(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-25
(45)【発行日】2025-01-09
(54)【発明の名称】容器用パッケージ
(51)【国際特許分類】
B65D 71/42 20060101AFI20241226BHJP
B65D 71/40 20060101ALI20241226BHJP
【FI】
B65D71/42
B65D71/40
(21)【出願番号】P 2021512642
(86)(22)【出願日】2019-09-06
(86)【国際出願番号】 US2019049900
(87)【国際公開番号】W WO2020051423
(87)【国際公開日】2020-03-12
【審査請求日】2022-08-30
(32)【優先日】2018-11-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-09-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-11-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】504075588
【氏名又は名称】グラフィック パッケージング インターナショナル エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100107401
【氏名又は名称】高橋 誠一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100120064
【氏名又は名称】松井 孝夫
(74)【代理人】
【識別番号】100182257
【氏名又は名称】川内 英主
(74)【代理人】
【識別番号】100202119
【氏名又は名称】岩附 秀幸
(72)【発明者】
【氏名】フォード,コリン,ピー.
【審査官】米村 耕一
(56)【参考文献】
【文献】特表平08-500070(JP,A)
【文献】特開平11-130128(JP,A)
【文献】特開平11-193059(JP,A)
【文献】実公昭43-020560(JP,Y1)
【文献】米国特許第05135104(US,A)
【文献】特開2000-272683(JP,A)
【文献】米国特許第05682982(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 71/40-71/50
B65D 67/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の容器を保持するキャリアであって、
前記複数の容器と係合する中央パネルと、
前記複数の容器のそれぞれの容器のトップ部分を収納するとともに保持する、前記中央パネルにおける少なくとも1つの取付機能部と、
を備え、
前記少なくとも1つの取付機能部は、前記中央パネルの開口部と、該開口部の第1の部分を画定する第1の保持機能部と、該開口部の第2の部分を画定する第2の保持機能部とを含み、
前記第1の保持機能部は、前記複数の容器の前記それぞれの容器の第1の部分と係合して該それぞれの容器を前記キャリアに少なくとも部分的に取り付ける、前記中央パネルの第1の保持縁部と、前記第1の保持縁部から延在し、前記第1の保持縁部と前記それぞれの容器の前記第1の部分との係合に際し前記第1の保持縁部を水平に位置決めする前記中央パネルの第1の中断のない辺縁部分とを含み、
前記第2の保持機能部は、前記複数の容器の前記それぞれの容器の第2の部分と係合して該それぞれの容器を前記キャリアに少なくとも部分的に取り付ける、前記中央パネルの第2の保持縁部と、前記第2の保持縁部から延在し、前記第2の保持縁部と前記それぞれの容器の前記第2の部分との係合に際し前記第2の保持縁部を水平に位置決めする前記中央パネルの第2の中断のない辺縁部分とを含み、
前記第1の保持縁部は前記開口部の前記第1の部分を画定し、前記第2の保持縁部は前記開口部の前記第2の部分を画定し、
前記少なくとも1つの取付機能部は、前記第1の中断のない辺縁部分と前記第2の中断のない辺縁部分との間で前記第1の中断のない辺縁部分と前記第2の中断のない辺縁部分に隣接する少なくとも1つの可撓性機能部を更に含み、前記それぞれの容器が前記開口部内に挿入されるとき、該少なくとも1つの可撓性機能部により、該中央パネルを弱化することなく前記中央パネルが撓むことができ、前記少なくとも1つの可撓性機能部は切抜き部を含む、キャリア。
【請求項2】
前記第1の中断のない辺縁部分と前記第2の中断のない辺縁部分は、前記中央パネルの残りの部分と同一平面上にある、請求項1に記載のキャリア。
【請求項3】
前記少なくとも1つの可撓性機能部は、前記第1の保持縁部及び前記第2の保持縁部のうちの少なくとも一方から内部に延在する弱化領域を含む、請求項1に記載のキャリア。
【請求項4】
前記少なくとも1つの可撓性機能部は、前記開口部の周辺部において互いに離間した第1の可撓性機能部及び第2の可撓性機能部を含み、
前記第1の中断のない辺縁部分は、前記開口部の前記周辺部において前記第1の可撓性機能部から前記第2の可撓性機能部まで延在し、
前記第2の中断のない辺縁部分は、前記第1の可撓性機能部と前記第2の可撓性機能部との間に延在するタブを含む、請求項1に記載のキャリア。
【請求項5】
前記キャリアは、前記中央パネルに折り曲げ可能につながっている少なくとも1つの保持フラップを更に備え、前記少なくとも1つの取付機能部は第1の取付機能部であり、前記少なくとも1つの取付機能部は、前記少なくとも1つの保持フラップが前記中央パネルと対面接触するときに該中央パネルの前記第1の取付機能部と協働する、前記少なくとも1つの保持フラップにおける第2の取付機能部を含み、
前記第2の取付機能部は前記少なくとも1つの保持フラップにおける開口部と、該開口部の第1の部分を画定する第3の保持機能部と、前記少なくとも1つの保持フラップにおける該開口部の第2の部分を画定する第4の保持機能部とを含み、
前記第3の保持機能部は、前記複数の容器のそれぞれの容器の第1の部分と係合して該それぞれの容器を前記キャリアに少なくとも部分的に取り付ける、前記少なくとも1つの保持フラップの第1の保持縁部を含み、前記第4の保持機能部は、前記複数の容器の前記それぞれの容器の第2の部分と係合して該それぞれの容器を前記キャリアに少なくとも部分的に取り付ける、前記少なくとも1つの保持フラップの第2の保持縁部を含み、前記第1の保持縁部は前記開口部の前記第1の部分を画定し、前記第2の保持縁部は前記開口部の前記第2の部分を画定し、
前記第3の保持機能部は、前記第1の保持縁部から延在する前記少なくとも1つの保持フラップの第1の中断のない辺縁部分を含み、前記第4の保持機能部は、前記第2の保持縁部から延在する前記少なくとも1つの保持フラップの第2の中断のない辺縁部分を含み、前記第2の取付機能部は、前記少なくとも1つの保持フラップの前記第1の中断のない辺縁部分と前記少なくとも1つの保持フラップの前記第2の中断のない辺縁部分との間に少なくとも1つの可撓性機能部を更に含み、該少なくとも1つの可撓性機能部により、前記それぞれの容器が前記少なくとも1つの保持フラップの前記開口部内に挿入されるとき、該少なくとも1つの保持フラップは該少なくとも1つの保持フラップを弱化することなく撓むことができ、
前記少なくとも1つの可撓性機能部は、前記第1の保持縁部及び前記第2の保持縁部のうちの少なくとも一方から内部に延在する弱化領域を含み、前記少なくとも1つの可撓性機能部は2つの切抜き部を含み、前記第4の保持機能部は、該切抜き部の間に延在するタブを含む、請求項1に記載のキャリア。
【請求項6】
前記第2の取付機能部は、前記少なくとも1つの保持フラップにおける湾曲した切欠きを含む、請求項5に記載のキャリア。
【請求項7】
前記中央パネルに重なるとともに該中央パネルの前記開口部を覆う、前記中央パネルに折り曲げ可能につながっているトップパネルを更に備える、請求項1に記載のキャリア。
