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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-25
(45)【発行日】2025-01-09
(54)【発明の名称】油浸式ステアリングギヤ
(51)【国際特許分類】
   F16H 57/04 20100101AFI20241226BHJP
   F16H 57/023 20120101ALI20241226BHJP
   F16H 1/08 20060101ALI20241226BHJP
   H02K 7/116 20060101ALI20241226BHJP
【FI】
F16H57/04 N
F16H57/023
F16H1/08
H02K7/116
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2023129851
(22)【出願日】2023-08-09
(65)【公開番号】P2024127703
(43)【公開日】2024-09-20
【審査請求日】2023-08-09
(31)【優先権主張番号】202310209861.X
(32)【優先日】2023-03-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】523303851
【氏名又は名称】江西基准科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100216471
【弁理士】
【氏名又は名称】瀬戸 麻希
(72)【発明者】
【氏名】李偉
【審査官】前田 浩
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第218217004(CN,U)
【文献】特公昭48-27350(JP,B1)
【文献】実開平7-16056(JP,U)
【文献】特開2017-214939(JP,A)
【文献】特開昭50-33362(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16H 57/04
F16H 57/023
F16H 1/08
H02K 7/116
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
油浸式ステアリングギヤであって、
ハウジングアセンブリを備え、前記ハウジングアッセンブリ内に制御室と油浸室が個別に
設けられ、前記油浸室に液状ギヤオイルが充填され、前記制御室内に制御板が収容され、
前記制御板にモータとポテンショメータが設けられ、前記モータの出力端はギヤ駆動ユニ
ットによりポテンショメータの出力軸に駆動接続され、前記ギヤ駆動ユニットは油浸室内
に位置して液状ギヤオイルに浸されており、前記出力軸は回転して油浸室を通し、ハウジ
ングアセンブリの外に伸び
前記モータは制御室内に位置し、前記モータの出力端に入力軸が設けられ、前記入力軸と
前記モータの両方は前記ハウジングアセンブリに密封接続されており、
前記ギヤ駆動ユニットは、第1段はすば歯車、第2段はすば歯車セット、第3段はすば歯
車セット、第4段はすば歯車セット及び第5段はすば歯車を含み、前記1段はすば歯車は
入力軸にあり、前記第5段はすば歯車は出力軸にあり、前記1段はすば歯車は、順番に第
2段はすば歯車セット、第3段はすば歯車セット、第4段はすば歯車セットにより第5段
はすば歯車に駆動接続し、
前記油浸室の底部には位置決め部が突設されており、前記第1段はすば歯車は前記位置決
め部に位置し、そのはすば歯車が位置決め部に露出しており、前記第3段はすば歯車セッ
トは第3段歯車軸に位置し、前記第3段歯車軸は前記位置決め部と同軸に設置され、前記
第3段歯車軸の一端は一つの第3軸受により前記ハウジングアセンブリに回転可能に接続
され、前記第3段歯車軸の他端は前記位置決め部の外側に嵌設され、また別の第3軸受に
より位置決め部に回転可能に接続される、
ことを特徴とする油浸式ステアリングギヤ。
【請求項2】
前記ハウジングアセンブリの出力端面に前記油浸室に連通する油注入孔が設けられ、前記
油注入孔に封止ネジが密封して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の油浸式
