IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 河野 通一の特許一覧

特許7610322スケジュール管理アプリケーション、及び情報処理装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-24
(45)【発行日】2025-01-08
(54)【発明の名称】スケジュール管理アプリケーション、及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/62 20130101AFI20241225BHJP
【FI】
G06F21/62 345
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2024168911
(22)【出願日】2024-09-27
【審査請求日】2024-10-02
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】724015069
【氏名又は名称】河野 通一
(74)【代理人】
【識別番号】100149799
【弁理士】
【氏名又は名称】上村 陽一郎
(72)【発明者】
【氏名】河野 通一
【審査官】上島 拓也
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-099916(JP,A)
【文献】特開2016-085392(JP,A)
【文献】特開2003-199139(JP,A)
【文献】特開2008-134715(JP,A)
【文献】特開2020-109653(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0247274(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0342951(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/62
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のイベントの情報を登録することが可能なアプリケーションであって、
コンピュータを、
前記イベントの名称、前記イベントの開催場所、前記イベントへの参加者、及び前記参加者を監督する監督者を登録するイベント登録手段、
前記イベントへの参加者の位置情報を取得する位置情報取得手段、
前記イベントの参加者の位置情報を表示部に画像にて表示することが可能な制限された範囲を示す、位置情報表示範囲を設定する表示範囲設定手段、及び
前記位置情報取得手段によって取得された前記参加者の位置情報を使って、前記表示範囲設定手段によって設定された制限された範囲に存在する前記参加者の位置を示す情報を、前記表示部に画像にて表示させる表示制御手段、として機能させ、
さらに、前記コンピュータを、
前記イベントの参加者の位置情報を前記表示部に画像にて表示することが可能な制限された時間を示す、位置情報表示時間を設定する表示時間設定手段、として機能させ
前記イベント登録手段は、前記イベントの開催時間を登録し、
前記表示制御手段は、前記表示時間設定手段によって設定された制限された時間において、前記位置情報取得手段によって取得された前記参加者の位置情報を使って、前記表示範囲設定手段によって設定された制限された範囲に存在する前記参加者の位置を示す情報を、前記表示部に画像にて表示させ、
前記位置情報の範囲や前記時間を制限することによって、少なくとも前記参加者のプライバシーを配慮することができる
ことを特徴とするアプリケーション。
【請求項2】
前記コンピュータを、
前記位置情報取得手段によって取得された前記参加者の位置情報が示す位置が前記イベントの開催場所を含む制限された所定範囲に入った場合に、前記監督者の情報処理端末又は前記参加者に紐づけられた保護者の情報処理端末にメッセージを送信するメッセージ送信手段、として機能させる
ことを特徴とする請求項1に記載のアプリケーション。
【請求項3】
前記コンピュータを、
前記イベントの開催時間の制限された所定時間前に、前記位置情報取得手段によって取得された前記参加者の位置情報が示す位置が前記イベントの開催場所を含む制限された所定範囲に入っていない場合に、前記監督者の情報処理端末又は前記参加者に紐づけられた保護者の情報処理端末に前記参加者の未到着を報知する未到着報知手段、として機能させる
ことを特徴とする請求項1に記載のアプリケーション。
【請求項4】
前記コンピュータを、
前記参加者の帰着の位置を示す帰着位置情報を登録するユーザ情報登録手段、及び
前記イベントの開催時間の終了後に、前記位置情報取得手段によって取得された前記参加者の位置情報が示す位置が前記帰着位置情報を示す位置を含む制限された所定範囲に入った場合に、前記監督者の情報処理端末に前記参加者の帰着を報知する帰着報知手段、として機能させる
ことを特徴とする請求項1に記載のアプリケーション。
【請求項5】
前記コンピュータを、
前記参加者の帰着の位置を示す帰着位置情報を登録するユーザ情報登録手段、及び
前記イベントの開催時間の終了後に、前記位置情報取得手段によって取得された前記参加者の位置情報が示す位置が前記帰着位置情報を示す位置を含む制限された所定範囲に入っていない場合に、前記監督者の情報処理端末又は前記参加者に紐づけられた保護者の情報処理端末に前記参加者の未帰着を報知する未帰着報知手段、として機能させる
ことを特徴とする請求項1に記載のアプリケーション。
【請求項6】
複数のイベントの情報を登録することが可能なアプリケーションを実行する情報処理装置であって、
前記イベントの名称、前記イベントの開催場所、前記イベントへの参加者、及び前記参加者を監督する監督者を登録するイベント登録手段、
前記イベントへの参加者の位置情報を取得する位置情報取得手段、
前記イベントの参加者の位置情報を表示部に画像にて表示することが可能な制限された範囲を示す、位置情報表示範囲を設定する表示範囲設定手段、
前記位置情報取得手段によって取得された前記参加者の位置情報を使って、前記表示範囲設定手段によって設定された制限された範囲に存在する前記参加者の位置を示す情報を、前記表示部に画像にて表示させる表示制御手段、及び
前記イベントの参加者の位置情報を前記表示部に画像にて表示することが可能な制限された時間を示す、位置情報表示時間を設定する表示時間設定手段、を備え、
前記イベント登録手段は、前記イベントの開催時間を登録し、
前記表示制御手段は、前記表示時間設定手段によって設定された制限された時間において、前記位置情報取得手段によって取得された前記参加者の位置情報を使って、前記表示範囲設定手段によって設定された制限された範囲に存在する前記参加者の位置を示す情報を、前記表示部に画像にて表示させ、
前記位置情報の範囲や前記時間を制限することによって、少なくとも前記参加者のプライバシーを配慮することができる
ことを特徴とする情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本件出願に開示された技術は、スケジュール管理アプリケーション、及びそのスケジュール管理アプリケーションがインストールされた情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術に係るスケジュール管理アプリケーションとして、スケジュール管理機能とGPS機能とを組み合わせたスケジュール管理アプリケーションが知られている(非特許文献1)。
【0003】
また、GPSを用いて子供等の位置を検索するアプリケーション(非特許文献2、非特許文献3)が知られている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【文献】https://www.docomo.ne.jp/service/imadoco/parent_usage.html
【文献】https://www.softbank.jp/mobile/service/mimamorigps/
【文献】https://apps.apple.com/jp/app/ハローファミリー-地図-位置-gps-予定-todo/id1669661485
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した非特許文献1~3では、子供等の位置の検索に、エリアの制約や時間の制約を設けることはできなかった。例えば、非特許文献1~3に開示されるアプリケーションは、親が子供の位置を確認することを想定しているため、親が子供の位置を確認したい所望のタイミングで子供がどこにいるかを常時確認できる必要がある。そのため、非特許文献1~3では、子供の位置の確認に、エリアの制約や時間の制約が設けることができなかった。
【0006】
しかしながら、イベント等の監督者がイベント等への参加者の位置を確認したい場合には、当該イベント等が開催される時間及びその前後の時間において、当該イベント等が開催される場所及びその周辺の場所に、参加者が集合しているか否かを確認できればよい。例えば、サッカーの試合が予定されている場合、サッカーチームの監督やコーチは、サッカーの試合が開催される時間及びその前後の時間において、当該サッカーの試合が開催される場所(グラウンド)及びその周辺の場所に、当該サッカーチームのメンバーが集合しているか否かを確認できればよい。監督やコーチが、サッカーの試合が開催される時間やその前後の時間以外の時間やサッカーの試合が開催される場所及びその周辺の場所において、メンバーの位置を確認できてしまうと、当該メンバーのプライバシーにまで踏み込むことになり得る。したがって、イベント等の監督者が確認できる参加者の位置や時間には、制限を設ける必要がある。
【0007】
そこで、本件出願に開示された技術は、イベント等の監督者が確認できる参加者のプライバシーを配慮して確認できる位置情報の範囲や時間に制限を設けるスケジュール管理アプリケーション、及び情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係るスケジュール管理アプリケーションは、複数のイベントの情報を登録することが可能なスケジュール管理アプリケーションであって、コンピュータを、イベントの名称、イベントの開催場所、イベントへの参加者、及び参加者を監督する監督者を登録するイベント登録手段、イベントへの参加者のスマートフォン(以下、「スマホ」とする。)の位置情報を取得する位置情報取得手段、イベントの参加者のスマホの位置情報を表示部に画像にて表示することが可能な制限された範囲を示す位置情報表示範囲を設定する表示範囲設定手段、及び位置情報取得手段によって取得された参加者のスマホの位置情報を使って表示範囲設定手段によって設定された制限された範囲に存在する参加者のスマホの位置を示す情報を、表示部に画像にて表示させる表示制御手段、として機能させる。
本発明の一態様に係るスケジュール管理アプリケーションは、コンピュータを、イベントの参加者のスマホの位置情報を表示部に画像にて表示することが可能な制限された時間を示す、位置情報表示時間を設定する表示時間設定手段、として機能させてもよいし、イベント登録手段は、イベントの開催時間をさらに登録してもよい。この場合、表示制御手段は、表示時間設定手段によって設定された制限された時間において、位置情報取得手段によって取得された参加者の位置情報を使って、表示範囲設定手段によって設定された制限された範囲に存在する参加者の位置を示す情報を、表示部に画像にて表示させる。
