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特許7610725回転可能な腕マッサージ部を持つマッサージ装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-24
(45)【発行日】2025-01-08
(54)【発明の名称】回転可能な腕マッサージ部を持つマッサージ装置
(51)【国際特許分類】
   A61H 7/00 20060101AFI20241225BHJP
【FI】
A61H7/00 322B
A61H7/00 322E
A61H7/00 323L
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2023553213
(86)(22)【出願日】2023-07-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-06
(86)【国際出願番号】 KR2023009618
(87)【国際公開番号】W WO2024010407
(87)【国際公開日】2024-01-11
【審査請求日】2023-09-01
(31)【優先権主張番号】10-2022-0084027
(32)【優先日】2022-07-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2023-0087681
(32)【優先日】2023-07-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518358871
【氏名又は名称】ボディーフレンド カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BODYFRIEND Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】163,Yangjaecheon-ro,Gangnam-gu,Seoul,Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】イ、ボム ソク
(72)【発明者】
【氏名】ユ、ミョン ジン
【審査官】山田 裕介
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-2397462(KR,B1)
【文献】韓国公開特許第10-2022-0077862(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2022-0009328(KR,A)
【文献】特開2007-021036(JP,A)
【文献】特開2005-027969(JP,A)
【文献】特開2015-027424(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マッサージ装置の骨格を形成する主フレームを有し、ユーザの身体をマッサージするボディーマッサージ部と、
前記ボディーマッサージ部の両側に配置されて前記ユーザの両腕をそれぞれ収容し、ボディーマッサージ部に回転軸を中心に回転するように設置される腕マッサージ部と、
前記腕マッサージ部を回転させる回転モジュールと、
を含み、
前記回転モジュールは、
一端が前記主フレームに連結され、一方向に伸長または収縮される伸縮ロッドを備える腕回転アクチュエータと、腕回転アクチュエータの他端及び腕マッサージ部に連結されて前記伸縮ロッドの直線運動を前記腕マッサージ部の回転運動に切り替える運動切り替え部材と、を含み、
前記運動切り替え部材は、
前記主フレームに前記回転軸を中心に回転可能に連結され、一側面が前記腕マッサージ部に結合されるクランクヘッドと、前記クランクヘッドに半径方向に延びるように形成され、長孔状のガイド孔が形成されているクラックブレードと、前記腕回転アクチュエータを前記ガイド孔に連結して前記ガイド孔に沿って移動するクランク連結部材と、を含む
ことを特徴とするマッサージ装置。
【請求項2】
前記運動切り替え部材は、前記回転軸に連結されて回転軸を中心に回転する
請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項3】
前記クランクヘッドの一面及び前記腕マッサージ部の一面には、クランクヘッドと腕マッサージ部との結合位置を案内する組立溝と、前記組立溝に挿入される組立突起とが形成されている
請求項に記載のマッサージ装置。
【請求項4】
前記クランク連結部材は、
前記ガイド孔に沿って摺動するようにガイド孔の内側に挿入されるブッシングと、
前記ブッシングの中心部を貫通しながら前記ブッシングを前記クランク連結部材に連結する締結具と、を含む
請求項に記載のマッサージ装置。
【請求項5】
前記主フレームに連結される腕回転アクチュエータの一端に前記腕回転アクチュエータの伸縮ロッドが伸長又は収縮される過程で発生するモーメントによる騒音及び振動を減衰させる弾性材質のダンパー部材が設置される
請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項6】
前記主フレームにU字形のアクチュエータブラケットが結合され、前記アクチュエータブラケットの両側面の間に前記腕回転アクチュエータの一端が挿入され、前記アクチュエータブラケットの両側面と前記腕回転アクチュエータの一端との間に前記ダンパー部材が配置され、前記ダンパー部材の中心部は、連結ピンによって前記腕回転アクチュエータの一端に連結される
請求項に記載のマッサージ装置。
【請求項7】
前記ボディーマッサージ部に設置される脚連結フレームと、
前記脚連結フレームに回転可能に連結され、ユーザの一側脚が収容される第1の脚マッサージ部と、
前記第1の脚マッサージ部の一側に離間して前記第1の脚マッサージ部と個別的に回転可能に前記脚連結フレームに連結され、ユーザの他側脚が収容される第2の脚マッサージ部と、
前記第1の脚マッサージ部と前記第2の脚マッサージ部とをそれぞれ前記脚連結フレームに回転可能に連結する連結モジュールと、
前記第1の脚マッサージ部と前記第2の脚マッサージ部とを個別的に回転させる回転力を付与する脚回転モジュールと、をさらに含む
請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項8】
前記連結モジュールは、
前記脚連結フレームに具備され、前記第1の脚マッサージ部及び前記第2の脚マッサージ部の内側を回転可能に支持するセンター支持ブラケットと、
前記脚連結フレームに具備され、前記第1の脚マッサージ部及び前記第2の脚マッサージ部の外側を回転可能に支持するサイド支持ブラケットと、を含む
請求項に記載のマッサージ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マッサージ装置に関し、より詳しくは、ユーザの腕部位をマッサージする腕マッサージ部が回動可能に構成されてユーザに多様な機能を提供することができるマッサージ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
マッサージ(massage)とは、被験者の身体の一部分を揉んだり、押したり、引っ張ったり、叩いたり、若しくは動かしたりするなどのように、身体の一部分に多様な形態の力学的刺激を加えることで被験者の身体の変調を調節し、血液循環を助けるとともに被験者の疲れを取るようにする医療補助療法である。
【0003】
マッサージ需要の増加は、経済的事情及び時間的理由によって人工的なマッサージ機能を提供するマッサージ装置またはマッサージ機器への需要の増加を引き起こした。すなわち、マッサージを通じて凝った筋肉をほぐしながら疲れまたはストレスを解消しようとする需要の増大に伴い、時間及び費用効率的な方式の多様なマッサージ装置が市販されている。
【0004】
近年、人々の健康に対する関心は増大されつつあり、マッサージ装置は、単純にマッサージ機能を提供するものから、ひいて、多様な付加機能及び/または医学的機能を提供する電子デバイスに変化されており、これによって、マッサージ装置を効率的に制御する方法に対する研究が続けられている。
【0005】
特に、ユーザごとにマッサージを受けたい部位及び所望する刺激などが異なることができるので、それぞれのユーザに最適化された形態のマッサージを提供する装置及び方法に対するユーザの需要が増えている。
【0006】
その一例として、特許文献1:特開2015-027424号には、腕マッサージ部を含むマッサージ装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2015-027424号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、回動可能な腕マッサージ部を含んでユーザに多様な機能を提供することができるマッサージ装置を提供することである。
【0009】
本発明が解決しようとする課題は、腕マッサージ部の回転駆動のための構成を単純化させ、構成が占める空間を最小化できるマッサージ装置を提供することである。
【0010】
