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特許7611187樹脂サイディング材の取り付け構造及び樹脂サイディング材の施工方法
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  • 特許-樹脂サイディング材の取り付け構造及び樹脂サイディング材の施工方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-25
(45)【発行日】2025-01-09
(54)【発明の名称】樹脂サイディング材の取り付け構造及び樹脂サイディング材の施工方法
(51)【国際特許分類】
   E04F 13/08 20060101AFI20241226BHJP
【FI】
E04F13/08 101B
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2022084706
(22)【出願日】2022-05-24
(65)【公開番号】P2023172713
(43)【公開日】2023-12-06
【審査請求日】2024-01-09
(73)【特許権者】
【識別番号】305003542
【氏名又は名称】旭トステム外装株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100160794
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 寛明
(72)【発明者】
【氏名】日根野 亮
【審査官】眞壁 隆一
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第06367220(US,B1)
【文献】特開平09-111999(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0000244(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04F 13/00 - 13/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上端に平板状の取付板部と、前記取付板部の上端に設けられて屋外側に下向きに折り返された上端折り返し部と、を有する樹脂サイディング材を、樹脂サイディング材用取付金具を用いて、固定部材によって下地材に取り付ける樹脂サイディング材の取り付け構造であって、
前記樹脂サイディング材用取付金具は、
前記固定部材を挿通する挿通孔を有する金具本体と、
前記金具本体の横方向の両端部に一体に形成され、前記挿通孔を横方向の両側から挟むように配置される板ばね部と、を備え、
前記金具本体が、前記樹脂サイディング材の前記取付板部に屋外側から当接するとともに、前記板ばね部が、前記樹脂サイディング材の屋外側から前記上端折り返し部の内側に挿入されて弾性的に係合しており、
前記金具本体の前記挿通孔に、屋外側から前記固定部材が挿通されて前記取付板部を貫通し、前記樹脂サイディング材用取付金具と共に前記樹脂サイディング材が前記下地材に固定されている、樹脂サイディング材の取り付け構造
【請求項2】
前記金具本体は、横方向に延びるリブを有する、請求項1に記載の樹脂サイディング材の取り付け構造
【請求項3】
上端に平板状の取付板部と、前記取付板部の上端に設けられて屋外側に下向きに折り返された上端折り返し部と、を有する樹脂サイディング材を、樹脂サイディング材用取付金具を用いて、固定部材によって下地材に取り付ける施工方法であって、
前記樹脂サイディング材用取付金具は、
前記固定部材を挿通する挿通孔を有する金具本体と、
前記金具本体の横方向の両端部に一体に形成され、前記挿通孔を横方向の両側から挟むように配置される板ばね部と、を備え、
前記樹脂サイディング材用取付金具を、前記樹脂サイディング材の屋外側から前記上端折り返し部の内側に挿入し、前記板ばね部によって前記上端折り返し部に弾性的に係合させて仮止めし、
前記樹脂サイディング材に仮止めされた前記樹脂サイディング材用取付金具の前記挿通孔に、屋外側から前記固定部材を挿通させて前記樹脂サイディング材の前記取付板部を貫通させ、前記固定部材によって、前記樹脂サイディング材用取付金具と共に前記樹脂サイディング材を前記下地材に固定する、樹脂サイディング材の施工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、樹脂サイディング材の取り付け構造及び樹脂サイディング材の施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
建築物の外装材として、樹脂サイディング材が知られている。樹脂サイディング材は、金属系及び窯業系のサイディング材に比べて、錆やひび割れのおそれがなく、耐久性、耐衝撃性に優れ、施工性も良好である等の利点を有する。その一方で、樹脂サイディング材は、軽量であるために、台風やビル風等の強風によって浮き上がりが発生するおそれがある。そのため、樹脂サイディング材を施工する場合、取付金具を用いて樹脂サイディング材を下地材に固定することによって、耐風圧性を高めることが行われている。
