(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-25
(45)【発行日】2025-01-09
(54)【発明の名称】穀物乾燥機用乾式集塵機
(51)【国際特許分類】
B04C 3/06 20060101AFI20241226BHJP
B01D 45/14 20060101ALI20241226BHJP
F26B 21/00 20060101ALI20241226BHJP
【FI】
B04C3/06
B01D45/14
F26B21/00 L
(21)【出願番号】P 2023187996
(22)【出願日】2023-11-01
【審査請求日】2024-05-29
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和5年10月19日 新商品のプレス発表会 にて公開 令和5年10月19日 https://www.yamamoto-ss.co.jp/news/news_184.html にて公開 令和5年10月30日 https://n-simpo.co.jp/weeknews/3479.html にて公開 令和5年10月30日 http://www.shin-norin.co.jp/?p=46633 にて公開 令和5年10月31日 https://www.nouson-n.com/media/2023/10/31/9198 にて公開
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000144898
【氏名又は名称】株式会社山本製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】奥山 量徳
(72)【発明者】
【氏名】飯田 泰地
(72)【発明者】
【氏名】大西 祐徳
【審査官】安島 智也
(56)【参考文献】
【文献】特開昭52-135466(JP,A)
【文献】特開2001-050663(JP,A)
【文献】特開2002-039679(JP,A)
【文献】実開昭59-193991(JP,U)
【文献】韓国公開特許第10-2018-0126742(KR,A)
【文献】韓国公開実用新案第20-2011-0011495(KR,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B04C 3/06
B01D 45/14
F26B 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
穀物乾燥機から排出された排気が導入される導入口と、該導入口から導入された排気中から旋回流により塵埃を分離するダクト本体と、該ダクト本体で塵埃が分離された除塵排気を外部へ放出する放出口と、を有する分離部と、
前記ダクト本体の前記放出口側
端部における前記旋回流の下流側に形成された排出口に接続され、前記ダクト本体で分離された塵埃を捕集する捕集部と、
を備え、
前記ダクト本体の前記導入口側の内部に、回転駆動されることで前記ダクト本体の内部に前記旋回流を発生させる羽根車が設けられており、
前記ダクト本体の前記放出口側
端部における前記旋回流の上流側に、前記穀物乾燥機の排塵機が接続される取入口が形成されている穀物乾燥機用乾式集塵機。
【請求項2】
穀物乾燥機から排出された排気が導入される導入口と、該導入口から導入された排気中から旋回流により塵埃を分離するダクト本体と、該ダクト本体で塵埃が分離された除塵排気を外部へ放出する放出口と、を有する分離部と、
前記ダクト本体の前記放出口側における前記旋回流の下流側に形成された排出口に接続され、前記ダクト本体で分離された塵埃を捕集する捕集部と、
を備え、
前記ダクト本体の前記導入口側の内部に、回転駆動されることで前記ダクト本体の内部に前記旋回流を発生させる羽根車が設けられており、
前記ダクト本体の前記放出口側における前記旋回流の上流側に、前記穀物乾燥機の排塵機が接続される取入口が形成され、
前記排出口と前記取入口と
が同一の構成とされてい
る穀物乾燥機用乾式集塵機。
【請求項3】
前記分離部は、複数の支柱によって支持されており、
