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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-25
(45)【発行日】2025-01-09
(54)【発明の名称】ピリド-ピリミジニル化合物及び使用の方法
(51)【国際特許分類】
   C07D 471/04 20060101AFI20241226BHJP
   A61K 31/519 20060101ALI20241226BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20241226BHJP
   A61K 31/553 20060101ALI20241226BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20241226BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20241226BHJP
   A61K 31/573 20060101ALI20241226BHJP
   A61K 38/07 20060101ALI20241226BHJP
   A61K 39/395 20060101ALI20241226BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20241226BHJP
   A61P 35/02 20060101ALI20241226BHJP
   A61P 15/00 20060101ALI20241226BHJP
   A61K 31/454 20060101ALI20241226BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20241226BHJP
【FI】
C07D471/04 116
C07D471/04 CSP
A61K31/519
A61K31/5377
A61K31/553
A61K45/00
A61P43/00 121
A61K31/573
A61K38/07
A61K39/395 N
A61P43/00 111
A61P35/00
A61P35/02
A61P15/00
A61K31/454
A61P25/00
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2021548153
(86)(22)【出願日】2020-02-17
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-12
(86)【国際出願番号】 US2020018499
(87)【国際公開番号】W WO2020172093
(87)【国際公開日】2020-08-27
【審査請求日】2023-02-14
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2019/075328
(32)【優先日】2019-02-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】509012625
【氏名又は名称】ジェネンテック, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100150500
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 靖
(72)【発明者】
【氏名】ブラウン,マリー-ガブリエル
(72)【発明者】
【氏名】ルドルフ,ヨアヒム
(72)【発明者】
【氏名】ウー,ヤオ
(72)【発明者】
【氏名】ウー,グオション
【審査官】増永 淳司
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/102751(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/222918(WO,A1)
【文献】特表2008-515812(JP,A)
【文献】国際公開第2013/090840(WO,A1)
【文献】国際公開第2013/134252(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/117635(WO,A1)
【文献】国際公開第2021/145521(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/142612(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/227020(WO,A1)
【文献】REGISTRY(STN)[online],2011年12月07日,[検索日 2024.01.05]CAS登録番号 1350015-88-1
【文献】REGISTRY(STN)[online],2011年12月04日,[検索日 2024.01.05]CAS登録番号 1348150-26-4
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D 471/04
A61K 31/519
A61K 31/5377
A61K 31/553
A61K 45/00
A61P 43/00
A61K 31/573
A61K 38/07
A61K 39/395
A61P 35/00
A61P 35/02
A61P 15/00
A61K 31/454
A61P 25/00
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(II):
【化1】
(II)
[式中、
環Bは、R-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、R-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキル、R-置換若しくは非置換C5~7アリール、又はR-置換若しくは非置換5~7員ヘテロアリールであり;
は、-NHSO-、-SONH-、-NH-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、又はピロリジン-2-オンであり;
及びXは、独立して、-N-又は-CR-であり;
は、-N-又は-CR-であり、ここでX、X、及びXのうちの1つは-N-であり;
環Aは、R-置換若しくは非置換C3~6シクロアルキル又はR-置換若しくは非置換3~6員ヘテロシクロアルキルであり;
mは、0、1、2、3、4又は5であり;
各Rは、独立して、水素、ハロゲン、-OR、R10-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R10-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、又はR10-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルであり;
は、水素、ハロゲン、-CN、-OR、-NO、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)OR、-C(O)NR7A7B、-OC(O)R、-OC(O)NR7A7B、-SR7A、-S(O)R、-S(O)、-S(O)(=NR7A)R7B、-S(O)NR7A7B、-NR7A7B、-NR7AC(O)R、-NR7AC(O)OR、-N(R7A)C(O)NR7A7B、-NR7AS(O)、-NR7AS(O)NR7A7B、-P(O)(R、R10-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R10-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、R10-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキル、R10-置換若しくは非置換C5~7アリール、又はR10-置換若しくは非置換5~7員ヘテロアリールであり;
各Rは、水素、ハロゲン、-OR、-CN、-S(O)、R10-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、又はR10-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキルであり;
nは、0、1、2、3、又は4であり;
は、R10-置換若しくは非置換ベンジル、R10-置換若しくは非置換ピロリジニル、R10-置換若しくは非置換ピペリジニル、R10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R10-置換若しくは非置換C1~6アルキル、又はR10-置換若しくは非置換3~6員シクロアルキルであり;
各Rは、独立して、水素、ハロゲン、-NR、-NR6A6B、R10-置換若しくは非置換C1~6アルキル、又はR10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキルであり;
6A及びR6Bは、独立して、水素又はR10-置換若しくは非置換C1~6アルキルであるか、或いはR6A及びR6Bは、それらが結合する窒素原子と一緒に、R10-置換若しくは非置換4~7員ヘテロシクロアルキルを形成し;
各Rは、独立して、水素、R-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、又はR-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルであり;
各R7A及びR7Bは、独立して、水素、R8A-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R8A-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R8A-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、又はR8A-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルであり;
各R8Aは、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-NO、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-NHC(O)H、-NHC(O)OH、-N(H)C(O)NH、-NHS(O)H、-NHS(O)NH、又は-P(O)(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、-C(CH)F、非置換C1~6アルコキシ、非置換C1~6アルキル、非置換C1~6ハロアルキル、非置換C3~7シクロアルキル、非置換3~6員ヘテロシクロアルキル、非置換C5~7アリール、又は非置換5~7員ヘテロアリールであり;
各Rは、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-OR8B、-NO、-C(O)R8B、-C(O)OR8B、-C(O)OR8B、-C(O)NR8C8D、-OC(O)R8B、-OC(O)NR8C8D、-SR8C、-S(O)R8B、-S(O)8B、-S(O)(=NR8C)R8D、-S(O)NR8C8D、-NR8C8D、-NR8CC(O)R8B、-NR8CC(O)OR8B、-N(R8C)C(O)NR8C8D、-NR8CS(O)8B、-NR8CS(O)NR8C8D、-P(O)(R8B、R-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、R-置換若しくは非置換3~6員ヘテロシクロアルキル、R-置換若しくは非置換C5~7アリール、又はR-置換若しくは非置換5~7員ヘテロアリールであり;
各R 8B 、R8C、及びR8Dは、独立して、水素、R9A-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R9A-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R9A-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、又はR9A-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルであり;
各R9Aは、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-NO、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-NHC(O)H、-NHC(O)OH、-N(H)C(O)NH、-NHS(O)H、-NHS(O)NH、又は-P(O)(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、-C(CH)F、非置換C1~6アルコキシ、非置換C1~6アルキル、非置換C1~6ハロアルキル、非置換C3~7シクロアルキル、非置換3~6員ヘテロシクロアルキル、非置換C5~7アリール、又は非置換5~7員ヘテロアリールであり;
各Rは、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-OR9B、-NO、-C(O)R9B、-C(O)OR9B、-C(O)OR9B、-C(O)NR9C9D、-OC(O)R9B、-OC(O)NR9C9D、-SR9C、-S(O)R9B、-S(O)9B、-S(O)(=NR9C)R9D、-S(O)NR9C9D、-NR9C9D、-NR9CC(O)R9B、-NR9CC(O)OR9B、-N(R9C)C(O)NR9C9D、-NR9CS(O)9B、-NR9CS(O)NR9C9D、-P(O)(R9B、R12-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R12-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R12-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、R12-置換若しくは非置換3~6員ヘテロシクロアルキル、R12-置換若しくは非置換C5~7アリール、又はR12-置換若しくは非置換5~7員ヘテロアリールであり;
各R 9B 、R9C、及びR9Dは、独立して、水素、R10A-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R10A-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R10A-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、又はR10A-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルであり;
各R10Aは、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-NO、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-NHC(O)H、-NHC(O)OH、-N(H)C(O)NH、-NHS(O)H、-NHS(O)NH、又は-P(O)(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、-C(CH)F、非置換C1~6アルコキシ、非置換C1~6アルキル、非置換C1~6ハロアルキル、非置換C3~7シクロアルキル、非置換3~6員ヘテロシクロアルキル、非置換C5~7アリール、又は非置換5~7員ヘテロアリールであり;
各R10は、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-OR11A、-NO、-C(O)R11A、-C(O)OR11A、-C(O)OR11A、-C(O)NR11B11C、-OC(O)R11A、-OC(O)NR11B11C、-SR11B、-S(O)R11A、-S(O)11A、-S(O)(=NR11B)R11C、-S(O)NR11B11C、-NR11B11C、-NR11BC(O)R11A、-NR11BC(O)OR11A、-N(R11B)C(O)NR11B11C、-NR11BS(O)11A、-NR11BS(O)NR11B11C、-P(O)(R11A、R11-置換若しくは非置換C1~6アルコキシ、R11-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R11-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R11-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、R11-置換若しくは非置換3~6員ヘテロシクロアルキル、R11-置換若しくは非置換C5~7アリール、又はR11-置換若しくは非置換5~7員ヘテロアリールであり;
各R11A、R11B及びR11Cは、独立して、水素、R12A-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R12A-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R12A-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、又はR12A-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルであり;
各R12Aは、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-NO、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-NHC(O)H、-NHC(O)OH、-N(H)C(O)NH、-NHS(O)H、-NHS(O)NH、又は-P(O)(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、-C(CH)F、非置換C1~6アルコキシ、非置換C1~6アルキル、非置換C1~6ハロアルキル、非置換C3~7シクロアルキル、非置換3~6員ヘテロシクロアルキル、非置換C5~7アリール、又は非置換5~7員ヘテロアリールであり;
各R11は、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-OR12B、-NO、-C(O)R12B、-C(O)OR12B、-C(O)OR12B、-C(O)NR12C12D、-OC(O)R12B、-OC(O)NR12C12D、-SR12C、-S(O)R12B、-S(O)12B、-S(O)(=NR12C)R12D、-S(O)NR12C12D、-NR12C12D、-NR12CC(O)R12B、-NR12CC(O)OR12B、-N(R12C)C(O)NR12C12D、-NR12CS(O)12B、-NR12CS(O)NR12C12D、-P(O)(R12B、R12-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R12-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R12-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、R12-置換若しくは非置換3~6員ヘテロシクロアルキル、R12-置換若しくは非置換C5~7アリール、又はR12-置換若しくは非置換5~7員ヘテロアリールであり;
各R12B、R12C及びR12Dは、独立して、水素、非置換C1~6アルキル、非置換C1~6ハロアルキル、非置換C3~7シクロアルキル、又は非置換3~7員ヘテロシクロアルキルであり、
各R12は、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-NO、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-NHC(O)H、-NHC(O)OH、-N(H)C(O)NH、-NHS(O)H、-NHS(O)NH、又は-P(O)(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、-C(CH)F、非置換C1~6アルコキシ、非置換C1~6アルキル、非置換C1~6アルコキシ、非置換C1~6ハロアルキル、非置換C1~6ハロアルコキシ、非置換C3~7シクロアルキル、非置換3~6員ヘテロシクロアルキル、非置換C5~7アリール、又は非置換5~7員ヘテロアリールであり;且つ
13は、水素、ハロゲン、又はR10-置換若しくは非置換C1~6アルキルである]
で示される化合物、又は、その立体異性体、互変異性体、若しくは薬学的に許容される塩。
【請求項2】
化合物が、式:
【化2】
で示される、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項3】
化合物が、式:
【化3】
で示される、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項4】
が、独立して、水素、OR、又はR10-置換若しくは非置換C1~6アルキルである、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項5】
が、水素、R-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、又はR-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルである、請求項4に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項6】
が、水素、ハロゲン、-OR、-NR7A7B、R10-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R10-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、又はR10-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルである、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項7】
がハロゲンであり、nが1、2、又は3であるか;RがFであり、nが1、2、又は3であるか;又は、Rが-ORであり、nが1である、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項8】
が、-NHSO-、-SONH-、-NH-、又はピロリジン-2-オンである、請求項1~7のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項9】
が、-NHSO-又はピロリジン-2-オンである、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項10】
10が、水素、ハロゲン、-OH、-CN、R11-置換若しくは非置換C1~6アルコキシ、R11-置換若しくは非置換C1~6アルキル、又はR11-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキルである、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項11】
少なくとも1つのRが-NR6A6Bであり、ここでR6A及びR6Bは各々がR10-置換若しくは非置換C1~6アルキルである、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項12】
が、R-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R-置換C3~6シクロアルキル、R-置換3~6員ヘテロシクロアルキル、R-置換シクロヘキシル、又はR-置換ピペリジニルである、請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項13】
環Bが、R-置換若しくは非置換C5~7アリールである、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項14】
化合物が、式:
【化4】
で示される、請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項15】
下記の表に記載の化合物から選択される、化合物又はその薬学的に許容される塩。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【請求項16】
下記の表に記載の化合物から選択される、化合物又はその薬学的に許容される塩。
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【表12】
【請求項17】
請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩と、1つ以上の薬学的に許容される添加物とを含む、IRE1関連疾患又は障害を治療するための医薬組成物。
【請求項18】
IRE1関連疾患又は障害が、扁平上皮癌、小細胞肺がん、非小細胞肺がん(NSCLC)、肺腺癌、肺扁平上皮がん、腹膜がん、肝細胞がん、胃がん、消化器がん、食道がん、膵臓がん、神経膠芽腫、子宮頸がん、卵巣がん、肝臓がん、膀胱がん、乳がん、結腸がん、直腸がん、結腸直腸がん、子宮内膜がん、子宮がん、唾液腺癌、腎臓がん、前立腺がん、外陰部がん、甲状腺がん、肝細胞癌(HCC)、肛門癌、陰茎癌、又は頭頸部がんからなる群から選択される、がんである、請求項17に記載の医薬組成物。
【請求項19】
請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩と、抗炎症剤、コルチコステロイド、免疫調節剤、抗がん剤、アポトーシスエンハンサ、ニューロトロフィック因子、心臓血管疾患治療剤、肝疾患治療剤、抗ウイルス剤、血液疾患治療剤、糖尿病治療剤、代謝障害治療剤、自己免疫障害治療剤、及び免疫不全障害治療剤からなる群から選択される1つ以上の追加の治療剤との組み合わせを含み、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩が、追加の治療剤と同時に、またはその前に若しくは後に、投与される、組み合わせ剤。
【請求項20】
IRE1関連疾患又は障害の治療のための医薬品の製造における、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年2月18日に出願された国際出願第PCT/CN2019/075328号の優先権の利益を主張するものであり、その全体があらゆる目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本明細書において提供されるのは、化合物又はその薬学的に許容される塩、及びがんを治療するためのそのような化合物の使用方法である。
【背景技術】
【0003】
キナーゼ/エンドリボヌクレアーゼのイノシトール要求酵素1(inositol requiring enzyme 1:IRE1α)は、小胞体におけるミスフォールドタンパク質蓄積の重要なセンサの1つであり、小胞体ストレス応答(unfolded protein response:UPR)を誘発するが、IRE1αのキナーゼ部分のATP結合部位に結合しそのエンドリボヌクレアーゼ活性をブロックする阻害剤に対しがんを含む多様な疾患に対する治療標的の可能性がある。IRE1αは、ミスフォールドタンパク質、膜貫通セグメント、及びキナーゼ部分とタンデム型エンドリボヌクレアーゼドメインからなる細胞質部分に結合する内腔ドメインを有する、膜貫通型の二機能性タンパク質である。構造活性相関(structure-activity relationship:SAR)研究は、組換えIRE1αキナーゼスクリーンにおいて選択的であり、細胞IRE1αと同様に組換えIRE1αのエンドリボヌクレアーゼ活性に対して強力な化合物をもたらした。IRE1α活性は、以前の報告とは異なり、UPRのある種の細胞保護機能及び生存促進機能を媒介し、ある種の腫瘍細胞株における生存性及び増殖を増加させ、悪性腫瘍の増殖をブロックする特異的小分子阻害剤に対する有効な治療標的となり得る(Harrington、P.E. et al(2015)ACS Med. Chem. Lett. 6:68-72)。更に、IRE1αの阻害剤は、ある種の自己免疫疾患、神経変性疾患、線維性疾患及び代謝障害を含む、がん以外の他のタイプの疾患に対して治療的に有用であり得る(Wang M. and Kaufman、R.J.(2016)Nature 529:326-335)。
【0004】
小胞体(endoplasmic reticulum:ER)におけるタンパク質フォールディングのホメオスタシス調節は、3つの重要な細胞内シグナル伝達経路の制御下にある:IRE1α、PERK、及びATF6、これらは共に小胞体ストレス応答(UPR)を調整する(Schroder,et al(2005)Mutat Res-Fund Mol Mech Metagenesis 569:29-63)。ER内でのタンパク質フォールディングの需要の増加、又はある種の細胞傷害若しくはストレスは、ER内に折りたたまれていないタンパク質を蓄積させ、この状態を小胞体ストレスと呼ぶ。細胞はUPRを活性化することでERストレスに応答して、それらの高い適合度のタンパク質合成能の調節又は維持を助ける(Walter、P. and Ron、D.(2011)Science,334:1081-1086)。IRE1αはUPRの3つの分枝の中で最も進化的に保存されている。重要なことに、UPRはERストレスの重症度及び期間に依存して細胞の生死を決定し、最終結果は細胞生存及び回復か、又はプログラム細胞死(アポトーシス)かのいずれかである(Sovolyova et al,(2014)Biol Chem 395:1-13)。UPRの3つの経路は全て、折りたたまれていないタンパク質の蓄積と協調して反応する。いくつかの研究によって、異なる経路間にはクロストークがあることが実証されている(Yamamoto et al,J. Biochem.(2004)136:343-350);Arai et al,FEBS Letts.(2006)580:184-190;Adachi et al,Cell Struct. Func.(2008)33:75-89)。ERストレス及びUPRの活性化は、機械的損傷、炎症、遺伝子変異、感染症、酸化ストレス、代謝ストレス、及び悪性腫瘍に関連する他の種類の細胞ストレスによって引き起こされ得る。ERストレスは、内臓の繊維症リモデリングをもたらす疾患、例えば慢性肝疾患(Galligan et al,J. Toxicol.(2012)Vol. 2012,Article ID 207594,12 pgs.;Shin et al,Cell Reports(2013)5:654-665;Ji,Int. J. Hepatol.(2014)Vol. 2014、Article ID 513787,11 pages)、肺線維症(Baek et al,Am. J. Resp. Cell Mol. Bio.(2012)46:731-739);Tanjore et al,Biochim Biophys Acta(2012、online),(2013)1832:940-947),腎線維症(Chiang et al,Mol. Med.(2011)17:1295-1305)、心血管疾患(Spitler & Webb、Hypertension(2014)63:e40-e45)、及び炎症性腸疾患(Bogaert et al,PLoS One(2011)6(10)e25589;Cao et al,Gastroent(2013)144:989-1000)にも関連していた。
【0005】
UPRの活性化は、非常に高いタンパク質合成負荷を有する多発性骨髄腫のような分泌細胞起源の腫瘍に対する、重要な生存経路であることが示されている。したがって、IRE1αエンドリボヌクレアーゼの切断及びXBP1の活性化をブロックすることによってUPRを破壊しようとする試みは、がん研究の活発な分野である。特異的IRE1α RNase産物として、XBP1は機能的IRE1阻害の直接的な指標である。強力で選択的なIRE1α阻害剤は、完全なUPR活性化なしに腫瘍細胞がアポトーシスに誘導されるという仮説を検証するための重要なツールとして役立つであろう。IRE1α阻害剤及び活性化化合物が報告されている(Harrington,P.E. et al(2015)ACS Med. Chem. Lett. 6:68-72;Volkmann,K.,et al(2011)J. Biol. Chem.,286:12743-12755;Cross,B.C.S.,et al(2012)Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A.,109:E869-E878;Wang,L.,et al(2012)Nat. Chem. Biol.,8:982-989;Ghosh、R.,et al(2014)Cell,158:534-548;Ranatunga,S.,et al(2014)J. Med. Chem.,57,4289-4301;US 9382230;US 8815885)。
【0006】
したがって、患者におけるIRE1関連疾患又は障害の治療のための適切な薬理学的特性を有する、強力で選択的な阻害剤の必要性が存在する。
【発明の概要】
【0007】
本明細書において提供されるのは、従来技術における上記課題及び他の課題に対する解決法である。
【0008】
本明細書において開示されるのは、本明細書に記載される式(I)の化合物又はその立体異性体、互変異性体、若しくは薬学的に許容される塩であり、それにはIRE1αの阻害剤であるそれらの医薬組成物が含まれる。本明細書に記載される化合物は、IRE1αにより媒介される疾患及び障害の治療に有用である。
【0009】
本明細書で提供される第1の態様は、本明細書に記載される式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩であり、式中、X、X、X、環B、L、R、R、R、R13及びnは、本明細書に記載の通りである。
【0010】
本明細書で提供される別の態様は、本明細書に記載される式(II)の化合物であり、式中、X、X、X、環A、環B、L、R、R、R、及びR13は、本明細書に記載の通りである。
【0011】
本明細書で提供されるまた別の態様は、表1又は表2の化合物又はその薬学的に許容される塩である。
【0012】
本明細書で提供される更に別の態様は、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物である。
【0013】
本明細書で提供される別の態様は、有効量である本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することにより、本明細書に記載のIRE1関連疾患又は障害を治療する方法である。
【0014】
本明細書で提供される別の態様は、本明細書に記載のIRE1関連疾患又は障害の治療のための薬品の製造における、化合物又はその薬学的に許容される塩の使用である。
【0015】
本明細書で提供される別の態様は、本明細書に記載のIRE1関連疾患又は障害を治療する方法における使用のための、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩である。
【0016】
本明細書で提供されるまた別の態様は、Ire1を発現するがん細胞を本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩と接触させることにより、Ire1を発現するがん細胞を阻害又は殺傷する方法である。
【0017】
本明細書で提供される別の態様は、Ire1と、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩とを接触させることにより、Ire1活性を調節する方法である。
【0018】
本明細書で提供される別の態様は、IRE1によって媒介される疾患を治療するためのキットであり、このキットは、本明細書に記載の化合物又は薬学的に許容される塩を含む。
【0019】
本実施形態は、詳細な説明及び実施例を参照することによってより完全に理解することができ、それらは非限定的実施形態を例示することを意図している。
【発明を実施するための形態】
【0020】
別段の定義がない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されている意味と同じ意味を有する。例えば、Singleton et al.,DICTIONARY OF MICROBIOLOGY AND MOLECULAR BIOLOGY 2nd ed.,J. Wiley及びSons(New York,NY 1994);Sambrook et al.,MOLECULAR CLONING,A LABORATORY MANUAL,Cold Springs Harbor Press(Cold Springs Harbor,NY 1989)を参照されたい。本明細書に記載される方法、装置、及び材料に類似の又は等価なものはいずれも、本発明の実施に使用することができる。
【0021】
以下の定義は、本明細書で頻繁に使用される特定の用語の理解を容易にするために提供されているのであって、本開示の範囲を限定することを意図していない。本明細書で参照されるすべての参照文献は、その全体が参照により援用される。
【0022】
本明細書において使用される場合、別段の規定がない限り、用語「約」及び「およそ」は、組成物又は投与形態の成分の用量、量、又は重量パーセントに言及しているとき、特定の用量、量、又は重量パーセントから得られるものと等価な薬理効果を提供すると当業者が認識する用量、量、又は重量パーセントを意味する。等価な用量、量、又は重量パーセントは、特定の用量、量、又は重量パーセントの30%、20%、15%、10%、5%、1%、又はそれ未満内であり得る。
【0023】
本明細書で使用される場合、「アルキル」は、指定された炭素原子数を有する(すなわち、C1~10は、1~10個の炭素原子を意味する)、飽和の直鎖(すなわち非分岐)若しくは分岐した一価の炭化水素鎖、又はそれらの組み合わせを指す。特定のアルキル基は、1~20個の炭素原子を有する基(「C1~20アルキル」)、1~8個の炭素原子を有する基(「C1~8アルキル」)、1~6個の炭素原子を有する基(「C1~6アルキル」)、2~6個の炭素原子を有する基(「C2~6アルキル」)、1~4個の炭素原子を有する基(「C1~4アルキル」)、又は1~3個の炭素g根氏を有する基(「C1~3アルキル」)である。アルキル基の例としては、例えばメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、t-ブチル、イソブチル、sec-ブチル;例えば、n-ペンチル、n-ヘキシル、n-ヘプチル、n-オクチルなどの同族体及び異性体などの基が挙げられるが、これらに限定されない。
【0024】
本明細書で使用される場合、「シクロアルキル」は、指定された炭素原子数を有する(すなわち、C3~10は、3~10個の炭素原子を意味する)、非芳香族の飽和又は不飽和の環式一価炭化水素構造を指す。シクロアルキルは、シクロヘキシルなどの1つの環、又はアダマンチルなどの複数の環で構成され得るが、アリール基は除外する。2つ以上の環を含むシクロアルキルは、縮合、スピロ、若しくは架橋、又はそれらの組み合わせが可能である。具体的なシクロアルキル基は、3~12個の環状炭素原子を有するものである。好ましいシクロアルキルは、3~7個の環状炭素原子を有する(「C3~7シクロアルキル」)か、又は3~6個の炭素原子を有する(「C3~6シクロアルキル」)環状炭化水素である。シクロアルキルの例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、1-シクロヘキセニル、3-シクロヘキセニル、シクロへプチル、ノルボニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0025】
本明細書で使用される「ヘテロシクロアルキル」は、環炭素原子の1つ以上が、例えば、窒素、酸素又は硫黄などのヘテロ原子によって置き換えられている、本明細書で定義されるシクロアルキルを指す。ヘテロシクロアルキル基の代表的な例としては、アジリジニル、アゼチジニル、アゼパニル、オキセタニル、ピロリジル、イミダゾリジニル(例えば、イミダゾリジン-4-オニル又はイミダゾリジン-2,4-ジオニル)、ピラゾリジニル、チアゾリジニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロフラニル、ジオキソリル、ピロリニル、イミダゾリニル、ピラゾリニル、チアゾリニル、ピペリジル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピペラジン-2-オニル、モルホリニル、チオモルホリニル、テトラヒドロピラニル(例えば、テトラヒドロ-2H-ピラニル)、テトラヒドロチオピラニル、オキサチアニル、ジオキシル、ジチアニル、ピラニル、ジヒドロジチイニル、1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカニル、ホモピペラジニル、キヌクリジル及びテトラヒドロピリミジン-2(1H)-オン基が挙げられるが、これらに限定されない。
【0026】
本明細書で使用される「アリール」は、縮合環が芳香族であり得るか又は芳香族であり得ない、単一の環(例えば、フェニル)又は複数の縮合環(例えば、ナフチル又はアントリル)を有する不飽和芳香族炭素環基を指す。具体的なアリール基は、6~14個の環状(すなわち環)炭素原子を有するもの(「C6~14アリール」)である。好ましいアリール基には、5~6個の環炭素を有するものが含まれる。少なくとも1つの環が非芳香族である2つ以上の環を有するアリール基は、芳香族環位置又は非芳香族環位置のいずれかで親構造に結合することができる。一変形では、少なくとも1つの環が非芳香族である2つ以上の環を有するアリール基は、親構造に芳香族環の位置で結合されている。
【0027】
本明細書で使用される場合、「ヘテロアリール」は、1~14個の環状(すなわち環)炭素原子、並びに窒素、リン、酸素及び硫黄などのヘテロ原子を含むがこれらに限定されない少なくとも1個の環状へテロ原子を有する、不飽和芳香族環式基を指す。ヘテロアリール基は、縮合環が芳香族であり得るか又は芳香族であり得ない、単一の環(例えば、ピリジル、フリル)又は複数の縮合環(例えば、インドリジニル、ベンゾチエニル)を有し得る。具体的なヘテロアリール基は、1~12個の環状(すなわち環)炭素原子、並びに窒素、リン、酸素及び硫黄から独立して選択される1~6個の環状(すなわち環)ヘテロ原子を有する、5~14員環;1~8個の環状炭素原子、並びに窒素、リン、酸素及び硫黄から独立して選択される1~4個の環状ヘテロ原子を有する、5~10員環;並びに1~5個の環状炭素原子、並びに窒素、酸素及び硫黄から独立して選択される1~4個の環状ヘテロ原子を有する、5、6又は7員環である。一変形では、ヘテロアリールとしては、1~6個の環状炭素原子、並びに窒素、酸素及び硫黄から独立して選択される1~4個の環状ヘテロ原子を有する、単環式芳香族の5、6又は7員環が挙げられる。別の変形では、ヘテロアリールとしては、1~12個の環状炭素原子、並びに窒素、リン、酸素及び硫黄から独立して選択される1~6個の環状ヘテロ原子を有する、多環式芳香族環が挙げられる。なお更に、本明細書に記載されるヘテロアリールは、5員又は6員を有する環を含むことができる。少なくとも1つの環が非芳香族である2つ以上の環を有するヘテロアリール基は、芳香族環位置又は非芳香族環位置のいずれかで親構造に結合することができる。一変形では、少なくとも1つの環が非芳香族である2つ以上の環を有するヘテロアリール基は、親構造に芳香族環の位置で結合されている。
【0028】
「ハロ」又は「ハロゲン」は、フルオロ、クロロ、ブロモ及び/又はヨードを指す。残基が2つ以上のハロゲンで置換されている場合、これは、結合したハロゲン部分の数に対応する接頭辞を用いて言及することができ、例えば、ジハロアリール、ジハロアルキル、トリハロアリールなどは、2つ(「ジ」)又は3つ(「トリ」)のハロ基で置換されたアリール及びアルキルを指し、これらは同じハロであり得るが、必ずしも同じハロである必要はない。したがって、4-クロロ-3-フルオロフェニルはジハロアリールの範囲内である。
【0029】
1つ以上の水素がハロ基で置換されたアルキル基を「ハロアルキル」、例えば「C1~6ハロアルキル」と称する。各水素がハロ基で置き換えられているアルキル基は、「ペルハロアルキル」と呼ばれる。好ましいペルハロアルキル基は、トリフルオロアルキル(-CF)である。同様に、「ペルハロアルコキシ」は、アルコキシ基のアルキル部分を構成する炭化水素の各Hの代わりにハロゲンが用いられているアルコキシ基を指す。ペルハロアルコキシ基の例は、トリフルオロメトキシ(-OCF)である。
【0030】
「カルボニル」は、基C=Oを指す。
【0031】
「オキソ」は、部分=Oを指す。
【0032】
「キラル」という用語は、鏡像パートナーの重ね合せできない特性を有する分子を指し、一方で「アキラル」という用語は、それらの鏡像パートナーと重ね合せできる分子を指す。
【0033】
「立体異性体」という用語は、同一の化学構成を有するが、空間内の原子又は基の配置に関して異なる化合物を指す。
【0034】
「ジアステレオマー」は、2つ以上のキラル性の中心を有し、それらの分子が互いの鏡像でない立体異性体を指す。ジアステレオマーは、例えば、融点、沸点、スペクトル特性、及び反応性などの異なる物理特性を有する。ジアステレオマーの混合物は、電気泳動法及びクロマトグラフィーなどの高分解能分析手順の下で分離され得る。
【0035】
「エナンチオマー」は、互いに重ね合せできない鏡像である、化合物の2つの立体異性体を指す。
【0036】
本明細書で使用する立体化学の定義及び慣例は通常、S. P. Parker,Ed.,McGraw-Hill Dictionary of Chemical Terms(1984)McGraw-Hill Book Company,New York;and Eliel,E. and Wilen,S.,“Stereochemistry of Organic Compounds”,John Wiley及びSons,Inc.,New York,1994に従う。本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩は、不斉又はキラル中心を含有し、したがって、異なる立体異性体形態で存在することができる。それだけに限らないが、ジアステレオマー、エナンチオマー及びアトロプ異性体、並びにラセミ混合物などのこれらの混合物を含む、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の全ての立体異性体形態が本明細書に含まれることが意図される。多くの有機化合物は、光学的に活性な形態で存在する、すなわち、それらは、平面偏光の面を回転させる能力を有する。光学的に活性な化合物を記載する際に、接頭辞D及びL、又はR及びSが使用されて、そのキラル中心の周りでの分子の絶対配置を表す。接頭辞d及びl又は(+)及び(-)は、化合物による平面偏光の回転の符号を指定するために用いられ、(-)又は1は、化合物が左旋性であることを意味する。接頭辞が(+)又はdの化合物は、右旋性である。所与の化学構造について、これらの立体異性体は、互いに鏡像であることを除き、同一である。特定の立体異性体はまた、エナンチオマーとも称され、そのような異性体の混合物は、エナンチオマ混合物と呼ばれることがある。エナンチオマーの50:50混合物は、ラセミ混合物又はラセミ体と称され、これらは、化学反応又はプロセスにおいて立体選択又は立体特異性が存在していない場合に生じ得る。「ラセミ混合物」及び「ラセミ化合物」という用語は、光学活性がない2つのエナンチオマー種の等モル混合物を指す。エナンチオマーは、超臨界液体クロマトグラフィー(supercritical fluid chromatography:SFC)など、キラル分離法によってラセミ混合物から分離され得る。分離された立体異性体のキラル中心における立体配置の帰属は、例えばX線結晶学的データから、立体化学が決定的に確立される前に、暫定的なものとすることができ、例示目的のために表1の構造に示すことができる。
【0037】
用語「互変異性体」又は「互変異性形態」とは、低エネルギーバリアにより相互転換可能な、異なるエネルギーを持つ構造異性体を意味する。例えば、プロトン互変異性体(プロトトロピ互変異性体としても知られる)は、ケト-エノール及びイミン-エナミン異性化など、プロトンの転位を介した相互転換を含む。原子価互変異性体は、結合電子のいくつかの再編成による相互転換を含む。
【0038】
「溶媒和物」は、1つ以上の溶媒分子と本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の会合物又は複合体を指す。溶媒和物を形成する溶媒の例としては、水(すなわち、「水和物」)、イソプロパノール、エタノール、メタノール、DMSO、酢酸エチル(EtOAc)、酢酸(AcOH)、及びエタノールアミンが挙げられるが、これらに限定されない。
【0039】
用語「投与する」は、環A化合物、その薬学的に許容される塩、又は本明細書に記載の医薬組成物を、例えば、経口、粘膜、局所、坐剤、静脈内、非経口、腹腔内、筋肉内、病巣内、髄腔内、鼻腔内又は皮下投与といった経路により、患者へと送達する行為を指す。非経口投与には、静脈内投与、筋肉内投与、動脈内投与、皮内投与、皮下投与、腹膜内投与、腹腔内投与、及び頭蓋内投与が含まれる。投与は通常、本明細書に記載のがん又はその症状の発生後に行われる。この用語には、本明細書に記載の化学療法剤又は治療法を投与することが含まれる。
【0040】
用語「共投与」は、2つ以上の薬剤(例えば、化合物、その薬学的に許容される塩、又は本明細書に記載の化学療法剤といった別の活性薬剤を含む医薬組成物)の投与を指す。共投与のタイミグは、部分的には投与される組成物に依存し、同時の投与、又は1つ以上の追加の治療法、例えば化学療法、ホルモン療法、放射線治療、又は免疫療法といったがん療法の投与の直前若しくは直後の投与を含むことができる。本明細書に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、及び医薬組成物は、患者に対し、単独で投与されるか又は共投与され得る。共投与は、化合物の個別での又は組み合わせでの(2つ以上の化合物又は薬剤)同時又は逐次投与を含むことを意図している。したがって、調製物は、必要に応じて、他の活性物質と組み合わせることもできる(例えば、代謝分解を低減するために)。本明細書に記載の化合物は、互いとの組み合わせ、本明細書に記載のがんの治療において有用であるか若しくは本明細書に記載の特定のキナーゼを発現する細胞と関連することが既知である他の活性薬剤との組み合わせ、又は with 単独では有効となり得ないが活性薬剤の有効性に寄与し得る補助剤との組み合わせで使用してもよい。
【0041】
「1L療法」は、未治療のがん患者に投与される第1選択治療を指す。同様に、2L、3Lなどは、患者に投与される後続の治療法を指す。
【0042】
本明細書において使用される場合、別段の規定がない限り、用語「約」及び「およそ」は、組成物又は投与形態の成分の用量、量、又は重量パーセントに言及しているとき、特定の用量、量、又は重量パーセントから得られるものと等価な薬理効果を提供すると当業者が認識する用量、量、又は重量パーセントを意味する。等価な用量、量、又は重量パーセントは、特定の用量、量、又は重量パーセントの30%、20%、15%、10%、5%、1%、又はそれ未満内であり得る。
【0043】
「転移」は、局所的組織及び所属リンパ節を越えて広がったがんを指す。「局所進行」は、直近の組織から周囲の組織へのみ広がったがんを指す。
【0044】
「臨床応答」という用語は、とりわけ、疾患進行の阻害、腫瘍増殖の阻害、原発性腫瘍の減少、腫瘍関連症状の軽減、腫瘍分泌因子(カルチノイド症候群の原因となるホルモンなどの腫瘍分泌ホルモンを含む)の阻害、原発性又は続発性腫瘍の出現の遅延、原発性又は続発性腫瘍の発生の遅延、原発性又は続発性腫瘍の発症の減少、疾患の二次的影響の重症化の遅延又は重症度の減少、腫瘍増殖の停止及び腫瘍の退縮、腫瘍増殖停止時間(TTP)の増加、無増悪生存期間(Progression Free Survival:PFS)の増加、全生存期間(Overall Survival:OS)の増加を指す。本明細書で使用されるOSとは、治療開始から、あらゆる原因による死亡までの時間を意味する。一般に、臨床応答は、当技術分野において既知で理解されている有効性の一次的又は二次的測定値を指す。本明細書に記載される治療及び臨床応答は、所与の状態についての国際標準を用いて評価することができる。
【0045】
「全生存」すなわち「OS」は、登録からあらゆる原因による死亡までの時間を指す。
【0046】
「客観的奏効率」すなわち「ORR」は、RECIST v1.1に従って治験責任医師が決定した場合に、≧4週間の間隔を空けた2つの連続する機会に完全寛解又は部分寛解が確認された患者の割合を指す。
【0047】
「腫瘍増殖停止時間」すなわち「TTP」は、無作為化から客観的な腫瘍進行までの時間を指す。
【0048】
「奏効期間」すなわち「DOR」は、記録された客観的応答の最初の発生から、RECIST v1.1に従って治験責任医師が決定した疾患の進行、又はあらゆる原因による死亡の、いずれか早く生じる方までの時間を指す。
【0049】
「無増悪生存期間」すなわち「PFS」は、登録から、RECIST v1.1を使用して験責任医師が決定した疾患進行の最初に記録された発生、又はあらゆるゆる原因による死亡の、いずれか早く生じる日にちまでの時間を指す。
【0050】
「臨床的有用率」すなわち「CBR」は、RECIST v1.1に従って治験責任医師が決定した場合に、少なくとも24週間疾患が安定していたか、又は完全緩解若しくは部分寛解が確認された患者の割合を指す。
【0051】
「完全寛解」すなわち「CR」は、全ての標的病変及び非標的病変の消失、並びに(該当する場合は)腫瘍マーカーレベルの正規化を指す。
【0052】
「部分寛解」又は「非CR/非PD」は、1つ以上の非標的病変の持続及び/又は(該当する場合は)正常レベルを超える腫瘍マーカーレベルの維持を指す。PRは、CR、新規の病変、及び非標的病変の明白な進行の非存在下での、標的病変の合計直径の≧30%の減少も指すことができる。
【0053】
「進行性疾患」すなわち「PD」は、標的病変の合計直径の≧20%の増加、非標的病変の明白な進行、及び/又は新規病変の出現を指す。
【0054】
「安定な疾患」すなわち「SD」は、CR又はPRに値する十分な縮小も、PDに値する腫瘍の増殖の十分な増加も意味しない。
【0055】
「治療」という用語は、臨床病理学の過程中に治療される患者又は細胞の自然な経過を変えるように設計された臨床的介入を指す。治療の望ましい効果としては、疾患進行速度の低下、病状の回復又は緩和、及び寛解又は予後の改善が挙げられる。例えば、患者は、がん性細胞の増殖の低減(若しくは破壊)、疾患に起因する症状の軽減、疾患に罹患している者の生活の質の向上、疾患の治療に必要な他の医薬の用量の低減、及び/又は患者の生存期間の延長を含むがこれらに限定されない、本明細書に記載の疾患に関連する1つ以上の症状が軽減又は排除された場合、「治療」に成功する。一部の実施形態では、治療は、測定された臨床成果(例えばOS、ORR、TTP、DOR、PFS、CBR、PR、CR、又はSDの増加)を指すことができる。
【0056】
疾患の「進行を遅延させる」という用語は、本明細書に記載の疾患の発生を、延ばすこと、妨げること、遅らせること、遅延させること、安定させること、及び/又は延期することを指す。このような遅延は、がんの病歴及び/又は治療を受けている患者に応じて、時間の長さが異なり得る。当業者には明らかであるように、十分又は有意な遅延は、患者ががんを発症しないという点で予防を事実上包含し得る。
【0057】
「有効量」とは、本明細書に記載の測定可能な改善又は予防の達成に必要な少なくとも最小の量である。本明細書における有効量は、患者の病状、年齢、性別、及び体重、並びに患者に所望の応答を誘発する薬剤の能力といった要因に応じて異なり得る。有効量はまた、治療のいずれかの毒性又は有害効果を治療上有益な効果が優る量である。有益な又は所望の結果には、リスクの排除又は低減、重症度の低減、疾患の開始の遅延(疾患の生化学的、組織学的及び/又は行動症状、その合併症及び疾患の発生中に現れる中間的病理学的表現型を含む)、疾患に起因する1つ以上の症状の低減、疾患に離間した者の生活の質の向上、疾患の治療に必要な他の医薬の用量の減少、標的化によるなどした別の医薬の効果の強化、疾患の進行の遅延、及び/又は生存期間の延長といった結果が含まれる。いくつかの実施形態では、有効量の薬物は、がん細胞の数を減少させ;腫瘍サイズを低減させ;がん細胞の末梢器官への浸潤を阻害し(すなわち、遅らせ又は停止し)、腫瘍転移を阻害し(すなわち、遅らせ又は停止し)、腫瘍増殖を阻害し(すなわち、遅らせ又は停止し)、及び/又は障害に関連する症状のうちの1つ以上を軽減する効果を有し得る。有効量は、1回で又は複数回に分けて投与することができる。本明細書に記載の薬物、化合物、医薬組成物、又は併用療法の有効量は、直接的に又は間接的に治療的処置を達成するために十分な量であり得る。臨床的に理解されるように、有効量の薬物、化合物、又は医薬組成物は、別の薬物、化合物、若しくは医薬組成物、又は併用療法と組み合わせて達成されてもよいし、達成されなくてもよい。「有効量」は、1種以上の治療剤を投与する文脈で考えられてよく、1種以上の他の薬剤と組み合わせて、望ましい結果が得られるか、又は達成される場合、単一の薬剤が有効量で投与されると考えられてよい。
【0058】
「投与期間」又は「サイクル」は、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の投与を含む期間、及び本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の投与を含まない任意選択的期間を指す。例えば、1つのサイクルは、合計28日間であり、21日間の投与と7日間の休薬期間を含む。「休薬期間」は、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩が投与されない期間を指す。本明細書で提供される休薬期間は、場合によっては、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩(例えば本明細書に記載の抗がん剤)ではない別の薬剤の投与を含む。このような場合、休薬期間の間の別の薬剤の投与は、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の投与を妨害する又は損なうべきでない。
【0059】
「投与レジメン」は、1つ以上のサイクルを含む本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の投与の期間を指し、各サイクルは異なる時点又は異なる量での本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の投与を含むことができる。
【0060】
「QD」は、一日1回の、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の投与を指す。
【0061】
「BID」、「TID」、及び「QID」は、一日2、3、及び4回の、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の投与を指す。
【0062】
QWは、週に1回の、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の投与を指す。
【0063】
「Q2W」、「Q3W」、及び「Q4W」は、それぞれ2、3、及び4週に1回の、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の投与を指す。
【0064】
「がん」という用語は、制御されていない細胞増殖を典型的な特徴とする哺乳動物における生理学的状態を指すか、又は説明する。「腫瘍」は、1つ以上のがん性細胞を含む。がんの例としては、癌、リンパ腫、芽細胞腫、肉腫、及び白血病、又はリンパ系悪性腫瘍が挙げられるが、これらに限定されない。そのようながんのより具体的な例としては、扁平上皮がん(例えば、上皮性扁平上皮がん)、肺がん、例えば、小細胞肺がん、非小細胞肺がん(non-small cell lung cancer:“NSCLC”)、小細胞肺がん、非小細胞肺がん(non-small cell lung cancer:NSCLC)、肺腺癌、肺扁平上皮がん、腹膜がん、肝細胞がん、胃がん、消化管がん、食道がん、膵臓がん、神経膠芽腫、子宮頸がん、卵巣がん、肝臓がん、膀胱がん、乳がん、結腸がん、直腸がん、結腸直腸がん、子宮内膜がん、子宮がん、唾液腺癌、腎臓がん、前立腺がん、外陰部がん、甲状腺がん、肝細胞癌(hepatocellular carcinoma:HCC)、肛門癌、陰茎癌、又は頭頸部がんが挙げられる。
【0065】
「血液悪性腫瘍(「Hematological malignancies」)」(英国のスペルでは「Haematological」malignancies)は、血液、骨髄及びリンパ節に影響を与えるタイプのがんである。この3つは免疫系を介して密接に関連しているため、3つのうち1つの疾患が他の疾患にも影響を及ぼすことがよくある。リンパ腫はリンパ節の疾患だが、しばしば骨髄に広がって、血液に影響を及ぼす。血液悪性腫瘍は、悪性新生物(すなわち、がん)であり、一般に、血液学及び/又は腫瘍学の専門家により治療される。血液悪性腫瘍は、骨髄細胞株及びリンパ系細胞株の2つの主要な血液細胞系列のいずれかに由来し得る。リンパ腫、リンパ性白血病及び骨髄腫はリンパ系由来であるが、急性及び慢性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群及び骨髄増殖性疾患は、骨髄由来である。例示的な白血病には、急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄白血病(CML)、急性単球性白血病(AMOL)及び小リンパ球性リンパ腫(SLL)が含まれる。例示的なリンパ腫には、ホジキンリンパ腫(全4種のサブタイプ)及び非ホジキンリンパ腫(Non-Hodgkin’s lymphomas:NHL、全サブタイプ)が含まれる。
【0066】
「IRE1関連疾患」などは、本明細書に記載のIRE1活性と全体的に又は部分的に関連しているか、同活性の結果であるか、同活性の機能であるか、又はそうでない場合は同活性と相関している、本明細書に示される症状を有するか又は本明細書に示される治療を必要とする本明細書に記載の疾患(例えば本明細書に記載のがん)である。
【0067】
「抗がん剤」は、作用機序に関わらず、がんの治療に有用な化合物である。抗がん剤のクラスとしては、アルキル化剤、代謝拮抗剤、抗ホルモン療法、内分泌療法、免疫調節剤、紡錘体毒植物アルカロイド、細胞毒性/抗腫瘍抗生物質、トポイソメラーゼ阻害剤、抗体、光増感剤、及びキナーゼ阻害剤が挙げられるが、これらに限定されない。抗がん剤は、標的療法及び従来の化学療法に使用される化学化合物を含む。
【0068】
例示的な抗がん剤には、ボルテゾミブ(VELCADE)、カルフィルゾミブ(KYPROLIS)及びイキサゾミブ(NINLARO)などのプロテアソーム阻害剤が含まれる。他の例としては、レナリドマイド(REVLIMID)及びポマリドミド(POMALYST)などの免疫調節剤が挙げられる。
【0069】
他の例示的な抗がん剤には、BTK、Bcl-2及びJAK阻害剤などのB細胞受容体標的の阻害剤が含まれ、例えば、ベネトクラクス(VENCLEXTA)及びイブルチニブ(IMBRUVICA)が含まれる。
【0070】