ステアリングギヤ。
【請求項3】
前記ハウジングアセンブリの側面に前記油浸室に連通する油排出孔が設けられ、前記油排
出孔に透明な油覗きカバーが密封して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の
油浸式ステアリングギヤ。
【請求項4】
前記油浸室と前記制御室は一列にして個別に配置され、前記ハウジングアセンブリは上部
カバー、中間ケース、及び下部カバーを含み、前記上部カバーが前記中間ケースの上部に
密封して設けられて油浸室を形成し、前記下部カバーが前記中間ケースの底部に密封して
設けられて前記制御室を形成することを特徴とする請求項1に記載の油浸式ステアリング
ギヤ。
【請求項5】
前記モータの端面はモータ用シールリングにより前記ハウジングアセンブリに密封接続さ
れ、前記入力軸の外側部分はモータオイルシールにより前記ハウジングアセンブリに密封
接続されていることを特徴とする請求項に記載の油浸式ステアリングギヤ。
【請求項6】
前記出力軸と前記入力軸の間に第2段と第4段歯車軸が設けられ、前記第2段と第4段歯
車軸が油浸室に位置してその二つの末端はそれぞれ第1軸受と前記ハウジングアセンブリ
により回転可能に接続され、前記第2段はすば歯車セットと前記第4段はすば歯車セット
はすべて前記第2段と第4段歯車軸に位置することを特徴とする請求項に記載の油浸式
ステアリングギヤ。
【請求項7】
前記ポテンショメータは前記制御室内に位置し、前記出力軸の両端はそれぞれ第4軸受に
より前記ハウジングアセンブリに回転可能に接続され、前記出力軸の両端はそれぞれ出力
軸オイルシールにより前記ハウジングアセンブリに密封接続されることを特徴とする請求
項1に記載の油浸式ステアリングギヤ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はステアリングギヤの技術分野に属し、特に油浸式ステアリングギヤに関する。
【背景技術】
【0002】
ステアリングギヤは位置(角度)サーボのドライバであり、角度を常に変化させて維持す
ることができる制御システムに適している。現在では、飛行機、潜水艦模型、遠隔操作ロ
ボットなどの高級リモコン玩具など、さまざまな分野で幅広く使用されている。
【0003】
一般的なステアリングギヤは、主に減速ギヤセット、位置フィードバックポテンショメー
タ、制御回路基板、直流モータで構成され、そのうち、ステアリングギヤの出力軸は位置
フィードバックポテンショメータに接続されており、制御回路基板は信号線からの制御信
号を受信し、制御回路基板におけるICはモータを駆動して回転させ、モータは一連のギ
ヤセットを駆動して減速させた後、出力舵輪に伝達され、舵輪が回転していると同時に、
位置フィードバックポテンショメータを駆動し、ポテンショメータはフィードバックのた
めに制御回路基板に電圧信号を出力し、制御回路基板は位置に応じてモータの回転方向と
回転速度を決定し、目標を停止させる。
【0004】
従来のステアリングギヤでは、減速ギヤセットは一般に密閉室内に位置し、且つ減速ギヤ
セットの各歯車は平歯車で噛み合っており、ステアリングギヤの回転速度を高め、ステア
リングギヤの損傷を防止するために、ステアリングギヤに組み込まれる減速ギヤは、一般
的に各歯車の歯面にグリースを塗布し、各歯車の歯面に潤滑油の膜を形成し、噛み合い部
が確実に流体潤滑状態となり、各歯車同士の摩擦や摩耗を防ぐようにする。既存のステア
リングギヤにおけるギヤに塗布されているグリース量が限られているため、ステアリング
ギヤを一定期間作動させると、グリースが乾燥してギヤが摩耗し、ステアリングギヤの出
力速度を低下させ、ステアリングギヤの耐用年数に影響を与え、ひどい場合には異音も発
生する。
【0005】
そこで、発明者は、上記問題を解決するステアリングギヤの設計に取り組んでいる。
【発明の概要】
【0006】
本発明の目的は、出力速度が安定で、耐用年数を延長させることができる、騒音のない油
浸式ステアリングギヤを提供することにある。
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明が採用する技術方案は次の通りである。
【0008】
