(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-25
(45)【発行日】2025-01-09
(54)【発明の名称】ゴルフ連結機構を有するゴルフクラブヘッド
(51)【国際特許分類】
A63B 53/02 20150101AFI20241226BHJP
A63B 102/32 20150101ALN20241226BHJP
【FI】
A63B53/02
A63B102:32
(21)【出願番号】P 2022506554
(86)(22)【出願日】2020-07-31
(86)【国際出願番号】 US2020044627
(87)【国際公開番号】W WO2021022219
(87)【国際公開日】2021-02-04
【審査請求日】2023-07-19
(32)【優先日】2019-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591086452
【氏名又は名称】カーステン マニュファクチュアリング コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】エヴァン グリール
(72)【発明者】
【氏名】ジェイコブ クラーク
(72)【発明者】
【氏名】エリック ジェイ. モラレス
(72)【発明者】
【氏名】ライアン エム. ストック
(72)【発明者】
【氏名】エリック ブイ. コール
(72)【発明者】
【氏名】ディビッド エス. クルタラ
【審査官】伊藤 昭治
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-503448(JP,A)
【文献】特開2016-221098(JP,A)
【文献】特表2010-502399(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0038250(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 53/00 - 53/14
A63B 102/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
28度よりも大きいロフト角と、ホーゼルと、を備える、アイアンタイプのクラブヘッドと、
前記ホーゼル内に挿入されるように構成され、ゴルフクラブシャフトを前記アイアンタイプのクラブヘッドと連結するように構成されたゴルフ連結機構と、を備え、
前記ホーゼルは、前記ゴルフ連結機構を受け入れるように構成されたホーゼル穴を備え、
前記ホーゼル穴は、前記ホーゼル穴の中心線に沿って延在するホーゼル穴軸を備え、
前記ゴルフ連結機構は、
前記ゴルフクラブシャフトの端を受け入れるように構成されたスリーブ穴を有するシャフトスリーブであって、上部セクションと、下部セクションと、前記上部セクションの外面から突出した複数のスリーブ連結器を有するスリーブ連結器セットと、前記スリーブ穴の中心線に沿って延在するスリーブ軸と、
前記シャフトスリーブの前記下部セクションに配置されたロックチャネルと、を備える前記シャフトスリーブと、
前記スリーブ穴内に挿入されるように構成されたシャフトキャップと、
前記シャフトスリーブの前記上部セクションと連結するように構成された取り外し可能なスペーサと、
前記シャフトスリーブの前記下部セクションと連結するように構成された取り外し可能なエクステンダと、を備え、
前記取り外し可能なエクステンダは、第1の係合部材と、第2の係合部材と、を備え、
前記取り外し可能なエクステンダの前記第1の係合部材および前記第2の係合部材は、前記シャフトスリーブに対する前記取り外し可能なエクステンダの回転を制限するために、前記シャフトスリーブの前記ロックチャネルと連結するように構成されており、
前記スリーブ軸は、前記スリーブ穴が前記ホーゼル穴と同心でないように、前記ホーゼル穴軸に対して角度を付けられており、
前記ゴルフ連結機構は、前記アイアンタイプのクラブヘッドの前記ロフト角およびライ角を変更するために、前記ホーゼル内で回転するように構成されており、
前記ゴルフ連結機構は、前記ゴルフクラブシャフトの長さを変更するように構成されている、ゴルフクラブ。
【請求項2】
前記取り外し可能なスペーサは、複数の受入連結器を有する受入連結器セットをさらに備え、
前記シャフトスリーブの前記スリーブ連結器セットは、前記取り外し可能なスペーサに対する前記シャフトスリーブの前記回転を制限するために、前記取り外し可能なスペーサの前記受入連結器セットに位置するように構成されている、請求項
1に記載のゴルフクラブ。
【請求項3】
前記取り外し可能なスペーサは、前記取り外し可能なスペーサの外面から突出した複数のスペーサ連結器を有するスペーサ連結器セットをさらに備える、請求項
1に記載のゴルフクラブ。
【請求項4】
前記ホーゼル穴は、前記ホーゼルの内面内にくぼんだ複数の受入連結器を有する受入連結器セットを備え、
前記取り外し可能なスペーサの前記スペーサ連結器セットは、前記アイアンタイプのクラブヘッドに対する前記ゴルフ連結機構の前記回転を制限するために、前記ホーゼル穴の前記受入連結器セットに位置するように構成されている、請求項
3に記載のゴルフクラブ。
【請求項5】
前記取り外し可能なエクステンダは、ねじ山を使用することなく、前記シャフトスリーブに固定されている、請求項
1に記載のゴルフクラブ。
【請求項6】
アイアンタイプのクラブヘッドとゴルフクラブシャフトをつなぐために構成されたゴルフ連結機構であって、
前記ゴルフ連結機構は、
前記ゴルフクラブシャフトの端を受け入れるように構成されたスリーブ穴を有するシャフトスリーブであって、上部セクションと、下部セクションと、前記上部セクションの外面から突出した複数のスリーブ連結器を有するスリーブ連結器セットと、
前記シャフトスリーブの前記下部セクションに配置されたロックチャネルと、を備える前記シャフトスリーブと、
前記スリーブ穴内に挿入されるように構成されたシャフトキャップと、
前記シャフトスリーブの前記上部セクションと連結するように構成された取り外し可能なスペーサと、
前記シャフトスリーブの前記下部セクションと連結するように構成された取り外し可能なエクステンダと、を備え、
前記取り外し可能なエクステンダは、第1の係合部材と、第2の係合部材と、を備え、
前記取り外し可能なエクステンダの前記第1の係合部材および前記第2の係合部材は、前記シャフトスリーブに対する前記取り外し可能なエクステンダの回転を制限するために、前記シャフトスリーブの前記ロックチャネルと連結するように構成されており、
前記取り外し可能なエクステンダは、前記シャフトスリーブに螺合可能でないように固定されている、ゴルフ連結機構。
【請求項7】
前記取り外し可能なスペーサは、複数の受入連結器を有する受入連結器セットをさらに備え、
前記シャフトスリーブの前記スリーブ連結器セットは、前記取り外し可能なスペーサに対する前記シャフトスリーブの回転を制限するために、前記取り外し可能なスペーサの前記受入連結器セットに位置するように構成されている、請求項
6に記載のゴルフ連結機構。
【請求項8】
前記取り外し可能なスペーサは、前記取り外し可能なスペーサの外面から突出したスペーサ連結器セットをさらに備える、請求項
6に記載のゴルフ連結機構。
【請求項9】
前記シャフトキャップは、前記シャフトキャップの内面から突出した複数のリブを備え、
前記シャフトキャップの複数のリブは、前記ゴルフ連結機構の前記シャフトスリーブ内で前記ゴルフクラブシャフトを中心に置くように構成されている、請求項
6から
8のいずれか一項に記載のゴルフ連結機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