ただし、本発明が解決しようとする課題は、前述した課題に限定されるものではなく、本明細書及び添付図面から本発明の属する技術分野における通常の知識を持つ者が容易に把握することができる課題を含む。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前述の目的を達成するために、本発明のマッサージ装置は、マッサージ装置の骨格を形成する主フレームを有し、ユーザの身体をマッサージするボディーマッサージ部と、前記ボディーマッサージ部の両側に配置されて前記ユーザの両腕をそれぞれ収容し、ボディーマッサージ部に回転軸を中心に回転するように設置される腕マッサージ部と、前記腕マッサージ部を回転させる回転モジュールと、を含み、前記回転モジュールは、一端が前記主フレームに連結されて一方向に伸長または収縮される伸縮ロッドを備える腕回転アクチュエータと、前記腕回転アクチュエータの他端及び腕マッサージ部に連結されて前記伸縮ロッドの直線運動を前記腕マッサージ部の回転運動に切り替える運動切り替え部材と、を含むことができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、回動可能な腕マッサージ部を含んでユーザに多様な機能を提供することができるマッサージ装置を提供することができる。
【0013】
また、本発明のマッサージ装置は、腕マッサージ部を上下に回動させることで、ユーザの腕及び肩部位に多様なマッサージとストレッチングを提供することができる。例えば、マッサージ装置は、腕マッサージ部の回動によってユーザの腕を特定方向に回転させたり伸ばしたりすることで行われるストレッチング又はその他医療的治療を行うことができる。
【0014】
また、本発明のマッサージ装置は、腕マッサージ部を上下に回動させてユーザがマッサージ装置に着座するとき、またはマッサージ装置から離脱するときの便宜性を提供することもできる。
【0015】
特に、本発明のマッサージ装置は、腕回転アクチュエータが固定された状態で腕回転アクチュエータの伸縮ロッドの直線運動が運動切り替え部材によって回転運動に切り替えられて腕マッサージ部に伝達されることで、腕マッサージ部が回転できる。これを通じて、本発明のマッサージ装置は、駆動装置の直線運動又は回転運動のみで腕マッサージ部を回転させる場合よりも、腕マッサージ部の回転動作が非常に柔らかくかつ安定的に行われ、回転動作過程で騒音及び振動がほとんど発生しないのみならず、無駄な駆動力の浪費及び電力消耗量の増加の問題を解決することができる効果も得られる。
【0016】
また、本発明のマッサージ装置は、腕回転アクチュエータの伸縮ロッドが動作するとき、腕回転アクチュエータが側方に揺動することなく全く固定された状態を維持するので、腕回転アクチュエータの設置空間を減らすことができ、腕回転アクチュエータと他の構成部品との間の干渉を排除することで騒音及び振動を防止し、故障発生を防止して、耐久性を向上させることができるという効果がある。
【0017】
ただし、本発明の効果は、前述した効果に限定されるものではなく、本明細書及び添付図面から本発明の属する技術分野における通常の知識を持つ者が容易に把握することができる効果を含む。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の一実施の形態に係るマッサージ装置を説明するための図である。
図2】本発明の一実施の形態に係る主フレームを説明するための図である。
図3】本発明の一実施の形態に係るマッサージ装置の詳細構成を説明するための図である。
図4】本発明の一実施の形態に係るマッサージ装置と通信できる外部の装置を示す図である。
図5a】本発明の一実施の形態に係る回転可能な腕マッサージ部を持つマッサージ装置を示した図である。
図5b】本発明の一実施の形態に係る回転可能な腕マッサージ部を持つマッサージ装置を示した図である。
図6】本発明の一実施の形態に係るマッサージ装置の腕マッサージ部と主フレームとの連結構造を示した斜視図である 。
図7図5に示したマッサージ装置の腕マッサージ部と主フレームとの連結構造を示した側面図である。
図8図5に示したマッサージ装置の腕マッサージ部を示した斜視図である。
図9a図5に示したマッサージ装置の腕マッサージ部を示した分解斜視図である。
図9b図5に示したマッサージ装置の腕マッサージ部を構成する回転モジュールの一部の構成を示した分解斜視図である。
図10図5に示したマッサージ装置の腕マッサージ部の動作例を示した図である。
図11】本発明の一実施の形態に係るマッサージ装置の脚マッサージ部が個別的に回転する状態を示した側面図である。
図12】本発明の一実施の形態に係るマッサージ装置の脚マッサージ部が脚連結フレームに連結された状態を示した図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
マッサージ装置の骨格を形成する主フレームを有し、ユーザの身体をマッサージするボディーマッサージ部と、前記ボディーマッサージ部の両側に配置されて前記ユーザの両腕をそれぞれ収容し、ボディーマッサージ部に回転軸を中心に回転するように設置される腕マッサージ部と、前記腕マッサージ部を回転させる回転モジュールと、を含み、前記回転モジュールは、一端が前記主フレームに連結され、一方向に伸長または収縮される伸縮ロッドを備える腕回転アクチュエータと、腕回転アクチュエータの他端及び腕マッサージ部に連結されて前記伸縮ロッドの直線運動を前記腕マッサージ部の回転運動に切り替える運動切り替え部材と、を含むマッサージ装置。
【0020】
前述した本開示の目的、特徴及び長所は、添付図面に係わる下記実施の形態によってより明らかになる。
【0021】
以下の特定の構造ないし機能的説明は、ただ本開示の概念による実施の形態を説明するための目的で例示されたものであり、本開示の概念による実施の形態は多様な形態で実施されることができ、本明細書または本願に説明された実施の形態に限定されるものと解釈されない。
【0022】
本開示の概念による実施の形態は、多様な変更を加えることができ、種々の形態を有することができるので、特定の実施の形態は図面に例示し、本明細書または本願に詳しく説明しようとする。しかし、これは本開示の概念による実施の形態を特定の開示形態に限定しようとするものではなく、本開示の思想及び技術範囲に含まれるすべての変更、均等物ないし代替物を含む。
【0023】
第1及び/または第2などの用語は、多様な構成要素を説明するのに使用されることができるが、これらの前記構成要素は前記用語に限定されない。これらの前記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみで、例えば、本開示の概念による権利範囲から逸脱されないまま、第1の構成要素は第2の構成要素と命名されることができ、同様に、第2の構成要素は第1の構成要素とも命名されることができる。
【0024】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いるか、または「接続されて」いると言及された時には、該他の構成要素に直接的に連結されているかまたは接続されていてもよいが、中間に他の構成要素が介在してもよい。これに対し、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いるか、または「直接接続されて」いると言及された時には、中間に他の構成要素が介在していないものと理解されなければならない。構成要素間の関係を説明するための他の表現、すなわち「~の間に」と「すぐ~の間に」または「~に隣接する」と「~に直接隣接する」などの表現も、同様に解釈される。
【0025】
本明細書で使用する用語は、ただ特定の実施の形態を説明するために使用されたものであって、本開示を限定しようとする意図ではない。単数の表現は文脈上明白に異なることを意味しない限り、複数の表現を含む。本明細書における「含む」または「持つ」などの用語は、実施された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらの組み合わせが存在することを指定しようとするものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらの組み合わせなどの存在または付加可能性をあらかじめ排除しない。
【0026】
異なるように定義されない限り、技術的や科学的な用語を含めてここで使われるすべての用語は、本開示の属する技術分野における通常の知識を持つ者によって一般に理解されるものと同じ意味を持っている。一般的に使用される辞典に定義されているような用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有するものと解釈されなければならなく、本明細書で明白に定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味で解釈されない。
【0027】
本明細書におけるアクチュエータは、駆動力を提供することができる構成を意味する。例えば、アクチュエータは、モータ、リニアモータ、電磁モータ、DCモータ、ACモータ、リニアアクチュエータ、電動アクチュエータなどが挙げられ、これらに限定されない。
【0028】
本明細書において、バイノーラルビートは、脳波を調節することができる特定の形態のオーディオ情報を意味することができる。
【0029】