ハウジングアセンブリを備える油浸式ステアリングギヤであって、前記ハウジングアッセ
ンブリ内に制御室と油浸室が個別に設けられ、前記油浸室に液状ギヤオイルが充填され、
前記制御室内に制御板が収容され、前記制御板にモータとポテンショメータが設けられ、
前記モータの出力端はギヤ駆動ユニットによりポテンショメータの出力軸に駆動接続され
、前記ギヤ駆動ユニットは油浸室内に位置して液状ギヤオイルに浸されており、前記出力
軸は回転して油浸室を通し、前記ハウジングアセンブリの外に伸びる。
【0009】
本発明の油浸式ステアリングギヤの改良として、前記ハウジングアセンブリの出力端面に
油注入孔が設けられ、前記油注入孔が油浸室に連通し、前記油注入孔に封止ネジが密封し
て設けられている。
【0010】
本発明の油浸式ステアリングギヤの改良として、前記ハウジングアセンブリの側面に前記
油浸室に連通する油排出孔が設けられ、前記油排出孔に透明な油覗きカバーが密封して設
けられている。
【0011】
本発明の油浸式ステアリングギヤの改良として、前記油浸室と前記制御室が一列にして個
別に配置され、前記ハウジングアセンブリが上部カバー、中間ケース、及び下部カバーを
含み、前記上部カバーが前記中間ケースの上部に密封して設けられて油浸室を形成し、前
記下部カバーが前記中間ケースの底部に密封して設けられて前記制御室を形成する。
【0012】
本発明の油浸式ステアリングギヤの改良として、前記モータは制御室内に位置し、前記モ
ータの出力端に入力軸が設けられ、前記入力軸とモータの両方がハウジングアセンブリに
密封接続されている。
【0013】
本発明の油浸式ステアリングギヤの改良として、前記モータの端面はモータ用シールリン
グにより前記ハウジングアセンブリに密封接続され、前記入力軸の外側部分はモータオイ
ルシールにより前記ハウジングアセンブリに密封接続されている。
【0014】
本発明の油浸式ステアリングギヤの改良として、前記ギヤ駆動ユニットは、第1段はすば
歯車、第2段はすば歯車セット、第3段はすば歯車セット、第4段はすば歯車セット及び
第5段はすば歯車を含み、前記第1段はすば歯車は入力軸にあり、前記第5段はすば歯車
は出力軸にあり、前記第1段はすば歯車は、順番に第2段はすば歯車セット、第3段はす
ば歯車セット、第4段はすば歯車セットにより第5段はすば歯車に駆動接続する。
【0015】
本発明の油浸式ステアリングギヤの改良として、前記出力軸と前記入力軸の間に第2段と
第4段歯車軸が設けられ、前記第2段と第4段歯車軸が油浸室に位置してその二つの末端
はそれぞれ第1軸受と前記ハウジングアセンブリによって回転可能に接続され、前記第2
段はすば歯車セットと前記第4段はすば歯車セットはすべて前記第2段と第4段歯車軸に
位置する。
【0016】
本発明の油浸式ステアリングギヤの改良として、前記油浸室の底部には位置決め部が突設
されており、前記第1段はすば歯車は前記位置決め部に位置し、そのはすば歯が位置決め
部に露出しており、前記第3段はすば歯車セットは第3段歯車軸に位置し、前記第3段歯
車軸は前記位置決め部と同軸上に配置され、前記第3段歯車軸の一端は一つの第3軸受に
より前記ハウジングアセンブリに回転可能に接続され、前記第3段歯車軸の他端は前記位
置決め部の外側に嵌設され、また別の第3軸受により位置決め部に回転可能に接続される
【0017】
本発明の油浸式ステアリングギヤの改良として、前記ポテンショメータは前記制御室内に
位置し、前記出力軸の両端はそれぞれ第4軸受により前記ハウジングアセンブリに回転可
能に接続され、前記出力軸の両端はそれぞれ出力軸オイルシールにより前記ハウジングア
センブリに密封接続される。
【0018】
従来技術と比較し、本発明の油浸式ステアリングギヤは、ギヤ駆動ユニットを油浸室内の
液体ギヤオイルに浸し、ギヤ駆動ユニットの噛み合い部を流体潤滑状態に長期間維持する
ことにより、ギヤの摩耗を避け、安定した出力速度を確保し、ステアリングギヤの耐用年
数を延ばし、長期間使用しても異音が発生しない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の油浸式ステアリングギヤの立体図である。
図2】本発明の油浸式ステアリングギヤの立体分解図である。