これは、2019年7月31日に出願の米国仮特許出願第62/881,271号の利益を主張し、且つ2019年7月26日に出願の米国特許出願第16/523,839号の一部継続出願である。米国特許出願第16/523,839号は、2017年12月5日に出願され、2019年9月3日に米国特許第10,398,946号として発行された米国特許出願第15/831,515号の継続出願である。米国特許出願第15/831,515号は、2016年1月21日に出願され、2018年1月16日に米国特許第9,868,035号として発行された米国特許出願第15/003,494号の継続出願である。米国特許出願第15/003,494号は、2015年1月23日に出願の米国仮特許出願第62/107,240号および2015年11月11日に出願の米国仮特許出願第62/254,081号の利益を主張し、且つ2014年5月20日に出願され、2016年5月3日に米国特許第9,327,170号として発行された米国特許出願第14/282,786号の一部継続出願である。2014年5月20日に出願の米国特許出願第14/282,786号は、(i)2013年3月12日に出願され、2015年10月27日に米国特許第9,168,426号として発行された米国特許出願第13/795,653号、(ii)2012年3月24日に出願され、2014年7月29日に米国特許第8,790,191号として発行された米国特許出願第13/429,319号、(iii)2012年5月10日に出願され、2015年1月6日に米国特許第8,926,447号として発行された米国特許出願第13/468,663号、(iv)2012年5月10日に出願され、2015年1月13日に8,932,147号として発行された米国特許出願第13/468,675号、および(v)2013年1月7日に出願され、2015年11月24日に米国特許第9,192,823号として発行された米国特許出願第13/735,123号の一部継続出願である。米国特許出願第13/429,319号は、2012年1月24日に出願の米国仮特許出願第61/590,232号、および2011年8月31日に出願の米国仮特許出願第61/529,880号の利益を主張する。米国特許出願第13/468,663号および米国特許出願第13/468,675号の各々は、2012年3月24日に出願され、2014年7月29日に米国特許第8,790,191号として発行された米国特許出願第13/429,319号の一部継続出願である。2013年1月7日に出願の米国特許出願第13/735,123号は、(i)2012年5月10日に出願され、2015年1月6日に米国特許第8,926,447号として発行された米国特許出願第13/468,663号、(ii)2012年5月10日に出願され、2015年1月13日に8,932,147号として発行された米国特許出願第13/468,675号、および(iii)2012年5月10日に出願され、2013年4月16日に米国特許第8,419,567号として発行された米国特許出願第13/464,677号の一部継続出願である。それらは、2012年3月24日に出願の米国特許出願第13/429,319号の継続出願である。全ての上述の開示の内容は、それら全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、概して、ゴルフクラブに関する。特に、本開示は、ゴルフクラブヘッドおよびシャフトをつなぐためのゴルフ連結機構に関する。
【背景技術】
【0003】
現在のフィッティング方法は、種々のユーザにフィットするように多くのシャフトの在庫を必要とする。ゴルフクラブフィッターは、ユーザのスイングを評価し、次いで、ユーザに最もよくフィットするであろう仕様を有するゴルフクラブを選択する。ゴルフクラブフィッターは、異なるユーザのフィッティング寸法に適応することができるように、多くのシャフトおよびクラブヘッドの在庫を有する必要がある。過剰なシャフトまたはクラブヘッドは、他のフィッティング用品のために使用され得る保管スペースを占めるため、この多くの在庫は、当分野で望ましいことでない。したがって、当技術分野において、クラブヘッドまたはシャフトの在庫のサイズを低減するために、クラブヘッドロフト角、クラブヘッドライ角、およびゴルフクラブシャフト長を調整するゴルフ連結機構が、必要である。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1】ゴルフ連結機構を有するゴルフクラブヘッドの正面図を示す。
【
図2】ゴルフクラブヘッドをシャフトにつなぐための
図1のゴルフ連結機構の分解図を示す。
【
図3】ホーゼル穴軸に沿って取られた
図1のゴルフ連結機構のシャフトスリーブの断面図を示す。
【
図4】
図1のゴルフ連結機構のシャフトスリーブの側面斜視図を示す。
【
図5】
図1のゴルフ連結機構がないゴルフクラブヘッドのホーゼルの上面斜視図を示す。
【
図6】
図1のゴルフ連結機構のシャフトキャップの側面斜視図を示す。
【
図7】
図1のゴルフ連結機構のシャフトキャップの上面斜視図を示す。
【
図8】ホーゼル穴軸に沿って取られた
図1のゴルフ連結機構の断面図を示す。
【
図9】
図1のゴルフ連結機構についてのインジケータシステムの側面斜視図を示す。
【
図10】シャフト延長部品を有するゴルフ連結機構を有する
図1のゴルフクラブヘッドの正面図を示す。
【
図11】シャフト延長部品を有するゴルフ連結機構を有する
図1のゴルフ連結機構の後面図を示す。
【
図12】シャフト延長部品を有するゴルフ連結機構の分解図を示す。
【
図13】ゴルフ連結機構の取り外し可能なスペーサの上面斜視図を示す。
【
図14】第1の実施形態による、ゴルフ連結機構の取り外し可能なエクステンダの側面斜視図を示す。
【
図15】ホーゼル穴軸に沿って取られたシャフト延長部品を有するゴルフ連結機構の断面図を示す。
【
図16】第2の実施形態による、ゴルフ連結機構の取り外し可能なエクステンダの上面斜視図を示す。
【0005】
図の簡略化および明確化のために、図面は、一般的な種類の構造を示し、周知の特徴および技術の説明および詳細は、本開示を不必要に不明瞭にするのを回避するために省略され得る。さらに、図面中の要素は、必ずしも縮尺通りに描かれているわけではない。例えば、図中の要素のいくつかの寸法は、本開示の実施形態の理解の向上を助けるために、他の要素に対して誇張され得る。異なる図中の同じ参照数字は、同じ要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下で論じられる本実施形態は、ゴルフクラブヘッドをゴルフクラブシャフトにつなぐために構成されたゴルフ連結機構を対象とする。ゴルフ連結機構は、ホーゼル穴を有するホーゼル内に配置されている。ゴルフ連結機構により、1つのシャフトを利用しつつ、クラブヘッドロフト角、クラブヘッドライ角、およびゴルフクラブシャフト長の調整が可能になる。ゴルフ連結機構は、ゴルフクラブのロフト角およびライ角を調整するために、ゴルフ連結機構の外面から突出した弓形連結器セットと組み合わせて軸外傾斜を利用する。ゴルフ連結機構の弓形連結器セットは、ゴルフクラブヘッドのホーゼル内で意図された弓形受入連結器セットと係合するように構成されている。ゴルフ連結機構の弓形連結器セットは、ゴルフクラブヘッドに対してシャフトを摩擦でロックする。弓形連結器は、ゴルフ連結機構がホーゼル内で中心に置かれることを確実にし、ゴルフ連結機構とホーゼルとの間の均一な接触(すなわち、連結機構は、高い応力のエリアを生成するようにホーゼル内で位置ずれしない)を確保する。
【0007】
ゴルフ連結機構は、シャフトの長さを延長するために、取り外し可能なスペーサおよび取り外し可能なエクステンダを利用する。取り外し可能なスペーサおよび取り外し可能なエクステンダを含むシャフト延長部品を有するゴルフ連結機構は、幅広い範囲のゴルファーの身長および/または手首-床寸法に適応する。取り外し可能なスペーサおよび取り外し可能なエクステンダは、ゴルフ連結機構の長さを増加させ、それによって、シャフトの長さを増加させる。取り外し可能なスペーサおよびエクステンダは、ゴルフ連結機構に螺合可能でないように固定されている。ゴルフ連結機構の取り外し可能な延長部品により、ゴルフフィッターは、多くのクラブヘッドまたはシャフトの在庫を必要とすることなくゴルフプレーヤーの寸法に適応するように1つのシャフトを使用することが可能になる。
【0008】
「含む」および「有する」という用語、ならびにその任意の変形は、非排他的な包含を含むように意図され、そのため、要素のリストを含むプロセス、方法、システム、物品、デバイス、または装置は、それらの要素に必ずしも限定されるわけではなく、明確にリストされていないか、またはこのようなプロセス、方法、システム、物品、デバイス、もしくは装置に固有の他の要素を含み得る。
【0009】
