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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-24
(45)【発行日】2025-01-08
(54)【発明の名称】端末
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/42 20120101AFI20241225BHJP
【FI】
G06Q20/42
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2023199680
(22)【出願日】2023-11-27
【審査請求日】2023-11-27
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100121980
【弁理士】
【氏名又は名称】沖山 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100128107
【弁理士】
【氏名又は名称】深石 賢治
(72)【発明者】
【氏名】桜井 海匡
(72)【発明者】
【氏名】阿部 能人
【審査官】加内 慎也
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-147655(JP,A)
【文献】特開2005-091475(JP,A)
【文献】特開2006-267456(JP,A)
【文献】特開2016-224095(JP,A)
【文献】特開2002-024942(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
決済に係る金額を示す金額情報を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された金額情報を、自端末において互いに異なる2つの方向で同時に2つ表示する表示部と、
前記表示部による表示に応じて、ユーザからの決済を行う旨の入力を受け付ける受付部と、
を備え
前記表示部は、互いに異なる種別の表記で金額情報を2つ表示する端末。
【請求項2】
決済に係るコードを撮像して読み取る読取部を更に備え、
前記取得部は、ユーザからの操作を受け付けて前記金額情報を取得し、
前記表示部は、前記読取部によるコードの読み取りに応じて、前記取得部によって取得された金額情報を、自端末において互いに異なる2つの方向で同時に2つ表示する請求項1に記載の端末。
【請求項3】
前記表示部は、互いに逆向きで金額情報を2つ表示する請求項1に記載の端末。
【請求項4】
前記表示部は、自端末の傾きを検出して、検出した傾きに応じて金額情報を2つ表示する請求項1に記載の端末。
【請求項5】
前記表示部は、自端末の傾きを検出して、検出した傾きに応じて2つ表示する金額情報のうちの少なくとも1つの表示内容を制御する請求項1に記載の端末。
【請求項6】
前記表示部は、自端末の傾きを検出して、検出した傾きに応じて2つ表示する金額情報のうちの少なくとも1つの表示の大きさを制御する請求項5に記載の端末。
【請求項7】
前記表示部は、自端末の傾きを検出して、検出した傾きに応じて2つ表示する金額情報のうちの少なくとも1つの表示の色を制御する請求項5に記載の端末。
【請求項8】
前記表示部は、表示する金額情報に係る金額に応じて表示の色を制御する請求項7に記載の端末。
【請求項9】
前記表示部は、一方の金額情報を、漢数字を含む表記で、他方の金額情報を、漢数字を含まない表記で表示する請求項に記載の端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コード決済に用いられる端末に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、QR(Quick Response)コード(登録商標)等のコードを用いたコード決済が行われている。コード決済の一つの方式として、MPM(Merchant Presented Mode)がある。MPMでは、店舗が提示するコードをユーザがスマートフォン等の端末で読み取る。続いて、ユーザは、支払う金額を端末に入力する。端末に入力された金額は、端末において表示されて店舗の従業員に確認される。MPMにおいて、ユーザが入力した金額を店舗の従業員が確認しやすくするため、ユーザの端末において、金額の表示を反転させて行うことがなされている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2022-147655号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、単に金額を反転して表示するだけでは、支払いの際の確認を適切に行うことができないおそれがある。例えば、ユーザによって入力された金額が間違っていたり、店舗側から提示される伝票が誤っていたりする場合に、適切に決済時の金額を確認できないおそれがある。また、コード決済以外の決済においても、上記と同様の問題が生じるおそれがある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、コード決済等を行う際に、決済時の金額の適切な確認を可能にする端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明に係る端末は、決済に係る金額を示す金額情報を取得する取得部と、取得部によって取得された金額情報を、自端末において互いに異なる2つの方向で同時に2つ表示する表示部と、表示部による表示に応じて、ユーザからの決済を行う旨の入力を受け付ける受付部と、を備え、表示部は、互いに異なる種別の表記で金額情報を2つ表示する
