(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-25
(45)【発行日】2025-01-09
(54)【発明の名称】ユーザ情報確認システム、ユーザ情報確認システムの制御方法、プログラム、及びユーザ情報確認装置
(51)【国際特許分類】
G06F 21/31 20130101AFI20241226BHJP
G06F 21/45 20130101ALI20241226BHJP
【FI】
G06F21/31
G06F21/45
(21)【出願番号】P 2024108955
(22)【出願日】2024-07-05
【審査請求日】2024-07-05
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523265386
【氏名又は名称】ポケットサイン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100226997
【氏名又は名称】辻 知英
(74)【代理人】
【識別番号】100221291
【氏名又は名称】青井 隆徳
(72)【発明者】
【氏名】梅本 滉嗣
(72)【発明者】
【氏名】澤田 一樹
(72)【発明者】
【氏名】倉本 涼
【審査官】塩澤 如正
(56)【参考文献】
【文献】特開2023-154215(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/31
G06F 21/45
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
事業者の事業者端末と、前記事業者端末に設けられ、ユーザを識別する本人確認可能媒体を読み込むことが可能な読込装置と、前記ユーザのユーザ端末とが用いられるユーザ情報確認システムであって、
前記本人確認可能媒体を用いて公的個人認証サービスにより本人認証した旨を示す本人認証情報が記憶される記憶部を備え、
前記記憶部には、前記公的個人認証サービスにより本人認証したユーザに関連するユーザ情報が前記本人認証情報に紐づいて記憶される構成であり、
前記ユーザ情報確認システムでは、前記本人確認可能媒体を用いずに、前記ユーザ端末、及び前記記憶部に記憶された前記ユーザ情報を用いて前記ユーザが所定の条件を満たすか否かを確認できる第1のユーザ情報確認方法と、前記読込装置が読み込んだ前記本人確認可能媒体を少なくとも用いて前記ユーザが前記所定の条件を満たすか否かを確認できる第2のユーザ情報確認方法とが用いられ、
前記第1のユーザ情報確認方法、及び前記第2のユーザ情報確認方法においては、前記ユーザが定める暗証番号を必要とせず、
前記第1のユーザ情報確認方法を示唆する第1示唆情報と、前記第2のユーザ情報確認方法を示唆する第2示唆情報と、を前記事業者端末に出力させる出力制御部と、
前記ユーザが、前記第1のユーザ情報確認方法、及び前記第2のユーザ情報確認方法のいずれを選択したかを判別する判別部と、
前記第1のユーザ情報確認方法、及び前記第2のユーザ情報確認方法のいずれかを用いて、前記ユーザが前記所定の条件を満たすか否かを判定する判定部と、を備え、
前記第2のユーザ情報確認方法は、前記読込装置が読み込んだ前記本人確認可能媒体、及び前記ユーザの生年月日に関する生年月日情報を用いて前記ユーザの年齢が所定の基準を満たすか否かを確認できる方法を含み、
前記ユーザが前記第2のユーザ情報確認方法を選択したと前記判別部が判別したとき、前記記憶部に前記本人認証情報が記憶されているか否かを判断する事前認証判断部をさらに備え、
前記記憶部に前記本人認証情報が記憶されていないと前記事前認証判断部が判断した場合、前記出力制御部は、前記生年月日情報を前記事業者端末に入力するように促す生年月日入力催促情報を前記事業者端末に出力させ、
前記判定部は、前記事業者端末に入力された前記生年月日情報を用いて、前記ユーザの年齢が前記所定の基準を満たすかを判定し、
前記出力制御部は、前記判定部の判定結果に応じた判定情報を出力させる、ユーザ情報確認システム。
【請求項2】
請求項1に記載のユーザ情報確認システムにおいて、
前記第2のユーザ情報確認方法は、前記読込装置が読み込んだ前記本人確認可能媒体、及び前記記憶部に記憶された前記ユーザ情報を用いて前記ユーザが前記所定の条件を満たすか否かを確認できる方法を含み、
前記ユーザが前記第2のユーザ情報確認方法を選択したと前記判別部が判別したとき、前記記憶部に前記本人認証情報が記憶されているか否かを判断する事前認証判断部と、をさらに備え、
前記本人認証情報が前記記憶部に記憶されていると前記事前認証判断部が判断した場合、前記判定部は、前記本人認証情報に紐づいた前記ユーザ情報を用いて、前記ユーザが前記所定の条件を満たすか否かを判定する、ユーザ情報確認システム。
【請求項3】
請求項2に記載のユーザ情報確認システムにおいて、
前記事業者端末は、レジスターを含み、
前記本人確認可能媒体は、マイナンバーカードを含み、
前記判定部は、前記ユーザの年齢が、所定の基準を満たすか否かを判定する、ユーザ情報確認システム。
【請求項4】
請求項
1に記載のユーザ情報確認システムにおいて、
前記本人認証情報が前記記憶部に記憶されていないと前記事前認証判断部が判断した場合、前記出力制御部は、前記公的個人認証サービスによる前記本人認証を推奨する事前認証推奨情報を前記事業者端末に出力させる、ユーザ情報確認システム。
【請求項5】
請求項
1に記載のユーザ情報確認システムにおいて、
同一の前記ユーザに対して、前記本人認証情報が前記記憶部に記憶されていないと前記事前認証判断部が判断した回数が所定回数を超えた場合、又は、同一の前記ユーザに対して、最初に、前記本人認証情報が前記記憶部に記憶されていないと前記事前認証判断部が判断したときから、今回に、前記本人認証情報が前記記憶部に記憶されていないと前記事前認証判断部が判断したときまでの期間が所定の基準を超えた場合、前記判定部による判定を制限する制限部をさらに備える、ユーザ情報確認システム。
【請求項6】
請求項1に記載のユーザ情報確認システムにおいて、
前記第1のユーザ情報確認方法は、前記ユーザ端末又は前記事業者端末に出力され、前記記憶部に記憶された前記ユーザ情報と紐づいたコード情報を用いて前記ユーザが前記所定の条件を満たすか否かを確認できる方法を含み、
前記ユーザが前記第1のユーザ情報確認方法を選択したと前記判別部が判別したとき、前記出力制御部は、前記コード情報の読み取りを促す読取催促情報を前記事業者端末に出力させ、
前記ユーザ端末又は前記事業者端末に出力された前記コード情報を取得するコード情報取得部をさらに備え、
前記コード情報取得部が取得した前記コード情報を用いて、前記判定部は、前記ユーザが所定の条件を満たすかを判定する、ユーザ情報確認システム。
【請求項7】
請求項
6に記載のユーザ情報確認システムにおいて、
前記事業者端末は、レジスターを含み、
前記本人確認可能媒体は、マイナンバーカードを含み、
前記判定部は、前記ユーザの年齢が、所定の基準を満たすか否かを判定する、ユーザ情報確認システム。
【請求項8】
事業者の事業者端末と、前記事業者端末に設けられ、ユーザを識別する本人確認可能媒体を読み込むことが可能な読込装置と、前記ユーザのユーザ端末とが用いられるユーザ情報確認システムの制御方法であって、
前記ユーザ情報確認システムは、前記本人確認可能媒体を用いて公的個人認証サービスにより本人認証した旨を示す本人認証情報が記憶される記憶部を備え、
前記記憶部には、前記公的個人認証サービスにより本人認証したユーザに関連するユーザ情報が前記本人認証情報に紐づいて記憶される構成であり、
前記ユーザ情報確認システムでは、前記本人確認可能媒体を用いずに、前記ユーザ端末、及び前記記憶部に記憶された前記ユーザ情報を用いて前記ユーザが所定の条件を満たすか否かを確認できる第1のユーザ情報確認方法と、前記読込装置が読み込んだ前記本人確認可能媒体を少なくとも用いて前記ユーザが前記所定の条件を満たすか否かを確認できる第2のユーザ情報確認方法とが用いられ、
前記第1のユーザ情報確認方法、及び前記第2のユーザ情報確認方法においては、前記ユーザが定める暗証番号を必要とせず、
