(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-24
(45)【発行日】2025-01-08
(54)【発明の名称】接着剤脱泡システム及び脱泡方法
(51)【国際特許分類】
B05C 11/10 20060101AFI20241225BHJP
B05C 5/00 20060101ALI20241225BHJP
B01D 19/00 20060101ALI20241225BHJP
【FI】
B05C11/10
B05C5/00 101
B01D19/00 E
(21)【出願番号】P 2023553442
(86)(22)【出願日】2022-12-09
(86)【国際出願番号】 CN2022138021
(87)【国際公開番号】W WO2023116470
(87)【国際公開日】2023-06-29
【審査請求日】2023-09-01
(31)【優先権主張番号】202111585955.4
(32)【優先日】2021-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520508310
【氏名又は名称】常州銘賽机器人科技股▲フン▼有限公司
【住所又は居所原語表記】Mingseal Technology Building, Changzhou Science & Education Town, No.18 Middle Changwu Road, Wujin District, Changzhou,Jiangsu 213164, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】曲 東升
(72)【発明者】
【氏名】李 長峰
(72)【発明者】
【氏名】王 強
(72)【発明者】
【氏名】孫 培
(72)【発明者】
【氏名】馬 成穏
(72)【発明者】
【氏名】張 鵬
【審査官】土谷 秀人
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第113522675(CN,A)
【文献】特開2020-075202(JP,A)
【文献】特開平05-192625(JP,A)
【文献】特開平06-292802(JP,A)
【文献】特開平11-047670(JP,A)
【文献】中国実用新案第205435070(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05C 11/00
B05C 5/00
B01D 19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
接着剤が収容され、前記接着剤を脱泡処理するための材料準備手段と、
供給端と排出端を有し、前記供給端が前記材料準備手段に接続された材料供給ポンプと、
1つの主流路と2つの分流路を有し、2つの前記分流路の一端がいずれも前記主流路の一端に接続され、前記主流路の他端が前記排出端に接続され、1つの分流路の他端が前記材料準備手段に接続され、もう1つの分流路の他端がディスペンス装置に接続された検出分流アセンブリと、を含み、
前記検出分流アセンブリは、
前記1つの分流路に設けられ、前記接着剤内の気泡を機械によって視覚的に識別して、前記接着剤の合否を判定する検出装置を含み、
前記検出装置は、
前記接着剤に対して抜き取り検査を行うとともに、抜き取り検査が行われた接着剤を前記材料準備手段に排出するためのものであ
り、
前記検出分流アセンブリは、1つの第2供給口と2つの第2排出口を有する第2の三方弁をさらに含み、
前記第2供給口は、前記排出端に接続され、
1つの前記第2排出口は、前記検出装置の一端に接続され、前記検出装置の他端は、前記材料準備手段に接続され、もう1つの前記第2排出口は、前記ディスペンス装置に接続される、
ことを特徴とする接着剤脱泡システム。
【請求項2】
前記検出装置は、
前記接着剤を搬送するための搬送通路を内部に有する導流アセンブリであって、前記搬送通路が前記接着剤内の気泡が前記接着剤内で目立つように前記接着剤を面状に広げて搬送する扁平状構造のものである導流アセンブリと、
前記導流アセンブリの一側に位置するとともに、前記接着剤内の気泡を識別するための、前記搬送通路に向かうレンズを含む視覚モジュールと、を含む、
ことを特徴とする請求項
1に記載の接着剤脱泡システム。
【請求項3】
前記接着剤内の、前記搬送通路の厚みよりも大きい直径を有する気泡は、前記搬送通路によって押圧されて変形して、前記接着剤内で目立つようになり、
前記視覚モジュールは、前記接着剤内の変形した気泡を識別するためのものである、ことを特徴とする請求項
2に記載の接着剤脱泡システム。
【請求項4】
前記導流アセンブリは、2つの平板を含み、2つの前記平板は、前記平板の厚さ方向に沿って配置され、
2つの前記平板の間には、前記搬送通路が規定されている、ことを特徴とする請求項
2に記載の接着剤脱泡システム。
【請求項5】
2つの前記平板のうちの一方には、2つの前記平板のうちの他方とともに前記搬送通路を構成する凹溝が形成され、又は、
前記導流アセンブリは、2つの前記平板の間に設けられた挟み板をさらに含み、
前記挟み板には、前記挟み板の厚さ方向に沿って貫通する貫通孔が形成され、
前記貫通孔は2つの前記平板とともに、前記搬送通路を構成する、ことを特徴とする請求項
4に記載の接着剤脱泡システム。
【請求項6】
前記搬送通路の厚みは調節可能なものであり、
前記搬送通路の厚みは、前記凹溝の深さまたは前記挟み板の厚みを変化させることによって調節される、ことを特徴とする請求項
5に記載の接着剤脱泡システム。
【請求項7】
2つの前記平板のうちの一方には、前記平板の厚さ方向に沿って貫通する接着剤入口および接着剤出口が形成され、
前記接着剤入口は前記搬送通路の一端に連通し、前記接着剤出口は前記搬送通路の他端に連通している、ことを特徴とする請求項
4に記載の接着剤脱泡システム。
【請求項8】
前記材料準備手段は、
接着剤が収容されている容器と、
前記容器内に設けられ、前記接着剤を撹拌するための撹拌装置と、を含み、
前記撹拌装置には、前記接着剤が薄膜状に流れる導流部材が設けられ、前記導流部材には、複数の消泡孔が形成され、
前記接着剤が前記消泡孔を通過すると、前記接着剤の厚みが減少し、前記接着剤内の気泡が逃げるようになる、
ことを特徴とする請求項
1に記載の接着剤脱泡システム。
【請求項9】
前記導流部材は、
外周面の横断面積が上から下へと徐々に増加する第1の上部スクリーンメッシュカバーと、
前記第1の上部スクリーンメッシュカバーの下方に位置し、内周面の横断面積が上から下へと徐々に減少する第1の下部スクリーンメッシュカバーと、を含み、
前記第1の上部スクリーンメッシュカバーの高さ方向での投影が前記第1の下部スクリーンメッシュカバーの内周面にあり、
前記接着剤は、前記第1の上部スクリーンメッシュカバーの外周面と前記第1の下部スクリーンメッシュカバーの内周面に薄膜状に流れ、
前記接着剤は、前記第1の上部スクリーンメッシュカバーの外周面から前記第1の下部スクリーンメッシュカバーの内周面へ流れる、
ことを特徴とする請求項
8に記載の接着剤脱泡システム。
【請求項10】
前記導流部材は、
前記容器内に設けられ、外周面が前記第1の上部スクリーンメッシュカバーの内周縁および前記第1の下部スクリーンメッシュカバーの内周縁のいずれとも接続された第1の外部カバーをさらに含み、