【0007】
本発明に係る端末では、コード決済等が行われる際に、金額情報が互いに異なる2つの方向で同時に2つ表示される。従って、本発明に係る端末によれば、コード決済等を行う際に、決済時の金額の適切な確認を可能にすることができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、コード決済等を行う際に、決済時の金額の適切な確認を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態に係る端末の構成を示す図である。
図2】端末における表示の例を示す図である。
図3】端末における表示の例を示す図である。
図4】本発明の実施形態に係る端末で実行される処理を示すフローチャートである。
図5】本発明の実施形態に係る端末のハードウェア構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面と共に本発明に係る端末の実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0011】
図1に本実施形態に係る端末10を示す。端末10は、キャッシュレス決済であるコード決済に用いられるものである。端末10は、ユーザによって携帯されて、店舗での決済の際等にユーザの操作に応じてコード決済を行う。本実施形態に係るコード決済は、MPMでのコード決済である。なお、ユーザが決済を行う場面、即ち、ユーザが支払いを行う場面は、必ずしも店舗である必要はなく、後述するようにユーザと支払いを受ける側とが、端末10の表示によって決済金額(支払金額)を確認することを含む場面であればよい。
【0012】
端末10は、例えば、スマートフォン又はタブレット端末等の携帯端末である。また、端末10は、MPMでのコード決済が可能な装置であれば、上記以外の装置であってもよい。端末10は、MPMでのコード決済に必要な装置(機能)として、カメラ等の撮像装置、並びにタッチパネル等の表示及び入力装置を備えている。また、端末10は、MPMでのコード決済に必要な機能として、通信機能を有している。これらの装置及び機能は、従来と同様のものでよい。
【0013】
引き続いて、本実施形態に係る端末10の機能を説明する。以下に説明する端末10の機能は、例えば、端末10にインストールされるコード決済用のアプリケーションソフトウェアによって実現されてもよい。また、端末10は、以下に説明するMPMでのコード決済の機能以外にも、従来のMPMでのコード決済の機能と同様の機能を有していてもよい。また、端末10は、MPMでのコード決済の機能以外のコード決済の機能、例えば、CPM(Consumer Presented Mode)でのコード決済の機能を有していてもよい。また、端末10は、従来のスマートフォン又はタブレット端末が有する機能を有していてもよい。
【0014】
図1に示すように、端末10は、読取部11と、取得部12と、表示部13と、受付部14とを備える。
【0015】
読取部11は、決済に係るコードを撮像して読み取る機能部である。決済に係るコードは、店舗でユーザが支払をする際等に提示されるMPMでのコード決済に用いられるコードである。当該コードは、例えば、QRコード等の二次元のコードである。当該コードは、従来のMPMでのコード決済で用いられるものと同様のものでよい。読取部11は、従来のMPMでのコード決済の機能と同様にコードを撮像して読み取ればよい。
【0016】
例えば、読取部11は、以下のようにコードを撮像して読み取りを行う。まず、ユーザが、端末10(が備える撮像装置)を店舗等で提示されるコードを撮像できる位置にかざす。読取部11は、端末10が備える撮像装置によってコードを撮像する。読取部11は、撮像によって得られたコードの画像から、コードからコード決済に必要な情報を読み取る。コードから読み取られる、コード決済に必要な情報は、例えば、支払いを受ける店舗等の情報(例えば、店舗名)である。また、読取部11は、上記以外の方法で、決済に係るコードを撮像して読み取ってもよい。読取部11は、コードを読み取ったら、読み取りによって得られた情報を取得部12、表示部13及び受付部14に出力する。
【0017】
取得部12は、決済に係る金額を示す金額情報を取得する機能部である。取得部12は、ユーザからの操作を受け付けて決済に係る金額を示す金額情報を取得してもよい。決済に係る金額は、例えば、店舗等でユーザが支払をする金額である。取得部12は、従来のMPMでのコード決済の機能と同様に金額情報を取得すればよい。