前記第2のユーザ情報確認方法は、前記読込装置が読み込んだ前記本人確認可能媒体、及び前記ユーザの生年月日に関する生年月日情報を用いて前記ユーザの年齢が所定の基準を満たすか否かを確認できる方法を含み、
コンピュータが、
前記第1のユーザ情報確認方法を示唆する第1示唆情報と、前記第2のユーザ情報確認方法を示唆する第2示唆情報と、を前記事業者端末に出力させ、
前記ユーザが、前記第1のユーザ情報確認方法、及び前記第2のユーザ情報確認方法のいずれを選択したかを判別し、
前記第1のユーザ情報確認方法、及び前記第2のユーザ情報確認方法のいずれかを用いて、前記ユーザが前記所定の条件を満たすか否かを判定し、
前記ユーザが前記第2のユーザ情報確認方法を選択したと判別されたとき、前記記憶部に前記本人認証情報が記憶されているか否かを判断し、
前記記憶部に前記本人認証情報が記憶されていないと判断された場合、前記生年月日情報を前記事業者端末に入力するように促す生年月日入力催促情報を前記事業者端末に出力させ、
前記事業者端末に入力された前記生年月日情報を用いて、前記ユーザの年齢が前記所定の基準を満たすかを判定し、
判定結果に応じた判定情報を出力させる、ユーザ情報確認システムの制御方法。
【請求項9】
事業者の事業者端末と、前記事業者端末に設けられ、ユーザを識別する本人確認可能媒体を読み込むことが可能な読込装置と、前記ユーザのユーザ端末とが用いられるユーザ情報確認システムを制御するプログラムであって、
前記ユーザ情報確認システムは、前記本人確認可能媒体を用いて公的個人認証サービスにより本人認証した旨を示す本人認証情報が記憶される記憶部を備え、
前記記憶部には、前記公的個人認証サービスにより本人認証したユーザに関連するユーザ情報が前記本人認証情報に紐づいて記憶される構成であり、
前記ユーザ情報確認システムでは、前記本人確認可能媒体を用いずに、前記ユーザ端末、及び前記記憶部に記憶された前記ユーザ情報を用いて前記ユーザが所定の条件を満たすか否かを確認できる第1のユーザ情報確認方法と、前記読込装置が読み込んだ前記本人確認可能媒体を少なくとも用いて前記ユーザが前記所定の条件を満たすか否かを確認できる第2のユーザ情報確認方法とが用いられ、
前記第1のユーザ情報確認方法、及び前記第2のユーザ情報確認方法においては、前記ユーザが定める暗証番号を必要とせず、
前記第2のユーザ情報確認方法は、前記読込装置が読み込んだ前記本人確認可能媒体、及び前記ユーザの生年月日に関する生年月日情報を用いて前記ユーザの年齢が所定の基準を満たすか否かを確認できる方法を含み、
コンピュータに、
前記第1のユーザ情報確認方法を示唆する第1示唆情報と、前記第2のユーザ情報確認方法を示唆する第2示唆情報と、を前記事業者端末に出力させるステップ、
前記ユーザが、前記第1のユーザ情報確認方法、及び前記第2のユーザ情報確認方法のいずれを選択したかを判別するステップ、
前記第1のユーザ情報確認方法、及び前記第2のユーザ情報確認方法のいずれかを用いて、前記ユーザが前記所定の条件を満たすか否かを判定するステップ、
前記ユーザが前記第2のユーザ情報確認方法を選択したと判別されたとき、前記記憶部に前記本人認証情報が記憶されているか否かを判断するステップ、
前記記憶部に前記本人認証情報が記憶されていないと判断された場合、前記生年月日情報を前記事業者端末に入力するように促す生年月日入力催促情報を前記事業者端末に出力させるステップ、
前記事業者端末に入力された前記生年月日情報を用いて、前記ユーザの年齢が前記所定の基準を満たすかを判定するステップ、
判定結果に応じた判定情報を出力させるステップ、を実行させるためのプログラム。
【請求項10】
事業者の事業者端末と、前記事業者端末に設けられ、ユーザを識別する本人確認可能媒体を読み込むことが可能な読込装置と、前記ユーザのユーザ端末と連携するユーザ情報確認装置であって、
前記本人確認可能媒体を用いて公的個人認証サービスにより本人認証した旨を示す本人認証情報が記憶される記憶部を備え、
前記記憶部には、前記公的個人認証サービスにより本人認証したユーザに関連するユーザ情報が前記本人認証情報に紐づいて記憶される構成であり、
前記ユーザ情報確認装置が用いられるユーザ情報確認システムでは、前記本人確認可能媒体を用いずに、前記ユーザ端末、及び前記記憶部に記憶された前記ユーザ情報を用いて前記ユーザが所定の条件を満たすか否かを確認できる第1のユーザ情報確認方法と、前記読込装置が読み込んだ前記本人確認可能媒体を少なくとも用いて前記ユーザが前記所定の条件を満たすか否かを確認できる第2のユーザ情報確認方法とが用いられ、
前記第1のユーザ情報確認方法、及び前記第2のユーザ情報確認方法においては、前記ユーザが定める暗証番号を必要とせず、
前記第1のユーザ情報確認方法を示唆する第1示唆情報と、前記第2のユーザ情報確認方法を示唆する第2示唆情報と、を前記事業者端末に出力させる出力制御部と、
前記ユーザが、前記第1のユーザ情報確認方法、及び前記第2のユーザ情報確認方法のいずれを選択したかを判別する判別部と、
前記第1のユーザ情報確認方法、及び前記第2のユーザ情報確認方法のいずれかを用いて、前記ユーザが前記所定の条件を満たすか否かを判定する判定部と、を備え、
前記第2のユーザ情報確認方法は、前記読込装置が読み込んだ前記本人確認可能媒体、及び前記ユーザの生年月日に関する生年月日情報を用いて前記ユーザの年齢が所定の基準を満たすか否かを確認できる方法を含み、
前記ユーザが前記第2のユーザ情報確認方法を選択したと前記判別部が判別したとき、前記記憶部に前記本人認証情報が記憶されているか否かを判断する事前認証判断部をさらに備え、
前記記憶部に前記本人認証情報が記憶されていないと前記事前認証判断部が判断した場合、前記出力制御部は、前記生年月日情報を前記事業者端末に入力するように促す生年月日入力催促情報を前記事業者端末に出力させ、
前記判定部は、前記事業者端末に入力された前記生年月日情報を用いて、前記ユーザの年齢が前記所定の基準を満たすかを判定し、
前記出力制御部は、前記判定部の判定結果に応じた判定情報を出力させる、ユーザ情報確認装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザ情報確認システム、ユーザ情報確認システムの制御方法、プログラム、及びユーザ情報確認装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、マイナンバー等の顧客の属性情報を適切に取得することをICTにより支援する情報処理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に係る技術において、個人番号カードを用いて、公的個人認証サーバを通じてユーザ確認を行っている。しかし、例えば、ユーザが個人番号カードを忘れたとき、ユーザ確認(本人認証など)ができない場合もある。そのため、本来であれば様々なユーザ確認方法がある方が好ましい。
【0005】
本発明が解決しようとする課題としては、ユーザに関連するユーザ情報を確認するときに、確認しやすくして、ユーザビリティを高くすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、
事業者の事業者端末と、前記事業者端末に設けられ、ユーザを識別する本人確認可能媒体を読み込むことが可能な読込装置と、前記ユーザのユーザ端末とが用いられるユーザ情報確認システムであって、
前記本人確認可能媒体を用いて公的個人認証サービスにより本人認証した旨を示す本人認証情報が記憶される記憶部を備え、
前記記憶部には、前記公的個人認証サービスにより本人認証したユーザに関連するユーザ情報が前記本人認証情報に紐づいて記憶される構成であり、
前記ユーザ情報確認システムでは、前記本人確認可能媒体を用いずに、前記ユーザ端末、及び前記記憶部に記憶された前記ユーザ情報を用いて前記ユーザが所定の条件を満たすか否かを確認できる第1のユーザ情報確認方法と、前記読込装置が読み込んだ前記本人確認可能媒体を少なくとも用いて前記ユーザが前記所定の条件を満たすか否かを確認できる第2のユーザ情報確認方法とが用いられ、