前記第1の外部カバーには、前記第1の外部カバーの肉厚方向に沿って貫通する複数の第1のオーバーフロー孔が形成され、前記第1のオーバーフロー孔は、前記第1の上部スクリーンメッシュカバーの上方に位置し、
接着剤は、前記第1の外部カバーの内部から前記第1のオーバーフロー孔を通過して前記第1の上部スクリーンメッシュカバーの外周面へと流れ、
前記第1の下部スクリーンメッシュカバーの内周縁と前記第1の外部カバーが接続された箇所には、少なくとも1つの第1の孔があり、
前記接着剤は、前記第1の下部スクリーンメッシュカバーの内周面から前記第1の孔を通過して前記第1の外部カバーの外周面へと流れる、
ことを特徴とする請求項
9に記載の接着剤脱泡システム。
【請求項11】
前記導流部材は、
外周面の横断面積が上から下へと徐々に増加する第2の上部スクリーンメッシュカバーと、
前記第2の上部スクリーンメッシュカバーの下方に位置し、外周面の横断面積が上から下へと徐々に増加する第2の下部スクリーンメッシュカバーと、を含み、
前記第2の上部スクリーンメッシュカバーの最大横断面積が前記第2の下部スクリーンメッシュカバーの最大横断面積よりも大きく、
前記接着剤は、前記第2の上部スクリーンメッシュカバーの外周面と前記第2の下部スクリーンメッシュカバーの外周面に薄膜状に流れる、
ことを特徴とする請求項
8に記載の接着剤脱泡システム。
【請求項12】
前記導流部材は、
容器内に設けられ、外周面が前記第2の上部スクリーンメッシュカバーの内周縁および前記第2の下部スクリーンメッシュカバーの内周縁のいずれとも接続された第2の外部カバーをさらに含み、
前記第2の外部カバーには、前記第2の外部カバーの肉厚方向に沿って貫通する複数の第2のオーバーフロー孔が形成され、前記第2のオーバーフロー孔は、前記第2の下部スクリーンメッシュカバーの上方に位置し、
前記接着剤は、前記第2の外部カバーの内部から前記第2のオーバーフロー孔を通過して前記第2の上部スクリーンメッシュカバーの外周面及び前記第2の下部スクリーンメッシュカバーの外周面へと流れる、
ことを特徴とする請求項
11に記載の接着剤脱泡システム。
【請求項13】
前記容器は、
上開口を有する円筒部材であるバレルと、
前記バレルを被覆して前記上開口を開閉するための蓋板と、を含む、
ことを特徴とする請求項
8に記載の接着剤脱泡システム。
【請求項14】
前記容器には、
前記蓋板に設けられ、前記バレルの内部に連通している出口を有する供給部材と、
前記蓋板に設けられ、前記バレルの内部に連通している出口、および、前記1つの分流路の前記他端に連通している入口を有する還流部材と、
前記バレルの底部に設けられ、前記供給端に接続された排出口と、が設けられた、
ことを特徴とする請求項
13に記載の接着剤脱泡システム。
【請求項15】
前記容器には、一端が前記蓋板の下面に接続され、他端が下向きに傾斜しているとともに前記導流部材に向かって延伸している導流板がさらに設けられ、
前記供給部材の前記出口および前記還流部材の前記出口がいずれも、前記導流板の上面に向かい、
接着剤は、前記導流板の上面に薄く広げられてから前記導流板の外周面へ流れる、ことを特徴とする請求項
14に記載の接着剤脱泡システム。
【請求項16】
請求項
1に記載の接着剤脱泡システムに基づく脱泡方法であって、
材料準備手段の内部を真空にすることによって、接着剤を前記材料準備手段内に自動で吸い込ませる、ステップ1と、
前記材料準備手段が前記接着剤を脱泡処理するステップ2と、
脱泡の完了後、材料供給ポンプが前記材料準備手段内における前記接着剤を吸い上げるとともに、検出分流アセンブリに流通させるステップ3と、
前記検出分流アセンブリが前記接着剤に対して検出処理と分流処理を行うことによって、接着剤の一部を前記材料準備手段に還流させて脱泡処理を再度に行い、接着剤の他部に対してディスペンス装置によってディスペンス加工を行うステップ4と、を含む、ことを特徴とする脱泡方法。
【請求項17】
前記ステップ4では、前記検出分流アセンブリは、
1つの分流路が開き、もう1つの分流路が閉じることで、接着剤を前記1つの分流路内に気泡検出し、検出した接着剤を前記材料準備手段に還流させ、接着剤の検出が合格すると、前記1つの分流路が閉じ、前記もう1つの分流路が開くことで、接着剤を前記もう1つの分流路によって前記ディスペンス装置へ流入させる、ことを特徴とする請求項
16に記載の脱泡方法。
【請求項18】
前記ステップ4では、
前記検出分流アセンブリは、さらに、接着剤の色合いを検出することができ、接着剤の色合いが要求に適合していない場合、接着剤が変質したと判定するとともに、変質した接着剤を排出させる、
ことを特徴とする請求項
16に記載の脱泡方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、接着剤脱泡の技術分野に関し、具体的には、接着剤脱泡システム及び脱泡方法に関する。
【背景技術】
【0002】
接着剤塗布・充填業界において、接着剤内の気泡は、製品の品質に影響を与える要因の一つである。接着剤に含まれた気泡が多すぎるか又は大きすぎると、実際なディスペンス量の減少につながり、深刻な場合、接着線が切断されてしまい、接着剤による製品の固定シール性能、難燃性能、絶縁防水性能及び防振性能に影響を及ぼして、さらに生産過程における製品の歩留まりを低下させ、企業にも経済的損失をもたらす。
【発明の概要】
【0003】
本開示は、少なくとも、従来技術に存在した技術的課題の一つを解決することを目的にしている。
【0004】
本開示の第1態様の実施例に係る接着剤脱泡システムは、接着剤が収容され、前記接着剤を脱泡処理するための材料準備手段と、供給端と排出端を有し、前記供給端が前記材料準備手段に接続された材料供給ポンプと、1つの主流路と2つの分流路を有し、2つの前記分流路の一端がいずれも前記主流路の一端に接続され、前記主流路の他端が前記排出端に接続され、1つの分流路の他端が前記材料準備手段に接続され、もう1つの分流路の他端がディスペンス装置に接続された検出分流アセンブリと、を含み、前記検出分流アセンブリは、前記主流路または前記1つの分流路に設けられ、前記接着剤内の気泡を機械によって視覚的に識別して、前記接着剤の合否を判定する検出装置を含み、前記検出装置は、前記主流路に設けられた場合、前記接着剤に対して全数検査を行い、検出した不合格の接着剤を前記1つの分流路に排出するとともに、検出した合格の接着剤を前記もう1つの分流路に排出するためのものであり、前記検出装置は、前記1つの分流路に設けられた場合、前記接着剤に対して抜き取り検査を行うとともに、抜き取り検査が行われた接着剤を前記材料準備手段に排出するためのものである。
【0005】
本開示の実施例に係る接着剤脱泡システムは、構造が簡素化され、接着剤に対する脱泡処理が材料準備手段によって行われ、脱泡処理後の気泡検出が検出装置によって行われるので、人間の目による検出または接着剤の硬化後のトリミング検出と比べて、検出装置による検出の正確率及び効率が高いものであり、しかも、接着剤を材料準備手段に還流させて脱泡処理を再実行することができるので、接着剤の無駄遣いを回避し、生産コストを低減した。
【0006】
本開示の幾つかの例示によれば、前記検出装置が前記主流路に設けられた場合、前記検出分流アセンブリは、1つの第1供給口と2つの第1排出口を有する第1の三方弁をさらに含み、前記検出装置の一端は、前記排出端に接続され、前記検出装置の他端は、前記第1供給口に接続され、1つの前記第1排出口は、前記材料準備手段に接続され、もう1つの前記第1排出口は、前記ディスペンス装置に接続された。