【0018】
例えば、取得部12は、以下のように金額情報を取得する。取得部12は、読取部11から情報を入力する。取得部12は、当該情報の入力をトリガとして、ユーザに決済に係る金額の入力を促す。例えば、取得部12は、端末10が備えるタッチパネル等の表示装置に、支払うべき金額を入力する旨の表示を行う。
【0019】
これを受けて、ユーザは、端末10が備えるタッチパネル等の入力装置を用いて金額を入力する操作を行う。ユーザが入力すべき金額は、例えば、ユーザが購入する商品等に応じて店舗側から伝票等によって提示される。取得部12は、ユーザからの当該操作を受け付けて金額情報を取得する。また、取得部12は、上記以外の方法で、ユーザからの操作を受け付けて金額情報を取得してもよい。また、取得部12は、読取部11による情報の読み取りとは独立して、即ち、読取部11からの情報の入力をトリガとせずに、金額情報を取得してもよい。取得部12は、取得した金額情報を表示部13及び受付部14に出力する。
【0020】
表示部13は、取得部12によって取得された金額情報を、自端末10において互いに異なる2つの方向で同時に2つ表示する機能部である。表示部13は、読取部11によるコードの読み取りに応じて、取得部12によって取得された金額情報を、自端末10において互いに異なる2つの方向で同時に2つ表示してもよい。表示部13は、互いに逆向きで金額情報を2つ表示してもよい。
【0021】
表示部13は、自端末10の傾きを検出して、検出した傾きに応じて金額情報を2つ表示してもよい。表示部13は、自端末10の傾きを検出して、検出した傾きに応じて2つ表示する金額情報のうちの少なくとも1つの表示内容を制御してもよい。表示部13は、自端末10の傾きを検出して、検出した傾きに応じて2つ表示する金額情報のうちの少なくとも1つの表示の大きさを制御してもよい。表示部13は、自端末10の傾きを検出して、検出した傾きに応じて2つ表示する金額情報のうちの少なくとも1つの表示の色を制御してもよい。表示部13は、表示する金額情報に係る金額に応じて表示の色を制御してもよい。
【0022】
表示部13は、互いに異なる種別の表記で金額情報を2つ表示してもよい。表示部13は、一方の金額情報を、漢数字を含む表記で、他方の金額情報を、漢数字を含まない表記で表示してもよい。
【0023】
表示部13による表示は、ユーザの操作によってコード決済が行われる際に、ユーザの操作によって入力された、コード決済に係る金額が正しいかどうか確認するためのものである。この確認は、支払いを行うユーザと、支払いを受ける店舗の従業員等との両者によって行われる。即ち、表示部13による表示は、コード決済が行われる際のユーザインタフェースを提供するものである。
【0024】
図2及び図3に表示部13による表示の例を示す。表示部13は、例えば、以下のように表示を行う。表示部13は、読取部11から情報を入力する。表示部13は、取得部12から金額情報を入力する。表示部13は、読取部11及び取得部12から情報を入力すると、入力した情報を端末10が備えるタッチパネル等の表示装置に表示する。図2(a)に示すように、当該表示には、支払いを行うユーザのための表示(ユーザが見ることを想定した表示)100(以下、ユーザ用表示100と呼ぶ)と、支払いを受ける店舗の従業員等のための表示(店舗の従業員等が見ることを想定した表示)200(以下、店舗用表示200と呼ぶ)とを含む。
【0025】
端末10の表示画面において、ユーザ用表示100はユーザによって見やすい位置に、店舗用表示200は店舗の従業員等によって見やすい位置に、それぞれ配置されて表示される。例えば、支払いを行う際には、ユーザが端末10を店舗の従業員等に向けていると考えられるため、図2(a)に示すように店舗用表示200は、端末10の表示画面における店舗の従業員等側の位置である表示画面の上部に位置するように表示される。ユーザ用表示100は、端末10の表示画面におけるユーザ側の位置である、店舗用表示200の下部に位置するように表示される。
【0026】
ユーザ用表示100には、取得部12から入力した金額情報の表示101と、読取部11から入力した情報に含まれる支払いを受ける店舗等の情報の表示102が含まれる。店舗用表示200にも、ユーザ用表示100と同様に、取得部12から入力した金額情報の表示201と、読取部11から入力した情報に含まれる支払い先の店舗等の情報の表示202が含まれる。金額情報の表示201は、例えば、図2(a)に示す例のようにアラビア数字で行われる。金額情報の表示201は、アラビア数字以外の表記で行われてもよい。図2(a)に示す例は、コンビニエンスストアのチェーンXのYYYY店で12,800円の支払いが行われる場合、即ち、ユーザが、12,800円と入力した場合の例である。なお、ユーザ用表示100及び店舗用表示200の何れか又は両方において、支払い先の情報の表示102,202は含まれていなくてもよい。
【0027】