明細書および特許請求の範囲での「第1の」、「第2の」、「第3の」、「第4の」などの用語がある場合、同様の要素間を区別するために使用され、必ずしも特定の連続的または時系列順序を記載するためのものではない。そのように使用される用語は、本明細書で記載される実施形態が、例えば、本明細書で図示されているかまたはそれ以外で記載されている順序以外の順序で動作可能であるように、適切な状況下で相互に交換可能であることが理解されるべきである。さらに、「含む」および「有する」という用語、ならびにその任意の変形は、非排他的な包含を含むように意図され、そのため、要素のリストを含むプロセス、方法、システム、物品、デバイス、または装置は、それらの要素に必ずしも限定されるわけではなく、明確にリストされていないか、またはこのようなプロセス、方法、システム、物品、デバイス、もしくは装置に固有の他の要素を含み得る。
【0010】
明細書および特許請求の範囲での「左」、「右」、「前」、「後」、「上部」、「下部」、「上」、「下」などの用語がある場合、説明の目的のために使用され、必ずしも永久的な相対位置を記載するためのものではない。そのように使用される用語は、本明細書で記載される装置、方法、および/または製造物品の実施形態が、例えば、本明細書で図示されているかまたはそれ以外で記載されている向き以外の向きで動作可能であるように、適切な状況下で相互に交換可能であることが理解されるべきである。
【0011】
「連結」、「連結される」、「連結する」、「連結している」などの用語は、幅広く理解されるべきであり、2つ以上の要素を機械的にまたは別の方法で接続することを意味するべきである。(機械的か別の方法かにかかわらず)連結は、例えば、永久的もしくは半永久的または瞬間の間のみの任意の時間の長さであり得る。
【0012】
「連結される」などの単語周辺で「取り外し可能に」、「取り外し可能」などの単語がないことは、問題となるその連結などが取り外し可能であるということ、または取り外し可能でないということを意味しない。
【0013】
本明細書で記載されるようなゴルフクラブの「ロフト」、「ロフト角」、「ライ」、または「ライ角」という用語は、ゴルフクラブがアドレス位置で保持されるときに、ゴルフクラブと地面との間で形成される角度を意味する。アドレス位置で、ゴルフクラブのライ角(すなわち、シャフトと地面との間で形成される角度)およびゴルフクラブのロフト角(すなわち、クラブフェースと地面との間で形成される角度)は、製造者によって規定されるように向いており、任意の好適なロフトおよびライの機械によって測定される。
【0014】
ゴルフクラブヘッドの実施形態が本明細書で記載されており、ゴルフクラブヘッドは、中空本体クラブヘッドを備え得る。より具体的には、クラブヘッドは、アイアン、ウェッジ、クロスオーバー、または他のアイアンタイプのクラブヘッドであり得る。
【0015】
例えば、アイアンは、約60度未満、約59度未満、約58度未満、約57度未満、約57度未満、約56度未満、約55度未満、約54度未満、約53度未満、約52度未満、約51度未満、約50度未満、約49度未満、約48度未満、約47度未満、約46度未満、約45度未満、約44度未満、約43度未満、約42度未満、約41度未満、約40度未満、約39度未満、約38度未満、約37度未満、約36度未満、約35度未満、約34度未満、約33度未満、約32度未満、約31度未満、約30度未満、約29度未満、約28度未満、約27度未満、約26度未満、約25度未満、約24度未満、約23度未満、約22度未満、約21度未満、約20度未満、約19度未満、または約18度未満のロフト角を備え得る。
【0016】
さらに、いくつかの実施形態では、アイアンのロフト角は、約17度よりも大きく、約18度よりも大きく、約19度よりも大きく、約20度よりも大きく、約21度よりも大きく、約22度よりも大きく、約23度よりも大きく、約24度よりも大きく、約25度よりも大きく、約26度よりも大きく、約27度よりも大きく、約28よりも大きく、約29度よりも大きく、約30度よりも大きく、約31度よりも大きく、約32度よりも大きく、約33度よりも大きく、約34度よりも大きく、約35度よりも大きく、約36度よりも大きく、約37度よりも大きく、約38度よりも大きく、約39度よりも大きく、約40度よりも大きく、約41度よりも大きく、約42度よりも大きく、約43度よりも大きく、約44度よりも大きく、約45度よりも大きく、約46度よりも大きく、約47度よりも大きく、約48度よりも大きく、約49度よりも大きく、約50度よりも大きく、約51度よりも大きく、約52度よりも大きく、約53度よりも大きく、約54度よりも大きく、約55度よりも大きく、約56度よりも大きく、約57度よりも大きく、約58度よりも大きく、約59度よりも大きく、または、約60度よりも大きくし得る。
【0017】
アイアンは、50度~65度の範囲のライ角を備え得る。いくつかの実施形態では、アイアンのライ角は、50~60度または60~65度の範囲であり得る。例えば、アイアンのライ角は、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、または65度であり得る。
【0018】
アイアンの容積は、20立方センチメートル(cc)以上であり、80立方センチメートル(cc)以下であり得る。いくつかの実施形態では、アイアンの容積は、20~50ccまたは50~80ccの範囲であり得る。他の実施形態では、アイアンの容積は、20~60cc、30~70cc、または40~80ccの範囲であり得る。例えば、アイアンの容積は、20、30、40、50、60、70、または80ccであり得る。
【0019】
以下の詳細な説明および添付の図面を考慮することによって、他の特徴および態様が明らかになるであろう。本開示の任意の実施形態を詳細に説明する前に、本開示は、そのアプリケーションにおいて、以下の説明に記載されているか、または図面に図示されている、部品の詳細または実施形態および配置に限定されないことが理解されるべきである。本開示は、他の実施形態をサポートすることが可能であり、様々な方法で実施または実行可能である。具体的な実施形態の説明は、本開示の趣旨および範囲内に入る全ての変形例、均等物、および代替物をカバーすることから、本開示を限定することを意図したものではないことが理解されるべきである。また、本明細書で使用される表現および用語は、説明の目的のためであって、限定するものと見なされるべきではないことが理解されるべきである。
【0020】
(ゴルフ連結機構を有するゴルフクラブヘッド)
本技術は、概して、シャフトをクラブヘッドにつなぐためのゴルフ連結機構を有するアイアンタイプのクラブヘッドに関する。ゴルフ連結機構は、複数のロフト角、ライ角、およびシャフト長を1つのクラブヘッドおよび1つのシャフトで達成する能力を有することによって、クラブヘッドの在庫および/またはシャフトの在庫のサイズを低減する。ゴルフ連結機構は、ゴルフ連結機構をクラブヘッドのホーゼル内に固定するために、シャフトスリーブと、シャフトキャップと、保持アセンブリと、を備える。シャフトスリーブは、ゴルフ連結機構がロフトおよびライ角を一緒に調整することを可能にするために、軸外傾斜および複数の連結器を有する連結器セットなどの特徴を備える。シャフトスリーブの連結器セットは、ゴルフ連結機構とホーゼルとの間の均一な接触を提供しつつ、クラブヘッドに対してシャフトを摩擦でロックする。シャフトキャップは、シャフトキャップがシャフトスリーブ内で弾力的に圧縮されることが可能になるように、ソフトな材料で形成されている。シャフトキャップは、シャフトとゴルフ連結機構との間の相互作用をソフトにするために、「シャフトピロー」のように機能する。シャフトキャップは、ゴルフ連結機構内でシャフトを中心に置くために、リブなどの中心位置決めの特徴をさらに備える。
【0021】
ゴルフ連結機構は、シャフト長を延長するために、取り外し可能なスペーサおよび取り外し可能なエクステンダなどのシャフト延長部品をさらに備える。取り外し可能なスペーサおよび取り外し可能なエクステンダは、ねじ山または螺合接続を使用することなく、ゴルフ連結機構に固定されている。取り外し可能なスペーサおよび取り外し可能なエクステンダを螺合せず接続することにより、シャフト長を増加または減少させるためのこれらの部品の迅速な取り外しが可能になる。本明細書で記載されるゴルフ連結機構により、単一のクラブヘッドおよび単一のシャフトを利用しつつ、複数のライ角選択、ロフト角選択、およびシャフト長選択が可能になる。本技術の第1の実施形態が以下で記載される。