【0009】
また、本発明の一態様に係る情報処理装置は、複数のイベントの情報を登録することが可能なスケジュール管理アプリケーションを実行する情報処理装置であって、イベントの名称、イベントの開催場所、イベントへの参加者、及び参加者を監督する監督者を登録するイベント登録手段、イベントへの参加者のスマホの位置情報を取得する位置情報取得手段、イベントの参加者のスマホの位置情報を表示部に画像にて表示することが可能な制限された範囲を示す位置情報表示範囲を設定する表示範囲設定手段、及び位置情報取得手段によって取得された参加者のスマホの位置情報を使って表示範囲設定手段によって設定された制限された範囲に存在する参加者のスマホの位置を示す情報を、表示部に画像にて表示させる表示制御手段、を備える。
本発明の一態様に係る情報処理装置は、イベントの参加者のスマホの位置情報を表示部に画像にて表示することが可能な制限された時間を示す、位置情報表示時間を設定する表示時間設定手段、を備えてもよいし、イベント登録手段は、イベントの開催時間をさらに登録してもよい。この場合、表示制御手段は、表示時間設定手段によって設定された制限された時間において、位置情報取得手段によって取得された参加者の位置情報を使って、表示範囲設定手段によって設定された制限された範囲に存在する参加者の位置を示す情報を、表示部に画像にて表示させる。
【発明の効果】
【0010】
本件出願に開示された技術によれば、イベント等の監督者が確認できる参加者のスマホの位置や時間に制限を設けるスケジュール管理アプリケーション、及び情報処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1A】スケジュール管理アプリケーションがインストールされるスマートフォン等コンピュータのハードウェアの構成を示すブロック図である。
図1B】スケジュール管理アプリケーションがインストールされるスマートフォン等コンピュータの機能を示す機能ブロック図である。
図2】スケジュール管理アプリケーションが使用するデータを示した図である。
図3】スケジュール管理アプリケーションのユーザ登録機能を説明するための画面を示した図である。
図4A】スケジュール管理アプリケーションのイベント登録機能を説明するための画面を示した図である。
図4B】スケジュール管理アプリケーションのイベント登録機能を説明するための画面を示した図である。
図5】スケジュール管理アプリケーションのイベント開始前における参加者のスマホの位置確認機能を説明するための監督者のスマホのGPS地図画面を示した図である。
図6】スケジュール管理アプリケーションの参加者の出発を通知する機能を説明するための監督者のスマホの画面を示した図である。
図7】スケジュール管理アプリケーションの参加者のスマホの集合場所への到着を表示する機能を説明するための監督者のスマホのGPS地図画面を示した図である。
図8】スケジュール管理アプリケーションの参加者のスマホの集合場所への到着を監督者のスマホへ通知する機能を説明するための監督者のスマホ及び保護者のスマホの画面を示した図である。
図9】スケジュール管理アプリケーションのイベント開始前における参加者のスマホの位置確認機能を説明するための保護者のスマホのGPS地図画面を示した図である。
図10】スケジュール管理アプリケーションの参加者のスマホの集合場所への到着時の監督者のスマホからのメッセージ通知機能を説明するための参加者のスマホの画面を示した図である。
図11】スケジュール管理アプリケーションのイベント開始直前における未集合の参加者を監督者へ通知する機能を説明するための監督者のスマホの画面を示した図である。
図12A】スケジュール管理アプリケーションの集合した参加者の写真と氏名画面を表示させる機能を説明するための監督者のスマホのGPS地図画面を示した図である。
図12B】スケジュール管理アプリケーションの集合した参加者の写真と氏名画面を表示する機能を説明するための監督者のスマホの画面を示した図である。
図13A】スケジュール管理アプリケーションのイベントに参加する参加者の写真と氏名画面を表示させる機能を説明するための監督者のスマホの予定詳細画面を示した図である。
図13B】スケジュール管理アプリケーションのイベントに参加する参加者の写真と氏名画面を表示する機能を説明するための監督者のスマホの画面を示した図である。
図14A】スケジュール管理アプリケーションの監督者のスマホから参加者のスマホへGPS地図画面を用いて参加者を指定してメッセージを送信する機能を説明するための監督者のスマホの画面を示した図である。
図14B】スケジュール管理アプリケーションの監督者のスマホからGPS地図画面を用いて指定した参加者のスマホへメッセージを送信する機能を説明するための監督者のスマホの画面を示した図である。
図15A】スケジュール管理アプリケーションの監督者のスマホから参加者のスマホへ予定詳細画面を用いて参加者を指定してメッセージを送信する機能を説明するための監督者のスマホの画面を示した図である。
図15B】スケジュール管理アプリケーションの監督者のスマホから予定詳細画面を用いて指定した参加者のスマホへメッセージを送信する機能を説明するための監督者のスマホの画面を示した図である。
図16】スケジュール管理アプリケーションのイベント開始直前に激励画面を表示する機能を説明するための参加者のスマホの画面を示した図である。
図17A】スケジュール管理アプリケーションのイベントの結果に応じた動画等を予定詳細画面から表示する機能を説明するための監督者のスマホの画面を示した図である。
図17B】スケジュール管理アプリケーションのイベントの結果に応じた動画等を表示する機能を説明するための参加者のスマホの画面を示した図である。
図18A】スケジュール管理アプリケーションのイベントの結果に応じた演出等を予定詳細画面からの表示する機能を説明するための監督者のスマホの画面を示した図である。
図18B】スケジュール管理アプリケーションのイベントの結果に応じた演出等を表示する機能を説明するための参加者のスマホのGPS地図画面を示した図である。
図19】スケジュール管理アプリケーションの参加者のスマホから保護者のスマホへの連絡機能を説明するための参加者のスマホの画面を示した図である。
図20A】スケジュール管理アプリケーションの監督者のスマホから保護者のスマホへのメッセージ送信機能を説明するための監督者のスマホのメッセージ入力画面を示した図である。
図20B】スケジュール管理アプリケーションの監督者のスマホから保護者のスマホへのメッセージ送信機能を説明するための保護者のスマホのメッセージ表示画面を示した図である。
図21】スケジュール管理アプリケーションのイベント終了後の参加者の帰宅を監督者のスマホへ通知する機能を説明するための監督者のスマホの画面を示した図である。
図22】スケジュール管理アプリケーションのイベント終了後の参加者の未帰宅を監督者のスマホへ通知する機能を説明するための監督者のスマホの画面を示した図である。
図23】スケジュール管理アプリケーションのイベント終了後の参加者の未帰宅を保護者のスマホへ通知する機能を説明するための保護者のスマホの画面を示した図である。
図24】スケジュール管理アプリケーションのイベント終了後の参加者の帰宅状況を通知する機能を説明するための保護者のスマホのGPS地図画面を示した図である。
図25】スケジュール管理アプリケーションの位置情報の表示時間及び取得時間の設定機能を説明するための監督者のスマホの画面を示した図である。
図26】スケジュール管理アプリケーションが実行する処理を示したフローチャートである。
図27】監督者、参加者及び保護者のスマートフォン101の動作を説明するための情報処理フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して様々な実施形態を説明する。なお、図面において共通した構成要件には同一の参照符号が付されている。また、或る図面に表現された構成要素が、説明の便宜上、別の図面においては省略されていることがある点に留意されたい。さらにまた、添付した図面が必ずしも正確な縮尺で記載されている訳ではないということに注意されたい。
【0013】
1.スケジュール管理アプリケーションの概要
一実施形態に係るスケジュール管理アプリケーション100(以下、「管理アプリ」とする)は、大まかにいえば、参加者がイベントにて集合するということをテーマとして、集合ということに対して、日常生活や仕事の予定をスマートフォン(以下、「スマホ」とする)、パソコン、タブレット、スマートウォッチ等で管理できるソフトウェアである。これにより、子供の学校行事、家族との旅行日程、学校の授業、アルバイトのシフトなど、様々な予定を、当該管理アプリ100に記録し、管理することができる。会社員、主婦(夫)、学生など、幅広いユーザが、当該管理アプリ100を利用する。一実施形態に係る管理アプリ100は、GPS機能、予定の色分け、ウィジェット機能、写真の保存など、多くの便利な機能を備えている。一実施形態に係る管理アプリ100は、個人のライフスタイルやビジネスシーンに合わせて、月間、週間、又は1日単位で予定を管理することができる。一言で表すと、管理アプリ100は、位置情報の範囲や時間に制限を設けることによりプライバシーを配慮し、参加者のスマホの位置情報をGPSにて地図上に画像として表示して、目的地への到着を容易に確認出来るようにするアプリである。
【0014】
2-1.スマートフォンのハードウェア構成
一実施形態に係る管理アプリ100がインストールされるスマートフォン101のハードウェア構成を説明する。なお、一実施形態に係る管理アプリ100がインストールされるハードウェアは、スマートフォンに限らず、パソコン、タブレット、スマートウォッチ等の情報処理装置であればよい。
【0015】
図1Aに示すように、スマートフォン101は、大まかにいえば、表示部102、カメラ103、スピーカー104、マイク105、USB接続端子106、各種センサー107、GPSモジュール108、通信モジュール109、及びコントローラ110を備える。
【0016】
コントローラ110は、CPU(Central Processing Unit)111、RAM(Random Access Memory)112、GPU(Graphics Processing Unit)113、ストレージ114、及びI/Oインターフェース115等を有する。
【0017】
CPU111は、スマートフォン101の脳として機能し、OS(Operating System)やアプリケーションの実行やデータ処理を実行する。RAM112は、メインメモリであり、一時的なデータ保存に使用される。GPU113は、画像やビデオの処理を担当する。ストレージ114は、ユーザのデータ、OS、アプリケーション等の各種データを記憶する。
【0018】
スマートフォン101は、ネットワークを介してアプリ管理サイト(例えば、Google play storeやAPP store)から管理アプリ100をダウンロードし、インストールする。ストレージ114は、ダウンロードした管理アプリ100等の各種アプリを記憶する。また、ストレージ114は、管理アプリ100の実行に必要なデータ120等の各種データ等を記憶する。