【0007】
本開示の幾つかの例示によれば、前記検出装置が前記1つの分流路に設けられた場合、前記検出分流アセンブリは、1つの第2供給口と2つの第2排出口を有する第2の三方弁をさらに含み、前記第2供給口は、前記排出端に接続され、1つの前記第2排出口は、前記検出装置の一端に接続され、前記検出装置の他端は、前記材料準備手段に接続され、もう1つの前記第2排出口は、前記ディスペンス装置に接続された。
【0008】
本開示の幾つかの例示によれば、前記検出装置は、前記接着剤を搬送するための搬送通路を内部に有する導流アセンブリであって、前記搬送通路が前記接着剤内の気泡が前記接着剤内で目立つように前記接着剤を面状に広げて搬送する扁平状構造のものである導流アセンブリと、前記導流アセンブリの一側に位置するとともに、前記接着剤内の気泡を識別するための、前記搬送通路に向かうレンズを含む視覚モジュールと、を含む。
【0009】
本開示の幾つかの例示によれば、前記接着剤内の、前記搬送通路の厚みよりも大きい直径を有する気泡は、前記搬送通路によって押圧されて変形して、前記接着剤内で目立つようになり、前記視覚モジュールは、前記接着剤内の変形した気泡を識別するためのものである。
【0010】
本開示の幾つかの例示によれば、前記導流アセンブリは、2つの平板を含み、2つの前記平板は、前記平板の厚さ方向に沿って配置され、2つの前記平板の間には、前記搬送通路が規定されている。
【0011】
本開示の幾つかの例示によれば、2つの前記平板のうちの一方には、2つの前記平板のうちの他方とともに前記搬送通路を構成する凹溝が形成され、又は、前記導流アセンブリは、2つの前記平板の間に設けられた挟み板をさらに含み、前記挟み板には、前記挟み板の厚さ方向に沿って貫通する貫通孔が形成され、前記貫通孔は2つの前記平板とともに、前記搬送通路を構成する。
【0012】
本開示の幾つかの例示によれば、前記搬送通路の厚みは調節可能なものであり、前記搬送通路の厚みは、前記凹溝の深さまたは前記挟み板の厚みを変化させることによって調節される。
【0013】
本開示の幾つかの例示によれば、2つの前記平板のうちの一方には、前記平板の厚さ方向に沿って貫通する接着剤入口および接着剤出口が形成され、前記接着剤入口は前記搬送通路の一端に連通し、前記接着剤出口は前記搬送通路の他端に連通している。
【0014】
本開示の幾つかの例示によれば、前記材料準備手段は、接着剤が収容されている容器と、前記容器内に設けられ、前記接着剤を撹拌するための撹拌装置と、を含み、前記撹拌装置には、前記接着剤が薄膜状に流れる導流部材が設けられ、前記導流部材には、複数の消泡孔が形成され、前記接着剤が前記消泡孔を通過すると、前記接着剤の厚みが減少し、前記接着剤内の気泡が逃げるようになる。
【0015】
本開示の幾つかの例示によれば、前記導流部材は、外周面の横断面積が上から下へと徐々に増加する第1の上部スクリーンメッシュカバーと、前記第1の上部スクリーンメッシュカバーの下方に位置し、内周面の横断面積が上から下へと徐々に減少する第1の下部スクリーンメッシュカバーと、を含み、前記第1の上部スクリーンメッシュカバーの高さ方向での投影が前記第1の下部スクリーンメッシュカバーの内周面にあり、前記接着剤は、前記第1の上部スクリーンメッシュカバーの外周面と前記第1の下部スクリーンメッシュカバーの内周面に薄膜状に流れ、前記接着剤は、前記第1の上部スクリーンメッシュカバーの外周面から前記第1の下部スクリーンメッシュカバーの内周面へ流れる。
【0016】
本開示の幾つかの例示によれば、前記導流部材は、前記容器内に設けられ、外周面が前記第1の上部スクリーンメッシュカバーの内周縁および前記第1の下部スクリーンメッシュカバーの内周縁のいずれとも接続された第1の外部カバーをさらに含み、前記第1の外部カバーには、前記第1の外部カバーの肉厚方向に沿って貫通する複数の第1のオーバーフロー孔が形成され、前記第1のオーバーフロー孔は、前記第1の上部スクリーンメッシュカバーの上方に位置し、接着剤は、前記第1の外部カバーの内部から前記第1のオーバーフロー孔を通過して前記第1の上部スクリーンメッシュカバーの外周面へと流れ、前記第1の下部スクリーンメッシュカバーの内周縁と前記第1の外部カバーが接続された箇所には、少なくとも1つの前記第1の孔があり、前記接着剤は、前記第1の下部スクリーンメッシュカバーの内周面から前記第1の孔を通過して前記第1の外部カバーの外周面へと流れる。
【0017】
本開示の幾つかの例示によれば、前記導流部材は、外周面の横断面積が上から下へと徐々に増加する第2の上部スクリーンメッシュカバーと、前記第2の上部スクリーンメッシュカバーの下方に位置し、外周面の横断面積が上から下へと徐々に増加する第2の下部スクリーンメッシュカバーと、を含み、前記第2の上部スクリーンメッシュカバーの最大横断面積が前記第2の下部スクリーンメッシュカバーの最大横断面積よりも大きく、前記接着剤は、前記第2の上部スクリーンメッシュカバーの外周面と前記第2の下部スクリーンメッシュカバーの外周面に薄膜状に流れる。
【0018】
本開示の幾つかの例示によれば、前記導流部材は、容器内に設けられ、外周面が前記第2の上部スクリーンメッシュカバーの内周縁および前記第2の下部スクリーンメッシュカバーの内周縁のいずれとも接続された第2の外部カバーをさらに含み、前記第2の外部カバーには、前記第2の外部カバーの肉厚方向に沿って貫通する複数の第2のオーバーフロー孔が形成され、前記第2のオーバーフロー孔は、前記第2の下部スクリーンメッシュカバーの上方に位置し、前記接着剤は、前記第2の外部カバーの内部から前記第2のオーバーフロー孔を通過して前記第2の上部スクリーンメッシュカバーの外周面及び前記第2の下部スクリーンメッシュカバーの外周面へと流れる。
【0019】
本開示の幾つかの例示によれば、前記容器は、上開口を有する円筒部材であるバレルと、前記バレルを被覆して前記上開口を開閉するための蓋板と、を含む。
【0020】
本開示の幾つかの例示によれば、前記容器には、前記蓋板に設けられ、前記バレルの内部に連通している出口を有する供給部材と、前記蓋板に設けられ、前記バレルの内部に連通している出口、および、前記1つの分流路の前記他端に連通している入口を有する還流部材と、前記バレルの底部に設けられ、前記供給端に接続された排出口と、が設けられた。
【0021】
本開示の幾つかの例示によれば、前記容器には、一端が前記蓋板の下面に接続され、他端が下向きに傾斜しているとともに前記導流部材に向かって延伸している導流板がさらに設けられ、前記供給部材の前記出口および前記還流部材の前記出口がいずれも、前記導流板の上面に向かい、接着剤は、前記導流板の上面に薄く広げられてから前記導流板の外周面へ流れる。
【0022】
本開示の第2態様の実施例に係る脱泡方法では、
材料準備手段の内部を真空にすることによって、接着剤を前記材料準備手段内に自動で吸い込ませる、ステップ1と、
前記材料準備手段が前記接着剤を脱泡処理するステップ2と、
脱泡の完了後、材料供給ポンプが前記材料準備手段内における前記接着剤を吸い上げるとともに、検出分流アセンブリに流通させるステップ3と、
前記検出分流アセンブリが前記接着剤に対して検出処理と分流処理を行うことによって、接着剤の一部を前記材料準備手段に還流させて脱泡処理を再度に行い、接着剤の他部に対してディスペンス装置によってディスペンス加工を行うステップ4と、を含む。
【0023】