前記第1のユーザ情報確認方法、及び前記第2のユーザ情報確認方法においては、前記ユーザが定める暗証番号を必要とせず、
前記第1のユーザ情報確認方法を示唆する第1示唆情報と、前記第2のユーザ情報確認方法を示唆する第2示唆情報と、を前記事業者端末に出力させる出力制御部と、
前記ユーザが、前記第1のユーザ情報確認方法、及び前記第2のユーザ情報確認方法のいずれを選択したかを判別する判別部と、
前記第1のユーザ情報確認方法、及び前記第2のユーザ情報確認方法のいずれかを用いて、前記ユーザが前記所定の条件を満たすか否かを判定する判定部と、を備え、
前記出力制御部は、前記判定部の判定結果に応じた判定情報を出力させる、ユーザ情報確認システムである。
【0007】
請求項9に記載の発明は、
事業者の事業者端末と、前記事業者端末に設けられ、ユーザを識別する本人確認可能媒体を読み込むことが可能な読込装置と、前記ユーザのユーザ端末とが用いられるユーザ情報確認システムの制御方法であって、
前記ユーザ情報確認システムは、前記本人確認可能媒体を用いて公的個人認証サービスにより本人認証した旨を示す本人認証情報が記憶される記憶部を備え、
前記記憶部には、前記公的個人認証サービスにより本人認証したユーザに関連するユーザ情報が前記本人認証情報に紐づいて記憶される構成であり、
前記ユーザ情報確認システムでは、前記本人確認可能媒体を用いずに、前記ユーザ端末、及び前記記憶部に記憶された前記ユーザ情報を用いて前記ユーザが所定の条件を満たすか否かを確認できる第1のユーザ情報確認方法と、前記読込装置が読み込んだ前記本人確認可能媒体を少なくとも用いて前記ユーザが前記所定の条件を満たすか否かを確認できる第2のユーザ情報確認方法とが用いられ、
前記第1のユーザ情報確認方法、及び前記第2のユーザ情報確認方法においては、前記ユーザが定める暗証番号を必要とせず、
コンピュータが、
前記第1のユーザ情報確認方法を示唆する第1示唆情報と、前記第2のユーザ情報確認方法を示唆する第2示唆情報と、を前記事業者端末に出力させ、
前記ユーザが、前記第1のユーザ情報確認方法、及び前記第2のユーザ情報確認方法のいずれを選択したかを判別し、
前記第1のユーザ情報確認方法、及び前記第2のユーザ情報確認方法のいずれかを用いて、前記ユーザが前記所定の条件を満たすか否かを判定し、
前記判定部の判定結果に応じた判定情報を出力させる、ユーザ情報確認システムの制御方法である。
【0008】
請求項10に記載の発明は、
事業者の事業者端末と、前記事業者端末に設けられ、ユーザを識別する本人確認可能媒体を読み込むことが可能な読込装置と、前記ユーザのユーザ端末とが用いられるユーザ情報確認システムを制御するプログラムであって、
前記ユーザ情報確認システムは、前記本人確認可能媒体を用いて公的個人認証サービスにより本人認証した旨を示す本人認証情報が記憶される記憶部を備え、
前記記憶部には、前記公的個人認証サービスにより本人認証したユーザに関連するユーザ情報が前記本人認証情報に紐づいて記憶される構成であり、
前記ユーザ情報確認システムでは、前記本人確認可能媒体を用いずに、前記ユーザ端末、及び前記記憶部に記憶された前記ユーザ情報を用いて前記ユーザが所定の条件を満たすか否かを確認できる第1のユーザ情報確認方法と、前記読込装置が読み込んだ前記本人確認可能媒体を少なくとも用いて前記ユーザが前記所定の条件を満たすか否かを確認できる第2のユーザ情報確認方法とが用いられ、
前記第1のユーザ情報確認方法、及び前記第2のユーザ情報確認方法においては、前記ユーザが定める暗証番号を必要とせず、
コンピュータに、
前記第1のユーザ情報確認方法を示唆する第1示唆情報と、前記第2のユーザ情報確認方法を示唆する第2示唆情報と、を前記事業者端末に出力させるステップ、
前記ユーザが、前記第1のユーザ情報確認方法、及び前記第2のユーザ情報確認方法のいずれを選択したかを判別するステップ、
前記第1のユーザ情報確認方法、及び前記第2のユーザ情報確認方法のいずれかを用いて、前記ユーザが前記所定の条件を満たすか否かを判定するステップ、
前記判定部の判定結果に応じた判定情報を出力させるステップ、を実行させるためのプログラムである。
請求項11に記載の発明は、
事業者の事業者端末と、前記事業者端末に設けられ、ユーザを識別する本人確認可能媒体を読み込むことが可能な読込装置と、前記ユーザのユーザ端末と連携するユーザ情報確認装置であって、
前記本人確認可能媒体を用いて公的個人認証サービスにより本人認証した旨を示す本人認証情報が記憶される記憶部を備え、
前記記憶部には、前記公的個人認証サービスにより本人認証したユーザに関連するユーザ情報が前記本人認証情報に紐づいて記憶される構成であり、
前記ユーザ情報確認装置が用いられるユーザ情報確認システムでは、前記本人確認可能媒体を用いずに、前記ユーザ端末、及び前記記憶部に記憶された前記ユーザ情報を用いて前記ユーザが所定の条件を満たすか否かを確認できる第1のユーザ情報確認方法と、前記読込装置が読み込んだ前記本人確認可能媒体を少なくとも用いて前記ユーザが前記所定の条件を満たすか否かを確認できる第2のユーザ情報確認方法とが用いられ、
前記第1のユーザ情報確認方法、及び前記第2のユーザ情報確認方法においては、前記ユーザが定める暗証番号を必要とせず、
前記第1のユーザ情報確認方法を示唆する第1示唆情報と、前記第2のユーザ情報確認方法を示唆する第2示唆情報と、を前記事業者端末に出力させる出力制御部と、
前記ユーザが、前記第1のユーザ情報確認方法、及び前記第2のユーザ情報確認方法のいずれを選択したかを判別する判別部と、
前記第1のユーザ情報確認方法、及び前記第2のユーザ情報確認方法のいずれかを用いて、前記ユーザが前記所定の条件を満たすか否かを判定する判定部と、を備え、
前記出力制御部は、前記判定部の判定結果に応じた判定情報を出力させる、ユーザ情報確認装置である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザに関連するユーザ情報を確認するとき、ユーザビリティ高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施形態に係るユーザ情報確認システムの概略を示すブロック図である。
【
図2】実施形態に係る本人認証に関連するアプリケーションの一例を示す図である。
【
図3】情報処理装置1のハードウエア構成例を示す図である。
【
図4】第1のユーザ情報確認方法に係る処理に関するフローの一例を示す図である。
【
図5】事業者端末のディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
【
図6】ユーザ端末に表示されるコード情報の一例を示す図である。
【
図7】第2のユーザ情報確認方法に係る処理に関するフローの一例を示す図である。
【
図8】第2のユーザ情報確認方法に係る処理に関するフローの別例を示す図である。
【
図9】事業者端末のディスプレイに出力された事前認証奨励情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0012】
なお、以下に示す説明において、各装置の各構成要素は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。各装置の各構成要素は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされたプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶メディア、ネットワーク接続用インタフェースを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置には様々な変形例がある。
【0013】
<実施形態>
(ユーザ情報確認システム100の構成)
図1は、実施形態に係るユーザ情報確認システム100の概略を示すブロック図である。
図1に示すように、ユーザ情報確認システム100には、情報処理装置1(=ユーザ情報確認装置)と、事業者の事業者端末2と、読込装置4と、ユーザのユーザ端末5とが用いられる。