本明細書で、一実施の形態によれば、マッサージ装置は、ボディーマッサージ部と脚マッサージ部とを含むマッサージ装置を指すことができる。また、他の実施の形態によれば、ボディーマッサージ部と脚マッサージ部とは、分離された別途の装置(例えば、ボディーマッサージ装置と脚マッサージ装置)で存在してもよく、マッサージ装置は、ボディーマッサージ装置または脚マッサージ装置を指称することができる。
【0030】
以下、添付図面を参照して、本開示の実施の形態をより詳細に説明する。
【0031】
図1は、本発明の一実施の形態に係るマッサージ装置を示した図である。
【0032】
本発明の一実施の形態によるマッサージ装置1000は、ユーザの身体の少なくとも一部分を収容するための領域を形成し、そしてユーザの身体(たとえば、胴体)を支持し、ユーザの身体の一部分をマッサージするマッサージ部を含むことができる。
【0033】
マッサージ部は、ユーザの身体の少なくとも一部分をマッサージするボディーマッサージ部1100と、ユーザの腕をマッサージする腕マッサージ部1200と、ユーザの脚をマッサージする脚マッサージ部1300のうち少なくとも一つのマッサージ部を含むことができる。
【0034】
ボディーマッサージ部1100は、ユーザの身体の少なくとも一部分をマッサージすることができる。例えば、ボディーマッサージ部1100は、ユーザの上半身及び下半身のいずれか一つの、少なくとも一部分をマッサージすることができる。
【0035】
具体的に、ボディーマッサージ部1100は、ユーザの身体の少なくとも一部分にマッサージ機能を提供するマッサージモジュール1110と、ユーザに任意の形態のオーディオ出力を提供するためのオーディオ出力モジュール1120と、ボディーマッサージ部1100の骨組を構成してユーザの身体を支持する主フレーム1130と、ユーザから任意の形態の入力を受信するためのユーザ入力部1140と、を含むことができる。
【0036】
前述したボディーマッサージ部1100が含む構成は、例示的な実施の形態に過ぎず、ボディーマッサージ部1100は、前述した構成以外にも様々な構成を含むことができる。
【0037】
また、図1に示されているマッサージ装置1000の形状及び構造は例示的なものに過ぎず、本発明の内容の請求範囲によって定義される権利範囲を外れない限り、多様な形態のマッサージ装置1000も本発明の内容の範囲内に含まれることができる。
【0038】
ボディーマッサージ部1100は、ユーザを収容するための任意の形態の空間を形成することができる。ボディーマッサージ部1100は、ユーザの身体の形状と対応される形態の空間を具備することができる。例えば、図1に示されているように、ボディーマッサージ部1100は、ユーザの全身または身体の一部分を収容することができる着座型で具現され、ユーザの身体の少なくとも一部分を支持することができる。例えば、ボディーマッサージ部1100は、ユーザの上半身の少なくとも一部分を支持する背もたれ部と、ユーザの下半身の少なくとも一部分を支持するシート部と、を含むことができる。
【0039】
ボディーマッサージ部1100で地面と接する部分は、摩擦力を増大させるための任意の材質または摩擦力を増大させるための任意の部材(例えば、滑り止めパッドなど)を含むことができ、マッサージ装置1000の移動性を強化させるためのホイールを含むことができる。
【0040】
ボディーマッサージ部1100の少なくとも一部は摺動可能である。例えば、ボディーマッサージ部1100がマッサージを開始する場合、若しくは、ボディーマッサージ部1100が駆動する場合、ボディーマッサージ部1100の少なくとも一部は、前方に摺動することができる。また、ボディーマッサージ部1100は、後方に傾くことができる。その結果、ボディーマッサージ部1100は、後方に傾いたままマッサージを提供することができる。例えば、マッサージ装置1000は、マッサージ装置1000(またはボディーマッサージ部1100)をマッサージ装置1000(またはボディーマッサージ部1100)の後方方向に傾斜させるアクチュエータを含むことができる。マッサージ装置1000は、前述したアクチュエータを駆動させてボディーマッサージ部1100を傾斜させたり、元の状態に戻したりすることができる。このとき、アクチュエータは、マッサージ装置の少なくとも一部(例えば、ベースフレーム)に配置され得る。
【0041】
本発明の一実施の形態によれば、マッサージ装置1000は、少なくとも一つのエアセル(図示せず)を含むことができる。エアセルは、ボディーマッサージ部1100の少なくとも一部の領域(例えば、ボディーマッサージ部1100の全体領域の中でユーザの肩に対応する領域、骨盤に対応する領域、腰に対応する領域のうちの少なくとも一つ)、腕マッサージ部1200の少なくとも一部の領域、脚マッサージ部1300の少なくとも一部の領域の中で少なくとも一つに位置することができ、これらに限定されないでマッサージ装置1000の多様な部分に配置されることができる。
【0042】
マッサージ装置1000は、エア供給部を含むことができ、エア供給部はエアセルに空気を供給することで、エアセルを膨張させることができる。エア供給部は、ボディーマッサージ部1100の内部に位置してもよく、脚マッサージ部1300に位置してもよい。また、エア供給部は、マッサージ装置1000の外部に位置することができる。
【0043】
マッサージモジュール1110は、ボディーマッサージ部1100に収容されたユーザに任意の形態の力学的刺激を提供するようにボディーマッサージ部1100の内部に具備されることができる。図1に示されているように、マッサージモジュール1110は、ボディーマッサージ部1100の内部に具備された主フレーム1130に沿って移動することができる。マッサージモジュール1110は、主フレーム1130に沿って移動しながらユーザの身体の少なくとも一部分をマッサージすることができる。
【0044】
ボディーマッサージ部1100の主フレーム1130には、ラックギヤ1131aが具備されることができ、マッサージモジュール1110は、ラックギヤに沿って移動しながら、ユーザの身体の多様な部分に力学的刺激を提供することができる。例えば、マッサージモジュール1110は、ユーザの背中、肩、腰、尻、太ももの中で少なくとも一つの身体を叩いたり揉んだりしてマッサージすることができる。マッサージモジュール1110は、ボールマッサージユニットおよびローラマッサージユニットの少なくとも一つのマッサージユニットを含むことができ、これらに限定されるものではない。
【0045】
主フレーム1130は、ボディーマッサージ部1100の内部構成の骨組みを構成するもので、金属材質またはプラスチック材質などで具現されることができる。例えば、主フレーム1130は、鉄、合金、鋼鉄などで具現されることができ、これらに限定されないで多様な堅い材質で具現されることができる。
【0046】
オーディオ出力モジュール1120は、多様な位置に具備されることができる。例えば、オーディオ出力モジュール1120は、ユーザと接触するシート部の上端に配置された上端オーディオ出力ユニット、シート部の左右側の腕マッサージ部1200の前端に取り付けられた前方オーディオ出力ユニット、及び/または腕マッサージ部1200の後端に取り付けられた後方オーディオ出力ユニットなどのように、複数の出力ユニットを含むことができ、これらに限定されない。この場合、オーディオ出力モジュール1120は、5.1チャンネルのような立体音響を提供することができ、これに限定されない。
【0047】
腕マッサージ部1200は、ボディーマッサージ部1100の一側及び他側の少なくとも一つに配置されることができる。例えば、腕マッサージ部1200は、ボディーマッサージ部1100の一側に配置されてユーザの一側腕をマッサージする第1の腕マッサージ部1201と、ボディーマッサージ部1100の他側に配置されてユーザの他側腕をマッサージする第2の腕マッサージ部1202とのうち少なくとも一つを含むことができる。第1の腕マッサージ部1201は、ボディーマッサージ部1100のシート部及び背もたれ部の中で少なくとも一つの一側に配置されることができる。第2の腕マッサージ部1202は、ボディーマッサージ部1100のシート部及び背もたれ部の中で少なくとも一つの他側に配置されることができる。第1及び第2の腕マッサージ部1201、1202は、マッサージ装置1000を制御する制御部1400(図3参照)の制御に基づいて互いに独立して動作できる。
【0048】
脚マッサージ部1300は、ボディーマッサージ部1100の下部及び/またはマッサージ装置1000の前方下部に配置されることができる。脚マッサージ部1300は、ボディーマッサージ部1100の一側に配置されてユーザの一側脚をマッサージする第1の脚マッサージ部1310と、ボディーマッサージ部1100の他側に配置されてユーザの他側脚をマッサージする第2の脚マッサージ部1330のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0049】
脚マッサージ部1300は、ユーザの脚を収容する収容空間を含み、ユーザの脚の少なくとも一部分をマッサージしてユーザに脚マッサージを提供することができる。例えば、脚マッサージ部1300は、ユーザのふくらはぎをマッサージするふくらはぎマッサージ部及び/またはユーザの足をマッサージする足マッサージ部を含むことができる。
【0050】