本開示の幾つかの例示によれば、前記ステップ4では、前記検出分流アセンブリは、第1動作モードと第2動作モードを有し、前記検出分流アセンブリは、前記第1動作モードである場合、前記接着剤が主流路を通過するとき、気泡検出を行い、その後、不合格の接着剤を1つの分流路によって前記材料準備手段へ流入させて、検出した合格の接着剤をもう1つの分流路によって前記ディスペンス装置へ流入させ、前記検出分流アセンブリは、前記第2動作モードである場合、1つの分流路が開き、もう1つの分流路が閉じることで、接着剤を前記1つの分流路内に気泡検出し、検出した接着剤を前記材料準備手段に還流させ、接着剤の検出が合格すると、前記1つの分流路が閉じ、前記もう1つの分流路が開くことで、接着剤を前記もう1つの分流路によって前記ディスペンス装置へ流入させる。
【0024】
本開示の幾つかの例示によれば、前記ステップ4では、前記検出分流アセンブリは、さらに、接着剤の色合いを検出することができ、接着剤の色合いが要求に適合していない場合、接着剤が変質したと判定するとともに、変質した接着剤を排出させる。
【0025】
本開示における付加的態様及びメリットは、以下の説明において部分的に示され、部分的に以下の説明から明らかになり、または、本開示の実践から理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0026】
本開示の上記及び付加の態様及びメリットは、以下の添付図面を参照した実施例の説明によって、明らかになり、容易に理解されるものとなる。
【
図1】本開示の実施例に係る接着剤脱泡システムの構造模式図である。
【
図2】本開示の実施例に係る接着剤脱泡システムの別の構造模式図である。
【
図3】本開示の実施例に係る接着剤脱泡システムにおける材料準備手段の斜視図である。
【
図4】本開示の実施例に係る接着剤脱泡システムにおける材料準備手段の正面図である。
【
図5】本開示の実施例に係る接着剤脱泡システムにおける撹拌装置の構造模式図である。
【
図6】本開示の実施例に係る接着剤脱泡システムにおける導流部材の構造模式図である。
【
図7】本開示の実施例に係る接着剤脱泡システムにおける導流部材の別の構造模式図である。
【
図8】本開示の実施例に係る接着剤脱泡システムにおける検出装置及び第1の三方弁または第2の三方弁の斜視図である。
【
図9】本開示の実施例に係る接着剤脱泡システムにおける検出装置及び第1の三方弁または第2の三方弁の別の角度での斜視図である。
【
図10】本開示の実施例に係る検出装置における導流アセンブリの断面図である。
【
図11】本開示の実施例に係る検出装置における導流アセンブリの別の構造断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下は、本開示の実施例を詳しく説明し、前記実施例の例示が添付図面に示され、そのうち、同一または類似した素子または同一または類似した機能を有する素子は、一貫して同一または類似した符号で示される。以下に添付文書を参照しながら説明している実施例は例示的なものであり、本開示を解釈するためのものに過ぎず、本開示を制限するものとして理解されてはならない。
【0028】
本開示の説明では、理解すべきなのは、用語としての「中心」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「トップ」、「ボトム」、「内」、「外」などが示す方位または位置関係は、添付図面に基づいて示される方位または位置関係であり、本開示を説明しやすく、説明を簡素化するためのものに過ぎず、指し示す装置または素子が特定の方位を具備しなければならず、特定の方位で構成されたり、操作されたりしなければならないということを指示し、または、暗示するものではないことが理解されたい。そのため、それらが本開示を制限するものとして理解されてはならない。
【0029】
説明すべきなのは、用語としての「第1の」、「第2の」は、記述する目的を有するものに過ぎず、相対的な重要度を指示し、または、暗示するものとして、あるいは、指し示す構成要件の個数を非明示的に示すものとして、理解されてはならない。それにより、「第1の」、「第2の」が限定された構成要件には、1つまたは複数の当該構成要件が明示または非明示に含まれることが可能である。更に、本発明の説明では、別途で説明する場合を除き、「複数」は、2つ以上のことを意味している。
【0030】
以下は、
図1~
図11を参照しながら、本開示の実施例における接着剤脱泡システム1000を詳しく説明する。
【0031】
図1~
図7に示されるように、本開示の実施例に係る接着剤脱泡システム1000は、材料準備手段100、材料供給ポンプ200および検出分流アセンブリ300を含み、材料準備手段100の内部には接着剤が収容され、材料準備手段100は、接着剤を脱泡処理するためのものである。材料供給ポンプ200は、供給端201と排出端202を有し、材料供給ポンプ200の供給端201が材料準備手段100に接続された。
【0032】
検出分流アセンブリ300は、1つの主流路3001と2つの分流路3002を有し、2つの分流路3002の一端がいずれも主流路3001の一端に接続され、主流路3001の他端が材料供給ポンプ200の排出端202に接続され、1つの分流路3002の他端が材料準備手段100に接続され、もう1つの分流路3002の他端がディスペンス装置500に接続された。
【0033】
検出分流アセンブリ300は、主流路3001または上記1つの分流路3002に設けられ、接着剤内の気泡を機械によって視覚的に識別して、接着剤の合否を判定する検出装置301を含む。
【0034】
検出装置301は、主流路3001に設けられた場合、接着剤に対して全数検査を行い、検出した不合格の接着剤を上記1つの分流路3002に排出するとともに、検出した合格の接着剤を上記もう1つの分流路3002に排出するためのものである。
【0035】
検出装置301は、上記1つの分流路3002に設けられた場合、接着剤に対して抜き取り検査を行うとともに、抜き取り検査が行われた接着剤を材料準備手段100に排出するためのものである。
【0036】
材料準備手段100は、接着剤を貯留するとともに、接着剤を真空環境で脱泡処理してもよい。材料供給ポンプ200は、接着剤を材料準備手段100内から吸い上げるためのものである。検出分流アセンブリ300は、接着剤内の気泡の大きさ及び気泡の含有量が基準を超えるか否かを検出して識別するとともに、接着剤を材料準備手段100内に還流させ、又は、ディスペンス装置500に搬送してもよい。
【0037】
本開示の実施例に係る接着剤脱泡システム1000は、構造が簡素化され、接着剤に対する脱泡処理が材料準備手段100によって行われ、脱泡処理後の気泡検出が検出装置301によって行われるので、人間の目による検出または接着剤の硬化後のトリミング検出と比べて、検出装置301による検出の正確率及び効率が高いものであり、しかも、接着剤を材料準備手段100に還流させて脱泡処理を再実行することができるので、接着剤の無駄遣いを回避し、生産コストを低減した。
【0038】
本開示の幾つかの実施例によれば、
図1に示されるように、検出装置301が主流路3001に設けられた場合、検出分流アセンブリ300は、1つの第1供給口401と2つの第1排出口402を有する第1の三方弁400をさらに含み、検出装置301の一端は、材料供給ポンプ200の排出端202に接続され、検出装置301の他端は、第1供給口401に接続され、1つの第1排出口402は、材料準備手段100に接続され、もう1つの第1排出口402は、ディスペンス装置500に接続された。その場合、検出装置301は、接着剤に対して全数検査を行うことによって、全ての接着剤が検出されることが確保され、不合格の接着剤がディスペンス装置500に流れ込むことも避けられ、接着剤のディスペンス品質が向上した。