【0014】
(ユーザ情報)
ユーザ情報確認システム100は、ユーザに関連するユーザ情報を確認するためのシステムである。例えば、ユーザ情報は、ユーザの基本4情報(氏名、住所、生年月日、及び性別)、年齢、職業(社会人か学生かなども含む)、並びに家族構成などの情報を含む。また、ユーザ情報は、ユーザがあるイベントのチケットを既に購入しているか否かに関する情報なども含む。ユーザ情報は、ユーザに関連する情報であり、ユーザの属性に関連する情報であってもよいし、ユーザの行動履歴、アクション履歴(購入、売却など)に関する情報であってもよい。例えば、ユーザ情報確認システム100を用いることにより、買い物にきたユーザの年齢を確認することができたり、イベントに来たユーザが既にチケットを購入しているか否かを確認することができたりする。
【0015】
(情報処理装置1)
情報処理装置1は、事業者端末2、読込装置4、及びユーザ端末5と連携する。情報処理装置1は、いわゆるクラウドサーバであってもよい。実施形態に係る情報処理装置1は、記憶部6を含む。記憶部6は、所定の情報を格納するストレージである。実施形態において、記憶部6は、情報処理装置1の内部に設けられているが、情報処理装置1の外部に設けられていてもよい。記憶部6の詳細については後述する。
【0016】
情報処理装置1は、通信ネットワーク101を介して、事業者端末2(後述する)、及びユーザ端末5(後述する)と通信可能な構成となっている。通信ネットワーク101は例えば、4G又は5G回線での通信を含む。情報処理装置1は、通信ネットワーク101を構成するための通信部(図示しない)を含んで構成されている。
【0017】
(事業者端末2)
事業者端末2は、所定のサービスを提供する事業者が所有し、又は管理している端末である。事業者端末2は、スマートフォン、タブレット、及びPC(パーソナルコンピューター)の少なくともいずれか1つを含んでいてもよい。また、別の例として、事業者端末2は、例えば、スーパーやデパートなどの店舗に設置されるレジスターを含んでいてもよい。また、当該レジスターは、顧客が自身で精算処理をするセルフレジスターであってもよい。また、別の例として、事業者端末2は、例えば、イベント会場の入り口に設けられている持ち運び可能な(携帯可能な)端末であってもよい。
【0018】
(読込装置4)
読込装置4は、事業者端末2に設けられる。読込装置4は、例えば、事業者端末2に接続されるリーダである。読込装置4は、ユーザを識別する本人確認可能媒体3を読み込むことが可能である。
【0019】
(本人確認可能媒体3)
本人確認可能媒体3は、ユーザを識別することのできる媒体である。本人確認可能媒体3は、ユーザの本人確認することが可能な媒体である。実施形態において、本人確認可能媒体3は、個人に対して発行され、電子証明書を記憶したICチップを搭載しているとともに本人確認に利用可能であるカード状の有形物(本人確認カード)である。本人確認可能媒体3は、国又は地方公共団体が提供する媒体であってもよい。本人確認可能媒体3は、例えば、マイナンバーカードを含む。また、例えば、本人確認可能媒体3は、現在の「マイナンバーカード」の範囲から対象を広げて、チップ状の有形物などを用いる場合を想定してもよい。変形例として、本人確認可能媒体3は、所定の電子証明書(例:スマホ用署名用電子証明書、スマホ用利用者証明用電子証明書)が搭載されたスマートフォンでもよい(いわゆる「スマホJPKI」に用いられるスマートフォンでもよい)。本人確認可能媒体3が「スマホJPKI」に用いられるスマートフォンである場合、後述するユーザ端末5として本人確認可能媒体3を用いてもよい(兼用してもよい)。
【0020】
(ユーザ端末5)
ユーザ端末5は、ユーザが店舗やイベント会場等において、ユーザに関連するユーザ情報(基本4情報、年齢、チケットの購入履歴など)を確認する際に用いられる端末である。ユーザ端末5は、ユーザが所有し、管理し、携帯し、又は使用している端末である。ユーザ端末5は、スマートフォン、タブレット、及びPC(パーソナルコンピューター)の少なくともいずれか1つを含んでいる。
【0021】
なお、実施形態において、上記店舗とは、商品又は役務を顧客(ユーザ)に提供する場所である。店舗は、例えば商店、キッチンカー、路面店、テナント店、レストラン、デパート、映画館、スーパー、コンビニエンスストア及びスポーツジム等のあらゆる店舗である。また、商品とは店舗において顧客(ユーザ)が実際に取得する品物等の有体物の他に、イベントチケットのデータ、画像データ、映像データ、音楽データ、ゲームプログラム等の無体物を含む。役務は、店舗等においてユーザが実際に受けるサービスである。当該サービスは、例えば、小売り、マッサージ、ヘアカット、及び飲食などである。
【0022】
(記憶部6)
実施形態において、ユーザ情報確認システム100に用いられる情報処理装置1は、記憶部6を備える。記憶部6は、本人確認可能媒体3を用いて公的個人認証サービスにより本人認証した旨を示す本人認証情報が記憶される。公的個人認証サービスとは、マイナンバーカードのICチップに搭載された電子証明書(又はスマートフォンに搭載された電子証明書)を利用して、オンラインで利用者本人の認証や契約書等の文書が改ざんされていないことの確認を公的に行うための安全・確実な本人確認を行うためのサービスである。
【0023】
実施形態において、所定のアプリケーションを通じて、マイナンバーカード(本人確認可能媒体3)を用いて、公的個人認証サービスにより本人認証した場合、当該本人認証した旨を示す本人認証情報が記憶部6に記憶される。実施形態において、ユーザ端末5にインストールされたスマートフォン用アプリケーションを通じて、マイナンバーカード(本人確認可能媒体3)を用いて、公的個人認証サービスにより本人認証してもよい。また、ユーザ端末5とは別の通信端末(PC、タブレット、スマートフォンなど)から所定のWEBアプリケーションにアクセスして、マイナンバーカードを用いて、公的個人認証サービスにより本人認証してもよい。
【0024】
実施形態において、ユーザ端末5には、ユーザ情報確認システム100に用いられる、本人認証に関連するアプリケーションのプログラムがインストールされる。当該プログラムを実行すると、当該本人認証に関連するアプリケーションがユーザ端末5上で起動する。
【0025】
図2は、実施形態に係る本人認証に関連するアプリケーションの一例を示す図である。
図2では、当該本人認証に関連するアプリケーション(以後、「デジタル身分証アプリ」と呼ぶ)がユーザ端末5上で起動している。実施形態において、当該アプリケーションを起動し、本人確認可能媒体3(所定の電子証明書が搭載されたスマートフォン又はマイナンバーカードなど)を用いて、公的個人認証サービスを利用して本人認証することで、デジタル身分証アプリ上で、デジタル身分証81が発行される。そして、当該デジタル身分証81を発行することにより、記憶部6に、本人認証情報が記憶される。
【0026】
(デジタル身分証の発行方法)
実施形態において、デジタル身分証81は、本人確認可能媒体3に搭載された電子証明書を用いて発行される。当該電子証明書は、例えば署名用電子証明書である。デジタル身分証81を発行する際、署名用電子証明書の暗証番号をユーザ端末5に入力し、ユーザ端末5で本人確認可能媒体3を読み込む。そして、当該暗証番号が正しく、本人確認可能媒体3が有効であれば、デジタル身分証81が発行され、記憶部6に、本人認証情報が記憶される。なお、上記電子証明書は、利用者証明用電子証明書でもよく、利用者証明用電子証明書の暗証番号、及び券面事項入力補助アプリケーションの暗証番号を入力して、デジタル身分証81を発行してもよい。
【0027】
(ユーザ情報)
記憶部6には、ユーザ情報が本人認証情報に紐づいて記憶される構成である。ユーザ情報は、公的個人認証サービスにより本人認証したユーザに関連する情報である。例えば、署名用電子証明書には、基本4情報(氏名、住所、生年月日、及び性別)が記載されているため、署名用電子証明書を用いて本人認証した際(デジタル身分証81を発行)、本人認証情報に紐づいてユーザ情報としてのユーザの基本4情報も記憶部6に記憶される。その他にも例えば、デジタル身分証アプリに、職業や家族構成の情報を入力したとすると、本人認証情報に紐づいてユーザ情報としての職業や家族構成に関する情報も記憶部6に記憶されてもよい。