追加の抗がん剤には、例えば、アベマシクリブ(VERZENIO);アビラテロン(ZYTIGA、YONSA);アクラルビシン;アシビシン;アコダゾール;アクロニン;アクチノマイシン;アシルフルベン;アデシペノール(adecypenol);アドゼレシン;アドリアマイシン;アルデスロイキン;アルトレタミン;アンバムスチン(ambamustine);アンボマイシン;アメタントロン;アミドックス(amidox);アミフォスチン;アミノグルテチミド;アミノレブリン酸;アムルビシン;アムサクリン;アナグレリド;アナストロゾール;アンドログラホリド;アンタレリクス(antarelix);アントラマイシン;アフィジコリングリシナート;アプリン酸;ARRY-300;アラビノシド;アスペルリン;アスラクリン(asulacrine);アタメスタン;アトリムスチン;アザセトロン;アザトキシン;アザチロシン;アザシチジン;AZD6244;AZD8330;アゼテパ;アゾトマイシン;バラノール;バチマスタット;ベンダムスチン;ベンゾクロリン(benzochlorin);ベンゾドーパ(benzodopa);ベンゾイルスタウロスポリン;ベータアレチン(beta-alethine);ベータクラマイシン(betaclamycin)B;ベツリン酸;ビカルタミド;ビニメチニブ;ビサントレン;ビスアジリジニルスペルミン;ビスナフィド;ビストラテン(bistratene);ブレオマイシン;ブスルファン;ビゼレシン;ブレフレート(breflate);ボルテゾミブ;ブレキナル;ブロピリミン;ブドチタン(budotitane);ブチオニン;ブリオスタチン;カクチノマイシン(cactinomycin);カルステロン;カルシポトリオール;カルホスチンC;カンプトテシン;カペシタビン(ゼローダ);カラセミド;カルベチマー;カルボプラチン;カルボコン;カルムスチン;カルビシン;カルゼレシン;カスタノスペルミン;セレコキシブ;セトロレリクス;セツキシマブ(ERBITUX);クロロキノキサリン;シカプロスト;クロラムブシル;クロロフシン;シスプラチン;クロドリビン;クロミフェン;クロトリマゾール;クリスナトール;シペマイシン(cypemycin);シクロホスファミド;シタラビン;サイトスタチン;ダカルバジン;ダクチノマイシン;ダラツムマブ;ダウノルビシン;デカルバジン;ダクリキシマブ;ダサチニブ;デシタビン;デスロレリン;デキサメタゾン;デキシホスファミド(dexifosfamide);デクスラゾキサン;デクスベラパミル;デキソルマプラチン;デザグアニン;ジアジコン;ジヒドロタキソール;ドコサノール;ドラセトロン;ドセタキセル;ドキソルビシン;ドキシフルリジン;ドロロキシフェン;ドロモスタノロン;ドロナビノール;デュアゾマイシン;エブセレン;エコムスチン;エデルホシン;エドレコロマブ;エダトレキサート;エフロルニチン;エレメン;エミテフール;エルサミトルシン;エンロプラチン;エンプロマート;エピプロピジン;エピルビシン;エプリステリド;エルブロゾール;エルロチニブ(TARCEVA);エソルビシン;エストラムスチン;エタニダゾール;エトポシド;エトプリン;エキセメスタン;ファドロゾール;ファザラビン;フェンレチニド;フィルグラスチム;フィナステリド;フラボピリドール;フレゼラスチン;フルアステロン;フロクスウリジン;フルダラビン;フルダラビン;フルオロダウノルビシン;ホルフェニメクス;ホルメスタン;フルオロウラシル;フロクスウリジン;フルロシタビン;ホスキドン;ホストリエシン;ホテムスチン;フルベストラント(FASLODEX);ガドリニウム;ガリウム;ガロシタビン;ガニレリクス;ゲムシタビン;ゲルダナマイシン;ゲフィチニブ;ゴシポール;ヒドロキシウレア;ヘプスルファム(hepsulfam);ヘレグリン;イバンドロネート;イブルチニブ;イダルビシン;イデラリシブ(ZYDELIG)、イホスファミド;カンホスファミド;イルモホシン;イプロプラチン;イドキシフェン;イドラマントン(idramantone);イルモホシン;イロマスタット;イマチニブメシル酸塩(GLEEVEC);イミキモド;ヨーベングアン;ヨードドキソルビシン;イポメアノール;イリノテカン;イタセトロン;イイモホシン(iimofosine);ランレオチド;ラパチニブ(TYKERB);レイナマイシン;レノグラスチム;レンチナン;レプトルスタチン(leptolstatin);レトロゾール;リュープロレリン;レバミソール;リアロゾール;ロバプラチン;ロムブリシン(lombricine);ロメトレキソール;ロニダミン;ロナファルニブ(SARASAR);ロソキサントロン;ロバスタチン;ロキソリビン;ラルトテカン;ラパチニブ;ロイコボリン;ロメトレキソール;ロムスチン;メイタンシン;マリマスタット;マソプロコール;マスピン;メノガリル;メルバロン;メテレリン(meterelin);メチオニナーゼ;メトクロプラミド;ミフェプリストン;ミルテホシン;ミリモスチム;ミトグアゾン;ミトラクトール;ミトナフィド;ミトキサントロン;モファロテン;モルグラモスチム;モピダモール;メイタンシン;酢酸メゲストロール;酢酸メレンゲステロール;メルファラン;メルカプトプリン;メトトレキサート;メトトレキサートナトリウム;メトプリン;メツレデパ;ミチンミトマイシン(mitinmitomycin);ミトスペル(mitosper);ミトタン;ミトキサントロン;ミコフェノール酸;ナファレリン;ナグレスチップ(nagrestip);ナパビン(napavin);ネダプラチン;ネモルビシン(nemorubicin);ネリドロン酸;ニルタミド;ニサマイシン;オブリメルセン(GENASENSE);オクトレオチド;オキセノン(okicenone);オナプリストン;オンダンセトロン;オルマプラチン;オキシスラン;オキサロプラチン(oxaloplatin);オサテロン;オキサリプラチン;オキサウノマイシン;パラウアミン;パルボシクリブ(IBRANCE);パニツムマブ(VECTIBIX);パノミフェン;ペグアスパラガーゼ;ピシバニール;ピラルビシン;ピリトレキシム;プレドニゾン;プレドニゾロン、パクリタキセル;nab-パクリタキセル(アブラキサン);プレドニムスチン;プロカルバジン;ピューロマイシン;ラルチトレキセド;ラモセトロン;ラパマイシン(RAPAMUNE);リゾキシン;リボシクリブ(KISQALI)、リツキシマブ;ログレチミド;ロヒツキン(rohitukine);ロムルチド;ロキニメクス;ロミデプシン;サフィンゴール;サイントピン(saintopin);サルグラモスチム;セムスチン;シゾフィラン;ソブゾキサン;ソラフェニブ(NEXAVAR);スニチニブ;スピロムスチン;スクアラミン;スラジスタ(suradista);スラミン;スワインソニン;スピロプラチン;ストレプトニグリン;ストレプトゾシン;スロフェヌル;タリムスチン;タモキシフェン;タウロムスチン;タザロテン;テルラピリリウム(tellurapyrylium);テモポルフィン;テモゾロミド;テニポシド;テトラクロロデカオキシド;テトラゾミン;トロンボポエチン;サイマルファシン;チモトリナン(thymotrinan);チラパザミン;トレミフェン;トレチノイン;トリメトレキサート;トリプトレリン;トロピセトロン;タリソマイシン;タキソテール;テロキシロン;テストラクトン;チアミプリン;チオテパ;チラパザミン;トレミフェン;トラスツズマブ;トラスツズマブエムタンシン;トレストロンアセタート;リン酸トリシリビン;トリメトレキサート;ウラシルマスタード;バンデタニブ(CAPRELSA);バリオリン(variolin)B;ベラレソール(velaresol);ベラミン;ベルテポルフィン;ベムラフェニブ;ビノレルビン;ビンキサルチン(vinxaltine);ビタキシン;ビンブラスチン;ビンクリスチン;ビンデシン;ビネピジン;ビングリシナート;ビンロイロシン;ビノレルビン;ビンロシジン;ビンゾリジン;ボロゾール;ウォルトマンニン;ザノテロン;ゼニプラチン;ジラスコルブ(zilascorb);ジノスタチンスチマラマー;ジノスタチン;及びゾルビシンが含まれる。
【0071】
いくつかの実施形態では、抗がん剤としては、例えば、イデラリシブ(ZYDELIG)、ドセタキセル、フルオロウラシル、ゲムシタビン(GEMZAR)、シスプラチン、シス-ジアミン、カルボプラチン、パクリタキセル、nab-パクリタキセル、トラスツズマブ(HERCEPTIN)、テモゾロミド、タモキシフェン、4-ヒドロキシタモキシフェン、及びドキソルビシンが挙げられる。
【0072】
抗がん剤の定義には、以下も含まれる:(i)例えば、タモキシフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、4-ヒドロキシタモキシフェン、トリオキシフェン、ケトキシフェン、LY117018、オナプリストン、及びトレミフィンクエン酸塩を含む、抗エストロゲン及び選択的エストロゲン受容体モジュレータ(SERM);(ii)ブリラネストラント、GDC-0927、GDC-9545、AZ9496、AZ9833、GNE-274、及びフルベストラント(FASLODEX)などの選択的エストロゲン受容体モジュレータ(SERD);(iii)例えば、4(5)-イミダゾール、アミノグルテチミド、酢酸メゲストロール、エキセメスタン、ホルメスタニー、ファドロゾール、ボロゾール、レトロゾール、及びアナストロゾールなどのアロマターゼ阻害剤;(iv)アパルタミド、アビラテロン、エンザルタミド、フルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、ロイプロリド、及びゴセレリンなどの抗アンドロゲン剤。
【0073】
抗がん剤の定義には、以下が更に含まれる:(iv)コビメチニブなどのMEK阻害剤;(v)タセリシブなどの脂質キナーゼ阻害剤;(vi)オブリメルセンなどのアンチセンスオリゴヌクレオチド;(vii)アンギオザイムなどのVEGF発現阻害剤などのリボザイム;(viii)遺伝子治療ワクチン、例えば、ALLOVECTIN、LEUVECTIN及びVAXIDなどのワクチン;(ix)LURTOTECAN;ABARELIX rmRHなどのトポイソメラーゼ1阻害剤;及び(x)ベバシズマブなどの抗血管新生剤。
【0074】
本明細書のいくつかの実施形態では、抗がん剤は、治療用抗体、例えば、アテゾリズマブ、ニボルマブ、ダラツムマブ、ペンブロリズマブ、アレムツズマブ、ベバシズマブ;セツキシマブ;パニツムマブ、リツキシマブ、ペルツズマブ、トラスツズマブ、トラスツズマブエムタンシン、又はトシツモマブである。
【0075】
「代謝産物」は、特定の化合物又はその塩の体内での代謝により生成される生成物である。化合物の代謝産物は、日常的な技術を用いて同定することができ、それらの活性は、本明細書に記載されるもののような試験を用いて決定することができる。このような生成物は、例えば、投与された化合物の酸化、還元、加水分解、アミド化、脱アミド化、エステル化、脱エステル化、及び酵素的切断などから生じ得る。したがって、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を、その代謝産物を得るのに十分な期間、哺乳動物と接触させることを含むプロセスによって生成される化合物を含む、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の代謝産物が本明細書で更に提供される。
【0076】
「添付文書」という用語は、そのような治療薬の適応症、使用法、投薬量、投与、禁忌症についての情報、及び/又はその使用に関する警告を含む、治療薬の商用のパッケージに通例含まれる説明書を指すように使用される。
【0077】
「薬学的に許容される塩」という用語は、生物学的に又は他の点で望ましくないものではない塩を意味する。薬学的に許容される塩は、酸付加塩及び塩基付加塩の両方を含む。「薬学的に許容される」という語句は、物質又は組成物が、製剤を構成する他の成分及び/又はそれを用いて処置されている哺乳動物と、化学的及び/又は毒物学的に適合しなければならないことを示す。
【0078】
用語「薬学的に許容される酸付加塩」は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、炭酸、リン酸などの無機酸、並びに有機酸の脂肪族、環状脂肪族、芳香族、アリール脂肪族(aryl-aliphatic)、複素環式、カルボン酸及びスルホン酸のクラスから選択される有機酸、例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸、リンゴ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、アスパラギン酸、アスコルビン酸、グルタミン酸、アンスラニル酸、安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、エンボン酸(embonic acid)、フェニル酢酸、メタンスルホン酸「メシレート」、エタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸及びサリチル酸と形成される、薬学的に許容される塩を指す。
【0079】
「薬学的に許容される塩基付加塩」という用語は、有機塩基又は無機塩基で形成されるような薬学的に許容される塩を意味する。許容される無機塩基の例としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、鉄塩、亜鉛塩、銅塩、マンガン塩、及びアルミニウム塩が挙げられる。薬学的に許容される有機非毒性塩基から誘導される塩は、天然の置換アミン、環状アミン、及び塩基性イオン交換樹脂、例えば、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、2-ジエチルアミノエタノール、トリメタミン、ジシクロヘキシルアミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカイン、ヒドラバミン(hydrabamine)、コリン、ベタイン、エチレンジアミン、グルコサミン、メチルグルカミン、テオブロミン、プリン、ピペラジン、ピペリジン、N-エチルピペリジン、及びポリアミン樹脂を含む、第一級、第二級、及び第三級アミン、置換アミンの塩を含む。
【0080】
「EC50」という用語は、半最大効果濃度であり、インビボで特定の効果の最大値の50%を得るために必要とされる特定の化合物の血漿濃度を意味する。
【0081】
「Ki」という用語は阻害定数であり、受容体に対する特定の阻害剤の絶対的結合親和性を示す。Ki値は競合結合アッセイを用いて測定され、競合するリガンド(例えば、放射性リガンド)が存在しない場合、特定の阻害剤が受容体の50%を占める濃度に等しい。Ki値は対数的にpKi値(-log Ki)へと変換することができ、これは、値が高いほど効力が指数関数的に大きいことを示す。
【0082】
「IC50」という用語は半数阻害濃度であり、インビトロで生物学的プロセスの50%阻害を得るために必要とされる、特定の化合物の濃度を示す。IC50値は対数的にpIC50値(-log IC50)へと変換することができ、これは、値が高いほど効力が指数関数的に大きいことを示す。IC50値は絶対値ではなく、実験条件、例えば用いた濃度に依存し、Cheng-Prusoff式(Biochem. Pharmacol.(1973)22:3099)を用いて絶対阻害定数(Ki)に変換することができる。IC70、IC90などの他のパーセント阻害パラメータを計算してもよい。
【0083】
等級付けされた有害事象は、NCI CTCAEによって確立された重症度の評価尺度を指す。一実施形態において、有害事象は、以下の表に従って等級付けされる。
【表1】
【0084】
式Iの化合物を含む、本明細書で与えられるいずれの式又は構造も、化合物の非標識形態並びに同位体標識形態を表すことを意図している。同位体標識化合物は、1つ以上の原子が、選択された原子質量又は質量数を有する原子によって置換されることを除いて、本明細書に記載される式によって示される構造を有する。本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩に組み込むことができる同位体の例としては、H(重水素、D)、H(トリチウム)、11C、13C、14C、15N、18F、31P、32P、35S、36Cl及び125Iなどの水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素及び塩素の同位体が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書に記載されるさまざまな同位体標識化合物又はその薬学的に許容される塩、例えば、H及び14Cなどの放射性同位体が組み込まれているもの。このような同位体標識化合物は、代謝研究、反応速度論研究、検出又はイメージング技術、例えば薬物又は基質組織分布アッセイを含む陽電子放出断層撮影(positron emission tomography:PET)若しくは単一光子放出コンピューター断層撮影(single-photon emission computed tomography:SPECT)、又は患者の放射性治療において有用であり得る。本明細書に記載される重水素標識若しくは置換治療用化合物又はその薬学的に許容される塩は、分布、代謝、及び排泄(ADME)に関して、改善されたDMPK(薬物代謝及び薬物動態)特性を有することができる。重水素のような比較的重い同位体による置換は、より高い代謝安定性から生じるある種の治療上の利点、例えばインビボ半減期の延長又は必要投与量の低減をもたらすことができる。18F標識化合物はPET又はSPECT検査に有用であり得る。本明細書に記載される同位体標識化合物又はその薬学的に許容される塩は、一般に、以下に記載されるスキーム又は実施例及び調製に開示される手順を実行することにより、容易に入手可能な同位体標識試薬で非同位体標識試薬を置換することによって調製することができる。更に、より重い同位体、特に重水素(すなわち、H又はD)で置換することは、より高い代謝安定性、例えば、インビボ半減期の延長、又は必要投与量の減少、又は治療指標の改善の結果生じる特定の治療上の利点を得ることができる。この文脈では、重水素は、式(I)の化合物中の置換基とみなされると理解される。このようなより重い同位体、特に重水素の濃度は、同位体濃縮係数で定義することができる。本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩では、特定の同位体として具体的に指定されていない任意の原子は、その原子の任意の安定同位体を表すことを意味する。別段の断りがない限り、ある位置が「H」又は「水素」と具体的に指定されている場合、その位置は、その天然存在比の同位体組成で水素を有すると理解される。したがって、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩では、重水素(D)として具体的に指定される任意の原子は、重水素を表すことを意味する。
【0085】
化合物
本明細書で提供されるのは、式:
【化1】
(I)
[式中、
環BはR-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、R-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキル、R-置換若しくは非置換C5~7アリール、又はR-置換若しくは非置換5~7員ヘテロアリールであり;
は-NHSO-、-SONH-、-NH-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、又はピロリジン-2-オンであり;
及びXは、独立して、-N-又は-CR-であり;
は-N-又は-CR-であり、ここでX、X、及びXのうちの1つは-N-であり;
はR-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、又はR-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルであり;
各Rは、独立して、水素、ハロゲン、-OR、R10-置換若しくは非置換C1-6アルキル、R10-置換若しくは非置換C3-7シクロアルキル、又はR10-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルであり;
は水素、ハロゲン、-CN、-OR、-NO、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)OR、-C(O)NR7A7B、-OC(O)R、-OC(O)NR7A7B、-SR7A、-S(O)R、-S(O)、-S(O)(=NR7A)R7B、-S(O)NR7A7B、-NR7A7B、-NR7AC(O)R、-NR7AC(O)OR、-N(R7A)C(O)NR7A7B、-NR7AS(O)、-NR7AS(O)NR7A7B、-P(O)(R、R10-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R10-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、R10-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキル;R10-置換若しくは非置換C5~7アリール、又はR10-置換若しくは非置換5~7員ヘテロアリールであり;
各Rは水素、ハロゲン、-OR、-CN、-S(O)、R10-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、又はR10-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキルであり;
nは、0、1、2、3、又は4であり;
はR10-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R10-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、R10-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキル、R10-置換若しくは非置換C5~7アリール、又はR10-置換若しくは非置換5~7員ヘテロアリールであり;
或いは、R上の原子が、L及び環B上の原子と共に、4~7員ヘテロシクロアルキル又は5~7員ヘテロアリールを形成し;
各Rは、独立して、水素、ハロゲン、-OR、-NR6A6B、R10-置換若しくは非置換C1~6アルキル、又はR10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキルであり;
6A及びR6Bは、独立して、水素又はR10-置換若しくは非置換C1~6アルキルであるか、或いはR6A及びR6Bは、それらが結合する窒素原子と一緒に、R10-置換若しくは非置換4~7員ヘテロシクロアルキルを形成し;
各Rは、独立して、水素、R-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R-置換若しくは非置換C1~8ハロアルキル、R-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、又はR-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルであり;
各R7A及びR7Bは、独立して、水素、R8A-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R8A-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R8A-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、又はR8A-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルであり;
各R8Aは、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-NO、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-NHC(O)H、-NHC(O)OH、-N(H)C(O)NH、-NHS(O)H、-NHS(O)NH、又は-P(O)(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、-C(CH)F、非置換C1~6アルコキシ、非置換C1~6アルキル、非置換C1~6ハロアルキル、非置換C3~7シクロアルキル、非置換3~6員ヘテロシクロアルキル;非置換C5~7アリール、又は非置換5~7員ヘテロアリールであり;
各Rは、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-OR8B、-NO、-C(O)R8B、-C(O)OR8B、-C(O)OR8B、-C(O)NR8C8D、-OC(O)R8B、-OC(O)NR8C8D、-SR8C、-S(O)R8B、-S(O)8B、-S(O)(=NR8C)R8D、-S(O)NR8C8D、-NR8C8D、-NR8CC(O)R8B、-NR8CC(O)OR8B、-N(R8C)C(O)NR8C8D、-NR8CS(O)8B、-NR8CS(O)NR8C8D、-P(O)(R8B、R-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、R-置換若しくは非置換3~6員ヘテロシクロアルキル;R-置換若しくは非置換C5~7アリール、又はR-置換若しくは非置換5~7員ヘテロアリールであり;
各R8b、R8C、及びR8Dは、独立して、水素、R9A-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R9A-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R9A-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、又はR9A-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルであり;
各R9Aは、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-NO、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-NHC(O)H、-NHC(O)OH、-N(H)C(O)NH、-NHS(O)H、-NHS(O)NH、又は-P(O)(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、-C(CH)F、非置換C1~6アルコキシ、非置換C1~6アルキル、非置換C1~6ハロアルキル、非置換C3~7シクロアルキル、非置換3~6員ヘテロシクロアルキル;非置換C5~7アリール、又は非置換5~7員ヘテロアリールであり;
各Rは、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-OR9B、-NO、-C(O)R9B、-C(O)OR9B、-C(O)OR9B、-C(O)NR9C9D、-OC(O)R9B、-OC(O)NR9C9D、-SR9C、-S(O)R9B、-S(O)9B、-S(O)(=NR9C)R9D、-S(O)NR9C9D、-NR9C9D、-NR9CC(O)R9B、-NR9CC(O)OR9B、-N(R9C)C(O)NR9C9D、-NR9CS(O)9B、-NR9CS(O)NR9C9D、-P(O)(R9B、R12-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R12-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R12-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、R12-置換若しくは非置換3~6員ヘテロシクロアルキル;R12-置換若しくは非置換C5~7アリール、又はR12-置換若しくは非置換5~7員ヘテロアリールであり;
各R9b9C、及びR9Dは、独立して、水素、R10A-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R10A-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R10A-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、又はR10A-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルであり;
各R10Aは、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-NO、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-NHC(O)H、-NHC(O)OH、-N(H)C(O)NH、-NHS(O)H、-NHS(O)NH、又は-P(O)(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、-C(CH)F、非置換C1~6アルコキシ、非置換C1~6アルキル、非置換C1~6ハロアルキル、非置換C3~7シクロアルキル、非置換3~6員ヘテロシクロアルキル;非置換C5~7アリール、又は非置換5~7員ヘテロアリールであり;
各R10は、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-OR11A、-NO、-C(O)R11A、-C(O)OR11A、-C(O)OR11A、-C(O)NR11B11C、-OC(O)R11A、-OC(O)NR11B11C、-SR11B、-S(O)R11A、-S(O)11A、-S(O)(=NR11B)R11C、-S(O)NR11B11C、-NR11B11C、-NR11BC(O)R11A、-NR11BC(O)OR11A、-N(R11B)C(O)NR11B11C、-NR11BS(O)11A、-NR11BS(O)NR11B11C、-P(O)(R11A、R11-置換若しくは非置換C1~6アルコキシ、R11-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R11-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R11-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、R11-置換若しくは非置換3~6員ヘテロシクロアルキル;R11-置換若しくは非置換C5~7アリール、又はR11-置換若しくは非置換5~7員ヘテロアリールであり;
各R11A、R11B及びR11Cは、独立して、水素、R12A-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R12A-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R12A-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、又はR12A-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルであり;
各R12Aは、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-NO、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-NHC(O)H、-NHC(O)OH、-N(H)C(O)NH、-NHS(O)H、-NHS(O)NH、又は-P(O)(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、-C(CH)F、非置換C1~6アルコキシ、非置換C1~6アルキル、非置換C1~6ハロアルキル、非置換C3~7シクロアルキル、非置換3~6員ヘテロシクロアルキル;非置換C5~7アリール、又は非置換5~7員ヘテロアリールであり;
各R11は、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-OR12B、-NO、-C(O)R12B、-C(O)OR12B、-C(O)OR12B、-C(O)NR12C12D、-OC(O)R12B、-OC(O)NR12C12D、-SR12C、-S(O)R12B、-S(O)12B、-S(O)(=NR12C)R12D、-S(O)NR12C12D、-NR12C12D、-NR12CC(O)R12B、-NR12CC(O)OR12B、-N(R12C)C(O)NR12C12D、-NR12CS(O)12B、-NR12CS(O)NR12C12D、-P(O)(R12B、R12-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R12-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R12-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、R12-置換若しくは非置換3~6員ヘテロシクロアルキル;R12-置換若しくは非置換C5~7アリール、又はR12-置換若しくは非置換5~7員ヘテロアリールであり;
各R12B、R12C及びR12Dは、独立して、水素、非置換C1~6アルキル、非置換C1~6ハロアルキル、非置換C3~7シクロアルキル、又は非置換3~7員ヘテロシクロアルキルであり;
各R12は、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-NO、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-NHC(O)H、-NHC(O)OH、-N(H)C(O)NH、-NHS(O)H、-NHS(O)NH、又は-P(O)(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、-C(CH)F、非置換C1~6アルコキシ、非置換C1~6アルキル、非置換C1~6アルコキシ、非置換C1~6ハロアルキル、非置換C1~6ハロアルコキシ、非置換C3~7シクロアルキル、非置換3~6員ヘテロシクロアルキル;非置換C5~7アリール、又は非置換5~7員ヘテロアリールであり;且つ
13は水素、ハロゲン、又はR10-置換若しくは非置換C1~6アルキルである]
で示される化合物、又は、その立体異性体、互変異性体、若しくは薬学的に許容される塩。
【0086】
一実施形態において、RはR-置換若しくは非置換C1~6アリール、R-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、又はR-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルである。好ましい一実施形態では、RはR-置換又は非置換C1~6アルキルである。
【0087】
好ましい実施形態では、RはR-置換C3~6シクロアルキル又はR-置換3~6員ヘテロシクロアルキルである。好ましい実施形態では、RはR-置換シクロヘキシル又はR-置換ピペリジニルである。
【0088】
は式:
【化2】
で示され得る。
【0089】
一実施形態において、Rはハロゲン-置換ピペリジニルである。別の実施形態では、Rは、メチル、エチル、ハロゲン、又はこれらの組み合わせにより置換されるピペリジニルである。一実施形態において、Rはハロゲン-置換シクロヘキシルである。別の実施形態では、Rは、1つの-NR6A6B部分により置換されるシクロヘキシルであり、ここでR6A及びR6Bは各々がR10-置換又は非置換C1~6アルキルである。
【0090】
好ましい一実施形態では、Rは、式(II):
【化3】
(II)
で示される化合物又はその薬学的に許容される塩を形成する環Aであり、
式中、X、X、X、L、R、R、R、及びR13は本明細書に定義される通りであり;
環Aは、例えば、Rについて本明細書で定義されるように、R-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、又はR-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルであり;
且つmは0、1、2、3、4、又は5である。
【0091】
一実施形態において、各Rは、独立して、水素、ハロゲン、又は-ORである。別の実施形態では、各Rは、独立して、R10-置換又は非置換C1~6アルキルである。別の実施形態では、各Rは、独立して、R10-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、又はR10-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルである。
【0092】
一実施形態において、各Rは、独立して、水素、-OR、又はR10-置換若しくは非置換C1~6アルキルである。Rが独立して-ORである場合、Rは、水素、R-置換若しくは非置換C1~6アルキル、又はR-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキルであり得る。別の実施形態では、Rが独立して-ORである場合、Rは非置換C1~6アルキル、又は非置換C1~6ハロアルキルである。別の実施形態では、Rが独立してORである場合、RはR10-置換C1-6アルキル、又はR10-置換C1~6ハロアルキルであり、ここでR10はハロゲン、オキソ、-CN、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、-C(CH)F、R11-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R11-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R11-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、又はR11-置換若しくは非置換3~6員ヘテロシクロアルキルであり得る。
【0093】
また別の実施形態では、Rが独立して-ORである場合、RはR-置換若しくは非置換C3-7シクロアルキル又はR-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルである。本明細書で提供される別の態様では、Rが独立して-ORである場合、RはR-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルである。一実施形態において、RはR-置換若しくは非置換オキセタニル、テトラヒドロフラニル、フラニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピロリル、又はイミダゾリルである。
【0094】
好ましい実施形態では、R及びRの両方が水素であることはない。一実施形態において、Rは水素であり、Rは水素でない。別の実施形態では、Xが-N-である場合、Rは水素でなく、Rは水素でない。別の実施形態では、Xが-N-である場合、Rは水素であり、Rは水素でない。
【0095】
一実施形態において、Rは水素、ハロゲン、-OR、-NR7A7B、R10-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R10-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、又はR10-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルである。
【0096】
一実施形態において、Rは水素である。別の実施形態では、XがNであるとき、Rは水素でない。別の実施形態では、Rは-OR又は-NR7A7Bである。一実施形態において、Rが-ORである場合、RはR-置換若しくは非置換C1-6アルキル、R-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、又はR-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルである。一実施形態において、Rが-NR7A7Bである場合、R7A及びR7Bは、独立して、水素又はR8A-置換若しくは非置換C1~6アルキルである。
【0097】
別の実施形態では、RはR10-置換若しくは非置換C1~6アルキル又はR10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキルである。好ましい実施形態では、Rはメチル、エチル、プロピル、又はイソプロピルである。好ましい実施形態では、Rは-C(CHF、-C(CH)F、-CHF、-CHF、又は-CFである。
【0098】
別の実施形態では、RはR10-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、又はR10-置換若しくは非置換3~7員ヘテロアルキルである。一実施形態において、RはR10-置換又は非置換3~7員ヘテロシクロアルキルである。一実施形態において、RはR10-置換又は非置換4員ヘテロシクロアルキルである。一実施形態において、RはR10-置換若しくは非置換アゼチジニル又はオキセタニルである。一実施形態において、RはR10-置換又は非置換5員ヘテロシクロアルキルである。好ましい実施形態では、RはR10-置換若しくは非置換ピロリジニル、ピロリル、イミダゾリル、テトラヒドロフラニル、フラニル、オキサゾリル、オキサゾリジニル、又はイソオキサゾリルである。一実施形態において、RはR10-置換若しくは非置換ピロリジニル、ピロリル、イミダゾリル、テトラヒドロフラニル、フラニル、オキサゾリル、オキサゾリジニル、又はイソオキサゾリルであり、ここでR10はハロゲン、オキソ、-CN、-NO、-C(O)H、-C(O)CH、-OH、-OCH、-OCF、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、-C(CH)F、非置換C1~6アルキル、又は非置換C1~6ハロアルキルである。
【0099】
一実施形態において、RはR10-置換又は非置換6員ヘテロシクロアルキルである。一実施形態において、RはR10-置換又は非置換オキセタニル又はオキサゾリジニルである。一実施形態において、RはR10-置換若しくは非置換モルホリノ、ピペリジニル、ピペラジニル、ピラニル、テトラヒドロピラニル、又はジオキサニルである。一実施形態において、RはR10-置換又は非置換7員ヘテロシクロアルキルである。一実施形態において、RはR10-置換又は非置換オキサゼパニル、アゼパニル、又はオキセパニルである。
【0100】
一実施形態において、各Rは水素、ハロゲン、-OR、-CN、又は-S(O)である。別の実施形態では、各RはR10-置換若しくは非置換C1~6アルキル又はR10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキルである。また別の実施形態では、各RはR10-置換又は非置換C3~7シクロアルキルである。
【0101】
一実施形態において、nは0、1又は2である。別の実施形態では、nは1、2、又は3である。別の実施形態では、nは2、3、又は4である。
【0102】
一実施形態において、Rはハロゲンであり、nは1、2、又は3である。別の実施形態では、Rはハロゲンであり、nは1である。好ましい実施形態では、RはFであり、nは1、2、又は3である。
【0103】
別の実施形態では、Rは-ORであり、nは1である。好ましい実施形態では、Rが-ORである場合、RはR-置換若しくは非置換C1~6アルキル又はR-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキルである。一実施形態において、Rは-O(C1~3非置換アルキル)又は-O(C1~3非置換ハロアルキル)である。別の実施形態では、Rは-OCH、-OCHCH、-O(CHCH、-OCHF、-OCHF、-OCF、-OC(CHF、-OC(CH)F、-O(CH)CHF、-O(CH)CHF、又は-OCHCFである。
【0104】
一実施形態において、Lは-NHSO-、-SONH-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、又はピロリジン-2-オンである。別の実施形態では、Lは-NHSO-、-NHC(O)-、又はピロリジン-2-オンである。好ましい実施形態では、Lは-NHSO-である。別の好ましい実施形態では、Lは-NHC(O)-である。
【0105】
一実施形態において、RはR10-置換若しくは非置換C1~6アルキル又はR10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキルである。一実施形態において、RはR10-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル又はR10-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルである。一実施形態において、RはR10-置換又は非置換3~7員ヘテロシクロアルキルである。一実施形態において、RはR10-置換若しくは非置換ピロリジニル、ピラゾリニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、テトラヒドロピラニル、又はモルフィノである。特定の実施形態では、Rは、少なくとも1つの窒素ヘテロ原子を含むR10-置換若しくは非置換4~6員ヘテロシクロアルキルである。
【0106】
一実施形態において、RはR10-置換若しくは非置換C5~7アリール、又はR10-置換若しくは非置換5~7員ヘテロアリールである。一実施形態において、Rはフェニルでない。
【0107】
別の実施形態では、RはR10-置換若しくは非置換ベンジル、R10-置換若しくは非置換ピロリジニル、R10-置換若しくは非置換ピペリジニル、又はR10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキルである。R10はハロゲン、-CN、R11-置換若しくは非置換C1~6アルコキシ、R11-置換若しくは非置換C1~6アルキル、又はR11-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキルであり得る。
【0108】
一実施形態において、RはR10-置換又は非置換ベンジルである。特定の実施形態では、Rは非置換ベンジルである。いくつかの実施形態では、RはR10-置換ベンジルであり、ここでR10は水素、ハロゲン、-OH、-CN、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、-C(CH)F、メチル、プロピル、又はエチルである。
【0109】
別の実施形態では、RはR10-置換又は非置換ピペリジニルである。いくつかの実施形態では、RはR10-置換ピペリジニルであり、R10は水素、ハロゲン、-OH、-CN、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、-C(CH)F、メチル、プロピル、又はエチルである。
【0110】
また別の実施形態では、RはR10-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、又はR10-置換若しくは非置換3~6員シクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R10はハロゲン、-CN、R11-置換若しくは非置換C1~6アルコキシ、R11-置換若しくは非置換C1~6アルキル、又はR11-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキルである。別の実施形態では、R10は水素、ハロゲン、-OH、-CN、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、-C(CH)F、メチル、プロピル、又はエチルである。
【0111】
一実施形態において、RはR10-置換若しくは非置換C1~6アルキル又はR10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキルである。特定の実施形態では、RはR10-置換C1-6アルキルであり、ここでR10は水素、ハロゲン、-OH、-CN、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、-C(CH)F、メチル、プロピル、又はエチルである。
【0112】
一実施形態において、各Rは独立して、水素又はハロゲンである。一実施形態において、各Rは独立して、-OR又は-NR6A6Bである。別の実施形態では、各Rは独立して、R10-置換若しくは非置換C1~6アルキル又はR10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキルである。
【0113】
一実施形態において、各Rは独立して、水素、ハロゲン、R10-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、又は-NR6A6Bである。別の実施形態では、各Rは独立して、水素、ハロゲン、又はR10-置換若しくは非置換C1~6アルキルである。
【0114】
好ましい実施形態では、各Rは、独立して、水素、ハロゲン、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-O(CH)、-(CHOCH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、又は-C(CH)Fである。別の好ましい実施形態では、各Rは、独立して、水素、ハロゲン、メチル、エチル、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-O(CH)、-(CHOCH、-CHF、又は-CHFである。
【0115】
一実施形態において、各Rは、独立して、水素、R10-置換若しくは非置換C1~6アルキル、又はR10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキルである。別の実施形態では、各Rは、独立して、水素又は-NRであり、ここで少なくとも1つのRは-NR6A6Bであり、R6A及びR6Bは各々がR10-置換若しくは非置換C1~6アルキルである。
【0116】
一実施形態において、R6A及びR6Bは、独立して、水素である。好ましい実施形態では、R6A及びR6Bは、独立して、R10-置換又は非置換C1~6アルキルである。一実施形態において、R6A及びR6Bは、それらが結合する窒素原子と一緒に、R10-置換若しくは非置換4~7員ヘテロシクロアルキルを形成する。一実施形態において、R6A及びR6Bは、それらが結合する窒素原子と一緒に、R10-置換若しくは非置換5員ヘテロシクロアルキルを形成する。
【0117】
一実施形態において、各Rは独立して、R-置換若しくは非置換C1~6アルキル又はR-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキルである。別の実施形態では、各Rは、独立して、R-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、又はR-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルである。特定の実施形態では、各Rは、独立して、R-置換又は非置換C1~6アルキルである。一実施形態において、各Rは、独立して、メチル、エチル、又はプロピルである。別の実施形態では、各Rは、独立して、R-置換又は非置換C1~6ハロアルキルである。一実施形態において、各Rは、独立して、-CF、CHF、又はCHFである。
【0118】
一実施形態において、少なくとも1つのR7A及びR7Bは水素である。別の実施形態では、各R7A及びR7Bは、独立して、R8A-置換若しくは非置換C1~6アルキル又はR8A-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキルである。別の実施形態では、各R7A及びR7Bは、独立して、R8A-置換若しくは非置換C3-7シクロアルキル又はR8A-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルである。
【0119】
一実施形態において、各R8Aは、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-NO、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-NHC(O)H、-NHC(O)OH、-N(H)C(O)NH、-NHS(O)H、-NHS(O)NH、又は-P(O)(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、又は-C(CH)Fである。別の実施形態では、各R8Aは、独立して、水素、ハロゲン、-CN、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、又は-C(CH)Fである。別の実施形態では、各R8Aは、独立して、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OCH、-OCF、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、又は-C(CH)Fである。別の実施形態では、各R8Aは、独立して、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OCH、-OCF、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、又は-C(CH)Fである。
【0120】
別の実施形態では、各R8Aは、独立して、非置換C1~6アルコキシ、非置換C1~6アルキル、又は非置換C1~6ハロアルキルである。別の実施形態では、各R8Aは、独立して、非置換C3~7シクロアルキル、非置換3~6員ヘテロシクロアルキル;非置換C5~7アリール、又は非置換5~7員ヘテロアリールである。
【0121】
一実施形態において、各Rは、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-OR8B、-NO、-C(O)R8B、-C(O)OR8B、-C(O)OR8B、-C(O)NR8C8D、-OC(O)R8B、-OC(O)NR8C8D、-SR8C、-S(O)R8B、-S(O)8B、-S(O)(=NR8C)R8D、-S(O)NR8C8D、-NR8C8D、-NR8CC(O)R8B、-NR8CC(O)OR8B、-N(R8C)C(O)NR8C8D、-NR8CS(O)8B、-NR8CS(O)NR8C8D、又は-P(O)(R8Bであり、ここでR8B、R8C、及びR8Dは本明細書で定義される通りである。一実施形態において、各Rは、R-置換若しくは非置換C1~6アルキル又はR-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキルである。一実施形態において、各RはR-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、R-置換若しくは非置換3~6員ヘテロシクロアルキル、R-置換若しくは非置換C5~7アリール、又はR-置換若しくは非置換5~7員ヘテロアリールである。
【0122】
一実施形態において、各R8b8C、及びR8Dは、独立して、水素又はR9A-置換若しくは非置換C1~6アルキルである。別の実施形態では、各R8b8C、及びR8Dは、独立して、R9A-置換又は非置換C1~6ハロアルキルである。また別の実施形態では、各R8b8C、及びR8Dは、独立して、R9A-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル又はR9A-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルである。
【0123】
一実施形態において、各R9Aは、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-NO、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-NHC(O)H、-NHC(O)OH、-N(H)C(O)NH、-NHS(O)H、-NHS(O)NH、又は-P(O)(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、-C(CH)Fである。一実施形態において、各R9Aは、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-NO、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-NHC(O)H、-NHC(O)OH、-N(H)C(O)NH、-NHS(O)H、-NHS(O)NH、又は-P(O)(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、又は-C(CH)Fである。別の実施形態では、各R9Aは、独立して、水素、ハロゲン、-CN、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、又は-C(CH)Fである。別の実施形態では、各R9Aは、独立して、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OCH、-OCF、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、又は-C(CH)Fである。別の実施形態では、各R9Aは、独立して、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OCH、-OCF、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、又は-C(CH)Fである。
【0124】
一実施形態において、各R9Aは、独立して、非置換C1~6アルコキシ、非置換C1~6アルキル、又は非置換C1~6ハロアルキルである。一実施形態において、各R9Aは、独立して、非置換C3~7シクロアルキル、非置換3~6員ヘテロシクロアルキル;非置換C5~7アリール、又は非置換5~7員ヘテロアリールである。
【0125】
一実施形態において、各Rは、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-OR9B、-NO、-C(O)R9B、-C(O)OR9B、-C(O)OR9B、-C(O)NR9C9D、-OC(O)R9B、-OC(O)NR9C9D、-SR9C、-S(O)R9B、-S(O)9B、-S(O)(=NR9C)R9D、-S(O)NR9C9D、-NR9C9D、-NR9CC(O)R9B、-NR9CC(O)OR9B、-N(R9C)C(O)NR9C9D、-NR9CS(O)9B、-NR9CS(O)NR9C9D、-P(O)(R9Bであり、ここでR9B、R9C、及びR9Dは本明細書で定義される通りである。
【0126】
一実施形態において、各Rは、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-NO、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-NHC(O)H、-NHC(O)OH、-N(H)C(O)NH、-NHS(O)H、-NHS(O)NH、又は-P(O)(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、-C(CH)Fである。一実施形態において、各Rは、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-NO、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-NHC(O)H、-NHC(O)OH、-N(H)C(O)NH、-NHS(O)H、-NHS(O)NH、又は-P(O)(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、又は-C(CH)Fである。別の実施形態では、各Rは、独立して、水素、ハロゲン、-CN、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、又は-C(CH)Fである。別の実施形態では、各Rは、独立して、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OCH、-OCF、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、又は-C(CH)Fである。別の実施形態では、各Rは、独立して、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OCH、-OCF、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、又は-C(CH)Fである。
【0127】
一実施形態において、各Rは独立して、R12-置換若しくは非置換C1~6アルキル又はR12-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキルである。一実施形態において、各Rは、独立して、R12-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、又はR12-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルである。別の実施形態では、各Rは、独立して、R12-置換若しくは非置換C5~7アリール、又はR12-置換若しくは非置換5~7員ヘテロアリールである。
【0128】
一実施形態において、各R9b9C、及びR9Dは、独立して、水素である。別の実施形態では、各R9b、R9C、及びR9Dは、独立して、R10A-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R10A-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R10A-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、又はR10A-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルである。
【0129】
一実施形態において、各R10Aは、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-NO、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-NHC(O)H、-NHC(O)OH、-N(H)C(O)NH、-NHS(O)H、-NHS(O)NH、又は-P(O)(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、-C(CH)Fである。
【0130】
一実施形態において、各R10Aは、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-NO、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-NHC(O)H、-NHC(O)OH、-N(H)C(O)NH、-NHS(O)H、-NHS(O)NH、又は-P(O)(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、又は-C(CH)Fである。別の実施形態では、各R10Aは、独立して、水素、ハロゲン、-CN、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、又は-C(CH)Fである。別の実施形態では、各R10Aは、独立して、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OCH、-OCF、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、又は-C(CH)Fである。別の実施形態では、各R10Aは、独立して、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OCH、-OCF、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、又は-C(CH)Fである。
【0131】
別の実施形態では、各R9b、R9C、及びR9Dは、独立して、非置換C1~6アルコキシである。別の実施形態では、各R9b9C、及びR9Dは、独立して、非置換C1~6アルキル、非置換C1~6ハロアルキル、又は非置換C3~7シクロアルキルである。また別の実施形態では、各R9b9C、及びR9Dは、独立して、非置換3~6員ヘテロシクロアルキル、非置換C5~7アリール、又は非置換5~7員ヘテロアリールである。
【0132】
一実施形態において、各R10は、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-OR11A、-NO、-C(O)R11A、-C(O)OR11A、-C(O)OR11A、-C(O)NR11B11C、-OC(O)R11A、-OC(O)NR11B11C、-SR11B、-S(O)R11A、-S(O)11A、-S(O)(=NR11B)R11C、-S(O)NR11B11C、-NR11B11C、-NR11BC(O)R11A、-NR11BC(O)OR11A、-N(R11B)C(O)NR11B11C、-NR11BS(O)11A、-NR11BS(O)NR11B11C、-P(O)(R11Aであり、ここでR11A、R11B、及びR11Cは本明細書で定義される通りである。
【0133】