図3】本発明の油浸式ステアリングギヤの別の立体分解図である。
図4】本発明の油浸式ステアリングギヤの断面拡大図である。[符号の説明]
【0020】
1、下部カバー;2、中間ケース;21、シール材;22、位置決め部;3、上部カバー
;31、油注入孔;311、封止ネジ;312、封止シールリング;32、オイル覗きカ
バー;321、オイル覗きシールリング;322、油排出孔;4、制御板;41、モータ
;411、モータオイルシール;412、モータシールリング;42、ポテンショメータ
;43、密封用スクリューキャップ;5、入力軸;51、第1段はすば歯車;6、第2段
と第4段歯車軸;61、第2段はすば歯車;62、第2段同軸はすば歯車;63、第4段
はすば歯車;64、第4段同軸はすば歯車;65、第1軸受;7、第3段歯車軸;71、
第3段はすば歯車;72、第3段同軸はすば歯車;73、第2軸受;74、第3軸受;8
、出力軸;81、第5段はすば歯車;82、第4軸受;83、出力軸オイルシール;84
、出力歯車。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明するが、添付図面は参照及び説
明のためのものであり、本発明の保護範囲を限定するものではない。
【0022】
図1から図4を参照すると、油浸式ステアリングギヤは、ハウジングアセンブリ、制御板
4、モータ41、ポテンショメータ42及びギヤ駆動ユニットを含み、ハウジングアッセ
ンブリ内に制御室と油浸室が個別に設けられ、油浸室に液状ギヤオイルが充填され、制御
室には制御板4が収容され、制御板4にはモータ41とポテンショメータ42が設置され
、モータ41の出力端はギヤ駆動ユニットによりポテンショメータ42の出力軸8によっ
て駆動接続され、ギヤ駆動ユニットは油浸室内に位置して液状ギヤオイルに浸されており
、出力軸は回転して油浸室を通し、ハウジングアセンブリの外に伸びる。
【0023】
図2から図4を参照すると、前記ハウジングアセンブリは、底部カバー1、中間ケース2
及び上部カバー3を含み、底部カバー1の上部は凹状であり、4つの締結ネジによって中
間ケース2に固定接続され、底部カバー1の蓋合わせ面の溝にはシール材21が設けられ
ており、底部カバー1はこのシール材21により中間ケース2の底部に密封して設けられ
て前記制御室を形成し、中間ケース2は底部カバー1と上部カバー3の間に位置し、中間
ケース2の底部は凹んで中間ケース2の頂部に取付パネルを形成し、中間ケース2の頂部
の蓋合わせ面の溝には別のシール材21が設けられ、上部カバー3はこのシール材21に
より中間ケース2の頂部に密封して設けられて前記油浸室を形成し、中間ケース2の頂部
は外方に垂直に延びる位置決め部22があり、この位置決め部22は環状でその側面に切
欠きが設けられ、全体の位置決め部22は油浸室内に位置し、油浸室の底部に突設され、
位置決め部22の外に第2軸受73が嵌設され、上部カバー3の底部は凹んで4つの固定
ねじにより中間ケース2に固定接続され、ユーザーが油浸室に液状ギヤオイルを注入しや
すくするように、上部カバー3の出力端面(すなわち上部カバー3の頂部)には油浸室に
連通する油注入孔31が設けられ、この油注入孔31にはユーザーが油浸室内に適量の液
状ギヤオイルを注入し、油注入孔31には封止シールリング312により封止ネジ311
が密封して設けられ、封止ネジ311は油浸室内の液状ギヤオイルの溢れを防止すること
ができ、上部カバー3の側面には油浸室に連通する油排出孔322がさらに設けられ、こ
の油排出孔322は油浸室内の使用された液状ギヤオイルを排出するために使用すること
ができ、油排出孔322には油覗きオイルシール321により油覗きカバー32が密封し
て設けられ、ユーザーが油浸室内の液状ギヤオイルの注入量や蓄積量を見やすくするよう
に、該油覗きカバー32が透明状をしている。
【0024】
図2から図4を参照すると、前記油浸室と前記制御室は一列に上下に配置され、即ち、油
浸室は制御室の直下に位置し、制御板4、モータ41、及びポテンショメータ42はすべ
て制御室内に位置し、制御板4は制御室の底部に固定され、モータ41は制御板4に垂直
に設置されて制御板4に電気的に接続され、モータ41の出力軸には入力軸5が同軸に設
けられ、入力軸5とモータ41の両方は中間ケース2に密封接続され、本発明において、