脚マッサージ部1300は、ユーザの身体特性によって、長さ調整が可能である。例えば、背の高いユーザがマッサージ装置1000を用いる場合、ふくらはぎの長さが長くて脚マッサージ部1300の長さが長くなる必要がある。また、背の低いユーザがマッサージ装置1000を用いる場合、ふくらはぎの長さが短くて脚マッサージ部1300の長さが短くなる必要がある。これによって、脚マッサージ部1300は、ユーザの身長に合わせたオーダーメイド型脚マッサージを提供することができる。本発明の一実施の形態によれば、ユーザは、マッサージ装置制御デバイス2000を利用してマッサージ装置1000を制御することができる。マッサージ装置制御デバイス2000は、マッサージ装置1000と有線通信及び/または無線通信を通じて接続されることができる。
【0051】
マッサージ装置制御デバイス2000は、リモートコントローラ(Remote controller)、携帯電話(Cellular phone)、PDA(Personal Digital Assistant)の中で少なくとも一つなどのパーソナルデバイス(personal device)を含むことができ、これらに限定されず、マッサージ装置1000と有線または無線通信を通じて接続可能な様々な電子デバイスを含むことができる。
【0052】
図2は、本発明の一実施の形態によるマッサージ装置を説明するための図である。
【0053】
本発明の一実施の形態によれば、主フレーム1130は、マッサージモジュール1110が具備されるアッパーフレーム1131と、アッパーフレーム1131を支持するベースフレーム1132と、を含むことができる。
【0054】
アッパーフレーム1131の少なくとも一部には、ラックギヤ1131aが具備されることができる。ラックギヤ1131aは、マッサージモジュール1110の上下移動を案内するための部材であって、複数個の谷部と複数個の山部と、を含むことができる。
【0055】
本発明の一実施の形態によれば、ラックギヤ1131aは、アッパーフレーム1131の両側部に向かい合う形態で具備されることができ、マッサージモジュール1110はラックギヤ1131aに沿って移動することができる。
【0056】
図2において、ラックギヤ1131aは上下方向に形成されているが、これに限定されるものではない。ラックギヤ113laは、前方・後方方向のラックギヤ及び上下方向のラックギヤを含むことができる。本開示における前方-後方方向は、マッサージモジュール1100からユーザに向かうか、ユーザからマッサージモジュール1110に向かう方向を意味し、図2を基準としてX軸方向を意味することができる。
【0057】
マッサージモジュール1110は、ラックギヤ1131aと噛合するギヤを含むことができる。より具体的に、マッサージモジュール1110は、前方・後方方向のラックギヤ及び上下方向のラックギヤにそれぞれ噛合されるギヤを含むことができる。マッサージモジュール1110に具備されたアクチュエータによってギヤが回転することで、マッサージモジュール1110は、前方、後方、上方もしくは下方に移動することができる。
【0058】
マッサージモジュール1110が前方に移動するほど、マッサージの強度が強くなることができる。また、マッサージモジュール1110が後方に移動するほど、マッサージの強度が弱くなることができる。
【0059】
ラックギヤ1131aは、金属材質またはプラスチック材質で具現されることができる。例えば、ラックギヤ1131aは、鉄、鋼鉄、合金、強化プラスチック、メラミン樹脂、フェノール樹脂などで具現されることができ、これらに限定されない。
【0060】
アッパーフレーム1131は、多様な形状に具現されることができる。例えば、アッパーフレーム1131は、形態によって、Sフレーム、Lフレーム、S&Lフレーム、ダブルS&Lフレームに仕分けられることができ、これらに限定されない。
【0061】
Sフレームは、アッパーフレーム1131の中で少なくとも一部が「S」字状のように屈曲された形態を含むフレームを意味する。Lフレームは、アッパーフレーム1131の少なくとも一部が「L」字状のように折り曲げられた形態を含むフレームを意味し、S&Lフレームは、「S」字状のように屈曲された形態と「L」字状のように折り曲げられた形態とをいずれも含むフレームを意味し、ダブルS&Lフレームは、「L」字状のように折り曲げられた形態と二つの部分の「S」字状ように屈曲された形態とを含むフレームを意味する。
【0062】
ベースフレーム1132は、アッパーフレーム1131を支持し地面と接する部分を意味する。ベースフレーム1132は、ベース上部フレーム1132aと、ベース下部フレーム1132bと、を含むことができる。
【0063】
ベース上部フレーム1132aは、アッパーフレーム1131を支持することができ、ベース下部フレーム1132bは、地面と接することができる。また、ベース上部フレーム1132aは、ベース下部フレーム1132bに接するように位置することができる。
【0064】
本発明の一実施の形態によれば、ベース上部フレーム1132aは、ベース下部フレーム1132bに沿って移動することができる。例えば、ベース上部フレーム1132aは、ベース下部フレーム1132bに沿って前方に若しくは後方に摺動することができる。この場合、アッパーフレーム1131は、ベース上部フレーム1132aと連結されて、ベース上部フレーム1132aの移動によって動くことができる。
【0065】
例えば、ベース上部フレーム1132aが前方に移動する場合、アッパーフレーム1131も前方に一緒に移動することができ、ベース上部フレーム1132aが後方に移動する場合、アッパーフレーム1131も後方に一緒に移動することができる。これにより、ボディーマッサージ部1100の摺動が許容されることができる。
【0066】
ベース上部フレーム1132aの移動を許容するために、ベース上部フレーム1132aの下部には移動ホイールが具備されることができる。また、ベース下部フレーム1132bの上部には移動ホイールを案内することができるガイド部材が具備されることができる。ベース上部フレーム1132aに具備された移動ホイールは、ベース下部フレーム1132bに具備されたガイド部材に沿って移動することにより、ベース上部フレーム1132aの前方移動または後方移動が許容されることができる。
【0067】
本開示の他の実施の形態によれば、マッサージ装置1000は、スライド機能を提供しなくてもよく、この場合、ベースフレーム1132は、上部フレームと下部フレームとに分離されない。
【0068】
図3は、本発明の一実施の形態によるマッサージ装置の詳細構成を説明するための図である。
【0069】
本発明の一実施の形態によれば、マッサージ装置1000は、制御部1400、センサ部1410、通信部1420、メモリ1430、オーディオ出力部1440、及びインターフェース部1450の中で少なくとも一つを含むことができる。制御部1400は、少なくとも一つのプロセッサ及びメモリを含むことができる。少なくとも一つのプロセッサはメモリに格納された命令語を遂行することができる。
【0070】
制御部1400は、マッサージ装置1000を制御することができる。例えば、制御部1400は、ボディーマッサージ部1100、腕マッサージ部1200、脚マッサージ部1300、センサ部1410、通信部1420、メモリ1430、オーディオ出力部1440、インターフェース部1450、及び出力部の中で少なくとも一つを制御することができる。また、制御部1400は、前述しないマッサージ装置1000の駆動のために必要な多様な詳細構成を制御することができる。
【0071】
制御部1400は、一つのプロセッサを含んでもよく、複数のプロセッサを含んでもよい。制御部1400が複数のプロセッサを含む場合、複数のプロセッサの中で少なくとも一部は、物理的に離間した距離に位置してもよい。また、マッサージ装置1000は、これに限定されることなく多様な方式で具現されることができる。
【0072】
本発明の一実施の形態によれば、制御部1400は、マッサージ装置1000の動作を制御することができる。例えば、マッサージ装置1000は、複数のアクチュエータを含むことができ、制御部1400は、複数のアクチュエータの動作を制御することで、マッサージ装置1000の動作を制御することができる。
【0073】
例えば、マッサージ装置1000は、ひじ掛けフレーム支え部を移動させる駆動部、マッサージモジュール100に含まれた少なくとも一つのアクチュエータ、背中角度アクチュエータ、脚角度アクチュエータ、足マッサージアクチュエータ、脚長さ調節アクチュエータ、及びスライドアクチュエータの中で少なくとも一つを含むことができる。
【0074】
背中角度アクチュエータは、マッサージ装置1000でユーザの背中が触れ合う部分の角度を調整するアクチュエータであって、背中角度アクチュエータの動作によってマッサージ装置1000の背中角度が調整されることができる。脚角度アクチュエータは、マッサージ装置1000の脚マッサージ部1300の角度を調整するアクチュエータであって、脚角度アクチュエータの動作によって脚マッサージ部1300とボディーマッサージ部1100との間の角度が調整されることができる。足マッサージアクチュエータは、脚マッサージ部1300に含まれた足マッサージモジュールを動作させるアクチュエータを示す。例えば、制御部1400は、足マッサージアクチュエータを活用してユーザに足マッサージを提供することができる。脚長さ調整アクチュエータは、脚マッサージ部1300の長さを調整するアクチュエータを示す。例えば、制御部1400は、脚長さ調整アクチュエータを活用して脚マッサージ部1300の長さをユーザに合わせて調整することができ、その結果、ユーザは体形に合うマッサージを提供してもらうことができる。