一実施形態において、各R10は、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-NO、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-NHC(O)H、-NHC(O)OH、-N(H)C(O)NH、-NHS(O)H、-NHS(O)NH、又は-P(O)(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、-C(CH)Fである。一実施形態において、各R10は、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-NO、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-NHC(O)H、-NHC(O)OH、-N(H)C(O)NH、-NHS(O)H、-NHS(O)NH、又は-P(O)(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、又は-C(CH)Fである。別の実施形態では、各R10は、独立して、水素、ハロゲン、-CN、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、又は-C(CH)Fである。別の実施形態では、各R10は、独立して、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OCH、-OCF、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、又は-C(CH)Fである。別の実施形態では、各R10は、独立して、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OCH、-OCF、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、又は-C(CH)Fである。別の実施形態では、各R10は、独立して、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OCH、-OCF、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、又は-C(CH)Fである。また別の実施形態では、各R10は、独立して、水素、ハロゲン、-OH、-OCH、-OCF、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、又は-C(CH)Fである。
【0134】
別の実施形態では、各R10は、独立して、R11-置換又は非置換C1~6アルコキシである。また別の実施形態では、各R10は、独立して、R11-置換若しくは非置換C1~6アルキル又はR11-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキルである。別の実施形態では、各R10は、独立して、メチル、エチル、プロピル、又はイソプロピルである。更に別の実施形態では、各R10は、独立して、R11-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル又はR11-置換若しくは非置換3~6員ヘテロシクロアルキルである。また別の実施形態では、各R10は、独立して、R11-置換若しくは非置換C5~7アリール、又はR11-置換若しくは非置換5~7員ヘテロアリールである。
【0135】
一実施形態において、各R11A、R11B及びR11Cは、独立して、水素である。一実施形態において、各R11A、R11B及びR11Cは、独立して、R12A-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R12A-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R12A-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、又はR12A-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルである。
【0136】
一実施形態において、各R11は、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-OR12B、-NO、-C(O)R12B、-C(O)OR12B、-C(O)OR12B、-C(O)NR12C12D、-OC(O)R12B、-OC(O)NR12C12D、-SR12C、-S(O)R12B、-S(O)12B、-S(O)(=NR12C)R12D、-S(O)NR12C12D、-NR12C12D、-NR12CC(O)R12B、-NR12CC(O)OR12B、-N(R12C)C(O)NR12C12D、-NR12CS(O)12B、-NR12CS(O)NR12C12D、-P(O)(R12Bであり、ここでR12B、R12C、及びR12Dは本明細書で定義される通りである。
【0137】
一実施形態において、各R11は、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-NO、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-NHC(O)H、-NHC(O)OH、-N(H)C(O)NH、-NHS(O)H、-NHS(O)NH、又は-P(O)(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、-C(CH)Fである。一実施形態において、各R11は、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-NO、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-NHC(O)H、-NHC(O)OH、-N(H)C(O)NH、-NHS(O)H、-NHS(O)NH、又は-P(O)(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、又は-C(CH)Fである。別の実施形態では、各R11は、独立して、水素、ハロゲン、-CN、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、又は-C(CH)Fである。別の実施形態では、各R11は、独立して、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OCH、-OCF、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、又は-C(CH)Fである。別の実施形態では、各R11は、独立して、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OCH、-OCF、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、又は-C(CH)Fである。
【0138】
別の実施形態では、各R11は、独立して、R12-置換又は非置換C1~6アルキル(例えば、メチル、エチル、又はプロピル)である。別の実施形態では、各R11は、独立して、R12-置換又は非置換C1~6ハロアルキルである。また別の実施形態では、各R11は、独立して、R12-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、R12-置換若しくは非置換3~6員ヘテロシクロアルキルである。更に別の実施形態では、各R11は、独立して、R12-置換若しくは非置換C5~7アリール又はR12-置換若しくは非置換5~7員ヘテロアリールである。
【0139】
一実施形態において、各R12Aは、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-NO、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-NHC(O)H、-NHC(O)OH、-N(H)C(O)NH、-NHS(O)H、-NHS(O)NH、又は-P(O)(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、-C(CH)Fである。一実施形態において、各R12Aは、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-NO、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-NHC(O)H、-NHC(O)OH、-N(H)C(O)NH、-NHS(O)H、-NHS(O)NH、又は-P(O)(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、-C(CH)Fである。一実施形態において、各R12Aは、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-NO、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-NHC(O)H、-NHC(O)OH、-N(H)C(O)NH、-NHS(O)H、-NHS(O)NH、又は-P(O)(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、又は-C(CH)Fである。別の実施形態では、各R12Aは、独立して、水素、ハロゲン、-CN、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、又は-C(CH)Fである。別の実施形態では、各R12Aは、独立して、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OCH、-OCF、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、又は-C(CH)Fである。別の実施形態では、各R12Aは、独立して、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OCH、-OCF、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、又は-C(CH)Fである。
【0140】
別の実施形態では、各R12Aは、独立して、非置換C1~6アルコキシである。また別の実施形態では、各R12Aは、独立して、非置換C1~6アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、又はイソプロピル)である。更に別の実施形態では、各R12Aは、独立して、非置換C1~6ハロアルキルである。また別の実施形態では、各R12Aは、独立して、非置換C3~7シクロアルキル又は非置換3~6員ヘテロシクロアルキルである。別の実施形態では、各R12Aは、独立して、非置換C5~7アリール又は非置換5~7員ヘテロアリールである。
【0141】
一実施形態において、各R12B、R12C及びR12Dは、独立して、水素である。別の実施形態では、各R12B、R12C及びR12Dは、独立して、非置換C1~6アルキル(例えばメチル、エチル、プロピル、又はイソプロピル)である。また別の実施形態では、各R12B、R12C又はR12Dは、独立して、非置換C1~6ハロアルキルである。また別の実施形態では、各R12B、R12C及びR12Dは、独立して、非置換C3~7シクロアルキル又は非置換3~7員ヘテロシクロアルキルである。
【0142】
一実施形態において、各R12は、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-NO、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-NHC(O)H、-NHC(O)OH、-N(H)C(O)NH、-NHS(O)H、-NHS(O)NH、又は-P(O)(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、-C(CH)Fである。
【0143】
一実施形態において、各R12は、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-NO、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-NHC(O)H、-NHC(O)OH、-N(H)C(O)NH、-NHS(O)H、-NHS(O)NH、又は-P(O)(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、又は-C(CH)Fである。別の実施形態では、各R12は、独立して、水素、ハロゲン、-CN、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、又は-C(CH)Fである。別の実施形態では、各R12は、独立して、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OCH、-OCF、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、又は-C(CH)Fである。別の実施形態では、各R12は、独立して、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OCH、-OCF、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、又は-C(CH)Fである。
【0144】
別の実施形態では、各R12は、独立して、非置換C1~6アルコキシである。別の実施形態では、各R12は、独立して、非置換C1~6アルキルである。一実施形態において、各R12は、独立して、水素、メチル、エチル、プロピル、又はイソプロピルである。また別の実施形態では、各R12は、独立して、非置換C1~6アルコキシである。また別の実施形態では、各R12は、独立して、非置換C1~6ハロアルキル(例えば-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、又は-C(CH)F)である。更に別の実施形態では、各R12は、独立して、非置換C1~6ハロアルコキシである。更に別の実施形態では、各R12は、独立して、非置換C3~7シクロアルキル又は非置換3~6員ヘテロシクロアルキルである。別の実施形態では、各R12は、独立して、非置換C5~7アリール又は非置換5~7員ヘテロアリールである。
【0145】
一実施形態において、R13は水素又はR10-置換若しくは非置換C1~6アルキルである。別の実施形態では、R13はハロゲンである。好ましい実施形態では、R13は水素である。
【0146】
一実施形態において、X及びXは、独立して、-CR-である。別の実施形態では、Xは-N-である。別の実施形態では、Xは-N-である。
【0147】
一実施形態において、Xは-CR-である。好ましい実施形態では、Xは-N-である。
【0148】
は-N-又は-CR-であり、ここでX、X、及びXのうちの1つは-N-である。
【0149】
一実施形態において、環BはR-置換又は非置換C3~7シクロアルキルである。別の実施形態では、環BはR-置換又は非置換3~7員ヘテロシクロアルキルである。別の実施形態において、環BはR-置換又は非置換C5~7アリールである。また別の実施形態では、環BはR-置換又は非置換5~7員ヘテロアリールである。
【0150】
一実施形態において、環BはR-置換又は非置換C5-7アリールである。好ましい実施形態では、環BはR-置換又は非置換フェニルである。一実施形態において、環Bは、式:
【化4】
を有し、
式中、R4A、R4B、R4C、及びR4Dは、各々が独立して、水素、ハロゲン、-CN、-OR、-S(O)、R10-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R10-置換若しくは非置換C3~6シクロアルキル、R10-置換若しくは非置換C1~6アルコキシ、又はR10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルコキシであり、ここでR及びR10は本明細書で定義される通りである(例えばRに関して)。
【0151】
一実施形態において、R4A、R4B、R4C、及びR4Dは、各々が独立して、水素、ハロゲン、-CN、-OR、又は-S(O)である。一実施形態において、R4A、R4B、R4C、及びR4Dは、各々が独立して、水素、ハロゲン、又は-CNである。別の実施形態では、R4A、R4B、R4C、及びR4Dは、各々が独立して、水素、ハロゲン、又は-OCFである。別の実施形態では、R4A、R4B、R4C、及びR4Dは、各々が独立して、R10-置換若しくは非置換C1~6アルキル又はR10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキルである。また別の実施形態では、R4A、R4B、R4C、及びR4Dは、各々が独立して、R10-置換若しくは非置換C3~6シクロアルキル、R10-置換若しくは非置換C1~6アルコキシ、又はR10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルコキシである。
【0152】
一実施形態において、R4A、R4B、R4C、及びR4Dは、各々が独立して、水素、ハロゲン、-CN、R10-置換若しくは非置換C1~6アルキル、又はR10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキルである。別の実施形態では、R4A、R4B、R4C、及びR4Dは、各々が独立して、水素又はハロゲンである。
【0153】
一実施形態において、R4A、R4B、R4C、及びR4Dは、各々が独立して、水素、ハロゲン、-OR、-CN、又は-S(O)である。別の実施形態では、各RはR10-置換若しくは非置換C1~6アルキル又はR10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキルである。また別の実施形態では、各RはR10-置換又は非置換C3~7シクロアルキルである。
【0154】
一実施形態において、環Bは式(B1)を有し、式中、R4Aはハロゲン(例えばF)であり、R4Bは水素である。別の実施形態では、環Bは式(B1)を有し、式中、R4Aはハロゲン(例えばF)であり、R4Bは水素である。また別の実施形態では、環Bは式(B1)を有し、式中、R4A及びR4Bはハロゲン(例えばF)である。
【0155】
一実施形態において、環Bは式(B2)を有し、式中、R4A、R4B、及びR4Cはハロゲン(例えばF)である。別の実施形態では、環Bは式(B2)を有し、式中、R4A及びR4Bはハロゲンであり、R4Cは水素である。また別の実施形態では、環Bは式(B2)を有し、式中、R4Aはハロゲンであり、R4Bは水素であり、R4Cはハロゲンである。別の実施形態では、環Bは式(B2)を有し、式中、R4A、R4B、及びR4Cのうちの少なくとも1つはF又は-OCFである。
【0156】
一実施形態において、環Bは式(B3)を有し、式中、R4A及びR4Cはハロゲンである。一実施形態において、環Bは式(B3)を有し、式中、R4A及びR4Cのうちの少なくとも1つはF又は-OCFである。
【0157】
一実施形態において、環Bは式(B4)を有し、式中、R4A、R4B、及びR4Dはハロゲン(例えばF)である。別の実施形態では、環Bは式(B4)を有し、式中、R4A及びR4Bはハロゲンであり、R4Dは水素である。また別の実施形態では、環Bは式(B4)を有し、式中、R4Aはハロゲンであり、R4Bは水素であり、R4Dはハロゲンである。別の実施形態では、環Bは式(B4)を有し、式中、R4A、R4B、及びR4Dのうちの少なくとも1つはF又は-OCFである。
【0158】
別の実施形態では、R4A、R4B、R4C、及びR4Dのうちの少なくとも1つは-ORである。好ましい実施形態では、R4A、R4B、R4C、及びR4Dのうちの少なくとも1つが-ORである場合、RはR-置換若しくは非置換C1~6アルキル又はR-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキルである。一実施形態において、R4A、R4B、R4C、及びR4Dのうちの少なくとも1つは-O(C1-3非置換アルキル)又は-O(C1~3非置換ハロアルキル)である。別の実施形態では、R4A、R4B、R4C、及びR4Dのうちの少なくとも1つは-OCH、-OCHCH、-O(CHCH、-OCHF、-OCHF、-OCF、-OC(CHF、-OC(CH)F、-O(CH)CHF、-O(CH)CHF、又は-OCHCFである。
【0159】
一実施形態において、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩は、式:
【化5】
を含む。
【0160】
好ましい実施形態では、化合物又はその薬学的に許容される塩は、式(IIA)を含む。
【0161】
別の実施形態では、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩は、式:
【化6】
を含む。
【0162】
好ましい実施形態では、化合物又はその薬学的に許容される塩は、式(IID)を含む。
【0163】
一実施形態において、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩は、式:
【化7】
を含む。
【0164】
一実施形態において、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩は、式:
【化8】
を含む。
【0165】
別の実施形態では、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩は、式:
【化9】
を含む。
【0166】
別の実施形態では、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩は、式:
【化10】
を含む。
【0167】
また別の実施形態では、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩は、式:
【化11】
を含む。
【0168】
更に別の実施形態では、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩は、式:
【化12】
を含む。
【0169】
また別の実施形態では、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩は、式:
【化13】
を含む。
【0170】
別の実施形態では、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩は、式:
【化14】
を含む。
【0171】
一実施形態において、化合物又はその薬学的に許容される塩は、表1に示す化合物である。それ以外は同一であるが番号が異なる化合物構造は、立体異性体混合物を表している。
【0172】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【表12】
【表13】
【表14】
【表15】
【表16】
【表17】
【0173】
一実施形態において、化合物又はその薬学的に許容される塩は、表2に示す化合物である。
【0174】
【表18】
【表19】
【表20】
【表21】
【表22】
【表23】
【表24】
【表25】
【表26】
【表27】
【表28】
【表29】
【表30】
【表31】
【表32】
【表33】
【0175】
化合物とその薬学的に許容される塩の合成
本明細書に記載の化合物及びその薬学的に許容される塩は、特に本明細書に含まれる説明に照らして、化学分野で周知のプロセスに類似するプロセス、及び以下に記載される他の複素環のプロセスを含む合成経路によって合成することができる:Comprehensive Heterocyclic Chemistry II,Editors Katritzky and Rees、Elsevier,1997,e.g. Volume 3;Liebigs Annalen der Chemie,(9):1910-16,(1985);Helvetica Chimica Acta,41:1052-60,(1958);Arzneimittel-Forschung,40(12):1328-31,(1990)。これらの各々は、参照により明示的に組み込まれる。出発物質は一般に、Aldrich Chemicals(ウィスコンシン州ミルウォーキー)などの商業的供給源から入手可能であるか、又は方法を使用して容易に調製される(例えば、Louis F. Fieser and Mary Fieser、Reagents for Organic Synthesis,v. 1-23、Wiley,N.Y.(1967-2006 ed.)、又はBeilsteins Handbuch der organischen Chemie,4,Aufl. ed. Springer-Verlag,Berlin、付録含む(Beilsteinオンラインデータベースを介しても入手可能)に概要が記載された方法により調製される)。本明細書に記載の化合物及びその薬学的に許容される塩は、米国特許第8476434号、米国特許第7880000号、国際公開公報第2005/113494号、米国特許第7868177号、及び国際公開公報第2007/100646号に見出される手順に従って製造することができる。
【0176】
本明細書に記載の化合物及びその薬学的に許容される塩、並びに必要な試薬を合成するために有用な合成化学変換及び保護基の方法論(保護および脱保護)には、例えば、R.Larock,Comprehensive Organic Transformations,VCH Publishers(1989);T.W.Greene and P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,3rd Ed.,John Wiley and Sons(1999);及びL.Paquette,ed.,Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis,John Wiley and Sons(1995)及びその後の版に記載されるものが含まれる。
【0177】
本明細書に記載の化合物及びその薬学的に許容される塩は、単独で、又は少なくとも2つ、例えば5~1000の化合物、若しくは10~100の化合物を含む化合物ライブラリーとして調製することができる。本明細書に記載の化合物及びその薬学的に許容される塩のライブラリーは、コンビナトリアルスプリットアンドミックスアプローチによって、又は、例えば、液相若しくは固相化学のいずれかを使用する複数の並行合成によって調製することができる。したがって、本明細書で提供される更なる態様によれば、本明細書に記載される少なくとも2つの化合物又はその薬学的に許容される塩を含む化合物ライブラリーが提供される。
【0178】
実施例は、本明細書に記載の化合物及びその薬学的に許容される塩を調製するための例示的方法を提供する。当業者であれば、他の合成経路を使用して、本明細書に記載の化合物及びその薬学的に許容される塩を合成できることを理解するだろう。具体的な出発物質及び試薬を記載し、実施例で論じるものの、他の出発物質及び試薬を容易に置き換えて、様々な誘導体及び/又は反応条件を提供することができる。加えて、記載された方法によって調製された例示的化合物又はその薬学的に許容される塩の多くは、従来の化学を用いて本開示を考慮して更に修飾することができる。
【0179】
本明細書に記載の化合物及びその薬学的に許容される塩を調製する際に、中間体の遠隔官能基(例えば、第一級又は第二級アミン)の保護が必要となる場合がある。このような保護の必要性は、遠隔官能基の性質及び調製方法の条件に応じて変わってくる。適切なアミノ保護基には、アセチル、トリフルオロアセチル、t-ブトキシカルボニル(BOC)、ベンジルオキシカルボニル(CBz)、及び9-フルオレニルメチレンオキシカルボニル(Fmoc)が含まれる。このような保護の必要性は容易に決定される。保護基及びその用途の一般的な説明については、T. W. Greene,Protective Groups in Organic Synthesis,John Wiley & Sons,New York,1991を参照されたい。
【0180】
本明細書に記載の化合物及びその薬学的に許容される塩を調製する方法では、反応生成物を互いから及び/又は出発物質から分離することが有利となり得る。各工程又は一連の工程の所望の生成物は、当技術分野で一般的な技術により、所望の均一度まで分離及び/又は精製される。典型的には、このような分離は、多相抽出、溶媒若しくは溶媒混合物からの結晶化、蒸留、昇華又はクロマトグラフィーを含む。クロマトグラフィーは、例えば、逆相及び順相、サイズ排除、イオン交換、高、中、及び低圧液体クロマトグラフィー方法及び装置、小規模分析、擬似移動床(SMB)及び分取薄層又は厚層クロマトグラフィー、並びに小規模薄層及びフラッシュクロマトグラフィーの技術を含む、任意の数の方法を伴い得る。
【0181】
別の種類の分離方法は、所望の生成物、未反応出発物質、反応副生成物などに結合するか又はそれらを他の方法で分離可能にするように選択された試薬による混合物の処理を含む。このような試薬には、吸着剤又は吸収剤、例えば活性炭、分子篩、イオン交換媒体などが含まれる。或いは、試薬は、塩基性物質の場合の酸、酸性物質の場合の塩基、結合試薬、例えば抗体、結合タンパク質、選択的キレート剤、例えばクラウンエーテル、液/液イオン抽出試薬(LIX)などとすることができる。適当な分離方法の選択は、関与する材料の性質、例えば沸点及び蒸留及び昇華における分子量、クロマトグラフィーにおける極性官能基の有無、多相抽出における酸性及び塩基性媒体中での材料の安定性などに依存する。
【0182】
ジアステレオマ混合物は、例えばクロマトグラフィ-及び/又は分画結晶化などの方法によって、それらの物理的化学的差異に基づいて、それらの個々のジアステレオマーに分離することができる。エナンチオマーは、適切な光学活性化合物(例えば、キラルアルコ-ル又はモッシャ-酸塩化物などのキラル補助剤)との反応によりエナンチオマ混合物をジアステレオマ混合物に変換し、ジアステレオマーを分離し、個々のジアステレオ異性体を対応する純粋なエナンチオマーに変換(例えば、加水分解)することによって分離できる。また、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩のいくつかは、アトロプ異性体(例えば、置換ビアリール)であり得る。エナンチオマーは、キラルHPLCカラムを使用して分離することもできる。
【0183】
その立体異性体を実質的に含まない単一の立体異性体、例えばエナンチオマーは、光学活性な分割剤を使用するジアステレオマーの形成などの方法を用いるラセミ混合物の分割により得ることができる(Eliel,E. and Wilen,S.「Stereochemistry of Organic Compounds」,John Wiley & Sons,Inc.,New York,1994;Lochmuller,C. H.,(1975)J. Chromatogr.,113(3):283-302)。本明細書に記載のキラル化合物又はその薬学的に許容される塩のラセミ混合物は、以下を含む任意の適切な方法によって分離及び単離することができる:(1)キラル化合物とのイオン性ジアステレオマ塩の形成、及び分別再結晶又は他の方法による分離、(2)キラル誘導体化試薬によるジアステレオマ化合物の形成、ジアステレオマーの分離、及び純粋な立体異性体への変換、並びに(3)キラルな条件下での実質的に純粋な又は濃縮された立体異性体の分離。“Drug Stereochemistry,Analytical Methods and Pharmacology,” Irving W. Wainer,Ed.,Marcel Dekker,Inc.,New York(1993)を参照されたい。
【0184】
方法(1)では、ブルシン、キニーネ、エフェドリン、ストリキニーネ、α-メチル-β-フェニルエチルアミン(アンフェタミン)などのエナンチオマーとして純粋なキラル塩基と、カルボン酸及びスルホン酸などの酸性官能基を有する不斉化合物との反応により、ジアステレオマ塩を形成することができる。ジアステレオマ塩は、分別再結晶又はイオンクロマトグラフィによって分離するように誘導することができる。アミノ化合物の光学異性体を分離するために、カンファースルホン酸、酒石酸、マンデル酸、若しくは乳酸などのキラルカルボン酸、又はスルホン酸を添加すると、ジアステレオマ塩が形成され得る。
【0185】
或いは、方法(2)により、分割される基質をキラル化合物の一方のエナンチオマーと反応させてジアステレオマ対を形成する(E. and Wilen,S.“Stereochemistry of Organic Compounds”,John Wiley & Sons,Inc.,1994,p.322)。ジアステレオマ化合物は、不斉化合物をメチル誘導体のようなエナンチオマーとして純粋なキラル誘導体化試薬と反応させ、続いてジアステレオマーを分離し、加水分解することにより、純粋な又は濃縮されたエナンチオマーを得ることによって形成することができる。光学純度の決定方法は、メチルエステルなどのラセミ混合物のキラルエステル、例えば塩基の存在下での(-)クロロギ酸メチル、又はMosherエステルであるα-メトキシ-α-(トリフルオロメチル)フェニルアセテート(Jacob III.Chem.,(1982)47:4165)を作製すること、及び2つのアトロプ異性エナンチオマー又はジアステレオマーの存在に関してH NMRスペクトルを分析することを含む。アトロプ異性体化合物の安定なジアステレオマーは、アトロプ異性体ナフチル-イソキノリン類を分離する方法(国際公開第WO96/15111号)に続く、順相及び逆相クロマトグラフィーによって分離及び単離することができる。方法(3)により、2つのエナンチオマーのラセミ混合物を、キラル固定相を用いるクロマトグラフィーによって分離することができる(“Chiral Liquid Chromatography”(1989)W. J. Lough,Ed.,Chapman and Hall,New York;Okamoto,J. Chromatogr.,(1990)513:375-378)。光学回転及び円偏光二色性のような不斉炭素原子を持つ他のキラルな分子を区別するために用いられる方法によって、濃縮又は精製されたエナンチオマーを区別することができる。
【0186】
化合物の投与
本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩は、治療される状態に適切な任意の経路によって投与することができる。適切な経路には、経口、非経口(皮下、筋肉内、静脈内、動脈内、皮内、髄腔内、及び硬膜外)、経皮、経直腸、経鼻、局所(口腔内及び舌下を含む)、膣内、腹腔内、肺内、及び鼻腔内が含まれる。局所的な免疫抑制治療のために、化合物を、移植前にグラフトを灌流又は他の方法で阻害剤と接触させることを含む、病変内投与により投与することができる。好ましい経路は、例えば、レシピエントの病態により変動し得ることが理解されるであろう。化合物が経口投与される場合、それは、薬学的に許容される担体又は賦形剤と共に丸薬、カプセル、錠剤などとして製剤化することができる。好ましい実施形態では、化合物又はその薬学的に許容される塩は、経口投与用に、丸薬、カプセル、又は錠剤として製剤化される。化合物又はその薬学的に許容される塩が非経口投与される場合、それは、下記に詳述されるように、薬学的に許容される非経口ビヒクルと共に注射用単位剤形で製剤化することができる。
【0187】
したがって、本明細書に記載される一実施形態は、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩と、1つ以上の薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物である。一実施形態において、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩は、経口的又は非経口的に対象に投与することができる医薬組成物として投与される。本明細書に記載の化合物は、局所的又は非経口的使用のために製剤化することができ、化合物は、注射剤、懸濁剤、シロップ剤、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、スプレー剤、溶液剤及び乳濁剤に適した溶液中に、溶解又はそうでない場合は懸濁される。
【0188】
経口投与は、化合物(例えば、医薬組成物として製剤化されたもの)を服用する際の患者のコンプライアンスを促進し、それによってコンプライアンス及び効力を増加させることができる。本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を含む経口医薬組成物は、錠剤(例えば、コーティング、非コーティング、チューイング)、及びカプセル(例えば、硬質ゼラチンカプセル、軟質ゼラチンカプセル、腸溶性カプセル、及び持続放出カプセル)を含むが、これらに限定されない。錠剤は、直接圧縮、湿式造粒又は乾式造粒によって調製することができる。本明細書に記載の化合物を含む経口医薬組成物は、遅延放出又は長期放出用に製剤化することができる。好ましい実施形態では、経口医薬組成物は、錠剤に製剤化された化合物又はその薬学的に許容される塩を含む。
【0189】
ヒト患者を治療するための用量は、約10mg~約1000mgの範囲の本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩であり得る。典型的な投与量は、化合物約100mg~約300mgであり得る。用量は、特定の化合物の吸収、分布、代謝、及び排泄を含む、薬物動態学及び薬力学的性質に応じて、1日1回(QID)、1日2回(BID)、又はより頻繁に投与することができる。本明細書で使用される投与は、投薬の頻度を指し、例えば、本明細書に記載の患者が一用量として接種しなければならない個別単位の数を指すのではない。したがって、いくつかの実施形態では、患者は、2つ以上の投薬単位(例えば2つ以上の丸薬/錠剤/カプセル)をQDで摂取し得る。加えて、毒性因子は、用量及び投与レジメンに影響を及ぼし得る。経口投与されるとき、丸薬、カプセル、又は錠剤は、明記された期間で毎日、又はそれより間隔を開けて摂取することができる。このレジメンは、複数の治療サイクルにわたって繰り返すことができる。
【0190】
治療方法
本明細書で提供される一態様では、化合物又はその薬学的に許容される塩は、がんなどのUPR経路に関連する異常な細胞増殖、機能又は挙動;免疫障害;心臓血管疾患;ウイルス感染;炎症;代謝/内分泌障害;又は神経学的障害に起因する疾患又は障害を有する患者を、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の有効量を投与することにより治療するために有用である。本明細書で提供される方法の一実施形態において、化合物又はその薬学的に許容される塩は、がんなどのUPR経路に関連する異常な細胞増殖、機能又は挙動;免疫障害;心臓血管疾患;ウイルス感染;炎症;代謝/内分泌障害;又は神経学的障害に起因するIRE1関連疾患又は障害を有する患者を、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の有効量を投与することにより治療するために有用である。
【0191】
本明細書で提供されるのは、本明細書に記載のIRE1-関連疾患又は障害を有する患者に対し、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の有効量を投与することにより、IRE1-関連疾患又は障害を治療する方法である。別の実施形態は、がんを有する患者に対し、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の有効量を投与することによる、がんを治療する方法である。がんは、IRE1-関連疾患又は障害である。
【0192】
本明細書で提供される方法は、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の有効量を、本明細書に記載の固形腫瘍/がんを有する患者に投与することによる固形腫瘍/がんの治療を含む。例えば、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の有効量の投与は、乳がん、卵巣がん、子宮頸がん、前立腺がん、精巣がん、尿生殖路がん、食道がん、喉頭がん、神経膠芽腫、神経芽細胞腫、胃がん(stomach cancer)、皮膚がん、ケラトアカントーマ、肺がん、類表皮がん、大細胞がん、非小細胞肺がん(NSCLC)、小細胞がん、肺腺癌、骨がん、結腸がん、腺腫、膵臓がん、アデノカルシノーマ、甲状腺がん、濾胞状腺がん、未分化がん、乳頭がん、精上皮がん、黒色腫、肉腫、膀胱がん(bladder carcinoma)、肝がん及び胆道がん、腎臓がん、口腔がん、鼻咽頭がん、咽頭がん、口唇がん、舌がん、口こうがん小腸がん、結腸直腸がん、大腸がん、大腸がん、直腸がん、直腸がん、気管支がん、肝細胞がん、胃がん(gastric cancer)子宮内膜がん、メラノーマ、腎臓がん、膀胱がん(urinary bladder cancer)、子宮体がん、及び子宮頸がんを有する患者に対して実施することができる。
【0193】
別の実施形態では、本明細書で提供される方法は、有効量の化合物又はその薬学的に許容される塩を、がんを有する患者に投与することによるがんの治療を含み、がんには、扁平上皮癌、小細胞肺がん、非小細胞肺がん(NSCLC)、肺腺癌、肺扁平上皮がん、腹膜がん、肝細胞がん、胃がん、消化管がん、食道がん膵臓がん、神経膠芽腫、子宮頸がん、卵巣がん、肝臓がん、膀胱がん、乳がん、結腸がん、直腸がん、結腸直腸がん、子宮内膜がん、子宮がん、唾液腺がん、腎臓がん、前立腺がん、外陰部がん、甲状腺がん、肝細胞がん(HCC)、肛門がん、陰茎がん、又は頭頸部がんが含まれる。
【0194】
特定の実施形態において、がんは乳がんである。乳がんは、当技術分野で理解されるように、ステージI、II、III又はIVであり得る。一実施形態において、乳がんは、トリプルネガティブ乳がん(triple negative breast cancer:TNBC)である。別の実施形態では、乳がんはHer2陰性乳がんである。また別の実施形態では、乳がんはHR+乳がんである。
【0195】
本明細書ではまた、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の有効量を投与することにより、血液がんを有する患者におけるそのような血液がんを治療する方法が提供される。血液がんは、例えば、リンパ腫、リンパ性白血病(急性(ALL)及び慢性(CLL))、多発性骨髄腫(MM)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、骨髄異形成症候群(MDS)、骨髄増殖性疾患(MPD)、又は非ホジキンリンパ腫であり得る。一実施形態において、本明細書の方法は、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の有効量を投与することにより、多発性骨髄腫(MM)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、又は骨髄異形成症候群(MDS)を有する患者を治療することを含む。
【0196】
一実施形態は、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の有効量を、MMを有する患者に投与することにより、MMを治療する方法である。MMは、当技術分野で理解されるように、ステージI、II、III又はIVであり得る。別の実施形態は、AMLを有する患者に対し、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の有効量を投与することにより、AMLを治療する方法である。AMLは、当技術分野で理解されるように、ステージI、II、III又はIVであり得る。別の実施形態は、CMLを有する患者に対し、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の有効量を投与することにより、CMLを治療する方法である。CMLは、当技術分野で理解されるように、ステージI、II、III又はIVであり得る。別の実施形態は、MDSを有する患者に対し、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の有効量を投与することにより、MDSを治療する方法である。そのようながんが、本明細書で提供されるように再発性又は難治性であり得ることが、更に理解される。
【0197】
一実施形態において、がんは、IRE1媒介がん(すなわち、対照と比較してIRE1の異常な発現又は活性を有するがん)である。一実施形態において、IRE1媒介がんは、IRE1の発現増加を有する。別の実施形態では、IRE1媒介がんは、IRE1の活性増加を有する。このような増加は対照に対して測定することができる(例えば、所定のIRE1機能、発現、活性を有する患者に対して;又は、例えば、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩による治療の前、治療中、又は治療後の単一の患者における測定)。上記で提供されるがんは、IRE1媒介がんを含む。
【0198】
本明細書に記載の方法及び使用には、化合物又はその薬学的に許容される塩が、抗炎症剤、コルチコステロイド、免疫調節剤、本明細書に記載の抗がん剤、アポトーシスエンハンサ、ニューロトロフィック因子、心臓血管疾患治療剤、肝疾患治療剤、抗ウイルス剤、血液疾患治療剤、糖尿病治療剤、代謝障害治療剤、自己免疫障害治療剤、免疫不全障害治療剤、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される1つ以上の更なる治療剤との組み合わせで投与される実施形態が含まれる。
【0199】
本明細書に記載の方法の一実施形態では、化合物又はその薬学的に許容される塩は、コルチコステロイド、プロテアソーム阻害剤、免疫調節剤、抗CD38抗体、抗VEGF-A抗体、抗PD-1抗体、抗PD-L1抗体、若しくは抗インターロイキン-6抗体、又はこれらの組み合わせを含む1つ以上の追加の治療剤との組み合わせで投与される。
【0200】
本明細書で提供される方法の別の実施形態では、化合物又はその薬学的に許容される塩は、追加の治療剤がコルチコステロイド、プロテアソーム阻害剤、IMiD、抗体、又はこれらの組み合わせである、本明細書に記載の組み合わせで投与される。
【0201】
一実施形態において、化合物又はその薬学的に許容される塩は、プロテアソーム阻害剤との組み合わせで投与される。一実施形態において、プロテアソーム阻害剤は、カーフィルゾミブ、ボルテゾミブ、又はイキサゾミブを含む。一実施形態において、化合物又はその薬学的に許容される塩は、IMiDとの組み合わせで投与され、ここでIMiDはレナリドミド又はポマリドミドである。本明細書で提供される方法の一実施形態では、化合物又はその薬学的に許容される塩は、デキサメタゾンを含むコルチコステロイドとの組み合わせで投与される。
【0202】
別の実施形態では、化合物又はその薬学的に許容される塩は、抗PD-L1抗体との組み合わせで投与される。抗PD-L1抗体は、アベルマブ、デュルバルマブ、又はアテゾリズマブであり得る。また別の実施形態では、化合物又はその薬学的に許容される塩は、抗PD-1抗体との組み合わせで投与される。抗PD-1抗体は、ペンブロリズマブ又はニボルマブであり得る。
【0203】
本明細書で提供される方法はまた、放射線治療の投与を更に含むことができる。一部の実施形態では、放射線治療は、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の投与の前に投与することができる。
【0204】
本明細書で更に提供されるのは、IRE1-関連疾患又は障害を治療するための方法における使用のための、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩であり、IRE1-関連疾患又は障害は本明細書に示される通りである。一実施形態において、本明細書に記載の化合物又は薬学的に許容される塩は、上記に示すがんを治療する方法における使用のためのものである。好ましい実施形態では、がんはMM、AML、CML、又はMDSである。
【0205】
本明細書で更に提供されるのは、IRE1-関連疾患又は障害の治療のための医薬の製造における本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であり、IRE1-関連疾患又は障害は本明細書に示される通りである。一実施形態では、IRE1-関連疾患又は障害は、上記に示すがんである。好ましい実施形態では、がんはMM、AML、CML、又はMDSである。方法(例えば治療の方法)に言及する本明細書の実施形態が更に、本明細書に示される使用又は使用のための化合物に言及している可能性があることを理解されたい。
【0206】
本明細書に記載の方法及び使用は、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の投与を受けることに先立ち、以前1つ以上の治療法で治療されたことがある患者にも適用可能である。患者が、特に本明細書に記載のものといった血液がんについて、1つ以上の治療レジメンで治療され得ることは、当技術分野において周知である。がんは、再発性又は難治性(r/r)であり得る(例えばrrMM、rrAML、rrCML、又はrrMDSを有する患者)。「難治性」のがんは、動的治療にも関わらず進行するがんを指す。「再発性」のがんは通常、1つ以上の抗がん剤による治療の成功後に治療なしで発生するがんを指す。したがって、本明細書で提供される一実施形態は、r/rがん(例えばrrMM、rrAML、rrCML、又はrrMDS)を有する患者におけるそのようながんを、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することにより治療する方法である。このような方法は、上記に示される本明細書に記載の1つ以上の抗がん剤との共投与を含むことができる。
【0207】
したがって、一実施形態において、患者は、1つ以上の抗がん剤で治療されたことがあり得る。特定の実施形態では、患者は、例えばMM又はAMLといった血液病の治療のための、本明細書で提供される2つ以上の抗がん剤で治療されたことがある。一実施形態において、本明細書で提供される方法により治療される患者は、ボルテゾミブ、カーフィルゾミブ、又はイキサゾミブといった1つ以上のプロテアソーム阻害剤を以前に投与されたことがある。一実施形態において、本明細書で提供される方法により治療される患者は、サリドマイド、レナリドミド、又はポマリドミドといった1つ以上のIMiDを以前に投与されたことがある。別の実施形態では、本明細書で提供される方法により治療される患者は、化学療法(例えばシタラビン、クラドリビン、フルダラビン、ミトキサントロン、エトポシド、6-TG、ヒドロキシウレア、メトトレキセート、デシタビン、又はアンソラサイクリン)を以前に投与されたことがある。別の実施形態では、本明細書で提供される方法により治療される患者は、デキサメタゾンといった1つ以上のコルチコステロイドを以前に投与されたことがある。このようなコルチコステロイドは多くの場合、当技術分野で理解されるように、他の抗がん剤と共に投与される。また別の実施形態では、本明細書で提供される方法により治療される患者は、例えば、ダラツムマブ、ゲムツズマブオゾガミシン、アテゾリズマブ、アレムツズマブ、リツキシマブ、オビヌツズマブ、又はオファツムマブといった1つ以上の抗体を以前に投与されたことがある。また別の実施形態では、本明細書で提供される方法により治療される患者は、1つ以上のFLT3阻害剤(例えばミドスタウリン又はギリテリチニブ)を以前に投与されたことがある。更に別の実施形態では、本明細書で提供される方法により治療される患者は、ベネトクラクス又はナビトクラックスといった1つ以上のBcl-2阻害剤を以前に投与されたことがある。更に別の実施形態では、本明細書で提供される方法により治療される患者は、イブルチニブ、イデラリシブ、又はデュベリシブのうちの1つ以上を以前に投与されたことがある。別の実施形態では、本明細書で提供される方法により治療される患者は、プロテアソーム阻害剤及び任意選択的にコルチコステロイドとの組み合わせで、本明細書に記載のIMiDを以前に投与されたことがある。
【0208】
本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩は、第1選択(1L)治療(例えば化学療法を含む別の抗がん剤の投与に先立つ投与)として投与することができる。したがって、一部の事例では、患者は化学療法で治療されたことがない場合がある。
【0209】
本明細書に記載の方法には、本明細書で提供される化合物又はその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物の投与が含まれると理解される。このような医薬組成物は、1つ以上の薬学的に許容される担体添加物も含む。いくつかの実施形態では、化合物は、表1若しくは表2、又はその薬学的に許容される塩から選択される。一実施形態において、化合物又はその薬学的に許容される塩は、表1に示されるものである。一実施形態において、化合物又はその薬学的に許容される塩は、表2に示されるものである。
【0210】
本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩による、そのような治療を必要とするヒト又は動物の患者におけるIRE1活性の異常なレベルによって引き起こされる疾患を治療する方法もまた、本明細書に提供される。この疾患はIRE1活性が低すぎるか又は高すぎることが原因で発生する場合がある。例えば、この疾患は、IRE1活性の低下、又はIRE1活性の異常な高まり(例えば、IRE1の機能亢進)によって引き起こされ得る。方法は、患者に対し、IRE1活性を調節する本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩(IRE1モジュレーター化合物)の有効量を投与することを含む。
【0211】
IRE1欠乏症は、特定の対象又は健常対象集団において、正常レベルのIRE1活性と比較した場合のIRE1活性量の減少として測定することができる。IRE1活性の減少は過剰量のミスフォールドタンパク質蓄積をもたらし、それにより病態を引き起こす。
【0212】
IRE1機能亢進は、特定の対象又は健常対象集団において、IRE1活性の正常レベルと比較した場合のIRE1活性量の増加として測定することができる。IRE1活性量の増加は、例えば、過剰な量の細胞増殖をもたらし、それにより病態を引き起こす可能性がある。
【0213】
いくつかの実施形態では、疾患は、IRE1欠乏と関連する。そのような疾患には、嚢胞性線維症、網膜色素変性、糖尿病、又は神経変性疾患が含まれるが、これらに限定されない。神経変性疾患には、アレキサンダ病、アルペル病、アルツハイマ病、筋萎縮性側索硬化症、毛細血管拡張性運動失調症、バッテン病(スピルマイヤ・フォークト・シェーグレン・バッテン病(Spielmeyer-Vogt-Sjogren-Batten disease)としても知られる)、ウシ海綿状脳症(Bovine spongiform encephalopathy:BSF)、カナバン病、コケイン症候群、皮質基底核変性症、クロイツフェルト・ヤコブ病、ハンチントン病、HIV関連認知症、ケネディ病、クラッベ病、レヴィ小体病,マシャド・ジョセフ病(脊髄小脳失調症3型)、多発性硬化症、多発性萎縮症、ナルコレプシ、神経ボレリア症、パーキンソン病、ペリツェウス・メルツバッヘル病、ピック病、原発性側索硬化症、プリオン病、レフサム病、サンドホフ病、シルダ病、悪性貧血に続発する脊髄の亜急性複合変性症、統合失調症、脊髄小脳失調(特性の異なる複数タイプ)、脊髄性筋萎縮症、スティール・リチャードソン・オルゼウスキー症候群、又は脊髄ろうが含まれ得る。
【0214】
他の実施形態では、疾患は、異常に高いIRE1と関連する。このような疾患は、がん、炎症性疾患、及び自己免疫疾患を含むが、これらに限定されない。例示的ながんとしては、乳がん及び多発性骨髄腫が挙げられるが、これらに限定されない。一実施形態において、疾患は多発性骨髄腫である。一実施形態において、疾患はトリプルネガティブ乳がんである。例示的な炎症性疾患は、喘息、慢性炎症、慢性前立腺炎、糸球体腎炎、過敏症、炎症性腸疾患、骨盤内炎症性疾患;再灌流障害、関節リウマチ、移植拒絶反応、及び血管炎を含むが、これらに限定されない。例示的な自己免疫疾患としては、XBP1関連クローン病、セリアック病、1型糖尿病(diabetes mellitus type 1:IDDM)、全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:SLE)、シェーグレン症候群、チャーグ・ストラウス症候群、橋本甲状腺炎、グレーブス病、特発性血小板減少性紫斑病、及び関節リウマチが挙げられるが、これらに限定されない。一実施形態において、疾患はXBP1関連クローン病である。
【0215】
医薬製剤
本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩は、医薬組成物として標準的な薬務に従って製剤化することができる。したがって、本明細書では、化合物又はその薬学的に許容される塩と1種以上の薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物が、更に提供される。
【0216】
典型的な製剤は、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩と賦形剤とを混合することによって調製される。適当な担体、希釈剤及び賦形剤としては、炭水化物、ワックス、水溶性及び/又は膨潤性ポリマー、親水性又は疎水性材料、ゼラチン、油、溶媒、水などの材料が挙げられるが、これらに限定されない。使用される特定の賦形剤は、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩が適用される手段及び目的に依存する。溶媒は、一般的に、哺乳動物に投与するために、安全(GRAS)であると認識される溶媒に基づいて選択される。一般に、安全な溶媒は、水及び水に可溶性又は混和性である他の非毒性溶媒などの非毒性水性溶媒である。適切な水性溶媒は、水、エタノール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール(例えば、PEG400、PEG300)など、及びそれらの混合物を含む。製剤はまた、薬物(すなわち、本明細書に記載の化合物又はその医薬組成物)の的確な提示を提供するか、又は医薬品(すなわち、薬剤)の製造を補助するために、1つ以上の緩衝剤、安定化剤、界面活性剤、湿潤剤、潤滑剤、乳化剤、懸濁化剤、防腐剤、抗酸化剤、オペーク剤(opaquing agent)、流動促進剤、加工助剤、着色剤、甘味剤、芳香剤、香味剤及び他の既知の添加剤も含み得る。
【0217】
製剤は、従来の溶解手順及び混合手順を使用して調製することができる。例えば、原薬(bulk drug substance)(すなわち、本明細書に記載の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又はその安定化形態(例えば、シクロデキストリン誘導体との複合体又は他の既知の複合体形成剤)が、上述の賦形剤のうちの1つ以上の存在下で、適切な溶媒に溶解される。本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩は、典型的には、容易に制御可能な薬物用量を提供し、所定のレジメンで患者コンプライアンスを可能にするために、薬学的剤形に製剤化される。
【0218】
適用のための医薬組成物(又は製剤)は、薬物を投与するために使用される方法に応じて多様な方法で包装することができる。一般的に、分配用物品は、医薬製剤をその中に適した形態で配置した容器を含む。好適な容器は、ボトル(プラスチック及びガラス)、小袋、アンプル、プラスチックバッグ、及び金属シリンダなどの材料を含むことができる。容器は、パッケージの内容物への不用意なアクセスを防止するための不正開封防止アセンブリを含むことができる。それに加えて、容器には、容器の内容物を説明するラベルがその上に配置される。ラベルは、適切な注意書きを含むことができる。
【0219】
本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の医薬製剤は、様々な経路及びタイプの投与用に調製することができる。例えば、所望の純度を有する本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩は、場合により、凍結乾燥製剤、粉砕粉末、又は水溶液の形態で、1つ以上の薬学的に許容される賦形剤(「Remington’s Pharmaceutical Sciences」(1980年)第16版、Osol,A.編)と混合することができる。製剤化は、周囲温度で、適切なpHで、及び所望の度合いの純度で、生理学的に許容される担体、すなわち、用いられる用量及び濃度においてレシピエントに対して非毒性である担体と混合することによって行うことができる。製剤のpHは、具体的な用途及び化合物の濃度に主に依存するが、約3~約8の範囲であり得る。例えば、pH5の酢酸緩衝液中の製剤化は、好適な実施形態であり得る。
【0220】
医薬組成物は、通常、固体組成物、凍結乾燥製剤、又は水溶液として保存することができる。
【0221】
本明細書に記載の医薬組成物は、医学行動規範に則った様式、すなわち、量、濃度、スケジュール、コース、ビヒクル、及び投与経路で製剤化、処方、及び投与することができる。これに関連して考慮すべき要因としては、治療される特定の疾患、治療される特定の哺乳動物、個々の患者の臨床状態、疾患の原因、薬剤の送達部位、投与方法、投与スケジュール、及び医療従事者に既知である他の要因が挙げられる。投与される化合物の有効量は、このような検討事項によって管理され、過剰増殖性障害を改善又は治療するために必要な最小の量である。
【0222】
一般的な提案として、非経口投与される阻害剤の初回の薬学的有効量は、1日当たり患者の体重の約0.01~100mg/kg、すなわち約0.1~20mg/kgの範囲であることになり、使用される化合物の典型的な初期範囲は、0.3~15mg/kg/日であることになる。別の実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物は、約:1mg~10mg;10mg~25mg;20mg~50mg;50mg~75mg;70mg~100mg;100mg~150mg;100mg~200mg;100mg~500mg;200mg~500mg;250mg~500mg;500mg~1000mg;又は750mg~1000mgの量で、化合物又はその薬学的に許容される塩の有効量を含む。
【0223】
許容される薬学的に許容される賦形剤は、レシピエントに対し、用いられる投薬量及び濃度で無毒であり、リン酸、クエン酸、及び他の有機酸などの緩衝液;アスコルビン酸及びメチオニンを含む酸化防止剤、保存剤(オクタデシルジメチルベンジル塩化アンモニウム;塩化ヘキサメトニウム;塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム;フェノール、ブチル、若しくはベンジルアルコール;メチル若しくはプロピルパラベンなどのアルキルパラベン;カテコール;レゾルシノール;シクロヘキサノール;3-ペンタノール;及びm-クレゾール);低分子量(約10残基未満)ポリペプチド;血清アルブミン、ゼラチン、若しくは免疫グロブリンなどのタンパク質;ポリビニルピロリドンなどの親水性ポリマー;グリシン、グルタミン、アスパラギン、ヒスチジン、アルギニン、若しくはリジンなどのアミノ酸;グルコース、マンノース、若しくはデキストリンを含む、単糖類、二糖類、及び他の糖鎖;EDTAなどのキレート剤;スクロース、マンニトール、トレハロース、若しくはソルビトールなどの糖類;ナトリウムなどの塩形成対イオン;金属錯体(例えば、Zn-タンパク質錯体);及び/又はTWEENTM、PLURONICSTM、若しくはポリエチレングリコール(PEG)などの非イオン性界面活性剤を含む。また、有効活性成分は、コロイド状薬物送達系(例えばリポソーム、アルブミンミクロスフェア、マイクロエマルション、ナノ粒子及びナノカプセル)中で、又はマクロエマルション中で、例えばコアセルベーション技術又は界面重合により調製されたマイクロカプセル、例えばそれぞれ、ヒドロキシメチルセルロース又はゼラチン-マイクロカプセル及びポリ-(メチルメタクリレート)マイクロカプセル中に封入することができる。そのような技術は、Remington’s Pharmaceutical Sciences 16th edition,Osol,A. Ed.(1980)に開示されている。
【0224】
本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の徐放性調製物が調製され得る。徐放性製剤の適切な例としては、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を含有する固体疎水性ポリマーの半透過性マトリックスが挙げられ、このマトリックスは、成型物品、例えば、フィルム又はマイクロカプセルの形態である。徐放性マトリックスの例としては、ポリエステル、ヒドロゲル(例えば、ポリ(2-ヒドロキシエチルメタクリレート)、又はポリ(ビニルアルコール))、ポリラクチド(米国特許第3773919号)、L-グルタミン酸とガンマ-L-グルタミン酸エチルとのコポリマー、非分解性のエチレン酢酸ビニル、LUPRON DEPOTTMなどの分解性の乳酸-グリコール酸コポリマー(乳酸-グリコール酸コポリマー及び酢酸ロイプロリドから構成される注射用マイクロスフェア)、並びにポリ-D-(-)-3-ヒドロキシ酪酸が挙げられる。
【0225】
製剤は、本明細書に詳述される投与経路に適したものを含む。製剤は、都合良く、単位剤形で提示することができ、任意の方法よって調製することができる。技術及び製剤は、一般に、Remington’s Pharmaceutical Sciences(Mack Publishing Co.,Easton,PA)に見出される。このような方法は、活性成分を、1つ以上の副成分を構成する担体と会合させる工程を含む。一般に、製剤は、活性成分を液体担体若しくは微粉化固体担体、又はその両方と均一且つ密接に会合させ、次いで、必要に応じて、生成物を成形することによって調製される。
【0226】