【0022】
同様の参照数字が、様々な図で同様のまたは同一の部品を識別するために使用される図面を参照すると、
図1~
図15は、本設計の第1の実施形態を概略的に示す。具体的には、
図1は、ゴルフ連結機構104を有するゴルフクラブヘッド100の正面図を示す。クラブヘッド100は、打撃フェース108と、打撃フェース108と反対側の後部112と、上部レール116と、上部レール116と反対側のソール120と、トウ124と、トウ124と反対側のヒール128と、ホーゼル132と、を含む。クラブヘッド100のヒール128は、ホーゼル132に近く、且つホーゼル132を含むクラブヘッド100の一部として定義され得る。クラブヘッド100のトウ124は、シャフトから最も遠いクラブヘッド100の一部として定義され得る。
【0023】
図1および
図2に示されるように、クラブヘッド100は、ゴルフボールをインパクトするように意図された打撃フェース108と、クラブヘッド100をシャフト136と連結するように意図されたホーゼル132と、を含む。ホーゼル132は、ゴルフ連結機構104およびシャフト136を受け入れるように構成された穴140を含む。ホーゼル穴140は、ワッシャ148および締結具152を含む保持アセンブリを受け入れるように構成されたホーゼルフランジ144をさらに含む。ワッシャ148および締結具152を含む保持アセンブリは、締め付けられると、ゴルフ連結機構104をホーゼル穴140内に固定および保持するようにホーゼルフランジ144と当接する。
【0024】
図3および
図4を参照すると、ゴルフ連結機構は、シャフト136の端に固定されるように構成されたシャフトスリーブ156を備える。シャフトスリーブ156は、円柱形または管状の形状であり得る。シャフトスリーブ156は、上部端160を有する上部セクションと、下部端164を有する下部セクションと、を備え、下部端164は、クラブヘッド100のソール120に最も近い。シャフトスリーブ156は、上部端160で最も広い部分を備え、シャフトスリーブ156の外径は、ホーゼル穴140の内径よりも大きい。シャフトスリーブ156は、上部端の穴168と、下部端の穴172と、をさらに定義し、上部端の穴168は、下部端の穴172の内径よりも大きい内径を備える。シャフトスリーブ156の上部端の穴168は、シャフト136を受け入れるように構成されている。シャフトスリーブ156の下部端の穴172は、締結具152と螺合可能に係合するように構成され得る。
【0025】
シャフトスリーブ156の上部端の穴168は、スリーブ上部端160からスリーブ下部端164への方向にシャフトスリーブ156の中心線に沿って延在するスリーブ軸176を備える。ホーゼル穴140は、ホーゼル穴140の中心線に沿って延在するホーゼル穴軸180を備える。スリーブ軸176は、ホーゼル穴軸180に対して角度が付けられ得るか、または傾斜し得る。スリーブ軸176は、ホーゼル穴軸180に対して、0.4度~2.5度の角度が付けられ得る。いくつかの実施形態では、スリーブ軸176は、ホーゼル穴軸180に対して、0.4度~1.5度または1.5度~2.5度の角度が付けられ得る。例えば、スリーブ軸176は、ホーゼル穴軸180に対して、0.4、0.5、0.6、0.8、0.9、1.0、1.1、1.2、1.22、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、または2.5度の角度が付けられ得る。シャフトスリーブ156の上部端の穴168は、ホーゼル穴140と同心でなくてもよい。
【0026】
ホーゼル穴軸180から角度が付けられたスリーブ軸176により、シャフトスリーブ156は、ホーゼル132内で回転すると、クラブヘッド100のロフト角およびライ角を変えることができる。ゴルフ連結機構を使用するクラブヘッド100は、二つの自由度を有し、シャフトスリーブ156は、ロフト角を変えるように前方および後方に(すなわち、打撃フェース108から後部112への方向、または逆も同様)傾斜し得、シャフトスリーブ156は、ライ角を変えるように左および右に(すなわち、ヒールからトウへの方向、または逆も同様)傾斜し得る。ホーゼル132内でのシャフトスリーブ156の回転は、ロフト角およびライ角を一緒に調整し得る。
【0027】
シャフトスリーブ156は、シャフトスリーブ156の外面から突出した複数のスリーブ連結器を有する連結器セット184を備え得る。シャフトスリーブ156の連結器セット184は、シャフトスリーブ156の上部端160の近くで外面から突出し得る。
図4に示されるように、シャフトスリーブ156の連結器セット184は、シャフトスリーブ156の円柱形の外面の周囲で交互の凹凸面を形成している。
【0028】
スリーブ連結器セット184のスリーブ連結器は、クラブヘッド100に対してシャフトスリーブ156およびシャフト136の回転を制限するように構成された弓形面を備え得る。スリーブ連結器セット184のスリーブ連結器は、以下で記載されるような受入連結器セット188の受入連結器を補い得る。
図4に示されるように、スリーブ連結器セット184の各々のスリーブ連結器は、連結器全体を通じて湾曲した弓形面を備え得る。スリーブ連結器セット184の各々のスリーブ連結器は、概してヒールからトウへの方向に延在する水平曲率半径と、スリーブ上部端160からスリーブ下部端164への方向に延在する垂直曲率半径と、を備え得る。
【0029】
シャフトスリーブ156のスリーブ連結器セット184は、少なくとも4つのスリーブ連結器を備え得る。シャフトスリーブ156のスリーブ連結器セット184は、第1のスリーブ連結器と、第2のスリーブ連結器と、第3のスリーブ連結器と、第4のスリーブ連結器と、を備え得る。シャフトスリーブ156のスリーブ連結器セット184は、第5のスリーブ連結器と、第6のスリーブ連結器と、第7のスリーブ連結器と、第8のスリーブ連結器と、をさらに備え得る。
【0030】
図5を参照すると、ホーゼル穴140は、ホーゼル132の内面内にくぼんだ複数の受入連結器を有する受入連結器セット188を備え得る。受入連結器セット188の受入連結器は、上述のスリーブ連結器セット184のスリーブ連結器を補い得る。受入連結器セット188の受入連結器は、シャフトスリーブ156のスリーブ連結器セット184の弓形面を補う弓形面を備え得る。受入連結器セット188の各々の受入連結器は、受入連結器全体を通じて湾曲した弓形面を備え得る。受入連結器セット188の各々の受入連結器は、連結器セット184の各々の連結器と同様の水平曲率半径および垂直曲率半径を備え得る。
【0031】
ホーゼル穴140の受入連結器セット188は、少なくとも4つの受入連結器を備え得る。ホーゼル穴140の受入連結器セット188は、第1の受入連結器と、第2の受入連結器と、第3の受入連結器と、第4の受入連結器と、を備え得る。ホーゼル穴140の受入連結器セット188は、第5の受入連結器と、第6の受入連結器と、第7の受入連結器と、第8の受入連結器と、をさらに備え得る。
【0032】
いくつかの実施形態では、1つ以上のスリーブ連結器が、シャフトスリーブ156の第1のエリアでの長さ(すなわち、スリーブ上部端160からスリーブ下部端164への方向に測定される連結器長さ)が、シャフトスリーブ156の第2のエリア(例えば、第1のエリアから90度または180度離れている)よりも長いように、スリーブ連結器セット184のスリーブ連結器は、シャフトスリーブ156の外面について非対称であり得る。受入連結器セット188の受入連結器は、スリーブ連結器セット184のスリーブ連結器の非対称な輪郭を補い得る。
【0033】
スリーブ連結器セット184と受入連結器セット188の弓形面は、湾曲点または縁がないように、連続的に湾曲するように構成され得る。連結器セット184のスリーブ連結器と受入連結器セット188の縁なし設計は、スリーブ連結器セット184が受入連結器セット188に位置するとき、連結器の間の接触面積を最大化する。連結器セットの間の接触面積を最大化することにより、ゴルフスイング中の力が連結器全体で均等に分配されることが可能になる。連結器全体での均等な力分配は、高い局所的な応力集中を最小化し、ゴルフ連結機構104の耐久性を増加させる。連結器セット184と受入連結器セット188との間のスリーブ連結器の接触は、クラブヘッド100に対するシャフトスリーブ156の回転を摩擦でロックおよび制限し、それによって、シャフト136とクラブヘッド100との間の回転を制限する。