【0039】
接着剤について、接着剤内の気泡の大きさが一定の範囲を超えた場合、それらの気泡は接着剤のディスペンス加工に影響を与える要素となる。視覚モジュール303はそれらの気泡を検出すると、それらの気泡を含有する接着剤が不合格であると判定する。第1の三方弁400は、それらの気泡を含有する接着剤を、上記1つの第1排出口402から排出させる。
【0040】
本開示の別の幾つかの実施例によれば、
図2に示されるように、検出装置301が上記1つの分流路3002に設けられた場合、検出分流アセンブリ300は、1つの第2供給口401’と2つの第2排出口402’を有する第2の三方弁400’をさらに含み、第2供給口401’は、材料供給ポンプ200の排出端202に接続され、1つの第2排出口402’は、検出装置301の一端に接続され、検出装置301の他端は材料準備手段100に接続され、もう1つの第2排出口402’は、ディスペンス装置500に接続された。その場合、検出装置301は、接着剤の一部を抜き取って検査し、検査の結果が合格であれば、残りの接着剤をディスペンスのために用いることができるので、ディスペンス効率を向上した。
【0041】
それにより、第1の三方弁400または第2の三方弁400’が設けられたことで、気泡を含有する接着剤を容易に排出することができ、不合格の接着剤が製品加工に用いられるのが避けられ、製品品質が向上した。
【0042】
好ましくは、ディスペンス装置500は、二重成分スクリュー弁、押出弁、ピエゾバルブ又はディスペンシングバルブなどであってもよいが、それらに限らない。
【0043】
本開示の幾つかの実施例によれば、
図1~
図2および図10~図11を参照すると、検出装置301は、導流アセンブリ302と視覚モジュール303を含み、導流アセンブリ302は、接着剤を搬送するための搬送通路3021を内部に有し、搬送通路3021は、接着剤を面状に広げて搬送する扁平状構造のものである。例えば、搬送通路3021は、接着剤内の気泡が接着剤内で目立つように接着剤を平面形状に広げて搬送する扁平状構造のものであってもよい。視覚モジュール303は、導流アセンブリ302の一側に位置し(例えば、
図1と
図2中の上方)、視覚モジュール303のレンズ3031は、搬送通路3021に向かい、接着剤内の気泡を識別するために用いられる。ここで、導流アセンブリ302は、搬送通路3021とレンズ3031の間に位置する部分が、レンズ3031が導流アセンブリ302を介して搬送通路3021中の接着剤を撮影できるような透明状のものであってもよい。
【0044】
好ましくは、視覚モジュール303におけるレンズ3031は、搬送通路3021が位置する平面に垂直である。そうすると、検出の精度が更に高くなる。
【0045】
本開示では、構造が簡素化され、導流アセンブリ302が設置されたことで、接着剤を広げて搬送することができ、そうすると、気泡が搬送通路3021中に広がったように押される。周囲の圧力を均一に保持するように、接着剤が広がっている過程で、気泡が搬送通路3021が位置する平面の周囲に拡張していき、それにより、気泡の上下面における接着剤が押し退けられると同時に、気泡も視覚モジュール303のレンズ3031の視野角に曝されるようになる。そのように設計されると、人間の目又は視覚モジュール303による識別を容易にすることができ、気泡検出の精度と正確性も向上した。
【0046】
さらに、接着剤内の、搬送通路3021の厚みよりも大きい直径を有する気泡は、搬送通路3021によって押圧されて変形して、接着剤内で目立つようになり、視覚モジュール303は、接着剤内の変形した気泡を識別するためのものである。
【0047】
例えば、搬送通路3021の厚みは、接着剤内の除去される必要のある気泡の直径以下であってもよい。例を挙げると、接着剤のディスペンス過程では、直径が1mmより大きい気泡は、ディスペンスの品質に影響を与えるので、搬送通路3021の厚みが1mm以下であるように搬送通路3021の厚みを調整することができる。そうすると、直径が1mm以上である気泡は、搬送通路3021に入った後、上エッジと下エッジにおける接着剤が周囲に押し退けられるようになり、気泡が接着剤内で目立つようになり、人間の目または機械によって直接的に観察されやすいものとなる。
【0048】
好ましくは、視覚モジュール303が識別しやすいように、導流アセンブリ302は、有機ガラス、アクリル、PC、PVCなどの透明な材質であってもよい。
【0049】
さらに、
図1~
図2を参照して、検出装置301は、導流アセンブリ302の他方側に位置する光源304をさらに含み、光源304が設置されたことで、輝度の向上につながり、視覚モジュール303による識別の正確率も向上した。
【0050】
本開示の幾つかの実施例によれば、検出分流アセンブリ300が第1の三方弁400を含む場合、上記検出装置301を用いて接着剤内の気泡を検出する検出方法では、
接着剤が後述する接着剤注入継手3026によって導流アセンブリ302における搬送通路3021に入り、接着剤を、搬送通路3021の厚みと一致した平面態様となるように広げて搬送するステップ1と、
視覚モジュール303は、平面形状に広げられた接着剤を視覚検出して、不合格の気泡を識別するステップ2と、
不合格の気泡の大きさ、数量及び分布位置に応じて、不合格の接着剤を第1の三方弁400における上述した1つの第1排出口402から排出させ、不合格の接着剤が全部排出された後、合格の接着剤を上述したもう1つの第1排出口402から排出させるステップ3と、を含んでもよい。
【0051】
さらに、上記ステップ2では、視覚モジュール303は、接着剤の色合いを検出してもよく、接着剤の色合いが要求に適合していない場合、接着剤が変質したと判定するとともに、変質した接着剤を第1の三方弁400における1つの出力端によって排出させる。
【0052】
本開示では、構造が簡素化され、不透明な接着剤内の気泡を押圧の方式によって視覚モジュール303におけるレンズ3031の視野角に曝して、識別及び検出を行うことによって、検出の精度が向上した。しかも、視覚モジュール303が第1の三方弁400と協働することで、気泡の大きさ、数量及び分布位置に応じて、適量の接着剤を排出するため、無駄遣いがなく、加工による製品の品質も確保された。
【0053】
本開示の幾つかの実施例によれば、
図1~
図2を参照しながら、
図8~
図11と組み合わせると、導流アセンブリ302は、2つの平板3022を含み、2つの平板3022は、平板3022の厚さ方向に沿って配置され、2つの平板3022の間には、搬送通路3021が規定されている。例えば、
図10に示された例では、2つの平板3022は上下に設置され、かつ互いに平行であり、2つの平板3022の周囲が繋がることで、2つの平板3022の間に、接着剤が通過する搬送通路3021が規定されている。好ましくは、2つの平板3022は、ねじ(図示せず)接続または粘着によって固定されてもよく、構造が簡単で、着脱作業も容易となる。さらに、2つの平板3022の間のシール性能を向上するために、2つの平板3022の間には、少なくとも1本のシールストリップ(図示せず)が設けられてもよい。