【0003】
従来、耐風圧性を高めるための取付金具として、特許文献1に記載の留め付け部材が知られている。この留め付け部材は、樹脂サイディング材の上端側に形成される折込部の裏面に当接するように配置される吊下げ部と、樹脂サイディング材の上方に張り出す当て板部と、を有する。留め付け部材は、吊下げ部によって樹脂サイディング材を吊り下げた状態で、当て板部を下地材にビス止めすることによって樹脂サイディング材を下地材に固定する。当て板部の中央部には、屋外側に突出する断面略L字状の突出辺を有する。留め付け部材は、この突出辺と当て板部との間に、樹脂サイディング材の板状上辺縁部を差し込むことによって、板状上辺縁部が風圧によって浮き上がらないようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2006-307599号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の留め付け部材は、樹脂サイディング材の板状上辺縁部に横方向からスライドさせることによって、突出辺と当て板部との間に板状上辺縁部を施工前に予め配置させる必要がある。そのため、施工後の樹脂サイディング材に留め付け部材を追加したり、装着された留め付け部材を取り外したりすることができない。しかも、従来の留め付け部材は、樹脂サイディング材の上方に張り出す当て板部を下地材にビス止めする構成であり、固定部材によって樹脂サイディング材自体を下地材に固定するものではない。そのため、樹脂サイディング材の施工性及び耐風圧性を高める観点では改善の余地がある。
【0006】
本開示は、樹脂サイディング材の施工性及び耐風圧性に優れる樹脂サイディング材の取り付け構造、及び樹脂サイディング材の施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の樹脂サイディング材用取付金具は、屋外側に下向きに折り返された上端折り返し部を有する樹脂サイディング材を固定部材によって下地材に取り付けるための取付金具であって、前記固定部材を挿通する挿通孔を有する金具本体と、前記金具本体に一体に形成され、前記金具本体が前記樹脂サイディング材の屋外側から前記上端折り返し部の内側に挿入された際に前記上端折り返し部に弾性的に係合して仮止めする板ばね部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】樹脂サイディング材の取り付け状態を示す斜視図である。
図2】樹脂サイディング材に取り付けられた樹脂サイディング用取付金具を拡大して示す正面図である。
図3】樹脂サイディング材の取り付け状態を示す側面図である。
図4】樹脂サイディング用取付金具の正面図である。
図5図4中のA-A線に沿う樹脂サイディング用取付金具の断面図である。
図6】樹脂サイディング材に樹脂サイディング用取付金具を取り付ける様子を示す斜視図である。
図7】樹脂サイディング材を固定ねじによって固定する様子を示す斜視図である。
図8】樹脂サイディング材の施工状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。樹脂サイディング材1は、屋外側から装着される樹脂サイディング材用取付金具2(以下、単に取付金具2という場合がある。)と共に、固定部材である固定ねじ3によって建築物の下地材100(図3参照)に取り付けられる。
【0010】
図中に矢視する方向について、X1方向は、樹脂サイディング材1に対する屋外側を示す。このX1方向は、樹脂サイディング材1の表面側でもある。X2方向は、樹脂サイディング材1に対する屋内側であり、樹脂サイディング材1の取付け面である下地材が配置される側を示す。このX2方向は、樹脂サイディング材1の裏面側でもある。樹脂サイディング材1及び取付金具2において、横方向は、樹脂サイディング材1及び取付金具2を屋外側から正面視した状態における左右方向である。
【0011】
まず、樹脂サイディング材1について説明する。図1から図3に示すように、樹脂サイディング材1は、サイディング材本体10の上端に取付板部11を有する。取付板部11は、サイディング材本体10の横方向の全長に亘って延びる平板状に形成される。取付板部11には、横長状の複数の貫通孔12が設けられている。
【0012】
取付板部11の上端には、取付板部11の横方向の全長に亘って、樹脂サイディング材1の上端を補強する上端折り返し部13が一体に設けられる。上端折り返し部13は、取付板部11の上端から屋外側に折り曲げられるとともに下方に向けて折り返された倒U字状に形成される。これによって、上端折り返し部13の内側には凹溝部14が形成される。下方に折り返された上端折り返し部13の先端は、貫通孔12のやや上方に配置される。そのため、貫通孔12は、上端折り返し部13によって覆い隠されておらず、上端折り返し部13の下方に露出している。