【0034】
図6および
図7を参照すると、ゴルフ連結機構104は、シャフトスリーブ156の上部端160と連結するように構成されたシャフトスリーブキャップ192を備える。シャフトスリーブキャップ192は、シャフトスリーブ156内で固定されるために、弾力的に圧縮されるように構成され得る。シャフトスリーブキャップ192は、ゴルフ連結機構104とシャフト136との間の相互作用をソフトにするために、「シャフトピロー」のように機能するように構成されている。
【0035】
続けて
図6および
図7を参照して、シャフトスリーブキャップ192は、シャフトスリーブ156内でのシャフト136の同心性を促進するために、リブまたは突出部196などの中心位置決めの特徴を備え得る。例えば、シャフトスリーブキャップ192は、シャフトスリーブキャップ192の内面上にリブまたは突出部196を備え得る。別の例では、シャフトスリーブキャップ192は、シャフトスリーブキャップ192の外面から外向きに延在する外突出部196を備え得る。シャフトスリーブ156は、補完受入溝(図示せず)を備え得、受入溝は、シャフトスリーブキャップ192がシャフトスリーブ156に固定されるとき、突出部196を受け入れるように構成され得る。
【0036】
図8を参照すると、ゴルフ連結機構104のアセンブリは、ホーゼル132内にシャフト136を取り付ける前に完成し得る。シャフトキャップ192は、シャフトスリーブ156の上部端の穴168内に挿入されている。シャフトキャップ192とシャフトスリーブ156を備えるアセンブリは、ホーゼル穴140内に配置されており、所望の位置でねじられ、シャフトスリーブ156のスリーブ連結器セット184は、ホーゼル132の受入連結器セット188に位置しているか、または当接している。シャフトキャップ192とシャフトスリーブ156を備えるアセンブリは、ワッシャ148と締結具152を備える保持アセンブリによってホーゼル132内で固定されている。締結具152は、シャフトスリーブ156の下部端の穴172と螺合可能に係合している。トルク制限工具などの工具は、保持アセンブリを締め付けるために使用され得る。ワッシャ148と締結具152を備える保持アセンブリは、締結具152を締め付けると、ホーゼルフランジ144と当接する。締結具152の締め付けは、ホーゼル132内でシャフトスリーブ156を保持するために、クラブヘッド100のソール120に向けて下向きにゴルフ連結機構104を引っ張る。
【0037】
ゴルフフィッターは、トルク制限工具を使用して締結具152を緩めることによって、クラブヘッド100のロフト角およびライ角を調整し始める。締結具152をホーゼル穴140から完全に取り外す必要はない。一旦、締結具152が十分に緩められると、ゴルフ連結機構104は、ホーゼル132内でその位置からわずかに持ち上げられ、回転し得る。ゴルフフィッターは、(以下でより詳細に記載されるような)所望のライ角設定インジケータにゴルフ連結機構104を回転させ得る。一旦、所望のライ角設定が選択されると、次いで、ゴルフ連結機構104は、ホーゼル穴140内で再設置され得、締結具152は、ホーゼル132内でゴルフ連結機構104を固定するために締め付けられ得る。ロフトおよびライ設定を調整するために、シャフト136をゴルフ連結機構104から取り外す必要はない。
【0038】
ゴルフ連結機構104は、ロフト角を0.2度~2.0度に、ライ角を0.5度~1.5度に調整し得る。例えば、ゴルフ連結機構104は、ロフト角を0.2、0.25、0.3、0.33、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.85、0.88、0.89、0.9、1.0、1.1、1.2、1.22、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、または2.0度調整し得る。ゴルフ連結機構104は、ライ角を0.5、0.6、0.7、0.8、0.81、0.85、0.89、0.9、1.0、1.1、1.2、1.22、1.3、1.4、または1.5度調整し得る。
【0039】
ゴルフ連結機構104は、5つの設定、すなわち、3つのウィークロフト角設定(すなわち、より大きいロフト角)、および2つのストロングロフト角設定(すなわち、より小さいロフト角)を含み得る。一例では、スリーブ軸176は、ホーゼル穴軸180から離れて1.22度の角度が付けられ得る。ゴルフ連結機構104の中立位置は、スリーブ軸176がロフト面(すなわち、打撃フェース108に接する面)と並ぶときに生じ得る。中立位置は、第1のウィークロフト角設定であり得、ゴルフ連結機構104は、クラブヘッド100の工場製造時のロフトおよびライ角を変更しない。異なるウィークロフト角設定への調整は、中立設定から開始する。第2のウィークロフト角設定は、ゴルフ連結機構104が、第1の方向に45度回転して、0.33度のロフト角減少および0.89度のライ角増加を達成するときに生じる。第3のウィークロフト角設定は、ゴルフ連結機構104が、第1の方向と反対側の第2の方向に45度回転して、0.33のロフト角の減少および0.89のライ角の減少を達成するときに生じる。この例では、ウィークロフト角設定は、1度未満でロフト角およびライ角を調整し得る。
【0040】
異なるストロングロフト角設定への調整は、中立設定から開始する。第1のストロングロフト角設定は、ゴルフ連結機構104が、第1の方向に90度回転して、1.22度のロフト角減少および1.22度のライ角増加を達成するときに生じる。第2のストロングロフト角設定は、ゴルフ連結機構104が、第2の方向に90度回転して、1.22度のロフト角減少および1.22度のライ角減少を達成するときに生じる。この例では、ストロングロフト角設定は、1度よりも大きくロフト角およびライ角を調整し得る。
【0041】
図9を参照すると、ゴルフ連結機構104は、クラブヘッド100のライ角を表示するためのインジケータシステム200をさらに備え得る。インジケータシステム200は、シャフトスリーブ156の外面上に配置された複数のスリーブインジケータ204と、ホーゼル132の外面上に配置された複数のホーゼルインジケータ208と、ビューウィンドウ212と、を備え得る。ビューウィンドウ212は、鋳造製造プロセス中にホーゼル132から材料を除去することによって形成され得る。ビューウィンドウ212は、正方形状または矩形状の形状を備え得る。ビューウィンドウ212の最上端および最下端は、丸いか、または曲率半径を備え得る。インジケータシステム212により、ゴルフフィッターは、クラブヘッド100についてのライ角設定を識別することが可能になる。
【0042】
続けて
図9を参照し、ホーゼル132上に配置された複数のインジケータ208は、垂直の向きに配置され得る。一実施形態では、3つのホーゼルインジケータ208が、垂直の向きに配置され得る。上述の3つのウィークロフト角設定を参照して、第1のウィークロフトまたは中立設定は、スリーブインジケータ204が、中央のまたは真ん中のホーゼルインジケータ208と一直線に並ぶときに生じる。第2のウィークロフト角設定は、スリーブインジケータ204が、最上部のホーゼルインジケータ208と一直線に並ぶときに生じる。最上部のホーゼルインジケータ208との整列は、クラブヘッド100についてのアップライト構成を表示し得る(すなわち、第2のウィークロフト角設定は、ライ角を増加させる)。第3のウィークロフト角設定は、スリーブインジケータ204が、最下部のホーゼルインジケータ208と一直線に並ぶときに生じる。最下部のホーゼルインジケータ208との整列は、クラブヘッド100についてのフラット構成を表示し得る(すなわち、第3のウィークロフト角設定は、ライ角を減少させる)。
【0043】