【0075】
マッサージモジュール1110に含まれた少なくとも一つのアクチュエータは、移動アクチュエータ、進退アクチュエータ及びマッサージアクチュエータなど多様なアクチュエータであることができる。
【0076】
移動アクチュエータは、マッサージモジュール1110の上下移動を可能にするアクチュエータであって、主フレーム1130に沿ってマッサージモジュール1110をマッサージ装置1000の上側方向及び下側方向の中で少なくとも一つの方向に移動させることができる。移動アクチュエータの動作によってマッサージモジュール1110は、ラックギヤに沿って動くことができる。進退アクチュエータは、マッサージモジュール1110をマッサージモジュール1110の前方及び後方方向の中で少なくとも一つの方向に進退(またはチルト)させることができる。マッサージモジュール1110は、進退アクチュエータによってマッサージモジュール1110の前方方向及び後方方向の中で少なくとも一つの方向にチルトできる。マッサージアクチュエータは、マッサージモジュール1110を多様に動かしてユーザに種々のマッサージアクションを提供することができる。
【0077】
制御部1400は、マッサージ装置1000の詳細構成を制御することで、マッサージ装置1000の動作を制御することができる。
【0078】
制御部1400は、マッサージ装置1000に含まれた少なくとも一つのアクチュエータを動作させることで種々のマッサージ動作を提供することができる。例えば、制御部1400はマッサージモジュール1110に含まれた少なくとも一つのアクチュエータを動作させることにより、たたきマッサージ、もみマッサージなどを提供することができ、これらに限定されないで多様なマッサージ動作を提供することができる。
【0079】
メモリ1430は、制御部1400に含まれてもよく、制御部1400の外部に存在してもよい。メモリ1430は、マッサージ装置1000に関連する多様な情報を格納することができる。例えば、メモリ1430は、マッサージ制御情報を含むことができ、ユーザに関する情報を含むことができ、これらに限定されない。ユーザに関する情報は、個人認証情報、ユーザの生体情報(例えば、年齢、身長、体重、血圧、身体組成成分、心拍、心電図など)などのユーザと関連する多様な情報であることができる。
【0080】
メモリ1430は、任意のデータを持続的に保存することができる不揮発性(non-volatile)記憶媒体によって具現されることができる。例えば、メモリ1430は、ディスク、光学(optical)ディスク、及び光磁気(magneto-optical)ストレージデバイスのみならず、フラッシュメモリ及び/またはバッテリーバックアップメモリに基づくストレージデバイスを含むことができ、これらに限定されない。
【0081】
また、メモリ1430は、ダイナミックRAM(DRAM;dynamic random access memory)、スタティックRAM(SRAM;static random access memory)などのランダムアクセスメモリ(RAM)のような、プロセッサが直接アクセスする主記憶装置であって、電源がオフされれば保存された情報が瞬間的に消える揮発性(volatile)記憶装置を意味することができるが、これらに限定されるのではない。このようなメモリ1430は制御部1400によって動作され得る。
【0082】
マッサージ装置1000は、センサ部1410を含むことができる。センサ部1410は少なくとも一つのセンサを用いて多様な情報を獲得することができる。センサ部1410は、圧力、電位及び光学などの測定手段を用いるセンサで具備されることができる。例えば、センサは、圧力センサ、赤外線センサ、LEDセンサ、タッチセンサ、電極センサ、空気圧測定センサなどを含むことができ、これらに限定されない。
【0083】
センサ部1410は、生体情報獲得センサを含むことができる。生体情報獲得センサは、指紋情報、顔情報、音声情報、虹彩情報、体重情報、血圧情報、心拍(または心臓拍動)情報、心電図(electrocardiogram)情報、体組成情報の中で少なくとも一つを獲得することができ、これらに限定されることなく多様な生体情報を含むことができる。マッサージ装置1000は、センサを通じて獲得した情報に基づいてオーダーメイド型マッサージを提供することができる。
【0084】
マッサージ装置1000は、センサを通じてユーザとの接触面積及び/または接触位置を感知することができる。また、マッサージ装置1000はセンサを通じて獲得した情報に基づいてオーダーメイド型マッサージを提供することができる。センサ部1410は、安全センサモジュール1500を含むことができる。安全センサモジュール1500は、ユーザの身体によって押圧されたり、その他の物によって押圧される場合、脚マッージ1500の駆動を制御したり、ユーザに警告に発することができる。安全センサモジュール1500に対する詳細説明は後述する。
【0085】
通信部1420は、外部の装置から伝送された信号を受信するか、外部の装置へマッサージ装置1000に対する信号を伝送することができる。
【0086】
たとえば、制御部1400は、通信部1420を通じて受信された信号を処理して結果信号を獲得し、結果信号を通信部1420に伝達することができる。通信部1420は、結果信号を外部デバイスへ伝送(又は出力)することができる。
【0087】
制御部1400は、マッサージ装置1000に含まれた多様な構成に対する情報(例えば、マッサージモジュール1110に関する情報、腕マッサージ部1200に関する情報など)を獲得し、通信部1420に伝達することができる。通信部1420は、マッサージ装置1000に関する情報を外部デバイスに伝送することができる。
【0088】
通信部1420は、任意の形態のネットワークを通じてマッサージ装置1000の内部のモジュール、外部のマッサージ装置及び/またはユーザ端末と通信を行うことができる。通信部は、ネットワーク接続のための有/無線接続モジュールを含むことができる。無線接続技術としては、例えば、WLAN(Wireless LAN)(Wi-Fi)、Wibro(Wireless broadband)、Wimax(World Interoperability for Microwave Access)、HSDPA(High Speed Down link Packet Access)などが利用されることができる。有線接続技術としては、例えば、xDSL(Digital Subscriber Line)、FTTH(Fibers to the home)、PLC(Power Line Communication)などが利用されることができる。また、ネットワーク接続部は、近距離通信モジュールを含み、近距離に位置する任意の装置・端末とデータを送受信することができる。例えば、近距離通信(short range communication)技術として、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(IrDA;infrared Data Association)、UWB(Ultra Wideband)、ZigBeeなどが利用されることができ、これらに限定されない。
【0089】
マッサージ装置1000は、インターフェース部1450をさらに含むことができる。
【0090】
インターフェース部1450は、マッサージ装置1000の少なくとも一部分に配置されることができる。例えば、インターフェース部1450は腕マッサージ部1200の外観に配置されることができる。
【0091】
インターフェース部1450は、入力部及び/または出力部を含むことができる。入力部は、ユーザから入力されたユーザの入力を受信して制御部1400に伝送することができる。出力部は、マッサージ装置1000に対する情報をディスプレイすることができる。たとえば、出力部は、制御部1400の処理結果、ボディーマッサージ部1100、腕マッサージ部1200、および脚マッサージ1300のうち少なくとも一つのマッサージ部の動作情報、実行されたマッサージモードに対する情報の少なくとも一つなど、多様な情報を出力することができる。
【0092】
具体的に、入力部はユーザからマッサージ装置1000の動作制御に係わる命令を受信することができ、入力部は多様な形態で具現されることができる。例えば、入力部は、ボディーマッサージ部1100に具備されてもよく、脚マッサージ部1300に具備されてもよく、これらに限定されない。また、入力部は、図1のユーザ入力部1140、マッサージ装置制御デバイス2000若しくは図4にて説明する多様な外部装置を含むことができる。
【0093】
マッサージ装置1000は、入力部を通じてユーザから多様な命令を獲得することができる。例えば、マッサージ装置1000は、マッサージモジュールの選択、マッサージタイプの選択、マッサージ強度の選択、マッサージ時間の選択、マッサージ部位の選択、ボディーマッサージ部1100の位置と動作に対する選択、マッサージ装置1000の電源のOn-Offに対する選択、温熱機能の動作可否に対する選択、音源再生に係わる選択などに対する任意の命令を受信することができ、これらに限定されない。