【請求項8】
前記トップパネルに対して下向きに折り曲げられる、該トップパネルに折り曲げ可能につながっているサイドパネルを更に備える、請求項7に記載のキャリア。
【請求項9】
前記それぞれの容器の前記トップ部分を覆う、前記開口部に収納されるライナーを更に備える、請求項1に記載のキャリア。
【請求項10】
複数の容器を保持するキャリアを形成するブランクであって、
中央パネルと、前記キャリアが前記ブランクから形成されると前記複数の容器のそれぞれの容器のトップ部分を収納するとともに保持する、前記中央パネルにおける少なくとも1つの取付機能部と、
を備え、
前記少なくとも1つの取付機能部は、前記中央パネルの開口部と、該開口部の第1の部分を画定する第1の保持機能部と、該開口部の第2の部分を画定する第2の保持機能部とを含み、
前記第1の保持機能部は、前記複数の容器のそれぞれの容器の第1の部分と係合して該それぞれの容器を前記ブランクから形成された前記キャリアに少なくとも部分的に取り付ける、前記中央パネルの第1の保持縁部と、前記第1の保持縁部から延在し、前記それぞれの容器の前記第1の部分との係合に際し前記第1の保持縁部を水平に位置決めする前記中央パネルの第1の中断のない辺縁部分とを含み、
前記第2の保持機能部は、前記複数の容器の前記それぞれの容器の第2の部分と係合して該それぞれの容器を前記ブランクから形成された前記キャリアに少なくとも部分的に取り付ける、前記中央パネルの第2の保持縁部と、前記第2の保持縁部から延在し、前記第2の保持縁部と前記それぞれの容器の前記第2の部分との係合に際し前記第2の保持縁部を水平に位置決めする前記中央パネルの第2の中断のない辺縁部分とを含み、
前記第1の保持縁部は前記開口部の前記第1の部分を画定し、前記第2の保持縁部は前記開口部の前記第2の部分を画定し、
前記少なくとも1つの取付機能部は、前記第1の中断のない辺縁部分と前記第2の中断のない辺縁部分との間で前記第1の中断のない辺縁部分と前記第2の中断のない辺縁部分に隣接する少なくとも1つの可撓性機能部を更に含み、前記それぞれの容器が前記開口部内に挿入されるとき、該少なくとも1つの可撓性機能部により、該中央パネルを弱化することなく前記中央パネルが撓むことができ、前記少なくとも1つの可撓性機能部は切抜き部を含む、ブランク。
【請求項11】
前記第1の中断のない辺縁部分と前記第2の中断のない辺縁部分は、前記中央パネルの残りの部分と同一平面上にある、請求項10に記載のブランク。
【請求項12】
前記少なくとも1つの可撓性機能部は、前記第1の保持縁部及び前記第2の保持縁部のうちの少なくとも一方から内部に延在する弱化領域を含む、請求項10に記載のブランク。
【請求項13】
前記少なくとも1つの可撓性機能部は、前記開口部の周辺部において互いに離間した第1の可撓性機能部及び第2の可撓性機能部を含み、
前記第1の中断のない辺縁部分は、前記開口部の前記周辺部において前記第1の可撓性機能部から前記第2の可撓性機能部まで延在し、
前記第2の中断のない辺縁部分は、前記第1の可撓性機能部と前記第2の可撓性機能部との間に延在するタブを含む、請求項12に記載のブランク。
【請求項14】
複数の容器を保持するパッケージを形成する方法であって、
中央パネルと該中央パネルにおける少なくとも1つの取付機能部とを備えるキャリアを取得することであって、前記少なくとも1つの取付機能部は、前記中央パネルの開口部と、該開口部の第1の部分を画定する第1の保持機能部と、該開口部の第2の部分を画定する第2の保持機能部とを含み、前記第1の保持機能部は、前記中央パネルの第1の保持縁部と、前記第1の保持縁部から延在し、前記第1の保持縁部を水平に位置決めする前記中央パネルの第1の中断のない辺縁部分とを含み、前記第2の保持機能部は、前記中央パネルの第2の保持縁部と、前記第2の保持縁部から延在し、前記第2の保持縁部を水平に位置決めする前記中央パネルの第2の中断のない辺縁部分とを含み、前記第1の保持縁部は前記開口部の前記第1の部分を画定し、前記第2の保持縁部は前記開口部の前記第2の部分を画定し、前記少なくとも1つの取付機能部は、前記第1の中断のない辺縁部分と前記第2の中断のない辺縁部分との間で前記第1の中断のない辺縁部分と前記第2の中断のない辺縁部分に隣接する少なくとも1つの可撓性機能部を更に含み、前記少なくとも1つの可撓性機能部は切抜き部を含む、キャリアを取得することと、
前記開口部内に前記複数の容器のそれぞれの容器のトップ部分を収納することと、
前記それぞれの容器が前記開口部内に挿入されるとき、前記少なくとも1つの可撓性機能部により、該中央パネルを弱化することなく前記中央パネルが撓むことができるように、前記第1の保持縁部を前記それぞれの容器の第1の部分と係合させ、前記第1の中断のない辺縁部分により前記第1の保持縁部を水平に位置決めするとともに、前記第2の保持縁部を前記それぞれの容器の第2の部分と係合させて前記第2の中断のない辺縁部分により前記第2の保持縁部を水平に位置決めし、該それぞれの容器を前記キャリアに少なくとも部分的に取り付けることと、を含む、方法。
【請求項15】
前記第1の中断のない辺縁部分と前記第2の中断のない辺縁部分は前記中央パネルの残りの部分と同一平面上にある、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記少なくとも1つの可撓性機能部は、前記第1の保持縁部及び前記第2の保持縁部のうちの少なくとも一方から内部に延在する弱化領域を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記少なくとも1つの可撓性機能部は、前記開口部の周辺部において互いに離間した第1の可撓性機能部及び第2の可撓性機能部を含み、
前記第1の中断のない辺縁部分は、前記開口部の前記周辺部において前記第1の可撓性機能部から前記第2の可撓性機能部まで延在し、
前記第2の中断のない辺縁部分は、前記第1の可撓性機能部と前記第2の可撓性機能部との間に延在するタブを含む、請求項16に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2018年9月7日付けで出願された米国仮特許出願第62/728,454号、2018年11月14日付けで出願された米国仮特許出願第62/767,188号及び2018年11月21日付けで出願された米国仮特許出願第62/770,566号のそれぞれの利益を主張する。
【0002】
[参照による援用]
2018年9月7日付けで出願された米国仮特許出願第62/728,454号、2018年11月14日付けで出願された米国仮特許出願第62/767,188号及び2018年11月21日付けで出願された米国仮特許出願第62/770,566号のそれぞれの開示は、その全体が本開示に提示されているかのように全ての目的で引用することにより本明細書の一部をなす。また、米国特許第8,387,784号及び米国特許第8,096,413号のそれぞれの開示も、その全体が本開示に提示されているかのように全ての目的で引用することにより本明細書の一部をなす。
【0003】
本開示は、包括的には、容器を把持して運搬するためのパッケージ又はカートンに関する。
【発明の概要】
【0004】
本開示の1つの態様によれば、複数の容器を保持するキャリアは、前記複数の容器と係合する中央パネルと、前記複数の容器のうちの少なくとも1つの容器のトップ部分を収納するとともに保持する、前記中央パネルにおける少なくとも1つの取付機能部とを備える。前記少なくとも1つの取付機能部は、前記中央パネルの開口部と、該開口部の第1の部分を画定する第1の保持機能部と、該開口部の第2の部分を画定する第2の保持機能部とを含む。前記第1の保持機能部は、前記複数の容器のうちの少なくとも1つの容器の第1の部分と係合して該少なくとも1つの容器を前記キャリアに少なくとも部分的に取り付ける、前記中央パネルの第1の保持縁部を含む。前記第2の保持機能部は、前記複数の容器のうちの前記少なくとも1つの容器の第2の部分と係合して該少なくとも1つの容器を前記キャリアに少なくとも部分的に取り付ける、前記中央パネルの第2の保持縁部を含む。前記第1の保持縁部は前記開口部の前記第1の部分を画定し、前記第2の保持縁部は前記開口部の前記第2の部分を画定する。