表示部13は、ユーザ用表示100と、店舗用表示200とを互いに異なる方向で行う。例えば、図2(a)に示すように、ユーザ用表示100は、端末10のユーザから表示が正しく見えるように、端末10の表示画面における通常の向きでの表示である。店舗用表示200は、端末10を挟んでユーザと向かい合う位置の店舗の従業員等から表示が正しく見えるように、ユーザ用表示100とは逆向きの表示である。
【0028】
上記のような表示を行うことで、コード決済を行う際に、ユーザと、店舗の従業員等とが同時かつ適切に決済時の金額等の情報を確認できるようにすることができる。
【0029】
また、ユーザ用表示100には、表示された内容で決済を行う、即ち、表示された金額を表示された店舗等への支払いを行う操作を行うためのボタン(「支払う」ボタン)103の表示と、決済をキャンセルするためのボタン(「キャンセル」ボタン)104が含まれる。
【0030】
表示部13は、自端末10の傾きを検出して、検出した傾きに応じた表示を行ってもよい。自端末10の傾きの検出を行う態様では、端末10は、ジャイロセンサ等の自端末10の傾きを検出する装置を備えている。当該装置は、従来と同様のものでよい。表示部13は、当該装置によって、自端末10の傾きを検出する。表示部13は、自端末10の傾きに関する条件と、条件に応じた表示態様とを予め記憶しておく。表示部13は、継続的に(例えば、リアルタイムに)、自端末10の傾きを検出する。表示部13は、検出された傾きが、予め記憶した条件を満たした場合、当該条件に応じた表示態様で表示を行う。
【0031】
例えば、表示部13は、読取部11及び取得部12から情報を入力した時点では、ユーザ用表示100のみを行い、店舗用表示200を行わない。ユーザが、店舗の従業員等に端末10の表示画面をみせるために端末10を傾けて、表示部13が、当該傾きを検出したら、表示部13は、図2(a)に示すように、ユーザ用表示100に加えて店舗用表示200を行う。このような表示を行うことで、必要な場合のみにユーザ用表示100と店舗用表示200との両方の表示を行うことができる。
【0032】
表示部13は、検出した自端末10の傾きに応じて、表示の大きさを変える、即ち、表示の大きさを制御してもよい。例えば、表示部13は、基準となる面(例えば、水平面)からの自端末10の角度に応じて表示の大きさを変える。具体的には、当該角度が予め設定された閾値よりも大きかった場合、表示部13は、図2(b)に示すように、ユーザ用表示100の金額情報の表示101を、そうでない場合に比べて大きくする。あるいは、表示部13は、上記と同様に角度に応じて、店舗用表示200の金額情報の表示201を大きくしてもよい。また、表示部13は、角度に応じて、ユーザ用表示100の金額情報の表示101と店舗用表示200の金額情報の表示201との両方を大きくしてもよい。また、表示部13は、金額情報の表示101,201以外の部分の表示の大きさを変えてもよい。
【0033】
このように自端末10の傾きに応じて表示の大きさを制御することで、ユーザのボタン操作のようなユーザインタフェースを介さずに、表示の大きさを、情報を確認しやすいものにすることができる。
【0034】
表示部13は、取得部12から入力した金額情報を表示だけでなく、音声出力することとしてもよい。例えば、表示部13は、ユーザ用表示100又は店舗用表示200を行うタイミングで、金額情報によって示される金額を音声出力してもよい。例えば、図2(a)に示す表示では、表示部13は、「12,800円です」との音声を出力する。
【0035】
また、表示部13は、ユーザの操作に応じて上記の音声出力を行ってもよい。例えば、図2(c)に示すように、ユーザ用表示100に、音声出力を行うためのボタン(音符のマークのボタン)105の表示を含めておき、表示部13は、当該ボタン105に対するユーザの操作(例えば、タッチパネルでのタップ)を受け付けて、音声出力を行う。
【0036】
表示部13は、ユーザ用表示100に含まれる金額情報の表示101と、店舗用表示200に含まれる金額情報の表示201とを互いに異なる種別の表記としてもよい。例えば、図3(a)に示すように、ユーザ用表示100に含まれる金額情報の表示101の数字部分をアラビア数字での表示とし、店舗用表示200に含まれる金額情報の表示201の数字部分を、漢数字を含む表示としてもよい。漢数字を含む表示は、例えば、図3(a)に示すように、単位部分を漢数字として、それ以外の部分をアラビア数値とする表示である。また、漢数字を含む表示は、上記以外の表示、例えば、数字部分を全て漢数字で表示してもよい。
【0037】
また、上記の例とは逆に、店舗用表示200に含まれる金額情報の表示201の数字部分をアラビア数字での表示とし、ユーザ用表示100に含まれる金額情報の表示101の数字部分を、漢数字を含む表示としてもよい。また、金額情報の表示101,201における表記の種別は、互いに異なるものであれば、上記以外のものであってもよい。このように2つの金額情報の表示101,201を異なる表記での表示とすることで、ユーザ及び店舗の従業員等における金額の読み間違いを防止することできる。
【0038】