【0054】
さらに、
図10に示されるように、2つの平板3022のうちの一方には凹溝3023が形成され、凹溝3023が2つの平板3022のうちの他方とともに搬送通路3021を構成した。例えば、2つの平板3022のうち、1つの平板3022のもう1つの平板3022に向かう側には、凹溝3023が開設されている。2つの平板3022のうち、一方の表面に凹溝3023が開設され、他方が凹溝3023を被覆すれば、凹溝3023は、搬送通路3021を形成したので、加工の過程が非常に簡単なものである。その場合、凹溝3023の深さは、搬送通路3021の厚みに等しい。ここで、搬送通路3021の厚みは、凹溝3023の深さを変化させることによって調節可能であることも理解できるだろう。
【0055】
又は、
図11に示されるように、導流アセンブリ302は、2つの平板3022の間に設けられた挟み板3028をさらに含み、挟み板3028には、挟み板3028の厚さ方向に沿って貫通する貫通孔3029が形成され、貫通孔3029は2つの平板3022とともに搬送通路3021を構成する。その場合、導流アセンブリ302は、2つの平行な平板3022および1つの枠状の挟み板3028から構成され、挟み板3028は、2つの平板3022の間に設けられ、挟み板3028の両側の各々が2つの平板3022に接続され、挟み板3028の中間における中空部分(即ち、貫通孔3029)が搬送通路3021として形成される。凹溝3023が開設された場合と比べて、挟み板3028が設置されるとともに、挟み板3028に貫通孔3029が開設された場合では、貫通孔3029による接着剤の搬送が、搬送通路3021を形成した態様の一つとして理解されてもよい。挟み板3028の厚みは、搬送通路3021の厚みに等しいので、異なる厚みを有する挟み板3028を交換するだけで、搬送通路3021の厚みを調整することができる。
【0056】
好ましくは、2つの平板3022のうち、視覚モジュール303に隣接する一方が透明板である。視覚モジュール303による当該平板3022の下方における接着剤への撮影及び識別を容易にするために、当該平板3022は、有機ガラス、アクリル、PC、PVCなどの透明な材質であってもよい。
【0057】
本開示の幾つかの実施例によれば、
図10と
図11に示されるように、2つの前記平板3022のうちの一方には、平板3022の厚さ方向に沿って貫通する接着剤入口3024および接着剤出口3025が形成され、接着剤入口3024は搬送通路3021の一端に連通し、接着剤出口3025は搬送通路3021の他端に連通している。好ましくは、接着剤入口3024には、接着剤注入継手3026が設けられ、接着剤出口3025には、接着剤吐出継手3027が設けられる。
【0058】
さらに、平板3022には、搬送通路3021における接着剤の圧力を検出するための圧力センサ(図示せず)が設けられている。それにより、圧力センサは、接着剤の圧力をリアルタイムに検出することが可能である。一方では、詰まっている現象を回避することができ、他方では、圧力が大きすぎると、導流アセンブリの割れも回避することができる。
【0059】
本開示の幾つかの実施例によれば、
図3~図
5に示されるように、材料準備手段100は、接着剤が収容されている容器101と、容器101内に設けられ、接着剤を撹拌するための撹拌装置102と、を含み、撹拌装置102には、接着剤が薄膜状に流れる導流部材103が設けられ、導流部材103には、複数の消泡孔1031が形成され、接着剤が消泡孔1031を通過すると、接着剤の厚みが減少し、接着剤内の気泡が逃げるようになる。
【0060】
それにより、容器101内に撹拌装置102が設けられるとともに、撹拌装置102に導流部材103が設けられたことで、接着剤は、撹拌されたとき、導流部材103に薄膜状に流れることができ、接着剤の上面と真空環境との接触面積が大きくなるとともに、接着剤の厚みが小さくなり、気泡が容易に逃げることが可能である。しかも、導流部材103には、複数の消泡孔1031が開設されたことで、接着剤は、消泡孔1031を通過すると、重力の作用で下向きに窪み、接着剤が引っ張られた後、その厚みがさらに小さくなるとともに、接着剤の下面が真空環境に曝され、気泡が更に容易に逃げることが可能となり、接着剤脱泡効率がさらに向上した。
【0061】
好ましくは、消泡孔1031は、貫通孔3029であってもよい。接着剤は、消泡孔1031を通過すると、接着剤の下面が真空環境に曝されることが可能である。なお、説明すべきなのは、消泡孔1031の大きさは、接着剤の粘着性に関わっているので、適切な大きさを有する消泡孔1031が設置されたことで、接着剤が消泡孔1031から滴下しないように確保された。勿論、消泡孔1031は、ブラインドビアであってもよいが、それに限らない。
【0062】
図6には、導流部材103の第1種の構造が示されている。具体的には、導流部材103は、第1の上部スクリーンメッシュカバー1032と第1の下部スクリーンメッシュカバー1033とを含み、第1の上部スクリーンメッシュカバー1032は、外周面の横断面積が上から下へと徐々に増加する。第1の下部スクリーンメッシュカバー1033は、第1の上部スクリーンメッシュカバー1032の下方に位置し、内周面の横断面積が上から下へと徐々に減少する。第1の上部スクリーンメッシュカバー1032の高さ方向での投影が第1の下部スクリーンメッシュカバー1033の内周面にある。接着剤は、第1の上部スクリーンメッシュカバー1032の外周面と第1の下部スクリーンメッシュカバー1033の内周面に薄膜状に流れることが好適であり、接着剤は、第1の上部スクリーンメッシュカバー1032の外周面から第1の下部スクリーンメッシュカバー1033の内周面へ流れることが好適である。
【0063】
さらに、導流部材103は、容器101内に設けられた第1の外部カバー1034をさらに含み、例えば、第1の外部カバー1034は、容器101内に垂直に設置されてもよい。第1の上部スクリーンメッシュカバー1032の内周縁および第1の下部スクリーンメッシュカバー1033の内周縁がいずれも、第1の外部カバー1034の外周面に接続された。第1の外部カバー1034には、第1の外部カバー1034の肉厚方向に沿って貫通する複数の第1のオーバーフロー孔1035が形成され、複数の第1のオーバーフロー孔1035は、第1の外部カバー1034の周方向に設置されてもよい。第1のオーバーフロー孔1035は、第1の上部スクリーンメッシュカバー1032の上方に位置し、接着剤は、第1の外部カバー1034の内部から第1のオーバーフロー孔1035を通過して第1の上部スクリーンメッシュカバー1032の外周面へと流れることが好適である。第1の下部スクリーンメッシュカバー1033の内周縁と第1の外部カバー1034が接続された箇所には、少なくとも1つの第1の孔1036があり、接着剤は、第1の下部スクリーンメッシュカバー1033の内周面から第1の孔1036を通過して第1の外部カバー1034の外周面へと流れることが好適である。
【0064】
例えば、