【0019】
I/Oインターフェース115は、コントローラ110とコントローラ110の周辺機器(表示部102、カメラ103、スピーカー104、マイク105、USB接続端子106、各種センサー107、GPSモジュール108、及び通信モジュール109)とを通信可能に接続する。
【0020】
表示部102は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイであって、後述する各種画面を表示する。カメラ103は、静止画や動画を撮像する。スピーカー104は、電気信号を物理的な音に変換する。マイク105は、物理的な音を電気信号に変換する。USB接続端子106は、スマートフォン101の充電端子として機能したり、スマートフォン101へ情報を入力する入力端子又はスマートフォン101から情報を出力する出力端子として機能したり、する。各種センサー107は、加速度センサー、ジャイロセンサーなどである。GPSモジュール108は、人工衛星からの信号を受信して、スマートフォン101の現在位置を示す位置情報を出力する。通信モジュール109は、通信機能を制御するコントローラとソフトウェアとが一体となった電子部品である。通信モジュール109は、LAN(Local Area Network)や移動通信システムに通信可能に接続し、外部機器と通信を行う。
【0021】
2ー2.スマートフォンの機能ブロック図
一実施形態に係る管理アプリ100がインストールされるスマートフォン101の機能ブロック図を説明する。
【0022】
図1Bに示すように、スマートフォン101は、イベント登録手段150と、位置情報取得手段151と、表示時間設定手段152と、表示範囲設定手段153と、メッセージ送信手段154と、表示制御手段155と、未到着報知手段156と、ユーザ情報登録手段157と、帰着/未帰着報知手段158と、を備える。これらの各手段は、スマートフォン101のCPU111が管理アプリ100を実行することによって、実現される。
【0023】
イベント登録手段150は、イベントの名称、イベントの開催時間(開始時間、終了時間を含む)、イベントの開催場所、イベントへの参加者、及び参加者を監督する監督者等を登録する(図4A及び図4Bの401~409参照)。
【0024】
位置情報取得手段151は、イベントへの参加者の位置情報(GPSデータ)を取得する。
【0025】
表示時間設定手段152は、イベントの参加者の位置情報(GPSデータ)を表示部102に表示することが可能な時間を示す、位置情報表示時間を設定する。
【0026】
表示範囲設定手段153は、イベントの参加者の位置情報(GPSデータ)を表示部102に表示することが可能な範囲を示す、位置情報表示範囲を設定する。
【0027】
メッセージ送信手段154は、位置情報取得手段151によって取得された参加者の位置情報(GPSデータ)が示す位置がイベントの開催場所を含む所定範囲に入った場合に、監督者の情報処理端末(例えば、スマートフォン)又は参加者に紐づけられた保護者の情報処理端末(例えば、スマートフォン)にメッセージを送信する。
【0028】
表示制御手段155は、表示部102に各種情報を表示させる。例えば、表示制御手段155は、表示時間設定手段152によって設定された時間において、位置情報取得手段151によって取得された参加者の位置情報(GPSデータ)を使って、表示範囲設定手段153によって設定された範囲に存在する参加者の位置を示す情報を、表示部102に表示させる。
【0029】
未到着報知手段156は、イベントの開催時間の所定時間前に、位置情報取得手段151によって取得された参加者の位置情報(GPSデータ)が示す位置がイベントの開催場所を含む所定範囲に入っていない場合に、監督者の情報処理端末(例えば、スマートフォン)又は参加者に紐づけられた保護者の情報処理端末(例えば、スマートフォン)に参加者の未到着を報知する。
【0030】
ユーザ情報登録手段157は、参加者の帰着の位置(例えば、自宅住所)を示す帰着位置情報を登録する(図3の304参照)。
【0031】
帰着/未帰着報知手段158は、イベントの開催時間の終了後に、位置情報取得手段151によって取得された参加者の位置情報(GPSデータ)が示す位置が帰着位置情報を示す位置を含む所定範囲に入った場合に、監督者の情報処理端末(例えば、スマートフォン)に参加者の帰着を報知する。また、帰着/未帰着報知手段158は、イベントの開催時間の終了後に、位置情報取得手段151によって取得された参加者の位置情報が示す位置が帰着位置情報を示す位置を含む所定範囲に入っていない場合に、監督者の情報処理端末(例えば、スマートフォン)又は参加者に紐づけられた保護者の情報処理端末(例えば、スマートフォン)に参加者の未帰着を報知する。
【0032】
3.管理アプリ100が使用するデータ120
図2は、管理アプリ100が使用するデータを示した図である。管理アプリ100が使用するデータ120は、管理アプリ100に登録されるイベントの詳細を示す複数のイベント詳細データ200と、イベントを主催するユーザ(以下、監督者とする)、イベントに参加するユーザ(以下、参加者とする)、及び参加者の親などに対応するユーザ(以下、保護者とする)の詳細を示す複数のユーザ詳細データ201と、を含む。
【0033】
3-1.イベント詳細データ200
イベント詳細データ200は、イベント名データと、イベント日時データと、イベント場所データと、監督者データと、参加者データと、保護者データと、位置情報表示時間データと、位置情報取得時間データと、位置情報表示範囲データと、メッセージデータ、などを含む。
【0034】
イベント名データは、管理アプリ100に登録されたイベントの名称を示すデータである。イベント日時データは、当該イベントが開催される時間(開始時間、終了時間)を示すデータである。イベント日時データは、イベントが開催される時間だけであってもよいし、イベントが開始される開始時間及びイベントが終了する終了時間を含んでもよい。イベント場所データは、当該イベントが開催される開催場所(この場所を集合場所と呼ぶ場合がある)を示すデータである。例えば、イベント場所データは、例えば、地図上の緯度と経度とを含む座標データであり得る。
【0035】
監督者データは、当該イベントを監督する監督者を示すデータである。なお、監督者データは、当該イベントを管理アプリ100に登録した登録者を示すデータであってもよいし、当該イベントの責任者を示すデータであってもよい。例えば、当該イベントがサッカーの試合である場合には、監督者データは、当該サッカーの試合に参加するチームの監督やコーチを示すデータとなる。監督者を示すデータは、例えば、監督者の氏名やニックネームである。参加者データは、当該イベントに参加する参加者を示すデータである。例えば、当該イベントがサッカーの試合である場合には、参加者データは、当該サッカーの試合に参加するチームの選手を示すデータとなる。参加者を示すデータは、例えば、参加者の氏名やニックネームである。保護者データは、当該イベントに参加する参加者の保護者を示すデータである。例えば、当該イベントがサッカーの試合である場合には、保護者データは、当該サッカーの試合に参加するチームの選手の保護者を示すデータとなる。保護者を示すデータは、例えば、保護者の氏名やニックネームである。
【0036】
位置情報表示時間データは、監督者のアプリが参加者のスマホの位置情報(GPSデータ)を取得して表示することが可能な時間を示すデータである。監督者のアプリは、位置情報表示時間データで示された時間に、参加者のスマホの位置情報を取得して表示することができる。例えば、当該イベントがサッカーの試合である場合に、位置情報表示時間データとして、8:00~9:00が設定されている場合、監督者のアプリは、8:00~9:00に、当該サッカーの試合に参加する参加者のスマホの位置情報を取得して、当該監督者のスマートフォン101の表示部に参加者のスマホの位置をGPS地図上に表示することができる。
【0037】
位置情報表示時間データの指定方法として、時間の範囲(例えば、「8:00」~「9:00」等)を指定してもよいし、イベントの開始時刻や終了時刻に関連付けた時間(例えば、イベント開始時刻の「前」の「1時間」等)を指定してもよい。
【0038】
位置情報取得時間データは、監督者のアプリが参加者のスマホの位置情報(GPSデータ)を取得することが可能な時間を示すデータである。監督者のアプリは、位置情報取得時間データで示された時間に、参加者のスマホの位置情報を取得することができる。例えば、当該イベントがサッカーの試合である場合に、位置情報取得時間データとして、7:00~13:00が設定されている場合、監督者のアプリは、7:00~13:00に、当該サッカーの試合に参加する参加者のスマホの位置情報を取得することができる。
【0039】
この位置情報取得時間データは、参加者が自宅を出発したこと及び/又は参加者が自宅に帰宅したこと等を監督者のスマホや保護者のスマホに通知するために使用される。したがって、この位置情報取得時間データで示された時間に取得した参加者のスマホの位置情報は、地図上に表示されない。監督者や保護者のスマートフォン101の表示部には、参加者が自宅を出発したこと及び又は参加者が自宅に帰宅したことを示す情報が表示される。
【0040】
位置情報表示範囲データは、監督者のアプリが参加者のスマホの位置情報(GPSデータ)を取得して表示することが可能な範囲(エリア)を示すデータである。監督者のアプリは、位置情報表示範囲データで示された範囲だけ、参加者のスマホの位置情報に基づく位置を表示することができる。例えば、当該イベントがサッカーの試合である場合に、位置情報表示範囲データとして、サッカーの試合が開催される場所(上記したイベント場所データが示す位置)を含むエリア(例えば、当該位置を中心とする半径500mの範囲)が設定されている場合、監督者のアプリは、当該エリアに限り、当該サッカーの試合に参加する参加者のスマホの位置を地図上に表示することができる。監督者のアプリは、当該エリア以外の範囲では、参加者のスマホの地図上の位置を表示することができない。したがって、監督者のアプリは、当該エリア以外では、参加者のスマホの地図上の位置を把握することができないが、当該エリア内には存在していないことを把握することができる。これにより、当該エリア以外の参加者のスマホの詳細な位置情報であるプライベートな情報は、監督者のアプリに開示されない。
【0041】
位置情報表示範囲データの指定方法として、場所の範囲(例えば、イベントの開催場所を起点とした半径「500」m)を指定してもよいし、監督者が地図上で手書きや予め用意された円や矩形等の図形で範囲を指定してもよい。
【0042】
メッセージデータは、監督者及び/又は保護者が事前に登録する静止画、動画、音楽、テキストメッセージなどである。メッセージデータは、例えば、当該イベントがサッカーの試合である場合に、監督者や保護者が試合前の参加者に送る激励のメッセージ、試合に勝った参加者に送るお祝いのメッセージ、及び/又は試合に負けた参加者に送る励ましのメッセージ等である。
【0043】
3-2.ユーザ詳細データ