【0028】
(第1のユーザ情報確認方法、第2のユーザ情報確認方法)
ユーザ情報確認システム100では、第1のユーザ情報確認方法と、第2のユーザ情報確認方法とが用いられる。第1のユーザ情報確認方法は、本人確認可能媒体3を用いずに、ユーザ端末5、及び記憶部6に記憶されたユーザ情報を用いて、ユーザが所定の条件を満たすか否かを確認できる方法である。第2のユーザ情報確認方法は、読込装置4が読み込んだ本人確認可能媒体3を少なくとも用いてユーザが所定の条件を満たすか否かを確認できる方法である。第1のユーザ情報確認方法、及び第2のユーザ情報確認方法においては、ユーザが定める暗証番号を必要としない。第1のユーザ情報確認方法、及び第2のユーザ情報確認方法の詳細については後述する。
【0029】
(出力制御部10、判別部20、判定部30)
図1に戻り、実施形態において、ユーザ情報確認システム100に用いられる情報処理装置1は、出力制御部10と、判別部20と、判定部30とを備える。出力制御部10は、第1のユーザ情報確認方法を示唆する第1示唆情報と、第2のユーザ情報確認方法を示唆する第2示唆情報と、を事業者端末2に出力させる。判別部20は、ユーザが、第1のユーザ情報確認方法、及び第2のユーザ情報確認方法のいずれを選択したかを判別する。判定部30は、第1のユーザ情報確認方法、及び第2のユーザ情報確認方法のいずれかを用いて、ユーザが所定の条件を満たすか否かを判定する。出力制御部10は、判定部30の判定結果に応じた判定情報を出力させる。出力制御部10、判別部20、及び判定部30の詳細については後述する。
【0030】
上記所定の条件は、例えば、酒、たばこなどの年齢制限がある商品をユーザが購入する際に、購入者の年齢条件を当該ユーザが満たしているか否かを含む。また、上記所定の条件は、例えば、ユーザが学生であるか否かを含み、また、ユーザがイベント会場へ入場する際、チケットを既に購入しているか否かなどを含む。
【0031】
(コード情報取得部40、事前認証判断部50、真贋判定部60)
実施形態において、情報処理装置1は、コード情報取得部40と、事前認証判断部50と、真贋判定部60とを備える。コード情報取得部40は、ユーザ端末5又は事業者端末2に出力されたコード情報を取得する。コード情報は、例えばQRコード(登録商標)である。事前認証判断部50は、ユーザが第2のユーザ情報確認方法を選択したと判別部20が判別したとき、記憶部6に本人認証情報が記憶されているか否かを判断する。真贋判定部60は、ユーザの生年月日に関する生年月日情報を用いて、読込装置4が読み込んだ本人確認可能媒体3が偽造されていないかどうかを判断する。コード情報取得部40、事前認証判断部50、及び真贋判定部60の詳細については後述する。
【0032】
(ハードウエア構成例)
図3は、情報処理装置1のハードウエア構成例を示す図である。情報処理装置1は、バス1010、プロセッサ1020、メモリ1030、ストレージデバイス1040、入出力インタフェース1050、及びネットワークインタフェース1060を有する。
【0033】
バス1010は、プロセッサ1020、メモリ1030、ストレージデバイス1040、入出力インタフェース1050、及びネットワークインタフェース1060が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ1020などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。
【0034】
プロセッサ1020は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)などで実現されるプロセッサである。
【0035】
メモリ1030は、RAM(Random Access Memory)などで実現される主記憶装置である。
【0036】
ストレージデバイス1040は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、メモリカードなどのリムーバブルメディア、又はROM(Read Only Memory)などで実現される補助記憶装置であり、記録媒体を有している。ストレージデバイス1040の記録媒体は情報処理装置1の各機能(例えば、出力制御部10、判別部20、及び判定部30)を実現するプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ1020がこれら各プログラムモジュールをメモリ1030上に読み込んで実行することで、そのプログラムモジュールに対応する各機能が実現される。また、ストレージデバイス1040は、記憶部6として機能してもよい。
【0037】
入出力インタフェース1050は、情報処理装置1と各種入出力機器とを接続するためのインタフェースである。
【0038】
ネットワークインタフェース1060は、情報処理装置1をネットワークに接続するためのインタフェースである。このネットワークは、例えばLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)である。ネットワークインタフェース1060がネットワークに接続する方法は、無線接続であってもよいし、有線接続であってもよい。情報処理装置1は、ネットワークインタフェース1060を介してユーザ端末5、及び事業者端末2と通信してもよい。
【0039】
(第1のユーザ情報確認方法)
図4は、第1のユーザ情報確認方法に係る処理に関するフローの一例を示す図である。
図4を用いて、第1のユーザ情報確認方法について説明する。
図4において、ユーザが、スーパーなどの店舗に訪れて、店舗に配置されているセルフレジスター(事業者端末2)で年齢制限のある商品の精算処理をする場合を想定して説明する。
【0040】
また、
図4のフローの前提として、ユーザは事前に、
図2に示すデジタル身分証アプリケーションをユーザ端末5にインストールし、本人確認可能媒体3(マイナンバーカード)を用いて、公的個人認証サービスを利用して本人認証して、デジタル身分証81を予め発行しているものとする。そして、当該デジタル身分証81を予め発行しているため、記憶部6に、本人認証情報が予め記憶されている。
【0041】
実施形態に係る第1のユーザ情報確認方法は、コード情報を用いて、ユーザが所定の条件を満たすか否かを確認できる方法を含む。コード情報は、ユーザ端末5又は事業者端末2に出力される情報である。コード情報は、記憶部6に記憶され、ユーザ情報と紐づいている。以下、さらに詳しく説明する。
【0042】
ステップS100において、ユーザは、スーパーの商品に添付されたバーコードをセルフレジスター(事業者端末2)で読み込む。このとき、例えば、当該商品が、年齢制限付きの商品(例えば、お酒、タバコなど)の場合、ステップS101において、ユーザの年齢情報(ユーザ情報)を確認するための画面が事業者端末2のディスプレイに表示される。すなわち、出力制御部10は、第1のユーザ情報確認方法を示唆する第1示唆情報7と、第2のユーザ情報確認方法を示唆する第2示唆情報8と、を事業者端末2のディスプレイに出力させる。
【0043】
図5は、事業者端末2のディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
図5に示す第1示唆情報7は、第1のユーザ情報確認方法を示唆する情報(アイコン)である。
図5に示す第2示唆情報8は、第2のユーザ情報確認方法を示唆する情報(アイコン)である。実施形態において、第1のユーザ情報確認方法は、予めユーザ端末5にインストールしたデジタル身分証アプリを用いて、ユーザ情報(例:ユーザの年齢)を確認する方法である。
【0044】
図4に戻り、ステップS102において、ユーザが第1示唆情報7を押下(第1のユーザ情報確認方法を選択)したとする。