【0005】
本開示の別の態様によれば、複数の容器を保持するキャリアを形成するブランクは、中央パネルと、前記キャリアが前記ブランクから形成されると前記複数の容器のうちの少なくとも1つの容器のトップ部分を収納するとともに保持する、前記中央パネルにおける少なくとも1つの取付機能部とを備え、前記少なくとも1つの取付機能部は、前記中央パネルの開口部と、該開口部の第1の部分を画定する第1の保持機能部と、該開口部の第2の部分を画定する第2の保持機能部とを含む。前記第1の保持機能部は、前記複数の容器のうちの少なくとも1つの容器の第1の部分と係合して該少なくとも1つの容器を前記ブランクから形成された前記キャリアに少なくとも部分的に取り付ける、前記中央パネルの第1の保持縁部を含む。前記第2の保持機能部は、前記複数の容器のうちの前記少なくとも1つの容器の第2の部分と係合して該少なくとも1つの容器を前記ブランクから形成された前記キャリアに少なくとも部分的に取り付ける、前記中央パネルの第2の保持縁部を含む。前記第1の保持縁部は前記開口部の前記第1の部分を画定し、前記第2の保持縁部は前記開口部の前記第2の部分を画定する。
【0006】
本開示の別の態様によれば、パッケージを形成する方法は、中央パネルと該中央パネルにおける少なくとも1つの取付機能部とを備えるキャリアを取得することを含む。前記少なくとも1つの取付機能部は、前記中央パネルの開口部と、該開口部の第1の部分を画定する第1の保持機能部と、該開口部の第2の部分を画定する第2の保持機能部とを含む。前記第1の保持機能部は、前記中央パネルの第1の保持縁部を含み、前記第2の保持機能部は、前記中央パネルの第2の保持縁部を含み、前記第1の保持縁部は前記開口部の前記第1の部分を画定し、前記第2の保持縁部は前記開口部の前記第2の部分を画定する。該方法は、前記開口部内に前記複数の容器のうちの少なくとも1つの容器のトップ部分を収納することと、前記第1の保持縁部を前記少なくとも1つの容器の第1の部分と係合させるとともに、前記第2の縁部を前記少なくとも1つの容器の第2の部分と係合させて、該少なくとも1つの容器を前記キャリアに少なくとも部分的に取り付けることとを更に含む。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本開示の第1の例示的な実施形態によるキャリアを形成するブランクの平面図である。
【
図1A】
図1のブランクにおける開口部の代替的な実施形態の平面図である。
【
図2】本開示によるキャリアに取り付けられる容器の斜視図である。
【
図3】
図1のブランクから形成されたキャリアの複数の容器の上への取付けの側面図である。
【
図4】
図3のキャリアと複数の容器とを含むパッケージの斜視図である。
【
図5】
図4のパッケージの一部分の概略断面図である。
【
図6】本開示の第2の例示的な実施形態によるキャリアを形成するブランクの平面図である。
【
図7】
図6のブランクの部分的折り曲げ形態の斜視図である。
【
図8】
図6のブランクから形成されたキャリアと複数の容器とを含むパッケージの斜視図である。
【
図10】
図6のブランクの代替構成の平面図である。
【
図11】
図10のブランクから形成されたキャリアと複数の容器とを含むパッケージの平面図である。
【
図12】本開示の例示的な実施形態によるハンドルの一部分を形成するハンドルブランクの平面図である。
【
図13】ハンドルを形成するようにハンドルブランクが取り付けられている、
図11のパッケージの一部分の側面図である。
【
図14】本開示の第3の例示的な実施形態によるキャリアを形成するブランクの平面図である。
【
図15】
図14のブランクから形成されたキャリアと複数の容器とを含むパッケージの斜視図である。
【
図16】
図15のキャリアの一対の重なった開口部の概略平面図である。
【
図17】本開示の第4の例示的な実施形態によるキャリアを形成するブランクの平面図である。
【
図18】
図17のブランクの部分的折り曲げ形態の斜視図である。
【
図19】
図17のブランクの別の部分的折り曲げ形態の斜視図である。
【
図20】
図17のブランクから形成されたキャリアと複数の容器とを含むパッケージの斜視図である。
【
図22】本開示の第5の例示的な実施形態によるキャリアを形成するブランクの平面図である。
【
図23】
図22のブランクから形成されたキャリアと複数の容器とを含むパッケージの側面図である。
【
図24】本開示によるキャリア及びパッケージとともに使用されるライナーの平面図である。
【
図25】
図8のキャリアと、
図24のライナーと、複数の容器とを含むパッケージの斜視図である。
【
図26】
図1のブランクから形成されたキャリアの複数の容器の上への代替的な取付けの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
対応する部分は、図面を通して対応する参照符号によって示される。
【0009】
本開示は、包括的に、缶、ジャー、ボトル等のような容器を保持して陳列する構成物、スリーブ、カートン等、及びパッケージに関する。容器は、例えば、食品及び飲料製品を包装するために用いることができる。容器は、特定の食品又は飲料製品を包装するのに適した材料から作ることができ、その材料は、アルミニウム及び/又は他の金属、PET、LDPE、LLDPE、HDPE、PP、PS、PVC、EVOH、及びナイロン等のようなプラスチック、ガラス又はそれらの任意の組み合わせを含むが、これらに限定はされない。
【0010】
本開示によるパッケージは、多数の異なる形状の容器を収容することができる。本開示の範囲を限定することを目的とせず、説明することを目的として、以下の詳細な説明では、パッケージの実施形態に少なくとも部分的に配置される飲料容器(例えば、アルミニウム缶のような概して円筒形の容器)について記載する。本明細書において、「下側」、「底部」、「上側」、及び「頂部」という用語は、完全に組み立てられたパッケージに関して決定される向きを示す。
【0011】
本実施形態は、容器に取り付けて容器を収容するためのカートン又はパッケージに向けたものである。パッケージ6を形成するために、第1の実施形態のパッケージ又はキャリア5が、
図4に組み立てられた状態で示されており、図中では3本の容器Cを2列で配置した容器Cに取り付けられている。
図2に示すように、容器Cは、下側ベース部分Bと、下側ベース部分から内方へテーパー状になっているネックNを概して有するトップ部分Tと、ネック部分から半径方向外方へ延在する、ネック部分の上部にあるフランジ部分Fと、フランジ部分の下の、プルタブPを含む上面TSとを有する飲料容器として示されている。本開示から逸脱することなく、他のサイズ、形状及び構成の容器をパッケージ5内で保持することができる。容器CのネックN及びフランジFは、パッケージ5のそれぞれの開口部37(広範に、それぞれの「第1の取付機能部」)に収納され、本明細書で更に説明する保持機能部によってパッケージ内で保持される。容器Cは、本開示から逸脱することなく、2×3配置以外(例えば、2×4、2×6、1×3、1×4等)で配置することもでき、パッケージ5は6本よりも多いか又は少ない容器を含むことができる。
【0012】