ユーザ詳細データ201は、ユーザ名データと、電話番号データと、E-mailデータと、自宅位置データと、属性データ、などを含む。
【0044】
ユーザ名データは、監督者、参加者、又は保護者の氏名を示すデータである。電話番号データは、監督者、参加者、又は保護者の電話番号を示すデータである。E-mailデータは、監督者、参加者、又は保護者のE-mailアドレスを示すデータである。
【0045】
自宅位置データは、参加者の自宅の位置を示すデータである。例えば、自宅位置データは、例えば、地図上の緯度と経度とを含む座標データであり得る。
【0046】
属性データは、ユーザの属性を示すデータであり、当該ユーザの属性が監督者、参加者、又は保護者のいずれかを示す。ユーザの属性が監督者である場合には、当該ユーザ(監督者)は、管理アプリ100を用いて、参加者のスマホの位置情報を取得して、参加者のスマホの現在位置を管理アプリ100上に表示することができる。また、ユーザの属性が参加者である場合には、当該ユーザ(参加者)は、管理アプリ100を用いて、参加者のスマホの位置情報を監督者や保護者の管理アプリ100に送信することができる。また、ユーザの属性が保護者である場合には、当該ユーザ(保護者)は、管理アプリ100を用いて、当該保護者のスマホと関連付けられた参加者のスマホの位置情報を取得し、参加者のスマホの現在位置を管理アプリ100上に表示することができる。
【0047】
監督者は、管理アプリ100を用いて、参加者のスマホ全員の位置情報を取得することが可能であり、参加者のスマホ全員の現在位置を管理アプリ100上に表示することができる。一方で、保護者は、管理アプリ100を用いて、当該保護者のスマホと関連付けられた参加者のスマホのみの位置情報を取得することが可能であり、当該参加者のスマホのみの現在位置を管理アプリ100上に表示することができる。したがって、保護者は、管理アプリ100では、当該保護者のスマホと関連付けられていない参加者のスマホの現在位置を表示することができない。よって、参加者のスマホの詳細な位置情報であるプライベートな情報は、他の保護者のスマホには開示されない。
【0048】
4.管理アプリ100の各種機能
次に、一実施形態に係る管理アプリ100が有する各種機能を説明する。
【0049】
4-1.ユーザ登録機能
管理アプリ100は、イベントを主催する監督者、イベントに参加する参加者などの情報を登録するユーザ登録機能を有する。
【0050】
図3に示すように、管理アプリ100は、スマートフォン101の画面に、ユーザの詳細を登録するためのユーザ登録画面300を表示する。ユーザ登録画面300は、ユーザのユーザ名を入力するユーザ名欄301、当該ユーザの電話番号を入力する電話番号欄302、当該ユーザのE-mailアドレスを入力するE-mail欄303、当該ユーザの自宅住所を入力する自宅住所欄304、当該ユーザの属性(監督者/参加者/保護者)を入力する属性欄305、及び、当該ユーザの保護者を登録する保護者欄306を有する。なお、保護者欄306は、属性欄305で参加者が選択された場合に、登録可能になってもよい。
【0051】
ユーザは、ユーザ登録画面300で各欄に情報を入力した状態で、登録ボタン(不図示)を押下すると、各欄に入力した情報がユーザ詳細データ201として記憶されてもよい。
4-2.イベント登録機能
図4A及び図4B示すように、管理アプリ100は、スマートフォン101の画面に、イベントの詳細を登録するためのイベント登録画面400を表示する。イベント登録画面400は、イベントのイベント名を入力するためのイベント名欄401、当該イベントの開始時刻を入力する開始時刻欄402、当該イベントの終了時刻を入力する終了時刻欄403、当該イベントの開催場所を入力する場所欄404、当該イベントの参加者を登録する参加者欄405、当該イベントの監督者を登録する監督者欄406、当該イベントの参加者のスマホの位置情報を表示することが可能な時間を指定する表示時間欄407、当該イベントの参加者のスマホの位置情報を取得することが可能な時間を指定する取得時間欄408及び、当該イベントの参加者のスマホの位置情報を表示することが可能な範囲を指定する表示範囲欄409を有する。
【0052】
ユーザは、イベント登録画面400で各欄に情報を入力した状態で、登録ボタン(不図示)を押下すると、各欄に入力した情報がイベント詳細データ200として記憶されてもよい。
【0053】
4-3.イベント開始前における参加者の位置確認機能
図5に示すように、監督者のスマートフォン101には、1又は複数の参加者のスマホの位置を示すGPS地図画面500が表示される。管理アプリ100は、例えば、管理アプリ100が利用するAPI(Application Programming Interface)が取得するGPS地図情報に基づいてGPS地図画面500にGPS地図画像504を表示し、イベントの開始時間前の所定時間(例えば、1時間)に制限して、且つ、開催場所(集合場所)として指定されたグラウンドを含むエリア(例えば、グラウンドを中心とした半径500mのエリア、半径300mのエリアなどでも良く可変である)に制限して、参加者のスマホの位置を示すマーク501~503をGPS地図画像504に重畳して表示する。図5の例では、GPS地図画面500は、サッカーの試合が開始される前の1時間に制限して、及び、開催場所(集合場所)として指定されたサッカー場の半径500mの範囲に制限して、参加者A~Cの位置を示すマーク501~503をGPS地図画像504に重畳して表示する。
【0054】
したがって、監督者として設定されたサッカーチームの監督やコーチは、サッカーの試合開始の所定時間(例えば60分(下限)前、120分(上限)前等、設定可能)から、サッカー場を含むエリアにおける参加者のスマホの位置を確認することができる。
【0055】
4-4.参加者の出発を通知する機能
図6に示すように、監督者等のスマートフォン101には、1又は複数の参加者が当該イベントの開催場所に向けて出発したことを示す予定詳細画面600等が表示される。この予定詳細画面600は、イベントの詳細を表示する画面であって、当該イベントのイベント名、当該イベントの開催時間、及び、当該イベントの参加者(参加予定者)の情報を含む。また、予定詳細画面600は、当該イベントの開催場所に向けて出発した参加者の出発者601を含む。監督者のスマートフォン101の管理アプリ100は、参加者のスマートフォン101の管理アプリ100から参加者のスマホの位置情報を取得し、当該位置情報に基づいて参加者が自宅を出発したか否を判断する。なお、参加者のスマートフォン101の管理アプリ100は、算出した位置情報に基づいて自宅を出発したか否かを判断し、その判断結果を監督者のスマートフォン101の管理アプリ100に通知してもよい。
【0056】
当該予定詳細画面600は、監督者のみのスマートフォン101に表示されてもよいし、監督者、参加者、及び保護者から選択された1又は複数のスマートフォン101に表示されてもよい。
【0057】
管理アプリ100は、参加者のスマホの位置情報から参加者が自宅から所定距離(例えば、50m(下限)や150m(上限)等)離れたと判断した場合に、予定詳細画面600に当該イベントの開催場所に向けて出発した参加者として、当該出発者601を表示する。この図6では、当該イベントの開催場所に向けて出発した参加者(出発者601)として、参加者A、B、及びCが出発したことが示されている。なお、参加者が自宅を出発したことを通知する出発ボタン(不図示)を押下した場合に、当該イベントの開催場所に向けて出発した参加者として表示してもよい。
【0058】
また、この予定詳細画面600には、地図画面500を表示するためのGPSボタン602が表示される。監督者のスマホや保護者のスマホの予定詳細画面600には、このGPSボタン602が表示される。参加者のスマホの予定詳細画面600には、このGPSボタン602が表示されてもよいし、表示されなくてもよい。監督者がGPSボタン602を押下した場合には、上記した地図画面500が表示される。一方で、保護者がGPSボタン602を押下した場合には、当該保護者のスマホに関連付けられた参加者(例えば、保護者の子供)のスマホのみの現在位置を示す地図画面が表示される。
【0059】
なお、このGPSボタン602は、予定詳細画面600に表示されたが、管理アプリ100の画面であれば、GPSボタン602が表示される画面は予定詳細画面600に限定されない。
【0060】
また、当該イベントの開催場所に向けて出発した参加者は、予定詳細画面600に表示されてもよいし、地図画面500に表示されてもよいし、後述するメッセージ画面に表示されてもよい。
【0061】
4-5.参加者の集合場所への到着を表示する機能
図7に示すように、監督者等のスマートフォン101には、参加者が当該イベントの開催場所に到着(開催場所(集合場所)の例えば半径100m(下限)又は300m(上限)等の範囲に到着)したことを示すGPS地図画面700が表示される。図6のGPSボタン602がタップされると、図7のGPS地図画面700が表示される。図7は、イベントの開始時刻(例えば、9:00)の所定時間(例えば、1時間)前の時刻(例えば、8:00)から、参加者の位置を表示することができる。したがって、図7のGPS地図画面700を確認することによって、参加者のイベントの開始時刻の所定時間前からの位置を把握することが可能となる。このGPS地図画面700には、開催場所に到着した参加者の名前702や現在位置のマーク701が所定の態様(所定の範囲に入ったら、参加者の位置を表示するマークの色が、ブルーからオレンジに変化など)で表示される。
【0062】
監督者等のスマートフォン101の管理アプリ100は、参加者のスマートフォン101の管理アプリ100から通知される位置情報に基づいて、当該イベント開催場所に当該参加者が到着したか否かを判断し、到着したと判断すると所定の態様で参加者の名前702や現在位置のマーク701を地図に重畳して表示する。
【0063】
当該GPS地図画面700は、監督者、及び保護者のスマートフォン101に表示される。
【0064】
当該GPS地図画面700は、位置情報の範囲や時間を制限して表示するという、このアプリのキーポインとなる最重要の図である。
【0065】
4-6.参加者の集合場所への到着を監督者へ通知する機能
図8に示すように、監督者のスマートフォン101には、参加者のスマホが当該イベントの開催場所(集合場所)に到着(開催場所(集合場所)の例えば半径100m(下限)又は300m(上限)等の範囲に到着)したことを示す予定詳細画面800Aが表示される。図6の画面が表示されている状態で、参加者が当該イベントの開催場所(集合場所)に到着(開催場所(集合場所)の半径100m又は200m等の範囲に到着)した場合には、図8の予定詳細画面800Aが表示される。図8にて、イベントの開催場所に到着した場合、「到着」の知らせが、監督者に通知される。なお、図7から図8への画面遷移は、画面に表示される戻るマーク(図示省略)のタップにより実行される。この予定詳細画面800Aには、開催場所に到着した参加者のスマートフォン101から送信されたメッセージの冒頭又は概要を含むメッセージボタン801が表示される。この予定詳細画面800Aに表示されるメッセージは、開催場所に到着した参加者が送ったメッセージであってもよいし、参加者のスマホが開催場所に到着したことを条件に自動的に送られるメッセージであってもよい。
