得る。様々な実施形態において、交換工具ビットのこの平坦から平坦から平坦への配向は、装置10の幅の縮小を容易にし得る。
【0054】
いくつかの実施形態において、本体20の内壁は、第2のビット保持空間42に隣接する第2及び第3の平面壁322及び324(例えば、
図6に示す)を含むことができ、第2の平面壁及び第3の平面壁の夫々は、第1の平面壁320から約120度の角度で延在する。様々な実施形態において、第2の平面壁322及び第3の平面壁324は、第2のビット保持空間42内の第2の交換工具ビット104の一貫した回転方向を容易にし得る。
【0055】
様々な実施形態において、本体20の内壁は、第3のビット保持空間44に隣接して概ね同様の特徴(ただし、鏡像)を有する壁を含み得る。
【0056】
様々な実施形態において、装置10は、例えば、1/4インチ六角ボディビット、フィリップスビット、ロバートソンビット(正方形ドライブ)、スロット付きビット、トルクス(登録商標)ビット、六角キービット、ポジドライブビット、スパナビット、クラッチ、その他のドライバビット、有色ペンシルビット、六角マウントドリルビット、及び/又は別の工具ビットを含むが、それらに限定されないマウントビットのうちの任意の種類のドライバビットなど、任意の工具ビットと共に使用されるように構成されてもよい。
【0057】
様々な実施形態において、本明細書に記載され且つ
図1乃至
図15に示される装置10と概ね同様の装置は、さらなる交換工具ビットを保持するための追加のビット保持空間を含み得る。例えば、いくつかの実施形態において、装置は、弾性変形可能ビットホルダを取り囲むビット保持空間を含んでもよく、それにより、さらなる交換工具ビットが、弾性変形可能ビットホルダと係合し、かつ/又はそれを変形させ、弾性変形可能ビットホルダによって保持されてもよい。例えば、いくつかの実施形態において、装置は、弾性変形可能ビットホルダを囲む3、4、5、6、7、8又は別の数のビット保持空間を含み得る。
【0058】
様々な実施形態において、第1の弾性変形可能ビットホルダ50は、第1の弾性変形可能ビットホルダ50の内面又は外面の断面が、円形又は、非円形、例えば、楕円形、長円、三角形、正方形、五角形、六角形、八角形、異なる多角形、又は別の形状などの非円形形状を形成するように、円形又は非円形リングを含み得る。
【0059】
様々な実施形態において、本明細書に記載され、
図1乃至15に示される装置10の本体20は、単一の一体部品、又は互いに結合されてビット保持空間を画定する内壁を形成する別個の部品から作製されてもよい。
【0060】
様々な実施形態において、
図1乃至
図15に示される装置10と概ね同様の装置は、概して、装置10と同様であるが、磁石230がなくとも良い。様々な実施形態において、磁石マウント又は磁石230を保持するための開口部は、交換工具ビットの直径よりも小さい直径を有し得、したがって、磁石230の存在にかかわらず、ビットは、駆動ビット保持空間184内の同じ位置で保持(後方移動から停止)され得る。様々な実施形態において、このことは、製造の複雑さ及びコストの低減を容易にすることができ、装置10が、ユーザが特に非磁性バージョンを好む用途で使用されることを容易にし得る。
【0061】
図16、
図17、及び
図18を参照すると、様々な実施形態による、交換工具ビットを保持するための装置340を示す図面が示されており、装置340は、
図1乃至
図15に示される装置10と概ね同様のいくつかの要素を含む。
図18を参照すると、装置340の斜視断面図が示されている。
図18を参照すると、装置340は、第1の交換工具ビット及び第2の交換工具ビットを受容するように構成された第1のビット保持空間360及び第2のビット保持空間362を画定する内壁を含む本体342を含む。様々な実施形態において、装置340は、本体342に結合され第1のビット保持空間360及び第2のビット保持空間362を分離する第1の弾性変形可能ビットホルダ400と、第1の弾性変形可能ビットホルダ400の内面領域402に隣接して包囲される第1のビット保持空間360と、第1の弾性変形可能ビットホルダ400の第1の外面領域404に隣接する第2のビット保持空間362と、を含み、第1の弾性変形可能ビットホルダ400の内面領域402及び第1の外面領域404が、第1の交換工具ビット及び第2の交換工具ビットに対して夫々変形し、第1の交換工具ビット及び第2の交換工具ビットが第1のビット保持空間360及び第2のビット保持空間362内にあるとき、第1の交換工具ビット及び第2の交換工具ビットを保持するように構成される。