モータ41の出力軸は中間ケース2に密封接続することができ、モータ41のケース端面
も中間ケース2に密封接続することができ、本発明の好ましいモータ41の端面にはモー
タシールリング412が設けられ、モータ41のケース端面はモータシールリング412
により中間ケース2に密封接続され、入力軸5の外にモータオイルシール411が嵌設さ
れ、中間ケース2の取付パネルを貫通して油浸室内に伸張し、入力軸5の外にモータオイ
ルシール411が嵌設され、入力軸5はモータオイルシール411により中間ケース2の
取付パネルに密封接続され、入力軸5は全体的に位置決め部22内に位置し、ポテンショ
メータ42は中間ケース2に固定されて制御板4の上方に位置し、ポテンショメータ42
はモータ41に間隔を置いて設置され、ポテンショメータ42は制御板4に電気的に接続
され、出力軸8は同軸でポテンショメータ42の出力軸に位置決め設置され、出力軸8は
入力軸5に間隔を置いて設置され、出力軸8の下端は入力端であり、その上端は出力端で
あり、出力軸8は回転して中間ケース2と油浸室を通して上部カバー3の外に伸び、具体
的には、出力軸8の入力端と出力端はその軸方向に沿ってそれぞれ出力軸オイルシール8
3と第4軸受82を重畳して嵌設され、2つの第4軸受82は2つの出力軸オイルシール
83の間に位置し、出力軸8の入力端は下方の第4軸受82により中間ケース2に回転可
能に接続され、出力軸8の入力端は下方の出力軸オイルシール83により中間ケース2に
密封接続され、出力軸8の出力端は上方の第4軸受82により上部カバー3に回動接続さ
れ、出力軸8の出力端は上方の出力軸オイルシール83により上部カバー3に密封接続さ
れ、制御板4を電源供給に接続するために、中間ケース2の側壁にはさらに糸引きのため
の開口が設けられ、この開口には密封用スクリューキャップ43が密封して設けられてい
る。
【0025】
図2から図4を参照すると、前記ギヤ駆動ユニットは平歯車から構成されてもよく、傘歯
車から構成されてもよく、本発明のギヤ駆動ユニットは好ましくは傘歯車から構成され、
該ギヤ駆動ユニットは第1段はすば歯車51、第2段はすば歯車セット、第3段はすば歯
車セット、第4段はすば歯車セット、第5段はすば歯車81を含み、そのうち、第5段は
すば歯車81は出力軸8に位置し、第1段はすば歯車51は第2段はすば歯車セット、第
3段はすば歯車セット、第4段はすば歯車セットを順番に通して第5段はすば歯車81に
駆動接続され、第1段はすば歯車51は入力軸5に同軸に設置され位置決め部22内に位
置し、第1段はすば歯車51の一部分のはすば歯車は位置決め部22の側面の切り欠きに
現れ、出力軸8と入力軸5の間には第2段と第4段歯車軸6が設けられ、該第2段と第4
段歯車軸6は油浸室内に位置し、第2段と第4段歯車軸6の両端にはそれぞれ第1軸受6
5が設けられ、第2段と第4段歯車軸6の上端は上方の第1軸受65により上部カバー3
に回転可能に接続され、第2段と第4段歯車軸6の下端は下方の第2軸受73により中間
ケース2に回転可能に接続され、第2段はすば歯車セットと4段はすば歯車セットはいず
れも第2段と第4段歯車軸6上に位置し、第2段はすば歯車セットは第2段はすば歯車6
1と第2段同軸はすば歯車62を含み、第2段はすば歯車61と第2段同軸はすば歯車6
2は同軸歯車であり、両者とも同じ第2段と第4段歯車軸6上に嵌設され、第2段はすば
歯車61は第2段同軸はすば歯車62の下方に位置し、第2段はすば歯車61は第1段は
すば歯車51と噛み合い、該第3段はすば歯車セットは位置決め部22と同軸に設置され
、第3段歯車軸7の先端には第三軸受74が嵌設され、第3軸受74の内輪は第3段歯車
軸7に固定接続され、第3段歯車軸7の先端は第3軸受74により上部カバー3に回動可
能に接続され、第3段はすば歯車71と第3段同軸はすば歯車72を含み、第3段同軸は
すば歯車72と第3段はすば歯車71は第3段歯車軸7に嵌設されて第3段歯車軸7と同
軸に設置され、第3段はすば歯車71は第2軸受73の外に嵌設され、第3段はすば歯車
71は第2軸受73により位置決め部22に回転可能に接続され、第3段はすば歯車71
は第2段同軸はすば歯車62と噛み合い、第4段はすば歯車セットは第4段はすば歯車6