前記捕集部は、前記複数の支柱のうちの少なくとも1つの支柱に支持部材を介して支持されている請求項1又は請求項2に記載の穀物乾燥機用乾式集塵機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、穀物乾燥機用乾式集塵機に関する。
【背景技術】
【0002】
米などの穀物を乾燥させる穀物乾燥機から排出される塵埃を固定式旋回流発生体によって遠心分離する穀物乾燥機用の乾式集塵機は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、固定式旋回流発生体では、穀物乾燥機における送風機からの送風(排風)の力を利用して、塵埃を遠心分離するのに必要な旋回流を発生させる構造であるため、集塵性能が高くない。そのため、穀物乾燥機から排出される塵埃を集塵するための集塵機とは別に、穀物乾燥機の排塵機から排出される塵埃を集塵するための集塵機が別途必要となる問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、穀物乾燥機から排出される塵埃だけではなく、穀物乾燥機の排塵機から排出される塵埃も集塵できる穀物乾燥機用乾式集塵機を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明に係る第1の態様の穀物乾燥機用乾式集塵機は、穀物乾燥機から排出された排気が導入される導入口と、該導入口から導入された排気中から旋回流により塵埃を分離するダクト本体と、該ダクト本体で塵埃が分離された除塵排気を外部へ放出する放出口と、を有する分離部と、前記ダクト本体の前記放出口側における前記旋回流の下流側に形成された排出口に接続され、前記ダクト本体で分離された塵埃を捕集する捕集部と、を備え、前記ダクト本体の前記導入口側の内部に、回転駆動されることで前記ダクト本体の内部に前記旋回流を発生させる羽根車が設けられており、前記ダクト本体の前記放出口側における前記旋回流の上流側に、前記穀物乾燥機の排塵機が接続される取入口が形成されている。
【0007】
第1の態様の発明によれば、分離部におけるダクト本体の導入口側の内部に、回転駆動されることでダクト本体の内部に旋回流を発生させる羽根車が設けられている。そして、ダクト本体の放出口側における旋回流の下流側に形成された排出口に、ダクト本体で分離された塵埃を捕集する捕集部が接続され、ダクト本体の放出口側における旋回流の上流側に、穀物乾燥機の排塵機が接続される取入口が形成されている。
【0008】
したがって、穀物乾燥機の排塵機から排出される塵埃もダクト本体に導入することができ、穀物乾燥機から排出される塵埃と共に捕集部で捕集することができる。つまり、本発明によれば、穀物乾燥機から排出される塵埃だけではなく、穀物乾燥機の排塵機から排出される塵埃も集塵可能となる。
【0009】
また、本発明に係る第2の態様の穀物乾燥機用乾式集塵機は、第1の態様の穀物乾燥機用乾式集塵機であって、前記排出口と前記取入口とは、同一の構成とされている。
【0010】
第2の態様の発明によれば、排出口と取入口とが同一の構成とされている。したがって、穀物乾燥機における送風機の回転方向に合わせてダクト本体の内部に発生させる旋回流の回転方向を選択するが、その旋回流の回転方向に応じて、排出口と取入口とを設定可能となる。
【0011】
また、本発明に係る第3の態様の穀物乾燥機用乾式集塵機は、第1又は第2の態様の穀物乾燥機用乾式集塵機であって、前記分離部は、複数の支柱によって支持されており、前記捕集部は、前記複数の支柱のうちの少なくとも1つの支柱に支持部材を介して支持されている。
【0012】
第3の態様の発明によれば、分離部が、複数の支柱によって支持され、捕集部が、複数の支柱のうちの少なくとも1つの支柱に支持部材を介して支持されている。したがって、捕集部の下端部に取り付ける集塵袋の設置自由度が増し、荷役運搬装置を使用しての集塵袋の着脱が可能となる。
【発明の効果】
【0013】
以上のように、本発明によれば、穀物乾燥機から排出される塵埃だけではなく、穀物乾燥機の排塵機から排出される塵埃も集塵することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本実施形態に係る穀物乾燥機用乾式集塵機を示す概略斜視図である。
【
図2】本実施形態に係る穀物乾燥機用乾式集塵機の要部を示す概略斜視図である。