【0062】
様々な実施形態において、本体342の内壁は、第3の交換工具ビットを受容するように構成された第3のビット保持空間364を画定し得、第1の弾性変形可能ビットホルダ400は、第1のビット保持空間360及び第3のビット保持空間364を分離し得、第3のビット保持空間364は、第1の弾性変形可能ビットホルダ400の第2の外面領域406に隣接し、その結果、第1の弾性変形可能ビットホルダ400の第2の外面領域406は、第3の交換工具ビットに対して変形して、第3の交換工具ビットを第3のビット保持空間364内に保持するように構成される。
【0063】
さらに
図18を参照すると、様々な実施形態において、装置340は、第1のビット保持空間360及び第2のビット保持空間362ならびに第1のビット保持空間360及び第3のビット保持空間364を分離するように構成された第1のビット保持空間維持器420及び第2のビット保持空間維持器422を含み得る。
【0064】
本開示の特定の実施形態を説明し図示したが、そのような実施形態は、本開示を例示するものに過ぎず、付随する請求項によって構築されるように本開示を限定するものではないと考えるべきである。
【0065】
例示的な組合せ及び追加の実施例
このセクションは、一連の段落として限定されることなく提示される、交換工具ビットを保持するための装置の追加の態様及び特徴を説明し、これらのいくつか又は全ては、明確性及び効率のために英数字で指定され得る。
これらの段落の夫々は、1つ以上の他の段落、及び/又は本出願の他の場所からの開示と、任意の適切な方法で組み合わせることができる。以下の段落のうちのいくつかは、他の段落を明示的に参照し、さらに限定するものであり、好適な組み合わせのいくつかの例を限定することなく提供する。
【0066】
A0. 交換工具ビットを保持するための装置であって、第1の交換工具ビット及び第2の交換工具ビットを受容するように構成された第1のビット保持空間及び第2のビット保持空間を画定する内壁を含む本体と、前記本体に結合され且つ前記第1のビット保持空間と前記第2のビット保持空間とを分離する弾性変形可能ビットホルダであって、前記第1のビット保持空間は、前記弾性変形可能ビットホルダの内面領域に隣接して囲まれ、前記第2のビット保持空間は、前記弾性変形可能ビットホルダの外面領域に隣接し、その結果、前記第1の交換工具ビット及び前記第2の交換工具ビットが前記第1のビット保持空間及び前記第2のビット保持空間内にあるとき、前記弾性変形可能ビットホルダの前記内面領域及び前記外面領域が前記第1の交換工具ビット及び前記第2の交換工具ビットに対して夫々変形して、前記第1の交換工具ビット及び前記第2の交換工具ビットを保持するように構成される、弾性変形可能ビットホルダと、を備える装置。
【0067】
A1. 前記本体の前記内壁は、前記第2のビット保持空間に隣接する少なくとも1つの平面壁を含み、前記少なくとも1つの平面壁は、前記第2の交換工具ビットが前記第2のビット保持空間内にあるときに、前記第2の交換工具ビットの少なくとも1つの平坦側面と係合して整列するように構成される、段落A0に記載の装置。
【0068】
A2. 前記少なくとも1つの平面壁は、前記第2のビット保持空間を横切って前記弾性変形可能ビットホルダの前記外面領域の反対側に第1の平面壁を含む、段落A1に記載の装置。
【0069】
A3. 前記少なくとも1つの平面壁は、前記第2のビット保持空間に隣接する第2の略平面壁及び第3の略平面壁を含み、前記第2の略平面壁及び前記第3の略平面壁の夫々は、前記第1の平面壁から約120度の角度で延在する、段落A2に記載の装置。
【0070】
A4. 前記本体の内壁は、前記第1のビット保持空間及び前記第2のビット保持空間を有するビット保持キャビティを画定し、前記弾性変形可能ビットホルダは、前記ビット保持キャビティ内に保持される、段落A0乃至A3のいずれか一つに記載の装置。
【0071】