図3(a)に示す表示を行う場合に、表示部13は、自端末10の傾きを検出して、検出した傾きに応じた表示を行ってもよい。例えば、端末10の上記の角度が予め設定された閾値よりも大きかった場合、表示部13は、図3(b)に示すように、店舗用表示200に含まれる金額情報の表示201の色を変えてもよい。また、この場合、表示する金額情報に係る金額に応じて表示の色を変えてもよい。例えば、万の単位以上の部分の表記の色を変えてもよい。この場合、表示する金額情報に係る金額が、1万円未満であれば、色は変えられない。
【0039】
この例では、色を変えない図3(a)に示す表示では、「1万2千8百円」の全ての部分を黒で表示し、色を変える図3(b)に示す表示では、「1万2千8百円」の「1万」の部分を赤で表示し、「2千8百円」の部分を黒で表示する。
【0040】
また、この例に、検出した自端末10の傾きに応じた表示の大きさの制御を組み合わせてもよい。例えば、図3(c)に示すように、端末10の上記の角度が予め設定された閾値よりも大きかった場合、表示部13は、店舗用表示200の金額情報の表示201を、そうでない場合に比べて大きくする。
【0041】
表示部13による色の制御は、検出した自端末10の傾きに応じて金額情報の表示101,201の少なくとも何れかに対して行われればよく、上記以外の方法で行われてもよい。また、表示部13による色の制御は、表示する金額情報に係る金額に応じて金額情報の表示101,201の少なくとも何れかに対して行われればよく、上記以外の方法で行われてもよい。また、自端末10の傾きに応じて制御される金額情報の表示内容は、上記の表示の大きさ及び表示の色以外であってもよい。
【0042】
また、表示部13の表示は、金額情報を、自端末10において互いに異なる2つの方向で同時に2つ表示するものであれば、上記以外の方法で行われてもよい。また、上述した表示部13の表示の例は、互いに組み合わせられて、又はその一部のみが行われてもよい。
【0043】
受付部14は、表示部13による表示に応じて、ユーザからの決済を行う旨の入力を受け付ける機能部である。受付部14は、表示部13による表示に応じて、ユーザからの決済を行う旨の入力を受け付けて、決済を実行してもよい。受付部14は、例えば、以下のように、ユーザからの決済を行う旨の入力を受け付けて決済を実行する。受付部14は、読取部11から情報を入力する。受付部14は、取得部12から金額情報を入力する。
【0044】
端末10のユーザ、及び店舗の従業員等の支払いを受ける側は、表示部13によって表示された金額情報、即ち、ユーザが入力した支払うべき金額を確認する。確認の結果、両者が問題ないと判断して支払いを合意したら、ユーザは、端末10に対して、支払い(決済)を行う旨の操作を行う。当該操作は、表示部13によって表示された支払いを行う操作を行うためのボタン(「支払う」ボタン)103に対する操作(例えば、タッチパネルでのタップ)である。ユーザが、決済をキャンセルするためのボタン(「キャンセル」ボタン)104に対する操作を行った場合には、コード決済はキャンセルされる。
【0045】
受付部14は、ユーザの当該操作を、ユーザからの決済を行う旨の入力として受け付ける。受付部14は、当該入力を受け付けると、読取部11から入力した情報によって示される支払い先に対して、取得部12から入力した金額情報によって示される金額を支払うための処理を行う。当該処理は、例えば、コード決済用のサーバとの間の情報の送受信等であり、従来のコード決済の処理と同様に行われればよい。以上が、本実施形態に係る端末10の機能である。
【0046】
引き続いて、図4のフローチャートを用いて、本実施形態に係る端末10で実行される処理(本実施形態に係る端末10が行う動作方法)を説明する。本処理は、店舗等においてMPMでのコード決済が行われる場合に行われる。
【0047】
本処理では、まず、読取部11によって、MPM用のコードが撮像されて読み取られる(S01)。続いて、取得部12によって、ユーザからの操作が受け付けて決済に係る金額を示す金額情報が取得される(S02)。続いて、表示部13によって、読取部11によるコードの読み取りに応じて、取得部12によって取得された金額情報が自端末10において表示される(S03)。金額情報は、互いに異なる2つの方向で同時に2つ表示される。続いて、受付部14によって、表示部13による表示に応じて、ユーザからの決済を行う旨の入力が受け付けられて、決済が実行される(S04)。以上が、本実施形態に係る端末10で実行される処理である。
【0048】
本実施形態では、MPMでのコード決済が行われる際に、金額情報が互いに異なる2つの方向で同時に2つ表示される。従って、本実施形態によれば、上述したように、コード決済を行う際に、決済時の金額の適切な確認を可能にすることができる。この結果、ユーザによって入力された金額が間違っていたり、店舗側から提示される伝票が誤っていたりする場合に、そのまま決済が行われることが防止することができる。
【0049】