【0066】
監督者のスマートフォン101の管理アプリ100は、参加者のスマートフォン101の管理アプリ100から通知される位置情報に基づいて、当該イベント開催場所に当該参加者のスマホが到着したか否かを判断し、到着したと判断すると参加者のスマホの到着をメッセージで通知する。このメッセージ通知は、プッシュ通知であってもよい。また、音声により、参加者のスマホの到着を通知してもよい。
【0067】
当該予定詳細画面800Aは、監督者のスマートフォン101に表示される。
【0068】
監督者のスマホの当該予定詳細画面800Aのメッセージ欄801には、参加者のスマホの到着を知らせるメッセージが表示される。また、当該予定詳細画面800Aにメッセージ欄(メッセージボタン)801を表示し、当該メッセージボタン801をタップすることによって、画面が遷移して、参加者が送信したメッセージの詳細(例えば、メッセージの全文など)の画面が表示されてもよい(この画面をメッセージ画面とする)。また、当該予定詳細画面800Aに、受信したメッセージに返信する機能を設けてもよい。
【0069】
4-7.参加者のスマホの集合場所への到着を保護者のスマホへ通知する機能
また、保護者のスマートフォン101には、当該保護者のスマホに関連付けられた参加者のスマホが当該イベントの開催場所(集合場所)に到着(開催場所(集合場所)の例えば半径100m(下限)又は300m(上限)等の範囲に到着)したことを示す予定詳細画面800Bが表示される。この予定詳細画面800Bには、開催場所に到着した参加者のスマートフォン101から送信されたメッセージの冒頭又は概要を含むメッセージボタン801が表示される。この予定詳細画面800Bに表示されるメッセージは、開催場所に到着した参加者が送ったメッセージであってもよいし、参加者のスマホが開催場所に到着したことを条件に自動的に送られるメッセージであってもよい。
【0070】
保護者のスマートフォン101の管理アプリ100は、参加者のスマートフォン101の管理アプリ100から通知される位置情報に基づいて、当該イベント開催場所に当該参加者が到着したか否かを判断し、到着したと判断すると参加者のスマホの到着をメッセージで通知する。このメッセージ通知は、プッシュ通知であってもよい。また、音声により、参加者のスマホの到着を通知してもよい。
【0071】
当該予定詳細画面800Bは、保護者のスマートフォン101に表示される。
【0072】
保護者のスマホの当該予定詳細画面800Bのメッセージ欄(メッセージボタン)801には、参加者のスマホの到着を知らせるメッセージが表示される。また、当該予定詳細画面800Bにメッセージ欄(メッセージボタン)801を表示し、当該メッセージボタン801をタップすることによって、画面が遷移して、参加者が送信したメッセージの詳細(例えば、メッセージの全文など)の画面が表示されてもよい。また、当該予定詳細画面800Bに、受信したメッセージに返信する機能を設けてもよい。
【0073】
なお、上記したメッセージボタン801は、予定詳細画面800A又は800Bに表示されてもよいし、その他の画面に表示されてもよい。
【0074】
また、上記したメッセージの冒頭や概要は、到着を知らせる内容であれば、その内容が限定されるものではなく、例えば、「到着のお知らせ」などであってもよい。
【0075】
4-8.イベント開始前における参加者のスマホの位置確認機能
図9に示すように、保護者のスマートフォン101には、当該保護者のスマホに関連付けられた参加者のスマホの位置を示すGPS地図画面900が表示される。管理アプリ100は、例えば、GPS地図画面900に、イベントの開始時間前の1時間に制限して、及び/又は、開催場所として指定されたグラウンドの半径500mの範囲に制限して、参加者のスマホの現在位置をGPS地図画像902に重畳して表示する。このGPS地図画面900では、サッカーの試合が開始される前の1時間に制限して、及び、開催場所として指定されたサッカー場の半径500mの範囲に制限して、保護者のスマホに関連付けられた参加者A(例えば、保護者の子供)のスマホの現在位置を示すマーク901がGPS地図画像902に重畳して表示される。
【0076】
したがって、保護者は、サッカーの試合開始60分(下限)など(90分でも120分(上限)でもよい)前から、サッカー場を含む所定範囲のエリアにおける当該保護者のスマホに関連付けられた参加者のスマホの現在位置を確認することができる。
【0077】
なお、保護者が保護者のスマホに関連付けられた参加者のスマホの現在位置を確認するGPS地図画面900では、上記した時間の制限や範囲の制限がなくても構わない。
【0078】
4-9.参加者の集合場所への到着時の監督者等のスマホからのメッセージ通知機能
図10に示すように、開催場所に到着した参加者のスマートフォン101には、監督者のスマホや保護者のスマホから送信されたメッセージが表示される。管理アプリ100は、集合場所に到着した参加者のスマホのイベント詳細画面1000に、監督者のスマホから送信されたメッセージ1001(例えば、「到着、お疲れ様でした。今日は、頑張ろう。」)等を表示する。また、管理アプリ100は、集合場所に到着した参加者のスマホのイベント詳細画面1000に、当該参加者のスマホに関連付けられた保護者のスマホから送信されたメッセージ(例えば、「到着、お疲れ様でした。今日は、頑張ってね。」)等を表示してもよい。
【0079】
このイベント詳細画面1000に表示されるメッセージは、監督者のスマホや保護者のスマホが送ったメッセージであってもよいし、参加者のスマホが開催場所に到着したことを条件に自動的に送られるメッセージであってもよい。
【0080】
上記したメッセージが表示される画面は、イベント詳細画面であってもよいし、GPS地図画面であってもよい。
【0081】
4-10.イベント開始直前における未集合の参加者を監督者のスマホへ通知する機能
図11に示すように、監督者のスマートフォン101には、イベントの開始時間の所定時間前(例えば、15分前)にイベントの集合場所を含む所定範囲に参加者が集合していない場合に、未到着者として当該参加者が表示される。管理アプリ100は、イベントの開始時間の所定時間前になると参加者のスマホの位置情報を取得し、イベントの集合場所を含む所定範囲に集合していない参加者を特定し、当該参加者を未到着者としてイベント詳細画面1100に表示する。図11の例では、参加者であるE及びGが未到着者1101としてイベント詳細画面に表示されている。
【0082】
上記した未到着者1101が表示される画面は、後述するメッセージ画面であってもよいし、GPS地図画面であってもよい。
【0083】
4-11.集合した参加者のスマホの詳細画面をGPS地図画面より表示する機能
図12Aに示すように、監督者のスマートフォン101には、イベントの集合場所に到着した参加者の名前等が表示される。管理アプリ100は、GPS地図画面1200に表示される参加者のスマホの現在位置を示すマーク1201(名前でもよい)を選択すると、選択されたマーク1201に紐づけれた参加者のデータの詳細を示す参加者詳細画面1210を表示することができる。図12Bに示すように、この参加者詳細画面1210には、選択されたマーク1201に紐づけられた参加者の写真や氏名が表示される。なお、この参加者詳細画面1210には、参加者の写真や氏名の他に、年齢、性別、学年、所属チーム、所属学校などプロフィールが表示されてもよい。
【0084】
4-12.イベントに参加する参加者のスマホの詳細画面を表示する機能
図13A及び図13Bに示すように、監督者のスマートフォン101には、イベントに参加する参加者のデータの詳細が表示される。管理アプリ100は、イベント予定詳細画面1300に表示される参加者の名前又はアイコン等1301を選択すると、選択された名前又はアイコン等1301に紐づけれた参加者のデータの詳細を示す参加者詳細画面1310を表示することができる。この参加者詳細画面1310には、選択された名前又はアイコン等1301に紐づけられた参加者の写真や氏名が表示される。なお、この参加者詳細画面1310には、参加者の写真や氏名の他に、年齢、性別、学年、所属チーム、所属学校などプロフィールが表示されてもよい。
【0085】
4-13.監督者のスマホから参加者のスマホへメッセージをGPS地図画面より送信する機能
図14A及び図14Bに示すように、監督者のスマートフォン101には、参加者へメッセージを送信するメッセージ送信画面1410が表示されてもよい。管理アプリ100は、GPS地図画面1400に表示される参加者のスマホの現在位置を示すマーク1401を選択すると、選択されたマーク1401に紐づけられた宛先へメッセージを送信するためのメッセージ送信画面1410を表示してもよい。
【0086】
また、図15A及び図15Bに示すように、管理アプリ100は、イベント予定詳細画面1500に表示される参加者の名前又はアイコン等1501を選択すると、選択された名前又はアイコン等1501に紐づけられた宛先へメッセージを送信するためのメッセージ送信画面1510を表示してもよい。
【0087】
4-14.イベント開始直前に激励画面を表示する機能
図16に示すように、参加者のスマートフォン101には、イベントの開始時間の所定時間前に予め設定された動画が表示されてもよい。監督者は、管理アプリ100上で、予め動画を設定しておく。管理アプリ100は、イベントの開始時間の所定時間前になったと判定すると、監督者が予め設定した動画を参加者の管理アプリ100に配信する。例えば、参加者は、管理アプリ100の動画機能画面1600において、例えば監督者のスマホや保護者のスマホからの激励動画1601(激励静止画、激励メッセージ(テキスト)、激励メッセージ(音声)でもよい)を見ることができる。
【0088】
4-15.イベントの結果に応じた動画等を表示する機能
図17Aに示すように、監督者のスマートフォン101には、参加者のスマホへイベントの結果に応じた動画等を送信する機能があってもよい。監督者の管理アプリ100は、イベント予定詳細画面1700に、イベントの結果を示すボタン1701及び1702を表示してもよい。例えば、イベントがサッカーなどの勝敗があるイベントの場合、管理アプリ100は、イベント予定詳細画面1700に、勝ちを示すボタン1701及び負けを示すボタン1702を表示してもよい。監督者が、この勝ちを示すボタン1701又は負けを示すボタン1702を選択すると、図17Bに示すように、参加者のスマホのメッセージ画面1710に勝ちに対応するメッセージ1711、動画1712、及び又は音楽1713が出力され、又は負けに対応するメッセージ1711、動画1712、及び又は音楽1713が出力される。
【0089】
4-16.イベントの結果に応じた演出等をGPS地図画面に表示する機能