図1は、キャリア5を形成するために用いられるブランク13の第1の側11の平面図である。ブランク13は、縦軸L1及び横軸L2を有する。ブランク13は、保持機能部を含むトップ又は中央パネル17を備える。図示する実施形態では、取付機能部は、中央パネル17に6つの開口部37を含み、それぞれ、2つの可撓性機能部の間に延在する第1の湾曲した保持縁部39を含む第1の保持機能部と、第1の保持縁部39とは反対側であるとともに2つの可撓性機能部の間に延在する第2の湾曲した保持縁部43を含む第2の保持機能部とを有し、第1の保持縁部39は開口部37の第1の部分を画定し、第2の保持縁部43は開口部37の第2の部分を画定するようになっている。本明細書に記載するように、第1の保持縁部39及び第2の保持縁部43は、容器Cのそれぞれ第1の部分及び第2の部分、例えば、フランジFの下方のネックNの直径方向に対向する領域と係合するためのものである。
【0013】
保持縁部39、43は、実質的に同じか又は等しいそれぞれの曲率半径を画定することができ、又は、本明細書において更に記載するように、保持縁部39、43は、異なる曲率半径を画定することができる。1つの実施形態では、中央パネル17の開口部37は、容器CのフランジFの直径D2よりも小さい直径D1を有する。
【0014】
図示する実施形態では、可撓性機能部は、ブランク13の取付機能部の一部であり、開口部37の周辺部に互いに離間した第1の切抜き部41及び第2の切抜き部41(広範に、それぞれの「第1の可撓性機能部」及び「第2の可撓性機能部」)を含み、それらは、保持縁部39、43から内部に延在するそれぞれの弱化領域を提供する。図示するように、切抜き部41は、長尺状形態又は不規則形態のいずれかで、概してU字型形態を有することができる弱化領域であるが、切抜き部41は、本開示から逸脱することなく、他の形状、配置及び/又は構成とすることができる。
【0015】
更に
図1Aを参照すると、開口部37における切抜き部41の代替的な形態が、概して直線状の引き裂き線又は切れ目線として示されている。代替実施形態では、可撓性機能部は、任意の好適な形態、例えば、本開示から逸脱することなく、スリット、開口部、アパーチャ、裂け目、折り線、又は他の任意の弱化線、又は他の任意の弱化領域を有することができる。
【0016】
切抜き部41は、角度Bだけ離間しており、保持縁部39は、角度Aで開口部37の周囲に延在している。1つの実施形態では、角度Bはおよそ90度とすることができ、角度Aはおよそ270度とすることができるが、角度A及び角度Bのいずれも、本開示から逸脱することなく、本明細書に示し且つ記載する量よりも大きく又は小さくすることができる。代替実施形態では、開口部37のうちの1つ以上に切抜き部41がなく、保持縁部39、43が交わり、いかなる切れ目、裂け目又は他の弱化機能部もそこから延在しない、すなわち、角度Aが360度になるようにすることができる。1つの実施形態では、こうした切抜き部41のない開口部は、容器CのフランジFの直径D2よりも小さい直径D1を有することができる。
【0017】
図示するように、中央パネル17の第1の中断のない辺縁部分36が、第1の保持縁部39から離れて且つ第1の切抜き部41から第2の切抜き部41まで水平に延在しており、中央パネル17の第2の中断のない辺縁部分38が、第2の保持縁部43から離れて且つ第1の切抜き部41から第2の切抜き部41まで水平に延在している。第2の保持縁部43及び切抜き部41は、第1の切抜き部41と第2の切抜き部42との間の中央パネル17の第2の中断のない辺縁部分38の一部分に、係止フラップ又は係止タブ45を形成している。
【0018】
縁部39、43、又はブランク13/キャリア5の他の保持機能部の形状及び幾何学的形態は、本開示の範囲から逸脱することなく、容器Cに加えられる保持力を増大させるように、及び/又は容器の様々なサイズ及び構成に適応するように、変更することができることが理解されよう。
【0019】
依然として
図1を参照し、更に
図3~
図5を参照すると、1つの実施形態では、キャリア5と1つ以上の容器Cとを含むパッケージ6を形成する方法は、ブランク13を取得することと、容器Cの群(例えば、6つの容器、ただし、パッケージ6には6つより多いか又は少ない容器を含めることができる)を取得することとを含む。ブランク13は、容器C群の上部に位置決めされ、容器のフランジFがそれぞれの開口部37に挿入されるように、ブランク13の中央パネル17が下向きに押される。開口部37の直径D1は、容器CのフランジFの直径D2よりも小さく、それにより、フランジFが開口部37に挿入されるとき、ブランク13/中央パネル17の材料を剥離させるか、損傷させるか又は他の方法で弱化することなく、
図3に示すように、中央パネル17は撓むか又は歪むことができる。ブランク13を容器C上に下向きに押した後、それぞれの開口部37の保持縁部39、43は、
図5に示すように、フランジFの下方の容器Cのネック部分Nにおいてそれぞれの容器Cと接触する。
【0020】
図26を参照すると、中央パネル17及び容器Cの取付けを容易にするために、容器Cをブランク13に対して傾けるか又は向きを変えることができる。図示するように、容器Cを、中央パネル17の中心に向かって傾け、少なくとも部分的に開口部37に挿入することができる。その後、中央パネル17がそれぞれの容器CのそれぞれのフランジFの下方のネック部分Nで位置決めされて、容器Cが少なくとも部分的に開口部を通って延在する概して直立した向きになるまで、容器Cの下方のベース部分Bをそれぞれの矢印AC1、AC2の方向に枢動させることができる。それぞれの開口部37を通る容器Cの上述した挿入と容器の枢動作用とにより、例えば、中央パネル17を形成する厚紙/材料の撓み、伸張又は他の再構成を最小限にするように、それぞれの容器Cのトップ部分Tの、それぞれの開口部37を包囲する中央パネル17の部分、例えば、辺縁部分36、38及び保持タブ45との穏やかな且つ緩やかな係合が容易になる。
【0021】
開口部37に切抜き部41がない、上述した実施形態に関して、ブランク13/キャリア5を形成する厚紙は、こうした開口部が容器CのフランジFの上に配置されるときに撓み且つ伸張することができ、開口部37の360度の縁部の周囲の1つ以上の箇所で引き裂け及び/又は弱化して、フランジFがそれぞれの開口部37に嵌まるのを可能にするとともに、中央パネル17の周囲の中断のない辺縁部分が概して水平に且つ容器CのネックNと接触するように位置決めされて、中央パネル17がフランジFの下方に位置決めされるのを可能にすることができる。
【0022】
図5を参照すると、それぞれの開口部37の周囲でそれぞれの切抜き部41の間に延在する中央パネル17の辺縁部分36、38は、辺縁部分36、38が強化された強度特性を有するように、折り目、切れ目、裂け目又は他の弱化形態がない中央パネル17の厚紙/材料の連続部分を含み、したがって、その結果、パッケージ6への容器Cの取付けがより強力になる。これに関して、容器Cが中央パネル17に取り付けられると、中央パネル17の辺縁部分36と辺縁部分38/保持タブ45とは、フランジFの下方のネックNの対向面において容器Cと接触するように、トップパネル17の残りの部分に対しておよそ水平且つ同一平面配置で位置決めされる。容器Cが開口部37内に配置されるとともに中央パネル17に固定されると、ハンドル開口部71の一方又は両方において、パッケージ6を把持して運搬することができる。
【0023】
1つの実施形態では、容器CのフランジFは、およそ53mmの直径D2を有することができ、中央パネル17の開口部37は、およそ52mmの直径D1を有することができる。1つの実施形態では、切抜き部41は、開口部37の周囲でおよそ90度の角度Bだけ離間することができ、開口部37の縁部39における厚紙の中断のない辺縁部分36は、切抜き部41の間でおよそ270度の角度Aだけ開口部の周囲に延在している。
【0024】
ブランク13は、本開示から逸脱することなく他の形状、構成、寸法及び/又は位置である機能部を有することができる。本明細書に提示する全ての寸法情報は、本開示の例示的な実施形態を例示するものであり、本明細書に提示するいかなる寸法も本明細書に開示する特定の寸法よりも大きく又は小さくすることができるため、本開示の範囲を限定するようには意図されていない。