【0013】
サイディング材本体10は、取付板部11の下端に連続して屋外側に向けて膨出するとともに下方に折り倒された膨出部15を有する。これによって、膨出部15の裏側に、下方に開放する形状の係止凹部16が形成される。
【0014】
図1に示すように、サイディング材本体10の下端には、屋内側に向けて折り曲げられたフック形状の係止片17が一体に形成される。係止片17は、下方に配置される他の樹脂サイディング材1の係止凹部16に対して屋外側から挿入されることによって、上下の樹脂サイディング材1,1同士を互いに係止する。
【0015】
取付金具2は、図2から図5に示すように、金具本体21と、金具本体21に一体に形成される板ばね部22と、を有する。
【0016】
金具本体21は、図4及び図5に示すように、正面視で横長矩形状の金属板材によって形成される。金具本体21の上下方向の高さは、樹脂サイディング材1の取付板部11の上下方向の高さ以下である。金具本体21の横方向の長さは、取付板部11の横方向の長さよりも十分に短く、1つの貫通孔12の横方向の長さにほぼ等しい。金具本体21の板厚は、上端折り返し部13の内側に形成される凹溝部14の溝幅以下である。金具本体21の中央部には、固定ねじ3を挿通させる1つの丸孔からなる挿通孔211が設けられている。
【0017】
金具本体21には、横方向に延びる補強用のリブ212が一体に設けられる。リブ212は、金具本体21を部分的に屋外側に膨出させることによって横長の直線状に形成される。金具本体21は平行に配置される2本のリブ212を有する。2本のリブ212は、挿通孔211の上方と下方とにそれぞれ配置されている。
【0018】
板ばね部22は、屋外側に向けて略くの字状に折り曲げられることによって形成される。図4に示すように、板ばね部22の山側の稜線22aと谷側の稜線22bとは、いずれも横方向に延びている。板ばね部22を含む取付金具2の屋内外方向に沿う厚みは、上端折り返し部13の凹溝部14の屋内外方向に沿う溝幅よりもやや大きい。
【0019】
板ばね部22は、金具本体21の横方向の両端部にそれぞれ一体に設けられる。詳しくは、板ばね部22の下端部と金具本体21の下端部とは、連結部23によって一体に連結されている。板ばね部22の上端部側と金具本体21の上端部側との間には、板ばね部22の変形を阻害しないように、上下方向に延びる切り欠き部24がそれぞれ形成されている。挿通孔211の下側のリブ212の両端部は、連結部23を経由して、板ばね部22の下端部までそれぞれ延びている。
【0020】
次に、樹脂サイディング材1を、取付金具2を用いて下地材100に取り付ける施工方法について、図6図8を参照して説明する。
【0021】
まず、図6に示すように、施工作業者は、取付金具2を、樹脂サイディング材1の屋外側から取付板部11に装着する。詳しくは、施工作業者は、取付金具2を取付板部11に対して屋外側の正面から当接させるとともに、取付金具2の上端部を、上端折り返し部13の下方から凹溝部14に挿入する。取付金具2は、樹脂サイディング材1の横方向のサイズに応じて、凹溝部14に複数挿入される。
【0022】
取付金具2が上端折り返し部13の凹溝部14に挿入されると、板ばね部22自体の弾性変形及び上端折り返し部13の弾性変形によって、板ばね部22が凹溝部14に弾性的に係合する。取付金具2は、上端折り返し部13に仮止めされ、樹脂サイディング材1に保持される。施工作業者が取付金具2から手を放しても、取付金具2が樹脂サイディング材1から脱落することはない。そのため、施工作業者は、樹脂サイディング材1を、取付金具2が仮止めされた状態のまま下地材100の所定の位置まで移動させて、位置決めすることができる。
【0023】
樹脂サイディング材1に保持された取付金具2は、必要に応じて、凹溝部14内で横方向にスライドさせて位置調整させることができる。これによって、取付金具2の挿通孔211は、取付板部11の貫通孔12と連通するように配置される。
【0024】
施工作業者は、樹脂サイディング材1を下地材100の所定の位置に位置決めさせた後、図7に示すように、固定ねじ3を、取付金具2の挿通孔211及び取付板部11の貫通孔12を貫通するように屋外側から挿通させ、下地材100にねじ込む。これによって、図3に示すように、取付金具2と共に樹脂サイディング材1が下地材100に固定される。
【0025】
その後、施工作業者は、下地材100の上方に向けて、上記同様にして新たな樹脂サイディング材1を順次固定していく。上方の樹脂サイディング材1は、図8に示すように、下端の係止片17を下方の樹脂サイディング材1の係止凹部16に屋外側から挿入することによって、下方の樹脂サイディング材1に対して係止するとともに、取付金具2による固定部位を覆い隠す。
【0026】
以上説明した本実施形態の取付金具2によれば、以下の効果を奏する。
【0027】