図18Aに示すように、監督者のスマートフォン101には、参加者のスマホへイベントの結果に応じた演出等をGPS地図画面に送信する機能があってもよい。監督者の管理アプリ100は、イベント予定詳細画面1800に、イベントの結果を示すボタン1801及び1802を表示してもよい。例えば、イベントがサッカーなどの勝敗があるイベントの場合、管理アプリ100は、イベント予定詳細画面1800に、勝ちを示すボタン1801及び負けを示すボタン1802を表示してもよい。監督者が、この勝ちを示すボタン1801又は負けを示すボタン1802を選択すると、図18Bに示すように、参加者のスマホのGPS地図画面1810に勝ちに対応する演出1811(例えば、星、クラッカー、人形などのマーク)、又は負けに対応する演出(不図示)(例えば、涙、汗などのマーク)が出力される。これらの演出は、色が変化したり、点滅したり、マーク1812が変化したり、してもよい。
【0090】
4-17.参加者のスマホから保護者のスマホへの連絡機能
図19に示すように、参加者のスマートフォン101は、参加者のスマホから保護者のスマホへ電話などで連絡する連絡機能を有する。参加者の管理アプリ100は、連絡画面1900で、当該参加者のスマホに関連付けられた保護者のスマホに電話したり、メッセージを送信したり、動画を送ったり、する機能を有する。これにより、参加者は、当該参加者の保護者に、イベントの詳細内容、イベントの結果などを報告することが可能となる。
【0091】
4-18.監督者のスマホから保護者のスマホへのメッセージ送信機能
図20Aに示すように、監督者のスマートフォン101は、監督者のスマホから保護者のスマホへ一斉にメッセージを送信する送信機能を有する。監督者の管理アプリ100は、送信画面2000のメッセージ入力欄2001にメッセージを入力することによって、イベントの1又は複数の参加者全員の保護者のスマホに、一斉にメッセージを送信する機能を有する。これにより、監督者のスマホは、イベントの詳細内容、イベントの結果などを保護者のスマホに一斉に送信することが可能となる。その結果、図20Bに示すように、保護者のスマートフォン101の受信画面2010には、監督者のスマホから送信されたメッセージ2011が表示される。
【0092】
4-19.イベント終了後の参加者の帰宅を監督者のスマホへ通知する機能
図21に示すように、監督者のスマートフォン101は、イベント終了後の参加者の帰宅を通知する帰宅通知機能を有する。管理アプリ100は、参加者のスマホの位置情報から、当該参加者が自宅に到着したか否かを判定し、当該参加者が自宅に到着したと判定すると、当該参加者のステータスを「帰宅済み」とする。そして、監督者の管理アプリ100は、イベントに参加した参加者のステータスを取得し、イベント予定詳細画面2100に帰宅済者2101として、ステータスが「帰宅済み」となっている参加者を表示する。参加者のステータスが「帰宅済み」となった場合に、監督者の管理アプリ100にプッシュで音と共に通知してもよい。
【0093】
なお、参加者のスマートフォン101の管理アプリ100が、当該参加者のスマホの位置情報から、当該参加者が自宅に到着したか否かを判定し、当該参加者が自宅に到着したと判定すると、監督者のスマートフォン101の管理アプリ100に当該参加者のステータスとして「帰宅済み」を通知してもよい。
【0094】
上記した帰宅済者2101が表示される画面は、メッセージ画面であってもよいし、GPS地図画面であってもよい。
【0095】
管理アプリ100は、参加者のスマホの位置情報から参加者が自宅から所定距離(例えば、50m(下限)や150m(上限)等)以内に入ったと判断した場合に、イベント予定詳細画面に2100に当該イベントの開催場所から帰宅したとして、帰宅済者2101を表示する。この図21では、当該自宅に到着した参加者(帰宅済者2101)として、参加者A、B、C、D、及びEが帰宅したことが示されている。なお、参加者が自宅に到着したことを通知する帰宅ボタン(不図示)を押下した場合に、自宅に到着した参加者として表示してもよい。
【0096】
4-20.イベント終了後の参加者の未帰宅を監督者のスマホへ通知する機能
図22に示すように、監督者のスマートフォン101は、イベント終了後の参加者の未帰宅を通知する未帰宅通知機能を有する。管理アプリ100は、イベントの終了時間から所定時間が経過したタイミングにおいて、参加者のスマホの位置情報から、当該参加者が自宅に到着したか否かを判定し、当該参加者が自宅に到着していないと判定すると、当該参加者のステータスを「未帰宅」とする。そして、監督者の管理アプリ100は、イベントに参加した参加者のスマホのステータスを取得し、イベント予定詳細画面2200に未帰宅者2201として、ステータスが「未帰宅」となっている参加者を表示する。参加者のスマホのステータスが「未帰宅」から「帰宅済み」となった場合に、監督者の管理アプリ100にプッシュで音と共に通知してもよい。
【0097】
なお、参加者のスマートフォン101の管理アプリ100が、当該参加者のスマホの位置情報から、当該参加者が自宅に到着したか否かを判定し、当該参加者が自宅に到着していないと判定すると、監督者のスマートフォン101の管理アプリ100に当該参加者のスマホのステータスとして「未帰宅」を通知してもよい。
【0098】
上記した未帰宅者が表示される画面は、メッセージ画面であってもよいし、GPS地図画面であってもよい。
【0099】
管理アプリ100は、参加者のスマホの位置情報から参加者が自宅から所定距離(例えば、50m(下限)や150m(上限)等)以内に入っていないと判断した場合に、イベント予定詳細画面2200に当該イベントの開催場所から未帰宅であるとして、未帰宅者2201を表示する。この図22では、当該自宅に到着してない参加者(未帰宅者2201)として、参加者J、及びLが未帰宅であることが示されている。
【0100】
4-21.イベント終了後の参加者の未帰宅を保護者のスマホへ通知する機能
図23に示すように、保護者のスマートフォン101は、イベント終了後の当該保護者に関連付けられた参加者の未帰宅を通知する未帰宅通知機能を有する。管理アプリ100は、イベントの終了時間から所定時間が経過したタイミングにおいて、当該保護者のスマホに関連付けられた参加者のスマホの位置情報から、当該参加者が自宅に到着したか否かを判定し、当該参加者が自宅に到着していないと判定すると、当該参加者のステータスを「未帰宅」とする。そして、保護者の管理アプリ100は、当該保護者のスマホに関連付けられた参加者のスマホのステータスを取得し、イベント予定詳細画面2300に未帰宅者2301として、ステータスが「未帰宅」となっている参加者を表示する。参加者のステータスが「未帰宅」から「帰宅済み」となった場合に、監督者の管理アプリ100にプッシュで音と共に通知してもよい。保護者のスケジュール管理アプリでは、当該保護者のスマホに関連付けられた参加者(例えば、保護者の子供)のスマホのみの帰宅情報が表示され、当該保護者のスマホに関連付けられていない参加者のスマホの帰宅情報は表示されない。
【0101】
なお、参加者のスマートフォン101の管理アプリ100が、当該参加者のスマホの位置情報から、当該参加者が自宅に到着したか否かを判定し、当該参加者が自宅に到着していないと判定すると、保護者のスマートフォン101の管理アプリ100に当該参加者のスマホのステータスとして「未帰宅」を通知してもよい。
【0102】
上記した保護者のスマホに関連付けられた参加者のスマホの未帰宅が表示される画面は、メッセージ画面であってもよいし、GPS地図画面であってもよい。
【0103】
管理アプリ100は、参加者のスマホの位置情報から参加者のスマホが自宅から所定距離(例えば、50m(下限)や150m(上限)等)以内に入っていないと判断した場合に、イベント予定詳細画面2300に当該イベントの開催場所から未帰宅であるとして、未帰宅者2301を表示する。この図23では、当該自宅に到着してない参加者(未帰宅者2301)として、参加者Lが未帰宅であることが示されている。
【0104】
4-22.イベント終了後の参加者のスマホの帰宅状況をGPS地図画面に通知する機能
図24に示すように、保護者のスマートフォン101は、イベント終了後の当該保護者のスマホに関連付けられた参加者のみの帰宅状況を通知する帰宅状況通知機能を有する。管理アプリ100は、イベントの終了時間から所定時間(例えば、60分(下限)、90分、120分(上限)等)の間、当該保護者のスマホに関連付けられた参加者(例えば、保護者の子供)のスマホのみの位置情報を定期的に取得し、帰宅状況GPS地図画面2400において、当該参加者のスマホの現在位置2401をGPS地図情報2402に重畳して表示することができる。当該参加者の保護者は、イベント終了後の参加者の帰宅状況を管理アプリ100上で確認することができる。
【0105】
4-23.位置情報の表示時間及び取得時間の設定機能
図25に示すように、監督者のスマートフォン101は、参加者のスマホの現在位置をGPS地図画面上に表示することが可能な時間を設定する機能を有する。監督者のスマートフォン101の予定詳細画面2500には、イベントの参加者のスマホの位置情報を表示することが可能な時間を指定する表示時間欄2501が表示される。監督者は、管理アプリ100を用いて、設定された時間(図中の「位置情報表示時間」の8:00-9:00)に、参加者のスマホの現在位置をGPS地図画面上に表示することができる。例えば、当該設定される時間は、イベントの開始時間の所定時間前の時間がデフォルトで設定されてもよい。また、当該設定される時間は、監督者が更新できてもよいし、更新できなくてもよい。
【0106】
また、監督者のスマートフォン101は、参加者のスマホの位置情報を取得することが可能な時間を設定する機能を有する。監督者のスマートフォン101の予定詳細画面2500には、イベントの参加者のスマホの位置情報を取得することが可能な時間を指定する取得時間欄2502が表示される。監督者は、管理アプリ100を用いて、設定された時間(図中の「位置情報取得時間」の7:00-13:00)に、参加者のスマホの位置情報を取得することができる。例えば、当該設定される時間は、イベントが開催される時間の前後に所定時間を加えた時間が設定されてもよい。また、当該設定される時間は、監督者が更新できてもよいし、更新できなくてもよい。
【0107】
5.スケジュール管理アプリの各種機能
スケジュール管理アプリは、スマートフォン101のコンピュータ(コントローラ110)を、各種手段として機能させる。
【0108】
一実施形態に係る複数のイベントの情報を登録することが可能なスケジュール管理アプリケーション(管理アプリ100)は、
コンピュータ(コントローラ110)を、
前記イベントの名称、前記イベントの開催場所、前記イベントへの参加者、及び前記参加者を監督する監督者を登録するイベント登録手段、
前記イベントへの参加者のスマホの位置情報を取得する位置情報取得手段、
前記イベントの参加者のスマホの位置情報を前記表示部に表示することが可能な制限された範囲を示す、位置情報表示範囲を設定する表示範囲設定手段、及び
前記位置情報取得手段によって取得された前記参加者のスマホの位置情報を使って、前記表示範囲設定手段によって設定された制限された範囲に存在する前記参加者のスマホの位置を示す情報を、前記表示部に表示させる表示制御手段、として機能させる。
【0109】
また、一実施形態に係るスケジュール管理アプリケーションは、
上記したコンピュータ(コントローラ110)を、
前記イベントの参加者の位置情報を前記表示部に画像にて表示することが可能な制限された時間を示す、位置情報表示時間を設定する表示時間設定手段、として機能させ、