本実施形態のように、表示部13は、互いに逆向きで金額情報を2つ表示してもよい。この構成によれば、例えば、決済を行う端末10のユーザと、決済を受ける店舗の従業員等との両者が、決済時の金額の適切な確認を行うことができる。但し、表示される2つの金額情報の方向は、互いに異なっていればよく、互いに逆向きである必要はない。
【0050】
本実施形態のように、表示部13は、自端末10の傾きを検出して、検出した傾きに応じて金額情報を2つ表示してもよい。この構成によれば、上述したように必要な場合のみに2つの金額情報の表示を行うことができる。
【0051】
また、表示部13は、自端末10の傾きに応じて2つ表示する金額情報のうちの少なくとも1つの表示内容を制御してもよい。具体的には、表示部13は、自端末10の傾きに応じて2つ表示する金額情報のうちの少なくとも1つの表示の大きさを制御してもよい。また、表示部13は、自端末10の傾きに応じて2つ表示する金額情報のうちの少なくとも1つの表示の色を制御してもよい。また、表示部13は、表示する金額情報に係る金額に応じて表示の色を制御してもよい。
【0052】
また、表示部13は、互いに異なる種別の表記で金額情報を2つ表示してもよい。この場合、表示部13は、一方の金額情報を、漢数字を含む表記で、他方の金額情報を、漢数字を含まない表記で表示してもよい。これらの構成によれば、上述したように、決済時の金額のより適切な確認を可能にすることができる。但し、表示部13による表示は、金額情報を、自端末10において互いに異なる2つの方向で同時に2つ表示するものであればよく、必ずしも上記のように行われる必要はない。
【0053】
なお、上述した実施形態は、コード決済(例えば、MPMでのコード決済)を前提とするものであった。しかしながら、端末10は、決済時に、ユーザ、及び店舗の従業員等の複数の人によって確認される金額情報を表示するものであれば、コード決済以外の決済にも用いられてもよい。用いられる決済によっては、端末10は、読取部11を備えていなくてもよい。また、上述した機能のうち、読取部11によるコードの読み取りがトリガになっていたものは、読取部11によるコードの読み取り以外をトリガとすればよい。また、取得部12は、ユーザからの操作の受け付け以外の方法で、金額情報を取得してもよい。
【0054】
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0055】
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
【0056】
例えば、本開示の一実施の形態における端末10は、本開示の情報処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図5は、本開示の一実施の形態に係る端末10のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の端末10は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
【0057】
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。端末10のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0058】
端末10における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
【0059】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。例えば、上述の端末10における各機能は、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
【0060】
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、端末10における各機能は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
【0061】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施の形態に係る情報処理を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0062】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。端末10が備える記憶媒体は、例えば、メモリ1002及びストレージ1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
【0063】
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。
【0064】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
【0065】
また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
【0066】
また、端末10は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