【
図3】本実施形態の変形例に係る穀物乾燥機用乾式集塵機の要部を示す概略斜視図である。
【
図4】本実施形態に係る穀物乾燥機用乾式集塵機の分離部を示す概略平面図である。
【
図5】本実施形態に係る穀物乾燥機用乾式集塵機の捕集部の位置を示す概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、本実施形態に係る穀物乾燥機用乾式集塵機10(以下、単に「集塵機10」という場合がある)の排気が流れる排風方向の下流側から見た場合を「正面視」とし、その排風方向と直交する水平方向から見た場合を「側面視」とする。
【0016】
また、集塵機10を正面から見たときの両側部を左右両側部とする。つまり、集塵機10における左右方向は、集塵機10の正面視における左右方向とする。また、以下において、排気が流れる排風方向の上流側(旋回流の上流側)を単に「上流側」と称し、排気が流れる排風方向の下流側(旋回流の下流側)を単に「下流側」と称する場合がある。
【0017】
図1に示されるように、集塵機10は、分離部20と捕集部30とを備えている。分離部20は、軸方向が水平方向になるように配置された略円筒状のダクト本体22を有している。ダクト本体22は、支持フレーム12によって支持されている。支持フレーム12は、4本の支柱14を有しており、各支柱14の上部にダクト本体22の四隅が取り付けられている。すなわち、正面視でダクト本体22の左右両側における上流側端部と下流側端部とが、それぞれ支柱14の上部に取り付けられている。また、隣り合う支柱14の下部が連結フレーム16によって連結されている。
【0018】
ダクト本体22における上流側端部には、正面視でダクト本体22の外径よりも小さい内径とされた円形状の導入口26が同軸的に形成されている。そして、ダクト本体22における下流側端部には、正面視でダクト本体22の外径よりも小さい内径とされた円形状の放出口28が同軸的に形成されている。具体的には、ダクト本体22の下流側端部には、ダクト本体22よりも小径で、かつ短い長さとされた円筒部23が同軸的に取り付けられており、放出口28は、その円筒部23の下流側端部とされている。
【0019】
導入口26には、米などの穀物を乾燥させる穀物乾燥機17から排出された排気を導く排気導入路18の下流側端部が接続されている。排気導入路18から排出されて導入口26から導入された排気は、ダクト本体22の内部を放出口28側へ旋回流に沿って流されながら、その排気中から塵埃が遠心分離されて除去されるようになっている。そして、そのダクト本体22の内部を流れることで除塵された除塵排気(塵埃が除去されたクリーン排気)は、放出口28から外部(大気)へ放出されるようになっている。
【0020】
また、
図1、
図2に示されるように、正面視でダクト本体22の下流側端部における左右方向一方側(
図2に示されるものは右側)の上端部には、ダクト本体22の内部で遠心分離によってダクト本体22の内周面側に集塵された塵埃を捕集する捕集部30の上端部が、ダクトホース34によって接続されている。
【0021】
すなわち、ダクトホース34の一端部が、ダクト本体22の排出口(排出管)22Aに接続され、ダクトホース34の他端部が、捕集部30の上端部に接続されている。なお、この排出口22Aは、正面視でダクト本体部22の上端部よりも上方側に位置している。また、塵埃は、ダクト本体22の下流側端部における内周面と円筒部23の外周面との間に集塵されるようになっている。
【0022】
また、捕集部30は、その上下方向略中央部が、ダクト本体22の左右方向一方側(
図2に示されるものは右側)における下流側端部に配置された支柱14に、支持部材としての支持ブラケット32を介して支持されている。そして、
図1に示されるように、捕集部30の下端部には、捕集した塵埃を収容する集塵袋としてのフレキシブルコンテナバッグ38の上端部が接続されている。
【0023】
一方、
図1、
図2に示されるように、ダクト本体22の下流側端部における左右方向他方側(
図2に示されるものは左側)の上端部には、穀物乾燥機17の排塵機(図示省略)が、ダクトホース36によって接続されている。すなわち、ダクトホース36の一端部が、ダクト本体22の取入口(取入管)22Bに接続され、ダクトホース36の他端部が、穀物乾燥機17の排塵機に接続されている。なお、この取入口22Bも、正面視でダクト本体部22の上端部よりも上方側に位置している。