3と第4段同軸はすば歯車64を含み、ここで、第4段同軸はすば歯車64の下端にはす
ば歯車が設けられ、第4段同軸はすば歯車64全体が第2段と第4段歯車軸6の上端に一
体成形されて固定嵌設され、第1軸受65の内輪と第4段はすば歯車63は、第4段同軸
はすば歯車64の上端に上から順に固定嵌設され、第4段はすば歯車63は第4段同軸は
すば歯車64のはすば歯車の上に位置し、第4段はすば歯車63は第3段同軸はすば歯車
72と噛み合い、第5段はすば歯車81は出力軸8に嵌設され、第5段はすば歯車81は
第4段同軸はすば歯車64のはすば歯車と噛み合い、出力軸8の出力端には出力歯車84
がさらに設けられ、該出力歯車84は、上部カバー3の外に位置している。
【0026】
図1から図4を参照し、本発明の油浸式ステアリングギヤの動作原理は以下の通りである
【0027】
モータ41は入力軸5の回転を制御し、入力軸5は第1段はすば歯車51の回転を駆動し
、第1段はすば歯車51は第2段はすば歯車61の回転を駆動し、第2段同軸はすば歯車
62は第2段はすば歯車61の同期回転に伴い、第2段同軸はすば歯車62は第3段はす
ば歯車71の回転を駆動し、第3段同軸はすば歯車72は第3段はすば歯車71の回転に
伴い、第3段同軸はすば歯車72は第4段同軸はすば歯車64の回転を駆動し、第4段同
軸はすば歯車64は第4段はすば歯車63の同期回転に伴い、第4段同軸はすば歯車64
は第5段はすば歯車81の回転を駆動し、さらに出力軸8の回転を駆動し、出力歯車84
は出力軸8の回転に伴い、舵輪の回転を制御するとともに、ポテンショメータ42を駆動
して位置情報をフィードバックし、ポテンショメータ42は制御板4によりモータ41の
回転方向と速度を制御し、目標を停止させる。
【0028】
図1から図4を参照し、本発明の油浸式ステアリングギヤの油注入方法は以下の通りであ
る。
【0029】
封止ネジ311を直接開き、油注入孔31から油浸室内に適量の液状ギヤオイルを注入す
ると同時に、油浸室内の液状ギヤオイルの注入量をオイル覗きカバー32を通して観察し
、油浸室内に適量の液状ギヤオイルを注入し、各はすば歯車を浸すまで、油の注入を停止
し、封止ネジ311を用いて油注入孔31を密封して塞ぎ、油浸室内の液状ギヤオイルの
溢れを防止する。
【0030】
図1から図4を参照し、本発明の油浸式ステアリングギヤの油交換方法は以下の通りであ
る。
【0031】
ユーザーは直接油覗きカバー32を取り外すと、油浸室内で使用されていた液状ギヤオイ
ルを油出孔322から注ぎ出すことができ、油覗きカバー32を閉め、封止ネジ311を
開けると、油注入孔31から液状ギヤオイルを注入することができる。
【0032】
本発明の油浸式ステアリングギヤは以下の有益な技術効果を有する。
【0033】
(1)、油浸室内に歯車伝動ユニットを設置し、複数のはすば歯車の伝動を利用して、ス
テアリングギヤの精度を高める。
【0034】
(2)、各はすば歯車を油浸室の液状ギヤオイルに浸し、ギヤ駆動ユニットの噛合部を流
体潤滑条件に長期間維持することにより、歯車の摩耗を避け、安定した出力速度を確保し
、ステアリングギヤの耐用年数を延ばし、長期間使用しても騒音が発生しない。
【0035】
(3)、各歯車軸は軸受によりハウジングアセンブリに回転可能に接続され、温度の影響
を受けず、各歯車軸ははすば歯車の回転に伴って温度が上昇し、歯車軸が熱膨張しても、
歯車軸も係止現象が現れない。
【0036】
(4)、中間ケース2の取付パネルはケースアセンブリの内部を隔てて油浸室と制御室を
形成し、モータ41、ポテンショメータ42及び制御板4をギヤ駆動ユニットと隔てて密
封設置し、ステアリングギヤ全体の防水性能を強化する。
【0037】
(5)、上部カバー3に油注入孔31を設置することにより、油浸室内への液状ギヤオイ
ルの注入が容易になるとともに、油覗きカバー32を用いて油浸室内の液状ギヤオイルの
注入量を随時確認し、液状ギヤオイルの注入量が流体潤滑条件に達しないことで、ギヤ同
士の摩擦及び摩耗を防止する。
【0038】
上記の開示は、本発明の好ましい実施形態に過ぎず、本発明の保護範囲を限定するために
使用することはできず、したがって、本発明の特許範囲に従って行われる同等の変更は依
然として本発明の範囲内に含まれる。
図1
図2
図3
図4