【0067】
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0068】
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0069】
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0070】
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0071】
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【0072】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0073】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0074】
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0075】
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。
【0076】
本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
【0077】
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
【0078】
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0079】
本開示において使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみが採用され得ること、又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0080】
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0081】
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0082】
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【0083】
本開示の端末は、以下の構成を有する。
[1] 決済に係る金額を示す金額情報を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された金額情報を、自端末において互いに異なる2つの方向で同時に2つ表示する表示部と、
前記表示部による表示に応じて、ユーザからの決済を行う旨の入力を受け付ける受付部と、
を備える端末。
[2] 決済に係るコードを撮像して読み取る読取部を更に備え、
前記取得部は、ユーザからの操作を受け付けて前記金額情報を取得し、
前記表示部は、前記読取部によるコードの読み取りに応じて、前記取得部によって取得された金額情報を、自端末において互いに異なる2つの方向で同時に2つ表示する[1]に記載の端末。
[3] 前記表示部は、互いに逆向きで金額情報を2つ表示する[1]又は[2]に記載の端末。
[4] 前記表示部は、自端末の傾きを検出して、検出した傾きに応じて金額情報を2つ表示する[1]~[3]の何れかに記載の端末。
[5] 前記表示部は、自端末の傾きを検出して、検出した傾きに応じて2つ表示する金額情報のうちの少なくとも1つの表示内容を制御する[1]~[4]の何れかに記載の端末。
[6] 前記表示部は、自端末の傾きを検出して、検出した傾きに応じて2つ表示する金額情報のうちの少なくとも1つの表示の大きさを制御する[5]に記載の端末。
[7] 前記表示部は、自端末の傾きを検出して、検出した傾きに応じて2つ表示する金額情報のうちの少なくとも1つの表示の色を制御する[5]又は[6]に記載の端末。
[8] 前記表示部は、表示する金額情報に係る金額に応じて表示の色を制御する[7]に記載の端末。
[9] 前記表示部は、互いに異なる種別の表記で金額情報を2つ表示する[1]~[8]の何れかに記載の端末。
[10] 前記表示部は、一方の金額情報を、漢数字を含む表記で、他方の金額情報を、漢数字を含まない表記で表示する[9]に記載の端末。
【符号の説明】
【0084】
10…端末、11…読取部、12…取得部、13…表示部、14…受付部、1001…プロセッサ、1002…メモリ、1003…ストレージ、1004…通信装置、1005…入力装置、1006…出力装置、1007…バス。
【要約】
【課題】 コード決済等を行う際に、決済時の金額の適切な確認を可能にする。
【解決手段】 端末10は、決済に係る金額を示す金額情報を取得する取得部12と、取得部12によって取得された金額情報を、自端末10において互いに異なる2つの方向で同時に2つ表示する表示部13と、表示部13による表示に応じて、ユーザからの決済を行う旨の入力を受け付ける受付部14とを備える。
【選択図】 図1
図1
図2
図3
図4
図5