【0024】
したがって、
図2に示されるように、穀物乾燥機17の排塵機からダクト本体22の下流側端部に導入された塵埃は、ダクト本体22の内部で発生している旋回流によって、そのダクト本体22の下流側端部の内周面に沿って約3/4周程度、側面視で直線上に最短距離で移動し、捕集部30によって捕集されるようになっている。このように、
図2に示されるダクト本体22内の旋回流は、正面視で反時計回り方向に螺旋状に回転する旋回流(渦流)となっている。
【0025】
なお、捕集部30の上端部に他端部が接続されているダクトホース34の一端部と、穀物乾燥機17の排塵機に他端部が接続されているダクトホース36の一端部と、はダクト本体22の内部に発生させる旋回流の回転方向に合わせて、それぞれ排出口22Aと取入口22Bとに取り付けられる。つまり、
図2に示されているものとは逆方向(正面視で時計回り方向)に回転する旋回流の場合には、
図3に示されるように、ダクトホース34の一端部とダクトホース36の一端部とは左右逆に接続される必要がある。
【0026】
そのため、
図4に示されるように、ダクト本体22における捕集部30への排出口(排出管)22Aと、穀物乾燥機17の排塵機からの取入口(取入管)22Bと、は同一(左右対称)の構成となっている。このように、本実施形態では、ダクト本体22の内部に発生させる旋回流の回転方向に合わせて、左右何れか一方側が、ダクトホース34の一端部が取り付けられる排出口22Aとなり、左右何れか他方側が、ダクトホース36の一端部が取り付けられる取入口22Bとなる構成になっている。
【0027】
また、ダクト本体22の導入口26側の内部には、ダクト本体22の軸方向が回転軸方向とされた羽根車40(
図4において、仮想線にて簡略化して示す)が、駆動装置24によって正逆両方向に回転駆動可能に設けられている。この羽根車40は、正方向に回転しても、それとは逆方向に回転しても、放出口28側へ向かう旋回流を発生可能な形状に形成されており、分離部20では、その羽根車40の回転により、ダクト本体22の内部に旋回流(渦流)を発生させる構成になっている。
【0028】
ここで、旋回流(羽根車40)の回転方向は、穀物乾燥機17における図示しない送風機(ファン)の回転方向に合わせる必要性がある。送風機によって送られる排風には渦流が発生しており、この渦流の回転方向と旋回流の回転方向とを合わせることで集塵効率が向上するためである。したがって、旋回流の回転方向は、集塵機10を取り付ける穀物乾燥機17における送風機の回転方向に応じて選択されるようになっている。なお、ダクト本体22において、羽根車40が収容されている部位は、放出口28側へ行くにつれて内径が広がるテーパー部とされていることが好ましい。これによれば、旋回流をよりスムーズに発生させることができる。
【0029】
また、
図1~
図3に示される捕集部30は、ダクト本体22の左右方向一方側(右側)における下流側端部に配置された支柱14に支持ブラケット32を介して取り付けられているが、捕集部30の設置位置は、これに限定されるものではない。
図5に示されるように、捕集部30は、ダクト本体22の左右方向一方側(右側)における上流側端部に配置された支柱14に支持ブラケット32を介して取り付けられてもよいし、ダクト本体22の左右方向他方側(左側)における下流側端部や上流側端部に配置された支柱14に支持ブラケット32を介して取り付けられてもよい。
【0030】
以上のような構成とされた本実施形態に係る集塵機10において、次にその作用について説明する。
【0031】
上記したように、分離部20におけるダクト本体22の導入口26側の内部には、駆動装置24によって回転駆動されることでダクト本体22の内部に旋回流を発生させる羽根車40が設けられている。そして、ダクト本体22の放出口28側における旋回流の下流側に形成された排出口22Aには、ダクト本体22で分離された塵埃を捕集する捕集部30が接続されており、ダクト本体22の放出口28側における旋回流の上流側には、穀物乾燥機17の排塵機が接続される取入口22Bが形成されている。