経口投与に適した本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の製剤は、各々が所定量のそのような化合物又はその薬学的に許容される塩を含有する、丸剤、カプセル剤、カシェ剤又は錠剤のような個別の単位として調製することができる。圧縮錠剤は、結合剤、潤滑剤、不活性希釈剤、防腐剤、表面活性剤、又は分散剤などと任意で混合された、粉末又は顆粒などの自由流動形態の活性成分を、適切な機械内で圧縮することより調製することができる。湿製錠剤は、粉末化活性成分と不活性液体希釈剤との混合物を適切な機械内で成形することにより作製することができる。錠剤は、任意でコーティングするか又は溝を入れられてもよく、任意で、それからの活性成分の緩徐化又は制御された放出を提供するように製剤化される。錠剤、トローチ、ロゼンジ、水性若しくは油性懸濁液、分散性粉末若しくは顆粒、乳濁剤、硬若しくは軟カプセル、例えば、ゼラチンカプセル、シロップ、又はエリキシル剤が経口使用のために調製され得る。経口使用が意図される本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の製剤は、医薬組成物を製造するための任意の方法に従って調製することができ、このような組成物は、口当たりの良い調製物を提供するために、甘味剤、香味剤、着色剤及び防腐剤を含む1つ以上の薬剤を含有してもよい。錠剤の製造に適した非毒性の薬学的に許容される賦形剤との混合剤中の有効成分を含有する錠剤が許容される。これらの賦形剤は、例えば、炭酸カルシウム若しくは炭酸ナトリウム、ラクトース、リン酸カルシウム若しくはリン酸ナトリウムなどの不活性希釈剤;コーンスターチ又はアルギン酸などの顆粒化剤及び崩壊剤;デンプン、ゼラチン又はアカシアなどの結合剤;及びステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸又はタルクなどの潤滑剤であり得る。錠剤はコーティングされていなくても、又は胃腸管での崩壊及び吸収を遅らせるためのマイクロカプセル化を含む既知の技法によりコーティングされてもよく、それにより、より長い期間にわたって持続作用を提供する。例えば、モノステアリン酸グリセリル又はジステアリン酸グリセリルなどの時間遅延材料を、単独で、又はワックスと共に用いることができる。
【0227】
眼又は他の外部組織、例えば、口及び皮膚の治療のために、製剤は、好ましくは、0.075~20%w/wの量の有効成分を含有する局所軟膏又はクリームとして塗布される。軟膏中に製剤化される場合、活性成分は、パラフィン系又は水混和性軟膏基剤のいずれかと共に用いることができる。或いは、活性成分は、水中油型クリーム基剤と共にクリームに製剤化することができる。所望する場合、クリーム基剤の水相は、多価アルコール、すなわち、プロピレングリコール、ブタン-1,3-ジオール、マンニトール、ソルビトール、グリセロール、ポリエチレングリコール(PEG400を含む)及びこれらの混合物など、2つ以上のヒドロキシル基を有するアルコールを含み得る。局所用製剤は、望ましくは、皮膚又は他の患部を通した活性成分の吸収又は浸透を促進する化合物を含むことができる。このような皮膚浸透促進剤の例としては、ジメチルスルホキシド及び関連類似体が挙げられる。本明細書に記載の組成物の乳濁剤の油性相は、既知の様式で、既知の成分から構成され得る。相は単に乳化剤を含み得るが、望ましくは、少なくとも1つの乳化剤と、脂肪若しくは油との、又は脂肪及び油の両方との混合物を含む。好ましくは、親水性乳化剤は、安定化剤として作用する親油性乳化剤と一緒に含まれる。油及び脂肪の両方を含むことも好ましい。一緒に、安定化剤を伴う、又は伴わない乳化剤は、いわゆる乳化ワックスを構成し、油及び脂肪と共にワックスは、クリーム製剤の油性分散相を形成する、いわゆる乳化軟膏基剤を構成する。本明細書に記載の製剤に使用するのに適した乳化剤及び乳化安定化剤としては、Tween(登録商標)60、Span(登録商標)80、セトステアリルアルコール、ベンジルアルコール、ミリスチルアルコール、モノステアリン酸グリセリル及びラウリル硫酸ナトリウムが挙げられる。
【0228】
本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を含む水性懸濁液は、水性懸濁液の製造に適した賦形剤と混合した活性材料を含有し得る。このような賦形剤としては、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、クロスカルメロース、ポビドン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントガム、及びアカシアガムなどの懸濁化剤、天然に存在するホスファチド(例えば、レシチン)、アルキレンオキシドと脂肪酸(例えば、ステアリン酸ポリオキシエチレン)との縮合生成物、エチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコール(例えば、ヘプタデカエチレンオキシセタノール)との縮合生成物、エチレンオキシドと脂肪酸及び無水ヘキシトール由来の部分エステル(例えば、ポリエチレンソルビタンモノオレエート)との縮合生成物などの分散剤又は湿潤剤が挙げられる。水性懸濁液は、1つ以上の防腐剤、例えば、エチル又はn-プロピルp-ヒドロキシベンゾエート、1つ以上の着色剤、1つ以上の香味剤、及びスクロース又はサッカリンなどの1つ以上の甘味剤も含有し得る。
【0229】
本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の医薬組成物は、水性又は油性の減菌注射用懸濁液などの減菌注射用調製物の形態であってもよい。この懸濁液は、上述されている適切な分散剤又は湿潤剤及び懸濁化剤を使用して製剤化され得る。減菌注射用調製物はまた、1,3-ブタンジオール中の溶液などの非毒性の非経口的に許容される希釈剤又は溶媒中の減菌注射用溶液若しくは懸濁液とすることができるか、又は凍結乾燥粉末として調製することができる。用いることのできる許容されるビヒクル及び溶媒の中には、水、リンゲル液及び等張塩化ナトリウム溶液がある。加えて、減菌の固定油が、溶媒又は懸濁媒として慣習的に用いられ得る。この目的のために、合成モノ-又は、ジグリセリドを含む、任意のブランドの不揮発性油を用いることができる。加えて、オレイン酸などの脂肪酸が、注射剤の調製において同様に使用され得る。
【0230】
単一剤形を作製するために担体材料と組み合わせることができる活性成分の量は、治療される宿主及び特定の投与様式に依存して変化する。例えば、ヒトへの経口投与を意図した徐放性製剤は、総組成物の約5~約95%(重量:重量)まで変化し得る、適切かつ都合の良い量の担体材料と配合される、およそ1~1000mgの活性材料を含有し得る。医薬組成物は、投与のために容易に測定可能な量を提供するように調製することができる。例えば、静脈内注入が意図される水溶液は、約30mL/時間の速度で適切な体積の注入が生じるように、1ミリリットルの溶液あたり約3~500μgの活性成分を含有し得る。
【0231】
非経口投与に適した製剤には、抗酸化剤、緩衝液、静菌剤、及び製剤を対象レシピエントの血液と等張にする溶質を含有し得る水性及び非水性の滅菌注射溶液;並びに懸濁化剤及び増粘剤を含み得る水性及び非水性の滅菌懸濁液が含まれる。
【0232】
眼への局所投与に適した製剤は、点眼液も含み、活性成分は、適切な担体、特に活性成分のための水性溶媒に溶解又は懸濁される。有効成分は、好ましくは、このような製剤中に、約0.5~20%w/w、例えば、約0.5~10%w/w、例えば約1.5%w/wの濃度で存在する。
【0233】
口内への局所投与に適した製剤には、風味付けされた基剤、通常スクロース及びアカシア又はトラガカント中に活性成分を含む薬用キャンディー;ゼラチン及びグリセリン又はスクロース及びアカシアなどの不活性基剤中に活性成分を含む香錠;並びに適切な液体担体中に活性成分を含む洗口剤が含まれる。
【0234】
直腸投与のための製剤は、例えば、ココアバター又はサリチレートを含む適切な基剤を有する坐剤として提示され得る。
【0235】
肺内又は経鼻投与に適した製剤は、例えば0.1~500ミクロンの範囲の粒径(0.5、1、30ミクロン、35ミクロンなどのミクロンの単位で、0.1~500ミクロンの範囲の粒径を含む)を有し、これは、肺胞嚢に達するように、鼻孔からの迅速な吸入により、又は口からの吸入により投与される。適切な製剤としては、有効成分の水性又は油性溶液が挙げられる。エアロゾル又は乾燥粉末投与に適した製剤は、従来の方法に従って調製することができ、以下に記載される障害の治療又は予防に今まで使用された化合物などの他の治療剤と共に送達され得る。
【0236】
膣投与に適した製剤は、有効成分に加えて、適切であると考えられるような担体を含む、ペッサリ、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、泡、又はスプレー製剤として提示することができる。
【0237】
製剤は、単位用量又は複数用量の容器、例えば、密封アンプル及びバイアルに包装することができ、使用直前に、注射用の、滅菌液体担体、例えば水を添加するだけでよいフリーズドライ(凍結乾燥)状態で保管されてもよい。即席の注射溶液及び懸濁液が、前述の種類の滅菌粉末、顆粒及び錠剤から調製される。好ましい単位投与量製剤は、本明細書に上記した一日用量又は一日単位副用量の又はその適切な一部分の、活性成分を含有するものである。
【0238】
本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩は、獣医学的担体と共に上記で定義される少なくとも1つの活性成分を含む獣医学的組成物において使用することができる。獣医学的担体は、本組成物の投与の目的に有用な材料であり、さもければ不活性であるか又は獣医学の技術分野において許容され、活性成分と適合性の固体、液体、又は気体材料であってもよい。これらの獣医学的組成物は、非経口で、経口で、又は任意の他の所望の経路によって投与することができる。
【0239】
併用療法
本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩は、単独で、又は炎症若しくは過剰増殖性障害(例えば、がん)などの本明細書に記載される疾患若しくは障害を治療するための追加の治療薬と組み合わせて使用することができる。一部の実施形態では、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩は、抗炎症若しくは抗過剰増殖特性を有する、又は炎症、免疫応答障害若しくは過剰増殖性障害(例えば、がん)を治療するのに有用である追加の第2の治療用化合物との、医薬組み合わせ製剤で、又は併用療法としての投与レジメンで組み合わせられる。追加の治療剤は、Bcl-2阻害剤、JAK阻害剤、PI3K阻害剤、mTOR阻害剤、抗炎症剤、免疫調節剤、本明細書に記載の抗がん剤、アポトーシスエンハンサ、ニューロトロフィック因子、心臓血管疾患治療剤、肝疾患治療剤、抗ウイルス剤、血液疾患治療剤、糖尿病治療剤、及び免疫不全障害治療剤であり得る。第2の治療剤は、NSAID抗炎症剤であり得る。第2の治療剤は、本明細書に記載の抗がん剤であり得る。医薬組み合わせ製剤又は投与レジメンの第2の化合物は、好ましくは、互いに悪影響を与えないように、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩に対して相補的な活性を有する。このような化合物は、意図される目的に有効な量の組み合わせで適切に存在する。一実施形態において、本明細書で提供される組成物は、化合物、又はその立体異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝産物、又は薬学的に許容される塩を、NSAIDのような治療剤と組み合わせて含む。
【0240】
併用療法は、同時又は逐次レジメンとして投与することができる。逐次的に投与されるとき、組み合わせは、2つ以上の投与において投与することができる。併用投与としては、別個の製剤又は単一の医薬製剤を使用する共投与、及びいずれかの順番での連続投与が挙げられ、両方の(又は全ての)活性剤が同時にその生物学的活性を発揮する時間があることが好ましい。
【0241】
上記の共投与される薬剤のうちのいずれにも好適な用量は、現在使用されているものであり、新たに同定された薬剤及び他の治療剤又は治療の複合作用(相乗効果)によって低減することができる。
【0242】
併用療法は「相乗作用」を提供し、「相乗的な」、すなわち、共に使用される活性成分が化合物を別個に使用することからもたらされる効果の合計より大きいときに達成される効果を証明することができる。相乗効果は、活性成分が、(1)複合単位用量製剤中で共製剤化され、同時に投与又は送達されるか、(2)別個の製剤として交互に又は並行して送達されるか、或いは(3)何らかの他のレジメンによるときに獲得され得る。交互療法で送達されるとき、相乗効果は、化合物が、例えば、別個のシリンジ、別個の丸薬若しくはカプセル、又は別個の注入液中で異なる注射によって逐次的に投与又は送達されるときに獲得され得る。概して、交互療法の間、各活性成分の有効な投薬量は、逐次的に、すなわち、連続的に投与され、一方、併用療法においては、2つ以上の活性成分の有効な投薬量は、一緒に投与される。
【0243】
治療の特定の実施形態では、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を、本明細書に記載されるものなどの他の治療薬、ホルモン剤又は抗体剤と組み合わせることができ、並びに外科療法及び放射線療法と組み合わせることができる。したがって、本明細書で提供される併用療法は、本明細書に記載の少なくとも1つの化合物又はその薬学的に許容される塩の投与、及び本明細書で提供される少なくとも1つの他のがん治療法の使用を含む。本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、及び他の薬学的活性治療薬の量、並びに相対的な投与のタイミングは、所望の組み合わせ治療効果を達成するために選択される。
【0244】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩は、アロマターゼ阻害剤、ホスホイノシチド3-キナーゼ(PI3K)/mTOR経路阻害剤、CDK4/6阻害剤、HER-2阻害剤、SERM、SERD、EGFR阻害剤、PD-1阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ(PARP)阻害剤、ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤、HSP90阻害剤、VEGFR阻害剤、AKT阻害剤、化学療法、又はこれらの任意の組み合わせと組み合わせて使用される。
【0245】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物は、パクリタキセル、アナストロゾール、エキセメスタン、シクロホスファミド、エピルビシン、フルベストラント、レトロゾール、パルボシクリブ、ゲムシタビン、トラスツズマブ(HERCEPTIN(登録商標),Genentech)、トラスツズマブエムタンシン(KADCYLA(登録商標),Genentech)、ペグフィルグラスチム、フィルグラスチム、タモキシフェン、ドセタキセル、トレミフェン、ビノレルビン、カペシタビン及びイキサベピロンから選択される治療薬と組み合わせて投与される。
【0246】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩は、ホルモン遮断療法、化学療法、放射線療法、モノクローナル抗体、又はこれらの組み合わせと組み合わせて使用される。
【0247】
本明細書で更に提供されるのは、Ire1を発現するがん細胞を本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩と接触させることを含むことにより、Ire1を発現するがん細胞を阻害又は殺傷する方法である。方法の一実施形態では、接触させることは、インビボで実施される(例えば接触させることは、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の投与の結果である)。したがって、方法の別の実施形態では、がん細胞の阻害又は殺傷がインビボで起こる。また別の実施形態では、IRE1を発現するがん細胞は、本明細書に記載のヒト患者内にある。
【0248】
本明細書に記載の化合物の代謝産物
本明細書では、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩のインビボ代謝産物も提供される。このような生成物は、例えば、投与された化合物の酸化、還元、加水分解、アミド化、脱アミド化、エステル化、脱エステル化、及び酵素的切断などから生じ得る。したがって、本明細書では、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を、その代謝産物を得るのに十分な時間にわたり、哺乳動物と接触させることを含むプロセスによって製造された化合物が提供される。
【0249】
代謝産物は、典型的には、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の放射標識(例えば、14C又はH)同位体を調製すること、それを検出可能な用量(例えば、約0.5mg/kg超)で、ラット、マウス、モルモット、サル、又はヒトなどの動物に非経口投与すること、代謝が生じるのに十分な時間をおくこと(典型的には約30秒~30時間)、及びその変換生成物を尿、血液、又は他の生物学的試料から単離することにより同定される。これらの生成物は、標識されているため、容易に単離される(他は、代謝産物中で生存するエピトープに結合することが可能な抗体の使用により単離される)。代謝産物の構造は、従来の様式、例えば、MS、LC/MS、又はNMR分析により決定される。一般に、代謝産物の分析は、従来の薬物代謝研究と同じ方法で行われる。代謝産物は、それがインビボで他の方法で認められない限り、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の治療投薬のための診断アッセイにおいて有用である。
【0250】
製造物品
また、本明細書では、上記の疾患及び障害(例えば、がん)の治療に有用な物質を含有する製造物品、又はキットが提供される。一実施形態において、キットは、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を含む容器を含む。本キットは、容器上の、又は容器に不随したラベル又は添付文書を更に含むことができる。適切な容器としては、例えば、瓶、バイアル、シリンジ、ブリスターパックなどが挙げられる。容器は、金属、ガラス又はプラスチックなどの、当技術分野において既知の様々な材料から形成することができる。容器は、状態を治療するのに有効な化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又はその製剤を保持することができ、滅菌アクセスポートを有することができる(例えば、容器は静注液バッグ又は皮下注射針で貫通可能なストッパを有するバイアルとすることができる)。組成物中の少なくとも1つの活性薬剤が、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩である。ラベル又は添付文書は、本組成物ががんなどの選択された状態を治療するために使用されることを示す。加えて、ラベル又は添付文書は、治療される患者が、過剰増殖性障害、アテローム性動脈硬化症、神経変性、心臓肥大、疼痛、片頭痛若しくは神経外傷性疾患、又は事象などの障害を有する患者であることを示すことができる。一実施形態において、ラベル又は添付文書は、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を含む組成物を使用して、異常な細胞増殖に起因する障害を治療することができることを示す。一実施形態において、ラベル又は添付文書は、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を含む組成物を使用して、アテローム性動脈硬化症に起因する障害を治療することができることを示す。ラベル又は添付文書は、組成物が他の障害を治療するために使用され得ることを示すこともできる。代替的に又は追加的に、製造物品は、薬学的に許容される緩衝液、例えば、注射用静菌水(BWFI)、リン酸緩衝化生理食塩水、リンゲル液及びデキストロース溶液を含む第2の容器を更に備えることができる。製造物品は、他の緩衝剤、希釈剤、フィルタ、針、及びシリンジを含む、商業的観点及びユーザの観点から望ましい他の材料を更に含むことができる。
【0251】
キットは、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、及び存在する場合は第2の医薬製剤の投与のための指示書を更に含むことができる。例えば、キットが、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を含む第1の組成物と第2の医薬製剤とを含む場合、キットは、第1及び第2の医薬組成物を、それを必要とする患者に対して、同時に、連続して、又は別個に投与するための指示書を更に含むことができる。したがって、一実施形態は、IRE1により媒介される状態を治療するためのキットであり、このキットは、化合物又はその薬学的に許容される塩(本明細書に記載の医薬組成物として製剤化された)及び使用説明書を備える。
【0252】
別の実施形態では、キットは、錠剤又はカプセル剤などの、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の固体経口形態の送達に適している。そのようなキットは好ましくは、いくつかの単位投薬量を含む。そのようなキットは、それらの意図される使用の順序で配置された投薬量を有するカードを含むことができる。そのようなキットの一例はブリスターパックである。ブリスターパックは包装業界において周知であり、薬学単位用量剤形の包装に幅広く使用されている。所望される場合、例えば数字、文字、若しくは他の印の形態での、又はカレンダーインサートによる、投薬量を投与することができる治療スケジュール中の日にちを指定する記憶補助を提供することができる。
【0253】
一実施形態によれば、キットは、(a)本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を含む第1の容器と;任意選択的に(b)第2の医薬製剤を含む第2の容器であって、第2の医薬製剤が抗過剰増殖活性を有する第2の化合物を含む第2の容器とを含むことができる。代替的に又は追加的に、キットは、注射用静菌水(BWFI)、リン酸緩衝食塩水、リンゲル液、及びデキストロース溶液などの薬学的に許容される緩衝液を含む第3の容器を更に備えることができる。製造物品は、他の緩衝剤、希釈剤、フィルタ、針、及びシリンジを含む、商業的観点及びユーザの観点から望ましい他の材料を更に含むことができる。
【0254】
キットが本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の組成物と第2の治療薬とを含む一部の他の実施形態では、キットは、分割されたボトル又は分割されたホイルパケットなどの別個の組成物を含有するための容器を含むことができるが、別個の組成物は、単一の分割されていない容器に含有されてもよい。典型的には、キットは、別個の成分の投与のための指示書を備える。キット形態は、別個の構成成分が好ましくは異なる投薬形態(例えば、経口及び非経口)で投与され、異なる投薬間隔で投与されるとき、又は組み合わせの個々の構成成分の滴定が処方医師によって望まれるとき、特に有利である。
【0255】
実施形態:
実施形態1:式(I):
【化15】
(I)
[式中、
環BはR-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、R-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキル、R-置換若しくは非置換C5~7アリール、又はR-置換若しくは非置換5~7員ヘテロアリールであり;
は-NHSO-、-SONH-、-NH-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、又はピロリジン-2-オンであり;
及びXは、独立して、-N-又は-CR-であり;
は-N-又は-CR-であり、ここでX、X、及びXのうちの1つは-N-であり;
はR-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、又はR-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルであり;
各Rは、独立して、水素、ハロゲン、-OR、R10-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R10-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、又はR10-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルであり、
は水素、ハロゲン、-CN、-OR、-NO、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)OR、-C(O)NR7A7B、-OC(O)R、-OC(O)NR7A7B、-SR7A、-S(O)R、-S(O)、-S(O)(=NR7A)R7B、-S(O)NR7A7B、-NR7A7B、-NR7AC(O)R、-NR7AC(O)OR、-N(R7A)C(O)NR7A7B、-NR7AS(O)、-NR7AS(O)NR7A7B、-P(O)(R、R10-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R10-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、R10-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキル;R10-置換若しくは非置換C5~7アリール、又はR10-置換若しくは非置換5~7員ヘテロアリールであり;
各Rは水素、ハロゲン、-OR、-CN、-S(O)、R10-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、又はR10-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキルであり;
nは、0、1、2、3、又は4であり;
はR10-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R10-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、R10-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキル、R10-置換若しくは非置換C5~7アリール、又はR10-置換若しくは非置換5~7員ヘテロアリールであり;
各Rは、独立して、水素、ハロゲン、-OR、-NR6A6B、R10-置換若しくは非置換C1~6アルキル、又はR10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキルであり;
6A及びR6Bは、独立して、水素又はR10-置換若しくは非置換C1~6アルキルであるか、或いはR6A及びR6Bは、それらが結合する窒素原子と一緒に、R10-置換若しくは非置換4~7員ヘテロシクロアルキルを形成し;
各Rは、独立して、水素、R-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R-置換若しくは非置換C1~8ハロアルキル、R-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、又はR-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルであり;
各R7A及びR7Bは、独立して、水素、R8A-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R8A-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R8A-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、又はR8A-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルであり;
各R8Aは、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-NO、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-NHC(O)H、-NHC(O)OH、-N(H)C(O)NH、-NHS(O)H、-NHS(O)NH、又は-P(O)(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、-C(CH)F、非置換C1~6アルコキシ、非置換C1~6アルキル、非置換C1~6ハロアルキル、非置換C3~7シクロアルキル、非置換3~6員ヘテロシクロアルキル、非置換C5~7アリール、又は非置換5~7員ヘテロアリールであり;
各Rは、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-OR8B、-NO、-C(O)R8B、-C(O)OR8B、-C(O)OR8B、-C(O)NR8C8D、-OC(O)R8B、-OC(O)NR8C8D、-SR8C、-S(O)R8B、-S(O)8B、-S(O)(=NR8C)R8D、-S(O)NR8C8D、-NR8C8D、-NR8CC(O)R8B、-NR8CC(O)OR8B、-N(R8C)C(O)NR8C8D、-NR8CS(O)8B、-NR8CS(O)NR8C8D、-P(O)(R8B、R-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、R-置換若しくは非置換3~6員ヘテロシクロアルキル;R-置換若しくは非置換C5~7アリール、又はR-置換若しくは非置換5~7員ヘテロアリールであり;
各R8b、R8C、及びR8Dは、独立して、水素、R9A-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R9A-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R9A-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、又はR9A-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルであり、
各R9Aは、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-NO、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-NHC(O)H、-NHC(O)OH、-N(H)C(O)NH、-NHS(O)H、-NHS(O)NH、又は-P(O)(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、-C(CH)F、非置換C1~6アルコキシ、非置換C1~6アルキル、非置換C1~6ハロアルキル、非置換C3~7シクロアルキル、非置換3~6員ヘテロシクロアルキル、非置換C5~7アリール、又は非置換5~7員ヘテロアリールであり;
各Rは、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-OR9B、-NO、-C(O)R9B、-C(O)OR9B、-C(O)OR9B、-C(O)NR9C9D、-OC(O)R9B、-OC(O)NR9C9D、-SR9C、-S(O)R9B、-S(O)9B、-S(O)(=NR9C)R9D、-S(O)NR9C9D、-NR9C9D、-NR9CC(O)R9B、-NR9CC(O)OR9B、-N(R9C)C(O)NR9C9D、-NR9CS(O)9B、-NR9CS(O)NR9C9D、-P(O)(R9B、R12-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R12-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R12-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、R12-置換若しくは非置換3~6員ヘテロシクロアルキル;R12-置換若しくは非置換C5~7アリール、又はR12-置換若しくは非置換5~7員ヘテロアリールであり;
各R9b、R9C、及びR9Dは、独立して、水素、R10A-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R10A-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R10A-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、又はR10A-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルであり、
各R10Aは、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-NO、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-NHC(O)H、-NHC(O)OH、-N(H)C(O)NH、-NHS(O)H、-NHS(O)NH、又は-P(O)(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、-C(CH)F、非置換C1~6アルコキシ、非置換C1~6アルキル、非置換C1~6ハロアルキル、非置換C3~7シクロアルキル、非置換3~6員ヘテロシクロアルキル、非置換C5~7アリール、又は非置換5~7員ヘテロアリールであり;
各R10は、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-OR11A、-NO、-C(O)R11A、-C(O)OR11A、-C(O)OR11A、-C(O)NR11B11C、-OC(O)R11A、-OC(O)NR11B11C、-SR11B、-S(O)R11A、-S(O)11A、-S(O)(=NR11B)R11C、-S(O)NR11B11C、-NR11B11C、-NR11BC(O)R11A、-NR11BC(O)OR11A、-N(R11B)C(O)NR11B11C、-NR11BS(O)11A、-NR11BS(O)NR11B11C、-P(O)(R11A、R11-置換若しくは非置換C1~6アルコキシ、R11-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R11-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R11-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、R11-置換若しくは非置換3~6員ヘテロシクロアルキル;R11-置換若しくは非置換C5~7アリール、又はR11-置換若しくは非置換5~7員ヘテロアリールであり;
各R11A、R11B及びR11Cは、独立して、水素、R12A-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R12A-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R12A-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、又はR12A-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルであり、
各R12Aは、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-NO、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-NHC(O)H、-NHC(O)OH、-N(H)C(O)NH、-NHS(O)H、-NHS(O)NH、又は-P(O)(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、-C(CH)F、非置換C1~6アルコキシ、非置換C1~6アルキル、非置換C1~6ハロアルキル、非置換C3~7シクロアルキル、非置換3~6員ヘテロシクロアルキル、非置換C5~7アリール、又は非置換5~7員ヘテロアリールであり;
各R11は、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-OR12B、-NO、-C(O)R12B、-C(O)OR12B、-C(O)OR12B、-C(O)NR12C12D、-OC(O)R12B、-OC(O)NR12C12D、-SR12C、-S(O)R12B、-S(O)12B、-S(O)(=NR12C)R12D、-S(O)NR12C12D、-NR12C12D、-NR12CC(O)R12B、-NR12CC(O)OR12B、-N(R12C)C(O)NR12C12D、-NR12CS(O)12B、-NR12CS(O)NR12C12D、-P(O)(R12B、R12-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R12-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R12-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、R12-置換若しくは非置換3~6員ヘテロシクロアルキル;R12-置換若しくは非置換C5~7アリール、又はR12-置換若しくは非置換5~7員ヘテロアリールであり;
各R12B、R12C及びR12Dは、独立して、水素、非置換C1~6アルキル、非置換C1~6ハロアルキル、非置換C3~7シクロアルキル、又は非置換3~7員ヘテロシクロアルキルであり、
各R12は、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、-CN、-NO、-C(O)H、-C(O)CH、-C(O)OH、-C(O)OCH、-C(O)NH、-OH、-OCH、-OCF、-OC(O)H、-OC(O)CH、-OC(O)NH、-SH、-S(O)H、-S(O)H、-S(O)(=NH)H、-S(O)NH、-NH、-NH(CH)、-N(CH、-NHC(O)H、-NHC(O)OH、-N(H)C(O)NH、-NHS(O)H、-NHS(O)NH、又は-P(O)(CH、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、-C(CH)F、非置換C1~6アルコキシ、非置換C1~6アルキル、非置換C1~6アルコキシ、非置換C1~6ハロアルキル、非置換C1~6ハロアルコキシ、非置換C3~7シクロアルキル、非置換3~6員ヘテロシクロアルキル;非置換C5~7アリール、又は非置換5~7員ヘテロアリールであり;且つ
13は水素、ハロゲン、又はR10-置換若しくは非置換C1~6アルキルである]
で示される化合物、又は、その立体異性体、互変異性体、若しくは薬学的に許容される塩。
【0256】
実施形態2:式(II):
【化16】
(II)
[式中、
環AはR-置換若しくは非置換C3~6シクロアルキル又はR-置換若しくは非置換3~6員ヘテロシクロアルキルであり、
mは、0、1、2、3、4又は5である]
で示される、実施形態1に記載の化合物、又は、その立体異性体、互変異性体、若しくは薬学的に許容される塩。
【0257】
実施形態3:式:
【化17】
で示される、実施形態1又は2に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0258】
実施形態4:式:
【化18】
で示される、実施形態1又は2に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0259】
実施形態5:Rが、独立して、水素、OR、又はR10-置換若しくは非置換C1~6アルキルである、実施形態1~4のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0260】
実施形態6:Rが水素、R-置換若しくは非置換C1~6アルキル、又はR-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキルである、実施形態5に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0261】
実施形態7:Rが非置換C1~6アルキル、又は非置換C1~6ハロアルキルである、実施形態6に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0262】
実施形態8:RがR-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル又はR-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルである、実施形態5に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0263】
実施形態9:RがR-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルである、実施形態8に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0264】
実施形態10:Rが水素であり、Rが水素でない、実施形態1~4のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0265】
実施形態11:Rが水素、ハロゲン、-OR、-NR7A7B、R10-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R10-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、又はR10-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルである、実施形態1~9のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0266】
実施形態12:Rが水素である、実施形態1~9のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0267】
実施形態13:Rが-OR又は-NR7A7Bである、実施形態1~9のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0268】
実施形態14:RがR-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル、又はR-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルである、実施形態13に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0269】
実施形態15:R7A及びR7Bが、独立して、水素又はR8A-置換若しくは非置換C1~6アルキルである、実施形態13に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0270】
実施形態16:RがR10-置換若しくは非置換C1~6アルキル又はR10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキである、実施形態1~9のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0271】
実施形態17:Rがメチル、エチル、プロピル、又はイソプロピルである、実施形態16に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0272】
実施形態18:Rが-C(CHF、-C(CH)F、-CHF、-CHF、又は-CFである、実施形態16に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0273】
実施形態19:RがR10-置換若しくは非置換C3~7シクロアルキル又はR10-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルである、実施形態1~9のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0274】
実施形態20:RがR10-置換若しくは非置換3~7員ヘテロシクロアルキルである、実施形態19に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0275】
実施形態21:Rがハロゲンであり、nが1、2、又は3である、実施形態1~20のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0276】
実施形態22:RがFであり、nが1、2、又は3である、実施形態1~21のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0277】
実施形態23:Rが-ORであり、nが1である、実施形態1~20のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0278】
実施形態24:RがR-置換若しくは非置換C1~6アルキル又はR-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキである、実施形態1~20のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0279】
実施形態25:Lが-NHSO-、-NHC(O)-、又はピロリジン-2-オンである、実施形態1~24のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0280】
実施形態26:Lが-NHSO-である、実施形態1~25のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0281】
実施形態27:Lが-NHC(O)-である、実施形態1~25のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0282】
実施形態28:RがR10-置換若しくは非置換ベンジル、R10-置換若しくは非置換ピロリジニル、R10-置換若しくは非置換ピペリジニル、又はR10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキルである、実施形態1~27のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0283】
実施形態29:RがR10-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、又はR10-置換若しくは非置換3~6員シクロアルキルである、実施形態1~27のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0284】
実施形態30:R10がハロゲン、-CN、R11-置換若しくは非置換C1~6アルコキシ、R11-置換若しくは非置換C1~6アルキル、又はR11-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキルである、実施形態28又は29に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0285】
実施形態31:R10が水素、ハロゲン、-OH、-CN、-CF、-CHF、-CHF、-C(CHF、-C(CH)F、メチル、プロピル、又はエチルである、実施形態28又は29に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0286】
実施形態32:Rが、独立して、水素、ハロゲン、R10-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、又は-NR6A6Bである、実施形態1~31のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0287】
実施形態33:Rが、独立して、水素、ハロゲン、又はR10-置換若しくは非置換C1~6アルキルである、実施形態1~32のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0288】
実施形態34:Rが、独立して、水素、R10-置換若しくは非置換C1~6アルキル、又はR10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキである、実施形態1~32のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0289】
実施形態35:Rが、独立して、水素又は-NRである、実施形態1~32のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0290】
実施形態36:少なくとも1つのRが-NR6A6Bであり、R6A及びR6Bは各々がR10-置換若しくは非置換C1~6アルキルである、実施形態35に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0291】
実施形態37:RがR-置換若しくは非置換C1~6アルキルである、実施形態1~36のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0292】
実施形態38:RがR-置換C3~6シクロアルキル又はR-置換3~6員ヘテロシクロアルキルである、実施形態1~36のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0293】
実施形態39:RがR-置換シクロヘキシル又はR-置換ピペリジニルである、実施形態1~36のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0294】
実施形態40:Rが式:
【化19】
で示される、実施形態1~36のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0295】
実施形態41:環BがR-置換若しくは非置換C5~7アリールである、実施形態1~40のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0296】
実施形態42:環BがR4-置換若しくは非置換フェニルである、実施形態1~41のいずれか1つに記載の化合物。
【0297】
実施形態43:環Bが式:
【化20】
[式中、R4A、R4B、R4C、及びR4Dは、各々が独立して、水素、ハロゲン、-CN、R10-置換若しくは非置換C1~6アルキル、R10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキル、R10-置換若しくは非置換C3~6シクロアルキル、R10-置換若しくは非置換C1~6アルコキシ、又はR10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルコキシである]
で示される、実施形態1~42のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0298】
実施形態44:R4A、R4B、R4C、及びR4Dは、各々が独立して、水素、ハロゲン、-CN、R10-置換若しくは非置換C1~6アルキル、又はR10-置換若しくは非置換C1~6ハロアルキルである、実施形態43に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0299】
実施形態45:R4A、R4B、R4C、及びR4Dは、各々が独立して、水素又はハロゲンである、実施形態43又は44に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0300】
実施形態46:Xが-N-である、実施形態1~45のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0301】
実施形態47:Xが-N-である、実施形態1~45のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0302】
実施形態48:Xが-N-である、実施形態1~45のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0303】
実施形態49:化合物が式:
【化21】
で示される、実施形態1~45のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0304】
実施形態50:化合物が式:
【化22】
で示される、実施形態1~45のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0305】
実施形態51:化合物が式:
【化23】
で示される、実施形態1~50のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0306】
実施形態52:化合物が式:
【化24】
で示される、実施形態1~51のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0307】
実施形態53:化合物が式:
【化25】
で示される、実施形態1~50のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0308】
実施形態54:化合物が式:
【化26】
で示される、実施形態1~50のいずれか1つ又は実施形態53に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0309】
実施形態55:化合物が式:
【化27】
で示される、実施形態1~50のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0310】
実施形態56:化合物が式:
【化28】
で示される、実施形態1~50のいずれか1つ又は実施形態55に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0311】
実施形態57:表1の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0312】
実施形態58:表2の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0313】
実施形態59:実施形態1~58のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩と、1つ以上の薬学的に許容される添加物とを含む医薬組成物。
【0314】
実施形態60:IRE1関連疾患又は障害を治療する方法であって、実施形態1~58のいずれかに記載の化合物若しくはその薬学的に許容される塩又は実施形態59に記載の医薬組成物の有効量を、IRE1関連疾患又は障害を有する対象に投与することを含む方法。
【0315】
実施形態61:IRE1関連疾患又は障害が、がんである、実施形態60に記載の方法。
【0316】
実施形態62:がんが扁平上皮癌、小細胞肺がん、非小細胞肺がん(NSCLC)、肺腺癌、肺扁平上皮がん、腹膜がん、肝細胞がん、胃がん、消化管がん、食道がん、膵臓がん、神経膠芽腫、子宮頸がん、卵巣がん、肝臓がん、膀胱がん、乳がん、結腸がん、直腸がん、結腸直腸がん、子宮内膜がん、子宮がん、唾液腺癌、腎臓がん、前立腺がん、外陰部がん、甲状腺がん、肝細胞癌(HCC)、肛門癌、陰茎癌、又は頭頸部がんである、実施形態61に記載の方法。
【0317】
実施形態63:がんがリンパ腫、リンパ性白血病、多発性骨髄腫(MM)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、骨髄異形成症候群(MDS)、又は骨髄増殖性疾患(MPD)である、実施形態61に記載の方法。
【0318】
実施形態64:がんが多発性骨髄腫である、実施形態61に記載の方法。
【0319】
実施形態65:がんがトリプルネガティブ乳がん(TNBC)である、実施形態61に記載の方法。
【0320】
実施形態66:抗炎症剤、コルチコステロイド、免疫調節剤、抗がん剤、アポトーシスエンハンサ、ニューロトロフィック因子、心臓血管疾患治療剤、肝疾患治療剤、抗ウイルス剤、血液疾患治療剤、糖尿病治療剤、代謝障害治療剤、自己免疫障害治療剤、及び免疫不全障害治療剤からなる群から選択される1つ以上の追加の治療剤を投与することを更に含む、実施形態60~65のいずれか1つに記載の方法。
【0321】
実施形態67:追加の治療剤が、コルチコステロイド、プロテアソーム阻害剤、免疫調節剤、抗CD38抗体、抗VEGF-A抗体、抗PD-1抗体、抗PD-L1抗体、若しくは抗インターロイキン-6抗体、又はそれらの組み合わせである、実施形態66に記載の方法。
【0322】
実施形態68:コルチコステロイドがデキサメタゾンを含む、実施形態67に記載の方法。
【0323】
実施形態69:プロテアソーム阻害剤が、カルフィルゾミブ、イキサゾミブ、又はボルテゾミブを含む、実施形態67に記載の方法。
【0324】
実施形態70:免疫調節剤が、レナリドマイド又はポマリドミドを含む、実施形態67に記載の方法。
【0325】
実施形態71:抗PD-L1抗体が、アベルマブ、デュルバルマブ、又はアテゾリズマブを含む、実施形態67に記載の方法。
【0326】
実施形態72:抗PD-1抗体が、ペンブロリズマブ又はニボルマブを含む、実施形態67に記載の方法。
【0327】
実施形態73:放射線療法の適用を更に含む、実施形態60~72のいずれか1つに記載の方法。
【0328】
実施形態74:IRE1関連疾患又は障害の治療のための薬品の製造における、実施形態1~58のいずれかに記載の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又は実施形態59に記載の医薬組成物の使用。
【0329】
実施形態75:IRE1関連疾患又は障害が、がんである、実施形態74に記載の使用。
【0330】
実施形態76:がんが扁平上皮癌、小細胞肺がん、非小細胞肺がん(NSCLC)、肺腺癌、肺扁平上皮がん、腹膜がん、肝細胞がん、胃がん、消化器がん、食道がん、膵臓がん、神経膠芽腫、子宮頸がん、卵巣がん、肝臓がん、膀胱がん、乳がん、結腸がん、直腸がん、結腸直腸がん、子宮内膜がん、子宮がん、唾液腺癌、腎臓がん、前立腺がん、外陰部がん、甲状腺がん、肝細胞癌(HCC)、肛門癌、陰茎癌、又は頭頸部がんである、実施形態75に記載の使用。
【0331】
実施形態77:がんがリンパ腫、リンパ性白血病、多発性骨髄腫(MM)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、骨髄異形成症候群(MDS)、又は骨髄増殖性疾患(MPD)である、実施形態75に記載の使用。
【0332】
実施形態78:がんが多発性骨髄腫である、実施形態75に記載の使用。
【0333】
実施形態79:がんがトリプルネガティブ乳がん(TNBC)である、実施形態75に記載の使用。
【0334】
実施形態80:IRE1関連疾患又は障害を治療するための方法における使用のための、実施形態1~58のいずれかに記載の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又は実施形態59に記載の医薬組成物。
【0335】
実施形態81:IRE1関連疾患又は障害が、がんである、実施形態80に記載の使用のための化合物。
【0336】
実施形態82:がんが扁平上皮癌、小細胞肺がん、非小細胞肺がん(NSCLC)、肺腺癌、肺扁平上皮がん、腹膜がん、肝細胞がん、胃がん、消化器がん、食道がん、膵臓がん、神経膠芽腫、子宮頸がん、卵巣がん、肝臓がん、膀胱がん、乳がん、結腸がん、直腸がん、結腸直腸がん、子宮内膜がん、子宮がん、唾液腺癌、腎臓がん、前立腺がん、外陰部がん、甲状腺がん、肝細胞癌(HCC)、肛門癌、陰茎癌、又は頭頸部がんである、実施形態81に記載の使用のための化合物。
【0337】
実施形態83:がんがリンパ腫、リンパ性白血病、多発性骨髄腫(MM)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、骨髄異形成症候群(MDS)、又は骨髄増殖性疾患(MPD)である、実施形態81に記載の使用のための化合物。
【0338】
実施形態84:がんが多発性骨髄腫である、実施形態81に記載の使用のための化合物。
【0339】
実施形態85:がんがトリプルネガティブ乳がん(TNBC)である、実施形態81に記載の使用のための化合物。
【0340】
実施形態86:抗炎症剤、コルチコステロイド、免疫調節剤、抗がん剤、アポトーシスエンハンサ、ニューロトロフィック因子、心臓血管疾患治療剤、肝疾患治療剤、抗ウイルス剤、血液疾患治療剤、糖尿病治療剤、代謝障害治療剤、自己免疫障害治療剤、及び免疫不全障害治療剤からなる群から選択される1つ以上の追加の治療剤を投与することを更に含む、実施形態80~85のいずれか1つに記載の使用のための化合物。
【0341】
実施形態87:追加の治療剤が、コルチコステロイド、プロテアソーム阻害剤、免疫調節剤、抗CD38抗体、抗VEGF-A抗体、抗PD-1抗体、抗PD-L1抗体、若しくは抗インターロイキン-6抗体、又はこれらの組み合わせである、実施形態86に記載の使用のための化合物。
【0342】
実施形態88:コルチコステロイドがデキサメタゾンを含む、実施形態87に記載の使用のための化合物。
【0343】
実施形態89:プロテアソーム阻害剤が、カルフィルゾミブ、イキサゾミブ、又はボルテゾミブを含む、実施形態87に記載の使用のための化合物。
【0344】
実施形態90:免疫調節剤が、レナリドマイド又はポマリドミドを含む、実施形態87に記載の使用のための化合物。
【0345】
実施形態91:抗PD-L1抗体が、アベルマブ、デュルバルマブ、又はアテゾリズマブを含む、実施形態87に記載の使用のための化合物。
【0346】
実施形態92:抗PD-1抗体が、ペンブロリズマブ又はニボルマブを含む、実施形態87に記載の使用のための化合物。
【0347】
実施形態93:放射線療法の適用を更に含む、実施形態80~92のいずれか1つに記載の使用のための化合物。
【0348】
実施形態94:Ire1を発現するがん細胞を阻害又は殺傷する方法であって、Ire1を発現するがん細胞を、実施形態1~58のいずれか1つに記載の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又は実施形態59に記載の医薬組成物と接触させることを含む方法。
【0349】
実施形態95:阻害又は殺傷することがインビボで実施される、実施形態94に記載の方法。
【0350】
実施形態96:Ire1を発現するがん細胞が、ヒトにある、実施形態94に記載の方法。
【0351】
実施形態97:Ire1活性を調節する方法であって、Ire1を、実施形態1~58のいずれか1つに記載の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又は実施形態59に記載の医薬組成物と接触させることを含む方法。
【0352】
実施形態98:IRE1によって媒介される疾患を治療するためのキットであって:
a)実施形態59に記載の医薬組成物;及び
b)使用説明書
を含むキット。
【実施例
【0353】
以下の実施例は、限定するものではなく、例証として提供されている。
【0354】
略語
ACN:アセトニトリル
DCM:ジクロロメタン
DMF:N,N-ジメチルホルムアミド
DMSO:ジメチルスルホキシド
EtOAc:酢酸エチル
EtOH:エタノール
h:時間
HCl:塩酸
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
IPA:酢酸イソプロピル
LCMS:液体クロマトグラフィー質量分析
NaSO:硫酸ナトリウム
THF:テトラヒドロフラン
【0355】
実施例1:N-(2-フルオロ-4-(2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)-1-フェニルメタンスルホンアミド(化合物100)
【化29】
【0356】
工程1:(3-アミノ-6-クロロ-2-ピリジル)メタノール
【化30】
【0357】
窒素下において、3-アミノ-6-クロロピリジン-2-カルボン酸(2.0g、11mmol)の、テトラヒドロフラン(20mL)中溶液に対し、ボラン(テトラヒドロフラン中1M、100mL)を0℃で加え、室温で24時間撹拌した。反応物をメチルアルコール及び2MのHCLでクエンチした。反応物を、炭酸カリウム溶液でpH=8に調整した。その結果得られた溶液を、ジクロロメタンで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(7:3)で溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(1.5g、収率81.6%)を薄緑の固体として得た。LCMS(ESI):[M+H]=159.0.