【0025】
さらに、一対の開口部37のそれぞれの縁部39における中央パネル17の辺縁部分36は、単に例示の目的で、概して(破線で示す)境界を有するものとして示し、その理由は、中央パネル17の厚紙の中断のない部分が、図示するように、辺縁部分36の図示する境界を越えて延在することになるためである。本開示の他の実施形態では、それぞれの開口部37に隣接する辺縁部分36は、コーティング、ポリマーフィルム、粘着テープ、又は他の強化若しくは補強機能部を含み、容器Cと接触するとともに開口部37に隣接する中央パネル17のこの領域において厚紙を更に強化することができる。
【0026】
図6は、本開示の第2の例示的な実施形態による、キャリア105と、キャリア105及び1つ以上の容器Cを含むパッケージ106とを形成するために用いられるブランク113の第1の側111の平面図である。ブランク113/キャリア105は、ブランク13/キャリア5に関して上述したものと実質的に同様又は同じである1つ以上の機能部を有することができ、類似の又は同様の機能部は類似の又は同様の数字を用いて参照する。
【0027】
ブランク113は、縦軸L1及び横軸L2を有し、第1の横方向折り線121において第1の保持フラップ119に折り曲げ可能につながっているトップパネル17を備える。中央パネル17は、第2の横方向折り線125において第2の保持フラップ123に折り曲げ可能につながっている。
【0028】
図6の実施形態では、中央パネル17は6つの開口部37を含み、各開口部37は、関連するそれぞれの切抜き部41、保持縁部39、43、辺縁部分36、38及び係止タブ45を有する。図示するように、それぞれのタブ45は、それぞれの横方向折り線121、125に概して隣接している。
【0029】
同様に、第1の保持フラップ119及び第2の保持フラップ123は、それぞれ、開口部37と同様の形状である3つの開口部151(広範に、それぞれの「第2の取付機能部」)を有する。開口部151は、開口部151の第1の部分を画定するとともに2つの可撓性機能部(広範に、それぞれの「第1の可撓性機能部」及び「第2の可撓性機能部」)の間に延在する第1の湾曲した保持縁部153を含む第3の保持機能部と、開口部151の第2の部分を画定するとともに可撓性機能部の間に延在する第2の湾曲した保持縁部157を含む第4の保持機能部とによって、少なくとも部分的に画定されている。保持縁部153、157は、上述したように、容器Cのそれぞれの第1の部分及び第2の部分と係合するためのものである。
【0030】
上述したように、可撓性機能部は、容器Cがそれぞれの開口部151内に挿入されたときにそれぞれの保持フラップ119、123が弱化することなく撓むか又は曲がることができるように、保持縁部153、157から内部に延在するそれぞれの弱化領域を含む。可撓性機能部は、図示するように切抜き部155とすることができ、又は、切抜き部41に関して上述したように異なる形態を有することができる。
【0031】
第3の保持機能部はまた、それぞれの第1の保持縁部153から離れて水平に延在するそれぞれの保持フラップ119、123の第1の中断のない辺縁部分152も含むことができ、第4の保持機能部はまた、それぞれの第2の保持縁部157から離れて水平に延在するそれぞれの保持フラップ119、123の第2の中断のない辺縁部分154も含むことができる。第2の保持縁部157及び切抜き部155は、保持フラップ119、123のそれぞれの第2の中断のない辺縁部分154の一部分の上でそれぞれの切抜き部155の間にそれぞれの係止フラップ又は係止タブ159を形成している。
【0032】
図示する実施形態では、第1の保持フラップ119及び第2の保持フラップ123は、それぞれ、それぞれの保持フラップ119、123のそれぞれの周縁部163、165において3つの切欠き161(広範に、「第2の取付機能部」)を有する。1つの実施形態では、保持フラップ119、123における開口部151は、中央パネル17の開口部37の切抜き部41よりも小さい切抜き部155を有するような形状である。したがって、より小さい切抜き部155により、中央パネル17の開口部37に隣接する係止フラップ45よりも大きい係止フラップ159が形成される。縁部39、43、157、153又は他の特徴部の形状及び幾何学的形態は、本開示の範囲から逸脱することなく、容器Cに加えられる保持力を増大させ、及び/又は容器の様々なサイズ及び構成に適応するように、変更することができることが理解されよう。
【0033】
同様に図示するように、保持フラップ119、123は、それぞれ、それぞれのハンドル開口部173、175を含み、それぞれのハンドル開口部173、175は、保持フラップ119、123に別個につながるとともに、保持フラップ119、123に折り曲げ可能につながることができ、キャリア105のハンドル109を形成するようにキャリア105を形成するとき、中央パネル17のそれぞれのハンドル開口部71と整列する。
【0034】
ブランク113の機能部は、本開示から逸脱することなく、他の形状、配置及び/又は構成とすることができる。
【0035】
図7~
図9は、本開示の1つの例示的な方法による、キャリア105と1つ以上の容器Cとを含むパッケージ106を形成する様々なステップを示す。最初に、ブランク113の中央パネル17が容器Cに、中央パネル17の表面が容器CのフランジFの底面よりも下方であるか又はその底面と接触するように取り付けられる。
【0036】
その後、第1の保持フラップ119の開口部151が容器Cの一方の列において3つの容器Cの上部に配置されるように、第1の保持フラップ119が折り線121を中心に矢印A1の方向に折り曲げられ、その際、第1の保持フラップ119は、第1の保持フラップ119の表面が容器CのフランジFの底面よりも下方になるか又はその底面と接触するように、押されて中央パネル17と対面接触する。次に、第2の保持フラップ123の開口部151が容器Cの他方の列において3つの容器Cの上部に配置されるように、第2の保持フラップ123が折り線125を中心に矢印A2の方向に折り曲げられ、その際、第2の保持フラップ123は、保持フラップ123の表面が容器CのフランジFの底面よりも下方になるか又はその底面と接触するように、押されて中央パネル17と対面接触する。さらに、それぞれの保持フラップ119、123の自由縁部に沿って画定されたそれぞれの切欠き161もまた、それぞれの容器CのフランジFの底面に当接し、及び/又はそうした底面と少なくとも部分的に係合することができる。それぞれの保持フラップ119、123の部分によって提供される材料のこうした追加の層により、キャリア105の容器Cとの係合を強化することができる。1つの実施形態では、第2の保持フラップ123の外側周縁部分は、第1の保持フラップ119の外側周縁部分と重なるとともに対面接触することができる。
【0037】
それぞれの重なった開口部37及び151は、容器Cをキャリア105に確実に取り付けるとともに少なくとも2層の材料を含む、キャリア105/パッケージ106における安定した収納部を形成する。それぞれの切抜き部41、155とそれぞれの湾曲した縁部39、43、153、
157とを有する開口部37及び151は、容器Cの円形フランジFを収納することと、容器Cをパッケージ106と確実に係合して係止することとを容易にするような形状である。また、中央パネル17及び保持フラップ119、123において、それぞれの切抜き部41、155の間に形成されたそれぞれの係止フラップ45、159には、いかなる切れ目も裂け目もなく、それにより、容器Cに加えられる保持フラップ119、123の付勢力が増大する。こうした付勢力の方向は、