【0094】
マッサージ装置1000は、インターフェース部1450を通じてマッサージモードを選択できるインターフェースを提供することができる。例えば、入力部及び/または出力部はマッサージ装置制御デバイス2000を含むことができる。マッサージ装置制御デバイス2000を通じて身体改善に係わる多様なモードのメディカルマッサージリストが羅列されることができる。
【0095】
メディカルマッサージモードは、集中力モード、冥想モード、回復モード、ストレッチングモード、睡眠モード、活力モード、ゴルフモード、ヒップアップモード、受験生モード、無重力モード、及び成長モードの中で少なくとも一つを含むことができる。
【0096】
本開示の他の実施の形態によれば、インターフェース部1450は、あらかじめ設定されたユーザ設定機能またはそれ自体であらかじめ設定された機能などによって、ホットケーキ(hot key)形態のボタン及び/または方向選択、キャンセル、入力を行うための選択ボタンなどを具備することができる。
【0097】
インターフェース部1450は、タッチスクリーン、キーパッド、ドームスイッチ、タッチパッド(静圧/静電)、ジョグホイール、ジョグスイッチなどで具現されることができ、これらに限定されない。また、インターフェース部1450は、音声認識技術に基づいて、ユーザの発話を通じて命令を獲得することができる。
【0098】
出力部は、マッサージ装置1000の動作状況またはユーザの現在状態などを表示するためのディスプレイを含むことができる。この場合、ディスプレイは、液晶ディスプレイ(lizuid crystal display;LCD)、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(thin film transistor-liquid crystal display;TFTLCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode;OLED)、フレキシブルディスプレイ(flexible display)、3次元ディスプレイ(3D display)の中で少なくとも一つを含むことができ、これらに限定されない。
【0099】
出力部は、オーディオ出力部1440を含むことができる。図3のオーディオ出力部1440は、図1のオーディオ出力モジュール1120を含むことができる。例えば、オーディオ出力モジュール1120は、前述のように、マッサージ装置1000の多様な位置に配置されることができる。オーディオ出力モジュール1120は、図1に示されているように、マッサージ装置1000のボディーマッサージ部1100の全体領域の中でユーザの頭に対応する領域に配置されることができる。この時、ユーザの頭に対応する領域は、ボディーマッサージ部1100の全体領域の中で上側の両側部の少なくとも一つの側部に対応する領域であってもよい。
【0100】
オーディオ出力部1440は、ユーザの任意の形態のオーディオ出力を提供することができる。たとえば、オーディオ出力部1440は、マッサージ装置1000で提供されるマッサージパターンに最適化された音源及び/またはバイノ-ロルビートをユーザに出力することで、ユーザに脳刺激を提供することができる。オーディオ出力部1440は、ネットワーク(図示せず)を通じて受信されるか、または内部/外部記憶媒体(図示せず)に格納された音響信号を出力することができる。例えば、オーディオ出力部1440は、ユーザ端末とネットワーク接続(例えば、ブルートゥース(登録商標)連結)などを通じてユーザ端末の制御による音源を出力することができる。また、オーディオ出力部1440は、マッサージ装置1000の動作と係わって発生する任意の形態の音響信号を出力することができる。
【0101】
本発明の属する技術分野における通常の技術者であれば、本発明がその他のプログラムモジュールと結合されて及び/またはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせとして具現できるということがよく分かる。例えば、本発明はコンピュータ可読媒体によって具現されることができる。
【0102】
コンピュータによってアクセス可能な媒体は、如何なるものであってもコンピュータ可読媒体になることができ、かかるコンピュータ可読媒体は、揮発性、不揮発性媒体、一時的(transitory)及び非一時的(non-transitory)媒体、移動式及び非移動式媒体を含む。制限ではない例として、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ読み取り可能な格納媒体及びコンピュータ読み取り可能な伝送媒体を含むことができる。
【0103】
コンピュータ読み取り可能な格納媒体は、コンピュータで読み取り可能な命令語、データ構造、プログラムモジュール、またはその他データのような情報を保存する任意の方法又は技術で具現される揮発性、不揮発性媒体、一時的及び非一時的媒体、移動式及び非移動式媒体を含む。コンピュータ読み取り可能な格納媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリまたはその他のメモリ技術、CD-ROM、DVD(digial video disk)またはその他光ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ装置またはその他磁気ストレージ装置、またはコンピュータによってアクセス可能であり、かつ所望する情報を格納するのに用いられることができる任意のその他媒体を含むが、これらに限定されない。
【0104】
以下では、図面を参照して、本発明の一実施の形態に係る回動可能な腕マッサージ部を含むマッサージ装置1000を詳しく説明する。
【0105】
図5図10は、本発明の一実施の形態に係る回動可能な腕マッサージ部を含むマッサージ装置1000を示す。
【0106】
マッサージ部1000は、少なくとも一側の腕マッサージ部1200がボディーマッサージ部1100に対して少なくとも一方向に回転可能に構成されることができる。たとえば、腕マッサージ部1200は、ボディーマッサージ部1100の両側に配置された第1及び第2の腕マッサージ部1201、1202(図1参照)を含むことができる。第1及び第2の腕マッサージ部1201、1202は、ボディーマッサージ部1100に対して上下及び/又は左右に独立に回転するように構成されることができる。
【0107】
図5及び図6を参照すれば、本発明の一実施の形態によるマッサージ装置1000は、マッサージ装置100の骨格を形成する主フレーム1130を含み、ユーザの身体をマッサージするボディーマッサージ部1100と、前記ボディーマッサージ部1100の両側に配置されて前記ユーザの両腕をそれぞれ収容し、ユーザの腕をマッサージする腕マッサージ部1200と、を含むことができる。
【0108】
前述のように、ボディーマッサージ部1100は、ユーザの身体の少なくとも一部にマッサージを提供する手段であることができる。
【0109】
例えば、ボディーマッサージ部1100には、ユーザの身体の少なくとも一部を収容するための空間が形成されることができる。
【0110】
一実施の形態として、ボディーマッサージ部1100の収容空間は、ユーザが着座するための空間であることができる。すなわち、ユーザは、ボディーマッサージ部1100に形成された空間に着座することができ、ユーザは、座ったままマッサージを提供してもうらことができる。
【0111】
主フレーム1130は、ボディーマッサージ部1100の内部に配置されて、ボディーマッサージ部1100の骨格を形成する手段であることができる。
【0112】
選択的実施例として、ボディーマッサージ部1100は、内部に配置されたマッサージモジュール1700が外部に露出しないように覆うカバーを含むことができる。
【0113】
腕マッサージ部1200は、ユーザの腕にマッサージやストレッチングを提供する手段であることができる。例えば、腕マッサージ部1200は、ユーザの腕にマッサージを提供するためのマッサージモジュール及びエアセルなどユーザの腕をマッサージする多様な構成を含むことができる。
【0114】
一方、後述するように、腕マッサージ部1200は、少なくとも一方向に回転することで、ユーザにストレッチングやその他医療的治療及びマッサージのうちの少なくとも一つなどを提供することができる。
【0115】
以下でユーザの腕にマッサージを提供するということは、単純にマッサージ(たとえば、押しマッサージ(又は指圧マッサージ)、たたきマッサージ、もみマッサージなど)を提供することばかりでなく、ユーザの腕を特定の方向に回転させたり、伸ばしたりすることで行われるストレッチング及びその他医療的治療の中で少なくとも一つなど、ユーザの腕に提供される腕マッサージ部1200の多様な動作を含むものと理解されなければならない。
【0116】
また、腕マッサージ部1200は、少なくとも一方向に回転することでユーザがボディーマッサージ部1100に着座するか、使用後に離脱する時、腕マッサージ部1200がユーザの身体と干渉されることを最小化して、ユーザが便利に着座または離脱可能にする