【0358】
工程2:3-アミノ-6-クロロ-ピリジン-2-カルバルデヒド
【化31】
【0359】
(3-アミノ-6-クロロ-2-ピリジル)メタノール(1.4g、8.83mmol)及び二酸化マンガン(2.3g、26mmol)の、1,2-ジクロロエタン(150mL)中混合物を、24時間80℃で撹拌した。濾過後、濾液を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(1/2)で溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(1.2g、収率86.8%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI):[M+H]=157.0
【0360】
工程3:6-クロロ-1H-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-オン
【化32】
【0361】
3-アミノ-6-クロロ-ピリジン-2-カルバルデヒド(0.4g、2.57mmol)及び尿素(2.32g、38.57mmol)の混合物を、2時間135℃で撹拌した。3-アミノ-6-クロロ-ピリジン-2-カルバルデヒド(0.4g、2.57mmol)及び尿素(2.32g、38.57mmol)の混合物を、2時間135℃で撹拌した。LCMS(ESI):[M+H]=182.0.
【0362】
工程4:2,6-ジクロロピリド[3,2-d]ピリミジン
【化33】
【0363】
6-クロロ-1H-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-オン(0.1g、0.55mmol)のオキシ塩化リン(10mL)中混合物を、105℃で3時間撹拌した。大部分の溶媒を真空下で除去し、その結果得られた混合物を氷水に注いだ。混合物をジクロロメタンで抽出した。溶媒を除去した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(30%)で溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーで精製して、標題化合物(61mg、収率55.4%)をピンク色の固体として得た。LCMS(ESI):[M+H]=200.0
【0364】
工程5:6-クロロ-2-(メチルチオ)ピリド[3,2-d]ピリミジンと2-クロロ-6-(メチルチオ)ピリド[3,2-d]ピリミジンの混合物
【化34】
【0365】
2,6-ジクロロピリド[3,2-d]ピリミジン(0.29g、1.45mmol)のテトラヒドロフラン(5mL)中溶液に対し、ナトリウムチオメトキシド(0.1g、1.45mmol)を-10℃で加え、2時間同温度で撹拌した。混合物を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出し、真空下で濃縮した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(30%)で溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーで精製し、標題化合物(300mg、収率97.8%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI):[M+H]=212.0
【0366】
工程6:2-フルオロ-4-(2-メチルスルファニルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)アニリン
【化35】
【0367】
窒素下において、6-クロロ-2-(メチルチオ)ピリド[3,2-d]ピリミジンと2-クロロ-6-(メチルチオ)ピリド[3,2-d]ピリミジン(0.3g、1.42mmol)、2-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)アニリン(0.37g、1.56mmol)、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-二塩化パラジウム(II)ジクロロメタン複合体(0.23g、0.28mmol)及び炭酸ナトリウム(0.45g、4.25mmol)の、1,4-ジオキサン(15mL)及び水(3mL)中混合物を、2時間80℃で撹拌した。反応混合物を、酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで可能させ、真空下で濃縮した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(18:82)で溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(100mg、収率24.6%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI):[M+H]=287.1
【0368】
工程7:N-(2-フルオロ-4-(2-(メチルチオ)ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)-1-フェニルメタンスルホンアミド
【化36】
【0369】
2-フルオロ-4-(2-メチルスルファニルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)アニリン(80mg、0.28mmol)及びアルファ-トルエンスルホニルクロリド(80mg、0.42mmol)のピリジン(2mL)中溶液を、室温で2時間撹拌した。溶媒を真空下で濃縮した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(60%)で溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(63mg、収率51.2%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI):[M+H]=441.1
【0370】
工程8:N-(2-フルオロ-4-(2-(メチルスルホニル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)-1-フェニルメタンスルホンアミド
【化37】
【0371】
N-(2-フルオロ-4-(2-(メチルチオ)ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)-1-フェニルメタンスルホンアミド(43mg、0.10mmol)のジクロロメタン(3mL)中混合物に対し、3-クロロ過安息香酸(51mg、0.29mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。反応物を、飽和亜硫酸ナトリウムでクエンチし、酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を真空下で除去して、標題化合物(46mg、収率99.0%)を得た。LCMS(ESI):[M+H]=473.1.
【0372】
工程9:ベンジル(3S,5S)-3-フルオロ-5-((6-(3-フルオロ-4-((フェニルメチル)スルホンアミド)フェニル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)ピペリジン-1-カルボキシレート
【化38】
【0373】
窒素下において、N-(2-フルオロ-4-(2-(メチルスルホニル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)-1-フェニルメタンスルホンアミド(46mg、0.10mmol)、ベンジル(3S,5S)-3-アミノ-5-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレート(27mg、0.11mmol)、フッ化セシウム(45mg、0.29mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(38mg、0.29mmol)の、ジメチルスルホキシド(3mL)中混合物を、80℃で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。溶媒を真空下で除去した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(60%)で溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(30mg、収率47.7%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI):[M+H]=645.2
【0374】
工程9:N-(2-フルオロ-4-(2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)-1-フェニルメタンスルホンアミド
【化39】
【0375】
ベンジル(3S,5S)-3-フルオロ-5-((6-(3-フルオロ-4-((フェニルメチル)スルホンアミド)フェニル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)ピペリジン-1-カルボキシレート(30mg、0.05mmol)のジクロロメタン(4mL)中溶液に対し、酢酸(1mL)中33%HBrを加え、室温で1時間撹拌した。溶媒を真空下で濃縮した。粗生成物を分取HPLCにより精製して、標題化合物(7.2mg、収率30.3%)を黄色の固体として得た。
【0376】
実施例2:N-(2-フルオロ-4-(2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)ピリド[3,4-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)-1-フェニルメタンスルホンアミド(化合物101)
【化40】
【0377】
工程1:メチル 2-クロロ-5-((2,2,2-トリクロロアセチル)カルバモイルアミノ)ピリジン-4-カルボキシレート
【化41】
【0378】
メチル 5-アミノ-2-クロロ-ピリジン-4-カルボキシレート(1.0g、5.3mmol)のテトラヒドロフラン(30mL)中溶液に対し、トリクロロアセチルイソシアネート(0.71mL、5.97mmol)を加えた。溶液を、室温で1.5時間撹拌した。溶液を減圧下で濃縮し、残渣をエーテルで希釈した。固体を濾過により収集して標題化合物(1.9g、収率94.3%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=373.9.
【0379】
工程2:6-クロロ-1H-ピリド[3,4-d]ピリミジン-2,4-ジオン
【化42】
【0380】
メチル 2-クロロ-5-((2,2,2-トリクロロアセチル)カルバモイルアミノ)ピリジン-4-カルボキシレート(1.9g、5.07mmol)のメチルアルコール(70mL)中溶液に、7Mのメタノール(10mL、70mmol)中アンモニアを加えた。混合物を室温で4時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮した。固体をメタノールで希釈した。混合物を80℃で1.5時間撹拌した。大部分の溶媒が除去された後、混合物を室温に冷却した。固体を濾過により収集して標題化合物(950mg、収率94.9%)を白色の固体として得た。H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 11.72-11.52(br s,2H)、8.36(s,1H)、7.78(s,1H).
【0381】
工程3:2,4,6-トリクロロピリド[3,4-d]ピリミジン
【化43】
【0382】
6-クロロ-1H-ピリド[3,4-d]ピリミジン-2,4-ジオン(950mg、4.81mmol)のN,N-ジエチルアニリン(0.85mL、5.3mmol)中混合物に、オキシ塩化リン(6mL、65mmol)を加えた。溶液を110℃で3時間撹拌した。溶媒を真空下で除去した。残渣をジクロロメタン及び水で希釈した。混合物をジクロロメタンで抽出し、有機層を合わせた。溶媒を真空下で除去した。残渣を次の工程に直接使用した。
【0383】
工程4:2,6-ジクロロピリド[3,4-d]ピリミジン
【化44】
【0384】
窒素下において、2,4,6-トリクロロピリド[3,4-d]ピリミジン(1.1g、4.8mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)中混合物に、トリフェニルホスフィン(1.27g、4.8mmol)、トリ-n-ブチルすず水素化物(1.5ml、5.6mmol)及びビス(トリフェニルホスフィン)塩化パラジウム(II)(340mg、0.48mmol)を加えた。混合物を室温で1.5時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和フッ化カリウム溶液で洗浄した。溶媒を真空下で除去した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(15%)で溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーで精製して、標題化合物(440mg、収率45.8%)を赤褐色の固体として得た。H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.75(s,1H)、9.36(s,1H)、8.37(s,1H).
【0385】
工程5:ベンジル(3S,5S)-3-((6-(2-クロロピリド[3,4-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート
【化45】
【0386】
窒素下において、2,6-ジクロロピリド[3,4-d]ピリミジン(161mg、0.80mmol)のエタノール(12mL)中溶液に、ベンジル(3S,5S)-3-アミノ-5-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレート 塩酸塩(307mg、1.06mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.46mL、2.78mmol)を加えた。溶液を、マイクロ波で100℃で1時間撹拌した。溶液を、水及び酢酸エチルで希釈した。溶液を、酢酸エチルで抽出した。溶媒を真空下で除去した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(60%)で溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(240mg、収率71.7%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI):[M+H]=416.1.
【0387】
工程6:ベンジル(3S,5S)-3-((6-(4-アミノ-3-フルオロフェニル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート
【化46】
【0388】
ベンジル(3S,5S)-3-((6-クロロピリド[3,4-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート(240mg、0.58mmol)及び4-アミノ-3-フルオロフェニルボロン酸ピナコールエステル(178mg、0.75mmol)の、1,4-ジオキサン(6mL)及び水(1.2mL)中混合物に、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-二塩化パラジウム(II)ジクロロメタン複合体(48mg、0.06mmol)、重炭酸ナトリウム(146mg、1.7mmol)を加えた。混合物を90℃で1時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、水及びブラインで洗浄した。溶液を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(60%)で溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(180mg、収率63.6%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI):[M+H]=491.2.
【0389】
工程7:ベンジル(3S,5S)-3-フルオロ-5-((6-(3-フルオロ-4-((フェニルメチル)スルホンアミド)フェニル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)ピペリジン-1-カルボキシレート
【化47】
【0390】
ベンジル(3S,5S)-3-((6-(4-アミノ-3-フルオロフェニル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート(93mg、0.19mmol)のピリジン(1.2mL)中溶液に、アルファ-トルエンスルホニルクロリド(125mg、0.66mmol)を加えた。溶液を、室温で1時間撹拌した。反応物をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(60%)で溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(120mg、収率93.3%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI):[M+H]=645.2.
【0391】
工程8:N-(2-フルオロ-4-(2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)ピリド[3,4-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)-1-フェニルメタンスルホンアミド(化合物101)
【化48】
【0392】
ベンジル(3S,5S)-3-フルオロ-5-((6-(3-フルオロ-4-((フェニルメチル)スルホンアミド)フェニル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)ピペリジン-1-カルボキシレート(120mg、0.18mmol)のジクロロメタン(5mL)中溶液に対し、酢酸(3mL)中33%HBrを加えた。混合物を室温で0.5時間撹拌した。混合物を、真空下で濃縮し、分取HPLCで精製して標題化合物(27.5mg、収率30.5%)を黄色の固体として得た。
【0393】
実施例3:N-(4-(7-((1,1-ジフルオロプロパン-2-イル)オキシ)-2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル)-2,3-ジフルオロフェニル)-1-フェニルメタンスルホンアミド及びN-(4-(7-((1,1-ジフルオロプロパン-2-イル)オキシ)-2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル)-2,3-ジフルオロフェニル)-1-フェニルメタンスルホンアミド(化合物102)及び(化合物103)
【化49】
【0394】
N-(4-(7-((1,1-ジフルオロプロパン-2-イル)オキシ)-2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル)-2,3-ジフルオロフェニル)-1-フェニルメタンスルホンアミド
【0395】
N-(4-(7-((1,1-ジフルオロプロパン-2-イル)オキシ)-2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル)-2,3-ジフルオロフェニル)-1-フェニルメタンスルホンアミド
【化50】
【0396】
ベンジル(3S,5S)-3-((6-(2,3-ジフルオロ-4-((フェニルメチル)スルホンアミド)フェニル)-8-(1,1-ジフルオロプロパン-2-イル)-7-オキソ-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレートとベンジル(3S,5S)-3-((6-(2,3-ジフルオロ-4-((フェニルメチル)スルホンアミド)フェニル)-7-((1,1-ジフルオロプロパン-2-イル)オキシ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート(160mg、0.21mmol)のトリフルオロ酢酸(10mL)中溶液を、16時間50℃で撹拌した。溶媒を真空下で除去した。残渣を分取HPLC及びキラルHPLCにより精製し、標題化合物を得た。
【0397】
白色の固体としてのN-(4-(7-((1,1-ジフルオロプロパン-2-イル)オキシ)-2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル)-2,3-ジフルオロフェニル)-1-フェニルメタンスルホンアミド(6.5mg、収率4.9%).(rt=4.179分、chiralpak IG-3、0.46×5cm;3μm,(Hexanes:DCM=3:1)(0.1%DEA):EtOH=85:15、1.0ml/分).
【0398】
白色の固体としてのN-(4-(7-((1,1-ジフルオロプロパン-2-イル)オキシ)-2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル)-2,3-ジフルオロフェニル)-1-フェニルメタンスルホンアミド(6.4mg、収率4.9%).(rt=5.029分、chiralpak IG-3、0.46×5cm;3μm,(Hexanes:DCM=3:1)(0.1%DEA):EtOH=85:15、1.0ml/分).
【0399】
実施例4:1-フェニル-N-(2,3,6-トリフルオロ-4-(2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)-7-((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)メタンスルホンアミド及び1-フェニル-N-(2,3,6-トリフルオロ-4-(2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)-7-((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)メタンスルホンアミド(化合物104)及び(化合物105)
【化51】
【0400】
標題化合物を実施例3に従って調製した。これにより標題化合物を得た。
【0401】
白色の固体としての1-フェニル-N-(2,3,6-トリフルオロ-4-(2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)-7-オキソ-8-(テトラヒドロフラン-3-イル)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)メタンスルホンアミド(12.4mg、収率12.4%).(rt=3.566分、キラルなCellulose-SB、0.46*10cm;3μm、MTBE(0.1%DEA):MeOH=80:20、1.0mL/分).
【0402】
白色の固体としての1-フェニル-N-(2,3,6-トリフルオロ-4-(2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)-7-オキソ-8-(テトラヒドロフラン-3-イル)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)メタンスルホンアミド(13.0mg、収率13.0%).(rt=4.258分、キラルなCellulose-SB、0.46*10cm;3μm、MTBE(0.1%DEA):MeOH=80:20、1.0mL/分).
【0403】
実施例5:N-(2-フルオロ-4-(2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)-1-フェニルメタンスルホンアミド(化合物106)
【化52】
【0404】
工程1:6-クロロ-2-ヨード-4-メチルピリジン-3-アミン
【化53】
【0405】
3-アミノ-6-クロロ-4-ピコリン(5.0g、35mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(70mL)中溶液に対し、N-ヨードスクシンイミド(8.7g、38mmol)を加え、16時間室温で撹拌した。反応物を飽和重炭酸ナトリウムでクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、有機層を合わせた。溶媒を真空下で除去した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(30%)で溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーで精製して標題化合物(5.8g、収率61.6%)を褐色の固体として得た。LCMS(ESI):[M+H]=268.9.
【0406】
工程2:メチル3-アミノ-6-クロロ-4-メチルピコリネート
【化54】
【0407】
一酸化炭素下において、6-クロロ-2-ヨード-4-メチル-ピリジン-3-アミン(5.6g、21mmol)、トリエチルアミン(6.44g、64mmol)及び1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-二塩化パラジウム(II)ジクロロメタン複合体(3.36g、4.1mmol)のメチルアルコール(60mL)中混合物を、1時間40℃で撹拌した。溶媒を真空下で濃縮した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(30%)で溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(3.9g、収率93.2%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI):[M+H]=201.0.
【0408】
工程3:(3-アミノ-6-クロロ-4-メチルピリジン-2-イル)メタノール
【化55】
【0409】
メチル 3-アミノ-6-クロロ-4-メチル-ピリジン-2-カルボキシレート(3.8g、19mmol)のメチルアルコール(50mL)中溶液に対し、水素化ホウ素ナトリウム(4.5g、119mmol)を加え、6時間室温で撹拌した。反応物を水でクエンチした。溶媒を真空下で濃縮した。残渣をメチルアルコール/ジクロロメタン(5%)で溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(3.2g、収率97.9%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI):[M+H]=173.0.
【0410】
工程4:3-アミノ-6-クロロ-4-メチルピコリンアルデヒド
【化56】
【0411】
(3-アミノ-6-クロロ-4-メチル-2-ピリジル)メタノール(3.2g、19mmol)及び二酸化マンガン(4.8g、56mmol)の1,2-ジクロロエタン(50mL)中混合物を、2時間80℃で撹拌した。濾過後、濾液を減圧下で濃縮し、表題化合物(2.8g、収率88%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI):[M+H]=171.0.
【0412】
工程5:6-クロロ-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2(1H)-オン
【化57】
【0413】
3-アミノ-6-クロロ-4-メチル-ピリジン-2-カルバルデヒド(2.1g、12mmol)及び尿素(52g、866mmol)の混合物を、9時間140℃で撹拌した。次いで反応物を水でクエンチした。濾過後、固体を収集し、水で洗浄して標題化合物(1.8g)を得た。粗生成物を、それ以上精製することなく次の工程で直接使用した。LCMS(ESI):[M+H]=196.0.
【0414】
工程6:2,6-ジクロロ-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン
【化58】
【0415】
6-クロロ-8-メチル-1H-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-オン(1.8g、9.2mmol)のオキシ塩化リン(40mL)中混合物を、16時間105℃で撹拌した。溶媒を真空下で濃縮した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(10%)で溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーで精製し、標題化合物(600mg、収率30.5%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI):[M+H]=214.0.
【0416】
工程7:ベンジル(3S,5S)-3-((6-クロロ-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート
【化59】
【0417】
窒素下において、2,6-ジクロロ-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン(0.2g、0.93mmol)、ベンジル(3S,5S)-3-アミノ-5-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレート(0.26g、1.03mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.4g、3.1mmol)のエタノール(10mL)中溶液を、6時間100℃でマイクロ波により撹拌した。溶媒を真空下で濃縮した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(40%)で溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(252mg、収率62.7%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI):[M+H]=430.1.
【0418】
工程8:ベンジル(3S,5S)-3-((6-(4-アミノ-3-フルオロフェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート
【化60】
【0419】
窒素下において、ベンジル(3S,5S)-3-((6-クロロ-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート(0.23g、0.54mmol)、4-アミノ-3-フルオロフェニルボロン酸ピナコールエステル(0.14g、0.59mmol)、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-二塩化パラジウム(II)ジクロロメタン複合体(0.08g、0.11mmol)及び炭酸ナトリウム(0.17g、1.6mmol)の、1,4-ジオキサン(6mL)及び水(1mL)中混合物を、2時間90℃で撹拌した。溶媒を真空下で濃縮した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(70%)で溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(205mg、収率75.9%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI):[M+H]=505.2.
【0420】
工程9:ベンジル(3S,5S)-3-フルオロ-5-((6-(3-フルオロ-4-((フェニルメチル)スルホンアミド)フェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)ピペリジン-1-カルボキシレート
【化61】
【0421】
ベンジル(3S,5S)-3-((6-(4-アミノ-3-フルオロフェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート(0.18g、0.36mmol)のピリジン(2mL)中溶液に対してアルファ-トルエンスルホニルクロリド(0.1g、0.54mmol)を加え、1時間室温で撹拌した。溶媒を真空下で除去した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(55%)で溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(223mg、収率94.9%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI):[M+H]=659.2.
【0422】
工程10:N-(2-フルオロ-4-(2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)-1-フェニルメタンスルホンアミド
【化62】
【0423】
ベンジル(3S,5S)-3-フルオロ-5-((6-(3-フルオロ-4-((フェニルメチル)スルホンアミド)フェニル)-8-メチルピリド-[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)ピペリジン-1-カルボキシレート(223mg、0.34mmol)のジクロロメタン(6mL)中溶液に対し、酢酸(1.5mL)中33%HBrを加え、室温で1時間撹拌した。溶媒を真空下で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、標題化合物(33.1mg、収率18.6%)を黄色の固体として得た。
【0424】
実施例6:N-(4-(2-(((1r,4r)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)-3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホンアミド(化合物107)
【化63】
【0425】
標題化合物を実施例5に従って調製した。これにより、標題化合物(29.5mg、収率18.6%)が白色の固体として得られる。
【0426】
実施例7:N-(2,6-ジフルオロ-4-(2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)-1-フェニルメタンスルホンアミド(化合物108)
【化64】
【0427】
標題化合物を実施例5に従って調製した。これにより、標題化合物(52.7mg、収率32.9%)が白色の固体として得られる。
【0428】
実施例8:N-(2-フルオロ-4-(2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)-1-フェニルメタンスルホンアミド(化合物109)
【化65】
【0429】
工程1:6-ブロモ-2-クロロピリド[2,3-d]ピリミジン
【化66】
【0430】
6-ブロモピリド[2,3-d]ピリミジン-2-オール(1.10g、4.87mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.15mL、12.34mmol)のPOCl(20.0mL、214mmol)中溶液を、5時間125℃で加熱した。次いで大部分の三塩化ホスホリルを減圧下でエバポレートした。氷水を残渣に加え、沈殿物を濾過して褐色の固体を提供し、これをシリカゲル(15%EtOAc/CHCl)を用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(242mg、収率20%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=243.9、246.0.
【0431】
工程2:(3S,5S)-tert-ブチル 3-((6-ブロモピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート
【化67】
【0432】
トリエチルアミン(0.14mL、1.04mmol)を、tert-ブチル(3S,5S)-3-アミノ-5-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレート(112mg、0.51mmol)及び6-ブロモ-2-クロロピリド[2,3-d]ピリミジン(100mg、0.41mmol)のDMSO(3mL)中溶液に加えた。その結果得られた溶液を2時間100℃で撹拌した。反応物混合物を、EtOAcで希釈し、HOで2回、次いでブラインで2回洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。このようにして得られた粗物質を、シリカゲル(0~100%EtOAc/ヘプタン)を用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(92mg、収率53%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=425.9、427.8.
【0433】
工程3:(3S,5S)-tert-ブチル 3-((6-(4-アミノ-3-フルオロフェニル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート
【化68】
【0434】
(3S,5S)-tert-ブチル 3-((6-ブロモピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート(90mg、0.21mmol)、2-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)アニリン(100mg、0.42mmol)、炭酸ナトリウム(45mg、0.42mmol)及びトリ-o-トリルホスフィン(27mg、0.09mmol)及び酢酸パラジウム(12mg、0.05mmol)を用いて実施例14(化合物115)工程2に従って調製し、標題化合物(110mg、収率114%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=457.0.
【0435】
工程4:(3S,5S)-tert-ブチル 3-フルオロ-5-((6-(3-フルオロ-4-(フェニルメチルスルホンアミド)フェニル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)ピペリジン-1-カルボキシレート
【化69】
【0436】
(3S,5S)-tert-ブチル 3-((6-(4-アミノ-3-フルオロフェニル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート(52mg、0.11mmol)及びフェニルメタンスルホニルクロリド(29mg、0.15mmol)を使用いて実施例34(化合物135)工程1に従って調製し、標題化合物(55mg、収率79%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=611.2.
【0437】
工程5:N-(2-フルオロ-4-(2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)-1-フェニルメタンスルホンアミド
【化70】
【0438】
(3S,5S)-tert-ブチル 3-フルオロ-5-((6-(3-フルオロ-4-(フェニルメチルスルホンアミド)フェニル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)ピペリジン-1-カルボキシレート(55mg、0.09mmol)の1,4-ジオキサン(1mL)中溶液に対し、ジオキサン中4MのHCl(1.0mL、4.0mmol)を加え、混合物を室温で撹拌した。2時間後、溶媒を減圧下でエバポレートした。このようにして得られた残渣をNaHCO飽和水溶液で希釈し、EtOAcで4回抽出した。有機抽出物を合わせ、減圧下で濃縮した。粗物質を、C18逆相フラッシュクロマトグラフィー(10~50%MeCN/10mM重炭酸アンモニウム水溶液、pH=10)により精製し、26mg(収率57%)の標題化合物を得た。
【0439】
実施例9:3,3,3-トリフルオロ-N-(2-フルオロ-4-(2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)プロパン-1-スルホンアミド(化合物110)
【化71】
【0440】
工程1:(3S,5S)-tert-ブチル 3-((6-クロロ-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート
【化72】
【0441】
tert-ブチル(3S,5S)-3-アミノ-5-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレート(122.4mg、0.56mmol)と2,6-ジクロロ-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン(100mg、0.47mmol)を、マイクロ波バイアル内のDMSO(1mL)中で混合した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.12mL、0.70mmol)を加え、バイアルをシールし、60℃で一晩加熱した。16時間後、混合物を、EtOAc(50mL)で希釈し、飽和NaHCO(10mL)で、次いでHO(3×10mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、セライトを上に載せた1cm×1cm Siプラグで濾過し、濃縮して標題化合物(189mg、収率102%)を黄色のオイルとして得た。LCMS(ESI)[M+H]=395.9.
【0442】
工程2:(3S,5S)-tert-ブチル 3-((6-(4-アミノ-3-フルオロフェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート
【化73】
【0443】
フラスコをtert-ブチル(3S,5S)-3-[(6-クロロ-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ]-5-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレート(185mg、0.47mmol)、DME(4mL)及びHO(1mL)で充填した。次いでこの混合物に対し、2-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)アニリン(166mg、0.70mmol)、酢酸パラジウム(10mg、0.05mmol)、トリ-o-トリルホスフィン(28mg、0.09mmol)及び炭酸ナトリウム(99mg、0.93mmol)を加えた。フラスコにキャップをし、Nで5分間パージし、次いで油槽内で85℃で一晩加熱した。16時間後、混合物をEtOAc(40mL)で希釈し、NaSOを加えてHOを除去し、混合物を、EtOAc(2×20mL)を使用する、セライトを上に載せた1”×1” Siプラグにより濾過して洗浄/溶出し、濃縮して標題化合物(267mg、収率121%)を得た。これをそれ以上精製することなく次の工程で使用した。LCMS(ESI)[M+H]=471.1.
【0444】
工程3:(3S,5S)-tert-ブチル 3-フルオロ-5-((6-(3-フルオロ-4-(3,3,3-トリフルオロプロピルスルホンアミド)フェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)ピペリジン-1-カルボキシレート
【化74】
【0445】
tert-ブチル(3S,5S)-3-[[6-(4-アミノ-3-フルオロ-フェニル)-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]-5-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレート(100mg、0.21mmol)の、CHCl(2.5mL)とピリジン(0.5mL)との混合物中溶液に対し、3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホニルクロリド(147mg、0.45mmol)のDCM(0.5mL)中溶液を加え、混合物を室温で撹拌した。20時間後、混合物をMeOH(10mL)で希釈し、揮発性物質を減圧下で除去した(2回繰り返した)。粗物質を、シリカゲル(0~100%EtOAc/ヘプタン)を用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題生成物(64mg、収率48%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=631.0.
【0446】
工程4:3,3,3-トリフルオロ-N-(2-フルオロ-4-(2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)プロパン-1-スルホンアミド
【化75】
【0447】
tert-ブチル(3S,5S)-3-フルオロ-5-[[6-[3-フルオロ-4-(3,3,3-トリフルオロプロピルスルホニルアミノ)フェニル]-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]ピペリジン-1-カルボキシレート(64mg、0.10mmol)に対し、ジオキサン中4NのHCl(2mL)を加え、室温で3日間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、粗残渣をC18逆相フラッシュクロマトグラフィー(0~100%MeCN/10mMギ酸アンモニウム水溶液、pH=3.8)により直接精製し、表題生成物(20mg、収率37%)を得た。
【0448】
実施例10:N-(2-フルオロ-4-(2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)プロパン-1-スルホンアミド(化合物111)
【化76】
【0449】
工程1:(3S,5S)-tert-ブチル 3-フルオロ-5-((6-(3-フルオロ-4-(プロピルスルホンアミド)フェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)ピペリジン-1-カルボキシレート
【化77】
【0450】
tert-ブチル(3S,5S)-3-[[6-(4-アミノ-3-フルオロ-フェニル)-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]-5-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレート(100mg、0.21mmol)、ピリジン(0.5mL)、1-プロパンスルホニルクロリド(30mg、0.21mmol)及びCHCl(2.5mL)を用いて実施例9(化合物110)工程3に従って調製し、表題生成物(66mg、収率54%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=577.2.
【0451】
工程2:N-(2-フルオロ-4-(2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)プロパン-1-スルホンアミド
【化78】
【0452】
tert-ブチル(3S,5S)-3-フルオロ-5-[[6-[3-フルオロ-4-(プロピルスルホニルアミノ)フェニル]-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]ピペリジン-1-カルボキシレート(66mg、0.11mmol)及びジオキサン中4NのHCl(2mL)を用いて実施例9(化合物110)工程4に従って調製し、表題生成物(20mg、収率37%)を得た。
【0453】
実施例11:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)プロパン-1-スルホンアミドホルマート(化合物112)
【化79】
【0454】
工程1:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(3-フルオロ-4-(プロピルスルホンアミド)フェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化80】
【0455】
tert-ブチル N-[4-[[6-(4-アミノ-3-フルオロ-フェニル)-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(100mg、0.21mmol)、ピリジン(1mL)、1-プロパンスルホニルクロリド(135mg、0.96mmol)及びCHCl(4.5mL)を用いて実施例9(化合物110)工程3に従って調製し、標題化合物(52mg、収率42%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=573.3.
【0456】
工程2:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)プロパン-1-スルホンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート
【化81】
【0457】
tert-ブチル N-[4-[[6-[3-フルオロ-4-(プロピルスルホニルアミノ)フェニル]-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(52mg、0.09mmol)、トリフルオロ酢酸(0.5mL)及びCHCl(2mL)を用いて実施例12(化合物113)工程4に従って調製し、粗標題化合物(54mg、100%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=472.9.
【0458】
工程3:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)プロパン-1-スルホンアミドホルマート
【化82】
【0459】
N-[4-[2-[(4-アミノシクロヘキシル)アミノ]-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル]-2-フルオロ-フェニル]プロパン-1-スルホンアミド;2,2,2-トリフルオロ酢酸(53mg、0.09mmol)、酢酸ナトリウム(44mg、0.54mmol)、37% w/wホルムアルデヒド水溶液(110mg、1.36mmol)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(76mg、0.36mmol)及びMeOH(2mL)を用いて実施例12(化合物113)工程5に従って調製し、標題化合物(29mg、収率59%)を得た。
【0460】
実施例12:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)-3,3-ジフルオロブタン-1-スルホンアミドホルマート(化合物113)
【化83】
【0461】
工程1:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-クロロ-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化84】
【0462】
2,6-ジクロロ-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン(2.00g、9.34mmol)、N-Boc-トランス-1,4-シクロヘキサンジアミン(3.00g、14.0mmol)及びNaHCO(3.14g、37.4mmol)のDMSO(18.8mL)中混合物を、60℃で2時間撹拌した。反応物を、水(100mL)及びEtOAc(100mL)で希釈し、KHSO(1M)でpH~7に酸性化した。相を分離し、有機層を水で2回、続いてブラインにより洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、シリカゲルを加えて濃縮した。粗物質を、シリカフラッシュクロマトグラフィー(20~100%EtOAc/ヘプタン)により精製して表題生成物(1.70g、収率46%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=392.2、394.2.
【0463】
工程2:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(4-アミノ-3-フルオロフェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化85】
【0464】
フラスコをtert-ブチル N-[4-[(6-クロロ-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(1.00g、2.55mmol)、1,2-ジメトキシエタン(20mL)及び水(5mL)で充填した。混合物を窒素で10分間脱気し、次いでこの混合物に対し、2-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)アニリン(907mg、3.83mmol)、酢酸パラジウム(57mg、0.26mmol)、トリ-o-トリルホスフィン(155mg、0.51mmol)及び炭酸ナトリウム(541mg、5.10mmol)を加えた。次いで反応混合物を窒素下で90℃で18時間撹拌した。次いで反応物をシリカゲルで濃縮し、トルエンを加え、再度減圧下で濃縮した。粗物質を、シリカゲル(30~90%EtOAc/ヘプタン)を用いたシリカフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題生成物(820mg、収率69%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=467.3.
【0465】
工程3:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(4-(3,3-ジフルオロブチルスルホンアミド)-3-フルオロフェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化86】
【0466】
tert-ブチル N-[4-[[6-(4-アミノ-3-フルオロ-フェニル)-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(100mg、0.21mmol)のCHCl(1.1mL)中溶液に対し、3,3-ジフルオロブタン-1-スルホニルクロリド(58mg、0.30mmol)及びピリジン(345μL、4.29mmol)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。16時間後、反応物混合物をCHClに注ぎ、1Mの水性KHSOで洗浄した。有機抽出物を、相カートリッジセパレーターを通すことにより乾燥させ、濃縮した。粗物質を、シリカフラッシュクロマトグラフィー(0~50%EtOAc/CHCl)により精製して表題生成物(81mg、収率61%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=623.3.
【0467】
工程4:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)-3,3-ジフルオロブタン-1-スルホンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート
【化87】
【0468】
tert-ブチル N-[4-[[6-[4-(3,3-ジフルオロブチルスルホニルアミノ)-3-フルオロ-フェニル]-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(81mg、0.13mmol)をCHCl(0.70mL)に溶解し、この溶液に対し、トリフルオロ酢酸(0.3mL、3.95mmol)を加えた。反応物を室温で90分間撹拌した。反応物を濃縮乾固し、トルエンを加え、再度濃縮して(2回繰り返した)粗表題生成物(83mg、収率100%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=523.3.
【0469】
工程5:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)-3,3-ジフルオロブタン-1-スルホンアミドホルマート
【化88】
【0470】
N-[4-[2-[(4-アミノシクロヘキシル)アミノ]-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル]-2-フルオロ-フェニル]-3,3-ジフルオロ-ブタン-1-スルホンアミド;2,2,2-トリフルオロ酢酸(83mg、0.13mmol)のメタノール(1.1mL)中溶液に対し、酢酸ナトリウム(64mg、0.78mmol)を加え、続いて37% w/wのホルムアルデヒド水溶液(0.16mL、1.96mmol)を加えた。混合物を室温で5分間撹拌し、次いでトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(109mg、0.52mmol)を加え、混合物を室温で撹拌した。1時間後、揮発性物質の2/3を減圧下で除去し、粗残渣を、C18逆相フラッシュクロマトグラフィー(20~80%MeCN/10mMギ酸アンモニウム水溶液、pH=3.8)によって精製し、表題化合物(50mg、収率69%)を得た。
【0471】
実施例13:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)-3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホンアミド(化合物114)
【化89】
【0472】
工程1:3-アミノ-4-ブロモ-6-クロロピコリノニトリル
【化90】
【0473】
3-アミノ-6-クロロ-ピリジン-2-カルボニトリル(10.6g、69.4mmol)のDMF(150mL)中混合物に対し、N-ブロモコハク酸イミド(16.4g、92.2mmol)を加えた。混合物を室温で2.5時間撹拌した。混合物に対して水(125mL)を加え、その結果得られた固体を濾別して水ですすいだ。収集した固体をCHClとEtOAcの混合物に溶解し、シリカゲルを加えて濃縮した。粗物質を、シリカフラッシュクロマトグラフィー(10~70%EtOAc/ヘプタン)により精製して表題生成物(11.0g、収率69%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ=7.60(s,1H)、4.92(s,2H).
【0474】
工程2:3-アミノ-6-クロロ-4-ビニルピコリノニトリル
【化91】
【0475】
フラスコを3-アミノ-4-ブロモ-6-クロロ-ピリジン-2-カルボニトリル(5.00g、21.5mmol)、カリウム;トリフルオロ(ビニル)ホウ素(3.60g、26.9mmol)、NaCO(4.56g、43.0mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.24g、1.08mmol)で充填した。フラスコにキャップをし、窒素でパージし、次いで窒素脱気1,2-ジメトキシエタン(80mL)及び窒素脱気水(20mL)を加えた。混合物を100℃で3時間加熱し、次いで水とEtOAcとに及び水に分配した。相を分離し、有機抽出物をブラインで洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、1/2容積に濃縮した。シリカゲルを加え、濃縮乾固し、粗物質をシリカフラッシュクロマトグラフィー(0~10%EtOAc/CHCl)により精製して表題生成物(2.69g、収率69%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=180.1、181.9.