図9 においてそれぞれの矢印A3、A4によって概略的に示す。6つの容器Cの全てがキャリア105/パッケージ106に固定されるとともに、ハンドル109において把持及び保持することにより持ち上げることができるように、ハンドル
109においてキャリア105/パッケージ106を持ち上げ、運搬することができる。
【0038】
ブランク113のパネル及び/又はフラップのうちの1つ以上に糊又は他の接着剤を塗布して、キャリア105を折り曲げ状態で固定することができる。さらに、キャリア105は、そこから容器Cを取り除くのを容易にする分配機能部を含むことができる。ブランク113は、他の形状及び/又は配置とすることができ、キャリア105は、本開示から逸脱することなく他の形状及び/又は配置である機能部を有することができる。更なる実施形態では、ブランク113は、情報を表示する広告板を提供するように、容器の最上部又は容器のフランジから下方に延在するパネル又はフラップを有することができる。
【0039】
図10は、本開示の第3の例示的な実施形態による、キャリア205(
図11)を形成するブランク213の第1の面211を示す。ブランク213及びキャリア205は、ブランク13/キャリア5及びブランク113/キャリア105に関して上記に開示したものと実質的に同様又は同じである1つ以上の機能部を有することができ、類似の又は同様の機能部は類似の又は同様の参照数字で示す。
【0040】
図10の実施形態では、ブランク213は、縦軸L1及び横軸L2を有し、第2の例示的な実施形態の保持フラップ119、123と比較して代替的な形状である第1の保持フラップ119及び第2の保持フラップ123を含む。保持フラップ119、123は、保持フラップ119、123のそれぞれの縁部263、265においてそれぞれの湾曲した切欠き261を含む。こうした構成では、保持フラップ119、123は、第2の例示的な実施形態の開口部151を含まない。
【0041】
第3の例示的な実施形態のキャリア205は、第2の例示的な実施形態に対して本明細書で記載したものと同様の方法で形成される。これに関して、
図11に示すように、保持フラップ119、123は、キャリア205が形成されるときにブランク213の保持フラップが重ならないような、より短い幅を有する。第2の実施形態の機能部は、本開示から逸脱することなく、他の形状、配置、構成とし、及び/又は省略することができる。
【0042】
更に
図12を参照すると、パッケージ206用のハンドル279を形成するハンドルブランク277が示されている。図示するように、ハンドルブランク277は、それぞれの切欠き
283を画定する一対の自由縁部284、286を備えたハンドルパネル281を含む。ハンドルパネル281において、一対の弓形切れ目291がハンドルフラップ293を画定することができる。
【0043】
図13を参照すると、切欠き283がそれぞれの容器CのフランジFの底面と少なくとも部分的に係合してパッケージ206にハンドルパネル281を固定して結合するように、ハンドルパネル281を、パッケージ206の容器Cの列の間で中央パネル17と少なくとも部分的に対面接触して位置決めすることができる。この配置では、ハンドルパネル281のハンドルフラップ293は、キャリア205の中央パネル17のハンドル開口部71と位置合せされ、使用者又は顧客が、ハンドルパネル281からハンドルフラップ293を分離して、使用者又は顧客がパッケージ206を把持及び/又は保持することができる、補強された、例えば2枚重ねのハンドル279を提供するように、自身の指のうちの1本以上に対する通路を提供することができるようにする。
【0044】
図14は、本開示の第4の例示的な実施形態による、キャリア305と、キャリア305及び1つ以上の容器Cを含むパッケージ306(
図15)とを形成するブランク313の第1の面311を示す。ブランク313及びキャリア305は、ブランク13/キャリア5、ブランク113/キャリア105及びブランク213/キャリア205に関して上述したものと実質的に同様又は同じである1つ以上の機能部を有することができ、類似の又は同様の機能部は類似の又は同様の参照数字を用いて示す。
【0045】
ブランク313は、縦軸L1及び横軸L2を有し、開口部337を含む取付機能部(広範に、それぞれの「第1の取付機能部」)を有する中央パネル317を含み、開口部337は、開口部337のそれぞれの第1の部分及び第2の部分を画定する、それぞれの第1の湾曲した保持縁部339と、第1の湾曲した保持縁部339と対向する第2の湾曲した保持縁部343とを含む第1の保持機能部及び第2の保持機能部によって、少なくとも部分的に画定されている。中央パネル317の第1の保持機能部及び第2の保持機能部はまた、各開口部337のそれぞれの保持縁部339、343から離れるように延在する第1の中断のない辺縁部分336及び第2の中断のない辺縁部分338も含むことができる。
【0046】
図16に示すように、第2の保持縁部343は、中心点G2に対して測定される第2の曲率半径R2を有する第2の弧であり、この第2の曲率半径R2は、中心点G2から長手方向にオフセットしている中心点G1に関して測定される、第1の保持縁部339によって形成された第1の弧の第1の曲率半径R1よりも大きい。したがって、開口部337は、連続した円ではない2つの保持縁部339、343を含む不規則な形状を有する。開口部337の不規則な形状により、容器CのフランジFが、曲率半径R2を有する第2の保持縁部343に隣接して開口部337内に挿入され、第1の保持縁部339に向かって移動して、中央パネル317と係合するように容器Cを係止し、例えば圧縮係合させるようにすることができる。
【0047】
これに関して、開口部337は「鍵穴」開口部として特徴付けることができ、その理由は、開口部337に沿った最初の挿入を容易にするために、第2の保持縁部343に隣接する開口部337の部分の方が、わずかに大きく、容器Cの円形フランジFをより多く収納しているためである。
【0048】
図示する実施形態では、ブランク313は、開口部351を有するそれぞれの第1の保持フラップ319及び第2の保持フラップ323(広範に、それぞれの「第2の取付機能部」)を含み、開口部351は、開口部337の第1の保持縁部339に対応する第1の湾曲した保持縁部353と、開口部337の第2の保持縁部343に対応する第2の湾曲した保持縁部357とを含む第3の保持機能部及び第4の保持機能部を有するという点で、中央パネル317の開口部337と同一の形状である。それぞれの保持フラップ319、323の第3の保持機能部及び第4の保持機能部は、各開口部351のそれぞれの保持縁部353、357から離れて水平に延在する第1の中断のない周縁部分342と第2の中断のない周縁部分340 ともまた含むことができる。1つの実施形態では、第1の保持フラップ319及び第2の保持フラップ323の一方又は両方は、それぞれの折り線、例えば、横方向折り線において中央パネル317に折り曲げ可能につながることができる。
【0049】
キャリア305/パッケージ306は、キャリア105/パッケージ106及びキャリア205/パッケージ206に関して上述したものと同様の方法で、ブランク313から形成され、例えば、保持フラップ319、323が互いに且つ中央パネル317と重なって対面接触して、それぞれの容器Cのトップ部分Tが、中央パネル317のそれぞれの開口部337において少なくとも部分的に収納される。これに関して、それぞれの容器Cのトップ部分Tは、それぞれの重なった開口部337、351を通して少なくとも部分的に収納される。1つの実施形態では、保持フラップ319、323は、中央パネル317と重なるように、且つ互いに重ならないように、配置することができる。
【0050】
更に