前記イベント登録手段は、前記イベントの開催時間を登録する、
前記表示制御手段は、前記表示時間設定手段によって設定された制限された時間において、前記位置情報取得手段によって取得された前記参加者の位置情報を使って、前記表示範囲設定手段によって設定された制限された範囲に存在する前記参加者の位置を示す情報を、前記表示部に画像にて表示させる。
【0110】
また、一実施形態に係るスケジュール管理アプリケーションは、
上記したコンピュータ(コントローラ110)を、
前記位置情報取得手段によって取得された前記参加者の情報処理端末の位置情報が示す位置が前記イベントの開催場所を含む所定範囲に入った場合に、前記監督者の情報処理端末又は前記参加者の情報処理端末に紐づけられた保護者の情報処理端末にメッセージを送信するメッセージ送信手段、として機能させる。
【0111】
また、一実施形態に係るスケジュール管理アプリケーションは、
上記したコンピュータ(コントローラ110)を、
前記イベントの開催時間の所定時間前に、前記位置情報取得手段によって取得された前記参加者の情報処理端末の位置情報が示す位置が前記イベントの開催場所を含む所定範囲に入っていない場合に、前記監督者の情報処理端末又は前記参加者の情報処理端末に紐づけられた保護者の情報処理端末に前記参加者の未到着を報知する未到着報知手段、として機能させる。
【0112】
また、一実施形態に係るスケジュール管理アプリケーションは、
上記したコンピュータ(コントローラ110)を、
前記参加者の情報処理端末の帰着の位置(例えば、自宅の位置)を示す帰着位置情報を登録するユーザ情報登録手段、及び
前記イベントの開催時間の終了後に、前記位置情報取得手段によって取得された前記参加者の情報処理端末の位置情報が示す位置が前記帰着位置情報を示す位置を含む所定範囲に入った場合に、前記監督者の情報処理端末に前記参加者の情報処理端末の帰着を報知する帰着報知手段、として機能させる。
【0113】
また、一実施形態に係るスケジュール管理アプリケーションは、
上記したコンピュータ(コントローラ110)を、
前記参加者の情報処理端末の帰着の位置(例えば、自宅の位置)を示す帰着位置情報を登録するユーザ情報登録手段、及び
前記イベントの開催時間の終了後に、前記位置情報取得手段によって取得された前記参加者の情報処理端末の位置情報が示す位置が前記帰着位置情報を示す位置を含む所定範囲に入っていない場合に、前記監督者の情報処理端末又は前記参加者の情報処理端末に紐づけられた保護者の情報処理端末に前記参加者の情報処理端末の未帰着を報知する未帰着報知手段、として機能させる。
【0114】
また、一実施形態に係る情報処理装置(スマートフォン101)は、
複数のイベントの情報を登録することが可能なスケジュール管理アプリケーション(管理アプリ100)を実行する情報処理装置であって、
前記イベントの名称、前記イベントの開催場所、前記イベントへの参加者、及び前記参加者を監督する監督者を登録するイベント登録手段、
前記イベントへの参加者の情報処理装置の位置情報を取得する位置情報取得手段、
前記イベントの参加者の情報処理装置の位置情報を前記表示部に表示することが可能な制限された範囲を示す、位置情報表示範囲を設定する表示範囲設定手段、及び
前記位置情報取得手段によって取得された前記参加者の情報処理装置の位置情報を使って、前記表示範囲設定手段によって設定された制限された範囲に存在する前記参加者の情報処理装置の位置を示す情報を、前記表示部に表示させる表示制御手段、を備える。
【0115】
また、一実施形態に係る情報処理装置(スマートフォン101)は、
前記イベントの参加者の位置情報を前記表示部に画像にて表示することが可能な制限された時間を示す、位置情報表示時間を設定する表示時間設定手段、を備え、
前記イベント登録手段は、前記イベントの開催時間を登録する、
前記表示制御手段は、前記表示時間設定手段によって設定された制限された時間において、前記位置情報取得手段によって取得された前記参加者の位置情報を使って、前記表示範囲設定手段によって設定された制限された範囲に存在する前記参加者の位置を示す情報を、前記表示部に画像にて表示させる。
【0116】
(他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施例の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施例及びその変形例を組み合わせた構成も、全て本発明に含まれるものである。
【0117】
例えば、上記した実施の形態では、サッカーの試合に係るイベントについて説明したが、管理アプリ100が管理するイベントは、サーカーの試合に係るイベントに限定される訳ではない。例えば、イベントは、学校行事に係るイベント(例えば、運動会、音楽会、文化祭、修学旅行等の様々イベント)であってもよいし、プライベートなイベント(例えば、アルバイトの予定、友人との旅行など)であってもよい。すなわち、管理アプリ100は、学校行事やアルバイトのシフトなどでの使用や管理なども想定しており、イベントや自宅や監督者やメッセージや帰宅などという名称や役割などであるが、必ずしも名称や役割を限定しない。
【0118】
また、上記した実施の形態では、サッカーの試合に係るイベントにおいて、参加者の情報処理装置の「自宅位置データ」を用いて、参加者が自宅を出発したか、参加者が自宅に到着したか、などを判定する例について説明したが、「自宅」以外の場所に戻るイベントを想定した場合には、「自宅」以外の場所のデータ(帰着位置データ)を用いてもよい。この場合、管理アプリ100は、「帰着位置データ」を用いて、参加者が帰着位置を出発したか、参加者が帰着位置に到着したか、などを判定してもよい。
【0119】
また、上記した実施の形態では、サッカーの試合に係るイベントを例示したが、当該イベントは、「大学生や高校生のサークル」、「会社での会議」、「友達同士の待ち合わせ」等であってもよい。イベントが「大学生や高校生のサークル」の場合、上記した実施の形態における「監督者」は、「リーダー」、「サークル代表」、「マネージャー」となり、「参加者」は「大学生や高校生」となる。この場合、参加者の情報処理装置に紐づけられた「保護者」は、登録されてなくてもよい。また、イベントが「会社での会議」の場合、上記した実施の形態における「監督者」は、「会議の主催者」となり、「参加者」は、「社員」となる。この場合、参加者の情報処理装置に紐づけられた「保護者」は、登録されてなくてもよい。また、イベントが「友達同士の待ち合わせ」の場合、上記した実施の形態における「監督者」は、「イベントデータ入力者」となり、「参加者」は、「友達」となる。この場合、参加者の情報処理装置に紐づけられた「保護者」は、登録されてなくてもよい。
【0120】
また、上記した実施の形態では、管理アプリ100(又は管理アプリ100がインストールされたスマートフォン101)が、表示時間設定手段152及び表示範囲設定手段153の両方の機能を有する例を説明したが、当該管理アプリ100は、表示時間設定手段152、又は、表示範囲設定手段153の何れか一方の機能のみを有してもよい。
【0121】
6.スケジュール管理アプリの動作説明(フローチャート)
スケジュール管理アプリは、スマートフォン101の表示部102にユーザ操作や参加者の情報処理装置の位置情報に従って各種画面を表示する。以下、図26のフローチャートを参照して、管理アプリ100が実行する処理を説明する。
【0122】
まず、監督者のスマートフォン101のコントローラ110によって実行される管理アプリ100の動作を説明する。
【0123】
(S100:管理アプリの起動)
監督者は、スマートフォン101のホーム画面に表示される管理アプリ100のアイコンをタップする等する。コントローラ110は、管理アプリ100のアイコンへのタップを検知して、管理アプリ100を起動する。
【0124】
(S101:イベント一覧画面の表示)
コントローラ110は、管理アプリ100に登録されたイベントの一覧を表示部102に表示する。このイベント一覧画面(図4A、図4B)は、カレンダー形式でイベントが表示されるものであってもよいし、登録されたイベントを日付順に並べたものであってもよい。また、イベント一覧画面は、1又は複数年、1又は複数月、1又は複数週間、1又は複数日毎にイベントを表示するものであってもよい。
【0125】
(S102:イベントの選択)
監督者は、イベント一覧画面(図4A、図4B)に表示されるイベントをタップし、所望のイベントを選択する。
【0126】
(S103:予定詳細画面600の表示)
コントローラ110は、選択されたイベントについての詳細情報を示す、予定詳細画面600(図6参照)を表示部102に表示する。
【0127】
(S104:GPSボタンの操作)
監督者は、予定詳細画面600(図6)に表示されるGPSボタン602をタップする。
【0128】
(S105:地図画面の表示)
コントローラ110は、GPSボタン602へのタップを検知し、GPS地図画面700(図7参照)を表示部102に表示する。これにより、管理者は、イベントの開始時間の前(例えば、60分(下限)、90分、120分(上限)前)に参加者の情報処理装置の位置情報を、当該GPS地図画面700(図7)にて確認することができる。
【0129】
(S106:参加者の情報処理装置の到着の通知)
また、コントローラ110は、参加者の情報処理装置が当イベントの開催場所(集合場所)に到着(開催場所(集合場所)の半径100m(下限)又は300m(上限)等の範囲に到着)したと判断した場合、予定詳細画面800A(図8参照)を表示部102に表示する。この予定詳細画面800Aには、開催場所に到着した参加者のスマートフォン101から送信されたメッセージの冒頭(例えば、「到着しました」)又は概要を含むメッセージボタン801が表示される。
【0130】
(S107:メッセージの送信)
監督者は、S106(図8)に係るメッセージを見て、参加者にメッセージ(例えば、「到着、お疲れ様でした。今日は、頑張ろう。」)を送ることができる。
【0131】
(S108:未到着の参加者の表示)
また、コントローラ110は、当該イベントの開始時間の所定時間前(例えば、15分前)にイベントの集合場所を含む所定範囲(例えば、集合場所を中心とする半径1km、2kmなどの範囲)に参加者の情報処理装置が集合していない場合に、未到着者の参加者の情報処理装置を示すイベント詳細画面1100(図11参照)を表示する。
【0132】
次に、参加者のスマートフォン101のコントローラ110によって実行される管理アプリ100の動作を説明する。
【0133】
(S110:メッセージの受信)
監督者の管理アプリ100からメッセージが送信されると、参加者のスマートフォン101のコントローラ110は、当該メッセージを受信する。
【0134】
(S111:メッセージの表示)
そして、コントローラ110は、イベント詳細画面1000(図10参照)に当該メッセージ(例えば、「到着、お疲れ様でした。今日は、頑張ろう。」)を表示する。
【0135】
7.監督者、参加者及び保護者のスマートフォン101の動作説明(情報処理フローチャート)
図27の各情報処理フローチャートを参照して、管理アプリ100がインストールされた監督者、参加者及び保護者のスマートフォン101が実行する情報処理を説明する。図27の各ステップは、管理アプリ100を実行するスマートフォン101のコントローラ110によって実行される。