【0476】
工程3:3-アミノ-6-クロロ-4-メチルピコリンアルデヒド
【化92】
【0477】
窒素下の酢酸エチル酢酸エチル(150mL)中3-アミノ-6-クロロ-4-ビニル-ピリジン-2-カルボニトリル(2.69g、15.0mmol)に対してPd/C(260mg)を加えた。フラスコを5サイクルの真空水素パージに供し、室温で18時間水素雰囲気下で撹拌した。次いで窒素を溶液中で10分間バブリングした。溶液をセライトにより濾過し、EtOAcですすぎ、濃縮して標題化合物(2.52g、収率93%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=182.1、184.1.H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.17(s,1H)、4.42(bs,2H)、2.52(q,J=7.5Hz,2H)、1.31(t,J=7.5Hz,3H).
【0478】
工程4:3-アミノ-6-クロロ-4-エチルピコリンアミド
【化93】
【0479】
3-アミノ-6-クロロ-4-エチル-ピリジン-2-カルボニトリル(2.22g、12.2mmol)に対して濃縮硫酸(35.5mL、666mmol)を加え、反応物混合物を2時間70℃で撹拌した。次いで混合物を室温に冷却し、ゆっくりと氷に加えた。形成された沈殿物を濾別し、水で洗浄し、乾燥させて標題化合物(1.76g、収率72%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=201.0、202.1.
【0480】
工程5:6-クロロ-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2,4-ジオール
【化94】
【0481】
1,4-ジオキサン(57mL)中の3-アミノ-6-クロロ-4-エチル-ピリジン-2-カルボキサミド(1.76g、8.79mmol)に対し、トリホスゲン(1.3g、4.4mmol)を加えた。反応混合物を室温で20分、次いで還流で1時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、窒素を5分間バブリングした。次いで混合物をEtOAcで希釈し、0℃で30分撹拌し、その結果得られた沈殿物を濾別した。沈殿物をEtOAcで洗浄し、乾燥させて、標題化合物(1.20g、収率60%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=226.,228.1.
【0482】
工程6:2,6-ジクロロ-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン
【化95】
【0483】
6-クロロ-8-エチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2,4-ジオール(1.32g、5.86mmol)のオキシ塩化リン(7.4mL、79mmol)中懸濁液に対し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.1mL、12mmol)を加えた。次いで反応混合物を115℃で2時間撹拌し、その後濃縮した。残渣をトルエンに溶解し、減圧下で濃縮した(2回繰り返した)。粗製物はそれ以上精製せずに使用され、粗2,4,6-トリクロロ-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジンを得るために定量的であると仮定され、それ以上精製せずに次の工程で使用された。
【0484】
粗2,4,6-トリクロロ-8-エチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン(1.05g、4.0mmol)をトルエン(36mL)に溶解し、混合物をN2で20分脱気した。溶液に対し、Pd(PPh3)4(231mg、0.20mmol)を加え、続いてトリブチルすず水素化物(1.2mL、4.4mmol)を加えて、混合物を100℃で一晩加熱した。16時間後、溶液を室温に冷却し、フッ化カリウム(946mg、16mmol)及び9.45gのシリカゲルを加え(10:1の比)、室温で30分撹拌し、次いで溶媒を減圧下で除去した。粗物質を、シリカゲル(0~40%EtOAc/ヘプタン)を用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題生成物(0.73g、収率79%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=228.0.H NMR(400MHz,CDCl)δ 9.39(s,1H)、7.65(s,1H)、3.23(q,J=7.1Hz,2H)、1.40(t,J=7.5Hz,3H).
【0485】
工程7:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-クロロ-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化96】
【0486】
2,6-ジクロロ-8-エチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン(100mg、0.44mmol)、N-Boc-トランス-1,4-シクロヘキサンジアミン(122mg、0.57mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(153μL、0.88mmol)及びDMSO(1.41mL)を使用して実施例12(化合物113)工程1に従って調製し、表題生成物(82mg、収率46%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=406.2、408.2.
【0487】
工程8:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(4-アミノ-3-フルオロフェニル)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化97】
【0488】
tert-ブチル N-[4-[(6-クロロ-8-エチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(82mg、0.20mmol、2-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)アニリン(72mg、0.30mmol)、酢酸パラジウム(4.5mg、0.02mmol)、トリ-o-トリルホスフィン(12mg、0.04mmol)及び炭酸ナトリウム(43mg、0.40mmol)を用いて実施例12(化合物113)工程2に従って調製し、表題生成物(48mg、収率49%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=481.3.
【0489】
工程9:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((8-エチル-6-(3-フルオロ-4-(3,3,3-トリフルオロプロピルスルホンアミド)フェニル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化98】
【0490】
tert-ブチル N-[4-[[6-(4-アミノ-3-フルオロ-フェニル)-8-エチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(48mg、0.10mmol)、ピリジン(0.12mL、1.5mmol)及び3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホニルクロリド(26mg、0.13mmol)を用いて実施例12(化合物113)工程3に従って調製し、表題生成物(41mg、収率64%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=641.3.
【0491】
工程10:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)-3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート
【化99】
【0492】
tert-ブチル N-[4-[[8-エチル-6-[3-フルオロ-4-(3,3,3-トリフルオロプロピルスルホニルアミノ)フェニル]ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(40mg、0.06mmol)トリフルオロ酢酸(0.1mL、1.3mmol)及びCHCl(0.3mL)を用いて実施例12(化合物113)工程4に従って調製し、粗表題生成物(41mg、収率100%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=541.1.
【0493】
工程11:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)-3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホンアミド
【化100】
【0494】
N-[4-[2-[(4-アミノシクロヘキシル)アミノ]-8-エチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル]-2-フルオロ-フェニル]-3,3,3-トリフルオロ-プロパン-1-スルホンアミド;2,2,2-トリフルオロ酢酸(40mg、0.06mmol)、酢酸ナトリウム(30mg、0.37mmol)、37% w/wホルムアルデヒド水溶液(70μL、0.92mmol)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(51mg、0.24mmol)及びメタノール(0.5mL)を用いて実施例12(化合物113)工程5に従って調製し、表題生成物(24mg、収率67%)を得た。
【0495】
実施例14:1-(2,4-ジフルオロフェニル)-N-(2-フルオロ-4-(2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)メタンスルホンアミド(化合物115)
【化101】
【0496】
工程1:(3S,5S)-tert-ブチル 3-((6-クロロ-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート
【化102】
【0497】
tert-ブチル(3S,5S)-3-アミノ-5-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレート(1.22g、5.59mmol)及び2,6-ジヒドロ-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン(1.00g、4.67mmol)のDMSO(1mL)中溶液に対してN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.25mL、7.18mmol)を加え、混合物を一晩60℃で撹拌した。16時間後、反応混合物をEtOAcで希釈し、HOで3回、次いで飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、減圧下で濃縮して表題化合物(1.96g、収率105%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]+=396.1.
【0498】
工程2:(3S,5S)-tert-ブチル 3-((6-(4-アミノ-3-フルオロフェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート
【化103】
【0499】
(3S,5S)-tert-ブチル 3-((6-クロロ-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート(600mg、1.52mmol)、2-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)アニリン(545mg、2.30mmol)、炭酸ナトリウム(321mg、3.03mmol)及びトリ-o-トリルホスフィン(185mg、0.61mmol)の、1,2-ジメトキシエタン(12mL)と水(3mL)の混合物中溶液を、10分間脱気した後、酢酸パラジウム(85mg、0.38mmol)を加えた。次いで混合物を10時間85℃で撹拌した。次いで反応物混合物をEtOAcで希釈し、セライトで濾過した。濾液をHOで2回、次いで飽和塩化ナトリウム水溶液で2回洗浄し、無水MgSO)で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質を、シリカゲル(85%EtOAc/ヘプタン)を用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(300mg、収率42%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]+=471.0.
【0500】
工程3:(3S,5S)-tert-ブチル 3-((6-(4-((2,4-ジフルオロフェニル)メチルスルホンアミド)-3-フルオロフェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート
【化104】
【0501】
(3S,5S)-tert-ブチル 3-((6-(4-アミノ-3-フルオロフェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート(75mg、0.16mmol)及び(2,4-ジフルオロフェニル)メタンスルホニルクロリド(47mg、0.21mmol)のCHCl(1mL)中混合物に対し、ピリジン(0.32mL、3.97mmol)を加えた。その結果得られた溶液を室温で一晩撹拌した。16時間後、揮発性物質を減圧下で除去し、粗物質を、シリカゲル(20%EtOAc/CHCl)を用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(50mg、収率47%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]+=661.3.
【0502】
工程4:1-(2,4-ジフルオロフェニル)-N-(2-フルオロ-4-(2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)メタンスルホンアミド
【化105】
【0503】
(3S,5S)-tert-ブチル 3-((6-(4-((2,4-ジフルオロフェニル)メチルスルホンアミド)-3-フルオロフェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート(47mg、0.07mmol)の1,4-ジオキサン(1mL)中溶液に対し、ジオキサン中4MのHCl(1.0mL、4.0mmol)を加え、混合物を室温で撹拌した。2時間後、揮発性物質を減圧下でエバポレートした。残渣をNaHCOの飽和水溶液で希釈し、EtOAcで2回抽出した。有機抽出物を乾燥させ(MgSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質をC18逆相フラッシュクロマトグラフィー(0~45%MeCN/10mMギ酸アンモニウム水溶液、pH=3.8)により精製し、標題化合物(24mg、収率60%)を得た。
【0504】
実施例15:1-(4-シアノフェニル)-N-(2-フルオロ-4-(2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)メタンスルホンアミドホルマート(化合物116)
【化106】
【0505】
工程1:(3S,5S)-tert-ブチル 3-((6-(4-((4-シアノフェニル)メチルスルホンアミド)-3-フルオロフェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート
【化107】
【0506】
(3S,5S)-tert-ブチル 3-((6-(4-アミノ-3-フルオロフェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート(75mg、0.16mmol),(4-シアノフェニル)メタンスルホニルクロリド(45mg、0.21mmol)及びピリジン(0.32mL、3.97mmol)を用いて実施例14(化合物115)工程3に従って調製し、表題生成物(50mg、収率48%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]+=650.3.
【0507】
工程2:1-(4-シアノフェニル)-N-(2-フルオロ-4-(2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)メタンスルホンアミドホルマート
【化108】
【0508】
(3S,5S)-tert-ブチル 3-((6-(4-((4-シアノフェニル)メチルスルホンアミド)-3-フルオロフェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート(50mg、0.08mmol)及びジオキサン中4NのHCl(1.0mL、4.0mmol)を用いて実施例14(化合物115)工程4に従って調製し、表題生成物(27mg、収率59%)を得た。
【0509】
実施例16:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)-2,2-ジフルオロブタン-1-スルホンアミドホルマート(化合物117)
【0510】
工程1:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(4-(2,2-ジフルオロブチルスルホンアミド)-3-フルオロフェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化109】
【0511】
tert-ブチル N-[4-[[6-(4-アミノ-3-フルオロ-フェニル)-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(70mg、0.15mmol)、ピリジン(0.5mL)、2,2-ジフルオロブタン-1-スルホニルクロリド(86.7mg、0.45mmol)及びCHCl(3mL)を用いて実施例12(化合物113)工程3に従って調製し、標題化合物(41mg、収率44%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=623.1.
【0512】
工程2:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)-2,2-ジフルオロブタン-1-スルホンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート
【化110】
【0513】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(4-(2,2-ジフルオロブチルスルホンアミド)-3-フルオロフェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(41mg、0.07mmol)、TFA(0.5mL)及びCHCl(2mL)を用いて実施例12(化合物113)工程4に従って調製し、標題化合物(42mg、収率100%)を得た。
【0514】
工程3:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)-2,2-ジフルオロブタン-1-スルホンアミドホルマート
【化111】
【0515】
N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)-2,2-ジフルオロブタン-1-スルホンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート(42mg、0.07mmol)、酢酸ナトリウム(32mg、0.40mmol)、37% w/wホルムアルデヒド水溶液(80mg、0.99mmol)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(55mg、0.26mmol)及びMeOH(2mL)を用いて実施例12(化合物113)工程5に従って調製し、標題化合物(17mg、収率43%)を得た。
【0516】
実施例17:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メトキシピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)-3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホンアミドホルマート(化合物118)
【化112】
【0517】
工程1:3-アミノ-4-ブロモ-6-クロロ-ピリジン-2-カルボン酸
【化113】
【0518】
3-アミノ-4-ブロモ-6-クロロ-ピリジン-2-カルボニトリル(6.20g、26.7mmol)を、濃縮硫酸(40mL、816mmol)に溶解し、0.5時間100℃で撹拌した反応物混合物を、水槽内で室温に冷却し、水(40mL)を非常にゆっくりと加えた。。付加後、反応混合物を1時間加熱した。室温に冷却後、水(200mL)を加え、水溶液をEtOAcで2回抽出した。有機抽出物を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して粗標題化合物(6.0g、収率89%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=250.8.
【0519】
工程2:(3-アミノ-4-ブロモ-6-クロロ-2ピリジル)メタノール
【化114】
【0520】
3-アミノ-4-ブロモ-6-クロロ-ピリジン-2-カルボン酸(500mg、1.99mmol)をtert-ブチルメチルエーテル(20mL)に懸濁し、混合物をNで5分間脱気した。溶液を50℃で撹拌し、溶液に対し、水素化アルミニウムリチウム(196mg、5.96mmol)を少しずつ加えた。付加完了後、反応物を更に20分撹拌し、次いで0℃に冷却し、溶液に対しNaSO十水化物を少しずつ加えた。混合物を減圧下で濃縮し、残渣に対しMeOH及びシリカゲルを加え、揮発性物質を減圧下で除去し、粗物質をシリカゲルに乾式負荷し、シリカゲル(0~100%EtOAc/ヘプタン)を用いたフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物(330mg、収率70%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=238.6.
【0521】
工程3:3-アミノ-4-ブロモ-6-クロロ-ピリジン-2-カルバルデヒド
【化115】
【0522】
(3-アミノ-4-ブロモ-6-クロロ-2-ピリジル)メタノール(330mg、1.39mmol)を1,2-ジクロロエタン(10mL)に溶解し、溶液に対し、活性化した酸化マンガン(IV)(1.81g、20.8mmol)を加えた。次いで反応物混合物を80℃で1時間撹拌し、次いで濾過し、濾液を濃縮して標題化合物(310mg、収率95%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=236.5.
【0523】
工程4:8-ブロモ-6-クロロ-1H-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-オン
【化116】
【0524】
3-アミノ-4-ブロモ-6-クロロ-ピリジン-2-カルバルデヒド(2.60g、11.0mmol)と尿素(6.63g、110mmol)を完全に混合し、180℃で20分加熱した。次いで反応物混合物を水に懸濁し、沈殿物を濾別し、乾燥させて標題化合物(2.40g、収率83%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=261.9.
【0525】
工程5:8-ブロモ-2,6-ジクロロ-ピリド[3,2-d]ピリミジン
【化117】
【0526】
8-ブロモ-6-クロロ-1H-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-オン(500mg、1.92mmol)をPOCl3(15mL、1.92mmol)に懸濁し、混合物を105℃で4時間加熱した。反応物を減圧下で濃縮し、シリカゲル(0~50%EtOAc/ヘプタン)を用いたフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物(120mg、収率22%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl):9.45(s,1H)、7.94(s,1H).
【0527】
工程6:2,6-ジクロロ-8-メトキシ-ピリド[3,2-d]ピリミジン
【化118】
【0528】
8-ブロモ-2,6-ジクロロ-ピリド[3,2-d]ピリミジン(100mg、0.36mmol)をメタノール(3mL)に懸濁し、混合物に対しメタノール(83mg、0.47mmol)中30wt%のナトリウムメトキシドを加えた。反応物を室温で1時間撹拌し、次いで水及びEtOAcで希釈した。相を分離し、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗標題化合物(69mg、収率84%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=230.0.
【0529】
工程7:tert-ブチル N-[4-[(6-クロロ-8-メトキシ-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ]シクロヘキシル]カルバメート
【化119】
【0530】
2,6-ジクロロ-8-メトキシ-ピリド[3,2-d]ピリミジン(69mg、0.30mmol)をDMSO(4mL)に溶解し、溶液に対し、N-Boc-トランス-1,4-シクロヘキサンジアミン(77mg、0.36mmol)を加え、続いてNaHCO(100mg、1.2mmol)を加えた。混合物を60℃で2日間撹拌し、次いで水(20mL)で希釈し、EtOAc(30mL)で抽出した。有機層を、水(20mL)で、次いで飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、シリカゲルを用いて減圧下で濃縮し、シリカフラッシュカラムクロマトグラフィー(0~70%EtOAc/ヘプタン)により精製し、標題化合物(95mg、収率78%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=408.2.
【0531】
工程8:tert-ブチル N-[4-[[6-(4-アミノ-3-フルオロ-フェニル)-8-メトキシ-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート
【化120】
【0532】
フラスコを、tert-ブチル N-[4-[(2-クロロ-8-メトキシ-ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(95mg、0.23mmol)及び1,2-ジメトキシエタン(1mL)とHO(0.25mL)で充填した。混合物をNで10分間脱気し、この混合物に対し、次いで2-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)アニリン(83mg、0.35mmol)、酢酸パラジウム(10mg、0.05mmol)、トリ-o-トリルホスフィン(28mg、0.09mmol)及び炭酸ナトリウム(49mg、0.47mmol)を加え、混合物を100℃でN下でコンデンサーにより一晩撹拌した。16時間後、混合物を次いでシリカゲルで濃縮し、粗製物をシリカフラッシュカラムクロマトグラフィー(30~90%EtOAc/ヘプタン)により精製して標題化合物(85mg、収率76%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=483.3.
【0533】
工程9:tert-ブチル N-[4-[[6-[3-フルオロ-4-(3,3,3-トリフルオロプロピルスルホニルアミノ)フェニル]-8-メトキシ-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート
【化121】
【0534】
tert-ブチル N-[4-[[6-(4-アミノ-3-フルオロ-フェニル)-8-メトキシ-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(85mg、0.18mmol)をピリジン(1mL、1mmol)に懸濁し、3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホニルクロリド(104mg、0.53mmol)を加えた。反応物を室温で2時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮し、シリカフラッシュカラムクロマトグラフィー(10~100%EtOAc/ヘプタン)により直接精製して標題化合物(53mg、収率47%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=643.3.
【0535】
工程10:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メトキシピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)-3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホンアミドホルマート
【化122】
【0536】
tert-ブチル N-[4-[[6-[3-フルオロ-4-(3,3,3-トリフルオロプロピルスルホニルアミノ)フェニル]-8-メトキシ-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(62mg、0.10mmol)に対してTFA(1mL、0.10mmol)を加え、反応物を室温で20分撹拌した。反応物に対してトルエン(5mL)を加え、溶媒を真空中で除去して粗アミンを提供し、これをメタノール(1mL)に溶解した。溶液に対し、NaOAc(158mg、1.93mmol)を加え、続いて37% w/wのホルムアルデヒド水溶液(96mg、0.96mmol)を加えた。反応物を5分間撹拌した後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(81mg、0.39mmol)を加え、室温で20分撹拌した。次いで混合粒を、C18逆相フラッシュカラムクロマトグラフィー(10~100%MeCN/10mMギ酸アンモニウム水溶液、pH=3.8)により直接精製して標題化合物(16mg、収率27%)を得た。
【0537】
実施例18:N-(4-(8-エチル-2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)-3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホンアミドホルマート(化合物119)
【化123】
【0538】
工程1:(3S,5S)-tert-ブチル 3-((6-クロロ-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート
【化124】
【0539】
tert-ブチル(3S,5S)-3-アミノ-5-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレート(345mg、1.58mmol)、2,6-ジクロロ-8-エチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン(300mg、1.32mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.35mL、2.01mmol)を用いて実施例14(化合物115)工程1に従って調製し、表題生成物(304mg、収率56%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]+=410.2.
【0540】
工程2:(3S,5S)-tert-ブチル 3-((6-(4-アミノ-3-フルオロフェニル)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート
【化125】
【0541】
(3S,5S)-tert-ブチル 3-((6-クロロ-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート(304mg、0.74mmol)、2-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)アニリン(268mg、1.13mmol)、炭酸ナトリウム(157mg、1.48mmol)、トリ-o-トリルホスフィン(46mg、0.15mmol)及び酢酸パラジウム(17mg、0.08mmol)を用いて実施例14(化合物115)工程2に従って調製し、表題生成物(219mg、収率61%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]+=485.1.
【0542】
工程3:(3S,5S)-tert-ブチル 3-((8-エチル-6-(3-フルオロ-4-(3,3,3-トリフルオロプロピルスルホンアミド)フェニル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート
【化126】
【0543】
(3S,5S)-tert-ブチル 3-((6-(4-アミノ-3-フルオロフェニル)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート(72mg、0.15mmol)、3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホニルクロリド(0.025mL、0.20mmol)及びピリジン(0.30mL、3.72mmol)を用いて実施例14(化合物115)工程3に従って調製し、表題生成物(69mg、収率72%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]+=645.1.
【0544】
工程4:N-(4-(8-エチル-2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)-3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホンアミドホルマート
【化127】
【0545】
(3S,5S)-tert-ブチル 3-((8-エチル-6-(3-フルオロ-4-(3,3,3-トリフルオロプロピルスルホンアミド)フェニル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート(69mg、0.11mmol)及びジオキサン中4MのHCl(1.0mL、4.0mmol)を用いて実施例14(化合物115)工程4に従って調製し、表題生成物(37mg、収率59%)を得た。
【0546】
実施例19:N-(2-クロロ-4-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)-3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホンアミド(化合物120)
【化128】
【0547】
工程1:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(4-アミノ-3-クロロフェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化129】
【0548】
tert-ブチル N-[4-[(6-クロロ-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(150mg、0.38mmol)2-クロロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)アニリン(146mg、0.57mmol)、酢酸パラジウム(8.6mg、0.04mmol)、トリ-o-トリルホスフィン(23mg、0.08mmol)及び炭酸ナトリウム(81mg、0.77mmol)を用いて実施例12(化合物113)工程2に従って調製し、表題生成物(135mg、収率73%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=483.0.
【0549】
工程2:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(3-クロロ-4-(3,3,3-トリフルオロプロピルスルホンアミド)フェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化130】
【0550】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(4-アミノ-3-クロロフェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(135mg、0.28mmol)、ピリジン(0.5mL)、3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホニルクロリド(165mg、0.84mmol)及びCHCl(0.5mL)を用いて実施例12(化合物113)工程3に従って調製し、表題生成物(69mg、収率38%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=643.0.
【0551】
工程3:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-クロロフェニル)-3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート
【化131】
【0552】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(3-クロロ-4-(3,3,3-トリフルオロプロピルスルホンアミド)フェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(69mg、0.11mmol)、トリフルオロ酢酸(0.5mL)及びCHCl(0.5mL)を用いて実施例12(化合物113)工程4に従って調製し、粗表題生成物(72mg、収率100%)を得た。
【0553】
工程4:N-(2-クロロ-4-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)-3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホンアミド
【化132】
【0554】
N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-クロロフェニル)-3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート(72mg、0.11mmol)、37% w/wホルムアルデヒド水溶液(130mg、1.61mmol)、酢酸ナトリウム(53mg、0.64mmol)トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(90mg、0.43mmol)及びメタノール(3mL)を用いて実施例12(化合物113)工程5に従って調製し、表題生成物(16mg、収率26%)を得た。
【0555】
実施例20:N-(2-フルオロ-4-(2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)-1-(4-フルオロフェニル)メタンスルホンアミドホルマート(化合物121)
【化133】
【0556】
工程1:(3S,5S)-tert-ブチル 3-フルオロ-5-((6-(3-フルオロ-4-((4-フルオロフェニル)メチルスルホンアミド)フェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)ピペリジン-1-カルボキシレート
【化134】
【0557】
(3S,5S)-tert-ブチル 3-((6-(4-アミノ-3-フルオロフェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート(50mg、0.11mmol),(4-フルオロフェニル)メタンスルホニルクロリド(29mg、0.14mmol)及びピリジン(0.22mL、2.67mmol)を用いて実施例14(化合物15)工程3に従って調製し、表題生成物(20mg、収率29%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]+=643.1.
【0558】
工程2:N-(2-フルオロ-4-(2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)-1-(4-フルオロフェニル)メタンスルホンアミドホルマート
【化135】
【0559】
(3S,5S)-tert-ブチル 3-フルオロ-5-((6-(3-フルオロ-4-((4-フルオロフェニル)メチルスルホンアミド)フェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)ピペリジン-1-カルボキシレート(40mg、0.06mmol)及びジオキサン中4NのHCl(1.0mL、4.0mmol)を用いて実施例14(化合物115)工程4に従って調製し、表題生成物(14mg、収率38%)を得た。
【0560】
実施例21:N-(4-(8-エチル-2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)-1-フェニルメタンスルホンアミドホルマート(化合物122)
【化136】
【0561】
工程1:(3S,5S)-tert-ブチル 3-((8-エチル-6-(3-フルオロ-4-(フェニルメチルスルホンアミド)フェニル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート
【化137】
【0562】
(3S,5S)-tert-ブチル 3-((6-(4-アミノ-3-フルオロフェニル)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート(72mg、0.15mmol)、フェニルメタンスルホニルクロリド(0.024mL、0.19mmol)及びピリジン(0.30mL、3.72mmol)を用いて実施例14(化合物115)工程3に従って調製し、表題生成物(68mg、収率72%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]+=639.3.
【0563】
工程2:N-(4-(8-エチル-2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)-1-フェニルメタンスルホンアミドホルマート
【化138】
【0564】
(3S,5S)-tert-ブチル 3-((8-エチル-6-(3-フルオロ-4-(フェニルメチルスルホンアミド)フェニル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート(68mg、0.11mmol)及びジオキサン中4NのHCl(1.0mL、4.0mmol)を用いて実施例14(化合物115)工程4に従って調製し、表題生成物(33mg、収率53%)を得た。
【0565】
実施例22:2-クロロ-N-(4-(8-エチル-2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)ベンゼンスルホンアミドホルマート(化合物123)
【化139】
【0566】
工程1:(3S,5S)-tert-ブチル 3-((6-(4-(2-クロロフェニルスルホンアミド)-3-フルオロフェニル)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート
【化140】
【0567】
(3S,5S)-tert-ブチル 3-((6-(4-アミノ-3-フルオロフェニル)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート(72mg、0.15mmol)、2-クロロベンゼンスルホニルクロリド(41mg、0.19mmol)及びピリジン(0.30mL、3.72mmol)を用いて実施例14(化合物115)工程3に従って調製し、表題生成物(78mg、収率80%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]+=659.0.
【0568】
工程2:2-クロロ-N-(4-(8-エチル-2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)ベンゼンスルホンアミドホルマート
【化141】
【0569】
(3S,5S)-tert-ブチル 3-((6-(4-(2-クロロフェニルスルホンアミド)-3-フルオロフェニル)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート(78mg、0.12mmol)及びジオキサン中4NのHCl(1.0mL、4.0mmol)を用いて実施例14(化合物115)工程4に従って調製し、表題生成物(46mg、収率64%)を得た。
【0570】
実施例23:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-イソプロピルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)-3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホンアミド(化合物124)
【化142】
【0571】
工程1:3-アミノ-6-クロロ-4-(プロパ-1-エン-2-イル)ピコリノニトリル
【化143】
【0572】
3-アミノ-4-ブロモ-6-クロロ-ピリジン-2-カルボニトリル(3.50g、15.1mmol)、イソプロペニルトリフルオロホウ酸カリウム(1.91g、12.9mmol)、NaCO(2.28g、21.5mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.62g、0.54mmol)に対し、脱気1,2-ジメトキシエタン(56mL)及び脱気水(14mL)を加えた。混合物を100℃で3時間加熱し、次いで水とEtOAcとに及び水に分配した。相を分離し、有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質を、シリカフラッシュクロマトグラフィー(10~50%EtOAc/ヘプタン)により精製して表題生成物(2.53g、収率87%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=194.0.
【0573】
工程2:3-アミノ-6-クロロ-4-イソプロピルピコリノニトリル
【化144】
【0574】
窒素下のメタノール(50mL)中3-アミノ-6-クロロ-4-イソプロペニル-ピリジン-2-カルボニトリル(1.95g、10.1mmol)に対し、10% w/w Pd/C(400mg)を加えた。フラスコを5サイクルの真空水素パージに供し、室温で水素雰囲気下で撹拌した。18時間後、窒素を溶液中で10分間バブリングした。溶液をセライトで濾過し、EtOAcですすぎ、濃縮した。粗物質を、シリカゲル(10~100%EtOAc/ヘプタン)を用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題生成物(0.67g、収率35%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.19(s,1H)、4.51(s,2H)、2.84(hept,J=6.8Hz,1H)、1.29(d,J=6.8Hz,6H).
【0575】
工程3:3-アミノ-6-クロロ-4-イソプロピルピコリンアミド
【化145】
【0576】
3-アミノ-6-クロロ-4-イソプロピル-ピリジン-2-カルボニトリル(0.67g、3.42mmol)に対して濃縮硫酸(9.3mL、174mmol)を加え、反応物混合物を2時間70℃で撹拌し、次いで室温に冷却し、ゆっくりと氷に加えた。混合物水溶液を、CHCl(2×50mL)で、次いで10%MeOH/CHCl(2×50mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、標題化合物(0.56g、収率77%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=214.1、216.0.
【0577】
工程4:6-クロロ-8-イソプロピルピリド[3,2-d]ピリミジン-2,4-ジオール
【化146】
【0578】
3-アミノ-6-クロロ-4-イソプロピル-ピリジン-2-カルボキサミド(0.56g、2.62mmol)、トリホスゲン(0.39g、1.31mmol)及び1,4-ジオキサン(17mL)を用いて実施例13(化合物114)工程5に従って調製し、標題化合物(614mg、収率97%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=240.0、242.0.
【0579】
工程5:2,6-ジクロロ-8-イソプロピルピリド[3,2-d]ピリミジン
【化147】
【0580】
6-クロロ-8-イソプロピル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2,4-ジオール(0.61g、2.56mmol)、オキシ塩化リン(3.24mL、34.7mmol)及びN,N-ジイソプロピルアミン(0.89mL、5.12mmol)を用いて実施例13(化合物114)工程6の手順に従い、粗2,4,6-トリクロロ-8-イソプロピルピリド[3,2-d]ピリミジンを得た。
【0581】
上記で調製した粗2,4,6-トリクロロ-8-イソプロピル-ピリド[3,2-d]ピリミジン(0.71g、2.56mmol)、Pd(PPh(148mg、0.13mmol)トリ-ブチルすず水素化物(0.76mL、2.82mmol)及びトルエン(22.8mL)を用いて実施例13(化合物114)工程6の手順に従い、標題化合物(85mg、収率14%)を得た。
【0582】
工程6:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-クロロ-8-イソプロピルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化148】
【0583】
2,6-ジクロロ-8-イソプロピル-ピリド[3,2-d]ピリミジン(80mg、0.33mmol)、N-Boc-トランス-1,4-シクロヘキサンジアミン(92mg、0.43mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(115μL、0.66mmol)及びDMSO(1.1mL)を用いて実施例13(化合物114)工程7に従って調製し、標題化合物(82mg、収率59%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=420.3.
【0584】
工程7:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(4-アミノ-3-フルオロフェニル)-8-イソプロピルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化149】
【0585】
tert-ブチル N-[4-[(6-クロロ-8-イソプロピル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(80mg、0.19mmol)、2-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)アニリン(72mg、0.30mmol)、酢酸パラジウム(4.3mg、0.02mmol)、トリ-o-トリルホスフィン(12mg、0.04mmol)、炭酸ナトリウム(40mg、0.38mmol)、脱気1,2-ジメトキシエタン(1.4mL)及び脱気HO(0.4mL)を用いて実施例13(化合物114)工程8に従って調製し、標題化合物(52mg、収率55%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=495.1.
【0586】
工程8:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(3-フルオロ-4-(3,3,3-トリフルオロプロピルスルホンアミド)フェニル)-8-イソプロピルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化150】
【0587】
tert-ブチル N-[4-[[6-(4-アミノ-3-フルオロ-フェニル)-8-イソプロピル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(52mg、0.11mmol)、ピリジン(127μL、1.58mmol)、3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホニルクロリド(17μL、0.14mmol)及びCHCl(1.3mL)を用いて実施例13(化合物114)工程9に従って調製し、標題化合物(68mg、収率99%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=655.1.
【0588】
工程9:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-イソプロピルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)-3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホンアミド
【化151】
【0589】
tert-ブチル N-[4-[[6-[3-フルオロ-4-(3,3,3-トリフルオロプロピルスルホニルアミノ)フェニル]-8-イソプロピル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(68mg、0.10mmol))トリフルオロ酢酸(0.17mL、2.16mmol)及びCHCl(0.5mL)を用いて実施例13(化合物114)工程10に従って調製し、粗表題生成物(69mg、収率100%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=555.0.
【0590】
工程10:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-イソプロピルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)-3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホンアミド
【化152】
【0591】
N-[4-[2-[(4-アミノシクロヘキシル)アミノ]-8-イソプロピル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル]-2-フルオロ-フェニル]-3,3,3-トリフルオロ-プロパン-1-スルホンアミド;2,2,2-トリフルオロ酢酸(68mg、0.10mmol)、酢酸ナトリウム(50mg、0.61mmol)、37% w/wホルムアルデヒド水溶液(120μL、1.53mmol)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(85mg、0.41mmol)及びメタノール(0.9mL)を用いて実施例13(化合物114)工程11に従って調製し、表題生成物(31mg、収率52%)を得た。
【0592】
実施例24:N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)ピリジン-2-イル)-3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホンアミド(化合物125)
【化153】
【0593】
工程1:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(6-アミノピリジン-3-イル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化154】
【0594】
20mLのマイクロ波バイアル中に、tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-クロロ-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(100mg、0.26mmol),2-アミノピリジン-5-ボロン酸ピナコールエステル(85mg、0.39mmol)及びKCO(140mg、1.01mmol)、1,4-ジオキサン(6mL)と、水(1.5mL)を加えた。混合物を5分間脱気した後、Pd(PPh(45mg、0.04mmol)を加え、次いで混合物をマイクロ波で15分間150℃で照射した。物混合物をHOで希釈し、EtOAcで2回抽出し、無水MgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質を、シリカフラッシュクロマトグラフィー(100%EtOAc)により精製して標題化合物(125mg、収率109%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]+=450.0.
【0595】
工程2:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((8-メチル-6-(6-(3,3,3-トリフルオロプロピルスルホンアミド)ピリジン-3-イル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化155】
【0596】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(6-アミノピリジン-3-イル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(94mg、0.21mmol)及びDMAP(58mg、0.48mmol)のピリジン(4.7mL)中混合物に対し、3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホニルクロリド(80μL、0.63mmol)を加えた。その結果得られた溶液を2時間室温で撹拌し、次いでピリジンを真空中で除去した。粗物質を、シリカゲル(0~100%EtOAc/ヘプタン)を用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(73mg、収率57%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]+=610.2.
【0597】
工程3:N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)ピリジン-2-イル)-3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホンアミド
【化156】
【0598】
TFA(0.5mL、6.5mmol)を、tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((8-メチル-6-(6-(3,3,3-トリフルオロプロピルスルホンアミド)ピリジン-3-イル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(73mg、0.12mmol)のCHCl(1mL)中溶液に加えた。その結果得られた混合物を1時間室温で撹拌し、次いで揮発性物質を真空中でエバポレートした。残渣をC18逆相フラッシュクロマトグラフィー(0~40%MeCN/10mMギ酸アンモニウム水溶液、pH=3.8)により直接精製し、30mg(収率49%)の標題化合物を得た。LCMS(ESI)[M+H]=507.9.
【0599】
工程4:N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)ピリジン-2-イル)-3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホンアミド
【化157】
【0600】
N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)ピリジン-2-イル)-3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホンアミド(30mg、0.06mmol)のメタノール(1.5mL)中溶液に対し、37% w/wホルムアルデヒド水溶液(0.07mL、0.87mmol)を加え、続いてトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(50mg、0.24mmol)を加えた。その結果得られた混合物を室温で撹拌した。8時間後、更に37% w/wホルムアルデヒド水溶液(0.1m、1.24mmol)及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(25mg、0.12mmol)を加え、室温で撹拌を続けた。更に16時間後、揮発性物質を真空中でエバポレートし、残渣をC18逆相フラッシュクロマトグラフィー(15~35%MeCN/10mM重炭酸アンモニウム水溶液、pH=10)により直接精製し、標題化合物(6mg、収率19%)を得た。
【0601】
実施例25:N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-6-メチルピリジン-2-イル)-3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホンアミド(化合物126)
【化158】
【0602】
工程1:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(6-アミノ-2-メチルピリジン-3-イル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化159】
【0603】
20mLのマイクロ波バイアル中に、tert-ブチル N-[4-[(6-クロロ-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(200mg、0.51mmol)、6-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)ピリジン-2-アミン(179mg、0.77mmol)、KCO(282mg、2.04mmol)、及びPd(PPh(59mg、0.05mmol)をこの順番で加えた。次いで混合物に対し、1,4-ジオキサン(4mL)及びHO(1mL)を加え、溶液にNを5分間散布し、次いでマイクロ波反応器内で15分間150℃で照射した。反応物をEtOAc(40mL)で希釈し、無水NaSOで乾燥させ、セライトで濾過し、濃縮した。粗物質を、シリカゲル(0~100%EtOAc/ヘプタン)を用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題生成物(207mg、収率87%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=464.1.
【0604】
工程2:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((8-メチル-6-(2-メチル-6-(3,3,3-トリフルオロプロピルスルホンアミド)ピリジン-3-イル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化160】
【0605】
tert-ブチル N-[4-[[6-(6-アミノ-2-メチル-3-ピリジル)-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(207mg、0.45mmol)をCHCl(6mL)に懸濁した。次いで1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(0.33mL、2.23mmol)を加え、続いてCHCl(0.2mL)中の3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホニルクロリド(263mg、1.34mmol)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌した。次いでMeOH(10mL)を加え、揮発性物質を減圧下で除去した(繰り返しx2)。粗物質を、シリカフラッシュクロマトグラフィー(0~100%EtOAc/ヘプタン)により精製して表題生成物(125mg、収率45%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=624.1.
【0606】
工程3:N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-6-メチルピリジン-2-イル)-3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート
【化161】
【0607】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((8-メチル-6-(2-メチル-6-(3,3,3-トリフルオロプロピルスルホンアミド)ピリジン-3-イル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(125mg、0.20mmol)、トリフルオロ酢酸(0.5mL)及びCHCl(2mL)を用いて実施例12(化合物113)工程4に従って調製し、粗表題生成物(127mg、収率100%)を得た。
【0608】
工程4:N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-6-メチルピリジン-2-イル)-3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホンアミド
【化162】
【0609】
N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-6-メチルピリジン-2-イル)-3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート(127mg、0.2mmol)、37% w/wホルムアルデヒド水溶液(244mg、3.01mmol)、酢酸ナトリウム(99mg、1.2mmol)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(168mg、0.80mmol)及びメタノール(4mL)を用いて実施例12(化合物113)工程5に従って調製し、表題生成物(25mg、収率23%)を得た。
【0610】
実施例26:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)-3-メチルブタンアミド(化合物127)
【化163】
【0611】
工程1:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(3-フルオロ-4-(3-メチルブタンアミド)フェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化164】
【0612】
tert-ブチル N-[4-[[6-(4-アミノ-3-フルオロ-フェニル)-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(120mg、0.26mmol)をCHCl(5mL)とピリジン(0.5mL)の混合物に溶解した。次いでこの混合物に対して塩化イソバレリル(0.09mL、0.77mmol)を加え、混合物を室温で16時間撹拌した。反応物をMeOH(5mL)で希釈し、濃縮した(繰り返し×2回)。粗物質を、シリカフラッシュクロマトグラフィー(0~100%EtOAc/ヘプタン)により精製して表題生成物(63mg、収率44%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=551.1.
【0613】
工程2:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)-3-メチルブタンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート
【化165】
【0614】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(3-フルオロ-4-(3-メチルブタンアミド)フェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(63mg、0.11mmol)、トリフルオロ酢酸(0.5mL)及びCHCl(2mL)を用いて実施例11(化合物112)工程4に従って調製し、粗表題生成物(62mg、収率100%)を得た。
【0615】
工程3:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)-3-メチルブタンアミド
【化166】
【0616】
N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)-3-メチルブタンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート(62mg、0.11mmol)、37% w/wホルムアルデヒド水溶液(139mg、1.72mmol)、酢酸ナトリウム(56mg、0.69mmol)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(96mg、0.46mmol)及びメタノール(3mL)を用いて実施例11(化合物12)工程5に従って調製し、表題生成物(9mg、収率16%)を得た。
【0617】
実施例27:2-クロロ-N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)ベンゼンスルホンアミド(化合物128)
【化167】
【0618】
工程1:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(4-(2-クロロフェニルスルホンアミド)-3-フルオロフェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化168】
【0619】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(4-アミノ-3-フルオロフェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(65mg、0.14mmol)と2-クロロベンゼンスルホニルクロリド(38mg、0.18mmol)のCHCl(1mL)中混合物に対し、ピリジン(0.28mL、3.47mmol)を加えた。反応物を1時間室温で撹拌し、次いで揮発性物質を真空中で除去した。粗物質を、シリカフラッシュクロマトグラフィー(0~20%EtOAc/CHCl)により精製して標題化合物(74mg、収率83%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]+=641.1.
【0620】
工程2:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)-2-クロロベンゼンスルホンアミド
【化169】
【0621】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(4-(2-クロロフェニルスルホンアミド)-3-フルオロフェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(74mg、0.12mmol)のCHCl(1mL)中溶液に対し、TFA(1.0mL、13.1mmol)を加えた。その結果得られた混合物を90分間室温で撹拌し、次いで揮発性物質を真空中でエバポレートした。残渣を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で希釈し、EtOAcで2回抽出した。有機抽出物を合わせ、無水MgSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗物質をそれ以上精製せずに使用した(想定される定量的収率).LCMS(ESI)[M+H]+=541.0.
【0622】
工程3:2-クロロ-N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)ベンゼンスルホンアミド
【化170】
【0623】
N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)-2-クロロベンゼンスルホンアミド(62mg、0.11mmol)のメタノール(1.5mL)中溶液に対し、37% w/wホルムアルデヒド水溶液(0.10mL、1.16mmol)を加え、続いてトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(97mg、0.46mmol)を加えた。その結果得られた混合物を1時間室温で撹拌し、次いで揮発性物質を真空中でエバポレートした。残渣をC18逆相フラッシュクロマトグラフィー(0~60%MeCN/10mM重炭酸アンモニウム水溶液、pH=10)により精製し、標題化合物(34mg、収率52%)を得た。
【0624】
実施例28:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)-1-(4-フルオロフェニル)メタンスルホンアミド(化合物129)
【化171】
【0625】
工程1:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(3-フルオロ-4-((4-フルオロフェニル)メチルスルホンアミド)フェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化172】
【0626】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(4-アミノ-3-フルオロフェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(61mg、0.13mmol),(4-フルオロフェニル)メタンスルホニルクロリド(36mg、0.17mmol)及びピリジン(0.27mL、3.28mmol)を用いて実施例27(化合物128)工程1に従って調製し、表題生成物(38mg、収率56%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=639.1.
【0627】
工程2:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)-1-(4-フルオロフェニル)メタンスルホンアミド
【化173】
【0628】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(3-フルオロ-4-((4-フルオロフェニル)メチルスルホンアミド)フェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(38mg、0.06mmol)及びTFA(0.5mL、6.53mmol)を用いて実施例27(化合物128)工程2に従って調製し、粗標題化合物(想定される定量的収率)を得た。LCMS(ESI)[M+H]+=539.0.
【0629】
工程3:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)-1-(4-フルオロフェニル)メタンスルホンアミド
【化174】
【0630】
N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)-1-(4-フルオロフェニル)メタンスルホンアミド(32mg、0.06mmol)、37% w/wホルムアルデヒド水溶液(0.075mL、0.90mmol)及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(97mg、0.46mmol)を用いて実施例27(化合物128)工程3に従って調製し、表題生成物(10mg、収率30%)を得た。
【0631】
実施例29:N-[4-[2-[[(1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]アミノ]-8-(フルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル]-2-フルオロ-フェニル]-1-(4-フルオロフェニル)メタンスルホンアミド
【化175】
(化合物130)
【0632】
工程1:8-(ブロモメチル)-2,6-ジクロロ-ピリド[3,2-d]ピリミジン
【化176】
【0633】
2,6-ジクロロ-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン(2.00g、9.34mmol)をMeCN(30mL)に懸濁し、混合物にN-ブロモコハク酸イミド(4.99g、28.0mmol)を加え、続いて過酸化ベンゾイル(1131mg、4.67mmol)及びAcOH(0.07mL、1.21mmol)を加えた。混合物を82℃で撹拌した。4時間後、更に2当量のN-ブロモコハク酸イミドと0.2当量の過酸化ベンゾイルを加えた。更に4時間後、混合物をシリカで濃縮し、シリカフラッシュカラムクロマトグラフィー(0~30%EtOAc/ヘプタン)により精製して標題化合物(2.10g、収率77%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=291.7.