【0032】
したがって、穀物乾燥機17の排塵機から排出される塵埃もダクト本体22に導入することができ、穀物乾燥機17から排出される塵埃と共に捕集部30で捕集することができる。つまり、本実施形態に係る集塵機10によれば、1台の集塵機10で、穀物乾燥機17から(送風機によって)排出される排気中の塵埃だけではなく、穀物乾燥機17の排塵機から排出される塵埃も集塵することができる。
【0033】
また、ダクト本体22における排出口22Aと取入口22Bとが同一の構成とされている。したがって、穀物乾燥機17における送風機(ファン)の回転方向に合わせてダクト本体22の内部に発生させる旋回流の回転方向を選択するが、その旋回流の回転方向に応じて、排出口22Aと取入口22Bとを容易に設定することができる。つまり、本実施形態に係る集塵機10は、穀物乾燥機17の種類(送風機の回転方向)によらずに取り付けることができ、幅広い石数の穀物乾燥機17に対応することができる。
【0034】
また、穀物乾燥機17の排塵機からダクト本体22の下流側端部に導入された塵埃は、ダクト本体22の内部で発生している旋回流によって、そのダクト本体22の下流側端部の内周面に沿って、側面視で直線上に最短距離で移動して、捕集部30によって捕集される。そのため、穀物乾燥機17の排塵機から排出された塵埃が、外部に漏れるリスクを極めて低減させることができる。
【0035】
また、本実施形態に係る集塵機10によれば、分離部20は、4本の支柱14によって支持され、捕集部30が、4本の支柱14のうちの1本の支柱14に支持ブラケット32を介して支持されている。したがって、捕集部30の下端部に取り付けるフレキシブルコンテナバッグ38の設置自由度を増加させることができる。また、フレキシブルコンテナバッグ38で塵埃を捕集するため、その交換スパンを長く採ることができる。
【0036】
また、フレキシブルコンテナバッグ38は、捕集部30の下端部にだけ接続しておけば済むため、穀物乾燥機17の排塵機にも別のフレキシブルコンテナバッグ38を接続して、そこから排出される塵埃を捕集する場合に比べて、ユーザーによるフレキシブルコンテナバッグ38の着脱作業(ユーザーの負担)が軽減される。さらに、ハンドリフトやフォークリフト等の荷役運搬装置を使用してのフレキシブルコンテナバッグ38の着脱が可能となり、捕集した塵埃を処理する労力も軽減される。
【0037】
以上、本実施形態に係る穀物乾燥機用乾式集塵機10について、図面を基に説明したが、本実施形態に係る穀物乾燥機用乾式集塵機10は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。
【0038】
例えば、捕集部30は、4本の支柱14のうち、ダクト本体22の左右何れか一方側で、その軸方向に離隔して並ぶ2本の支柱14に支持ブラケット32を介して支持される構成とされていてもよい。つまり、捕集部30は、複数本(図示のものは4本)の支柱14のうち、少なくとも1本の支柱14に支持ブラケット32を介して支持される構成になっていればよい。
【符号の説明】
【0039】
10 集塵機(穀物乾燥機用乾式集塵機)
14 支柱
20 分離部
22 ダクト本体
22A 排出口
22B 取入口
26 導入口
28 放出口
30 捕集部
32 支持ブラケット(支持部材)
40 羽根車
【要約】
【課題】穀物乾燥機から排出される塵埃だけではなく、穀物乾燥機の排塵機から排出される塵埃も集塵できる穀物乾燥機用乾式集塵機を得る。
【解決手段】穀物乾燥機17から排出された排気が導入される導入口26と、導入口26から導入された排気中から旋回流により塵埃を分離するダクト本体22と、ダクト本体22で塵埃が分離された除塵排気を外部へ放出する放出口28と、を有する分離部20と、ダクト本体22の放出口28側における旋回流の下流側に形成された排出口22Aに接続され、ダクト本体22で分離された塵埃を捕集する捕集部30と、を備えた穀物乾燥機用乾式集塵機10であって、ダクト本体22の導入口26側の内部に、回転駆動されることでダクト本体22の内部に旋回流を発生させる羽根車を設け、ダクト本体22の放出口28側における旋回流の上流側に、穀物乾燥機17の排塵機が接続される取入口22Bを形成する。
【選択図】
図2