図16を参照すると、組み立てられたキャリア305の一部分の上面図が概略的に示されており、そこでは、保持フラップ323の開口部351が、中央パネル317の開口部337と重なっており、それらは、合わせて、上述した「鍵穴開口部」を提供する。図示するように、開口部351、337が位置合わせされると、保持フラップ
323の開口部351の第1の保持縁部353と、下方に位置決めされた中央パネル317の開口部337の第1の保持縁部339との間に、容器Cを少なくとも部分的に収納する通路が設けられ、第1の保持縁部353、339のそれぞれは、フランジFの下方の容器Cのネック部分Nが、第1の保持縁部353、339の間で圧迫して収納されて容器Cをキャリア305に固定するように、相対的に小さい曲率半径R1を有している。容器Cは、同様の方法で中央パネル317の開口部337と重なる第1の保持フラップ319の開口部351においてキャリア305に固定することができることが理解されよう。
【0051】
キャリア5/パッケージ6、キャリア105/パッケージ106及びキャリア205/パッケージ206に関して記載した開口部37、151の一方又は両方が、上述した「鍵穴開口部」構成を有することができることが更に理解されよう。
【0052】
ブランク313の機能部は、本開示から逸脱することなく、他の形状、配置、構成とすることができ、及び/又は省略することができる。例えば、本開示から逸脱することなく、ブランク313の上に示す逃げ切れ目358及び逃げアパーチャ360を異なるように構成することができ、又は、こうした機能部のうちの1つ以上を、省略することができる。更なる実施形態では、ブランク313は、本明細書において更に記載するように、情報の表示のためのサイドパネル又は広告板を提供するように、容器Cの側部に沿って下向きに延在するパネル又はフラップを有することができる。また、更なる実施形態では、2つの保持フラップ319、323が、容器Cのトップの上に重なり、キャリア305/パッケージ306の実質的に連続した、例えばきれいな、平坦な上面を提供するように、保持フラップ319、323の開口部351を取り除くことができる。
【0053】
図17は、本開示の第5の例示の実施形態による、キャリア405と、キャリア405及び1つ以上の容器Cを含むパッケージ406(
図20)とを形成するブランク413の第1の面411を示す。ブランク413及びキャリア405は、ブランク13/キャリア5、ブランク113/キャリア105、ブランク213/キャリア205及びブランク313/キャリア305に関して上に開示したものと実質的に同様又は同じである1つ以上の機能部を有することができ、類似の又は同様の機能部は類似の又は同様の参照数字を用いて示す。
【0054】
図示するように、ブランク413は、縦軸L1及び横軸L2を有し、中央パネル17と、横方向折り線420において中央パネル17に折り曲げ可能につながっている保持パネル423と、横方向折り線121において中央パネル17に折り曲げ可能につながっている保持フラップ119とを含む。ブランク413は、横方向折り線464において保持パネル423に折り曲げ可能につながっているハンドルパネル又はトップパネル462と、横方向折り線468においてトップパネル462に折り曲げ可能につながっているサイドパネル又は広告板466とを更に含む。
【0055】
保持パネル423は、中央パネル17の開口部37と同様の形状である3つの開口部451の形態である取付機能部(広範に、それぞれの「第2の取付機能部」)を有することができる。開口部451は保持機能部を含み、保持パネル423の第1の中断のない辺縁部分436に沿うとともに、開口部451の第1の部分を画定するように2つの可撓性機能部の間で延在する、それぞれの第1の湾曲した保持縁部453を含む第3の保持機能部と、可撓性機能部の間に延在するとともに開口部451の第2の部分を画定する第2の中断のない辺縁部分438に沿った第2の湾曲した保持縁部457を含む第4の保持機能部とを含む。保持タブ45に関して上述したように、中断のない辺縁部分438の一部分に沿って可撓性機能部の間に、保持タブを画定することができる。
【0056】
可撓性機能部は、ブランク413の取付機能部の一部であり、図示するように保持縁部453、457から内部に延在するそれぞれの弱化領域を含む切抜き部455(広範に、それぞれの「第1の可撓性機能部」及び「第2の可撓性機能部」)とすることができ、又は、上述したように異なる構成を有することができる。
【0057】
保持パネル423及びトップパネル462のそれぞれが、それぞれの長手方向折り線472においてそれらに折り曲げ可能につながっている、一対の間隔を空けて配置されたハンドルフラップ471を含むことができる。本明細書に記載するように、キャリア405/パッケージ406にハンドル409を設けるようにキャリア405を形成するとき、ハンドルフラップ471を、互いに、且つ、中央パネル17のハンドル開口部71及び保持フラップ119のハンドル開口部173、175と位置合わせすることができる。
【0058】
図18及び
図19を更に参照すると、保持縁部39、43が容器CのフランジFの底面よりも下方に又はその底面と接触するように位置決めされるように、容器Cの上にブランク413を配置することができる。その後、第1の保持フラップ119の開口部151が容器Cの一方の列において3つの容器Cの上部に配置されるように、保持フラップ119を折り線121において矢印A5の方向に折り曲げることができ、その際、第1の保持フラップ119の表面が容器CのフランジFの底面よりも下方になるか又はその底面と接触するように、第1の保持フラップ119は押されて中央パネル17と対面接触する。さらに、保持フラップ119の自由縁部に沿って画定されたそれぞれの湾曲した切欠き161もまた、容器Cの第1の列においてそれぞれの容器CのフランジFの底面と当接し、及び/又はその底面と少なくとも部分的に係合することができる。それぞれの保持フラップ119の一部分によって提供される材料のこうした追加の層により、キャリア405の容器Cとの係合を強化することができる。
【0059】
次に、保持パネル423を、折り線
420において矢印A6の方向に折り曲げて、それぞれ中央パネル17及び保持フラップ
119と少なくとも部分的に対面接触させ、保持縁部453、437が、容器CのフランジFの底面よりも下方に又はその底面と接触するように位置決めされるようにすることができる。
図18に、こうした配置を示す。
【0060】
その後、
図19及び
図20に示すように、トップパネル462を折り線464において矢印A7の方向に折り曲げて、保持パネル423と少なくとも部分的に対面接触させることができ、広告板466を折り線468において下向きに更に折り曲げて、トップパネル462に対して概して垂直な配置にすることができる。こうした配置では、広告板466は、小売スペースを見て回っている顧客に、商品広告、ラベル、販促情報等、印刷された印が容易に見える表面を提供することができる。
【0061】
これに関して、トップパネル462は、下方のハンドル開口部71、173、175を覆って、キャリア405/パッケージ406の最上パネルを提供し、この最上パネルは、そこにあるハンドルフラップ471が、トップパネル462の残りの部分と概して同一平面配置で配置されるため、実質的に連続しており又は中断がない。したがって、トップパネル462は、概して平坦且つ平滑な面、例えば、小売りスペースで見て回っている顧客に魅力的であり得る「きれいな」面を提示する。
【0062】
上述したように、ハンドル409は、それぞれの重なったハンドルフラップ471と、保持フラップ119のそれぞれのハンドル開口部173、175と、中央パネル17のハンドル開口部71とによって提供される。これに関して、使用者又は顧客は、それぞれのトップパネル462及び保持パネル423からハンドルフラップ471を分離し、ハンドルフラップ471をそれぞれの折り線472においてハンドル開口部71、173、175に向かって下向きに折り曲げて通路を提供することができ、この通路を通して、使用者の又は顧客の指のうちの1本以上が、キャリア405/パッケージ406の一部分を把持してキャリア405/パッケージ406を移動させるか又は運搬することができる。