【0045】
このあと、ステップS200において、情報処理装置1の判別部20は、どのユーザ情報確認方法が選択されたか判別する。すなわち、ステップS200において、判別部20は、ユーザが第1のユーザ情報確認方法を選択したと判別する。
【0046】
そして、ステップS201において、出力制御部10は、ステップS200で判別されたユーザ情報確認方法に応じた情報を事業者端末2のディスプレイに出力させる。すなわち、ユーザが第1のユーザ情報確認方法を選択するか、ユーザが第2のユーザ情報確認方法を選択するかで事業者端末2のディスプレイに出力される情報が変化する。ユーザが第1のユーザ情報確認方法を選択した場合、ステップS201において、出力制御部10は、読取催促情報を事業者端末2のディスプレイに出力させる。実施形態において、読取催促情報は、ユーザ端末5に表示されたコード情報の読み取りを促す情報である。コード情報は、例えば、QRコード(登録商標)である。事業者端末2のディスプレイには、例えば、「セルフレジに搭載されているカメラで、デジタル身分証のQRコードを読み込んでください」というテキストが読取催促情報として出力される。
【0047】
ステップS103において、ユーザは、ユーザ端末5に表示されたコード情報(QRコード)を、事業者端末2(セルフレジスター)に搭載された撮像装置(カメラ)に読み込ませる。
【0048】
図6は、ユーザ端末5に表示されるコード情報41の一例を示す図である。コード情報41は、デジタル身分証アプリ上で表示される情報である。コード情報41は、記憶部6に記憶されたユーザ情報(本人認証情報)と紐づいている。実施形態において、コード情報41は、記憶部6に記憶されたユーザ情報としてのユーザの生年月日情報と紐づいている。なお、ユーザ端末5のディスプレイには、コード情報41と併せて、コード情報41の有効時間を示唆する有効時間情報42が表示されていてもよい。
【0049】
図4に戻り、ステップS103の後のステップS202において、情報処理装置1のコード情報取得部40は、ユーザ端末5のディスプレイに出力され、事業者端末2(に搭載されたカメラ)に読み込まれたコード情報41を、事業者端末2から取得する。そして、コード情報取得部40は、当該コード情報41に紐づいた、ユーザの生年月日に関する生年月日情報を当該コード情報41から取得する。
【0050】
そして、ステップS203において、判定部30は、ステップS202でコード情報取得部40が取得したコード情報41(及び生年月日情報)を用いて、ユーザが所定の条件を満たすかを判定する。実施形態において、判定部30は、ユーザの年齢が、所定の基準を満たすか否かを判定する。「ユーザの年齢が、所定の基準を満たすか否か」とは、例えば、ユーザの年齢が20歳以上であるか否かである。
【0051】
そして、ステップS104において、出力制御部10は、判定部30の判定結果に応じた判定情報を事業者端末2のディスプレイに出力させる。判定情報は、ユーザが所定の条件を満たすか否かの判定結果を示唆する情報である。実施形態において、例えば、ユーザの年齢が20歳未満であると判定部30が判定したときは、「20歳未満のため、購入することができません」のようなテキストが判定情報として事業者端末2に出力されてもよい。すなわち、出力制御部10は、ユーザが所定の条件を満たさなかった旨を示唆する情報を出力してもよい。また、ユーザの年齢が20歳以上であると判定部30が判定したときは、「年齢確認ができました」のようなテキストが判定情報として事業者端末2に表示されてもよい。すなわち、出力制御部10は、ユーザが所定の条件を満たした旨を示唆する情報を出力してもよい。
【0052】
(第2のユーザ情報確認方法の一例)
第2のユーザ情報確認方法は、読込装置4が読み込んだ本人確認可能媒体3、及び記憶部6に記憶されたユーザ情報を用いて、ユーザが所定の条件を満たすか否かを確認できる方法を含む。
【0053】
図7は、第2のユーザ情報確認方法に係る処理に関するフローの一例を示す図である。
図7を用いて、第2のユーザ情報確認方法の一例について説明する。
図7においても、ユーザが、スーパーなどの店舗に訪れて、セルフレジスターで年齢制限のある商品の精算処理をする場合を想定して説明する。なお、
図7の例において、本人確認可能媒体3は、マイナンバーカードとする。
【0054】
また、
図7のフローの前提としても、ユーザは事前に、
図2に示すデジタル身分証アプリケーションをユーザ端末5にインストールし、本人確認可能媒体3(マイナンバーカード)を用いて、公的個人認証サービスを利用して本人認証して、デジタル身分証81を予め発行しているものとする。そして、当該デジタル身分証81を予め発行しているため、記憶部6に、本人認証情報が予め記憶されている。また、本人認証情報に紐づいて、ユーザの基本4情報が記憶部6に記憶されているとする。
【0055】
ステップS110、及びステップS111は、
図3のフローのステップS100、及びステップS101のそれぞれに相当する。
【0056】
ステップS112において、ユーザが
図5に示す第2示唆情報8を押下(第2のユーザ情報確認方法を選択)したとする。
【0057】
このとき、ステップS210において、情報処理装置1の判別部20は、どのユーザ情報確認方法が選択されたか判別する。すなわち、ステップS210において、判別部20は、ユーザが第2のユーザ情報確認方法を選択したと判別する。
【0058】
そして、ステップS211において、出力制御部10は、ステップS210で判別されたユーザ情報確認方法に応じた情報を事業者端末2のディスプレイに出力させる。実施形態において、ステップS211において、出力制御部10は、本人確認可能媒体3の読み取りを促す情報を事業者端末2のディスプレイに出力させる。事業者端末2のディスプレイには、例えば、「マイナンバーカードを読み込んでください」というテキスト情報が出力されてもよい。
【0059】
ステップS113において、ユーザは、事業者端末2に設けられた読込装置4に、本人確認可能媒体3(マイナンバーカード)を読み込ませる。なお、ステップS113で本人確認可能媒体3を読込装置4に読み込ませる際、暗証番号の入力は必要としない。
【0060】
ステップS212において、情報処理装置1は、読込装置4が読み込んだ本人確認可能媒体3(マイナンバーカード)から、所定の電子証明書を取得する。実施形態において、所定の電子証明書は、例えば、利用者証明用電子証明書である。情報処理装置1は、ユーザが定める暗証番号を入力せずとも、利用者証明用電子証明書を取得する。
【0061】
ステップS213において、情報処理装置1は、ステップS212において取得した利用者証明用電子証明書が有効か否か確認する。実施形態において、情報処理装置1は、利用者証明用電子証明書の有効性をJ-LIS(地方公共団体情報システム機構)に確認する。
【0062】
ステップS212において取得した利用者証明用電子証明書が有効でない場合(ステップS213でNO)、ステップS300において、エラー処理がなされ、処理が終了する。ステップS300のエラー処理において、出力制御部10は、例えば、「電子証明書が有効でありません」などのテキストを事業者端末2のディスプレイに出力させてもよい。
【0063】
ステップS212において取得した利用者証明用電子証明書が有効である場合(ステップS213でYES)、ステップS214に進む。
【0064】
ステップS214において、情報処理装置1の事前認証判断部50は、ステップS212において取得した利用者証明用電子証明書を用いて、記憶部6に本人認証情報が記憶されているか否かを判断する。具体的には、例えば、事前認証判断部50は、ステップS212において取得した利用者証明用電子証明書のシリアルナンバーと、デジタル身分証を発行したときに生成された情報(例えば、デジタル身分証の発行ID)とを用いて記憶部6に本人認証情報が記憶されているか否かを判断する。
【0065】
記憶部6に本人認証情報が記憶されていないと事前認証判断部50が判断した場合(ステップS214でNO)、後述する