A5. 前記本体の内壁は、第3の交換工具ビットを受容するように構成された第3のビット保持空間を画定し、前記弾性変形可能ビットホルダの前記外面領域は、第1の外面領域であり、前記弾性変形可能ビットホルダは、前記第1のビット保持空間及び前記第3のビット保持空間を分離し、前記第3のビット保持空間は、前記弾性変形可能ビットホルダの第2の外面領域に隣接し、その結果、前記弾性変形可能ビットホルダの前記第2の外面領域は、前記第3の交換工具ビットに対して変形して、前記第3の交換工具ビットを前記第3のビット保持空間内に保持するように構成される、段落A0乃至A3のいずれか1項に記載の装置。
【0072】
A6. 前記第2及び第3のビット保持空間は、前記弾性変形可能ビットホルダの両側に配置される、段落A5に記載の装置。
【0073】
A7. 前記本体の前記内壁は、前記第1のビット保持空間、前記第2のビット保持空間、及び前記第3のビット保持空間を有するビット保持キャビティを画定し、前記弾性変形可能ビットホルダは、前記ビット保持キャビティ内に保持される、段落A5又は段落6に記載の装置。
【0074】
A8. 前記第3のビット保持空間内に保持される前記第3の交換工具ビットを含む、段落A5乃至段落A7のいずれか一つに記載の装置。
【0075】
A9. 前記弾性変形可能ビットホルダを前記本体に結合するように構成されたホルダマウントを備え、前記ホルダマウントは、前記弾性変形可能ビットホルダの第1の端部を受容して保持するように構成された第1の開口部を画定する壁を含む、段落A0乃至A8のいずれか一つに記載の装置。
【0076】
A10. 前記ホルダマウントは、前記弾性変形可能ビットホルダの第2の端部を受容して保持するように構成された第2の開口部を画定する壁を含み、前記第2の端部は、前記弾性変形可能ビットホルダの前記第1の端部の反対側である、段落A9に記載の装置。
【0077】
A11. 前記ホルダマウントが前記本体と一体である、段落A9又はA10に記載の装置。
【0078】
A12. 前記弾性変形可能ビットホルダがOリングを含む、段落A0乃至A11のいずれか一つに記載の装置。
【0079】
A13. 駆動交換工具ビットを受容して保持するように構成された駆動ビットホルダを備え、前記駆動交換工具ビットが前記駆動ビットホルダによって保持されたときに、前記駆動交換工具ビットが前記本体の回転によって駆動可能である、段落A0乃至A12のいずれか一つに記載の装置。
【0080】
A14. 前記弾性変形可能ビットホルダは、第1の弾性変形可能ビットホルダであり、前記駆動ビットホルダは、駆動ビット保持空間を画定する内壁であって、前記駆動ビット保持空間内で前記駆動交換工具ビットを保持及び回転ロックするように構成された内壁と、前記駆動交換工具ビットが前記駆動ビットホルダによって保持されるときに、前記駆動交換工具ビットに対して変形し、前記駆動交換工具ビットを保持するように構成された第2の弾性変形可能ビットホルダと、を備える、段落A13に記載の装置。
【0081】
A15. 前記駆動ビット保持空間は、前記第1のビット保持空間と概ね軸方向に位置合わせされる、段落A14に記載の装置。
【0082】
A16. 前記駆動ビット保持空間は、前記第2の弾性変形可能ビットホルダの内面領域に隣接して囲まれ、前記本体の内壁は、前記第2のビット保持空間から延在する遷移ビット保持空間を画定し、前記遷移ビット保持空間は、前記第2の弾性変形可能ビットホルダの外面領域に隣接し、その結果、前記駆動交換工具ビット及び前記遷移交換工具ビットが夫々前記駆動ビット保持空間及び前記遷移ビット保持空間内にあるとき、前記第2の弾性変形可能ビットホルダの前記内面領域及び前記外面領域が前記駆動交換工具ビット及び遷移交換工具ビットに対して夫々変形して、前記駆動交換工具ビット及び前記遷移交換工具ビットを保持するように構成される、段落A14又はA15に記載の装置。
【0083】
A17. 前記第1及び第2の弾性変形可能ビットホルダは、概ね同様の寸法を有する、段落A14乃至A16のいずれか一つに記載の装置。
【0084】
A18. 前記駆動ビットホルダによって保持される前記駆動交換工具ビットを含む、段落A13乃至A17のいずれか一つに記載の装置。
【0085】
A19. 前記第1のビット保持空間及び第2のビット保持空間に夫々保持された前記第1及び第2の弾性変形可能ビットホルダを備える、段落A0乃至A18のいずれか一つに記載の装置。