上述の2つのストロングロフト角設定を参照し、第1のストロングロフト角設定は、スリーブインジケータ204が、最上部のホーゼルインジケータ208と一直線に並ぶときに生じる。第1のストロングロフト角設定により、アップライトのライ角構成を有するストロングロフト角構成が可能になる。第2のストロングロフト角設定は、スリーブインジケータ204が、最下部のホーゼルインジケータ208と一直線に並ぶときに生じる。第2のストロングロフト角設定により、フラットのライ角構成を有するストロング角構成が可能になる。
【0044】
(長さ調整を有するゴルフ連結機構)
ゴルフ連結機構104により、1つのシャフトを利用しつつ、クラブヘッドロフト角、クラブヘッドライ角、およびゴルフクラブシャフト長の調整が可能になる。ロフトおよびライ角の調整を達成するために、上述のように、ゴルフ連結機構104は、上部端の穴168内で軸外傾斜を有するシャフトスリーブ156と、非対称のスリーブ連結器セット184と、を含む。軸外傾斜および非対称のスリーブ連結器セット184により、シャフトスリーブ136は、ホーゼル132内で回転すると、二つの自由度を有することができる。シャフト136の長さの調整を達成するために、ゴルフ連結機構104は、取り外し可能なスペーサおよび取り外し可能なエクステンダなどのシャフト延長部品をさらに含む。取り外し可能なスペーサおよび取り外し可能なエクステンダにより、シャフトスリーブ156は、第3の自由度(すなわち、ホーゼル穴140内での延長および収縮)を有することができる。取り外し可能なスペーサおよび取り外し可能なエクステンダは、シャフト136の延長を制御する。シャフト延長部品を有するゴルフ連結機構104は、1つのシャフトを利用しつつ、シャフト長を増加または減少させる。
【0045】
以下でより詳細に記載されるように、取り外し可能なスペーサおよび取り外し可能なエクステンダは、ゴルフ連結機構104の長さを増加させ、それによって、シャフト136の長さを増加させる。取り外し可能なスペーサは、シャフトスリーブ156のスリーブ連結器セット184およびホーゼル132の受入連結器セット188と同様の複数の連結器を有する1つ以上の連結器セットを備え得る。取り外し可能なスペーサの1つ以上の連結器セットは、ゴルフ連結機構104が延長構成でクラブヘッド100に対してシャフト136を摩擦でロックすることを確実にする。取り外し可能なエクステンダは、シャフトスリーブ156と連結する1つ以上の係合部材を備える。取り外し可能なエクステンダの1つ以上の係合部材は、取り外し可能なエクステンダをシャフトスリーブ156に螺合可能でないように固定し得る。取り外しエクステンダとシャフトスリーブ156との間で螺合せず接続することにより、ロフト角、ライ角、およびシャフト長を調整するために、ゴルフ連結機構104からシャフト延長部品を取り外すのが容易になる。
【0046】
図10~
図12を参照すると、ゴルフ連結機構104は、取り外し可能なスペーサ216をさらに備え得る。取り外し可能なスペーサ216は、上部端160の近くでシャフトスリーブ156と連結するように構成され得る。取り外し可能なスペーサ216は、ゴルフ連結機構104がホーゼル132内で固定されると、ホーゼル132に対して当接し、且つホーゼル132の外側または外部に配置されるように構成され得る。取り外し可能なスペーサ216は、ホーゼル穴140の内径よりも大きい外径を備え得る。
【0047】
図13を参照すると、取り外し可能なスペーサ216は、スペーサ216の外面から突出した複数の連結器を有する連結器セット220を備え得る。取り外し可能なスペーサ216の連結器セット220の形状、量、および輪郭は、シャフトスリーブ156のスリーブ連結器セット184と同様であり得る。取り外し可能なスペーサ216の連結器セット220は、ホーゼル132の受入連結器セット188に位置し、それを補うように構成され得る。
【0048】
続けて
図13を参照して、取り外し可能なスペーサ216は、取り外し可能なスペーサ216の内面内にくぼんだ複数の連結器を有する受入連結器セット224を備え得る。取り外し可能なスペーサ216の受入連結器セット224の形状、量、および輪郭は、ホーゼル132の受入連結器セット188と同様であり得る。取り外し可能なスペーサ216の受入連結器セット224は、シャフトスリーブ156のスリーブ連結器セット184に位置し、それを補うように構成され得る。
【0049】
図12~
図15を参照すると、ゴルフ連結機構104は、取り外し可能なエクステンダ228をさらに備え得る。取り外し可能なエクステンダ228は、シャフトスリーブ156の下部端164と係合するように構成され得る。取り外し可能なエクステンダ228は、完全に、ホーゼル穴140内に配置され得る。クラブヘッド100から離れた外側の点からクラブヘッド100を見たとき、取り外し可能なエクステンダ228は見えない。取り外し可能なエクステンダ228は、ホーゼル穴140の内径よりも小さい外径を備える。
【0050】
図12、
図14、および
図15を参照すると、取り外し可能なエクステンダ228は、1つ以上の係合部材232を備え得る。一例では、取り外し可能なエクステンダ228は、第1の係合部材232と、第2の係合部材232と、を備え得る。第1および第2の係合部材232は、突出部、突起、フック、ペグなどの特徴、またはシャフトスリーブ156と連結することができる特徴であり得る。取り外し可能なエクステンダ228の第1および第2の係合部材232は、シャフトスリーブ156上に形成されたロックチャネル236と連結するように構成され得る。
図4、
図12、および
図15に示されるように、シャフトスリーブ156は、シャフトスリーブ156の下部端164の近くに配置された第1のロックチャネル236および第2のロックチャネル236を備える。取り外し可能なエクステンダ228の第1および第2の係合部材232は、取り外し可能なエクステンダ228がシャフトスリーブ156に固定されるのを確実にするために、シャフトスリーブ156のロックチャネル236とスライド可能に係合する。取り外し可能なエクステンダ228とシャフトスリーブ156との間の連結接続は、ねじ切りがないもの、またはねじ山を必要とする接続がないものであり得る。
【0051】
別の実施形態では、
図16に示されるように、ゴルフ連結機構104は、ねじ山が切られた柱244を有する取り外し可能なエクステンダ240を備え得る。取り外し可能なエクステンダ240は、シャフトスリーブ156の下部端164と係合するように構成され得る。取り外し可能なエクステンダ240は、完全に、ホーゼル穴140内に配置され得る。取り外し可能なエクステンダ240は、ホーゼル穴140の内径よりも小さい外径を備え得る。この実施形態では、取り外し可能なエクステンダ240のねじ山が切られた柱244は、シャフトスリーブ156の下部端の穴172と螺合可能に係合し得る。この実施形態では、取り外し可能なエクステンダ240とシャフトスリーブ156との間の螺合接続は、ねじ切りを使用する。
【0052】
図15を参照すると、取り外し可能なスペーサ216と取り外し可能なエクステンダ228などのシャフト延長部品を含むゴルフ連結機構104のアセンブリは、ホーゼル132内にシャフト136を取り付ける前に完成し得る。シャフトキャップ192は、シャフトスリーブ156の上部端の穴168内に挿入されている。取り外し可能なスペーサ216は、シャフトスリーブ156の上部端160の近くで連結されており、シャフトスリーブ156のスリーブ連結器セット184は、取り外し可能なスペーサ216の受入連結器セット224に位置しているか、または当接している。取り外し可能なエクステンダ228は、シャフトスリーブ156の下部端164に係合しており、第1および第2の係合部材232は、シャフトスリーブ156のロックチャネル236と連結している。シャフトキャップ192、シャフトスリーブ156、取り外し可能なスペーサ216、および取り外し可能なエクステンダ228を備えるアセンブリは、ホーゼル穴140内に配置されており、所望の位置で回転し、取り外し可能なスペーサ216のスペーサ連結器セット220は、ホーゼル132の受入連結器セット188に位置しているか、または当接している。次いで、ゴルフ連結機構104は、ワッシャ148および締結具152を備える保持アセンブリによってホーゼル132内で固定される。締結具152は、取り外し可能なエクステンダ228のねじ山が切られた穴248と螺合可能に係合している。締結具152の締め付けは、ゴルフ連結機構104がホーゼル132内で保持されることが可能になるように、クラブヘッド100のソール120に向けて下向きにゴルフ連結機構104を引っ張る。