図8のフローに進む。記憶部6に本人認証情報が記憶されていると事前認証判断部50が判断した場合(ステップS214でYES)、ステップS214aに進む。
【0066】
ステップS214aにおいて、情報処理装置1は、本人認証情報に紐づいたユーザ情報としての生年月日情報を取得する。
【0067】
ステップS214bにおいて、情報処理装置1の真贋判定部60は、ステップS214aで取得した生年月日情報を用いて、ステップS113で読込装置4が読み込んだ本人確認可能媒体3が偽造されていないかどうか(マイナンバーカードが真正であるかどうか)を判断する(いわゆる内部認証)。
【0068】
真贋判定部60が、ステップS113で読込装置4が読み込んだ本人確認可能媒体3が偽造されていると判断した場合(ステップS214bでNO)、ステップS301においてエラー処理を実行して、処理を終了する。このとき、出力制御部10は、「マイナンバーカードが真正でありません」というテキストを事業者端末2のディスプレイに出力させてもよい。
【0069】
真贋判定部60が、ステップS113で読込装置4が読み込んだ本人確認可能媒体3が偽造されていないと判断した場合(ステップS214bでYES)、ステップS215に進む。
【0070】
ステップS215において、判定部30は、本人認証情報に紐づいたユーザ情報を用いて、ユーザが所定の条件を満たすか否かを判定する。すなわち、判定部30は、ユーザ情報としての生年月日情報を用いて、ユーザの年齢が、所定の基準を満たすか否かを判定する。
【0071】
そして、ステップS116において、出力制御部10は、判定部30の判定結果に応じた判定情報を事業者端末2のディスプレイに出力させる。「判定情報」の例は、第1のユーザ情報確認方法と同様である。
【0072】
なお、上記で説明した「第2のユーザ情報確認方法の一例」においては、ユーザの年齢情報を確認することを前提に説明したが、ユーザの住所や職業(学生含む)を確認する方法としても使用することができる。例えば、学割を適用した商品を販売する場合などに、「第2のユーザ情報確認方法の一例」を使用することができる。
【0073】
(第2のユーザ情報確認方法の別例)
第2のユーザ情報確認方法の別例は、読込装置4が読み込んだ本人確認可能媒体3、及びユーザが事業者端末2に入力した、ユーザの生年月日に関する生年月日情報を用いて、ユーザが所定の条件を満たすか否かを確認できる方法を含む。
【0074】
図8は、第2のユーザ情報確認方法に係る処理に関するフローの別例を示す図である。
図8を用いて、第2のユーザ情報確認方法の別例について説明する。
図8においても、ユーザが、スーパーなどの店舗に訪れて、セルフレジスターで年齢制限のある商品の精算処理をする場合を想定して説明する。なお、本人確認可能媒体3は、マイナンバーカードとする。
【0075】
また、
図8のフローの前提としては、ユーザは事前に、デジタル身分証81を予め発行していないものとする。そして、当該デジタル身分証81を予め発行していないため、記憶部6に、本人認証情報が記憶されていない。
【0076】
ステップS120からステップS123、及びステップS220からステップS223は、
図7のフローのステップS110からステップS113、及びステップS210からステップS213のそれぞれに相当する。
【0077】
ステップS224において、記憶部6に本人認証情報が記憶されていると事前認証判断部50が判断した場合(ステップS224でYES)、
図7に示すフローに進む。
【0078】
「第2のユーザ情報確認方法の別例」において、デジタル身分証81を予め発行していないため、記憶部6に、本人認証情報が記憶されていない。ステップS224において、記憶部6に本人認証情報が記憶されていないと事前認証判断部50が判断した場合(ステップS224でNO)、ステップS124に進む。
【0079】
ステップS124において、出力制御部10は、ユーザの生年月日に関する生年月日情報を事業者端末2に入力するように促す生年月日入力催促情報を事業者端末2に出力させる。出力制御部10は、例えば、「年齢確認をするので、生年月日を入力してください」というような生年月日入力催促情報を、事業者端末2のディスプレイに表示させる。
【0080】
ステップS125において、ユーザは、当該ユーザの生年月日情報を事業者端末2に入力する。
【0081】
ステップS224cにおいて、情報処理装置1の真贋判定部60は、ステップS125で事業者端末2に入力された生年月日情報を用いて、ステップS123で読込装置4が読み込んだ本人確認可能媒体3が偽造されていないかどうかを判断する(いわゆる内部認証)。
【0082】
真贋判定部60が、ステップS123で読込装置4が読み込んだ本人確認可能媒体3が偽造されていると判断した場合(ステップS224cでNO)、ステップS301においてエラー処理を実行し、処理を終了する。
【0083】
真贋判定部60が、ステップS123で読込装置4が読み込んだ本人確認可能媒体3が偽造されていないと判断した場合(ステップS224cでYES)、ステップS225に進む。
【0084】
ステップS225において、判定部30は、ステップS125で事業者端末2に入力された生年月日情報を用いて、ユーザの年齢が所定の基準を満たすかを判定する
【0085】
そして、ステップS127において、出力制御部10は、判定部30の判定結果に応じた判定情報を事業者端末2のディスプレイに出力させる。「判定情報」の例は、第1のユーザ情報確認方法と同様である。
【0086】
(事前認証の推奨例)
ステップS224において、記憶部6に本人認証情報が記憶されていないと事前認証判断部50が判断した場合(ステップS224でNO)、ステップS124において、出力制御部10は、生年月日入力催促情報を事業者端末2に出力させると同時に、事前認証推奨情報を事業者端末2に出力させてもよい。
【0087】
図9は、事業者端末2のディスプレイに出力された事前認証奨励情報14の一例を示す図である。事前認証推奨情報は、公的個人認証サービスによる本人認証を推奨する情報である。すなわち、実施形態において、出力制御部10は、デジタル身分証アプリケーションのインストールを促し、公的個人認証サービスを用いた本人認証を推奨するようなテキストを事業者端末2のディスプレイに表示させてもよい。また、事業者端末2のディスプレイには、デジタル身分証アプリケーションのダウンロードURLと紐づいたQRコード情報15が表示されていてもよい。ユーザが、ユーザ端末5で、QRコード情報15を読み込むことにより、デジタル身分証アプリケーションのダウンロードページに遷移することができるの。これにより、ユーザが、デジタル身分証アプリケーションをインストールしやすくなる。
【0088】
また、情報処理装置1は、制限部70をさらに備えていてもよい。制限部70は、同一のユーザに対して、本人認証情報が記憶部6に記憶されていないと事前認証判断部50が判断した回数が所定回数を超えた場合、判定部30による判定を制限する。すなわち、上記の例で説明すると、ユーザがデジタル身分証81を発行しない状態で、何度もスーパーなどの店舗を訪れ、第2のユーザ情報確認方法の別例による確認方法を都度実施していたとする。この場合、第2のユーザ情報確認方法の別例による確認方法を実施した回数が所定回数(例えば5回)を超えた場合、当該第2のユーザ情報確認方法の別例による確認方法の使用が制限されてもよい。この場合、ユーザは別のユーザ情報確認方法を選択するしかない(例えば、店員を呼び出して確認するなど)。このように、制限部70を設けることにより、ユーザには、事前にデジタル身分証81を発行してスムーズに年齢確認しようというインセンティブが作用する。
【0089】
また、制限部70は、同一のユーザに対して、最初に、本人認証情報が記憶部6に記憶されていないと事前認証判断部50が判断したときから、今回に、本人認証情報が記憶部6に記憶されていないと事前認証判断部50が判断したときまでの期間が所定の基準を超えた場合、判定部30による判定を制限してもよい。すなわち、上記の例で説明すると、ユーザがデジタル身分証81を発行しない状態で、所定期間の間に亘って、スーパーなどの店舗を訪れ、第2のユーザ情報確認方法の別例による確認方法を実施していたとする。この場合、最初にスーパーなどの店舗を訪れて第2のユーザ情報確認方法の別例による確認方法を実施した時から、現在までの期間が所定の基準(例えば3か月)を超えた場合、当該第2のユーザ情報確認方法の別例による確認方法の使用が制限されてもよい。