(1) 屋外側に下向きに折り返された上端折り返し部13を有する樹脂サイディング材1を固定ねじ3によって下地材100に取り付けるための取付金具2であって、固定ねじ3を挿通する挿通孔211を有する金具本体21と、金具本体21に一体に形成され、金具本体21が樹脂サイディング材1の屋外側から上端折り返し部13の内側に挿入された際に上端折り返し部13に弾性的に係合して仮止めする板ばね部22と、を備える。
【0028】
これによれば、取付金具2は、樹脂サイディング材1の下地材100に対する固定ねじ3による固定部位を補強する。取付金具2は、挿通孔211に挿通される固定ねじ3によって、樹脂サイディング材1を下地材100に直接固定することができる。そのため、樹脂サイディング材1の耐風圧性を容易に向上させることができる。
【0029】
取付金具2は、樹脂サイディング材1の上端折り返し部13に仮止め可能であるため、仮止め後に施工作業者が取付金具2から手を放しても、取付金具2は樹脂サイディング材1に保持された状態を維持することができる。そのため、施工作業者は、取付金具2及び樹脂サイディング材1に亘って固定ねじ3を容易にねじ込むことができる。取付金具2は、樹脂サイディング材1の上端折り返し部13の内側に屋外側から挿入可能であるため、樹脂サイディング材1が下地材100に固定された後でも、新たに取付金具2を追加したり、不要な取付金具2を取り外したりすることが可能であり、施工性に優れる。
【0030】
(2) 上記(1)に記載の取付金具2において、金具本体21は、横方向に延びるリブ212を有する。
【0031】
これによれば、リブ212によって取付金具2の横方向の強度が増加するため、樹脂サイディング材1の下地材100に対する固定部位の補強効果が向上する。そのため、樹脂サイディング材1の耐風圧性をさらに向上させることができる。
【0032】
(3) 上記(2)に記載の取付金具2において、挿通孔211は、金具本体21の中央部に配置され、板ばね部22は、金具本体21の横方向の両端部にそれぞれ配置される。
【0033】
これによれば、取付金具2は、樹脂サイディング材1の上端折り返し部13の内側に安定して仮止めされる。取付金具2は、挿通孔211の横方向の両側で上端折り返し部13の内側に弾性的に係合するため、固定ねじ3の回転力が作用しても、固定ねじ3と共に回転することはない。そのため、さらに施工性に優れる。
【0034】
(4) 屋外側に下向きに折り返された上端折り返し部13を有する樹脂サイディング材1を固定ねじ3によって下地材100に取り付ける施工方法であって、上記(1)又は(2)に記載の取付金具2を、樹脂サイディング材1の屋外側から上端折り返し部13の内側に挿入し、板ばね部22によって上端折り返し部13に弾性的に係合させて仮止めし、仮止めされた取付金具2の挿通孔211に、屋外側から固定ねじ3を挿通させ、固定ねじ3によって、取付金具2と共に樹脂サイディング材1を下地材100に固定する。
【0035】
これによれば、樹脂サイディング材1は、屋外側から上端折り返し部13の内側に挿入される取付金具2と共に、固定ねじ3によって下地材100に直接固定される。樹脂サイディング材1の固定ねじ3による固定部位は、取付金具2よって補強されるため、樹脂サイディング材1の耐風圧性が向上する。取付金具2がリブ212を有する場合、リブ212によって取付金具2の横方向の強度が増加するため、樹脂サイディング材1の下地材100に対する固定部位の補強効果が向上する。そのため、樹脂サイディング材1の耐風圧性をさらに向上させることができる。
【0036】
施工作業者が取付金具2から手を放しても、取付金具2は樹脂サイディング材1に保持されたままであるため、取付金具2及び樹脂サイディング材1に亘って固定ねじ3を容易にねじ込むことができる。取付金具2は、樹脂サイディング材1の上端折り返し部13の内側に屋外側から挿入されるため、樹脂サイディング材1が下地材100に固定された後でも、新たに取付金具2を追加したり、不要な取付金具2を取り外したりすることが可能である。そのため、施工性に優れる。
【0037】
(5) 上記(4)に記載の樹脂サイディング材の施工方法において、樹脂サイディング用取付金具2における挿通孔211は、金具本体21の中央部に配置され、板ばね部22は、金具本体21の横方向の両端部にそれぞれ配置される。
【0038】
これによれば、取付金具2は、樹脂サイディング材1の上端折り返し部13の内側に安定して仮止めされる。取付金具2は、挿通孔211の横方向の両側で上端折り返し部13の内側に弾性的に係合するため、固定ねじ3の回転力が作用しても、固定ねじ3と共に回転することはない。そのため、さらに施工性に優れる。
【符号の説明】
【0039】
1 樹脂サイディング材、 13 上端折り返し部、 2 樹脂サイディング材用取付金具、 21 金具本体、 22 板ばね部、 211 挿通孔、 212 リブ、 3 固定ねじ(固定部材)、 100 下地材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8