機能も提供することができる。例えば、ユーザがボディーマッサージ部1100に着座する直前、もしくはユーザがボディーマッサージ部1100から離脱する直前に、回転モジュールが両方の腕マッサージ部1200または片方の腕マッサージ部1200を上方に回転させてボディーマッサージ部1100の少なくとも一側面を開放することで着座または離脱動作を便利にすることができる。
【0117】
腕マッサージ部1200は、ボディーマッサージ部1100の両側に配置されてもよい。例えば、腕マッサージ部1200は、ボディーマッサージ部1100の両側の全体領域の中でユーザの両腕に対応される位置(または領域)にそれぞれ配置されてもよい。それぞれの腕マッサージ部1200にはユーザの腕を収容するための空間が設けられることができる。
【0118】
腕マッサージ部1200は、主フレーム1130の両側に連結される腕載置フレーム1210を含むことができる。腕載置フレーム1210は、主フレーム1130の両側に設置される回転軸1230を中心に上下に回転することができる。回転軸1230は、アッパーフレーム1131の一端(または上端)付近に配置されることができる。この時、アッパーフレーム1131の両側上端は、ユーザの両側肩に対応する位置であって、ユーザの両側肩の後方上端などであってもよい。回転軸1230は、ユーザの両側肩の後方と対応するアッパーフレーム1131の上端付近でアッパーフレーム1131に直接結合されるか、ブラケット、またはプレートやフレーム構造物を介して結合されて、アッパーフレーム1131の上端で側方向に延びる軸を中心に回転することができる。
【0119】
腕載置フレーム1210の前方側には、ユーザの腕を挿入できるように側方向の内側及び後方に開口された「コ」字状の腕載置溝1212が具備されることができる。腕載置溝1212には、ユーザの腕をマッサージすることができるエアセル、マッサージモジュール、及び温熱モジュールの中で少なくとも一つなどが構成されることができる。エアセルは、空気の供給及び排出によって膨張及び収縮されながらユーザの腕部位に圧力をかけてマッサージすることができ、マッサージモジュールは、アクチュエータによって振動しながら腕部位をマッサージするように構成されることができる。温熱モジュールは、腕部位に熱を加えて温熱によるマッサージ効果を提供するように構成されることができる。
【0120】
腕載置フレーム1210は、回転モジュールによって回転軸1230を中心に上下に回転することができる。回転モジュールは、アクチュエータの直線運動を腕マッサージ部1200の回転運動に切り替えて腕マッサージ部1200を回転するように構成されることができる。たとえば、回転モジュールは、腕マッサージ部1200を、回転軸1230を中心にマッサージ装置1000の上下方向に一定角度に回転させるように構成されてもよい。腕マッサージ部1200を上下方向に回転させるための回転モジュールは、一端がボディーマッサージ部1110の主フレーム1130に連結され、かつ一方向に伸長または収縮される伸縮ロッド1251を備えた腕回転アクチュエータ1250と、腕回転アクチュエータ1250の他端に連結されて伸縮ロッド1251の直線運動を腕マッサージ部1200の回転運動に切り替える運動切り替え部材1260と、を含む。
【0121】
腕回転アクチュエータ1250は、空圧式、電動式、油圧式、及び電動油圧式アクチュエータの中で少なくとも一つで具現されて伸縮ロッド1251を伸長及び収縮させることができる。一例として、腕回転アクチュエータ1250は、制御部1400(図3参照)によって印加される電源によって動作するモータの回転力により伸縮ロッド1251が直線往復運動しながら伸長又は収縮されることができる。他の例として、腕回転アクチュエータ1250は、制御部1400によって印加される空圧及び/又は油圧によって伸縮ロッド1251が直線往復運動しながら伸長又は収縮されることができる。
【0122】
腕回転アクチュエータ1250は、一端が主フレーム1130の一側部に連結され、他端が運動切り替え部材1260に連結されることができる。たとえば、腕回転アクチュエータ1250は、伸縮ロッド1251の端部が運動切り替え部材1260に連結されて伸縮ロッド1251が直線運動することにより、運動切り替え部材1260を通じて腕マッサージ部1200に回転力が伝達されることができる。
【0123】
伸縮ロッド1251の直線運動を腕マッサージ部1200の上下方向の回転運動に切り替える運動切り替え部材1260は、主フレーム1130に結合される回転軸1230を中心に回転しながら腕マッサージ部1200に回転力を伝達するように構成されることができる。
【0124】
たとえば、運動切り替え部材1260は、中心部が主フレーム1130に結合される回転軸1230を中心に回転可能に連結され、一側面が腕マッサージ部1200に結合されるクランクヘッド1261と、クランクヘッド1261に該クランクヘッド1261の半径方向に延びるように形成され、長孔状のガイド孔1264が形成されているクラックブレード1262と、腕回転アクチュエータ1250の伸縮ロッド1251をガイド孔1264に連結されながらガイド孔1264に沿って移動するクランク連結部材1263と、を含むことができる。
【0125】
クランクヘッド1261は、ほぼ円筒状であることができ、中心部に回転軸1230が挿入されて連結される軸孔1261aが両方向に貫通するように形成されることができる。回転軸1230の一端は、アッパーフレーム1131の一側に結合され、クランクヘッド1261は、回転軸1230に対して回転可能である。クランクヘッド1261の一面は、腕マッサージ部1200に結合されることができる。たとえば、クランクヘッド1261の一面は、腕マッサージ部1200の後方部に内側に突出するように形成された円筒状の回転継手部1214にボルト又はねじのような締結手段によってしっかり結合
可能である。
【0126】
クランクヘッド1261の一面を腕マッサージ部1200の回転継手部1214に結合するとき、クランクヘッド1261と腕マッサージ部1200とがあらかじめ定められた正確な位置で結合されるように、クランクヘッド1261の一面と腕マッサージ部1200の一面には、クランクヘッド1261と腕マッサージ部1200との間の結合位置を案内する誤組立防止部が設けられてもよい。たとえば、誤組立防止部は、腕マッサージ部1200の回転継手部1214の一面に凹んで形成される複数の組立溝(図示せず)と、クランクヘッド1261の一面に突出して回転継手部1214に形成されたそれぞれの組立溝に個別的に挿入される複数の組立突起1265と、を含むことができる。
【0127】
クランクブレード1262は、クランクヘッド1261の一側に一体に形成されることができる。クランクブレード1262は、クランクヘッド1261の一側に半径方向に延びた板状を有し、クランクヘッド1261に単一で形成されることができる。
【0128】
前述のように、クランクブレード1262が単一で形成されてもよいが、これに限定されない。たとえば、クランクブレード1262は、複数個で構成されてクランクヘッド1261の両側に半径方向に延びることもできる。複数個(以下では2つと想定する)のクランクブレード1262は、互いに一定した距離だけ隔てられて並んで形成されることができる。このとき、腕回転アクチュエータ1250の伸縮ロッド1251の端部は、2つのクランクブレード1262の間の空間に挿入されてクランク連結部材1263を介してクランクブレード1262の相対移動が可能に連結されることができる。
【0129】
クランクブレード1262には、腕回転アクチュエータ1250との連結のためのガイド孔1264がクランクヘッド1261の半径方向に延びた長孔状に形成されることができる。
【0130】
クランク連結部材1263は、クランクブレード1262のガイド孔1264内側に挿入されるブッシングからなることができる。ブッシングの中心部は、締結具によって腕回転アクチュエータ1250の端部に連結されることができる。締結具は、ボルト、ねじ、ピンの少なくともいずれか一つなどの多様な締結手段を適用して構成できる。
【0131】
かかる構成からなる運動切り替え部材1260は、図10に示したように、腕回転アクチュエータ1250の伸縮ロッド1251が収縮及び/又は伸長されることにより、腕回転アクチュエータ1250の伸縮ロッド1251と連結されたクランク連結部材1263がクランクブレード1262のガイド孔1264に沿って摺動しながらクランクブレード1262を引っ張ったり押したりする力を加えることができる。これによって、クランクヘッド1261が回転軸1230を中心に回転するようになり、腕マッサージ部1200が回転軸1230を中心に回転運動し得るようになる。
【0132】
前述した構成を有する回転モジュールによれば、腕回転アクチュエータ1250が固定された状態で、腕回転アクチュエータ1250の伸縮ロッド1251の直線運動が運動切り替え部材を通じて回転運動に切り替えられて、腕マッサージ部1200に伝達されるので、腕マッサージ部1200の回転動作が非常に滑らかに行われ、回転動作過程での騒音及び振動がほとんど発生しないことができる。つまり、腕回転アクチュエータ1240及び回転モジュールによる腕マッサージ部1200の回転は、腕回転アクチュエータ1250のみで腕マッサージ部1200を回転させる場合に比して、腕回転アクチュエータ1250の伸縮ロッド1251が伸長及び/または収縮する過程で腕回転アクチュエータ1250が側方向に揺れることがないので、振動と騒音がほとんど発生しなく、腕回転アクチュエータ1250の設置空間が省くことができ、腕回転アクチュエータ1250と他の構成部品との干渉を排除することができるというメリットがある。