図6に示される例では、第1の上部スクリーンメッシュカバー1032と第1の下部スクリーンメッシュカバー1033の横断面形状はいずれも円形であってもよい。第1の上部スクリーンメッシュカバー1032の外周面に該当する直径は、上から下へと徐々に増加するが、第1の下部スクリーンメッシュカバー1033の内周面に該当する直径は、上から下へと徐々に減少する。第1の上部スクリーンメッシュカバー1032の外面は円錐面であり、第1の下部スクリーンメッシュカバー1033の内面は、逆円錐面として形成され、且つ、第1の下部スクリーンメッシュカバー1033の上エッジの内周縁の直径が第1の上部スクリーンメッシュカバー1032の下エッジの外周縁の直径よりも大きい。そのように設置されたことで、接着剤は、第1の上部スクリーンメッシュカバー1032の外面に下向きに流れている場合、第1の下部スクリーンメッシュカバー1033の内面に落ちることができ、消泡処理が二回も行われるようになり、消泡効果が向上した。
【0065】
図7には、導流部材103の第2種の構造が示されている。具体的には、導流部材103は、第2の上部スクリーンメッシュカバー1032’と第2の下部スクリーンメッシュカバー1033’とを含み、第2の上部スクリーンメッシュカバー1032’は、外周面の横断面積が上から下へと徐々に増加する。第2の下部スクリーンメッシュカバー1033’は、第2の上部スクリーンメッシュカバー1032’の下方に位置し、外周面の横断面積が上から下へと徐々に増加する。第2の上部スクリーンメッシュカバー1032’の最大横断面積が第2の下部スクリーンメッシュカバー1033’の最大横断面積よりも大きく、接着剤は、第2の上部スクリーンメッシュカバー1032’の外周面と第2の下部スクリーンメッシュカバー1033’の外周面に薄膜状に流れることが好適である。
【0066】
さらに、導流部材103は、容器101内に設けられた第2の外部カバー1034’をさらに含み、例えば、第2の外部カバー1034’は、容器101内に垂直に設置されてもよい。第2の上部スクリーンメッシュカバー1032’の内周縁および第2の下部スクリーンメッシュカバー1033’の内周縁がいずれも、第2の外部カバー1034’の外周面に接続された。第2の外部カバー1034’には、第2の外部カバー1034’の肉厚方向に沿って貫通する複数の第2のオーバーフロー孔1035’が形成され、複数の第2のオーバーフロー孔1035’は、第2の外部カバー1034’の周方向に設置され、かつ第2の下部スクリーンメッシュカバー1033’の上方に位置し、接着剤は、第2の外部カバー1034’の内部から第2のオーバーフロー孔1035’を通過して第2の上部スクリーンメッシュカバー1032’の外周面および第2の下部スクリーンメッシュカバー1033’の外周面へと流れることが好適である。
【0067】
例えば、
図7に示される例では、第2の上部スクリーンメッシュカバー1032’と第2の下部スクリーンメッシュカバー1033’の横断面形状はいずれも円形であってもよい。第2の上部スクリーンメッシュカバー1032’の外周面に該当する直径は、上から下へと徐々に増加し、第2の下部スクリーンメッシュカバー1033’の外周面に該当する直径は、上から下へと徐々に増加し、第2の上部スクリーンメッシュカバー1032’の最大外径が第2の下部スクリーンメッシュカバー1033’の最大外径よりも大きく、第2の上部スクリーンメッシュカバー1032’の外面と第2の下部スクリーンメッシュカバー1033’ の外面はいずれも円錐面に形成され、第2の上部スクリーンメッシュカバー1032’の下エッジの外周縁が第2の下部スクリーンメッシュカバー1033’の下エッジの外周縁よりも大きく、それにより、第2の上部スクリーンメッシュカバー1032’から滴下した接着剤と第2の下部スクリーンメッシュカバー1033’から滴下した接着剤は互いに干渉しない。
【0068】
本開示の幾つかの実施例によれば、
図3~
図7を参照して、複数の消泡孔1031は、第1の上部スクリーンメッシュカバー1032と第1の下部スクリーンメッシュカバー1033、又は、第2の上部スクリーンメッシュカバー1032’と第2の下部スクリーンメッシュカバー1033’において、円形アレイの態様で配置されている。それにより、接着剤がより均一的に消泡孔1031と接触することが可能となり、良好な接着剤脱泡効果が得られる。
【0069】
本開示の幾つかの実施例によれば、
図3に示されるように、容器101は、バレル
1と蓋板2を含んでもよく、バレル
1は、上開
口を有する円筒部材である。蓋板2は、バレル
1を被覆して上開
口を開閉するためのものである。ここで、バレル
1と蓋板2は取外し可能に接続されてもよく、且つ、バレル
1と蓋板2はシール接続され、それにより、容器101内における真空環境の形成が容易となる。
【0070】
本開示の幾つかの実施例によれば、
図3~
図5に示されるように、撹拌装置102は、モータ1021、減速機1022、軸受台1023および撹拌脱泡部材1024を含み、モータ1021が蓋板2の上方に位置する。減速機1022の入力端がモータ1021の出力端に接続され、減速機1022の出力端が蓋板2を貫通する。軸受台1023は、減速機1022の出力端に外嵌されており、軸受台1023が蓋板2に接続された。撹拌脱泡部材1024は、バレル
1内に位置し、かつ減速機1022の出力端に接続された。
【0071】
本開示の幾つかの実施例によれば、撹拌脱泡部材1024は、伝動軸1025と撹拌翼1026を含み、伝動軸1025がバレル1の中央部に垂直に設けられ、上端が減速機1022の出力端に接続された。撹拌翼1026は、伝動軸1025の下端に接続され、撹拌翼1026の下面がバレル1の内底面に貼り合わされる。撹拌翼1026は、バレル1の底部における接着剤を撹拌することで、バレル1の内部に亘った接着剤を流動させることができ、脱泡の均一性を向上する。
【0072】
本開示の幾つかの実施例によれば、第1の外部カバー1034又は第2の外部カバー1034’は、伝動軸1025に外嵌されており、第1の外部カバー1034又は第2の外部カバー1034’が伝動軸1025と同軸で設置された。第1の外部カバー1034又は第2の外部カバー1034’と伝動軸1025の間には、螺旋羽根1027が設けられ、螺旋羽根1027の内側エッジが伝動軸1025と接続され、螺旋羽根1027の外側エッジが第1の外部カバー1034又は第2の外部カバー1034’に接続された。伝動軸1025が回動すると、接着剤は、螺旋羽根1027に沿って、第1のオーバーフロー孔1035または第2のオーバーフロー孔1035’に螺旋状に移動していく。螺旋羽根1027は、第1の外部カバー1034又は第2の外部カバー1034’と伝動軸1025の間において、螺旋状に上昇するための通路を形成した。螺旋羽根1027が回転すると、接着剤は、螺旋状に上昇されるようになり、容器101の底部における接着剤を上方に引き上げて、脱泡処理することによって、接着剤に対する循環脱泡が実現された。
【0073】
さらに、容器101には、供給部材3、還流部材4および排出口5が設けられ、供給部材3は、蓋板2に設けられ、供給部材3の出口がバレル1の内部に連通している。還流部材4は、蓋板2に設けられ、出口がバレル1の内部に連通し、入口が上記1つの分流路3002の上記他端に連通している。排出口5は、バレル1の底部に設けられ、材料供給ポンプ200の供給端201に接続された。排出口5から流出した接着剤の一部は、還流部材4へ流れる。
【0074】
さらに、容器101には、一端が蓋板2の下面に接続され、他端が下向きに傾斜しているとともに導流部材103(例えば、第1の上部スクリーンメッシュカバー1032または第2の上部スクリーンメッシュカバー1032’)に向かって延伸している導流板6がさらに設けられ、供給部材3の出口と還流部材4の出口がいずれも、導流板6の上面に向かい、接着剤は、導流板6の上面に薄く広げられてから導流部材1103(例えば、第1の上部スクリーンメッシュカバー1032または第2の上部スクリーンメッシュカバー1032’)の外周面へ流れる、