【0063】
図22を参照すると、ブランク413の代替実施形態が全体として513で示されている。ブランク513は、図示するように、中央パネル17と、保持フラップ119と、開口部451の第1の列を含む保持パネル523とを含む。開口部451の第2の列の代わりに、保持パネル523は、横方向の弱化線559を含み、この弱化線559は、ブランク513からキャリア505/パッケージ506が形成されるときに保持パネル523に沿ってそれぞれの切欠きを画定することができる、一組の横方向に間隔を空けて配置された切れ目560を含む。
【0064】
ブランク513は、キャリア405/パッケージ406に関して上述したものと実質的に同様の方法で、キャリア505と、キャリア505及び1つ以上の容器Cとを含むパッケージ506とになるように形成することができる。
図23に、キャリア505/パッケージ506の側面図を示し、そこでは、トップパネル462は、キャリア505/パッケージ506の「きれいな」トップを提示し、広告板466は、上述したような視覚的印のための容易に見える面を提示する。
【0065】
図24を参照すると、先行するキャリア/パッケージのうちの任意のものと使用されるライナー606が示されている。本明細書に記載するように、ライナー606は、パッケージ内にある容器CのトップTに、例えば、顧客に清潔感を与える等、衛生的なバリアとして、提供することができる。1つの実施形態では、ライナー606は、紙、ポリマーシート、別の好適な材料等、可撓性材料であり得る。図示するように、ライナー606は、容器Cのトップ部分T及びフランジFの上にライナー606を付与するのに役立つ穿孔又は切れ目608を有することができる。パッケージが形成されるときに穿孔608が広がることができるように、穿孔608により、ライナー606は、撓んで、それぞれの容器CのフランジFの周囲に隙間なく嵌まることができる。さらに、ライナー606は、キャリア/パッケージのハンドル機能部と整列するように位置決めされる弓形切れ目609を含むことができ、例えば、それにより、ライナー606は、使用者又は顧客がキャリア/パッケージを保持するのを妨げない。ライナー606は、本開示から逸脱することなく他の機能部を有するように他の形状、配置及び/又は構成とすることができる。
【0066】
1つの実施形態では、複数の別個のパッケージをそれぞれのライナー606と形成することができるように、例えば、コンベヤ又は他の組立システムに沿って搬送されている、連続キャリアの上に重なるシートから分離するか又は切断することができる。
【0067】
図25を参照すると、本開示の例示的な実施形態によるパッケージ600が示されている。図示するように、パッケージ600は、それぞれの容器CのトップTの上に重なるライナー606を備えた上述したキャリア105を含む。1つの実施形態では、ライナー606は、例えば、保持フラップ
119、123が下向きに折り返される前に、中央パネル17と重なる配置で配置する置くことができる。これに関して、ライナー606は、その中に収納されるとともに中央パネル17の開口部37を通して露出される、容器Cの部分を覆うように位置決めすることができ、例えば、顧客に見えるように、保持フラップ119、123の開口部151を通して上向きに更に延在することができる。別の実施形態では、ライナー606は、キャリア105/容器Cに対して異なる配置で、例えば、容器Cの上に且つ中央パネル17よりも下方に位置決めすることができる。
【0068】
上述したように、パッケージに上述した有利な衛生特性を提供するように、本明細書に記載した異なるキャリアとともに、ライナー606を提供することができる。
【0069】
本開示によるブランクは、例えば、コーティングされた厚紙及び同様の材料から形成することができる。例えば、ブランクの内面及び/又は外面は、クレーコーティングでコーティングすることができる。続いて、クレーコーティング上に製品、広告、価格コード、及び他の情報又は画像を印刷してもよい。続いて、ブランクに印刷されている任意の情報を保護するように、ブランクをワニスでコーティングすることができる。ブランクは、ブランクの片面又は両面を、例えば防湿層でコーティングすることもできる。上述した実施形態によれば、ブランクは、普通紙よりも重く硬質であるような厚さを有する厚紙で構築することができる。ブランクは、ボール紙、硬化紙、又は、カートンを少なくとも概ね本明細書で上述したように機能させることを可能にするように適した特性を有する任意の他の材料等の他の材料で構築することもできる。ブランクは、選択されたパネル又はパネルセクションに1つ以上のシート状材料を積層又はコーティングすることもできる。
【0070】
上記の実施形態によれば、折り線は、それに沿った折り曲げを容易にする、必ずしも直線状ではないが実質的に線状の任意の弱化形態とすることができる。本開示の範囲を狭めるためではないが、より詳細には、折り線は、所望の弱化線に沿って材料に圧潰部分を作る鈍いスコアリングナイフ等で形成される線等のスコア線、所望の弱化線に沿って材料に部分的に入れ込んだ切れ目、及び/又は所望の弱化線に沿って材料に部分的に入れ込んだ一連の切れ目及び/又は材料を完全に貫通する一連の切れ目、並びにこれらの機能部の種々の組み合わせを含む。
【0071】
一例として、引き裂き線は、所望の弱化線に沿って材料に部分的に入れ込んだスリット、及び/又は所望の弱化線に沿って材料に部分的に入れ込むか、及び/又は完全に貫通する一連の離間したスリット、又はこれらの機能部の種々の組み合わせを含むことができる。より具体的な例としては、1つのタイプの引き裂き線は、引き裂き線を挟んで材料を通常は一時的に連結するようニック(例えば、ブリッジにやや似た材料の小片)が間に画成されるように隣接するスリットを僅かに離間させた、材料を完全に貫通する一連の離間したスリットの形態である。ニックは、引き裂き時に引き裂き線に沿って破断される。ニックは通常、引き裂き線において比較的僅かな割合を占めるものであり、代替的に、引き裂き線が連続した切れ目線であるように、ニックを引き裂き線から省くことができるか、又は引き裂き線上で破っておくことができる。すなわち、引き裂き線のそれぞれを連続したスリット等で置き換えることは、本開示の範囲内にある。例えば、本開示から逸脱することなく、切れ目線は、連続したスリットとすることができるか、又はスリットよりも幅広とすることができる。
【0072】
上記の実施形態は、カートンの実施形態の組み立て中、糊によって互いに接着される1つ以上のパネルを有するものとして説明することができる。「糊」という用語は、カートンパネルを適所に固定するのに一般的に用いられる全ての態様の接着剤を包含することが意図される。
【0073】
前述の説明は、種々の例示的な実施形態を例示及び説明するものである。本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、種々の追加、変更、変形等を例示的な実施形態に対して行うことができる。上記説明に含まれるか又は添付図面に示されている全ての事項が、限定的な意味ではなく例示として解釈されることが意図される。さらに、本開示は、本開示の選択された実施形態のみを図示及び説明しているが、本開示は、種々の他の組み合わせ、変更形態、及び環境で用いることが可能であり、本明細書で述べられているような発明概念の範囲内の変形若しくは変更、本開示と同等の変形若しくは変更、及び/又は関連技術分野の技術若しくは知識内にある変形若しくは変更を行うことが可能である。さらに、各実施形態の或る特定の機能部及び特徴を、選択的に入れ替えて、本開示の他の説明された実施形態及び説明されていない実施形態に適用することができる。