【0053】
ゴルフフィッターは、トルク制限工具を使用して締結具152を取り外すことによって、シャフト136の長さを調整し始める。一旦、締結具152がホーゼル穴140から取り外されると、ゴルフ連結機構104は、ホーゼル132から取り外され得る。ゴルフフィッターは、取り外し可能なスペーサ216および取り外し可能なエクステンダ228をシャフトスリーブ156に連結し得る。一旦、取り外し可能なスペーサ216および取り外し可能なエクステンダ228がシャフトスリーブ156に固定されると、組み立てられたゴルフ連結機構104は、ホーゼル穴140内で再設置され、締結具152で固定される。
【0054】
ゴルフ連結機構104は、幅広い範囲のゴルファーの伸長および手首-床長さに適応するために、一式の複数のスペーサ216および複数のエクステンダ228を備え得る。取り外し可能なスペーサ216および取り外し可能なエクステンダ228を含むゴルフ連結機構104は、シャフト136の長さを0.25インチ~2.0インチ延長し得る。いくつかの実施形態では、ゴルフ連結機構104は、シャフト136の長さを0.25~1.0インチ、または1.0~2.0インチ増加させ得る。例えば、ゴルフ連結機構104は、シャフト136の長さを0.25、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、または2.0インチ増加させ得る。標準的なまたは中立のシャフト長は、取り外し可能なスペーサ216および取り外し可能なエクステンダ228がゴルフ連結機構104にないときに達成され得る。延長シャフト136は、ゴルフ連結機構104が取り外し可能なスペーサ216および取り外し可能なエクステンダ228を含むときに達成され得る。
【0055】
(製造方法)
多くの実施形態では、クラブヘッド100を形成するための方法は、打撃フェース108、後部112、上部レール116、ソール120、トウ124、ヒール128、およびホーゼル132を有するクラブヘッド100を形成することを含む。いくつかの実施形態では、打撃フェース108は、後部112、上部レール116、ソール120、トウ124、ヒール128、およびホーゼル132を含むクラブヘッド100と一体的に形成され得る。クラブヘッド100を形成することは、鋳造、3Dプリント、機械加工、またはクラブヘッド100を形成するための任意の他の好適な方法を含み得る。
【0056】
他の実施形態では、打撃フェース108は、クラブヘッド100とは別に形成され得る。別の打撃フェース108を形成することは、機械加工、3Dプリント、鋳造、または別の打撃フェース120を形成するための任意の好適な方法を含み得る。多くの実施形態では、打撃フェース108をクラブヘッド100に固定することは、溶接、機械的な締結、または別の打撃フェース108をクラブヘッド100に固定する任意の他の好適な方法によって達成され得る。
【0057】
クラブヘッド100は、金属で形成され得る。金属の例としては、例えば、鋼、合金鋼、ステンレス鋼、ステンレス合金鋼、C300、C350、Ni(ニッケル)-Co(コバルト)-Cr(クロム)合金鋼、8620合金鋼、S25C鋼、303SS、17-4SS、炭素鋼、マルエージング鋼、565鋼、AISIタイプ304もしくはAISIタイプ630ステンレス鋼、チタン合金、Ti-6-4、Ti-3-8-6-4-4、Ti-10-2-3、Ti15-3-3-3、Ti15-5-3、Ti185、Ti6-6-2、Ti-7s、Ti-9s、Ti-92、もしくはTi-8-1-1チタン合金、アモルファス金属合金、または他の同様の金属が挙げられ得るが、これらに限定されない。
【0058】
ゴルフ連結機構104は、金属またはポリマー材料で形成され得る。シャフトスリーブ156、取り外し可能なスペーサ216、および取り外し可能なエクステンダ228は、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、またはチタン合金で形成され得る。シャフトキャップ192は、シャフトキャップ192が弾力的に圧縮されることが可能になるソフトな材料で形成され得る。例えば、シャフトキャップ192は、ポリマープラスチック材料を含み得、ポリマープラスチック材料は、熱可塑性材料、またはショアDデュロメータスケールによるソフトポリマープラスチックであり得る。ソフトポリマープラスチックは、ショアDデュロメータスケールでわずか40、45、50、55、または60であり得る。ソフトポリマープラスチックは、ショアDデュロメータスケールでわずか55であり得る。ポリマープラスチック材料は、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ナイロン、ポリメタクリレート、ゴム、ポリカーボネート、合成ゴム、またはそれらのコポリマーで構成され得る。
【0059】
1つ以上のクレームされた要素の置換は、再構築を構成し、修理ではない。さらに、利益、他の利点、および課題に対する解決策を、特定の実施形態に関して記載してきた。しかしながら、利益、利点、課題に対する解決策、および任意の利益、利点、または課題に対する解決策を生じさせ、またはより明らかにさせ得る任意の要素または要素(複数)は、特許請求の範囲のいずれかまたは全ての重大な、必須の、または本質的な特徴または要素として解釈されるべきではない。
【0060】
ゴルフに対するルールは、時々変更され得る(例えば、全米ゴルフ協会(USGA)、英国ゴルフ協会(R&A)などのゴルフ標準組織および/または管理機関によって、新しい規則が適用され得るか、または古いルールが削除もしくは修正され得る)ため、本明細書で記載される装置、方法、および製造物品に関するゴルフ用品は、任意の特定時でのゴルフのルールに適合しまたは適合しなくてもよい。したがって、本明細書で記載される装置、方法、および製造物品に関するゴルフ用品は、適合または適合しないゴルフ用品として、宣伝され、売り出され、および/または売却され得る。本明細書で記載される装置、方法、および製造物品は、この点について限定されない。
【0061】
さらに、本明細書で開示される実施形態および限定は、実施形態および/または限定が、(1)特許請求の範囲において明確に請求されておらず、かつ(2)均等論の下で、特許請求の範囲において明示された要素および/または限定と均等または潜在的に均等である場合、デディケーションの法理(Doctrine of dedication)の下で公衆に捧げられるものではない。
【0062】
(項目1)
28度よりも大きいロフト角と、ホーゼルと、を備える、アイアンタイプのクラブヘッドと、
前記ホーゼル内に挿入されるように構成され、ゴルフクラブシャフトを前記アイアンタイプのクラブヘッドと連結するように構成されたゴルフ連結機構と、を備え、
前記ホーゼルは、前記ゴルフ連結機構を受け入れるように構成されたホーゼル穴を備え、
前記ホーゼル穴は、前記ホーゼル穴の中心線に沿って延在するホーゼル穴軸を備え、
前記ゴルフ連結機構は、
前記シャフトの端を受け入れるように構成されたスリーブ穴を有するシャフトスリーブと、
前記スリーブ穴内に挿入されるように構成されたシャフトキャップと、を備え、
前記シャフトスリーブは、
前記スリーブ穴の中心線に沿って延在するスリーブ軸と、
前記シャフトスリーブの外面から突出した複数のスリーブ連結器を有するスリーブ連結器セットと、を備え、
前記連結器セットは、
第1の連結器であって、前記第1の連結器全体を通じて湾曲した弓形面を有する前記第1の連結器と、
第2の連結器であって、前記第2の連結器全体を通じて湾曲した弓形面を有する前記第2の連結器と、
第3の連結器であって、前記第3の連結器全体を通じて湾曲した弓形面を有する前記第3の連結器と、
第4の連結器であって、前記第4の連結器全体を通じて湾曲した弓形面を有する前記第4の連結器と、を備え、
前記スリーブ軸は、前記スリーブ穴が前記ホーゼル穴と同心でないように、前記ホーゼル穴軸に対して角度を付けられており、
前記ゴルフ連結機構は、前記アイアンタイプのクラブヘッドの前記ロフト角およびライ角を変更するために、前記ホーゼル内で回転するように構成されている、ゴルフクラブ。