【0133】
腕回転アクチュエータ1250の一端部は、主フレーム1130に連結されることができる。たとえば、腕回転アクチュエータ1250の下端部は、主フレーム1130に固定されるアクチュエータブラケット1280に連結ピン1282のような締結手段によって相対回転ができるように連結されてもよい。このとき、連結ピン1282と回転軸1230とは、一定角度だけ離間した方向に設置されることができる。たとえば、連結ピン1282と回転軸1230とは直交する方向に設置されることができる。具体的に、連結ピン1282は、マッサージ装置1000の前後方向(Y軸方向)に設置され、回転軸1230は、マッサージ装置1000の左右方向(X方向)に設置されて、腕マッサージ部1200が回転軸1230を中心に上下に回転するとき、腕回転アクチュエータ1250の下端部に設置された連結ピン1282が主フレーム1130に対して回転することなく抵抗するようにすることができる。
【0134】
腕回転アクチュエータ1250の伸縮ロッド1251を伸長及び/又は収縮させて腕マッサージ部1200を回転運動させるとき、運動切り替え部材1260の回転方向にモーメントが発生することがある。かかるモーメントは、腕回転アクチュエータ1250と主フレーム1130との間の連結部位である連結ピン1282に力を加えて連結ピン1282の破損や損傷、摩耗による騒音及び振動発生を誘発する問題が発生することができる。
【0135】
前述したように、腕回転アクチュエータ1250の伸縮ロッド1251が伸長又は収縮されて腕マッサージ部1200が回転しながら発生するモーメントによる騒音及び振動を減衰させるために、マッサージ装置1000はダンパー部材1270を含むことができる。たとえば、腕回転アクチュエータ1250の一端(例えば、下端)は、主フレーム1130に結合されるU字形のアクチュエータブラケット1280の両側面の間に挿入され、アクチュエータブラケット1280の両側面を横切る連結ピン1282によってアクチュエータブラケット1280に連結されることができる。このとき、アクチュエータブラケット1280は、主フレーム1130に固定結合されることができる。
【0136】
ダンパー部材1270は、図9bに示したように、腕回転アクチュエータ1250の下端部両側面にアクチュエータブラケット1280の両側面との間にそれぞれ配置されて、連結ピン1282に加わるモーメントを減衰させる作用をすることができる。このとき、ダンパー部材1270は、外力を吸収するゴムのような弾性材質からなることができる。
【0137】
前述のように、マッサージ装置1000は、回転モジュールの腕回転アクチュエータ1250を作動させて腕マッサージ部1200をマッサージ装置1000の上下又は左右に回転させることにより、ユーザに多様なマッサージ及びストレッチングを提供することができる。
【0138】
さらに、マッサージ装置1000は、回転ジュールをユーザがボディーマッサージ部1100に着座する直前及び/またはボディーマッサージ部1100から離脱する直前に作動させ、腕マッサージ部1200を回転させてボディーマッサージ部1100の一側及び他側の少なくとも一つを開放することで、ユーザが便利にボディーマッサージ部1100に着座するかボディーマッサージ部1100から離脱可能にすることができる。
【0139】
なお、図5及び図11図12に示したように、本発明の一実施の形態によるマッサージ装置1000は、互いに個別的に回転可能な脚マッサージ部1300をさらに含むことができる。
【0140】
脚マッサージ部1300は、ユーザの両側脚に対応するように具備されることができる。例えば、脚マッサージ部1300は、ユーザの一側脚に対応される第1の脚マッサージ部1310と、ユーザの他側脚に対応される第2の脚マッサージ部1330とを含むことができる。
【0141】
第1の脚マッサージ部1310及び第2の脚マッサージ部1330は、独立に制御されることができる。例えば、第1の脚マッサージ部1310及び第2の脚マッサージ部1330とは個別的にユーザにマッサージ機能を提供することができる。また、第1の脚マッサージ部1310及び第2の脚マッサージ部133は、独立に回転され得る。ユーザは、必要によって両脚に相異なるマッサージを提供してもらうか、両脚に交差的にマッサージを提供してもらうことができる。また、ユーザは、両脚に回転によるストレッチングやマッサージを提供してもらうことができる。この場合、第1の脚マッサージ部1310と第2の脚マッサージ部133とは、ユーザの両脚を同時に回転させるか、個別的に回転させることができる。
【0142】
図11を参照すれば、マッサージ装置1000は、脚マッサージ部1300を回転させるための脚角度アクチュエータ1350を含むことができる。脚角度アクチュエータ1350は、ボディーマッサージ部1100の内部に配置されることができる。例えば、脚角度アクチュエータは、主フレーム1130に連結されることができる。
【0143】
脚角度アクチュエータ1350は、一方向に伸長されるように駆動できる。脚角度アクチュエータ1350が伸長されることにより、脚マッサージ部1300は回転可能である。脚角度アクチュエータ1350は、第1の脚マッサージ部1310及び第2の脚マッサージ部1330にそれぞれ対応するように具備されることができる。二つの脚角度アクチュエータ1350は、第1の脚マッサージ部1310及び第2の脚マッサージ部1330にそれぞれ連結されて第1の脚マッサージ部1310及び第2の脚マッサージ部1330を個別的に回転させることができる。
【0144】
脚角度アクチュエータ1350は、一端にリンク部材1351を含むことができる。リンク部材1351は、脚マッサージ部1300に接触されて脚マッサージ部1300に回転動力を提供することができる。リンク部材1351の脚マッサージ部1300側の端部にはホイール1351aが具備されることができる。
【0145】
図12を参照すれば、脚マッサージ部1300は、主フレーム1130に配置される脚連結フレームl131bに回転可能に連結されることができる。アッパーフレーム1131は、脚連結フレームl131bを含むことができる。脚連結フレーム1131bは、アッパーフレーム1131の前端に具備されることができる。脚連結フレームl131bは、別途の部材で制作されてアッパーフレーム1131に結合されるか、またはアッパーフレーム1131と一体に製作されることができる。脚連結フレーム1131bがアッパーフレーム1131と一体に製作される場合、脚連結フレーム1131bはアッパーフレーム1131の一構成要素を意味することができる。
【0146】
脚連結フレーム1131bの中心部と両側端部には、センター支持ブラケット1530及びサイド支持ブラケット1550が連結されることができる。例えば、センター支持ブラケット1530とサイド支持ブラケット1550とは、脚連結フレーム1131bに溶接結合されるか、またはボルト、リベットのような締結部材によって結合されることができる。ただし、センター支持ブラケット1530とサイド支持ブラケット1550とを脚連結フレームl131bに結合する方法は、本発明の属する技術分野で通用する多様な方法で代替してもよい。
【0147】
センター支持ブラケット1530及びサイド支持ブラケット1550は、脚マッサージ部1300を回転可能に固定することができる。
【0148】
第1の脚マッサージ部1310及び第2の脚マッサージ部1330は、脚連結フレーム1131bの前方に配置されることができる。例えば、第1の脚マッサージ部1310は脚連結フレーム1131bの前方右側に配置されることができ、第2の脚マッサージ部1330は、脚連結フレーム1131bの前方左側に配置されることができる。
【0149】
以上では本発明に対する技術思想を添付図面と一緒に述べたが、これは本発明の望ましい実施の形態を例示的に説明したものに過ぎず、本発明を限定するものではない。また、本発明の属する技術分野における通常の知識を持つ者であれば誰でも本発明の技術的思想の範疇に逸脱しない範囲内で多様な変形及び模倣が可能であることは明白な事実である。
【0150】
なお、本明細書のマッサージ装置構成及び機能は、ヘルスケア機能(例えば、按摩/マッサージ機能、生体信号測定機能など)を提供することができる多様な(ウェアラブル)ヘルスケア装置に拡張されて適用されることができる。したがって、本明細書の「マッサージ装置」は、「(ウェアラブル)ヘルスケア装置」に代替されて説明され得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0151】
1000 マッサージ装置 1100 ボディーマッサージ部
1200 腕マッサージ部 1210 腕載置フレーム
1230 回転軸 1250 腕回転アクチュエータ
1251 伸縮ロッド 1260 運動切り替え部材
1261 クランクヘッド 1262 クランクブレード
1263 クランク連結部材 1264 ガイド孔
1265 組立突起 1270 ダンパー部材
1280 アクチュエータブラケット
1300 脚マッサージ部
図1
図2
図3
図4
図5a
図5b
図6
図7
図8
図9a
図9b
図10
図11
図12