【0136】
[監督者のスマートフォン101の動作説明]
(S200:ユーザーデータの受付・登録)
監督者のスマートフォン101は、ユーザの詳細を登録するためのユーザ登録画面300(図3)を表示する。そして、監督者は、ユーザ登録画面300にユーザの氏名などユーザに係る各種情報を入力する。監督者のスマートフォン101は、入力されたユーザに係る各種情報を受け付ける。そして、監督者のスマートフォン101は、受け付けたユーザに係る各種情報を登録する。
【0137】
(S201:イベントデータの入力・登録)
監督者のスマートフォン101は、イベントの詳細を登録するためのイベント登録画面400(図4A図4B)を表示する。そして、監督者は、イベント登録画面400にイベント名などイベントに係る各種情報を入力する。監督者のスマートフォン101は、入力されたイベントに係る各種情報を受け付ける。そして、監督者のスマートフォン101は、受け付けたイベントに係る各種情報を登録する。
【0138】
(S202:参加者が自宅から出発したことを示す出発情報の受信・出発者を表示)
監督者のスマートフォン101は、参加者のスマートフォン101から参加者が自宅から出発したことを示す出発情報を受信する。そして、監督者のスマートフォン101は、イベントの開催場所に向けて出発した参加者の出発者601を含む予定詳細画面600(図6)を表示する。
【0139】
(S203:参加者の到着判定)
監督者のスマートフォン101は、イベントへの参加者がイベントの開催場所に到着したか否かを判定する。例えば、監督者のスマートフォン101は、受信した参加者のスマートフォン101の位置情報(GPS情報)に基づいて、イベントへの参加者がイベントの開催場所に到着(開催場所(集合場所)の例えば半径100m(下限)又は300m(上限)等の範囲に到着)したか否かを判定して、GPS地図画面700(図7)に参加者のスマートフォンの位置を表示する。
【0140】
(S204:参加者の位置情報(GPS情報)の受信・GPS地図画面の表示)
監督者が予定詳細画面600(図6)のGPSボタン602を押下した場合、監督者のスマートフォン101は、当該GPSボタン602の押下に係る操作を受け付けて、参加者のスマートフォン101の位置情報(GPS情報)を受信する。そして、受信した参加者のスマートフォン101の位置情報(GPS情報)に基づいて、GPS地図画面700(図7)を表示する。
【0141】
(S205:参加者の到着を示すメッセージの表示)
監督者のスマートフォン101は、参加者のスマホが当該イベントの開催場所(集合場所)に到着(開催場所(集合場所)の例えば半径100m(下限)又は300m(上限)等の範囲に到着)したことを示す予定詳細画面800A(図8)を表示する。この予定詳細画面800Aには、開催場所に到着した参加者のスマートフォン101から送信されたメッセージの冒頭又は概要を含むメッセージボタン801が表示される。
【0142】
(S206:参加者へメッセージ送信)
監督者のスマートフォン101は、メッセージ通知機能を用いて、参加者のスマートフォン101にメッセージ(例えば、「到着、お疲れ様でした。今日は、頑張ろう。」)を送信する。
【0143】
(S207:到着した参加者に係るデータの表示)
S203の判定によって、イベントへの参加者がイベントの開催場所に到着したと判定すると(S204:Yes)、監督者のスマートフォン101は、到着した参加者に係るデータを含むGPS地図画面1200(図12A)を表示する。
【0144】
(S208:到着した参加者に係るマークへの操作の検知)
監督者のスマートフォン101は、GPS地図画面1200(図12A
)に表示される参加者(参加者のスマートフォン101)の現在位置を示すマーク1201(名前でもよい)がユーザによって選択されると、当該ユーザの操作を検知する。
【0145】
(S209:参加者詳細画面表示)
監督者のスマートフォン101は、上記したユーザの操作を検知すると、選択されたマーク1201に紐づけられた参加者のデータの詳細を示す参加者詳細画面1210(図12B)を表示する。
【0146】
(S210:未到着の参加者に係るデータの表示)
一方で、S204の判定によって、イベントへの参加者がイベントの開催場所に到着していないと判定すると(S204:No)、監督者のスマートフォン101は、未到着の参加者に係るデータを含むイベント詳細画面1000(図11)を表示する。
【0147】
[参加者のスマートフォン101の動作説明]
(S300:ユーザーデータの入力・登録)
参加者のスマートフォン101は、ユーザの詳細を登録するためのユーザ登録画面300(図3)を表示する。そして、参加者は、ユーザ登録画面300にユーザの氏名などユーザに係る各種情報を入力する。参加者のスマートフォン101は、入力されたユーザに係る各種情報を受け付ける。そして、参加者のスマートフォン101は、受け付けたユーザに係る各種情報を登録する。
【0148】
(S301:イベントデータの入力・登録)
参加者のスマートフォン101は、イベントの詳細を登録するためのイベント登録画面400(図4A図4B)を表示する。そして、参加者は、イベント登録画面400にイベント名などイベントに係る各種情報を入力する。参加者のスマートフォン101は、入力されたイベントに係る各種情報を受け付ける。そして、参加者のスマートフォン101は、受け付けたイベントに係る各種情報を登録する。
【0149】
なお、S301のイベントデータの受付・登録は、監督者又は保護者のみが可能であって、参加者がイベントデータの受付・登録をできなくてもよい。
【0150】
(S302:出発を示す出発情報の送信)
参加者のスマートフォン101は、上記した参加者の出発を通知する機能によって、参加者がイベントの開催場所に向けて出発したことを示す出発情報を監督者のスマートフォン101(図6)に送信する。なお、当該出発情報は、保護者のスマートフォン101に送信されてもよい。
【0151】
(S303:位置データ(GPSデータ)のリクエスト受信・位置データの送信)
参加者のスマートフォン101は、監督者のスマートフォン101から位置データ(GPSデータ)のリクエストを受信し、当該リクエストに応答して、位置データ(GPSデータ)を監督者のスマートフォン101に送信する。上記した監督者のスマートフォン101からのリクエストは、例えば、監督者が予定詳細画面600のGPSボタン602を押下した場合に、参加者のスマートフォン101に発出される。
【0152】
(S304:他の参加者の到着を示すメッセージ等の表示)
参加者のスマートフォン101は、監督者のスマートフォン101のS204~S210と同様に、到着した他の参加者に係るデータの表示、到着した他の参加者に係るマークへの操作の検知、他の参加者の詳細表示、他の参加者の到着を示すメッセージの表示、他の参加者へのメッセージ送信、又は未到着の参加者に係るデータの表示、などを行ってもよい。
【0153】
(S305:監督者のスマホからメッセージ受信)
参加者のスマートフォン101は、上記したS209において監督者のスマートフォン101から送信されたメッセージを受信する。そして、参加者のスマートフォン101は、受信したメッセージ(例えば、「到着、お疲れ様でした。今日は、頑張ろう。」)を表示部(図10)に表示する。
【0154】
(S306:予定詳細画面の表示)
そして、参加者のスマートフォン101は、受信したメッセージが表示される前の予定詳細画面1000を表示する。
【0155】
[保護者のスマートフォン101の動作説明]
(S400:ユーザーデータの入力・登録)
保護者のスマートフォン101は、ユーザの詳細を登録するためのユーザ登録画面300(図3)を表示する。そして、保護者は、ユーザ登録画面300にユーザの氏名などユーザに係る各種情報を入力する。保護者のスマートフォン101は、入力されたユーザに係る各種情報を受け付ける。そして、保護者のスマートフォン101は、受け付けたユーザに係る各種情報を登録する。
【0156】
(S401:イベントデータの入力・登録)
保護者のスマートフォン101は、イベントの詳細を登録するためのイベント登録画面400(図4A図4B)を表示する。そして、保護者は、イベント登録画面400にイベント名などイベントに係る各種情報を入力する。保護者のスマートフォン101は、入力されたイベントに係る各種情報を受け付ける。そして、保護者のスマートフォン101は、受け付けたイベントに係る各種情報を登録する。
【0157】
なお、S401のイベントデータの受付・登録は、監督者又は参加者のみが可能であって、保護者がイベントデータの受付・登録をできなくてもよい。
【0158】
(S402:参加者(保護者の子供)の到着を示すメッセージ等の表示)
保護者のスマートフォン101は、参加者のスマートフォン101のS304と同様に、到着した参加者(保護者の子供)に係るデータの表示、到着した参加者(保護者の子供)に係るマークへの操作の検知、参加者(保護者の子供)の詳細表示、参加者(保護者の子供)の到着を示すメッセージの表示、参加者(保護者の子供)へのメッセージ送信、又は未到着の参加者(保護者の子供)に係るデータの表示、などを行ってもよい。
【0159】
(S403:予定詳細画面の表示)
そして、保護者のスマートフォン101は、S402の表示前の予定詳細画面1000を表示する。
【0160】
100:スケジュール管理アプリケーション
101:スマートフォン(情報処理装置)
110:コントローラ(コンピュータ、イベント登録手段、位置情報取得手段、表示時間設定手段、表示範囲設定手段、表示制御手段、メッセージ送信手段、未到着報知手段、帰着報知手段、ユーザ情報登録手段、未帰着報知手段)
【要約】
【課題】イベント等の監督者が確認できる参加者のプライバシーを配慮して位置情報の範囲や時間に制限を設ける。
【解決手段】アプリケーションは、コンピュータを、イベントの名称、開催時間、開催場所、参加者、及び参加者を監督する監督者を登録するイベント登録手段、イベントへの参加者の位置情報を取得する位置情報取得手段、イベントの参加者の位置情報を表示部に画像にて表示することが可能な制限された時間を示す、位置情報表示時間を設定する表示時間設定手段(407)、イベントの参加者の位置情報を表示部に画像にて表示することが可能な制限された範囲を示す、位置情報表示範囲を設定する表示範囲設定手段(409)、及び表示時間設定手段によって設定された制限された時間において、位置情報取得手段によって取得された参加者の位置情報を使って、表示範囲設定手段によって設定された制限された範囲に存在する参加者の位置を示す情報を、表示部に画像にて表示させる表示制御手段(500)、として機能させる。
【選択図】図4B
図1A
図1B
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12A
図12B
図13A
図13B
図14A
図14B
図15A
図15B
図16
図17A
図17B
図18A
図18B
図19
図20A
図20B
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27