【0634】
工程2:2,6-ジクロロ-8-(ヨードメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン
【化177】
【0635】
8-(ブロモメチル)-2,6-ジクロロ-ピリド[3,2-d]ピリミジン(2100mg、7.17mmol)をアセトン(50mL)に溶解し、溶液にKI(5949mg、35.84mmol)を加えた。反応物を室温で20分間撹拌し、次いで濾過した。濾液を濃縮し、次いでCHCl(100mL)に懸濁した。混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。粗物質をシリカフラッシュカラムクロマトグラフィー(0~30%EtOAc/ヘプタン)により精製し、標題化合物(2100mg、収率86%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=337.7.
【0636】
工程3:(2,6-ジクロロピリド[3,2-d]ピリミジン-8-イル)メタノール
【化178】
【0637】
2,6-ジクロロ-8-(ヨードメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン(2100mg、6.18mmol)を、エタノール(38mL)と水(10mL)に溶解した。ギ酸ナトリウム(1260mg、18.53mmol)を加え、撹拌しながら2時間加熱還流した。次いで反応物をトルエンで希釈し、シリカゲルを加えて濃縮した。粗製物をシリカフラッシュカラムクロマトグラフィー(0~70%EtOAc/ヘプタン)により精製し、標題化合物(1100mg、収率77%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=229.8.
【0638】
工程3:2,6-ジクロロ-8-(フルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン
【化179】
【0639】
室温の(2,6-ジクロロピリド[3,2-d]ピリミジン-8-イル)メタノール(60mg、0.26mmol)及びトリエチルアミントリヒドロフルオリド(64μL、0.39mmol)の1,2-ジクロロエタン(2.6mL)中溶液に対してXtalFluor-M(158mg、0.65mmol)を加えた。反応物を80℃で1時間撹拌した。次いで反応物混合物に対してCHCl及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1mL)を加え、撹拌を15分間継続した。相を分離し、水相をCHClで抽出した(×3)。有機抽出物を合わせ、NaSOで乾燥させ、濃縮した。粗物質をシリカフラッシュカラムクロマトグラフィー(0~40%EtOAc/ヘプタン)により精製し、標題化合物(29mg、収率48%)を得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 9.43(s,1H)、7.91(t,J=1.4Hz,1H)、6.04(dd,J=46.4,1.4Hz,2H).
【0640】
工程4:tert-ブチル 1,4-トランス-N-[4-[[6-クロロ-8-(フルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート
【化180】
【0641】
2,6-ジクロロ-8-(フルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン(35mg、0.15mmol)及びN-Boc-トランス-1,4-シクロヘキサンジアミン(48mg、0.23mmol)とNaHCO(38mg、0.45mmol)をDMSO(1mL)に加え、80℃で1時間撹拌した。混合物をEtOAc(20mL)で希釈し、相を分離した。有機抽出物を水で、次いで飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。次いでシリカゲルを加え、揮発性物質を減圧下で除去し、シリカゲル(0~100%EtOAc/ヘプタン)を用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(28mg、収率45%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=410.2.
【0642】
工程5:tert-ブチル 1,4-トランス-N-[4-[[6-(4-アミノ-3-フルオロ-フェニル)-8-(フルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート
【化181】
【0643】
フラスコを、tert-ブチル 1,4-トランス-N-[4-[[6-クロロ-8-(フルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(28mg、0.07mmol)及び1,2-ジメトキシエタン(1mL)とHO(0.25mL)で充填した。混合物を10分間Nで脱気し、この混合物に対し、次いで2-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)アニリン(24mg、0.10mmol)、酢酸パラジウム(3mg、0.014mmol)、トリ-o-トリルホスフィン(8.3mg、0.028mmol)、及び炭酸ナトリウム(14mg、0.14mmol)を加えた。反応物を、コンデンサーを用いてN下で100℃で一晩撹拌した。18時間後、反応物をシリカゲルで濃縮し、トルエンを加え、再度濃縮した。粗製物をシリカフラッシュカラムクロマトグラフィー(30~90%EtOAc/ヘプタン)により精製して標題化合物(15mg、収率45%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=485.1.
【0644】
工程6:tert-ブチル 1,4-トランス-N-[4-[[6-[3-フルオロ-4-[(4-フルオロフェニル)メチルスルホニルアミノ]フェニル]-8-(フルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート
【化182】
【0645】
tert-ブチル 1,4-トランス-N-[4-[[6-(4-アミノ-3-フルオロ-フェニル)-8-(フルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(29mg、0.06mmol)をCHCl(1mL)に溶解し、溶液に対し、ピリジン(141mg、1.8mmol)を加え、続いて(4-フルオロフェニル)メタンスルホニルクロリド(16mg、0.08mmol)を加えた。反応物を室温で一晩撹拌した。反応物に対し、更に1当量のスルホニルクロリドを加え、更に2時間室温で撹拌した。次いで反応物に対し、トルエン及びMeOHを加えた。粗製物を真空中で濃縮し、C18逆相分取HPLC(CSHカラム、50~70%MeCN/10mMギ酸アンモニウム水溶液、pH=3.8)により精製して標題化合物(12mg、収率31%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=657.3.
【0646】
工程7:N-[4-[2-[[(1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]アミノ]-8-(フルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル]-2-フルオロ-フェニル]-1-(4-フルオロフェニル)メタンスルホンアミド
【化183】
【0647】
tert-ブチル 1,4-トランス-N-[4-[[6-[3-フルオロ-4-[(4-フルオロフェニル)メチルスルホニルアミノ]フェニル]-8-(フルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(12mg、0.02mmol)をTFA(1mL)に溶解し、反応物を室温で10分間撹拌した。混合物にトルエン(10mL)を加え、次いで溶液を真空下で濃縮した。粗アミンのセールにメタノール(1mL)及びNaOAc(15mg、0.19mmol)を加え、続いて37% w/wホルムアルデヒド水溶液(75mg、0.93mmol)を加えた。混合物を室温で5分撹拌し、次いでトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(19mg、0.09mmol)を加えた。反応物を室温で10分撹拌し、次いでC18逆相フラッシュカラムクロマトグラフィー(0~100%MeCN/10mMギ酸アンモニウム水溶液、pH=3.8)により直接精製して標題化合物(7mg、収率64%)を得た。
【0648】
実施例30:N-1,4-トランス-[4-[8-(ジフルオロメチル)-2-[[4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]アミノ]ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル]-2-フルオロ-フェニル]-1-(4-フルオロフェニル)メタンスルホンアミド(化合物131)
【化184】
【0649】
工程1:2,6-ジクロロピリド[3,2-d]ピリミジン-8-カルバルデヒド
【化185】
【0650】
(2,6-ジクロロピリド[3,2-d]ピリミジン-8-イル)メタノール(200mg、0.87mmol)をCHCl(5mL)に溶解し、溶液にデスマーチンパーイオジナン試薬(552mg、1.3mmol)を加えた。反応物を室温で20分撹拌し、次いでシリカフラッシュカラムクロマトグラフィー(0~60%EtOAc/ヘプタン)により直接精製して標題化合物(175mg、収率88%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 11.14(s,1H)、9.56(s,1H)、8.20(s,1H).
【0651】
工程2:2,6-ジクロロ-8-(ジフルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン
【化186】
【0652】
2,6-ジクロロピリド[3,2-d]ピリミジン-8-カルバルデヒド(175mg、0.77mmol)及びトリエチルアミントリヒドロフルオリド(312μL、1.92mmol)の1,2-ジクロロエタン(5.8mL)中溶液に対し、XtalFluor-M(839mg、3.45mmol)を加えた。反応物を80℃で20分撹拌し、次いでMeOH(0.5mL)を加えた。粗製物をシリカゲルで濃縮し、シリカゲル(0~30%EtOAc/ヘプタン)を用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製して標題化合物(162mg、収率84%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 9.49(s,1H)、8.06(s,1H)、7.51(t,J=53.8Hz,1H).
【0653】
工程3:tert-ブチル 1,4-トランス-N-[4-[[6-クロロ-8-(ジフルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート
【化187】
【0654】
2,6-ジクロロ-8-(ジフルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン(162mg、0.65mmol)とN-Boc-トランス-1,4-シクロヘキサンジアミン(208mg、0.97mmol)重炭酸ナトリウム(163mg、1.94mmol)をDMSO(5mL)中で合わせ、80℃で30分撹拌した。次いで反応物をEtOAc(50mL)及び水(20mL)で希釈し、飽和クエン酸水溶液を加えて相を分離した。有機抽出物を水で、次いで飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、シリカゲルで濃縮し、シリカゲル(0~100%EtOAc/ヘプタン)を用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(255mg、収率92%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=428.1.
【0655】
工程4:tert-ブチル 1,4-トランス-N-[4-[[6-(4-アミノ-3-フルオロ-フェニル)-8-(ジフルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート
【化188】
【0656】
フラスコを、tert-ブチル 1,4-トランス-N-[4-[[6-クロロ-8-(ジフルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(255mg、0.60mmol)及び1,2-ジメトキシエタン(10mL)とHO(2.5mL)で充填した。混合物をNで10分間パージし、次いで2-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)アニリン(212mg、0.89mmol)、酢酸パラジウム(27mg、0.12mmol)、トリ-o-トリルホスフィン(72mg、0.24mmol)、及び炭酸ナトリウム(126mg、1.19mmol)をこの順番で加えた。反応物を90℃で2時間加熱し、次いでトルエン(20mL)で希釈し、溶液をシリカゲルで濃縮し、シリカゲル(10~100%EtOAc/ヘプタン)を用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製して標題化合物(135mg、収率45%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=503.1.
【0657】
工程5:tert-ブチル 1,4-トランス-N-[4-[[8-(ジフルオロメチル)-6-[3-フルオロ-4-[(4-フルオロフェニル)メチルスルホニルアミノ]フェニル]ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート
【化189】
【0658】
tert-ブチル 1,4-トランス-N-[4-[[6-(4-アミノ-3-フルオロ-フェニル)-8-(ジフルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(135mg、0.27mmol)のピリジン(1mL)中懸濁液に対し、(4-フルオロフェニル)メタンスルホニルクロリド(67mg、0.32mmol)を加えた。反応物を室温で一晩撹拌し、次いで更なる(4-フルオロフェニル)メタンスルホニルクロリド(56mg、0.27mmol)を加え、室温で撹拌を継続した。2時間後、混合物をトルエン及びMeOHで希釈し、減圧下で濃縮した。粗製物をDMSOに溶解し、分取HPLC(CSHカラム、50~70%MeCN/10mMギ酸アンモニウム水溶液、pH=3.8)により精製して標題化合物(68mg、収率37%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=675.3.
【0659】
工程6:N-1,4-トランス-[4-[8-(ジフルオロメチル)-2-[[4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]アミノ]ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル]-2-フルオロ-フェニル]-1-(4-フルオロフェニル)メタンスルホンアミド
【化190】
【0660】
tert-ブチル 1,4-トランス-N-[4-[[8-(ジフルオロメチル)-6-[3-フルオロ-4-[(4-フルオロフェニル)メチルスルホニルアミノ]フェニル]ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(70mg、0.14mmol)を用いて実施例29(化合物130)工程7に従って調製し、標題化合物(52mg、収率61%)を得た。
【0661】
実施例31:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2,3-ジフルオロフェニル)-1-(4-フルオロフェニル)メタンスルホンアミド(化合物132)
【化191】
【0662】
工程1:2,3-ジフルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)アニリン
【化192】
【0663】
4-ブロモ-2,3-ジフルオロ-アニリン(500mg、2.40mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(733mg、2.89mmol)、酢酸カリウム(715mg、7.21mmol)及び1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウムジクロリド(90mg、0.12mmol)を含むフラスコにN脱気1,4-ジオキサン(8mL)を加えた。反応物を90℃で一晩加熱し、次いでEtOAcで希釈し、セライトのパッドを用いて濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカフラッシュクロマトグラフィー(0~50%のCHCl/ヘプタン)により精製して標題化合物(270mg、収率44%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.26-7.21(m,1H)、6.53-6.46(m,1H)、4.01(s,2H)、1.33(s,12H).
【0664】
工程2:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(4-アミノ-2,3-ジフルオロフェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化193】
【0665】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-クロロ-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(200mg、0.51mmol),2,3-ジフルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)アニリン(260mg、1.02mmol)、炭酸カリウム(282mg、2.04mmol)及びPd(PPh(88mg、0.08mmol)を用いて実施例24(化合物125)工程1に従って調製し、標題化合物(119mg、収率48%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]+=485.0.
【0666】
工程3:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(2,3-ジフルオロ-4-((4-フルオロフェニル)メチルスルホンアミド)フェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化194】
【0667】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(4-アミノ-2,3-ジフルオロフェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(60mg、0.12mmol),(4-フルオロフェニル)メタンスルホニルクロリド(36mg、0.17mmol)及びピリジン(0.25mL、3.10mmol)を用いて実施例27(化合物128)工程1に従って調製し、表題生成物(39mg、収率48%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=657.1.
【0668】
工程4:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2,3-ジフルオロフェニル)-1-(4-フルオロフェニル)メタンスルホンアミド
【化195】
【0669】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(2,3-ジフルオロ-4-((4-フルオロフェニル)メチルスルホンアミド)フェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(39mg、0.06mmol)を用いて実施例27(化合物128)工程2~3に従って調製し、標題化合物(20mg、収率58%)を得た。
【0670】
実施例32:N-(5-(8-(ジフルオロメチル)-2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-6-メチルピリジン-2-イル)-1-(4-フルオロフェニル)メタンスルホンアミド(化合物133)
【化196】
【0671】
工程1:tert-ブチル N-1,4-トランス-[4-[[6-(6-アミノ-2-メチル-3-ピリジル)-8-(ジフルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート
【化197】
【0672】
ガラス管の中に、tert-ブチル N-1,4-トランス-[4-[[6-クロロ-8-(ジフルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(100mg、0.23mmol)及び1,2-ジメトキシエタン(3.2mL)と水(0.8mL)を充填した。次いで反応器に6-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)ピリジン-2-アミン(109mg、0.47mmol),炭酸ナトリウム(49mg、0.47mmol),酢酸パラジウム(10mg、0.05mmol)及びトリ-o-トリルホスフィン(28mg、0.09mmol)を加えた。反応器をNで10分間パージし、次いで85℃で4時間撹拌した後、シリカゲルで濃縮し、シリカフラッシュクロマトグラフィー(0~10%のMeOH/CHCl)により精製して標題化合物(82mg、収率70%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]+=500.2.
【0673】
工程2:tert-ブチル N-1,4-トランス-[4-[[8-(ジフルオロメチル)-6-[6-[(4-フルオロフェニル)メチルスルホニルアミノ]-2-メチル-3-ピリジル]ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート
【化198】
【0674】
tert-ブチル N-1,4-トランス-[4-[[6-(6-アミノ-2-メチル-3-ピリジル)-8-(ジフルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(102mg、0.20mmol)をピリジン(806mg、10.2mmol)に懸濁し、混合物に(4-フルオロフェニル)メタンスルホニルクロリド(51mg、0.25mmol)を加えた。反応物を室温で2時間撹拌し、次いで更なる(4-フルオロフェニル)メタンスルホニルクロリド(81mg、0.40mmol)を加えた。更に3時間撹拌した後、ジエチルアミン(100μL)及びDMSO(3mL)を加え、濃縮してピリジンを除去した。粗製物を分取HPLC(CSHカラム、45~65%MeCN/10mMギ酸アンモニウム水溶液、pH=3.8)により精製して標題化合物(24mg、収率17%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=672.3.
【0675】
工程3:N-(5-(8-(ジフルオロメチル)-2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-6-メチルピリジン-2-イル)-1-(4-フルオロフェニル)メタンスルホンアミド
【化199】
【0676】
tert-ブチル N-1,4-トランス-[4-[[8-(ジフルオロメチル)-6-[6-[(4-フルオロフェニル)メチルスルホニルアミノ]-2-メチル-3-ピリジル]ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(24mg、0.04mmol)を用いて実施例29(化合物130)工程7に従って調製し、標題化合物(16mg、収率75%)を得た。
【0677】
実施例33:2-クロロ-N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-6-メチルピリジン-2-イル)ベンゼンスルホンアミド(化合物134)
【化200】
【0678】
工程1:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(6-アミノ-2-メチルピリジン-3-イル)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化201】
【0679】
tert-ブチル N-[4-[(6-クロロ-8-エチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(360mg、0.89mmol)、6-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)ピリジン-2-アミン(311mg、1.33mmol)、炭酸カリウム(490mg、3.55mmol)、Pd(PPh(102mg、0.09mmol)、1,4-ジオキサン(5mL)及びHO(1.2mL)を用いて実施例25(化合物126)工程1に従って調製し、表題生成物(205mg、収率48%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=478.1.
【0680】
工程2:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(6-(2-クロロフェニルスルホンアミド)-2-メチルピリジン-3-イル)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化202】
【0681】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(6-アミノ-2-メチルピリジン-3-イル)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(100mg、0.21mmol)、ピリジン(2.0mL)、2-クロロベンゼンスルホニルクロリド(66mg、0.21mmol)及び1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(0.16mL、1.05mml)を用いて実施例9(化合物110)工程3に従って調製し、表題生成物(77mg、収率56%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=652.1.
【0682】
工程3:N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-6-メチルピリジン-2-イル)-2-クロロベンゼンスルホンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート
【化203】
【0683】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(6-(2-クロロフェニルスルホンアミド)-2-メチルピリジン-3-イル)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(116.mg、0.18mmol)、トリフルオロ酢酸(1.0mL)及びCHCl(4mL)を用いて実施例11(化合物112)工程4に従って調製し、粗表題生成物(119mg、収率100%)を得た。
【0684】
工程4:2-クロロ-N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-6-メチルピリジン-2-イル)ベンゼンスルホンアミド
【化204】
【0685】
N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-6-メチルピリジン-2-イル)-2-クロロベンゼンスルホンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート(119mg、0.18mmol)、37% w/wホルムアルデヒド水溶液(216mg、2.67mmol)、酢酸ナトリウム(85mg、1.07mmol)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(149mg、0.71mmol)及びメタノール(3mL)を用いて実施例11(化合物112)工程5に従って調製し、表題生成物(45mg、収率44%)を得た。
【0686】
実施例34:2-クロロ-N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)ピリジン-2-イル)ベンゼンスルホンアミド(化合物135)
【化205】
【0687】
工程1:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(6-(2-クロロフェニルスルホンアミド)ピリジン-3-イル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化206】
【0688】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(6-アミノピリジン-3-イル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(60mg、0.13mmol)及び2-クロロベンゼンスルホニルクロリド(120mg、0.57mmol)のピリジン(1.0mL)中混合物を、一晩室温で撹拌した。次いで混合物を濃縮乾固し、シリカゲル(0~20%EtOAc/CHCl)を用いたフラッシュクロマトグラフィーにより粗物質を精製して標題化合物(40mg、収率48%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=624.1.
【0689】
工程2:2-クロロ-N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)ピリジン-2-イル)ベンゼンスルホンアミド
【化207】
【0690】
トリフルオロ酢酸(0.5mL、6.53mmol)をtert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(6-(2-クロロフェニルスルホンアミド)ピリジン-3-イル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(40mg、0.06mmol)のCHCl(1mL)中溶液に加え、混合物を室温で撹拌した。2時間後、混合物を濃縮乾固し、次いでNaHCOの飽和水溶液で希釈し、2-MeTHFで2回、次いで20%iPrOH/CHClで2回抽出した。有機抽出物を合わせて減圧下で濃縮し、粗N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)ピリジン-2-イル)-2-クロロベンゼンスルホンアミドを得た。LCMS(ESI)[M+H]+=524.0.
【0691】
N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)ピリジン-2-イル)-2-クロロベンゼンスルホンアミド(33mg、0.06mmol)、37% w/wホルムアルデヒド水溶液(0.06mL、0.73mmol)及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(68mg、0.32mmol)を用いて実施例27(化合物128)工程3に従って調製し、表題生成物(11mg、収率31%)を得た。
【0692】
実施例35:2-クロロ-N-(5-(2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-6-メチルピリジン-2-イル)ベンゼンスルホンアミド(化合物136)
【化208】
【0693】
工程1:(3S,5S)-tert-ブチル 3-((6-(6-アミノ-2-メチルピリジン-3-イル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート
【化209】
【0694】
tert-ブチル(3S,5S)-3-[(6-クロロ-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ]-5-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレート(350mg、0.88mmol)、6-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)ピリジン-2-アミン(310mg、1.33mmol)、炭酸カリウム(489mg、3.54mmol)、Pd(PPh(102mg、0.09mmol)、1,4-ジオキサン(5mL)及びHO(1.2mL)を用いて実施例25(化合物126)工程1に従って調製し、表題生成物(252mg、収率61%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=468.1.
【0695】
工程2:(3S,5S)-tert-ブチル 3-((6-(6-(2-クロロフェニルスルホンアミド)-2-メチルピリジン-3-イル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート
【化210】
【0696】
tert-ブチル(3S,5S)-3-[[6-(6-アミノ-2-メチル-3-ピリジル)-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]-5-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレート(125mg、0.27mmol)、2-クロロベンゼンスルホニルクロリド(254mg、1.2mmol)及びピリジン(2mL)を用いて実施例9(化合物110)工程3に従って調製し、表題生成物(69mg、収率40%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=642.1.
【0697】
工程3:2-クロロ-N-(5-(2-(((3S,5S)-5-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-6-メチルピリジン-2-イル)ベンゼンスルホンアミド
【化211】
【0698】
tert-ブチル(3S,5S)-3-[[6-[6-[(2-クロロフェニル)スルホニルアミノ]-2-メチル-3-ピリジル]-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]-5-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレート(69mg、0.11mmol)をEtOAc(2mL)に溶解し、ジオキサン中4NのHCl(2mL)を加え、室温で3時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、粗残渣を、C18逆相クロマトグラフィ(0~100%MeCN/10mMギ酸アンモニウム水溶液、pH=3.8)によって精製した。適切な画分を合わせ、濃縮してMeCNを除去し、次いで混合物水溶液を飽和NaHCO溶液(~10mL)でpH~7-8まで処理した。有機物をEtOAc(2×40mL)で抽出し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。次いで材料をMeCN及びHOに溶解し、凍結乾燥して表題生成物(11mg、収率19%)を得た。
【0699】
実施例36:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2,5-ジフルオロフェニル)-1-(4-フルオロフェニル)メタンスルホンアミド(化合物137)
【化212】
【0700】
工程1:2,5-ジフルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)アニリン
【化213】
【0701】
フラスコを、Pd(dba).CHCl(45mg、0.04mmol)及びトリシクロヘキシルホスフィン(55mg、0.20mmol)で充填した。脱気1,4-ジオキサン(10mL)を加え、その結果得られた混合物を25分間室温で撹拌した後、ビス(ピナコラート)ジボロン(700mg、2.76mmol)、酢酸カリウム(715mg、7.21mmol)及び4-ブロモ-2,5-ジフルオロアニリン(500mg、2.40mmol)をこの順番で加えた。反応物混合物を一晩120℃で撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、セライトのパッドを用いて濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲル(0~100%CHCl/ヘプタン)を用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製して標題化合物(524mg、収率85%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=256.3.
【0702】
工程2:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(4-アミノ-2,5-ジフルオロフェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化214】
【0703】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-クロロ-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(200mg、0.51mmol),2,5-ジフルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)アニリン(257mg、1.01mmol)、炭酸カリウム(287mg、2.08mmol)及びPd(PPh(89mg、0.08mmol)を用いて実施例24(化合物125)工程1に従って調製した。反応混合物を、EtOAcで希釈し、セライトで濾過し、濾液を減圧下でエバポレートした。残渣にCHCl、EtO、及びヘプタンを加えた。その結果得られた固体を濾過して標題化合物(53mg、収率21%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]+=485.3.
【0704】
工程3:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(2,5-ジフルオロ-4-((4-フルオロフェニル)メチルスルホンアミド)フェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化215】
【0705】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(4-アミノ-2,5-ジフルオロフェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(53mg、0.11mmol)及び(4-フルオロフェニル)メタンスルホニルクロリド(46mg、0.22mmol)を用いて実施例34(化合物135)工程1に従って調製し、表題生成物(47mg、収率65%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]+=657.4.
【0706】
工程4:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2,5-ジフルオロフェニル)-1-(4-フルオロフェニル)メタンスルホンアミド
【化216】
【0707】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(2,5-ジフルオロ-4-((4-フルオロフェニル)メチルスルホンアミド)フェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(47mg、0.07mmol)及びTFA(0.5mL、6.53mmol)を用いて実施例27(化合物128)工程2に従って調製した。溶媒を減圧下でエバポレートし、粗残渣をNaHCOの飽和水溶液で希釈し、2-MeTHFで3回抽出した。有機相を合わせ、ガラス器具に残った全ての固体をMeOH中で可溶化し、前述の抽出物と合わせた。溶媒を減圧下で除去して粗標題化合物(想定される定量的収率)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=557.0.
【0708】
工程5:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2,5-ジフルオロフェニル)-1-(4-フルオロフェニル)メタンスルホンアミド
【化217】
【0709】
N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2,5-ジフルオロフェニル)-1-(4-フルオロフェニル)メタンスルホンアミド(39mg、0.07mmol)、37% w/wホルムアルデヒド水溶液(0.06mL、0.73mmol)及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(76mg、0.36mmol)を用いて実施例27(化合物128)工程3に従って調製し、標題化合物(27mg、収率66%)を得た。
【0710】
実施例37:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-(メトキシメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)-1-(4-フルオロフェニル)メタンスルホンアミド(化合物138)
【化218】
【0711】
工程1:2,6-ジクロロ-8-(メトキシメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン
【化219】
【0712】
(2,6-ジクロロピリド[3,2-d]ピリミジン-8-イル)メタノール(150mg、0.65mmol)をCHCl(6mL)に溶解し、溶液にN,N,N’,N’-テトラメチル-1,8-ナフタレンジアミン(209mg、0.98mmol)を加え、続いてトリメチルオキソニウム テトラフルオロボラート(96mg、0.65mmol)を加えた。反応物を室温で3時間撹拌し、次いでCHCl(40mL)で希釈し、1MのHCl(10mL)で洗浄した。有機層をシリカゲルで濃縮し、シリカゲル(0~40%EtOAc/ヘプタン)を用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製して標題化合物(100mg、収率63%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=243.9.
【0713】
工程2:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-クロロ-8-(メトキシメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化220】
【0714】
DMSO(3mL)中の2,6-ジクロロ-8-(メトキシメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン(100mg、0.41mmol),N-Boc-トランス-1,4-シクロヘキサンジアミン(105mg、0.49mmol)及び重炭酸ナトリウム(138mg、1.64mmol)を80℃で2時間撹拌した。反応物をEtOAc(50mL)で希釈し、水(2×20mL)で洗浄し、次いで飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を減圧下でシリカゲルで濃縮し、シリカゲル(10~100%EtOAc/ヘプタン)を用いたシリカフラッシュクロマトグラフィーにより精製して標題化合物(140mg、収率81%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=422.2.
【0715】
工程3:tert-ブチル N-[(1,4-トランス)-4-[[6-(4-アミノ-3-フルオロ-フェニル)-8-(メトキシメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート
【化221】
【0716】
フラスコを、tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-クロロ-8-(メトキシメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(140mg、0.33mmol)及び1,2-ジメトキシエタン(6mL)とHO(1.5mL)で充填した。混合物をNで10分間パージした。次いでフラスコに、2-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)アニリン(118mg、0.50mol)、酢酸パラジウム(15mg、0.07mmol)、トリ-o-トリルホスフィン(40mg、0.13mmol)、炭酸ナトリウム(70mg、0.66mmol)を加え、混合物を90℃で6時間加熱した。次いでトルエン(20mL)を加え、混合物をシリカゲルで濃縮し、シリカゲル(10~100%EtOAc/ヘプタン)を用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製して標題化合物(115mg、収率70%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=497.1.
【0717】
工程4:tert-ブチル N-[(1,4-トランス)-4-[[6-[3-フルオロ-4-[(4-フルオロフェニル)メチルスルホニルアミノ]フェニル]-8-(メトキシメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート
【化222】
【0718】
フラスコを、tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-クロロ-8-(メトキシメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(100mg、0.20mmol)及びピリジン(2mL)で充填した。4-フルオロフェニル)メタンスルホニルクロリド(252mg、1.21mmol)を加え、室温で30分撹拌した。次いでMeOH(1mL)及びトルエン(10mL)を加え、混合物をシリカゲルで濃縮し、シリカゲル(0~70%EtOAc/ヘプタン)を用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製して標題化合物(28mg、収率21%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=669.4.
【0719】
工程5:N-[(1,4-トランス)-4-[2-[[4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]アミノ]-8-(メトキシメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル]-2-フルオロ-フェニル]-1-(4-フルオロフェニル)メタンスルホンアミド
【化223】
【0720】
tert-ブチル N-[(1,4-トランス)-4-[[6-[3-フルオロ-4-[(4-フルオロフェニル)メチルスルホニルlアミノ]フェニル]-8-(メトキシメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(28mg、0.04mmol)をTFA(1mL)で処理し、反応物を室温で10分撹拌した。トルエン(5mL)を加え、減圧下で濃縮した。粗製物をメタノール(2mL)に溶解し、溶液に酢酸ナトリウム(34mg、0.42mmol)を加え、続いて37% w/wホルムアルデヒド水溶液(34mg、0.42mmol)を加えた。混合物を室温で10分間撹拌し、次いでトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(44mg、0.21mmol)を加えた。反応物を室温で10分撹拌し、次いで半分の容積に濃縮し、C18逆相クロマトグラフィー(0~100%MeCN/10mMギ酸アンモニウム水溶液、pH=3.8)により直接精製した。適切な画分を合わせて濃縮乾固した。残りをEtOAc(20mL)に溶解し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(5mL)で洗浄した。有機層を、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をMeCNと水の混合物に溶解し、凍結乾燥して標題生成物(17mg、収率68%)を得た。
【0721】
実施例38:N-[4-[8-(ジフルオロメチル)-2-[[(3S,5S)-5-フルオロ-3-ピペリジル]アミノ]ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル]-2-フルオロ-フェニル]-1-(4-フルオロフェニル)メタンスルホンアミド 塩酸塩(化合物139)
【化224】
【0722】
工程1:tert-ブチル(3S,5S)-3-[[6-クロロ-8-(ジフルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]-5-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレート
【化225】
【0723】
2,6-ジクロロ-8-(ジフルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン(100mg、0.40mmol)及びtert-ブチル(3S,5S)-3-アミノ-5-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレート(131mg、0.60mmol)と重炭酸ナトリウム(100mg、1.2mmol)をDMSO(3mL)中で合わせ、80℃で30分撹拌した。混合物をEtOAc(50mL)及び水(20mL)で希釈し、飽和クエン酸水溶液で中和した。相を分離し、有機抽出物を水で、次いで飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、シリカゲルで濃縮し、シリカフラッシュクロマトグラフィー(0~100%EtOAc/ヘプタン)により精製して標題化合物(120mg、収率69%)を得た。LCMS(ESI){[M]-t-ブチル+H}=376.1.
【0724】
工程2:tert-ブチル(3S,5S)-3-[[6-クロロ-8-(ジフルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]-5-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレート
【化226】
【0725】
フラスコを、tert-ブチル(3S,5S)-3-[[6-クロロ-8-(ジフルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]-5-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレート(120mg、0.28mmol)及び1,2-ジメトキシエタン(6mL)とHO(1.5mL)で充填した。混合物をNで10分間パージした。次いでこの混合物に対し、2-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)アニリン(99mg、0.42mmol)、酢酸パラジウム(12mg、0.06mmol)、トリ-o-トリルホスフィン(34mg、0.11mmol)、炭酸ナトリウム(59mg、0.56mmol)を加え、混合物を90℃で6時間撹拌した。次いでトルエン(20mL)を加え、混合物をシリカゲルで濃縮し、シリカゲル(10~100%EtOAc/ヘプタン)を用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製して標題化合物(76mg、収率54%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=507.2.
【0726】
工程3:tert-ブチル(3S,5S)-3-[[8-(ジフルオロメチル)-6-[3-フルオロ-4-[(4-フルオロフェニル)メチルスルホニルアミノ]フェニル]ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]-5-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレート
【化227】
【0727】
tert-ブチル(3S,5S)-3-[[6-クロロ-8-(ジフルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]-5-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレート(76mg、0.15mmol)をCHCl(1mL)に溶解し、溶液にピリジン(0.5mL)を加え、続いて(4-フルオロフェニル)メタンスルホニルクロリド(313mg、1.5mmol)を加えた。反応物を室温で1時間撹拌した。次いでMeOH(1mL)及びトルエン(5mL)を加え、濃縮乾固した。粗製物をDMSOに溶解し、分取HPLC(CSHカラム、50~70%MeCN/10mMギ酸アンモニウム水溶液、pH=3.8)により精製して標題化合物(35mg、収率34%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]679.3.
【0728】
工程4:N-[4-[8-(ジフルオロメチル)-2-[[(3S,5S)-5-フルオロ-3-ピペリジル]アミノ]ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル]-2-フルオロ-フェニル]-1-(4-フルオロフェニル)メタンスルホンアミド 塩酸塩
【化228】
【0729】
tert-ブチル(3S,5S)-3-[[8-(ジフルオロメチル)-6-[3-フルオロ-4-[(4-フルオロフェニル)メチルスルホニルアミノ]フェニル]ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]-5-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレート(35mg、0.05mmol)を1,4-ジオキサン(1mL)に溶解し、溶液にジオキサン中2MのHCl(1mL、0.5mmol)を加えた。反応物を室温で30分撹拌し、次いでメチル-t-ブチルエーテル(10mL)で希釈し、5分撹拌した。その結果得られた固体を濾別し、水に溶解し、凍結乾燥して標題化合物(20mg、収率63%)を得た。
【0730】
実施例39:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-3,5-ジフルオロフェニル)-1-(4-フルオロフェニル)メタンスルホンアミド(化合物140)
【化229】
【0731】
工程1:3,5-ジフルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)アニリン
【化230】
【0732】
フラスコを、Pd(dba).CHCl(45mg、0.04mmol)及びトリシクロヘキシルホスフィン(55mg、0.20mmol)で充填した。脱気1,4-ジオキサン(10mL)を加え、その結果得られた混合物を25分間室温で撹拌した後、ビス(ピナコラート)ジボロン(700mg、2.76mmol)、酢酸カリウム(715mg、7.21mmol)及び4-ブロモ-3,5-ジフルオロアニリン(500mg、2.40mmol)をこの順番で加えた。反応物混合物を一晩120℃で、次いで4時間170℃で撹拌した。次いで反応物混合物をEtOAcで希釈し,セライトのパッドを用いて濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカフラッシュクロマトグラフィー(0~100%のCHCl/ヘプタン)により精製して標題化合物(252mg、収率41%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=256.2.
【0733】
工程2:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(4-アミノ-2,6-ジフルオロフェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化231】
【0734】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-クロロ-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(196mg、0.50mmol),3,5-ジフルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)アニリン(252mg、0.99mmol)、炭酸カリウム(282mg、2.04mmol)及びPd(PPh(88mg、0.08mmol)を用いて実施例36(化合物137)工程2に従って調製し、標題化合物(275mg、収率113%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=485.1.
【0735】
工程3:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(2,6-ジフルオロ-4-((4-フルオロフェニル)メチルスルホンアミド)フェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化232】
【0736】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(4-アミノ-2,6-ジフルオロフェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(150mg、0.31mmol)及び(4-フルオロフェニル)メタンスルホニルクロリド(130mg、0.62mmol)を用いて実施例34(化合物135)工程1に従って調製し、表題生成物(93mg、収率46%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=657.2.
【0737】
工程4:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-3,5-ジフルオロフェニル)-1-(4-フルオロフェニル)メタンスルホンアミド
【化233】
【0738】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(2,6-ジフルオロ-4-((4-フルオロフェニル)メチルスルホンアミド)フェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(93mg、0.14mmol)及びTFA(0.5mL、6.53mmol)を用いて実施例36(化合物137)工程2に従って調製し、表題生成物(想定される定量的収率)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=557.1.
【0739】
工程5:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-3,5-ジフルオロフェニル)-1-(4-フルオロフェニル)メタンスルホンアミド
【化234】
【0740】
N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-3,5-ジフルオロフェニル)-1-(4-フルオロフェニル)メタンスルホンアミド(78mg、0.14mmol)、37% w/wホルムアルデヒド水溶液(0.12mL、1.43mmol)及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(150mg、0.71mmol)を用いて実施例27(化合物128)工程3に従って調製した。揮発性物質を減圧下でエバポレートし、残渣をC18逆相フラッシュクロマトグラフィー(0~50%MeCN/10mMギ酸アンモニウム水溶液、pH=3.8)により精製した。適切な画分を合わせ、MeCNとHOの大部分を減圧下でエバポレートした。残りの溶液をNaHCOの飽和水溶液で希釈し、EtOAcで3回抽出し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。このようにして得た材料をMeCNと水の混合物に溶解し、凍結乾燥させて標題化合物(48mg、収率59%)を得た。
【0741】
実施例40:2-クロロ-N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-6-メトキシピリジン-2-イル)ベンゼンスルホンアミド(化合物141)
【化235】
【0742】
工程1:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(6-アミノ-2-メトキシピリジン-3-イル)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化236】
【0743】
tert-ブチル N-[4-[(6-クロロ-8-エチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(250mg、0.62mmol)、6-メトキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)ピリジン-2-アミン(231mg、0.92mmol)、炭酸カリウム(340mg、2.46mmol)、Pd(PPh(71mg、0.06mmol)、1,4-ジオキサン(4mL)及びHO(1mL)を用いて実施例25(化合物126)工程1に従って調製し、標題化合物(290mg、収率95%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=494.2.
【0744】
工程2:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(6-(2-クロロフェニルスルホンアミド)-2-メトキシピリジン-3-イル)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化237】
【0745】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(6-アミノ-2-メトキシピリジン-3-イル)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(145mg、0.29mmol)、2-クロロベンゼンスルホニルクロリド(186mg、0.88mmol)及びピリジン(2mL)を用いて実施例9(化合物110)工程3に従って調製し、表題生成物(113mg、収率58%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=668.3.
【0746】
工程3:N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-6-メトキシピリジン-2-イル)-2-クロロベンゼンスルホンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート
【化238】
【0747】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(6-(2-クロロフェニルスルホンアミド)-2-メトキシピリジン-3-イル)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(113mg、0.17mmol)、トリフルオロ酢酸(1.0mL)及びCHCl(4mL)を用いて実施例11(化合物112)工程3に従って調製し、粗表題生成物(116mg、収率100%)を得た。これをそれ以上精製せずに次の工程で直接使用した。
【0748】
工程4:2-クロロ-N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-6-メトキシピリジン-2-イル)ベンゼンスルホンアミド
【化239】
【0749】
N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-6-メトキシピリジン-2-イル)-2-クロロベンゼンスルホンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート(116mg、0.17mmol)、MeOH(3mL)、酢酸ナトリウム(83mg、1.0mmol)、37% w/wホルムアルデヒド水溶液(206mg、2.54mmol)、及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(142mg、0.68mmol)を使用して実施例11(化合物112)工程4に従って調製し、標的化合物(25mg、収率25%)を得た。
【0750】
実施例41:N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-6-メトキシピリジン-2-イル)-1-(4-フルオロフェニル)メタンスルホンアミド(化合物142)
【化240】
【0751】
工程1:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((8-エチル-6-(6-((4-フルオロフェニル)メチルスルホンアミド)-2-メトキシピリジン-3-イル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化241】
【0752】
tert-ブチル N-[4-[[6-(6-アミノ-2-メトキシ-3-ピリジル)-8-エチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(145mg、0.29mmol)及び(4-フルオロフェニル)メタンスルホニルクロリド(184mg、0.88mmol)とピリジン(2mL)を用いて実施例9(化合物110)工程3に従って調製し、標題化合物(48mg、収率24%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=666.2.
【0753】
工程2:N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-6-メトキシピリジン-2-イル)-1-(4-フルオロフェニル)メタンスルホンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート
【化242】
【0754】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((8-エチル-6-(6-((4-フルオロフェニル)メチルスルホンアミド)-2-メトキシピリジン-3-イル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(48mg、0.07mmol)、トリフルオロ酢酸(0.5mL)及びCHCl(2mL)を用いて実施例11(化合物112)工程3に従って調製し、粗表題生成物(49mg、収率100%)を得た。
【0755】
工程3:N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-6-メトキシピリジン-2-イル)-1-(4-フルオロフェニル)メタンスルホンアミド
【化243】
【0756】
N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-6-メトキシピリジン-2-イル)-1-(4-フルオロフェニル)メタンスルホンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート(49mg、0.07mmol)、酢酸ナトリウム(35mg、0.43mmol)、37% w/wホルムアルデヒド水溶液(88mg、1.08mmol)、及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(60mg、0.29mmol)を用いて実施例11(化合物112)工程4に従って調製し、標題化合物(17mg、収率40%)を得た。
【0757】
実施例42:2-クロロ-N-[(1,4-トランス)-4-[8-(ジフルオロメチル)-2-[[4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]アミノ]ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル]-2-フルオロ-フェニル]ベンゼンスルホンアミド(化合物143)
【化244】
【0758】
工程1:tert-ブチル N-[(1,4-トランス)-4-[[6-[4-[(2-クロロフェニル)スルホニルアミノ]-3-フルオロ-フェニル]-8-(ジフルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート
【化245】
【0759】
tert-ブチル N-[(1,4-トランス)-4-[[6-(4-アミノ-3-フルオロ-フェニル)-8-(ジフルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(66mg、0.13mmol)をCHCl(1mL)に溶解し、溶液にピリジン(0.5mL、1.23mmol)を加え、続いて2-クロロベンゼンスルホニルクロリド(41mg、0.20mmol)を加えた。反応物を室温で一晩撹拌し、次いで更なる2-クロロベンゼンスルホニルクロリド(53mg、0.26mmol)を加えた。更に24時間後、MeOH(1mL)及びDMSO(1mL)とトルエン(5mL)を混合物に加え、減圧下で濃縮した。粗物質を分取HPLC(CSHカラム、55~75%MeCN/10mMギ酸アンモニウム水溶液、pH=3.8)により精製して標題化合物(42mg、収率47%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=677.3.
【0760】
工程2:2-クロロ-N-[(1,4-トランス)-4-[8-(ジフルオロメチル)-2-[[4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]アミノ]ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル]-2-フルオロ-フェニル]ベンゼンスルホンアミド
【化246】
【0761】
tert-ブチル N-[(1,4-トランス)-4-[[6-[4-[(2-クロロフェニル)スルホニルlアミノ]-3-フルオロ-フェニル]-8-(ジフルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(43mg、0.06mmol)をTFA(1mL)に溶解し、反応物を室温で10分撹拌した。MeOH(1mL)及びトルエン(5mL)を加え、濃縮乾固した。脱保護した粗物質をMeOH(2mL)に溶解し、次いでこれに酢酸ナトリウム(52mg、0.64mmol)を加え、37% w/wホルムアルデヒド水溶液(51mg、0.6mmol)を加えて10分間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(53mg、0.25mmol)を加え、更に10分間撹拌した。反応物を半分の容積に濃縮し、C18逆相クロマトグラフィー(0~100%の1:1 MeCN:MeOH/10mM重炭酸アンモニウム水溶液、pH=10)により直接精製して標題化合物(32mg、収率83%)を得た。
【0762】
実施例43:N-[(1,4-トランス)-4-[8-(ジフルオロメチル)-2-[[4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]アミノ]ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル]-2-フルオロ-フェニル]-3,3,3-トリフルオロ-プロパン-1-スルホンアミド(化合物144)
【化247】
【0763】
工程1:tert-ブチル N-[(1,4-トランス)-4-[[8-(ジフルオロメチル)-6-[3-フルオロ-4-(3,3,3-トリフルオロプロピルスルホニルアミノ)フェニル]ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート
【化248】
【0764】
tert-ブチル N-[(1,4-トランス)-4-[[6-(4-アミノ-3-フルオロ-フェニル)-8-(ジフルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(66mg、0.13mmol)及び3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホニルクロリド(87mg、0.46mmol)を用いて実施例42(化合物143)工程1に従って調製し、標題化合物(38mg、収率44%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=663.3.
【0765】
工程2:N-[4-[8-(ジフルオロメチル)-2-[[(1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]アミノ]ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル]-2-フルオロ-フェニル]-3,3,3-トリフルオロ-プロパン-1-スルホンアミド
【化249】
【0766】
tert-ブチル N-[(1,4-トランス)-4-[[8-(ジフルオロメチル)-6-[3-フルオロ-4-(3,3,3-トリフルオロプロピルスルホニルアミノ)フェニル]ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(39mg、0.06mmol)を使用して実施例42(化合物143)工程2に従って調製し、標題化合物(33mg、収率95%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=591.3.H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 9.18(s,1H)、8.33(s,1H)、7.90(d,J=11.3Hz,2H)、7.83(d,J=8.6Hz,1H)、7.61(t,J=56Hz,1H)、7.41(d,J=8.9Hz,1H)、4.11-3.66(m,1H)、3.09-3.05(m,2H)、2.77-2.53(m,4H)、2.44(s,6H)、2.11-1.88(m,5H)、1.52-1.30(m,5H).