【0063】
(項目2)
前記シャフトスリーブの前記スリーブ連結器セットは、
第5の連結器であって、前記第5の連結器全体を通じて湾曲した弓形面を有する前記第5の連結器と、
第6の連結器であって、前記第6の連結器全体を通じて湾曲した弓形面を有する前記第6の連結器と、をさらに備える、項目1に記載のゴルフクラブ。
【0064】
(項目3)
前記シャフトスリーブの前記スリーブ連結器セットは、
第7の連結器であって、前記第7の連結器全体を通じて湾曲した弓形面を有する前記第7の連結器と、
第8の連結器であって、前記第8の連結器全体を通じて湾曲した弓形面を有する前記第8の連結器と、をさらに備える、項目2に記載のゴルフクラブ。
【0065】
(項目4)
前記ホーゼル穴は、前記ホーゼルの内面内にくぼんだ複数の受入連結器を有する受入連結器セットを備え、
前記受入連結器セットは、
第1の受入連結器であって、前記第1の受入連結器全体を通じて湾曲した弓形面を有する前記第1の受入連結器と、
第2の受入連結器であって、前記第2の受入連結器全体を通じて湾曲した弓形面を有する前記第2の受入連結器と、
第3の受入連結器であって、前記第3の受入連結器全体を通じて湾曲した弓形面を有する前記第3の受入連結器と、
第4の受入連結器であって、前記第4の受入連結器全体を通じて湾曲した弓形面を有する前記第4の受入連結器と、を備える、項目1に記載のゴルフクラブ。
【0066】
(項目5)
前記ホーゼル穴の前記受入連結器セットは、
第5の受入連結器であって、前記第5の受入連結器全体を通じて湾曲した弓形面を有する前記第5の受入連結器と、
第6の受入連結器であって、前記第6の受入連結器全体を通じて湾曲した弓形面を有する前記第6の受入連結器と、をさらに備える、項目4に記載のゴルフクラブ。
【0067】
(項目6)
前記ホーゼル穴の前記受入連結器セットは、
第7の受入連結器であって、前記第6の受入連結器全体を通じて湾曲した弓形面を有する前記第7の受入連結器と、
第8の受入連結器であって、前記第8の受入連結器全体を通じて湾曲した弓形面を有する前記第8の受入連結器と、をさらに備える、項目5に記載のゴルフクラブ。
【0068】
(項目7)
前記シャフトスリーブの前記スリーブ連結器セットは、前記アイアンタイプのクラブヘッドに対する前記シャフトの前記回転を制限するために、前記ホーゼル穴の前記受入連結器セットに位置するように構成されている、項目4に記載のゴルフクラブ。
【0069】
(項目8)
28度よりも大きいロフト角と、ホーゼルと、を備える、アイアンタイプのクラブヘッドと、
前記ホーゼル内に挿入されるように構成され、ゴルフクラブシャフトを前記アイアンタイプのクラブヘッドと連結するように構成されたゴルフ連結機構と、を備え、
前記ホーゼルは、前記ゴルフ連結機構を受け入れるように構成されたホーゼル穴を備え、
前記ホーゼル穴は、前記ホーゼル穴の中心線に沿って延在するホーゼル穴軸を備え、
前記ゴルフ連結機構は、
前記シャフトの端を受け入れるように構成されたスリーブ穴を有するシャフトスリーブであって、上部セクションと、下部セクションと、前記上部セクションの外面から突出した複数のスリーブ連結器を有するスリーブ連結器セットと、前記スリーブ穴の中心線に沿って延在するスリーブ軸と、を備える前記シャフトスリーブと、
前記スリーブ穴内に挿入されるように構成されたシャフトキャップと、
前記シャフトスリーブの前記上部セクションと連結するように構成された取り外し可能なスペーサと、
前記シャフトスリーブの前記下部セクションと連結するように構成された取り外し可能なエクステンダと、を備え、
前記スリーブ軸は、前記スリーブ穴が前記ホーゼル穴と同心でないように、前記ホーゼル穴軸に対して角度を付けられており、
前記ゴルフ連結機構は、前記アイアンタイプのクラブヘッドの前記ロフト角およびライ角を変更するために、前記ホーゼル内で回転するように構成されており、
前記ゴルフ連結機構は、前記ゴルフクラブシャフトの長さを変更するように構成されている、ゴルフクラブ。
【0070】
(項目9)
前記取り外し可能なスペーサは、複数の受入連結器を有する受入連結器セットをさらに備え、
前記シャフトスリーブの前記スリーブ連結器セットは、前記取り外し可能なスペーサに対する前記シャフトスリーブの前記回転を制限するために、前記取り外し可能なスペーサの前記受入連結器セットに位置するように構成されている、項目8に記載のゴルフクラブ。
【0071】
(項目10)
前記取り外し可能なスペーサは、前記取り外し可能なスペーサの外面から突出した複数のスペーサ連結器を有するスペーサ連結器セットをさらに備える、項目8に記載のゴルフクラブ。
【0072】
(項目11)
前記ホーゼル穴は、前記ホーゼルの内面内にくぼんだ複数の受入連結器を有する受入連結器セットを備え、
前記取り外し可能なスペーサの前記スペーサ連結器セットは、前記アイアンタイプのクラブヘッドに対する前記ゴルフ連結機構の前記回転を制限するために、前記ホーゼル穴の前記受入連結器セットに位置するように構成されている、項目10に記載のゴルフクラブ。
【0073】
(項目12)
前記シャフトスリーブは、前記シャフトスリーブの前記下部セクションに配置されたロックチャネルをさらに備える、項目8に記載のゴルフクラブ。
【0074】
(項目13)
前記取り外し可能なエクステンダは、第1の係合部材と、第2の係合部材と、を備え、
前記取り外し可能なエクステンダの前記第1および第2の係合部材は、前記シャフトスリーブに対する前記取り外し可能なエクステンダの回転を制限するために、前記シャフトスリーブの前記ロックチャネルと連結するように構成されている、請求項12に記載のゴルフクラブ。
【0075】
(項目14)
取り外し可能なエクステンダは、ねじ山を使用することなく、前記シャフトスリーブに固定されている、請求項13に記載のゴルフクラブ。
【0076】
(項目15)
アイアンタイプのクラブヘッドとゴルフクラブシャフトをつなぐために構成されたゴルフ連結機構であって、
前記ゴルフ連結機構は、
前記シャフトの端を受け入れるように構成されたスリーブ穴を有するシャフトスリーブであって、上部セクションと、下部セクションと、前記上部セクションの外面から突出した複数のスリーブ連結器を有するスリーブ連結器セットと、を備える前記シャフトスリーブと、
前記スリーブ穴内に挿入されるように構成されたシャフトキャップと、
前記シャフトスリーブの前記上部セクションと連結するように構成された取り外し可能なスペーサと、
前記シャフトスリーブの前記下部セクションと連結するように構成された取り外し可能なエクステンダと、を備え、
前記取り外し可能なエクステンダは、前記シャフトスリーブに螺合可能でないように固定されている、ゴルフ連結機構。
【0077】
(項目16)
前記取り外し可能なスペーサは、複数の受入連結器を有する受入連結器セットをさらに備え、
前記シャフトスリーブの前記スリーブ連結器セットは、前記取り外し可能なスペーサに対する前記シャフトスリーブの回転を制限するために、前記取り外し可能なスペーサの前記受入連結器セットに位置するように構成されている、請求項15に記載のゴルフクラブ。
【0078】
(項目17)
前記取り外し可能なスペーサは、前記取り外し可能なスペーサの外面から突出したスペーサ連結器セットをさらに備える、請求項15に記載のゴルフクラブ。
【0079】
(項目18)
前記シャフトスリーブは、前記シャフトスリーブの前記下部セクションに配置されたロックチャネルをさらに備える、請求項15に記載のゴルフクラブ。
【0080】
(項目19)
前記取り外し可能なエクステンダは、第1の係合部材と、第2の係合部材と、を備え、
前記取り外し可能なエクステンダの前記第1および第2の係合部材は、前記シャフトスリーブに対する前記取り外し可能なエクステンダの回転を制限するために、前記シャフトスリーブの前記ロックチャネルと連結するように構成されている、請求項18に記載のゴルフクラブ。
【0081】
(項目20)
前記シャフトキャップは、前記シャフトキャップの内面から突出した複数のリブを備え、
前記シャフトキャップの複数のリブは、前記ゴルフ連結機構の前記シャフトスリーブ内で前記シャフトを中心に置くように構成されている、請求項15に記載のゴルフクラブ。
【0082】
本開示の様々な特徴および利点は、以下の特許請求の範囲で記載されている。