【0090】
(作用効果)
以上、実施形態において、ユーザ情報確認システム100は、出力制御部10、判別部20、及び判定部30を備えている。ユーザに関連するユーザ情報を確認する際に、複数の確認方法があることにより、ユーザ情報を確認するにあたってのユーザビリティを向上させることができる。例えば、ユーザ情報を確認するにあたって、マイナンバーカードなどの有形物が必要な場合であっても、予め事前に本人認証しておくことにより、マイナンバーカードなしでユーザ年齢確認などのユーザ情報確認を実行することができる。
【0091】
さらに、本人確認可能媒体を用いて公的個人認証サービスにより事前に本人認証しておくことにより、店舗などの現場などにおいて、暗証番号を入力せずとも、スムーズにユーザ情報(住所、年齢、職業など)を確認することができる。
【0092】
さらに、第1のユーザ情報確認方法においては、本人確認可能媒体3(マイナンバーカードなど)を店舗などに持参していなくても、所定のアプリケーション(例:デジタル身分証アプリ)を用いて公的個人認証サービスにより事前に本人認証しておくことにより、ユーザ端末5のみで、スムーズにユーザ情報を確認することができる。
【0093】
さらに、第2のユーザ情報確認方法の一例においては、所定のアプリケーション(例:デジタル身分証アプリ)を用いて公的個人認証サービスにより事前に本人認証しておくことにより、暗証番号を入力せずとも、本人確認可能媒体3(マイナンバーカード)で、店舗などの現場でスムーズにユーザ情報を確認することができる。
【0094】
さらに、第2のユーザ情報確認方法の別例においては、所定のアプリケーション(例:デジタル身分証アプリ)を用いて公的個人認証サービスにより事前に本人認証しておかなかったとしても、生年月日情報を事業者端末2に入力することにより、本人確認可能媒体3(マイナンバーカード)で、スムーズにユーザ情報を確認することができる。
【0095】
(変形例)
第1のユーザ情報確認方法、及び「第2のユーザ情報確認方法の一例」として、ユーザの年齢確認を例に説明してきたが、必ずしも年齢確認に制限されない。例えば、所定のアプリケーション(例:ライブチケット購入アプリ)を用いて公的個人認証サービスにより事前に本人認証し、当該アプリケーションでライブのオンラインチケットを購入していた場合にも適用することができる。すなわち、当該ライブの会場に行ったユーザに対して、ライブ会場に設けられている事業者端末2と読込装置4を用いて、年齢確認のときの同様にユーザ情報(この場合、当該ライブのオンラインチケットを購入しているか否か)を確認することができる。
図7の例で説明すると、例えば、ステップS214aにおいて、事業者端末2は、記憶部6に記憶された本人認証情報に紐づいたユーザ情報(当該ライブのオンラインチケットの購入情報)を取得する(生年月日情報も同時に取得してS214bで内部認証する)。そして、例えば、ステップS215において、ユーザがライブのチケットを購入しているか否かを判定し、ステップS116において、判定結果を事業者端末2に出力する。このようにすることで、ライブ会場で、ユーザが事前にオンラインチケットを購入したか否かを確認することができる。
【0096】
また、第1のユーザ情報確認方法の変形例として、ユーザ端末5に出力されるコード情報は、QRコード(登録商標)ではなく、所定のID(数字、文字の羅列)でもよい。この場合、当該IDと本人認証情報(及びユーザ情報)が紐づいている。そして、当該IDを事業者端末2に入力することにより、コード情報取得部40が、コード情報を取得する構成でもよい。
【0097】
また、第1のユーザ情報確認方法の別の変形例として、ユーザ端末5ではなく事業者端末2のディスプレイにコード情報(QRコード)を表示させ、ユーザ端末5に搭載されたカメラにて、当該コード情報を読み取り、コード情報取得部40が、コード情報を取得する構成でもよい。
【0098】
以上、図面を参照して実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0099】
実施形態に係る出力制御部10の出力方法は、事業者端末2の画面に出力する方法でもよいし、音声を出力方法でもよい。
【0100】
実施形態に係る読込装置4は、事業者端末2に含まれている構成(事業者端末2と一体となっている構成)であってもよい。
【0101】
図5に示すように、ユーザ情報確認システム100には、第1のユーザ情報確認方法、及び第2のユーザ情報確認方法以外の方法があってもよい(例えば、従業員を呼び出してユーザ情報を確認する方法)。
【0102】
なお、実施形態において、本人認証情報に紐づいたユーザ情報(生年月日情報など)を外部(実施形態においては事業者端末2)に提供することに、ユーザから予め同意を得ておく構成でもよい。例えば、デジタル身分証アプリを用いる場合、当該デジタル身分証アプリの機能として、外部に個人情報を提供するか否かを許可する機能が備わっていてもよい。例えば、当該機能を用いて、外部に個人情報を提供することに許可した場合、記憶部6には、ユーザが外部(事業者端末2)に情報提供することに同意した旨の情報(ユーザ許可情報)が記憶される。そして、事業者端末2は、当該ユーザ許可情報を用いて、本人認証情報に紐づく生年月日情報などを取得してもよい。
【0103】
本実施形態において、出力制御部10、判別部20、判定部30、コード情報取得部40、事前認証判断部50、真贋判定部60、及び制限部70が、全て情報処理装置1に備えられているように記載したが、出力制御部10、判別部20、判定部30、コード情報取得部40、事前認証判断部50、真贋判定部60、及び制限部70の少なくとも一部がユーザ端末5、及び事業者端末2の少なくとも一方に備わっていてもよい。また、この場合、ユーザ端末5、及び事業者端末2に含まれる記憶部に、出力制御部10、判別部20、判定部30、コード情報取得部40、事前認証判断部50、真贋判定部60、及び制限部70の少なくとも一部を実現するプログラムモジュールが記憶されていてもよい。
【0104】
なお、本実施形態に係るフローチャート(
図4、
図7、及び
図8)は、あくまで一実施形態である。本発明の趣旨を変更しない範囲で、
図4、
図7、及び
図8で説明した処理以外の処理があってもよいし、
図4、
図7、及び
図8で説明した処理の一部がなくてもよいし、処理の順番を入れ替えてもよい。
【0105】
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0106】
1 :情報処理装置
2 :事業者端末
3 :本人確認可能媒体
4 :読込装置
5 :ユーザ端末
6 :記憶部
10 :出力制御部
20 :判別部
30 :判定部
40 :コード情報取得部
50 :事前認証判断部
60 :真贋判定部
70 :制限部
100 :ユーザ情報確認システム
【要約】 (修正有)
【課題】ユーザに関連するユーザ情報を確認するときに、確認しやすくして、ユーザビリティを高くするユーザ情報確認システム、その方法、プログラム及びユーザ情報確認装置を提供する。
【解決手段】ユーザ情報確認システム100において、情報処理装置1は、第1のユーザ情報確認方法と、第2のユーザ情報確認方法とを用いる。第1のユーザ情報確認方法及び第2のユーザ情報確認方法においては、ユーザが定める暗証番号を必要としない。判別部20は、ユーザが、第1のユーザ情報確認方法及び第2のユーザ情報確認方法のいずれを選択したかを判別する。判定部30は、第1のユーザ情報確認方法及び第2のユーザ情報確認方法のいずれかを用いて、ユーザが所定の条件を満たすか否かを判定する。出力制御部10は、判定部30の判定結果に応じた判定情報を出力させる。
【選択図】
図1