【0767】
実施例44:2-クロロ-N-[5-[8-(ジフルオロメチル)-2-[[(1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]アミノ]ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル]-6-メチル-2-ピリジル]ベンゼンスルホンアミド(化合物145)
【化250】
【0768】
工程1:tert-ブチル N-[(1,4-トランス)-4-[[6-[6-[(2-クロロフェニル)スルホニルアミノ]-2-メチル-3-ピリジル]-8-(ジフルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート
【化251】
【0769】
tert-ブチル N-[(1,4-トランス)-4-[[6-(6-アミノ-2-メチル-3-ピリジル)-8-(ジフルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(25mg、0.05mmol)及び2-クロロベンゼンスルホニルクロリド(51mg、0.25mmol)を用いて実施例42(化合物143)工程1に従って調製し、標題化合物(21mg、収率62%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=674.3.
【0770】
工程2:2-クロロ-N-[5-[8-(ジフルオロメチル)-2-[[(1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]アミノ]ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル]-6-メチル-2-ピリジル]ベンゼンスルホンアミド
【化252】
【0771】
tert-ブチル N-[(1,4-トランス)-4-[[6-[6-[(2-クロロフェニル)スルホニルアミノ]-2-メチル-3-ピリジル]-8-(ジフルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(20mg、0.03mmol)を用いて実施例42(化合物143)工程2に従って調製し、標題化合物(17mg、収率95%)を得た。
【0772】
実施例45:N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-6-メチルピリジン-2-イル)-2-フルオロベンゼンスルホンアミド(化合物146)
【化253】
【0773】
工程1:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((8-エチル-6-(6-(2-フルオロフェニルスルホンアミド)-2-メチルピリジン-3-イル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化254】
【0774】
tert-ブチル N-[4-[[6-(6-アミノ-2-メチル-3-ピリジル)-8-エチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(80mg、0.17mmol)、ピリジン(2.0mL)及び2-フルオロベンゼンスルホニルクロリド(98mg、0.5mmol)を用いて実施例9(化合物110)工程3に従って調製し、表題生成物(82mg、収率77%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=636.4.
【0775】
工程2:N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-6-メチルピリジン-2-イル)-2-フルオロベンゼンスルホンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート
【化255】
【0776】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(6-(2-フルオロフェニルスルホンアミド)-2-メチルピリジン-3-イル)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(82mg、0.13mmol)、トリフルオロ酢酸(0.5mL)及びCHCl(2mL)を用いて実施例12(化合物113)工程4に従って調製し、粗表題生成物(84mg、収率100%)を得た。
【0777】
工程3:N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-6-メチルピリジン-2-イル)-2-フルオロベンゼンスルホンアミド
【化256】
【0778】
N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-6-メチルピリジン-2-イル)-2-フルオロベンゼンスルホンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート(84mg、0.13mmol)、37% w/wホルムアルデヒド水溶液(156mg、1.93mmol)、酢酸ナトリウム(64mg、0.77mmol)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(108mg、0.52mmol)及びメタノール(3mL)を用いて実施例12(化合物113)工程5に従って調製し、表題生成物(45mg、収率44%)を得た。
【0779】
実施例46:2-(ジフルオロメチル)-N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-6-メチルピリジン-2-イル)ベンゼンスルホンアミド(化合物147)
【化257】
【0780】
工程1:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(6-(2-(ジフルオロメチル)フェニルスルホンアミド)-2-メチルピリジン-3-イル)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化258】
【0781】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(6-アミノ-2-メチルピリジン-3-イル)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(70mg、0.15mmol)、ピリジン(2.0mL)及び2-(ジフルオロメチル)ベンゼンスルホニルクロリド(100mg、0.44mmol)を用いて実施例9(化合物110)工程3に従って調製し、表題生成物(39mg、収率40%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=668.3.
【0782】
工程2:2-(ジフルオロメチル)-N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-6-メチルピリジン-2-イル)ベンゼンスルホンアミド
【化259】
【0783】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(6-(2-(ジフルオロメチル)フェニルスルホンアミド)-2-メチルピリジン-3-イル)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(39mg、0.06mmol)を用いて実施例12(化合物113)工程4及び5に従って調製し、表題生成物(9mg、収率25%)を得た。
【0784】
実施例47:2-(ジフルオロメトキシ)-N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-6-メチルピリジン-2-イル)ベンゼンスルホンアミド(化合物148)
【化260】
【0785】
工程1:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(6-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)-2-メチルピリジン-3-イル)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化261】
【0786】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(6-アミノ-2-メチルピリジン-3-イル)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(70mg、0.15mmol)、ピリジン(2.0mL)及び2-(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホニルクロリド(107mg、0.44mmol)を用いて実施例9(化合物110)工程3に従って調製し、表題生成物(59mg、収率59%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=684.4.
【0787】
工程2:2-(ジフルオロメトキシ)-N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-6-メチルピリジン-2-イル)ベンゼンスルホンアミド
【化262】
【0788】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(6-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)-2-メチルピリジン-3-イル)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(59mg、0.09mmol)を用いて実施例12(化合物113)工程4及び5に従って調製し、表題生成物(11mg、収率21%)を得た。
【0789】
実施例48:2-クロロ-N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-4-メチルピリジン-2-イル)ベンゼンスルホンアミド(化合物149)
【化263】
【0790】
工程1:4-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2-アミン
【化264】
【0791】
Pd(dba).CHCl(50mg、0.05mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン(60mg、0.21mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(781mg、3.08mmol)、酢酸カリウム(795mg、8.02mmol)及び5-ブロモ-4-メチル-ピリジン-2-アミン(500mg、2.67mmol)を用いて実施例36(化合物137)工程1に従って調製し、標題化合物(158mg、収率25%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.31(s,1H)、6.30(s,1H)、5.09(br s,2H)、2.40(s,3H)、1.31(s,12H).
【0792】
工程2:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(6-アミノ-4-メチルピリジン-3-イル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化265】
【0793】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-クロロ-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(176mg、0.45mmol),4-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)ピリジン-2-アミン(158mg、0.67mmol)、KCO(248mg、1.79mmol)及びPd(PPh(78mg、0.07mmol)を用いて実施例36(化合物137)工程2に従って調製した。反応物混合物をEtOAcで希釈し、セライトのパッドで濾過した。揮発性物質を減圧下でエバポレートし、粗物質をシリカゲル(10~20%のMeOH/EtOAc)を用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製して標題化合物(280mg、収率134%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=464.1.
【0794】
工程3:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(6-(2-クロロフェニルスルホンアミド)-4-メチルピリジン-3-イル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化266】
【0795】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(6-アミノ-4-メチルピリジン-3-イル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(80mg、0.17mmol)及び2-クロロベンゼンスルホニルクロリド(145mg、0.69mmol)を用いて実施例34(化合物135)工程1に従って調製し、標題化合物(38mg、収率35%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=638.1.
【0796】
工程4:N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-4-メチルピリジン-2-イル)-2-クロロベンゼンスルホンアミド
【化267】
【0797】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(6-(2-クロロフェニルスルホンアミド)-4-メチルピリジン-3-イル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(38mg、0.06mmol)及びTFA(0.5mL、6.53mmol)を用いて実施例27(化合物128)工程2に従って調製した。揮発性物質を減圧下でエバポレートし、残渣をNaHCOの飽和水溶液で希釈し、2-MeTHFで2回、及び20%iPrOH/CHCl混合物で3回抽出した。有機相を合わせ、ガラス器具に残った全ての固体をMeOH中で可溶化し、前述の抽出物と合わせた。溶媒を減圧下で除去し、粗標題化合物を得て、それ以上精製することなく使用した(想定される定量的収率)。LCMS(ESI)[M+H]=538.1.
【0798】
工程5:2-クロロ-N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-4-メチルピリジン-2-イル)ベンゼンスルホンアミド
【化268】
【0799】
N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-4-メチルピリジン-2-イル)-2-クロロベンゼンスルホンアミド(32mg、0.06mmol)、37% w/wホルムアルデヒド水溶液(0.05mL、0.60mmol)及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(64mg、0.30mmol)を用いて実施例27(化合物128)工程3に従って調製し、表題生成物(24mg、収率71%)を得た。
【0800】
実施例49:2-シアノ-N-[(1,4-トランス)-4-[2-[[4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]アミノ]-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル]-2-フルオロ-フェニル]ベンゼンスルホンアミド(化合物150)
【化269】
【0801】
工程1:tert-ブチル N-[(1,4-トランス)-4-[[6-[4-[(2-シアノフェニル)スルホニルアミノ]-3-フルオロ-フェニル]-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート
【化270】
【0802】
tert-ブチル N-[(1,4-トランス)-4-[[6-(4-アミノ-3-フルオロ-フェニル)-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(60mg、0.13mmol)をピリジン(1mL)に懸濁し、溶液に2-シアノベンゼンスルホニルクロリド(31mg、0.15mmol)を加えた。反応物を室温で1時間撹拌し、次いで更なる2-シアノベンゼンスルホニルクロリド(31mg、0.15mmol)を加え、更に1時間撹拌した。次いでMeOH(5mL)及びトルエン(10mL)を加え、混合物を減圧下で濃縮し、シリカゲル(20~100%EtOAc/ヘプタン)を用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製して標題化合物(35mg、収率43%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=632.3.
【0803】
工程2:2-シアノ-N-[(1,4-トランス)-4-[2-[[4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]アミノ]-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル]-2-フルオロ-フェニル]ベンゼンスルホンアミド
【化271】
【0804】
tert-ブチル N-[(1,4-トランス)-4-[[6-[4-[(2-シアノフェニル)スルホニルlアミノ]-3-フルオロ-フェニル]-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(35mg、0.06mmol)をTFA(1mL)に溶解し、室温で10分撹拌した。反応物に対し、トルエン(5mL)及びMeOH(1mL)を加えて濃縮乾固した。粗製物をMeOH(2mL)に溶解し、溶液にNaOAc(45mg、0.55mmol)を加え、続いて37% w/wホルムアルデヒド水溶液(45mg、0.55mmol)を加えた。反応物を室温で10分撹拌し、次いでトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(46mg、0.22mmol)を加えた。撹拌を10分間継続し、次いで半分の容積に濃縮し、C18逆相クロマトグラフィー(0~100%の1:1 MeCN:MeOH/10mM重炭酸アンモニウム水溶液、pH=10)により直接精製して標題化合物(21mg、収率67%)を得た。
【0805】
実施例50:6-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-ベンゾ[c][1,2]チアジン 2,2-ジオキシド(化合物151)
【化272】
【0806】
工程1:2-(2-ブロモ-5-クロロフェニル)エタノール
【化273】
【0807】
0℃のTHF(100mL)中2-(2-ブロモ-5-クロロフェニル)酢酸(10.0g、40.1mmol)に対し、THF(60.1mL、60.1mmol)中1Mのボラン-THF複合体をゆっくりと加え、混合物をゆっくりと室温まで温め、室温で1時間撹拌した。反応物を水でゆっくりとクエンチし、EtOAcで抽出し、2NのHClで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して標題化合物(9.45g、収率100%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.47(d,J=8.5Hz,1H)、7.28(d,J=2.5Hz,1H)、7.09(dd,J=8.5,2.6Hz,1H)、3.89(t,J=6.6Hz,2H)、2.99(t,J=6.6Hz,2H).
【0808】
工程2:1-ブロモ-2-(2-ブロモエチル)-4-クロロベンゼン
【化274】
【0809】
CHCl(139mL)中2-(2-ブロモ-5-クロロ-フェニル)エタノール(6.55g、27.8mmol)に対して、トリフェニルホスフィン(8.75g、33.4mmol)を加え、続いて窒素下で4臭化炭素(3.20mL、33.4mmol)を加えた。混合物を室温で22時間撹拌し、次いでシリカゲルを加え、揮発性物質をエバポレートし、シリカゲル(0~20%EtOAc/ヘプタン)を用いたシリカフラッシュクロマトグラフィーにより精製して標題化合物(4.38g、収率53%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.47(d,J=8.5Hz,1H)、7.25(d,J=1.4Hz,1H)、7.11(dd,J=8.5,2.6Hz,1H)、3.57(t,J=7.4Hz,2H)、3.25(t,J=7.4Hz,2H).
【0810】
工程3:2-(2-ブロモ-5-クロロフェニル)エタンスルホン酸
【化275】
【0811】
シールド管を、1-ブロモ-2-(2-ブロモエチル)-4-クロロ-ベンゼン(2.98g、9.99mmol)、水(15mL)、亜硫酸ナトリウム(1.30g、10.3mmol)及びヨウ化ナトリウム(0.19g、1.27mmol)で充填し、混合物を130℃で42時間加熱した。混合物を室温に冷却し、固体を濾別し、水ですすいで標題化合物(3.01g、収率100%)を得た。LCMS(ESI)[M-H]-=296.9、298.9、300.9.H NMR(400MHz,DMSO)δ 7.58(d,J=8.5Hz,1H)、7.41(d,J=2.6Hz,1H)、7.21(dd,J=8.5、2.6Hz,1H)、2.97(dd,J=9.9,6.6Hz,2H)、2.67(dd,J=9.7,6.8Hz,2H).
【0812】
工程4:2-(2-ブロモ-5-クロロフェニル)エタンスルホニルクロリド
【化276】
【0813】
トルエン(8.0mL)中2-(2-ブロモ-5-クロロ-フェニル)エタンスルホン酸(0.36g、1.2mmol)に対し、塩化チオニル(5.3mL、72mmol)を加え、続いてDMF(80μL、0.96mmol)を滴下し、次いで混合物を100℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、濾過して無機固体を除去した。粗製物を濃縮して標題化合物(0.356g、収率93%)を透明なオイルとして得た。
【0814】
工程5:2-(2-ブロモ-5-クロロフェニル)-N-(2,4-ジメトキシベンジル)エタンスルホンアミド
【化277】
【0815】
粗2-(2-ブロモ-5-クロロ-フェニル)エタンスルホニルクロリド(300mg、0.94mmol)をCHCl(9.4mL)に懸濁し、懸濁液に2,4-ジメトキシベンジルアミン(283μL、1.89mmol)及びピリジン(379μL、4.72mmol)を連続して加え、反応物を室温で22時間撹拌した。KHSO水溶液を加え、相を分離した。有機相を水で、次いで飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮乾固した。粗物質をシリカフラッシュクロマトグラフィー(0~30%EtOAc/CHCl)により精製して表題生成物(0.32g、収率76%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.41(d,J=8.5Hz,1H)、7.16(d,J=8.2Hz,1H)、7.06(dd,J=8.5、2.5Hz,1H)、6.91(d,J=2.5Hz,1H)、6.51-6.41(m,2H)、4.93(t,J=6.3Hz,1H)、4.26(d,J=6.3Hz,2H)、3.85(s,3H)、3.81(s,3H)、3.12-3.06(m,2H)、3.01-2.94(m,2H).
【0816】
工程6:6-クロロ-1-(2,4-ジメトキシベンジル)-3,4-ジヒドロ-1H-ベンゾ[c][1,2]チアジン 2,2-ジオキシド
【化278】
【0817】
2-(2-ブロモ-5-クロロ-フェニル)-N-[(2,4-ジメトキシフェニル)メチル]エタンスルホンアミド(205mg、0.46mmol)のDMSO(4.8mL)中溶液を酢酸カリウム(227mg、2.28mmol)及びヨウ化銅(I)(175mg、0.91mmol)で処理し、95℃で30時間撹拌した。室温に冷却した後、反応物混合物をEtOAc中に注ぎ、飽和NHCl、水、水性Na、次いで飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をシリカフラッシュクロマトグラフィー(60~80%のCHCl/ヘプタン)により精製して表題生成物(134mg、収率79%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.26(d,J=8.6Hz,1H)、7.12(d,J=2.3Hz,1H)、7.09(dd,J=8.8,2.5Hz,1H)、6.81(d,J=8.8Hz,1H)、6.48-6.40(m,2H)、4.92(s,2H)、3.78(s,3H)、3.76(s,3H)、3.43(t,J=6.9Hz,2H)、3.29(t,J=7.0Hz,2H).
【0818】
工程7:1-(2,4-ジメトキシベンジル)-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-ベンゾ[c][1,2]チアジン 2,2-ジオキシド
【化279】
【0819】
バイアルを、6-クロロ-1-(2,4-ジメトキシベンジル)-3,4-ジヒドロ-1H-ベンゾ[c][1,2]チアジン 2,2-ジオキシド(61mg、0.17mmol)及び1,4-ジオキサン(1.7mL)で充填した。溶液を窒素で5分間脱気し、次いでビス(ピナコラート)ジボロン(62.7mg、0.25mmol)、酢酸カリウム(49mg、0.50mmol)、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル(XPhos)(16mg、0.03mmol)及びトリ(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)クロロホルムアダクト(8.6mg、0.01mmol)を加え、窒素で更に2分間パージした。バイアルを密封し、反応混合物を130℃で18時間撹拌した。室温に冷却した後、CHCl及びシリカゲルを加え、揮発性物質を減圧下で除去し、シリカフラッシュクロマトグラフィー(10~70%EtOAc/ヘプタン)により精製して表題生成物(51mg、収率67%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.59(s,1H)、7.58-7.51(m,1H)、7.24(d,J=8.5Hz,1H)、6.83(d,J=8.3Hz,1H)、6.49-6.39(m,2H)、4.98(s,2H)、3.81(s,3H)、3.77(s,3H)、3.50(t,J=6.8Hz,2H)、3.35(t,J=7.0Hz,2H)、1.31(s,12H).
【0820】
工程8:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(1-(2,4-ジメトキシベンジル)-2,2-ジオキシド-3,4-ジヒドロ-1H-ベンゾ[c][1,2]チアジン-6-イル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化280】
【0821】
窒素下のマイクロ波バイアルに対し、tert-ブチル N-[4-[(6-クロロ-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(20mg、0.05mmol)、1-(2,4-ジメトキシベンジル)-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-ベンゾ[c][1,2]チアジン 2,2-ジオキシド(35mg、0.08mmol)及びKCO(28mg、0.20mmol)を加えた。次いでバイアルにN脱気1,4-ジオキサン(0.68mL)及びN脱気水(0.17mL)を加えた。混合物を2分間N脱気した後、Pd(PPh(8.9mg、0.01mmol)を加えた。マイクロ波反応器において、反応物を20分間150℃で撹拌した。反応物をEtOAcで希釈し、シリカゲルを加え、減圧下で濃縮し、シリカフラッシュクロマトグラフィー(0~100%EtOAc/CHCl)により精製して表題生成物(32mg、収率91%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=689.4.
【0822】
工程9:6-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-ベンゾ[c][1,2]チアジン 2,2-ジオキシド 2,2,2-トリフルオロアセテート
【化281】
【0823】
CHCl(0.23mL)中のtert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(1-(2,4-ジメトキシベンジル)-2,2-ジオキシド-3,4-ジヒドロ-1H-ベンゾ[c][1,2]チアジン-6-イル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(32mg、0.05mmol)に対し、トリフルオロ酢酸(72μL、0.93mmol)を加え、反応物を室温で15分撹拌した。次いでトルエンを加え、混合物を加え、混合物を濃縮乾固して(繰り返し×3)粗標題化合物(26mg、収率100%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=439.3.
【0824】
工程10:6-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-ベンゾ[c][1,2]チアジン 2,2-ジオキシド
【化282】
【0825】
メタノール(1.0mL)中6-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-ベンゾ[c][1,2]チアジン 2,2-ジオキシド 2,2,2-トリフルオロアセテート(26mg、0.05mmol)に対し、37% w/wホルムアルデヒド水溶液(52μL、0.70mmol)を加え、反応物を室温で18時間撹拌した。混合物を濃縮乾固し、粗物質をC18逆相クロマトグラフィー(10~80%の1:1 MeCN:MeOH/10mM重炭酸アンモニウム水溶液、pH=10)により精製し、表題生成物(7mg、収率32%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=467.1.H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 9.07(s,1H)、8.11(s,1H)、7.97(s,1H)、7.93(d,J=8.2Hz,1H)、7.77-7.63(m,1H)、7.47(s,1H)、6.76(d,J=8.3Hz,1H)、4.14-4.09(m,1H)、2.54(s,6H)、2.19(s,7H)、1.87(d,J=13.3Hz,2H)、1.27(dd,J=26.4,13.9Hz,10H)、0.85(dd,J=9.9,4.9Hz,3H).
【0826】
実施例51:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)-1-(4-(メチルスルホニル)フェニル)メタンスルホンアミド(化合物152)
【化283】
工程1:ナトリウム(4-(メチルスルホニル)フェニル)メタンスルホネート
【化284】
【0827】
水(6.0mL)に1-(ブロモメチル)-4-メチルスルホニル-ベンゼン(0.75g、3.01mmol)を含むシールド管に亜硫酸ナトリウム(0.46g、3.61mmol)及びヨウ化ナトリウム(39.0mg、0.26mmol)を加えた。混合物を130℃で28時間撹拌し、次いで室温に冷却し、固体を濾過し、水ですすいだ。濾液を濃縮して粗標題化合物(0.82g、収率100%)を得て、次の工程に直接使用した。LCMS(ESI)[M-H] 249.0.
【0828】
工程2:(4-(メチルスルホニル)フェニル)メタンスルホニルクロリド
【化285】
【0829】
0℃のナトリウム(4-メチルスルホニルフェニル)メタンスルホネート(0.82g、3.03mmol)の1,2-ジクロロエタン(15.2mL)中溶液に対し、塩化オキサリル(4.0mL、47mmol)を加え、続いてDMF(76μL、0.91mmol)を非常にゆっくり加え、混合物を室温で18時間撹拌した。反応物混合物を濾過して無機物質を除去し、CHClですすぎ、濾液を濃縮して粗標題化合物(0.81g、収率100%)を得て、次の工程で直接使用した。
【0830】
工程3:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((8-エチル-6-(3-フルオロ-4-((4-(メチルスルホニル)フェニル)メチルスルホンアミド)フェニル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化286】
【0831】
ピリジン(0.27mL)中tert-ブチル N-[4-[[6-(4-アミノ-3-フルオロ-フェニル)-8-エチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(51mg、0.11mmol)に対し、(4-メチルスルホニルフェニル)メタンスルホニルクロリド(86mg、0.32mmol)に加え、反応物を室温で90分撹拌した。MeOHを加え、混合物を加え、混合物を濃縮乾固した。粗製物をCHClに再度溶解し、シリカゲルを加え、揮発性物質を減圧下で除去し、シリカフラッシュクロマトグラフィー(0~100%EtOAc/CHCl)により精製して表題生成物(60mg、収率79%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=713.4.
【0832】
工程4:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)-1-(4-(メチルスルホニル)フェニル)メタンスルホンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート
【化287】
【0833】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((8-エチル-6-(3-フルオロ-4-((4-(メチルスルホニル)フェニル)メチルスルホンアミド)フェニル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(60mg、0.08mmol))、トリフルオロ酢酸(0.15mL、1.95mmol)及びCHCl(0.8mL)を用いて実施例13(化合物114)工程10に従って調製し、粗表題生成物(61mg、収率100%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=613.2.
【0834】
工程5:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)-1-(4-(メチルスルホニル)フェニル)メタンスルホンアミド
【化288】
【0835】
N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-エチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)-1-(4-(メチルスルホニル)フェニル)メタンスルホンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート(61mg、0.08mmol)、酢酸ナトリウム(42mg、0.50mmol)、37% w/wホルムアルデヒド水溶液(94μL、1.26mmol)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(71mg、0.34mmol)及びメタノール(1mL)を用いて実施例13(化合物114)工程11に従って調製した。粗製物を分取HPLC(CSHカラム、20~40%MeCN/10mM重炭酸アンモニウム水溶液、pH=10)により精製して標題化合物(34mg、収率63%)を得た。
【0836】
実施例52:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2,3,6-トリフルオロフェニル)-1-(4-フルオロフェニル)メタンスルホンアミド(化合物153)
【化289】
【0837】
工程1:2,3,6-トリフルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)アニリン
【化290】
【0838】
Pd(dba).CHCl(41mg、0.04mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン(50mg、0.18mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(646mg、2.54mmol)、酢酸カリウム(657mg、6.63mmol)及び4-ブロモ-2,3,6-トリフルオロ-アニリン(500mg、2.21mmol)を用いて実施例36(化合物137)工程1に従って調製し、標題化合物(260mg、収率43%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.11(ddd,J=10.5、4.3、2.2Hz,1H)、4.03(br s,2H)、1.33(s,12H).
【0839】
工程2:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(4-アミノ-2,3,5-トリフルオロフェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化291】
【0840】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-クロロ-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(250mg、0.64mmol)、2,3,6-トリフルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)アニリン(260mg、0.95mmol)、KCO(352mg、2.55mmol)及びPd(PPh(110mg、0.10mmol)を用いて実施例36(化合物137)工程2に従って調製した。反応物混合物をEtOAcで希釈し、セライトのパッドで濾過した。揮発性物質を減圧下でエバポレートし、残渣をCHClで粉砕し、沈殿物を濾過した。2回目の粉砕を、MeOHを用いて濾液に実施した。この2回目の沈殿物を濾過し、固体の第1のバッチと合わせて標題化合物(250mg、収率78%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]+=503.3.
【0841】
工程3:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((8-メチル-6-(2,3,5-トリフルオロ-4-((4-フルオロフェニル)メチルスルホンアミド)フェニル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化292】
【0842】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(4-アミノ-2,3,5-トリフルオロフェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(75mg、0.15mmol)及び(4-フルオロフェニル)メタンスルホニルクロリド(125mg、0.60mmol)のピリジン(1.0mL)中混合物を、一晩室温で撹拌し、所望のスルホンアミドと望ましくないビス-スルホンアミドの混合物を得た。ピリジンを減圧下でエバポレートし、残渣をTHF(2mL)に溶解し、THF(0.15mL、0.15mmol)中1Mテトラブチルアンモニウムフルオリドで処理し、ビス-スルホンアミドの大部分が所望のモノスルホンアミドに変換されるまで室温で撹拌した。THFを減圧下でエバポレートし、化合物をシリカゲル(0~20%EtOAc/CHCl)を用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製して標題化合物(56mg、収率56%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=675.4.
【0843】
工程4:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2,3,6-トリフルオロフェニル)-1-(4-フルオロフェニル)メタンスルホンアミド
【化293】
【0844】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((8-メチル-6-(2,3,5-トリフルオロ-4-((4-フルオロフェニル)メチルスルホンアミド)フェニル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(55mg、0.08mmol)及びTFA(0.5mL、6.53mmol)を用いて実施例27(化合物128)工程2に従って調製し、表題生成物(想定される定量的収率)を得た。LCMS(ESI)[M+H]+=575.1.
【0845】
工程6:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2,3,6-トリフルオロフェニル)-1-(4-フルオロフェニル)メタンスルホンアミド
【化294】
【0846】
N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2,3,6-トリフルオロフェニル)-1-(4-フルオロフェニル)メタンスルホンアミド(46mg、0.08mmol)、37% w/wホルムアルデヒド水溶液(0.07mL、0.87mmol)及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(88mg、0.42mmol)を用いて実施例27(化合物128)工程3に従って調製した。揮発性物質を減圧下でエバポレートし、残渣をHOで希釈し、2-MeTHFで5回抽出し、無水MgSOで乾燥させ)、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をC18逆相フラッシュクロマトグラフィ(25~45%MeCN/10mM重炭酸アンモニウム水溶液、pH=10)により精製した。適切な画分を合わせ、凍結乾燥して、標題化合物(13mg、収率27%)を得た。
【0847】
実施例53:N-[4-[2-[[(1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]アミノ]-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル]-2-フルオロ-フェニル]ピリジン-3-スルホンアミド(化合物154)
【化295】
【0848】
工程1:tert-ブチル N-[(1,4-トランス)-4-[[6-[3-フルオロ-4-(3-ピリジルスルホニルアミノ)フェニル]-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート
【化296】
【0849】
tert-ブチル N-[(1,4-トランス)-4-[[6-(4-アミノ-3-フルオロ-フェニル)-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(80mg、0.17mmol)をピリジン(1mL)に懸濁し、溶液に対し、ピリジン-3-スルホニルクロリド(38mg、0.20mmol)を加えた。反応物を室温で30分撹拌した。反応物をトルエンで濃縮し、シリカフラッシュクロマトグラフィー(0~10%MeOH/CHCl)により精製して標題化合物(46mg、収率44%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=608.3.
【0850】
工程2:N-[4-[2-[[(1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]アミノ]-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル]-2-フルオロ-フェニル]ピリジン-3-スルホンアミド
【化297】
【0851】
tert-ブチル N-[(1,4-トランス)-4-[[6-[3-フルオロ-4-3-ピリジルスルホニルアミノ)フェニル]-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(46mg、0.08mmol)をTFA(1mL)に溶解し、室温で10分撹拌した。反応物に対し、トルエン(5mL)及びMeOH(1mL)を加えて濃縮乾固した。粗製物をMeOH(2mL)に溶解し、溶液にNaOAc(62mg、0.76mmol)を加え、続いて37% w/wホルムアルデヒド水溶液(61mg、0.76mmol)を加えた。反応物を室温で20分撹拌し、次いでトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(63mg、0.30mmol)を加えた。撹拌を30分間継続し、次いで混合物を半分の容積に濃縮し、C18逆相クロマトグラフィー(0~100%の1:1MeCN:MeOH/10mM重炭酸アンモニウム水溶液、pH=10)により直接精製して標題化合物(28mg、収率69%)を得た。
【0852】
実施例54:2-クロロ-N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2,3,6-トリフルオロフェニル)ベンゼンスルホンアミド(化合物155)
【化298】
【0853】
工程1:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(4-(2-クロロフェニルスルホンアミド)-2,3,5-トリフルオロフェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化299】
【0854】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(4-アミノ-2,3,5-トリフルオロフェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(70mg、0.14mmol)及び2-クロロベンゼンスルホニルクロリド(88mg、0.42mmol)を用いて実施例52(化合物153)工程1に従って調製し、所望のモノスルホンアミドと望ましくないビス-スルホンアミドの混合物を得た。残渣をTHF(2mL)に溶解し、室温でTHF(0.30mL、0.30mmol)中1Mテトラブチルアンモニウムフルオリドで処理し、このビス-スルホンアミドを所望のモノスルホンアミドに変換した。THFを減圧下でエバポレートし、化合物をシリカゲル(0~20%EtOAc/CHCl)を用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製して標題化合物(80mg、収率85%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=677.2.
【0855】
工程2:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2,3,6-トリフルオロフェニル)-2-クロロベンゼンスルホンアミド
【化300】
【0856】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(4-(2-クロロフェニルスルホンアミド)-2,3,5-トリフルオロフェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(80mg、0.12mmol)及びTFA(0.5mL、6.53mmol)を用いて実施例27(化合物128)工程2に従って調製し、表題生成物(想定される定量的収率)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=577.0.
【0857】
工程3:2-クロロ-N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2,3,6-トリフルオロフェニル)ベンゼンスルホンアミド
【化301】
【0858】
N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2,3,6-トリフルオロフェニル)-2-クロロベンゼンスルホンアミド(68mg、0.12mmol)、37% w/wホルムアルデヒド水溶液(0.10mL、1.23mmol)及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(125mg、0.59mmol)を用いて実施例27(化合物128)工程3に従って調製した。揮発性物質を減圧下でエバポレートし、残渣をC18逆相クロマトグラフィー(20~40%MeCN/10mM重炭酸アンモニウム水溶液、pH=10)により精製し、標題化合物(47mg、収率66%)を得た。
【0859】
実施例55:N-[4-[2-[[(1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]アミノ]-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル]-2-フルオロ-フェニル]-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-スルホンアミド(化合物156)
【化302】
【0860】
工程1:tert-ブチル N-[(1,4-トランス)-4-[[6-[3-フルオロ-4-[[4-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート
【化303】
【0861】
tert-ブチル N-[(1,4-トランス)-4-[[6-(4-アミノ-3-フルオロ-フェニル)-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(80mg、0.17mmol)をピリジン(1mL)とCHCl(2mL)の混合物に懸濁した。懸濁液に対し、4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-スルホニルクロリド(84mg、0.34mmol)を加えた。反応物を室温で2時間撹拌し、次いで更なる4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-スルホニルクロリド(84mg、0.34mmol)を加え、一晩撹拌した。反応物に対し、トルエン(5mL)及びMeOH(5mL)を加え、混合物を濃縮乾固した。残渣をDMSOに溶解し、分取HPLC(CSHカラム、50~70%MeCN/10mMギ酸アンモニウム水溶液、pH=3.8)により精製し、標題化合物(29mg、収率25%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=676.4.
【0862】
工程2:N-[4-[2-[[(1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]アミノ]-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル]-2-フルオロ-フェニル]-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-スルホンアミド
【化304】
【0863】
tert-ブチル N-[(1,4-トランス)-4-[[6-[3-フルオロ-4-[[4-(トリフルオロメチル)-3-]スルホニルlアミノ]フェニル]-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(29mg、0.04mmol)をTFA(1mL)に溶解し、反応物を室温で10分撹拌した。反応物に対し、トルエン(5mL)及びMeOH(1mL)を加えて濃縮乾固した。粗製物をMeOH(2mL)に溶解し、溶液にNaOAc(35mg、0.43mmol)を加え、続いて37% w/wホルムアルデヒド水溶液(35mg、0.43mmol)を加えた。反応物を室温で20分撹拌し、次いでトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(36mg、0.17mmol)を加えた。撹拌を30分間継続し、次いで半分の容積に濃縮し、C18逆相クロマトグラフィー(0~100%1:1 MeCN:MeOH/10mM重炭酸アンモニウム水溶液、pH=10)により精製して標題化合物(22mg、収率85%)を得た。
【0864】
実施例56:N-[4-[2-[[(1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]アミノ]-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル]-2-フルオロ-フェニル]-2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-スルホンアミド(化合物157)
【化305】
【0865】
工程1:tert-ブチル N-[(1,4-トランス)-4-[[6-[3-フルオロ-4-[[2-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート
【化306】
【0866】
CHCl(1mL)中tert-ブチル N-[(1,4-トランス)-4-[[6-(4-アミノ-3-フルオロ-フェニル)-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(75mg、0.16mmol)に対し、2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-スルホニルクロリド(102mg、0.42mmol)を加え、反応物を室温で16時間撹拌した。MeOH及びシリカゲルを加え、揮発性物質を減圧下で除去し、シリカゲル(0~70%EtOAc/CHCl)を用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製して標題化合物(100mg、収率92%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=676.4.
【0867】
工程2:N-[4-[2-[[(1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]アミノ]-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル]-2-フルオロ-フェニル]-2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-スルホンアミド
【化307】
【0868】
tert-ブチル N-[(1,4-トランス)-4-[[6-[3-フルオロ-4-[[2-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(121mg、0.18mmol)をTFA(1mL)に溶解し、反応物を室温で10分撹拌した。反応物にトルエン(5mL)及びMeOH(1mL)を加え、濃縮乾固した。粗製物をMeOH(2mL)に溶解し、溶液にNaOAc(35mg、0.43mmol)を加え、続いて37% w/wホルムアルデヒド水溶液(105mg、0.13mmol)を加えた。反応物を室温で20分撹拌し、次いでトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(108mg、0.51mmol)を加えた。撹拌を30分間継続し、次いで半分の容積に濃縮し、C18逆相クロマトグラフィー(0~100%1:1 MeCN:MeOH/10mM重炭酸アンモニウム水溶液、pH=10)により精製して標題化合物(44mg、収率40%)を得た。
【0869】
実施例57:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)ピリジン-2-スルホンアミド(化合物158)
【化308】
【0870】
工程1:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(3-フルオロ-4-(ピリジン-2-スルホンアミド)フェニル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化309】
【0871】
tert-ブチル N-[4-[[6-(4-アミノ-3-フルオロ-フェニル)-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(70mg、0.15mmol)のピリジン(1mL)中懸濁液に対し、ピリジン-2-スルホニルクロリド(40mg、0.23mmol)を加えた。反応物を室温で30分撹拌した。反応物に対してトルエン(5mL)及びMeOH(5mL)を加え、濃縮乾固した。残渣をTHF(2mL)に溶解し、THF(1mL、1mmol)中1Mテトラブチルアンモニウムホルマートで処理し、ビス-スルホニル化生成物がモノスルホニル化生成物に完全に変換するまで30分撹拌した。反応物をトルエンで希釈し、濃縮乾固し、次いでシリカゲル(20~100%EtOAc/ヘプタン)を用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製して標題化合物(51mg、収率55.9%)を得た。
【0872】
工程2:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)ピリジン-2-スルホンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート
【化310】
【0873】
tert-ブチル N-[4-[[6-[3-フルオロ-4-(2-ピリジルスルホニルアミノ)フェニル]-8-メチル-ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(51mg、0.08mmol)及びトリフルオロ酢酸(0.1mL、0.08mmol)を用いて実施例12(化合物113)工程4に従って調製し、粗表題生成物(50mg、収率100%)を得た。
【0874】
工程3:N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)ピリジン-2-スルホンアミド
【化311】
【0875】
N-(4-(2-(((1,4-トランス)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-2-フルオロフェニル)ピリジン-2-スルホンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート(50mg、0.08mmol)、酢酸ナトリウム(69mg、0.84mmol)、37% w/wホルムアルデヒド水溶液(68mg、0.84mmol)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(70mg、0.34mmol)及びメタノール(2mL)を用いて実施例12(化合物113)工程5に従って調製した。得られた粗物質をC18逆相クロマトグラフィー(0~100%1:1MeCN:MeOH/10mMギ酸アンモニウム水溶液、pH=3.8)により精製し、表題生成物(38mg、収率78%)を得た。
【0876】
実施例58:2-シアノ-N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-6-メチルピリジン-2-イル)ベンゼンスルホンアミド(化合物159)
【化312】
【0877】
工程1:tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(6-(2-シアノフェニルスルホンアミド)-2-メチルピリジン-3-イル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート
【化313】
【0878】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(6-アミノ-2-メチルピリジン-3-イル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(276mg、0.60mmol)、ピリジン(3.0mL)及び2-シアノベンゼンスルホニルクロリド(360mg、1.79mmol)を用いて実施例9(化合物110)工程3に従って調製し、表題生成物(194mg、収率51%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=629.4.
【0879】
工程2:2-シアノ-N-(5-(2-(((1,4-トランス)-4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-6-イル)-6-メチルピリジン-2-イル)ベンゼンスルホンアミド
【化314】
【0880】
tert-ブチル((1,4-トランス)-4-((6-(6-(2-シアノフェニルスルホンアミド)-2-メチルピリジン-3-イル)-8-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(194mg、0.31mmol)を用いて実施例12(化合物113)工程4及び5に従って調製し、表題生成物(13mg、収率8%)を得た。
【0881】
表3は化合物100~159に関するH NMRデータと合成方法情報を示す。
【0882】
【表34】
【表35】
【表36】
【表37】
【表38】
【表39】
【表40】
【表41】
【表42】
【表43】
【表44】
【表45】
【表46】
【表47】
【表48】
【表49】
【表50】
【表51】
【0883】
実施例59.IRE1α TR-FRET競合結合アッセイ
【0884】
IRE1αのキナーゼドメインに結合する化合物の親和性を決定するために、時間分解蛍光共鳴エネルギー移動(Time Resolved Fluorescence Resonance Energy Transfer:TR-FRET)競合アッセイを使用した。
【0885】
キナーゼ及びRNaseドメイン(KR,AAG547-L977,D688N)を含むHisタグIRE1αキナーゼデッドコンストラクトを、Sf9昆虫細胞で発現させた。精製されたタンパク質(最終濃度0.25nM)を、試験化合物に添加する前に、抗Hisユーロピウム標識抗体(Life Technologies PV5596、最終濃度2nM)と共に、4℃でTR-FRETアッセイ緩衝液(50mM HEPES、pH7.5、10mM MgCl、0.083mM Brij35、1mM DTT、及び0.1%ウシガンマグロブリン)中で1時間プレインキュベートした。ATP競合的阻害剤に基づくAlexa蛍光647標識プローブを最終濃度2nMになるまで加えた。反応は室温で1時間、最終容量20μLの384ウェル白色ProxiPlates(Perkin Elmer 6008289)中で行った。IRE1αタンパク質へのプローブの結合は、TRFレーザオプション及びLANCE/Delfia Dual/Bias D400/D630ミラー(Ex 347nm、1回目Em 665nm、2回目Em 615nm)を備えたEnvision装置(PerkinElmer)において検出された。
【0886】
実施例60.IRE1α RNase活性アッセイ.
【0887】
IRE1αのRNase活性の阻害剤を、IRE1α RNase活性の基質としてミニXBP-1ステムループRNAを用いることにより評価した。5′-カルボキシフルオレセイン(FAM)-及び3′-Black Hole Quencher(BHQ)標識XBP1シングルステムループミニ基質(5′FAM-CAUGUCCGCAGCGCAUG-3′BHQ)をIRE1αにより切断した。オリゴがインタクトであるとき、蛍光シグナルはBHQによってクエンチされる。切断すると、蛍光はもはやクエンチされず、定量することができる。
【0888】
リンカー、キナーゼ及びRNaseドメインに対応するIRE1αコンストラクト(LKR、AA Q470-L977)をSf9昆虫細胞で発現させた。全ての試薬の調製及び手順はRNaseフリーの条件下で行った。試験化合物及び精製酵素を、RNaseアッセイ緩衝液(20mM HEPES、pH7.5、50mM KAc、1mM MgAc、1mM DTT、及び0.05%Triton X-100)中で、384ウェル白色ProxiPlate(Perkin Elmer 6008289)において組み合わせた。RNA基質(最終アッセイ容量20μL)の添加時、プレートをFlexstation 3装置(Molecular Devices)に入れ、2分間隔(Ex485、Em535)で速度論的蛍光測定を行った。最初の50分間の反応速度を使用して、試験化合物のRNase活性及び阻害を計算した。
【0889】
実施例61:IRE1αリボヌクレアーゼルシフェラーゼレポーターアッセイ
【0890】
San FranciscoのUniversity of California(UCSF、Walter実験室)から得られたpBABE.puro_HA-2xXBP1デルタDBDホタルルシフェラーゼレポーターを発現するHEK293細胞を、L-グルタミン、10%ウシ胎児血清、100単位/mLのペニシリン及び100μg/mLのストレプトマイシン、+選択圧を維持するための2μg/mlのピューロマイシンを含むDMEM高グルコース培地で培養した。IRE1の刺激及び内因性RNase活性の活性化時に、26ntイントロンがXBP1から除去されることで、フレームシフトが生じ、ルシフェラーゼの転写が可能になる。
【0891】
細胞を、10,000/ウェルでピューロマイシンなしで、384ウェル透明底白色組織培養プレート(Corning 3707)、25μL容量に播種した。翌朝、試験化合物を加え、37℃で1時間インキュベートした後、最終濃度50μMのタプシガルギンで更に5時間細胞を刺激した。室温まで平衡化した後、25μLのOne-Gloルシフェラーゼ検出試薬(Promega、カタログ番号E6120)を加え、プレートを密封し、5分間振盪して細胞を溶解し、次いでルシフェラーゼをEnvision器具(PerkinElmer)を用いた発光検出によって定量した。
【0892】
XBP1レポーター細胞株の参照:Mendez AS、Alfaro J、Morales-Soto MA、Dar AC、McCullagh E、Gotthardt K、Li H、Acosta-Alvear D、Sidrauski C、Korennykh AV、Bernales S、Shokat KM、Walter P.2015.小分子ATP-模倣による折りたたまれていないタンパク質応答キナーゼの小胞体ストレス非依存性活性化。eLife 2015;4:e05434
【0893】
本明細書で使用する技術及び科学用語は全て同じ意味を有する。使用した数(例えば量、温度など)の正確性を確保するための努力はなされているが、いくつかの実験誤差及びずれは存在する。
【0894】
本明細書及び特許請求の範囲を通して、語句「を含む(comprise/comprises/comprising)」は、文脈で別様が必要とされる場合を除き、非排他的な意味で用いられる。本明細書に記載される実施形態は「からなる」及び/又は「から本質的になる」実施形態を含むものと理解される。
【0895】
値の範囲が提供される場合、範囲の上限及び下限と、その範囲内に記載された他の任意の値又は介在する値との間には、文脈上別段の指示がない限り、下限の単位の10分の1までの各介在値が本明細書に包含されると理解される。これら小範囲の上限及び下限は、独立してより小さい範囲に含まれてもよく、また、記載された範囲内のいずれかの具体的に除外された制限に従うことを条件として、本明細書内に包含される。記載された範囲が上限と下限の一方又は両方を含む場合も、包含された上限と下限の一方又は両方を除いた範囲が本明細書に含まれる。
【0896】
本明細書で示される多くの変更及び本発明のその他の実施形態は、前述の記載及び添付図面に提示される教示の利益を有するこれらの発明が属する分野の当業者に想到されるであろう。したがって、本発明は、開示された特定の実施形態に限定されるべきではなく、変更及び他の実施形態は、特許請求の範囲内に含まれることが意図されていることを理解されたい。本明細書では特定の用語が使用されているが、これらは、一般的で説明的な意味でのみ使用されており、限定を目的とするものではない。