好ましくは、供給部材3は、バブル付き供給パイプであってもよい。バレル1が真空環境にある場合、外部における接着剤は、バレル1内へ自動で吸引されることができ、排出口5から排出された接着剤は、還流部材4によってバレル1内に再び流れ込むことができる。接着剤は、バレル1内に流れ込んだ後、まず、導流板6に落ちてから、導流板6に沿って広げられて延伸しているとともに、導流板6の傾斜方向に沿って第1の上部スクリーンメッシュカバー1032または第2の上部スクリーンメッシュカバー1032’の外周面に落ちることとなるが、バレル1の底部に落ちることがない。それにより、接着剤は、バレル1内に流れ込んだ直後に脱泡されるようになる。
【0075】
本開示の幾つかの実施例によれば、蓋板2には、圧力解放装置21、真空計22および観察アセンブリ23が設けられ、真空計22は、バレル1内の真空度を検出するためのものである。圧力解放装置21は、空気をバレル1内に導入して、容器101内の真空度を調整するためのものである。好ましくは、圧力解放装置21は、電磁弁またはボール弁を含み、電磁弁またはボール弁の開閉を制御することによって、バレル1内への外気進入量を制御する。観察アセンブリ23は、観察窓とカメラを含んでもよく、カメラがバレル1内における接着剤の状態を撮影するためのものである。
【0076】
ここで、供給部材3、還流部材4、圧力解放装置21、真空計22、観察アセンブリ23および撹拌装置102はいずれも、蓋板2上に集積化されてもよく、それにより、よりコンパクトな構造が得られる。
【0077】
本開示の幾つかの実施例によれば、バレル1には、高液位センサ7と低液位センサ8が設けられ、高液位センサ7は、バレル1の側面に設けられ、且つ、高液位センサ7が第1の上部スクリーンメッシュカバー1032または第2の上部スクリーンメッシュカバー1032’の下エッジと面一である。低液位センサ8は、バレル1の底部に設けられた。高液位センサ7によれば、接着剤の高さが第1の上部スクリーンメッシュカバー1032または第2の上部スクリーンメッシュカバー1032’の上エッジよりも高いことを回避することができ、第1の上部スクリーンメッシュカバー1032または第2の上部スクリーンメッシュカバー1032’による脱泡機能が無効になることを回避することができる。低液位センサ8は、接着剤が足りないときに、アラームを出して、接着剤の補充を提示することができる。
【0078】
本開示は、上記実施例に係る接着剤脱泡システム1000による脱泡方法をさらに開示し、当該方法では、
材料準備手段100の内部を真空にすることによって、接着剤を材料準備手段100内に自動で吸い込ませる、ステップ1と、
材料準備手段100が接着剤を脱泡処理するステップ2と、
脱泡の完了後、材料供給ポンプ200が材料準備手段100内における接着剤を吸い上げるとともに、検出分流アセンブリ300に流通させるステップ3と、
検出分流アセンブリ300が接着剤に対して検出処理と分流処理を行うことによって、接着剤の一部を材料準備手段100に還流させて脱泡処理を再度に行い、接着剤の他部に対してディスペンス装置500によってディスペンス加工を行うステップ4と、を含む。
【0079】
さらに、ステップ4では、検出分流アセンブリ300は、第1動作モードと第2動作モードを有する。検出分流アセンブリ300は、第1動作モードである場合、接着剤が主流路3001を通過するとき、気泡検出を行い、その後、不合格の接着剤を1つの分流路3002によって材料準備手段100へ流入させて、検出した合格の接着剤をもう1つの分流路3002によってディスペンス装置500へ流入させる。検出分流アセンブリ300は、第2動作モードである場合、1つの分流路3002が開き、もう1つの分流路3002が閉じることで、接着剤を上記1つの分流路3002内に気泡検出し、検出した接着剤を材料準備手段100に還流させ、接着剤の検出が合格すると、上記1つの分流路3002が閉じ、上記もう1つの分流路3002が開くことで、接着剤を上記もう1つの分流路3002によってディスペンス装置500へ流入させる。
【0080】
検出分流アセンブリ300が実際な必要に応じて具体的に設置されてもよいことは理解されるべきである。検出分流アセンブリ300は、第1動作モードである場合、全数検査の方式が用いられる。検出分流アセンブリ300は、第2動作モードである場合、抜き取り検査の方式が用いられる。接着剤は、材料準備手段100に還流して脱泡処理が再び行われるため、全過程において、接着剤の無駄遣いがなく、環境に優しくて安全であり、コストも低い。
【0081】
さらに、ステップ4では、検出分流アセンブリ300は、さらに、接着剤の色合いを検出することができ、接着剤の色合いが要求に適合していない場合、接着剤が変質したと判定するとともに、変質した接着剤を排出させる。
【0082】
本開示の説明では、参照用語である「1つの実施例」、「いくつかの実施例」、「例示的な実施例」、「例示」、「具体的な例示」、又は、「幾つかの例示」などの表現は、当該実施例または例示を参照して説明される具体的な構成要件、構造、材料または特徴が本開示の少なくとも1つの実施例または例示に含まれることを指す。本明細書において、上記用語に対する例示的な表現は、必ずしも同一の実施例または例示を指すものであるとは限らない。しかも、説明される具体的な構成要件、構造、材料または特徴は、任意の1つ以上の実施例または例示で、適切な方式により組み合わせられてもよい。
【0083】
本開示の実施例を示して説明しているが、当業者であれば、本開示の原理及び趣旨から逸脱しない限り、それらの実施例に対して種々の変化、補正、差し替え、及び変形を行うことができ、本開示の範囲が請求項及びその均等物によって限定されることは理解されるべきである。
【符号の説明】
【0084】
1000…接着剤脱泡システム、100…材料準備手段、101…容器、1…バレル、2…蓋板、3…供給部材、4…還流部材、5…排出口、6…導流板、7…高液位センサ、8…低液位センサ、21…圧力解放装置、22…真空計、23…観察アセンブリ、102…撹拌装置、1021…モータ、1022…減速機、1023…軸受台、1024…撹拌脱泡部材、1025…伝動軸、1026…撹拌翼、1027…螺旋羽根、103…導流部材、1031…消泡孔、1032…第1の上部スクリーンメッシュカバー、1033…第1の下部スクリーンメッシュカバー、1034…第1の外部カバー、1035…第1のオーバーフロー孔、1036…第1の孔、1032’…第2の上部スクリーンメッシュカバー、1033’…第2の下部スクリーンメッシュカバー、1034’…第2の外部カバー、1035’…第2のオーバーフロー孔、200…材料供給ポンプ、201…供給端、202…排出端、300…検出分流アセンブリ、3001…主流路、3002…分流路、301…検出装置、302…導流アセンブリ、3021…搬送通路、3022…平板、3023…凹溝、3024…接着剤入口、3025…接着剤出口、3026…接着剤注入継手、3027…接着剤吐出継手、3028…挟み板、3029…貫通孔、303…視覚モジュール、3031…レンズ、304…光源、400…第1の三方弁、401…第1供給口、402…第1排出口、400’…第2の三方弁、401’…第2供給口、402’…第2排出口、500…ディスペンス装置